JP2000214809A - 光照射システム - Google Patents

光照射システム

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JP2000214809A
JP2000214809A JP24683199A JP24683199A JP2000214809A JP 2000214809 A JP2000214809 A JP 2000214809A JP 24683199 A JP24683199 A JP 24683199A JP 24683199 A JP24683199 A JP 24683199A JP 2000214809 A JP2000214809 A JP 2000214809A
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wavelength
led
irradiated
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JP24683199A
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Tadanobu Iwasa
忠信 岩佐
Osamu Yamanaka
修 山中
Masato Tamaki
真人 田牧
Hiroshi Sugihara
洋 杉原
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両などの照明に適した新規な光照射システ
ムを提供する。 【解決手段】 光源に短波長を放出する発光ダイオード
を用い、その光を蛍光体からなる被照射部材に照射し
て、当該被照射部材を蛍光させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は光照射システムに
関する。更に詳しくは、近紫外光若しくは波長の短い可
視光を用い、被照射部材を発光させるシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、ピーク波長が約360nmの
近紫外光(ブラックライト)を用いて被照射部材を発光
させて、暗所で当該被照射部材を浮かび上がらせること
が行われてきた。このブラックライトの光源として冷陰
極管が一般的に用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、冷陰極管から
放出される紫外光の波長分布はブロードであり、その中
には人体に影響を与える領域の紫外線も含まれる。従っ
て、人の居住空間で当該冷陰極管を用いるときには、人
体に対する当該紫外線の影響を考慮しなければならな
い。また、冷陰極管には水銀が使用されるので、その製
造時及び廃棄時において環境に対する考慮も必要とな
る。更には、車両のインテリア部品の照明の光源として
冷陰極管を考えると、冷陰極管には、大きな発熱及び消
費電力という解決すべき課題がある。また、冷陰極管は
所謂真空管であるので、その設計自由度が小さくかつ小
型化に適さない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題の
少なくとも一つを解決しようと鋭意検討を重ねてきた。
その結果、下記の発明に想到した。即ち、短波長LED
からなる光源と、前記LEDからの光を受けないとき第
1の状態となり、前記LEDからの光を受けたとき第2
の状態となる被照射部材と、を備えてなる光照射システ
ム。
【0005】上記のように構成された光照射システムに
よれば、光源がLED(発光ダイオード)からなるの
で、冷陰極管に比べて発光する光の波長分布を狭くする
ことができる。これは、昨今の技術革新により光の波長
を決めるダイオードのバンドギャップを正確に制御でき
るようになったからである。従って、人体に影響するお
それのある領域の紫外線の量を少なく若しくは無くすこ
とができる。更には、短波長LEDはGaN系の半導体
から形成されるので、脱水銀を達成できる。また、冷陰
極管に比べて、LEDはその発熱量及び消費電力量が小
さい。同様に、冷陰極管に比べて、LEDは小型化が可
能になり、チップ自体の形状も自由に設計できる。
【0006】(光源について)上記において、短波長L
EDはIII族窒化物系化合物半導体から形成される。こ
こに、III族窒化物系化合物半導体は、一般式としてA
GaIn1−X −YN(0≦X≦1、0≦Y≦
1、0≦X+Y≦1)で表され、AlN、GaN及びI
nNのいわゆる2元系、AlGa1−xN、Al
1−xN及びGaIn1−xN(以上において0≦
x≦1)のいわゆる3元系を包含する。III族元素の一
部をボロン(B)、タリウム(Tl)等で置換しても良
く、また、窒素(N)の一部もリン(P)、ヒ素(A
s)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)等で置換
できる。III族窒化物系化合物半導体は任意のドーパン
トを含むものであっても良い。n型不純物として、S
i、Ge、Se、Te、C等を用いることができる。p
型不純物として、Mg、Zn、Be、Ca、Sr、Ba
等を用いることができる。なお、かかるp型不純物をド
ープしたのみではIII族窒化物系化合物半導体を低抵抗
のp型半導体とすることは困難であり、p型不純物をド
ープした後にIII族窒化物系化合物半導体を電子線照
射、プラズマ照射若しくは炉による加熱にさらすことが
好ましい。
【0007】発光ダイオードから発光される光の波長
は、理論上、自由に制御することができる。よって、視
認できない紫外光の他、380〜450nm範囲の可視
光を用い、被照射部材に光が照射されていることを積極
的に表現するようにしてもよい。この明細書において、
ピーク波長の範囲を380〜450nmとした光を短波
長の光(短波長光)とよぶ。また、昨今360nm近辺
の波長を有する光の人体に対する影響が議論されてい
る。そこで、かかる波長の光を積極的に除外するために
光源の光の波長を370〜450nmとすることも有用
である。この明細書でかかる370〜450nmにピー
ク波長を有する光を第二の短波長の光(第二の短波長
光)とよぶ。上記においてピーク波長の上限を450n
mとしたのは、それ以上の波長の光では蛍光体は発光さ
せるのに充分なエネルギーを得難いためである。なお、
光源であるLEDの経時変化、不純物の添加量誤差等の
ため、光源からの光が上記で規定した波長範囲以外の範
囲の波長の光を含むこととなる場合があるが、この場合
においてもピーク波長が上記で規定した波長範囲内にあ
ればよい。
【0008】このような発光ダイオードの一つを用いる
ことにより、実質的な点光源が構成される。このような
発光ダイオードを一列に並べることにより、実質的な線
光源が構成される。また、このような発光ダイオードを
平面的に敷き詰めることにより、実質的な面光源が構成
される。更には、発光ダイオードを立体的に配置して三
次元的に光を放出させる三次元光源を構成することもで
きる。
【0009】上記において、点光源以外は複数の発光ダ
イオードを配列して構成されるので、各発光ダイオード
を制御する制御回路が必要となる。この制御回路によ
り、各発光ダイオードの発光を個別に制御することが可
能になる。たとえば、発光ダイオードの全て若しくは選
択した一部をストロボのように発光させる。または、そ
れらを点滅させる。
【0010】光源から放出された光は直接若しくは間接
的に被照射部材に照射される。被照射部材に対して間接
的に光を照射させる方法として、光源から放出された光
を導光体に導入し、その光放出面を被照射部材に対向さ
せる。また、反射鏡により光源からの光を反射させて被
照射部材にこれを照射させることもできる。反射鏡を可
動とすることにより、被照射部材に対して光を走査(ス
キャン)して照射することも可能になる。
【0011】(被照射部材について)以下、被照射部材
について説明する。被照射部材として蛍光体が用いられ
る。この蛍光体は上記光源からの短波長光を受けて蛍光
作用を奏する。蛍光作用により発光する色は任意に設定
できる。被照射部材を蛍光体とするには、当該被照射部
材に蛍光塗料を塗布するか、若しくは被照射部材の形成
材料に蛍光塗料を混ぜ込む。更には、被照射部材が繊維
からなるときには(織布、不織布、紙など)、蛍光塗料
の付加された繊維を織り込んでおく。
【0012】車両の室内に用いられるインテリア用品と
しての被照射部材には、例えば次に掲げるものがある。
なお、これらの被照射部材の光源は、車両室内において
対向する位置に設けられる。光源からの光をブラックラ
イトとすることで、走行時に車内が明るくなることを防
止できる。以下の被照射部材に関する実施の形態では、
光源の光として短波長光(波長:380〜450nm)
を例に採り説明するが、第二の短波長光(波長:370
〜450nm)やブラックライト(波長約360nm)
を用いることができることは勿論である。
【0013】(ア)コンビネーションメータ コンビネーションメータの文字盤に蛍光塗料を塗布し、
これに短波長光を投光する。例えば、夜間に当該短波長
光を投光することにより、夜間での視認性が向上する。
また、短波長光の照射されない昼間と夜間で意匠を変化
させることにより、コンビネーションメータの雰囲気を
変化させることができる。
【0014】(イ)インスツルメンツパネル、ボタン及
びスイッチ類、ノブ、センターコンソール、空調用グリ
ル インスツルメンツパネルやセンターコンソールではその
模様が夜間に見えなくなる。そこで、これら自体若しく
はその周辺の部材を蛍光体として短波長光を投光するこ
とにより、インスツルメンツパネルやセンターコンソー
ルの模様(ストーン調、木目調等)を浮き上がらせるこ
とができる。このような全面照明に加えて、又はこれと
は別にインスツルメントパネル等の特定箇所のみに光を
スポットライト的に照射するポイント照明を行うことも
できる。これにより、インスツルメントパネル等の特定
箇所を効果的に浮かび上がらせることができ、当該特定
箇所の視認性の向上が図られる。また、インスツルメン
トパネル等の周囲の隙間に後方から光を導入し、それら
の輪郭を浮かび上がらせることができる。例えば、イン
スツルメントパネル等の外枠に蛍光塗料を塗布しておく
か、又は外枠を蛍光材料を含む樹脂等で形成する。各種
ボタン、スイッチ及びノブに蛍光塗料を塗布して短波長
光を投光することにより、夜間これらの識別を容易なら
しめることができる。空調用グリルに蛍光塗料を塗布
し、これへLEDからの光を投光する。これにより、空
調用グリルの位置及び風向きの把握ができ、夜間等の車
内が暗い場合でも風向きの調整が容易に行える。
【0015】(ウ)ステアリング ステアリングの全体又は一部(リング、パッド、ノブ
等)に蛍光塗料を塗布し、これへ短波長光を投光して模
様を浮かび上がらせる。これにより、夜間ステアリング
の位置が容易に視認でき運転性が向上する。また、発光
波長の異なる複数の蛍光塗料を用いることにより、ステ
アリングに配置される各種パッド、ボタン等を異なる色
調で表示することもできる。
【0016】(エ)キーシリンダ キーシリンダの周囲に蛍光塗料を塗布し、又はキーシリ
ンダの周囲を蛍光体を含有する樹脂等で被覆する。そし
て、キーシリンダに対向する位置(例えば、ステアリン
グ背面)に設置したLEDからの光を照射し、夜間及び
屋内駐車場内等の車内が暗い場合でもキーシリンダの位
置を認知し易くする。キーそのものに蛍光塗料を塗布す
ることもできる。これにより、暗所でキーの位置を容易
に確認できる。
【0017】(オ)ペダル アクセルペダル又はブレーキペダル表面に蛍光塗料を塗
布し、又は各ペダルを蛍光体含有の材料で形成し、LE
Dからの光を照射する。これにより、夜間等の車内が暗
い場合でも各ペダル位置の把握が容易となり、各ペダル
の踏み違い、踏み損ないが防止される。各ペダルが異な
る色(例えば、アクセルペダルをグリーン、ブレーキペ
ダルをレッド)で発光するようにすれば、より一層各ペ
ダルの区別が容易となる。
【0018】(カ)リア部分 リアガラスに蛍光体で蛍光塗料等で、文字、マーク、絵
画、ポスター、合図照明、その他の模様等を形成し、こ
れへ短波長光を投光して文字等を浮き上がらせる。この
蛍光塗料として、短波長光が照射されないとき無色透明
なものを利用することにより、当該文字等を短波長光を
投光する夜間にのみ浮き上がらせることができる。ま
た、後方車両等への信号をリアガラスに表示させること
もできる。例えば、ブレーキランプに同期して赤色で文
字又は記号等が表示されるようにする。リヤ部分に設置
される空気清浄機、スピーカ、HMSL(ハイマウント
ストップランプ)、ぬいぐるみ等のキャラクターグッズ
に蛍光材料を用い、これらにLEDからの光を照射する
ことにより、これらの表面の意匠を変化させたり、特定
の模様等を浮かび上がらせたりすることができる。
【0019】(キ)ドアー、ドアー周りのスイッチ類 ドアー周りのボタン、スイッチ、ノブを蛍光体とし、夜
間に短波長光を投光してこれを浮き上がらせる。また、
ドアートリム、ドアーポケットに蛍光体を塗布し、夜間
に短波長光を投光してこれらの位置を視認させやすくす
る。もちろん、特定の模様等が浮かび上がるようにして
意匠性を向上させることもできる。ドアーガラスに蛍光
体を塗布し又は混ぜ込み、これへLEDからの光を照射
することができる。例えば、ドアーガラスの上部エッジ
に蛍光体を塗布し、ドアーガラスの下方から光を導入す
る。これにより、上部エッジ部分の蛍光体が発光し、ド
アーガラスの意匠の変化が楽しめるとともに、夜間にお
けるドアーガラスの開閉状態が容易に認識可能となる。
また、ドアーガラス表面に特定の形状、文字等を蛍光体
で描き、これをLEDからの光により浮かび上がらせる
こともできる。ドアー部分に設置されるスピーカーグリ
ルの照明を行うこともできる。例えば、スピーカーグリ
ル表面に蛍光体を塗布し、これへLEDからの光を照射
する。LEDの光量をスピーカの音量(音圧)に比例さ
せて増減させれば、音量の変化を輝度の変化として表現
させることができる。
【0020】(ク)天井 天井に蛍光塗料等で模様を形成し、これへ短波長光を投
光して模様を浮き上がらせる。この蛍光塗料として、短
波長光が照射されないとき無色透明なもの若しくは地色
と同じものを利用することにより、当該模様を短波長光
を投光する夜間にのみ浮き上がらせることができる。か
かる模様として、夜空の星がある。この場合、光源を点
滅することにより、模様である星も点滅することとな
る。上記模様の他、蛍光塗料で描かれた絵画、ポスタ
ー、文字、マーク等を被照射体として用いることができ
る。天井のように広い面積の被照射部材の場合は、複数
の光源を準備してそれらから放出される短波長光をスポ
ットライトのように天井へ投光するポイント照明を行う
ことができる。この場合、光源のオン/オフを制御する
ことにより天井において発光する部分(スポット)の切
り替えを行うことができる。天井のエッジ部分を照明す
ることもできる。例えば、エッジ部分を導光体で構成
し、一端面から短波長光を導入して表面の蛍光塗料層を
発光させる構成とすることができる。また、天井のエッ
ジに沿って複数のLEDを配置し、ライン状の照明を行
うこともできる。
【0021】(ケ)シート、シートカバー、座布団、チ
ャイルドシート、フロアーマット、カーテン、ブライン
ド、シートベルト シート、シートカバー、座布団、フロアーマット、カー
テン、ブラインドにおいても、天井照明と同様に、そこ
に蛍光塗料等で模様を形成しておいてこれを浮き上がら
せることができる。スポットライト的に特定箇所のみの
ポイント照明を行うこともできる。また、線光源を用い
てライン照明を行うこともできる。シート、フロアーマ
ット等のエッジ部分にのみ蛍光塗料等を塗布等すること
により、シートの位置の把握を容易にさせることもでき
る。チャイルドシートを蛍光材料で形成することによ
り、全体及び各部分(ベルト部分、ロック部分等)の位
置を容易に認識させることができ、夜間におけるチャイ
ルドシートの取扱いを安全かつ容易なものとする。シー
トベルトを蛍光材料で形成し、これへLEDからの光を
照射することができる。これにより、シートベルトの意
匠を変化させることができ、また、夜間におけるシート
ベルトの位置の認知が容易になる。
【0022】(コ)スカッフプレート、RV車等のステ
ップ スカッフプレートの文字を蛍光印刷し、夜間、これに短
波長光を投光し浮き上がらせる。若しくは、スカッフプ
レートを導光体で形成しその一端面から短波長光を導入
し、もってその表面の文字を浮き上がらせる。スカッフ
プレートの照明はドアーの開閉に同調させて行うことが
できる。RV車等の乗降用のステップを、表面に蛍光体
を塗布した導光体で形成し、導光体の一端よりLEDの
光を導入することにより表面の蛍光体層を発光させるこ
とができる。これにより、足の踏み外し等が防止され、
夜間の乗降を安全かつ容易なものとすることができる。
【0023】(サ)コンソールボックス、グラブボック
ス、眼鏡ケースボックス、アッシュトレイ、小銭入れ これらの内壁に蛍光塗料を塗布し、若しくはこれらの内
壁を蛍光塗料含有樹脂で形成し、例えばこれらの上壁に
光源を配置する。かかる光源は、例えば、コンソールボ
ックスの開閉に同調させて点灯又は消灯させることがで
きる。また、これらの外側表面に蛍光塗料を塗布等し、
これらに対向する位置に配置された別の光源から光を照
射することもできる。
【0024】(シ)カップホルダー、ダストボックス、
CD等のケース カップホルダ、ダストボックス又はCD、MD、DVD
若しくはカセットケースの表面に蛍光塗料を塗布し、若
しくはカップホルダ等を蛍光塗料含有樹脂で形成し、こ
れへ短波長光を投光する。これにより、カップホルダ等
を夜間に浮き上がらせることができる。また、カップホ
ルダ等を導光体で形成し、その一端面から短波長光を導
入して表面の蛍光塗料層を発光させる構成とすることも
できる。
【0025】(ス)アシストグリップ アシストグリップの表面に蛍光塗料を塗布し、若しくは
アシストグリップを蛍光塗料含有材料で形成してこれへ
短波長光を投光する。これにより、アシストグリップを
夜間に浮き上がらせることができる。
【0026】(セ)トランクルーム トランクルームの内壁に蛍光塗料を塗布し、若しくはト
ランクルームの内壁を蛍光塗料含有樹脂で形成し、例え
ばトランクルームの上壁に光源を配置する。かかる光源
は、例えば、トランクルームの開閉に同調させて点灯又
は消灯させる。これにより、トランクルームを開けた際
にトランクルーム内が照明される。また、後方より接近
する車輌に対して、停車状態を知らせる信号としても機
能する。
【0027】(ソ)サイドモール サイドモールの表面に蛍光体を塗布若しくはサイドモー
ルを蛍光体を含有する材料で形成してこれへLEDから
の光を投光する光源は、例えば、サイドミラーに内蔵す
ることができる。例えば、車庫入れ時等に光源をオンす
ることにより車幅の把握が容易になる。
【0028】(タ)光触媒の利用 光源から放出される短波長光は高いエネルギーを有する
ので、酸化チタンなど光触媒を活性化することができ
る。例えば、ガラスの内側に光触媒を塗布し、これへ室
内側から短波長光を照射すると、汚れの除去や空気清浄
作用が得られる。なお、車両には通常UVカットガラス
が用いられるので、昼間であっても太陽光中の短波長光
はガラスの内側まで到達しない。従って、車両の内側か
ら積極的に短波長光をガラス内側の光触媒に照射する必
要がある。
【0029】(チ)車両以外での利用 本発明の光照射システムは、上記車両以外においても適
用できることはいうまでもない。例えば、住宅の階段や
廊下の一部又は全部を蛍光体として、これへ発光ダイオ
ードから短波長光を照射させて夜間に浮き上がらせる。
時計の文字盤や針を蛍光体して、これへ発光ダイオード
から短波長光を照射させて夜間に浮き上がらせる。各種
のスイッチを蛍光体として、これへ発光ダイオードから
短波長光を照射させて夜間に浮き上がらせる。なお、蛍
光色を異ならせることにより、スイッチの種類の識別が
容易になる。
【0030】
【実施例】次に、この発明の実施例の説明をする。実施
例の光照射システムは光源としての発光ダイオード1と
被照射部材としてコンビネーションパネル10とから構
成される。図1はコンビネーションパネル10の正面図
であり、図2は光源の組み付けを示す断面図である。
【0031】実施例の発光ダイオード1は382nmに
ピーク波長を持つ。かかる発光ダイオードとして、豊田
合成株式会社の提供するものがある。この発光ダイオー
ドの構成を以下に示す。 層 : 組成:ドーパント (膜厚) pクラッド層 : n−GaN:Si (0.3μm) 発光層 : 超格子構造 量子井戸層 : In0.15Ga0.85N (35Å) バリア層 : GaN (35Å) 量子井戸層とバリア層の繰り返し数:1〜10 nクラッド層 : p−GaN:Mg (4μm) バッファ層 : AlN (150Å) 基板 : サファイア (300μm)
【0032】上記pクラッド層、発光層及びnクラッド
層の一部がエッチングされてnクラッド層に対するボン
ディングパッドが形成される。pクラッド層の上面には
透明電極が形成され、その上にボンディングパッドが形
成される。このような発光ダイオードの構成及びその製
造方法は周知である。
【0033】この発光ダイオード1は、図2に示すよう
に、コンビネーションパネル10の各メータ11、1
2、13、14の周囲に当該各メータの所定の位置に短
波長光を投光できるように配置される。この実施例のス
ピードメータ12では、その面積が広いので、複数の発
光ダイオードをほぼ均等な間隔をとって配置した。導光
体をスピードメータ12の外周に配置してこれから短波
長光がスピードメータ12へ投光されるようにしてもよ
い。発光ダイオード1のチップはほぼ0.2mm×0.
2mmまで小さくできるので、図2のようにパネル10
内に組み込むことがでる。よって乗員にその短波長が照
射されることがない。
【0034】フューエルメータ11の絵柄111及び水
温計14の絵柄141には白色光(太陽光)の下で白色
を示し、上記短波長光がこれに照射されると青色に発色
する蛍光塗料が塗布されている。スピードメータ12及
びタコメータ13の数字121、131には白色光(太
陽光)の下でオレンジ色を示し、上記短波長光がこれに
照射されると緑色に発色する蛍光塗料が塗布されてい
る。スピードメータ12の目盛122には白色光(太陽
光)の下で赤色を示し、上記短波長光がこれに照射され
たときにも赤色を維持する蛍光塗料が塗布されている。
これらの蛍光塗料は、目的の色変化及び照射される短波
長の波長に応じて、市販されている蛍光塗料を適宜配合
して得られる。このようにしてコンビネーションパネル
の意匠を昼間のそれと夜間のそれとで変化させることが
できる。
【0035】この発明は、上記発明の実施の形態及び実
施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の
範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲
で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【0036】以下、次の事項を開示する。 (1) 370〜450nmにピーク波長を持つLED
からなる光源と、前記光源からの光を受けないとき第1
の状態となり、前記LEDからの光を受けたとき第2の
状態となる被照射部材と、を備えてなる光照射システ
ム。 (2) 前記LEDは380〜450nmにピーク波長
を持つ、ことを特徴とする(1)に記載の光照射システ
ム。 (3) 前記光源からの光は可視光、であることを特徴
とする(1)又は(2)に記載の光照射システム。 (4) 前記光源が実質的な点光源である、ことを特徴
とする(1)〜(3)のいずれかに記載の光照射システ
ム。 (5) 前記光源が実質的な線光源である、ことを特徴
とする(1)〜(3)のいずれかに記載の光照射システ
ム。
【0037】(6) 前記光源が実質的な面光源であ
る、ことを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載
の光照射システム。 (7) 前記光源が三次元光源である、ことを特徴とす
る(1)〜(3)のいずれかに記載の光照射システム。 (8) 前記光源からの光は導光体を介して前記被照射
部材に照射される、ことを特徴とする(1)〜(7)の
いずれかに記載の光照射システム。 (9) 前記光源からの光は反射鏡を介して前記被照射
部材に照射される、ことを特徴とする(1)〜(7)の
いずれかに記載の光照射システム
【0038】(10) 前記光源からの光が前記被照射
部材上を走査する、ことを特徴とする(9)に記載の光
照射システム。 (11) 前記光源は点滅する、ことを特徴とする
(1)〜(10)のいずれかに記載の光照射システム。
【0039】(20) 前記被照射部材はその前記第1
の状態と前記第2の状態とで看者に目視される色が変化
する、ことを特徴とする(1)〜(11)のいずれかに
記載の光照射システム。 (21) 前記被照射部材はその前記第1の状態で目視
不能であり、その前記第2の状態で目視可能となる、こ
とを特徴とする(1)〜(11)のいずれかに記載の光
照射システム。
【0040】(30) 前記被照射部材は車両のインテ
リア部材であることを特徴とする(1)〜(21)のい
ずれかに記載の光照射システム。 (31) 前記被照射部材は車輌のコンビネーションメ
ータであることを特徴とする(1)〜(21)のいずれ
かに記載の光照射システム。 (32) 前記被照射部材は車輌のインスツルメントパ
ネルであることを特徴とする(1)〜(21)のいずれ
かに記載の光照射システム。 (33) 前記被照射部材は車輌のインスツルメントパ
ネル周りのボタン又はスイッチのいずれかであることを
特徴とする(1)〜(21)のいずれかに記載の光照射
システム。 (34) 前記被照射部材は車輌のセンターコンソール
であることを特徴とする(1)〜(21)のいずれかに
記載の光照射システム。 (35) 前記被照射部材は車輌の空調用グリルである
ことを特徴とする(1)〜(21)のいずれかに記載の
光照射システム。 (36) 前記被照射部材は車輌のステアリングの全体
又は一部であることを特徴とする(1)〜(21)のい
ずれかに記載の光照射システム。 (37) 前記被照射部材は車輌のキーシリンダである
ことを特徴とする(1)〜(21)のいずれかに記載の
光照射システム。 (38) 前記被照射部材は車輌のペダルであることを
特徴とする(1)〜(21)のいずれかに記載の光照射
システム。 (39) 前記被照射部材は車輌のリア部分に設置され
る空気清浄機、スピーカ、HMSL及びキャラクターグ
ッズのいずれかであることを特徴とする(1)〜(2
1)のいずれかに記載の光照射システム。
【0041】(40) 前記被照射部材は車輌のドア
ー、ドアーガラス、ドアートリム、ドアーポケットスピ
ーカーグリル及びドアー周りのボタン、スイッチ若しく
はノブのいずれかであることを特徴とする(1)〜(2
1)のいずれかに記載の光照射システム。 (41) 前記被照射部材は車輌の天井であることを特
徴とする(1)〜(21)のいずれかに記載の光照射シ
ステム。 (42) 前記被照射部材は車輌のシート、チャイルド
シート、フロアーマット、カーテン、ブラインド及びシ
ートベルトのいずれかであることを特徴とする(1)〜
(21)のいずれかに記載の光照射システム。 (43) 前記被照射部材は車輌のスカッフプレート及
びRV車等のステップであることを特徴とする(1)〜
(21)のいずれかに記載の光照射システム。 (44) 前記被照射部材は車輌のコンソールボック
ス、グラブボックス、眼鏡ケースボックス、アッシュト
レイ、及び小銭入れのいずれかであることを特徴とする
(1)〜(21)のいずれかに記載の光照射システム。 (45) 前記被照射部材は車輌のカップホルダー、ダ
ストボックス、及びCD、MD、DVD、若しくはカセ
ットケースのいずれかであることを特徴とする(1)〜
(21)のいずれかに記載の光照射システム。 (46) 前記被照射部材は車輌のアシストグリップで
あることを特徴とする(1)〜(21)のいずれかに記
載の光照射システム。 (47) 前記被照射部材は車輌のトランクルームであ
ることを特徴とする(1)〜(21)のいずれかに記載
の光照射システム。 (48) 前記被照射部材は車輌のサイドモールである
ことを特徴とする(1)〜(21)のいずれかに記載の
光照射システム。
【0042】(50) 前記被照射部材は住宅の階段若
しくは廊下である、ことを特徴とする(1)〜(21)
のいずれかに記載の光照射システム。 (51) 前記被照射部材は時計の文字盤及び/又は針
である、ことを特徴とする(1)〜(21)のいずれか
に記載の光照射システム。 (52) 前記被照射部材はスイッチである、ことを特
徴とする(1)〜(21)のいずれかに記載の光照射シ
ステム。
【0043】(60) 前記被照射部材は光触媒を含
み、前記第2の状態で前記光触媒が活性化する、ことを
特徴とする(1)〜(11)のいずれかに記載の光照射
システム。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例のコンビネーションパネ
ルの正面図である。
【図2】図2は同じく断面図である。
【符号の説明】
1 発光ダイオード 10 コンビネーションパネル 11 フューエルメータ 12 スピードメータ 13 タコメータ 14 水温計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田牧 真人 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 杉原 洋 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短波長LEDからなる光源と、 前記LEDからの光を受けないとき第1の状態となり、
    前記LEDからの光を受けたとき第2の状態となる被照
    射部材と、 を備えてなる光照射システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002108257A (ja) * 2000-09-28 2002-04-10 Toyoda Gosei Co Ltd 照明装置
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