JP3786818B2 - 物品受渡し確認システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、物品受渡し確認システムに関し、詳しくは、手荷物預かり所による荷物の預かり、返却、また、ビデオレンタルなどのレンタル品の返却時の物品の受渡しの際などにおいて正しい物品が正当な人に受け渡されたかどうかを確認するシステムであって、物品受渡しの信頼性の向上と受渡し時間の短縮を図ることができるような物品受渡し確認システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、手荷物預かり所などでは、荷物を預ける際に番号札や1次元バーコードを利用した荷物の預かり券を発行し、発行した同じ番号が半分(半券)の領域に印刷された荷物の預かり券を係員が2つに分けた後、一つの番号札(半券)を荷物に付け、もう一つ番号札を持ち主(顧客)に渡して荷物を預かる。
そして、荷物の引取りの際には、持ち主(顧客)が係員に預かり券を渡し、それを係員が目視して一致を確認した上で預かった荷物を持ち主に渡すことになる。あるいは、空港などのように、半券としてバーコードが付された札を渡された搭乗客は、その半券を係員に渡し、係員がバーコードスキャナにてデータを読込み、その一致を確認した上で、預かり券(バーコードの半券)が付いている荷物を持ち主(搭乗した客)に返却することが行われている。
このような物品受渡しシステムとは別に、ビデオレンタル店などでは、磁気カードあるいはICカードなどにより確認してレンタルビデオ等の商品を顧客に受渡している。その他の物品受渡しにも、この種のカードが利用されることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、発行された半券(預かり券)が単純な数字札の場合、偽造されやすい欠点がある。また、空港の場合のように、1次元バーコードの場合、汚れや印刷文字の色あせなどに弱く、読取り誤り、読取り間違いが発生し易いので、顧客への受渡し処理時間が長くなるという問題が発生する。
そこで、この種の物品受渡し確認として、ビデオレンタル店などのように、ICカード、磁気カードを使用する方法も考えられるが、この場合には、札の単価そのものが高いという欠点があるので採用が難しい。なお、この種の物品受渡しシステムおよび物品受渡し方法は、特開平11−86101号に記載されている。
この発明の目的は、このような従来技術の欠点を解決するものであって、物品受渡しの信頼性の向上と受渡し時間の短縮ができる物品受渡し確認システムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するためのこの発明の物品受渡し確認システムの特徴は、物品受渡しについての札を発行し、物品を受取るときに発行された札により物品受渡しの正当性を確認する物品受渡し確認システムにおいて、所定の第1の照合情報(例えば、実施例における取引明細ファイルの現在の日付と時刻の情報)とこの第1の照合情報を検索するための第1の検索情報(例えば、実施例における取引明細ファイル上での発券番号)とに対応した、エラー訂正符号を有する二次元バーコードのデータを所定の関数に従って2つの部分に分けて生成してそれらを1枚の札の分割可能なそれぞれの領域に二次元バーコードとして印刷する発券手段と、第1の照合情報を第1の検索情報に対応させて記憶する記憶手段と、それぞれの領域が物理的に分割された札のそれぞれの部分の二次元バーコードをそれぞれ読込み、所定の関数の逆関数に従って二次元バーコードのデータ合成して第1の照合情報と第1の検索情報にそれぞれ対応する第2の照合情報(例えば、実施例における逆関数において二次元バーコードデータを再生したときの日付と時刻の情報)と第2の検索情報(例えば、実施例における逆関数において二次元バーコードデータを再生したときの発券番号)とを得る合成・データ取得手段と、合成・データ取得手段により得られた第2の検索情報に基づいて記憶手段を検索して第2の検索情報に一致する第1の検索情報を探しこの第1の検索情報に対応する第1の照合情報を得て、これと第2の照合情報とを照合する照合手段とを備えるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
ところで、二次元バーコードは、エラー訂正符号が含まれており、約30%のエリアが汚れていても、情報を再生することができるという特徴を持っている。そのため、一部汚れ、かすれに強く、この発明では、このバーコードを2分割して、利用し、確認の際に再度組み合わせるもので、組み合わせても、このエラー訂正機能があるので十分に元のデータを再生することができる点に着目し、二次元バーコードを分割し、組み合わせるということで一種の割符機能の特徴を持たせたものである。
そこで、前記のように、この発明にあっては、エラー訂正符号を有する二次元バーコードのデータを2つの部分に分けて生成して1枚の札のそれぞれの領域に印刷して物理的に分割するようにし、照合するときには物理的に分割されたそれぞれの部分の二次元バーコードを読取って、照合情報を得るようにしているので、札の偽造防止ができ、分割された札の汚れや印刷文字の色あせなどによる、読取り誤りおよび読取り間違を防止することができる。
【0006】
また、例えば、預かり券を割り符式の二次元バーコードのカードにして預かり券を発行する。預かり券は、二次元バーコードで出力される。荷物預かり所の係員は、その預かり券を2つに切り、1部を荷物を預けた顧客に、もう1部は預かった荷物に付ける。荷物の受渡し時は、荷物を預けた顧客が預かり券の一方を荷物預かり所の係員に渡し、係員が荷物に付いているもう一方の預かり券とを組み合わせて、二次元スキャナにてデータを読込む。そのデータの内容を確認し、正しければ顧客に荷物を返却する。読込んだデータの情報が正しくなければ、荷物を取りにきた顧客への荷物の返却処理を行わない。
なお、預かり券の発行は、後述するように日付や時間のデータばかりでなく、預かり券を発行するデータを規定用紙に記入し、そのデータをスキャナから読込み、もしくは顧客および荷物預かり所の係員がキーボードから入力し、そのデータを元に発行するようにすることができる。
以上の結果として、物品受渡し確認システムの物品受渡しの信頼性の向上と受渡し時間の短縮ができる。さらに、二次元バーコードの札を発行すればよいので、廉価な札を用いる確認システムが可能になる。
【0007】
【実施例】
以下に、この発明の一実施例を図を用いて詳細に説明する。
図1は、この発明の物品受渡し確認システムを適用した一実施例のブロック図である。
10は、物品受渡し確認システム100の制御部であり、11は入力部、12は出力部、13は外部記憶装置、14は、入力部11に設けられた二次元スキャナ、15は、入力部11に設けられたキーボード、16は、外部記憶装置13に設けられた取引明細ファイル、17は、出力部12に設けられたディスプレイ、18は、出力部12に設けられた二次元バーコードプリンタである。
20は、二次元バーコードプリンタ18により打ち出されたエラー訂正符号を有する二次元バーコードカード(札)であり、2つの半券領域20aと20bとがある。21は、20の二次元バーコードカードを割った20a領域の二次元バーコードカードA(預かり荷物側)、22は、20の二次元バーコードカードを割った20b領域の二次元バーコードカードB(持ち主側)である。ここでは、二次元バーコードカードAと二次元バーコードカードBとの関係は、1つの二次元バーコードデータを分割して受け持つ割り符の関係となっている。
【0008】
図2(a)は、二次元バーコードカード20の説明図である。23は、二次元バーコードカードA、Bとの間に刻まれたミシン目である。ミシン目23は、二次元バーコードカード20の中央より二次元バーコードカードB側に寄っていて、対称な位置にはなっていない。これにより預かり荷物側が大きくなり、持ち主側を小さい半券とすることができる。
【0009】
制御部10は、MPU1とメモリ2、入出力インタフェース3、その他のインタフェース4等が相互にバス5を介して接続されている。
入出力インタフェース3には、入力部11と出力部12とが接続され、インタフェース4には、ハードディスク等の外部記憶装置13が接続されている。
メモリ2には、MPU1が実行する処理プログラムとして入出力処理プログラム2a、割り符データ生成発券プログラム2b、割り符データ合成・データ取得プログラム2c、照合処理プログラム2d等が格納され、作業領域2eが設けられている。
【0010】
ここで、入出力処理プログラム2aは、スキャナ14の入力操作、キーボード15からの所定キーの入力に応じてMPU1に実行され、スキャナ14から入力された二次元バーコードを入出力インタフェース3を介してMPU1が受けて2回のスキャナ入力に応じて得られるバーコードの画像データ(二次元バーコードカードA21と二次元バーコードカードB22の読取りデータ)を作業領域2eに記憶し、割り符データ合成・データ取得プログラム2cをコールしてMPU1に実行させる。
また、入出力処理プログラム2aは、キーボード15から発券機能キーが入力されたときには、取引明細ファイル16を参照して次の発券番号を取得する。
図2(b)は、この取引明細ファイル16のフォーマットであって、最初に発券番号欄18aが設けられ、次に、日付欄18b、時刻欄18c、そして照合欄18dが各発券番号に対応して設けられている。照合欄18dは、照合が完了したときのフラグ欄であり、照合済みのときにフラグ“1”がセットされる。なお、欄18eは、後に説明する図4の実施例に対応するものであり、確認場所が異なるときの確認装置の装置アドレスを記憶する欄である。この欄のデータは、顧客が荷物の受渡し場所として異なる場所を指定したときに、その場所に配置された確認装置の装置アドレスが場所対装置アドレスの変換テーブル(図示せず)を参照して得られた装置アドレスのデータである。
なお、ここでは、日付+時刻の数値が照合情報として利用される。日付+時刻の数値はそのときどきに決定され、前後で一致する数値になることはないからである。
【0011】
入出力処理プログラム2aの実行によりMPU1は、取引明細ファイル16を検索して日付データが記憶された最後欄を参照してその欄の発券番号に+1を足して次の番号を次の発券番号として取得し、現在の日付と時刻(秒単位まで)の情報を内部のタイマから取得し、割り符データ生成発券プログラム2bをコールする。
割り符データ生成発券プログラム2bは、発券処理を行うものであって、MPU1に実行されて、前記で取得した発券番号と現在の日付、そして時刻に対応した二次元バーコードのデータを所定の関数に従って2つの部分として分けて生成し、 そのそれぞれを2つの半券領域20aと20bに割り当てて二次元バーコードとして印刷する。さらに、取引明細ファイル16の現在の発券番号の欄18aに対応するその次の日付欄18b、そして次の時刻欄18cにそれぞれ印刷した日付と時刻とを記憶し、登録する。
ところで、所定の関数とは、単純には、現在の日付、そして時刻に対応した二次元バーコードのデータをCとすると、C=A+Bという関数に従って、それぞれの半券領域20a(A側)と半券領域20b(B側)との二次元バーコードのデータとをA、Bとして割当てて、これらのデータに従って二次元バーコードを生成して半券領域20aと20bそれぞれ印刷する。
【0012】
割り符データ合成・データ取得プログラム2cは、MPU1に実行されて、作業領域2eに記憶された2回のスキャナ入力(画像入力)として得られる2つの半券領域20aと20bのバーコードに対応する二次元バーコードカードA21と二次元バーコードカードB22との読込みデータから、発券のときと逆関数において発券番号と日付と時刻との二次元バーコードデータを再生して再生された元の二次元バーコードデータから発券番号(この発明の第2の検索情報に相当)と日付と時刻(この発明の第2の照合情報に相当)とを得て作業領域2eに記憶し、照合処理プログラム2dをコールしてMPU1に実行させる。 照合処理プログラム2dは、MPU1に実行されて、再生された発券番号をキーとして取引明細ファイル16の発券番号の欄を参照して一致した発券番号のところの対応欄の日付と時刻とを読出し、スキャナデータから再生された日付と時刻と一致するか否かを判定して、判定の結果一致しているときには、ディスプレイ17に内容確認のメッセージを表示する。
【0013】
次に、発券処理と確認処理の全体的な流れについて図3に従って説明する。
まず、発券の機能キーをキーボード15から入力すると、キー入力割込みにより、入出力処理プログラム2aがコールされてMPU1に実行され、登録されたデータの次の発券番号を取得し(ステップ101)、次に、現在の日付と時刻(秒単位まで)とを取得し(ステップ102)、発券番号と日付と時刻とを作業領域2eに記憶し(ステップ103)、MPU1が割り符データ生成発券プログラム2bを実行して発券番号と現在の日付、そして時刻に対応した二次元バーコードのデータを所定の関数に従って2つの部分に分けて生成して(ステップ104)、それらを2つの半券領域20aと20bに割り当てて各部分の二次元バーコードの印刷をする(ステップ105)。
【0014】
一方、スキャナ14が操作されると、スキャナ入力割込みにより、入出力処理プログラム2aがコールされてMPU1に実行され、スキャナ14により読込まれた二次元バーコードのデータを入出力インタフェース3を介してMPU1が受けて(ステップ201)、画像データとして作業領域2eに記憶する(ステップ202)。そして、2回の画像入力がされたか否かの判定を行う(ステップ203)。ここでNOの判定を受けると、入力待ち状態に入り(ステップ204)、スキャナからの入力があると、ステップ201へと戻る。
ステップ203の判定においてYESとなると、MPU1が割り符データ合成・データ取得プログラム2cをコールして実行し、作業領域2eに記憶された2つのバーコードの画像データ(二次元バーコードカードA21と二次元バーコードカードB22)を前記の所定の関数の逆関数に従って合成して元の二次元バーコードを復元生成してこれをデータ変換して発券番号と日付、そして時刻とを得る(ステップ205)。
【0015】
次に、照合処理プログラム2dをMPU1が実行して、生成された発券番号をキーとして取引明細ファイル16の発券番号の欄18aを参照して同じ発券番号のデータがあるか否かの判定し(ステップ206)、ありの場合にはYESとなり、同じ発券番号の欄の次の欄とその次欄から日付と時刻のデータを読出し(ステップ207)、読出された日付と時刻とが生成された日付と時刻と一致するか否かを判定して(ステップ208)、判定の結果一致しているときには、ディスプレイ17に内容確認のメッセージを表示して(ステップ209)、処理を終了する。また、一致していないときには、確認できませんのメッセージを表示して(ステップ210)、処理を終了する。
ステップ206の判定でNOのときには、該当番号ありませんのメッセージを表示して(ステップ211)、処理を終了する。
【0016】
図4は、この発明の他の実施例による物品受渡しシステムを示すブロック図であって、単に、確認装置のみのシステムを示す。これは、例えば、空港などでは、搭乗空港が発券場所となり、下乗空港が確認場所となって異なるので、この場合の異なる場所に配置される確認装置30の例である。
31は制御部、32は入力部、33は出力部である。そして、図1の実施例に対する入力部32には、スキャナ14のみが設けられ、出力部33には、ディスプレイ17が設けられている。
制御部31は、MPU311とメモリ312、入出力インタフェース313、インタフェース314、通信制御回路315等が相互にバス316を介して接続されている。また、入出力インタフェース313には、スキャナ14とディスプレイ17とが接続され、さらに、通信制御回路315を介して図1の制御部10と回線6により接続されている。また、インタフェース314には、ハードディスク等の外部記憶装置317が接続されている。外部記憶装置317にはダウンロードされた取引明細ファイル16aが格納され、この取引明細ファイル16aの内容は、ダウンロードされる以外は取引明細ファイル16と同じものであり、処理として図1と同じ扱いになる。
なお、図1には図示されていないが、この実施例の場合には、物品受渡し確認システム100の制御部10は、通信制御回路315と同様な通信制御回路を介して回線6と接続され、それにより確認装置30とデータの授受をする。このときには、物品受渡し確認システム100は、確認装置30に対しては発券装置となっている。
【0017】
メモリ312には、MPU311が実行する処理プログラムとして入出力処理プログラム312a、ダウンロードプログラム312b、割り符データ合成・データ取得プログラム312c、照合処理プログラム312d等が格納され、作業領域312eが設けられている。
ダウンロードプログラム312bを除いてこれら各プログラムは、図1の同じ処理名の各プログラムに対応するものであり、単に確認装置として機能を有し、出力処理として発券処理の機能部分がないだけである。そこで、その詳細説明は重複するので割愛する。
ダウンロードプログラム312bは、定期的に起動され、自己の装置アドレスに対応するデータをあらかじめ制御部10の取引明細ファイル16の欄18eを参照して取引明細ファイル16aにダウンロードするプログラムである。これにより受取り場所指定での確認が可能になる。なお、取引明細ファイル16aに照合データがないときには、物品受渡し確認システム100側に問い合わせをしてダウンロードすればよい。
【0018】
図5は、この発明の他の実施例による物品受渡し確認システムであり、特に、ビデオレンタル店で利用した場合の取引明細ファイル16のデータのフォーマットの説明図である。
181は、図2の取引明細ファイル16の発券番号に対応するレコードの順番を示す項番欄であり、データ検索のキーとなる。182は、同じく日付に対応する商品(レンタルビデオ)の受渡し日付を示す日付欄、183は、同じく時刻に対応して設けられた貸し出し時間を示す時間欄、184は、貸し出し商品名の欄、185は、貸し出し商品の数量の欄、186は、貸し出し商品の売価の欄、187は、取引区分を示す欄である。取引区分としては、深夜貸し出し、昼間貸し出し、即日返却などの特別料金に関わる区分である。
発券と照合は、それぞれ項番欄のデータをキーとするもので、181欄〜187欄の各データは入力装置から入力するデータであり、入力により取得する点を除いては、処理は、図1の実施例と実質的に同様である。照合するデータが181欄〜187欄の全データあるいはこれらから選択されたデータとなるだけである。
【0019】
以上説明してきたが、実施例では、発券番号を自動的に生成しているが、発券番号に代えてキーボードから入力した番号を使用してもよい。その場合には、取引明細ファイル16の発券番号欄にすでに記憶されている番号以外の、番号を使用することが必要である。そこで、このような場合には、取引明細ファイル16を参照して一致する番号がないときにその番号を採用し、一致した番号があるときには再入力するように指示するとよい。
なお、このような番号は、規定用紙に記入されたデータをスキャナで読込み、もしくは荷物預かり所の係員などがキーボードより入力したデータを読込むことであってもよい。
【0020】
実施例では、照合情報として日付と時刻とを使用しているが、これは、数値の一致を避けることができるからである。もちちろん、これらを1つのデータとして扱って1つの欄に記憶してもよい。そこで、任意の入力データを二次元バーコードデータに変換してもよい。さらに、あらかじめ記憶されているデータを照合情報としてもよい。これらの場合には、前記発券番号と同様に、取引明細ファイル16の日付と時刻の欄を1つのデータ欄とし、すでに記憶されているデータとは異なるのデータを使用することが必要になる。そこで、このような場合には、取引明細ファイル16を参照して一致するデータがないときにそのデータを採用し、一致したデータがあるときには別のデータあるいは再入力するようにする。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明から理解できるように、この発明にあっては、エラー訂正符号を有する二次元バーコードのデータを2つの部分に分けて生成して1枚の札のそれぞれの領域に印刷して物理的に分割するようにし、照合するときには物理的に分割されたそれぞれの部分の二次元バーコードを読取って、照合情報を得るようにしているので、札の偽造防止ができ、分割された札の汚れや印刷文字の色あせなどによる、読取り誤りおよび読取り間違を防止することができる。
その結果、物品受渡し確認システムの物品受渡しの信頼性の向上と受渡し時間の短縮ができる。さらに、二次元バーコードの札を発行すればよいので、廉価な札を用いる確認システムが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の物品受渡し確認システムを適用した一実施例のブロック図である。
【図2】図2は、バーコードカードと取引明細ファイルのフォーマットの説明図であって、(a)がその二次元バーコードカードの説明図、(b)が取引明細ファイルのフォーマットの説明図である。
【図3】図3は、発券処理と確認処理の全体的な流れについての説明図である。
【図4】図4は、この発明の他の実施例による物品受渡しシステムを示すブロック図である。
【図5】図5は、この発明の他の実施例による物品受渡し確認システムにおける取引明細ファイルのデータのフォーマットの説明図である。
【符号の説明】
1…MPU、2…メモリ、
2a…入出力処理プログラム、
2b…割り符データ生成発券プログラム、
2c…割り符データ合成・データ取得プログラム、
2d…照合処理プログラム、
2e…作業領域、
3…入出力インタフェース、4…その他のインタフェース、
5…相互にバス、6…回線、
10…制御部、11…入力部、
12…出力部、13…外部記憶装置、
14…スキャナ、15…キーボード、
16…取引明細ファイル、17…ディスプレイ(その画面)、
18…二次元バーコードプリンタ、
20…二次元バーコードカード(札)、
20a,20b…半券領域、
21…二次元バーコードカードA(預かり荷物側)、
22…二次元バーコードカードB(持ち主側)。
Claims (3)
- 物品受渡しについての札を発行し、前記物品を受取るときに前記発行された札により物品受渡しの正当性を確認する物品受渡し確認システムにおいて、
所定の第1の照合情報とこの第1の照合情報を検索するための第1の検索情報とに対応した、エラー訂正符号を有する二次元バーコードのデータを所定の関数に従って2つの部分に分けて生成してそれらを1枚の前記札の分割可能なそれぞれの領域に二次元バーコードとして印刷する発券手段と、
前記第1の照合情報を前記第1の検索情報に対応させて記憶する記憶手段と、
それぞれの前記領域が物理的に分割された前記札のそれぞれの部分の二次元バーコードをそれぞれ読込み、前記所定の関数の逆関数に従って前記二次元バーコードのデータ合成して前記第1の照合情報と前記第1の検索情報にそれぞれ対応する第2の照合情報と第2の検索情報とを得る合成・データ取得手段と、
前記合成・データ取得手段により得られた前記第2の検索情報に基づいて前記記憶手段を検索して前記第2の検索情報に一致する前記第1の検索情報を探しこの第1の検索情報に対応する前記第1の照合情報を得て、これと前記第2の照合情報とを照合する照合手段とを備えることを特徴とする物品受渡し確認システム。 - 前記札は、前記それぞれの領域に印刷された前記二次元バーコードを有する部分に2分割され、その一方が前記物品に付着され、その他方が前記正当性を確認すべき人に渡される請求項1記載の物品受渡し確認システム。
- 前記発券手段と前記データ記憶手段とを有する発券装置と、前記合成・データ取得手段と照合手段とを有する確認装置とを備え、前記発券装置と前記確認装置とが異なる場所に配置されて回線で接続され、前記データ記憶手段に記憶された前記第1の照合情報と前記第1の検索情報とが前記確認装置にデータ転送される請求項2記載の物品受渡し確認システム。
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