JP5273776B2 - トロリ線のハンガ装置 - Google Patents

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この発明は、吊架線の下にトロリ線を支持する電車線路において、トロリ線を吊支するハンガ装置に関する。
従来、吊架線の下にトロリ線を支持する電車線路におけるハンガ装置として、図7に示すものが知られている(特許文献1の図1参照)。
このハンガ装置は、吊架線Mに掛け止めるための三次元に湾曲したループ状のフック部202を上部に有するハンガバー201の下部に、トロリ線Tを把持する一対のイヤ片203を備える。フック部202には、吊架線Mを保護するための弾性合成樹脂製の保護カバー204が装着される。保護カバー204はフック部202の形状に沿うように三次元に湾曲し、フック部202を保持溝205に側方から押し込んで弾性的に保持する。
特開平7−164929号公報
上記従来のハンガ装置にあっては、ハンガバーのフック部が三次元に湾曲しているため、吊架線への装着時に軸周りの回転操作を要するなど、作業が繁雑である。また、トロリ線が流れたとき、すなわち電車の通過等によりトロリ線と吊架線との間に延線方向の相対変位が生じたとき、ハンガバーに曲げ応力がかかり、長期の使用により損傷を生じる可能性がある。
形状的には、ハンガバーが片持ち構造であり、設定荷重(例えば最大1500N程度)以上の垂直荷重が、地震等によって加わると、ハンガバーのフック部が伸びるように塑性変形し、最終的には吊架線から脱落する可能性がある。実際、地震発生時に、吊架線からハンガ装置が脱落し、トロリ線が垂下した事例が知られている。
必要な強度を確保するために、ハンガバーの直径を大きくすれば重量が増し、電車の高速化の障害となり、またトロリ線の偏摩耗を招来する。
したがって、この出願に係る発明は、重量増のデメリットはほとんど無視できる範囲内で、強度を増すことができ、またトロリ線が流れたときに、ハンガバーにかかる曲げ応力を緩和できると共に、装着の容易なトロリ線のハンガ装置を提供することを課題としている。
本願発明においては、上記課題を解決するため、上端の屈曲部4が吊架線Mに掛けられるハンガバー1と、このハンガバー1の下部に設けられトロリ線Tを把持するイヤ2と、ハンガバー1の屈曲部4に装着される弾性合成樹脂製の保護カバー3とを具備させてトロリ線のハンガ装置を構成する。ハンガバー1は、金属棒材又は板材をほぼU字状に屈曲して構成され、両端がイヤ2に枢着される。保護カバー3は、ハンガバー1の屈曲部4と吊架線Mとの間に介在して吊架線Mを保護する。
この出願に係る発明においては、ハンガバー1の屈曲部4が、平面上でほぼU字状に屈曲して形成されるため、ハンガバー1および保護カバー3の形状が単純化して製作が容易になる。保護カバー3のハンガバー1への装着作業も容易になる。また、ハンガバー1を軸周りに回転させることなく容易にハンガ装置を吊架線Mに掛け止めることができる。ハンガバー1が実質的に2本になるので、強度を飛躍的に向上させることができる。また、ハンガバー1が、イヤ2にたいして揺動するので、吊架線Mとトロリ線Tとが延線方向に相対変位したとき、ハンガバー1にかかる曲げ応力が緩和される。
以上添付図面の符号を参照して説明したが、本願発明はこれに限定されるものではない。
図面を参照してこの発明の実施の形態を説明する。図1はこの発明に係るハンガ装置の正面図、図2は図1のハンガ装置の側面図、図3は保護カバーの外カバーを取り外した状態における図1のハンガ装置の側面図、図4は図1におけるIV−IV断面図である。
ハンガ装置は、吊架線Mの下方に、これとほぼ平行にトロリ線Tを吊支するためのものである。ハンガ装置は、ハンガバー1と、イヤ2と、保護カバー3とから構成される。ハンガバー1は、上部において吊架線Mに掛けられ吊架線Mから垂下する。イヤ2は、ハンガバー1の下端に取付けられ、トロリ線Tを挟持する。保護カバー3は、ハンガバー1の上部に装着される。
ハンガバー1は、金属棒材をU字状に屈曲して構成され、上部の屈曲部4が吊架線Mに掛けられる。ハンガバー1の両端には、アイ金具5が圧縮接続等の手段で固着される。
イヤ2は、トロリ線Tを把持する一対のイヤ片6,7と、これを締め付けるボルト8を備える。一方のイヤ片6は、上方へ延出した枢支部9を備える。ハンガバー1の両端部に固着されたアイ金具5が、イヤ片6の枢支部9を挟んで枢ピン10により枢支される。
保護カバー3は、弾性合成樹脂製の内カバー11と外カバー12とからなり、ハンガバーの屈曲部4を挟むように、両者を相互に弾性的に係合させることにより屈曲部4に装着される。保護カバー3は、吊架線Mと屈曲部4との間に介在して吊架線Mを保護する。
内カバー11は、ほぼU字状に湾曲した全体形状で、屈曲部4の湾曲の内側に装着される。内カバー11の本体13は、屈曲部4の湾曲の内側に当接する外側面14と、その反対側で吊架線Mに当接する内側面15とを有し、屈曲部4の湾曲の内側に沿うようにほぼU字状に湾曲した板状部材である。屈曲部4を所定間隔ごとに弾性的に把持するための複数の把持部16が、本体13の外側面14から突出する。把持部16は、屈曲部4を相互間に弾性的に挟んで保持できるように本体13の外側面から突出した対向一対の把持片17からなる。一対の把持片17の基部外側面には、外カバー12に係合する係合凹部18が形成される。内カバー11の頂部の両肩には、係合突起19が形成される。
外カバー12は、ほぼU字状に湾曲した溝型の部材で、内カバー11との間にハンガバーの屈曲部4を挟むように、屈曲部4の湾曲の外側に沿うように装着される。外カバー12は、内カバー11の複数の把持部16とこれに把持された屈曲部4を被覆する帯板状の被覆部20と、この被覆部20の両縁から相対向して起立する一対の係合片21と、係合片21間に形成される溝部22とを具備する。係合片21は、内カバー11の係合凹部18に弾性的に係合し、溝部22内に屈曲部4と把持部16を収容する。外カバー12の上部には、内カバー11の頂部の両肩上に延びる翼部23が形成される。翼部23は、内カバー11の係合突起17が係合する係合孔24が形成される。
このように構成されたハンガ装置を装着する場合には、ハンガバー1の両端部間を開いた状態で、屈曲部4を吊架線Mに掛けた後、両端部間にイヤ2の枢支部9を挿入し、ピン10を貫通させて両端部をイヤ2に枢支する。屈曲部4は、平面上で屈曲しているだけであるから、吊架線Mへの装着作業は容易である。ハンガバー1は実質的に二重にイヤ2に結合されるから、地震等によって大きな垂直荷重が加わっても、塑性変形して吊架線Mから脱落するおそれがない。ハンガバー1が、枢ピン10を中心に、イヤ2にたいして揺動するので、種々の原因で吊架線Mとトロリ線Tとが延線方向に相対変位したとき、ハンガバー1にかかる曲げ応力が緩和される。
図5,6に示す他の実施形態においては、ハンガバー101が、帯板材で構成される。アイ金具105は、ハンガバー101の両端部に溶接等の手段で固着される。ハンガバー101の屈曲部104に装着される保護カバー103を構成する内カバー111は、上面側の両縁に相対向するように、所定間隔で形成された複数対の保持突起116を備え、一対の保持突起116間にハンガバー101が保持される。保持突起116は、係合突起119を備える。ハンガバー101の上から一対の保持突起116間に外カバー112が渡され、その係合孔124に係合突起119が係合される。その他の構成は実質的に先の実施形態と同等であるから、図面上、同一の符号を付して説明を省略する。
この発明に係るハンガ装置の正面図である。 図1のハンガ装置の側面図である。 保護カバーの外カバーを取り外した状態における図1のハンガ装置の側面図である。 図2におけるIV−IV断面図である。 この発明の他の実施形態に係るハンガ装置の正面図である。 図5のハンガ装置の側面図である。 従来のハンガ装置の一例を示す正面図である。
符号の説明
1 ハンガバー
2 イヤ
3 保護カバー
4 屈曲部
5 アイ金具
6 イヤ片
7 イヤ片
8 ボルト
9 枢支部
10 枢ピン
11 内カバー
12 外カバー
13 内カバーの本体
14 外側面
15 内側面
16 把持部
17 把持片
18 係合凹部
19 係合突起
20 被覆部
21 係合片
22 溝部
23 翼部
24 係合孔
101 ハンガバー
103 保護カバー
104 屈曲部
105 アイ金具
111 内カバー
112 外カバー
116 保持突起
119 係合突起
M 吊架線
T トロリ線

Claims (4)

  1. 金属棒材又は板材をほぼU字状に屈曲して構成され、上端の屈曲部が吊架線に掛けられるハンガバーと、
    このハンガバーの下部に設けられ、トロリ線を把持する一対のイヤ片を備えたイヤと、
    前記ハンガバーの屈曲部に装着されて当該屈曲部と吊架線との間に介在する弾性合成樹脂製の保護カバーとを具備し、
    前記ハンガバーは、下方に位置する両端において前記イヤに枢着され、
    前記一対のイヤ片の一方は、上方へ延出した枢支部を備え、
    前記ハンガバーの両端部にアイ金具が固着され、このアイ金具が前記枢支部を挟んで枢ピンにより枢支されることを特徴とするトロリ線のハンガ装置。
  2. 前記保護カバーは、前記ハンガバーにおける屈曲部の内側に装着されるほぼU字状の内カバーと、
    この内カバーとの間にハンガバーの屈曲部を挟み、当該屈曲部の外側に沿うように装着され、内カバーに弾性的に係合されるほぼU字状の外カバーとを具備することを特徴とする請求項1に記載のトロリ線のハンガ装置。
  3. 前記内カバーは、前記ハンガバーにおける屈曲部の湾曲の内側に沿うように湾曲し、屈曲部の湾曲の内側に当接する外側面と、その反対側で吊架線に当接する内側面とを有する本体と、
    前記屈曲部を所定間隔ごとに弾性的に把持できるように前記本体の外側面から突出した複数の把持部と、
    前記外カバーに弾性的に係合される係合部とを具備することを特徴とする請求項1に記載のトロリ線のハンガ装置。
  4. 前記内カバーの把持部は、前記ハンガバーの屈曲部を相互間に弾性的に挟んで保持できるように前記本体の外側面から突出した対向一対の把持片からなり、
    前記内カバーの係合部は、前記一対の把持片の外側面に設けられた係合凹部からなり、
    前記外カバーは、前記内カバーの外側面に沿うように湾曲した溝型部材で、内カバーの複数の把持片の先端を被覆する帯板状の被覆部と、この被覆部の両縁から相対向するように起立し前記内カバーの係合部に弾性的に係合する一対の係合片とを具備することを特徴とする請求項3に記載のトロリ線のハンガ装置。
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