JP2007024162A - 弁装置及び温水供給システム - Google Patents

弁装置及び温水供給システム Download PDF

Info

Publication number
JP2007024162A
JP2007024162A JP2005206500A JP2005206500A JP2007024162A JP 2007024162 A JP2007024162 A JP 2007024162A JP 2005206500 A JP2005206500 A JP 2005206500A JP 2005206500 A JP2005206500 A JP 2005206500A JP 2007024162 A JP2007024162 A JP 2007024162A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
valve
hot water
mover
valve device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005206500A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihito Hachiya
秋仁 蜂矢
Kazuyuki Amamiya
一幸 雨宮
Yojiro Umeda
要次郎 梅田
Fumitaka Yokozawa
文隆 横澤
Toshimitsu Sugawara
利光 菅原
Hikari Kawamura
光 川村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mikuni Corp
Rinnai Corp
Original Assignee
Mikuni Corp
Rinnai Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mikuni Corp, Rinnai Corp filed Critical Mikuni Corp
Priority to JP2005206500A priority Critical patent/JP2007024162A/ja
Publication of JP2007024162A publication Critical patent/JP2007024162A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Steam Or Hot-Water Central Heating Systems (AREA)

Abstract

【課題】温水供給システム等において温水の流量を制御する弁装置の簡素化、小型化等を図る。
【解決手段】回転駆動力を発生するべく回転子40,ステータ50等からなるステッピングモータ、直線的に往復動して流体の通路を開閉し得る弁体60、ステッピングモータの回転駆動力を弁体60に伝達する伝達機構を備え、この伝達機構として、回転子40に設けた雌ネジ44と弁体60の可動子62に設けた雄ネジ63の螺合構造からなる直動機構を採用し、ステッピングモータの回転運動を直線運動に直接変換して弁体60を往復動させるようにした。これにより、構造が簡略化されると共に作動速度を高めることができ、又、弁体を全開〜全閉の中間の開度に調整できるため、高精度に流量を制御でき、さらに、通路を単に全開/全閉するものではないため、弁体60の弁座32cへの衝突あるいは水撃による衝撃音等の発生を防止できる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、温水暖房装置等の通路に配置されて流体の流量を制御する弁装置及びこれを用いた温水供給システムに関する。
従来の温水供給システムとしては、給湯機、暖房機(床暖房、室内暖房)、浴槽等を備え、給湯熱交換器、暖房熱交換器、追焚き熱交換器等の各種の熱交換器により加熱されたお湯を、追焚き制御弁、暖房制御弁、あるいは、水量制御弁等の各種の弁装置により制御して、給湯栓、風呂(浴槽)、床暖房機又は室内暖房機等の配管にそれぞれ供給し又は循環させる、いわゆる温水暖房システムが知られている。
ここで、各種の弁装置としては、熱により膨縮するワックスを使用し、ワックスの膨縮により弁体を往復動させて通路を開閉する熱動型の弁装置、あるいは、ステッピングモータ、ステッピングモータの回転軸と平行に配置された回転支軸をもつ歯車(ギヤ)、外周に歯車が噛合する歯をもつと共に内周に雌ネジをもつロータ、雌ネジに螺合する雄ネジをもつシャフト、シャフトの先端に設けられた弁体を備え、歯車を介してステッピングモータの回転駆動力を弁体の直線移動に変換させて通路を開閉するギヤ付きモータ駆動型の弁装置等が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−16628号公報
上記ワックスを使用した弁装置では、動作スピードが遅く、開閉信号に対する追従性が悪く、又、通路を全開/全閉するだけであるため流量(温度)を制御することが困難である。また、ギヤ付きモータ駆動型の弁装置では、動作スピードが遅く、歯欠けによる作動不良、バックラッシによる位置精度の低下、歯車(ギヤ)の作動音等を招く虞があり、又、部品点数が多く、構造が複雑であり、小型化、低コスト化等が困難である。
本発明は、上記従来技術の事情に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、部品点数の削減、構造の簡素化、小型化等を図りつつ、作動音あるいは水撃等の発生を防止でき、円滑で高精度な動作が得られ、流量制御あるいは温度制御を良好に行える弁装置及びこれを用いた温水供給システムを提供することにある。
本発明の弁装置は、回転駆動力を発生するモータ、直線的に往復動して流体の通路を開閉し得る弁体、モータの回転駆動力を弁体に伝達する伝達機構を備えた弁装置であって、上記伝達機構は、モータの回転運動を直線運動に直接変換する直動機構からなる、構成となっている。
この構成によれば、モータが回転すると、直動機構を介して回転運動が直線運動に直接的に変換され、弁体が直線的に往復動して通路を開閉し又は所定の開度を設定する。このように、モータの回転駆動力が直線駆動力として弁体に直接伝達されるため、構造が簡略化されると共に作動速度を高めることができる。また、モータの回転量を適宜制御することにより、弁体を全開〜全閉の中間の開度に調整できるため、流体(例えば、必要温度に合わせたお湯)の流量制御が可能になる。
上記構成の弁装置において、モータは、回動自在に支持された回転子を含み、弁体は、直線的に往復動自在にかつ回動不能に支持された可動子を含み、直動機構は、回転子に形成された雌ネジ又は雄ネジ、この雌ネジ又は雄ネジと螺合するべく可動子に形成された雄ネジ又は雌ネジ、を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、回転運動を直線運動に変換する直動機構が、モータの回転子と弁体の可動子とを雌ネジ及び雄ネジによる螺合構造にて連結するものであるため、部品点数が削減されて構造が極力簡素化され、装置のコストを低減でき、又、装置の組付け作業を簡素化できる。
上記構成において、回転子は、樹脂材料により形成された円筒部、円筒部の外周に固着されたマグネット,円筒部の内周に形成された雌ネジを含み、可動子は、金属材料により形成された円形断面をなすシャフト,シャフトの外周に形成された雄ネジを含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、回転子の軽量化、さらには弁装置の軽量化、製造コストの低減、成型の容易化を達成することができる。また、回転子の内側に弁体のシャフトが入り込む構造であるため、弁体の往復動方向における寸法を短くできる。
上記構成の弁装置において、可動子を支持するハウジングを有し、可動子には、ハウジングに対する回動を規制する回り止めピンが設けられ、回り止めピンは、ハウジングの一部に当接して可動子の往復動方向の移動端位置を規定するストッパを兼ねるように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、回転子が回転する際に、可動子は回り止めピンによりその回転が規制されつつ直線的に移動する。そして、回り止めピンがハウジングの一部に当接すると、可動子(弁体)は往復動方向(スラスト方向)の移動端位置に位置決めされる。
このように、回り止めピンがスラスト方向のストッパを兼ねるため、回り止めピンとは別個にスラスト方向専用のストッパを設ける場合に比べて、構造を簡素化でき、又、部品の兼用により製造コストを低減できる。
上記構成の弁装置において、モータは、ステッピングモータからなる、構成を採用することができる。
この構成によれば、ステッピングモータの回転により可動子が直線移動させられるため、可動子の移動ピッチすなわち弁体の開度を高精度に調整することができ、それ故に、流量を高精度に制御することができる。
また、本発明の温水供給システムは、温水を供給する通路、通路の途中に設けられて通路を開閉し得る弁装置を備えた温水供給システムであって、弁装置は、回転駆動力を発生するステッピングモータ、直線的に往復動して通路を開閉し得る弁体、モータの回転運動を直線運動に直接変換して弁体を駆動する直動機構を含む、構成となっている。
この構成によれば、ステッピングモータが回転すると、直動機構を介して回転運動が直線運動に変換され、弁体が直線的に往復動して、温水供給システムの通路を開閉し又は所定の開度に設定する。このように、ステッピングモータの回転駆動力が直線駆動力として弁体に直接伝達されるため、構造が簡略化されると共に作動速度を高めることができる。
また、ステッピングモータの回転量を適宜制御することにより、弁体を全開〜全閉の中間の開度に調整できるため、必要温度に合わせたお湯の流量制御が可能になる。
さらに、ワックスを使用した従来の弁装置の如く、通路を単に全開/全閉する(ON/OFF制御を行う)ものではないため、弁体の弁座への衝突あるいは水撃による衝撃音等の発生はなく、又、弁体が弁座に着座する際に生じる異常音を防止できる。また、温水供給システムの通路が床暖房の制御弁あるいは風呂(浴槽)の追焚き制御弁等に適用されると、高精度な温度制御を行えると共に、壁面又は床を伝わって聞こえる耳障りとなる騒音等の発生を防止できる。
上記構成の温水供給システムにおいて、ステッピングモータは、回動自在に支持された回転子を含み、弁体は、直線的に往復動自在にかつ回動不能に支持された可動子を含み、直動機構は、回転子に形成された雌ネジ又は雄ネジ、この雌ネジ又は雄ネジと螺合するべく可動子に形成された雄ネジ又は雌ネジ、を含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、回転運動を直線運動に変換する直動機構が、ステッピングモータの回転子と弁体の可動子とを雌ネジ及び雄ネジによる螺合構造にて連結するものであるため、部品点数が削減されて構造が極力簡素化され、弁装置そのものの組付け作業を簡素化でき、又、温水供給システムのコストを低減できる。
上記構成の温水供給システムにおいて、可動子を支持するハウジングを有し、可動子には、ハウジングに対する回動を規制する回り止めピンが設けられ、回り止めピンは、ハウジングの一部に当接して可動子の往復動方向の移動端位置を規定するストッパを兼ねるように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、回転子が回転する際に、可動子は回り止めピンによりその回転が規制されつつ直線的に移動する。そして、回り止めピンがハウジングに当接すると、可動子(弁体)は往復動方向(スラスト方向)の移動端位置に位置決めされる。このように、回り止めピンがスラスト方向のストッパを兼ねるため、別個にストッパを設ける場合に比べて、弁装置の構造を簡素化でき、さらには温水供給システムのコストを低減できる。
上記構成の温水供給システムにおいて、ステッピングモータの駆動を制御する制御手段を有し、制御手段は、回り止めピンがハウジングの一部に当接した移動端位置から、所定のステップ数だけ逆回転させた位置において回転子を停止させるように駆動制御する、構成を採用することができる。
この構成によれば、回り止めピンがストッパとして機能する移動端位置から所定ステップだけ逆回転させた位置に回転子を停止させることにより、雌ネジと雄ネジの食い付きによるストッパロックを防止することができ、再び作動させる際に円滑に始動させることができる。
上記構成の温水供給システムにおいて、ステッピングモータの駆動を制御する制御手段を有し、制御手段は、弁体が弁座に着座した後さらに回転子が同一方向に回転するように所定の通電パルスを印加する、構成を採用することができる。
この構成によれば、ステッピングモータの内部にバネあるいは弁体にゴムシートを備えた構造において、止水に十分な程度にバネあるいはゴムに歪みを発生させることができ、安定した止水性能を確保することができる。
上記構成をなす弁装置及びこの弁装置を用いた温水供給システムによれば、部品点数の削減、構造の簡素化、小型化等を達成しつつ、作動音あるいは水撃等の発生を防止でき、円滑で高精度な動作が得られ、流量制御あるいは温度制御を良好に行える弁装置及びこれを用いた温水供給システムを提供することができる。
以下、本発明の最良の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図3は、本発明に係る弁装置及び温水供給システムの一実施形態を示すものであり、図1は温水供給システムを示す概略構成図、図2及び図3は弁装置の断面図である。
この温水供給システムは、図1に示すように、水道水を供給する配管1、配管1に対して上流側から順に配置された水量制御弁V1及び給湯熱交換器2、加熱された温水を供給する配管3、バイパス制御弁V2、配管1から分岐する配管4、配管3から分岐する配管5、配管4に対して上流側から順に配置された補給水電磁弁V3及び水タンク6、水タンク6から引き出された配管7、配管7の途中に配置された暖房用ポンプ8、暖房用ポンプ8の下流側において配管7から分岐しそれぞれ床暖房機H1,室内暖房機H2に接続される配管9,10、配管9に配置された暖房制御弁V4、配管10に配置された暖房熱交換器12、床暖房機H1及び室内暖房機H2から水タンク6に温水を戻す配管14、暖房熱交換器12の下流側において配管10から分岐し水タンク6に接続された配管15、配管15に対して上流側から順に配置された追焚き制御弁V5及び風呂熱交換器16、配管5に対して上流側から順に配置された湯張り電磁弁V6及び風呂用ポンプ17、風呂用ポンプ17と風呂(浴槽)H3とを接続すると共に風呂熱交換器16により熱交換される配管18、風呂(浴槽)H3の温水を風呂用ポンプ17に戻す配管20、湯張り電磁弁V6と風呂用ポンプ17の間において配管5に接続された逆流防止弁V7、種々の制御を司る制御手段(不図示)等を備えている。尚、配管1,3,4,5,7,9,10,14,15,18,20は、水道水又は温水等を供給する通路を画定するものである。
すなわち、この温水供給システムSにおいては、給湯熱交換器2により30〜60℃に加熱された温水は、給湯栓から供給され、又は、配管5を通って風呂用ポンプ17に導かれ、45℃程度の温水が風呂(浴槽)H3に供給される。
また、配管1から水タンク6に供給された水道水は、暖房用ポンプ8により循環されつつ暖房熱交換器12により加熱されて、60℃程度の温水が暖房制御弁V4により適宜制御されて床暖房H1に供給され、80℃程度の温水が室内暖房機H2に供給される。
さらに、配管10を流れる温水は、追焚き制御弁V5により適宜制御されて風呂熱交換器16により加熱され、風呂湯の追焚きに供される。
この温水供給システムSにおいては、暖房制御弁V4及び追焚き制御弁V5に対して、以下に詳述する本発明の弁装置が適用され、この弁装置は制御手段により開閉制御されるようになっている。尚、他の制御弁等に対して本発明の弁装置が適用されてもよい。
弁装置は、図2及び図3に示すように、ハウジング30、ハウジング30内に収容されて回動自在に支持された回転子40、回転子40の周りにおいて軸線方向Xに積層された2つのステータ50、回転子30に連結されると共にハウジング30に対して直線的に移動自在に支持された弁体60、回転子40を回動自在に支持するラジアル軸受70,80及びスラスト軸受90、シール部材としてのOリング100,110等を備えている。
ハウジング30は、図2及び図3に示すように、樹脂材料により形成されて、回転子40及びステータ50を収容するモータハウジング31、流体の通路及び弁座を形成するバルブハウジング32、弁体60を軸線方向Xに往復動自在に支持すると共に移動端位置を規定するホルダー33等により形成されている。
モータハウジング31は、ラジアル軸受80及びスラスト軸受90を保持すると共に、ステータ50を内部に保持し、かつ、ステータ50の内側において回転子40を回動自在に収容し、外部においてコネクタ31aを一体的に備えている。
バルブハウジング32は、流体が流入する流入通路32a、流体が流出する流出通路32b、弁体60が着座して閉弁し得る弁座32c、後述する弁体60の回り止めピン64を軸線方向Xにのみ摺動自在に案内するスリット32d、モータハウジング31と嵌合される嵌合部32e等により形成されている。
ホルダー33は、弁体60の後述するシャフト62を挿通させる貫通孔33a、貫通孔33aの一部に環状に形成されたシール溝33b、外周に形成された環状のシール溝33c、ラジアル軸受70を嵌合させて保持する円筒部33d、後述する弁体60の回り止めピン64が当接する端面33e等により形成されている。
回転子40は、モータハウジング31の内部において、スラスト軸受90によりスラスト方向の移動が規制されつつ、ラジアル軸受70,80により軸線Xを中心に回動自在に支持されている。
回転子40は、樹脂材料により形成された円筒部41、円筒部41の外周に固着されたマグネット42、円筒部41の両端から突出してラジアル軸受70,80に摺動自在に嵌合される軸部43、円筒部41の内周に形成された雌ネジ44等により形成されている。
マグネット42は、円筒部41の外周に一体的に成型されており、回転方向においてN極とS極とが交互に配列されて複数着磁されている。
2つのステータ50は、図2及び図3に示すように、それぞれ、励磁用のコイル51、コイル51を巻回するボビン52、及びボビン52を挟持して接合されると共に回転子40の外周面(マグネット42)と対向する複数の爪状磁極片をもつ一対のヨーク53により形成されている。
すなわち、回転子40及びステータ50等により、ステップ的に回転し得るステッピングモータが形成されている。
弁体60は、バルブハウジング32の弁座32cに対して接合及び離脱して通路32a,32bを開閉し得る弁部61、弁部61を先端に保持し軸線方向Xに伸長する可動子としてのシャフト62及びシャフト62の外周の一部に形成された雄ネジ63、シャフト62の途中において径方向外向きに突出するように植設された回り止めピン64等により形成されている。
弁部61は、流入通路32a内に入り込んでその通路面積の絞り量を調整し得るテーパ部61a、弁座32cに当接して密接し得るラバー部61b等により形成され、シャフト32の端部に外嵌されて抜け止めピン61cにより連結されている。
シャフト62は、断面が略円形をなすように金属材料により形成され、その一端が弁部31に嵌合され、又、その他端側の外周面には所定領域に亘って雄ネジ63が形成されている。そして、シャフト62は、ホルダー33の貫通孔33aに挿通されると共にOリング100と摺動自在に接触して、回り止めピン64により回転が規制されつつ軸線方向Xにのみ直線的に往復動自在となっている。
雄ネジ63は、回転子40の円筒部41に形成された雌ネジ44と螺合するようになっている。
回り止めピン64は、スリット32dに沿って軸線方向Xにのみ移動自在に案内されると共に、弁体60が開弁する方向に移動したときホルダー33の端面33eに当接して、弁体60の移動端位置を規定するストッパの役割を兼ねるようになっている。
このように、回り止めピン64がスラスト方向のストッパを兼ねるため、回り止めピン64とは別個にスラスト方向専用のストッパを設ける場合に比べて、構造を簡素化でき、又、部品の兼用により製造コストを低減できる。
ラジアル軸受70,80は、ハウジング30(ホルダー33の円筒部33d、モータハウジング31)に固着され、回転子40を軸線X回りに回動自在に支持するものである。
スラスト軸受90は、モータハウジング31に支持されるコイルスプリング91、コイルスプリング91により付勢される球体92により形成されて、回転子40に対して軸線方向Xの一方に付勢力を及ぼすものである。
シール部材としてのOリング100は、ゴム材料により形成され、ホルダー33のシール溝33bに嵌め込まれて、シャフト62の外周面に対して摺動自在に接触してシールするものである。
尚、Oリング110は、ゴム材料により形成され、ホルダー33のシール溝33cに嵌め込まれて、バルブハウジング32とホルダー33との間をシールするものである。
上記構成においては、回転子40(円筒部41)の内周面に形成された雌ネジ44、可動子としてのシャフト62の外周面に形成された雄ネジ63により、ステッピングモータの回転駆動力を弁体60に伝達する伝達機構が構成され、又、ステッピングモータの回転運動を直線運動に直接変換する直動機構が構成されている。
このように、ステッピングモータの回転駆動力が直線駆動力として弁体60に直接伝達されるため、構造が簡略化されると共に作動速度を高めることができる。
また、回転運動を直線運動に変換する直動機構が、ステッピングモータの回転子40と弁体60のシャフト62(可動子)とを雌ネジ44及び雄ネジ63による螺合構造にて連結するものであるため、部品点数が削減されて構造が極力簡素化され、装置のコストを低減でき、又、装置の組付け作業を簡素化できる。
さらに、直線駆動を増大させるために、回転子40の雌ネジ44及びシャフト62の雄ネジ63のネジピッチを1mm以下にするのが望ましい。
また、上記構成においては、回転子40が樹脂材料により形成されているため、回転子40の軽量化、さらには弁装置の軽量化、製造コストの低減、成型の容易化を達成することができ、又、回転子40(円筒部41)の内側に弁体60のシャフト62が入り込む構造であるため、弁体60の往復動方向(軸線方向X)における寸法を短くできる。
次に、上記弁装置の動作について説明する。尚、ステッピングモータの駆動制御は、各種の検出信号を受けて制御信号を出力する制御回路を含む制御手段により行われる。
先ず、コイル51が一方向に通電されて回転子40が一方向に回転すると、回転子40の雌ネジ44とシャフト62の雄ネジ63との螺合構造からなる直動機構を介して、図2に示すように、弁体60(弁部61及びシャフト62並びに回り止めピン64)が軸線方向Xの一方向(図中の下向き)に直線的に移動する。
そして、弁部61がバルブハウジング32の弁座32cに当接して着座すると同時に通路32a,32bを閉鎖して停止する。この状態において、弁部61は通路32a,32bを完全に遮断しており、流体(温水)の流れを完全に止める止水作用が得られる。
ここで、弁体60が弁座32cに着座した後さらに回転子40が同一方向に回転するように所定の通電パルスが印加される。これにより、ゴムシートからなる弁部61bが適度に(止水に十分な程度に)圧縮変形されて弁座32cに密着し、安定した止水性能を確保することができる。
一方、コイル51が他方向に通電されて回転子40が他方向に回転すると、回転子40の雌ネジ44とシャフト62の雄ネジ63との螺合構造からなる直動機構を介して、図3に示すように、シャフト62の一部がさらに回転子40の内側に入り込むように、弁体60(弁部61及びシャフト62並びに回り止めピン64)が軸線方向Xの他方向(図中の上向き)に直線的に移動する。
そして、回り止めピン64が、ハウジング30の一部をなすホルダー33の端面33eに当接すると、弁部61がバルブハウジング32の弁座32cから最も離れた往復動方向Xの移動端位置に位置付けられると同時に通路32a,32bを全開して停止する。
ここで、回転子40及びステータ50からなるステッピングモータを制御手段により駆動制御する際には、回り止めピン64がホルダー33の端面33e(ハウジング30の一部)に当接した移動端位置から、所定のステップ数だけ、すなわち、回り止めピン64が端面33eに当接した際に発生する応力が解消されるまで、回転子40を逆回転させた位置に停止させるように駆動制御される。
このように、回り止めピン64がストッパとして機能する移動端位置から所定ステップだけ逆回転させた位置に回転子40を停止させることにより、雌ネジ44と雄ネジ63の食い付きによるストッパロックを防止することができ、再び作動させる際に円滑に始動させることができる。
また、コイル51への通電を適宜調整して、ステッピングモータ(回転子40)の回転量を適宜制御することにより、弁体60を全開〜全閉の中間の開度に調整できるため、温水供給システムSにおいて、必要温度に合わせたお湯の流量制御が可能になる。
さらに、ワックスを使用した従来の弁装置の如く、通路を単に全開/全閉する(ON/OFF制御を行う)ものではないため、弁体60が弁座32cに着座する際の衝突音あるいは水撃による衝撃音等の発生はなく、又、弁体が弁座に着座する際に生じる異常音を防止できる。
さらに、ステッピングモータの回転により弁体60(シャフト62)が直線移動させられるため、弁体60(シャフト62)の移動ピッチすなわち弁体60の開度を高精度に調整することができ、それ故に、流量を高精度に制御することができる。
したがって、この弁装置を、暖房制御弁V4あるいは追焚き制御弁V5として適用した場合、床暖房機H1あるいは室内暖房機H2に流れ込む温水の流量を高精度に制御して、暖房温度を所望の設定温度に高精度にかつ応答性良く制御することができ、又、風呂(浴槽)H3の湯温を所望の設定温度に高精度にかつ応答性良く制御することができる。
さらには、この弁装置が従来の弁装置の如く通路を単に全開/全閉する(ON/OFF制御を行う)ものではないため、弁体60の弁座32cへの衝突あるいは水撃による衝撃音等の発生はなく、又、弁体が弁座に着座する際に生じる異常音を防止でき、壁面又は床を伝わって聞こえる耳障りとなる騒音等の発生を防止できる。
上記実施形態においては、弁体60(可動子としてのシャフト62)を直線的に移動させる駆動源として、回転子40、ステータ50等からなるステッピングモータを示したが、これに限定されるものではなく、弁体60を直線的に移動させるものであれば、DCモータを採用してもよく、又、その他の駆動源を採用してもよい。
上記実施形態においては、可動子としてのシャフト62に雄ネジ63を設けかつ回転子40に雌ネジ44を設ける構成を示したが、逆に可動子に雌ネジを設けかつ回転子に雄ネジを設けてお互いが螺合された直動機構を採用してもよい。
以上述べたように、本発明の弁装置は、部品点数の削減、構造の簡素化、小型化等を達成しつつ、作動音あるいは水撃等の発生を防止でき、円滑で高精度な動作が得られ、流量制御あるいは温度制御を良好に行えるため、温水供給システムの制御弁として適用できるのは勿論のこと、その他の流体の供給システムにおいて、流れを制御する弁装置としても有用である。
本発明に係る弁装置を適用した温水供給システムを示す概略構成図である。 本発明に係る弁装置の一実施形態を示すものであり、弁体が閉弁した状態を示す断面図である。 本発明に係る弁装置の一実施形態を示すものであり、弁体が開弁した状態を示す断面図である。
符号の説明
X 軸線方向(往復動方向)
S 温水供給システム
H1 床暖房機
H2 室内暖房機
H3 風呂(浴槽)
30 ハウジング
31 モータハウジング
32 バルブハウジング
32a 流入通路
32b 流出通路
32c 弁座
33 ホルダー
33a 貫通孔
33b,33c シール溝
33e 端面(ハウジングの一部)
40 回転子
41 円筒部
42 マグネット
43 軸部
44 雌ネジ(直動機構、伝達機構)
50 ステータ
51 励磁用のコイル
52 ボビン
53 ヨーク
60 弁体
61 弁部
62 シャフト(可動子、直動機構、伝達機構)
63 雄ネジ(直動機構、伝達機構)
70,80 ラジアル軸受
90 スラスト軸受
100 Oリング(シール部材)
110 Oリング

Claims (10)

  1. 回転駆動力を発生するモータ、直線的に往復動して流体の通路を開閉し得る弁体、前記モータの回転駆動力を前記弁体に伝達する伝達機構を備えた弁装置であって、
    前記伝達機構は、前記モータの回転運動を直線運動に直接変換する直動機構からなる、
    ことを特徴とする弁装置。
  2. 前記モータは、回動自在に支持された回転子を含み、
    前記弁体は、直線的に往復動自在にかつ回動不能に支持された可動子を含み、
    前記直動機構は、前記回転子に形成された雌ネジ又は雄ネジ、前記雌ネジ又は雄ネジと螺合するべく前記可動子に形成された雄ネジ又は雌ネジ、を含む、
    ことを特徴とする請求項1記載の弁装置。
  3. 前記回転子は、樹脂材料により形成された円筒部、前記円筒部の外周に固着されたマグネット、前記円筒部の内周に形成された前記雌ネジ、を含み、
    前記可動子は、金属材料により形成された円形断面をなすシャフト、前記シャフトの外周に形成された前記雄ネジ、を含む、
    ことを特徴とする請求項2記載の弁装置。
  4. 前記可動子を支持するハウジングを有し、
    前記可動子には、前記ハウジングに対する回動を規制する回り止めピンが設けられ、
    前記回り止めピンは、前記ハウジングの一部に当接して前記可動子の往復動方向の移動端位置を規定するストッパを兼ねるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の弁装置。
  5. 前記モータは、ステッピングモータからなる、
    ことを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載の弁装置。
  6. 温水を供給する通路、前記通路の途中に設けられて前記通路を開閉し得る弁装置を備えた温水供給システムであって、
    前記弁装置は、回転駆動力を発生するステッピングモータ、直線的に往復動して前記通路を開閉し得る弁体、前記モータの回転運動を直線運動に直接変換して前記弁体を駆動する直動機構を含む、
    ことを特徴とする温水供給システム。
  7. 前記ステッピングモータは、回動自在に支持された回転子を含み、
    前記弁体は、直線的に往復動自在にかつ回動不能に支持された可動子を含み、
    前記直動機構は、前記回転子に形成された雌ネジ又は雄ネジ、前記雌ネジ又は雄ネジと螺合するべく前記可動子に形成された雄ネジ又は雌ネジ、を含む、
    ことを特徴とする請求項6記載の温水供給システム。
  8. 前記可動子を支持するハウジングを有し、
    前記可動子には、前記ハウジングに対する回動を規制する回り止めピンが設けられ、
    前記回り止めピンは、前記ハウジングの一部に当接して前記可動子の往復動方向の移動端位置を規定するストッパを兼ねるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項7記載の温水供給システム。
  9. 前記ステッピングモータの駆動を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記回り止めピンが前記ハウジングの一部に当接した前記移動端位置から、所定のステップ数だけ逆回転させた位置において前記回転子を停止させるように駆動制御する、
    ことを特徴とする請求項8記載の温水供給システム。
  10. 前記ステッピングモータの駆動を制御する制御手段を有し、
    前記制御手段は、前記弁体が弁座に着座した後さらに前記回転子が同一方向に回転するように所定の通電パルスを印加する、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載の温水供給システム。

JP2005206500A 2005-07-15 2005-07-15 弁装置及び温水供給システム Pending JP2007024162A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005206500A JP2007024162A (ja) 2005-07-15 2005-07-15 弁装置及び温水供給システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005206500A JP2007024162A (ja) 2005-07-15 2005-07-15 弁装置及び温水供給システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007024162A true JP2007024162A (ja) 2007-02-01

Family

ID=37785193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005206500A Pending JP2007024162A (ja) 2005-07-15 2005-07-15 弁装置及び温水供給システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007024162A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014128A (ja) * 2008-06-30 2010-01-21 Inax Corp 水栓のバルブ
JP2018159447A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 株式会社鷺宮製作所 電動弁およびそれを用いた冷凍サイクルシステム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6334385A (ja) * 1986-07-26 1988-02-15 Nippon Ranko Kk 電動コントロ−ル弁
JPH0849782A (ja) * 1994-08-06 1996-02-20 Toyota Autom Loom Works Ltd 直動変換モータのスクリューシャフトの回り止め機構
JP2003194252A (ja) * 2001-12-28 2003-07-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流体制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6334385A (ja) * 1986-07-26 1988-02-15 Nippon Ranko Kk 電動コントロ−ル弁
JPH0849782A (ja) * 1994-08-06 1996-02-20 Toyota Autom Loom Works Ltd 直動変換モータのスクリューシャフトの回り止め機構
JP2003194252A (ja) * 2001-12-28 2003-07-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流体制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014128A (ja) * 2008-06-30 2010-01-21 Inax Corp 水栓のバルブ
JP2018159447A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 株式会社鷺宮製作所 電動弁およびそれを用いた冷凍サイクルシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2768125B1 (en) Stepping motor and motorized valve using it
US6157103A (en) Step motor
WO2019179517A1 (zh) 电子膨胀阀
JP2007024274A (ja) 弁装置
CN108758012B (zh) 阀及其热水系统
US9182047B2 (en) Valve with fail-safe device
JP2007028861A (ja) ステッピングモータ及び弁装置
JP2011021749A (ja) 電動膨張弁
CN107795696B (zh) 控制阀
KR20150062965A (ko) 스테핑 모터 구동식 제어 밸브
CN104676068B (zh) 步进电机驱动式的控制阀
JP2003148642A (ja) 電動弁
KR20200078628A (ko) 전자 팽창 밸브
CN112324958B (zh) 一种水路结构及应用该结构的燃气热水器供水系统
JP2006242502A (ja) 複合弁およびヒートポンプ式空気調和装置およびその制御方法
JP2007024162A (ja) 弁装置及び温水供給システム
WO2005019709A1 (ja) 弁装置
WO2019179518A1 (zh) 电子膨胀阀
JP2017223263A5 (ja)
JP2009256883A (ja) 遠隔操作式の水栓装置
EP2778485B1 (en) Valve
JP5302517B2 (ja) 流量調整弁
JP4566715B2 (ja) ニードルバルブの調芯固定方法
JP2007247735A (ja) 洗浄装置用排水バルブユニット
JP2007032675A (ja) 電動弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20080522

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20110128

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110215

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110405

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110823

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120131

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02