JP5267511B2 - 電子部品 - Google Patents
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Description
素子本体と、
前記素子本体の少なくとも一部、好ましくは全外表面を被うガラス膜と、
前記ガラス膜の表面に形成された電極膜とを有する電子部品であって、
前記ガラス膜の表面に、0.01mm2 の単位面積当たり、基準長さが0.5〜20μmのセラミック粒子が10〜5000個の割合で、前記ガラス膜の表面に露出して分布していることを特徴とする。なお、粒子の基準長さとは、粒子が球状である場合には、直径を意味し、その他の形状であれば、最大の差し渡し長さである。
第1実施形態
本発明の一実施形態に係る電子部品の一例としてのコイル部品1は、図1に示すように、ドラムコア形状であり、素子本体としてのフェライトコア2の表面全体にガラス膜10が形成してある。
このフェライトコア2は、円柱または角柱状の巻芯部4と、その巻芯部4の軸方向に沿って両側に一体的に形成してある一対の鍔部5とを有する。鍔部5の外径は、巻芯部4の外径よりも大きく、巻芯部4の外周には、鍔部5にて囲まれた凹部6が形成してあり、その凹部6にはワイヤ30が巻回してある。
ガラス膜10は、本実施形態では、図3に示すように、ガラス成分とは異なるセラミック粒子40を含んでいる。本実施形態では、セラミック粒子40は、ガラス膜の内側(コア2側)に存在する内側層(第1層)10aに比較して、表面側に位置する表層(第2層)10bにおいて数多く分布してある。
次に、本実施形態に係るコイル部品の製造方法の一例を説明する。
第2実施形態
本実施形態では、図7に示す装置20を用いて、フェライトコア2にスラリー26を吹き付ける際に、吹き付け初期では、スラリー中にガラス粉末を含ませてセラミック粉末を含ませず、吹き付け終期では、スラリー中にガラス粉末を含ませないでセラミック粉末を含ませる。
フェライトコアを構成するフェライト組成物の原料として、Fe2O3、ZnO、MnOを準備した。そして、準備した原料の粉末を秤量した後、ボールミルで湿式混合して原料の混合物を得た。得られた混合物を、仮焼した後、さらに湿式粉砕・乾燥して原料粉末を得た。
ジルコニア粒子(セラミック粒子)を、ガラス粉末100重量部に対して、2重量部含ませた以外は、実施例1と同様にして、複数のフェライトコア2にガラス膜10を形成し、その表面に電極膜32を形成し、実施例1と同様にして、ジルコニウム粒子の表面露出数、接触角、および剥がれ強度を測定した結果を表1に示す。
ジルコニア粒子(セラミック粒子)を、ガラス粉末100重量部に対して、20重量部含ませた以外は、実施例1と同様にして、複数のフェライトコア2にガラス膜10を形成し、その表面に電極膜32を形成し、実施例1と同様にして、ジルコニウム粒子の表面露出数、接触角、および剥がれ強度を測定した結果を表1に示す。
ジルコニア粒子(セラミック粒子)を、ガラス粉末100重量部に対して、30重量部含ませた以外は、実施例1と同様にして、複数のフェライトコア2にガラス膜10を形成し、その表面に電極膜32を形成し、実施例1と同様にして、ジルコニウム粒子の表面露出数、接触角、および剥がれ強度を測定した結果を表1に示す。
ジルコニア粒子(セラミック粒子)を、ガラス粉末100重量部に対して、0.05重量部含ませた以外は、実施例1と同様にして、複数のフェライトコア2にガラス膜10を形成し、その表面に電極膜32を形成し、実施例1と同様にして、ジルコニウム粒子の表面露出数、接触角、および剥がれ強度を測定した結果を表1に示す。
ジルコニア粒子(セラミック粒子)を、ガラス粉末100重量部に対して、40重量部含ませた以外は、実施例1と同様にして、複数のフェライトコア2にガラス膜10を形成し、その表面に電極膜32を形成し、実施例1と同様にして、ジルコニウム粒子の表面露出数、接触角、および剥がれ強度を測定した結果を表1に示す。
表1に示すように、ガラス膜10の外表面における単位面積当たりのセラミック粒子の露出粒子数は、少なすぎると、表面の接触角が小となり、濡れ性が過大となる傾向にあると共に、ガラス膜10と電極膜32との接着強度(剥がれ)が大となる傾向にあることが確認された。また、ガラス膜10の外表面における単位面積当たりのセラミック粒子の露出粒子数は、多すぎると、表面の接触角が大となり、濡れ性が小となる傾向にあると共に、ガラス膜10と電極膜32との接着強度(剥がれ)が過小となる傾向にあることが確認された。
ジルコニア粒子(セラミック粒子)を、アルミナ、マグネシア、ムライトに変えた以外は、実施例1〜4および比較例1,2と同様にして、複数のフェライトコア2にガラス膜10を形成し、その表面に電極膜32を形成し、実施例1と同様にして、セラミック粒子の表面露出数、接触角、および剥がれ強度を測定した。実施例1〜4および比較例1,2と同様な結果が得られた。
2…フェライトコア
10…ガラス膜
10a…内側層
10b…表層
10’…ガラス塗膜
20…バレル装置
30…ワイヤ
32…電極膜
34…導電性粒子
36…ガラスフリット
40…セラミック粒子
Claims (7)
- 素子本体と、
前記素子本体の少なくとも一部を被うガラス膜と、
前記ガラス膜の表面に形成された電極膜とを有する電子部品であって、
前記ガラス膜の表面に、0.01mm2 の単位面積当たり、基準長さが0.5〜20μmのセラミック粒子が10〜5000個の割合で、前記ガラス膜の表面に露出して分布していることを特徴とする電子部品。 - 前記ガラス膜の軟化点が560〜800℃である請求項1に記載の電子部品。
- 前記ガラス膜を形成する際の熱処理温度をT1、ガラス成分の軟化点をT0とした場合にT1は600〜800℃であり、かつ、T1はT0に対して+0〜+40℃である請求項1または2に記載の電子部品。
- 前記ガラス膜のガラス成分がホウケイ酸鉛系ガラス、ホウケイ酸ビスマス系ガラス、ホウケイ酸亜鉛系ガラスから選択される請求項1〜3のいずれかに記載の電子部品。
- 前記ガラス膜を、前記素子本体の平坦部との界面と直交する少なくとも一つの横断面で見た場合に、
前記ガラス膜が、表面に接する第1層と、前記界面に接する第2層とを有し、
前記第2層よりも前記第1層の方が、前記セラミック粒子が多く分布していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電子部品。 - 前記電極膜は、金属とガラスフリットで構成されるペースト電極膜であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電子部品。
- 前記セラミック粒子は、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、ムライトのうちの少なくとも1つを含む粒子であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電子部品。
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