JPH0737161A - 商品販売データ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 累積特典ポイント記録用のカードを忘れてし
まっても、そのときの買い物で生した特典ポイントを無
効にすることなくその後の来店の際に容易に加算できる
ようにする。 【構成】 登録締めキーの操作後、カードの累積特典ポ
イントデータが入力されている場合には、この累積特典
ポイントデータに今回の特典ポイントを加算し、加算結
果をカードに記録して、累積特典ポイントデータを更新
する。一方、カードの累積特典ポイントデータが入力さ
れていない場合には、今回の特典ポイントを表わすポイ
ントバーコードをレシートに印刷する。後日、このレシ
ートのポイントバーコードがスキャナで読み取られる
と、そのポイントバーコードが表わす特典ポイントをカ
ードの累積特典ポイントデータに加算し、加算結果をカ
ードに記録して、累積特典ポイントデータを更新する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、顧客が買い上げた商品
の合計金額等から特典ポイントを計算し、このポイント
を各顧客がそれぞれ所有する磁気カード等の媒体で顧客
毎に累積して、累積特典ポイントに応じて所定のサービ
スを行うことにより顧客の定着化を狙った小売店で利用
される電子式キャッシュレジスタ及びＰＯＳ（販売時点
情報管理）端末等の商品販売データ処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】スーパーマーケット等の量販店や衣料，
食料品等の専門店のなかには、特典ポイント制度と呼ば
れるサービスを導入している店がある。この制度は会員
となった顧客に累積特典ポイント記録用媒体として磁気
カードを配布し、この磁気カードで買い物毎に算出され
る特典ポイントを累積する。そして、累積得点ポイント
が所定のポイントに達した顧客に景品を与えたり、値引
き等を行う制度であり、顧客の定着化を期待できる。

【０００３】このような店では、一般に、磁気カードに
対するデータ読み書き装置として磁気カードリーダ・ラ
イタを備えた特典ポイント機能付ＰＯＳ端末が使用され
ている。

【０００４】従来のこの種のＰＯＳ端末は、キーボード
やバーコードスキャナの操作入力により１顧客が買い上
げる商品の売上登録が行われ、続いて登録締めキーの操
作入力によりその顧客の登録終了が宣言されると、売上
登録された全商品の合計金額等から今回の特典ポイント
を計算するとともに、磁気カードのデータ有無を判断す
る。

【０００５】そして、磁気カードリーダ・ライタによっ
て磁気カードのデータが読み込まれている場合には、会
員客の登録なので、その磁気カードデータである前回ま
での累積特典ポイントに今回の特典ポイントを加算し、
その加算結果を磁気カードリーダ・ライタによって磁気
カードに書込んで累積得点ポイントデータを更新する。

【０００６】これに対し、磁気カードのデータが読み込
まれていない場合には、会員客以外の登録とみなして、
今回の特典ポイントを無効にしていた。

【０００７】このため、たとえ会員客でも磁気カードを
忘れてしまった場合には今回の買い物で発生した特典ポ
イントを今までの累積得点ポイントに加算することはで
きなかった。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】このように従来のこの
種の商品販売データ処理装置においては、データ読み書
き装置（磁気カードリーダ・ライタ）によって累積特典
ポイント記録用媒体（磁気カード）のデータが読取られ
ていない場合には、登録締めキーの操作入力により自動
算出された特典ポイントが無効化されていたので、累積
特典ポイント記録用媒体を忘れてしまった顧客に対して
はそのときの買い物で発生した特典ポイントが無効とな
っていた。

【０００９】そこで本発明は、累積特典ポイント記録用
媒体を持参しなかった顧客に対しても、そのときの買い
物で発生した特典ポイントを無効にすることなくその後
の来店の際に容易に加算することができ、特典ポイント
制度のサービス性向上を図り得る商品販売データ処理装
置を提供しようとするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、商品登録手段
により商品の売上登録が行われる毎にその商品の販売デ
ータを記憶部に登録処理し、かつ登録締め手段により１
取引の登録終了が宣言される毎にプリンタによりレシー
トを印字発行するとともにその１取引で登録された商品
の販売データに基づいて特典ポイントを算出する商品販
売データ処理装置において、各顧客がそれぞれ所有する
累積特典ポイント記録用媒体からのデータ読取り及び当
該媒体へのデータ書込みを処理するデータ読み書き装置
と、このデータ読み書き装置により媒体から読取られた
累積特典ポイントデータの入力有無を判断する媒体有無
判断手段と、登録締め手段による登録終了宣言後、判断
手段により累積特典ポイントデータの入力有りが確認さ
れると、その累積特典ポイントデータに特典ポイントを
加算し、その加算結果をデータ読み書き装置を介して媒
体に書込んで累積特典ポイントデータを更新する第１の
累積特典ポイント更新手段と、判断手段により累積特典
ポイントデータの入力無しが確認されると、プリンタに
よりレシートに特典ポイントを表わすコードを印刷して
発行するポイントコード付レシート発行手段と、特典ポ
イントを示すコードを読取るコード読取り手段と、この
読取り手段によりコードが読み取られるとともに判断手
段により累積特典ポイントデータの入力有りが確認され
ると、その累積特典ポイントデータにコードに対応する
特典ポイントを加算し、その加算結果をデータ読み書き
装置を介して媒体に書込んで累積特典ポイントデータを
更新する第２の累積特典ポイント更新手段とを備えたも
のである。

【００１１】

【作用】このような構成の本発明であれば、商品登録手
段により１顧客が買い上げる商品の売上登録が行われ、
続いて登録締め手段により登録終了が宣言されると、そ
の顧客が買い上げる商品の販売データに基づいて特典ポ
イントが自動的に算出される。

【００１２】このとき、データ読み書き装置に累積特典
ポイント記録用媒体がセットされており、データ読み書
き装置により媒体の累積特典ポイントデータが読取られ
入力されていると、その累積特典ポイントデータに今回
の特典ポイントが加算され、その加算結果がデータ読み
書き装置により上記媒体に書込まれて累積特典ポイント
データが更新される。すなわち、累積特典ポイント記録
用媒体を所持していた顧客に対しては、今回の買い物で
発生した特典ポイントがそれまでの累積得点ポイントに
直ちに加算される。

【００１３】これに対し、データ読み書き装置に累積特
典ポイント記録用媒体がセットされておらず、累積特典
ポイントデータが入力されていない場合には、今回の特
典ポイントを表わすコードがレシートに印字されて発行
される。

【００１４】一方、レシートに印字されているコードが
コード読取り手段により読み取られるとともに、データ
読み書き装置に累積特典ポイント記録用媒体がセットさ
れて、この媒体の累積特典ポイントデータが入力される
と、その累積特典ポイントデータにコードに対応する特
典ポイントが加算され、その加算結果が上記媒体に書込
まれて累積特典ポイントデータが更新される。

【００１５】すなわち、累積特典ポイント記録用媒体を
忘れてしまった顧客に対しては、今回の買い物で発生し
た特典ポイントが一旦コード化されてレシートに印字さ
れ、後日、累積特典ポイント記録用媒体とコード付レシ
ートとを店に持っていくことにより加算される。

【００１６】

【実施例】以下、本発明を回線接続された上位のＰＯＳ
コントローラによって管理されるＰＯＳ端末に適用した
一実施例について、図面を参照しながら説明する。

【００１７】なお、この実施例では説明の便宜上、１度
の買い物で顧客が買い上げた全商品の合計金額に対して
一定の比率で特典ポイントを算出し、この特典ポイント
を磁気カードで累積する場合について述べる。

【００１８】図１はこの実施例におけるＰＯＳ端末の外
観構成を示す斜視図であり、ＰＯＳ端末は、端末本体１
に信号ケーブル２を介して磁気カードリーダ・ライタ３
を接続して、店の会計場所に設置される。

【００１９】端末本体１は、正面にキーボード４を設
け、上面にＣＲＴディスプレイ等の表示器５を取り付け
ている。キーボード４には、置数キー４ａ，ＰＬＵ（プ
ライス・ルック・アップ）キー４ｂ，小計キー４ｃ，登
録締めキー４ｄ，発券キー４ｅ等の各種キーが配設され
ている。表示器５には正面側にキャッシャ用表示画面５
ａが形成され、背面側に顧客用表示画面５ｂが形成され
ている。

【００２０】また、キーボード４と表示装置５との間に
モードスイッチ６を設けている。このモードスイッチ６
は、「登録」，「点検」，「精算」，「設定」等の各種
業務モードを択一的に選択するためのスイッチである。
因みに、「登録」とは商品登録手段により売上登録され
た各商品の販売データを記憶部に登録処理する業務のモ
ードであり、「点検」とは「登録」によって商品販売デ
ータが登録処理された記憶部の内容をレポート出力する
業務のモードであり、「精算」とは「点検」と同様のレ
ポートを出力した後、記憶部の内容をクリアする業務の
モードであり、「設定」とは各種業務を実行する上で必
要なデータを予め記憶部に設定する業務のモードであ
る。

【００２１】端末本体１は、内部にレシート，ジャーナ
ル印字用のプリンタ７を搭載している。このプリンタ７
によって印字されたレシート用紙はレシート発行口７ａ
から排出され、ジャーナル用紙は内部で巻き取られるよ
うになっている。また、端末本体１の上面にはレシート
用紙及びジャーナル用紙の有無等を監視するための記録
紙監視窓７ｂが形成されている。

【００２２】端末本体１は、下方部に現金等を収容する
ためのドロワ８を形成している。また、各商品に付され
るバーコード等を光学的に読み取るためのバーコードス
キャナ９を接続している。

【００２３】磁気カードリーダ・ライタ３は、正面にカ
ード挿脱口１０を形成し、このカード挿脱口１０より挿
入された磁気カード１１に磁気記録されたデータの読取
り及び上記磁気カード１１に対するデータの磁気記録を
処理する。

【００２４】上記磁気カード１１は、会員となった顧客
に対して発行される累積特典ポイント記録用の媒体であ
り、会員番号，店コード，累積特典ポイント等の各デー
タが磁気記録されている。

【００２５】図２は端末本体１における制御回路の要部
構成を示すブロック図である。図示するように、端末本
体１は、主制御部として各部を制御するＣＰＵ（中央処
理装置）２１、このＣＰＵ２１の制御プログラム等を記
憶するＲＯＭ（リード・オンリ・メモリ）２２、商品販
売データの記憶部等として使用されるＲＡＭ（ランタセ
ム・アクセス・メモリ）２３、日時を計時するための時
計回路２４を備えている。

【００２６】また、前記キーボード４のキー入力を制御
するキーボードコントローラ２５、前記表示器５の各画
面表示を制御する表示コントローラ２６、前記プリンタ
７によるレシート及びジャーナル印字を制御するプリン
タコントローラ２７、前記バーコードスキャナ９によっ
て読取られたバーコードデータを入力するスキャナイン
タフェース２８、前記磁気カードリーダ・ライタ３にて
読取られた磁気カードデータの入力及び磁気カード１１
への磁気記録データの出力を処理するカードリーダ・ラ
イタインタフェース２９、前記回線を通じて行われるＰ
ＯＳコントローラとのデータ伝送を制御する通信制御回
路３０、前記モードスイッチ６の信号入力部として機能
するとともに、前記ドロワ８を開放動作させるドロワ開
放装置８ａへの駆動信号出力部として機能するＩ／Ｏポ
ート３１等が形成されている。

【００２７】前記ＣＰＵ２１と、ＲＯＭ２２，ＲＡＭ２
３，時計回路２４，キーボードコントローラ２５，表示
コントローラ２６，プリンタコントローラ２７，スキャ
ナインタフェース２８，カードリーダ・ライタインタフ
ェース２９，通信制御回路３０及びＩ／Ｏポート３１と
は、アドレスバス，データバス等のバスライン３２で接
続されている。

【００２８】前記ＲＡＭ２３は、バッテリ３２によって
電源がバックアップされている。そして、このＲＡＭ２
３には、商品販売データを登録処理するための記憶エリ
アの他、図３に示すように各商品を識別する商品コード
に対応して品名，単価等の商品固有情報が予め設定され
る商品情報設定テーブル４１、店のＩＤコードである店
舗コードが予め設定される店舗コード設定エリア４２、
１顧客が買い上げる全商品の合計金額を記憶する取引合
計器４３、磁気カード１１から読取った累積特典ポイン
トを記憶するカード累積ポイントエリア４４、１顧客の
今回の買い物で発生した特典ポイントを記憶する今回ポ
イントエリア４５等の各種メモリエリアが形成されてい
る。

【００２９】しかして、前記ＣＰＵ２１は、「登録」モ
ードにおいて商品コードの入力により商品の売上登録が
行われると、前記商品情報設定テーブル４１を参照して
入力商品コードに対応する商品情報を読出す。そして、
その商品情報中の単価に販売点数（商品コードの入力前
に置数キー４ａによって乗数が入力されている場合には
その乗数，乗数が入力されていない場合には“１”）を
乗じて販売金額を算出し、この販売点数及び販売金額の
商品販売データを記憶部に登録処理する。

【００３０】ここで、各商品には商品コードがバーコー
ド化されて印刷または貼付されており、このバーコード
をバーコードスキャナ９で読取り操作することによって
商品コードの入力が可能である。また、バーコードが付
されていない商品の場合には、置数キー４ａによって商
品コードを置数し、続いてＰＬＵキー４ｂを操作入力す
ることで商品コードの入力が可能である。ここに、バー
コードスキャナ９及びキーボード４は商品登録手段を構
成する。

【００３１】また、前記ＣＰＵ２１は、「登録」モード
において登録締めキー４ｄが操作入力されると図５の流
れ図に示す処理を実行するようにプログラム設定されて
いる。

【００３２】すなわち、先ずＳＴ１で１顧客が買上げる
商品の売上登録が行われた後で当該締めキー４ｄが操作
されたか否かを判断する。そして、売上登録後の操作入
力でないときには、キー入力をエラーとする。

【００３３】売上登録後の操作入力の場合には、ＳＴ２
として１顧客が買上げる商品の登録終了が宣言されたの
で、取引合計器４３にて記憶されている合計金額データ
等の登録締めデータをプリンタ７によりレシート及びジ
ャーナル印字させる。

【００３４】次に、ＳＴ３として上記取引合計器４３に
て記憶されている合計金額データ、つまりは１顧客が買
上げた商品の合計金額に対する特典ポイントを算出して
今回ポイントエリア４５に格納する。なお、特典ポイン
トは例えば合計金額を５００で除算した商（小数点以下
切捨）を演算により求める。

【００３５】次に、ＳＴ４としてカードリーダ・ライタ
３によって磁気カード１１のデータが読み込まれ、その
カードデータがカードリーダインタフェース２９を介し
て入力されているか否かを判断する。そして、入力され
ていない場合には、ＳＴ５としてキーボード４のキー入
力有無を判断する。そして、キー入力もない場合にはＳ
Ｔ４に戻る。

【００３６】ＳＴ４にて磁気カード１１のカードデータ
が入力されている場合には、そのカードデータ中の累積
特典ポイントがカード累積ポイントエリア４４に格納さ
れているので、ＳＴ６としてこの累積特典ポイントに今
回ポイントエリア４５内の特典ポイントを加算し、加算
結果をカードリーダ・ライタインタフェース２９を介し
て磁気カードリーダ・ライタ３に送出して、磁気カード
１１に磁気記録する。

【００３７】しかる後、ＳＴ７としてレシート発行口７
ａからレシートを発行し、かつＳＴ８としてカード累積
ポイントエリア４４及び今回ポイントエリア４５をそれ
ぞれクリアして、この処理を終了する。

【００３８】一方、ＳＴ５にてキー入力有りを確認し、
その入力キーが登録締めキー４ｄの場合には、前記ＳＴ
７に進み、レシート発行口７ａからレシートを発行し、
かつカード累積ポイントエリア４４及び今回ポイントエ
リア４５をそれぞれクリアして、この処理を終了する。

【００３９】また、ＳＴ５にてキー入力有りを確認し、
その入力キーが発券キー４ｅの場合には、ＳＴ９として
今回ポイントエリア４５の特典ポイントを表わすポイン
トバーコードを編集し、プリンタ７を制御してレシート
に上記ポイントバーコードを印字する。そして、このポ
イントバーコード付レシートをレシート発行口７ａから
発行したならば前記ＳＴ８に進み、カード累積ポイント
エリア４４及び今回ポイントエリア４５をそれぞれクリ
アして、この処理を終了する。

【００４０】ここに、登録締めキー４ｄは、登録締め手
段を構成する。ＣＰＵ２１は、前記ＳＴ４の処理により
媒体有無判断手段を構成し、前記ＳＴ５の処理により第
１の累積特典ポイント更新手段を構成し、前記ＳＴ９の
処理により特典コード付レシート発行手段を構成する。

【００４１】図６は前記ポイントバーコード付レシート
６０の一印字例を示す平面図である。このレシート６０
には、店舗名及びロゴデータ６１、日付及び端末番号デ
ータ６２、買上商品の名称及び金額データ６３、買上げ
商品の小計，外税額及び合計額の締めデータ６４、今回
特典ポイントデータ６５、取引番号及び時刻データ６６
に続いて、ポイントバーコード６７が印刷される。

【００４２】ここで、ポイントバーコード６７のデータ
フォーマットを図４に示す。すなわち、ポイントバーコ
ード６７は１０桁の数値からなり、先頭の２桁Ｆ１，Ｆ
２をポイントバーコードを特定するフラグとし、次の４
桁Ｘ１〜Ｘ４を店舗コードとし、次の３桁Ｐ１〜Ｐ３を
今回特典ポイントとし、最後の１桁をチェックデジット
としている。

【００４３】しかして、前記ＣＰＵ２１は、「登録」モ
ードにおいて、バーコードスキャナ９により読取られた
バーコードデータをスキャナインタフェース２８を介し
て入力し、そのバーコードデータの先頭２桁がポイント
バーコード６７を示すフラグＦ１，Ｆ２の場合にはポイ
ントバーコード６７のスキャニングなので、図７の流れ
図に示す処理を実行するようにプログラム設定されてい
る。

【００４４】すなわち、先ず、ＳＴ１１として入力され
たポイントバーコード６７中の店舗コードＸ１〜Ｘ４と
店舗コード設定エリア４２内の店舗コードとを比較す
る。そして、両店舗コードが一致しない場合には、当該
店舗以外の店舗で発行されたポイントバーコード付レシ
ート６０のポイントバーコード６７が読取られたので、
表示器５の両画面５ａ，５ｂに取扱い不可のメッセージ
を表示させて、この処理を終了する。

【００４５】これに対し、両店舗コードが一致する場合
には、当該店舗で発行されたポイントバーコード付レシ
ート６０のポイントバーコード６７が読取られたので、
ＳＴ１２としてそのポイントバーコード６７中の特典ポ
イントＰ１〜Ｐ３を今回ポイントエリア４５に格納す
る。次に、ＳＴ１３として表示器５の両画面５ａ，５ｂ
に磁気カードの挿入を要求するメッセージを表示させ
る。

【００４６】そして、ＳＴ１４としてカードリーダ・ラ
イタ３によって磁気カード１１のデータが読み込まれ、
そのカードデータがカードリーダ・ライタインタフェー
ス２９を介して入力されているか否かを判断する。そし
て、入力されていない場合には入力されるまで待機す
る。

【００４７】入力されている場合にはそのカードデータ
中の累積特典ポイントがカード累積ポイントエリア４４
に格納されているので、ＳＴ１５としてこの累積特典ポ
イントに今回ポイントエリア４５内の特典ポイント、つ
まりはポイントバーコード６７の特典ポイントを加算
し、加算結果をカードリーダ・ライタインタフェース２
９を介して磁気カードリーダ・ライタ３に送出して、磁
気カード１１に磁気記録する。

【００４８】しかる後、ＳＴ１６としてカード累積ポイ
ントエリア４４及び今回ポイントエリア４５をそれぞれ
クリアしたならば、この処理を終了する。

【００４９】ここに、バーコードスキャナ９はコード読
取り手段を構成する。また、ＣＰＵ２１は、前記ＳＴ１
４の処理により媒体有無判断手段を構成し、前記ＳＴ１
５の処理により第２の累積特典ポイント更新手段を構成
する。

【００５０】このように構成された本実施例において
は、バーコードスキャナ７による商品バーコードのスキ
ャニング及びキーボード４の所定キー操作によって１顧
客が買上げる商品の売上登録が行なわれ、続いて登録締
めキー４ｄが操作入力されてその顧客の登録終了が宣言
されると、取引合計器４３に記憶されたその顧客の買上
合計金額により今回の特典ポイントが自動的に算出され
て、今回ポイントエリア４５に格納される。

【００５１】ここでキャッシャは、顧客が会員でない場
合には登録締めキー４ｄを再度入力する。そうすると、
累積特典ポイント記録用の磁気カード１１に磁気記録さ
れている累積特典ポイントデータが入力されていないの
で、特典ポイントデータ６５及びポイントバーコード６
７が印刷されていない通常レシートがレシート発行口７
ａから発行される。

【００５２】また、顧客が会員であり、その顧客から磁
気カード１１の提示を受けた場合にはその磁気カード１
１を磁気カードリーダ・ライタ３のカード挿脱口１０よ
り挿入する。そうすると、磁気カード１１のカードデー
タ中の累積特典ポイントデータがカード累積ポイントエ
リア４４に格納される。

【００５３】そして、このカード累積ポイントエリア４
４内の累積特典ポイントデータに今回ポイントエリア４
５内の特典ポイントが加算され、加算結果が前記磁気カ
ード１１に磁気記録されて、カードデータ中の累積特典
ポイントが更新される。

【００５４】すなわち、磁気カード１１を所持していた
会員客に対しては、今回の買い物によって発生した特典
ポイントを直ちに磁気カード１１に磁気記録されていた
今までの累積特典ポイントに加算することができる。

【００５５】一方、会員ではあるが磁気カード１１を忘
れてしまった顧客の場合には、キャッシャは登録締めキ
ー４ｄの再入力の代わりに発券キー４ｅを操作入力す
る。そうすると、今回ポイントエリア４５内の特典ポイ
ントを表わすポイントバーコード６７が編集されてプリ
ンタ７によりレシート印字され、ポイントバーコード付
レシート６０として発行される。

【００５６】そこで、このポイントバーコード付レシー
ト６０を受取った顧客は、次に来店した際に自身の磁気
カード１１とともにレシート６０をキャッシャに提示す
る。一方、キャッシャはポイントバーコード付レシート
６０の提示を受けるとそのレシート６０に印刷されてい
るポイントバーコード６７をバーコードスキャナ９で読
取り操作する。

【００５７】そうすると、ポイントバーコード６７中の
店舗コードＸ１〜Ｘ４と店舗コードエリア設定エリア４
２内の店舗コードとの照合チェックが行われ、一致が確
認されると表示器５に磁気カード１１の挿入を要求する
メッセージが表示されるので、キャッシャは顧客から受
取った磁気カード１１を磁気カードリーダ・ライタ３に
挿入する。

【００５８】そうすると、その磁気カード１１に記録さ
れている累積特典ポイントにポイントバーコード６７中
の特典ポイントが加算され、加算結果が前記磁気カード
１１に磁気記録されて、カードデータ中の累積特典ポイ
ントが更新される。

【００５９】すなわち、磁気カード１１を忘れてしまっ
た顧客に対しては、今回の買い物によって発生した特典
ポイントを一旦バーコード化してレシートに印刷してお
き、後日このレシート上のポイントバーコード６７をバ
ーコードスキャナ９で読取ることにより、会員客の磁気
カード１１に磁気記録されていた今までの累積特典ポイ
ントに加算することができる。

【００６０】従って、たとえ磁気カード１１を忘れてし
まってもそのとき発生した特典ポイントを無効とするこ
となくそれまでの累積特典ポイントに加算することがで
きるので、無効としていた従来に比べてサービス性に優
れ、磁気カード１１を忘れてしまった顧客の購買意欲を
損ねることがない。

【００６１】また、ポイントバーコード６７を読取り操
作するだけで磁気カード１１を忘れてしまったときの買
い物で発生した特典ポイントを磁気カード１１の累積特
典ポイントに加算することができるので、操作が簡単で
あり、キャッシャの負担が増加することもない。

【００６２】さらに、ポイントバーコード６７に店舗コ
ードを付加し、店舗コード設定エリア４２に予め設定さ
れている店舗コードと比較照合して、一致する場合のみ
特典ポイントの加算を処理しているので、別店舗で発行
されたポイントバーコード付レシート６０のポイントバ
ーコード６７の特典ポイントを不正に加算してしまうこ
ともない。

【００６３】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではない。例えば、前記実施例では累積特典ポイント
記録用媒体として磁気カード１１を使用したが、これに
限定されるものではなく、ＩＣカード，光ディスク等の
携帯に便利な記録媒体であれば使用可能である。また、
本発明は特典ポイントの算出方法を特に限定するもので
はない。

【００６４】また、前記実施例では特典ポイントを示す
コードをバーコードとしたが、数字または文字列のコー
ドとし、これをＯＣＲ（光学式文字読取り装置）で読み
取るようにしてもよい。

【００６５】この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施可能であるのは勿論である。

【００６６】

【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、累
積特典ポイント記録用媒体を持参しなかった顧客に対し
ても、そのときの買い物で発生した特典ポイントを無効
にすることなくその後の来店の際に容易に加算すること
ができ、特典ポイント制度のサービス性向上を図り得る
商品販売データ処理装置を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例の外観斜視図。

【図２】 同実施例の要部ブロック図。

【図３】 同実施例のＲＡＭに形成される主要なメモリ
エリアを示す図。

【図４】 同実施例におけるポイントバーコードのデー
タフォーマットを示す図。

【図５】 同実施例におけるＣＰＵの登録締めキー処理
を示す流れ図。

【図６】 同実施例にて発行されるポイントバーコード
付レシートの一発行例を示す平面図。

【図７】 同実施例におけるＣＰＵのスキャニング処理
を示す流れ図。

【符号の説明】 １…端末本体 ３…磁気カードリーダ・ライタ（データ読み書き装置） ４…キーボード ５…表示器 ７…プリンタ ９…バーコードスキャナ（コード読取り手段） １１…磁気カード（累積特典ポイント記録用媒体） ２１…ＣＰＵ ４４…カード累積ポイントエリア ４５…今回ポイントエリア

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品登録手段により商品の売上登録が行
   われる毎にその商品の販売データを記憶部に登録処理
   し、かつ登録締め手段により１取引の登録終了が宣言さ
   れる毎にプリンタによりレシートを印字発行するととも
   にその１取引で登録された商品の販売データに基づいて
   特典ポイントを算出する商品販売データ処理装置におい
   て、 各顧客がそれぞれ所有する累積特典ポイント記録用媒体
   からのデータ読取り及び当該媒体へのデータ書込みを処
   理するデータ読み書き装置と、 このデータ読み書き装置により前記媒体から読取られた
   累積特典ポイントデータの入力有無を判断する媒体有無
   判断手段と、 前記登録締め手段による登録終了宣言後、前記判断手段
   により前記累積特典ポイントデータの入力有りが確認さ
   れると、その累積特典ポイントデータに前記特典ポイン
   トを加算し、その加算結果を前記データ読み書き装置を
   介して前記媒体に書込んで累積特典ポイントデータを更
   新する第１の累積特典ポイント更新手段と、 前記判断手段により前記累積特典ポイントデータの入力
   無しが確認されると、前記プリンタにより前記レシート
   に前記特典ポイントを表わすコードを印刷して発行する
   ポイントコード付レシート発行手段と、 前記特典ポイントを示すコードを読取るコード読取り手
   段と、 この読取り手段により前記コードが読み取られるととも
   に前記判断手段により前記累積特典ポイントデータの入
   力有りが確認されると、その累積特典ポイントデータに
   前記コードに対応する特典ポイントを加算し、その加算
   結果を前記データ読み書き装置を介して前記媒体に書込
   んで累積特典ポイントデータを更新する第２の累積特典
   ポイント更新手段と、を具備したことを特徴とする商品
   販売データ処理装置。