JP5263745B2 - チケット - Google Patents

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Description

本発明は、インターネットオークション等による転売を減らすことを目的とした興行等のチケットに関する。
従来の一般的なチケットの正面図を図13に示す。従来の興行等におけるチケット60は、本体部12と半券部14とから成り、本体部12と半券部14の間には切り取り線18が設けられ、分離可能となっている。チケット60の表面には、興行名、開催日時、会場、座席番号等が印刷されている。特に、座席番号16(16a)は、本体部12に印刷表示されているが、半券部14にも座席番号16(16b)が印刷表示されている場合が多い。チケットは、入場者が会場へ入場する際に、係員によって確認されて本体部12と半券部14が切り取り線18に沿って切り離される。そして、本体部12は観客が所持し、半券部14は係員が回収する。
インターネットオークションの普及により、興行等のチケット60もオークションに出品されることが増えている。このオークションにおいて、チケットを落札しようとする者は、チケット60に表示されている座席番号16を確認してから、そのチケット60を落札するかどうかを判断する場合が多い。即ち、座席番号16は、オークションにおける落札額に最も影響を与える要因であるが、興行等のチケット60ではこの座席番号16を容易に確認することが出来るため、特に人気の高い座席のチケット60はオークションでかなりの高値で取り引きされるなどといった事が多かった。そのため、最近では、オークションにおいてチケットが高値で取り引きされることを見込んで、観覧目的ではなく転売目的でチケットを取得する者が現れるなど、本当に興行を観覧したい者がチケットを入手しにくいという状況が生じていた。
前記課題は、請求項1に係るチケットによれば、半券部と座席番号を表示した本体部とを切り取り線で連結し前記座席番号を外部から視認出来ない様にするためのシール部材を備えたチケットであって前記シール部材が前記半券部に剥離不可能に固定する第一領域と前記本体部に貼付手段を介して剥離可能に貼付する第二領域とを連結したものから成り、前記座席番号を前記第二領域の前記本体部と接合する側の面にも設けたことにより解決される。このとき、請求項2のように、前記貼付手段を再貼付不可とすると好適である。また、請求項3のように、前記第一領域と前記第二領域との境界位置から前記第二領域に向かう辺が、前記切り取り線の切り取り方向と鋭角の角度に配置したり、請求項4のように、前記第一領域と前記第二領域との境界位置が角を形成しない様に丸みをもたせた形状とすると好適である。また、請求項5のように、前記座席番号を確認するための暗号化された座席番号認識手段を外表面に設けるとさらに好適である。
請求項1に係るチケットによれば、インターネットオークションでの落札額に最も影響を与える座席番号をシール部材によって隠すことができる。シール部材で座席番号を隠し、シール部材を不正にめくった場合に、そのチケットを無効とするとの取り決めをチケットに明示するなどして周知する。これによって、チケット購入者は取り決めを守って、座席番号を見ようとしてシール部材をめくることはなく、購入者が座席番号を知ることは原則的になくなる。また、シール部材の一部を半券部に剥離不可能に固定することにより、半券部を本体部から切り取り線に沿って切り取る作業の際に、一緒にシール部材が本体部からめくれるようにすることができるため、係員の作業が本体部から半券部を切り離す従来と同じ作業だけで済ますことができ、係員の作業負担を増やさなくて済む。特に、半券部にも座席番号を設けたので、イベント主催者側としても、回収した半券部から当日の来客者の着席位置を認識して、情報の蓄積に役立てることができる。このとき、本体部と半券部の座席番号が表示された面とを接合面としているので、本体部と半券部の座席番号を効率良く両方隠すことができる。
また、チケットの購入者によっては、シール部材をめくって座席番号を不正に見るおそれも若干は存在する。このような座席番号を不正に見るおそれを防止するために、請求項2に係るチケットのように、座席番号を表示した本体部や半券部とシール部材との接着手段を再貼付不可手段とする。これによって、チケット購入者等のチケットをオークションに出品しようとする者が、シール部材をめくった場合に、シール部材が再貼付しないで不正の痕跡が残るので、シール部材をめくって不正に座席番号を見ることを防止できる。この様に落札額に大きく影響を与える座席番号が見られなくなることにより、落札しようとする者が落札しにくくなるなど、チケットを転売して利益を得ようとする者にとっては利益が出づらい状況となるため、オークションでの転売行為を減らすことができる。また、この様な転売目的のチケットの購入を減らすことが出来、本当に興行を観覧したい者がチケットを入手しやすくなる。
また、請求項3又は請求項4に係るチケットによれば、係員が本体部と半券部を切り離す作業をする際、シール部材が破損したり、本体部に破れ残ってしまうことを防止できる。
また、請求項5に係るチケットによれば、チケット販売業者等が連席の確認などのために座席番号を知る必要がある場合に、座席番号認識手段によって座席番号を確認することができる。
本発明に係る実施例1におけるチケットの正面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1の状態からシール部材をめくって座席番号を露出した状態示す斜視図である。 本発明に係る実施例2におけるチケットの分解斜視図である。 本発明に係る実施例2におけるチケットの部分正面図である。 図5のB−B線断面図である。 図5のC−C線断面図である。 主体部からシート部材を剥す状態を示す組立て図である。 本発明に係る実施例3におけるチケットの要部正面図である。 本発明に係る実施例3におけるチケットの他の例を示す要部正面図である。 本発明に係る実施例4におけるチケットの組立て図である。 図11のD−D線断面図である。 従来のチケットの正面図である。
本発明に係るチケットの実施例1を図1乃至図3に基づいて説明する。なお、従来のチケットに係る図13と同一符号は同一部材を示すものである。図1に示すように、チケット10は、本体部12と半券部14とから成り、それらの境界にそれらを分離するためのミシン目線等の切り取り線18を設けている。図3に示すように、本体部12には座席番号16aが印刷表示され、半券部14にも座席番号16bが印刷表示されている。座席番号16aと座席番号16bとを合わせて、座席番号16とする。なお、本体部12には座席番号16aを表示するが、半券部14は座席番号16bを表示しないものもあるが、ここでは、本体部12に座席番号16aを表示し、半券部14に座席番号16bを表示するものとして説明する。
本体部12及び半券部14の上には、本体部12の座席番号16aと半券部14の座席番号16bとを覆い隠すための座席番号視認防止手段としてのシール部材20を取付ける。シール部材20を取付けた状態のチケット10においては、座席番号16a,16bは外部から視認出来ないものであり、チケット10からシール部材20を剥離することによって座席番号16a,16bが露出し、座席番号16a,16bが分かるようにする。シール部材20を取付けたチケット10のシール部材20以外の箇所には、図1で図示はしないが、座席情報以外の興行のタイトル、開催日時、開催会場等の印刷表示を視認できるように設定する。シール部材20の表面(図1における表面)には「シール部材20は会場の係員によって剥がされる規則になっており、事前にシール部材20を自ら剥がした場合には、そのチケット10は無効になる」旨を記載するのが望ましい。
図2は、図1のA−A線拡大断面図である。シール部材20と本体部12や半券部14との接合面であって、図3の一点鎖線の領域にシール部材20と本体部12や半券部14とを貼り付けるための貼付手段24として粘着層を設ける。即ち、シール部材20は粘着層(貼付手段24)を備え、それを剥離するための剥離層(図示せず)を本体部12や半券部14に備える。シール部材20は、貼付手段24と図示しない剥離層によって、剥離可能に本体部12や半券部14に貼り付けられる。上記貼付手段24としての粘着層、及び剥離層は、例えば粘着ラベルや玩具等のステッカー(シール)として一般に使用されているものを用いればよい。なお、粘着層を本体部12や半券部14上に設け、シール部材20に剥離層を設けても良い。
ただ、この様にすると、シール部材20が本体部12や半券部14に対して再貼付・再剥離が可能なものとなるため、チケット購入者が、シール部材20をめくり座席番号16を確認した後、シール部材20を本体部12や半券部14に再貼付して元に戻してから、確認した座席番号16の情報を添えてインターネットオークションにそのチケットを出品するおそれがある。このような、不都合を回避するために、座席番号16が不正に見られることを防止するための手段として貼付手段24を再貼付不可能にし、一度シール部材20を本体部12や半券部14から剥すと、二度と貼り直せないようにしてもよい。
シール部材20の本体部12や半券部14への再貼付を不可能とする再貼付不可手段としては、例えば、1枚の紙の中央で2つに折り曲げて接合させ、折り曲げた2つの接合面を圧着させる発明(特許文献1「特開2003−165286」)などがある。この発明は、2つに折り曲げる1枚の紙の片面に例えば剥離可能な特殊な感圧性接着剤を塗布し、当該特殊な感圧性接着剤を塗布した面を内側にして2つに折り曲げ、接合した面を外側から加圧することで接合面を圧着するものであり、個人情報等を隠蔽したまま受取人に送るための「圧着ハガキ」などに適用されている。この特殊な感圧性接着剤としては、従来の一般的な感圧性接着剤(例えば、天然ゴム系のラテックス等)を接着剤基剤とし、その接着剤基剤に対し非親和性を示す既知の微粒状充填剤(例えば、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム等)を配合したものが提案されている
特開2003−165286
例えば、本発明においては、シール部材20と本体部12や半券部14の少なくとも一方に、当該特殊な感圧性接着剤を塗布して、シール部材20と本体部12や半券部14とを接合させて、それらを圧着すればよい。こうすることで、シール部材20は剥離可能でありながら、一度剥離すると通常の方法では元に戻せない(再貼付することができない)様にすることができるため、仮に、会場の係員以外の者がシール部材20を本体部12や半券部14から剥して座席番号16を不正に見た場合、その不正の痕跡を残すことが出来る。
上述のもの以外にも、再貼付を不可能とする技術は、数多く存在する。ただ、本発明において重要なのは、再貼付不可手段はシール部材20を本体部12や半券部14から一旦剥したら再貼付出来ないという効果が得られれば足りるため、この様な効果が得られるものであればどのような技術を採用しても良い。
なお、以下、貼付手段24は、上に挙げた、一般的に使用されている粘着層とそれを剥離するための剥離層によって再貼付・再剥離が可能となる手段、又は、一旦剥離すると再貼付が不可能となる手段をいうものとする。また、図面においては、図3等と同様に、一点鎖線で囲まれた領域が、当該貼付手段24を介して剥離可能に接着される箇所を示すものである。
例えば、シール部材20が一旦剥離された不正の痕跡が残るチケット10を無効として当日会場への入場を拒否するなどの措置を取る事を、例えばチケット10上に明記するなどして周知徹底する。これによって、チケット購入者はチケット10からシール部材20を剥がすことはなくなり、インターネットオークション等でチケットを出品するにしても、チケットの出品者及びチケットを落札しようとする者は、座席番号を見ることができないため、チケットが高値で取り引きされることを防止することができる。また、チケット購入者が間違ってシール部材20を剥してしまってチケットが無効となる事故を防ぐことができる。
また、シール部材20は、座席番号16を覆い隠すことにより外部から座席番号16が視認出来なくできるものであれば、素材は問わない。例えば、紙や合成樹脂等の様に柔軟性を有し、シート状に加工しやすいものであって、貼付手段24を施しやすいものが望ましい。また、シール部材20は、隠蔽性の向上、強度の向上、貼付手段24の施し易さなどに応じて、一層ではなく、多層構造にしてもよい。
チケット10には、バーコードのような暗号化された座席番号認識手段22を備えても良い。座席番号認識手段22は、これを所定の読み取り装置によって読み取ることで、座席番号16の内容が確認できるようにするものである。本発明のチケット10は、シール部材20により座席番号16が隠されており、何らかの事情で座席番号16を確認する必要が生じた場合に、この座席番号認識手段22を所定の読取り装置によって読み取ることで、座席番号16を確認出来るようにするためのものである。図1においては、本体部12に座席番号認識手段22を有しているが、これは半券部14でもシール部材20でも、チケット10の外表面のどの位置に設けてもよい。バーコードの読み取り手段等の技術については、従来一般に知られているものであるため、その説明を省略する。
座席番号認識手段22は、バーコードに限るものではなく、例えば、乱数発生器を用いて暗号化して得られた数字やアルファベットやそれらの組み合わせであっても良い。座席番号認識手段22は、座席番号がチケット購入者には簡単に分からず、かつ、チケット販売業者又はイベント主催者には容易に分かるようなものであれば、どのようなものであっても良い。
チケット購入者は会場へ入場する際に、図1に示す状態のチケット10を会場の係員に渡す。係員は、チケット10の上面に貼り付けられたシール部材20を半券部14や本体部12から引き剥す。これによって、初めてそのチケット10の座席番号16が露出し確認出来るようになる。その後、係員は、切り取り線18によって本体部12と半券部14と切り離して、座席番号16が確認出来るようになった本体部12をチケット購入者に渡し、半券部14を回収する。
本発明に係るチケットの実施例2を図4乃至図8に示す。実施例2においても、本体部12と半券部14との間には、ミシン目線等の切り取り線18を形成する。シール部材30は、図4に示すように、半券部14と接合する第一領域部32と、本体部12における座席番号16aを含む領域26(一点鎖線で図示した領域)と接合する第二領域部34とを一体に結合した形状とする。
図4の状態から、図5及び図5のB−B線断面である図6に示すように、シール部材30の第一領域部32と半券部14とを、接着剤36で剥離不能に接着固定する。それと共に、特に図7(図5のC−C線断面)に示すように、本体部12の座席番号16aを含む領域26(一点鎖線で図示した領域)とシール部材30の第二領域部34の一点鎖線で図示した領域とを貼付手段24を介して剥離可能に接着させる。即ち、シール部材20の一部である第一領域部32は、半券部14と接着剤36によって剥離不可能に接着固定され、シール部材20のもう一方の一部である第二領域部34は、本体部12と貼付手段24によって剥離可能に貼り付けられる。これによって、図5に示す状態とチケットとなる。
なお、図4において、本体部12の領域26と、シール部材30の第二領域部34とを一点鎖線で示したが、その一点鎖線は本体部12の外縁やシール部材30の第二領域部34の外縁までに至っていないが、これは図面で表現できないためであり、本体部12の領域26とシール部材30の第二領域部34は、外縁までに至っているものとする。同様に、図5において、本体部12と半券部14との間の切り取り線18は、シール部材30の第一領域部32の左側の縁より左側に配置されているようになっているが、図面で表現できないためであり、実際は、切り取り線18はシール部材30の第一領域部32の左側の縁と同一位置に配置されている。
図8において、本実施例に係るチケットを、係員が半券部14とシール部材30とを本体部12から切り離す動作について説明する。半券部14を本体部12から切り離す場合には、切り取り線18において第二領域部34から離れた位置にある上端から切り取り線18を切断して行く。切り取り線18の切断箇所がシール部材30の第一領域部32と第二領域部34との境界まで来た時に、図8に示すように、切り取り線18を切断する方向(P方向)とシール部材30の第二領域部34を本体部12から持ち上げる方向(Q方向)との合力方向(R方向)に半券部14に力を入れる。これによって、切り取り線18が更に切り離されると共にシール部材30の第二領域部34は本体部12の領域26から剥離される。そして最終的には、切り取り線18が切り取られて半券部14とシール部材30の第一領域部32は本体部12から離れ、シール部材30の第二領域部34は本体部12から剥離され、本体部12には座席番号16aが露出する。この実施例2では、係員が切り取り線18を切り離す一連の動作によって、本体部12と半券部14の分離と、シール部材30の第二領域部34の本体部12からの剥離を同時に行なうことができる。
係員は、観客の会場入場の際に、この様なチケットの本体部12と半券部14を切り離す作業を行う。この作業を行う回数は膨大であり、かつ、観客が入場する際の比較的短時間に行われる。このため、半券部14を本体部12から切り離す作業の他に、シール部材30の剥離作業が新たに加わるだけで、係員にとってはかなりの負担増となる。しかし、実施例2のように、係員は従来と同様に半券部14を本体部12から切り離す一連の作業(切り取り線18を切断する作業)のみをすればよいため、シール部材30をチケットに取付けても、係員の作業及び負担を増やさなくて済む。
実施例2においては、図4や図8に示すように、シール部材30の第二領域部34の本体部12との接合面に座席番号16bを設けても良い。このシール部材30の座席番号16bは、シール部材30の第二領域部34が本体部12から剥離した時にはじめて視認出来る。シール部材30の第二領域部34に座席番号16bを表示することで、集めた半券部14から当日の来客者の着席位置を認識して、情報の蓄積に役立てることができる。
本実施例は、シール部材40の形状に特徴を有するものである。例えば、実施例2に記載の形状では、係員が切り取り線18に沿って半券部14と本体部12とを切り離す際に、シール部材30の第一領域部32と第二領域部34の境界箇所が破れてしまうおそれがある。シール部材30が破れてしまうと、本体部12に第二領域部34が残ってしまうため、これを剥す手間が必要となり、係員の作業が増えてしまう。実施例3は、これを防止するためのものである。
実施例3においては、図9に示すように、シール部材40は、半券部14と接着する第一領域32と、それと接続するもので本体部12側に突出する第二領域42とから成り、その第二領域42は辺44を有する。このシール部材40において、第一領域32と第二領域42との境界位置から第二領域42側に向かう辺44が、切り取り線18の切り取り進行方向と成す角度をαとすると、角度αが鋭角になるよう設定する。係員が切り取り線18に沿って図9に示す矢印方向へ半券部14と本体部12とを切り離す場合に、切り取り線18が第一領域32と第二領域42との境界部に達した後、切り取り線18を更に切断した場合に、辺44と切り取り線18の進行方向のなす角度αを鋭角としたため、シール部材40における第一領域32と第二領域42との境界箇所の破れを防止することができる。また、図10に示すように、シール部材40において、第一領域32と第二領域47との境界位置が、角を形成しない丸みrを持たせた形状としてもよい。これにより、係員が切り取り線18に沿って半券部14と本体部12とを切り離す際に、シール部材40の第二領域42が破れて本体部12に残ってしまうといった不具合をなくすことができる。
本発明に係るチケットの実施例4を図11、図12に示す。実施例4は、本体部12の座席番号16aを覆い隠すシール部材として、チケット10の半券部14を用いるものである。この実施例4では、半券部14と本体部12とは最初から分離されているものとする。この実施例4では、図12に示すように半券部14と本体部12とを貼付手段24を介して剥離可能に接着させる。半券部14と本体部12とが接着された状態においては、本体部12の座席番号16aと半券部14の座席番号16bとの双方が接着面に隠れる用にすることで、チケット購入者にとって外部から座席番号を視認出来なくすることができる。
本実施例では、図11に示すように、例えば半券部14の下縁と本体部12の下縁とを合致させた状態において、半券部14の上縁50が本体部12の上縁52より上方に突出するように、半券部14の形状を設定する。即ち、半券部14に、本体部12に接着しないツマミ部としての突出部54を形成する。
チケット購入者が会場へ入場した時に、係員は、半券部14の突出部54を持って、半券部14を本体部12から引き剥がし、半券部14と本体部12とを分離させる。これによって、本体部12の座席番号16aを見ることができる。この実施例4では、切り取り線18が無く、半券部14と本体部12とを単に引き剥がすだけであるので、係員の半券部14と本体部12との切り離し作業が楽である。
なお、実施例2,3,4においても、実施例1に設けた座席番号認識手段22を設けるのが望ましい。
また、シール部材20の形状は、上記実施例に挙げたものに限られない。例えば、実施例2におけるシール部材20の第二領域部34は、本体部12の表面(座席番号16aが印刷されている面)の全面を覆う形状のものであってもよい。この場合には、上述同様、本体部12と第二領域部34は、貼付手段24によって剥離可能に接着される。そして、座席番号16a以外の興行名、会場、開催日時等が印刷されている箇所が視認できるように座席番号16a以外の箇所を透明の部材とする。また、この様にシール部材の第二領域部34で本体部12の表面全面を覆う場合において、第二領域部34の一部を透明に出来ない素材を用いる場合は、本体部12の表面を全て視認出来ない様に第二領域部34を設け、その第二領域部34の外表面上に本体部12に印刷されている情報であって座席番号16a以外の情報、即ち、興行名、会場、開催日時等を印刷する様にしてもよい。
10 チケット
12 本体部
14 半券部
16 座席番号
18 切り取り線
20 シール部材
22 座席番号認識手段
24 貼付手段
30 シール部材
32 第一領域部
34 第二領域部

Claims (5)

  1. 半券部と座席番号を表示した本体部とを切り取り線で連結し前記座席番号を外部から視認出来ない様にするためのシール部材を備えたチケットであって
    前記シール部材が前記半券部に剥離不可能に固定する第一領域と前記本体部に貼付手段を介して剥離可能に貼付する第二領域とを連結したものから成り、前記座席番号を前記第二領域の前記本体部と接合する側の面にも設けたことを特徴とするチケット。
  2. 前記貼付手段を、再貼付不可とすることを特徴とする請求項1に記載のチケット。
  3. 記第一領域と前記第二領域との境界位置から前記第二領域に向かう辺が、前記切り取り線の切り取り方向と鋭角の角度に配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載のチケット。
  4. 記第一領域と前記第二領域との境界位置が角を形成しない様に丸みをもたせた形状とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のチケット。
  5. 前記座席番号を確認するための暗号化された座席番号認識手段を外表面に設けることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のチケット。
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