JP2005195633A

JP2005195633A - リストバンド及びリストバンドの印字方法

Info

Publication number: JP2005195633A
Application number: JP2003435104A
Authority: JP
Inventors: Yoji Tomosawa; 洋史友澤; Isao Watanabe; 勲渡辺
Original assignee: Sato Corp
Current assignee: Sato Corp
Priority date: 2003-12-26
Filing date: 2003-12-26
Publication date: 2005-07-21

Abstract

【課題】プリンタ１台により、発行時に手間がかからず、色の識別を可能とさせるリストバンドとその印字方法を提供すること。
【解決手段】少なくとも１色以上の色識別部３を有し、インクリボン１５の熱により転写させることによって、前記色識別部３の非該当の色を隠蔽させることで特定の色識別を可能とさせることを特徴とする。
【選択図】図５

Description

本発明は、目視により簡単に情報の識別が可能であり、特に色による情報の識別を可能としたリストバンド及びリストバンドの印字方法に関する。

病院やイベントなどの会場、遊園地などで人間の手首に取り付けるリストバンドが知られている。これらのリストバンドは、その使用する環境に関係する特定情報を印字して識別させることが大変多い。
具体的なリストバンドの使用例として、病院の患者用に発行するリストバンドが知られており、これには、患者の氏名、年齢、血液型、患者ＩＤ等の個人情報が印字される。そこで、何かしらの個人情報（特定情報）に基づいて患者識別を行う際に、色に注目して識別を行うことが考えられた。リストバンド自体が着色された、いろいろな種類の色のリストバンドを用意し、特定情報に基づいて、異なった色のリストバンドを発行させ、一目で簡単に個人情報の識別を可能としたリストバンドがある（例えば、特許文献1参照）。
これは、重要な個人情報や、一目で見分けが必要な個人情報、例えば、血液型別にリストバンド自体の色を変えて発行することにより、色による識別が可能となり、看護士などが血液型を間違えて輸血してしまうなどの医療ミスの削減を目的としたものである。

しかしながら、特許文献1のような、個人情報に基づいてリストバンド自体の色を変える場合は、リストバンドを色ごとにそれぞれ購入しなければならず、色による消費量の違いが発生する。消費量の予測を色ごとに行わなくてはならず、その上、在庫状況の確認に手間がかかってしまうという問題がある。
また、個人情報、例えば、血液型別にリストバンドの色を変えた場合、リストバンドに患者氏名などの個人情報をプリンタを用いて印字しようとすると、掛け変えの手間や、リストバンドの色の掛け違いの危険を回避する為には、図１３のように、血液型別に異なるリストバンドの色種類分のプリンタが必要となってしまい、さらに、リストバンドの色ごとに装着した複数台のプリンタに対して、ホストコンピュータからの指示により分散発行を行わなければならず、そのため、コスト面も大変負担が大きく、設置スペースも十分な広さが必要となる上、メンテナンス面も大変手間がかかるという問題があった。

また、色の異なるリストバンドに掛け換える手間や掛け換えにより異なった色のリストバンドを発行する人的ミスをなくす目的で、プリンタとしてインクジェットやカラーレーザプリンタなどを利用して異なった色のリストバンドの印字を行う方法もあるが、カラープリンタは高価である上、異なった色のリストバンドを購入したときと同様、特定の色の消費が激しくなり、インクの消費量に偏りが生じ、他色のインクがあるにも拘らず偏ったインクの消費量の影響で全体の交換を余儀なくされたり、あるいは、特定の色のインクの在庫管理を行う必要があるという問題がある。

特開２００２−１２５９５６号公報

本発明は、上記の問題点に着目して成されたものであり、プリンタ１台により、発行時に手間がかからず、色による情報の識別を可能とさせるリストバンドを提供することを目的とする。

本発明に係るリストバンドは、上記のような問題点に着目してなされたものであって、少なくとも１色以上の色識別部を有し、前記色識別部の非該当の色を隠蔽させることで特定の色識別を可能とさせることを特徴とする。
また、前記色識別部に対しインクリボンの転写により印字することで隠蔽させるようにできる。
また、色識別部の色を隠蔽させることにより、血液型を特定させるようにできる。
また、本発明に係るリストバンドの印字方法は、少なくとも１色以上の色識別部を有し、前記色識別部の非該当の色をインクリボンの転写により隠蔽させることで特定の色識別を可能とさせることを特徴とする。

本発明のリストバンドによれば、少なくとも１色以上の色識別部を有し、この色識別部の非該当の色を隠蔽させることで特定の色識別を可能とさせるようにしたので、１台のプリンタにより色識別が可能にできるという効果を奏する。
また、本発明のリストバンドの印字方法によれば、少なくとも１色以上の色識別部の非該当の色をインクリボンの転写により隠蔽させることで特定の色識別を可能とさせるようにし、単色のインクリボンの転写により色の識別が可能となるため、従来のような高価なカラープリンタでなくとも色の識別が可能となるという効果がある。
また、色識別部の色を隠蔽させることにより、血液型を特定させるようにすれば、看護士などが患者に輸血する際に、色による識別ができるため、医療過誤の防止につながる。

以下、図１乃至図９を参照して、本発明の好適な一実施の形態を説明する。

図１は、リストバンド１７が長手方向に連接されてロール状に巻回されたリストバンド連続体１を示す概略斜視図であり、リストバンド１７は、プレ印刷された色識別部３を備え、かつ、患者名や血液型など患者固有の情報が表示される情報表示部１８と、この情報表示部１８を挟んで予め穿孔された複数の係止穴２とを備える。
図２は、図１に示すリストバンド連続体１の平面拡大図を示している。主に、同図に示すように、情報表示部１８には、前述の色識別部３のほか、第１および第２の文字情報表示部１９、２５、光学マーク表示部２０が設けられている。また、連接するリストバンド１７、１７間の境目には、切り離し用のミシン目５が施されており、さらに、リストバンド連続体１裏面のほぼ前記ミシン目５に合わせて位置検出マーク４が設けられている。この位置検出マーク４間が１葉のリストバンド１７として制御され、後述する印字動作が施されたあと、ミシン目５により切り離されて、１葉のリストバンド１７が形成される。また、リストバンド１７の四方端部６は角丸形状に成形されており、前記ミシン目５より切り離して１葉のリストバンド１７にした際、角張らないようになっている。

次に、図３乃至図９を用いてリストバンドへの印字方法を説明する。
図３は、本発明に係るリストバンド１７に印字を行う熱転写プリンタの一例を示す概要側面図であり、熱転写プリンタ７は、リストバンド供給軸２１と、プラテンローラ８と、プラテンローラ８に対峙して設けられるサーマルヘッド１１と、サーマルヘッド１１を制御する印字制御部１３と、フィードローラ対９と、位置検出センサ１０と、インクリボン１４と、このインクリボン１４を装着するインクリボン供給軸１５と、インクリボン１４を巻き取るインクリボン巻取軸１６と、カッタ１２とを備える。
前述リストバンド連続体１をリストバンド供給軸２１に装着し、フィードローラ対９間に挟んで引き出し、更にサーマルヘッド１１及びプラテンローラ８間に挟んでカッタ１２側へと引き出す。また、インクリボン供給軸１５にインクリボン１４を装着し、リストバンド連続体１と同様にサーマルヘッド１１及びプラテンローラ８間に挟んで巻取軸１６に巻き付ける。
上記のように、リストバンド連続体１及びインクリボン１４を装着したのち印字を開始すると、リストバンド供給軸２１に装着されたリストバンド連続体１は、フィードローラ対９に引っ張られて案内され、サーマルヘッド１１に到達する。リストバンド連続体１は、サーマルヘッド１１に案内される途中で位置検出センサ１０により位置検出マーク４が検出され、適正な印字位置に位置決めされるようになっており、情報表示部１８への個人情報の印字及び色識別部３への印字が同時に制御されるようになっている。すなわち、サーマルヘッド１１を制御している印字制御部１３は、図示しないパソコン等の制御装置より送信されてくる情報に基づき、リストバンド１７の情報表示部１８にサーマルヘッド１１の熱を介してインクリボン１４を転写させるものであり、この際、特定情報に合わせて色識別部３の非該当部分にインクリボン１４を熱転写させて隠蔽を施すようになっている。

次に、主に、図４乃至図９に基づき、リストバンド１７の印字方法、特に色識別部を隠蔽するための印字方法について説明する。
図４は、図１及び図２に示された印字発行前の色識別部３の拡大図であって、同図に示すように色識別部３は、四角を十字の線により区画・成形して４分割しており、それぞれ赤色３−１、黄色３−２、青色３−３、白色３−４の四色がプレ印刷されており、特定情報の色を表すためには、他の色を印字により隠蔽する。
図５乃至図９は、色識別部３で表す情報として、「血液型」を採用した例である。図５は、前記熱転写プリンタ７（図３参照）により必要情報を印字したリストバンド１７の例示であり、図６乃至図９は、リストバンド１７の色識別部３付近の拡大説明図である。
主に、図５に示すように、リストバンド１７の情報表示部１８には、色識別部３のほか、患者自身の氏名、ふりがな、生年月日、性別、ＩＤ番号、病棟番号を印字した第１の文字情報部１９と、血液型を印字した第２の文字情報部２５と、例えば、患者の病名やカルテを保管してある患者一人に一つずつ付与されているＩＤ番号をバーコード化して印字した光学マーク表示部２０と、が設けられている。図示の例では、第１の文字情報表示部１９として患者の氏名「旭川一太郎（あさひかわいちたろう）」、生年月日「１９６９．０７．０２」、性別「男」、ＩＤ番号「０１２３４５６７」が、また、第２の文字情報部２５には、血液型として「Ａ型ＲＨ＋」が、各々目で見えるヒューマン文字で印字・表示されている。
色識別部３は、血液型別に、色識別部３の視認される色を変えており、例えば、図５および図６に示されたＡ型ならば「赤色」と取り決め、赤色３−１の色識別を可能とさせるため、赤色３−１以外、すなわち、非該当となる黄色３−２部分、青色３−３及び白色３−４部分を隠蔽するものであり、前述熱転写プリンタ７にて前述情報表示部１８に印字をする際、同時にサーマルヘッド１１によりインクリボン１４を熱転写させて非該当の色である黄色３−２、青色３−３及び白色３−４を隠蔽させることにより、赤色３−１が視認可能となったリストバンド１７が作製されるものである。
他の血液型も同様に、白色３−４を「特定の情報であるＢ型」と定義した場合には、図７に示すように、色識別部３の赤色３−１、黄色３−２、青色３−３を隠蔽させて白色３−４を表示し、更に、Ｏ型ならば図８に示すように黄色３−２以外を隠蔽させて黄色３−２を視認可能とし、ＡＢ型ならば図９に示すように青色３−３以外を隠蔽させて青色３−３を視認可能とする。
上述したように、色識別部３により血液型を表すに際し、血液型別に色を定義したとしても、予めプレ印刷された赤色３−１、黄色３−２、青色３−３、白色３−４の四色のうち、単色のインクリボンの熱転写で非該当の色を隠蔽して特定の色識別を可能とすることにより血液型別の色を表示できるので、血液型別に各種の色のリストバンド１７を取り揃える必要がなく、以て在庫管理の軽減が図れ、しかも、高価なカラープリンタやインクジェットプリンタを用いなくとも血液型別の色が印字・表現できるものである。
これにより、患者に輸血する際などには、色により一目で確実に特定情報である血液型を識別することができ、医療過誤の防止につながり、作業時間の短縮にもつながる。

次に、図１０に基づき、第２の実施の形態につき説明する。
なお、以下において、先の実施の形態と共通する部分については同一符号を以て示すこととし、重複する説明は省略する。

図１０は、リストバンド３０を劇場やコンサート会場に採用した例であり、色識別部３で「指定座席」の種類を表している。
第１の情報表示部１９には、コンサートタイトル（図示の例では、「××ＰＲＥＳＥＮＴＳ △△ＳＰＥＣＩＡＬＬＩＶＥ」、主催者、日時（同、「×月×日×時」）、場所（同、「××劇場」）、お客様番号（同、「０１２３４５６７」）、チケット購入者の氏名（同、「旭川一太郎」）が印字されている。また、第２の情報表示部２５には、座席種類（図示の例では、「１階Ｓ席」）、座席番号（同、「ａ列００５番」）、金額（同、「￥１２０００」）、光学マーク表示部２０には、情報表示部１９、２０で表されている情報以外に、チケット購入会員の個人情報を管理するためにＤＢ化され、顧客一人一人を区別するために、お客様番号が付与されている。このお客様番号をバーコード化して二次元コードで印字しており、光学マーク表示部２０の二次元コードをバーコードリーダで読取らせるとＤＢ内の個人情報とリンクさせることができる。
これにより、コンサート会場などで、目的の座席場所が発見できずに迷っている者も色により簡単に誘導することが可能となり、さらに入場した者が、キャンセル席に無断で座る、ということも防止できる。
本実施の形態では、特に座席種類別に色識別部３の視認できる色を異ならせている例で示したが、これに限定されないことは勿論であり、日時や、年齢別、当日券かどうかの区別、など自由に設定することができる。
その他の、構成、作用、効果は、先の実施の形態とほぼ同様につき、詳説を省略する。

図１１は、第３の実施の形態を示す図である。
なお、同図においては、情報表示部１８の詳細内容についての図示を省略してある。
先の実施の形態では、色識別部３が白色３−４を含め、四角形の４分割に形成され、かつ、情報表示部１８の中央に設けている例で説明したが、同本実施のリストバンド４０ように、色識別部４３を、色の異なる細幅の棒形状の色を細長い状態に連接した形状として情報表示部１８の端に設けても良い。細長形状とし、かつ、情報表示部１８の端に設けることにより、色識別部４３が邪魔になりにくく、情報表示部１８の表示面積が広がる上、情報表示部１８の中央部の見え易い位置には他の情報を印字できるものである。
その他の、構成、作用、効果は、先の実施の形態とほぼ同様につき、詳説を省略する。

図１２は、第４の実施の形態を示す図である。
本実施の形態のリストバンド５０の色識別部５３は、異なる色が楕円状に色付けされ、かつ、連接されている。
楕円状にしたことにより、角張った色識別部３に比し、患者や看護士に与える「見た目」が優しく写るものである。
その他の、構成、作用、効果は、先の実施の形態とほぼ同様につき、詳説を省略する。

なお、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは言うまでもない。

例えば、上記実施の形態においては、病院内に入院している患者のカルテ情報に基づいて、特に血液型別に色識別部３の隠蔽させる色を変えている例で示したが、これに限定されないことは勿論であり、特定情報は診療科別や病棟別などにも応用できるものである。

また、色識別部は台形などでもよく、色識別部の形や場所は限定されないことは勿論である。
さらに、色識別部は、赤色、黄色、青色、白色の四色で形成した例を示しているが、採用する色の限定はなく、また、白色に代えてリストバンド１７の地色を採用してもよい。

本発明に係るリストバンドがロール状に巻回された状態のリストバンド連続体を示す概略斜視図である。図１に示すリストバンド連続体の平面拡大図である。本実施の形態で使用する熱転写プリンタ７の概要側面図である。本発明に係る一実施の形態のリストバンドの色識別部３付近の拡大図である。本発明に係る一実施の形態の印字後のＡ型を識別させるリストバンドの説明図である。図５に示す、Ａ型を識別させるリストバンドの色識別部３付近の拡大図である。本発明に係る一実施の形態の印字後のＢ型を識別させるリストバンドの色識別部３付近の拡大図である。本発明に係る一実施の形態の印字後のＯ型を識別させるリストバンドの色識別部３付近の拡大図である。本発明に係る一実施の形態の印字後のＡＢ型を識別させるリストバンドの色識別部３付近の拡大図である。第二の実施の形態である印字後のリストバンド３０の説明図である。第三の実施の形態である印字前のリストバンド４０の説明図である。第四の実施の形態である印字前のリストバンド５０の説明図である。色別リストバンドを印字する従来の印字システムの構成を表す図である。

符号の説明

１ロール状リストバンド
２係止穴
３色識別部
３−１色識別部（赤色）
３−２色識別部（黄色）
３−３色識別部（青色）
３−４色識別部（白色）
４位置検出マーク
５ミシン目
６リストバンドの四方端部
７熱転写プリンタ
８プラテンローラ
９フィードローラ対
１０位置検出センサ
１１サーマルヘッド
１２カッタ
１３印字制御部
１４インクリボン
１５インクリボン供給軸
１６インクリボン巻取軸
１７リストバンド
１８情報表示部
１９第１の文字情報表示部
２０光学マーク表示部
２１リストバンド供給軸
２５第２の文字情報表示部
３０第２の実施の形態であるリストバンド
４０第３の実施の形態であるリストバンド
４３第３の実施の形態の色識別部
５０第４の実施の形態であるリストバンド
５３第４の実施の形態の色識別部

Claims

少なくとも１色以上の色識別部を有し、
前記色識別部の非該当の色を隠蔽させることで特定の色識別を可能とさせるリストバンド。
前記色識別部に対しインクリボンの転写により印字することで隠蔽させる請求項1記載のリストバンド。
前記色識別部の色を隠蔽させることにより、血液型を特定させることを特徴とする請求項１及び2記載のリストバンド。
少なくとも１色以上の色識別部を有し、
前記色識別部の非該当の色をインクリボンの転写により隠蔽させることで特定の色識別を可能とさせるリストバンドの印字方法。