JP3156879U - 船外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸発残留物の付着によるヘッドカバーの汚染を抑制するための保護カバーを備える船外機を提供すること。【解決手段】船外機1は、エンジンカバー7と、エンジン5と、保護カバー16とを含む。エンジンカバー7は、ボトムカバー、およびボトムカバーに対して着脱可能に構成されたトップカバー9を有している。エンジン5は、ヘッドカバー15がエンジンカバー7の後部に近接するようにエンジンカバー7内に収容されている。保護カバー16は、エンジンカバー7内においてヘッドカバー15の後面の少なくとも一部を覆うようにエンジン5に取り付けられている。保護カバー16は、逃げ部31を有する。【選択図】図5

Description

この考案は、船外機に関する。
一つの先行技術に係る船外機は、たとえば、特許文献1に記載されている。特許文献1に係る船外機は、エンジンと、エンジンカバーとを含む。エンジンは、直列4気筒エンジンである。エンジンは、シリンダヘッドと、シリンダヘッドを覆うヘッドカバーとを有している。エンジンは、ヘッドカバーがエンジンカバーの後部に近接するように、エンジンカバー内に収容されている。ヘッドカバーには、燃料フィルタなどの機器が取り付けられている。
また、エンジンカバーは、トップカバーおよびボトムカバーを有している。トップカバーは、ボトムカバーに対して着脱可能に構成されている。トップカバーおよびボトムカバーは、それぞれの前部においてフック結合されており、かつそれぞれの後部において連結機構によって互いに連結されている。トップカバーは、ボトムカバーとの連結機構による連結が解除された状態で、トップカバーの前端下部(フック結合部)を支点にしてトップカバーの後部が上昇するように回動されることによりボトムカバーから取り外される。
特開平7−69287号公報
前述の特許文献1に係る船外機では、ヘッドカバーはエンジンカバー内部で露出された状態となっている。そのため、エンジンカバー内に浸入し、ヘッドカバーに付着した水(海水を含む。以下同じ)がヘッドカバーの熱によって蒸発することで、蒸発残留物がヘッドカバーを汚染するおそれがある。
蒸発残留物の付着によるヘッドカバーの汚染を抑制するために、ヘッドカバーに保護カバーを設けることが考えられる。しかしながら、トップカバーをボトムカバーから取り外すとき、トップカバーの後部に固定された金具などの固定部材が、ヘッドカバーの近傍を通過する。そのため、保護カバーを設けた場合には、トップカバーをボトムカバーから取り外すときに、固定部材が保護カバーに衝突するおそれがある。特に、エンジンが直列型の場合は、V型の場合に比べて、エンジンが前後に長い。そのため、V型の場合に比べて、保護カバーとエンジンカバーとの間の隙間が小さくなり、固定部材が保護カバーに衝突し易い。
そこで、この考案の目的は、蒸発残留物の付着によるヘッドカバーの汚染を抑制するための保護カバーを備える船外機を提供することである。
また、この考案の他の目的は、金具などの部材が保護カバーに衝突することを防止することができる船外機を提供することである。
前記目的を達成するための請求項1記載の考案は、ボトムカバー、および前記ボトムカバーに対して着脱可能に構成されたトップカバーを有するエンジンカバーと、シリンダヘッド、および前記シリンダヘッドを覆うヘッドカバーを有し、前記ヘッドカバーが前記エンジンカバーの後部に近接するように前記エンジンカバー内に収容されたエンジンと、前記トップカバーの後部およびボトムカバーの後部にそれぞれ固定され、前記トップカバーが前記ボトムカバーに取り付けられた状態で係合および離反可能に構成された上側および下側係合部材を有し、前記上側および下側係合部材の係合により前記トップカバーおよびボトムカバーを連結する連結機構と、前記エンジンカバー内において前記ヘッドカバーの後面の少なくとも一部を覆うように前記エンジンに取り付けられ、前記トップカバーが前記ボトムカバーから取り外されるときに前記上側係合部材が通る軌跡に沿って設けられた逃げ部を有する保護カバーとを含む、船外機である。
この構成によれば、シリンダヘッドおよびヘッドカバーを有するエンジンが、エンジンカバー内に収容されている。ヘッドカバーは、エンジンカバー内において、エンジンカバーの後部に近接している。ヘッドカバーの後面の少なくとも一部は、エンジンカバー内において、エンジンに取り付けられた保護カバーによって覆われている。したがって、保護カバーによって、エンジンカバー内に浸入した水がヘッドカバーに付着することを防止することができる。これにより、蒸発残留物の付着によるヘッドカバーの汚染を抑制することができる。さらに、保護カバーは、トップカバーがボトムカバーから取り外されるときに上側係合部材が通る軌跡に沿って設けられた逃げ部を有している。したがって、ボトムカバーに対するトップカバーの取付および取外しが行われるときに、上側係合部材が保護カバーに衝突することを防止することができる。これにより、保護カバーが傷ついて、保護カバーの寿命が低下することを防止することができる。
請求項2記載の考案は、前記保護カバーは、前記ヘッドカバー後部の左右方向への幅よりも大きな幅を有し、左右方向に関して前記ヘッドカバーの後面の一端から他端にわたる範囲を覆うように構成されている、請求項1記載の船外機である。
この構成によれば、ヘッドカバーの後面の左端から右端にわたる範囲を含む広い領域が保護カバーによって覆われる。これにより、蒸発残留物の付着によるヘッドカバーの汚染をより確実に抑制することができる。
請求項3記載の考案は、前記保護カバーは、樹脂を含む材料によって形成されている、請求項1または2記載の船外機である。
この構成によれば、保護カバーが樹脂を含む材料によって形成されているので、たとえば保護カバーが金属によって形成されている場合に比べて、保護カバーの温度が上昇し難い。そのため、保護カバーに付着した水が、保護カバーの熱によって蒸発することで、蒸発残留物に変化することを抑制することができる。これにより、蒸発残留物の付着による保護カバーの汚染を抑制することができる。
請求項4記載の考案は、前記ヘッドカバーは、前記エンジン内にオイルを供給するためのオイル供給孔を有し、前記船外機は、前記オイル供給孔に取り付けられたキャップをさらに含み、前記保護カバーは、前記保護カバーを貫通し、前記キャップに対応する位置に配置された貫通孔を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の船外機である。
この構成によれば、エンジン内にオイル(たとえばエンジンオイル)を供給するためのオイル供給孔が、ヘッドカバーに設けられている。オイル供給孔は、キャップによって塞がれている。また、保護カバーは、保護カバーを貫通する貫通孔を有している。貫通孔は、キャップに対応する位置に配置されている。すなわち、キャップは、貫通孔を通じて露出されている。したがって、ユーザーは、オイル供給孔からエンジン内にオイルを供給するときに、保護カバーを取り外さずに、キャップを取り外すことができる。そのため、ユーザーは、オイル供給作業を簡単に行うことができる。
本考案の一実施形態に係る船外機を左後方から見た斜視図である。 エンジンの左側面を示す船外機の一部の断面図である。 エンジンを後方から見た外観図である。 図3の一部を拡大した図である。 図2の一部を拡大した図である。 後面カバーの右側面図である。 図5に示すVII−VII線に沿うエンジンの一部の部分断面図である。
以下では、本考案の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本考案の一実施形態に係る船外機1を左後方から見た斜視図である。
船外機1は、船外機本体2と、取付機構3とを備えている。船外機本体2は、取付機構3によって船体4に取り付けられている。船外機本体2は、エンジン5と、エンジン5によって回転駆動されるプロペラ6とを含む。エンジン5は、例えば、直列4気筒の4サイクルエンジンである。エンジン5は、エンジンカバー7内に収容されている。
エンジンカバー7は、ボトムカバー8と、ボトムカバー8に対して着脱可能に取り付けられたトップカバー9と、トップカバー9およびボトムカバー8の後部同士を連結する連結機構10とを有している。トップカバー9の後端下部は、トップカバー9がボトムカバー8に上から取り付けられた状態で、連結機構10によってボトムカバー8の後端上部に連結されている。また、トップカバー9の前端下部およびボトムカバー8の前端上部は、互いにフック結合されている(図2参照)。連結機構10は、エンジンカバー7の中に配置された固定金具11(上側係合部材)およびフック12(下側係合部材)と、エンジンカバー7の外に配置されたハンドル13とを有している。
固定金具11は、エンジンカバー7内において、トップカバー9の後部のほぼ中央部(船外機1の左右方向に関する中央部)に固定されている。また、フック12は、エンジンカバー7内において、ボトムカバー8の後部に左右に回動可能に固定されている。また、ハンドル13は、エンジンカバー7外において、ボトムカバー8の後部に上下に回動可能に固定されている。ハンドル13は、連結位置(図1に示す位置)と、解除位置との間で上下に回動される。
フック12は、ハンドル13が上下に回動されることにより左右に回動される。トップカバー9がボトムカバー8に取り付けられた状態で、ハンドル13が連結位置に配置されているとき、フック12は、固定金具11に係合している。トップカバー9およびボトムカバー8は、フック12および固定金具11の係合により連結される。また、ハンドル13が解除位置に配置されて、フック12および固定金具11の係合が解除されることにより、トップカバー9およびボトムカバー8の連結が解除される。
トップカバー9は、ボトムカバー8との連結が解除された状態で、トップカバー9の前端下部を支点にしてトップカバー9の後部が上昇するように回動されることにより、ボトムカバー8から取り外されるように構成されている。トップカバー9は、たとえばエンジン5をメンテナンスするときに、ボトムカバー8から取り外される。トップカバー9がボトムカバー8から取り外されるとき、トップカバー9に固定された固定金具11は、円弧状の軌跡A1を描きながら上昇する。
図2は、エンジン5の左側面を示す船外機1の一部の断面図である。
エンジン5は、シリンダヘッド14と、シリンダヘッド14を覆うヘッドカバー15とを有している。ヘッドカバー15は、シリンダヘッド14の後方に配置されている。エンジン5は、ヘッドカバー15がエンジンカバー7の後部に近接するように、エンジンカバー7内に収容されている。ヘッドカバー15の後面15aの一部は、ヘッドカバー15に取り付けられた後面カバー16(保護カバー)によって覆われている。後面カバー16は、ヘッドカバー15とエンジンカバー7の後部との間に配置されている。また、エンジン5の上面は、エンジン5の上部に取り付けられた上面カバー17によって覆われている。上面カバー17は、エンジン5の上面とエンジンカバー7の上部との間に配置されている。
図3は、エンジン5を後方から見た外観図である。図3では、上面カバー17がエンジン5から取り外された状態を示している。
後面カバー16は、たとえば、ヘッドカバー15の後面15aの上側半分を覆っている。図示はしないが、後面カバー16とヘッドカバー15の後面15aとの間には隙間が形成されている。ヘッドカバー15の後面15aに取り付けられた機器の一部は、後面カバー16とヘッドカバー15との間に配置されている。より具体的には、船外機1は、燃料フィルタ18、燃料ポンプ19、および燃料配管20を含む。燃料フィルタ18および燃料ポンプ19は、ヘッドカバー15の後面15aの下寄りの部分に取り付けられている。燃料フィルタ18の上部は、ヘッドカバー15と後面カバー16との間に配置されている。燃料フィルタ18および燃料ポンプ19は、それぞれ、少なくとも一部が樹脂により形成されている。
また、燃料配管20は、燃料フィルタ18と燃料ポンプ19とを繋ぐ第1配管21と、燃料ポンプ19と吸気装置22とを繋ぐ第2配管23とを含む。第1配管21は、ヘッドカバー15の後方下部に配置されている。また、第2配管23は、ヘッドカバー15の後方において、燃料ポンプ19から左上に向かって上昇し、燃料フィルタ18の上部近傍から右上に向かって上昇するように配置されている。第2配管23の一部は、ヘッドカバー15と後面カバー16との間に配置されている。
また、後面カバー16は、後面カバー16の上部の左側部分に位置するたとえば円形の凹部24と、この凹部24の底に配置され、後面カバー16を貫通する貫通孔25とを含む。貫通孔25は、ヘッドカバー15に取り付けられたキャップ26に対応する位置に形成されている。すなわち、キャップ26は、貫通孔25を通じて露出されている。ヘッドカバー15に形成されたオイル供給孔27は、キャップ26によって塞がれている。キャップ26は、たとえば螺子により、ヘッドカバー15に対して取付および取外し可能に構成されている。オイル供給孔27に対するキャップ26の取付および取外しは、貫通孔25を通じて行われる。
図4は、図3の一部を拡大した図である。また、図5は、図2の一部を拡大した図である。また、図6は、後面カバー16の右側面図である。以下では、図4〜図6を参照して、後面カバー16について具体的に説明する。
後面カバー16は、たとえば、合成樹脂によって形成されている。後面カバー16は、ヘッドカバー15の後面15aを覆う主体部28と、右側壁部29(図6参照)と、左側壁部30(図5参照)とを含む。図4に示すように、主体部28は、上下方向に長い概ね長方形状に形成されている。主体部28は、ヘッドカバー15の後面15aの半分程度の高さを有している(図3参照)。さらに、主体部28は、ヘッドカバー15の後面15aの左右方向への幅よりも大きな幅を有している。主体部28の下端のうち右端部から左端部近傍の部分は、右上がりに直線的に傾斜している。また、主体部28の下端部のうち燃料フィルタ18の上部を覆う部分は、後方に膨らんでいる。後面カバー16は、主体部28の左右の端部の位置がそれぞれヘッドカバー15の後面15aの左右の端部にほぼ一致し、主体部28の上端の位置がヘッドカバー15の後面15aの上端にほぼ一致するように、ヘッドカバー15に取り付けられている。これにより、ヘッドカバー15の後面15aの上側半分が、主体部28によって覆われている。
また、図4に示すように、主体部28は、左右方向に関する主体部28の中央部に沿って上下に延びる逃げ部31を有している。逃げ部31は、主体部28の下端部中央部から凹部24の近傍に至る範囲に設けられている。逃げ部31は、前方に凹んでおり、ほぼ左右対称に形成されている。逃げ部31は、トップカバー9がボトムカバー8から取り外されるときに固定金具11が通る軌跡A1(図1参照)に沿って設けられている。逃げ部31は、固定金具11の幅(左右方向への長さ)よりも十分に大きな幅を有している。逃げ部31の幅および凹み量は、トップカバー9がボトムカバー8から取り外されるときに固定金具11が後面カバー16に衝突しない大きさに設定されている。
また、図5および図6に示すように、主体部28は、側面視において、後ろ側に凸になるように湾曲している。主体部28の後面(後面カバー16の後面16aに相当)の下側部分は、前方に倒れるように鉛直面に対してやや傾斜している。また、主体部28の後面の上側部分は、下側部分よりも大きな角度で前方に傾斜している。また、図5に示すように、エンジン5の上面を覆う上面カバー17の後面17aは、主体部28の後面の上側部分とほぼ等しい傾斜角度で傾斜している。後面カバー16および上面カバー17は、主体部28の後面の上端部と上面カバー17の後面17aの下端部とがほぼ連なるように、エンジン5に取り付けられている。
また、図6に示すように、右側壁部29は、主体部28の右端部に沿って設けられている。右側壁部29と主体部28との結合部は、外側に凸になるように滑らかに湾曲している。右側壁部29は、主体部28の右端部上部から前方に突出する右突出部32と、主体部28の右端部下部から前方に向かって下方に延びる側面視L字状の延設部33とを含む。右突出部32の前端部には、側面視C字状の右上取付部34が設けられている。右上取付部34の開口部は、前方に向けられている。また、延設部33の前端部には、側面視C字状の右下取付部35が設けられている。右下取付部35の開口部は、下方に向けられている。
また、図5に示すように、左側壁部30は、主体部28の左端部に沿って設けられている。左側壁部30と主体部28との結合部は、外側に凸になるように滑らかに湾曲している。左側壁部30は、主体部28の左端部上部から前方に突出する左突出部37を含む。左突出部37の前端部には、側面視C字状の左上取付部36が設けられている。左上取付部36の開口部は、前方に向けられている。また、図4に示すように、左上取付部36は、右上取付部34とほぼ同じ高さに配置されている。図4に示すように、右上取付部34、右下取付部35、および左上取付部36は、対応するグロメット38を介して、それぞれ、ヘッドカバー15に設けられた右上突起39、右下突起40、および左上突起41に取り付けられている。これにより、後面カバー16がヘッドカバー15に取り付けられている。
図7は、図5に示すVII−VII線に沿うエンジン5の一部の部分断面図である。図7では、上面カバー17の図示を省略している。以下では、図4および図7を参照して、後面カバー16をヘッドカバー15に取り付けるための取付構造について説明する。
図4に示すように、右上突起39、右下突起40、および左上突起41は、それぞれ、左側方または右側方に突出している。また、図7に示すように、左上突起41は、軸部42と、軸部42の先端に設けられた係止部43とを含む。図示はしないが、右上突起39および右下突起40も、左上突起41と同様に、軸部42と、軸部42の先端に設けられた係止部43とを含む。各グロメット38は、筒状であり、対応する突起39〜41の軸部42に嵌められている。また、各グロメット38は、対応する突起39〜41の係止部43によって、突起39〜41からの外れが防止されている。各グロメット38は、たとえばゴム製であり、弾性を有している。また、各グロメット38の外周部には、周方向に延びる環状溝44(図7参照)が形成されている。
図7に示すように、左上取付部36は、左上突起41に取り付けられたグロメット38の環状溝44に嵌められている。図示はしないが、右上突起39および右下突起40も、左上突起41と同様に、対応するグロメット38の環状溝44に嵌められている。左上取付部36は、開口部が前方に向けられているので(図5参照)、左上突起41に対して後方から差し込まれる。同様に、右上取付部34は、開口部が前方に向けられているので(図6参照)、右上突起39に対して後方から差し込まれる。また、右下取付部35は、開口部が下方に向けられているので(図6参照)、右下突起40に対して上方から差し込まれる。このように、各取付部34〜36が対応する突起39〜41に差し込まれることにより、後面カバー16がヘッドカバー15に取り付けられるので、後面カバー16の取付作業が簡単である。
以上のように本実施形態では、ヘッドカバー15の後面15aの上側半分が、エンジンカバー7内において後面カバー16によって覆われている。したがって、後面カバー16によって、エンジンカバー7内に浸入した水がヘッドカバー15に付着することを防止することができる。これにより、蒸発残留物の付着によるヘッドカバー15の汚染を抑制することができる。
また、後面カバー16は、固定金具11が通る軌跡A1に沿って設けられた逃げ部31を有している。したがって、ボトムカバー8に対するトップカバー9の取付および取外しが行われるときに、固定金具11が後面カバー16に衝突することを防止することができる。これにより、後面カバー16が傷ついて、後面カバー16の寿命が低下することを防止することができる。さらに、逃げ部31は、固定金具11の幅よりも十分に大きな幅を有している。したがって、固定金具11が左右に揺れながら上昇または下降する場合でも、後面カバー16に対する固定金具11の衝突が確実に防止される。
また、本実施形態では、後面カバー16は、ヘッドカバー15の後面15aの左右方向への幅よりも大きな幅を有している。後面カバー16は、ヘッドカバー15の後面15aの左端から右端にわたる範囲を含む広い領域を覆っている。これにより、蒸発残留物の付着によるヘッドカバー15の汚染をより確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、後面カバー16が合成樹脂によって形成されている。したがって、たとえば後面カバー16が金属によって形成されている場合に比べて、後面カバー16の温度が上昇し難い。そのため、後面カバー16に付着した水が、後面カバー16の熱によって蒸発することで、蒸発残留物に変化することを抑制することができる。これにより、蒸発残留物の付着による後面カバー16の汚染を抑制することができる。
また、本実施形態では、エンジン5内にエンジンオイルを供給するためのオイル供給孔27が、ヘッドカバー15に設けられている。オイル供給孔27は、キャップ26によって塞がれている。また、後面カバー16は、後面カバー16を貫通する貫通孔25を有している。貫通孔25は、キャップ26に対応する位置に配置されている。すなわち、キャップ26は、貫通孔25を通じて露出されている。したがって、ユーザーは、オイル供給孔27からエンジン5内にエンジンオイルを供給するときに、後面カバー16を取り外さずに、キャップ26を取り外すことができる。そのため、ユーザーは、オイル供給作業を簡単に行うことができる。
また、本実施形態では、後面カバー16および上面カバー17は、主体部28の後面の上端部と上面カバー17の後面17aの下端部とがほぼ連なるように、エンジン5に取り付けられている。したがって、エンジンカバー7内に浸入した水が上面カバー17の後面17aに付着したとしても、この水は、上面カバー17の後面17aから後面カバー16の後面16aを伝って流れ落ちる。そのため、エンジン5に対する水の付着が抑制される。これにより、エンジン5の汚染が抑制される。
この考案の実施の形態の説明は以上であるが、この考案は、前述の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。たとえば、前述の実施形態では、ヘッドカバー15の後面15aの上側半分が、後面カバー16によって覆われている場合について説明した。しかし、ヘッドカバー15の後面15a全域が後面カバー16によって覆われていてもよい。
また、前述の実施形態では、逃げ部31は、左右方向に関する主体部28の中央部に設けられている場合について説明した。しかし、逃げ部31は、たとえば、固定金具11の位置に合わせて主体部28の右側部分または左側部分に形成されていてもよい。
また、前述の実施形態では、3つの取付部34〜36が、それぞれ、ヘッドカバー15に設けられた3つの突起39〜41に差し込まれることにより、後面カバー16がヘッドカバー15に取り付けられる場合について説明した。しかし、取付部の数は、2つ以下であってもよいし、4つ以上であってもよい。また、ヘッドカバー15に対する後面カバー16の取付方法は、差し込み式に限らず、たとえば、ボルトによる締結式であってもよい。
その他、実用新案登録請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 船外機
5 エンジン
7 エンジンカバー
8 ボトムカバー
9 トップカバー
10 連結機構
11 固定金具(上側係合部材)
12 フック(下側係合部材)
14 シリンダヘッド
15 ヘッドカバー
15a 後面(ヘッドカバーの後面)
16 後面カバー(保護カバー)
25 貫通孔
26 キャップ
27 オイル供給孔
31 逃げ部
A1 軌跡

Claims (4)

  1. ボトムカバー、および前記ボトムカバーに対して着脱可能に構成されたトップカバーを有するエンジンカバーと、
    シリンダヘッド、および前記シリンダヘッドを覆うヘッドカバーを有し、前記ヘッドカバーが前記エンジンカバーの後部に近接するように前記エンジンカバー内に収容されたエンジンと、
    前記トップカバーの後部およびボトムカバーの後部にそれぞれ固定され、前記トップカバーが前記ボトムカバーに取り付けられた状態で係合および離反可能に構成された上側および下側係合部材を有し、前記上側および下側係合部材の係合により前記トップカバーおよびボトムカバーを連結する連結機構と、
    前記エンジンカバー内において前記ヘッドカバーの後面の少なくとも一部を覆うように前記エンジンに取り付けられ、前記トップカバーが前記ボトムカバーから取り外されるときに前記上側係合部材が通る軌跡に沿って設けられた逃げ部を有する保護カバーとを含む、船外機。
  2. 前記保護カバーは、前記ヘッドカバー後部の左右方向への幅よりも大きな幅を有し、左右方向に関して前記ヘッドカバーの後面の一端から他端にわたる範囲を覆うように構成されている、請求項1記載の船外機。
  3. 前記保護カバーは、樹脂を含む材料によって形成されている、請求項1または2記載の船外機。
  4. 前記ヘッドカバーは、前記エンジン内にオイルを供給するためのオイル供給孔を有し、
    前記船外機は、前記オイル供給孔に取り付けられたキャップをさらに含み、
    前記保護カバーは、前記保護カバーを貫通し、前記キャップに対応する位置に配置された貫通孔を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の船外機。
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