JP3878300B2 - 船外機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、船体に対し着脱自在の航走用動力源である船外機に関し、特に、エンジンを収納するカウリング内への水の侵入を防止する構造を有する船外機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、船体に対し着脱自在の航走用動力源であり、船体後尾に装着して推進力を得ることができる船外機が知られている。
【0003】
図5は、従来の船外機の船体装着状態を示す説明図であり、図6は、図5のロアマウントハウジング部分の拡大説明図であり、図7は、図5のボトムカウリング下端の水抜き孔の配置状態を示す説明図である。
【0004】
図5に示すように、この船外機1は、エンジン(図示しない)を収納するトップカウリング2及びボトムカウリング3の下側にアッパーケース4を備え、さらにその下側にロアケース5を備えている。上部がエプロン6に覆われたアッパーケース4の前側下端部には、段差面7が形成され、この段差面7上に支持部材であるロアマウントハウジング8を介してステアリング軸9がアッパーケース4に装着されている。ステアリング9はスイベルブラケット32に左右方向に操舵可能に支持される。
【0005】
ロアマウントハウジング8の後面側には、先端が円弧状に凹んだ上下2枚のプレート10,11と、その上に矩形状のプレート12が突設され、各プレート10,11,12の後端面はアッパーケース4の前面との間に若干の隙間を有している。スイベルブラケット32は、ブラケットクランプ14にチルト軸31を介して支持されパワーチルトシリンダ13を介してブラケットクランプ14に連結され、このブラケットクランプ14により、船外機1は船体15後尾のトランサム16に着脱自在に取付け固定される。トランサム16に取付けられた船外機1は、パワーチルトシリンダ13の作動により、チルト軸14を中心に上下回動し、下端のスクリュウ17を水中から引き上げ或いは水中に没入させる。
【0006】
アッパーケース4とロアケース5の境界部分には、全周を囲むようにスプラッシュプレート18が設けられ、更に上方にも、前方側周囲に突出したスプラッシュプレート19が設けられている。また、下側のスプラッシュプレート18の下方には、全周を囲むようにキャビテーションプレート20が設けられている。これらスプラッシュプレート18,19及びキャビテーションプレート20は、船底21とほぼ平行に形成され、キャビテーションプレート20により、スクリュウ17が発生させるキャビテーションを抑えて水流を整え、また、スプラッシュプレート18,19により、航走中、船外機1のケース前端に当る水流が上方へ跳ね上がるのを抑えることができる。
【0007】
ブラケットクランプ14には、複数箇所のボルト取付け孔が設けられており、ボルト取付け孔の選択によりトランサム高さ調整が可能となる。このため、船外機1を船体15に取付ける場合に、最適位置である船底21の延長上にキャビテーションプレート20が位置するように、船外機1のトランサム16への取付け高さ位置を調整することができる。このように、船体15に対して最適位置になるように船外機1を取付けることにより、スプラッシュプレート18,19は水面の上方に位置して、航走中の水流の跳ね上がりを効果的に抑えることができ、スプラッシュプレート18,19を越えて水流が船外機1上部に跳ね上がることはない。
【0008】
ところで、トランサム16が低い等、船外機1を取付ける船体15の形状によっては、船体15に対して最適位置になるように船外機1を取付けることができず、スプラッシュプレート18,19が機能しない場合がある。例えば、2個並べたドラム缶状のポンツーン(浮き体)の上に平板状甲板を載置して形成したポンツーン船の場合、その後尾に船外機1を取付けるが、航走時両ポンツーン間に形成された船底と水面との間の空間を通り抜ける波の中にスプラッシュプレート18,19が埋没してしまい、スプラッシュプレート18,19では水流の跳ね上がりを抑えることができない。
【0009】
このようなポンツーン船以外でも船体形状等によって船外機取付け位置の調整が適正にできない場合もある。
【0010】
スプラッシュプレート18,19により水流の跳ね上がりを抑えることができないような場合、即ち、スプラッシュプレート18,19が船底21より低く位置する場合(図5参照)、水流はアッパーケース4の前側下端部の段差面7付近にぶつかり、ぶつかった後にアッパーケース4に沿うようにアッパーケース4の上方及び側方に広がる(図中、矢印参照)。
【0011】
図6に示すように、スイベル軸9下端のロアマウントハウジング8前面にぶつかった水流は、スイベル軸9に沿って上方に跳ね上げられ、ロアマウントハウジング8と段差面7の間を通り抜けた水流は、両プレート10,11の後端面とアッパーケース4前面との隙間を通ってアッパーケース4に沿って上方へ跳ね上げられる(矢印参照)。このように上方に跳ね上げられた水流は、エプロン6内部を通ってボトムカウリング3の下端に達してしまう(図5矢印参照)。
【0012】
図7に示すように、ボトムカウリング3の下端には、エプロン6とアッパーケース4の間に位置して、カウリング内部に入り込んだ水分等を排出するための水抜き孔22が開けられている。このため、跳ね上げられてボトムカウリング3の下端に達した水流の一部が、水抜き孔22からボトムカウリング3内に侵入し、カウリング内に収納されたエンジンやその関連部品に錆や不具合を発生させるおそれがある。
【0013】
このような水抜き孔22からボトムカウリング3内への水の侵入を防止するために、トランサム16と船外機1のブラケットクランプ14との間に着脱自在に配置され、船底21後部の水流がスプラッシュとして船外機1上部に跳ね上がるのを防止する水押え板、或いは、ロアマウントハウジング8の外周面に着脱自在に設けた略水平なスプラッシュプレートにより、同様にスプラッシュが船外機1上部に跳ね上がるのを防止するもの等が提案されている。この水押え板或いはスプラッシュプレートを用いることで、船外機1に形成されたスプラッシュプレート18,19が船底21より低く位置し、このスプラッシュプレート18,19により水流の跳ね上がりを抑えることができないような場合にも、船外機1に対し必要な高さに水押え板或いはスプラッシュプレートを設置することが可能となり、水流の跳ね上がりを抑えることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この水押え板或いはスプラッシュプレートは、船外機1とは別体であるため、部品点数が増加し、船外機1とは別部材による別工程で形成されることになり、作業工程の増加及び製造コストの増加を招く。また、最適位置への調整を伴う取付け作業が必要となり、取付けが面倒である。
【0015】
本発明は、上記従来技術を考慮してなされたものであって、位置調整を伴う取付け作業を必要とせず、また、製造作業工程の増加及び製造コストの増加を招かずに、船体への船外機の取付け位置に拘わらず水抜き孔からボトムカウリング内に侵入する水流の跳ね上がりを抑えることができる船外機の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明においては、エンジンを収納するカウリングの下側にアッパーケース及びさらにその下側にロアケースを備え、前記アッパーケースの前側下端部に段差面を形成し、この段差面上方に支持部材を介してステアリング軸をアッパーケースに装着した船外機において、前記支持部材の前面に上方への水の飛散を防止するためのスプラッシュプレートを一体形成により設けるとともに、該支持部材に対向するアッパーケース前面に邪魔板を一体形成により突出させて設け、この邪魔板を支持部材後面のプレート間に入り込ませてラビリンス構造を形成したことを特徴とする船外機を提供する。
【0017】
上記構成によれば、支持部材の前面に一体形成により設けたスプラッシュプレートが、その上方への水の飛散を防止し、支持部材に対向するアッパーケース前面に一体形成により突出させて設けた邪魔板が、支持部材後面のプレート間に入り込んでラビリンス構造を形成する。これにより、スイベル軸とアッパーケース間の隙間を通って水流が上昇しカウリング内に侵入することを防止する。これらのスプラッシュプレートや邪魔板はそれぞれ支持部材やアッパーケースと一体に形成されるため、位置調整を伴う取付け作業は不要であり、部品点数を増加させずコストも増加しない。
【0018】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る船外機の船体装着状態を示す説明図である。
図1に示すように、船外機23は、船体15に対し着脱自在の航走用動力源であり、船体15後尾に装着して推進力を得ることができる。
この船外機23は、エンジン(図示しない)を収納するトップカウリング2及びボトムカウリング3の下側にアッパーケース4を備え、さらにその下側にロアケース5を備えている。上部がエプロン6に覆われたアッパーケース4の前側下端部には、段差面7が形成され、この段差面7上に支持部材であるロアマウントハウジング24を介してステアリング軸9がアッパーケース4に装着されている。ステアリング軸9はスイベルブラケット32に左右方向に操舵可能に支持される。ステアリング軸9の上端には操舵用ハンドル33が固定される。スイベルブランケット32の両側にブラケットクランプ14が装着されこれらを貫通してチルト軸31が装着される。
【0019】
このロアマウントハウジング24は、後述のように前側にスプラッシュプレート25を一体に有し、後側にはアッパーケース4との間でラビリンス構造が形成され、さらに下側にはリブ26が突出して形成されている。スイベルブラケット32は、パワーチルトシリンダ13を介してブラケットクランプ14に連結され、このブラケットクランプ14により、船外機23は船体15後尾のトランサム16に着脱自在に取付け固定される。トランサム16に取付けられた船外機23は、パワーチルトシリンダ13の作動により、チルト軸31を中心に上下回動し、下端のスクリュウ17を水中から引き上げ或いは水中に没入させる。
【0020】
アッパーケース4とロアケース5の境界部分には、全周を囲むようにスプラッシュプレート18が設けられ、更に上方にも、前方側周囲に突出したスプラッシュプレート19が設けられている。また、下側のスプラッシュプレート18の下方には、全周を囲むようにキャビテーションプレート20が設けられている。これらスプラッシュプレート18,19及びキャビテーションプレート20は、船底21とほぼ平行に形成され、キャビテーションプレート20により、スクリュウ17が発生させるキャビテーションを抑えて水流を整え、また、スプラッシュプレート18,19により、航走中、船外機23のケース前端に当る水流が跳ね上がるのを抑えることができる。
【0021】
ブラケットクランプ14には、複数箇所のボルト取付け孔が設けられており、ボルト取付け孔の選択によりトランサム高さ調整が可能となる。このため、船外機23を船体15に取付ける場合に、最適位置である船底21の延長上にキャビテーションプレート20が位置するように、船外機23のトランサム16への取付け高さ位置を調整することができる。船体15に対して最適位置になるように船外機23を取付けることができる場合には、スプラッシュプレート18,19は水面の上方に位置して、航走中の水流の跳ね上がりを効果的に抑えることができ、スプラッシュプレート18,19を越えて水流が船外機23上部に跳ね上がることはない。
【0022】
前述のように、本発明は、船体形状等により船外機が最適位置に取付けられない場合であっても、水流の跳ね上がりを抑える構造としたものである。このため、ロアマウントハウジング24の前側にスプラッシュプレート25が一体に突設され、後側にラビリンス構造が形成され、さらに下側にリブ26が一体に突設されている。以下この構造について図2〜図4を用いてさらに詳しく説明する。
【0023】
図2は、図1のスイベル軸下端のラビリンス構造の要部を示す斜視図であり、図3は、図2のラビリンス構造を示す船外機下部の横断面による説明図である。図4は、図3のロアマウントハウジングの装着状態を示す一部破断した説明図である。
図2〜図4に示すように、スイベルブラケット32の下端に装着されたロアマウントハウジング24の後面側には、先端が円弧状に凹んだ上下2枚のプレート10,11が突設されている(図2参照)。両プレート10,11は、スイベルブラケット32の後面とアッパーケース4の前面との隙間を塞ぐように位置し、その先端は、アッパーケース4前面との間に若干の隙間を開けている。
【0024】
また、ロアマウントハウジング24の後面側を除いた前面側周囲には、ロアマウントハウジング24に一体形成された薄板状のスプラッシュプレート25が突設されている(図2,3参照)。このスプラッシュプレート25は、ロアマウントハウジング24前方のブラケットクランプ14に連結されたパワーチルトシリンダ13の後面に近接するように突出している(図4参照)。ロアマウントハウジング24の下面には、ロアマウントハウジング24の下面と段差面7との間の隙間を狭めるためのリブ26が、ロアマウントハウジング24の下面に突出して一体形成により設けられている(図4参照)。
【0025】
アッパーケース4の前面には、アッパーケース4に一体形成された邪魔板27が突設されている(図2,4参照)。この邪魔板27は、ロアマウントハウジング24の後面の両プレート10,11間に挿入可能な板厚及び形状を有してほぼ水平に突出し、両プレート10,11間に入り込むことにより、ラビリンス構造を形成する(図3,4参照)。従って、ロアマウントハウジング24の後面とアッパーケース4の前面との隙間は、両プレート10,11間に入り込む邪魔板27により殆ど水漏れのない状態となる。
【0026】
ロアマウントハウジング24は、例えばゴム等の振動吸収部材からなるゴムカラー28を介して取付けられたボルト29により、アッパーケース4に固定されている(図3参照)。このゴムカラー28を介することにより、エンジンが発する振動がロアマウントハウジング24からブラケットクランプ14を経て船体15に伝わり難くすることができる。なお、ブラケットクランプ14の下端部には、周囲の他の部分における腐蝕を遅らせるためのアノード30が設置されている。
【0027】
ロアマウントハウジング24とアッパーケース4を連結するボルト29の前端には水の侵入を防止するために袋ナット34が装着される。ボルト29の後端部にはワッシャ36を挟んで前後にゴムダンパ37、38が設けられる。これにより、ボルト29やワッシャ36が振動によりケース内壁面に当ったときの衝撃を吸収する。このボルト29は、スリーブ35を介して前記ゴムカラー28を挿通する。ゴムカラー28は、アッパーケース4に設けた凹部43内に装着され、外側からカバー39で覆われ上下2個のボルト41(図4)でアッパーケース4に固定される。
【0028】
図4に示すように、スイベルブラケット32内にカラー43を介してステアリング軸9が装着され、その中を前後進切替え用のシフト軸42が挿通する。カラー43の下端にはOリング44が装着される。ステアリング軸9とロアマウントハウジング24はスプライン結合され、ハンドル操作によりスプライン軸9が回転したときに、この回転をロアマウントハウジング24や前記ボルト29およびゴムカラー28等を介して船外機側に伝えて左右方向に操舵する。ステアリング軸9の下端部には抜け防止用のサークリップ40が装着される。
【0029】
上記構成を有する船外機23において、最適位置である船底21の延長上にキャビテーションプレート20が位置するように、船外機23のトランサム16への取付け高さ位置が調整され船外機23が取付けられている場合、スプラッシュプレート18,19は水面の上方に位置して航走中の水流の跳ね上がりを効果的に抑えることができ、スプラッシュプレート18,19を越えて水流が船外機23上部に跳ね上がることはない。
【0030】
一方、例えばポンツーン船のように、船体15に対して最適位置になるように船外機23を取付けることができず、スプラッシュプレート18,19が船底21より低く位置して、スプラッシュプレート18,19では水流の跳ね上がりを抑えることができない場合には、水流はアッパーケース4の前側下端部の段差面7付近にぶつかり、ぶつかった後にアッパーケース4に沿うようにアッパーケース4の上方及び側方に広がる(図6参照)。
【0031】
この水流の内、ロアマウントハウジング24の前面にぶつかった水流は、ロアマウントハウジング24に沿って上方に向かおうとするが、その前側周囲に設けたスプラッシュプレート25(図4参照)により、スプラッシュプレート25を越えてその上方へと向かうのが阻止される。また、ロアマウントハウジング24と段差面7の間を通り抜けようとする水流は、アマウントハウジング23の下面に設けられたリブ26(図4参照)により、ロアマウントハウジング24の下面と段差面7との間の隙間が狭められるため、通り抜ける量が減少する。リブ26により狭められたロアマウントハウジング24と段差面7の間を通り抜けた水流は、アッパーケース4の前面に沿って上方に向かおうとするが、両プレート10,11と邪魔板27により形成されるラビリンス構造(図4参照)により、ロアマウントハウジング24の後端部で上方に向かうのが阻止される。
【0032】
従って、アッパーケース4の前側下端部にぶつかった水流が、ボトムカウリング3の下端に達して水抜き孔22からボトムカウリング3内に侵入することはなく、カウリング内に収納されたエンジンやその関連部品に錆や不具合を発生させることはない。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る船外機によれば、支持部材の前面に一体形成により設けたスプラッシュプレートが、その上方への水の飛散を防止し、支持部材に対向するアッパーケース前面に一体形成により突出させて設けた邪魔板が、支持部材後面のプレート間に入り込んでラビリンス構造を形成する。これにより、位置調整を伴う取付け作業を必要とせず、また、部品点数や製造作業工程の増加及び製造コストの増加を招かずに、船体への船外機の取付け位置に拘わらず水抜き孔からボトムカウリング内に侵入する水流の跳ね上がりを抑えることができる。その結果、跳ね上げられてボトムカウリングの下端に達した水流の一部が、水抜き孔からボトムカウリング内に侵入することはなく、カウリング内に収納されたエンジンやその関連部品に錆や不具合を発生させて、例えば作動リンク等の固着や電装品の通電不良等を生じさせ、エンジン故障をもたらすこともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る船外機の船体装着状態を示す説明図。
【図2】 図1のスイベルブラケット下端のラビリンス構造の要部を示す斜視図。
【図3】 図2のラビリンス構造を示す船外機下部の横断面による説明図。
【図4】 図3のロアマウントハウジングの装着状態を示す一部破断した説明図。
【図5】 従来の船外機の船体装着状態を示す説明図。
【図6】 図5のロアマウントハウジング部分の拡大説明図。
【図7】 図5のボトムカウリング下端の水抜き孔の配置状態を示す説明図。
【符号の説明】
2:トップカウリング、3:ボトムカウリング、4:アッパーケース、
5:ロアケース、6:エプロン、7:段差面、9:スイベルブラケット、
10,11:プレート、13:パワーチルトシリンダ、
14:ブラケットクランプ、
15:船体、16:トランサム、17:スクリュウ、
18:スプラッシュプレート、19:スプラッシュプレート、
20:キャビテーションプレート、21:船底、23:船外機、
24:ロアマウントハウジング、25:スプラッシュプレート、26:リブ、
27:邪魔板、28:マウント、29:ボルト、30:アノード。
Claims (2)
- エンジンを収納するカウリングの下側にアッパーケース及びさらにその下側にロアケースを備え、前記アッパーケースの前側下端部に段差面を形成し、この段差面上方に支持部材を介してステアリング軸をアッパーケースに装着した船外機において、
前記支持部材の前面に上方への水の飛散を防止するためのスプラッシュプレートを一体形成により設けるとともに、該支持部材に対向するアッパーケース前面に邪魔板を一体形成により突出させて設け、この邪魔板を支持部材後面のプレート間に入り込ませてラビリンス構造を形成したことを特徴とする船外機。 - 前記支持部材下面と段差面との間の隙間を狭めるためのリブを支持部材下面に下方に突出して一体形成により設けたことを特徴とする請求項1に記載の船外機。
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