JP3774378B2 - 商品販売データ処理装置、レシート発行端末、レシート印字形式の選択方法及びプログラム - Google Patents
商品販売データ処理装置、レシート発行端末、レシート印字形式の選択方法及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP3774378B2 JP3774378B2 JP2001142193A JP2001142193A JP3774378B2 JP 3774378 B2 JP3774378 B2 JP 3774378B2 JP 2001142193 A JP2001142193 A JP 2001142193A JP 2001142193 A JP2001142193 A JP 2001142193A JP 3774378 B2 JP3774378 B2 JP 3774378B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- receipt
- issuing
- issuance
- issue
- merchandise sales
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等で使用される商品販売データ処理装置、この商品販売データ処理装置とは別体で設けられるレシート発行端末、レシート印字形式の選択方法及びプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の商品販売データ処理装置では、予めメモリに各商品に各々付された固有の商品コードに対応して、商品名称、販売価格等の商品情報が設定されたPLUファイルを備え、バーコードスキャナ等により商品の商品コードが入力されるとPLUファイルを検索して入力された商品コードに対応する品名、販売価格等の商品情報を読み出し、これらの商品情報に基づいて売上登録処理や、品名、価格等の表示処理、及び、レシート用紙やジャーナル用紙等に印字用紙への印字処理を行い、最終的な支払終了後に、レシートを発行してキャッシャが顧客に手渡すようにしている。このため、この種の商品販売データ処理装置では、レシートプリンタを必ず備えている。
【0003】
ここに、レシートは売上商品の詳細を明示するために売上情報を印字したものであり、顧客が売上登録処理の正誤を確認したり、家計簿を付けたりするのに役立つ上に、最近では、領収書や駐車場サービス券としての役割を果たすことも多い。このような事情を考えると、商品販売に際してはレシートの発行が必要であり、現実に上記のように常にレシートを発行する店が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、実際の商品販売においては、金銭の受取後にレシートを発行しても、そのレシートを受け取らない顧客も少なくない。このため、POS端末等の脇に不要なレシートを廃棄するための廃棄箱を用意している店舗さえある。
【0005】
これは、顧客個々の個人差にもよるが、一般的には、レシートが上記のような役割・機能を持たないケースもあるためと考えられる。例えば、少額の買物をした場合には、家計簿に付けることが少なく、又は、領収書や駐車場サービス券などとしての役割を果たすことが少ないので、レシートを受け取らない顧客が多い。また、少ない商品点数の買物をした場合には、レシートがなくても合計金額等の正誤の確認を暗算的に容易に行えることが多く、家計簿に付けるにしても記憶だけで特に支障がなく、レシートを受け取らない顧客が多い。特に、1品だけの買物の場合にはレシートを受け取らないケースが多い。このような事情は、少額の買物や少ない商品点数の買物が多いコンビニエンスストアなどの店舗で特に顕著であると考えられる。
【0006】
レシートを発行しても顧客が受け取らないケースも少なくない事情を考慮すると、商品販売に際して、常にレシートを発行させるのは得策とはいえず、不要となるレシートであっても発行するとなると印字用紙代やレシートプリンタを印字駆動させる消費電力代に無駄を生じてしまう。特に、レシートプリンタをサーマルプリンタにより構成した場合、印字用紙として用いられるサーマル用紙は高価であるので、用紙代の無駄が大きくなってしまう。
【0007】
加えて、従来のレシート発行方式によると、常に見やすさを優先させた文字サイズ及びフィードピッチで印字用紙に売上情報を印字してレシートを発行させるようにしているため、例えば、数十個といった多数の商品点数(アイテム数)の買物をした場合には、発行されるレシートの長さが非常に長くなってしまう。この結果、レシートが丸まった状態で発行されたり、受け取った顧客が財布等にしまう際には2つ折り、4つ折りといった具合に小さくたたまなくてはならず、不便で取り扱いにくくなってしまう。
【0008】
本発明の目的は、レシート発行形式を会員顧客の希望に沿って自動選択することができる商品販売データ処理装置、レシート印字形式の選択方法及びプログラムを提供することである。
【0009】
本発明の目的は、家計簿の記載等の所望のタイミングで印字データに基づくレシート等をまとめて印字発行することができる商品販売データ処理装置及びレシート発行端末を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の商品販売データ処理装置は、商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データをプリンタによって印字用紙に印字してレシートとして発行可能な商品販売データ処理装置において、前記レシートの発行に係る発行区分が予め複数用意されており、会員カードを所有する会員顧客が希望する前記レシートの発行に係る発行区分を、当該会員顧客の前記会員カードに記憶されているデータを読み取ることにより取得する発行区分取得手段と、この発行区分取得手段により取得された前記レシートの発行区分に応じ、前記レシートを発行するレシート発行処理又はレシート発行処理に相当する処理を選択的に実行するレシート発行手段と、を備える。
【0011】
したがって、会員カードを所有する会員顧客が希望するレシートの発行に係る発行区分に応じ、レシートを発行するレシート発行処理又はレシート発行処理に相当する処理が選択的に実行される。これにより、レシートの発行に係る発行区分(つまり、レシート発行形式)を会員顧客毎に自動的に選択することが可能になるので、例えばレシートを希望しない顧客に対してはレシートの発行を中止し、電子データを希望する顧客に対してはレシートデータをEメールで転送する等のレシート発行形式を会員顧客の希望に沿って自動選択することが可能になる。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の商品販売データ処理装置において、前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理の一つは、前記プリンタによる印字のフィードピッチ及び文字サイズを小さくした縮小印字による縮小レシートを発行するものである。
【0013】
したがって、たとえ買上げ商品点数が多い場合であってもレシート長を短く抑えることが可能な縮小レシートが発行されることにより、財布等にレシートをしまう際におけるレシートの取り扱いを容易にすることが可能になるとともに、印字用紙の消費量を低減することが可能になる。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の商品販売データ処理装置において、前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理の一つは、前記取引データとして合計金額のみを前記プリンタにより印字した合計のみレシートを発行するものである。
【0015】
したがって、合計金額のみを確認したい顧客に対しては、無駄となる売上明細等を排除して合計金額のみが印字された合計のみレシートが発行されることにより、印字用紙の消費量を低減することが可能になる。
【0016】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の商品販売データ処理装置において、前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理の一つは、前記プリンタによる前記レシートの発行を中止するものである。
【0017】
したがって、レシートが不要な顧客に対しては、最初からレシートが発行されないので、印字用紙の無駄や印字用の消費電力の無駄が少なくなる。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項1記載の商品販売データ処理装置において、前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理の一つは、前記取引データとして合計金額のみを前記プリンタにより印字した領収書を発行するものである。
【0019】
したがって、領収書のみが発行されることにより、領収書発行の際にはレシートを無駄に発行することが防止されるので、印字用紙の消費量を低減することが可能になる。
【0020】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の商品販売データ処理装置において、前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理に相当する処理の一つは、前記取引データをネットワークを介して所定の電子機器に送信するものである。
【0021】
したがって、商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データを電子機器にインストールされている家計簿ソフトウェア等に直接取り込むことが可能になるので、使い勝手が飛躍的に向上する。
【0022】
請求項7記載の発明は、請求項1記載の商品販売データ処理装置において、前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理に相当する処理の一つは、前記取引データを前記会員カードに設けられた記憶部に記憶するものである。
【0023】
したがって、商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データを会員カードに設けられた記憶部にまとめておき、データが必要な場合には会員カードに設けられた記憶部から取引データを出力することが可能になるので、使い勝手が飛躍的に向上する。
【0024】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の商品販売データ処理装置において、前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理に相当する処理の一つは、前記取引データに基づいて所定の印字形式に生成された印字データを前記会員カード毎に付された会員顧客を特定する識別番号に対応付けて印字データ記憶部に記憶するものである。
【0025】
したがって、商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データに基づいて所定の印字形式に生成された印字データが必要な場合に、その印字データに対応付けられている会員カード毎に付された会員顧客を特定する識別番号を入力することで印字データに基づくレシート等を印字発行することが可能になる。例えば、一定期間にわたって印字データをまとめて印字データ記憶部に記憶しておき、家計簿の記載等の所望のタイミングで印字データに基づくレシート等をまとめて印字発行することが可能になるので、使い勝手が飛躍的に向上する。
【0026】
請求項9記載の発明のレシート発行端末は、レシートを印字発行可能なプリンタを搭載したレシート発行端末であって、請求項7記載の商品販売データ処理装置により記憶部に取引データを記憶した会員カードから前記取引データを取得する取引データ取得手段と、この取引データ取得手段により取得した前記取引データに応じ、前記レシートを発行するレシート発行処理を実行するレシート発行手段と、を備える。
【0027】
したがって、例えば、一定期間にわたって取引データをまとめて会員カードの記憶部に記憶しておき、家計簿の記載等の所望のタイミングで取引データに基づくレシート等をまとめて印字発行することが可能になるので、使い勝手が飛躍的に向上する。
【0028】
請求項10記載の発明のレシート発行端末は、レシートを印字発行可能なプリンタを搭載し、請求項8記載の商品販売データ処理装置に接続されたレシート発行端末であって、会員カードから会員顧客を特定する識別番号を取得する識別番号取得手段と、この識別番号取得手段により取得した前記識別番号に基づき、印字データ記憶部に記憶された印字データを取得する印字データ取得手段と、この印字データ取得手段により取得した前記印字データに応じ、前記レシートを発行するレシート発行処理を実行するレシート発行手段と、を備える。
【0029】
したがって、会員顧客を特定する識別番号に基づいて印字データ記憶部から所望の印字データが取得され、この印字データに応じてレシートを発行するレシート発行処理が実行される。これにより、例えば、一定期間にわたって印字データをまとめて印字データ記憶部に記憶しておき、家計簿の記載等の所望のタイミングで印字データに基づくレシート等をまとめて印字発行することが可能になるので、使い勝手が飛躍的に向上する。
【0030】
請求項11記載の発明のレシート印字形式の選択方法は、商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データをプリンタによって印字用紙に印字してレシートとして発行可能な商品販売データ処理装置において用いられ、プロセッサ演算処理により実現されるレシート印字形式の選択方法であって、前記レシートの発行に係る発行区分を予め複数用意し、会員カードを所有する会員顧客が希望する前記レシートの発行に係る発行区分を、当該会員顧客の前記会員カードに記憶されているデータを読み取ることにより取得する発行区分取得工程と、この発行区分取得工程により取得した前記レシートの発行区分に応じ、前記レシートを発行するレシート発行処理又はレシート発行処理に相当する処理を選択的に実行するレシート発行工程と、を含んでなる。
【0031】
したがって、会員カードを所有する会員顧客が希望するレシートの発行に係る発行区分に応じ、レシートを発行するレシート発行処理又はレシート発行処理に相当する処理が選択的に実行される。これにより、レシートの発行に係る発行区分(つまり、レシート発行形式)を会員顧客毎に自動的に選択することが可能になるので、例えばレシートを希望しない顧客に対してはレシートの発行を中止し、電子データを希望する顧客に対してはレシートデータをEメールで転送する等のレシート発行形式を会員顧客の希望に沿って自動選択することが可能になる。
【0032】
請求項12記載の発明のプログラムは、商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データをプリンタによって印字用紙に印字してレシートとして発行可能な商品販売データ処理装置が備えるコンピュータを制御するプログラムであって、前記レシートの発行に係る発行区分が予め複数用意されており、会員カードを所有する会員顧客が希望する前記レシートの発行に係る発行区分を、当該会員顧客の前記会員カードに記憶されているデータを読み取ることにより取得する発行区分取得機能と、この発行区分取得機能により取得された前記レシートの発行区分に応じ、前記レシートを発行するレシート発行処理又はレシート発行処理に相当する処理を選択的に実行するレシート発行機能と、を前記コンピュータに実行させる。
【0033】
したがって、会員カードを所有する会員顧客が希望するレシートの発行に係る発行区分に応じ、レシートを発行するレシート発行処理又はレシート発行処理に相当する処理が選択的に実行される。これにより、レシートの発行に係る発行区分(つまり、レシート発行形式)を会員顧客毎に自動的に選択することが可能になるので、例えばレシートを希望しない顧客に対してはレシートの発行を中止し、電子データを希望する顧客に対してはレシートデータをEメールで転送する等のレシート発行形式を会員顧客の希望に沿って自動選択することが可能になる。
【0034】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図13に基づいて説明する。
【0035】
本実施の形態の商品販売データ処理システムは、会員として契約した各顧客に対してそれぞれ固有の識別番号である会員コード等をICメモリに記録した会員カードを発行し、この会員カードを所有する顧客の買上合計金額に対して一定比率のサービスポイントを与えるようにしたポイントサービス制度を実施する店舗で利用されるものである。
【0036】
ここで、図1は商品販売データ処理システム1を概略的に示すシステム構成図である。図1に示すように、商品販売データ処理装置である商品販売データ処理システム1は、概略的には、複数台のPOS(Point of Sales:販売時点管理)端末2とこれらのPOS端末2をLAN3によって接続して集中管理するストアコンピュータ4とで構成されるPOSシステム5と、ストアコンピュータ4に対して専用回線6を介してオンラインで接続されたサーバコンピュータ(以下、会員サーバという)7とにより構成されている。
【0037】
POS端末2は、精算場所に配設されてキャッシャが売上処理を行うためのものであり、図2に示すような構成とされている。POS端末2には、本体8の上面側にキーボード9が設けられており、本体8の下部側にはドロワ10が引出自在に設けられている。また、本体8の奥側には表示器11が設けられている。さらに、POS端末2には、商品コードを光学的に読み取るためのバーコードスキャナ13も接続されている。
【0038】
加えて、このPOS端末2には、ICカードである会員カードCの挿入を受付け、その会員カードCとの間でデータの授受を行うICカードリーダライタ12が接続されている。なお、会員カードCには、例えばCPU(Central Processing Unit)や記憶部として機能するEEPROM(Electrically EPROM)等で構成されるICメモリ(図示せず)が内蔵されており、EEPROMには会員コードを記憶する会員コード記憶エリアや各種データを書換自在に記憶するデータ記憶エリア等が形成されている。
【0039】
図3にキーボード9のキー配置を示す。このキーボード9には、商品区分登録を行うための部門キー9a、商品コードや金額等を入力するための「0」から「9」までの置数キー9b、売上処理において現金による決済を宣言するための預/現計キー9c、売上合計金額の算出を宣言するための小計キー9d等の各種キーが設けられている。また、キーボード9の一部には、ポイントサービスに関連したキーとして、「顧客ポイント」キー9e、及び、「ポイント値引」キー9fが設けられている。「顧客ポイント」キー9eは、売上処理において会員カードCをICカードリーダライタ12で読み取らせるための読み取り動作を宣言するキーである。「ポイント値引」キー9fは、売上処理においてポイント数に応じた特典として所定の値引金額を売上金額から値引く値引処理を実行する際に会員カードCをICカードリーダライタ12で読み取らせるための読み取り動作を宣言するキーである。なお、9a〜9f以外のキーについては、従来のPOS端末やECRが備えるキーであって本実施の形態のPOS端末2に特有の機能とは無関係であるため、その説明は省略する。
【0040】
このようなPOS端末2の電装系は図4に示すように構成されている。POS端末2は、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成されるコンピュータ構成のPOS制御部14と、不揮発性ROM等で構成されるメモリ部15とを保有し、バス16を介して接続された通信インタフェース17から、LAN3を介してストアコンピュータ4との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。そして、POS制御部14は、CPUがROMの制御プログラムに従って動作することにより、後述する発行区分取得手段やレシート発行手段を実現する。
【0041】
また、POS制御部14には、バス16及びI/O機器制御部18を介して、前述したキーボード9、表示器11、ICカードリーダライタ12、バーコードスキャナ13とともにプリンタ19が接続されている。このプリンタ19は、POS端末2の本体8内に内蔵されたレシート/ジャーナルプリンタであり、売上処理に伴い印字用紙であるレシート用紙に印字し、取引単位で後述するようなレシートを発行するとともに、並行してジャーナル用紙への印字を行うものである。
【0042】
次に、ストアコンピュータ4について説明する。ストアコンピュータ4は、POSシステム5全体の制御を受持ち、その電装系は、例えば、図5に示すような構成とされている。ストアコンピュータ4は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部20と、メモリ部21とを保有し、バス22を介して接続された通信インタフェース23aから、LAN3を介して複数台のPOS端末2との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。また、制御部20には、通信インタフェース23bがバス22を介して接続されており、ネットワークであるインターネット(図示せず)に接続可能とされている。さらに、制御部20にはバス22及びI/O機器制御部24を介して、キーボード25、表示器26、プリンタ27及びハードディスクドライブ装置(HDD)28が接続されている。ハードディスクドライブ装置(HDD)28には、制御部20のCPUを動作させる制御プログラムの他、商品マスタファイルF1、売上ファイルF2等が格納されている。なお、商品マスタファイルF1は商品コードに対応付けて商品名や単価を記憶するものであって、売上ファイルF2は各POS端末2から送信される売上登録データを記憶するものである。
【0043】
以上のようなPOS端末2とストアコンピュータ4とで構成されるPOSシステム5の売上処理の際の動作について簡単に説明する。例えば商品に付された商品コードがPOS端末2のバーコードスキャナ13によって読み取られると、POS端末2は読み取った商品コードをストアコンピュータ4に問合せる。そして、商品コードを問合せられたストアコンピュータ4側においては、POS端末2からの問合せにより商品マスタファイルF1を検索し、該当する商品コードに対応した商品名や単価等を読み出してPOS端末2へ送信する。また、POS端末2は、ストアコンピュータ4からの商品名や単価等を受信し、問合せした商品コード及び受信した商品名や単価等に基づいて部門別登録や表示器11への表示、またプリンタ19により印字出力を行い、さらに売上登録したデータをストアコンピュータ4へ送信する。さらに、POS端末2から売上登録したデータを送信されたストアコンピュータ4側では、POS端末2からの売上登録データを売上ファイルF2に累計する。
【0044】
続いて、会員サーバ7について説明する。会員サーバ7の電装系は、例えば、図6に示すような構成とされている。会員サーバ7は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成のサーバ制御部29と、メモリ部30とを保有し、バス31を介して接続された通信インタフェース32から、LAN3を介してストアコンピュータ4との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。また、サーバ制御部29にはバス31及びI/O機器制御部33を介して、キーボード34、表示器35、プリンタ36及びハードディスクドライブ装置(HDD)37が接続されている。なお、ハードディスクドライブ装置(HDD)37には、サーバ制御部29のCPUを動作させる制御プログラムの他、ポイントファイルとして機能して会員情報(氏名、年齢、住所、Eメールアドレス等)や累計ポイントを会員顧客毎に記憶する会員マスタファイルF3、後述するレシートの発行形式選択に係るデータを会員コードに対応付けて記憶するレシート選択ファイルF4等が格納されている。
【0045】
ここで、図7はレシート選択ファイルF4のデータ構成を模式的に示す説明図である。図7に示すように、レシート選択ファイルF4は、レシートの発行形式選択に係るデータを会員カードCの顧客情報を構成する会員コードに対応付けて記憶したものである。レシートの発行形式選択に係るデータは、レシートの発行形式No.であって、
発行形式No.1 : 通常レシート発行
発行形式No.2 : 縮小印字
発行形式No.3 : 合計のみ印字
発行形式No.4 : レシート発行不要
発行形式No.5 : 領収書発行
発行形式No.6 : Eメール転送
発行形式No.7 : ICカード蓄積
の7パターンに区分けされている。なお、このような区分けは、入会時に顧客の希望によって登録される。
【0046】
ここで、発行形式No.2の縮小印字は、プリンタ19による印字の際に通常印字に比べて印字文字サイズやフィードピッチを小さくすることにより、発行されるレシートの長さを短くするものである。発行形式No.3の合計のみ印字は、プリンタ19による印字の際に通常印字とは異なり売上商品の明細を印字することなく合計金額のみを印字することにより、発行されるレシートの長さを短くするものである。発行形式No.4のレシート発行不要は、レシートの発行を中止するものである。発行形式No.5の領収書発行は、レシートを領収書の態様で発行するものである。発行形式No.6のEメール転送は、プリンタ19によってレシートを印字発行するのではなく、レシート情報(レシートイメージやCSV形式データ等)をEメールによって買上げ客の指定するパーソナルコンピュータ等に転送するものである。発行形式No.7のICカード蓄積は、プリンタ19によってレシートを印字発行するのではなく、レシート情報(CSV形式データ等)を会員カードCのEEPROMに転送するものである。
【0047】
サーバ制御部29は、CPUがハードディスクドライブ装置(HDD)37の制御プログラムに従って動作することにより、後述する発行区分取得手段やレシート発行手段を実現する。
【0048】
次に、本実施の形態の売上処理について、POS端末2側のPOS制御部14による制御処理を示す図8のフローチャート、及び、会員サーバ7側のサーバ制御部29による制御処理を示す図9のフローチャートを参照して説明する。顧客による商品買上げがあった場合、任意のPOS端末2において、その買上げ商品の売上登録処理が終了した後に(図8中のステップS1)、ポイントサービス関連処理が実行される。
【0049】
まず、顧客により会員カードCが提示された場合には、キャッシャは「顧客ポイント」キー9eを操作する。POS制御部14が「顧客ポイント」キー9eの操作を検知すると(ステップS2のY)、今回の商品買上げ金額に基づくポイント値の算出処理を実行する(ステップS3)。
【0050】
次に、提示された会員カードCについてICカードリーダライタ12で読み取りを行って会員コードを取得し(ステップS4)、その会員コードをキーとしてストアコンピュータ4を介して会員サーバ7側にポイントの問合せ及びレシート発行形式の問合せを行う(ステップS5)。なお、ポイントの問合せには、算出された今回のポイント値も含まれる。ここに、発行区分取得手段の機能の一部が実行される。
【0051】
これらの問合せを受けた会員サーバ7側では、図9に示すように、ポイント累積の問合せを含むものと認識し(ステップS21のY)、問合せのあった会員コードに基づいて会員マスタファイルF3を検索し、会員マスタファイルF3に今回のポイント値を累積加算して会員マスタファイルF3を更新するとともに、更新された累積ポイント値を読み出す(ステップS22)。
【0052】
加えて、問合せのあった会員コードに基づいてレシート選択ファイルF4を検索し、レシートの発行形式選択に係るデータ(「レシートの発行形式No.」)を読み出す(ステップS23)。
【0053】
その後、読み出した累積ポイント値及びレシートの発行形式選択に係るデータ(「レシートの発行形式No.」)を含む伝文をセットし(ステップS24)、その伝文を問合せのあったPOS端末2に応答する(ステップS25)。ここに、発行区分取得手段の機能の一部が実行される。
【0054】
ポイント値及びレシート発行形式を問合せたPOS端末2では、この応答を受けた後、預/現計キー9cなどの締めキーが操作されたかをチェックし(ステップS6)、締めキーが操作されていれば(ステップS6のY)、締め処理を実行する(ステップS7)。この締め処理においては、売上登録処理された売上登録データをストアコンピュータ4へ送信する等の処理が実行される。なお、このようにストアコンピュータ4へ送信された売上登録データは、売上ファイルF2に記憶される。
【0055】
その後、ステップS8に進み、レシート発行処理を実行する。ここに、レシート発行手段の機能が実行される。レシート発行処理は、会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」に基づいて実行される。以下、「レシートの発行形式No.」毎に説明する。
【0056】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“1”であった場合には、累計ポイント値の情報を含む取引データをプリンタ19によって印字用紙上に標準ピッチ及び標準文字サイズで印字し、図10に示すような標準とされるレシート(通常レシート)R1を発行する。
【0057】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“2”であった場合には、累計ポイント値の情報を含む取引データをプリンタ19によって印字用紙上に通常印字に比べて印字文字サイズやフィードピッチを小さくして印字し、図11に示すような通常レシートに比べて長さの短いレシート(縮小レシート)R2を発行する。このように縮小レシートR2を発行することにより、たとえ買上げ商品点数が多い場合であってもレシート長を短く抑えることが可能になり、財布等にレシートをしまう際におけるレシートの取り扱いを容易にすることが可能になるとともに、印字用紙の消費量を低減することが可能になる。
【0058】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“3”であった場合には、売上商品の明細を印字することなく合計金額のみをプリンタ19によって印字用紙上に印字し、図12に示すような通常レシートに比べて長さの短いレシート(合計のみレシート)R3を発行する。このように、合計金額のみを確認したい顧客に対しては、無駄となる売上明細等を排除して合計金額のみが印字された合計のみレシートR3を発行することにより、印字用紙の消費量を低減することが可能になる。
【0059】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“4”であった場合には、プリンタ19によってレシートを発行することなく、そのまま処理を終了する。これにより、レシートが不要な顧客に対しては、最初からレシートが発行されないので、印字用紙の無駄や印字用の消費電力の無駄が少なくなる。
【0060】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“5”であった場合には、売上商品の明細を印字することなく合計金額のみをプリンタ19によって印字用紙上に印字した図13に示すような領収書R4を発行する。これにより、領収書R4の発行の際には他のレシートを無駄に発行することが防止されるので、印字用紙の消費量を低減することが可能になる。
【0061】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“6”であった場合には、レシート情報(レシートイメージやCSV形式データ等)をEメールによって買上げ客の指定するパーソナルコンピュータ等に転送する。より詳細には、レシート情報(レシートイメージやCSV形式データ等)が累計ポイント値の情報や取引データ等に基づいて生成され、このレシート情報が会員マスタファイルF3に記憶されている会員情報(Eメールアドレス)に応じてストアコンピュータ4からインターネットを介して会員のパーソナルコンピュータ等の電子機器(図示せず)に送信されるものである。これにより、商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データを会員のパーソナルコンピュータ等の電子機器にインストールされている家計簿ソフトウェア等に直接取り込むことが可能になるので、使い勝手が飛躍的に向上する。
【0062】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“7”であった場合には、レシート情報(CSV形式データ等)を会員カードCのEEPROMにICカードリーダライタ12を用いて書き込む。より詳細には、レシート情報(CSV形式データ等)が累計ポイント値の情報や取引データ等に基づいて生成され、このレシート情報がICカードリーダライタ12に挿入されている会員カードCのEEPROMに書き込まれるものである。これにより、商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データを会員カードCのEEPROMにまとめておき、データが必要な場合には会員カードCのEEPROMから取引データを出力することが可能になるので、使い勝手が飛躍的に向上する。
【0063】
以上のような会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」に基づくレシート発行処理を実行した後、今回の取引が終了する。ここに、レシート発行手段の機能が実行される。
【0064】
一方、顧客により会員カードCが提示されるとともにポイントによる値引処理の希望があった場合には、顧客が提示した会員カードCを受け取り、「ポイント値引」キー9fを操作する。POS制御部14が「ポイント値引」キー9fの操作を検知すると(ステップS9のY)、今回の値引処理に係るポイント値の算出処理を実行する(ステップS10)。なお、ステップS9における今回の値引処理に係るポイント値の算出処理は、例えば、
値引金額÷1ポイント当たりの金額
のようにして算出される。
【0065】
次に、提示された会員カードCについてICカードリーダライタ12で読み取りを行って会員コードを取得し(ステップS11)、その会員コードをキーとしてストアコンピュータ4を介して会員サーバ7側にポイントの減算処理の依頼及びレシート発行形式の問合せを行う(ステップS12)。なお、このポイントの減算処理の依頼には、会員コードの他、算出された今回の減算ポイント値も含まれる。ここに、発行区分取得手段の機能の一部が実行される。
【0066】
この問合せを受けた会員サーバ7側では、図9に示すように、ポイント減算の問合せと認識し(ステップS26のY)、問合せのあった会員コードに基づいて会員マスタファイルF3を検索し、会員マスタファイルF3のポイント値から今回のポイント値を減算して会員マスタファイルF3を更新するとともに、減算された累積ポイント値を読み出す(ステップS27)。
【0067】
加えて、問合せのあった会員コードに基づいてレシート選択ファイルF4を検索し、レシートの発行形式選択に係るデータ(「レシートの発行形式No.」)を読み出す(ステップS28)。
【0068】
その後、減算された累積ポイント値及びレシートの発行形式選択に係るデータ(「レシートの発行形式No.」)を含む伝文をセットし(ステップS29)、その伝文を問合せのあったPOS端末2に応答する(ステップS30)。ここに、発行区分取得手段の機能の一部が実行される。
【0069】
ポイント値及びレシート発行形式を問合せたPOS端末2では、この応答を受けた後、預/現計キー9cなどの締めキーが操作されたかをチェックし(ステップS13)、締めキーが操作されていれば(ステップS13のY)、締め処理を実行する(ステップS14)。この締め処理においては、売上登録処理された売上登録データをストアコンピュータ4へ送信する等の処理が実行される。なお、このようにストアコンピュータ4へ送信された売上登録データは、売上ファイルF2に記憶される。
【0070】
その後、ステップS15に進み、レシート発行処理を実行する。レシート発行処理は、会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」に基づいて実行される。なお、ステップS15におけるレシート発行処理は、ステップS8におけるレシート発行処理と何ら変わるところはないので、その説明は省略する。
【0071】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」に基づくレシート発行処理を実行した後、今回の取引が終了する。
【0072】
なお、ICカードリーダライタ12で読み取られた会員コードが無効であったり、会員カードCを持っていない顧客の場合には、預/現計キー9cなどの締めキーが操作されたかをチェックし(ステップS16)、締めキーが操作されていれば(ステップS16のY)、締め処理を実行する(ステップS17)。この締め処理においては、売上登録処理された売上登録データをストアコンピュータ4へ送信する等の処理が実行される。なお、このようにストアコンピュータ4へ送信された売上登録データは、売上ファイルF2に記憶される。
【0073】
その後、ポイント情報を含まない商品買上げ合計額等のみの取引データをプリンタ19によって印字用紙上に印字し、レシートを発行する(ステップS18)。このレシートを顧客に手渡すことにより、今回の取引が終了する。なお、この場合に発行されるレシートは、図10に示したような標準とされるレシート(通常レシート)R1である。
【0074】
ここに、会員カードCを所有する会員顧客が希望するレシートの発行に係る発行区分に応じ、レシートを発行するレシート発行処理又はレシート発行処理に相当する処理が選択的に実行される。これにより、レシートの発行に係る発行区分(つまり、レシート発行形式)を会員顧客毎に自動的に選択することが可能になる。例えば、レシートを希望しない顧客に対してはレシートの発行を中止し、電子データを希望する顧客に対してはレシート情報(レシートイメージやCSV形式データ等)をEメールで転送する等のレシート発行形式を会員顧客の希望に沿って自動選択することが可能になる。
【0075】
なお、本実施の形態の商品販売データ処理システム1は、複数台のPOS端末2をストアコンピュータ4に接続したPOSシステム5と、会員サーバ7とで構成したがこれに限るものではない。例えば、1台のスタンドアロン型のECRのみからなる構成であっても同様に適用できる。この場合、前述したPOS端末2の構成を借用して説明すれば、そのメモリ部15中に会員マスタファイルF3を備え、POS制御部14に前述したような全ての制御を受け持たせればよい。また、ストアコンピュータ4と会員サーバ7とは、一体であっても良い。
【0076】
次に、本発明の第二の実施の形態を図14ないし図18に基づいて説明する。なお、本発明の第一の実施の形態において説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。本実施の形態は、前述した第一の実施の形態とは、商品販売データ処理システムのシステム構成が異なるものである。
【0077】
ここで、図14は本実施の形態の商品販売データ処理システム50を概略的に示すシステム構成図である。図14に示すように、本実施の形態の商品販売データ処理システム50は、第一の実施の形態において説明した商品販売データ処理システム1に加えて、顧客に対する種々の情報の提供を簡易な操作で可能にした情報提供装置51を備えているものである。
【0078】
情報提供装置51は、レシート発行端末として機能し、POS端末2と同様にストアコンピュータ4を経由して会員サーバ7に接続されている。情報提供装置51は、その外観については周知のものと何ら変わるものではないため説明を簡略化するが、図15に示すように、ハウジング52の上面に配置される液晶表示パネルである表示装置53、この表示装置53の表示面に重ねて配置される入力装置としてのタッチパネル54、入力装置としてのキーボード55、ICカードである会員カードCの挿入を受付けてその会員カードCとの間でデータの授受を行うICカードリーダライタ56、及び、ハウジングの内部に内蔵されたプリンタ57(図16参照)によって印刷された印刷物(例えば、レシートやチケット等)を発行するための発行口57aを備えている。
【0079】
このような情報提供装置51の電装系は図16に示すように構成されている。情報提供装置51は、CPU、このCPUを動作させるための制御プログラムを格納するROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部58と、ROM等で構成されるメモリ部59とを保有し、バス60を介して接続された通信インタフェース61から、LAN3を介してストアコンピュータ4との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。そして、制御部58は、CPUがROMの制御プログラムに従って動作することにより、後述する識別番号取得手段と、印字データ取得手段と、レシート発行手段とを実現する。
【0080】
また、制御部58には、バス60及びI/O機器制御部62を介して、前述した表示装置53、タッチパネル54、キーボード55、ICカードリーダライタ56とともに、プリンタ57が接続されている。
【0081】
一方、本実施の形態の商品販売データ処理システム50においては、第一の実施の形態の商品販売データ処理システム1とは、会員サーバ7のハードディスクドライブ装置(HDD)37に格納されるレシート選択ファイルF4(図7参照)において記憶されるレシートの発行形式選択に係るデータの種別が異なるものとなっている。本実施の形態のレシートの発行形式選択に係るデータは、レシートの発行形式No.であって、
発行形式No.1 : 通常レシート発行
発行形式No.2 : 縮小印字
発行形式No.3 : 合計のみ印字
発行形式No.4 : レシート発行不要
発行形式No.5 : 領収書発行
発行形式No.6 : Eメール転送
発行形式No.7 : ICカード蓄積
発行形式No.11 : 情報提供装置51からの通常レシート発行
発行形式No.12 : 情報提供装置51からの縮小印字
発行形式No.13 : 情報提供装置51からの合計のみ印字
発行形式No.14 : 情報提供装置51からの領収書発行
の11パターンに区分けされている。
【0082】
11パターンのレシートの発行形式選択に係るデータのうち、縮小印字、合計のみ印字、領収書発行、Eメール転送、ICカード蓄積については、第一の実施の形態で説明したものと何ら変わるものではないため、その説明は省略する。発行形式No.11の情報提供装置51での通常レシート発行は、情報提供装置51のプリンタ57により標準ピッチ及び標準文字サイズで印字したレシートを発行するものである。発行形式No.12の情報提供装置51での縮小印字は、情報提供装置51のプリンタ57による印字の際に通常印字に比べて印字文字サイズやフィードピッチを小さくすることにより、発行されるレシートの長さを短くするものである。発行形式No.13の情報提供装置51での合計のみ印字は、情報提供装置51のプリンタ57による印字の際に通常印字とは異なり売上商品の明細を印字することなく合計金額のみを印字することにより、発行されるレシートの長さを短くするものである。発行形式No.14の情報提供装置51での領収書発行は、レシートを領収書の態様で発行するものである。
【0083】
つまり、本実施の形態における売上処理の際に、顧客により会員カードCが提示され、この提示された会員カードCの会員コードに基づいてレシート選択ファイルF4を検索し、会員サーバ7から受信したレシートの発行形式選択に係るデータ(「レシートの発行形式No.」)に基づくPOS端末2におけるレシート発行処理(図8に示すステップS8、ステップS15)は、以下のようになる。
【0084】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“1”であった場合には、累計ポイント値の情報を含む取引データをプリンタ19によって印字用紙上に標準ピッチ及び標準文字サイズで印字し、図10に示すような標準とされるレシート(通常レシート)R1を発行する。
【0085】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“2”であった場合には、累計ポイント値の情報を含む取引データをプリンタ19によって印字用紙上に通常印字に比べて印字文字サイズやフィードピッチを小さくして印字し、図11に示すような通常レシートに比べて長さの短いレシート(縮小レシート)R2を発行する。
【0086】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“3”であった場合には、売上商品の明細を印字することなく合計金額のみをプリンタ19によって印字用紙上に印字し、図12に示すような通常レシートに比べて長さの短いレシート(合計のみレシート)R3を発行する。
【0087】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“4”であった場合には、プリンタ19によってレシートを発行することなく、そのまま処理を終了する。
【0088】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“5”であった場合には、売上商品の明細を印字することなく合計金額のみをプリンタ19によって印字用紙上に印字した図13に示すような領収書R4を発行する。
【0089】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“6”であった場合には、レシート情報(レシートイメージやCSV形式データ等)をEメールによって買上げ客の指定するパーソナルコンピュータ等に転送する。より詳細には、レシート情報(レシートイメージやCSV形式データ等)が累計ポイント値の情報や取引データ等に基づいて生成され、このレシート情報が会員マスタファイルF3に記憶されている会員情報(Eメールアドレス)に応じてストアコンピュータ4からインターネットを介して送信されるものである。
【0090】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“7”であった場合には、レシート情報(CSV形式データ等)を会員カードCのEEPROMにICカードリーダライタ12を用いて書き込む。より詳細には、レシート情報(CSV形式データ等)が累計ポイント値の情報や取引データ等に基づいて生成され、このレシート情報がICカードリーダライタ12に挿入されている会員カードCのEEPROMに書き込まれるものである。
【0091】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“11”であった場合には、累計ポイント値の情報を含む取引データを情報提供装置51のプリンタ57によって印字用紙上に標準ピッチ及び標準文字サイズで印字し、図10に示すような標準とされるレシート(通常レシート)R1を発行するものであるため、当該“通常レシートR1”の印字データを会員コードに対応付けて会員サーバ7に送信し、印字データ記憶部である会員サーバ7のハードディスクドライブ装置(HDD)37の所定のエリア(印字データファイル)に格納する。
【0092】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“12”であった場合には、累計ポイント値の情報を含む取引データを情報提供装置51のプリンタ57によって印字用紙上に通常印字に比べて印字文字サイズやフィードピッチを小さくして印字し、図11に示すような通常レシートに比べて長さの短いレシート(縮小レシート)R2を発行するものであるため、当該“縮小レシートR2”の印字データを会員コードに対応付けて会員サーバ7に送信し、会員サーバ7のハードディスクドライブ装置(HDD)37の所定のエリア(印字データファイル)に格納する。
【0093】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“13”であった場合には、売上商品の明細を印字することなく合計金額のみを情報提供装置51のプリンタ57によって印字用紙上に印字し、図12に示すような通常レシートに比べて長さの短いレシート(合計のみレシート)R3を発行するものであるため、当該“合計のみレシートR3”の印字データを会員コードに対応付けて会員サーバ7に送信し、会員サーバ7のハードディスクドライブ装置(HDD)37の所定のエリア(印字データファイル)に格納する。
【0094】
会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“14”であった場合には、売上商品の明細を印字することなく合計金額のみを情報提供装置51のプリンタ57によって印字用紙上に印字した図13に示すような領収書R4を発行するものであるため、当該“領収書R4”の印字データを会員コードに対応付けて会員サーバ7に送信し、会員サーバ7のハードディスクドライブ装置(HDD)37の所定のエリア(印字データファイル)に格納する。
【0095】
以上のような会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」に基づくレシート発行処理を実行することで取引が終了する。
【0096】
本実施の形態においては、POS端末2での取引が終了した顧客であって「レシートの発行形式No.」“11〜14”を選択した顧客は、所望のタイミングで情報提供装置51から「レシートの発行形式No.」“11〜14”のいずれかの形式のレシート等を発行することが可能になっている。続いて、情報提供装置51を利用したレシート発行処理について、情報提供装置51側の制御部58による制御処理を示す図17のフローチャート、及び、会員サーバ7側のサーバ制御部29による制御処理を示す図18のフローチャートを参照して説明する。
【0097】
顧客は、情報提供装置51のICカードリーダライタ56に会員カードCを挿入するとともに表示装置53に表示された「レシート発行」キー(図示せず)をタッチパネル54を介して操作する。そして、制御部58は「レシート発行」キーの操作を検知すると(ステップS41のY)、ICカードリーダライタ56に挿入された会員カードCについてICカードリーダライタ56で読み取りを行って会員コードを取得し(ステップS42:識別番号取得手段)、その会員コードをキーとして会員サーバ7側に印字データの問合せを行う(ステップS43:印字データ取得手段)。
【0098】
印字データの問合せを受けた会員サーバ7側では、図18に示すように、印字データの問合せを認識し(ステップS51のY)、問合せのあった会員コードに基づいて印字データファイルを検索し、問合せのあった会員コードに対応付けられた印字データを読み出す(ステップS52)。
【0099】
その後、読み出した印字データを含む伝文をセットし(ステップS53)、その伝文を問合せのあった情報提供装置51に応答する(ステップS54:印字データ取得手段)。
【0100】
印字データを問合せた情報提供装置51では、この応答を受けた後、印字データに基づいてプリンタ57によりレシート等を印字発行するレシート発行処理を実行する(ステップS44:レシート発行手段)。ここでプリンタ57により印字発行されるレシート等は、「レシートの発行形式No.」が“11”であった場合には図10に示すような標準とされるレシート(通常レシート)R1であり、「レシートの発行形式No.」が“12”であった場合には図11に示すような通常レシートに比べて長さの短いレシート(縮小レシート)R2であり、「レシートの発行形式No.」が“13”であった場合には図12に示すような通常レシートに比べて長さの短いレシート(合計のみレシート)R3であり、「レシートの発行形式No.」が“14”であった場合には図13に示すような領収書R4である。
【0101】
ここに、商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データに基づいて所定の印字形式に生成された印字データが必要な場合に、その印字データに対応付けられている会員カードC毎に付された会員顧客を特定する識別番号である会員コードを、情報提供装置51のICカードリーダライタ56に会員カードCを挿入して読み取ることで、印字データに基づくレシート等(R1,R2,R3,R4)を印字発行することが可能になる。例えば、一定期間にわたって印字データをまとめて会員サーバ7のハードディスクドライブ装置(HDD)37の所定のエリア(印字データファイル)に記憶しておき、家計簿の記載等の所望のタイミングで印字データに基づくレシート等を情報提供装置51からまとめて印字発行することが可能になるので、使い勝手が飛躍的に向上する。
【0102】
なお、本実施の形態においては、会員サーバ7から受信した「レシートの発行形式No.」が“7”であった場合には、レシート情報(CSV形式データ等)を会員カードCのEEPROMにICカードリーダライタ12を用いて書き込むようにした。このようにして会員カードCのEEPROMに書き込まれたレシート情報(CSV形式データ等)を情報提供装置51のICカードリーダライタ56を用いて読み取り、読み取ったレシート情報(CSV形式データ等)に応じてレシート等(R1,R2,R3,R4)を発行するようにしても良い。このようにしても、家計簿の記載等の所望のタイミングでレシート等を情報提供装置51からまとめて印字発行することが可能になるので、使い勝手が飛躍的に向上する。
【0103】
なお、各実施の形態においては、レシートの発行に係る発行区分である「レシートの発行形式No.」をレシート選択ファイルF4において会員カードCの会員コードに対応付けて記憶するようにしたが、これに限るものではなく、会員カードCにレシートの発行に係る発行区分である「レシートの発行形式No.」を記憶するようにしても良い。この場合には、会員カードCからレシートの発行に係る発行区分である「レシートの発行形式No.」を直接読み取って処理を実行する(発行区分取得手段)ことになる。
【0104】
また、各実施の形態においては、会員カードCとしてICメモリを有するICカードで構成したが、これに限るものではなく、磁気ストライプを有する磁気カードで構成するようにしても良い。ただし、その場合には、カードリーダも磁気カードに対応させる必要があるのは言うまでもない。
【0105】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の商品販売データ処理装置によれば、商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データをプリンタによって印字用紙に印字してレシートとして発行可能な商品販売データ処理装置において、前記レシートの発行に係る発行区分が予め複数用意されており、会員カードを所有する会員顧客が希望する前記レシートの発行に係る発行区分を、当該会員顧客の前記会員カードに記憶されているデータを読み取ることにより取得する発行区分取得手段と、この発行区分取得手段により取得された前記レシートの発行区分に応じ、前記レシートを発行するレシート発行処理又はレシート発行処理に相当する処理を選択的に実行するレシート発行手段と、を備え、会員カードを所有する会員顧客が希望するレシートの発行に係る発行区分に応じ、レシートを発行するレシート発行処理又はレシート発行処理に相当する処理を選択的に実行することにより、レシートの発行に係る発行区分(つまり、レシート発行形式)を会員顧客毎に自動的に選択することができるので、例えばレシートを希望しない顧客に対してはレシートの発行を中止し、電子データを希望する顧客に対してはレシートデータをEメールで転送する等のレシート発行形式を会員顧客の希望に沿って自動選択することができる。
【0106】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の商品販売データ処理装置において、前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理の一つは、前記プリンタによる印字のフィードピッチ及び文字サイズを小さくした縮小印字による縮小レシートを発行するものであって、たとえ買上げ商品点数が多い場合であってもレシート長を短く抑えることが可能な縮小レシートを発行するようにしたことにより、財布等にレシートをしまう際におけるレシートの取り扱いを容易にすることができるとともに、印字用紙の消費量を低減することができる。
【0107】
請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の商品販売データ処理装置において、前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理の一つは、前記取引データとして合計金額のみを前記プリンタにより印字した合計のみレシートを発行するものであって、合計金額のみを確認したい顧客に対しては、無駄となる売上明細等を排除して合計金額のみが印字された合計のみレシートを発行することにより、印字用紙の消費量を低減することができる。
【0108】
請求項4記載の発明によれば、請求項1記載の商品販売データ処理装置において、前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理の一つは、前記プリンタによる前記レシートの発行を中止するものであって、レシートが不要な顧客に対しては最初からレシートを発行しないことにより、印字用紙の無駄や印字用の消費電力の無駄を少なくすることができる。
【0109】
請求項5記載の発明によれば、請求項1記載の商品販売データ処理装置において、前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理の一つは、前記取引データとして合計金額のみを前記プリンタにより印字した領収書を発行するものであって、領収書のみを発行するようにしたことにより、領収書発行の際にはレシートを無駄に発行することを防止することができるので、印字用紙の消費量を低減することができる。
【0110】
請求項6記載の発明によれば、請求項1記載の商品販売データ処理装置において、前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理に相当する処理の一つは、前記取引データをネットワークを介して所定の電子機器に送信するものであって、商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データを電子機器にインストールされている家計簿ソフトウェア等に直接取り込むことができるようになるので、使い勝手を飛躍的に向上させることができる。
【0111】
請求項7記載の発明によれば、請求項1記載の商品販売データ処理装置において、前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理に相当する処理の一つは、前記取引データを前記会員カードに設けられた記憶部に記憶するものであって、商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データを会員カードに設けられた記憶部にまとめておき、データが必要な場合には会員カードに設けられた記憶部から取引データを出力することができるようになるので、使い勝手を飛躍的に向上させることができる。
【0112】
請求項8記載の発明によれば、請求項1記載の商品販売データ処理装置において、前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理に相当する処理の一つは、前記取引データに基づいて所定の印字形式に生成された印字データを前記会員カード毎に付された会員顧客を特定する識別番号に対応付けて印字データ記憶部に記憶するものであって、商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データに基づいて所定の印字形式に生成された印字データが必要な場合に、その印字データに対応付けられている会員カード毎に付された会員顧客を特定する識別番号を入力することで印字データに基づくレシート等を印字発行することができるようになるので、例えば、一定期間にわたって印字データをまとめて印字データ記憶部に記憶しておき、家計簿の記載等の所望のタイミングで印字データに基づくレシート等をまとめて印字発行することができ、使い勝手を飛躍的に向上させることができる。
【0113】
請求項9記載の発明のレシート発行端末によれば、レシートを印字発行可能なプリンタを搭載したレシート発行端末であって、請求項7記載の商品販売データ処理装置により記憶部に取引データを記憶した会員カードから前記取引データを取得する取引データ取得手段と、この取引データ取得手段により取得した前記取引データに応じ、前記レシートを発行するレシート発行処理を実行するレシート発行手段と、を備えることにより、例えば、一定期間にわたって取引データをまとめて会員カードの記憶部に記憶しておき、家計簿の記載等の所望のタイミングで取引データに基づくレシート等をまとめて印字発行することができるので、使い勝手を飛躍的に向上させることができる。
【0114】
請求項10記載の発明のレシート発行端末によれば、レシートを印字発行可能なプリンタを搭載し、請求項8記載の商品販売データ処理装置に接続されたレシート発行端末であって、会員カードから会員顧客を特定する識別番号を取得する識別番号取得手段と、この識別番号取得手段により取得した前記識別番号に基づき、印字データ記憶部に記憶された印字データを取得する印字データ取得手段と、この印字データ取得手段により取得した前記印字データに応じ、前記レシートを発行するレシート発行処理を実行するレシート発行手段と、を備え、会員顧客を特定する識別番号に基づいて印字データ記憶部から所望の印字データを取得し、この印字データに応じてレシートを発行するレシート発行処理を実行することにより、例えば、一定期間にわたって印字データをまとめて印字データ記憶部に記憶しておき、家計簿の記載等の所望のタイミングで印字データに基づくレシート等をまとめて印字発行することができるので、使い勝手を飛躍的に向上させることができる。
【0115】
請求項11記載の発明のレシート印字形式の選択方法によれば、商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データをプリンタによって印字用紙に印字してレシートとして発行可能な商品販売データ処理装置において用いられ、プロセッサ演算処理により実現されるレシート印字形式の選択方法であって、前記レシートの発行に係る発行区分を予め複数用意し、会員カードを所有する会員顧客が希望する前記レシートの発行に係る発行区分を、当該会員顧客の前記会員カードに記憶されているデータを読み取ることにより取得する発行区分取得工程と、この発行区分取得工程により取得した前記レシートの発行区分に応じ、前記レシートを発行するレシート発行処理又はレシート発行処理に相当する処理を選択的に実行するレシート発行工程と、を含み、会員カードを所有する会員顧客が希望するレシートの発行に係る発行区分に応じ、レシートを発行するレシート発行処理又はレシート発行処理に相当する処理を選択的に実行することにより、レシートの発行に係る発行区分(つまり、レシート発行形式)を会員顧客毎に自動的に選択することができるので、例えばレシートを希望しない顧客に対してはレシートの発行を中止し、電子データを希望する顧客に対してはレシートデータをEメールで転送する等のレシート発行形式を会員顧客の希望に沿って自動選択することができる。
【0116】
請求項12記載の発明のプログラムによれば、商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データをプリンタによって印字用紙に印字してレシートとして発行可能な商品販売データ処理装置が備えるコンピュータを制御するプログラムであって、前記レシートの発行に係る発行区分が予め複数用意されており、会員カードを所有する会員顧客が希望する前記レシートの発行に係る発行区分を、当該会員顧客の前記会員カードに記憶されているデータを読み取ることにより取得する発行区分取得機能と、この発行区分取得機能により取得された前記レシートの発行区分に応じ、前記レシートを発行するレシート発行処理又はレシート発行処理に相当する処理を選択的に実行するレシート発行機能と、を前記コンピュータに実行させ、会員カードを所有する会員顧客が希望するレシートの発行に係る発行区分に応じ、レシートを発行するレシート発行処理又はレシート発行処理に相当する処理を選択的に実行することにより、レシートの発行に係る発行区分(つまり、レシート発行形式)を会員顧客毎に自動的に選択することができるので、例えばレシートを希望しない顧客に対してはレシートの発行を中止し、電子データを希望する顧客に対してはレシートデータをEメールで転送する等のレシート発行形式を会員顧客の希望に沿って自動選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の商品販売データ処理システムを概略的に示すシステム構成図である。
【図2】POS端末の構成を示す外観斜視図である。
【図3】キーボードのキー配置を示す平面図である。
【図4】POS端末の電装系を示すブロック図である。
【図5】ストアコンピュータの電装系を示すブロック図である。
【図6】会員サーバの電装系を示すブロック図である。
【図7】レシート選択ファイルのデータ構成を模式的に示す説明図である。
【図8】POS端末側の制御処理を示すフローチャートである。
【図9】会員サーバ側の制御処理を示すフローチャートである。
【図10】通常レシートの一例を示す平面図である。
【図11】縮小レシートの一例を示す平面図である。
【図12】合計のみレシートの一例を示す平面図である。
【図13】領収書の一例を示す平面図である。
【図14】本発明の第二の実施の形態の商品販売データ処理システムを概略的に示すシステム構成図である。
【図15】情報提供装置の構成を示す外観斜視図である。
【図16】情報提供装置の電装系を示すブロック図である。
【図17】情報提供装置側の制御処理を示すフローチャートである。
【図18】会員サーバ側の制御処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 商品販売データ処理装置
19,57 プリンタ
37 印字データ記憶部
51 レシート発行端末
C 会員カード
R2 縮小レシート
R3 合計のみレシート
R4 領収書
Claims (12)
- 商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データをプリンタによって印字用紙に印字してレシートとして発行可能な商品販売データ処理装置において、
前記レシートの発行に係る発行区分が予め複数用意されており、会員カードを所有する会員顧客が希望する前記レシートの発行に係る発行区分を、当該会員顧客の前記会員カードに記憶されているデータを読み取ることにより取得する発行区分取得手段と、
この発行区分取得手段により取得された前記レシートの発行区分に応じ、前記レシートを発行するレシート発行処理又はレシート発行処理に相当する処理を選択的に実行するレシート発行手段と、
を備えることを特徴とする商品販売データ処理装置。 - 前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理の一つは、前記プリンタによる印字のフィードピッチ及び文字サイズを小さくした縮小印字による縮小レシートを発行するものであることを特徴とする請求項1記載の商品販売データ処理装置。
- 前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理の一つは、前記取引データとして合計金額のみを前記プリンタにより印字した合計のみレシートを発行するものであることを特徴とする請求項1記載の商品販売データ処理装置。
- 前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理の一つは、前記プリンタによる前記レシートの発行を中止するものであることを特徴とする請求項1記載の商品販売データ処理装置。
- 前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理の一つは、前記取引データとして合計金額のみを前記プリンタにより印字した領収書を発行するものであることを特徴とする請求項1記載の商品販売データ処理装置。
- 前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理に相当する処理の一つは、前記取引データをネットワークを介して所定の電子機器に送信するものであることを特徴とする請求項1記載の商品販売データ処理装置。
- 前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理に相当する処理の一つは、前記取引データを前記会員カードに設けられた記憶部に記憶するものであることを特徴とする請求項1記載の商品販売データ処理装置。
- 前記レシートの発行区分に応じて前記レシート発行手段により実行される前記レシート発行処理に相当する処理の一つは、前記取引データに基づいて所定の印字形式に生成された印字データを前記会員カード毎に付された会員顧客を特定する識別番号に対応付けて印字データ記憶部に記憶するものであることを特徴とする請求項1記載の商品販売データ処理装置。
- レシートを印字発行可能なプリンタを搭載したレシート発行端末であって、
請求項7記載の商品販売データ処理装置により記憶部に取引データを記憶した会員カードから前記取引データを取得する取引データ取得手段と、
この取引データ取得手段により取得した前記取引データに応じ、前記レシートを発行するレシート発行処理を実行するレシート発行手段と、
を備えることを特徴とするレシート発行端末。 - レシートを印字発行可能なプリンタを搭載し、請求項8記載の商品販売データ処理装置に接続されたレシート発行端末であって、
会員カードから会員顧客を特定する識別番号を取得する識別番号取得手段と、
この識別番号取得手段により取得した前記識別番号に基づき、印字データ記憶部に記憶された印字データを取得する印字データ取得手段と、
この印字データ取得手段により取得した前記印字データに応じ、前記レシートを発行するレシート発行処理を実行するレシート発行手段と、
を備えることを特徴とするレシート発行端末。 - 商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データをプリンタによって印字用紙に印字してレシートとして発行可能な商品販売データ処理装置において用いられ、プロセッサ演算処理により実現されるレシート印字形式の選択方法であって、
前記レシートの発行に係る発行区分を予め複数用意し、会員カードを所有する会員顧客が希望する前記レシートの発行に係る発行区分を、当該会員顧客の前記会員カードに記憶されているデータを読み取ることにより取得する発行区分取得工程と、
この発行区分取得工程により取得した前記レシートの発行区分に応じ、前記レシートを発行するレシート発行処理又はレシート発行処理に相当する処理を選択的に実行するレシート発行工程と、
を含んでなることを特徴とするレシート印字形式の選択方法。 - 商品の売上登録処理に基づいて生成された取引データをプリンタによって印字用紙に印字してレシートとして発行可能な商品販売データ処理装置が備えるコンピュータを制御するプログラムであって、
前記レシートの発行に係る発行区分が予め複数用意されており、会員カードを所有する会員顧客が希望する前記レシートの発行に係る発行区分を、当該会員顧客の前記会員カードに記憶されているデータを読み取ることにより取得する発行区分取得機能と、
この発行区分取得機能により取得された前記レシートの発行区分に応じ、前記レシートを発行するレシート発行処理又はレシート発行処理に相当する処理を選択的に実行するレシート発行機能と、
を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001142193A JP3774378B2 (ja) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | 商品販売データ処理装置、レシート発行端末、レシート印字形式の選択方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001142193A JP3774378B2 (ja) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | 商品販売データ処理装置、レシート発行端末、レシート印字形式の選択方法及びプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002342836A JP2002342836A (ja) | 2002-11-29 |
JP3774378B2 true JP3774378B2 (ja) | 2006-05-10 |
Family
ID=18988541
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001142193A Expired - Fee Related JP3774378B2 (ja) | 2001-05-11 | 2001-05-11 | 商品販売データ処理装置、レシート発行端末、レシート印字形式の選択方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3774378B2 (ja) |
Families Citing this family (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006260168A (ja) * | 2005-03-17 | 2006-09-28 | Oki Electric Ind Co Ltd | 自動取引装置、pos端末、自動取引システムおよびそれに使用するicカードならびに携帯電話 |
JP2007079753A (ja) * | 2005-09-13 | 2007-03-29 | Shinko Electric Co Ltd | クレジットカード精算システム |
JP4904763B2 (ja) * | 2005-10-05 | 2012-03-28 | 株式会社寺岡精工 | Posレジスタ |
JP5270238B2 (ja) * | 2008-07-03 | 2013-08-21 | 富士通エフ・アイ・ピー株式会社 | レジスタ装置 |
JP5459758B2 (ja) * | 2008-12-16 | 2014-04-02 | Necインフロンティア株式会社 | レシート・領収書発行システム、その発行方法、レシート・領収書発行プログラム及びプログラム記録媒体 |
JP2010157153A (ja) * | 2008-12-29 | 2010-07-15 | It Cars Co Ltd | オーダー情報管理装置、及びこれを用いて構成されるオーダー情報管理システム、並びにオーダー情報を管理する為のプログラム。 |
JP5248459B2 (ja) * | 2009-10-20 | 2013-07-31 | 東芝テック株式会社 | 電子レシートシステム |
JP2011107774A (ja) * | 2009-11-12 | 2011-06-02 | Toshiba Tec Corp | 商品販売データ処理装置及びその制御プログラム |
JP5261455B2 (ja) * | 2010-08-30 | 2013-08-14 | 東芝テック株式会社 | データ処理装置、およびプリンタ |
JP5421210B2 (ja) * | 2010-08-31 | 2014-02-19 | 東芝テック株式会社 | 決済装置及びプログラム |
JP5629254B2 (ja) * | 2011-11-14 | 2014-11-19 | 東芝テック株式会社 | 商品販売データ処理装置 |
JP5530475B2 (ja) * | 2012-03-23 | 2014-06-25 | 東芝テック株式会社 | 商品販売データ処理装置およびプログラム |
JP5994349B2 (ja) * | 2012-04-12 | 2016-09-21 | 富士通株式会社 | Posシステム |
JP6056262B2 (ja) * | 2012-08-24 | 2017-01-11 | セイコーエプソン株式会社 | 記録装置、端末装置、記録システム、及び、記録装置の制御方法 |
JP5758431B2 (ja) * | 2013-04-09 | 2015-08-05 | 東芝テック株式会社 | 電子レシートシステム |
JP6402483B2 (ja) * | 2014-05-02 | 2018-10-10 | 株式会社寺岡精工 | 商品販売データ処理システム及びプログラム |
JP6302873B2 (ja) * | 2015-06-29 | 2018-03-28 | 東芝テック株式会社 | 商品販売データ処理装置 |
JP6338636B2 (ja) * | 2016-10-31 | 2018-06-06 | 東芝テック株式会社 | レシート発行方法 |
JP6635160B2 (ja) * | 2018-09-13 | 2020-01-22 | 株式会社寺岡精工 | 商品販売データ処理システム |
JP6974567B2 (ja) * | 2019-03-22 | 2021-12-01 | 東芝テック株式会社 | チェックアウトシステムおよびその動作方法と決済装置 |
JP7156344B2 (ja) * | 2020-09-14 | 2022-10-19 | 日本電気株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、およびコンピュータプログラム |
-
2001
- 2001-05-11 JP JP2001142193A patent/JP3774378B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002342836A (ja) | 2002-11-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3774378B2 (ja) | 商品販売データ処理装置、レシート発行端末、レシート印字形式の選択方法及びプログラム | |
JP5165219B2 (ja) | キャッシュレジスタシステム | |
JP6965056B2 (ja) | 取引決済システム、取引処理装置、決済装置及びそのプログラム | |
JP4933992B2 (ja) | 商品販売データ処理装置 | |
JP2023062026A (ja) | 商品販売データ処理装置及び制御プログラム | |
JP2013131038A (ja) | 商品情報処理装置およびそのプログラム | |
JP3745647B2 (ja) | クーポン発券システム | |
JP6251146B2 (ja) | チェックアウトシステムおよび決済装置並びにその制御プログラム | |
JP3587736B2 (ja) | 商品販売登録データ処理装置 | |
JPH07121772A (ja) | Posシステムにおけるクーポン処理方法 | |
US20110004542A1 (en) | Article sales data processing apparatus and capital investment increase method | |
JP2003272053A (ja) | 商品販売データ処理装置及びこの装置のサービスポイント後付与方法並びにサービスポイント後付与プログラム | |
JP7266837B2 (ja) | 登録装置及び商品販売データ処理システム | |
JP2018092373A (ja) | チェックアウトシステム、登録装置、決済装置及び制御プログラム | |
JP6994352B2 (ja) | 免税処理装置、免税処理システムおよび免税処理プログラム | |
JP5000431B2 (ja) | 情報端末装置 | |
JP2001143159A (ja) | 商品販売登録データ処理装置 | |
JP5958672B2 (ja) | 商品登録装置、精算装置及びプログラム | |
JP5497848B2 (ja) | 商品登録装置およびプログラム | |
JP3574750B2 (ja) | Icカードposシステム | |
JP6874188B2 (ja) | チェックアウトシステム | |
JP6806938B2 (ja) | チェックアウトシステム、登録装置およびその制御プログラム | |
JPH04225498A (ja) | 商品販売データ処理装置 | |
JPH0737161A (ja) | 商品販売データ処理装置 | |
JP6783913B2 (ja) | 商品登録装置並びにその制御プログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040322 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050721 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050726 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060214 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060217 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |