JP5288529B2 - 磁気メモリ素子 - Google Patents

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Description

本発明は磁気メモリ素子に関するものであって、特に、磁気ランダム・アクセス・メモリに関するものであるが、これに限られるわけではない。また本発明は磁気メモリ素子に書き込む方法に関する。
磁気ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)の出現は長期および短期のデータ記憶装置の開発において有望なステップである。MRAMの利点は、不揮発性であることと共に、フラッシュ・メモリに比べてエネルギー消費が少なくまた読取りおよび書込み速度が大きいことである。また、MRAMは一般に用いられる揮発性メモリであるダイナミックRAM(DRAM)およびスタティックRAM(SRAM)よりエネルギー消費が少なく、またDRAMより読取りおよび書込み速度が大きい。
従来のMRAMセルは、非磁性層で分離された強磁性自由層および強磁性ピン層(pinned layer)を有する磁気要素を含む。ピン層は比較的高い保磁力を有するので、書込み磁界が与えられたときその磁化は固定されたままである。自由層は比較的低い保磁力を有するので、書込み磁界が与えられたときその磁化は変化してよい。
MRAMセルに書き込むには、書込み磁界を与えて、自由層の磁化をピン層に平行または逆平行になるように切り換える。自由層は磁化ヒステリシスを示すので、磁界を取り除いたときに磁化は変化しない。これにより不揮発性メモリが得られる。
MRAMセルの状態を読み取るには、磁気要素の中に小さな電流を流す。磁気要素の磁気抵抗は、自由層およびピン層の磁化が平行のときより自由層およびピン層の磁化が逆平行のときの方が高い。したがって、磁気要素の状態はその抵抗を測定することにより決定することができる。
従来のMRAMについては、S.Tehrani他の「磁気トンネル接合MRAMの最近の発展(Recent Developments in Magnetic Tunnel Junction MRAM)、2752−2757ページ、IEEE Transactions on Magnetics、Vol.36、No.5(2000年9月)に述べられている。
かかる従来のMRAMの欠点は、MRAMセルの寸法が小さくなるに従って自由層の磁化を切り換えるのに必要な磁界が大きくなることである。したがって、セルの寸法が小さくなるに従って素子の電力消費が大きくなる。
磁気要素に書き込むのに用いられる別の技術はスピン・トランスファ・トルク(STT)切換えである。STT切換えについては、J.C.Slonczewskiの「磁気多層の電流駆動励磁(Current−driven Excitation of Magnetic Multilayers)」、9353ページ、Phys.Rev.B、Vol.54(1996年)に述べられている。自由層の磁化を切り換えるのに、磁界を与えるのではなく、自由層およびピン層の平面に垂直に、磁化要素に電流を流す。これにより、電流を自由層からピン層に流すときは電子がピン層の中を流れることにより、または電流をピン層から自由層に流すときは電子がピン層85から散乱することにより、スピン偏極された(spin−polarised)電子が自由層内に注入される。
スピン偏極された電子が自由層内に注入されると、そのスピン角運動量は自由層内の磁気モーメントと相互作用する。電子はその角運動量の一部を自由層に移転する。したがって、スピン偏極された電流が十分大きいとき自由層の磁化が切り換えられる。
STT切換えを用いるMRAMについては、W.C.Jeong他の「磁界支援電流に誘導された切換えを用いる拡張性の高いMRAM(Highly scalable MRAM using field assisted current induced switching)」、184ページ、2005 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Papers、に記述されている。
STT切換えに必要な電流は、セルの寸法が小さくなるに従って小さくなる。したがって、STT切換えを用いると高密度MRAMを実現することができる。DC電流では、STT切換えのしきい値電流密度は、飽和磁化、ギルバートの減衰係数、ピン層および自由層のスピン偏極などの材料定数に依存する。しかし、ナノ秒のパルスでは、必要な電流はDCしきい値電流よりはるかに大きい。ナノ秒領域で必要な電流は
Figure 0005288529

で与えられることが分かっている。ただし、Cは定数、Ic0はDCしきい値電流である。上の式(1)によると、1nsのパルスで磁化を切り換えるのに必要な電流はDCしきい値電流の4倍である。したがって、高速で書き込むことのできるSTT切換えMRAMは電力消費が大きい。
別のMRAMがM.Hosomi他の「スピン・トルク・トランスファ磁化切換えによる新規な不揮発性メモリ: スピンRAM(A Novel Non−volatile Memory with Spin Torque Transfer Magnetization Switching: Spin−RAM)」、19.1ページ、IEEE International Electron Device Meeting 2005年、に述べられており、STT切換えに必要な電流がナノ秒領域で大幅に増えることを示している。
T.Devolder他の「ナノ秒以下のスピン・トランスファ切換えを促進する予備充電方式(Precharging strategy to accelerate spin−transfer switchng below the nanosecond)」、Appl.Phys.Letter.,86,pp.062505(2005年)は、短いRF電流パルスに加えてDCバイアス電流を与えるMRAMについて述べている。これによると、ナノ秒領域でのSTT切換えに必要な電流を減らすことができる。しかしDCバイアス電流を用いるのでMRAMの電力消費が大幅に増える。
更に、STT切換えを用いるMRAMの切換え電流は本質的な確率分布を有する。その原因は、熱変動のために自由層の最初の磁化方向に分布があるからである。誤りなく切換えを行うために、全てのMRAMセルで切換え電流が大きくなる。更に、書込み電流と読取り電流との差が小さくなる。
本発明は上に述べた問題の少なくともいくつかを改善することを目指すものである。
本発明の第1の態様では磁気メモリ素子に書き込む方法を提供する。磁気メモリ素子は、第1および第2のリードと、磁気抵抗多層構造であって、前記リードの間に配置され、第1の比較的高い抵抗状態および第2の比較的低い抵抗状態を示し、所定の継続時間および大きさのパルスに応じて第1の状態から第2の状態に切り換えることが可能であり、前記パルスの大きさは多層構造を切り換えるのに必要な最小電流の大きさでありかつパルスの継続時間に依存するしきい値電流の大きさである、磁気抵抗多層構造とを備え、前記方法は、前記しきい値電流の大きさより小さな第1の大きさの電流を多層構造の中に流し、多層構造の中を流れる電流を増やすことにより、前記前記しきい値電流の大きさより小さな第2の一層高い大きさの電流を流すことを含む。
かかる方法により、多層構造を切り換えるのに必要な電流を大幅に小さくすることができる。またこれは、メモリ素子の全電力消費を大幅に増やすことなく達成することができる。
電流を多層構造の中に流すことは、所定の継続時間より短い継続時間中、前記しきい値電流の大きさより小さな第1の大きさの電流を多層構造の中に流すことを含む。
電流を多層構造の中に流すことは、前記しきい値電流の大きさの0.1から0.5の間の第1の大きさの電流を多層構造の中に流すことを含む。
第1の大きさの電流を多層構造の中に流すことは、所定の継続時間の0.1から0.4の間、電流を多層構造の中に流すことを含んでよい。所定の継続時間は10nsより短くてよい。
第1の大きさの電流を多層構造の中に流すことは、継続時間中、固定のレベルの電流を多層構造の中に流すことを含んでよい。
電流を多層構造の中に流すことは、多層構造を切り換えるのに必要な最小DC電流であるDCしきい値電流以下の第1の大きさの電流を多層構造の中に流すことを含んでよい。
電流を多層構造の中に流すことは、1nsから2nsの間の継続時間中、前記しきい値電流の大きさより小さな第1の大きさの電流を多層構造の中に流すことを含んでよい。
電流を増やすことは、電流を前記しきい値電流の大きさの0.3から0.5の間の第2の大きさに増やすことを含んでよい。
電流を増やすことは、電流を予め定められたレベルまで増やし、所定の継続時間より短い期間中、電流をそのレベルに保持することを含んでよい。
電流を増やすことは、電流を予め定められたレベルまで増やし、所定の継続時間の0.1から0.4の間の期間中、電流をそのレベルに保持することを含んでよい。所定の継続時間は10nsより短くてよい。
電流を増やすことは、電流を予め定められたレベルまで増やし、電流を或る固定のレベルに保持することを含んでよい。
この方法は、電流を或る基準電流レベルから或る予め定められた電流レベルまで一定の割合で増やすことを更に含んでよい。
この方法は、電流をゼロ電流レベルから或る予め定められた電流レベルまで一定の割合で増やすことを更に含んでよい。
この方法は、電流を予め定められた電流レベルから第2の一層高い大きさの電流のレベルまで一定の割合で増やすことを更に含んでよい。
この方法は、電流を第2の一層高い大きさの電流のレベルから或る一層低いレベルまで一定の割合で減らすことを更に含んでよい。
この方法は、電流を第2の一層高い大きさの電流のレベルから基準レベルまで一定の割合で減らすことを更に含んでよい。
多層構造を切り換えるのに必要なしきい値電流の大きさIは
Figure 0005288529

である。ただし、IC0は多層構造を切り換えるのに必要な最小DC電流であるDCしきい値電流、Cは定数、tはパルスの継続時間である。
本発明の第2の態様ではメモリを提供する。メモリは、磁気メモリ素子であって、第1および第2のリードと、磁気抵抗多層構造であって、前記リードの間に配置され、第1の比較的高い抵抗状態および第2の比較的低い抵抗状態を示し、所定の継続時間および大きさのパルスに応じて第1の状態から第2の状態に切り換えることが可能であり、前記パルスの大きさは多層構造を切り換えるのに必要な最小電流の大きさでありかつパルスの継続時間に依存するしきい値電流の大きさである、磁気抵抗多層構造と、を備える磁気メモリ素子と、前記方法を実行するよう構成された磁気メモリ素子を制御するための回路と、を備える。
かかる磁気メモリ素子では、一層低い切換え電流を用いることができる。また、切換え電流の確率分布を小さくすることができる。
従来のMRAM
素子のレイアウト
図1は従来のMRAMアレイの略図を示す。MRAMアレイは、複数のビット線3の1つとビット線3に垂直に配置された複数のディジット線5の1つとの各交点の間に磁気トンネル接合(MTJ)1を持つ交差点構造に配置される。したがって、アレイの各行はビット線3により定義され、アレイの各列はディジット線5により定義される。
MTJ1はビット線3と電気的に接触する。しかし、MTJ1はディジット線5から絶縁マトリクス18により電気的に絶縁される。
MTJ1はMTJ1の平面(ここではx−y平面と定義する)内に磁化容易軸および磁化困難軸を有する。この例では、磁化容易軸はx軸に平行と定義し、磁化困難軸はy軸に平行と定義する。ビット線3はMTJ1の磁化容易軸に平行に(すなわち、x軸に平行に)整列する。ディジット線5はMTJ1の磁化困難軸に平行に(すなわち、y軸に平行に)整列する。
各MTJ1は底部電極7の上に設けられる。各底部電極7は絶縁トランジスタ9,9a,9bに接続される。各絶縁トランジスタ9,9a,9bはセンス線(図示せず)に接続される。ワード線11がディジット線5に平行に(すなわち、y軸に平行に)走る。各ワード線11は1つの列内の全てのトランジスタ9,9a,9bのゲートに接続される。
図2は、MRAMアレイの或る行の隣接する2つのメモリ・セルを通る、線A−A’に沿う断面図である。各メモリ・セル13a,13bは1つのトランジスタ9a,9bと1つのMTJ1a,1bとで形成される。セルの面積をできるだけ小さくするために、各絶縁トランジスタ9a,9bのソース15は隣接するセル13a,13bの間で共用される。センス線17が絶縁トランジスタ9a,9bのソース15に接続される。
上に述べたように、MTJ1a,1bは共にビット線3に接続される。各MTJ1a,1bはそれぞれの底部電極7a,7bを介してトランジスタ9a,9bのドレン19a,19bに接続される。ワード線11a,11bは各トランジスタ9a,9bのゲート21a,21bに接続される。ディジット線5a,5bは各MTJ1a,1bの下を走る。ディジット線5a,5bは底部電極7a,7bから絶縁マトリクス18により分離される。
各MTJ1a,1bは、自由層23と、ピン層25と、自由層23とピン層25との間の薄い誘電障壁27とを含む。ピニング層(Pinning layer)29がピン層25に結合される。自由層23は比較的低い保磁力を有する強磁性層である。ピン層25は比較的高い保磁力を有する強磁性層である。誘電障壁27は電子がトンネリングできる厚さを有する。ピニング層29は反強磁性層で、ピン層25の磁化が切り換わるのを妨げる。
誘電障壁27は酸化アルミニウム(AlO)で構成し、約20Åの厚さを有する。自由層23およびピン層25はニッケル鉄(NiFe)で形成される。ピニング層29は鉄マンガン(FeMn)またはイリジウム・マンガン(IrMn)で形成してよい。
素子の動作
従来のメモリ・セルの読取りおよび書込みについて以下に説明する。
メモリ・セル13aに書き込むときは、ワード線11aにバイアスを与えない。したがって、トランジスタ9aはオフであり、MTJ1aの中を電流が流れない。次にビット線3に電流を流すと、MTJ1aおよびMTJ1bの両方の磁化困難軸に沿って磁界Hが発生する。また、ディジット線5aに電流を流すと、MTJ1aの磁化容易軸に沿って磁界Hが発生する。
ビット線3により生成される磁界Hは自由層23の磁化を切換えるのに必要な磁界の約半分である。ディジット線5aにより生成される磁界Hも自由層23の磁化を切換えるのに必要な磁界の約半分である。2つの磁界HとHの和は自由層23の切換えしきい値をちょうど超える。
したがって、MTJ1bの回りに生成される磁界は自由層23を切り換えるには不十分であるが、MTJ1aの回りに生成される磁界は自由層23を切り換えるのに十分である。このように、MTJ1aの行に対応するビット線3とMTJ1aの列に対応するディジット線5aとに電流を流すことにより、1つのMTJ1aだけが切り換えられる。
磁界HとHの和はピン層25を切り換えるには不十分である。
メモリ・セル13aを読み取るときは、ワード線11aにバイアスを与える。したがってトランジスタ9aはオンになり、MTJ1aの中を電流が流れる。また、電流はアレイの同じ列内の全てのMTJの中を流れる。次にビット線3にもバイアスを与える。したがって、ワード線11aにより定義される列およびビット線3により定義される行の中のMTJ1aの中を電流が流れる。
MTJ1aの磁気抵抗は自由層23の磁化の方向に依存する。自由層23の磁化がピン層25の磁化に平行に配置されているときは、スピンアップ電子とスピンダウン電子について誘電障壁27の両側の状態の密度は等しい。このため障壁27をトンネリングする確率が高くなり、低い抵抗状態になる。自由層23の磁化がピン層25の磁化に逆平行に配置されているときは、スピンアップ電子とスピンダウン電子について誘電障壁27の両側の状態の密度は等しくない。このため障壁27をトンネリングする確率が低くなり、高い抵抗状態になる。
メモリ・セル13aの抵抗と関連する基準メモリ・セル(図示せず)の抵抗とをセンス回路(図示せず)で比較する。これにより、メモリ・セル13aの状態を決定することができる。
上に述べたメモリ・セル13aの寸法は利用可能な電力により制限される。その理由は、MTJの寸法が小さくなるに従って自由層23の保磁力が大きくなるので、メモリ・セル13aを切り換えるためにビット線3およびディジット線5の中に流す必要のある電流が増えるからである。また、書き込むとき、半分選択されたMTJ(すなわち、選択されたディジット線の列または選択されたビット線の行の中のMTJ)の磁気逆エネルギー障壁は低い。このためその自由層の熱安定性が低下する。また、自由層の形が変わると、この書込み方法では書込み余裕が小さくなる。
上に述べたように、STT切換えMRAMは所定のセル寸法について必要な電力を減らすことができる。しかし、ナノ秒領域での書込みに必要な電流はDCしきい値電流より何倍も大きくなることがある。
第1の実施の形態
素子のレイアウト
図3Aから3Dはメモリ・アレイの第1の実施の形態を示す。メモリ・アレイは磁気ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)である。
特に図3Aを参照すると、メモリ・アレイは、アレイの第1の次元(この例ではアレイの列)を定義する複数のワード線53と、ワード線53の上にあってこれに垂直な、アレイの第2の次元(この例ではアレイの行)を定義する複数のビット線31から成る。スタック化された層を有する複数の磁気トンネル接合(MTJ)37が各ビット線31の下側の、ワード線53の間の空間内に接続される。
ビット線31は第1の方向(ここではx軸と定義する)に配置される。ワード線53は第2の方向(ここではy軸と定義する)に配置される。
図3Aに示すように、各MTJ37は側壁38により定義される柱に形成され、短軸Lおよび長軸Lを有する楕円形ベースを有する。この例では、柱はその高さまで均一の断面(すなわち、x−y平面内で均一な断面)を有する。長軸Lと短軸Lの長さの差により磁気的形状異方性が形成される。この例では、短軸Lの長さと長軸Lの長さとの比は1:1.5である。したがって、各MTJ37は長軸に平行な(すなわち、x軸に平行な)磁化容易軸と、短軸に平行な(すなわち、y軸に平行な)磁化困難軸とを有する。
特に図3Bを参照すると、各MTJ37の上側はビット線31の下側に接続される。各MTJ37の下側は底部電極39に接続される。各底部電極39を基板45内の活動領域43にビア(via)41が接続する。活動領域43は、基板45内で電荷キャリアの拡散が起こり得る領域を定義する。
活動領域43は浅い溝絶縁(STI)領域47により基板45内で互いに絶縁される。
特に図3Cを参照すると、各ビット線31に平行にその下にセンス線49が走る。センス線49は、ビット線31、底部電極39、およびビア41から絶縁マトリクス50により分離される。各活動領域43をその上のセンス線49にビア(via)51が接続する。
ワード線53は基板45上に設けられ、ゲート酸化物53aにより基板45から絶縁される。ワード線53は、ビット線31およびセンス線49に垂直に配置される。ワード線53はセンス線49から絶縁マトリクス55により分離される。
特に図3Aを参照すると、アレイの各行で、MTJ37はワード線53の隣接する対の間に1つおきに設けられる。例えば、第1のビット線31では、第1のMTJ37が第1のワード線(図示せず)と第2の隣接するワード線53との間に設けられ、第2のMTJ37が第3のワード線53と第4のワード線53との間に設けられ、第3のMTJ37が第5のワード線53と第6のワード線53との間に設けられる。第2のビット線31(第1のビット線31に隣接する)では、第4のMTJ37が第2のワード線53と第3のワード線53との間に設けられ、第5のMTJ37が第4のワード線53と第5のワード線53との間に設けられ、第6のMTJ37が第6のワード線53と第7の隣接するワード線(図示せず)との間に設けられる。各ビット線31上の隣接するMTJ37は、対59で配置される。
特に図3Dを参照すると、MTJ59の各対は2つのMTJ37a,37bのそれぞれのビア41,41の間を走る活動領域43を有する。STI領域47は各対59の活動領域43を分離する。活動領域43をセンス線49に接続するビア51が、対59により定義される領域内にあるワード線53,53の間に設けられる。
更に図3Dを参照すると、底部電極39を活動領域43に接続する各ビア41の下の活動領域43内にソース領域61が設けられる。センス線49を活動領域43に接続する各ビア51の下の活動領域43内にドレン領域63が設けられる。したがって、各活動領域43は2つのソース領域61と1つのドレン領域63とを備える。各ソース領域61とドレン領域63との間の導通は前記領域の間のワード線53を通して起こる。したがって、前記ワード線53は絶縁トランジスタ81のゲート65として働き、MTJ37毎に1つの絶縁トランジスタ81が設けられる。
図3Aおよび図3Dを参照すると、メモリ・セル66は1つのMTJ37とそれぞれのトランジスタにより定義される。トランジスタのドレン領域63は隣接するメモリ・セル66の間で共用される。メモリ・セル66の面積は8Fである。メモリ・アレイの特徴寸法Fは100nm以下でよい。
ビット線31は銅またはタングステンなどの導電材料で作られる。
図4はMTJ37の層構造を示す。
MTJ37は、キャッピング層82、自由層83、トンネル障壁層84、ピン層85、ピニング層87、およびバッファ層89を含む一連の層で構成する。この例では、キャッピング層82が基板45から最も遠く、バッファ層89が基板45に最も近い。
自由層83は強磁性材料で形成される。自由層83は比較的低い保磁力を有するので、切換え電流または磁界を与えると切り換えることができる。
トンネル障壁層84は酸化マグネシウム(MgO)などの絶縁材料で形成され、電子がトンネリングできるように十分薄い。
ピン層85は合成反強磁性(SAF)である。SAF85は、第1の磁化を有する第1の強磁性副層91と、反強磁性層95により分離された、第2の磁化を有する第2の強磁性副層93とで構成する。第1の磁化と第2の磁化の大きさは等しくなく、互いに逆平行である。この例では、第2の強磁性副層93は第1の強磁性副層91より厚いので、第2の磁化の大きさは第1の磁化の大きさより大きい。
反強磁性層95は第1の強磁性副層91と第2の強磁性副層93とを結合する。第1の磁化および第2の磁化はMTJ37の磁化容易軸に平行に(すなわち、x軸に平行に)整列する。したがって、SAFはx方向に小さな正味の磁化を有する。ピン層85は比較的高い保磁力を有する。
ピニング層87は反強磁性材料で構成する。ピニング層87はピン層85の磁化をピン留めして、磁界または切換え電流を与えたときにピン層85の磁化が切り換わるのを妨げる。
自由層83の磁化がピン層85の第1の強磁性副層91の磁化に平行のとき、MTJ37は比較的低い磁気抵抗を有する。自由層83の磁化がピン層85の第1の強磁性副層91の磁化に逆平行のとき、MTJ37は比較的高い磁気抵抗を有する。
この例では、キャッピング層82は非磁性材料(例えば、銅(Cu)またはタンタル(Ta))で形成され、約10nmの厚さを有する。別の例では、キャッピング層82は、10nmの厚さを有する銅の層により分離されたそれぞれが5nmの厚さを有するタンタルの2つの層で形成してよい。すなわち、Ta(5nm)/Cu(10nm)/Ta(5nm)である。
この例では、自由層83はコバルト鉄ホウ素(CoFeB)で形成され、約3nmの厚さを有する。
この例では、トンネル障壁層84は酸化マグネシウム(MgO)で形成される。しかし、他の誘電材料(酸化アルミニウム(AlO)、二酸化珪素(SiO)、および窒化アルミニウム(AlN)など)を用いてよい。この例では、トンネル障壁層84は2nmの厚さを有する。他の例では、トンネル障壁層84の厚さは1nmから2nmの範囲でよい。
第1の強磁性副層91はコバルト鉄ホウ素(CoFeB)で形成され、約4nmの厚さを有する。結合層95はルテニウム(Ruthenium)(Ru)で形成され、約0.8nmの厚さを有する。第2の強磁性副層93はコバルト鉄(CoFe)で形成され、約6nmの厚さを有する。
この例では、ピニング層は白金マンガン(PtMn)で構成され、約15nmの厚さを有する。PtMnが好ましい理由は、高いブロッキング温度(blocking temperature)と高い交換バイアシング・フィールド(exchange biasing field)とを有して、MTJ37の熱安定性を向上させるからである。しかし他の反強磁性材料(イリジウム・マンガン(IrMn)、ニッケル・マンガン(NiMn),およびパラジウム・マンガン(PdMn)など)を用いてよい。
バッファ層89は少なくとも1つの非磁気伝導層で形成され、10nmから20nmの間の厚さを有する。例えば、バッファ層89は10nmの厚さを有する銅の層で分離されたそれぞれが5nmの厚さを有するタンタルの2つの層と、タンタル層の1つで銅の層から分離された5nmの厚さを有するニッケル鉄の上側の層とで形成してよい。すなわち、Ta(5nm)/Cu(10nm)/Ta(5nm)/NiFe(5nm)である。または、10nmの厚さを有する金の層で2つのタンタル層を分離してよい。すなわち、Ta(5nm)/Au(10nm)/Ta(5nm)/NiFe(5nm)である。別の例では、バッファ層89は5nmの厚さを有するタンタルの層と5nmの厚さを有するニッケル鉄の層とで形成してよい。すなわち、Ta(5nm)/NiFe(5nm)である。上の例では、ニッケル鉄の層はピニング層87のシード層である。
x−y平面内のMTJ37の楕円形断面の長軸および短軸はそれぞれ99nmおよび66nmの大きさを有する。
上に述べたMTJ37では、比較的高い抵抗状態と比較的低い抵抗状態の磁気抵抗の比は3:1に近くてよい。これにより高い信号対雑音比を有するMRAMが得られる。
図5はメモリ・アレイの制御回路を示す。
メモリ・アレイの行毎に書込みドライバ67およびセンス増幅器68が設けられる。各ビット線31は各書込みドライバ67の第1の出力69に接続される。各センス線49は各書込みドライバ67の第2の出力70に接続される。各ビット線31は各センス増幅器68の第1の入出力ポート71にも接続される。
センス増幅器68の第2の出力と各書込みドライバ67の第1の入力との間に接続72が設けられる。
書込みドライバ67は、書込み増幅器可能(WAE)電圧を受けるための第2の入力73を有する。
センス増幅器68は、センス増幅器可能(SAE)電圧を受けるための第2の入力74を有する。センス増幅器68はセンス増幅器入出力(SAIO)電圧を与えるための第3の入出力ポート75を有する。
単一のワード線ドライバ80が設けられる。各ワード線53はワード線ドライバ80の各出力に接続される。
各MTJ37は、単一の絶縁トランジスタ81を介してビット線31を同じ行内のセンス線49に接続する。絶縁トランジスタ81のベースは1本のワード線53に接続される。MTJ37の列を定義するワード線53にバイアスを与え、かつMTJ37の行を定義するビット線31またはセンス線49にバイアスを与えると、MTJ37の中を電流が流れる。このようにして、各MTJ37は1本のワード線53と1本のビット線31またはセンス線49とによりアドレス指定することができる。
素子の動作
図4,5,6を参照して、メモリ・アレイ内のメモリ・セル66の読取りおよび書込みについて以下に説明する。
図6は読取りサイクル中にメモリ・アレイに与えられて測定されたバイアスを示す。
第1のプロット101はワード線バイアスを時間に対して示す。第2のプロット103はセンス増幅器68の第2の入力74に与えられるセンス増幅器可能(SAE)バイアスを時間に対して示す。第3のプロット105および第4のプロット105は、自由層83の磁化とピン層85の磁化とが平行のときの、ビット線31上の電圧応答を時間に対して、またセンス増幅器入出力(SAIO)バイアスを時間に対してそれぞれ示す。第5のプロット107および第6のプロット107は、自由層83の磁化とピン層85の磁化とが逆平行のときの、ビット線31上の電圧応答を時間に対して、またSAIOバイアスを時間に対してそれぞれ示す。
第1のプロット101に示すように、時刻tR1に、ワード線ドライバ80はメモリ・セル66の列に対応するワード線(WL)53にバイアスVを与える。Vは1Vから3Vの範囲でよい。これによりアレイのその列内の絶縁トランジスタ81が開く。
第3のプロット105および第5のプロット107に示すように、時刻tR2に、書込みドライバ67はメモリ・セルの行に対応するビット線(BL)31にバイアスVを与える。この例では、Vは約0.4Vである。メモリ・セルのその行に対応するセンス線(SL)49は接地に保たれる。時刻tR3に、バイアスVは除かれる。
第3のプロット105に示すように、この例ではビット線31上の電圧応答は約1nsで接地まで減少する。その理由は、自由層83の磁化とピン層85の磁化とが平行のときは、MTJ37の磁気抵抗(したがって、測定された電圧応答)が比較的低いために、電圧応答が比較的速いからである。
第5のプロット107に示すように、この例ではビット線31上の電圧応答は約2nsから3nsで接地まで減少する。その理由は、自由層83の磁化とピン層85の磁化とが逆平行のときは、MTJ37の磁気抵抗(したがって、測定された電圧応答)が比較的高いために、電圧応答が比較的遅いからである。
第2のプロット103に示すように、後の時刻tR4に、メモリ・セルのその行に対応するセンス増幅器68にSAEバイアスが与えられる。センス増幅器68が可能になると、ビット線31上の電圧応答が基準電圧Vrefより低いかどうか検知する。VrefはVの約半分でよい。この例では、Vrefは0.2Vである。
第3のプロット105に示すように、自由層83の磁化とピン層85の磁化とが平行のとき、時刻tR4までにビット線31上の電圧応答はVrefより低くなる。センス増幅器68はこれを検知する。したがって、センス増幅器68の第3の入出力ポート75でのセンス増幅器入出力(SAIO)はローに設定される。
第5のプロット107に示すように、自由層83の磁化とピン層85の磁化とが逆平行のとき、時刻tR4までにビット線31上の電圧応答はVrefより低くならない。センス増幅器68はこれを検知する。したがって、センス増幅器68の第3の入出力ポート75でのSAIOはハイに設定される。
時刻tR5に、SAEバイアスは除かれる。時刻tR6に、WLバイアスは除かれる。
この例では、tR1は1ns、tR2は2.5ns、tR3は3.5ns、tR4は7.5ns、tR5は9ns、tR6は10nsである。
このようにして、自由層83の磁化の方向はセンス増幅器68の第3の入出力ポート75の出力を決定する。自由層83がピン層85に平行の場合は、センス増幅器68の出力は「0」である。自由層83がピン層85に逆平行の場合は、センス増幅器68の出力は「1」である。
図7は、本発明に係る書込みサイクル中にメモリ・アレイに与えられるバイアスを示す。
第7のプロット111はワード線(WL)バイアスを時間に対して示す。第8のプロット113は書込み増幅器可能(WAE)バイアスを時間に対して示す。第9のプロット115および第10のプロット117は、自由層83の磁化をピン層85の磁化に逆平行からピン層85の磁化に平行に切り換えるとき(APからPへの切換え)、メモリ・セル66に与えられるSAIOバイアスを時間に対して、またビット線(BL)およびセンス線(SL)に与えられるバイアスを時間に対してそれぞれ示す。第11のプロット119および第12のプロット121は、自由層83の磁化をピン層85の磁化に平行からピン層85の磁化に逆平行に切り換えるとき(PからAPへの切換え)、メモリ・セル66に与えられるSAIOバイアスを時間に対して、またビット線(BL)およびセンス線(SL)に与えられるバイアスを時間に対してそれぞれ示す。
第7のプロット111を参照すると、メモリ・セル66にデータを書き込むには、時刻tW1に、ワード線ドライバ80はメモリ・セル66の列に対応するワード線53にWLバイアスVを与える。Vは1Vから3Vの範囲でよい。これにより、アレイのその列内の絶縁トランジスタ81が開く。
時刻tW1に、メモリ・セル66の行に対応するセンス増幅器68の第3の入出力ポート75にSAIOバイアスが与えられる。第9のプロット115に示すように、APからPへの切換えではSAIOバイアスは接地に保持される。第11のプロット119に示すように、PからAPへの切換えではSAIOバイアスはVに保持される。接続72はこの信号をセンス増幅器68の第2の出力から書込みドライバ67の第1の入力に送る。
第8のプロット113を参照すると、時刻tW2に、メモリ・セル66のその行に対応する書込みドライバ67にWAEバイアスが与えられる。これにより書込みドライバ67は、センス増幅器68の出力SAIOに依存して、ビット線31またはセンス線49にバイアスを与えることができる。
第10のプロット117を参照すると、SAIOが接地に保持されているとき、時刻tW2に書込みドライバ67はビット線31に予備充電バイアスVP1を与え、センス線49は接地に保持される。したがって、書込みドライバ67はセンス線49からビット線31に電流を流す。VP1は0.5から1の間の値をR・IC0に掛けた値でよい。ただし、RはAP状態でのMTJ37の抵抗、IC0はDCしきい値電流である。
時刻tW4に、ビット線31に与えたバイアスをVB1に増やす。VB1はSTT切換えを起こすように十分大きい。VB1の値は日常の実験で見つけることができる。一般にVB1は、予備充電バイアスVP1を与えないときに同じパルス継続時間でSTT切換えを起こすのに必要なバイアスの0.3から0.5の間である。
第12のプロット121を参照すると、SAIOがVに保持されているとき、時刻tW2に書込みドライバ67はセンス線49に予備充電バイアスVP2を与え、ビット線31は接地に保持される。したがって、書込みドライバ67はビット線31からセンス線49に電流を流す。VP2は0.5から1の間の値をR・IC0に掛けた値でよい。ただし、RはP状態でのMTJ37の抵抗、IC0はDCしきい値電流である。
時刻tW4に、ビット線31に与えたバイアスをVB2に増やす。VB2はSTT切換えを起こすように十分大きい。VB2の値は日常の実験で見つけることができる。一般にVB2は、予備充電バイアスVP2を与えないときに同じパルス継続時間でSTT切換えを起こすのに必要なバイアスの0.3から0.5の間である。
時刻tW10に、BLまたはSLバイアスを取り除く。時刻tW11に、WLバイアスを取り除く。
好ましくは、tw1は1ns、tw2は2ns、tw3は3.535ns、tw4は4ns、tw5は4.2ns、tw6は4.23ns、tw7は4.885ns、tw8は5.07ns、tw9は5.285ns、tw10は5.7ns、tw11は5.9nsである。
図8は、PからAPへの切換えについて、書込みサイクル中の各時刻にMTJ37の中を流れる電流IMTJの第12のプロット125である。比較のために、従来の書込みサイクルで用いられた電流の第13プロット127を示す。
図9Aから9Fは、PからAPへの切換えについて、書込みサイクル中の自由層83内の磁化のシミュレーションを示す。図9Aから9Fでは、3nmx3nmの区分で表示した自由層83の磁化129をプロットする。
図8および図9Aを参照すると、時刻tW1に、IMTJは0であって、自由層83は最初の磁化構成を有する。この場合、磁化129は全て同じ方向に整列し、ピン層85(図4)の磁化に平行である。
図4および図8を参照すると、時刻tW2に、センス線49(図5)からビット線31(図5)に予備充電電流Iを流す。従って、電流はピン層85および自由層83の平面に垂直に、ピン層85から自由層83に流れ、電子は自由層83からピン層85に流れる。これにより、スピン偏極された電子はピン層85から逆に散乱して自由層83内に注入される。
電流IはSTT切換えのためのDCしきい値電流に等しい。この例では、DCしきい値は約1mAである。上に述べたように、ナノ秒領域では、STT切換えを起こすのに必要な電流はDCしきい値電流よりはるかに大きい。したがって、IはSTT切換えを起こすには十分大きくない。しかし、Iは自由層83内にアンペア・フィールドを誘導する。
図9B参照すると、時刻tW3に、自由層83内のアンペア・フィールドHにより第1の中間磁化構成が形成される。アンペア・フィールドHは自由層83内にC字状の磁化129の曲がりを誘導し、C字状の領域構造を形成する。C字状の領域構造では、自由層83の短軸Lに沿う磁化129は最初の磁化構成の方向に平行のままである。短軸Lの第1の側131(左側と定義する)の磁化129は時計回りに回転し、中心線から遠いほど大きく回転する。短軸Lの第2の側133(右側と定義する)の磁化129は反時計回りに回転し、短軸Lから遠いほど大きく回転する。このため、磁化129は「C」型に整列する。
C字状の領域構造は自由層83内に磁化の歳差運動を励起する。したがって、自由層83の磁化129は最初の磁化構成(例えば、図9Aに示すもの)内の磁化129と、第1の中間磁化構成(例えば、図9Bに示すもの)内の自由層の磁化129との間に振動する。振動の周波数は1GHz程度である。
図8を参照すると、時刻tW4に電流IMTJを増やし、時刻tW5に電流はIに到達する。この例では、Iは3mAである。
図9Cは時刻tW6の第2の中間磁化構成を示す。増加したアンペア・フィールドHはC字状の曲がりを拡大し、左側131の磁化129は更に時計回りに回転し、右側133の磁化129は更に反時計回りに回転する。時刻tW5に、自由層83の磁化129はまだ図9Cに示す磁化129と図9Aに示す磁化129との間に振動する。
図9Dは時刻tW7の第3の中間磁化構成を示す。C字状の領域構造の対称性は壊れている。
図9Eは時刻tW8の第4の中間磁化構成を示す。C字状の曲がり構造はもう存在せず、代わりに一層複雑な領域構造が形成される。全自由層83の正味の磁化は最初の磁化構造(例えば、図9Aに示すもの)から反時計回りに回転した。
図9Fは時刻tW9の最終の磁化構成を示す。磁化129の大部分は最初の磁化構成の磁化に逆平行に(すなわち、ピン層85に逆平行に)整列している。時刻tW8には、自由層83の磁化129はもう振動しない。
時刻tW9と時刻tW10との間に、電流IMTJはゼロまで一定の割合で減少する。
APからPへの切換えでは、同じ電流パルスが与えられるが電流は逆の方向に流れる。したがって、電流は自由層83からピン層85に流れる。したがって、電子はピン層85から自由層83に流れる。ピン層85の中を流れる電子はスピン偏極されて自由層83の中に注入される。
APからPへの切換えでは、一層低い電流を与えてよい。その理由は、電子をピン層85の中で駆動して直接に自由層83の中に注入する方が、電子をピン層85から散乱させて自由層83の中に注入するより効率が高いからである。APからPへの切換えでは、この例では、Iは0.4mAであり、Iは1.2mAである。
図8を参照すると、一般的な従来の書込みサイクルは、電流127をIPRまで一定の割合で増加させ、所定の時間電流をこの値に保ち、次に電流127をゼロまで一定の割合で減少させる。図8に示すように、予備充電電流を与えたときにSTT切り替えを起こすのに必要な電流Iは、均一な電流パルス127に必要な電流IPRよりはるかに少ない。その理由は、C字状の領域構造が自由層83内の磁化歳差運動を励起するからである。上に述べた方法を用いてSTT切り替えを起こすのに必要な電流Iは、均一な電流パルスを用いてSTT切り替えを起こすのに必要な電流IPRより低くてその30%から40%程度である。
図10Aと図10Bは、予備充電電流がある場合とない場合のSTT切換えのそれぞれのシミュレーション結果を示す。シミュレーションは温度300KでのSTT切換えのものである。シミュレーション結果は、STT切換えに必要な正規化された電流I/ICO−1を、パルス継続時間の逆t −1に対して示す。
特に図10Aを参照すると、APからPへの切換えでは、2nsの継続時間でDCしきい値の大きさの予備充電電流パルスをMTJの中に流したときの所定のパルス継続時間中の切換え電流129は、予備充電電流パルスを用いないときの切換え電流131より最大で30%少なくなる。
特に図10Bを参照すると、PからAPへの切換えでは、2nsの継続時間でDCしきい値の大きさの予備充電電流パルスをMTJの中に流したときの所定のパルス継続時間中の切換え電流133は、予備充電電流パルスを用いないときに必要な切換え電流135より、やはり最大で30%少なくなる。
更に、予備充電電流を用いるとナノ秒領域での確率分布が大幅に減少する。したがって、MRAM内の書込み電流余裕を大きくすることができる。
素子の製造
図11Aから11Hを参照して、図3Aから3Dに示すメモリ・アレイを製造する方法を以下に説明する。図11A,11C,11E,および11Gは製造プロセスの各段階での図3Aに示すメモリ・アレイの、線B−B’に沿う断面を示す。図11B,11D,11F,および11Hは製造プロセスの各段階での図3Aに示すメモリ・アレイの、線C−C’に沿う断面を示す。
まず図11Aおよび11Bでは、STIエッチ・プロセスを用いてシリコン基板45内に浅い溝47を作り、これを誘電材料で充填する。STI領域を含まない基板の部分は活動領域43を定義する。
ゲート絶縁層53aおよびワード線53を順に積み重ねて、基板およびSTI領域上にゲート・スタックを形成する。ゲート・スタックの側壁上および頂部にゲート・スペーサ53bを形成する。基板45内に不純物イオンを注入して、絶縁トランジスタのソース領域61およびドレン領域63を形成する。
次に図11Cおよび11Dでは、基板の全表面上に第1の絶縁マトリクス55を形成する。第1の絶縁マトリクス55を順にパターン化し、エッチして、各ドレン領域63の一部を露出させるビア51を開く。次に基板上に1つ以上の導電層を形成してビア51を充填する。次に、一般に平面化プロセスを用いて導電層の上部を取り除いて、ビア51内に形成されたものを除いて全ての導電層を取り除き、第1の絶縁マトリクス55の頂部表面を露出させる。
次に第1の絶縁マトリクス55の上に別の導電層を形成する。この導電層をパターン化し、エッチして、センス線49を形成する。センス線49はワード線に垂直に走り、ビア51内の導電層と接触する。次に基板上に第2の絶縁マトリクス50を形成する。ビア51に関して上に説明したのと同じ方法で、第1の絶縁マトリクスおよび第2の絶縁マトリクス内にビア41を形成して各ソース領域61の表面と接触させる。
次に図11Eおよび11Fでは、基板上に導電層を形成する。次にこの導電層をパターン化し、エッチして、ビア41と接触する底部電極39を形成する。
次に以下のステップに従ってMTJ37を製造する。
バッファ層89および反強磁性のピニング層87を順に堆積させる。加熱しかつ外部磁界を与えることによりピニング層87の磁化をセットし、ピニング層87の冷却中これを維持する。次にピニング層87の上に、第1の強磁性副層91、反強磁性結合層95、第2の強磁性副層93を連続して堆積させる。
次に障壁材料を堆積させる。これは、材料をr−fスパッタリングすることにより、またはマグネシウムを堆積させた後にプラズマ酸化などのプロセスを用いてマグネシウムを酸化させることにより行う。
次に強磁性自由層83を堆積させる。強磁性自由層83の上にキャッピング層82を堆積させる。
次に、得られたスタックをパターン化してセルにしてMTJ37を形成する。パターン化は、保護キャッピング層の上にフォトレジストの層を堆積させ、フォトリソグラフィを用いてフォトレジストをパターン化し、保護されていない材料を取り除くことにより行う。
次に図11Gおよび11Hでは、MTJ37を含む基板の上面の上に第3の絶縁マトリクス123を形成する。第3の絶縁マトリクス123をパターン化して、キャッピング層82の表面を露出させるビット線接触穴125を形成する。次に基板上およびビット線接触穴125内に導電層を形成する。次にこの導電層をパターン化し、エッチして、ビット線31を形成する。ビット線31はビット線接触穴125を覆い、またセンス線49に平行である。
上に説明した製造プロセスでは、導電層は周知の方法(化学蒸着、物理蒸着、プラズマ強化化学蒸着、またはスパッタリングなど)を用いて形成してよい。
第2の実施の形態
素子のレイアウト
図12Aから12Cは、メモリ・アレイの第2の実施の形態を示す。メモリ・アレイはMRAMである。
特に図12Aを参照すると、複数のビット線201が第1の方向(ここではx軸と定義する)に配置される。ビット線201はアレイの第1の次元(この例ではアレイの行)を定義する。
複数のMTJ207が設けられる。MTJ207は、第1の実施の形態に関して上に説明したMTJ37と同じ構造を有する。MTJ207は磁化容易軸がビット線201に平行に(すなわち、x軸に平行に)なるように配置される。
特に図12Bを参照すると、各MTJ207はビット線201の下側に接続される。したがって、MTJ207は支援電流線203から電気的に絶縁される。
特に図12Aを参照すると、各MTJは底部電極209に接続される。底部電極209は長辺および短辺を有するx−y平面内の長方形である。底部電極209の長辺および短辺はMTJ207の長辺および短辺とほぼ同じ寸法である。
特に図12Bを参照すると、各底部電極209を基板215上の活動領域213にビア211が接続する。
活動領域213はSTI領域216により基板215上で互いに電気的に絶縁される。
特に図12Bを参照すると、各ビット201線の下にセンス線217が走る。センス線217は、ビット線201、MTJ、または底部電極209と接触しない。センス線217を活動領域213にビア219が接続する。
特に図12Aを参照すると、各センス線217は長手方向軸の回りを端から端にジグザグに進む。長手方向軸はx軸に平行である。各活動領域213もx軸に平行な長手方向軸の回りを端から端にジグザグに進む。
センス線217のジグザグのピッチは活動領域213のジグザグのピッチと同じである。各ジグザグは位相が180°ずれていて、センス線217のジグザグと活動領域213のジグザグとはビア219で一致して接触する。
センス線217と活動領域213とが互いから最も離れたところに、底部電極209を活動領域213に接続するビア211が設けられる。したがって、センス線217は底部電極209を活動領域213に接続するビア211から間隔をあける。
特に図12Cを参照すると、基板215上に複数のワード線221が設けられて、ゲート酸化物221aにより基板215から絶縁される。ワード線221はビット線201に垂直である。ワード線221は第2の方向(ここではy軸と定義する)に配置される。ワード線221は絶縁マトリクス223によりセンス線217から絶縁される。各ワード線221は、センス線217を活動領域213に接続するビア219と、底部電極209を活動領域213に接続するビア211との間に設けられる。
ワード線221はアレイの第2の次元(この例では、アレイの列)を定義する。MTJ207毎に2本のワード線221が設けられる。したがって、アレイの各列はMTJ207の列の両側の2本のワード線221により定義される。
特に図12Cを参照すると、底部電極209を活動領域213に接続する各ビア211の下の活動領域213内にソース領域227が設けられる。センス線217を活動領域213に接続する各ビア219の下の活動領域213内にドレン領域229が設けられる。各ソース領域227とドレン領域229との間の伝導は前記領域の間のワード線221を通して起こる。したがって、前記ワード線221は絶縁トランジスタ233のゲート231として働く。
MTJ207毎に2つのトランジスタ233が設けられる。したがって、各メモリ・セル235は1つのMTJ207と2つのトランジスタ233とにより定義される。各トランジスタ233のドレン領域229は隣接するメモリ・セル235の間で共用される。各メモリ・セル235の面積は8Fである。
メモリ・アレイの特徴寸法Fは50nmから100nmの間である。
図13はメモリ・アレイの制御回路を示す。
メモリ・アレイの行毎に書込みドライバ236およびセンス増幅器237が設けられる。各ビット線201は各書込みドライバ236の第1の出力238に接続される。各センス線217は各書込みドライバ236の第2の出力239に接続される。各ビット線201は各センス増幅器237の第1の入出力ポート240にも接続される。
センス増幅器237の第2の出力と各書込みドライバ236の第1の入力との間に接続241が設けられる。
書込みドライバ236は書込み増幅器可能(WAE)電圧を受けるための第2の入力242を有する。
センス増幅器237はセンス増幅器可能(SAE)電圧を受けるための第2の入力243を有する。センス増幅器237はセンス増幅器入出力(SAIO)電圧を与えるための第3の入出力ポート244を有する。
単一のワード線ドライバ245が設けられる。各ワード線211はワード線ドライバ245の各出力に接続される。
各MTJ207は、MTJ207の両側の2つの絶縁トランジスタ233の一方を通して、ビット線201を同じ行内のセンス線217に接続する。各絶縁トランジスタ233のベースは1本のワード線221に接続される。メモリ・セル235の列を定義するワード線221の両方にバイアスを与え、かつメモリ・セル235の行を定義するビット線201またはセンス線203にバイアスを与えると、MTJ207の中を電流が流れる。このようにして、各MTJ207は2本のワード線221と1本のビット線201またはセンス線217とによりアドレス指定することができる。
2本のワード線221を用いて各MTJ207をアドレス指定すると絶縁トランジスタ233の中を流れる電流が減少する。これは利点である。なぜなら、STT切換えに用いてよい電流の上限は絶縁トランジスタ233の最大通過電流により決まるからである。
素子の動作
図12Aから12Cに示すメモリ・セルの読取りおよび書込みは、図3Aから3Dに示すメモリ・セルに関して前に述べたものと同じである。
素子の製造
図12Aから12Cに示すメモリ・セルの製造プロセスのステップは、図3Aから3Dに示すメモリ・セルに関して前に述べたものと同じである。
代替的なMTJ構造
図14は代替的なMTJ247のx−z平面に沿う断面を示す。MTJ247は、第1の実施の形態のMTJ37または第2の実施の形態のMTJ207の代わりに用いることができる。
MTJ247は、自由層249、トンネル障壁層251、およびピン層253を含む一連の層で構成する。この例では、自由層が基板から最も遠く、ピン層が基板に最も近い。
自由層249は強磁性材料で構成する。自由層249は比較的低い保磁力を有するので、切換え電流または磁界を与えると切り換えることができる。
トンネル障壁層251は酸化マグネシウム(MgO)などの絶縁材料で形成され、電子がトンネリングできるように十分薄い。
ピン層253は強磁性材料で構成する。ピン層253は自由層249より厚い。このため、自由層249より高い保磁力を有する。したがって、自由層249は切換え電流および支援磁界を与えると切り換えることができるが、ピン層253は切換え電流および支援磁界を与えても切り換えることはできない。
図15は別の代替的なMTJ255のx−z平面に沿う断面を示す。MTJ255も、第1の実施の形態のMTJ37または第2の実施の形態のMTJ207の代わりに用いることができる。
MTJ255は、自由層257、トンネル障壁層259、ピン層261、およびピニング層263を含む一連の層で構成する。この例では、自由層が基板から最も遠く、ピニング層が基板に最も近い。
自由層257は強磁性材料で構成する。自由層257は比較的低い保磁力を有するので、切換え電流または磁界を与えると切り換えることができる。
トンネル障壁層259は酸化マグネシウム(MgO)などの絶縁材料で形成され、電子がトンネリングできるように十分薄い。
ピン層261は強磁性材料で構成する。ピン層261は比較的高い保磁力を有するので、切換え電流または磁界を与えても切り換えることができない。
ピニング層263は反強磁性材料で構成する。ピニング層263はピン層261の磁化をピン留めして、磁界または切換え電流を与えたときにピン層261の磁化が切り換わるのを妨げる。
代替的なMTJ247,255の利点は、第1の実施の形態に用いられるMTJ37または第2の実施の形態に用いられるMTJ207より構造が簡単であるということである。したがって、代替的なMTJ247,255は一層簡単に製造することができる。しかし、代替的なMTJ247,255はMTJ37およびMTJ207ほど高い磁気抵抗比を示さない。
別の例(図示せず)では、MTJは自由層の上に追加の強磁性層を備える。追加の強磁性層は前記強磁性層から非磁性導体により分離される。追加の強磁性層により、電流がピン層から自由層に流れるときに自由層内に注入されるスピン偏極された電子の割合を増やすことができる。
更に別の例(図示せず)では、MTJの代わりにスピン・バルブが設けられる。スピン・バルブは、強磁性自由層と、非磁性導体により分離された強磁性ピン層とを含む一連の層で構成する。
認識されるように、上に述べた実施の形態に多くの変更を行ってよい。
例えば、電流パルスの予備充電部分の継続時間および値はMTJの構成に依存して調整してよい。必要な電流パルスの予備充電部分の継続時間は自由層のギルバート減衰定数に関係する。
更に、ビット線およびセンス線に関するMTJの方向は変えてよい。
MTJの次元も変えてよい。しかし、楕円形断面を持つMTJは、与えられた磁気形状異方性のために優れた熱安定性を有する。
例として添付の図面の図3Aから15を参照して本発明を説明する。
従来の磁気ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)アレイの略図である。 2つの隣接する従来のMRAMセルの、線A−A’に沿う断面である。 本発明に係る磁気メモリ素子の或る実施の形態を含むメモリ・アレイの平面図である。 図3Aに示すメモリ・アレイの、線B−B’に沿う断面図である。 図3Aに示すメモリ・アレイの、線C−C’に沿う断面図である。 図3Aに示すメモリ・アレイの一部の側面図である。 図3Aに示すメモリ・アレイに用いられる磁気トンネル接合の断面図である。 図3Aに示すメモリ・アレイの制御回路を示す。 読取りサイクル中に図3Aに示すメモリ・アレイに与えられるバイアスを示す。 書込みサイクル中に図3Aに示すメモリ・アレイに与えられるバイアスを示す。 書込みサイクル中に図3Aに示すメモリ・アレイの中を流れる電流を示す。 書込みサイクルの種々の時刻での、図3Aに示すメモリ・アレイ内の自由層およびピン層の磁化の略図である。 書込みサイクルの種々の時刻での、図3Aに示すメモリ・アレイ内の自由層およびピン層の磁化の略図である。 書込みサイクルの種々の時刻での、図3Aに示すメモリ・アレイ内の自由層およびピン層の磁化の略図である。 書込みサイクルの種々の時刻での、図3Aに示すメモリ・アレイ内の自由層およびピン層の磁化の略図である。 書込みサイクルの種々の時刻での、図3Aに示すメモリ・アレイ内の自由層およびピン層の磁化の略図である。 書込みサイクルの種々の時刻での、図3Aに示すメモリ・アレイ内の自由層およびピン層の磁化の略図である。 STT切換え電流の、パルス継続時間に対するプロットである。 STT切換え電流の、パルス継続時間に対するプロットである。 図3Aに示す素子を製造する方法を示す。 図3Aに示す素子を製造する方法を示す。 図3Aに示す素子を製造する方法を示す。 図3Aに示す素子を製造する方法を示す。 図3Aに示す素子を製造する方法を示す。 図3Aに示す素子を製造する方法を示す。 図3Aに示す素子を製造する方法を示す。 図3Aに示す素子を製造する方法を示す。 本発明に係る磁気メモリ素子の或る実施の形態を含むメモリ・アレイの平面図である。 図12Aに示すメモリ・アレイの、線D−D’に沿う断面図である。 図12Aに示すメモリ・アレイの、線E−E’に沿う断面図である。 図12Aに示すメモリ・アレイの制御回路を示す。 本発明に係る別の磁気トンネル接合の断面図を示す。 本発明に係る別の磁気トンネル接合の断面図を示す。
符号の説明
31 ビット線
37 磁気トンネル接合
49 センス線
81 絶縁トランジスタ
125 本発明に係るMTJ内を流れる2段階の電流パルス
127 従来のMTJ内を流れる均一な電流パルス

Claims (20)

  1. 磁気メモリ素子に書き込む方法であって、前記磁気メモリ素子は、第1(31;201)および第2(49,217)のリードと、磁気抵抗多層構造(37;207;247;255)であって、前記リードの間に配置され、第1の比較的高い抵抗状態および第2の比較的低い抵抗状態を示し、所定の継続時間および大きさのパルスに応じて前記第1の状態から第2の状態に切り換えることが可能であり、前記パルスの大きさは前記多層構造を切り換えるのに必要な最小電流の大きさでありかつパルスの継続時間に依存するしきい値電流の大きさである、磁気抵抗多層構造とを備え、前記方法は、
    前記しきい値電流の大きさより小さな第1の大きさの電流を所定期間前記多層構造の中に流し、
    前記多層構造の中を流れる電流を増やすことにより、前記しきい値電流の大きさより小さな第2の一層高い大きさの電流を所定期間流す、
    ことを含む、磁気メモリ素子に書き込む方法。
  2. 電流を多層構造(37;207;247;255)の中に流すことは、
    所定の継続時間より短い継続時間中、前記しきい値電流の大きさより小さな第1の大きさの電流を前記多層構造の中に流す、
    ことを含む、請求項1記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  3. 電流を多層構造(37;207;247;255)の中に流すことは、
    前記しきい値電流の大きさの0.1から0.5の間の第1の大きさの電流を前記多層構造の中に流す、
    ことを含む、請求項1又は2の何れかに記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  4. 第1の大きさの電流を多層構造(37;207;247;255)の中に流すことは、
    所定の継続時間の0.1から0.4の間、電流を前記多層構造の中に流す、
    ことを含む、請求項1から3の何れかに記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  5. 前記所定の継続時間は10nsより短い、請求項4記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  6. 第1の大きさの電流を多層構造(37;207;247;255)の中に流すことは、
    前記継続時間中、固定のレベルの電流を前記多層構造の中に流す、
    ことを含む、請求項1から5の何れかに記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  7. 電流を多層構造(37;207;247;255)の中に流すことは、
    前記多層構造を切り換えるのに必要な最小DC電流であるDCしきい値電流以下の第1の大きさの電流を前記多層構造の中に流す、
    ことを含む、請求項1から6の何れかに記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  8. 電流を多層構造(37;207;247;255)の中に流すことは、
    1nsから2nsの間の継続時間中、前記しきい値電流の大きさより小さな第1の大きさの電流を前記多層構造の中に流す、
    ことを含む、請求項1から7の何れかに記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  9. 前記電流を増やすことは、
    電流を前記しきい値電流の大きさの0.3から0.5の間の第2の大きさに増やす、
    ことを含む、請求項1から8の何れかに記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  10. 前記電流を増やすことは、
    電流を予め定められたレベルまで増やし、前記所定の継続時間より短い期間中、電流をそのレベルに保持する、
    ことを含む、請求項1から9の何れかに記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  11. 前記電流を増やすことは、
    電流を或る予め定められたレベルまで増やし、前記所定の継続時間の0.1から0.4の間の期間中、電流をそのレベルに保持する、
    ことを含む、請求項1から10の何れかに記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  12. 前記所定の継続時間は10nsより短い、請求項11記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  13. 前記電流を増やすことは、
    電流を或る予め定められたレベルまで増やし、電流を或る固定のレベルに保持する、
    ことを含む、請求項1から12の何れかに記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  14. 電流を或る基本電流レベルから或る予め定められた電流レベルまで一定の割合で増やす、
    ことを更に含む、請求項1から13の何れかに記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  15. 電流をゼロ電流レベルから或る予め定められた電流レベルまで一定の割合で増やす、
    ことを更に含む、請求項1から13の何れかに記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  16. 電流を前記予め定められた電流レベルから第2の一層高い大きさの電流のレベルまで一定の割合で増やす、
    ことを更に含む、請求項1から15の何れかに記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  17. 電流を第2の一層高い大きさの電流のレベルから或る一層低いレベルまで一定の割合で減らす、
    ことを更に含む、請求項1から16の何れかに記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  18. 電流を第2の一層高い大きさの電流のレベルから基準レベルまで一定の割合で減らす、
    ことを更に含む、請求項14記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  19. 前記多層構造を切り換えるのに必要なしきい値電流の大きさIは
    Figure 0005288529

    ただし、IC0は前記多層構造を切り換えるのに必要な最小DC電流であるDCしきい値電流、Cは定数、tはパルスの継続時間である、
    請求項1から18の何れかに記載の磁気メモリ素子に書き込む方法。
  20. メモリであって、
    磁気メモリ素子であって、
    第1(31;201)および第2(49;217)のリードと、
    磁気抵抗多層構造(37;207;247;255)であって、前記リードの間に配置され、第1の比較的高い抵抗状態および第2の比較的低い抵抗状態を示し、所定の継続時間および大きさのパルスに応じて第1の状態から第2の状態に切り換えることが可能であり、前記パルスの大きさは前記多層構造を切り換えるのに必要な最小電流の大きさでありかつ前記パルスの継続時間に依存するしきい値電流の大きさである、磁気抵抗多層構造と、
    を備える磁気メモリ素子と、
    請求項1から19の何れかに記載の方法を実行するよう構成された磁気メモリ素子を制御するための回路と、
    を備えるメモリ。
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