JP5262270B2 - 車両用シートの表皮材 - Google Patents

車両用シートの表皮材 Download PDF

Info

Publication number
JP5262270B2
JP5262270B2 JP2008113875A JP2008113875A JP5262270B2 JP 5262270 B2 JP5262270 B2 JP 5262270B2 JP 2008113875 A JP2008113875 A JP 2008113875A JP 2008113875 A JP2008113875 A JP 2008113875A JP 5262270 B2 JP5262270 B2 JP 5262270B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
skin material
resin
layer
leather
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008113875A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009262393A (ja
Inventor
英紀 秋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2008113875A priority Critical patent/JP5262270B2/ja
Publication of JP2009262393A publication Critical patent/JP2009262393A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5262270B2 publication Critical patent/JP5262270B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Treatment And Processing Of Natural Fur Or Leather (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

本発明は、車両用シートの表皮材に関する。
この種の表皮材は、車両用シートを被覆してその意匠面(例えば乗員が目視可能な部分)を構成するものであり、本来的に高い意匠性が求められる部材である。特に最近の車両用シートでは、より変化に富んだデザインが好まれることから、表皮材の更なる意匠性の向上が切望されている。
そこで特許文献1には、複数の孔部(模様)を表皮材に形成してシートの意匠性を向上する技術の開示があり、車両用シートの表皮材においても応用可能な技術である。
登録実用新案第3062117号公報
しかしながら公知技術のように単に複数の孔部(模様)を表皮材に形成するだけでは、見た目の変化に乏しく、車両用シートの意匠としての面白みに欠けるものであった。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、意匠性の更なる向上のために、表皮材の外観をより変化に富んだものとすることにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の表皮材は、車両用シートを被覆してその意匠面を構成する部材であり、意匠性向上のための孔部又は凹部が形成されている。
そしてこの種の表皮材では更なる意匠性の向上が望まれることから、本発明では、表皮材の孔部を、太陽光や人工光などの光を蓄光する蓄光材を備えて自発的に発光可能な構成とした。こうすることで孔部又は凹部の発光(蓄光材の残光)により、車両用シートの表皮材が例えば昼夜で異なる外観を呈することとなる。
また発明の車両用シートの表皮材は、銀面層と繊維層を備える皮革によって意匠面の少なくとも一部を構成する。そしてこの皮革に孔部(貫通孔又は未貫通孔)を形成するのであるが、そうすると当該孔部の形成箇所(肉薄部分)における皮革の面剛性低下が懸念される。
そこで本発明では、銀面層に対して着色塗料を付与して着色塗装層を形成する。この皮革に対して、銀面層から繊維層に向かって段階的又は連続的に幅狭となる孔部を形成する。そして孔部の内面に、蓄光材を含有の樹脂層(補強層)を設けることで、孔部形成に伴う面剛性低下を防止又は低減しつつ、孔部の内面を発光させる構成とした。
本発明の第1発明によれば、表皮材の外観がより変化に富んだものとなり、その意匠性の更なる向上を図ることができる。また第発明の表皮材は、孔部形成に伴う面剛性低下が防止又は低減されるとともに、より面白みのある外観を呈する。
以下、本発明を実施するための最良の形態及び参考例を、図1〜図5を参照して説明する。また各図では、樹脂層に含有の蓄光材をドットにて図示することとする。
そして図1では、便宜上一つの孔部又は凹部のみに符号を付すこととし、樹脂層(蓄光材)を備える孔部又は凹部を黒丸で図示するとともに、樹脂層を備えない孔部又は凹部を白丸で図示する。
図1に示す車両用シート2は、シートクッション4とシートバック6とヘッドレスト8を備えており、これら各構成が表皮材(4S、6S、8S)にて被覆されている。
そして表皮材4S,6Sの中央部には、複数の孔部(凹部)が形成されて意匠性の向上が図られているのであるが、車両用シート2のデザイン性を考えると、これら表皮材4S,6Sの更なる意匠性の向上が望まれる。
そこで以下に説明の各実施例及び参考例では、後述する蓄光材によって表皮材4S,6Sの外観を変化に富んだものとして、その意匠性を更に向上させることとした。
ところで上述の表皮材6Sは、複数の天然皮革ピースを袋状に縫着して構成されている。そこで各実施例では、シートバック6中央部を構成するピース(以下、単に天然皮革10と呼ぶ)を一例として、各実施例の構成(専ら自発的に発光する孔部又は凹部の構成)を詳述することとする。
参考例1]
参考例の天然皮革10は、図2を参照して、蓄光材を含有の樹脂層20と、着色塗装層22と、複数の貫通孔16(孔部の一例)を備えて構成される。
この天然皮革10は、図2(a)を参照して、表皮(銀面層12)と真皮(繊維層14)を備える皮革であり、例えば、牛革、馬革、豚革、鹿革、羊革、山羊革、カンガルー革などの動物系天然皮革や虫類系天然皮革を例示することができる。
(樹脂層)
そして樹脂層20は、後述の蓄光材を含有する樹脂組成物を、スクリーン印刷、スプレー噴霧、塗布又は含浸等の手法により繊維層14に付与することで形成される(図2(b)を参照)。このように繊維層14内に樹脂層20(補強層)を形成することで、繊維層14内に蓄光材が分散状態で混入するとともに、繊維層14が比較的強固に一体化してほつれにくい状態となる。
このとき樹脂組成物を含浸により付与すると、繊維層14内部に比較的均一な樹脂層20を形成することができるため好ましい。例えば図1を参照して、天然皮革10の一部分の繊維層14(三角状の破線部分)に対して、適当な溶媒に分散又は溶解状態の樹脂組成物を含浸させたのち、熱処理等の手段により硬化させて樹脂層20を形成する。
ここで樹脂組成物に含有の樹脂は、熱処理等の手段により硬化可能な特質を有しておればよく、付加重合系樹脂、エポキシ・ウレタン系樹脂及び縮合重合系樹脂を例示することができる。
より詳しくは付加重合系樹脂として、アクリル樹脂(熱可塑性アクリル樹脂,熱硬化性アクリル樹脂)、ビニル樹脂、炭化水素樹脂又はゴムを例示することができる。またエポキシ・ウレタン系樹脂として、エポキシ樹脂(グリシジルエーテル系,グリシジルエステル系,グリシジルアミン系)、ウレタン樹脂(一液型,二液型)又はポリ尿素樹脂を例示することができる。また縮合重合系樹脂として、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂又はケトン樹脂を例示することができる。またこれらの樹脂又はその誘導体からなる群より選択される一種以上の樹脂を樹脂組成物としてもよい。
そして樹脂組成物は、典型的に、重量比で天然皮革:樹脂=9:1〜6:4(好ましくは天然皮革:樹脂=7:3)となるよう繊維層14に付与する。
(蓄光材)
そして蓄光材は、太陽光や人工光などの光を蓄光して自発的に発光可能な化合物であり、アルミン酸ストロンチウム系の蓄光材 、アルミン酸カルシウム系の蓄光材及び硫化物系の蓄光材を例示することができる。
なかでもアルミン酸ストロンチウム系の蓄光材は、残光輝度の点で優れるため本参考例の蓄光材として好適に使用することができる。このアルミン酸ストロンチウム系の蓄光材とは、アルミン酸ストロンチウム(母結晶)に対して0.001〜10モル%のユウロピウム(賦活材)を含有して構成される化合物であり、好ましくは0.001〜10モル%の共賦活材を含有する。共賦活材として、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジウム、サマリウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、マンガン、スズ及びビスマスを例示できる。
そして上述の蓄光材は、発光時に発熱しない特質を備えるため、乗員が着座するための車両用シート2の構成として安全に使用することができる。また蓄光材は、太陽光(自然光)を蓄光して発光可能であることから、車両用シート2に別途電灯(人工光)などを装備する必要がなく、環境にやさしい構成である。
そしてこの蓄光材を、上述の樹脂に対して1重量%〜10重量%の範囲で樹脂組成物に混合する。蓄光材の混合割合が1重量%未満であると、孔部(凹部)が十分な残光輝度を有さない傾向にある。また蓄光材の混合割合は10%重量より多くてもよいが、混合割合の上昇に比例してコスト高となるとともに樹脂層20の補強性能が若干低下する傾向にある。そして蓄光材の混合割合が、樹脂に対して3重量%〜10重量%の範囲であることが好ましく、この範囲の混合割合であると、夜間の発光に好適な残光輝度を孔部(凹部)に付与することができる。
また蓄光材は、粉状又は粒子状として樹脂組成物に混合することが好ましい。例えば蓄光材の平均粒子径を10μm〜100μm(蓄光材の結晶構造を保持可能な大きさ)とすることで、蓄光材が本来的に有する残光輝度を得ることができる。
(着色塗装層)
そして本参考例では、天然皮革10の銀面層12に対して、スクリーン印刷、スプレー噴霧、塗布、含浸等の手法により着色塗料を付与して着色塗装層22を形成する(図2(c)を参照)。
この着色塗料は、典型的に色料(顔料や染料)及びビヒクル(展色料)を有する液状塗料である。そして銀面層12の着色には顔料が好ましく、例えば顔料として、二酸化チタン,炭酸カルシウム,カーボンブラックなどの無機顔料や、ジアゾエロー,レーキレッド,フタロシアニンブルーなどの有機顔料を例示することができる。
そしてビヒクル(展色料)は、使用すべき色料を分散又は溶解可能な液体成分であればよく、植物性油や鉱物性油などの油、ヘキサン,トリオール,エチルアルコール,アセトン,酢酸エチル、エチルエーテル及びジエチレングリコールなどの溶剤、フェノール樹脂,アルキド樹脂,ビニル樹脂,ポリアミド樹脂及びアクリル樹脂などの樹脂を含有して構成される。なお着色塗料には、色調調整剤や耐性調整剤などの補助剤を混入してもよい。
(貫通孔)
そして天然皮革10を図示しない基台に載置したのち、レーザ照射機構又はパンチ機構(図示省略)により略円筒状の貫通孔16を形成する(図2(d)を参照)。このとき天然皮革10は、樹脂層20により繊維層14が比較的強固に一体化されているため、ほつれなどが極力生じないシャープな貫通孔16を形成することができる。
そしてこのように孔開け加工を行った天然皮革10を、他の天然皮革のピースとともに袋状に縫着してシートバック6の表皮材6Sとする。そして貫通孔16の形成箇所が着座面中央を覆う位置配置としてシートバック6に表皮材6Sを被せる(図1を参照)。
なお詳細な説明は省略するが、シートクッション4の表皮材4Sにも、上述した表皮材6Sと同様の手法により自発的に発光可能な貫通孔16が形成される。
このように本参考例では、車両用シート2の意匠面(シートバック6及びシートクッション4の中央部)に形成された複数の貫通孔16の一部が蓄光材を備えて自発的に発光する構成である。具体的には図1を参照して、夜間において樹脂層20(蓄光材)を形成の貫通孔16部分が、正面視で略三角状の模様をなすように自発的に発光する。このため本参考例の表皮材6Sによれば、その意匠面が昼夜で異なる外観を呈することとなり(表皮材6Sの外観が変化に富んだものとなり)意匠性の更なる向上を図ることができる。
また貫通孔16周囲の意匠面に着色塗装層22が形成されているため、樹脂層20(蓄光材)を備える貫通孔16をより鮮明に(メリハリ良く)発光させることができる。
そして本参考例の表皮材6Sは、繊維層14に樹脂層20(補強層)を形成したことにより、貫通孔16形成に伴う面剛性低下が防止又は低減されているため、車両用シート2に好適に使用することができる。
ところで表皮材6Sの意匠面(天然皮革10)は、乗員が目視可能な部分であるとともに乗員が接触する部分でもある。このため乗員の接触などが原因の擦れにより、天然皮革10から蓄光材が剥離することが懸念される。そこで本参考例のように天然皮革10の繊維層14(意匠面の裏側)に樹脂層20を備える構成とすれば、樹脂層20(蓄光材)と乗員の接触が極力回避されるため、蓄光材の剥離を防止又は低減することができる。
なお貫通孔16の大きさは図面上若干強調されているが、実際には0.05mm〜1.7mm程度の径寸法であればよい。そしてこの径寸法設定とすれば、乗員が貫通孔16内面に触れることはほとんどないことから、天然皮革10の蓄光材が保持されて夜間の発光に好適な残光輝度が長期間維持されることとなる。
[実施例
本実施例の天然皮革は、上述の参考例1とほぼ同一の基本構成を備えるため、共通の構造等は対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施例では、図3(a)を参照して、蓄光材を含有の樹脂層20にて繊維層14を補強したのち、天然皮革10に対して、銀面層12から繊維層14(意匠面からシート内方)に向かって連続的に幅狭となる略円錐状の貫通孔16aを設ける。詳しくは貫通孔16aが、レーザ照射機構により、銀面層12側の開口半径R1に対して繊維層14側の開口半径R2が小さく(狭く)されて形成されている。
そしてこの貫通孔16aの内面(テーパ状の繊維層14)には、蓄光材を含有の樹脂層20(補強層)が形成されているため、表皮材6Sの面剛性低下をより確実に防止又は低減することができる。そして貫通孔16aの内面(テーパ状の繊維層14)が自発的に発光することで、表皮材6Sの意匠面(天然皮革10)がより面白みのある外観を呈することとなる。また貫通孔16aのテーパ状内面は、銀面層12側への樹脂層20の露出面積が広いため、銀面層12側から太陽光などの光を効率よく蓄光することができる。
さらに本実施例の変形例では、図3(b)を参照して、蓄光材を含有の樹脂層20にて繊維層14を補強したのち、天然皮革10に対して、未貫通孔17(孔部の他例)を、銀面層12から繊維層14に向かって幅狭に形成した。このように予め繊維層14を樹脂層20にて補強しておけば、繊維層14にほつれなどを極力生じさせることなく天然皮革10に未貫通孔17を形成することができる。そして未貫通孔17の底面には、蓄光材を含有の繊維層14が露出するため、未貫通孔17をより強く発光させることができる(図1を参照)。
[実施例
本実施例の天然皮革は、上述の参考例1とほぼ同一の基本構成を備えるため、共通の構造等は対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施例では、図4(a)を参照して、天然皮革10に対して、銀面層12から繊維層14に向かって連続的に幅狭となるテーパ状の貫通孔16aを設ける。そしてこの貫通孔16aの内面に、蓄光材を含有の樹脂シート30(樹脂層の他例)を接着材にて貼着する構成である。
そして本実施例によれば、樹脂シート30によって表皮材6Sの面剛性低下をより着実に防止又は低減しつつ、貫通孔16aの内面全面から蓄光材を露出させることができる。
なお接着材は、樹脂シート30と繊維層14を接着可能な樹脂であり、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、アミノプラスト樹脂、エポキシ樹脂、グリオキザール系樹脂及びエチレン尿素樹脂を例示することができる。
そして上述の樹脂シート30は、伸び変形可能な樹脂にて構成されていることが好ましく、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)及びポリエチレン(PE)からなる群より選択される一種以上の樹脂にて構成される。
さらに本実施例の変形例では、図4(b)を参照して、樹脂シート30を繊維層14側に貼着して補強したのち、テーパ状の貫通孔16aを形成する。この構成では、樹脂シート30の貼着作業が比較的容易であるとともに、表皮材6Sの面剛性低下をより確実に防止又は低減することができる。なお本変形例は、貫通孔16aの径寸法が比較的小さい場合(例えば0.05mm〜1.7mm程度の場合)に好適に適用可能な技術である。
参考例2
参考例の天然皮革は、上述の参考例1とほぼ同一の基本構成を備えるため、共通の構造等は対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
参考例では、図5(a)を参照して、意匠面を構成する天然皮革10の銀面層12が、エンボス加工などの型押し加工により形成された凹部18を有する。この凹部18は、天然皮革10の部分的な肉薄化を伴うことなく形成されるため、上述の貫通孔16や未貫通孔17(部分的な肉薄化を伴う孔部)と比較して、天然皮革10の面剛性低下を極力伴わない構成である。
そして図5(b)及び(c)を参照して、天然皮革10の銀面層12表面に、例えばスプレー噴霧装置40により樹脂組成物を噴霧して蓄光材を含有の樹脂層20を設ける。そして塗装用ローラ42によって凹部18周囲の樹脂層20に着色塗装層22を重層して設ける。こうすることで、樹脂層20(蓄光材)が露出の凹部18部分を、より鮮明に(メリハリ良く)発光させることができる(図1を参照)。
本実施形態の車両用シート2の表皮材は、上述した実施例に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)参考例1では、貫通孔16を形成した天然皮革10を例示したが、未貫通孔17(略円錐状又は略円筒状)を形成する構成であってもよい。また参考例1では、繊維層14に樹脂層20を形成する例を説明したが、樹脂シート30を用いて構成してもよい。
(2)また実施例及び実施例では、連続的に径寸法が幅狭となる略円錐状の孔部(貫通孔16a、未貫通孔17)を例示した。これとは異なり、孔部の径寸法が段階的に幅狭となる構成(例えば階段状)であってもよい。
また実施例及び実施例では、孔部の全周がテーパ状とされた例(円錐状の孔部)を説明したが、孔部の内面一部がテーパ状に形成されるとともに他の部分が直線状(円筒状)に形成されていてもよい。また孔部のテーパ状内面は、本実施例のように傾斜状のほか、凹曲面状や凸曲面状などの湾曲形状とされていてもよい。
(3
(4)また参考例2では、略円筒状の凹部18を形成する例を説明したが、この凹部をテーパ状に構成してもよい。また参考例2では、凹部18の内面に樹脂シートを貼着して構成してもよい。また凹部は、単なる窪み状のほか、線状の凹部とされていてもよい。
(5)また各実施例では、正面視で円形の孔部又は凹部を例示したが、これら孔部又は凹部の形状は適宜選択可能であり、例えば、正面視で楕円形や半円形などの略円形状、三角形や四角形などの多角形状、星形や文字などの各種の形状を取り得る。また表皮材には、貫通孔、未貫通孔及び凹部のいずれか一種のみを設ける構成としてもよく、これらを同時に設ける構成としてもよい。
(6)また各実施例の技術は、少なくとも繊維層14を備える皮革であれば適用可能な技術であり、例えば人工皮革(銀面層12及び繊維層14を樹脂にて構成した皮革)に適用することができる。
(7)また各実施例では、「表皮材の孔部又は凹部が蓄光材を備えて自発的に発光可能な構成」の一例として、樹脂層20(樹脂シート30)に蓄光材を混入させる構成(表皮材の面剛性低下を抑える構成)を説明した。上記構成の他例として、例えば人工皮革の製造過程において、溶融状態の樹脂に蓄光材を混入する構成(繊維層や銀面層自体が蓄光材を備える構成)を採用することができる。
(8)また各実施例では、複数の孔部又は凹部を三角状(模様)に発光させる例を説明したが、特に模様を限定する趣旨ではない。
また本実施例では、複数の貫通孔16(模様)の一部が自発的に発光する例(意匠性をより向上させた例)を説明した。これとは異なり、表皮材6Sに形成した孔部又は凹部を全て発光可能な構成としてもよい。
また表皮材6S全面に複数の孔部又は凹部を形成する構成としてもよく、単数の孔部又は凹部を形成する構成としてもよい。
また樹脂層20には、蓄光剤のほか、色材や蛍光剤を添加してもよい。こうすれば表皮材の更なる意匠性の向上を図ることができる。
(9)また各実施例では、複数の天然皮革10のピースを袋状に縫着して表皮材6Sとする例(表皮材全てを天然皮革10にて構成する例)を説明した。これとは異なり、表皮材6Sの一部を天然皮革10で構成するとともにその他の部分を他の素材(例えば織物や人工皮革)で構成してもよい。
また各実施例では、専らシートバック6の表皮材6Sを例示して孔部又は凹部の形成例を説明した。本実施例の技術は、シートクッション4の表皮材4S、ヘッドレスト8の表皮材8S及び車両用シート2を構成する各種の部材及びその付属物に対しても適用可能な技術である。
また各実施例では、専ら乗員の着座面(意匠面)に孔部又は凹部を設ける例を説明したが、車両用シートの裏面や側面に、自発的に発光可能な孔部又は凹部を設けてもよい。
車両用シートの正面図である。 (a)〜(d)は、各々参考例1に関する表皮材の縦断面図である。 (a)は、実施例に係る表皮材の縦断面図であり、(b)は、変形例の縦断面図である。 (a)は、実施例に係る表皮材の縦断面図であり、(b)は、変形例の縦断面図である。 (a)〜(c)は、各々参考例2に関する表皮材の縦断面図である。
2 車両用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
10 天然皮革
12 銀面層
14 繊維層
16 貫通孔
17 未貫通孔
18 凹部
20 樹脂層
22 塗装層
30 樹脂シート
40 スプレー噴霧装置
42 塗装用ローラ
S 表皮材

Claims (1)

  1. 車両用シートを被覆して意匠面を構成する車両用シートの表皮材において、
    前記表皮材に形成の孔部が、太陽光や人工光などの光を蓄光する蓄光材を備えて自発的に発光可能な構成とされており、
    前記表皮材が、銀面層と繊維層を備える皮革によって前記意匠面の少なくとも一部を構成し、
    前記銀面層に対して着色塗料を付与して着色塗装層を形成し、
    前記皮革に対して、前記銀面層から前記繊維層に向かって段階的又は連続的に幅狭となる前記孔部を形成するとともに、前記孔部の内面に、前記蓄光材を含有の樹脂層を設ける構成とした車両用シートの表皮材。
JP2008113875A 2008-04-24 2008-04-24 車両用シートの表皮材 Expired - Fee Related JP5262270B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008113875A JP5262270B2 (ja) 2008-04-24 2008-04-24 車両用シートの表皮材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008113875A JP5262270B2 (ja) 2008-04-24 2008-04-24 車両用シートの表皮材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009262393A JP2009262393A (ja) 2009-11-12
JP5262270B2 true JP5262270B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=41388868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008113875A Expired - Fee Related JP5262270B2 (ja) 2008-04-24 2008-04-24 車両用シートの表皮材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5262270B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0665965A (ja) * 1992-07-28 1994-03-08 Shimizu Corp 建築物の梁構造
JP2016055827A (ja) * 2014-09-11 2016-04-21 本田技研工業株式会社 車両用シート
JP6186406B2 (ja) * 2015-09-15 2017-08-23 株式会社加平 椅子
JP6757941B2 (ja) * 2016-05-27 2020-09-23 トヨタ紡織株式会社 乗物内装品の表皮及びその製造方法
CN106114320A (zh) * 2016-08-16 2016-11-16 海宁富邦汽车内饰有限公司 一种抗污型汽车坐垫革
JP7311737B2 (ja) * 2018-10-25 2023-07-20 テイ・エス テック株式会社 車両用シート
WO2021029087A1 (ja) * 2019-08-09 2021-02-18 セーレン株式会社 表皮材
MX2020005767A (es) * 2019-08-09 2022-02-22 Seiren Co Ltd Material de piel.
WO2022230687A1 (ja) * 2021-04-30 2022-11-03 セーレン株式会社 表皮材、及び金型

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08194Y2 (ja) * 1989-08-25 1996-01-10 住江織物株式会社 車輌の美匠内装装置
JPH08238702A (ja) * 1995-03-03 1996-09-17 Suzuki Sogyo Co Ltd 凹凸成形シート並びにその製造方法
JPH114733A (ja) * 1997-06-16 1999-01-12 Koichi Fukuma 座席カバーとブラック・ライトを利用する乗り物内部 の昼夜装飾セット
JP2000214809A (ja) * 1998-11-19 2000-08-04 Toyoda Gosei Co Ltd 光照射システム
JP3062117U (ja) * 1999-03-12 1999-09-28 刈谷木材工業株式会社 椅 子
JP2003127933A (ja) * 2001-10-23 2003-05-08 T S Tec Kk 二三輪車の着座シート
JP2006205809A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Takahashi Shuji 内装体および内装装置
JP2007276285A (ja) * 2006-04-07 2007-10-25 Suminoe Textile Co Ltd 凹凸模様を有する車輌の座席用表皮材及びその製造方法。

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009262393A (ja) 2009-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5262270B2 (ja) 車両用シートの表皮材
RU2732351C2 (ru) Узел отделки для транспортного средства, транспортное средство, обшивка потолка для транспортного средства
CN108019657A (zh) 车辆照明饰件
RU2714697C2 (ru) Подголовник посадочного узла транспортного средства и система его освещения (варианты)
CN106882116A (zh) 被照明的车辆面板
US20090053946A1 (en) Method and apparatus for self-illuminating sports, entertainment, emergency, and safety devices
DE102015109381A1 (de) Photolumineszierende Pfützenlampe
US10118568B2 (en) Vehicle badge having discretely illuminated portions
DE102018104582A1 (de) Innenseitenmarkierung
DE102015113654A1 (de) Photolumineszierendes logo für fahrzeugverkleidungspaneel und –stoff
DE202018101388U1 (de) Seitenmarkierungsbeleuchtung
RU2720026C2 (ru) Система освещения пола транспортного средства
US7804418B2 (en) Vehicle light assembly and manufacturing method
DE102015116412A1 (de) Photolumineszierender Einrichtungshalter
EP2250427A1 (en) Method and apparatus for self-illuminating sports, entertainment, emergency, and safety devices
RU2716719C2 (ru) Узел ремня безопасности транспортного средства с подсветкой (варианты)
US9914390B1 (en) Vehicle shade assembly
KR200459132Y1 (ko) 인스트루먼트 패널의 발광 스티치 라인 구조
DE102015118293A1 (de) Fotolumineszente Fahrzeuggrafiken
JPH0315092A (ja) 蛍光体組成物及びそれを用いた表示装置
JP2006255219A (ja) 安全傘
CN106394480A (zh) 安全带照明系统
CN210568191U (zh) 电动汽车采光扩散组件
JP4166264B1 (ja) ロードマーカー
JP3211438U (ja) ステアリングホイール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees