JP5295398B2 - マルチヘッド搭載スクライブ装置及びマルチヘッド搭載スクライブ装置を用いたスクライブ方法 - Google Patents

マルチヘッド搭載スクライブ装置及びマルチヘッド搭載スクライブ装置を用いたスクライブ方法 Download PDF

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Description

本発明は脆性材料基板に同時に複数のスクライブラインを形成することができるマルチヘッド搭載スクライブ装置及びこのマルチヘッド搭載スクライブ装置を用いたスクライブ方法に関するものである。
従来、液晶表示パネルや液晶プロジェクタ基板等のフラットパネルディスプレイ(FPD)等では、製造過程においてマザーガラス基板が貼り合わされた後に所定の大きさの単個のパネルとなるように分断される。マザーガラス基板等の脆性材料基板の分断には、スクライブ工程とブレイク工程があり、スクライブ工程ではスクライブ装置が用いられる。FPDの製造では、一枚のマザー基板をスクライブして、ブレイク加工により複数個のパネル基板を取り出す。しかるにマザー基板の寸法が大きくなりかつパネル基板の数が多数になると、スクライブ効率を高める為に複数のスクライブヘッドが搭載されたマルチヘッド搭載スクライブ装置が使用される。
図1は、従来のマルチヘッド搭載スクライブ装置の一例を示す概略斜視図である。マルチヘッド搭載スクライブ装置100では、移動台101が一対の案内レール102a、102bに沿って、y軸方向に移動自在に保持されている。ボ−ルネジ103は移動台101と螺合している。ボールネジ103はモータ104の駆動により回転し、移動台101を案内レール102a,102bに沿ってy軸方向に移動させる。移動台101の上面にはモータ105が設けられている。モータ105はテーブル106をxy平面で回転させて所定角度に位置決めする。脆性材料基板107はテーブル106上に載置され、図示しない真空吸引手段などにより保持される。スクライブ装置の上部には、脆性材料基板107のアライメントマークを撮像する2台のCCDカメラ108が設けられている。
スクライブ装置100には、移動台101とその上部のテーブル106をまたぐようにブリッジ110がx軸方向に沿って支柱111a,111bにより架設されている。ブリッジ110は複数のスクライブヘッド112がガイド113に沿ってx軸方向に移動可能となっている。各スクライブヘッド112はその内部に、それ自身を夫々独立してx軸方向に沿って移動させる駆動源が搭載されている。又これに代えて、ガイド113と各スクライブヘッド112とが、例えばリニア駆動され、各スクライブヘッド112が夫々独立に移動できるようになっていてもよい。スクライブヘッド112はその先端部にホルダジョイント120を介してチップホルダ130を取付ける。
次にスクライブヘッド112に取付けられる従来のホルダジョイントと、チップホルダについて説明する。図2に分解斜視図を示すように、ホルダジョイント120は上部にベアリング121を有し、下方がL字形に構成されたホルダ部122を有している。ホルダ部122はその側方に、位置決め用のピン123を設ける。チップホルダ130は図3,図4に示すように円板状のホイールチップ(以下、単にチップという)131を回転可能に保持するものである。チップ131は図示しないピンによって下端中央の先端部に回転自在に保持され、ピンは止め金132によって脱落が防止されている。チップ131は脆性材料基板に圧接しながら転動してスクライブラインを形成するものである。このチップホルダ130は、その側面を位置決めピン123に接触させることにより、ホルダジョイント120のホルダ部122に位置決めされている。そしてチップホルダ130は固定ボルト133によってホルダ部122に固定される。スクライブヘッド112はその下部のホルダジョイント120、及びチップホルダ130を昇降可能に保持している。スクライブヘッド112には、その内部にそうした昇降を可能とする昇降部、たとえば空気圧制御を用いるエアーシリンダーやリニアモータによる電動昇降部などが設けられている。その昇降部は、チップ131を脆性材料基板の表面上を適切な荷重にて圧接しながら転動させていき、スクライブラインを形成する。
マルチヘッド搭載スクライブ装置100はスクライブヘッドを複数設けている。各スクライブヘッドは夫々チップホルダを取付けている。複数のチップは同時に使用される場合もあり、一部が使用される場合もある。又あらかじめ切断対象に合わせて異なった種類のチップを取付けておき、使用時にその一部を選択してスクライブする場合もある。
次に、マルチヘッド搭載スクライブ装置として組立てた後、スクライブ動作に必要な電気的及び機械的な調整が終了していたスクライブ装置のスクライブ動作について説明する。図5A,図5Bはこの処理の手順を示すフローチャートである。スクライブ開始前には、図6に示すようにまず脆性材料基板107をテーブル106上に載置し、位置決め後に吸引し固定する(ステップS0)。その後、位置決め状況を確認するため、スクライブ装置の上方に設置された2台のCCDカメラ108を用いて、基板上の左右2ヶ所の位置決め用のアライメントマーク63a及び63bを夫々拡大して撮像し、画像処理を行う(ステップS1)。撮像された拡大画像は夫々対応するモニタに表示されるので、オペレータはその撮像された画像を確認しながら精確な位置決めをすることができる。ここで2台のCCDカメラを結ぶ線をテーブル106の基準線Aとする。スクライブ装置100は画像処理により、基板107が基準線Aからどれだけの角度(θ)傾いて載置されているか、また基板107がテーブル106の基準となる原点位置からどれだけずれて載置されているかを検出する(ステップS2)。その検出結果に基づき、スクライブ装置100はステップS3に進んで、モータ105の回転により基板107の傾き角θが0となるように補正する。基板107の原点位置からのずれは、次のようにして補正することが可能である。y軸方向については、テーブル106をy軸方向に上記ずれ量のy軸方向成分に相当する量だけ移動させる。x軸方向については、スクライブヘッド112の位置を上記ずれ量のx軸成分に相当する量だけ移動させる。また他の補正方法として、スクライブ装置が上記ずれ量をx軸成分とy軸成分に分けてスクライブ動作の開始位置の位置データの各軸成分の値を補正する。こうしてスクライブ開始位置をずらせれば、同等の結果が得られる。
スクライブ対象の基板を取替えた場合には、オペレータは毎回必ず、スクライブ開始前に上記のずれ量の補正作業を実行する必要がある。補正作業が終了したならば、所望の位置からスクライブ動作を開始する。スクライブ装置100はチップホルダを降下し、基板にチップを当接させながら転動させて通常スクライブを行う(ステップS5〜S7)。そしてそのスクライブラインの形成後、スクライブ装置100はチップホルダを上昇させ(ステップS8)、次いで基板を相対的に移動させて(ステップS9)、ステップS5に戻る。
次にステップS9に示す基板の移動について、図5Bを用いて詳細に説明する。まずスクライブ装置100は制御プログラム内の制御データであるフラグFXが0かどうかを判断する(ステップS10)。このフラグFXはテーブルの回転時に立てられるフラグであり、初期化後は0となっている。フラグFXが0であれば、ステップS11に進んでx軸方向のスクライブが終了したかどうかを判別する。終了していなければスクライブ装置100はテーブル106を移動することによって基板を相対的に移動し(ステップS12)、ステップS5に戻って同様の処理を繰り返す。こうすればこのループを繰り返すことによってx軸方向のスクライブを終了させることができる。x軸方向のスクライブが終了した場合には、ステップS13に進んでスクライブ装置100はフラグFXを1にセットする。次にステップS14においてテーブル106を右方向に90度回転させる。そしてステップS15においてy軸方向のスクライブが終了したかどうかを判別し、終了していなければステップS16に進んでテーブル106を移動し、ステップS5に戻る。x軸方向のスクライブが終了すればフラグFXが立てられているので、スクライブ装置100はステップS10からステップS15に進んで、y軸方向のスクライブが終了したかどうかを判別する。終了していない場合には、スクライブ装置100は必要な移動量だけ相対的に基板をy軸方向へ平行移動する(ステップS16)。その後、再度ステップS5へ戻って同様のスクライブ動作を繰り返す。その後、スクライブ装置100はステップS15でy軸方向のスクライブラインの形成が全て終了したと判断すると、テーブルを90度左方向に回転させてスクライブ動作を終了する。スクライブ装置100はフラグFXをリセットする。基板は吸引が解除されてテーブル106から取り外される(ステップS17)。次に別の基板をテーブルに載置したときも、同様の手順にてスクライブ動作を行う。
新しく製造されたマルチヘッド搭載スクライブ装置100にホルダジョイント120を取付けて使用する場合とか、使用している途中でチップホルダ130、スクライブヘッド112やホルダジョイント120を調整や修理のために交換したときには、下記の方法でずれ量の補正作業をする必要がある。この場合に、説明を簡単にする為に次の調整が既に終了していると仮定して説明を進める。すなわち、2台のCCDカメラの内の1台の撮像画像の中心座標がスクライブラインの形成に必要な原点位置と一致するように調整されていて、更にチップホルダなどの部品の取付け後にチップによって形成されるスクライブラインは、テーブルのy軸方向の基準線と平行である様に予め調整されているとする。
また、本明細書の従来のマルチヘッド搭載スクライブ装置の動作説明では、同スクライブ装置の各種機能の説明が簡単になる様に、チップ131は、ホルダジョイント120に設けられたベアリング121の周りに回転可能で、何れの移動方向にもその方向に沿ってもスクライブラインを形成できるものとする。すなわち、xとy方向の何れの方向にも、移動方向に全く支障なくスクライブラインを形成できるとする。
また、チップホルダ130、スクライブヘッド112やホルダジョイント120などが交換された場合には、交換対象となったスクライブヘッド112の移動が他のスクライブヘッド112によって制限を受けない様に、他のスクライブヘッド112はブリッジの右端及び左端のいずれか適切な退避位置にて待機させるものとする。
まず、スクライブ装置100の駆動系の原点位置と実際にチップ131が基板上にスクライブラインの形成を開始する開始位置とのずれを精確に検出する為に、テストスクライブを行う必要がある(ステップS4)。テストスクライブをする場合は、オペレータは基板を通常のマザー基板とは別の、ダミー基板をテーブル106に載置し、ステップS0からS3までの前処理を実行する。図7は、テストにてダミー基板上に形成されるスクライブラインとCCDカメラによる撮像画像のアライメントマークの中心座標P0との位置関係を示す模式図である。スクライブヘッド112やホルダジョイント120及びチップホルダ130の各オフセット量が補正処理されて相殺されているのであれば、スクライブ装置100は中心座標P0からスクライブを開始することができる。
しかし電気的及び機械的な誤差があって、各組立て部品毎にその値が異なるので、取付け後の誤差の量を改めて測定し必要な補正処理を終了させてからでないと、中心座標P0からスクライブができない。そこでオペレータはチップホルダ130を降下させ、ダミー基板にチップを当接させる(ステップS5’,S6’).そしてダミー基板に対してテストスクライブを行い一本のスクライブラインを形成させる(S7’)。その後、チップホルダを上昇させて(S8’)、ずれ量を測定する(S9’)。ここでチップのスクライブ開始位置(X,Y)が、図7に示すように位置P1(X,Y)=(4,3)であったとする。この位置はCCDカメラ108を用いて測定することができる。
次にオペレータは位置P1から中心座標P0までのずれ量を測定する(S9’)。このずれ量がオフセットとして打ち消されるべき値となるため、これを補正値として補正処理する(S10’)。そしてダミー基板をテーブルから取外して補正の処理を終了する(S11’)。そしてステップS0に戻って同様の処理を繰り返す。こうすることによって、図5Aに示すステップS5以下の通常スクライブでは、中心座標P0からスクライブを開始することができる。
このようにして補正処理をしておけば、それ以降はスクライブ対象の基板が取り換えられるたびにステップS1〜S3の前処理をしておく。こうすれば、脆性材料基板107上に形成されるスクライブラインは、予定したライン(例えば図6の線B)の位置に精確に一致する。そして同一の基板107に対して順次スクライブ開始位置を変えてスクライブ動作を繰り返す(ステップS5〜S9)。
チップは脆性材料基板を所定の長さだけスクライブすると磨耗して性能が劣化するため、定期的に交換する必要がある(特許文献1)。従来のスクライブ装置において、消耗品であるチップを交換する場合には、まずオペレータはスクライブヘッド112からチップホルダ130を取外す。次いで取外したチップホルダ130から磨耗したチップ131を取外して、新しいチップをチップホルダ130に取付ける。その後、オペレータは再度チップホルダ130をスクライブヘッド112に取り付けて、交換作業を終える。そのためチップ自体、チップホルダ、スクライブヘッドのいずれかを交換した場合にも、チップの取付け位置に誤差(オフセット)が生じているので、オフセットを相殺するために、テストスクライブとその後の補正処理(ステップS5’〜S11’)が必要である。
こうしてスクライブヘッドの周辺部品の取替えに伴うオフセット量を補正しておく。それ以降は通常のマザー基板に対してステップS0からS3の前処理をした後、ステップS5からS9の一連のスクライブ関連動作を繰り返して必要な数のスクライブラインを基板上に形成することができる。
なお、ここではスクライブヘッドがx軸方向に移動し、テーブルがy軸方向に移動すると共に、回転するスクライブ装置について示したが、テーブルがx軸、y軸方向に移動し、且つ回転するスクライブ装置もある(特許文献2)。又テーブルがx軸、y軸方向に移動するが、回転機構がないスクライブ装置もある。更にテーブルが固定され、スクライブヘッドがx及びy軸方向に移動するタイプのスクライブ装置もある(特許文献3)。
図1に示したスクライブ装置の変形例として、移動台101上に回転テーブルを持たないで移動台上にそのまま脆性材料基板107を載置するタイプのスクライブ装置(装置タイプ1)がある。更に別の変形例として、図1のテーブル106が固定されており、ブリッジ110が支柱111a及び111b共々y軸方向に移動する駆動機構を備えたタイプのスクライブ装置(装置タイプ2、例えば、特許文献4)がある。上記した様々な機器構成を用いるスクライブ装置の内、加工対象となる基板を載置するテーブル又はそれに相当する部分が回転しない機器構成が採用されている装置の場合には、以下の調整作業が必要である。調整の必要性について、まずスクライブヘッドが1個のみ用いられているシングルヘッド搭載のスクライブ装置の場合を例として説明をする。
すなわち、図5AのステップS2において検出される基板107の傾き角θの補正はできないので、基板のずれ量の補正処理のみをS3にて実行する。こうしたテーブルが回転しないスクライブ装置で、単一のスクライブヘッドが搭載されているシングルヘッド搭載のスクライブ装置では、θの補正の代わりとして図6を用いて説明する直線補間法によるスクライブ動作を実行する。すなわち、直線Bの位置に正規のスクライブラインを形成すると想定した場合に、スクライブヘッド112のみを単にx軸方向に移動すれば直線Aのラインが得られるだけである。そこでこのスクライブ装置では、スクライブヘッドのx軸方向の移動と同時に、装置タイプ1の場合にはテーブル106を、装置タイプ2の場合にはブリッジ110を夫々移動させる。こうすれば、傾斜したスクライブラインBを形成することが可能となる。同時並行して移動させる移動量は傾き角θに依存する。スクライブヘッド112とデーブル106(又はブリッジ110)が傾き角θで形成される三角形の底辺と高さに相当する移動を分担することにより、傾斜したスクライブ線が実現できる。これは2方向の微小な階段状の直線移動の繰り返しにより実現している。
特許3074143号公報 特許公開2000−119030号公報 特許公開2000−086262号公報 特許公開2000−264657号公報
従来チップホルダに取付けられたチップを交換する場合には、まずオペレータは固定ボルト133を緩めホルダジョイント120からチップホルダ130を取外す。そしてオペレータは止め金132のボルトを緩めて止め金132をピン孔からずらせて、ピンを抜き取って、チップ131を取り出す。又新しいチップに交換した後、オペレータは同様の過程でピンを挿入してチップをチップホルダ130に取付け、図4に示すようにチップホルダ130をホルダジョイント120に取付ける。次いでホルダジョイント120をスクライブヘッド112に取付ける。
このようにチップを交換した場合には、図5AのS0からS3及びS5’からS11’までの作業を実行する必要がある。つまり、この交換に伴うオフセットを補正する為に一旦ダミー基板を用いてテストスクライブをしたり、オフセット量を求めてその量を補正する作業が必要となり、そうした処理に手間がかかるという欠点があった。
又チップの大きさは用途により異なるが、液晶表示パネルの貼り合わせ基板のスクライブ用の場合、例えば直径2.5mm程度であり、ピンは直径0.5mm程度であり、小さくて取り扱いにくい。従って従来はチップの交換作業に時間がかかるという欠点があった。又多種のチップを種々の装置に取り付けて使用するパネル加工工場内では、誤って異なった種類のチップを取付けてしまう可能性がある。その場合には、スクライブ条件が変化し、正常な安定したスクライブができなくなるが、その原因が直ぐにはわかりにくいという欠点もあった。又固定ボルトによってチップホルダをホルダジョイントに固定する際に、固定の仕方によってチップの取り付け位置が微妙にずれることから、取り付け後のチップによるスクライブラインの形成位置にばらつきが生じるという欠点もあった。
又マルチヘッド搭載スクライブ装置においては、人手で複数のチップを管理したり、その走行距離に応じて刃先の摩耗時期を把握し、交換するのに手間がかかるという問題点もあった。更に切断の対象に応じてチップを交換する場合があるが、この場合にも切断対象に合わせたチップを選択して交換することが必要であり、チップの管理が複雑になるという欠点があった。
また、マルチヘッド搭載のスクライブ装置では加工対象の基板を載置させるテーブルが回転可能である必要があったが、加工対象となる基板がFPD用途に数多く用いられると同時に寸法が大きくなってきている。基板寸法の巨大化に対応して加工テーブルの寸法も大きくなってきた結果、大面積で所定の平面平坦度が確保されたテーブルを精度良く製作することが困難となってきている。また、回転させた場合の回転角度の分解能の点でも加工後のパネルの寸法精度の点で回転テーブル方式では対応が困難となってきている。
前述したように単一のスクライブヘッドが搭載され、加工テーブルが回転しないスクライブ装置の場合にあっては、直線補間法により所望のスクライブラインの形成が可能である。しかし、複数のスクライブヘッドが搭載された装置で、加工テーブルが回転しない場合には、各ヘッド毎の取付誤差を相殺処理した後であっても、一旦加工基板が加工テーブルの上で傾いて載置されると以下の問題が発生する。すなわち、各スクライブヘッドのチップホルダ下に取り付けられたチップを用いてスクライブ開始の調整作業が必要で、調整しなければ精確なスクライブラインの形成が不可能である。
その状況を更に詳しく図6を用いて説明する。図6において、加工テーブルの直線移動により紙面の一番左側のチップのスクライブ開始位置がQ1(左側のアライメントマーク63aの中心位置)に調節した場合、そのチップでは直線補間法でBに沿ったスクライブラインを形成することができる。しかしながら、その隣のスクライブヘッドに取り付けられたチップは、スクライブ動作開始位置が直線A上の位置、例えばQ2からとなり、直線補間法を用いても直線Bと重なるスクライブラインは形成不可能である。このことは、基板を加工テーブル上に傾いて載置した場合には、複数のスクライブヘッドにより形成されるスクライブラインの基板上のy軸方向の形成開始位置がすべてのチップで異なることを意味する。通常加工テーブルには、基板は程度の差はあるが傾いて載置される。従ってテーブルが回転しない機器構成の場合に、従来のマルチヘッド搭載のスクライブ装置を用いると、各スクライブヘッドのチップが形成するスクライブラインの開始位置が変化し、品質上大きな問題が発生する。
本発明は従来のマルチヘッド搭載のスクライブ装置の問題点に着目してなされたものであって、チップと一体化したチップホルダを用いることによって、チップ交換に伴う調整作業のわずらわしさを解消することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明のマルチヘッド搭載スクライブ装置は、複数のスクライブヘッドを搭載したマルチヘッド搭載スクライブ装置であって、脆性材料基板が設置される設置手段と、前記設置手段上の脆性材料基板に対向するように設けられる複数のスクライブヘッドと、前記スクライブヘッドの先端に設けられるホルダジョイントと、一端が傾斜部を含むように一面が切欠かれた取付部を有して前記ホルダジョイントに着脱自在に取付けられ、他端に回転自在に取付けられたスクライブライン形成用のホイールチップを備えたチップホルダと、前記スクライブヘッド及び前記脆性材料基板を、相対的に脆性材料基板の平面に沿った面内で移動させる相対移動部と、を具備し、前記ホルダジョイントは、下面に前記チップホルダの一端が挿入される開口が形成されており、前記開口には内側にマグネットが埋設され、前記開口の中心軸と垂直な平行ピンが設けられており、前記チップホルダの一端の少なくとも一部は磁性体で構成され、前記チップホルダの一端が前記開口に挿入されれば前記チップホルダの傾斜部が平行ピンに接触して位置決めされ、マグネットによって固定されるものである。
ここで前記相対移動部は、前記設置手段をy軸方向に移動させる移動部及び前記スクライブヘッドをx軸方向及びy軸方向に移動させる移動部を含むようにしてもよい。
ここで前記相対移動部は、前記設置手段をx軸方向及びy軸方向に移動させるようにしてもよい。
ここで前記相対移動部は、前記設置手段をy軸方向に移動させる移動部及び前記スクライブヘッドをx軸方向に移動させる移動部を含むようにしてもよい。
ここで前記相対移動部は、前記設置手段を脆性材料基板の面内で回転させる回転部を更に具備するようにしてもよい。
なお、例えば、設置手段がコンベアの場合、設置手段であるコンベア自体を移動させることなく、コンベア上に設置された脆性材料基板をコンベアの作動によりx軸方向又はy軸方向に移動させることができる。
この課題を解決するために、本発明のマルチヘッド搭載スクライブ装置を用いたスクライブ方法は、 脆性材料基板が設けられる設置手段と、前記設置手段上の脆性材料基板に対向するように設けられる複数のスクライブヘッドと、ベアリングを備えて前記スクライブヘッドの先端に回転自在に設置されるホルダジョイントと、一端に傾斜部を含むように一面が切欠された取付部を備えて前記ホルダジョイントに所定方向に着脱されるように取り付けられ、他端が回転自在に取り付けられたスクライブライン形成用のホイールチップを備えるチップホルダと、を備えるマルチヘッド搭載スクライブ装置を用いたスクライブ方法であって、前記ホルダジョイントは、下面に前記チップホルダの一端が挿入される開口が形成されており、前記開口には内側にマグネットが埋設され、前記開口の中心軸と垂直な平行ピンが設けられており、前記チップホルダの一端の少なくとも一部は、磁性体で構成され、前記チップホルダを前記ホルダジョイントに取り付けた後、前記複数のスクライブヘッド及び前記設置手段を、前記設置手段の面に沿ってx軸方向及びy軸方向に相対的に移動させて設置手段上の脆性材料基板をスクライブし、前記取付は、前記チップホルダの一端を前記ホルダジョイントの開口に挿入し、前記傾斜部を前記平行ピンに接触させて前記ホルダジョイントに対して位置決めさせ、前記磁性体を前記マグネットに吸引させて前記ホルダジョイントに固定することを含むものである。
このような特徴を有する本発明によれば、複数のスクライブヘッドが搭載されたマルチヘッド搭載スクライブ装置として、基板寸法が巨大化した基板用で設置手段(例えば、加工テーブル、コンベア)が回転しない機器構成のものが提供可能となる。更に、マルチヘッド搭載スクライブ装置においてもチップの交換や管理を容易に行うことができる。
図1は従来のマルチヘッド搭載スクライブ装置の全体構成を示す斜視図である。 図2は従来のホルダジョイント及びチップホルダを示す斜視図である。 図3は従来のチップホルダを示す斜視図である。 図4は従来のチップホルダをホルダジョイントに取付けた状態を示す図である。 図5Aは従来のスクライブ処理を示すフローチャートである。 図5Bは従来のスクライブ処理において基板の移動処理を示すフローチャートである。 図6はCCDカメラでアライメントマークを撮像した状態を示す図である。 図7はアライメントマークとチップのスクライブ開始位置及びオフセットデータの関係を示す図である。 図8は本発明の第1の実施の形態によるマルチヘッド搭載スクライブ装置の全体構成を示す斜視図である。 図9は本発明の第1の実施の形態によるチップホルダの構成を示す図である。 図10は本発明の第1の実施の形態によるチップホルダの斜視図である。 図11は本発明の第1の実施の形態によるホルダジョイントを示す図である。 図12は本発明の第1の実施の形態によるホルダジョイントのチップホルダ挿入時の斜視図である。 図13はチップホルダを挿入した状態を示すホルダジョイントの一部断面図である。 図14はホルダジョイントをスクライブヘッドに取付けた状態を示す図である。 図15は本発明の第1の実施の形態によるマルチヘッド搭載スクライブ装置の正面を示す概略図である。 図16は本発明の第1の実施の形態のマルチヘッド搭載スクライブ装置の平面概略図である。 図17は本発明の第1の実施の形態によるマルチヘッド搭載スクライブ装置の制御系の構成を示すブロック図である。 図18はチップホルダの管理テーブルを示す図である。 図19Aは本発明の第1の実施の形態によるマルチヘッド搭載スクライブ装置のスクライブ処理の手順を示すフロー図である。 図19Bは本発明の第1の実施の形態によるマルチヘッド搭載スクライブ装置のスクライブ処理の手順を示すフロー図である。 図20は本発明の第1の実施の形態の自動交換処理を示すフローチャートである。 図21は動作開始時にチップを交換する場合の処理を示すフローチャートである。 図22はアライメントマークとチップのスクライブ開始位置及びオフセットデータの関係を示す図である。 図23Aはチップホルダへの2次元データの書込み処理を示す概略模式図である。 図23Bはチップホルダへの2次元データの読取り処理を示す概略模式図である。 図24は本発明の第2の実施の形態によるマルチヘッド搭載のスクライブ装置の全体構成を示す斜視図である。 図25Aは本発明の第2の実施の形態によるマルチヘッド搭載スクライブ装置のスクライブヘッドに取り付けて用いられるスライドヘッド部を示す斜視図である。 図25Bは本発明の第2の実施の形態によるマルチヘッド搭載スクライブ装置のスクライブヘッドに取り付けて用いられるスライドヘッド部を示す側面図である。 図25Cは本発明の第2の実施の形態によるマルチヘッド搭載スクライブ装置のスクライブヘッドを示す斜視図である。 図26は本発明の第2の実施の形態によるマルチヘッド搭載のスクライブ装置の動作状態を示す概略図である。
本発明の第1の実施の形態であるマルチヘッド搭載のスクライブ装置と、このスクライブ装置に用いられるチップホルダ自動交換システムについて説明する。チップホルダ自動交換システムはマルチヘッド搭載のスクライブ装置に加えて、チップを保持するチップストッカ、コードリーダ、自動交換ロボット、及びこれらを制御するコントローラを含めて構成されている。まずその主要構成要素であるマルチヘッド搭載スクライブ装置について説明する。図8はマルチヘッド搭載スクライブ装置を示す斜視図である。このマルチヘッド搭載スクライブ装置において、前述した従来例と同一部分は同一符号を付している。本実施の形態によるマルチヘッド搭載スクライブ装置1は、移動台101が一対の案内レール102a、102bに沿って、y軸方向に移動自在に保持されている。ボ−ルネジ103は移動台101と螺合している。ボールネジ103はモータ104の駆動により回転し、移動台101を案内レール102a,102bに沿ってy軸方向に移動させる。移動台101の上面にはモータ105が設けられている。モータ105はテーブル106をxy平面で回転させて所定角度に位置決めするものである。脆性材料基板107はこのテーブル106上に載置され、図示しない真空吸引手段などにより保持される。スクライブ装置1の上部には、脆性材料基板107のアライメントマークを撮像する2台のCCDカメラ108が設けられている。
スクライブ装置1には、移動台101とその上部のテーブル106をまたぐようにブリッジ110がx軸方向に沿って支柱111a,111bにより架設されている。ブリッジ110に設けられたガイド113に沿って複数のスクライブヘッド50がx軸方向に移動可能となっている。各スクライブヘッド50はその内部に、それ自身を夫々独立してx軸方向に沿って移動させる駆動源であるモータが搭載されている。またこれに代えて、ガイド113と各スクライブヘッド50とがリニア駆動され、各スクライブヘッド50が夫々独立に移動できるようになっていてもよい。各スクライブヘッド50の先端部には、後述するチップホルダ10がホルダジョイント20を介して取付けられている。ここでモータ104と案内レール102a,102b、ボールネジ103は、テーブルをy軸方向に移動させる移動部であり、ブリッジ110、支柱111a,111b、ガイド113はスクライブヘッドをx軸方向に移動させる移動部であり、モータ105はテーブルを回転させる回転部であって、これらが相対移動部を構成している。
次に本実施の形態によるスクライブヘッドに取付けられるチップホルダ10の構成について説明する。図9は本実施の形態によるチップホルダを示す図であり、図10はその斜視図である。これらの図に示すように、チップホルダ10は略円筒形の部材であって、その一端には略正方形状の平坦部11a,11bがいずれも中心軸に平行に設けられる。チップホルダ10はこの平坦部の間に中心軸に沿った切欠き12を有しており、平坦部11a,11bの下端にはその面に垂直な方向のピン溝13を有している。チップ14は例えばホイール径が2.5mm、厚さ0.5mm程度の円板状の形状を有し、円周部分の断面が円錐形に形成され、中心に貫通孔を有している。チップ14は、ピン15をピン溝13を介して中心の貫通孔に貫通させることによって、回転自在に保持される。ピン15によってチップ14を保持した後は、チップの交換を要する場合にもチップを取り外さず、チップホルダと共に交換される。一方チップホルダ10の他端には位置決め用の取付部16が設けられている。取付部16はチップホルダ10を切欠いて形成され、傾斜部16a及び平坦部16bを有する。平坦部16bはチップホルダの軸と平行であり、且つ下方の平坦部11a,11bとは垂直となっている。尚平坦部11aには、後述するように2次元コード17が印字される。又チップホルダ10はその上部の一部分が磁性体金属で構成されている。
スクライブヘッド50はその内部に、チップを備えたチップホルダ10の昇降動作を可能とする昇降部、例えば空気圧制御を用いるエアーシリンダーやリニアモータによる電動昇降部などを設ける。スクライブヘッド50は昇降部によりチップ14を脆性材料基板上に適切な荷重にて圧接し、チップ14を転動させスクライブラインを形成する。
次にホルダジョイント20について説明する。図11はホルダジョイントを示す図であり、図12はこのホルダジョイント20にチップホルダ10を挿入する状態を示す斜視図である。これらの図に示すようにホルダジョイント20は上部にベアリング21a,21bを有しており、下方がチップホルダを保持する保持部22となっている。ホルダジョイント20の保持部22には、図示のように円形の開口23が形成されており、その内側にマグネット24が埋設されている。又この開口23の内部には中心軸から隔てた位置に中心軸と垂直な平行ピン25が設けられる。平行ピン25はチップホルダ10の傾斜部16aに接してチップホルダ10を位置決めするものである。
このチップホルダ10をホルダジョイント20に取付ける際には、図12に示すようにホルダジョイントの開口23にチップホルダ10をその取付部16から挿入する。そうすればチップホルダ10は先端部がマグネット24によって吸引され、更に傾斜部16aが平行ピン25に接触して位置決め固定される。図13はチップホルダ10が取付けられた状態を示す部分断面図、図14はホルダジョイント20が取付けられたスクライブヘッド50の一部を示す図である。チップホルダ10はマグネット24によって吸引されているだけであるため、取付けが極めて容易であり、所定の位置に固定される。取り替える場合にもチップホルダ10を引っ張るだけで容易に取り外すことができ、着脱が容易となる。
さて図15,図16は本実施の形態によるチップホルダ自動交換システムの他の構成要素を示す正面図及び平面図の概略図である。これらの図に示すように、テーブル106の側方には多数のチップホルダを保持するチップストッカ31が設けられる。チップストッカ31は固定されており、各チップホルダの2次元コード17を記録する面が外部に露出しており、コードリーダ32によって2次元コード17が外部から検出できるように構成されている。コードリーダ32は、例えばブリッジ110近くに設置された取付柱(図15、図16には図示せず)に取付けられ、テーブル106の移動に伴ってチップホルダのデータを読み出すことができる。又支柱111bにはチップを交換するためのロボット33が設けられる。ロボット33は交換位置にあるスクライブヘッド50のチップホルダを取り出してチップストッカ31に戻したり、チップストッカ31から選択して取り出されたチップホルダをスクライブヘッド50に装着するチップ交換ロボットである。コードリーダ32の出力は後述するコントローラに入力され、ロボット33はコントローラからの指示に基づいて動作する。
次に本実施の形態によるスクライブ装置1のコントローラの構成について、ブロック図を用いて説明する。図17はスクライブ装置1のコントローラ40のブロック図である。本図において2台のCCDカメラ108からの出力はコントローラ40の画像処理部41を介して制御部42に与えられる。又後述のユニット補正値及びチップホルダの選択の指示は入力部43を介して制御部42に与えられる。制御部42は補正値に基づいて、X方向及びY方向のオフセットを打ち消すようにXモータ駆動部44a、Yモータ駆動部44b,45にデータを与える。Xモータ駆動部44a,Yモータ駆動部44bは各スクライブヘッド50のX方向駆動用モータ、Y方向駆動用モータを夫々駆動するものであり、Yモータ駆動部45はモータ104を直接駆動し、テーブル106上の脆性材料基板107をY軸方向に移動させるものである。又回転用モータ駆動部46はモータ105を駆動し、テーブル106上の脆性材料基板107を回転させると共に、角度ずれがあるときにその角度ずれを打ち消すものである。更に制御部42にはチップホルダ昇降駆動部47やモニタ48が接続される。チップホルダ昇降駆動部47は、チップ14の転動時にチップ14が脆性材料基板の表面上を適切な荷重にて圧接するように駆動させるものである。
更にスクライブ装置のコントローラ40には、コードリーダ32、ロボット33が接続される。コードリーダ32はテーブル106の移動に伴って2次元コードの読み取り位置にあるチップホルダのオフセット値を含むデータを読み出すものであり、ロボット33は制御部42の制御に基づいてチップホルダを交換するものである。更にコントローラ40にはチップホルダの管理テーブルを保持する使用データ保持部49が設けられる。
次に図18はチップホルダの管理テーブル49aを示す図である。管理テーブルには、チップホルダ毎にチップホルダに固有の管理番号に加えて、使用日時や走行距離を示すデータが保持される。
次に本実施の形態の動作について図19A,図19B、図20、図21のフローチャートを用いて説明する。マルチヘッド搭載スクライブ装置1がスクライブを開始する際には、前述した従来例の図5Aと同様に、ステップS0〜S3の処理を行う。次いでステップS4においてスクライブ装置1はテストスクライブが必要かどうかを判別し、テストスクライブが必要であればステップS5’に進んで前述した従来例とほぼ同様の処理を行う。この処理について以下に説明する。
新規に製作されたスクライブ装置を使用する場合、あるいは古いチップホルダを取り替えて新たにスクライブヘッド50やホルダジョイント20をスクライブ装置1に取り付けて使用する場合には、まずスクライブ装置1の駆動系の原点位置及び走行方向と、実際にチップ14が基板上にスクライブラインの形成を開始する開始位置及び形成方向とが精確に一致するように、下記の要領で調整する必要がある。スクライブヘッド50やホルダジョイント20を交換した後でテストスクライブする場合には、オペレータはあらかじめダミー基板をテーブル上に載置する。ここであるチップホルダの補正値として、例えばX=−1,Y=−2があらかじめ入力されているものとする。尚このスクライブ装置を初めて使用する場合は、チップホルダのオフセット値はX=0,Y=0であるとする。図22はスクライブ対象となるガラス基板等に取付けられるアライメントマークと、チップホルダの実際の切り込み位置との関係を示す図である。アライメントマークの中心点を中心座標P0とすると、スクライブヘッド50やホルダジョイント20にオフセットがなければ、チップホルダ10のオフセットを打ち消す補正を行うことによって、スクライブ装置1は中心座標P0からスクライブを開始することができる。
しかし電気的及び機械的な誤差があるため、中心座標P0からスクライブができない。そこでステップS4から分岐点「A」を通って図19BのステップS5’,S6’に進み、オペレータは調整の対象となっているチップホルダを降下させ、ダミー基板にチップを当接させる。そしてダミー基板に対してテストスクライブを行い(S7’)、次にステップS8’においてチップホルダを上昇させて、切り込み開始位置を測定する。ここでチップの切り込み開始位置(X,Y)は、図22に示すように位置P2(X,Y)=(3,1)であったとする。この位置はCCDカメラ108を用いて測定することができる。この測定によってオフセットのないチップホルダを使ってスクライブを開始したときに、スクライブヘッド50とホルダジョイント20によるユニットに固有のオフセット(誤差)が確認されたこととなる。
従って次に測定された位置P2から中心座標までのずれ量を測定する(ステップS9’)。このずれ量がオフセットとして打ち消されるべき値となるため、オペレータはこれを使用してユニットの誤差を打ち消す補正値を入力する(ステップS12)。この場合にはこのオフセットを打ち消すためのユニット補正値(第2の補正値)は、X=−3,Y=−1となる。次いでダミー基板をテーブルから取り外す(ステップS11’)。
さてこの処理を終えた後、又はテストスクライブが不要な場合には、マルチヘッド搭載スクライブ装置1はステップS21においてチップホルダ130の交換が必要かどうかを判別する。この判別では前述した管理テーブル49aの使用中のチップの走行距離が所定の距離を超えている場合には交換が必要と判断する。又スクライブの対象となる基板に対するチップ14のスクライブ特性が異なる場合にもチップホルダの交換が必要となる。
さてチップホルダ10は図13に示すようにホルダジョイント20に取付けられ、更にホルダジョイント20が図14に示すようにスクライブヘッド50に取付けられる。従ってこれらのいずれかを交換すると、電気的な原点とスクライブ開始点との位置ずれが生じる。この位置ずれ(オフセット)の原因としては、部品精度や組立誤差等がある。スクライブヘッド50及びホルダジョイント20は交換頻度が少なく、これらをユニットの固定誤差とすることができる。一方チップホルダについては、チップが磨耗して性能が劣化する毎にチップホルダ10自体を交換するため、補正を頻繁に行う必要がある。そこで本実施の形態では、あらかじめチップホルダ10の出荷時に、チップホルダ10に固有のオフセット値を測定しておき、このオフセット値(第1のオフセット値)を後述するようにチップホルダ10自体に記録している。そして交換が必要な場合には、ロボット33を用いてチップホルダを自動交換する(ステップS22)。自動交換した場合に、ステップS23に進んで新しいチップホルダ10のオフセット値をコードリーダ32によって読み出す。そしてオフセット値は符号を変換することにより補正データに変換される(ステップS24)。
そして制御部42はステップS25において総補正値として、ユニット補正値とチップホルダの補正値とをX,Yについて個別に加算する。上述の例では総補正値をX=−3+(−1)=−4,Y=−1+(−2)=−3として、補正の処理を終了する。
次にステップS22の自動交換処理ルーチンについて図20を用いて説明する。自動交換処理を開始すると、まずステップS31においてモニタ48を通じてチップホルダの交換を促す表示を行う。そしてオペレータからの交換の許可入力を待受ける(ステップS32)。交換が許可されればステップS33に進んで、コードリーダ32によってチップストッカ31に保持されているチップホルダの2次元コードを読み出し、必要なチップホルダを探す。そして必要なチップホルダが見つかると、スクライブヘッド50から元のチップホルダを取り出して、チップストッカ31に戻す。これと共に、チップストッカ31にある所望のチップホルダをスクライブヘッド50に挿入してチップを交換する(S34)。そして使用を終えたチップの走行距離等のデータを更新する(S35)。この後前述したステップS23に進む。尚、ここではステップS32においてオペレータにチップホルダの交換の許可を求めるようにしているが、所定の走行距離を超えればこのような表示をすることなく自動的にチップホルダを交換するようにしてもよい。
さて、仮にチップホルダ10の補正データを入力せず、且つユニットの固定誤差も補正することなくそのままチップを降下させると、図22に示す位置P1(X,Y)=(4,3)にチップが降下することとなる。又ユニットの固定誤差のみの補正のみを行った場合には、図22の位置P3(X,Y)=(1,2)にチップが降下することとなる。そこでこのマルチヘッド搭載スクライブ装置1ではユニット補正値とチップホルダの補正データを加える。こうすることによって、図19Aに示すステップS5以下の通常スクライブでは、中心座標P0からスクライブを開始することができる。尚ステップS5以下の通常スクライブでは、スクライブに使用したチップの走行距離を検出し、チップホルダ10を上昇させると、ステップS10において管理テーブル49aの当該チップの走行距離データを加算しておく。
その後、新たな脆性材料基板に対してスクライブを行う際には、図19Aに示すフローチャートのうちステップS0からS3を実行した後でステップS5〜S10を実行することによってスクライブを行うことができる。即ち一旦スクライブヘッドのオフセットを補正した後は、脆性材料基板が変わってもその基板がテーブル上の正規の位置決め位置からどれ程ずれているかのずれ量を基板交換時に検出して、一度補正する処理を実行すればよい。
次にこの初期補正後にチップホルダ10の自動交換が必要な場合には、図19Aに示すようにステップS1〜S4、及びS21からS22に進んでチップホルダの自動交換を行う。そしてステップS23において、新たなチップホルダ10に記録されているオフセット値を読み出す。更にステップS24において、読み取った新しいチップホルダ10のオフセット値を補正データに変換する。この後ステップS25においてスクライブ装置内で既に設定したユニット補正値と合わせてチップホルダの補正値を加算し、総補正値とするだけで、テストスクライブを実行せずに全ての補正が完了することとなる。
従って、補正処理後の実際のスクライブの際には、図19Aに示すステップS1〜S3に続けてS5〜S10を行うことによって、通常のスクライブを行うことができる。即ち従来のようにオペレータがダミー基板をテーブルに載置し、試験的にダミー基板上にスクライブラインを形成して基板の位置決め位置と方向の両方のずれを補正した後、チップホルダの取付けオフセットに伴うオフセットを相殺するといった補正処理(ステップS5’〜S11’)を実行する必要がなくなり、補正作業を大幅に軽減させることができる。
又使用開始時にチップホルダを交換する際の処理について図21を用いて説明する。この場合にはまずステップS41においてチップ交換指示があるかどうかをチェックする。チップ交換指示があればS42においてコードリーダ32より2次元コードを読み出し、指定されたチップホルダを探し出す。そして指示されたチップホルダをスクライブヘッドに取付ける(S43)。そして既にスクライブヘッドに取付けられていたチップホルダについては、管理テーブル49a上でそのデータを更新する(S44)。そして全ての交換処理が終了したかどうかをチェックし(S45)、終了していなければS41に戻って同様の処理を繰り返す。交換処理が終了していれば、S0に進んで前述した処理を行う。
次に出荷時に行うチップホルダに固有のオフセットの測定について説明する。この場合はあらかじめユニット誤差が0の装置、又はユニット誤差が既知の装置を用いて、チップホルダのチップのスクライブ開始位置を確認する。そしてスクライブ開始位置に基づいてオフセットデータを得る。
次にこのオフセットデータの記録方法について説明する。本実施の形態では、図23A,図23Bに示すように、チップホルダ10の平坦部11a又は11bにコードを記録する。このコードは1次元コード、例えばバーコードを用いて記録してもよいが、記録面積が小さいため2次元コードであることが好ましい。2次元コードでは、1次元コードよりも狭い面積に多くの情報を記録することができる。また2次元コードはデータ復元機能を持ち、汚れやデータの一部に破損が生じても、それを復元して読み取り用センサによって読み取ることが可能である。図23A,図23Bはチップホルダ10への2次元コードの書込みと読出しを行う状況を模式的に示す図である。図23Aにおいてレーザマーカのコントローラ51によって記録するデータを設定して2次元コードのパターンを形成する。記録すべきデータとしては、チップの種類やあらかじめ測定したオフセットデータを2次元コードとする。そしてヘッド部52によってチップホルダ10の平坦部11a又は11bに直接印字する。図9,図10にはこうして平坦部11aに印字された2次元コード17を示している。そして、チップを交換するためにチップホルダを取り替えた場合には、新しいチップホルダの使用前に図23Bに示すように2次元データを読取器53によって読み取る。そうすれば読取ったデータからチップの種類を確認することができる。又前述したようにオフセット値を補正データに変換することによって、チップホルダの交換に伴う調整作業を自動化する。
尚本実施の形態では、2次元コードをチップホルダ10に直接印字しているが、2次元コードを印字したラベルを張り付けるようにしてもよい。又本実施の形態では、チップホルダの平坦部11a又は11bに2次元コードを印字するようにしているが、傾斜部16aや平坦部16bに記録してもよく、更に円筒部分の表面に記録することもできる。
本実施の形態では、2次元コードとしてチップの種類とオフセットデータとを記録するようにしているが、これらのデータに加えて、チップホルダの製造年月日やロット等を記録することもできる。更に2次元コードのパターンの記録器としてはレーザマーカ以外の他の記録器であってもよく、又データの読取器としてワイヤレスのハンディ型読取器を用いることもできる。
更に本実施の形態では、チップホルダに固有のデータを2次元コードとして記録しているが、この記録媒体として密着接触型のデータキャリア等を用いてもよい。この場合にはチップホルダの平坦部16b等にデータキャリアを取付け、ホルダジョイントのデータキャリアに対向する部分に、データの読取りや書込み機能を有するリードライトユニットを配置しておく。こうすればデータの読出しに、記録器や読取り用センサ等を用いることなく、コードを書込み及び読出してこれを利用することができる。
また本実施の形態では、チップホルダに2次元のコードとしてオフセット値を記録している。これに代えてオフセット値を打ち消すためのデータをチップホルダに記録しておき、このオフセット値を打ち消す補正値をスクライブ装置に入力し、補正を行うようにしてもよい。
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。この実施の形態によるマルチヘッド搭載スクライブ装置は、テーブルが回転せずy軸方向にのみ移動し、スクライブヘッドがx軸方向に移動するスクライブ装置である。図24はこの実施の形態による複数のマルチヘッド搭載のスクライブ装置の斜視図であり、前述した第1の実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳細な説明を省略する。この実施の形態ではモータ105がなく、移動台101の上面がそのままテーブル106となっており、テーブル106上に脆性材料基板107が配置される。さてブリッジ110にはx軸方向に移動自在に複数、本実施の形態では2つのリニアスライダ71が設けられる。リニアスライダ71は夫々垂直方向の連結板72を介してスライドヘッド73を保持している。スライドヘッド73は左右のいずれか一方の側方にスクライブヘッド74を取付けるものである。その他の構成は前述した第1の実施の形態と同様である。
スライドヘッド73はy軸方向にスクライブヘッド74をシフトさせるシフト機構を有する。このシフト機構は相対移動部の一部を構成している。次にスクライブヘッドについて図25A〜図25Cを用いて詳細に説明する。図25Aは、連結板72に設けられた一方のスライドヘッド73の斜視図、図25Bは、スライドヘッド73の正面図である。このスライドヘッド73は、上下方向に適当な間隔をあけて上側ブロック部73a及び下側ブロック部73bが配置されている。これら上側ブロック部73a及び下側ブロック部73bは、同時にy軸の正又は負方向に平行にスライドするものである。上側ブロック部73aにおいて、スライダ71のスライド方向であるx軸方向の両側には、y軸方向に沿って水平状態で延びる2つのスライドガイド73cが設けられている。各スライドガイド73cには上側ガイドブロック73dがそれぞれスライド可能に設けられている。下側ブロック部73bにおいても、スライド方向であるx軸方向の両側に、y軸方向に沿って水平状態で延びる2つのスライドガイド73eが設けられている。各スライドガイド73eに下側ガイドブロック73fがそれぞれスライド可能に設けられている。
図25Bに示すように、スライドヘッド73の上下の両側に設けられた上側ガイドブロック73d及び下側ガイドブロック73fには、取付板73gがそれぞれ垂直状態で取り付けられている。また、このスライドヘッド73のいずれか一方の取付板73gには、スクライブヘッド74が取り付けられている。
上側ブロック部73a及び下側ブロック部73bの間には、ボールネジ73hがy方向に沿って配置されており、このボールネジ73hにスライドブロック73iが螺合している。スライドブロック73iは各取付板73gに一体的に取り付けられている。
更に上側ブロック部73aの上方にはサーボモータ73mが設けられている。サーボモータ73mは正転及び逆転可能になっており、回転軸は−y方向に水平状態で突出しており、その先端部にタイミングプーリ73nが一体的に取り付けられている。タイミングプーリ73nの下方には、ボールネジ73hの先端部に取り付けられた従動側のタイミングプーリ73pが回転自在に保持されている。そして、両タイミングプーリ73n,73pにタイミングベルト73qが周回移動可能に巻き掛けられている。
サーボモータ73mが回転すると、タイミングベルト73qによって、上側のタイミングプーリ73nから下側のタイミングプーリ73pに回転力が伝達されて、下側のタイミングプーリ73pに一体的に取り付けられたボールネジ73hが回転する。ボールネジ73hの回転によって、スライドブロック73iがy方向に沿ってスライドし、それに伴って各取付板73gがそれぞれy方向に沿ってスライドする。これにより、各取付板73gに取り付けられたスクライブヘッド74をy方向に沿ってスライドさせることができる。
図25Cは、スクライブヘッド74の斜視図である。スライドヘッド73に設けられた一方の取付板73gには、スクライブヘッド74のサーボモータ74aが取り付けられている。サーボモータ74aは、取付板74gに取り付けられた載置板74iの開口部から回転軸を下側に垂直状態で延出した倒立状態で載置板74i及び取付板74gを介して取付板73gに取り付けられている。サーボモータ74aの回転軸には、円筒カム74bが回転軸と一体的に回転するように取り付けられている。円筒カム74bの下面は、水平状態に対して傾斜状態になったカム面74cになっている。
また、スクライブヘッド74は、下部にリニアベアリング74dを有しており、このリニアベアリング74dに、ホルダ部材74eが、上下方向にスライド可能に保持されている。リニアベアリング74dには、円筒カム74bのカム面74cに当接するカムフォロア74fが、ホルダ部材74eと一体的に設けられている。カムフォロア74fは、回転可能になったローラ形状になっている。ホルダ部材74eと取付板74gとの間には、ホルダ部材74eを取付板74gに対して上方に向かって付勢する弾性体、例えばコイルスプリング74hが設けられている。コイルスプリング74hはホルダ部材74eを上方に付勢することによって、カムフォロワ74fをカム面74cに圧接している。
ホルダ部材74eの下端部には、第1の実施の形態と同様にホルダジョイント20が保持されている。ホルダジョイント20の下端部にはチップホルダ10が設けられることは第1の実施の形態と同様である。
さてこのように構成された第2の実施の形態によるマルチヘッド搭載のスクライブ装置においては、第1の実施の形態のようにテーブル自体を回転させることなく補正を行う。例えば図26に示すようにテーブル106上に脆性材料基板107が傾いて設置された場合において、いずれか一方のスクライブヘッドのチップホルダのチップがアライメントマーク63aからスクライブができるように、第1の実施の形態と同様に設定する。その場合に、他のスクライブヘッドはy軸方向へのシフト機構を用いてその位置を移動させる。その後通常の補正処理を行うようにすれば、直線B上に沿って2つのスクライブヘッドを移動させ、2本のスクライブラインを形成することができる。そうすれば2つのスクライブヘッドを用いて脆性材料基板107に同時にスクライブする場合に、いずれも図26に示す直線Bのいずれかの位置からスクライブを開始することができる。そして従来と同様の直線補間法によって、この角度のずれを打ち消し、直線C,Dに示すように直線Bに対して垂直方向にスクライブを行うことができる。
また上下に一対のスクライブヘッドが搭載されたスクライブ装置は、2枚の脆性材料基板が貼合わされたパネル基板の上下両面を同時にスクライブすることができる。このスクライブ装置の場合にも、同様のチップホルダが採用可能である。単に、スクライブヘッドがx軸とy軸方向共に移動しチップホルダがxy平面内で自在に回転可能に保持されて、スクライブラインが曲線を描くように構成されているスクライブヘッドが搭載されたスクライブ装置についても、本発明のチップホルダを用いればチップホルダの取替え後には、スクライブ開始位置データの補正を容易に短時間で行うことが可能となる。
本発明は脆性材料基板にスクライブラインを形成するスクライブ装置に用いられるチップホルダの自動交換システムであり、チップホルダのオフセットデータをチップホルダにコードとして保持しているため、そのコードを読み取ることによって補正データをスクライブ装置に容易に設定でき、チップの交換を自動化することができる。従って脆性材料基板にスクライブラインを形成する工程に広く利用することができる。
1 マルチヘッド搭載スクライブ装置
10 チップホルダ
11a,11b,16b 平坦部
12 切欠き
13 ピン溝
14 チップ
15 ピン
16 取付部
16a 傾斜部
17 2次元コード
20 ホルダジョイント
21a,21b ベアリング
22 保持部
23 開口
24 マグネット
25 平行ピン
31 チップストッカ
32 コードリーダ
33 ロボット
40 コントローラ
41 画像処理部
42 制御部
43 補正値入力部
44 Xモータ駆動部
45 Yモータ駆動部
46 回転用モータ駆動部
47 チップホルダ昇降駆動部
48 モニタ
49 使用データ保持部
49a 管理テーブル
50 スクライブヘッド
71 リニアスライダ
72 連結板
73 スライドヘッド
74 スクライブヘッド

Claims (7)

  1. 複数のスクライブヘッドを搭載したマルチヘッド搭載スクライブ装置であって、
    脆性材料基板が設置される設置手段と、
    前記設置手段上の脆性材料基板に対向するように設けられる複数のスクライブヘッドと、
    前記スクライブヘッドの先端に設けられるホルダジョイントと、
    一端が傾斜部を含むように一面が切欠かれた取付部を有して前記ホルダジョイントに着脱自在に取付けられ、他端に回転自在に取付けられたスクライブライン形成用のホイールチップを備えたチップホルダと、
    前記スクライブヘッド及び前記脆性材料基板を、相対的に脆性材料基板の平面に沿った面内で移動させる相対移動部と、を具備し、
    前記ホルダジョイントは、下面に前記チップホルダの一端が挿入される開口が形成されており、前記開口には内側にマグネットが埋設され、前記開口の中心軸と垂直な平行ピンが設けられており、
    前記チップホルダの一端の少なくとも一部は磁性体で構成され、
    前記チップホルダの一端が前記開口に挿入されれば前記チップホルダの傾斜部が平行ピンに接触して位置決めされ、マグネットによって固定されるマルチヘッド搭載スクライブ装置。
  2. 前記相対移動部は、前記設置手段をy 軸方向に移動させる移動部及び前記スクライブヘッドをx 軸方向及びy 軸方向に移動させる移動部を含む請求項1 記載のマルチヘッド搭載スクライブ装置。
  3. 前記相対移動部は、前記設置手段をx 軸方向及びy 軸方向に移動させる請求項1 記載のマルチヘッド搭載スクライブ装置。
  4. 前記相対移動部は、前記設置手段をy 軸方向に移動させる移動部及び前記スクライブヘッドをx 軸方向に移動させる移動部を含む請求項1 記載のマルチヘッド搭載スクライブ装置。
  5. 前記相対移動部は、前記設置手段を脆性材料基板の面内で回転させる回転部を更に有する請求項1 記載のマルチヘッド搭載スクライブ装置。
  6. 前記相対移動部は、前記設置手段を脆性材料基板の面内で回転させる回転部を更に有する請求項4 記載のマルチヘッド搭載スクライブ装置。
  7. 脆性材料基板が設けられる設置手段と、
    前記設置手段上の脆性材料基板に対向するように設けられる複数のスクライブヘッドと、
    ベアリングを備えて前記スクライブヘッドの先端に回転自在に設置されるホルダジョイントと、
    一端に傾斜部を含むように一面が切欠された取付部を備えて前記ホルダジョイントに所定方向に着脱されるように取り付けられ、他端が回転自在に取り付けられたスクライブライン形成用のホイールチップを備えるチップホルダと、を備えるマルチヘッド搭載スクライブ装置を用いたスクライブ方法であって、
    前記ホルダジョイントは、下面に前記チップホルダの一端が挿入される開口が形成されており、前記開口には内側にマグネットが埋設され、前記開口の中心軸と垂直な平行ピンが設けられており、
    前記チップホルダの一端の少なくとも一部は、磁性体で構成され、
    前記チップホルダを前記ホルダジョイントに取り付けた後、前記複数のスクライブヘッド及び前記設置手段を、前記設置手段の面に沿ってx軸方向及びy軸方向に相対的に移動させて設置手段上の脆性材料基板をスクライブし、
    前記取付は、前記チップホルダの一端を前記ホルダジョイントの開口に挿入し、前記傾斜部を前記平行ピンに接触させて前記ホルダジョイントに対して位置決めさせ、前記磁性体を前記マグネットに吸引させて前記ホルダジョイントに固定することを含む、スクライブ方法。

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