JP5302853B2 - 船外機のマウント構造 - Google Patents

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Description

この発明は、船外機のマウント構造に関する。
一つの先行技術に係る船外機は、たとえば、特許文献1に記載されている。特許文献1に係る船外機は、エンジンカバーの下方に位置するアッパーケースを船体に取り付けるためのマウント構造を有している。このマウント構造は、ブラケットと、スリーブと、ボルトおよびナットと、ゴム製のカラーと、ゴム製のキャップと、アッパーケースと、ハウジングとを含む。ブラケットは、ブラケットを前後に貫通する貫通孔を有している。スリーブは、ブラケットの後方で前後方向に沿って配置されている。スリーブの内周は、ブラケットの貫通孔に連通している。ボルトは、スリーブ側(後側)からスリーブの内周およびブラケットの貫通孔に挿通されている。ナットは、スリーブから突出するボルトの軸部の端部に取り付けられている。これにより、ブラケットおよびスリーブが締結されている。
また、ゴム製のカラーは、筒状に形成されている。カラーは、スリーブの周囲を取り囲むようにスリーブに固定されている。カラーは、左右に挟まれた状態で、アッパーケースおよびハウジングに保持されている。これにより、カラーおよびスリーブを介して、ブラケットおよびアッパーケースが連結されている。ハウジングは、アッパーケースと協働してカラーを保持するとともに、ボルトの頭部を側方から覆っている。ボルトの頭部は、前後に間隔を空けてアッパーケースおよびハウジングの一部に対向している。ゴム製のキャップは、ボルトの頭部に被せられている。キャップは、ゴム製のカラーよりも大きい弾性率を有している。キャップの端面は、前後に所定間隔を空けてアッパーケースおよびハウジングの一部に対向している。
特許文献1に係る船外機において、プロペラにより発生される推力は、アッパーケースに入力される。そして、プロペラにより発生される推力が小さいときには、カラーおよびスリーブを介して、アッパーケースからブラケットに推力が伝達される。またこのとき、アッパーケースの振動は、主としてゴム製のカラーによって吸収される。一方、プロペラにより発生される前進方向への推力が大きいときには、カラーが弾性変形して、ボルトの頭部とアッパーケースおよびハウジングとの前後方向の間隔が短くなる。これにより、キャップとアッパーケースおよびハウジングとが当接して、キャップおよびスリーブを介してアッパーケースからブラケットに推力が伝達される。そして、推力が小さくなると、再び、キャップが、アッパーケースおよびハウジングから離れる。
特開平11−79091号公報
前述のように、特許文献1に係る船外機では、プロペラにより発生される推力が大きくなると、キャップとアッパーケースおよびハウジングとが当接する。これにより、アッパーケースに入力された推力が、ブラケットに効率的に伝達される。さらに、アッパーケースおよびハウジングが、キャップによってボルトの頭部から保護されるので、アッパーケースおよびハウジングが傷つくことが防止される。しかしながら、大きな推力がアッパーケースに繰り返し入力されると、キャップとアッパーケースおよびハウジングとの当接および離反が繰り返し行われ、繰り返し荷重がキャップに加わる。メンテナンス時にボルトを取り外すことがあるため、通常、ボルト頭部とキャップは固着されていない。そのため、キャップがボルトから外れてしまうおそれがある。また、船外機で発生した熱がキャップに伝達されると、キャップが膨張してボルトから外れ易くなる。
キャップがボルトから外れることを防止するために、キャップが収容されている空間を、キャップと同等の弾性率を有する高弾性材料で満たす方法が考えられる。しかしながら、このような方法では、エンジンの回転速度に合わせて、アッパーケースとブラケットとの連結状態を切り替えることができない。より具体的には、特許文献1に係る船外機では、エンジンの振動が、アッパーケースに伝達される。エンジンが低速で回転している場合には、エンジンの振動数が比較的小さい。この低周波振動が、船外機を取り付けた船体に伝わるため、乗船者は不快に感じやすい。したがって、エンジンが低速で回転している場合には、振動の吸収が重要となる。一方、エンジンが高速で回転している場合には、エンジンの振動数が比較的大きい。この場合、船体には主に、水上の波に由来する振動が伝わるため、乗船者はエンジン由来の高周波振動を感じにくくなる。そのため、振動の吸収よりも推力の効率的な伝達が重要となる。しかしながら、前述の方法では、アッパーケースとブラケットとが、常時、高弾性材料を介して連結されるので、エンジンの回転速度に合わせて、アッパーケースとブラケットとの連結状態を切り替えることができない。
そこで、この発明の目的は、高弾性部材が外れることを防止できる船外機のマウント構造を提供することである。
また、この発明の他の目的は、ハウジングの確実な保護、および推力の効率的な伝達を達成できる船外機のマウント構造を提供することである。
前記目的を達成するための請求項1記載の発明は、船外機のプロペラにより発生される推力が入力される第1部材と、前記第1部材を介して前記推力が伝達される第2部材と、前記第1および第2部材間で前記推力を伝達する伝達部材と、前記推力の作用方向に前記第2部材および伝達部材を挟持する一対の挟持部を有する挟持部材と、前記伝達部材に固定された低弾性部材と、前記第1部材に連結され、前記第1部材と協働して、前記第1部材からの前記推力が前記低弾性部材に伝達されるように、前記低弾性部材を保持するハウジングと、前記低弾性部材よりも大きい弾性率を有し、前記伝達部材側の挟持部に対して前記作用方向に間隔を空けて対向するように前記ハウジングに固定された高弾性部材とを含む、船外機のマウント構造である。
この構成によれば、伝達部材および第2部材が、一対の挟持部によって挟持されている。これにより、伝達部材および第2部材が、互いに連結されている。また、伝達部材に固定された低弾性部材は、第1部材およびハウジングによって保持されている。これにより、第1部材が、低弾性部材を介して伝達部材に連結されている。したがって、第1および第2部材は、低弾性部材および伝達部材を介して連結されている。さらに、低弾性部材は、第1部材に入力された推力が低弾性部材に伝達されるように、第1部材およびハウジングによって保持されている。したがって、船外機のプロペラから発生される推力は、低弾性部材または高弾性部材を介して第1部材から第2部材に伝達される。
より具体的には、高弾性部材は、推力の作用方向に間隔を空けて伝達部材側の挟持部に対向している。したがって、第1部材に入力される推力が小さい場合(たとえば、エンジンが低速で回転している場合)には、高弾性部材と伝達部材側の挟持部とが離れた状態で、前記推力が、低弾性部材および伝達部材を介して第1部材から第2部材に伝達される。またこのとき、第1部材の振動(たとえばエンジンの回転により生じる振動)は、主として、低弾性部材によって吸収される。
一方、第1部材に入力される推力が大きい場合(たとえば、エンジンが高速で回転している場合)には、作用方向への低弾性部材の弾性変形が大きくなる。したがって、伝達部材側の挟持部と高弾性部材とが接近または離反する。たとえば、両者が接近する場合に低弾性部材の変形量が所定値に達すると、両者が互いに当接する。そして、プロペラから発生される推力は、低弾性部材を介した前述の伝達に加え、高弾性部材、伝達部材側の挟持部、および伝達部材を介して、第1部材から第2部材に伝達される。
このように、この構成によれば、推力が小さい状態では、低弾性部材を介して第1部材から第2部材に推力が伝達される。一方、推力が大きい状態では、低弾性部材に加え、高弾性部材を介して第1部材から第2部材に推力が伝達される。したがって、推力が大きい状態では、推力が小さい状態に比べて、プロペラにより発生される推力に対する、低弾性部材に吸収される推力の割合が小さい。そのため、推力が効率的に伝達される。また、高弾性部材によって第1部材およびハウジングが保護されるので、第1部材およびハウジングが傷つくことが防止される。さらに、高弾性部材がハウジングに固定されているので、高弾性部材がハウジングから外れるおそれが非常に小さい。そのため、前述の効果が長期にわたって確実に得られる。
請求項2記載の発明は、前記高弾性部材は、前記第1部材またはハウジングに対して前側および後側からそれぞれ係合する一対の前後方向係合部と、前記第1部材またはハウジングに対して左側および右側からそれぞれ係合する一対の左右方向係合部と、前記第1部材またはハウジングに対して上側および下側からそれぞれ係合する一対の上下方向係合部とを含む、請求項1記載の船外機のマウント構造である。
この構成によれば、各前後方向係合部と第1部材またはハウジングとの係合により、高弾性部材の前後方向への移動が規制される。また、各左右方向係合部と第1部材またはハウジングとの係合により、高弾性部材の左右方向への移動が規制される。また、各上下方向係合部と第1部材またはハウジングとの係合により、高弾性部材の上下方向への移動が規制される。したがって、高弾性部材は、ハウジングに対して、前後、左右、および上下への移動が規制される。これにより、高弾性部材がハウジングに対して確実に固定される。
請求項3記載の発明は、前記高弾性部材は、前記ハウジングの内面に沿う形状を有しており、前記ハウジングの内面に沿って配置されている、請求項1または2記載の船外機のマウント構造である。
この構成によれば、高弾性部材がハウジングの内面に沿って配置されているので、高弾性部材とハウジングとの係合により、ハウジングに対する高弾性部材の移動が規制される。これにより、高弾性部材がハウジングに対してより確実に固定される。
請求項4記載の発明は、前記高弾性部材は、前記伝達部材側の挟持部に対向する対向部と、前記ハウジングに固定された固定部とを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の船外機のマウント構造である。
この構成によれば、高弾性部材の固定部がハウジングに固定されることにより、高弾性部材全体がハウジングに固定される。これにより、高弾性部材がハウジングから外れることが防止される。また、伝達部材側の挟持部に対向する部分(対向部)と、ハウジングに固定される部分(固定部)とが分けられているので、高弾性部材の製造が容易である。より具体的には、固定部は、対向部を所定位置で固定できるように形成されていれば高い寸法精度が要求されない。したがって、高弾性部材の製造が容易である。
請求項5記載の発明は、前記高弾性部材は、前記伝達部材側の挟持部と反対側から前記第1部材に支持された支持部を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の船外機のマウント構造である。
この構成によれば、高弾性部材が、伝達部材側の挟持部と反対側から第1部材に支持されているので、高弾性部材と伝達部材側の挟持部とが当接すると、高弾性部材が、第1部材と伝達部材側の挟持部とによって挟持される。そして、この状態で、推力が、高弾性部材を介して第1部材から伝達部材側の挟持部に伝達される。これにより、第1部材から伝達部材側の挟持部に推力が確実に伝達される。したがって、プロペラから発生される推力が効率的に伝達される。
請求項6記載の発明は、前記高弾性部材は、弾性材料により一体形成されたものである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の船外機のマウント構造である。
この構成によれば、高弾性部材が弾性材料により一体形成されるので、高弾性部材の生産効率が高められる。
本発明の一実施形態に係る船外機の側面図である。 本発明の一実施形態に係る船外機の分解斜視図である。 図1に示すIII−III線に沿う本発明の一実施形態に係る船外機の断面図である。 本発明の一実施形態に係るサイドハウジングを内側から見た図である。 本発明の一実施形態に係る高弾性部材を後側から見た図である。 本発明の一実施形態に係る高弾性部材を左側から見た図である。 図3の一部を拡大した図である。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る船外機1の側面図である。また、図2は、船外機1の分解斜視図である。図1では、船外機1が基準姿勢にある状態を示している。基準姿勢とは、プロペラ7の回転軸線が水平になるときの船外機1の姿勢である。以下の説明における前後、左右、および上下は、それぞれ、船外機1が基準姿勢にあるときの前後、左右、および上下である。
船外機1は、船外機本体2と、取付機構3とを備えている。船外機本体2は、取付機構3によって図示しない船体に取り付けられる。図1に示すように、船外機本体2は、エンジン4と、ドライブシャフト5と、プロペラシャフト6と、プロペラ7と、歯車機構8とを含む。エンジン4は、エンジンカバー9に収容されている。また、ドライブシャフト5、プロペラシャフト6、および歯車機構8は、アッパーケース10およびロアケース11に収容されている。アッパーケース10は、エンジンカバー9の下方に配置されている。また、ロアケース11は、アッパーケース10の下方に配置されている。
ドライブシャフト5は、エンジン4の下方で上下方向Z1に沿って配置されている。ドライブシャフト5は、エンジン4によって回転される。また、プロペラシャフト6は、ドライブシャフト5の下方で前後方向X1に沿って配置されている。歯車機構8は、ドライブシャフト5の下端部とプロペラシャフト6の前端部とを連結している。ドライブシャフト5の回転は、歯車機構8によってプロペラシャフト6に伝達される。また、プロペラ7は、プロペラシャフト6の後端部に一体回転可能に連結されている。プロペラ7は、ロアケース11の外に配置されている。船体を前進または後進させる推力は、プロペラ7の回転により発生される。プロペラ7により発生される推力は、前後方向X1への力である。プロペラ7により発生される推力は、ロアケース11を介して、アッパーケース10に入力される。アッパーケース10は、本発明の第1部材の一例である。
取付機構3は、クランプブラケット12と、スイベルブラケット13と、チルトシャフト14と、ステアリングシャフト15と、ステアリングブラケット16と、ロアブラケット17とを含む。図2に示すように、クランプブラケット12は、左右に間隔を空けて配置された右ブラケット12Rおよび左ブラケット12Lを有している。左右のブラケット12R、12Lは、それぞれ、図示しない船体の船尾に固定される。船外機1は、左右のブラケット12R、12Lが船体に固定されることにより、船体に取り付けられる。
また、スイベルブラケット13は、介在部13a(図2参照)と、介在部13aに連結された筒状部13b(図1参照)とを有している。図2に示すように、介在部13aは、左右のブラケット12R、12Lの間に配置されている。介在部13aは、チルトシャフト14を介して、左右のブラケット12R、12Lに連結されている。チルトシャフト14は、左右方向Y1に沿って配置されている。スイベルブラケット13は、クランプブラケット12に対して、チルトシャフト14の中心軸線まわりに回動可能に連結されている。船外機本体2は、スイベルブラケット13がクランプブラケット12に対して上下に回動されることにより、船外機本体2の正面を下に向けて傾けられる。これにより、船外機本体2がチルトアップされる。
また、筒状部13bは、介在部13aの後方で上下方向Z1に沿って配置されている。ステアリングシャフト15は、筒状部13bに挿通されている。ステアリングシャフト15は、筒状部13bに対してステアリングシャフト15の中心軸線まわりに回転可能に構成されている。また、ステアリングシャフト15の上端部および下端部は、それぞれ、筒状部13bの上端および下端から突出している。ステアリングシャフト15の上端部は、ステアリングブラケット16を介して、船外機本体2の上部に固定されている。また、ステアリングシャフト15の下端部は、ロアブラケット17を介して、船外機本体2の下部に固定されている。船外機本体2は、ステアリングブラケット16が左右に操作されることにより、ステアリングシャフト15の中心軸線まわりに左右に回動される。これにより、船体が操舵される。
このように、船外機本体2は、上部と下部の二箇所において、取付機構3に連結されている。より具体的には、図2に示すように、船外機本体2の上部は、左右方向Y1に関する船外機本体2の中心を挟んだ二箇所においてステアリングブラケット16に固定されている。また、船外機本体2の下部は、左右方向Y1に関する船外機本体2の中心を挟んだ二箇所においてロアブラケット17に固定されている。すなわち、船外機1は、船外機本体2を取付機構3にマウントさせるための2つのマウント構造(アッパー側およびロア側のマウント構造)を有している。プロペラ7により発生される推力は、2つのマウント構造を介して、取付機構3のステアリングブラケット16およびロアブラケット17に伝達される。ロアブラケット17は、本発明の第2部材の一例である。
次に、図2および図3を参照して、船外機1のロア側のマウント構造について説明する。ロア側のマウント構造のうち、左側の構造と、右側の構造とは同様であるので、以下では、ロア側のマウント構造のうち、左側の構造についてのみ説明する。
図3は、図1に示すIII−III線に沿う船外機1の断面図である。
船外機1は、緩衝部材18と、第1ボルト19および第1ナット20と、ハウジング21と、高弾性部材22(図3参照)とを含む。緩衝部材18は、第1ボルト19および第1ナット20によってロアブラケット17に連結されている。また、緩衝部材18は、ハウジング21およびアッパーケース10によって保持されている。したがって、アッパーケース10およびロアブラケット17は、緩衝部材18を介して互いに連結されている。第1ボルト19および第1ナット20は、この発明の挟持部材の一例である。また、第1ボルト19の頭部19bおよび第1ナット20は、本発明の一対の挟持部の一例である。
緩衝部材18は、たとえば、同軸的に重ねられた複数の筒状体からなる多重構造を有している。すなわち、図3に示すように、緩衝部材18は、インナースリーブ23と、筒状の低弾性部材24と、アウタースリーブ25とを含む。低弾性部材24は、インナースリーブ23の外周に嵌合されている。また、アウタースリーブ25は、低弾性部材24の外周に嵌合されている。低弾性部材24の内周面および外周面は、それぞれ、インナースリーブ23およびアウタースリーブ25に接着されている。したがって、インナースリーブ23およびアウタースリーブ25は、低弾性部材24を介して同軸的に連結されている。インナースリーブ23は、この発明の伝達部材の一例である。
インナースリーブ23は、前後方向X1に沿って配置されている。インナースリーブ23は、アウタースリーブ25よりも長い軸長を有している。インナースリーブ23の外周面の大部分は、低弾性部材24の内周部によって覆われている。低弾性部材24は、たとえば、樹脂やゴムなどの弾性材料によって形成されている。この実施形態では、低弾性部材24は、天然ゴム系の弾性材料によって形成されている。また、アウタースリーブ25は、前後方向X1に関して、インナースリーブ23の後端よりに配置されている。アウタースリーブ25は、左右に挟まれた状態で、アッパーケース10およびハウジング21に保持されている。
また、ロアブラケット17は、ロアブラケット17を前後に貫通する貫通孔17aを有している。緩衝部材18は、貫通孔17aの後方に配置されている。インナースリーブ23の前端は、第1プレート26を介してロアブラケット17に係合している。また、インナースリーブ23の内周は、貫通孔17aに連通している。第1ボルト19の軸部19aは、前側から貫通孔17aおよびインナースリーブ23の内周に挿通されている。第1ボルト19の頭部19bは、ワッシャー27を介してロアブラケット17に係合している。また、第1ボルト19の軸部19aは、インナースリーブ23の後端から後側に突出している。この突出した部分に第1ナット20が取り付けられている。第1ナット20は、平坦な端面20a(後面)を有している。第1ナット20の端面20aは、第1ボルト19の軸部19aよりも後側に位置している。
第1ナット20は、第2プレート28を介してインナースリーブ23の後端を前側に押圧している。ロアブラケット17およびインナースリーブ23は、第1ボルト19の頭部19bおよび第1ナット20によって前後に挟持されている。これにより、ロアブラケット17およびインナースリーブ23が締結されている。すなわち、緩衝部材18が、第1ボルト19および第1ナット20によって、ロアブラケット17に連結されている。
次に、図3および図4を参照して、ハウジング21の構成について説明する。
図4は、ハウジング21を内側から見た図である。
ハウジング21は、側方からアッパーケース10に組み付けられている。緩衝部材18、第1ナット20、および高弾性部材22は、ハウジング21とアッパーケース10との間に配置されている。ハウジング21は、これらの部材を間に挟んだ状態で、複数の第2ボルト29(図1参照)によってアッパーケース10に固定されている。
また、ハウジング21は、アウタースリーブ25を保持するための第1スリーブ保持部30と、高弾性部材22を保持するための第1弾性部材保持部31とを含む。また、アッパーケース10は、第1スリーブ保持部30に対応する第2スリーブ保持部32と、第1弾性部材保持部31に対応する第2弾性部材保持部33とを含む。ハウジング21は、第1スリーブ保持部30および第1弾性部材保持部31がそれぞれ第2スリーブ保持部32および第2弾性部材保持部33に向かい合うようにアッパーケース10に組み付けられている。
図3に示すように、アウタースリーブ25は、第1および第2スリーブ保持部30、32によって左右から挟持された状態で保持されている。また、アウタースリーブ25は、ハウジング21に対する前後への移動が規制された状態で保持されている。さらに、アウタースリーブ25は、アッパーケース10に対する前後への移動が規制された状態で保持されている。
より具体的には、図3に示すように、ハウジング21は、アウタースリーブ25を間に挟んで前後に対向する2つの第1対向面34を有している。アウタースリーブ25は、アウタースリーブ25の前端および後端がそれぞれ2つの第1対向面34に係合した状態で、第1および第2スリーブ保持部30、32に保持されている。これにより、アウタースリーブ25は、ハウジング21に対する前後への移動が規制された状態で保持されている。
同様に、図3に示すように、アッパーケース10は、アウタースリーブ25を間に挟んで前後に対向する2つの第2対向面35を有している。アウタースリーブ25は、アウタースリーブ25の前端および後端がそれぞれ2つの第2対向面35に係合した状態で、第1および第2スリーブ保持部30、32に保持されている。これにより、アウタースリーブ25は、アッパーケース10に対する前後への移動が規制された状態で保持されている。
また、図3に示すように、第1ナット20および高弾性部材22は、第1および第2弾性部材保持部31、33の間に配置されている。第1ナット20は、アッパーケース10およびハウジング21の一部に対して、高弾性部材22を間に挟んで前後に対向している。また、高弾性部材22は、第1ナット20に対して前後に間隔を空けた状態で対向するように第1および第2弾性部材保持部31、33に保持されている。アッパーケース10およびハウジング21のうち高弾性部材22を間に挟んで第1ナット20に対向する部分は、高弾性部材22によって第1ナット20から保護されている。
次に、図4〜図7を参照して、高弾性部材22の構成について説明する。
図5は、高弾性部材22を後側から見た図である。また、図6は、高弾性部材22を左側から見た図である。また、図7は、図3の一部を拡大した図である。図6は、図5に示す矢印VIの方向に高弾性部材22を見た図に相当する。また、図7に示す高弾性部材22の断面は、図5に示すVII−VII線に沿う断面である。
高弾性部材22は、たとえばウレタンゴムなどの弾性材料によって一体形成されたものである。高弾性部材22は、低弾性部材24よりも大きい弾性率を有している。図5に示すように、高弾性部材22は、円板部36と、複数本(たとえば3本)の足部37、38とを含む。円板部36は、この発明の対向部の一例である。また、3本の足部37、38は、この発明の固定部の一例である。
図6に示すように、3本の足部37、38は、それぞれ、円板部36の外周部から外側に広がりつつ円板部36の一方側に延びている。図5に示すように、3本の足部37、38は、概ね上下に延びる2本の足部37と、高弾性部材22を後側から見たときに2本の足部37に直交するように配置された1本の足部38とを含む。2本の足部37は、円板部36を間に挟んで上下対称に配置されている。
また、各足部37、38は、概ね円板部36の外側に凸となるように湾曲している。より具体的には、図6に示すように、2本の足部37は、それぞれ、第1先端部37aと、第1根元部37bとを含む。2本の足部37における第1先端部37aを除く部分は、それぞれ、外側に凸となるように円弧状に湾曲している。2本の足部37の第1根元部37bは、それぞれ、円板部36の外周部に滑らかに繋がっている。また、2本の足部37の第1先端部37aは、他の部分に対してやや外側に反っている。
一方、図6に示すように、1本の足部38は、第2先端部38aと、第2根元部38bと,第2角部38cとを含む。図7に示すように、1本の足部38の第2根元部38bは、円板部36の外周部に滑らかに繋がるように円弧状に湾曲している。また、1本の足部38における第2角部38cから先の部分は、円板部36に直交する方向と平行になるように形成されている。図4および図7に示すように、高弾性部材22は、全体としてハウジング21およびアッパーケース10の内面に沿う形状に形成されている。高弾性部材22は、ハウジング21およびアッパーケース10の内面に沿う状態で、ハウジング21およびアッパーケース10に固定されている。
次に、図4および図7を参照して、高弾性部材22の固定構造について説明する。
ハウジング21に設けられた第1弾性部材保持部31は、アッパーケース10側が開放された箱形に形成されている。第1弾性部材保持部31は、概ね四角形状の第1周壁31a(図4参照)と、第1周壁31aに連結された第1側壁31b(図7参照)と、第1周壁31aに形成された複数(たとえば4つ)の突起31c(図4参照)とを含む。また、図7に示すように、アッパーケース10に設けられた第2弾性部材保持部33は、ハウジング21側が開放された凹状に形成されている。第2弾性部材保持部33は、第2周壁33aと、第2側壁33bとを含む。
図4に示すように、第1弾性部材保持部31に設けられた4つの突起31cは、上側と下側とに2つずつに分かれて、第1周壁31aの内面に配置されている。上側の2つの突起31cと、下側の2つの突起31cとは、それぞれ上下に対向している。また、上側の2つの突起31cの間には凹部31dが形成されている。同様に、下側の2つの突起31cの間には凹部31dが形成されている。
高弾性部材22は、円板部36が3本の足部37、38よりも後側に位置するように第1弾性部材保持部31に保持されている。より具体的には、図7に示すように、円板部36の後面36aの一部は、前側から第1周壁31aの後部に面接触している。すなわち、円板部36は、第1周壁31aによって後方から支持されている。また、図4に示すように、一方の足部37の第1先端部37aは、上側の凹部31dに挿入されている。同様に、他方の足部37の第1先端部37aは、下側の凹部31dに挿入されている。2本の足部37の第1先端部37aは、それぞれ、前側の2つの突起31cに対して後側から係合している。さらに、2本の足部37の第1先端部37aは、それぞれ、上側および下側から第1周壁31aの内面に係合している。また、図7に示すように、1本の足部38は、第1側壁31bに沿って配置されている。1本の足部38の第2角部38cは、右側から第1側壁31bに係合している。
また、高弾性部材22は、アッパーケース10およびハウジング21によって左右に挟まれた状態で保持されている。より具体的には、図7に示すように、円板部36の後面36aの一部は、前側から第2周壁33aの後部に面接触している。すなわち、円板部36は、第2周壁33aによって後方から支持されている。円板部36の後面36aは、本発明の支持部の一例である。また、図7に示すように、円板部36の外周部のうち、最もアッパーケース10側に位置する部分36bは、左側から第2側壁33bに係合している。これにより、高弾性部材22は、アッパーケース10およびハウジング21によって左右に挟まれた状態で保持されている。高弾性部材22の円板部36は、平坦な前面36c(第1ナット20に対向する面)を有している。プロペラ7により発生される推力がアッパーケース10に入力されていない状態(図7に示す状態)では、円板部36の前面36cは、前後に所定間隔G1を空けて第1ナット20の端面20aに平行に対向している。
高弾性部材22は、円板部36の後面36aと第1周壁31aとの係合、および2本の足部37の第1先端部37aと2つの突起31cとの係合により、ハウジング21に対する前後への移動が規制されている。円板部36の後面36aおよび2本の足部37の第1先端部37aは、この発明の一対の前後方向係合部の一例である。また、高弾性部材22は、円板部36の外周部の一部36bと第2側壁33bとの係合、および1本の足部38の第2角部38cと第1側壁31bとの係合により、アッパーケース10およびハウジング21に対する左右への移動が規制されている。円板部36の外周部の一部36bおよび1本の足部38の第2角部38cは、この発明の一対の左右方向係合部の一例である。また、高弾性部材22は、一方の足部37の第1先端部37aと第1周壁31aとの係合、および他方の足部37の第1先端部37aと第1周壁31aとの係合により、ハウジング21に対する上下への移動が規制されている。2本の足部37の第1先端部37aは、この発明の一対の上下方向係合部の一例である。
このように、高弾性部材22は、アッパーケース10およびハウジング21に対して、前後、左右、および上下への移動が規制されている。これにより、高弾性部材22がハウジング21およびアッパーケース10に確実に固定されている。そのため、アッパーケース10およびハウジング21のうち第1ナット20に対向する部分が、長期にわたって高弾性部材22に保護される。
次に、図3を参照して、ロア側のマウント構造における推力の伝達について説明する。
プロペラ7により発生される前進方向への推力は、ロアケース11を介して、アッパーケース10に入力される。そして、前進方向への推力が小さい場合には、低弾性部材24を介して、この推力がロアブラケット17に伝達される。一方、前進方向への推力が大きい場合には、低弾性部材24に加え、高弾性部材22をも介して、この推力がロアブラケット17に伝達される。
より具体的には、アッパーケース10に前進方向への推力が入力されると、アッパーケース10に設けられた2つの第2対向面35のうち後側の第2対向面35がアウタースリーブ25を前側に押圧する。また、アッパーケース10に入力された前進方向への推力は、アッパーケース10に固定されたハウジング21に伝達される。したがって、ハウジング21に設けられた2つの第1対向面34のうち後側の第1対向面34がアウタースリーブ25を前側に押圧する。
前述のように、アッパーケース10に推力が入力されていない状態では、高弾性部材22の円板部36は、推力の作用方向である前後方向X1に所定間隔G1を空けて第1ナット20に対向している。したがって、エンジン4が低速で回転しており、アッパーケース10に入力された前進方向への推力が小さい場合には、高弾性部材22と第1ナット20とが離れた状態で、前記推力がアッパーケース10およびハウジング21からアウタースリーブ25に伝達される。そして、アウタースリーブ25に伝達された前進方向への推力は、低弾性部材24およびインナースリーブ23を介して、ロアブラケット17に伝達される。これにより、前進方向への推力が船体に伝達され、船体が前進する。またこのとき、アッパーケース10の振動(たとえばエンジン4の回転により生じる振動)は、主として、低弾性部材24によって吸収される。
一方、エンジン4が高速で回転しており、アッパーケース10に入力される前進方向への推力が大きい場合には、アウタースリーブ25から低弾性部材24に伝達される力が大きくなる。そのため、前後方向X1への低弾性部材24の弾性変形が大きくなって、アウタースリーブ25が、アッパーケース10およびハウジング21とともに、インナースリーブ23に対して前側に移動する。したがって、ロアブラケット17に対するアッパーケース10の前側への変位量が大きくなって、高弾性部材22が第1ナット20に近づく。そして、アッパーケース10の変位量が閾値(所定間隔G1)に達すると、高弾性部材22の円板部36の前面36cが第1ナット20の端面20aに当接する。そのため、アッパーケース10に入力された前進方向への推力は、低弾性部材24からインナースリーブ23を介した、ロアブラケット17への伝達に加え、高弾性部材22を介して第1ナット20にも伝達される。そして、第1ナット20に伝達された前進方向への推力は、インナースリーブ23を介してロアブラケット17に伝達される。これにより、前進方向への推力が船体に伝達され、船体が前進する。
以上のように本実施形態では、エンジン4が低速で回転しており、推力が小さい状態では、低弾性部材24を介してアッパーケース10からロアブラケット17に推力が伝達される。したがって、この状態では、アッパーケース10の振動が十分に吸収される。一方、エンジン4が高速で回転しており、推力が大きい状態では、低弾性部材24に加え、高弾性部材22を介してアッパーケース10からロアブラケット17に推力が伝達される。したがって、この状態では、プロペラ7により発生される推力に対する、弾性部材によって吸収される推力の割合が小さい。そのため、推力が効率的に伝達される。このように、アッパーケース10およびロアブラケット17の連結状態は、ロアブラケット17に対するアッパーケース10の変位量が閾値(所定間隔G1)を挟んで変化することにより、振動を十分に吸収できる状態と、推力を効率的に伝達できる状態との間で切り替わる。これにより、アッパーケース10およびロアブラケット17の連結状態が、エンジン4の回転速度に合わせて切り替えられる。
また、本実施形態では、高弾性部材22は、高弾性部材22とアッパーケース10およびハウジング21との係合により、アッパーケース10およびハウジング21に対して、前後、左右、および上下への移動が規制されている。これにより、高弾性部材22がハウジング21およびアッパーケース10に確実に固定されている。さらに、高弾性部材22は、ハウジング21およびアッパーケース10の内面に沿って配置されている。したがって、高弾性部材22とハウジング21およびアッパーケース10との係合により、ハウジング21およびアッパーケース10に対する高弾性部材22の移動が規制されている。これにより、高弾性部材22がハウジング21およびアッパーケース10に対してより確実に固定されている。そのため、高弾性部材22がハウジング21から外れるおそれが非常に小さい。したがって、前述の効果が長期にわたって確実に得られる。
また、本実施形態では、高弾性部材22の3本の足部37、38がハウジング21に固定されることにより、高弾性部材22全体がハウジング21に固定される。これにより、高弾性部材22がハウジング21から外れることが防止される。また、第1ナット20に対向する部分(円板部36)と、ハウジング21に固定される部分(3本の足部37、38)とが分けられているので、高弾性部材22の製造が容易である。より具体的には、各足部37、38は、円板部36を所定位置で固定できるように形成されていれば高い寸法精度が要求されない。したがって、高弾性部材22の製造が容易である。また、円板部36を所定位置で固定できるように各足部37、38を形成し、さらに、円板部36を精度よく形成することにより、所定間隔G1の大きさを精密に制御することができる。これにより、アッパーケース10およびロアブラケット17の連結状態がより精密に切り替えられる。
また、本実施形態では、高弾性部材22が、第1ナット20と反対側からアッパーケース10に支持されている。したがって、高弾性部材22と第1ナット20とが当接すると、高弾性部材22が、アッパーケース10と第1ナット20とによって挟持される。そして、この状態で、前進方向への推力が、高弾性部材22を介してアッパーケース10から第1ナット20に伝達される。これにより、アッパーケース10から第1ナット20に推力が確実に伝達される。したがって、プロペラ7から発生される推力がより効率的に伝達される。
この発明の実施の形態の説明は以上であるが、この発明は、前述の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。たとえば、前述の実施形態では、高弾性部材22に3本の足部37、38が設けられている場合について説明した。しかし、足部の数は、2本以下であってもよいし、4本以上であってもよい。また、足部37は、例えばアッパーケース10と当接することで左右方向係合部としてもよい。また、足部は、たとえば、円板部36の外周部に全周にわたって連結された筒状に形成されていてもよい。
また、前述の実施形態では、本発明が、船外機1のロワ側のマウント構造に適用されている場合について説明した。しかし、本発明は、船外機1のアッパー側のマウント構造に適用されてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 船外機
7 プロペラ
10 アッパーケース(第1部材)
17 ロアブラケット(第2部材)
19 第1ボルト(挟持部材)
19b 第1ボルトの頭部(挟持部)
20 第1ナット(挟持部材、挟持部)
21 ハウジング
22 高弾性部材
23 インナースリーブ(伝達部材)
24 低弾性部材
36 円板部(対向部)
36a 円板部の後面(前後方向係合部、支持部)
36b 円板部の外周部の一部(左右方向係合部)
37 足部(固定部)
37a 第1先端部(前後方向係合部、上下方向係合部)
38 足部(固定部)
38c 第2角部(左右方向係合部)
X1 前後方向(作用方向)

Claims (6)

  1. 船外機のプロペラにより発生される推力が入力される第1部材と、
    前記第1部材を介して前記推力が伝達される第2部材と、
    前記第1および第2部材間で前記推力を伝達する伝達部材と、
    前記推力の作用方向に前記第2部材および伝達部材を挟持する一対の挟持部を有する挟持部材と、
    前記伝達部材に固定された低弾性部材と、
    前記第1部材に連結され、前記第1部材と協働して、前記第1部材からの前記推力が前記低弾性部材に伝達されるように、前記低弾性部材を保持するハウジングと、
    前記低弾性部材よりも大きい弾性率を有し、前記伝達部材側の挟持部に対して前記作用方向に間隔を空けて対向するように前記ハウジングに固定された高弾性部材とを含む、船外機のマウント構造。
  2. 前記高弾性部材は、
    前記第1部材またはハウジングに対して前側および後側からそれぞれ係合する一対の前後方向係合部と、
    前記第1部材またはハウジングに対して左側および右側からそれぞれ係合する一対の左右方向係合部と、
    前記第1部材またはハウジングに対して上側および下側からそれぞれ係合する一対の上下方向係合部とを含む、請求項1記載の船外機のマウント構造。
  3. 前記高弾性部材は、前記ハウジングの内面に沿う形状を有しており、前記ハウジングの内面に沿って配置されている、請求項1または2記載の船外機のマウント構造。
  4. 前記高弾性部材は、前記伝達部材側の挟持部に対向する対向部と、前記ハウジングに固定された固定部とを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の船外機のマウント構造。
  5. 前記高弾性部材は、前記伝達部材側の挟持部と反対側から前記第1部材に支持された支持部を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の船外機のマウント構造。
  6. 前記高弾性部材は、弾性材料により一体形成されたものである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の船外機のマウント構造。
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