JP3095767U

JP3095767U - 発光ポスター

Info

Publication number: JP3095767U
Application number: JP2003000555U
Authority: JP
Inventors: 博斉藤
Original assignee: 株式会社イツキプリント
Priority date: 2003-02-06
Filing date: 2003-02-06
Publication date: 2003-08-15
Anticipated expiration: 2009-02-06

Abstract

(57)【要約】【課題】暗くなってから発光する発光ポスターを得る
ことを目的としたものである。【解決手段】この考案は、文字又は図形の一部又は全
部を蓄光インクで印刷したことを特徴とする発光ポスタ
ー、又は通常インクで印刷したポスターの文字又は図形
の一部へ蓄光インクを一回又は複数回重ねて印刷したこ
とを特徴とする発光ポスターにより目的を達成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、文字又は図形の一部又は全部を暗くなってから発光させることを目的とした発光ポスターに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、暗夜に発光させるために必要部分を蛍光塗料で印刷することが知られている。また、発光塗料も知られているが、ポスターなどには使用されていない。また、光を反射させるために微小球体などによる再帰反射体が用いられている（交通標識などに使用）。

【０００３】

【考案により解決しようとする課題】

前記従来の蛍光塗料は光が当たらなければ発光しないので、ポスターとしては不向きの場合が多い。また、発光ポスターを得る為に、蓄光インクでポスターに印刷するという発案はない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案は、蓄光インクによりポスターの文字又は図形の一部を印刷することにより前記目的を達成したのである。

【０００５】特に、蓄光材料（光を受けてこれを蓄積し、暗くなって光を放出する材料）を混入したインクにより印刷することにより発光ポスターを得たのである。

【０００６】即ち、この考案は、文字又は図形の一部又は全部を蓄光インクで印刷したことを特徴とする発光ポスターであり、通常インクで印刷したポスターの文字又は図形の一部へ蓄光インクを一回又は複数回重ねて印刷したことを特徴とする発光ポスターである。

【０００７】また、他の考案は、通常インクで印刷したポスターの一部へ文字又は図形を蓄光インクで印刷したことを特徴とする発光ポスターであり、文字又は図形を蓄光インクで印刷したシールを、ポスターの表面へ貼着したことを特徴とする発光ポスターである。

【０００８】更に、文字又は図形の一部又は全部を蓄光インクで印刷したポスターの全面に透明層を設けたことを特徴とする発光ポスターである。

【０００９】前記における考案は、通常の印刷終了後に、発光させたい文字又は図形を蓄光インクにより印刷する場合が多いが、これに限定されるものではない。また、蓄光インクの塗布量により、発光時間が異なるが、一般的には１０分〜６０分の持続発光を目途とする。

【００１０】特に、長時間を希望する場合には、所望の厚さに蓄光インクを塗布したシールを、ポスターの適所に貼着すれば目的を達成する。

【００１１】この考案における蓄光材料は、例えば、ＣａＳ：Ｂｉ（紫青色）、ＣａＳｎＳ：Ｂｉ（青色）、ＺｎＳ：Ｃｕ（緑色）、ＺｎＳ：Ａｇ（青色）、ＺｎＳ：Ｍｎ（黄色）、ＺｎＣｄＳ：Ｃｕ（黄色）、ＺｎＣｄＳ：Ｃｕ（橙色）、（Ｚｎ、Ｃｄ）Ｓ：Ａｇ（黄色）等が知られているが、何れも使用できる。

【００１２】また、蓄光インクは、例えば透明性を有する熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂を結合剤とし、これに蓄光顔料と着色剤及び分散剤を入れて作る。何れも公知のものを使用する。

【００１３】この考案において発光時間を長くする為には、蓄光インクの量を多くすればよいが、蓄光インクの量を多くすると、剥がれ易くなるおそれもあるのでインク材料を考慮したり、印刷後透明フィルムで表面を処理するなどの処理が望ましい。

【００１４】この考案における印刷は、シルク印刷が普通であるが、印刷手段に限定されるものではない。

【００１５】この考案における蓄光インクによる印刷は、通常普通インクにより印刷した後、その上へ蓄光インクによる印刷を重ねるけれども、印刷していない部位へ蓄光インクのみで印刷する場合もある。

【００１６】

【考案の実施の形態】

この考案は、普通インクにより印刷したポスターの上部へ蓄光インクによる印刷を重ねた発光ポスターを基本とするものである。

【００１７】この考案は、ポスターの文字又は図形の一部又は全部へ蓄光インクにより印刷するものであるが、予め蓄光インクで印刷したシールを前記ポスターへ貼着することを妨げない。このような場合には、前記下地となるポスターの印刷形態、その他に制約されることなく、蓄光インクによる印刷状態を選択できる利点がある。

【００１８】

【実施例１】この考案の実施例を、図１、図２−（ａ）について説明する。ベース紙１上へ、普通インクにより、文字２、図形３などを印刷し、文字２の上面へ蓄光インク層４を印刷してこの考案の発光ポスター５を構成した。図中９は説明文等、１１は透明コートである。

【００１９】前記において、文字２は蓄光インク層４が層着してあるので、暗くなってもしばらくは発光し、文字が見える利点がある。

【００２０】また、普通の印刷インクの上へ蓄光インクで印刷したので、若干浮き上がり立体観を有する。

【００２１】

【実施例２】この考案の実施例を図２−（ｂ）について説明する。ベース紙１上へ、文字部分以外を印刷し、ついで文字部分を蓄光インクで印刷し、蓄光層４を設けてこの考案の発光ポスター５ａを得たものである。

【００２２】

【実施例３】この考案の他の実施例を図２−（ｃ）について説明すると、ベース紙１上へ普通インクで印刷し、その上へ、ベースフィルム６上へ、蓄光インクで文字等７を印刷したシール１０を接着剤８で接着してこの考案の発光ポスター５ｂを得た。

【００２３】

【考案の効果】

この考案は、ポスターの一部又は全部を蓄光インクで印刷したので、暗くなってもしばらく発光し、その部分のみ浮き上がって見える効果がある。

【００２４】また、蓄光インクで印刷したシールを貼着する場合には、ベース印刷に関係なく、後に貼着できる利点があり、特に文字又は図形部分のみ貼着すれば、恰も厚く印刷したような外観（立体観）を呈する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の平面図。

【図２】（ａ）同じく一部断面拡大図。（ｂ）同じく他の実施例の一部断面拡大図。（ｃ）同じく他の実施例の一部断面拡大図。

【符号の説明】

１ベース紙２文字３図形４蓄光インク層５、５ａ、５ｂ発光ポスター６ベースフィルム１０シール

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【手続補正書】

【提出日】平成１５年３月１７日（２００３．３．１
７）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】文字又は図形の一部又は全部を蓄光イン
クで印刷したことを特徴とする発光ポスター。
【請求項２】通常インクで印刷したポスターの文字又
は図形の一部へ蓄光インクを一回又は複数回重ねて印刷
したことを特徴とする発光ポスター。
【請求項３】通常インクで印刷したポスターの一部へ
文字又は図形を蓄光インクで印刷したことを特徴とする
発光ポスター。
【請求項４】文字又は図形を蓄光インクで印刷したシ
ールを、ポスターの表面へ貼着したことを特徴とする発
光ポスター。
【請求項５】文字又は図形の一部又は全部を蓄光イン
クで印刷したポスターの全面に透明層を設けたことを特
徴とする発光ポスター。