JP5276774B2 - 検査方法及び装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶表示パネル用のガラス基板のように多数の配線を備えた被検査基板の検査に用いるセンサ基板を用いる検査方法及び装置に関する。
液晶表示パネルに用いられるガラス基板のように縦横に伸びる多数の配線(すなわち、電路)を備えた被検査基板は、それらの配線の断線及び短絡の有無を検査される。そのような検査に用いるセンサ基板並びにこれを用いる検査方法及び装置の1つとして、特許文献1に記載された技術がある。
特開2004−191381号公報
この従来技術におけるセンサ基板は、被検査基板であるガラス基板に形成された配線の長手方向に間隔をおいた少なくとも一対の給電電極及び受電電極を備えている。
そのようなセンサ基板を用いる検査は、センサ基板の給電電極及び受信の電極をそれぞれ配線の被検査領域の一端部及び他端部に対向させた状態で、給電電極から配線に向けて交流信号を供給しつつ、及びその検査信号を配線を介して受電電極で受信しつつ、センサ基板を検査すべき複数の配線を横切って移動させることにより、行われる。
配線の異常は、給電電極及び受電電極が配線と対向しているにもかかわらず、その配線を介して検査信号が受電電極に受信されない場合に、その配線は断線している、と判定することにより行われる。
しかし、上記従来技術では、両電極を配線の長手方向に離間させた状態で、センサ基板を配線を横切る方向に移動させる。このため、そのような検査だけでは、断線の有無は検出できるが、配線の長手方向における断線箇所は検出できない。
このため、上記の従来技術では、断線箇所を特定するために、両電極を断線している配線の位置に戻し、検査信号の送受信を再度行いつつ、両電極の一方を他方に接近させて、検査信号を受電電極に受信できない箇所を検出する作業を断線している配線毎に行っている。
そのような従来技術では、配線の長手方向における断線箇所を特定する工程を、断線の有無の検査工程の他に行わなければならないのみならず、断線している配線毎に行わなければならない。
本発明の目的は、センサ基板と被検査基板とを相対的に一回移動させることにより、断線の有無と断線箇所とを特定可能にすることにある。
センサ基板を用いる検査方法及び装置は、第1の方向に間隔をおいて第2の方向へ伸びる複数の電路を備える、表示用パネルのガラス基板のような被検査基板の検査に用いられる。
センサ基板は、交流の検査信号を前記電路に非接触で供給する少なくとも1つの給電電極と、少なくとも前記第1の方向に間隔をおいた複数の受電電極であってそれぞれが前記電路に供給された検査信号を非接触で受けるように前記給電電極から前記第2の方向に間隔をおいた複数の受電電極と、該受電電極での受信信号の有無を表す電気信号を出力する複数のセンサ回路とを含む。
前記第1の方向に間隔をおいた少なくとも2つの前記給電電極が備えられ、また前記複数の受電電極は、それぞれが前記第1の方向に間隔をおいて前記給電電極に対応された少なくとも2つの受電電極グループであってそれぞれが対応する給電電極からの検査信号を受信可能の複数の受電電極を含む受電電極グループに分けられていてもよい。
前記第1の方向に間隔をおいた複数の前記給電電極が備えられ、また前記複数の受電電極は前記給電電極に一対一の形に対応されていてもよい。
前記複数のセンサ回路は前記受電電極に一対一の形に接続されていてもよい。
前記被検査基板は、さらに、前記第2の方向に間隔をおいて前記第1の方向へ伸びる複数の第2の電路を備え、また当該センサ基板は、さらに、前記第2の電路に交流の第2の検査信号を供給する少なくとも1つの第2の給電電極を含むことができる。
前記第2の給電電極は前記第1の方向における前記給電電極及び前記受電電極の配置領域から外れた箇所に配置されていてもよい。
検査方法は、前記給電電極と前記受電電極とが前記第2の方向に間隔をおいて対向する状態で、上記のようなセンサ基板と被検査基板とを前記第2の方向に相対的に移動させる移動ステップと、該移動ステップの間に前記給電電極に交流の検査信号を供給する給電ステップと、該給電ステップの間に前記センサ回路の出力信号を基に前記電路の正否を判定する判定ステップとを含む。
前記給電ステップは前記検査信号を複数の給電電極に異なるタイミングで供給し、また前記判定ステップは前記給電電極への給電のタイミングと同期して前記電路の正否を判定してもよい。
前記判定ステップは、前記電路に対向された受電電極に接続されたセンサ回路の出力信号と、前記電路に対向されない受電電極に接続されたセンサ回路の出力信号とを基に、前記電路の正否を判定してもよい。
前記給電ステップ又は検査信号発生回路は、前記第2の検査信号を前記第2の給電電極に供給し、前記判定ステップ又は前記判定回路は、前記第2の検査信号を受信している前記電極に対向された電路をクロス不良と判定するようにしてもよい。
前記判定ステップは、さらに、前記電路が不良である、と判定したときの前記第2の方向における前記センサ基板と被検査基板との相対的位置から前記電路の不良箇所を特定してもよい。
検査装置は、前記給電電極に供給する交流の検査信号を発生する検査信号発生回路と、前記給電電極と前記受電電極とが前記第2の方向に間隔をおいて対向する状態で及び上記のようなセンサ基板と被検査基板とを前記第2の方向に相対的に移動させる移動装置と、前記センサ基板と被検査基板とが前記移動装置により移動されかつ前記検査信号が前記給電電極に供給される間の前記センサ回路の出力信号を基に、前記電路の正否を判定する判定回路とを含む。
前記判定回路は、前記電路に対向された受電電極に接続されたセンサ回路の出力信号と、前記電路に対向されない受電電極に接続されたセンサ回路の出力信号を基に、前記電路の正否を判定してもよい。
前記検査信号発生回路は、さらに、前記第2の検査信号を前記第2の給電電極に供給し、前記判定回路は、さらに、前記第2の検査信号を受信している前記電極に対向された電路をクロス不良と判定してもよい。
前記判定回路は、さらに、前記電路が不良である、と判定したときの前記第2の方向における前記センサ基板と被検査基板との相対的位置から前記電路の不良箇所を特定するようにしてもよい。
本発明においては、少なくとも1つの給電電極と第1の方向に間隔をおいた複数の受電電極とを電路の長手方向に離間させた状態で、センサ基板と被検査基板とを互いに対向させて電路の長手方向に相対的に移動させ、その間交流の検査信号を給電電極から電路に向けて供給すると共に、電路に流れる検査信号を受電電極に受ける。
電路が断線していると、検査信号が電路に対向されている受電電極に到達しないから、その電路が断線していることを表す「信号なし」の異常信号がセンサ回路から出力される。これにより、「電路が断線している」と判定することができる。
電路の長手方向における断線箇所は、受電電極での受信信号が無いとき、受電電極で受信すべき検査信号が有りから無しに変化したとき、及び、受電電極での受信信号が無しから有りに変化したときを含むグループから選択される少なくとも1つのときの第2の方向におけるセンサ基板と被検査基板との相対的位置(すなわち、座標値)から特定することができる。
上記のように本発明によれば、センサ基板と被検査基板とを相対的に一回移動させることにより、断線の有無と断線箇所とを特定することができる。
センサ基板が第1の方向に間隔をおいた少なくとも2つの給電電極を備え、かつ複数の受電電極が第1の方向に間隔をおいて給電電極に対応された少なくとも2つの受電電極グループであってそれぞれが対応する給電電極からの検査信号を受信可能の複数の受電電極を含む受電電極グループに属するように分けられているか、給電電極に一対一の形に対応されている場合、検査信号を複数の給電電極に異なるタイミングで供給し、給電電極への給電のタイミングと同期して電路の正否を判定することができる。
同様に、センサ基板が第1の方向に間隔をおいた複数の給電電極を備え、かつ複数の受電電極が給電電極に一対一の形に対応されている場合も、検査信号を複数の給電電極に異なるタイミングで供給し、給電電極への給電のタイミングと同期して電路の正否を判定することができる。
上記のようにすれば、いずれも、特定の電路に検査信号が供給されていないタイミングであるにもかかわらず、その特定の電路に対向する受電電極が検査信号を受信することがある。この場合、その特定の電路は他の電路と短絡しているから、電路相互の短絡及び短絡箇所を容易に特定することができる。
被検査基板が上記のような電路と交差する複数の第2の電路を備え、かつセンサ基板がさらに前記第2の電路に交流の第2の検査信号を供給する少なくとも1つの第2の給電電極を含む場合、第2の検査信号を受電電極で受信することがある。この場合、第2の検査信号を受信している受電電極と対向する電路は第2の電路と短絡しているから、その電路がクロス短絡をしていること及びその箇所を容易に特定することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。
[被検査基板の実施例]
図1及び図2を参照するに、検査装置10は、被検査基板12の検査に用いられる。被検査基板12は、液晶表示パネル用のガラス基板のような未完成の被検査基板であり、またそれぞれが完成後の液晶表示パネルのガラス基板として作用する複数(図示の例では、6つ)の配線領域を有する。
被検査基板12は、可撓性を有する長方形のガラス板14の各配線領域の一方の面に、並列的な複数の第1の電路16と、並列的な複数の第2の電路18とを有する。第1及び第2の電路16及び18は、それらの間に配置された透明な絶縁層(図示せず)により電気的に絶縁されている。
第1の電路16は、ガラス板14と平行な面内を第1の方向に間隔をおいて第2の方向に伸びており、第2の電路18はガラス板14と平行な面内を第1の方向と交差する第2の方向に間隔をおいて第1の方向に伸びている。
第1及び第2の電路16及び18は、いずれも、導電性の配線パターンの一部(すなわち、配線)であり、また第2の電路18が第1の電路16よりもガラス板14の側となるように前記絶縁層を介して積層されている。
[センサ基板の実施例]
検査装置10は、センサ基板20を含む。
センサ基板20は、図3に示すように、後に説明する複数のセンサ回路38(図4)を備えるセンサ回路群22と、少なくとも2つの給電電極24及び26と、センサ回路38に一対一の形に対応された複数の受電電極28と、センサ回路38の端子に一対一の形に接続された複数の端子30と、給電電極24及び26に一対一の形に接続された少なくとも2つの端子32及び34とを長方形のガラス板36の一方の面に形成している。
給電電極24及び26は、ガラス板36の長手方向(図示の例では、第1の方向)に長い帯状の形状を有しており、またガラス板36の幅方向(図示の例では、第2の方向)における一端部に第1の方向に間隔をおいて形成されている。
図示の例では、給電電極24及び26は、それぞれ、第1の方向(図3において、左右方向)に連続する中央領域24a及び26aと、中央領域24a及び26aの幅方向の各側縁から第1の方向に間隔をおいて第2の方向(図3において、上下方向)に突出する凸部24b及び26bとを有している。
受電電極28は、隣り合う電極28が第1の方向と第2の方向とに間隔をおくように、ガラス板36の幅方向中央領域にジグザグ状に形成されており、また給電電極24又は26に対応された2つの電極グループに分けられている。
第1の方向における各受電電極28の位置は、対応する給電電極24又は26からの検査信号を受信可能に、対応する給電電極24又は26の第1の方向における位置と一致されている。図示の例では、検査信号の送受信の確実性を高めるために、第1の方向における各受電電極28の位置は、同方向における凸部24b又は26bの位置とされている。
端子30は、ガラス板36の幅方向における他端部に第1の方向に間隔をおいて形成されている。端子32及び34は、それぞれ、第1の方向における端子30の配置領域の一端部及び他端部の外領域に形成されている。
給電電極24及び26は、それぞれ、配線39及び40により端子32及び34に接続され、各受電電極28は配線41により対応するセンサ回路38に接続されている。
各端子30は図4を参照して後に説明するように配線44によりセンサ回路38のいずれかの端子に接続されている。端子30,32及び34は、可撓性を有する複数のフラットケーブル42のいずれかの配線に接続されている。
図4に示すように、センサ回路群22の各センサ回路38は、電界効果型の薄膜トランジスタ46と、一端がトランジスタ46のソース電極に接続された負荷抵抗48と、一端がトランジスタ46のソース電極と負荷抵抗48との間に接続された出力ダイオード50とを備える。
センサ回路38の出力信号は、後に説明する制御装置78に、対応する給電電極24又は26への検査信号の供給時に順次読み取られ、制御装置78において電路16の正否の判定及び不良箇所の特定に用いられる。
トランジスタ46のゲート電極は配線41により対応する受電電極28に接続され、負荷抵抗48の他端は配線44により端子30に接続され、出力ダイオード50の他端は他の配線44により端子30に接続されている。これに対し、トランジスタ46のドレイン電極は、内部配線52により他のトランジスタ46のドレイン電極と共通にアース電極に接続されている。
少なくとも1つの端子30は、アース用の端子であり、またいずれかの配線52により上記アース電極に接続されている。
センサ回路群22は、給電電極24,26、受電電極28、端子30,32,34、配線39,40,41,44と共に、公知の薄膜半導体集積回路の製造技術によりガラス板36の下面に製作することができる。
被検査体12とセンサ基板20とは、センサ回路群22が被検査基板12の電路16,18が形成された面側となりかつ給電電極24,26と受電電極28とが電路16の長手方向に離間するように対向されて、被検査基板12に対し所定の隙間G(例えば、50μm)を維持される。
上記の状態で、被検査基板12とセンサ基板20とは、電路16の長手方向に相対的に移動される。被検査基板12とセンサ基板20との相対的移動は、連続的であってもよいし、間欠的であってもよい。
[検査方法の実施例]
図6から図8に示すように、第1の方向における受電電極28の配置ピッチは、同方向における電路16の配置ピッチの2倍以上(図示の例では、12倍)である。このため、被検査基板12とセンサ基板20とが相対的に移動される間、少なくとも1つの受電電極28が1つの電路16に対向され、他の少なくとも1つの受電電極28がいずれの電路16にも対向されない。
被検査基板12とセンサ基板20とが上記のように相対的に移動される間に、交流の検査信号が給電電極24及び26に交互に繰り返し供給される。これにより、交流の検査信号が各電路16に誘起されて、断線、相互短絡及びクロス短絡の有無並びにそれら不良箇所の特定のための検査が繰り返し行われる。
全てのセンサ回路38の出力信号は、検査信号が給電電極24に供給されている間に少なくとも一回、後に説明する制御装置78に順次読み取られて電路16の正否の判定に用いられると共に、検査信号が給電電極26に供給されている間に少なくとも一回、制御装置78に順次読み取られて電路16の正否の判定に用いられる。
図5(A)は給電電極24に供給する検査信号の波形の一例を示し、図5(B)は給電電極26に供給する検査信号の波形の一例を示す。
図5(C)から(G)は、センサ回路38の出力信号を整流し波形整形した後の信号を示す。しかし、以下の説明では、理解を容易にするために、図5(C)から(G)に示す信号を単に「処理信号」という。
給電電極24に供給する検査信号と給電電極26に供給する検査信号とは、周波数は同じであるが、供給のタイミングすなわち給電タイミング(給電位相)が異なる。しかし、給電電極24に供給する検査信号と給電電極26に供給する検査信号とは、異なる周波数を有していてもよい。
電路16が正常であれば、その電路16に対向された受電電極28は検査信号を受信し、その受電電極28に対応するセンサ回路38が所定のタイミングすなわち受電タイミング(受電位相)で「信号あり」を表す信号を出力する。
検査信号は電路16に対向されない受電電極28に受信されないから、それらの受電電極28に対応するセンサ回路38は信号を出力すべきタイミング(すなわち、受電タイミング)に「信号あり」を表す信号を出力しない。すなわち、「信号なし」を表す信号を出力する。
上記2つの条件により、「電路16の現在の位置は正常である」と判定することができる。
図5(C)は、給電電極24に対応された電極グループに属する受電電極28のうち、電路16に対向された受電電極28の受信信号を処理するセンサ回路38の出力信号の処理信号を示す。
図5(D)は給電電極26に対応された電極グループに属する受電電極28のうち、電路16に対向された受電電極28の受信信号を処理するセンサ回路38の出力信号の処理信号を示す。
しかし、断線箇所を図6に符号54で示すように、電路16aが断線していると、その電路16aに対向された受電電極28aに検査信号が到達しない。その結果、その受電電極28aに対応するセンサ回路38が信号を出力すべきタイミング(すなわち、受電タイミング)に図5(E)に点線で示す処理信号となる「信号あり」を表す信号を出力しない(出力信号は、「信号なし」を表す信号になる)。これにより、「電路16が断線している」と判定することができる。
図5(E)は、給電電極24に対応された電極グループに属する受電電極28のうち、断線している電路16aに対向された受電電極28aの受信信号を処理するセンサ回路38の出力信号の処理信号を示す。
短絡パターンを図7に符号56で示すように、少なくとも2つの電路16b、16bが短絡パターン56により短絡されていると、いずれの電路16にも対向されずかつ短絡パターン56に対向された受電電極28bが検査信号を受信する。その結果、受電電極28bに対応するセンサ回路38が図5(F)に示す処理信号となる「信号あり」を表す信号を出力する。これにより、「少なくとも2つの電路16bが相互短絡をしている」と判定することができる。
短絡箇所を図8に符号58で示すように、電路16cが少なくとも1つの電路18cと短絡していると、その電路16cに対向された受電電極28cが信号を受信すべきでないタイミング(すなわち、非受電タイミング)に電路18cを経由する検査信号を受信する。その結果、受電電極28cに対応するセンサ回路38は図5(G)に示す処理信号となる「信号あり」を表す信号を出力する。これにより、「電路16cと18cがクロス短絡している」と判定することができる。
給電電極26に対応された電極グループに属する受電電極28の受信信号を処理するセンサ回路38は、「信号あり」又は「信号なし」を表す信号を出力タイミング(すなわち、受電タイミング)が、給電電極24に対応された電極グループに属する受電電極28の受信信号を処理するセンサ回路38と異なるのみで、それらと同様に動作する。
上記のように、「電路16が、断線、相互短絡又はクロス短絡をしている」との判定は、対応する受電電極での受信信号が無のとき、対応する受電電極での受信信号が有から無に変化したとき、対応する受電電極での受信信号が無から有に変化したとき、及びそれらの組み合わせたときを含むグループから選択される少なくとも1つのときに行うことができる。
断線している電路16a、相互に短絡している電路16b及び16b、クロス短絡している電路16c及び18c等は、断線、相互短絡又はクロス短絡と判定したときの、第1の方向におけるセンサ基板20と被検査基板12との相対的位置、すなわち座標値(例えば、第1の方向における電路16又は受電電極28の位置、すなわち電路16又は受電電極28の番号)から特定することができる。
電路16の不良箇所は、「電路が不良である」と判定されたときの第2の方向におけるセンサ基板20と被検査基板12との相対的位置(例えば、第2の方向における受電電極28と被検査基板12又は電路16との座標値)から特定することができる。
上記のように、不良電路とその不良箇所とは、「電路が不良である」と判定したときの第2の方向におけるセンサ基板20と被検査基板12との相対的位置から特定することができる。
具体的には、電路の長手方向における断線箇所は、受電電極28での受信信号が無いとき、受電電極28で受信すべき検査信号が有りから無しに変化したとき、及び、受電電極28での受信信号が無しから有りに変化したときを含むグループから選択される少なくとも1つのときの第2の方向におけるセンサ基板20と被検査基板12との相対的位置(すなわち、座標値)から特定することができる。
[センサ基板の他の実施例]
図9及び図10を参照するに、センサ基板60は、図3に示すセンサ基板20における給電電極24及び26の代わりに、それぞれが受電電極28に一対一の形で対応された複数の給電電極62を第1の方向と第2の方向とに間隔をおくように、ガラス板14の幅方向における一端部に備えている。
図示の例では、第1の方向における給電電極62の配置ピッチは、同方向における電路16の配置ピッチの2倍以上(図示の例では、4倍)である。したがって、給電電極62は、4つずつの電極グループに分けられている。
以下、各電極グループの給電電極62のそれぞれを表すとき、「第1の給電電極62」、「第2の給電電極62」、「第3の給電電極62」又は「第4の給電電極62」という。
センサ基板60は、また、図3に示すセンサ基板20の端子32及び34の代わりに、それぞれが第1,第2,第3及び第4の端子を含む2組の端子64及び64を含む。一方及び他方の組の端子64及び64は、それぞれ、第1の方向における端子30の配置領域の一端部及び他端部の外領域に形成されている。
各組の第1,第2,第3及び第4の端子は、それぞれ、第1,第2,第3及び第4の給電電極に対応されて、対応する第1,第2,第3及び第4の給電電極62に共通に接続されている。給電電極62は、また、一方の組の端子64に対応され大電極グループと、他方の組の端子64に対応された大電極グループとにさらに分けられている。
一方の大電極グループの第1,第2,第3及び第4の給電電極62は、それぞれ、対応する一方の組の第1,第2,第3及び第4の端子64に一方の組の第1,第2,第3及び第4の配線66により共通に接続されている。他方の大電極グループの第1,第2,第3及び第4の給電電極62は、それぞれ、他方の組の端子64に他方の組の第1,第2,第3及び第4の配線66により共通に接続されている。
しかし、上記のように給電電極62を大電極グループ分けて2組の端子64に接続する代わりに、1組の第1,第2,第3及び第4の端子64を設けて、第1,第2,第3及び第4の給電電極62を、それぞれ、その1組の第1,第2,第3及び第4の端子64に共通に接続してもよい。
センサ基板60を用いる検査時、被検査基板12とセンサ基板60とが電路16の長手方向に相対的に移動される間、検査信号が第1,第2,第3及び第4の給電電極62に一定時間毎に順番に供給される。
検査信号を給電電極62に供給する順番は、任意であるが、例えば、第1の方向における一端側に位置する電極から他端側に位置する電極の順とすることができる。これにより、検査信号が各給電電極62に間欠的に繰り返し供給される。
電路16の断線と、電路16の相互短絡と、電路16,18のクロス短絡と、不良箇所の座標とは、センサ基板20におけるそれらと同じ手法により判定又は特定することができる。
[センサ基板のさらに他の実施例]
図9及び図10に示すように、センサ基板60は、さらに、電路18に交流の検査信号を供給する少なくとも1つの給電電極68と、給電電極68に接続された端子70とを含むことができる。
以下、給電電極62及び68をそれぞれ第1及び第2の給電電極といい、第1及び第2の給電電極に供給する検査信号をそれぞれ第1及び第2の検査信号という。第2の給電電極68に供給するための第2の検査信号は交流の連続信号である。第1及び第2の検査信号は、同じ周波数であってもよいし、異なる周波数であってもよい。
第2の給電電極68を備えるセンサ基板60の検査時、被検査基板12とセンサ基板60とが電路16の長手方向に相対的に移動される間、第1の検査信号が第1の給電電極に一定時間毎に順番に繰り返し供給されると共に、第2の検査信号が第2の給電電極68に連続して供給される。
電路16の断線と、電路16の相互短絡と、不良箇所の座標とは、センサ基板20におけるそれらと同じ手法により判定することができる。電路16,18の相互の短絡は、以下のように判定することができる。
短絡箇所を図10に符号72で示すように、電路16dが少なくとも1つの電路18dと短絡していると、その電路16dに対向された受電電極28dが信号を受信すべきでないタイミング(すなわち、非受電タイミング)に第2の検査信号を受信する。
上記の結果、短絡箇所72が給電電極62と受電電極28dとの間にありかつ給電電極68と電路28dとが対向している間、受電電極28dに対応するセンサ回路38は「信号あり」を表す信号を出力し続ける。これにより、「電路16dと18dが短絡している」と判定することができる。
短絡箇所72は、センサ回路38が「信号あり」を表す信号を出力しているときのセンサ基板60と被検査体12の相対的位置から特定することができる。
[検査装置の電気回路の実施例]
図11を参照するに、検査装置10は、図3に示すセンサ基板20を用いる。
検査装置10は、さらに、交流の検査信号を発生する検査信号発生回路74と、検査信号発生回路74に接続すべき給電電極24,26を切り換える切換回路76と、各種の回路及び機械装置を制御すると共に信号を処理する制御装置78と、制御装置78に制御されて各種のデータを目視可能に表示する表示装置80と、後に説明する搬送装置を駆動する駆動装置82と、各種のデータを記憶するメモリ84と、制御装置78に接続すべきセンサ回路38(図3参照)を切り換える切換回路86とを含む。
検査信号は、切換回路76及び86における切換周期より短い周期を有する高周波信号である。そのような検査信号は、被検査体12とセンサ基板20とが相対的に移動される間、切換回路76により給電電極24,26に交互に繰り返し供給される。
切換回路76は、検査信号が給電電極24に供給されている間はその給電電極24に対応されたグループに属する受電電極28に接続されたセンサ回路38を順次切り換えて制御装置78に接続し、検査信号が給電電極26に供給されている間はその給電電極24に対応されたグループに属する受電電極28に接続されたセンサ回路38を順次切り換えて制御装置78に接続する。
切換回路86の切換周波数は、切換回路76のそれよりより高い。切換回路76及び86における切換は、制御装置78から供給される矩形波状の切換信号により制御される。
切換回路76及び86の切換周波数は、例えば、検査信号が給電電極24に供給されている間に全てのセンサ回路38の出力信号が少なくとも一回制御装置78に順次読み取られると共に、検査信号が給電電極26に供給されている間に全てのセンサ回路38の出力信号が少なくとも一回、制御装置78に順次読み取られるような値とすることができる。
制御装置78は、切換回路76を制御して検査信号を給電電極24又は26に供給させつつ、切換回路86を制御してセンサ回路38の出力信号(すなわち、受信信号)を順次取り込み、取り込んだ受信信号をセンサ基板と被検査基板との相対的座標と共にメモリ84に一時的に記憶する。
メモリ84に記憶された受信信号は、制御装置78において電路16の断線及び短絡の有無(すなわち、電路の正否)を判定すると共に、不良箇所を特定し、それらのデータを電路毎及び不良箇所毎にメモリ84に記憶し、表示装置80に表示させること等に用いられる。
駆動装置82は、後に説明する搬送装置を駆動させる。この搬送装置は、センサ回路群22が被検査基板12の電路16,18が形成された面側となりかつ給電電極24,26と受電電極28とが電路16の長手方向に離間するように、被検査体12とセンサ基板20とを対向させて、被検査体12とセンサ基板20とを被検査基板12に対し所定の隙間Gに維持した状態で、被検査体12とセンサ基板20とを電路16の長手方向に相対的に移動させる。
図12を参照して、上記検査回路による電路の正否の判定法について説明する。図12は、1つのセンサ回路38の出力信号に基づく判定法のフローチャートを示すが、他のセンサ回路38の出力信号に基づく判定も、同様に順次行われる。
検査は、電路16の検査すべき領域の一端から他端まで、被検査体12とセンサ基板20とを相対的に連続して移動させつつ、検査信号を給電電極24及び26に交互に供給することにより行われる。
被検査体12とセンサ基板20とを相対的に移動させるに先立って、電路16に対向されている受信電極28を特定して、正規の電路に対向している受電電極28を決定する処理が行われる。
上記の作業は、センサ基板20を電路16の検査領域の一端に位置させた状態において、検査信号を給電電極24及び26に交互に供給し、そのとき検査信号を受信した受電電極28を確認することにより行われる。その受電電極28の少なくとも第1の方向における座標値は、正規の電路の座標位置としてメモリ84に記憶される。
次いで、制御装置78は、1つのセンサ回路38の出力信号を取り込むと共に、そのときの第1の方向におけるセンサ基板20及び被検査基板12との相対的位置、すなわち座標値を確認し、取り込んだ信号を確認した相対的位置と共にメモリに記憶する(ステップ100)。
第1の方向におけるセンサ基板20及び被検査基板12との相対的位置は、例えば、第1の方向における電路16若しくは受電電極28の位置、すなわち電路又は受電電極の番号と、第2の方向における受電電極28及び被検査基板12の相対的位置、すなわち座標値とすることができる。
次いで、制御装置78は、給電タイミングはAでありかつ受電タイミングはAであるか、給電タイミングはBでありかつ受電タイミングはBであるか、のいずれかに該当するか否かを判定する(ステップ101)。
タイミングA及びBは、それぞれ、給電電極24及び26に検査信号を供給するタイミングである。これは、検査信号が給電電極24及び26に交互に供給されることによる。したがって、ステップ101により、原時点の給電と受電のタイミングの関係が判定される。
ステップ101における判定の結果、Yesである(給電と受電のタイミングとが一致している)と、制御装置78は、その電路が正規の電路であるか否かを判定する(ステップ102)。このステップ102により、原時点が正規電路に対向された受電電極28に接続されたセンサ回路38の出力信号を判定すべきタイミングであるか否かについて判定される。
ステップ102における判定の結果、Yes(正規電路に対向された受電電極28に接続されたセンサ回路38の出力信号の判定タイミング、すなわち、正規の電路の判定タイミング)であると、制御装置78は、「信号あり」が入力したか否かを判定する(ステップ103)。このステップ103により、電路1の断線の有無が確認される。
ステップ103における判定の結果、Yesである(「信号あり」が入力している)と、制御装置78は、正規電路の現在の箇所は正常であると判定して、次の信号の取り込み及び座標値の確認等の処理に移るためにステップ100に戻る。
ステップ103における判定の結果、No(「信号あり」の入力なし)であると、制御装置78は、「正規電路が断線している」と判定して、断線している旨をその断線箇所の座標値と共にメモリ84に書き込んだ後、ステップ100に戻る(ステップ104)。
ステップ102における判定の結果、Noである(正規の電路の位置ではない)と、制御装置78は、「信号あり」が入力したか否かを判定する(ステップ105)。このステップ105により、電路16の相互短絡が確認される。
ステップ105における判定の結果、Yesである(「信号あり」が入力している)と、制御装置78は、相互短絡と判定して、その旨をその相互短絡箇所の座標値と共にメモリ84に記憶した後、ステップ100に戻って、次のセンサ回路38の出力信号の取り込み、座標値の確認等の処理に移る(ステップ106)。
ステップ105における判定の結果、Noである(「信号あり」が入力していない)と、制御装置78は、「現在の箇所は正常である」と判定して、ステップ100に戻る。
ステップ101における判定の結果、Noである(給電タイミングと受電タイミングとが一致していない)と、制御装置78は、「信号あり」が入力したか否かを判定する(ステップ107)。
このステップ107により、給電と受電のタイミングが一致しない(正規電路の位置ではない)にも関わらず、「信号あり」が入力しているか否か、すなわち電路16がクロス短絡していないか否かの判定が行われる。
ステップ107における判定の結果、Yesである(「信号あり」が入力している)と、制御装置78は、クロス短絡をしている旨をそのクロス短絡箇所の座標値と共にメモリ84に記憶した後、ステップ100に戻って、次の信号の取り込み及び座標値の確認等の処理に移る(ステップ108)。
ステップ107における判定の結果、Noである(「信号あり」が入力していない)と、制御装置78は、「現在の箇所は正常である」と判定して、ステップ100に戻る。
電路16の異常箇所は、複数箇所に及ぶことがある。したがって、被検査基板12とセンサ基板20と相対的に移動される間に、電路の異常箇所が見つかっても、上記のような検査は、被検査基板12とセンサ基板20とを電路の被検査領域の一端から他端まで移動させつつ、その間繰り返し行われる。
[検査装置のメカニズムの実施例]
図13から図18を参照するに、検査装置10は、さらに、当該検査装置10の各種の機械装置を支持する支持台として作用するフレーム130と、被検査基板12を左右方向に搬送する搬送装置132と、被検査基板12からの電気信号を検出する検出ヘッドすなわちセンサ基板20と、被検査基板12の受け渡しをする一対の受け渡し装置136と、一方の受け渡し装置136に受けた表示用パネル12のセンターリングを行うセンターリング装置138とを含む。
フレーム130は、センサ基板20からの電気信号を基に、電路の断線及び短絡、不良箇所(座標値)等を確認して記憶するテスター部140と、検査装置10に備えられた各種の機械装置を制御する制御部142とを収納している。
搬送装置132は、上下方向(Z方向)に間隔をおいて左右方向(X方向)へ平行に伸びる一対の第1の搬送部材144と、上下方向に間隔をおいて左右方向へ平行に伸びる一対の第2の搬送部材146とを含む。第1及び第2の搬送部材144及び146は、それぞれ、第1及び第2の搬送部を形成する。
第1及び第2の搬送部材144及び146のそれぞれは、空気の噴射及び吸引により平板状部材を所定の高さ位置に、維持する又は維持しつつ搬送する周知の装置である。そのような搬送部材は、プレッシャー・バキューム・プレート(PVプレート)のような商品名で市販されている。
第1の搬送部材144は、空気を被検査基板12に向けて噴射すると共に被検査基板12の搬送空間の空気を吸引することにより被検査基板12をセンサ基板20から下方に離間した第1の搬送位置に維持しつつ搬送するように、搬送装置132による被検査基板12の搬送方向における上流側に配置されている。
第2の搬送部材146は、空気を被検査基板12に向けて噴射すると共に被検査基板12の搬送空間の空気を吸引することにより被検査基板12をセンサ基板20から下方にわずかに離間した第2の搬送位置に維持しつつ搬送するように、被検査基板12の搬送方向における下流側に配置されている。
第1の搬送位置は、搬送される被検査基板12がセンサ基板20から大きく離間されて、被検査基板12がセンサ基板20の下面と平行に搬送される位置である。センサ基板20の下面と第1の搬送位置との間隔は、センサ基板20から第2の搬送位置までの寸法に、後に説明するフラットケーブル42の厚さ寸法に50μmを加えた値以上の寸法、例えば100μm以上とすることができる。
第2の搬送位置は、第1の搬送位置よりセンサ基板20に近い位置であって被検査基板12がセンサ基板20の下面と平行に搬送される位置である。センサ基板20の下面と第2の搬送位置との間隔は、被検査基板12がセンサ基板20から50μm程度離間される位置とすることができる。
被検査基板12が第1の搬送位置から第2の搬送位置に搬送される搬送路は、被検査基板12自体が湾曲される湾曲搬送路として作用する。
上記のように被検査基板12を第1又は第2の搬送位置に維持しつつ搬送するには、例えば空気の噴射量及び吸引量を上下の搬送部材で異なるようにすればよい。
上側の第1の搬送部材144の下流端部の下面と、下側の第2の搬送部材146の上流端部の上面とは、対向されている。また、上側の第1及び第2の搬送部材144及び146は、センサ基板20が両者の間に位置するように、左右方向に間隔をおいている。
上記の結果、被検査基板12は、これが第1の搬送部材144による基板搬送路から第2の搬送部材146による基板搬送路に移行するとき、図16に示すように、第1の搬送位置から第2の搬送位置に、すなわちセンサ基板20から大きく離れた位置からセンサ基板20に接近した位置に湾曲される。
下側の第1及び第2の搬送部材144及び146は、被検査基板12の搬送方向へ伸びるようにフレーム130の上に取り付けられたベース板148に取り付けられている。これに対し、上側の第1及び第2の搬送部材144及び146は、フレーム130の上に取り付けられた門型の組み付け装置150に取り付けられている。
組み付け装置150は、センサ基板20を間にして前後方向に間隔をおいて左右方向に伸びる状態にフレーム130に取り付けられた一対の支持部材152と、両支持部材152を連結する複数の連結部材154と、それら連結部材154に個々に結合された複数の結合部材156とを備えている。
図示の例では、連結部材154は5つ設けられており、結合部材156は3つ設けている。上側の第1及び第2の搬送部材144及び146のそれぞれは、結合部材156に取り付けられている。残りの結合部材156には、センサ基板20が取り付けられている。
搬送装置132は、また、被検査基板12をこれの側縁部に当接して共同して把持する一対のホルダ機構と、これらホルダ機構に個々に対応されて、対応するホルダ機構を左右方向に同期して移動させる一対のホルダ移動機構と含む。
ホルダ機構及びホルダ移動機構からなる2組の機構は、被検査基板12の搬送路を間にして前後方向に間隔をおいており、またフレーム130の上に配置されている。これらホルダ機構及びホルダ移動機構は、第1及び第2の搬送部材144及び146による被検査基板12の搬送を補助する搬送補助装置158を構成している。
各ホルダ機構は、被検査基板12の搬送路の外側を左右方向に伸びる支持部材160と、被検査基板12の前後方向における側縁部に当接可能に支持部材160に左右方向に間隔をおいて支持された複数の基板ホルダ162と、基板ホルダ162を被検査基板12の側縁部の移動路に対し出入りさせるように支持部材160を前後方向に移動させるアクチュエータ164とを含む。
一方のホルダ機構の各基板ホルダ162は、他方のホルダ機構の基板ホルダ162の1つと前後方向に対向されて、他方のホルダ機構の基板ホルダ162の1つと共に前後方向に対向する基板ホルダの組又は対を形成している。
各基板ホルダ162は、これを上下方向に移動させる上下移動機構166により支持部材160に取り付けられている。図示の例では、各上下移動機構166は、上下方向へ伸びる状態に支持部材160に取り付けられたリニアレール(すなわち、固定子)166a(図18参照)と、リニアレール166aに上下動可能に結合された可動体(すなわち、可動子)166b(図18参照)とを備えるリニアモータである。
各基板ホルダ162は、リニアモータの可動体166bに取り付けられている。各基板ホルダ162の最下端位置は、リニアモータのリニアレール166aに取り付けられたストッパ168(図18参照)により制限される。各基板ホルダ162は、前後方向への移動にともなって被検査基板12の側縁部を受け入れる横V字状の凹所170(図18参照)を有している。
アクチュエータ164は、図示の例では、前後方向に伸縮する空気圧又は油圧式のシリンダ機構である。アクチュエータ164は、そのシリンダ本体においてホルダ移動機構に支持されており、またピストンロッドにおいて支持部材160に結合されている。
各ホルダ機構は、また、支持部材160から被検査基板の側縁部と反対側に伸びる複数のロッド172と、このロッド172が前後方向に移動可能に貫通するブッシュ174とを含む。各ホルダ機構は、ブッシュ174においてホルダ移動機構に支持されて、そのホルダ移動機構により左右方向に移動される。
ホルダ移動機構は、被検査基板12の搬送路を間にして前後方向に間隔をおいた一対のアクチュエータ176を備える。アクチュエータ176は、図示の例では、左右方向へ伸びる状態にフレーム130に取り付けられたリニアレール(すなわち、固定子)176aと、リニアレール176aに左右方向に移動可能に結合されたリニアガイド(すなわち、可動子)176bとを備えるリニアモータである。アクチュエータ164及びブッシュ174は、リニアガイド76bに支持されている。
搬送補助装置158は、図14において左端部の待機位置で待機する。この待機位置において、基板ホルダ162は被検査基板12の搬送路から離間されている。
上記待機位置において、搬送補助装置158は、アクチュエータ164により支持部材160を被検査基板12に向けて移動させる。これにより、基板ホルダ162は、被検査基板12の搬送路に移動されて、受け渡し装置136上の被検査基板12を把持し、その被検査基板12を受ける。
被検査基板12を受けると、搬送補助装置は、被検査基板12を基板ホルダ162で把持した状態で、アクチュエータ176により図14において左方から右方へ移動され、それにより被検査基板12を図14において右端部に搬送する。この位置において、基板ホルダ162は、被検査基板12の搬送路の外に移動されて、被検査基板12を解放する。
搬送補助装置158による基板の把持及びその解除は、両ホルダ機構の対向する基板ホルダ162の組を被検査基板12の側縁部の移動路に対し出入りさせるように相寄り合い離れる方向へ移動させることにより、行われる。これにより、基板ホルダ162による被検査基板の把持及びその解除が確実に行われる。
被検査基板12の搬送終了後、補助搬送装置158は待機位置に戻される。
被検査基板12の搬送途中において、各基板ホルダ162は、これが第1の搬送部材144による基板搬送路から第2の搬送部材146による基板搬送路に移行するとき、第1の搬送位置から第2の搬送位置への被検査基板12の湾曲に応じて、上下動機構166により上昇される。これにより、被検査基板12は確実に湾曲される。
図16に示すように、各フラットケーブル42は、その一端部においてセンサ基板20の下面の最上流側の端部に固着されており、また他端部をセンサ基板20とこれの上流側に位置する上側の搬送部材144との間を介してセンサ基板20の上方に引き出されている。各フラットケーブル42の他端部は、図13に示すテスター部140に接続される。
一方の受け渡し装置136とセンターリング装置138とは、搬送装置132による基板搬送路の最上流側に配置されており、他方の受け渡し装置136は、搬送装置132による基板搬送路の最下流側に配置されている。
各受け渡し装置136は、搬送装置132及び搬送用ロボット(図示せず)に対する被検査基板12の受け渡しをするように、複数の昇降ピン180を昇降機構(図示せず)により昇降させて、被検査基板12を昇降させる公知の装置である。
各受け渡し装置136は、昇降ピン180を下降させた状態で待機し、昇降ピン180を上昇させることにより、ロボット、作業者又は搬送装置132から被検査基板12を受け、昇降ピン180を下降させることにより被検査基板12を搬送装置132、ロボット又は作業者に渡す。
センターリング装置138は、複数のセンターリングピン182を移動機構(図示せず)により、一方の受け渡し装置136に受けられた被検査基板12の中心に向けて移動させ、それにより被検査基板12のセンターリングをする公知の装置である。このセンターリング装置138により被検査基板12はプリアライメントをされる。
センターリング装置138は、受け渡し装置136が被検査基板12の受け渡しをするとき、センターリングピン182を広げ(待機し)ており、被検査基板12のセンターリングをするとき、センターリングピン182を中心側に移動させる。
検査装置10は、以下のように作動する。
各基板ホルダ162は、被検査基板12の受け渡し及びセンターリングを妨げない位置に退避されている。
上記状態において、被検査基板12が、ロボット又は人手により、図14における左端部に配置された受け渡し装置136の上方に搬送される。この状態で、その受け渡し装置136が、昇降ピン180を上昇させて、被検査基板12を昇降ピン180に受ける。
次いで、センターリング装置138が、センターリングピン182を合い寄る方向に移動させて被検査基板12のセンターリングをした後、センターリングピン182を相離れる方向に移動させた状態で待機する。
次いで、搬送装置132が補助搬送装置158を被検査基板12に向けて移動させて、その被検査基板12を基板ホルダ162で把持する。このときまでに、基板ホルダ162は、所定の高さ位置、例えばストッパ168に当接する位置に移動されている。
次いで、搬送装置132が、上記状態で被検査基板12を搬送補助装置158により図14において左方から右方へ搬送する。
被検査基板12は、補助搬送装置158による搬送途中から、第1の搬送部材144によっても搬送される。これにより、被検査基板12は、センサ基板20から大きく離間した第1の搬送位置に維持された状態で搬送される。
次いで、被検査基板12の搬送は、補助搬送装置158及び第1の搬送部材144による搬送から、補助搬送装置158並びに第1及び第2の搬送部材144及び46による搬送を経て、補助搬送装置158及び第2の搬送部材146による搬送に移行される。
これにより、被検査基板12は、既に述べた湾曲搬送路において湾曲されつつ、補助搬送装置158及び第2の搬送部材146によりセンサ基板20に接近された第2の搬送位置に維持された状態で搬送される。
上記湾曲搬送路は、左右方向におけるセンサ基板20の配置位置に対応する領域の少なくとも一部を含む箇所であって給電電極24及び26並びに受電電極28の配置位置より上流側の箇所に形成されている。このため、フラットケーブル42がセンサ回路38の配置位置より上流側のセンサ基板20の箇所に接続されていることと相まって、被検査基板12は、これがフラットケーブル42に接触することなく、湾曲搬送路及びそれ以降の搬送路を搬送される。
各基板ホルダ162は、これが上記湾曲搬送路を移動するとき、被検査基板12の湾曲変形に追従するように、上下動機構166により上昇される。これにより、被検査基板12は、湾曲搬送路において確実に湾曲される。
第2の搬送位置は、被検査基板12をセンサ回路38と平行に搬送する平行搬送路を形成している。この平行搬送路は、被検査基板12の電路16がセンサ基板20の給電電極24及び26並びに受電電極28の下方に達する位置より前の位置から形成される。
平行搬送路が上記の位置に形成されるため、被検査基板12の電路16は、これがセンサ基板20の給電電極24及び26並びに受電電極28の下方に達する前に、給電電極24及び26並びに受電電極28と平行に変位されて、その状態で給電電極24及び26並びに受電電極28の下方を移動される。
上記の結果、被検査基板12の各電路16は、これがセンサ基板20の給電電極24及び26並びに受電電極28の下方を移動するとき、センサ基板20の給電電極24及び26並びに受電電極28に正確に対向する。
被検査体12の各電路16は、センサ基板20の給電電極24及び26並びに受電電極28の下方を移動される間、検査信号を用いる上記のような検査を繰り返し行われる。
次いで、被検査基板12が図14において右端部に配置された受け渡し装置136の上方に搬送されると、搬送装置132による搬送が停止され、その受け渡し装置136が昇降ピン180を上昇させて搬送された被検査基板12を受け取る。
その後、搬送装置132は、待機位置及び待機状態に戻される。受け渡し装置136に受けられた被検査基板12は、その後、ロボット又は人手により、その受け渡し装置136から取り去られる。
搬送装置132により被検査基板12を搬送する間、基板ホルダ162の各組は、被検査基板12をこれの側縁部に当接して共同して把持する。これにより、少なくともセンサ基板20の配置位置に対応する箇所において、被検査基板12の移動位置が変化することや、被検査基板12の側縁部が中央領域に対し変位することが防止される。
第1及び第2の搬送部材144及び146は被検査基板12を所定の高さ位置に維持した状態でその被検査基板12を搬送し、前後方向に対向する基板ホルダ162は被検査基板12を把持した状態でその被検査基板12を搬送する。
しかし、第1及び第2の搬送部材144,146は、被検査基板12を所定の高さ位置に維持する機能を備えるのみで、その被検査基板12に搬送力を付与する機能を備えていなくてもよい。この場合、被検査基板12への搬送力は、基板ホルダ162によって付与される。
したがって、第1及び第2の搬送部材144及び146と補助搬送装置158とを用いる搬送装置132の代わりに、第1、第2の搬送部材144,146及び補助搬送装置158のいずれか一方を用いる搬送装置のように、他の構造及び機能を有する搬送装置であってもよい。
例えば、被検査基板12を、第1及び第2の搬送部材144及び146により所定の高さ位置に維持する代わりに、複数のローラ又は1以上の無端ベルトを用いた維持手段又は搬送手段により所定の高さ位置に維持してもよい。
センサ基板20及び60は、給電電極24,26、受電電極28、端子30,32,34、センサ回路38等を1つのガラス板36に設けたものである必要はない。例えば、図19に示すように、給電電極24,26、受電電極28、端子30,32,34、センサ回路38等を複数のガラス板36に分割して設け、それらの適宜な部材184に支持させてもよい。
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々に変更することができる。
センサ基板と被検査体との関係を示す平面図である。 図1の右側面図である。 センサ基板の一実施例を示す底面図である。 センサ回路の一実施例を示す図である。 電気信号の波形を示す図である。 断線の検出方法の一例を説明するための図である。 相互短絡の検出方法の一例を説明するための図である。 クロス短絡の検出方法の一例を説明するための図である。 センサ基板の他の実施例を示す底面図である。 図9に示すセンサ基板を用いたときのクロス短絡の一実施例を示す底面図である。 本発明に係る検査装置の電気回路の一実施例を示す図である。 図11の回路による断線及び短絡の検出方法の一実施例を説明するための図である。 本発明に係る検査装置のメカニズムの一実施例を示す正面図である。 図13に示す検査装置の平面図であってセンサ基板及び搬送装置の一部並びにそれらを支持する部材の一部を省略した平面図である。 図13に示す検査装置の右側面図である。 搬送装置及びセンサ基板の関係を示す拡大正面図である。 ホルダ機構及びホルダ搬送機構の一実施例を拡大して示す平面図である。 図17における18−18線に沿って得た断面図である。 センサ基板の他の実施例を示す配置図である。
10 検査装置
12 被検査基板
14 ガラス板
16,18 電路
20,60 センサ基板
22 センサ回路群
24,26,62 給電電極
28 受電電極
30,32,34 端子
36 ガラス板
38 センサ回路
30,40,41,44 配線
42 フラットケーブル
54 断線箇所
56 短絡パターン
58 クロス断線箇所
130 フレーム
132 搬送装置
136 受け渡し装置
138 センターリング装置
144,146 第1及び第2の搬送部材
148 ベース板
150組み付け装置
158 搬送補助装置
160 支持部材
162 基板ホルダ
164,176 アクチュエータ
166 上下移動機構
168 ストッパ
170 凹所
172 ロッド
174 ブッシュ
178 センサ回路

Claims (6)

  1. 第1の方向に間隔をおいて第2の方向へ伸びる複数の電路を備える被検査基板の検査に用いられるセンサ基板であって、交流の検査信号を前記電路に非接触で供給する、前記第1の方向に間隔をおいた少なくとも2つの給電電極と、少なくとも前記第1の方向に間隔をおいた複数の受電電極であってそれぞれが前記電路に供給された検査信号を非接触で受けるように前記給電電極から前記第2の方向に間隔をおいた複数の受電電極と、該受電電極での受信信号の有無を表す電気信号を出力する複数のセンサ回路とを含み、前記複数の受電電極は、それぞれが前記第1の方向に間隔をおいて前記給電電極に対応された少なくとも2つの受電電極グループであってそれぞれが対応する給電電極からの検査信号を受信可能の複数の受電電極を含む受電電極グループに分けられているセンサ基板を用いて前記被検査基板を検査する方法であって、
    前記給電電極と前記受電電極とが前記第2の方向に間隔をおいた状態で、前記センサ基板と前記被検査基板とを対向させて前記第2の方向に相対的に移動させる移動ステップと、
    該移動ステップの間に前記給電電極に交流の検査信号を供給する給電ステップと、
    該給電ステップの間に前記センサ回路の出力信号を基に前記電路の正否を判定する判定ステップとを含み、
    前記給電ステップは前記検査信号を複数の給電電極に異なるタイミングで供給し、
    前記判定ステップは、前記給電電極への給電のタイミングと同期して前記電路の正否を判定する、検査方法。
  2. 第1の方向に間隔をおいて第2の方向へ伸びる複数の電路を備える被検査基板の検査に用いられるセンサ基板であって、交流の検査信号を前記電路に非接触で供給する、前記第1の方向に間隔をおいた複数の給電電極と、少なくとも前記第1の方向に間隔をおいた複数の受電電極であってそれぞれが前記電路に供給された検査信号を非接触で受けるように前記給電電極から前記第2の方向に間隔をおいた複数の受電電極と、該受電電極での受信信号の有無を表す電気信号を出力する複数のセンサ回路とを含み、前記複数の受電電極は、前記給電電極に一対一の形に対応されているセンサ基板を用いて前記被検査基板を検査する方法であって、
    前記給電電極と前記受電電極とが前記第2の方向に間隔をおいた状態で、前記センサ基板と前記被検査基板とを対向させて前記第2の方向に相対的に移動させる移動ステップと、
    該移動ステップの間に前記給電電極に交流の検査信号を供給する給電ステップと、
    該給電ステップの間に前記センサ回路の出力信号を基に前記電路の正否を判定する判定ステップとを含み、
    前記給電ステップは前記検査信号を複数の給電電極に異なるタイミングで供給し、
    前記判定ステップは、前記給電電極への給電のタイミングと同期して前記電路の正否を判定する、検査方法。
  3. 第1の方向に間隔をおいて第2の方向へ伸びる複数の電路と前記第2の方向に間隔をおいて前記第1の方向へ伸びる複数の第2の電路とを備える被検査基板の検査に用いられるセンサ基板であって、
    交流の検査信号を前記電路に非接触で供給する少なくとも1つの給電電極及び前記第2の電路に交流の第2の検査信号を供給する少なくとも1つの第2の給電電極と、
    少なくとも前記第1の方向に間隔をおいた複数の受電電極であってそれぞれが前記電路に供給された検査信号を非接触で受けるように前記給電電極から前記第2の方向に間隔をおいた複数の受電電極と、
    該受電電極での受信信号の有無を表す電気信号を出力する複数のセンサ回路とを含む基板を用いて前記被検査基板を検査する方法であって、
    前記給電電極と前記受電電極とが前記第2の方向に間隔をおいた状態で、前記センサ基板と前記被検査基板とを対向させて前記第2の方向に相対的に移動させる移動ステップと、
    該移動ステップの間に前記給電電極に交流の検査信号を供給する給電ステップと、
    該給電ステップの間に前記センサ回路の出力信号を基に前記電路の正否を判定する判定ステップとを含み、
    前記給電ステップは、前記第2の検査信号を前記第2の給電電極に供給し、
    前記判定ステップは、前記第2の検査信号を受信している前記電極に対向された電路をクロス不良と判定することを含む、検査方法。
  4. 第1の方向に間隔をおいて第2の方向へ伸びる複数の電路及び前記第2の方向に間隔をおいて前記第1の方向へ伸びる複数の第2の電路を備える被検査基板の検査に用いられるセンサ基板であって、交流の検査信号を前記電路に非接触で供給する少なくとも1つの給電電極及び前記第2の電路に交流の第2の検査信号を供給する少なくとも1つの第2の給電電極と、少なくとも前記第1の方向に間隔をおいた複数の受電電極であってそれぞれが前記電路に供給された検査信号を非接触で受けるように前記給電電極から前記第2の方向に間隔をおいた複数の受電電極と、該受電電極での受信信号の有無を表す電気信号を出力する複数のセンサ回路とを含み、前記第2の給電電極は前記第1の方向における前記給電電極及び前記受電電極の配置領域から外れた箇所に配置されているセンサ基板を用いて前記被検査基板を検査する方法であって、
    前記給電電極と前記受電電極とが前記第2の方向に間隔をおいた状態で、前記センサ基板と前記被検査基板とを対向させて前記第2の方向に相対的に移動させる移動ステップと、
    該移動ステップの間に前記給電電極に交流の検査信号を供給する給電ステップと、
    該給電ステップの間に前記センサ回路の出力信号を基に前記電路の正否を判定する判定ステップとを含み、
    前記給電ステップは、前記第2の検査信号を前記第2の給電電極に供給し、
    前記判定ステップは、前記第2の検査信号を受信している前記電極に対向された電路をクロス不良と判定することを含む、検査方法。
  5. 第1の方向に間隔をおいて第2の方向へ伸びる複数の電路及び前記第2の方向に間隔をおいて前記第1の方向へ伸びる複数の第2の電路を備える被検査基板の検査に用いられるセンサ基板であって、交流の検査信号を前記電路に非接触で供給する少なくとも1つの給電電極及び前記第2の電路に交流の第2の検査信号を供給する少なくとも1つの第2の給電電極と、少なくとも前記第1の方向に間隔をおいた複数の受電電極であってそれぞれが前記電路に供給された検査信号を非接触で受けるように前記給電電極から前記第2の方向に間隔をおいた複数の受電電極と、該受電電極での受信信号の有無を表す電気信号を出力する複数のセンサ回路とを含むセンサ基板と、
    前記給電電極に供給する交流の検査信号を発生する検査信号発生回路と、
    前記給電電極と前記受電電極とが前記第2の方向に間隔をおいた状態で、前記センサ基板と前記被検査基板とを対向させて前記第2の方向に相対的に移動させる移動装置と、
    前記センサ基板と被検査基板とが前記移動装置により移動されかつ前記検査信号が前記給電電極に供給される間の前記センサ回路の出力信号を基に、前記電路の正否を判定する判定回路とを含み、
    前記検査信号発生回路は、さらに、前記第2の検査信号を前記第2の給電電極に供給し、
    前記判定回路は、さらに、前記第2の検査信号を受信している前記電極に対向された電路をクロス不良と判定することを含む、検査装置。
  6. 第1の方向に間隔をおいて第2の方向へ伸びる複数の電路及び前記第2の方向に間隔をおいて前記第1の方向へ伸びる複数の第2の電路を備える被検査基板の検査に用いられるセンサ基板であって、交流の検査信号を前記電路に非接触で供給する少なくとも1つの給電電極及び前記第2の電路に交流の第2の検査信号を供給する少なくとも1つの第2の給電電極と、少なくとも前記第1の方向に間隔をおいた複数の受電電極であってそれぞれが前記電路に供給された検査信号を非接触で受けるように前記給電電極から前記第2の方向に間隔をおいた複数の受電電極と、該受電電極での受信信号の有無を表す電気信号を出力する複数のセンサ回路とを含み、前記第2の給電電極は前記第1の方向における前記給電電極及び前記受電電極の配置領域から外れた箇所に配置されているセンサ基板と、
    前記給電電極に供給する交流の検査信号を発生する検査信号発生回路と、
    前記給電電極と前記受電電極とが前記第2の方向に間隔をおいた状態で、前記センサ基板と前記被検査基板とを対向させて前記第2の方向に相対的に移動させる移動装置と、
    前記センサ基板と被検査基板とが前記移動装置により移動されかつ前記検査信号が前記給電電極に供給される間の前記センサ回路の出力信号を基に、前記電路の正否を判定する判定回路とを含み、
    前記検査信号発生回路は、さらに、前記第2の検査信号を前記第2の給電電極に供給し、
    前記判定回路は、さらに、前記第2の検査信号を受信している前記電極に対向された電路をクロス不良と判定することを含む、検査装置。
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