JP4569751B2 - 船外機の装着構造 - Google Patents

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本発明は、小型船舶の船体を推進させる船外機の装着構造に関し、特に、防振性を向上するための構造に関する。
小型船舶を推進させる船外機は、クランプブラケットを介して船尾板に装着される。図13は、従来技術による船外機の装着構造を概略的に示す説明図で、すなわち船外機100における機体101の上部にはエンジン102が収容され、下部にはプロペラ103が取り付けられ、エンジン102の駆動力が、ドライブシャフト104、ギヤ105及びプロペラシャフト106を介してプロペラ103に伝達されるようになっている。
船体200への船外機100の取付部分は、船体200の船尾板201をクランプする左右一対のクランプブラケット107と、このクランプブラケット107に軸心が略水平なチルト軸108を介して連結されたスイベルブラケット109を有する。また、スイベルブラケット109には上下方向に延びるスイベルパイプ110が固定されており、このスイベルパイプ110内にはスイベル軸111が、不図示の軸受を介して回転可能に挿通されており、更に、このスイベル軸111の上端には、ハンドルブラケット112aを介してハンドル112が取り付けられている。また、ハンドルブラケット112aにおけるハンドル112と反対側の端部は、アッパーマウント113を介して機体101の上部に結合され、すなわちスイベル軸111の上端は、ハンドルブラケット112a及びアッパーマウント113を介して機体101の上部に結合され、スイベル軸111の下端部は、ロアーマウント114を介して機体101の下部に結合されている(例えば下記の特許文献1参照)。
特開2001−71994
したがって、船外機100は、チルト軸108を中心として俯仰角変位(チルトアップ及びチルトダウン)可能であると共に、プロペラ103の軸心(プロペラシャフト106)がほぼ水平になるようにチルトダウンした状態で、ハンドル112を操作することによって、この船外機100は、スイベル軸111を中心として旋回し、これにより操舵することができる。また、アッパーマウント113及びロアーマウント114は、それぞれゴム状弾性材料からなるダンパを備え、このダンパによって、エンジン102から船体200への振動伝達を低減するようになっている。
ここで、プロペラ103の推進力による荷重は、機体101に対して、図13における時計方向に作用し、アッパーマウント113のダンパは、この荷重の方向への加振力に対して剪断変形となっているため、バネ定数が低く、よって通常航走においては優れた振動低減効果を奏することができる。
また、アッパーマウント113のダンパは、剪断変形が所定の大きさに達すると、不図示のストッパとの当接によって過大変形による破損が防止されるようになっている。しかし、加速時や高速航走によって、ダンパがストッパと当接した状態では、このダンパのバネ定数が高くなるので、船体200への振動伝達が大きくなってしまう。そしてストッパとの当接状態では、プロペラ103の推進力による荷重が大きくなるほど、船体200への振動伝達も増大し、船体200の騒音が大きくなる問題があった。
しかも、問題となる騒音の周波数域は、船体200の大きさや形状、仕様等によって全て異なるため、アッパーマウント113やロアーマウント114のダンパ特性のみで振動低減を図ることは困難であった。
本発明は、以上のような点に鑑みてなされたものであって、その技術的課題は、船外機と船体との間での防振効果を高め、しかも、加速時や高速航走時においても船体への伝達振動を十分に低減可能とすることにある。
上述した技術的課題を有効に解決するための手段として、請求項1に係る発明は、クランプブラケットにスイベル機構が結合され、このスイベル機構の上下両端に設けられた防振マウントを介して船外機が連結される船外機の装着構造において、前記クランプブラケットは、前記スイベル機構が結合されるブラケット本体と、クランプマウントからなり、このクランプマウントは、前記ブラケット本体に固定され又は一体的に設けられた外側金具と、その内側に配置されると共に船体の船尾板にクランプされる内側金具と、前記外側金具と内側金具の間に介在されたゴム状の弾性体と、からなるものである。
請求項2に係る発明は、クランプブラケットにスイベル機構が結合され、このスイベル機構の上下両端に設けられた防振マウントを介して船外機が連結される船外機の装着構造において、前記クランプブラケットは、前記スイベル機構が結合されるブラケット本体と、クランプマウントからなり、このクランプマウントは、船体の船尾板に開設した取付孔に固定されるアウターリングと、このアウターリングの内周にあって前記ブラケット本体側に固定されるインナーリングと、前記アウターリングとインナーリングの間に介在されたゴム状の弾性体と、からなるものである。
請求項3に係る発明は、クランプブラケットにスイベル機構が結合され、このスイベル機構の上下両端に設けられた防振マウントを介して船外機が連結される船外機の装着構造において、前記クランプブラケットは、前記スイベル機構が結合されるブラケット本体と、クランプマウントからなり、このクランプマウントは、前記ブラケット本体に開設した取付孔に固定されるアウターリングと、このアウターリングの内周にあって船体の船尾板側に固定されるインナーリングと、前記アウターリングとインナーリングの間に介在されたゴム状の弾性体と、からなるものである。
請求項1〜3の発明に係る船外機の装着構造においては、いずれも、船外機が、船体の船尾板に、クランプブラケット及びスイベル機構を介して装着される。クランプブラケットは、スイベル機構が結合されるブラケット本体がクランプマウントを介して船体の船尾板にクランプされる構造であるため、防振マウントとクランプマウントのゴム状弾性体は互いに直列に配置された関係にあり、二重防振効果を得ることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載された船外機の装着構造において、船体とスイベル機構との間での共振による振動伝達率のピークが、スイベル機構と船外機との間での防振マウントによる共振領域よりも高周波側となるように、クランプマウントにおける弾性体のバネ定数が設定されたものである。
一般に、防振ゴムにおいては、その共振領域より高周波側が、振動伝達率が1より小さくなる防振領域となることは、よく知られている。請求項2の構成においては、防振マウントによる共振領域より高周波側に、クランプマウントの共振領域が存在するため、クランプマウントの共振領域よりも高周波側の領域では、防振マウントによる防振領域における振動伝達率が、クランプマウントの防振領域によって更に低減される。
請求項1〜3の発明に係る船外機の装着構造によれば、船外機は、船体の船尾板に、クランプマウントを備えるクランプブラケットを介して装着されるため、船外機の駆動に伴い発生する振動は、互いに直列である防振マウントとクランプマウントの二重防振効果によって、優れた防振・防音効果を発揮することができ、防振マウントのバネ定数が高くなった状態でも、この防振マウントからスイベル機構を介してクランプブラケットに伝達された船外機の振動を、クランプマウントによって有効に吸収することができる。
請求項4の発明に係る船外機の装着構造によれば、請求項1〜3の発明による二重防振効果が確実に実現される。
以下、本発明に係る船外機の装着構造の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。まず図1は、本発明に係る船外機の装着構造の第一の形態を概略的に示す説明図、図2は、図1におけるクランプブラケットの一部を示す部分拡大図、図3は、図2におけるIII方向から見た一部断面を表す矢視図、図4は、図2のクランプブラケットを分解して示す図、図5は、図1におけるアッパーマウントを拡大して示すもので、(A)は一部断面を示す平面図、(B)は(A)におけるV方向の矢視図である。なお、以下の説明におけるX方向とは、図1におけるプロペラ23の軸心と平行な方向(前後方向)に相当し、Y方向とは、左右方向に相当する。
図1に示される船外機の装着構造において、参照符号1は小型船舶の船体、2は船外機である。船外機2は、アッパーマウント5及びロアーマウント6と、スイベル機構4と、クランプブラケット3を介して船体1の船尾板1aに取り付けられている。
詳しくは、船外機2における機体21の上部にはエンジン22が収容され、下部にはプロペラ23が取り付けられ、エンジン22の駆動力が、ドライブシャフト24、ベベルギヤ及びクラッチからなる前進・後進切換装置25及びプロペラシャフト26を介してプロペラ23に伝達されるようになっている。
クランプブラケット3は、請求項1の記載と対応する構成を備えるものであって、図2,図3及び図4に示されるように、船尾板1aの上端部に遊嵌可能な略コ字形の屈曲形状に形成されたブラケット本体31と、このブラケット本体31に一体的に結合されたクランプマウント32からなる。ブラケット本体31は、図3に示されるように、Y方向所定の間隔で一対配置され、図2及び図4に示されるように、それぞれ船首側の上端部に、チルト軸挿通孔31aが開設されている。
クランプマウント32は、各ブラケット本体31にそれぞれ複数のボルト33及びこれに螺合されるナット34を介して一体的に結合されY方向所定の間隔で一対配置された外側金具321と、双方の外側金具321の内側空間に跨ってY方向へ延びる内側金具322と、これら各外側金具321と内側金具322の間に介在されたゴム状弾性材料からなる一対の弾性体323と、内側金具322に取り付けられた複数のクランプ螺子324とを備える。
詳しくは、クランプマウント32における外側金具321は、内側に、Y方向に対して適当な幅をもつと共にブラケット本体31の内側面と嵌合可能な略コ字形の屈曲形状を呈する内壁部321aと、そのY方向両端から展開した鍔部321bからなり、鍔部321bには複数の結合孔321cが開設されている。また、内側金具322は、Y方向に対して垂直な断面が外側金具321の内壁部321aよりも一回り小さなコ字形の屈曲形状を呈する。弾性体323は、各外側金具321の内壁部321aと内側金具322の互いの対向面間に介在して、一体的に加硫接着されている。したがって、弾性体323も略コ字形の屈曲形状に形成されている。
図2及び図3に示されるように、クランプマウント32における内側金具322の互いに対向する側壁322a,322b間の距離Lは、船体1の船尾板1aの板厚Tよりも充分に大きいものとなっている。また、内側金具322における船首側の側壁322aには、ブラケット本体31,31の間でY方向に所定間隔で並んだ複数のクランプ螺子挿通孔322cが開設されている。
クランプ螺子324は、内側金具322における船首側の側壁322aに開設された各クランプ螺子挿通孔322cに挿入される。そして、このクランプ螺子324はナット325と螺合され、先端に設けられた押板324aにおいて、船体1の船尾板1aを、内側金具322における船尾側の側壁322bとの間でクランプするようになっている。
図3及び図4における参照符号31bは、ブラケット本体31に、クランプマウント32における外側金具321の鍔部321bの各結合孔321cと対応して開設された結合孔で、それぞれ図2及び図3に示されるボルト33を挿通可能となっている。したがって、外側金具321の結合孔321c及びブラケット本体31の結合孔31bを貫通するようにボルト33を挿入してナット34で締め付けることによって、クランプマウント32における一対の外側金具321が、一対のブラケット本体31にそれぞれ結合される。
ブラケット本体31に開設されたチルト軸挿通孔31aには、図1に示されるチルト軸35が挿入され、スイベル機構4は、このチルト軸35を介してブラケット本体31に枢結されることにより、チルト軸35の略水平な軸心の周りに俯仰角変位可能となっている。詳しくは、スイベル機構4は、前記チルト軸35に枢結されるスイベルブラケット41と、このスイベルブラケット41に一体的に設けられドライブシャフト24と略平行な方向に延びる筒状のスイベルハウジング42と、このスイベルハウジング42に不図示の軸受を介して相対回転可能に挿入されたスイベル軸43とを備える。
スイベル軸43の上端部には、操舵のためのハンドル7aを取り付けるハンドルブラケット7が結合され、このハンドルブラケット7は、図1に示されるハンドル7aと反対側の結合端部72がアッパーマウント5に結合されている。一方、スイベル軸43の下端部は、ロアーマウント6を介して機体21の下部寄りに結合されている。すなわち、スイベル軸43の上下両端は、アッパーマウント5及びロアーマウント6を介して機体21に結合されている。なお、アッパーマウント5及びロアーマウント6は、請求項1,2又は3に記載された防振マウントに相当するものである。
アッパーマウント5は、図5に示されるような公知の構造を有する。すなわちアッパーマウント5は、複数のボルト52によって図1における船外機2の機体21に取り付けられる板状のマウントブラケット51と、このマウントブラケット51に一体的に形成されY方向に並んだ一対の円筒状開口53aを有するハウジング53と、このハウジング53の各開口53aに挿入された一対のスリーブ54と、前記ハウジング53とスリーブ54との間に一体的に加硫成形(加硫接着)されたゴム状弾性材料からなるマウント本体55とで構成される。そして、ハンドルブラケット7におけるハンドル7aと反対側から二股状に分岐して延びるY方向一対の結合端部72が、前記各スリーブ54に、それぞれボルト56を介して固定されている。
アッパーマウント5のマウント本体55には、スリーブ54のY方向両側に位置して、それぞれX方向に貫通したスリット55aが形成されている。このため、マウント本体55は、プロペラ23のピッチング方向(X方向)の振動に対する剪断バネ定数が低いものとなっており、優れた絶縁性を奏することができる。
また、図1に示されるプロペラ23の推進力による荷重は、船外機2の機体21を、図1における時計方向へ倒すように作用し、図5に示されるアッパーマウント5のハウジング53は、これと一体のマウントブラケット51がボルト52によって前記機体21に固定されているので、前記荷重は、ハウジング53を図5における右側へ向けて変位させるように作用する。そして、このような変位によるマウント本体55のX方向の剪断変形量は、ボルト56によってスリーブ54に固定されたストッパプレート57と、これに近接対向され、ハウジング53に設けられたゴム状弾性材料からなる緩衝ストッパ58との干渉によって制限されている。
ロアーマウント6も公知の構造を有するものであって、詳細な構造の図示は省略してあるが、スイベル軸43の下端部に固定されたハウジングを、ゴム状弾性材料からなる複数のマウント本体を介して船外機2の機体21に結合してなるものである。
上述のように、船外機2はアッパーマウント5及びロアーマウント6を介してスイベル機構4に結合し、スイベル機構4はクランプブラケット3におけるクランプマウント32を介して船体1に装着されるため、スイベル機構4と船外機2との間、及び船体1とスイベル機構4との間には、それぞれ振動系が構成される。図6は、上述の形態による防振特性を示す線図で、この図6において、Trは、アッパーマウント5及びロアーマウント6のみによる振動伝達率、Trは、クランプマウント32の弾性体323のみによる振動伝達率、Trは、振動伝達経路に対して互いに直列であるアッパーマウント5及びロアーマウント6とクランプマウント32の弾性体323による相乗的な振動伝達率である。なお、振動伝達率は、船外機2の振動による強制外力をF、船体1へ伝達される荷重をFとした場合に、F/Fで表されるものである。
この図6において、低周波側のピークPが形成された周波数域fは、スイベル機構4と船外機2との間の、アッパーマウント5及びロアーマウント6を含む振動系の同相モード(E共振)による共振領域であり、それよりも高周波側に、振動伝達率Trが1以下となる領域、すなわちアッパーマウント5及びロアーマウント6による防振効果領域fが存在する。したがって、共振領域fが例えばエンジン22のアイドル振動数よりも低くなるように、アッパーマウント5及びロアーマウント6のバネ定数を低く設定することによって、アイドル振動数以上のすべての領域を防振効果領域fとすることができる。
は、クランプマウント32における弾性体323をバネとする振動系の逆相モード(S共振)による共振領域であり、それよりも高周波側に、振動伝達率Trが1以下となる領域、すなわち前記弾性体323による防振効果領域fが存在する。そして、前記弾性体323のバネ定数は、船体1とスイベル機構4との間の、クランプマウント32の共振による振動伝達率TrのピークPが、アッパーマウント5及びロアーマウント6による防振効果領域fに形成されるように設定されている。
以上の構成において、図1に示される船外機2は、軸心が略水平なチルト軸35を中心に俯仰角変位可能であって、すなわち、船体1の係留時にプロペラ23を水面からいっぱいに引き上げるチルトアップや、航走のためにプロペラ23を水中に下ろしてドライブシャフト24がほぼ鉛直になるように船外機2を立てるチルトダウンを行うことができる。また、船外機2は、クランプブラケット3(船体1)に対してスイベル軸43を中心に旋回可能であるため、航走時に、ハンドル7の操作によって船外機2を旋回させ、これによりプロペラ23の軸心の方向を変化させて、操舵を行うことができる。
エンジン22の駆動や、これによって回転するプロペラ23が水中でピッチングを行うことにより船外機2に発生する振動は、機体21からスイベル機構4へ伝達される過程で、アッパーマウント5及びロアーマウント6により有効に吸収され、更に、スイベル機構4から船体1へ伝達される過程で、クランプブラケット3におけるクランプマウント32の弾性体323によって有効に吸収される。
詳しくは図6に示されるように、アッパーマウント5及びロアーマウント6による共振領域fより高周波側(防振効果領域f)に、クランプマウント32の共振領域fが存在するため、それよりも高周波側の領域(クランプマウント32による防振効果領域)fでは、アッパーマウント5及びロアーマウント6のみによる振動伝達率(図中に破線で示される)に比較して、更に振動伝達率が低減される。すなわち図1の形態によれば、アッパーマウント5及びロアーマウント6とクランプマウント32が、船外機2から船体1への振動伝達経路に対して互いに直列に接続された関係にあるため、この場合の振動伝達率Trは、アッパーマウント5及びロアーマウント6による振動伝達率Trと、クランプマウント32による振動伝達率Trの積となる(Tr=Tr・Tr)。したがって、防振効果領域fにおいては、振動伝達率Trがアッパーマウント5及びロアーマウント6のみによる振動伝達率Trに比較して著しく低くなる二重防振効果を発揮することができる。
また、プロペラ23の推進力による荷重は、船外機2の機体21に対して図1における時計方向に作用する。すなわちこの荷重は、アッパーマウント5に対して、図5に示されるように、ボルト52によって前記機体21に固定されたマウントブラケット及びこれと一体のハウジング53を、マウント本体55の軸方向剪断変形を伴いながら、ハンドルブラケット7側のスリーブ54に対して図5(A)における右側へ変位させるように作用する。そして、先に説明したように、アッパーマウント5のマウント本体55は、例えばアイドル振動数以上のすべての領域が図5における防振効果領域fとなるように、スリット55a等によってX方向の剪断バネ定数を著しく低いものとしているために、加速時や高速航走によって前記荷重が増大すると、ハウジング53の変位によって緩衝ストッパ58がストッパプレート57に当接し、これによってマウント本体55の過大な剪断変形による破損が防止される。
そして、緩衝ストッパ58がストッパプレート57に当接した状態では、緩衝ストッパ58は圧縮変形されることになるので、アッパーマウント5におけるバネ定数は急激に増大する。しかしながら、アッパーマウント5のマウント本体55及び緩衝ストッパ58を介してスイベル機構4に伝達された振動は、更にクランプブラケット3から船体1へ伝達される過程で、クランプマウント32の弾性体323によって有効に吸収される。このため、加速時や高速航走時においても、船体1への振動伝達を低減することができる。
次に図7は、本発明に係る船外機の装着構造の第二の形態によるクランプブラケットの一部を示す概略構成図である。
この形態によるクランプブラケット3は、船体の船尾板1aの上端部に遊嵌可能な略コ字形の屈曲形状に形成されたブラケット本体31と、このブラケット本体31が固定されるクランプマウント32からなる。ブラケット本体31は、先の図3と同様、Y方向所定の間隔で一対配置され(図7には片方のみ示される)、それぞれ船首側の上端部に、チルト軸挿通孔31aが開設されている。
各ブラケット本体31は、互いに略平行な船首側の腕部311及び船尾側の腕部312を有し、船首側の腕部311には、その船首側から本体クランプ螺子313がねじ込まれ、同様に、船尾側の腕部312には、その船尾側から本体クランプ螺子314がねじ込まれ、これらの本体クランプ螺子313,314は互いに同心的に配置されている。
一方、クランプマウント32は、外側金具321と、その内側に配置された内側金具322と、各外側金具321と内側金具322の間に介在されたゴム状弾性材料からなる弾性体323と、内側金具322に取り付けられた複数のクランプ螺子324とを備える。
詳しくは、クランプマウント32における内側金具322は、図示の断面と直交する方向(Y方向)に延びるものであって、外側金具321の内側面よりも一回り小さなコ字形の断面形状を呈する金属板からなる。外側金具321は平板状の金属板からなるものであって、各ブラケット本体31の内側にそれぞれ一対(すなわち合計4個)配置され、各ブラケット本体31の腕部311,312にねじ込まれた本体クランプ螺子313,314の先端の押板313a,314aに圧接されるものである。また、弾性体323は、各外側金具321と内側金具322の互いの対向面間に介在して、一体的に加硫接着されている。
弾性体323のバネ定数は、先に説明した図6と同様、船体1とスイベル機構4との間での共振による振動伝達率のピークPが、スイベル機構4と船外機2との間での防振マウント5,6による共振領域fよりも高くなるように設定されるが、本体クランプ螺子313,314の締め付けによる圧縮力が与えられることによって変化する。
内側金具322の互いに対向する側壁322a,322b間の距離Lは、船体1の船尾板1aの板厚Tよりも充分に大きいものとなっている。クランプ螺子324は、内側金具322における船首側の側壁322aに開設された各クランプ螺子挿通孔(不図示)に挿入され、ナット325と螺合されて、先端に設けられた押板324aにより、船体1の船尾板1aを、内側金具322における船尾側の側壁322bとの間でクランプするようになっている。
なお、船外機2やスイベル機構4など、他の部分の構成は、先に説明した図1と同様である。
以上の構成によれば、第一の形態と同様、図1におけるエンジン22の駆動や、これによって回転するプロペラ23が水中でピッチングを行うことにより船外機2に発生する振動は、機体21からスイベル機構4へ伝達される過程で、アッパーマウント5及びロアーマウント6により有効に吸収され、更に、スイベル機構4から船体1へ伝達される過程で、クランプブラケット3におけるクランプマウント32の弾性体323によって有効に吸収される。
すなわち第一の形態と同様、アッパーマウント5及びロアーマウント6とクランプマウント32が、船外機2から船体1への振動伝達経路に対して互いに直列に接続された関係にあるため、アッパーマウント5及びロアーマウント6による振動伝達率と、クランプマウント32による振動伝達率の積による二重防振効果によって、アッパーマウント5及びロアーマウント6のみに比較して、振動伝達率を著しく低減することができ、また、加速時や高速航走時において、図5に示されるストッパプレート57との当接により、アッパーマウント5のマウント本体55が変形を規制されてバネ定数が増大した場合も、クランプマウント32の弾性体323によって、所要の振動低減機能が確保される。
次に、図8は、本発明に係る船外機の装着構造の第三の形態を概略的に示す説明図、図9は、図8におけるクランプブラケットの一部を分解して示す断面図である。
この形態によるクランプブラケット3は、請求項2の記載と対応する構成を備えるものであって、船体1の船尾板1aの上端部に遊嵌可能な略コ字形の屈曲形状に形成されたブラケット本体31と、このブラケット本体31を船尾板1aの上端部に取り付けるクランプマウント32からなる。ブラケット本体31は、先の図3と同様、Y方向所定の間隔で一対配置され(図8には片方のみ示される)、それぞれ船首側の上端部に、チルト軸挿通孔31aが開設されている。すなわちブラケット本体31には、先の図1と同様、チルト軸挿通孔31aに挿通されたチルト軸35を介してスイベル機構4が枢結されることにより、船外機2の俯仰角変位及び旋回が可能となっている。
各ブラケット本体31は、互いに略平行な船首側の腕部311及び船尾側の腕部312を有し、船首側の腕部311には、その船首側からクランプ螺子315がねじ込まれている。また、クランプマウント32は、一対のブッシュ326,326と、上部支持弾性体327とを備える。
ブッシュ326は、図9に示されるように、円筒部36a及びその一端の鍔部36bからなる断面略L字形のアウターリング36と、このアウターリング36の円筒部36aの内周に挿入される円筒部37a及びアウターリング36の鍔部36bと対向する鍔部37bからなる断面略L字形のインナーリング37と、前記アウターリング36とインナーリング37の間に介在された弾性体38からなる。
アウターリング36及びインナーリング37は、共に金属板の打ち抜きプレス等によって製作されたものであって、アウターリング36の円筒部36aの長さL36は、船体1の船尾板1aの板厚Tの1/2、あるいはそれよりも若干小さく、インナーリング37の円筒部37aの先端は、アウターリング36の円筒部36aの先端とほぼ面位置となっている。また、弾性体38はゴム状弾性材料からなるものであって、アウターリング36とインナーリング37の互いの対向面に一体的に加硫接着されており、そのバネ定数は、先に説明した図6と同様、船体1とスイベル機構4との間での共振による振動伝達率のピークPが、スイベル機構4と船外機2との間での防振マウント5,6による共振領域fよりも高くなるように設定される。
一方、上部支持弾性体327は、図8に示されるように、ゴム状弾性材料で断面略コ字形に成形されたものであって、船尾板1aの上端部に嵌着されると共にブラケット本体31の上部下面と当接されるようになっている。
ブッシュ326は、船体1の船尾板1aに、アウターリング36の円筒部36aの外径と同径の取付孔1bを開設して、この取付孔1bに両側から挿入されることにより取り付けられるものである。したがって、各ブッシュ326は、アウターリング36の円筒部36aが取付孔1bの内周面に嵌合されると共に、挿入方向の端部同士が互いに衝合又は近接対向し、アウターリング36の鍔部36bが、船尾板1aを両側から挟むようにこの船尾板1aに密接される。なお、取付孔1bは、ブラケット本体31を支持した時のクランプ螺子315用雌螺子孔311aとほぼ同心位置に開設される。
船尾板1aの取付孔1bにブッシュ326,326を挿入したら、ブラケット本体31の雌螺子孔311aに、クランプ螺子315をねじ込むことによって、その先端に設けられた押板315aと、ブラケット本体31の船尾側の腕部312との間で、図8のようにブッシュ326,326が締付固定される。この状態では、一方のブッシュ326におけるアウターリング36の鍔部36bが、クランプ螺子315の押板315aに圧接され、他方のブッシュ326におけるアウターリング36の鍔部36bが、船尾側の腕部312に圧接される。
すなわち、ブッシュ326,326は、船体1の船尾板1aの取付孔1bに固定されたアウターリング36と、クランプ螺子315によりブラケット本体31側に固定されたインナーリング37との間で弾性体38が変形を受けることにより、防振機能を奏するものである。なお、船外機2やスイベル機構4など、他の部分の構成は、先に説明した図1と同様である。
上記第三の形態による船外機の装着構造は、請求項2の記載と対応する構成を備えるものであって、第一の形態と同様、図1におけるエンジン22の駆動や、これによって回転するプロペラ23が水中でピッチングを行うことにより船外機2に発生する振動は、機体21からスイベル機構4へ伝達される過程で、アッパーマウント5及びロアーマウント6により有効に吸収され、更に、スイベル機構4から船体1へ伝達される過程で、クランプブラケット3におけるクランプマウント32の各ブッシュ326の弾性体38によって有効に吸収される。
すなわち、図1に示されるアッパーマウント5及びロアーマウント6と、図8及び図9に示されるクランプマウント32が、船外機2から船体1への振動伝達経路に対して互いに直列に接続された関係にあるため、アッパーマウント5及びロアーマウント6による振動伝達率と、クランプマウント32による振動伝達率の積による二重防振効果によって、アッパーマウント5及びロアーマウント6のみに比較して、振動伝達率を著しく低減することができ、また、加速時や高速航走時において、図5に示されるストッパプレート57との当接により、アッパーマウント5のマウント本体55が変形を規制されてバネ定数が増大した場合も、クランプマウント32の各ブッシュ326の弾性体38によって、所要の振動低減機能が確保される。
また、上下方向の振動に対しては、上部支持弾性体327も、船尾板1aの上端部とブラケット本体31の上部下面との間で変形を受けることによって、防振機能を奏する。
次に、図10は、本発明に係る船外機の装着構造の第四の形態を概略的に示す説明図、図11は、図10におけるXI−XI断面図、図12は、図10におけるクランプブラケットの一部を分解して示す断面図である。なお、この形態は、請求項3の記載と対応する構成を備えるものである。
この形態によるクランプブラケット3は、船体1の船尾板1aの上端部に遊嵌可能な略コ字形の屈曲形状に形成されたブラケット本体31と、このブラケット本体31を船尾板1aの上端部に取り付けるクランプマウント32からなる。ブラケット本体31は、先の図3と同様、Y方向所定の間隔で一対配置され(図10及び図11には片方のみ示される)、それぞれ船首側の上端部に、チルト軸挿通孔31aが開設されている。すなわちブラケット本体31には、先の図1と同様、チルト軸挿通孔31aに挿通されたチルト軸35を介してスイベル機構4が枢結されることにより、船外機2の俯仰角変位及び旋回が可能となっている。
各ブラケット本体31は、互いに略平行な船首側の腕部311及び船尾側の腕部312を有し、船首側の腕部311には、船尾側の腕部312との対向方向に、取付孔311b(図12参照)が開設されている。
クランプマウント32は、先に説明した図2,図3及び図4に示される内側金具322と同様の内側金具322と、この内側金具322に一体的に設けられて船首側へ張り出すように形成された取付フランジ328と、ブラケット本体31の船首側の腕部311に開設された取付孔311bにその両側から挿入された一対のブッシュ326,326と、このブッシュ326,326を前記取付フランジ328及び前記腕部311の双方に結合する取付螺子329からなる。
詳しくは、クランプマウント32における内側金具322は、Y方向に対して垂直な断面がコ字形の屈曲形状を呈するものであって、船体1の船尾板1aの板厚Tよりも大きい距離Lをもって互いに対向する側壁322a,322bを有し、このうち、船首側の側壁322aには、Y方向に所定間隔で並んだ複数のクランプ螺子挿通孔322cが開設されている。そして、このクランプ螺子挿通孔322cに挿通されると共にナット325と螺合される不図示のクランプ螺子によって、図3と同様に、船体1の船尾板1aを、内側金具322における船尾側の側壁322bとの間でクランプするようになっている。
また、内側金具322と一体に設けられた取付フランジ328は、取付状態において、図10及び図11に示されるように、ブラケット本体31の船首側の腕部311のうち、取付孔311bが開設された部分を船首側からコ字形に取り囲むように形成されている。そしてこの取付フランジ328には、前記取付孔311bと同心的に対向可能なボルト挿通孔328aが開設されている。
ブッシュ326は、基本的には第三の形態で説明したものと同様であって、図12に示されるように、円筒部36a及びその一端の鍔部36bからなる断面略L字形のアウターリング36と、このアウターリング36の円筒部36aの内周に挿入される円筒部37a及びアウターリング36の鍔部36bと対向する鍔部37bからなる断面略L字形のインナーリング37と、前記アウターリング36とインナーリング37の間に加硫接着された弾性体38からなる。
アウターリング36の円筒部36aの長さL36は、ブラケット本体31における船首側の腕部311の、図12に示される取付孔311bの開設方向に対する肉厚T31の1/2、あるいはそれよりも若干小さく、インナーリング37の円筒部37aの先端は、アウターリング36の円筒部36aの先端とほぼ面位置となっている。また、弾性体38のバネ定数は、先に説明した図6と同様、船体1とスイベル機構4との間での共振による振動伝達率のピークPが、スイベル機構4と船外機2との間での防振マウント5,6による共振領域fよりも高くなるように設定される。
ブッシュ326,326は、アウターリング36の円筒部36aが、ブラケット本体31における船首側の腕部311に開設された取付孔311bの内周面に嵌合されると共に、挿入方向の端部同士が互いに衝合又は近接対向し、アウターリング36の鍔部36bが、前記腕部311を両側から挟むように、この腕部311に密接される。
取付螺子329は、ボルト329aと、これに螺合される一対のナット329b,329cからなる。この取付螺子329は、ブラケット本体31の腕部311の取付孔311bに嵌合したブッシュ326,326におけるインナーリング37の円筒部37aの内周に、ナット329bを螺合したボルト329aを、取付フランジ328のボルト挿通孔328aから挿通して、このボルト329aに船尾側からもう一つのナット329cを螺合して締め付けるものである。
すなわち、ブッシュ326,326は、取付螺子329、取付フランジ328及び内側金具322を介して船体1の船尾板1a側に固定されたアウターリング36と、ブラケット本体31側に固定されたインナーリング37との間で、弾性体38が変形を受けることにより、防振機能を奏するものである。なお、船外機2やスイベル機構4など、他の部分の構成は、先に説明した図1と同様である。
上記第四の形態による船外機の装着構造は、請求項3の記載と対応する構成を備えるものであって、第一の形態と同様、図1におけるエンジン22の駆動や、これによって回転するプロペラ23が水中でピッチングを行うことにより船外機2に発生する振動は、機体21からスイベル機構4へ伝達される過程で、アッパーマウント5及びロアーマウント6により有効に吸収され、更に、スイベル機構4から船体1へ伝達される過程で、クランプブラケット3におけるクランプマウント32の各ブッシュ326の弾性体38によって有効に吸収される。
すなわち、図1に示されるアッパーマウント5及びロアーマウント6と、図10及び図11に示されるクランプマウント32が、船外機2から船体1への振動伝達経路に対して互いに直列に接続された関係にあるため、アッパーマウント5及びロアーマウント6による振動伝達率と、クランプマウント32による振動伝達率の積による二重防振効果によって、アッパーマウント5及びロアーマウント6のみに比較して、振動伝達率を著しく低減することができ、また、加速時や高速航走時において、図5に示されるストッパプレート57との当接により、アッパーマウント5のマウント本体55が変形を規制されてバネ定数が増大した場合も、クランプマウント32の各ブッシュ326の弾性体38によって、所要の振動低減機能が確保される。
本発明に係る船外機の装着構造の第一の形態を概略的に示す説明図である。 図1におけるクランプブラケットの一部を示す部分拡大図である。 図2におけるIII方向から見た一部断面を表す矢視図である。 図2のクランプブラケットを分解して示す図である。 図5は、図1におけるアッパーマウントを拡大して示すもので、(A)は一部断面を示す平面図、(B)は(A)におけるV方向の矢視図である。 第一の形態による防振特性を示す線図である。 本発明に係る船外機の装着構造の第二の形態によるクランプブラケットを示す概略構成図である。 本発明に係る船外機の装着構造の第三の形態を概略的に示す説明図である。 図8におけるクランプブラケットの一部を分解して示す断面図である。 本発明に係る船外機の装着構造の第四の形態を概略的に示す説明図である。 図10におけるXI−XI断面図である。 図10におけるクランプブラケットの一部を分解して示す断面図である。 従来技術による船外機の装着構造を概略的に示す説明図である。
符号の説明
1 船体
1a 船尾板
1b,311b 取付孔
2 船外機
21 機体
3 クランプブラケット
31 ブラケット本体
31a チルト軸挿通孔
31b,321c 結合孔
311,312 腕部
313,314 本体クランプ螺子
315,324 クランプ螺子
32 クランプマウント
321 外側金具
321a 内壁部
321b 鍔部
322 内側金具
322a,322b 側壁
323 弾性体
315a,324a 押板
325,34 ナット
326 ブッシュ
327 上部支持弾性体
328 取付フランジ
329 取付螺子
33 ボルト
35 チルト軸
36 アウターリング
37 インナーリング
38 弾性体
4 スイベル機構
5 アッパーマウント(防振マウント)
6 ロアーマウント(防振マウント)

Claims (4)

  1. クランプブラケット(3)にスイベル機構(4)が結合され、このスイベル機構(4)の上下両端に設けられた防振マウント(5,6)を介して船外機(2)が連結される船外機の装着構造において、前記クランプブラケット(3)は、前記スイベル機構(4)が結合されるブラケット本体(31)と、クランプマウント(32)からなり、このクランプマウント(32)は、前記ブラケット本体(31)に固定され又は一体的に設けられた外側金具(321)と、その内側に配置されると共に船体(1)の船尾板(1a)にクランプされる内側金具(322)と、前記外側金具(321)と内側金具(322)の間に介在されたゴム状の弾性体(323)と、からなることを特徴とする船外機の装着構造。
  2. クランプブラケット(3)にスイベル機構(4)が結合され、このスイベル機構(4)の上下両端に設けられた防振マウント(5,6)を介して船外機(2)が連結される船外機の装着構造において、前記クランプブラケット(3)は、前記スイベル機構(4)が結合されるブラケット本体(31)と、クランプマウント(32)からなり、このクランプマウント(32)は、船体(1)の船尾板(1a)に開設した取付孔(1b)に固定されるアウターリング(36)と、このアウターリング(36)の内周にあって前記ブラケット本体(31)側に固定されるインナーリング(37)と、前記アウターリング(36)とインナーリング(37)の間に介在されたゴム状の弾性体(38)と、からなることを特徴とする船外機の装着構造。
  3. クランプブラケット(3)にスイベル機構(4)が結合され、このスイベル機構(4)の上下両端に設けられた防振マウント(5,6)を介して船外機(2)が連結される船外機の装着構造において、前記クランプブラケット(3)は、前記スイベル機構(4)が結合されるブラケット本体(31)と、クランプマウント(32)からなり、このクランプマウント(32)は、前記ブラケット本体(31)に開設した取付孔(311b)に固定されるアウターリング(36)と、このアウターリング(36)の内周にあって船体(1)の船尾板(1a)側に固定されるインナーリング(37)と、前記アウターリング(36)とインナーリング(37)の間に介在されたゴム状の弾性体(38)と、からなることを特徴とする船外機の装着構造。
  4. 船体(1)とスイベル機構(4)との間での共振による振動伝達率のピーク(P2)が、スイベル機構(4)と船外機(2)との間での防振マウント(5,6)による共振領域(f)よりも高周波側となるように、クランプマウント(32)における弾性体(323又は38)のバネ定数が設定されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の船外機の装着構造。
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