JP4709686B2 - 船外機 - Google Patents

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本発明は、中小型船舶の推進用動力源として用いられる船外機に係り、詳しくは、ギヤケース締結ボルト用の工具挿入凹部によって生じるキャビテーションを抑制する技術に関する。
中小型の船舶では、推進用の動力源に船外機を採用したものが多い。船外機では、上部に搭載したエンジンの動力をバーチカルシャフトとベベルギヤ組とを介して下端のプロペラシャフトに伝達し、プロペラシャフトに取り付けられたプロペラを回転させることによって推進力を得ている。一般に、エンジンを支持するマウントケースの下部にはバーチカルシャフトを収容する駆動軸ケースが締結され、駆動軸ケースの下端にはベベルギヤ組やプロペラシャフトを収容するギヤケースが更に締結される。ギヤケースは5つ程度の締結部材(6角ボルトや6角ナット等:以下、ボルトと記す)によって駆動軸ケースに締結されており、最後部のボルトはプロペラの直上に位置することが多い。
船外機のギヤケースでは、旋回時等におけるエアドロー現象を防止すべく、プロペラの上方にキャビテーションプレートが形成される。キャビテーションプレートは、水流の剥離による抵抗の増大を防止すべく、その下面を平滑にする必要がある。ところが、前述した締結用のボルトは下方から締め付けられるため、駆動工具(ソケットレンチ等)が挿入される工具挿入凹部がキャビテーションプレートの下面に形成され、そのままでは航行速度の著しい低下がもたらされる。そこで、トリムタブの基板によって工具挿入凹部を覆い、キャビテーションプレートの下面を平滑にしたものが知られている(特許文献1,2参照)。なお、トリムタブは、プロペラの後方水流を整流する整流板を備えた部材であり、プロペラの仕様に応じて整流板の角度を変えることができるように、キャビテーションプレートの下面に締結される円形の基板を有している。
特開昭60−25892号公報 特開昭57−130896号公報
特許文献1,2のように、トリムタブの基板によって工具挿入凹部を覆う方法を採った場合、以下に述べるような問題が生じることがあった。例えば、船外機では、駆動軸ケースやギヤケースの形状等に応じて、両者の締結部位が決定される。また、トリムタブも、プロペラの位置やキャビテーションプレートの寸法等に応じて、その設置部位(基板の中心位置)や外径が決定される。しかしながら、トリムタブの基板によって工具挿入凹部を覆うためには、駆動軸ケースとギヤケースとの締結部位を最適な位置から後退させることや、トリムタブの設置部位を最適な位置から前進させること等が必要となってしまうことが起こる。
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、駆動軸ケースとギヤケースとの締結部位やトリムタブの設計自由度を低下させることなく、キャビテーションプレート下面の工具挿入凹部を覆うことを可能とした船外機を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、上部に位置する原動機の動力をバーチカルシャフトと方向変換ギヤ組とを介して下部に位置するプロペラシャフトに伝達し、当該プロペラシャフトに装着されたプロペラを回転させることにより推進力を得る船外機であって、前記バーチカルシャフトを収容する駆動軸ケースと、前記駆動軸ケースの下端に締結部材によって締結され、前記方向変換ギヤ組および前記プロペラシャフトを収容するギヤケースとを備え、前記ギヤケースの下面には、前記締結部材用の駆動工具の挿入に供される工具挿入凹部が形成されるとともに、当該工具挿入凹部の後方にトリムタブが取り付けられ、当該工具挿入凹部を覆うカバーが当該ギヤケースの下面と略面一になるように取り付けられ、当該トリムタブによって当該カバーの後端が係止されることを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の船外機において、前記カバーは、中空頭ねじによって前記ギヤケースの下面に締結されることを特徴とする。
請求項1の船外機によれば、駆動軸ケースとギヤケースとの締結部位に影響されることなく、トリムタブの設置部位や外径を自由に設定できるようになり、設計の自由度が向上するとともに、トリムタブを締結する締結部材の点数を削減できる。また、請求項の船外機によれば、例えば、締結時に中空頭ねじの下端をカバーの下面と略面一となるようにすることで、キャビテーションプレートの下面がより平滑になり、航行性能の向上等が実現される。
以下、図面を参照して、本発明を適用した船外機の実施形態を詳細に説明する。
図1は実施形態に係る船外機の要部縦断面図であり、図2は図1中II部の拡大断面図であり、図3は図2中のIII矢視図であり、図4は調整ピースの斜視図である。
<全体構成>
図1に示す船外機1では、船外機船BのトランサムボードTにスターンブラケット2を介して船外機本体3が固定されている。スターンブラケット2には、水平に配置されたチルト軸4を中心に回動自在にスイベルケース5が連結されている。また、スイベルケース5の上端にはエンジンEを保持するエンジンマウントケース6の前端部が、下端部には駆動軸ケースであるエクステンションケース7が、それぞれ垂直に配置されたスイベル軸8によって回動自在に連結されている。エクステンションケース7の上端部にはエンジンマウントケース6が防振支持され、エクステンションケース7の下端部にはプロペラ9を支持したギヤケース10が接続されている。エンジンマウントケース6の上面には、主にエンジンEの上半部を覆うべく、下面が開口する深いボウル形状をなし且つ着脱自在なエンジンカバー11が装着されている。
エンジンマウントケース6の前部からはステー21が延設され、このステー21の前端には、ステアリングハンドル23を略水平な航行位置(実線で示す)で支持するハンドルブラケット22がボルト締めされている。ステアリングハンドル23は、航行位置の他、上方の待避位置(二点鎖線で示す)をとり得る。なお、ステアリングハンドル23には、ギヤ段を前進/中立/後退の間で切り換えるためのシフトレバー24や、エンジンEの出力を制御するためのスロットルグリップ25等が取り付けられている。
エクステンションケース7には駆動軸であるドライブシャフト31が収納される一方、ギヤケース10にはベベルギヤ組(方向変換ギヤ組)32とプロペラシャフト33とが収納されており、エンジンEの動力がこれらドライブシャフト31やベベルギヤ組32、プロペラシャフト33を介してプロペラ9に伝達される。
図1,図3に示すように、ギヤケース10には、水流の剥離による抵抗の増大を防止すべく、プロペラ9の直上にキャビテーションプレート41が左右に張り出すように形成されている。また、キャビテーションプレート41の後部下面には、プロペラの後方水流を整流するトリムタブ42が取り付けられている。トリムタブ42は、キャビテーションプレート41の下面に形成された円形凹部41aに嵌入する円形の基板42aと、基板42aの後部から下方に突設された整流板42bと、基板42aの上面中央に突設されたボス42cとを有しており、上方からねじ込まれた6角ボルト43によってギヤケース10に対して締結される。なお、トリムタブ42は、プロペラ9の仕様等に対応すべく、基板42aの中心軸Cを中心として所定の角度範囲で回転させることができる。図2中、符号44で示す部材は、ギヤケース10に形成された工具挿入孔45を閉鎖する樹脂製カバーである。
<工具挿入凹部およびカバー>
本実施形態の場合、エクステンションケース7とギヤケース10とは、ギヤケース10の下方からねじ込まれた比較的大径の6角ボルト(締結部材)51により、トリムタブ42の前方で締結されている。ギヤケース10の下面には、6角ボルト51を駆動するソケットレンチ(駆動工具)52(図2中に、二点鎖線で示す)が挿入される工具挿入凹部53が形成されるとともに、工具挿入凹部53を覆うカバー54が取り付けられている。
カバー54は、キャビテーションプレート41に形成されたカバー保持凹部41bに嵌り込むかたちとなっており、6角穴付ボルト(中空頭ねじ)56によってギヤケース10に締結されている。なお、図3に示すように、カバー54およびカバー保持凹部41bは、下方視において、前方がすぼまった矩形を呈している。図4に示すように、カバー54は、カバー保持凹部41bに嵌入する本体部54aと、本体部54aの前部下方に形成されたボルト頭保持凹部54bと、本体部54aの後部上面に突設されてギヤケース10とトリムタブ42とによって挟持される断面略L字形状の係止部54cとを有している。本実施形態の場合、組立状態においては、カバー54がキャビテーションプレート41の下面と略面一になるとともに、6角穴付ボルト56の頭部56aの下端がカバー54の下面と略面一になっている。なお、本体部54aの後端は、トリムタブ42の基板42aの外周に沿うように円弧状を呈している。
≪実施形態の作用≫
船外機1が起動してプロペラ9が回転すると、プロペラ9の前方の海水や湖水等から後方への水流が生成され、この水流によって船外機船Bが前方に推進する。船外機1では、プロペラ9が比較的水面に近い位置に設置されるため、上述した水流はキャビテーションプレート41の下面に沿って流れることになる。この際、本実施形態では、工具挿入凹部53がキャビテーションプレート41の下面と略面一のカバー54によって覆われるとともに、カバー54をギヤケース10に締結する6角穴付ボルト56の頭部56aの下端がカバー54の下面と略面一になっているため、キャビテーションプレート41の下面に凹凸が殆ど形成されない。その結果、キャビテーションプレート41の下面における水流の剥離が殆ど生じなくなり、前述した航行速度の低下が起こり難くなる。また、エクステンションケース7とギヤケース10とを締結する6角ボルト51は、トリムタブ42の基板42aによって覆う必要がないため、エクステンションケース7やギヤケース10の形状等に応じた最適な位置に設定することができる。また、カバー54の後端をトリムタブ42によって係止するようにしたため、1本の6角穴付ボルト56を用いてカバー54を締結することができるようになり、部品点数や組立工数を削減することができた。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では中空頭ねじとして6角穴付ボルトを用いたが、T型のヘクスローブボルトや十字穴付皿ボルト等を採用してもよい。また、上記実施形態ではカバーの後端をトリムタブによって係止するようにしたが、カバーとトリムタブとが離間しているような場合には、カバーを一対のボルトによってギヤケースに締結するようにしてもよい。その他、船外機の具体的構造やギヤケースの具体的形状等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
実施形態に係る船外機の側面図である。 図1中II部の拡大断面図である。 図2中のIII矢視図である。 カバーの斜視図である。
符号の説明
1 船外機
7 エクステンションケース(駆動軸ケース)
9 プロペラ
10 ギアケース
31 ドライブシャフト
32 ベベルギヤ組(方向変換ギヤ組)
33 プロペラシャフト
41 キャビテーションプレート
42 トリムタブ
51 6角ボルト(締結部材)
53 工具挿入凹部
54 カバー
54a 本体部
54b ボルト頭保持凹部
54c 係止部
56 6角穴付ボルト(中空頭ねじ)

Claims (2)

  1. 上部に位置する原動機の動力をバーチカルシャフトと方向変換ギヤ組とを介して下部に位置するプロペラシャフトに伝達し、当該プロペラシャフトに装着されたプロペラを回転させることにより推進力を得る船外機であって、
    前記バーチカルシャフトを収容する駆動軸ケースと、
    前記駆動軸ケースの下端に締結部材によって締結され、前記方向変換ギヤ組および前記プロペラシャフトを収容するギヤケースと
    を備え、
    前記ギヤケースの下面には、前記締結部材用の駆動工具の挿入に供される工具挿入凹部が形成されるとともに、当該工具挿入凹部の後方にトリムタブが取り付けられ、当該工具挿入凹部を覆うカバーが当該ギヤケースの下面と略面一になるように取り付けられ、当該トリムタブによって当該カバーの後端が係止されることを特徴とする船外機。
  2. 前記カバーは、中空頭ねじによって前記ギヤケースの下面に締結されることを特徴とする、請求項1に記載の船外機。
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