JP5303495B2 - 電磁誘導負荷の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電磁クラッチやリレーコイル等の電磁誘導負荷をPWM(パルス幅変調)制御する制御装置に関する。
電磁クラッチやリレーコイルなどを始めとする電磁誘導負荷は、その消費電力を低減させる目的で一般的にPWM制御が行われている。特許文献1はその一例であり、その電流制御装置は図24のように構成されている。
図24において、バッテリー1からトランジスタ2を介して、負荷であるクラッチソレノイド3および電流検出抵抗4に流れる電流を、増幅回路5を介して検出し、その検出値を基に図25に示すように所定の平均電流値になるように演算器(マイコン)6でデューティー比を計算しトランジスタ2をPWM駆動している。
尚、図24の7はフリーホイールダイオード、8はクラッチソレノイド駆動回路であり、図25はデューティー比決定方法を示す説明図である。
特開2008−198850号公報
しかしながら、従来の技術では、検出した電流値をデューティー比に変換する為の演算器やA/D変換器が必要となり、回路が高価になるといった問題がある。
また、平均電流値を管理する制御方法では、負荷のインダクタンスや電源電圧の増加によってコイル電流のリップルが増大し、負荷の最低動作電流を下回る可能性がある。
この場合、クラッチすべりやリレー接点乖離等の動作不良を引き起こすことも考えられる。その為、十分なマージンを取るなどの対応が必要となり、無駄な消費電力の要因となる。
これを解決する為、図26のように負荷に流れる電流の下限値と上限値でそれぞれPWMをON/OFFする方式も提案されているが、この場合PWM周波数は負荷のインダクタンスによって決まる(図26(a),(b)のようにインダクタンスが小のときは周波数が高くなり、図26(c)、(d)のようにインダクタンスが大のときは周波数が低くなる)為、可聴周波数となった場合は異音が発生する可能性がある。
さらに、回路設計においては各負荷の周波数に応じたスイッチングロスやノイズの検証が必要となる。
本発明は前述した、検出電流値をデューティー比に変換する為の演算器やA/D変換器が必要となり、回路が高価になるという課題を解決するものである。
上記課題を解決するための本発明の電磁誘導負荷の制御装置は、直流電源と接地間に、PWM制御されるスイッチング素子および電磁誘導負荷を直列に接続した回路において、前記スイッチング素子のPWM駆動中のオフ時の回生電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段により検出された検出電流が目標電流値よりも小さくなったときに電流検知信号を出力する電流検知手段と、所定周波数のクロック信号と前記電流検知手段から出力される電流検知信号を入力とし、前記電流検知信号が目標電流値よりも小さくなった事を検出した信号を出力してから前記クロック信号が立ち下がる、又は立ち上がるまでの期間ハイレベル又はローレベルとなるPWM信号を生成するPWM信号生成手段と、前記PWM信号生成手段と前記スイッチング素子の間に設けられ、前記スイッチング素子を駆動制御するドライブ手段と、を備えたことを特徴とする。
上記構成において、電流検出手段による検出電流(スイッチング素子のPWM駆動中のオフ時の回生電流)が目標電流値より小さくなったことを電流検知手段で検知し、電流検知信号とクロック信号に基づいてPWM信号が生成されるので、このPWM信号によってスイッチング素子を制御することにより、デューティー比を演算器等で計算することなく、目標電流値に応じたデューティー比を自動で調整することが可能となる。
また、前記目標電流値を負荷の最低動作電流以上の値となるように調整することで、負荷電流がこの値を下回ることが無く、クラッチすべりやリレー接点乖離等の負荷の動作不良を防ぐことができる。
さらに、PWM周波数はクロックの周波数と等しくなる為、負荷のインダクタンスによらず一定の周波数でPWM制御することができる。
(1)請求項1〜7に記載の発明によれば、電磁誘導負荷の制御装置において、電流の検出値を演算器等によりデューティー比に変換することなく、目標電流値になるように自動でデューティー比を調整しながら駆動可能なPWM制御回路を提供することができる。
このためデューティー比に変換するための演算器(マイコン等)やA/D変換器が不要となり、小型で安価な構成によってPWM制御が実現できる。
(2)請求項2に記載の発明によれば、電圧低下期間中に自動的にDC駆動に切り換えることができるため、DC駆動(=Duty100%)とPWM動作の境界の不安定な状態を回避しつつ、低電圧でも電磁誘導負荷を確実に動作させることができる。
また、電圧低下復帰後の所定期間、DC駆動を行なうことができるので、電磁クラッチやリレーなどの初期吸引動作に大電流を必要とする負荷についても問題なく対処することができる。
(3)請求項3に記載の発明によれば、電源電圧が増加したり、負荷インダクタンスが小さい場合、PWM駆動中のデューティー比が小さくなるが、クロック信号との論理和により、最低でもクロックのデューティー比に固定される。このためクロックのデューティー比を、周波数が変化するデューティー比よりも大きな値に設定しておけば、PWM駆動中の電流値が負荷の最低動作電流より小さくなることはなく、常に一定の周波数で負荷を確実に動作させることができる。
また、電源電圧増加の状態から復帰した場合は、PWMのデューティー比がクロック信号のデューティー比より大きくなって、論理和手段によって自動的にPWM駆動に復帰することができる。したがってPWMのデューティー比を読み込むセンサ部が不要であるため、安価な構成で一定周波数のPWM制御が実現できる。
(4)請求項4〜7に記載の発明によれば、PWM駆動中のオン時には電流検出手段に電流は流れないので、電流検出手段への通電期間は全PWM駆動期間よりも短くなる。このため電流検出手段(例えばセンス抵抗)による電力損失を低減することができる。
また、スイッチング素子のPWM駆動中のオン電流経路に電流検出手段としてのセンス抵抗を挿入しないので、スイッチング素子のオン時にセンス抵抗にて電圧降下が発生することはなく、これによって電源電圧低下による不具合が生じることはない。
(5)請求項6に記載の発明によれば、ローサイド駆動のため、センス抵抗のスイッチング素子側端子電圧が常に直流電源側端子電圧よりも高い電圧となる回路構成においても、第1、第2の電圧降下回路によって電圧を降下することが可能であり、電流検知手段としてのコンパレータを正常に動作させることができる。
本発明の実施例1の基本構成を表し、(a)は全体の構成図、(b)は(a)の動作を説明するタイミングチャート。 図1(a)におけるPWM制御のフローチャート。 本発明の実施例1における検出電流値とデューティー比の関係を示す説明図。 図1(a)の回生電流を流す経路の他の例を示す要部構成図。 本発明の実施例1の具体例を表し、(a)は要部回路図、(b)は動作を説明するタイミングチャート。 本発明の実施例2の基本構成を示す構成図。 本発明の実施例2の具体例を示す要部構成図。 図7の動作を説明するタイミングチャート。 本発明の実施例3の基本構成を示す構成図。 本発明の実施例3の具体例1を示す要部構成図。 図10の動作を説明するタイミングチャート。 本発明の実施例3の具体例2を示す要部構成図。 図12の動作を説明するタイミングチャート。 図1の装置における微小電源電圧変動時の問題を説明するデューティー100%付近の動作波形図。 本発明の実施例4を示す構成図。 図15の電源電圧監視回路16のヒステリシス特性を示す電圧波形図。 図15の動作を説明するタイミングチャート。 図15における制御のフローチャート。 図1の装置における電源電圧増加時の問題を説明するタイミングチャート。 本発明の実施例5を示す構成図。 図20の動作を説明するタイミングチャート。 実施例5における電源電圧とデューティー比の関係を示す特性図。 図20の装置におけるPWM制御タイミングチャート。 従来の電磁誘導負荷をPWM制御する装置の一例を示す構成図。 従来のPWM制御におけるデューティー比決定方法を示す説明図。 従来の負荷電流の下限値と上限値でそれぞれPWMをON/OFFする方法の問題点を表す説明図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。
図1は本発明の実施例1の基本構成を示し、(a)は構成図(請求項1に対応)、(b)は(a)におけるPWM制御タイミングチャートである。
図1において、直流電源VBと接地間には、スイッチングデバイスQおよび例えば電磁クラッチやリレーコイル等の電磁誘導負荷100が順次直列に接続され、電磁誘導負荷100には図示極性のフリーホイールダイオードDが並列接続されている。
10は本発明の電磁誘導負荷の制御装置としての電磁誘導負荷制御回路であり、電磁誘導負荷100に流れる電流を検出する電流センサ(電流検出手段)11、電流検知回路(電流検知手段)12、PWM信号生成回路(PWM信号生成手段)13およびスイッチングデバイスQを駆動制御するドライブ回路(ドライブ手段)14を備えている。
前記スイッチングデバイスQは、電磁誘導負荷100に流れる電流をスイッチングするデバイスであり、例えばFET、トランジスタ等の半導体デバイスで構成されている。尚図1ではFETを使ったハイサイド駆動を例として示しているが、トランジスタ等の半導体デバイスやローサイド駆動で構成しても良い。
フリーホイールダイオードDは、スイッチングデバイスQのPWM駆動中のOFF期間に回生電流を流す経路を構成している。
電流センサ11は抵抗やシャント抵抗で構成され、電磁誘導負荷100に流れる電流を監視する。図1の構成ではPWMのON/OFF両期間で電磁誘導負荷100に流れる電流を監視することができるが、後述する実施例2、3のようにOFF期間の回生電流のみ監視できる構成にしても良い。
電流検知回路12は、電流センサ11による検出信号Isenseとリファレンス電流Irefから目標の電流値Ithを検出する。この時、Ithが負荷の最低動作電流よりも大きくなるようにIrefを設定する。
PWM信号生成回路13は電流検知回路12の出力信号Idetect(電流検知信号)とクロック信号からPWM信号Vpwmを生成する。
ドライブ回路14はPWM信号生成回路13からのPWM信号を基にスイッチングデバイスQを駆動する。
次に上記のように構成された装置の動作を図2のPWM制御フローチャートおよび図1(b)のPWM制御タイミングチャートとともに説明する。
まずステップS1において、ドライブ回路14に制御指令(Input)が入力されているか否かを判定し、入力されていない場合はスイッチングデバイスQをOFFとする(ステップS2)。
制御指令が入力されている場合は、スイッチングデバイスQがPWM制御されている状態にある。したがって、PWM動作のON期間は、直流電源VB→スイッチングデバイスQ→電磁誘導負荷100→電流センサ11→GNDの経路で電流が流れ、OFF期間は、スイッチングデバイスQがOFFとなり、電磁誘導負荷100には、電磁誘導負荷100→電流センサ11→GND→フリーホイールダイオードD→電磁誘導負荷100の経路で回生電流が流れる。
次にステップS3では、負荷電流Iloadが目標の検出電流値Ithより小さいか否かを判定する。Iload<Ithではない場合はステップS4において、クロック信号が立ち下がったか否かを判定する。
例えば図1(b)の時刻t1に示すようにクロック信号が立ち下がった場合、ステップS5において、PWM信号生成回路13の出力電圧VpwmをLowレベルとし負荷をOFFする。
このPWMのOFF期間は電磁誘導負荷100に蓄積されたエネルギーによって回生電流が発生し、負荷電流Iloadが徐々に減少する。
次に時刻t2において、負荷電流Iloadが目標の検出電流値Ith以下になると、電流センサ11の検出電流Isenseがリファレンス電流Irefよりも小さくなって電流検知回路12から電流検知信号Idetectが出力され、ステップS6においてPWM信号生成回路13は、その出力VpwmをHighレベルとし、負荷をONする。PWMのON期間は直流電源VBからの電流供給により徐々に電流が増加する。
次に時刻t3において、クロック信号が立ち下がると、時刻t1の場合と同様にステップS5においてPWM信号生成回路13の出力VpwmをLowレベルとし、負荷をOFFする。
これら時刻t1〜t3において述べた動作を繰り返すことにより、デューティー比を演算器等で計算することなく、図4に示すように目標の電流値Ithに応じたデューティー比を自動で調整することが可能になる。
図4は検出電流値Ithとデューティー比の関係を表しており、デューティー比100%未満がPWMによる電流制御領域であり、100パーセントに到達するとDC駆動に切り換わることを示している。
また、電流値Ithを前記負荷100の最低電流以上の値となるように調整することで、負荷電流がこの値を下回ることが無く、クラッチすべりやリレー接点乖離等の負荷の動作不良を防ぐことができる。
したがって過剰なマージンを考慮した電流設定が不要の為、より消費電力を低減させたPWM制御が実現可能となる。
さらには、PWM周波数はクロックの周波数と等しくなる為、前記負荷100のインダクタンスによらず一定の周波数でPWM制御することが可能になる。このため異音の発生を防ぐことができる。また、設計においては周波数変動に対するスイッチングロスやノイズの検証が不要となる。
尚前記動作において、PWM信号生成回路13の出力VpwmのHighとLow、およびクロック信号の立ち下がりと立ち上がりを各々逆に置き換えて動作させても良い。
また、回生電流を流す経路は、図1のフリーホイールダイオードDの代わりに、図2に示すようにFET等のスイッチングデバイスQ´を用い、PWMのOFF期間だけドライブ回路14および回生経路制御回路15によってどう通させるように構成しても良い。
図2において、電流センサ11、電流検知回路12およびPWM信号生成回路13は図示省略しているが、図1と同様に構成されているものである。
前記電流センサ11および電流検知回路12は、具体的には例えば図5(a)のように構成される。
すなわち、電磁誘導負荷100と接地間にセンス抵抗Rsを接続し、電流検知回路12に、リファレンス電圧Vrefを非反転入力とするコンパレータ21を設け、前記センス抵抗Rsおよび負荷100の共通接続点電圧Vsense(センス電圧)をコンパレータ21の反転入力としている。
図5(a)において、PWM信号生成回路13は図示省略しているが、図1と同様に構成されているものである。
図5(a)の装置の動作は基本的には図1(a)の動作と同様である。すなわち、PWM動作のON期間は、直流電源VB→スイッチングデバイスQ→電磁誘導負荷100→センス抵抗Rs→GNDの経路で電流が流れ、OFF期間は、スイッチングデバイスQがOFFとなり、電磁誘導負荷100には、電磁誘導負荷100→センス抵抗Rs→GND→フリーホイールダイオードD→電磁誘導負荷100の経路で回生電流が流れる。
このようなPWM動作中の、例えば時刻t1において、PWM信号生成回路13に入力されるクロック信号(図示省略)が立ち下がった場合、PWM信号生成回路13の出力VpwmがLowレベルとなってPWMをOFFとする。
このPWMのOFF期間は、電磁誘導負荷100に蓄積されたエネルギーによって回生電流が発生し、センス抵抗Rsに流れる電流、すなわち負荷電流Iloadが徐々に減少する。
次に時刻t2において、センス抵抗Rsに流れる電流(=Iload)が目標の検出電流値Ith(=Vref/Rs)以下になると、センス電圧Vsenseがリファレンス電圧Vrefよりも小さくなってコンパレータ21から電流検知信号Idetectが出力され、PWM信号生成回路13はその出力VpwmをHighレベルとしPWMをONする。
PWMのON期間は直流電源VBからの電流供給により徐々に電流が増加し、時刻t3においてクロック信号が立ち下がると、時刻t1の場合と同様にPWM信号生成回路13の出力VpwmがLowレベルとなってPWMをOFFとする。
これら時刻t1〜t3において述べた動作を繰り返すことにより、デューティー比を演算器等で計算することなく、目標の電流値Ithに応じたデューティー比を自動で調整することができる。また、図5(a)の装置においても図1(a)の装置と同様の作用、効果が得られる。
前記実施例1の図5(a)の回路では、PWM動作のON/OFF期間共にセンス抵抗Rsに負荷電流と同じ電流が流れる為、常に電力損失が発生する。この損失によりセンス抵抗Rsが発熱し、他の回路に悪影響を及ぼすといった問題が発生する。
また、センス抵抗Rsが負荷の電流経路にあるので、PWMON時にセンス抵抗Rsにて電圧降下が発生し、電源電圧が低下してデューティー100%となった場合に負荷の動作不具合を引き起こす恐れがある。
前記損失や電圧降下を低減する為にセンス抵抗Rsの抵抗値を小さくすることも対策の一つだが、一方で電流検出精度が悪くなる弊害が生じる。
そこで本実施例2では、電流検出手段である電流センサ11を、図6に示すようにスイッチングデバイスQのPWM駆動中のオフ時の回生電流を流す回生電流通流経路に設けた(請求項4に対応)。
図6において、図1(a)と同一部分は同一符号をもって示し、その説明は省略する。図6において図1(a)と異なる点は、電磁誘導負荷100の端部を直接接地し、フリーホイールダイオードDと接地間に電流センサ11を設けたことにあり、その他の部分は図1(a)と同様に構成されている。
図6の電流センサ11および電流検知回路12は、具体的には例えば図7(請求項6に対応)のように構成される。すなわち、電流センサ11はフリーホイールダイオードDと接地間に接続されたセンス抵抗Rsで構成されている。
電流検知回路12は、一端がセンス抵抗RsおよびフリーホイールダイオードDの共通接続点に接続され、他端がオペアンプ22の反転入力端に接続された抵抗31、非反転入力端が接地されたオペアンプ22、およびオペアンプ22の反転入力端と出力端間に接続された抵抗32から成る反転回路と、オペアンプ22の出力電圧Vrev(前記共通接続点の電圧Vsenseを反転した電圧)を反転入力とし、リファレンス電圧Vrefを非反転入力とするコンパレータ23とで構成されている。
図7において、PWM信号生成回路13は図示省略しているが、図6と同様に構成されているものである。
次に上記のように構成された装置の動作を、電流検知回路12の動作波形を示す図8とともに述べる。
まず、PWM動作のON期間は、直流電源VB→スイッチングデバイスQ→電磁誘導負荷100→GNDの経路で電流が流れ、OFF期間は、スイッチングデバイスQがOFFとなり、電磁誘導負荷100には、電磁誘導負荷100→GND→センス抵抗Rs→フリーホイールダイオードD→電磁誘導負荷100の経路で回生電流が流れる。
このようなPWM動作中の、例えば時刻t1において、PWM信号生成回路13に入力されるクロック信号(図示省略)が立ち下がった場合、PWM信号生成回路13の出力VpwmがLowレベルとなってPWMをOFFとする。
このPWMのOFF期間は、電磁誘導負荷100に蓄積されたエネルギーによって回生電流が発生し、センス抵抗Rsの端子電圧Vsenseは負の電圧が生じ、オペアンプ22により反転され、センス抵抗Rsに流れる電流、すなわち負荷電流Iloadは徐々に減少する。
またPWMのOFF期間中、電圧反転信号Vrevはリファレンス電圧Vrefよりも大きいため、コンパレータ23から出力される電流検知信号はLowレベルである。
次に時刻t2において、センス抵抗Rsに流れる電流が目標の検出電流値Ith以下になると、電圧反転信号Vrevがファレンス電圧Vrefよりも小さくなってコンパレータ23から出力される電流検知信号IdetectがHighレベルとなり、PWM信号生成回路13はその出力VpwmをHighレベルとしPWMをONする。
PWMのON期間は直流電源VBからの電流供給により徐々に電流が増加し、時刻t3においてクロック信号が立ち下がると、時刻t1の場合と同様にPWM信号生成回路13の出力VpwmがLowレベルとなってPWMをOFFとする。
これら時刻t1〜t3において述べた動作を繰り返すことにより、デューティー比を演算器等で計算することなく、目標の電流値Ithに応じたデューティー比を自動で調整することができる。また、図7の装置においても図1(a)の装置と同様の作用、効果が得られる。
さらに、PWMのON期間はセンス抵抗Rsに電流が流れない為、実施例1における電流値Ithを検知するPWM制御方法を実現しつつ、センス抵抗Rsの損失を低減することができる。また、スイッチングデバイスQのON時は電磁誘導負荷100にのみ電源が供給される為、電源電圧低下時の負荷の動作不具合を防ぐことにつながる。
本実施例3は、本発明を、ローサイド駆動で構成される装置に適用したものである。図9は実施例3の基本構成を示し、図6と異なる点は、直流電源VBと接地間に電磁誘導負荷100とスイッチングデバイスQを順次直列に接続し、前記負荷100の回生電流通流経路にフリーホイールダイオードDおよび電流センサ11を直列に介挿したことにあり、その他の部分は図6と同一に構成されている。
図9の電流センサ11および電流検知回路12は、具体的には例えば図10(請求項6に対応)のように構成される。すなわち、電流センサ11はフリーホイールダイオードDと直流電源間に接続されたセンス抵抗Rsで構成されている。
電流検知回路12は、直流電源およびセンス抵抗Rsの共通接続点51の電圧VBを降下させるドロップ回路A(第1の電圧降下回路)と、センス抵抗RsおよびフリーホイールダイオードDの共通接続点52の電圧Vsenseを降下させるドロップ回路B(第2の電圧降下回路)と、ドロップ回路Aの出力電圧VB−dropを非反転入力とし、ドロップ回路Bの出力電圧Vsense−dropを反転入力とするコンパレータ24とで構成されている。
前記ドロップ回路Aは、コレクタが抵抗33を介して前記共通接続点51に接続されるとともに前記コンパレータ24の非反転入力端に接続され、エミッタが抵抗34を介して接地されたトランジスタ41と、リファレンス電圧Vrefを非反転入力とし、反転入力端が前記トランジスタ41のエミッタに接続され、出力端がトランジスタ41のベースに接続されたコンパレータ25とを備えている。
前記ドロップ回路Bは、コレクタが抵抗35を介して前記共通接続点52に接続されるとともに前記コンパレータ24の非反転入力端に接続され、エミッタが抵抗36を介して接地されたトランジスタ42と、リファレンス電圧Vrefを非反転入力とし、反転入力端が前記トランジスタ42のエミッタに接続され、出力端がトランジスタ42のベースに接続されたコンパレータ26とを備えている。
尚、前記コンパレータ24に入力される電圧VB−dropとVsense−dropの間には、後述する図11のドロップ電圧に示すように、Vdifの電位差を持たせるように、ドロップ回路A、ドロップ回路Bの各デバイスのパラメータを設定しておく。これによって、後述するように目標の検出電流値Ithに基づくPWM制御が可能となる。
図10において、PWM信号生成回路13は図示省略しているが、図9と同様に構成されているものである。
次に上記のように構成された装置の動作を、電流検知回路12の動作波形を示す図11とともに述べる。
まず、ドライブ回路14に制御指令(図9のInput)が入力されている場合はスイッチングデバイスQがPWM制御されている状態にある。したがって、PWM動作のON期間は、直流電源VB→電磁誘導負荷100→スイッチングデバイスQ→GNDの経路で電流が流れ、OFF期間は、スイッチングデバイスQがOFFとなり、電磁誘導負荷100には、電磁誘導負荷100→フリーホイールダイオードD→センス抵抗Rs→電磁誘導負荷100の経路で回生電流が流れる。
このようなPWM動作中の、例えば時刻t1において、PWM信号生成回路13に入力されるクロック信号(図示省略)が立ち下がった場合、PWM信号生成回路13の出力VpwmがLowレベルとなってPWMをOFFとする。
このPWMのOFF期間は、電磁誘導負荷100に蓄積されたエネルギーによって回生電流が発生し、該回生電流によりセンス抵抗Rsの端子電圧を降下させた電圧Vsense−dropは直流電源電圧VBを降下させた電圧VB−dropよりも大となり、センス抵抗Rsに流れる電流、すなわち負荷電流Iloadは徐々に減少する。
また、PWMのOFF期間中、前記電圧Vsense−dropはVB−doropよりも大きいためコンパレータ24から出力される電流検知信号IdetectはLowレベルである。
次に時刻t2において、センス抵抗Rsに流れる電流が目標の検出電流値Ith(=Vdif/Rs)以下になると、センス電圧を降下させた電圧Vsense−dropが直流電源電圧を降下させた電圧VB−dropよりも小さくなってコンパレータ24から出力される電流検知信号IdetectがHighレベルとなり、PWM信号生成回路13はその出力VpwmをHighレベルとしPWMをONする。
PWMのON期間は直流電源VBからの電流供給により徐々に電流が増加し、時刻t3においてクロック信号が立ち下がると、時刻t1の場合と同様にPWM信号生成回路13の出力VpwmがLowレベルとなってPWMをOFFとする。
これら時刻t1〜t3において述べた動作を繰り返すことにより、デューティー比を演算器等で計算することなく、目標の電流値Ithに応じたデューティー比を自動で調整することができる。また、図10の装置においても図1(a)および図7の装置と同様の作用、効果が得られる。
さらに図10のローサイド駆動の回路では、電磁誘導負荷100に蓄積されたエネルギーにより流れる回生電流の上流側となる共通接続点52のセンス電圧Vsenseは、電源側の共通接続点51の電源電圧VBよりも常に高くなるため、それら電圧を直接電流検知回路12に導入した場合、回路を構成する素子に悪影響を及ぼしたり破壊に至る問題があるが、図10ではドロップ回路A,Bを設けているため、その問題は生じない。
また、本実施例3の他の具体例を図12(請求項7に対応)に示す。図12において、図10と異なる点は、電流検知回路12を、前記ドロップ回路A,Bおよびコンパレータ24の代わりに、前記共通接続点51の電源電圧VBを分圧してオペアンプ27の反転入力端に導く抵抗37、38と、前記共通接続点52のセンス電圧Vsenseを分圧してオペアンプ27の非反転入力端に導く抵抗39、40と、オペアンプ27と、リファレンス電圧Vrefを非反転入力とし、前記オペアンプ27の出力電圧Vsense−sigを反転入力とするコンパレータ28とで構成したことにあり、その他の部分は図10と同一に構成されている。
図12において、PWM信号生成回路13は図示省略しているが、図9と同様に構成されているものである。
次に上記のように構成された装置の動作を、電流検知回路12の動作波形を示す図13とともに述べる。
まず、ドライブ回路14に制御指令(図9のInput)が入力されている場合はスイッチングデバイスQがPWM制御されている状態にある。したがって、PWM動作のON期間は、直流電源VB→電磁誘導負荷100→スイッチングデバイスQ→GNDの経路で電流が流れ、OFF期間は、スイッチングデバイスQがOFFとなり、電磁誘導負荷100には、電磁誘導負荷100→フリーホイールダイオードD→センス抵抗Rs→電磁誘導負荷100の経路で回生電流が流れる。
このようなPWM動作中の、例えば時刻t1において、PWM信号生成回路13に入力されるクロック信号(図示省略)が立ち下がった場合、PWM信号生成回路13の出力VpwmがLowレベルとなってPWMをOFFとする。
このPWMのOFF期間は、電磁誘導負荷100に蓄積されたエネルギーによって回生電流が発生し、該回生電流により生じるセンス電圧Vsenseは共通接続点51の電源電圧VBよりも大となり、センス抵抗Rsに流れる電流、すなわち負荷電流Iloadは徐々に減少する。
また、PWMのOFF期間中、オペアンプ27の出力電圧Vsense−sigはリファレンス電圧Vrefよりも大きいためコンパレータ28から出力される電流検知信号IdetectはLowレベルである。
次に時刻t2において、センス抵抗Rsに流れる電流が目標の検出電流値Ith(=Vref/Rs)以下になると、前記差動出力Vsense−sigがリファレンス電圧Vrefよりも小さくなってコンパレータ28から出力される電流検知信号IdetectがHighレベルとなり、PWM信号生成回路13はその出力VpwmをHighレベルとしPWMをONする。
PWMのON期間は直流電源VBからの電流供給により徐々に電流が増加し、時刻t3においてクロック信号が立ち下がると、時刻t1の場合と同様にPWM信号生成回路13の出力VpwmがLowレベルとなってPWMをOFFとする。
これら時刻t1〜t3において述べた動作を繰り返すことにより、デューティー比を演算器等で計算することなく、目標の電流値Ithに応じたデューティー比を自動で調整することができる。また、図12の装置においても図1(a)および図7の装置と同様の作用、効果が得られる。
さらに、図12の装置によれば、電流検知回路12の部品点数が少なくて済むので、安価に構成することができる。
前記例えば図1(a)の装置では、PWM駆動中に一旦電源電圧VBが低下して電磁誘導負荷100のクラッチ外れやリレー接点乖離等の不具合が発生した場合、クラッチあるいは接点の吸引の為に必要な電流値が確保できず、負荷を正常な状態に復帰させる手段を有していない。また図14に示すようにデューティー比が100%付近になると、電源電圧VBの僅かな変化でDC駆動とPWM駆動が度々切り替わるなど、動作が不安定になり負荷から可聴音が発生する等の問題も考えられる。
そこで本実施例4では、図15(請求項2に対応)に示すように、電源電圧低下期間中および電源電圧低下復帰後の一定期間、PWM制御に代えてDC駆動制御を行うように構成した。
図15において図1(a)と異なる点は、前記直流電源電圧VBを監視し、電源電圧VBが電源電圧閾値Vth以下に低下している期間、例えばLowレベルとなる電圧監視信号Vmoni(電圧低下信号)を出力する電源電圧監視回路16と、前記電源電圧監視回路16から出力される電源電圧監視信号Vmoniを入力とし、前記電圧低下期間中および電圧低下が復帰してからの所定期間、常時ハイレベルとなるDC駆動信号Vdcをドライブ回路14に出力するDC駆動信号生成回路17とをさらに設けたことにあり、その他の部分は図1(a)と同一に構成されている。
前記電源電圧監視回路16は、前記閾値Vthと比較しながら電源電圧VBを監視し、負荷の制御方法を切り換える信号(Vmoni)を出力する回路であり、閾値電圧Vthには図16のようにヒステリシスを持たせている。
すなわち、電源電圧監視回路16の閾値電圧Vthは閾値Vth−Hiとそれよりも低電圧の閾値Vth−Loの2つが設定されており、電源電圧低下時に電圧VBが閾値Vth−Loに低下したとき電圧監視信号VmoniをLowレベルとし、電源電圧低下が復帰し電圧VBが閾値Vth−Hiに達したとき電圧監視信号VmoniをHighレベルとするように構成されている。
前記DC駆動信号生成回路17は、負荷を一定期間DC駆動させる信号(Vdc)を出力するものであり、その駆動時間は、前記負荷100のクラッチあるいは接点等の吸引の為に十分な時間を設定する。
次に上記のように構成された装置の動作を図17のタイミングチャートおよび図18のPWM制御フローチャートとともに説明する。
尚、制御指令(Input)の有無に応じた処理(図3のステップS1,S2)は実施例1の場合と同様であり、以下ではPWM制御が行われている状態から説明する。
まずステップS11において、閾値Vthが電源電圧監視回路16で監視している直流電源電圧VBよりも小さいか否かを判定する。例えば図17の時刻t1のように、直流電源電圧の低下がない(すなわちVB>Vthである)場合、ステップS12からS15のPWM制御処理を行う。
このステップS12〜S15は図3のステップS3〜S6と各々同一の処理であるので、ここでは説明を省略するが、図1〜図3で説明したように、負荷電流Iloadが目標の検出電流値Ithよりも小さくなったらPWMをONとし、クロック信号の立ち下がり時にPWMをOFFとする処理を繰り返すことにより、目標の検出電流値Ithに応じたデューティー比を自動で調整することができる。
次に時刻t2において、直流電源電圧VBが低下して閾値Vthになると、電源電圧監視回路16から出力される電圧監視信号VmoniがLowレベルとなり、DC駆動信号生成回路17から出力されるDC駆動信号VdcがHighレベルとなり、PWM駆動からDC駆動に強制的に切り換わる(ステップS16)。
すなわちドライブ回路14から出力されるゲート信号VgがHighレベル一定となり、電磁誘導負荷100への負荷電流Iloadを確保することができ、電源電圧低下状態であっても負荷を確実に動作させることが可能となる。
さらに、時刻t3において電源電圧低下が復帰した(ステップS17のVB<Vth?の判定結果がNOとなった)後の一定期間(時刻t4まで)もDC駆動信号VdcがHighレベルを維持するので、電源電圧復帰後の時刻t4までDC駆動が継続される(ステップS18)。
このため、電磁クラッチやリレーのように初期の吸引動作に大電流を必要とする場合にも十分対処できる。
次に時刻t5において直流電源VBに電源瞬低が生じると、負荷電流Iloadが消失し、前記負荷100がOFFしてしまうが、時刻t6において閾値Vth以上に電源が復帰すればその時刻t6から時刻t7までの期間、DC駆動信号Vdcおよびゲート信号VgがHighレベルとなり、DC駆動がなされることで、負荷を正常な状態に戻すことができる。
尚、本実施例4は、図15のように構成するに限らず、図5〜図7、図9、図10、図12の装置に適用することもでき、その場合も前記と同様の作用、効果を奏する。
PWM駆動中のデューティー比は、主に電源電圧や負荷のインダクタンスによって決定される。例えば電源電圧が低くなるとデューティー比は増加して負荷電流の最終値を保つように制御する。
一方、前記例えば図1(a)の装置においては、デューティー比が大きい場合は図19(a)のように一定の周波数でPWM制御できるが、電源電圧が増加した場合や負荷のインダクタンスが小さい場合はデューティー比が小さくなり、その結果図19(b)のように、設定した周波数よりも低い周波数で安定してしまう問題がある。この場合、PWM周波数が可聴周波数帯域となると、負荷(コイル等)から可聴音画発生する可能性がある。
尚図19はPWM制御のタイミングチャートであり、図1(b)のPWM制御タイミングチャートのIdetectおよびPWM信号Vpwmを図示省略して表している。
そこで本実施例5では、電流検出によるPWM(デューティー比が変化するPWM)とクロック信号によるPWM(デューティー比が固定されたPWM)のOR(論理和)をとるように構成した。
図20(請求項3に対応)は実施例5の装置を示し、図1(a)と異なる点は、PWM信号生成回路13の出力とクロック信号との論理和をとって、その出力をPWM信号Vpwmとしてドライブ回路14に供給するORゲート18を設けたことにあり、その他の部分は図1(a)と同一に構成されている。尚前記クロック信号のデューティー比は、周波数が変化するデューティー比よりも大きな値に設定しておくものである。
次に、上記のように構成された装置の動作を図21のタイミングチャートとともに説明する。
尚、制御指令(Input)の有無に応じた処理(図3のステップS1,S2)は実施例1の場合と同様であり、以下ではPWM制御が行われている状態から説明する。
まず例えば時刻t1に示すように、直流電源電圧VBが正常(VB−normal)の場合、電流検出によるPWMがなされる。すなわち、負荷電流Iloadが目標の検出電流値Ithよりも小さくなったらPWMをONとし、クロック信号の立ち下がり時にPWMをOFFとする処理が繰り返されることにより、目標の検出電流値Ithに応じたデューティー比を自動で調整することができる。
次に時刻t2から時刻t3までの期間で電源電圧が増加(VB−high)すると、徐々にデューティー比が小さくなって負荷電流Iloadが目標の検出電流値Ithまで低下せず、電流検知回路12から電流検知信号Idetectは出力されなくなる。
このとき、ORゲート18を設けていない図1(a)の回路であれば、電源電圧増加期間中VpwmをHighレベルにできないため、PWM制御が、設定した周波数より低い周波数で安定してしまう。
しかし図20の回路によれば、PWM信号生成回路13の出力がLowレベルのままであってもクロック信号がORゲート18の出力となるため、クロック信号に同期したVpwm信号がドライブ回路14に出力され、常に一定の周波数で電磁誘導負荷100を動作させることができる(強制クロックPWM)。
また、PWM駆動中の電流値は負荷の最低動作電流よりも小さくなることは無いので、確実な負荷動作を保証することができる。
次に時刻t3において、電源電圧増加が復帰して正常電圧に戻ると、PWMのデューティー比がクロック信号のデューティー比よりも大きくなり、自動的に電流検出によるPWM駆動に復帰する。
図22は、前記電流検出によるPWMと強制クロックPWMが切り換わる領域を、電源電圧とデューティー比の関係とともに表したものである。
また図23は、図20の装置における通常電圧時と電源電圧増加時のタイミングチャートであり、PWM制御タイミングチャートのIdetectおよびPWM信号Vpwmを図示省略して表している。
本実施例によれば、PWMのデューティー比を読み込むセンサ部が不要であるため、安価な構成で一定周波数のPWM制御が実現可能となる。
10…電磁誘導負荷制御回路
11…電流センサ
12…電流検知回路
13…PWM信号生成回路
14…ドライブ回路
15…回生経路制御回路
16…電源電圧監視回路
17…DC駆動信号生成回路
18…ORゲート
21、23〜26、28…コンパレータ
22、27…オペアンプ
31〜40…抵抗
41,42…トランジスタ
100…電磁誘導負荷
A,B…ドロップ回路
Q,Q´…スイッチングデバイス
D…フリーホイールダイオード

Claims (7)

  1. 直流電源と接地間に、PWM制御されるスイッチング素子および電磁誘導負荷を直列に接続した回路において、
    前記スイッチング素子のPWM駆動中のオフ時の回生電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段により検出された検出電流が目標電流値よりも小さくなったときに電流検知信号を出力する電流検知手段と、
    所定周波数のクロック信号と前記電流検知手段から出力される電流検知信号を入力とし、前記電流検知信号が目標電流値よりも小さくなった事を検出した信号を出力してから前記クロック信号が立ち下がる、又は立ち上がるまでの期間ハイレベル又はローレベルとなるPWM信号を生成するPWM信号生成手段と、
    前記PWM信号生成手段と前記スイッチング素子の間に設けられ、前記スイッチング素子を駆動制御するドライブ手段と、
    を備えたことを特徴とする電磁誘導負荷の制御装置。
  2. 前記直流電源の電圧を監視し、電源電圧が設定電圧以下に低下している期間、電圧低下信号を出力する電源電圧監視手段と、
    前記電源電圧監視手段から出力される電圧低下信号を入力とし、前記電圧低下期間中および電圧低下が復帰してからの所定期間、常時ハイレベルとなるDC駆動信号を出力するDC駆動信号生成手段とを備え、
    前記ドライブ手段は、前記DC駆動信号生成から出力されるDC駆動信号および前記PWM信号生成手段から出力されるPWM信号を入力とすることを特徴とする請求項1に記載の電磁誘導負荷の制御装置。
  3. 前記クロック信号と、前記PWM信号生成手段で生成されたPWM信号の論理和をとる論理和手段を備え、
    前記ドライブ手段は前記論理和手段の出力を入力とすることを特徴とする請求項1に記載の電磁誘導負荷の制御装置。
  4. 前記電流検出手段は、前記スイッチング素子のPWM駆動中のオフ時の回生電流を流す回生電流通流経路に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電磁誘導負荷の制御装置。
  5. 前記スイッチング素子は直流電源側に配置されてハイサイド駆動がなされ、前記電流検出手段は前記回生電流通流経路に介挿されたセンス抵抗を備え、
    前記電流検知手段は、前記センス抵抗の端子電圧を反転させる反転回路と、前記反転回路の出力電圧と設定電圧とを比較するコンパレータを備えていることを特徴とする請求項4に記載の電磁誘導負荷の制御装置。
  6. 前記スイッチング素子は接地側に配置されてローサイド駆動がなされ、
    前記電流検出手段は前記回生電流通流経路に介挿されたセンス抵抗を備え、
    前記電流検知手段は、前記センス抵抗の直流電源側端子電圧を降下させる第1の電圧降下回路と、前記センス抵抗のスイッチング素子側端子電圧を降下させる第2の電圧降下回路と、前記第1の電圧降下回路の出力電圧と第2の電圧降下回路の出力電圧を比較するコンパレータとを備えていることを特徴とする請求項4に記載の電磁誘導負荷の制御装置。
  7. 前記スイッチング素子は接地側に配置されてローサイド駆動がなされ、
    前記電流検出手段は前記回生電流通流経路に介挿されたセンス抵抗を備え、
    前記電流検知手段は、前記センス抵抗の直流電源側端子電圧とスイッチング素子側端子電圧の偏差をとる差動増幅回路と、前記差動増幅回路の差動出力と設定電圧を比較するコンパレータとを備えていることを特徴とする請求項4に記載の電磁誘導負荷の制御装置。
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