JP5263284B2 - 塗布方法、塗布装置及び記憶媒体 - Google Patents

塗布方法、塗布装置及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、薬液をノズルから基板に供給して塗布膜を形成する技術に関する。
半導体デバイスの製造工程の中には、レジストパターンを形成するためにレジスト液を基板に塗布する処理があり、高いスループットを確保するために、通常は複数台の液処理ユニットが用いられる。また、半導体デバイスの多様化に伴い、レジスト液の種類が多くなってきており、このため塗布ノズルの本数も増大している。そこで、特許文献1に記載されているように、複数種のレジスト液に対応できるように複数のノズルを集約してノズルユニットを構成し、このノズルユニットを複数台の液処理ユニットに対して共用化する技術がある。
このような装置においては、使用していないノズルは、ノズル先端部のレジスト液の乾燥防止を目的として、エア層、溶剤層及びエア層の層構造を形成して言わば蓋をしている。そして、塗布処理における基板のロット切り替え時等のノズルの使用開始時には、この層構造を解除するためのダミーディスペンスが行われてから、新たなレジスト液による塗布処理が行われる(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、一のロットの塗布処理終了後にノズル(ノズルユニット)を待機位置に移動させて、使用したノズルの前記層構造の形成及び次ロットに使用する別のノズルについてダミーディスペンスを行っていた。このため、基板のロット切り替え時には、ノズルが待機位置に拘束される時間が長くなり、液処理ユニット内へ基板が搬入されているにもかかわらず塗布処理が開始できなくて、無駄な準備待ち時間が生じていた。
特許文献2には、ノズルの切り替え時における次に塗布を行うノズルのダミーディスペンス処理を、切り替え前に使用しているノズルによるレジスト液の吐出の終了前に行う塗布方法について記載されているが、これは基板にレジスト液を吐出する位置とダミーディスペンス処理を行う待機位置との間を、各ノズル夫々が個別に移動可能なためにできる方法であり、各ノズルを一つの共有のアームにより支持し移動させるマルチノズルを対象とする本発明とは前提が異なる。
特開2010−62352号公報 特開2005−79302号公報
本発明はこのような背景の下になされたものであり、その目的は、複数の液処理ユニットに対して、基板に塗布液を吐出するノズルが共通化された装置において、基板のロットの切り替え時に今まで使用していたノズルの先端部に溶剤の吸入動作を含む所定の処理を行うにあたり、この処理を行っても次ロットの基板の処理に速やかに移行することができ、当該処理がスループットに与える影響を抑えることのできる技術を提供することにある。
本発明における一の塗布方法は、
塗布膜の成分を溶剤に溶解した塗布液をノズルから基板に供給して塗布膜を形成する方法において、
先ロット用のノズルと次ロット用のノズルとが共通の移動機構により一体となって液処理ユニットの上方と待機区域との間を移動するように構成された装置を用い、
第1の液処理ユニットに搬入された先ロットの最後の基板に対して先ロット用のノズルから塗布液を供給する工程と、
その後、先ロット用のノズルを次ロット用のノズルと共に待機区域に移動する工程と、
前記移動する工程と重ねて先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に上側気体層を形成する工程と、
前記待機区域にて先ロット用のノズル内に溶剤を吸い込む工程と、
前記第1の液処理ユニットとは異なる第2の液処理ユニットに次ロットの先頭の基板が搬入された後、次ロット用のノズルを先ロット用のノズルと共に前記次ロットの先頭の基板の上方に移動させる工程と、
しかる後、次ロット用のノズルから次ロットの先頭の基板に塗布液を供給する工程と、
前記先ロット用のノズル内に溶剤を吸い込む工程を行った後に、先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に下側気体層を形成し、上側気体層と下側気体層とで溶剤層を挟み込んだ状態を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明における他の塗布方法は、
塗布膜の成分を溶剤に溶解した塗布液をノズルから基板に供給して塗布膜を形成する方法において、
先ロット用のノズルと次ロット用のノズルとが共通の移動機構により一体となって液処理ユニットの上方と待機区域との間を移動するように構成された装置を用い、
第1の液処理ユニットに搬入された先ロットの最後の基板に対して先ロット用のノズルから塗布液を供給する工程と、
その後、先ロット用のノズルを次ロット用のノズルと共に待機区域に移動する工程と、
前記塗布液を供給する工程の後に、先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に上側気体層を形成する工程と、
前記待機区域にて先ロット用のノズル内に溶剤を吸い込む工程と、
前記第1の液処理ユニットとは異なる第2の液処理ユニットに次ロットの先頭の基板が搬入された後、次ロット用のノズルを先ロット用のノズルと共に待機区域から前記次ロットの先頭の基板の上方に移動させる工程と、
前記移動する工程に重ねて、先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に下側気体層を形成し、上側気体層と下側気体層とで溶剤層を挟み込んだ状態を形成する工程と、
次ロット用のノズルが前記次ロットの先頭の基板の上方に移動後、次ロット用のノズルから当該基板に塗布液を供給する工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明における一の塗布装置は、
塗布膜の成分を溶剤に溶解した塗布液をノズルから、液処理ユニットに保持された基板に供給して塗布膜を形成する装置において、
第1の液処理ユニット及び第2の液処理ユニットと、
先ロット用のノズルと次ロット用のノズルとを一体となって液処理ユニットの上方と待機区域との間を移動させる移動機構と、
先ロット用のノズルと次ロット用のノズルとの動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
第1の液処理ユニットに搬入された先ロットの最後の基板に対して先ロット用のノズルから塗布液を供給するステップと、
その後、先ロット用のノズルを次ロット用のノズルと共に待機区域に移動するステップと、
前記移動するステップと重ねて先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に上側気体層を形成するステップと、
前記待機区域にて先ロット用のノズル内に溶剤を吸い込むステップと、
前記第1の液処理ユニットとは異なる第2の液処理ユニットに次ロットの先頭の基板が搬入された後、次ロット用のノズルを先ロット用のノズルと共に前記次ロットの先頭の基板の上方に移動させるステップと、
しかる後、次ロット用のノズルから次ロットの先頭の基板に塗布液を供給するステップと、
前記先ロット用のノズル内に溶剤を吸い込むステップを行った後に、先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に下側気体層を形成し、上側気体層と下側気体層とで溶剤層を挟み込んだ状態を形成するステップと、を実行するように組まれたプログラムを有することを特徴とする。
本発明における他の塗布装置は、
塗布膜の成分を溶剤に溶解した塗布液をノズルから、液処理ユニットに保持された基板に供給して塗布膜を形成する装置において、
第1の液処理ユニット及び第2の液処理ユニットと、
先ロット用のノズルと次ロット用のノズルとを一体となって液処理ユニットの上方と待機区域との間を移動させる移動機構と、
先ロット用のノズルと次ロット用のノズルとの動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
第1の液処理ユニットに搬入された先ロットの最後の基板に対して先ロット用のノズルから塗布液を供給するステップと、
その後、先ロット用のノズルを次ロット用のノズルと共に待機区域に移動するステップと、
前記塗布液を供給する工程の後に、先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に上側気体層を形成するステップと、
前記待機区域にて先ロット用のノズル内に溶剤を吸い込むステップと、
前記第1の液処理ユニットとは異なる第2の液処理ユニットに次ロットの先頭の基板が搬入された後、次ロット用のノズルを先ロット用のノズルと共に待機区域から前記次ロットの先頭の基板の上方に移動させるステップと、
前記移動する工程に重ねて、先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に下側気体層を形成し、上側気体層と下側気体層とで溶剤層を挟み込んだ状態を形成するステップと、
次ロット用のノズルが前記次ロットの先頭の基板の上方に移動後、次ロット用のノズルから当該基板に塗布液を供給するステップと、を含むことを特徴とする。
なお、本発明における記憶媒体は、
塗布膜の成分を溶剤に溶解した塗布液をノズルから、液処理ユニットに保持された基板に供給して塗布膜を形成する装置に用いられるコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体であり、また
第1の液処理ユニット及び第2の液処理ユニットと、
先ロット用のノズルと次ロット用のノズルとを一体となって液処理ユニットの上方と待機区域との間を移動させる移動機構と、を備えた塗布装置に用いられるコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、上述の塗布方法を実行するようにステップ群が組まれていることを特徴とする。
本発明は、先ロット用のノズルと次ロット用のノズルとが共通の移動機構により一体となって液処理ユニットの上方と待機区域との間を移動し、使用していないノズルの先端部に、溶剤層を気体(例えば空気)層で挟んだ層構造を形成する塗布装置を対象としている。そして一の発明は、先ロットの最後の基板に対して先ロット用のノズルから塗布液を供給した後、先ロット用のノズルを待機区域に移動する工程と重ねて先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に上側気体層を形成するようにしている。また他の発明は、次ロット用のノズルを次ロットの先頭の基板の上方に移動させる工程に重ねて、先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に下側気体層を形成している。従って先ロット用のノズルが役目を終えた後にノズル先端部に前記層構造を形成する作業を行っても次ロットの基板の処理を速やかに行うことができる。
本発明における実施形態に係わるレジスト塗布装置の斜視図である。 前記レジスト塗布装置の平面図である。 前記レジスト塗布装置の縦断側面図である。 前記レジスト塗布装置におけるノズルヘッドの縦断側面図である。 前記レジスト塗布装置における移動機構の斜視図である。 前記移動機構のノズルバスを示す断面図である。 前記レジスト塗布装置の制御部の構成図である。 層構造形成時における前記移動機構のレジスト吐出ノズルを示す断面図である。 ウエハのロット切り替え時における前記レジスト吐出ノズルの動作の概要を説明する縦断側面図である。 ウエハのロット切り替え時における前記レジスト吐出ノズルの動作の概要を説明する縦断側面図である。 前記レジスト塗布装置を備えた塗布、現像装置の平面図である。 前記塗布、現像装置の斜視図である。
図1〜図3は、本発明の塗布方法を実施する実施形態に係るレジスト塗布装置の斜視図、平面図及び縦断側面図である。レジスト塗布装置は、液処理ユニットである2つの塗布処理部1a、1bと、塗布液を吐出するノズルを保持して移動させる移動機構3と、ノズルの待機区域に設けられたノズルバス5と、を備えている。また、図示は省略しているが、ウエハWの周縁部のレジスト膜を除去するレジスト膜周縁部除去機構が各塗布処理部1a、1b毎に設けられている。
塗布処理部1a、1bは横方向(図1中Y方向)に並んで配置されている。各塗布処理部1a、1bは各々同様に構成されており、このため塗布処理部1aを例に挙げて説明する。塗布処理部1aは夫々ウエハWの裏面中央部を吸着して水平に保持する基板保持部であるスピンチャック12aを備え、スピンチャック12aは回転軸13aを介して回転駆動機構14aと接続されている。スピンチャック12aは、回転駆動機構14aを介してウエハWを保持した状態で鉛直軸回りに回転自在に構成されており、その回転軸上にウエハWの中心が位置するように設定されている。回転駆動機構14aは後述の制御部7からの制御信号を受けてスピンチャック12aの回転速度を制御する。
スピンチャック12aの周囲にはスピンチャック12a上のウエハWを囲むようにして上方側に開口部20aを備えたカップ21aが設けられており、カップ21aの側周面上端側は内側に傾斜した傾斜部22aを形成している。カップ21aの底部側には例えば凹部状をなす液受け部23aが設けられている。液受け部23aは、隔壁24aによりウエハWの周縁下方側に全周に亘って外側領域と内側領域とに区画されている。外側領域の底部には貯留したレジストなどを排出するための排液口25aが設けられ、内側領域の底部には処理雰囲気を排気するための排気口26a、26aが設けられている。
排気口26a、26aには排気管27aの一端が接続されており、排気管27aの他端は、図示しない排気ダンパを介して工場の排気路に接続されている。
図中15aは、昇降ピンであり、カップ21a内に3本設けられている(図1及び図3では便宜上2本のみ表示している)。この昇降ピン15aは、昇降機構16aにより昇降することで、レジスト塗布装置にウエハWを搬送する図示しない基板搬送機構(図11の搬送アームA3に相当する。)とスピンチャック12aとの間でウエハWの受け渡しを行うことができる。
塗布処理部1bについて、塗布処理部1aの各部に対応する部分については、塗布処理部1aの説明で用いた数字と同じ数字を用い、且つaの代わりにbを付して各図中に示している。
前記移動機構3は、図5にも示すように、塗布処理部1a、1bの配列方向(図1中Y方向)に伸びるガイド31に沿ってガイドされる水平移動部32と、この水平移動部32から水平に伸びると共に、水平移動部32に対して図示しない昇降機構により昇降するアーム33とを備え、このアーム33の先端部にノズルユニット4が設けられている。ノズルユニット4は、濃度や成分の異なる複数種類例えば10種類のレジストを夫々供給する10本のレジスト吐出ノズル41と、ウエハW上でレジストを広がり易くするための処理液である溶剤例えばシンナーを供給するシンナー吐出ノズル42とからなり、アーム33の先端部をなすノズルヘッド34の下側にて支持されている。各ノズル41、42は、アーム33によるこれらノズル41、42の移動方向(図1中Y方向)と並行するように配列されている。なお、本実施形態では、レジスト及びシンナーを総称して薬液と呼ぶ。
アーム33は、各塗布処理部1a、1b、図示しない周縁部除去機構及びノズルバス5との干渉を防ぐために、上昇した状態で横方向に移動する。そして、アーム33は、ノズルユニット4から薬液をウエハWに供給するときには、ミストの発生を抑えるために、ウエハWとノズル41、42との間の距離が所定の大きさになるように下降位置へと移動する。
各ノズル41、42は鉛直下方に開口した薬液の吐出口を備えている。各ノズル41、42は水平移動部32の横方向の移動により、ウエハWの中心部上に移動することができ、鉛直軸周りに回転するウエハWの中心部に各吐出口から薬液を吐出する。吐出された薬液は遠心力によりウエハWの周縁部へと展伸するいわゆるスピンコーティングによってウエハW表面全体に塗布される。
図3中43は薬液供給ユニットである。薬液供給ユニット43は、各ノズル41、42に夫々供給する薬液が貯留されたタンクと、タンク内を加圧して当該タンク内の薬液をノズルへ送液するための送液機構と、を備えたレジスト供給機構44及びシンナー供給機構6により構成されている。また、レジスト供給機構44は、ノズル41と同じ数である10基設けられている。図中45はノズル41、42と各薬液供給機構44とを接続する薬液供給ラインであり、各薬液供給ライン45にはバルブ46を含む流量制御部47が介設されている。制御部7からの制御信号を受けて各バルブ46の開閉が制御され、10種類のレジスト及びシンナーを切り替えてウエハWに供給することができるようになっている。また、各ノズル41、42夫々の一次側には、図4に示すように、ノズルヘッド34内において、吐出バルブV及びサックバックバルブSVが吐出側からこの順に直列に設けられている。これらのバルブV、SVは、空気圧制御機構61により空気圧を動力として動作する。吐出バルブVは、空気圧により各薬液供給ライン45と各ノズル41、42との間にて流路の開閉を行う。サックバックバルブSVは、薬液吸引空間63を備えており、この薬液吸引空間63は空気圧により動作するピストン機構により、容積及び薬液圧力を調整可能となっている。図4中、62及び65は夫々サックバックバルブSV及び吐出バルブVの弁体であり、64は空気圧制御機構61とサックバックバルブSV及び吐出バルブVとの間で空気を通流させるための配管である。
ノズルバス5は、図2に示すように、ノズルユニット4が水平移動する方向(図2中Y方向)の一端側である待機区域において、基台2上に設けられている。ノズルバス5には、図6に示すように、各ノズル41、42が個別に収まるような筒状の洗浄室51がノズルの数量分即ち11室設けられている。これら洗浄室51の下部は漏斗のような形状をしており、その下端では開口部52を介して各洗浄室51共用の排液室53と導通している。この開口部52は、シンナーの供給量の程度によっては、洗浄室51にシンナーを溜めることができる程度の開口面積を有する。
排液室53に流入した液体は、図示しない排水管を介して自然流下によりレジスト塗布装置の外に排水される。また、各洗浄室51の下部の側壁には、前記漏斗状部分にシンナー供給口54が、前記漏斗状部分より少し上方の筒状部分にシンナー供給口55が夫々設けられている。図6に示すように、これらシンナー供給口54、55は夫々、各洗浄室51毎に、配管58を介してシンナー供給機構6に接続されている。この配管58には、各シンナー供給口54、55に対応するバルブ57を含むシンナー供給制御部56が介設されている。このシンナー供給制御部56は、制御部7の制御信号により、各バルブ57の開閉動作を制御し、各洗浄室51及び各シンナー供給口54、55におけるシンナー供給量を調整することができる。ノズルユニット4は、ウエハWにて処理を行わないときには、このノズルバス5内に収納されて待機する。
このレジスト塗布装置には、図7に示すように、例えばコンピュータからなる制御部7が設けられている。制御部7は、バス70、プログラム71、記憶部72、CPU74、操作部75、表示部76、を備えている。また、表示部76は、例えばディスプレイとして構成される。プログラム71は、例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、ハードディスク、MO(光磁気ディスク)及びメモリーカードなどのコンピュータ記憶媒体により構成されたプログラム格納部に格納されて、制御部7にインストールされる。なお、図7では、便宜上、このプログラム格納部を省略している。
制御部7には、例えばウエハWの搬送を制御する上位コンピュータから、レジスト塗布装置内に搬入されるウエハWの処理レシピが送られ、この処理レシピは記憶部72に格納される。CPU74がプログラム71の各命令を実行する際には、記憶部72に格納されている処理レシピが読み出され、この処理レシピに応じて、制御信号がレジスト塗布装置の各部に送られる。なお、プログラム71の作用としては、表示部76への表示に関する動作なども含まれる。
バス70には既述の水平移動部32、薬液供給ユニット43、流量制御部47及びシンナー供給制御部56などが接続されており、ウエハWへのレジスト塗布処理を実行することができるようになっている。
ここで、この実施形態に係わるレジスト塗布方法の作用について説明する前に、本発明において待機中のレジスト吐出ノズル41がその先端部分に形成する層構造について説明する。この実施形態では、複数のレジスト吐出ノズル41が共用のアーム33に支持されているため、使用中のノズル41以外のノズル41は、その間塗布処理に係わることはなく待機していることになる。このため、この待機中にノズル41内のレジスト液が大気と接触していると、ノズル41内のレジスト液中の溶剤が大気中に揮発し、このレジスト液が固化したり濃度が変化してしまい、結果として塗布不良が発生する懸念がある。この対策として、ノズル41の使用後には、レジスト塗布装置内の雰囲気例えば空気、そして溶剤例えばシンナー液を吸引することにより、図8に示すように、ノズル41の先端部において2つの空気層A1、A2によりシンナー層Tを挟むように層構造を形成し、ノズル41内のレジスト液Rの大気との接触を抑えている。
次に、この実施形態における各ノズル41、42による薬液の吐出工程及び吸液工程について説明する。ノズル41、42における薬液の吐出工程は、圧整定ステップ及び吐出ステップからなる。圧整定ステップとは、サックバックバルブSVの薬液吸引空間63に薬液が所定量満たされ、吐出バルブV及びバルブ46が閉じられた状態で、空気圧制御機構61により薬液吸引空間63内の圧力を所定の値に調整するステップである。吐出ステップとは、この圧整定の完了した状態から、吐出バルブVを開くことで所定量の薬液をウエハWに吐出するステップである。一方、薬液の吸液工程とは、薬液を吐出した後、吐出バルブVを閉じバルブ46を開いた状態で、サックバックバルブSVの弁体62を薬液吸引空間63の容積を大きくする方向に動作させることで、レジスト供給機構44及びシンナー供給機構6から薬液吸引空間63内に薬液を吸引する工程である。この他に、この実施形態の層構造の形成における空気及びシンナーの吸引については、前記吸液とは逆に、吐出バルブVを開きバルブ46を閉じた状態で、サックバックバルブSVの弁体62を薬液吸引空間63の容積を大きくする方向に動作させることで行われる。これらの動作は、制御部7からの制御信号により行われる。
続いて、この実施形態の作用について説明する。この実施形態の作用の特徴は、ロットの切り替え時におけるノズル41に関連する操作にあるが、先ず塗布処理部1a(1b)内にてウエハWに対して行われる処理について説明する。なお、以下に行われる工程は、プログラム格納部に格納されたプログラム71に基づき実行される。レジスト塗布装置の外部の基板搬送機構によって例えば塗布処理部1aに搬送されたウエハWは、昇降ピン15aを介してスピンチャック12aに受け渡される。その後、ノズルバス5にて待機しているノズルユニット4がアーム33を介して上昇し、Y方向に移動して、シンナー吐出ノズル42がウエハWの中心部上に位置した後、アーム33が下降する。例えば、このアーム33の移動動作と並行して、スピンチャック12aを回転させ、その回転中のウエハW上にシンナーを供給する。シンナーがスピンコーティングされた後、当該処理にて用いられるレジスト吐出ノズル41がウエハWの中心部上に位置するように、アーム33がY方向に移動する。この移動動作と並行して、ウエハWの回転数が上昇し、ウエハW上にレジストが供給され、スピンコーティングにより、ウエハW表面全体にレジストが塗布される。
前記レジスト供給停止後、レジストRの塗布されたウエハWの回転数を低下させ、レジストの厚さを均一にし、次いで再び回転数を上昇させることによりコーティングしたレジストを振り切り乾燥して、レジスト膜を形成する。この振り切り乾燥の完了したウエハWは、ウエハW周縁部に塗布されたレジスト膜を前述の図示しない塗布膜周縁部除去機構により除去することで、一連の液処理を完了する。そして、ウエハWは、昇降ピン15aを介してレジスト塗布装置の外部の基板搬送機構に受け渡され、レジスト塗布装置から搬出される。
次に、本発明におけるウエハWのロット切り替え時における工程について、図9及び図10を参照しながら説明する。以下の説明では、塗布処理部1a(1b)にてウエハWに対して行われる処理は簡略化している。今、第1の塗布処理部1aにて、先ロットAの最後から2番目のウエハWA24に対して、レジスト吐出ノズル41の一つである先ロット用ノズルN1から先ロット用レジスト液RAが供給されているものとする。この間、第2の塗布処理部1bでは、先ロットAの最後から3番目のウエハWA23の振り切り乾燥が行われている(図9(a))。ウエハWA24へのレジスト液RAの供給が終わると、ノズルN1を含むノズルユニット4は待機区域に戻る。そして、次ロットB用のレジスト吐出ノズル41であるノズルN2は、ノズルN2用の洗浄室51である待機バスBA2に、前述した層構造を形成していたシンナーを吐出し、先ロットAの最終のウエハWA25の処理を残した状態で、既に次ロットBの塗布処理に備える。この間、第1の塗布処理部1aでは、ウエハWA24は振り切り乾燥工程に入り、この振り切り乾燥工程の途中において、第2の塗布処理部1bでは、先ロットAの最後から3番目のウエハWA23の搬出とそれに続いて先ロットAの最後のウエハWA25の搬入が行われる(図9(b))。なお、前記基板搬送機構は、予め設定されたサイクル時間で処理ブロック内の受け持ちのモジュール間を周回しており、このためこのサイクル時間の間隔でウエハWが塗布処理部1a(1b)に交互に搬入される(ウエハWの入れ替えが行われる。)。
第2の塗布処理部1bのスピンチャック12bに先ロットAの最後のウエハWA25が受け渡されると、ノズルユニット4は第2の塗布処理部1b上に移動して、ノズルN1からウエハWA25にレジストRAが供給される(図9(c))。ウエハWA25へのレジスト液RAの供給が完了すると、ノズルユニット4はノズルバス5に移動する。この際、ノズルN1は、ノズルバス5に移動しながら、レジスト塗布装置内の雰囲気例えば空気を吸入することにより、ノズルN1内の先端部に第1の空気層を形成する。また、ノズルバス5では、このノズルユニット4の移動中に、ノズルN1用の洗浄室51である待機バスBA1において、シンナー供給機構6よりシンナーTが供給され溜められている。この間、第1の塗布処理部1aではウエハWA24が搬出され、第2の塗布処理部1bではウエハWA25の振り切り乾燥が行われている(図9(d))。
ノズルバス5に戻ったノズルユニット4では、第1の空気層を形成したノズルN1が待機バスBA1に溜められたシンナーTを吸引し、シンナー層Tを形成する(図10(e))。そして、第1の塗布処理部1aに次ロットBの最初のウエハWB1が搬入された後、ノズルユニット4は第1の塗布処理部1a上に移動する。この移動中にノズルN1ではレジスト塗布装置内の雰囲気例えば空気の吸引が行われることにより、ノズルN1内の先端部に第2の空気層A2が形成され、ノズルN1における既述の層構造の形成が完了する(図10(f))。その後、第1の塗布処理部1aでは、次ロットB用のレジスト吐出ノズル41であるノズルN2により、次ロットBの最初のウエハWB1に対して、次ロット用のレジスト液RBを供給する(図10(g))。これ以降は、前述の通り、第1の塗布処理部1a及び第2の塗布処理部1bに次ロットBのウエハWBが交互に搬送され、このウエハWBに対してノズルN2が両塗布処理部1a、1bと待機バスBA2との間を往復してレジスト液RBを供給することで塗布処理が行われる。
上述の実施形態は、先ロットA用のレジスト吐出ノズル41(図9及び図10中ノズルN1)と次ロットB用のレジスト吐出ノズル41(図9及び図10中ノズルN2)とが共通の移動機構3により一体となって、塗布処理部1a、1bの上方と待機区域にあるノズルバス5との間を移動し、また使用していないレジスト吐出ノズル41の先端部に、シンナー層Tを第1の空気層A1と第2の空気層A2とで挟んだ層構造を形成するレジスト塗布装置について、次のような工夫をしている。即ち、先ロットAの最後のウエハWA25に対して先ロットA用のレジスト吐出ノズル41(ノズルN1)からレジスト液RAを供給した後、先ロットA用のレジスト吐出ノズル41(ノズルN1)をノズルバス5に移動する工程と重ねて、先ロットA用のレジスト吐出ノズル41(ノズルN1)に雰囲気の気体である空気を吸い込ませて当該ノズル41(ノズルN1)内に第1の空気層A1を形成するようにしている。更に、次ロットB用のレジスト吐出ノズル41(ノズルN2)を次ロットBの先頭のウエハWBの上方に移動させる工程に重ねて、先ロットB用のレジスト吐出ノズル41(ノズルN2)に雰囲気の気体である空気を吸い込ませて当該ノズル41(ノズルN2)内に第2の空気層A2を形成している。従って、先ロットA用のレジスト吐出ノズル41(ノズルN1)が役目を終えた後にノズル41(ノズルN1)の先端部に前記層構造を形成する作業を行っても、次ロットBのウエハWBの処理を無駄な待ち時間が発生することなく速やかに行うことができる。
なお、上述の実施形態では、第1の空気層A1及び第2の空気層A2の両方の形成工程について夫々、ノズルユニット4の移動工程と重ねて行っているが、これら両空気層形成工程のうち、どちらか一方についてのみノズルユニット4の移動工程と重ねて行っても、前記無駄な待ち時間を短縮し速やかに次ロットBのウエハWBの処理を開始することができる。
また、上述の実施形態では、先ロットAの最後から2番目のウエハWA24へのレジストRAの供給工程と、同じく最後のウエハWA25へのレジストRAの供給工程との間に、ノズルユニット4を一旦ノズルバス5に移動させて、次ロットB用のレジスト吐出ノズル41(ノズルN2)にて層構造を形成していたシンナーTを吐出している。更に、前記ウエハWA25へのレジストRAの供給後に、ノズルユニット4がノズルバス5に到着する前に、先ロットA用のレジスト吐出ノズル41(ノズルN1)用の洗浄室51である待機バスBA1に既にシンナーTを溜めている。従って、ウエハWA25へのレジストRAの供給工程と次ロットBの最初のウエハWBへのレジストRBの供給工程との間にノズルユニット4にて行う作業が少なくなり、前記無駄な待ち時間の発生を更に軽減できる。
先ロットA用のノズルN1を次ロットB用のノズルN2と共にノズルバス5に移動する工程と重ねて、先ロットA用のノズルN1に空気を吸い込ませて当該ノズルN1内に第1の空気層A1を形成する工程を行うことが好ましいが、この場合、空気の吸い込み終了の時点は、先ロットA用のノズルN1がノズルバス5に到着した後であってもよい。
また、先ロットA用のノズルN1内に第2の空気層A2を形成する工程は、次ロットB用のノズルN2を先ロットA用のノズルN1と共にノズルバス5から前記次ロットBの最初のウエハWB1の上方に移動させる工程と重ねて行うにあたり、工程の一部が重なっている場合も含む。即ちこの場合、先ロットA用のノズルN1における空気の吸い込み開始時点は、例えば当該ノズルN1が待機バスBA1に待機している時点であってもよい。また、先ロットA用のノズルN1における空気の吸い込み終了時点は、次ロットB用のノズルN2が次ロットBの最初のウエハWB1の上方に移動した後であってもよい。
上述の実施形態では、1つのレジスト塗布装置に2つの塗布処理部1a、1bが設けられている場合について述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく、3つ以上の塗布処理部を有するレジスト塗布装置についても適用できる。
以下、塗布、現像装置110に組み込まれた上述のレジスト塗布装置について説明する。図11は塗布、現像装置110に露光装置C4が接続されたレジストパターン形成システムの平面図を示しており、図12は同システムの斜視図である。この塗布、現像装置110にはキャリアブロックC1が設けられており、その載置台111上に載置された密閉型のキャリアCから受け渡しアーム112がウエハWを取り出して処理ブロックC2に受け渡し、処理ブロックC2から受け渡しアーム112が処理済みのウエハWを受け取ってキャリアCに戻すように構成されている。キャリアCには同一ロットのウエハWが多数枚収納されており、各ウエハWは順次処理ブロックC2へと搬送される。
前記処理ブロックC2は、図12に示すように、この例では現像処理を行うための第1のブロック(DEV層)B1、レジスト膜の下層に形成される反射防止膜の形成処理を行うための第2のブロック(BCT層)B2、レジスト膜の塗布を行うための第3のブロック(COT層)B3、レジスト膜の上層側に形成される反射防止膜の形成を行うための第4のブロック(ITC層)B4を、下から順に積層して構成されている。
処理ブロックC2の各層は平面視同様に構成されている。ここでは、第3のブロック(COT層)B3を例に挙げて説明する。COT層B3は塗布膜としてレジスト膜を形成するためのレジスト塗布モジュール113と、このレジスト塗布モジュール113にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための加熱系及び冷却系の処理モジュール群を構成する棚ユニットU1〜U4と、前記レジスト塗布モジュール113と加熱系及び冷却系の処理モジュール群を構成する棚ユニットU1〜U4との間に設けられ、これらの間でウエハWの受け渡しを行う搬送アームA3と、により構成されている。このレジスト塗布モジュール113が既述のレジスト塗布装置に、搬送アームA3が既述の基板搬送機構に相当する。
前記棚ユニットU1〜U4は搬送アームA3が移動する搬送領域R1に沿って配列され、夫々上記の加熱モジュール、冷却モジュールが積層されることにより構成される。加熱モジュールは載置されたウエハを加熱するための加熱板を備えており、冷却モジュールは載置されたウエハを冷却するための冷却板を備えている。更に、処理ブロックC2には、図11に示すように、棚ユニットU5が設けられている。この棚ユニットU5は、キャリアブロックC1及び処理ブロックC2の各ブロック層B1〜B4間におけるウエハWの受け渡しを仲介している。なお、D1は、棚ユニットU5内の各ユニット間におけるウエハWの受け渡しを行う受け渡しアームである。
塗布、現像装置110に搬入されたウエハWは、キャリアブロックC1を経由して、棚ユニットU5に搬送される。そして、ウエハWは、BCT層B2にて反射防止膜が形成された後、棚ユニットU5に戻される。そこから、ウエハWは、搬送アームA3により、直接あるいは棚ユニットU1〜U4を経由して、レジスト塗布モジュール113に搬入されて、レジストを塗布される。塗布処理をされたウエハWは、搬送アームA3により棚ユニットU5に戻される。その後、ウエハWは、反射防止膜の形成、露光及び現像などの処理工程を経て、キャリアブロックC1より外部に搬出される。なお、C3は、塗布、現像装置110と露光装置C4との間におけるウエハWの受け渡しを仲介するインターフェイスブロックである。
本発明の塗布装置を上記の例ではレジスト塗布装置として構成しているが、例えばこの塗布、現像装置110に設けられた反射防止膜形成モジュールとして構成しレジストの代わりに各モジュールに対応する薬液を吐出するものであってもよいし、シリコン酸化膜からなる絶縁膜を形成するための前駆物質を含む薬液であってもよい。
W ウエハ
WA24 先ロットの最後から2番目のウエハ
WA25 先ロットの最後のウエハ
WB 次ロットのウエハ
WB1 次ロットの最初のウエハ
BA1 ノズルN1用の待機バス(洗浄室)
BA2 ノズルN2用の待機バス(洗浄室)
1a、1b 塗布処理部
12a、12b スピンチャック
2 基台
21a、21b カップ
3 移動機構
30 ノズルバス
32 水平移動部
33 アーム
4 ノズルユニット
41、N1、N2 レジスト吐出ノズル
42 シンナー吐出ノズル
5 ノズルバス
51 洗浄室
52 開口部
53 排液室
54、55 シンナー供給口
56 シンナー供給制御部
6 シンナー供給機構
7 制御部
71 プログラム

Claims (11)

  1. 塗布膜の成分を溶剤に溶解した塗布液をノズルから基板に供給して塗布膜を形成する方法において、
    先ロット用のノズルと次ロット用のノズルとが共通の移動機構により一体となって液処理ユニットの上方と待機区域との間を移動するように構成された装置を用い、
    第1の液処理ユニットに搬入された先ロットの最後の基板に対して先ロット用のノズルから塗布液を供給する工程と、
    その後、先ロット用のノズルを次ロット用のノズルと共に待機区域に移動する工程と、
    前記移動する工程と重ねて先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に上側気体層を形成する工程と、
    前記待機区域にて先ロット用のノズル内に溶剤を吸い込む工程と、
    前記第1の液処理ユニットとは異なる第2の液処理ユニットに次ロットの先頭の基板が搬入された後、次ロット用のノズルを先ロット用のノズルと共に前記次ロットの先頭の基板の上方に移動させる工程と、
    しかる後、次ロット用のノズルから次ロットの先頭の基板に塗布液を供給する工程と、
    前記先ロット用のノズル内に溶剤を吸い込む工程を行った後に、先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に下側気体層を形成し、上側気体層と下側気体層とで溶剤層を挟み込んだ状態を形成する工程と、を含むことを特徴とする塗布方法。
  2. 先ロット用のノズル内に下側気体層を形成する工程は、次ロット用のノズルを先ロット用のノズルと共に待機区域から前記次ロットの先頭の基板の上方に移動させる工程と重ねて行われることを特徴とする請求項1記載の塗布方法。
  3. 塗布膜の成分を溶剤に溶解した塗布液をノズルから基板に供給して塗布膜を形成する方法において、
    先ロット用のノズルと次ロット用のノズルとが共通の移動機構により一体となって液処理ユニットの上方と待機区域との間を移動するように構成された装置を用い、
    第1の液処理ユニットに搬入された先ロットの最後の基板に対して先ロット用のノズルから塗布液を供給する工程と、
    その後、先ロット用のノズルを次ロット用のノズルと共に待機区域に移動する工程と、
    前記塗布液を供給する工程の後に、先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に上側気体層を形成する工程と、
    前記待機区域にて先ロット用のノズル内に溶剤を吸い込む工程と、
    前記第1の液処理ユニットとは異なる第2の液処理ユニットに次ロットの先頭の基板が搬入された後、次ロット用のノズルを先ロット用のノズルと共に待機区域から前記次ロットの先頭の基板の上方に移動させる工程と、
    前記移動する工程に重ねて、先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に下側気体層を形成し、上側気体層と下側気体層とで溶剤層を挟み込んだ状態を形成する工程と、
    次ロット用のノズルが前記次ロットの先頭の基板の上方に移動後、次ロット用のノズルから当該基板に塗布液を供給する工程と、を含むことを特徴とする塗布方法。
  4. 先ロット用のノズルを次ロット用のノズルと共に待機区域に移動する工程に重ねて、先ロット用のノズルの待機区域に溶剤を溜めることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の塗布方法。
  5. 先ロット用のノズルが第1の液処理ユニットとは別の液処理ユニット内の先ロットの最後から一つ前の基板の塗布を終えて待機区域に戻っているときに、待機区域にて次ロット用のノズルから溶剤を吐出することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の塗布方法。
  6. 塗布膜の成分を溶剤に溶解した塗布液をノズルから、液処理ユニットに保持された基板に供給して塗布膜を形成する装置において、
    第1の液処理ユニット及び第2の液処理ユニットと、
    先ロット用のノズルと次ロット用のノズルとを一体となって液処理ユニットの上方と待機区域との間を移動させる移動機構と、
    先ロット用のノズルと次ロット用のノズルとの動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    第1の液処理ユニットに搬入された先ロットの最後の基板に対して先ロット用のノズルから塗布液を供給するステップと、
    その後、先ロット用のノズルを次ロット用のノズルと共に待機区域に移動するステップと、
    前記移動するステップと重ねて先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に上側気体層を形成するステップと、
    前記待機区域にて先ロット用のノズル内に溶剤を吸い込むステップと、
    前記第1の液処理ユニットとは異なる第2の液処理ユニットに次ロットの先頭の基板が搬入された後、次ロット用のノズルを先ロット用のノズルと共に前記次ロットの先頭の基板の上方に移動させるステップと、
    しかる後、次ロット用のノズルから次ロットの先頭の基板に塗布液を供給するステップと、
    前記先ロット用のノズル内に溶剤を吸い込むステップを行った後に、先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に下側気体層を形成し、上側気体層と下側気体層とで溶剤層を挟み込んだ状態を形成するステップと、を実行するように組まれたプログラムを有することを特徴とする塗布装置。
  7. 前記プログラムは、先ロット用のノズル内に下側気体層を形成するステップが、次ロット用のノズルを先ロット用のノズルと共に待機区域から前記次ロットの先頭の基板の上方に移動させるステップと重ねて行われるように構成されていることを特徴とする請求項6記載の塗布装置。
  8. 塗布膜の成分を溶剤に溶解した塗布液をノズルから、液処理ユニットに保持された基板に供給して塗布膜を形成する装置において、
    第1の液処理ユニット及び第2の液処理ユニットと、
    先ロット用のノズルと次ロット用のノズルとを一体となって液処理ユニットの上方と待機区域との間を移動させる移動機構と、
    先ロット用のノズルと次ロット用のノズルとの動作を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    第1の液処理ユニットに搬入された先ロットの最後の基板に対して先ロット用のノズルから塗布液を供給するステップと、
    その後、先ロット用のノズルを次ロット用のノズルと共に待機区域に移動するステップと、
    前記塗布液を供給する工程の後に、先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に上側気体層を形成するステップと、
    前記待機区域にて先ロット用のノズル内に溶剤を吸い込むステップと、
    前記第1の液処理ユニットとは異なる第2の液処理ユニットに次ロットの先頭の基板が搬入された後、次ロット用のノズルを先ロット用のノズルと共に待機区域から前記次ロットの先頭の基板の上方に移動させるステップと、
    前記移動する工程に重ねて、先ロット用のノズルに雰囲気の気体を吸い込ませて当該ノズル内に下側気体層を形成し、上側気体層と下側気体層とで溶剤層を挟み込んだ状態を形成するステップと、
    次ロット用のノズルが前記次ロットの先頭の基板の上方に移動後、次ロット用のノズルから当該基板に塗布液を供給するステップと、を含むことを特徴とする塗布装置。
  9. 前記プログラムは、先ロット用のノズルを次ロット用のノズルと共に待機区域に移動するステップに重ねて、先ロット用のノズルの待機区域に溶剤を溜めるステップを実行するように構成されていることを特徴とする請求項6ないし8のいずれか一項に記載の塗布装置。
  10. 前記プログラムは、先ロット用のノズルが第1の液処理ユニットとは別の液処理ユニット内の先ロットの最後から一つ前の基板の塗布を終えて待機区域に戻っているときに、待機区域にて次ロット用のノズルから溶剤を吐出するステップを実行するように構成されていることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか一項に記載の塗布装置。
  11. 塗布膜の成分を溶剤に溶解した塗布液をノズルから、液処理ユニットに保持された基板に供給して塗布膜を形成する装置であって、
    第1の液処理ユニット及び第2の液処理ユニットと、
    先ロット用のノズルと次ロット用のノズルとを一体となって液処理ユニットの上方と待機区域との間を移動させる移動機構と、を備えた塗布装置に用いられるコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体において、
    前記コンピュータプログラムは、請求項1ないし5のいずれか一項に記載された塗布方法を実行するようにステップ群が組まれていることを特徴とする記憶媒体。
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