JP5257261B2 - 光情報再生装置及び光情報再生方法 - Google Patents

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Description

本発明は光情報再生装置及び光情報再生方法に関し、例えば光ディスク等の光情報記録媒体から情報を再生する光情報再生装置に適用して好適なものである。
従来、光情報再生装置においては、BD(Blu-ray Disc、登録商標)等の光ディスク等でなる光情報記録媒体に光ビームを照射し、その反射光を読み取ることにより、当該光情報記録媒体に記録されている情報を再生するものが広く普及している。
また近年では、光情報記録媒体における記憶容量の増加が求められている。これに応じて光情報記録媒体及び光情報再生装置では、光ビームを短波長化してビームスポットを微小化することにより光情報記録媒体に形成する記録マークを高密度化する手法や、記録層を多層化する手法などが用いられている。
さらには、例えば2光子吸収反応等を利用して光ディスク等の記録媒体中に空孔でなる記録マークを形成して情報を記録し、この気泡に光ビームを照射しその反射光を読み取って当該情報を再生する手法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち図1に示す光情報記録再生装置1は、情報を記録する場合、光情報記録媒体100と光ピックアップ2との相対位置を変化させながら、記録すべき情報を符号化してなる符号列に応じて、比較的強い光ビームL1を照射する。
このとき光ピックアップ2は、レーザ3から光ビームL1を出射し、これをコリメータレンズ4により平行光に変換し、ビームスプリッタ5によりその一部を通過させて、対物レンズ6により光情報記録媒体100内に集光する。
これにより光情報記録媒体100には、例えば図2に示すように、気泡が生じ、空孔でなる記録マークRMが順次形成される。
また光情報記録再生装置1は、情報を再生する場合、記録時よりも弱い光ビームL1を光情報記録媒体100に照射する。このとき光ビームL1が記録マークRMにより反射されることにより、反射光ビームL2が生成される。
光情報記録再生装置1は、反射光ビームL2を対物レンズ6により平行光に変換し、ビームスプリッタ5によりその一部を反射し、集光レンズ7により集光して、受光素子8により受光して受光信号Sを生成する。
その後光情報記録再生装置1は、図示しない信号処理部により受光信号Sを基に記録マークRMの有無や配列等を認識した上で所定の復調処理や復号化処理等を行い、情報を再生する。
特開2005−37658公報(第9頁〜第10頁)
ところで光情報記録媒体は、適切な位置に光ビームが集光され、その光や熱の作用により気泡が形成されて記録マークRMが形成されることにより、情報が正しく記録されたことになる。
ここで、比較的近接した箇所に複数の記録マークRMを連続して形成する場合を想定する。例えば、図3(A)に示すような符号列「01010」を光情報記録媒体100に記録する場合、理想的な状態としては、図3(B)に示すように、符号「1」に対応する位置にそれぞれ気泡でなる記録マークRMが形成された状態となる。
しかしながら実際の光情報記録媒体100では、1個目の気泡形成箇所が溶融されて気泡が形成され(図3(C))、流動性を有したまま2個目の気泡形成箇所における周辺部分が溶融されたとき(図3(D))、両者の溶融エリア同士が融合する場合がある(図3(E))。
この結果、光情報記録媒体100では、溶融エリア内で気化エリア同士も融合し、表面張力等の作用により、当該溶融エリアの中央付近に比較的大きく真球に近い形状の気泡が1個のみ形成されてしまう(図3(F))。これは、光情報記録媒体100に対し情報が正しく記録されていない状態ともいえる。
このような場合、光情報記録再生装置1は、図3(F)のような気泡が形成された光情報記録媒体100から、本来の情報に応じた符号列「01010」ではなく[00100]や「01110」のような誤った符号列を生成してしまう。
このため光情報記録再生装置1は、誤った符号列を基に誤った情報を再生することになってしまい、本来記録されるはずの情報を正しく再生できない、という問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、本来記録されるべき情報を正しく再生し得る光情報再生装置及び光情報再生方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、符号化された情報に応じ、記録媒質中の仮想的なトラックに沿って空孔が形成された光情報記録媒体に対し、仮想的なトラックに沿って光ビームを照射し、光ビームが光情報記録媒体により反射されてなる反射光ビームを受光して、その光強度に応じた検出信号を順次生成し、検出信号の信号レベルが空孔に応じて変動したときに現れる変動パターンにおいて基準信号レベルからの変動幅が最も大きいピークレベルが、所定の低信号レベル及び当該低信号レベルよりも高い1又は2以上の高信号レベルをそれぞれ超えたか否かを検出し、検出信号の信号レベルに応じて符号列を生成する際、上記ピークレベル低信号レベルを超え高信号レベルを超えない場合には、当該変動パターンから1個の空孔に応じた符号を生成し、ピークレベルいずれかの高信号レベルを超える場合には、当該変動パターンから複数個の符号を含む所定符号列を生成するようにした。
これにより本発明は、本来独立して形成されるべき複数の空孔が融合し、検出信号に変動パターンが1個のみ現れる場合であっても、ピークレベルの高さに基づき、融合した空孔によるものとして当該変動パターンを判別でき、本来の複数個の空孔に応じた符号列を生成することができる。また本発明は、本来所定の長さに渡って形成されるべき空孔が短縮され、検出信号において変動パターンの変動期間が短くなっている場合であっても、ピークレベルの高さに基づき、短縮された空孔によるものとして当該変動パターンを判別でき、本来の空孔の長さに応じた符号列を生成することができる。
本発明によれば、本来独立して形成されるべき複数の空孔が融合し、検出信号に変動パターンが1個のみ現れる場合であっても、ピークレベルの高さに基づき、融合した空孔によるものとして当該変動パターンを判別でき、本来の複数個の空孔に応じた符号列を生成することができる。また本発明は、本来所定の長さに渡って形成されるべき空孔が短縮され、検出信号において変動パターンの変動期間が短くなっている場合であっても、ピークレベルの高さに基づき、短縮された空孔によるものとして当該変動パターンを判別でき、本来の空孔の長さに応じた符号列を生成することができる。かくして本発明は、本来記録されるべき情報を正しく再生し得る光情報再生装置及び光情報再生方法を実現できる。
光情報記録再生装置の構成を示す略線図である。 気泡の形成の説明に供する略線図である。 気泡による記録マークの形成の説明に供する略線図である。 光情報再生装置の全体構成を示す略線図である。 信号処理部の構成を示す略線図である。 2種類の記録方式の説明に供する略線図である。 記録マークの融合及び変形の説明に供する略線図である。 マーク長依存性の説明に供する略線図である。 第1の実施の形態における検出信号を示す略線図である。 第1の実施の形態における符号列の生成を示す略線図である。 信号処理手順を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における検出信号を示す略線図である。 第2の実施の形態における符号列の生成を示す略線図である。 信号処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態における符号列の生成を示す略線図である。 信号処理手順を示すフローチャートである。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(マークポジション記録方式、ピークレベルを用いる例)
2.第2の実施の形態(マーク長記録方式、ピークレベルを用いる例)
3.第3の実施の形態(マークポジション記録方式、ピーク期間を用いる例)
4.他の実施の形態
<1.第1の実施の形態>
[1−1.光情報再生装置の構成]
図4に示す光情報再生装置10は、情報が記録された光情報記録媒体100に光ビームL1を照射し、これに応じて得られる反射光ビームL2を受光して、その受光結果を基に当該光情報記録媒体100に記録されている情報を再生するようになされている。
光情報記録媒体100は、全体として略円盤状でなり、ほぼ一様な記録媒質中に光ビームが集光されることにより、2光子吸収反応等により気泡が発生し空孔でなる記録マークRM(図2)が形成されるようになされている。また光情報記録媒体100は、情報が符号化されてなる符号列に応じて、略螺旋状の仮想的なトラックに沿って気泡が配列されている。
光情報再生装置10は制御部11を中心に構成されている。制御部11は、図示しないCPU(Central Processing Unit)と、各種プログラム等が格納されるROM(Read Only Memory)と、当該CPUのワークエリア等として用いられるRAM(Random Access Memory)とによって構成されている。
制御部11は、図示しない外部機器等から再生指示を受け付けると、駆動制御部12を介してスピンドルモータ15を回転駆動させ、ターンテーブル15Tに装着された光情報記録媒体100を所望の速度で回転させる。
また制御部11は、駆動制御部12を介してスレッドモータ16を駆動させることにより、光ピックアップ2を移動軸Gに沿ってトラッキング方向、すなわち光情報記録媒体100の内周側又は外周側へ向かう方向へ大きく移動させる。
光ピックアップ2は、図1に示したように複数の光学部品が組み込まれており、制御部11の制御に基づきレーザ3から光ビームL1を出射させ、これを対物レンズ6により集光して光情報記録媒体100へ照射するようになされている。
また光ピックアップ2は、光ビームL1が光情報記録媒体100により反射されてなる反射光ビームL2を検出して検出信号Sを生成し、これを信号処理部13へ供給するようになされている。この検出信号Sは、いわゆる再生RF信号に相当するものであり、反射光ビームL2の光強度に応じた信号レベルとなる。
信号処理部13は、制御部11と同様、図示しないCPU、ROM及びRAMを有しており、所定の信号処理プログラムに従って各種信号処理を行うようになされている。実際上信号処理部13は、検出信号Sに対し所定の信号処理を施すことにより、記録マークRMとして記録されている情報を再生する(詳しくは後述する)。
この信号処理部13は、上述した信号処理プログラムを実行することにより、図5に示すように、複数の機能ブロックを実現するようになされている。
変動検出部21は、検出信号Sを基に、所定の変動パターンに適合した変動を検出し、その検出結果を符号列生成部22へ供給する。符号列生成部22は、変動検出部21の検出結果に応じて符号列Cを順次生成し、これを復調処理部23へ供給する。
復調処理部23は、符号列Cに対し所定の復調化処理を施すことにより符号化データDを生成し、これを復号化処理部24へ供給する。復号化処理部24は、符号化データDに対し所定の復号化処理を施すことにより、光情報記録媒体100に記録されている情報を再生し、これを制御部11経由で図示しない外部機器へ送出する。
このように光情報再生装置10は、光情報記録媒体100から得られた反射光ビームL2の光強度に応じた検出信号Sを生成し、当該検出信号Sの変動パターンを基に符号列Cを生成し、最終的に情報を再生するようになされている。
[1−2.情報の記録方式とマークの形成]
ところで、一般に光情報記録媒体100に情報を記録する場合、当該情報に対し所定の符号化処理や変調処理等を施すことにより、例えば値「0」又は「1」でなる2値符号に変換し、これを記録マークRM(図1)の有無と対応させる。
ここで、2値符号による符号列を光情報記録媒体に記録する方式としては、RZ(Return to Zero)符号に対応したマークポジション記録方式や、NRZI(Non Return to Zero Invert)符号に対応したマーク長記録方式等が知られている。
マークポジション記録方式では、例えば1−7変調の場合、図6(A)に示すように、1〜7個連続する符号「0」と1個の符号「1」とが交互に出現する。この場合、光情報記録媒体100には、符号「1」に対応する箇所に記録マークRMが形成される。
一方、マーク長記録方式では、同様に1−7変調の場合、図6(B)に示すように、例えば2〜8個連続する符号「0」と2〜8個連続する符号「1」とが交互に出現する。この場合にも、光情報記録媒体100には、符号「1」に対応する箇所に記録マークRMが形成される。
具体的には、符号列「11」、「111」及び「1111」にそれぞれ対応して、いわゆる2T、3T及び4Tにそれぞれ対応する長さの記録マークRM2、RM3及びRM4が形成される。
ここで、図3(C)〜(F)に示したように、比較的近接する記録マークRM同士が融合した場合を想定する。マークポジション記録方式では、図6(A)と対応する図7(A)に示すように、符号列「101」における中央の符号「0」の箇所に、比較的大きな融合記録マークFRM2が形成される可能性がある。
またマーク長記録方式では、図6(B)と対応する図7(B)に示すように、符号列「11」、「111」及び「1111」におけるそれぞれの中央近傍に比較的大きな融合記録マークFRM2、FRM3及びFRM4がそれぞれ形成される可能性がある。
次に、光情報記録媒体100に符号列「11」、すなわちいわゆる2Tの記録マークRM2を実際に繰り返し記録した場合の再生RF信号を測定したところ、図8(A)に示すような測定結果が得られた。
これと同様に、光情報記録媒体100に符号列「111」及び「1111」、すなわち3Tの記録マークRM3及び4Tの記録マークRM4をそれぞれ繰り返し記録した場合の再生RF信号を測定したところ、それぞれ図8(B)及び(C)のような測定結果が得られた。
ここで、図6(B)に示したような理想的な記録マークRM2、RM3及びRM4が光情報記録媒体100に形成されていた場合、符号「1」の連続数が増加するに連れて、再生RF信号におけるハイレベルの区間が長くなると予想される。
しかしながら実際の波形(図8(A)〜(C))を対比すると、符号「1」の連続数が増加するに連れて、ハイレベルの区間における時間長はそれほど大きくは変わらず、むしろピークレベルが徐々に高くなっていることがわかる。
このような場合、光情報記録媒体100には、記録マークRM2、RM3及びRM4ではなく、融合記録マークFRM2、FRM3及びFRM4がそれぞれ形成されていると考えられる。
このように光情報記録媒体100は、比較的近接した箇所に記録マークRMが形成される場合、記録マークRM2、RM3及びRM4等に代えて融合記録マークFRM2、FRM3及びFRM4等がそれぞれ形成される場合があることが示された。
このことは、再生RF信号における信号レベルに応じて直接的に符号「0」又は「1」を生成したとしても、本来の情報を正確に再生できない恐れがあることを示している。
[1−3.符号列の生成]
次に、光情報再生装置10の信号処理部13が、このような再生RF信号(すなわち検出信号S)を基に符号列Cを生成する様子について説明する。
光情報記録媒体100は、図7(A)と対応する図9(A)及び(B)に示すように、マークポジション記録方式により各記録マークRMが形成されて情報が記録されている。また光情報記録媒体100は、符号「1」同士の最小の間隔(いわゆる最小ラン)が「1」となされ、符号「1」同士の間に少なくとも1個以上の符号「0」が出現するようになされている。
ここで、光情報再生装置10の光ピックアップ2から得られる検出信号Sは、図9(B)の各記録マークRMと対応付けて表すと、図9(C)のような信号波形となる。
図9(C)からわかるように、融合記録マークFRM2が形成されている場合、当該融合記録マークFRM2と対応する変動パターンCHは、通常の記録マークRMと対応する変動パターンCHと比較して、そのピークレベルが高くなっている。
そこで信号処理部13は、図10(A)に示すように、まず変動検出部21(図5)において、検出信号Sが、GNDに相当する基準信号レベルを基準とした第1信号レベルV1及び第2信号レベルV2をそれぞれ超えるか否かを判定する。
因みに第1信号レベルV1は、事前の測定結果等に基づき、通常の記録マークRMと対応する変動パターンCHのピークレベルよりも低く、且つノイズ等により生じるピークレベルよりも高い値に設定されている。また第2信号レベルV2も、同様に事前の測定結果等に基づき、通常の記録マークRMと対応する変動パターンCHのピークレベルよりも高く、且つ融合記録マークFRM2と対応する変動パターンCHのピークレベルよりも低い値に設定されている。
続いて変動検出部21は、図10(C)に示すように、検出信号Sが第1信号レベルV1を超えた区間をハイレベルとし、それ以外の区間をローレベルとした第1検出信号SV1を生成し、これを符号列生成部22(図5)へ供給する。
また変動検出部21は、図10(B)に示すように、検出信号Sが第2信号レベルV2を超えた区間をハイレベルとし、それ以外の区間をローレベルとした第2検出信号SV2を生成し、これも符号列生成部22へ供給する。
符号列生成部22は、図10(E)に示すように、第1検出信号SV1におけるローレベルの箇所及びハイレベルの箇所をそれぞれ値「0」及び「1」に変換することにより、第1符号列CV1を生成する。
また符号列生成部22は、図10(D)に示すように、第2検出信号SV2におけるローレベルの箇所及びハイレベルの箇所をそれぞれ値「0」及び「1」に変換することにより、第2符号列CV2を生成する。
因みに符号列生成部22は、例えば第1検出信号SV1における立ち上がりエッジに同期した所定周期のクロック信号に合わせたタイミングで、第1符号列CV1及び第2符号列CV2の各符号を生成するようになされている。
ここで符号列生成部22は、第1符号列CV1が値「1」であれば、原則として、この値「1」をそのまま最終的な符号とする。さらに符号列生成部22は、第2符号列CV2が値「1」であれば、本来2個の記録マークRMが離れて形成されるべきところに融合記録マークFRM2が形成されているものと判断し、本来形成されるはずの2個の記録マークRMに応じた符号列に置き換えるようになされている。
すなわち符号列生成部22は、変動パターンCHのピークレベルが第1信号レベルV1以上第2信号レベルV2未満であれば、当該変動パターンCHが通常の記録マークRMによるものと判断することになる。また符号列生成部22は、変動パターンCHのピークレベルが第2信号レベルV2以上であれば、当該変動パターンCHが融合記録マークFRM2によるものと判断することになる。
具体的に符号列生成部22は、第2符号列CV2において値「1」となった箇所(図中実線で囲んだ部分)を中心として、第1符号列CV1における連続5符号でなる符号列CB(図中破線で示す)を、図10(F)に示す置換符号列CRに置き換える。この結果符号列生成部22は、図10(G)に示す符号列Cを生成する。
これにより符号列生成部22は、光情報記録媒体100において実際には融合記録マークFRM2が形成されている箇所から、本来記録されるべき複数の記録マークRMに応じた符号列Cを生成することができる。
その後符号列生成部22は、生成した符号列Cを復調処理部23(図5)へ供給するようになされている。
[1−4.信号処理手順]
実際上、信号処理部13は、上述した符号列の生成処理を含む一連の信号処理を、図11の信号処理手順RT1に従って実行するようになされている。信号処理部13は、光情報記録媒体100の再生指示が与えられると、信号処理手順RT1を開始してステップSP1へ移る。
ステップSP1において信号処理部13は、変動検出部21により、検出信号Sを第1信号レベルV1及び第2信号レベルV2とそれぞれ比較し、その比較結果を基に第1検出信号SV1及び第2検出信号SV2(図10(C)、(B))を生成して次のステップSP2へ移る。
ステップSP2において信号処理部13は、符号列生成部22により、第1検出信号SV1及び第2検出信号SV2を基に第1符号列CV1及び第2符号列CV2(図10(E)、(D))をそれぞれ生成し、次のステップSP3へ移る。
ステップSP3において信号処理部13は、符号列生成部22により、第2符号列CV2の符号が値「1」であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、変動パターンCHにおけるピークレベルが第2信号レベルV2以上であり融合記録マークFRM2が形成されていると推測されることを表している。このとき信号処理部13は、次のステップSP4へ移る。
ステップSP4において信号処理部13は、符号列生成部22により、第1符号列CV1における、第2符号列の値「1」と対応する部分(符号列CB)を置換符号列CR(図10(F))と置き換える。これにより符号列生成部22は、符号列C(図10(G))を生成し、これを復調処理部23へ供給して次のステップSP6へ移る。
一方、ステップSP3において否定結果が得られると、このことは融合記録マークFRM2が形成されておらず符号列を置き換える必要がないことを表しており、このとき信号処理部13は次のステップSP5へ移る。
ステップSP5において信号処理部13は、第1符号列CV1をそのまま符号列Cとして復調処理部23へ供給し、次のステップSP6へ移る。
ステップSP6において信号処理部13は、復調処理部23により、符号列Cに所定の復号化処理を施すことにより符号化データDを生成し、これを復号化処理部24へ供給して次のステップSP7へ移る。
ステップSP7において信号処理部13は、復号化処理部24により、符号化データDに対し所定の復号化処理を施すことにより、光情報記録媒体100に記録されている情報を再生し、これを制御部11へ供給する。その後信号処理部13は、次のステップSP8へ移って信号処理手順RT1を終了する。
因みに信号処理部13は、信号処理手順RT1を繰り返し実行することにより、検出信号Sを基に情報を順次再生するようになされている。
[1−5.動作及び効果]
以上の構成において、光情報再生装置10は、光情報記録媒体100に光ビームL1を照射し、これに応じて当該光情報記録媒体100から得られる反射光ビームL2を受光して検出信号Sを生成する。
光情報再生装置10の信号処理部13は、変動検出部21において検出信号Sを第1信号レベルV1及び第2信号レベルV2とそれぞれ比較することにより、第1検出信号SV1及び第2検出信号SV2をそれぞれ生成する。
また信号処理部13は、符号列生成部22により、第1検出信号SV1及び第2検出信号SV2をそれぞれ第1符号列CV1及び第2符号列CV2に変換する。このとき符号列生成部22は、第2符号列CV2が値「1」となる場合、第1符号列CV1における近傍の符号列CBを置換符号列CRに置き換えて符号列Cとする。
その後信号処理部13は、復調処理部23により符号列Cを基に符号化データDを生成し、復号化処理部24により符号化データDを基に情報を再生する。
従って光情報再生装置10は、光情報記録媒体100内で互いに近接する2つの記録マークRMが融合して融合記録マークFRM2が形成されていたとしても、本来記録されるべき2つの記録マークRMに相当する符号列Cを生成することができる。
すなわち光情報再生装置10は、光情報記録媒体100に正しい記録マークRMが形成されていない場合でも、正しい記録マークRMが形成されている場合と同等の符号列Cを復元できるので、最終的に元の情報と同等の情報を再生することができる。
このとき信号処理部13の符号列生成部22は、第2符号列CV2における符号「1」の出現を基に、変動パターンCHにおけるピークレベルが第2信号レベルV2を超えたこと、すなわち融合記録マークFRM2の存在を判別することができる。
これを換言すれば、信号処理部13は、通常の符号生成過程であれば、第1信号レベルL1に基づいた第1符号列CV1をそのまま最終的な符号列Cとするところ、第2信号レベルに基づいた第2符号列CV2も利用して適宜補正することにより、本来記録されるはずの符号列を得ることができる。
また信号処理部13は、一般的な信号処理と比較して、「検出信号Sと比較すべき信号レベルVを1個追加し、必要に応じて符号列の一部を置き換える」といった簡易な処理を追加するだけで良いため、処理負荷の増加を僅かに抑えることができる。
一方、光情報記録媒体100では、マークポジション記録方式において最小ランを1とするため、符号「1」同士が連続することはない。光情報再生装置10は、このような符号の出現規則を利用することにより、融合記録マークFRM2が形成されている箇所を、本来符号列「101」に対応した2個の記録マークRMが記録されるべき箇所であると認識することができる。これにより光情報再生装置10は、本来記録されるはずの符号列と同等の符号列Cを正しく復元することができる。
以上の構成によれば、光情報再生装置10は、信号処理部13の変動検出部21において検出信号Sを第1信号レベルV1及び第2信号レベルV2と対比することにより第1検出信号SV1及び第2検出信号SV2を生成する。また信号処理部13は、符号列生成部22により、第1検出信号SV1及び第2検出信号SV2をそれぞれ第1符号列CV1及び第2符号列CV2に変換すると共に、第2符号列CV2が値「1」となる場合には第1符号列CV1における近傍の符号列CBを置換符号列CRに置き換えて符号列Cとする。従って光情報再生装置10は、光情報記録媒体100に融合記録マークFRM2が形成されていたとしても、本来記録されるべき2つの記録マークRMに相当する符号列Cを生成することができる。
<2.第2の実施の形態>
[2−1.光情報再生装置の構成及び情報の記録方式]
第2の実施の形態による光情報再生装置30(図4)は、第1の実施の形態による光情報再生装置10と比較して、信号処理部13に代わる信号処理部33が設けられている点が相違するものの、他は同様に構成されている。
信号処理部33(図5)は、信号処理部13と比較して、変動検出部21及び符号列生成部22に代わる変動検出部41及び符号列生成部42が設けられている点が相違するものの、他は同様に構成されている。
ところで第2の実施の形態では、光情報記録媒体100は、図6(B)と対応する図12(A)及び(B)に示すように、マーク長記録方式により各記録マークRMが形成されて情報が記録されている。因みに最短マーク長は「2」となっており、少なくとも2個以上の同種符号が連続して記録されるようになされている。
また第2の実施の形態では、図12(B)に示したように、理想的には光情報記録媒体100内でマーク間が分離して大きな記録マークにならないよう、各記録マークRMが独立して形成される。しかしながら光情報記録媒体100には、図12(C)に示すように、複数の記録マークRMが融合することにより融合記録マークFRM3やFRM4等が形成される場合がある。
ここで、光情報再生装置30の光ピックアップ2から得られる検出信号Sは、図12(C)の各記録マークRMと対応付けて表すと、図12(D)のような信号波形となる。
図12(D)からわかるように、融合記録マークFRM3と対応する変動パターンCHは、通常の記録マークRMと対応する変動パターンCH(図中破線で示す)と比較して、そのピークレベルが高くなっており、またピーク部分の幅が狭まっている。
また融合記録マークFRM4と対応する変動パターンCHについても、通常の記録マークRMと対応する変動パターンCH(図中破線で示す)と比較して、そのピークレベルが高くなっており、またピーク部分の幅(すなわち期間)が狭まっている。
[2−2.符号列の生成]
そこで信号処理部33は、図13(A)に示すように、まず変動検出部41(図5)において、検出信号Sが、GNDを基準とした第1信号レベルV1、第2信号レベルV2、第3信号レベルV3及び第4信号レベルV4をそれぞれ超えるか否かを判定する。
因みに第1信号レベルV1及び第2信号レベルV2は、いずれも第1の実施の形態と同様の値に設定されている。第3信号レベルV3は、事前の測定結果等に基づき、融合記録マークFRM2と対応する変動パターンCHのピークレベルよりも高く、且つ融合記録マークFRM3と対応する変動パターンCHのピークレベルよりも低い値に設定されている。同様に第4信号レベルV4は、事前の測定結果等に基づき、融合記録マークFRM3と対応する変動パターンCHのピークレベルよりも高く、且つ融合記録マークFRM4と対応する変動パターンCHのピークレベルよりも低い値に設定されている。
続いて変動検出部41は、図13(E)に示すように、検出信号Sが第1信号レベルV1を超えた区間をハイレベルとし、それ以外の区間をローレベルとした第1検出信号SV1を生成し、これを符号列生成部42(図5)へ供給する。
また変動検出部41は、図13(D)に示すように、検出信号Sが第2信号レベルV2を超えた区間をハイレベルとし、それ以外の区間をローレベルとした第2検出信号SV2を生成し、これも符号列生成部42へ供給する。
さらに変動検出部41は、図13(C)に示すように、検出信号Sが第3信号レベルV3を超えた区間をハイレベルとし、それ以外の区間をローレベルとした第3検出信号SV3を生成し、これも符号列生成部42へ供給する。
さらに変動検出部41は、図13(B)に示すように、検出信号Sが第4信号レベルV4を超えた区間をハイレベルとし、それ以外の区間をローレベルとした第4検出信号SV4を生成し、これも符号列生成部42へ供給する。
符号列生成部42は、図10(I)に示すように、第1検出信号SV1におけるローレベルの箇所及びハイレベルの箇所をそれぞれ値「0」及び「1」に変換することにより、第1符号列CV1を生成する。
また符号列生成部42は、図10(H)に示すように、第2検出信号SV2におけるローレベルの箇所及びハイレベルの箇所をそれぞれ値「0」及び「1」に変換することにより、第2符号列CV2を生成する。
さらに符号列生成部42は、図10(G)に示すように、第3検出信号SV3におけるローレベルの箇所及びハイレベルの箇所をそれぞれ値「0」及び「1」に変換することにより、第3符号列CV3を生成する。
また符号列生成部42は、図10(F)に示すように、第4検出信号SV4におけるローレベルの箇所及びハイレベルの箇所をそれぞれ値「0」及び「1」に変換することにより、第4符号列CV4を生成する。
ここで符号列生成部42は、符号列生成部22と同様、第1符号列CV1が値「1」であれば、原則として、この値「1」をそのまま最終的な符号とする。
すなわち符号列生成部42は、変動パターンCHのピークレベルが第1信号レベルV1以上第2信号レベルV2未満であれば、取り敢えず当該変動パターンCHが通常の記録マークRMによるものと判断することになる。
一方符号列生成部42は、第2符号列CV2が値「1」であれば、本来2個の記録マークRMが形成されるべきところに融合記録マークFRM2が形成されているものと判断し、本来形成されるはずの2個の記録マークRMに応じた符号列に置き換えるようになされている。
すなわち符号列生成部42は、変動パターンCHのピークレベルが第2信号レベルV2以上第3信号レベルV3未満であれば、当該変動パターンCHが融合記録マークFRM2によるものと判断することになる。
また符号列生成部42は、第3符号列CV3が値「010」であり、第2符号列CV2が値「110」又は「010」であれば、本来3個の記録マークRMが形成されるべきところに融合記録マークFRM3が形成されているものと判断する。このとき符号列生成部42は、本来形成されるはずの3個の記録マークRMに応じた符号列に置き換えるようになされている。
すなわち符号列生成部42は、変動パターンCHのピークレベルが第3信号レベルV3以上第4信号レベルV4未満であれば、当該変動パターンCHが融合記録マークFRM3によるものと判断することになる。
具体的に符号列生成部42は、第3符号列CV3において値「010」となった箇所(図中実線で囲んだ部分)について、第1符号列CV1における連続3符号でなる符号列CB3(図中破線で示す)を、図13(J)に示す置換符号列CR3に置き換えることにより、図13(K)に示す符号列Cを生成する。
さらに符号列生成部42は、第4符号列CV4が値「01」又は「10」であり、第3符号列CV3が値「11」であれば、本来4個の記録マークRMが形成されるべきところに融合記録マークFRM4が形成されているものと判断する。このとき符号列生成部42は、本来形成されるはずの4個の記録マークRMに応じた符号列に置き換えるようになされている。
すなわち符号列生成部22は、変動パターンCHのピークレベルが第4信号レベルV4以上であれば、当該変動パターンCHが融合記録マークFRM4によるものと判断することになる。
具体的に符号列生成部42は、第3符号列CV3が値「11」となった箇所(図中実線で囲んだ部分)を中心として、第1符号列CV1における連続4符号でなる符号列CB4(図中破線で示す)を、図13(J)に示す置換符号列CR4に置き換えることにより、図13(K)に示す符号列Cを生成する。
これにより符号列生成部42は、光情報記録媒体100において実際には融合記録マークFRM3及びFRM4等が形成されている箇所から、本来記録されるべき複数の記録マークRMに応じた符号列Cを生成することができる。
その後符号列生成部42は、生成した符号列Cを復調処理部23(図5)へ供給するようになされている。
[2−3.信号処理手順]
実際上、信号処理部33は、図11の信号処理手順RT1と対応する信号処理手順RT2(図14)に従って一連の信号処理を行うようになされている。すなわち信号処理部33は、光情報記録媒体100の再生指示が与えられると、信号処理手順RT2を開始してステップSP21へ移る。
ステップSP21において信号処理部33は、変動検出部41により、検出信号Sを第1信号レベルV1〜第4信号レベルV4とそれぞれ比較し、その比較結果を基に第1検出信号SV1〜第4検出信号SV4(図13(E)〜(B))をそれぞれ生成して次のステップSP22へ移る。
ステップSP22において信号処理部33は、符号列生成部42により、第1検出信号SV1〜第4検出信号SV4を基に第1符号列CV1〜第4符号列CV4(図13(I)〜(F))をそれぞれ生成し、次のステップSP23へ移る。
ステップSP23において信号処理部33は、符号列生成部42により、第4符号列CV4の符号が値「10」又は「11」であり、且つ第3符号列CV3の符号が値「11」であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、変動パターンCHにおけるピークレベルが第4信号レベルV4以上であり融合記録マークFRM4が形成されていると推測されることを表している。このとき信号処理部33は、次のステップSP24へ移る。
ステップSP24において信号処理部33は、第1符号列CV1の符号列CB4を置換符号列CR4(図13(J))と置き換えることにより符号列C(図13(K))を生成し、これを復調処理部23へ供給して次のステップSP30へ移る。
一方ステップSP23において否定結果が得られると、このことは少なくとも融合記録マークFRM4が記録されていないことを表しており、このとき信号処理部33は次のステップSP25へ移る。
ステップSP25において信号処理部33は、符号列生成部42により、第3符号列CV3の符号が値「010」であり、且つ第2符号列CV2の符号が値「110」又は「011」であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、変動パターンCHにおけるピークレベルが第3信号レベルV3以上第4信号レベルV4未満であり融合記録マークFRM3が形成されていると推測されることを表している。このとき信号処理部33は、次のステップSP26へ移る。
ステップSP26において信号処理部33は、第1符号列CV1の符号列CB3を置換符号列CR3(図13(J))と置き換えることにより符号列C(図13(K))を生成し、これを復調処理部23へ供給して次のステップSP30へ移る。
一方ステップSP25において否定結果が得られると、このことは少なくとも融合記録マークFRM4及びFRM3のいずれも記録されていないことを表しており、このとき信号処理部33は次のステップSP27へ移る。
ステップSP27において信号処理部33は、符号列生成部42により、第2符号列CV2の符号が値「1」であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、変動パターンCHにおけるピークレベルが第2信号レベルV2以上第3信号レベルV3未満であり融合記録マークFRM2が形成されていることを表している。このとき信号処理部13は、次のステップSP28へ移る。
ステップSP28において信号処理部33は、第1符号列CV1の対応する符号列(図示せず)を置換符号列(図示せず)と置き換えることにより符号列Cを生成し、これを復調処理部23へ供給して次のステップSP30へ移る。
一方、ステップSP27において否定結果が得られると、このことは融合記録マークFRM4、FRM3及びFRM2のいずれも形成されておらず符号列を置き換える必要がないことを表しており、このとき信号処理部33は次のステップSP29へ移る。
ステップSP29において信号処理部33は、ステップSP5(図11)と同様、第1符号列CV1をそのまま符号列Cとして復調処理部23へ供給し、次のステップSP30へ移る。
その後信号処理部33は、ステップSP30〜ステップSP32において、それぞれステップSP6〜ステップSP8(図11)と同様の処理を行うことにより、信号処理手順RT2を終了する。
因みに信号処理部33は、第1の実施の形態と同様に、信号処理手順RT2を繰り返し実行することにより、検出信号Sを基に情報を順次再生するようになされている。
[2−4.動作及び効果]
以上の構成において、光情報再生装置30は、光情報記録媒体100に光ビームL1を照射し、これに応じて当該光情報記録媒体100から得られる反射光ビームL2を受光して検出信号Sを生成する。
光情報再生装置30の信号処理部33は、変動検出部41において検出信号Sを第1信号レベルV1〜第4信号レベルV4とそれぞれ比較することにより、第1検出信号SV1〜第4検出信号SV4をそれぞれ生成する。
また信号処理部33は、符号列生成部42により、第1検出信号SV1〜第4検出信号SV4を基に第1符号列CV1〜第4符号列CV4をそれぞれ生成する。
ここで符号列生成部42は、第4符号列CV4が値「10」又は「01」であり、且つ第3符号列CV3が値「11」である場合、第1符号列CV1における近傍の符号列CB4を、4個の記録マークRMに相当する置換符号列CR4に置き換えて符号列Cとする。
また符号列生成部42は、第3符号列CV3が値「010」であり、且つ第2符号列CV2が値「110」又は「011」である場合、第1符号列CV1における近傍の符号列CB3を、3個の記録マークRMに相当する置換符号列CR3に置き換えて符号列Cとする。
さらに符号列生成部42は、第2符号列CV2が値「1」である場合、第1符号列CV1における近傍の符号列を、2個の記録マークRMに相当する置換符号列に置き換えて符号列Cとする。
その後信号処理部33は、復調処理部23により符号列Cを基に符号化データDを生成し、復号化処理部24により符号化データDを基に情報を再生する。
従って光情報再生装置30は、光情報記録媒体100内で互いに近接する2〜4個の記録マークRMが融合して融合記録マークFRM2〜FRM4が形成されていたとしても、本来記録されるべき複数の記録マークRMに相当する符号列Cを生成することができる。
すなわち光情報再生装置30は、第1の実施の形態と同様、光情報記録媒体100に正しい記録マークRMが形成されていない場合でも、正しい記録マークRMが形成されている場合と同等の符号列Cを生成できるので、最終的に元の情報と同等の情報を再生することができる。
特に第2の実施の形態では、光情報記録媒体100に対しマーク長記録方式で情報が記録されるため、融合記録マークFRM2以外に融合記録マークFRM3及びFRM4も形成され得る。
これに対し信号処理部33は、変動パターンCHのピークレベルを4段階の第1信号レベルV1〜第4信号レベルV4とそれぞれ比較することにより、融合記録マークFRM2〜FRM4をそれぞれ識別することができる。
このとき信号処理部33は、4段階の第1信号レベルV1〜第4信号レベルV4を適切に設定することにより、第2符号列CV2〜第4符号列CV4における符号「1」の出現パターンを基に、融合記録マークFRM2〜FRM4をそれぞれ識別することができる。
その他、光情報再生装置30は、第1の実施の形態における光情報再生装置10と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、光情報再生装置30は、信号処理部33の変動検出部41において検出信号Sを第1信号レベルV1〜第4信号レベルV4と対比することにより第1検出信号SV1〜第4検出信号SV4を生成する。また信号処理部33は、符号列生成部42により、第1検出信号SV1〜第4検出信号SV4をそれぞれ第1符号列CV1〜第4符号列CV4に変換する。このとき信号処理部33は、第4符号列CV4〜第2符号列CV2に値「1」を含む所定の符号パターンを形成する場合、第1符号列CV1の符号列CBを置換符号列CRに置き換えて符号列Cとする。従って光情報再生装置30は、光情報記録媒体100に融合記録マークFRM2〜FRM4が形成されていたとしても、本来記録されるべき複数の記録マークRMに相当する符号列Cを生成することができる。
<3.第3の実施の形態>
[3−1.光情報再生装置の構成及び情報の記録方式]
第3の実施の形態による光情報再生装置50(図4)は、第1の実施の形態による光情報再生装置10と比較して、信号処理部13に代わる信号処理部53が設けられている点が相違するものの、他は同様に構成されている。
信号処理部53(図5)は、信号処理部13と比較して、変動検出部21及び符号列生成部22に代わる変動検出部61及び符号列生成部62が設けられている点が相違するものの、他は同様に構成されている。
また第3の実施の形態では、第1の実施の形態と同様、光情報記録媒体100に対し、図6(A)、図7(A)等に示したように、マークポジション記録方式により各記録マークRMが形成されて情報が記録されている。
このため光情報記録媒体100には、図9(C)に示したように融合記録マークFRM2が形成され得る。
[3−2.符号列の生成]
ところで、光情報記録媒体100に融合記録マークFRM2が形成されている場合、通常の記録マークRMが記録されている場合と比較して、第1検出信号SV1(図10(C))がハイレベルとなっている期間が長くなると考えられる。
そこで第3の実施の形態では、このように第1検出信号SV1がハイレベルとなる期間を基に、融合記録マークFRM2の有無を判定するようになされている。
信号処理部53は、まず変動検出部61(図5)において、図15(A)に示すように、検出信号SがGNDを基準とした第1信号レベルV1を超えるか否かを判定する。
続いて変動検出部61は、図15(B)に示すように、検出信号Sが第1信号レベルV1を超えた区間をハイレベルとし、それ以外の区間をローレベルとした第1検出信号SV1を生成し、これを符号列生成部62(図5)へ供給する。
符号列生成部62は、図15(C)に示すように、第1検出信号SV1におけるローレベルの箇所及びハイレベルの箇所をそれぞれ値「0」及び「1」に変換することにより、第1符号列CV1を生成する。
これと共に符号列生成部62は、第1検出信号SV1がハイレベルとなる箇所それぞれについて、当該第1検出信号SV1がハイレベルとなっている期間(以下これを検出期間TDと呼ぶ)をそれぞれ測定する。
続いて符号列生成部62は、検出期間TDを所定の基準期間TSと比較し、当該検出期間TDが当該基準期間TS以上であった場合、本来2個の記録マークRMが離れて形成されるべきところに融合記録マークFRM2が形成されているものと判断する。
すなわち符号列生成部62は、変動パターンCHが第1信号レベルV1を超える期間(すなわち検出期間TD)が基準期間TS未満であれば、当該変動パターンCHが通常の記録マークRMによるものと判断することになる。また符号列生成部62は、変動パターンCHが第1信号レベルV1を超える期間が基準期間TS以上であれば、当該変動パターンCHが融合記録マークFRM2によるものと判断することになる。
このとき符号列生成部62は、第1符号列CV1において値「1」となった箇所を中心とした符号列CB(図15(C)を、図15(D)に示す置換符号列CRに置き換えることにより、図15(E)に示す符号列Cを生成する。
また符号列生成部62は、検出期間TDが当該基準期間TS未満であった場合には、第1符号列CV1をそのまま符号列Cとする。
その後符号列生成部62は、生成した符号列Cを復調処理部23(図5)へ供給するようになされている。
このように信号処理部53は、第1検出信号SV1における検出期間TDを基に、融合記録マークFRM2の存在を判定し、当該融合記録マークFRM2に相当する符号列CBを置換符号列CRに置き換えて符号列Cを生成するようになされている。
[3−3.信号処理手順]
実際上、信号処理部53は、上述した符号列の生成処理を含む一連の信号処理を、図11と対応する図16に示す信号処理手順RT3に従って実行するようになされている。すなわち信号処理部53は、光情報記録媒体100の再生指示が与えられると、信号処理手順RT3を開始してステップSP41へ移る。
ステップSP41において信号処理部53は、変動検出部61により、検出信号Sを第1信号レベルV1と比較し、その比較結果を基に第1検出信号SV1(図15(B))を生成して次のステップSP42へ移る。
ステップSP42において信号処理部53は、符号列生成部62により、第1検出信号SV1を基に第1符号列CV1(図15(C))を生成し、次のステップSP43へ移る。
ステップSP43において信号処理部53は、符号列生成部62により、第1検出信号SV1がハイレベルとなる検出期間TDを測定し、次のステップSP44へ移る。
ステップSP44において信号処理部53は、符号列生成部62により、検出期間TDが基準期間TS以上であるか否かを判定する。ここで肯定結果が得られると、このことは、このときの検出期間TDが基準期間TS以上であり融合記録マークFRM2が形成されていると推測されることを表している。このとき信号処理部53は、次のステップSP45へ移る。
ステップSP45において信号処理部53は、第1符号列CV1における符号「1」を中心とした符号列CBを置換符号列CR(図15(D))と置き換えることにより符号列C(図15(E))を生成し、これを復調処理部23へ供給して次のステップSP47へ移る。
一方、ステップSP44において否定結果が得られると、このことは融合記録マークFRM2が形成されておらず符号列を置き換える必要がないことを表しており、このとき信号処理部53は次のステップSP47へ移る。
その後信号処理部53は、ステップSP47〜ステップSP49において、それぞれステップSP6〜ステップSP8(図11)と同様の処理を行うことにより、信号処理手順RT3を終了する。
因みに信号処理部53は、第1の実施の形態と同様、信号処理手順RT3を繰り返し実行することにより、検出信号Sを基に情報を順次再生するようになされている。
[3−4.動作及び効果]
以上の構成において、光情報再生装置50の信号処理部53は、変動検出部61により、検出信号Sを第1信号レベルV1と比較して第1検出信号SV1を生成する。
また信号処理部53は、符号列生成部62により、第1検出信号SV1を第1符号列CV1に変換する。さらに符号列生成部62は、第1検出信号SV1がハイレベルとなる検出期間TDを測定し、当該検出期間TDが基準期間TS以上となる場合、第1符号列CV1における近傍の符号列CBを置換符号列CRに置き換えて符号列Cとする。
その後信号処理部53は、復調処理部23により符号列Cを基に符号化データDを生成し、復号化処理部24により符号化データDを基に情報を再生する。
従って光情報再生装置10は、光情報記録媒体100内で互いに近接する2つの記録マークRMが融合して融合記録マークFRM2が形成されていたとしても、本来記録されるべき2つの記録マークRMに相当する符号列Cを生成することができる。
このとき信号処理部53は、第1検出信号SV1における検出期間TDのみから融合記録マークFRM2を識別することができる。このため信号処理部53の変動検出部61及び符号列生成部62は、第1及び第2の実施の形態と異なり、1種類の第1信号レベルL1を用いて1種類の第1検出信号SV1を生成すれば良い。
その他、光情報再生装置50は、第1の実施の形態における光情報再生装置10と同様の作用効果を奏し得る。
以上の構成によれば、光情報再生装置50は、信号処理部53の変動検出部61において検出信号Sを第1信号レベルV1と対比することにより第1検出信号SV1を生成する。また信号処理部53は、符号列生成部62により、第1検出信号SV1を第1符号列CV1に変換すると共に、検出期間TDが基準期間TS以上となる場合、符号列CBを置換符号列CRに置き換えて符号列Cとする。従って光情報再生装置50は、光情報記録媒体100に融合記録マークFRM2が形成されていたとしても、本来記録されるべき2つの記録マークRMに相当する符号列Cを生成することができる。
<4.他の実施の形態>
なお上述した第1の実施の形態においては、光情報記録媒体100に対し、最小ランを「1」とした符号列がマークポジション記録方式により記録される場合について述べた。また第2の実施の形態では、最短マーク長を「2」とした符号列がマーク長記録方式により記録される場合について述べた。
本発明はこれに限らず、光情報記録媒体100に対し、任意の最小ランでなる符号列がマークポジション記録方式により記録される場合や、任意の最短マーク長でなる符号列がマーク長記録方式により記録される場合に適用しても良い。
この場合、出現し得る符号列のパターンと形成され得る融合記録マークFRM2等との対応関係を基に、当該融合記録マークFRM2等が形成されていると判断した場合に、該当する符号列CBを、当該融合記録マークFRM2等と対応する置換符号列CRに適宜置き換えれば良い。
また上述した第2の実施の形態においては、2〜4個の記録マークFRMが融合して融合記録マークFRM2〜FRM4が形成される可能性がある場合に、4段階の信号レベルVを設定し、4種類の符号列CVを基に融合記録マークFRMの有無を判断する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、形成され得る融合記録マークFRMの種類数に応じた段階数の信号レベルVを設定し、当該段階数に応じた数の符号列CVを基に各融合記録マークFRMの有無を判断するようにしても良い。この場合、融合記録マークFRMの種類に応じて相違するピークレベルに応じて各信号レベルVを適宜設定すれば良い。
これを一般化すると、次のように表すことができる。すなわち、光情報記録媒体100に対し情報が最大符号長をn(ただしnは2以上の自然数)とする2値符号化されてマーク長記録方式により記録されたとする。変動検出部41は、変動パターンCHのピークレベルと、第1信号レベル及び第k信号レベル(ただしkは2≦k≦nを満たす全ての自然数)とをそれぞれ比較して、第1検出信号SV1及び第k検出信号SVkをそれぞれ生成する。
これに応じて符号列生成部42は、第1検出信号SV1及び第k検出信号SVkから第1符号列CV1及び第k符号列CVkをそれぞれ生成する。また符号列生成部42は、第1符号列CV1及び第k符号列CVkの符号パターンから、変動パターンCHのピークレベルが第1信号レベルV1を超え第2信号レベルV2を超えない場合には、当該変動パターンCHを1個の記録マークRMに応じた符号「1」とする第1符号列CV1を生成する。さらに符号列生成部42は、(3≦k≦n)を満たす自然数kについて、ピークレベルが第(k−1)信号レベルV(k−1)を超え第k信号レベルVkを超えない場合には、第1符号列CV1のうち当該変動パターンCHに相当する部分を第(k−1)信号レベルV(k−1)に応じた融合記録マークFRMに相当する置換符号列CRに置換する。また符号列生成部42は、ピークレベルが第n信号レベルVnを超える場合には、第1符号列CV1のうち当該変動パターンCHに相当する部分を第n信号レベルに応じた融合記録マークFRMに相当する置換符号列CRに置換する。
さらに上述した第1の実施の形態においては、第2符号列CV2における符号の出現パターンを基に、具体的には値「1」であるときに、融合記録マークFRMが形成されていると判断する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば第2検出信号SV2を基に融合記録マークFRMが形成されていると判断するようにしても良い。要は、検出信号Sにおける変動パターンCHのピークレベルが第2信号レベルL2を超えたことを判別し、その判別結果から融合記録マークFRMが形成されていると判断できれば良い。
さらに上述した第2の実施の形態では、第4符号列CV4が値「10」又は「01」であり、且つ第3符号列CV3が値「11」である場合に融合記録マークFRM4が形成されていると判断した。また、第3符号列CV3が値「010」であり、且つ第2符号列CV2が値「110」又は「011」である場合に、融合記録マークFRM3が形成されていると判断した。
本発明はこれに限らず、他の任意の符号列の組み合わせを基に、各融合記録マークFRMが形成されていることを判断するようにしても良い。
さらに上述した第3の実施の形態では、検出信号Sがハイレベルとなる期間(検出期間TD)を基準期間TSと比較し、その比較結果を基に、検出信号Sの変動パターンCHが通常の記録マークRM又は融合記録マークFRMのいずれによるものかを判断する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば検出期間TDを2種類の基準期間TS1及びTS2と比較し、その比較結果を基に、検出信号Sの変動パターンCHが通常の記録マークRM、融合記録マークFRM2又は融合記録マークFRM3のいずれによるものかを判断する等、当該検出期間TDを複数種類の融合記録マークFRMと対応させるようにしても良い。
さらに上述した第1及び第2の実施の形態においては、検出信号Sに現れる変動パターンCHのピークレベルに応じて融合記録マークFRMの有無を判断する場合について述べた。また第3の実施の形態では、検出信号Sがハイレベルとなる期間(検出期間TD)を基に融合記録マークFRMの有無を判断する場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えば検出信号Sに現れる変動パターンCHのピークレベルと、検出信号Sが所定の信号レベルを超える期間とを組み合わせて融合記録マークFRMの有無を判断するようにしても良い。要は、変動パターンCHの大きさに応じて融合記録マークFRMの有無及び種類を判断できれば良い。これにより、融合記録マークFRMの有無の判断精度を高めることができる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、光情報再生装置10が略円盤状でなる光情報記録媒体100から情報を再生する場合について述べた。本発明はこれに限らず、光情報再生装置10が例えば略直方体状等の種々の形状でなる光情報記録媒体から情報を再生するようにしても良い。この場合、要は光情報記録媒体100内の仮想的なトラックに沿って空孔でなる記録マークRMが形成されていれば良く、光情報再生装置10が光ビームL1の焦点を当該トラックに沿って移動させ得れば良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、光情報再生装置10が光情報記録媒体100から情報の再生のみを行う場合について述べた。本発明はこれに限らず、当該光情報再生装置10が当該光情報記録媒体100に情報の記録も行うように、すなわち光情報記録再生装置とするようにしても良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、光情報記録媒体100内に2光子吸収反応により気泡でなる記録マークRMが形成される場合について述べた。本発明はこれに限らず、光情報記録媒体100内に他の種々の手法により空孔でなる記録マークRMが形成されるようにしても良い。要は、空孔でなる記録マークRMの形成時に複数の空孔が融合して融合記録マークFRMが形成され得る場合に本発明を適用することができる。
さらに上述した第1の実施の形態においては、信号処理部13において符号列Cを基に符号化データDを生成し、さらに情報を再生するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、例えば符号化データDや符号列Cを外部の復号化装置等へ供給する等、信号処理部13が最終的な情報の再生までは行わないようにしても良い。第2及び第3の実施の形態についても同様である。
さらに上述した第1の実施の形態においては、光情報記録媒体100に記録マークRMがなく検出信号Sの信号レベルが比較的低いときに符号「0」とし、記録マークRMがあり検出信号Sの信号レベルが比較的高いときに符号「1」とする場合について述べた。
本発明はこれに限らず、例えばこれと反対に、記録マークRMがなく検出信号Sの信号レベルVが比較的低いときに符号「1」とし、記録マークRMがあり検出信号Sの信号レベルVが比較的高いときに符号「0」とするようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、照射部としてのレーザ3及び対物レンズ6と、受光部としての受光素子8と、検出部としての変動検出部21と、符号列生成部としての符号列生成部22とによって光情報再生装置としての光情報再生装置10を構成する場合について述べた。
しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる照射部と、受光部と、検出部と、符号列生成部とによって光情報再生装置を構成するようにしても良い。
本発明は、光ディスクから映像や音声或いは種々のデータ等の情報を再生する光ディスク装置でも利用できる。
2……ピックアップ、3……レーザ、6……対物レンズ、8……受光素子、10、30、50……光情報再生装置、11……制御部、12……駆動制御部、13、33、53……信号処理部、21、41、61……変動検出部、22、42、62……符号列生成部、23……復調処理部、24……復号化処理部、100……光情報記録媒体、RM……記録マーク、FRM、FRM2、FRM3、FRM4……融合記録マーク、S……検出信号、V1……第1信号レベル、V2……第2信号レベル、V3……第3信号レベル、V4……第4信号レベル、SV1……第1検出信号、SV2……第2検出信号、SV3……第3検出信号、SV4……第4検出信号、CV1……第1符号列、CV2……第2符号列、CV3……第3符号列、CV4……第4符号列、CR、CR3、CR4……置換符号列、C……符号列。

Claims (5)

  1. 符号化された情報に応じ、記録媒質中の仮想的なトラックに沿って空孔が形成された光情報記録媒体に対し、上記仮想的なトラックに沿って光ビームを照射する照射部と、
    上記光ビームが上記光情報記録媒体により反射されてなる反射光ビームを受光し、その光強度に応じた検出信号を順次生成する受光部と、
    上記検出信号の信号レベルが上記空孔に応じて変動したときに現れる変動パターンにおいて基準信号レベルからの変動幅が最も大きいピークレベルが、所定の低信号レベル及び当該低信号レベルよりも高い1又は2以上の高信号レベルをそれぞれ超えたか否かを検出する検出部と、
    上記検出信号の信号レベルに応じて符号列を生成する際、上記ピークレベル上記低信号レベルを超え上記高信号レベルを超えない場合には、当該変動パターンから1個の上記空孔に応じた符号を生成し、上記ピークレベルいずれかの上記高信号レベルを超える場合には、当該変動パターンから複数個の符号を含む所定符号列を生成する符号列生成部と
    を有する光情報再生装置。
  2. 上記検出部は、
    上記検出信号が上記第1信号レベルを超えたか否かに応じてハイレベル又はローレベルに切り替わる第1検出信号と、上記検出信号が上記第2信号レベルを超えたか否かに応じてハイレベル又はローレベルに切り替わる第2検出信号とを生成し、
    上記符号列生成部は、
    上記第1検出信号及び上記第2検出信号をそれぞれ符号化して第1符号列及び第2符号列を生成し、当該第1符号列及び当該第2符号列に出現する符号パターンを基に、上記1個の上記空孔に応じた符号又は上記所定符号列を生成する
    請求項に記載の光情報再生装置。
  3. 上記光情報記録媒体は、
    上記情報が最大符号長をn(ただしnは2以上の自然数)とする2値符号化されてマーク長記録され、
    上記検出部は、
    上記ピークレベルが上記第1信号レベルを超えたか否かを検出すると共に、(2≦k≦n)を満たす全ての自然数kについて、当該ピークレベルが所定の第(k−1)信号レベルを超えた所定の第k信号レベルを超えたか否かをそれぞれ検出し、
    上記符号列生成部は、
    上記ピークレベルが上記第1信号レベルを超え上記第2信号レベルを超えない場合には、上記変動パターンから1個の上記空孔に応じた符号を生成し、(3≦k≦n)を満たす自然数kについて、上記ピークレベルが上記第(k−1)信号レベルを超え上記第k信号レベルを超えない場合には、上記変動パターンから上記第(k−1)信号レベルに応じた所定符号列を生成し、上記ピークレベルが上記第n信号レベルを超える場合には、上記変動パターンから上記第n信号レベルに応じた所定符号列を生成する
    請求項に記載の光情報再生装置。
  4. 上記光情報記録媒体は、
    上記情報が最小ランを1とした2値符号化されてマークポジション記録され、
    上記符号列生成部は、
    上記変動パターンが所定範囲内に収まる場合には、当該変動パターンから1個の反転符号を生成し、上記変動パターンが上記所定範囲を超える場合には、当該変動パターンから、反転符号、非反転符号及び反転符号でなる連続符号列を含む上記所定符号列を生成する
    請求項1に記載の光情報再生装置。
  5. 符号化された情報に応じ、記録媒質中の仮想的なトラックに沿って空孔が形成された光情報記録媒体に対し、上記仮想的なトラックに沿って光ビームを照射し、当該光ビームが当該光情報記録媒体により反射されてなる反射光ビームを受光し、その光強度に応じた検出信号を順次生成する受光ステップと、
    上記検出信号の信号レベルが上記空孔に応じて変動したときに現れる変動パターンにおいて基準信号レベルからの変動幅が最も大きいピークレベルが、所定の低信号レベル及び当該低信号レベルよりも高い1又は2以上の高信号レベルをそれぞれ超えたか否かを検出する検出ステップと、
    上記検出信号の信号レベルに応じて符号列を生成する際、上記ピークレベル上記低信号レベルを超え上記高信号レベルを超えない場合には、当該変動パターンから1個の上記空孔に応じた符号を生成し、上記ピークレベルいずれかの上記高信号レベルを超える場合には、当該変動パターンから複数個の符号を含む所定符号列を生成する符号列生成ステップと
    を有する光情報再生方法。
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