JP5305315B2 - 扁平形電池 - Google Patents

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Description

本発明は、ボタン型電池やコイン型電池等の扁平形電池に関するものである。
前記扁平形電池は、タイヤの空気圧を検出する無線式のタイヤ空気圧センサに使用されることがある。そのタイヤ空気圧センサは、車両のタイヤホイール等に取り付けられるために、扁平形電池は加速度や振動等の影響を受け易くなっている。
その扁平形電池は、例えば特許文献1〜5に示すように、電極材としての正極材と負極材とをセパレータを挟んで対向させた状態で、その電極材を正極缶と負極缶とを有する電池缶内に収容してある。その正極材は、粉末状の二酸化マンガン等を含有する正極合剤を加圧成形する等によって作製してあって脆くなっており、正極材を電池缶の正極缶の内面に導電性接着剤等で固定することは困難である。そのため、正極材は、正極缶の内面に置いた状態で電池缶内に収容されている。
それに伴って、正極材が加速度や振動等によって動くことがあり、その場合には正極材が負極材との適正な対向位置からずれてしまって発電量が低下する。また、正極材が、電池缶の内面や、正極缶と負極缶との間を封止するガスケット等に衝突して破損する等のおそれがある。
特許文献1〜5の扁平形電池では、正極缶の底面にばね等を配置して、そのばね等によって正極材を負極材側に押し付けてある。特許文献1〜5の扁平形電池でも、加速度や振動等による正極材の動きを低減することが可能である。
特開平3−22346号公報(第1図) 特開昭61−133571号公報(第1−2図) 特開昭63−175345号公報(第1図) 特公平6−7943号公報(第3図) 特公昭63−6984号公報(第2図)
ところが、ばね等によって正極材を負極材側に押し付けた程度では、加速度や振動等による正極材の動きを確実に抑えることができないところに問題がある。
そこで本発明の目的は、電極材が振動等によって動くことを確実に抑えることができる扁平形電池を提供することにある。
本発明に係る扁平形電池は、円盤状の正・負極材6・7と、これら正・負極材6・7の間に介在されて前記正極材6の周側面をカバーするセパレータ9とを発電要素とし、前記発電要素を収容する電池缶10は、円形の底面壁の外周から周側壁を上向きに曲げた金属製の正極缶1と、円形の上面壁の外周から周側壁を下向きに曲げた金属製の負極缶2とからなる。前記負極缶2の前記周側壁に前記底面壁に接触する状態で装着されたガスケット3を介して、前記正極缶1の前記周側壁の開口上端部分を内向きにかしめ加工することで、前記電池缶10が構成されている。前記正極材6の外径寸法は、前記電池缶10の内径寸法よりも小さく設定されていて、該正極材6の外周面は該電池缶10の内周面と所定間隔を置いて配置されている。前記正極缶1の前記底面壁の上面には、電池内方に向かって延びる突起20が設けられている。前記正極材6は、前記突起20を該正極材6内に侵入させた状態で、前記電池缶10内に収容されている。前記突起20は、平板形状のスパイク部材19を前記電池缶10の内方へ折り曲げることで設けられており、前記スパイク部材19は、導電性を有する素材で形成されていて、前記電池缶10の内面に固定されていることを特徴とする。
極材は、所要厚さの盤状に形成されていて、その厚さ方向の一端側の端面が電池缶10の内面に対面しており、突起20は、極材の一端側の端面から極材内に侵入しており、突起20は、電池缶10の内方への突出寸法Lが極材の厚さ寸法Tの1/5〜1/3の範囲内の寸法になるよう設定されている。
起20は、先端が尖った三角形状に形成されている(図4)。
電池缶10には、複数個の突起20が設けられており、各突起20は、電池缶10の内面から上向きに折り曲げて形成してある。
パイク部材19は、矩形の平板形状になっており、スパイク部材19の各角部分を電池缶10の内方へそれぞれ折り曲げることで、先端が尖った三角形状の突起20をスパイク部材19の各角部分にそれぞれ設けている。
極缶1の底面1aの中央部1bがステップ状に凹んでおり、当該中央部1bに突起20が設けられていて、正極缶1の底面1aの中央部1bで正極材6を受け止めた状態で突起20が正極材6内に侵入している。
極材6は、当該正極材6の側面部から当該正極材6の下面の縁部にかけて剛性を有する正極リング11が装着される。
本発明の扁平形電池は、電極材内に突起20を侵入させた状態で電極材を電池缶10内に収容してあるので、突起20によって電極材が電池缶10の内面に確りと固定される。したがって、振動等で電極材が動くことが確実に抑えられ、電極材である正極材6と負極材7とが適正な対向位置からずれて発電量が低下することを確実に防止することができる。また、電極材が、電池缶10の内面や、電池缶10の正極缶1と負極缶2との間を封止するガスケット3等に衝突して破損すること等を確実に防止することができる。電池缶10内でガスが発生したことで、そのガス圧で電池缶10が外向きに膨れて電極材が電池缶10の内面から浮き上がっても、突起20が電極材内に侵入している分だけ突起20が電極材から離脱する可能性が低くなる。したがって、電池缶10が膨れても電極材は、突起20によって電池缶10の内面に確実に固定される。
本発明では、突起20の突出寸法Lが電極材の厚さ寸法Tの1/5〜1/3の範囲内であるので、突起20が電極材内に確りと入り込んで、振動等で電極材が動くことをより確実に抑えることができる。そのうえで、突起20が電極材内に入り込み過ぎて、突起20が電極材を突き抜けてセパレータ9等を傷付けることや、電極材が割れること等を確実に防止することができる。
本発明では、突起20が導電性を有するので、突起20が電極材に対する集電作用を有して、電極材と電池缶10との間での接触抵抗を減らすことができる。つまり、電池の内部抵抗を小さくでき、それによって電池の放電特性が向上する。また、電池缶10内で発生したガス圧で電池缶10が外向きに膨れても、突起20が電極材内に侵入している分だけ突起20が電極材から離脱する可能性が低くなるので、電池缶10が膨れても電極材と電池缶10との導通状態を確実に維持することができる。
本発明では、突起20は先端が尖った三角形状に形成されているので、電極材を突起20へ押し付けるだけで、突起20が電極材内に容易に入り込む。したがって、その分だけ本発明の電池の製造が容易になる。
本発明では、各突起20は電池缶10の内面から延びる方向がそれぞれ異なるので、各突起20は、電極材に対して異なる方向に入り込むことになる。その分だけ電極材が電池缶10の内面から浮き上がろうとしても、電極材が各突起20から抜け難くなる。したがって、突起20によって電極材が電池缶10の内面により確りと固定される。
本発明では、スパイク部材19の角部分を電池缶10の内方へ折り曲げて、そのスパイク部材19を電池缶10の内面に固定するだけで突起20が設けられるので、複雑な加工等を施さなくても突起20を電池缶10の内面に設けることができ、その分だけ本発明の電池の製造が容易になる。
本発明では、スパイク部材19を矩形の平板形状にしてあるので、帯状の原反21をプレス加工によって所要間隔で切断するとともにスパイク部材19の各角部分に対応する箇所を折り曲げることで、スパイク部材19を製造できる。したがって、原反21を無駄なく使うことができ、その分だけ製造コストを低減できる。しかも、スパイク部材19の各角部分に対応する箇所を折り曲げたときには、突起20の先端が尖った三角形状になるので、突起20を電極材内に容易に入り込ませることができ、その分だけ本発明の電池の製造が容易になる。
本発明では、正極材6が脆くなっている等によって正極材6を正極缶1の底面1aに接着剤等で固定できない場合でも、突起20によって正極材6を正極缶1の底面1aに確りと固定でき、それによって振動等で正極材6が動くことが確実に抑えられる。したがって、正極材6が負極材7に対する適正な対向位置からずれて発電量が低下することを確実に防止することができ、また正極材6が、電池缶10の内面や、正極缶1と負極缶2との間を封止するガスケット3等に衝突して欠ける等の破損を確実に防止することができる。
本発明では、突起20によって正極材6が、ステップ状に凹んだ正極缶1の底面1aの中央部1bに固定されるので、振動等で正極材6が正極缶1の底面1aの中央部1bの縁の段差面に衝突して破損したり、正極材6が前記段差面に乗り上がって正極材6と負極材7とでセパレータ9を過度に強く挟み込んでセパレータ9を切断してしまう等を確実に防止することができる。
本発明では、正極材6の側面部から下面の縁部にわたって正極リング11が装着されるので、放電等に伴って正極材6が膨張する際に、正極リング11によってその正極材6を負極材7側に確実に膨張させることができる。したがって、正極材6が負極材7側に確りと押し付けられ、その反作用で正極材6が突起20に確りと押し付けられて、突起20が正極材6内に侵入している状態を確実に維持できる。
(第1実施例) 図1ないし図4は、本発明を適用した扁平形電池の第1実施例を示している。扁平形電池は、図1に示すように、発電要素5および非水電解液を電池缶10内に収容していて、全体が扁平なコイン形状に形成されている。電池缶10は、図2に示すように、上向きに開口する正極缶1と、下向きに開口する負極缶2と、正極缶1と負極缶2との周縁間に配されて正極缶1と負極缶2との間を封止する円環状のガスケット3とで形成される。
発電要素5は、活物質等を含む電極材と、不織布等から成るセパレータ9とを有しており、電極材は、正極活物質等を含んでいて所要厚さの円盤状に形成した正極材6と、負極活物質の金属リチウム又はリチウム合金を所要厚さの円盤状に形成した負極材7とから成り、図2に示すように、正極材6の上側にセパレータ9を介在させて負極材7が配置される。
正極材6は、図2に示すように、その外周側面の少なくとも下側部分を含む側面部から当該正極材6の下面6aの縁部にかけて正極リング11が装着されている。つまり、正極リング11は、上下が開口していて正極材6の側面部に接する円筒部15と、円筒部15の下端から正極材6の下面の中央側へ水平状に延びる円環形状のフランジ部16とを有する。円筒部15の上面が開口していることで、正極材6は放電時に上方へ自由に膨張できる。正極リング11は、所要の剛性および導電性を有するステンレス鋼等の素材で形成される。なお、正極リング11は、導電性を有しないセラミック等で形成してもよい。
そして、電池缶10の内部に発電要素5および非水電解液を収容するとともに負極缶2をガスケット3を介在させた状態で正極缶1の開口内縁にかしめ固定することで、ガスケット3によって正極缶1と負極缶2との間が封止(密封)される(図2の状態)。なお、正極缶1と負極缶2とはガスケット3によって絶縁される。電池の外径寸法は24.5mm、全厚寸法は5.0mmである。
電池組み立て前のブランク状態の正極缶1は、図3に示すように、丸皿形状のプレス成形品から成る。正極缶1の底壁12の外周縁に連続して円筒状の周壁13が立ち上げ形成されている。正極缶1の底壁12の内面側である正極缶1の底面1aは、その中央部1bがステップ状に凹んでいる。その正極缶1の底面1aの中央部1bに、正極材6の厚さ方向の一端側(図3では下側)の端面6aが対面しており、正極缶1の中央部1bで正極材6が正極リング11と共に受け止められる(図2参照)。なお、正極缶1の中央部1bは平坦面になっている。
正極缶1の底面1aの中央部1bには、図3および図4に示すように、導電性を有するステンレス鋼等で形成されたスパイク部材19が、スポット溶接等によって固定されている。スパイク部材19は、平面視でほぼ矩形の平板形状に形成されており、そのスパイク部材19の四箇所の角部分をそれぞれ電池缶10の内方へ折り曲げることで、図4に示すように、正極缶1の底面1aの中央部1bに、その中央部1bから電池缶10の内向きに延びる四個の突起20が設けられる。スパイク部材19の各突起20は、正極缶1の底面1aの中央部1bから延びる方向がそれぞれ異なるように設定してある。
各突起20は、先端(図4では上端)が尖った三角形状になっており、その高さ寸法を0.5〜1.0mmの範囲内に設定してある。つまり、三角形状の突起20がスパイク部材19の各角部分にそれぞれ設けられる。各突起20は、図1に示すように、電池缶10の内方(図1では上側)への突出寸法Lが正極材6の厚さ寸法Tの1/5〜1/3の範囲内の寸法になるよう設定されている。そして、スパイク部材19の各突起20が、図1および図2に示すように、正極材6の端面6aに突き刺さることで正極材6の端面6aからその正極材6内に侵入している。これによって、正極材6が、突起20を介して正極缶1の底面1aの中央部1bに固定される。
突起20の突出寸法Lが正極材6の厚さ寸法Tの1/3よりも大きい場合には、突起20の先端が正極材6を突き抜けてセパレータ9を傷付ける等のおそれや、突起20の過度の侵入によって正極材6が割れる等のおそれがある。突起20の突出寸法Lが正極材6の厚さ寸法Tの1/5よりも小さい場合には、突起20による正極材6の固定が不十分になって、振動等で正極材6がずれ動くおそれがある。スパイク部材19は、アルミニウム等の金属や導電性カーボンを含む樹脂等の導電性を有する素材で形成してもよい。正極材6は、正極缶1の底面1aの中央部1bから僅かに浮いていてもよい。
スパイク部材19は、図5に示すように、ステンレス鋼等から成る帯状の原反21を用いて製造される。その原反21は、厚さ寸法が0.1mm、幅寸法が9mmである。スパイク部材19の製造にあっては、先ず第1プレス工程Aで原反21の幅方向(図5では上下方向)の両端部にパイロットピン穴22・22をそれぞれ形成する。次いで、第2プレス工程Bで原反21の幅方向の両端から各パイロットピン穴22の位置までをそれぞれ切り起こして、スパイク部材19の一方の側(図5では右側)の二個の突起20・20を形成する。
続いて、第3プレス工程Cでスパイク部材19の他方の側(図5では左側)の二個の突起20・20を形成するとともに、原反21の幅方向の二個のパイロットピン穴22・22間を繋ぐように切断して、原反21からスパイク部材19を切り離す。これによって、図4に示すスパイク部材19が作製される。なお、第1実施例では、原反21を無駄なく使ってスパイク部材19を製造できる。
負極缶2は、丸皿形状のプレス成形品から成り、図3に示すように、その負極缶2の上壁側に設けられる負極材収容用の収容部25と、収容部25の下端の肩部から外向きに張り出されるフランジ壁26と、フランジ壁26に連続して下向きに突出する封止部27とを一体に有している。封止部27は、はぜ折りされた内外二重の壁で形成してある。
ガスケット3は、射出成形品であって、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等を主成分としており、それにオレフィン系エラストマー等を含有した樹脂組成物で形成してある。ガスケット3は、リング形状のベース部29と、ベース部29の外周縁から上向きに張り出して正極缶1の周壁13と負極缶2の封止部27との間に挟持される外筒壁30と、ベース部29の内周縁から上向きに張り出す内筒壁31とを有する。
正極材6は、正極活物質として粉末状の二酸化マンガンを含有しており、その二酸化マンガンに、粉末状の黒鉛、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体およびヒドロキシプロピルセルロースを混合して正極合剤を調整し、所定の金型内に正極リング11をセットしたのちに、前記正極合剤を充填して円盤状に加圧成形し、その成形体を加熱して形成する。
セパレータ9は、ポリブチレンテレフタレート製の繊維を素材とする不織布を使用しており、セパレータ9には非水電解液が含浸する。非水電解液としては、プロピレンカーボネイトと1,2−ジメトキシエタンとを混合した溶媒にLiClO4 を溶解した溶液を用いた。セパレータ9の厚さ寸法は、0.3〜0.4mm程度である。
電池の組み立てに際しては、図3とは天地を逆姿勢にした状態で組み立てる。正極材6には、正極リング11が予め装着されている。そして、負極缶2の開口端部にガスケット3を装着し、負極缶2の収容部25の内面に負極材7を導電性接着剤等で固定したのちに、セパレータ9および正極材6を負極材7の上側に重ねるように組み付ける。次に、負極缶2内に非水電解液を注入したうえで、正極缶1を上方より被せて負極缶2とガスケット3とを正極缶1内に嵌め込む。
その後、正極缶1の周壁13の開口端部を内方に向けてかしめ加工する。これによって正極缶1と負極缶2とが、ガスケット3を介在させた状態でかしめ固定されて、電池の組み立てが完了する(図2の状態)。その状態で、正極材6および正極リング11の下面が正極缶1の底面1aの中央部1bに接触しているとともに、スパイク部材19の各突起20が正極材6の端面6aから正極材6内に侵入している。
電池缶10内でガスが発生して、そのガス圧で正極缶1と負極缶2とがそれぞれ外向きに膨れた場合には(図2の仮想線参照)、正極材6および正極リング11の下面が、正極缶1の底面1aから浮き上がって離れようとするが、スパイク部材19の各突起20が正極材6内に入り込んでいるので、その分だけ各突起20が正極材6から離脱する可能性が低くなる。つまり、正極缶1が外向きに膨れた場合でも、正極材6は、突起20によって正極缶1の底面1aの中央部1bに確実に固定され、スパイク部材19を介して正極材6と正極缶1との導通状態が維持される。なお、負極材7は負極缶2の内面に導電性接着剤等で固定されているので、負極缶2が外向きに膨れても負極材7と負極缶2との導通状態は維持される。
(第2実施例) 第2実施例の扁平形電池は、スパイク部材19が、図6に示すように、平面視でほぼ三角形の平板形状に形成されており、その三箇所の角部分をそれぞれ上向きに折り曲げることで、三個の突起20を正極缶1の底面1aの中央部1bに設けてある。第2実施例の各突起20でも、先端が尖った三角形状になっている。それ以外は、第1実施例と同様に形成してあるので説明を省略する。
第2実施例の扁平形電池でも、原反21を幅方向に対して斜めに裁断することで、三角形のスパイク部材19を形成することができる。つまり、原反21を無駄なく使ってスパイク部材19を製造することができる。なお、第2実施例のスパイク部材19の各突起20でも、正極缶1の底面1aの中央部1bから延びる方向がそれぞれ異なるように設定してある。
(第3実施例) 第3実施例の扁平形電池は、スパイク部材19が、図7に示すように、平面視でほぼ十字形状の平板形状に形成されており、その四箇所の先端部分をそれぞれ上向きに折り曲げることで、四個の突起20を正極缶1の底面1aの中央部1bに設けてある。第3実施例の各突起20は、四角形状になっている。それ以外は、第1実施例と同様に形成してあるので説明を省略する。なお、第3実施例の各突起20は、先端が尖った三角形状になるように加工してもよく、先端を削って刃状に尖るように加工してもよい。それらの場合、各突起20が正極材6に入り込み易くなる。第3実施例のスパイク部材19の各突起20でも、正極缶1の底面1aの中央部1bから延びる方向がそれぞれ異なるように設定してある。
スパイク部材19は、突起20を設けることができる形状であれば任意に設定することができ、前述の第1〜3実施例で示す形状以外の多角形形状等であってもよい。また、スパイク部材19の突起20は、少なくとも一個設ければよいが、正極材6をスパイク部材19の突起20で確りと固定するうえでは、突起20は複数個設けることが好ましい。
本発明の第1実施例に係る扁平形電池の要部を示す縦断面図である。 扁平形電池全体の縦断面図である。 扁平形電池の分解断面図である。 正極缶とスパイク部材とを示す斜視図である。 スパイク部材の製造過程を示す平面図である。 第2実施例の扁平形電池のスパイク部材を示す平面図である。 第3実施例の扁平形電池のスパイク部材を示す平面図である。
符号の説明
1 正極缶
1a 底面
1b 底面の中央部
2 負極缶
3 ガスケット
6 正極材
7 負極材
9 セパレータ
10 電池缶
11 正極リング
19 スパイク部材
20 突起
L 突起の突出寸法
T 正極材の厚さ寸法

Claims (7)

  1. 円盤状の正・負極材と、これら正・負極材の間に介在されて前記正極材の周側面をカバーするセパレータとを発電要素とし、
    前記発電要素を収容する電池缶が、円形の底面壁の外周から周側壁を上向きに曲げた金属製の正極缶と、円形の上面壁の外周から周側壁を下向きに曲げた金属製の負極缶とからなり、
    前記負極缶の前記周側壁に前記底面壁に接触する状態で装着されたガスケットを介して、前記正極缶の前記周側壁の開口上端部分を内向きにかしめ加工することで、前記電池缶が構成されており、
    前記正極材の外径寸法が、前記電池缶の内径寸法よりも小さく設定されていて、該正極材の外周面は該電池缶の内周面と所定間隔を置いて配置されており、
    前記正極缶の前記底面壁の上面には、電池内方に向かって延びる突起が設けられており、
    前記正極材が、前記突起を該正極材内に侵入させた状態で、前記電池缶内に収容されており、
    前記突起は、平板形状のスパイク部材を前記電池缶の内方へ折り曲げることで設けられており、
    前記スパイク部材は、導電性を有する素材で形成されていて、前記電池缶の内面に固定されていることを特徴とする扁平形電池。
  2. 前記正極材は、所要厚さの盤状に形成されていて、その厚さ方向の一端側の端面が前記電池缶の内面に対面しており、
    前記突起は、前記正極材の前記端面から前記正極材内に侵入しており、
    前記突起は、前記電池缶の内方への突出寸法が前記正極材の厚さ寸法の1/5〜1/3の範囲内の寸法になるよう設定されている請求項1に記載の扁平形電池。
  3. 前記突起は、先端が尖った三角形状に形成されている請求項1又は2に記載の扁平形電池。
  4. 前記電池缶には、複数個の前記突起が設けられており、
    前記各突起は、前記電池缶の内面から上向きに折り曲げて形成してある請求項1乃至3の何れかに記載の扁平形電池。
  5. 前記スパイク部材は、矩形の平板形状になっており、
    前記スパイク部材の各角部分を前記電池缶の内方へそれぞれ折り曲げることで、先端が尖った三角形状の前記突起を前記スパイク部材の各角部分にそれぞれ設けてある請求項1乃至4の何れかに記載の扁平形電池。
  6. 前記正極缶の底面の中央部がステップ状に凹んでおり、当該中央部に前記突起が設けられていて、前記中央部で前記正極材を受け止めた状態で前記突起が前記正極材内に侵入している請求項5に記載の扁平形電池。
  7. 前記正極材は、当該正極材の側面部から当該正極材の下面の縁部にかけて剛性を有する正極リングが装着される請求項5又は6に記載の扁平形電池
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