JP2006073084A - 光ディスク装置、フォーカスバイアス及び球面収差補正値調整方法 - Google Patents

光ディスク装置、フォーカスバイアス及び球面収差補正値調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 光学系に非点収差が生じている場合にも適正なフォーカスバイアスに調整できるようにする。
【解決手段】 フォーカスバイアスと球面収差補正値とを変化させながらフォーカスバイアスの最適値を求める際に、RF信号振幅を最大とするフォーカスバイアスの値と共に、トラバース時のプッシュプル信号が最大となるフォーカスバイアスの値を求める。その上で、これらのフォーカスバイアス値に対する所要の演算を行って算出したフォーカスバイアス値を記録再生時のフォーカスバイアス値として設定する。これにより非点収差が生じる場合において、例えばRF信号振幅のみに基づいて最適なフォーカスバイアスを求める場合よりも適正なフォーカスバイアス値を設定することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、光ディスク記録媒体に対する信号の少なくとも再生が可能な光ディスク装置と、フォーカスバイアス及び球面収差補正値調整方法に関する。
特開2002−352449 特開平10−269611 特開2000−285484 特開平9−251645 特開2000−11388
デジタルデータを記録・再生するための技術として、例えば、CD(Compact Disk),MD(Mini-Disk),DVD(Digital Versatile Disk)などの、光ディスク(光磁気ディスクを含む)を記録メディアに用いたデータ記録技術がある。光ディスクとは、金属薄板をプラスチックで保護した円盤にレーザ光を照射し、その反射光の変化で信号を読み取る記録メディアの総称である。
光ディスクには、例えばCD、CD−ROM、DVD−ROMなどとして知られているように再生専用タイプのものと、MD、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAMなどで知られているようにユーザーデータが記録可能なタイプがある。記録可能タイプのものは、光磁気記録方式、相変化記録方式、色素膜変化記録方式などが利用されることで、データが記録可能とされる。色素膜変化記録方式はライトワンス記録方式とも呼ばれ、一度だけデータ記録が可能で書換不能であるため、データ保存用途などに好適とされる。一方、光磁気記録方式や相変化記録方式は、データの書換が可能であり、音楽、映像、ゲーム、アプリケーションプログラム等の各種コンテンツデータの記録を始めとして各種用途に利用される。
更に近年、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc)と呼ばれる高密度光ディスクが開発され、著しい大容量化が図られている。
ブルーレイディスクのような高密度ディスクについては、ディスク厚み方向に0.1mm程度のカバー層を有するディスク構造において、波長405nmのレーザ(いわゆる青色レーザ)とNA(Numerical Aperture)が0.85の対物レンズの組み合わせという条件下でフェーズチェンジマーク(相変化マーク)を記録再生するものとしている。
そして、記憶容量としては、直系12cmのディスクに23.3GB(ギガバイト)程度を確保することが可能とされる。
また、記録層を例えば2層構造とすることで、容量は上記の約2倍となる46.6GB程度を得ることができる。
ところで既に公知のとおり、光ディスクに対する記録再生を行う光ディスク装置では、レーザ光の焦点位置をディスク記録面に制御するフォーカスサーボ動作や、レーザ光がディスク上のトラック(ピット列やグルーブ(溝)によるトラック)をトレースするように制御するトラッキングサーボ動作が行われる。
フォーカスサーボに関しては、フォーカスループに適正なフォーカスバイアスを加えることが適正なサーボ動作のために必要であることが知られている。
また特に高密度ディスクの場合、カバー層の厚み誤差や、多層構造の記録層に対応するためには球面収差補正を行うことが必要とされ、例えば光ピックアップ内にエキスパンダや液晶素子を用いた球面収差補正機構を備えたものが開発されており、例えば上記特許文献1,2に開示されている。
特に上記ブルーレイディスクのような高NAのレンズを備える書込可能型光ディスク装置(記録再生装置)においては、フォーカスバイアス/球面収差のマージンが狭いため、フォーカスバイアス及び球面収差の自動調整が必須とされる。
フォーカスバイアス調整の手法については、例えば上記特許文献3が知られている。
また球面収差調整の手法については、例えば上記特許文献4が知られている。
さらに、フォーカスバイアス/球面収差を同時に調整する手法が上記特許文献5に開示されている。
これらの特許文献3〜5に示されるように、従来の手法においては、フォーカスバイアスと、球面収差補正値を逐次変えながら信号の読み取りを行い、これによって得られるRF信号の振幅レベルが最大となるフォーカスバイアスと球面収差補正値の組み合わせを割り出すようにされる。
そして、このように検出されたフォーカスバイアスと球面収差補正値とを設定して信号の記録再生を行うようにされている。
このような手法によれば、実測したRF信号に基づいた最適なフォーカスバイアス設定と球面収差補正とを行うことができ、例えば経時変化等によってフォーカスエラー信号がオフセットされてしまった場合や、光ディスクのカバー厚が固体ごとに異なること等により球面収差が生じる場合にも、信号の記録再生品質の悪化を抑制することができる。
ところが、従来のフォーカスバイアス調整と球面収差補正の手法において、特にフォーカスバイアスについては、光学系に非点収差が生じている場合に、RF信号の振幅レベルが最大となることが必ずしも最適なフォーカスバイアスが得られていることの条件とはならないことが問題となる。
このことについて、次の図7を参照して説明する。
この図7では、横軸が非点収差量を示し、縦軸がフォーカスバイアスの値を示している。
また、図中の白抜き四角は、或る非点収差量のときにRF信号振幅が最大となるフォーカスバイアスの値を示し、黒丸は、或る非点収差量のときにプッシュプル信号振幅が最大となるフォーカスバイアスの値を示している。
ここで、フォーカスバイアスとして最適値を求めるにあたっては、上記のようにしてRF信号振幅を基準とする他にも、プッシュプル信号振幅を基準とする手法が従来から知られている。つまり、プッシュプル信号振幅が最大となるときのフォーカスバイアスの値が、最適なフォーカスバイアスの値であるとするものである。
このことを踏まえて、図中に示される特性について考察してみる。
先ず、図中A点では、非点収差量が0のときを示している。この場合、図示するようにRF信号振幅が最大となるフォーカスバイアスの値と、プッシュプル信号振幅が最大となるフォーカスバイアスの値とは、フォーカスバイアス値FB0で一致することになる。
つまり、このことから、光学系に非点収差がないときは、上記フォーカスバイアスFB0の値の設定によってRF信号とプッシュプル信号の双方の振幅レベルを最大に得ることができる。換言すれば、このフォーカスバイアスFB0は、最適値であることの2つの条件を同時に満たすものであることから、最適なフォーカスバイアスであるということができる。
そして、このような最適値としてのフォーカスバイアスFB0を得るにあたっては、上記説明から理解されるようにRF信号振幅が最大となる条件、或るはプッシュプル信号振幅が最大となる条件のいずれかとすればよく、従ってこのように非点収差がない場合には、従来のとおりRF信号振幅が最大となる条件の設定によって最適なフォーカスバイアスを得ることができるものである。
しかしながら、非点収差が生じている場合として、図示するB点においては、RF信号振幅が最大となるフォーカスバイアスの値と、プッシュプル信号振幅が最大となるフォーカスバイアスの値とが異なっていることがわかる。
つまり、B点の非点収差量のとき、RF信号振幅が最大となるフォーカスバイアス値は図中FB1となる。一方、プッシュプル信号振幅が最大となるフォーカスバイアス値は図示するFB2となる。
このことから、光学系に非点収差が生じている場合は、RF信号振幅が最大となるフォーカスバイアスを設定したとしてもプッシュプル信号振幅は最大とはならず、また、プッシュプル信号振幅が最大となるフォーカスバイアスを設定したとしてもRF信号振幅は最大とはならないことになる。
従って、光学系に非点収差がある場合では、RF信号振幅とプッシュプル信号振幅とのいずれかを基準として得たフォーカスバイアスは、最適なフォーカスバイアスではないことの可能性が高いことがわかる。
以上のことから、従来のようにRF信号振幅が最大となるフォーカスバイアスを設定することによっては、非点収差が生じる場合に最適なフォーカス状態が得られなくなる可能性があり、これによって信号の記録再生品質が低下してしまう虞がある。
そこで、本発明では以上のような問題点に鑑み、光学系に非点収差が生じている場合にも精度よくフォーカスバイアス調整及び球面収差補正値の調整を行うことができるようにすることを目的とする。
このため、本発明では光ディスク装置として以下のように構成することとした。
つまり、先ず、光ディスク記録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、少なくともデータの読出のために、上記光ディスク記録媒体に対するレーザ照射及び反射光検出を行うとともに、レーザ光のフォーカスサーボ機構、トラッキングサーボ機構、及び球面収差補正機構を有するヘッド手段とを備える。
また、上記ヘッド手段で得られる反射光に基づく信号からRF信号を生成するRF信号生成手段と、上記ヘッド手段で得られる反射光に基づく信号からプッシュプル信号を生成するプッシュプル信号生成手段とを備える。
また、上記ヘッド手段で得られる反射光に基づく信号として生成されるフォーカスエラー信号に基づいて上記フォーカスサーボ機構を駆動してフォーカスサーボを実行するフォーカスサーボ手段と、上記ヘッド手段で得られる反射光に基づく信号として生成されるトラッキングエラー信号に基づいて上記トラッキングサーボ機構を駆動してトラッキングサーボを実行するトラッキングサーボ手段とを備える。
また、球面収差補正値に基づいて上記球面収差補正機構を駆動して球面収差補正を実行する球面収差補正手段と、上記フォーカスサーボ手段を含むフォーカスループにフォーカスバイアスを加算するフォーカスバイアス手段とを備える。
その上で、以下の各処理を実行する制御手段を備える。
すなわち、上記フォーカスバイアス手段に設定されるフォーカスバイアスと上記球面収差補正手段に設定される球面収差補正値の双方を変化させながらデータ再生を行った結果に基づき、上記RF信号生成手段により得られたRF信号の振幅値が最大となったフォーカスバイアスと球面収差補正値の組を割り出す第1の割出処理を実行する。
また、上記第1の割出処理により割り出した球面収差補正値が上記球面収差補正手段に設定された状態で、少なくとも上記トラッキングサーボ手段によるトラッキングサーボをオフとし、上記フォーカスバイアス手段に設定されるフォーカスバイアスを段階的に変化させながら上記回転駆動手段により上記光ディスク記録媒体を回転駆動させた際に、上記プッシュプル信号生成手段により得られたプッシュプル信号の振幅値が最大となったフォーカスバイアスを割り出す第2の割出処理を実行する。
さらに、上記第1の割出処理より割り出したフォーカスバイアスと、上記第2の割出処理により割り出したフォーカスバイアスとに基づいた所要の演算処理を行うことによって、最適とされるフォーカスバイアスの値を算出する算出処理と、上記算出処理により算出した値によるフォーカスバイアスと、上記第1の割出処理により割り出した上記球面収差補正値とを、上記フォーカスバイアス手段と上記球面収差補正手段とに設定するように制御を行う設定制御処理とを実行するものである。
また、本発明ではフォーカスバイアス及び球面収差補正値調整方法として以下のようにすることとした。
つまり、光ディスク記録媒体に対する少なくとも信号の再生が可能とされ、フォーカスバイアスと球面収差補正値とを可変設定可能な光ディスク装置におけるフォーカスバイアス及び球面収差補正値調整方法として、先ず、フォーカスバイアスと球面収差補正値の双方を変化させながらデータ再生を行った結果に基づき、RF信号の振幅値が最大となったフォーカスバイアスと球面収差補正値の組を割り出す第1の割出手順を備える。
また、上記第1の割出手順により割り出した球面収差補正値が設定された状態で、少なくともトラッキングサーボをオフとし、フォーカスバイアスを段階的に変化させながら上記光ディスク記録媒体を回転駆動させた際に得られたプッシュプル信号の振幅値が最大となったフォーカスバイアスを割り出す第2の割出手順を備える。
また、上記第1の割出手順より割り出したフォーカスバイアスと、上記第2の割出手順により割り出したフォーカスバイアスとに基づいた所要の演算処理を行うことによって、最適とされるフォーカスバイアスの値を算出する算出手順と、さらに、上記算出手順により算出した値によるフォーカスバイアスと、上記第1の割出手順により割り出した上記球面収差補正値とを設定するように制御を行う設定制御手順を備えるものである。
上記本発明によれば、先ずはRF信号振幅が最大となるフォーカスバイアスと球面収差補正値が割り出される。そして、このとき割り出された球面収差補正値が設定された下で、少なくともトラッキングサーボがオフとされて光ディスク記録媒体が回転駆動される状態でのプッシュプル信号(以下トラバース状態でのプッシュプル信号とも言う)の振幅が最大となるフォーカスバイアスが割り出される。そして、このように割り出された2つのフォーカスバイアスに基づいて、最適とされるフォーカスバイアスの値が算出される。
つまり、RF信号振幅が最大となるフォーカスバイアスと、トラバース状態でのプッシュプル信号振幅が最大となるフォーカスバイアスとに基づいて算出されたフォーカスバイアスが、最適とされるフォーカスバイアスとして設定されるものである。
このようにして、RF信号振幅とプッシュプル信号振幅との双方を基準としたフォーカスバイアスが設定されることで、非点収差が生じる場合にもより適正なフォーカス状態を得ることができる。
上記のようにして本発明によれば、非点収差が生じる場合にもより適正なフォーカス状態を得ることができるので、このような非点収差に伴う信号の記録再生品質の低下を抑制することができる。
そして、このように非点収差による信号の記録再生品質の低下を抑制することができれば、その分非点収差に対する許容値は大きくすることができ、これによって製品の歩留まりを高めることが可能となって製品の低コスト化が図られる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明していく。
図1に実施の形態の光ディスク装置の構成を示す。
先ず、ディスク1は、例えば相変化方式でデータの記録を行う光ディスク(ライタブルディスク)であるとする。またディスク上にはウォブリング(蛇行)されたグルーブが形成され、このグルーブが記録トラックとされる。グルーブのウォブリングによってはいわゆるADIP情報としてアドレス情報などが埋め込まれている。
なお、エンボスピットによりデータが記録される再生専用ディスクがディスク1として装填される場合もある。
このようなディスク1は、図示しないターンテーブルに積載され、記録/再生動作時においてスピンドルモータ52によって一定線速度(CLV)で回転駆動される。
そして光学ピックアップ(光学ヘッド)51によってディスク1上のグルーブトラックのウォブリングとして埋め込まれたADIP情報の読み出しがおこなわれる。
また記録時には光学ピックアップ51によってトラックにユーザーデータがフェイズチェンジマークとして記録され、再生時には光学ピックアップによって記録されたフェイズチェンジマークの読出が行われる。
ピックアップ51内には、レーザ光源となるレーザダイオードや、反射光を検出するためのフォトディテクタ、レーザ光の出力端となる対物レンズ、レーザ光を対物レンズを介してディスク記録面に照射し、またその反射光をフォトディテクタに導く光学系(後述する)が形成される。
レーザダイオードは、例えば波長405nmのいわゆる青色レーザを出力するものとされる。また光学系によるNAは0.85である。
ピックアップ51内において、対物レンズは二軸機構によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
またピックアップ51全体はスレッド機構53によりディスク半径方向に移動可能とされている。
またピックアップ51におけるレーザダイオードはレーザドライバ63からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
なお、後述するがピックアップ51内にはレーザ光の球面収差を補正する機構が備えられており、システムコントローラ60及びサーボ回路62の制御によって球面収差補正が行われる。
ディスク1からの反射光情報はフォトディテクタによって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてマトリクス回路54に供給される。
マトリクス回路54には、フォトディテクタとしての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。
例えば再生データに相当する高周波信号(再生データ信号又はRF信号ともいう)、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などを生成する。
さらに、グルーブのウォブリングに係る信号、即ちウォブリングを検出する信号としてプッシュプル信号を生成する。
マトリクス回路54から出力される再生データ信号はリーダ/ライタ(RW)回路55へ、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号はサーボ回路61へ、プッシュプル信号はウォブル回路58へ、それぞれ供給される。
また、特に実施の形態の場合、プッシュプル信号は後述するシステムコントローラ60に対しても供給される。
リーダ/ライタ回路55は、再生データ信号に対して2値化処理、PLLによる再生クロック生成処理等を行い、フェイズチェンジマークとして読み出されたデータを再生して、変復調回路56に供給する。
変復調回路56は、再生時のデコーダとしての機能部位と、記録時のエンコーダとしての機能部位を備える。
再生時にはデコード処理として、再生クロックに基づいてランレングスリミテッドコードの復調処理を行う。
またECCエンコーダ/デコーダ57は、記録時にエラー訂正コードを付加するECCエンコード処理と、再生時にエラー訂正を行うECCデコード処理を行う。
再生時には、変復調回路56で復調されたデータを内部メモリに取り込んで、エラー検出/訂正処理及びデインターリーブ等の処理を行い、再生データを得る。
ECCエンコーダ/デコーダ57で再生データにまでデコードされたデータは、システムコントローラ60の指示に基づいて、読み出され、AV(Audio-Visual)システム120に転送される。
グルーブのウォブリングに係る信号としてマトリクス回路54から出力されるプッシュプル信号は、ウォブル回路58において処理される。ADIP情報としてのプッシュプル信号は、ウォブル回路58においてADIPアドレスを構成するデータストリームに復調されてアドレスデコーダ59に供給される。
アドレスデコーダ59は、供給されるデータについてのデコードを行い、アドレス値を得て、システムコントローラ60に供給する。
またアドレスデコーダ9はウォブル回路8から供給されるウォブル信号を用いたPLL処理でクロックを生成し、例えば記録時のエンコードクロックとして各部に供給する。
記録時には、AVシステム120から記録データが転送されてくるが、その記録データはECCエンコーダ/デコーダ57におけるメモリに送られてバッファリングされる。
この場合ECCエンコーダ/デコーダ57は、バファリングされた記録データのエンコード処理として、エラー訂正コード付加やインターリーブ、サブコード等の付加を行う。
またECCエンコードされたデータは、変復調回路56においてRLL(1−7)PP方式の変調が施され、リーダ/ライタ回路55に供給される。
記録時においてこれらのエンコード処理のための基準クロックとなるエンコードクロックは上述したようにウォブル信号から生成したクロックを用いる。
エンコード処理により生成された記録データは、リーダ/ライタ回路55で記録補償処理として、記録層の特性、レーザー光のスポット形状、記録線速度等に対する最適記録パワーの微調整やレーザドライブパルス波形の調整などが行われた後、レーザドライブパルスとしてレーザードライバ63に送られる。
レーザドライバ63では供給されたレーザドライブパルスをピックアップ51内のレーザダイオードに与え、レーザ発光駆動を行う。これによりディスク1に記録データに応じたピット(フェイズチェンジマーク)が形成されることになる。
なお、レーザドライバ63は、いわゆるAPC回路(Auto Power Control)を備え、ピックアップ51内に設けられたレーザパワーのモニタ用ディテクタの出力によりレーザ出力パワーをモニターしながらレーザーの出力が温度などによらず一定になるように制御する。
記録時及び再生時のレーザー出力の目標値(記録レーザパワー/再生レーザパワー)はシステムコントローラ60から与えられ、記録時及び再生時にはそれぞれレーザ出力レベルが、その目標値になるように制御する。
サーボ回路61は、マトリクス回路54からのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号から、フォーカス、トラッキング、スレッドの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
即ちフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号を生成し、ピックアップ51内の二軸機構のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによってピックアップ51、マトリクス回路54、サーボ回路61、二軸機構によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
またサーボ回路61は、システムコントローラ60からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、ジャンプドライブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。
またサーボ回路61は、トラッキングエラー信号の低域成分として得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ60からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッド機構53を駆動する。スレッド機構53には、図示しないが、ピックアップ51を保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライブ信号に応じてスレッドモータを駆動することで、ピックアップ51の所要のスライド移動が行なわれる。
スピンドルサーボ回路62はスピンドルモータ2をCLV回転させる制御を行う。
スピンドルサーボ回路62は、ウォブル信号に対するPLL処理で生成されるクロックを、現在のスピンドルモータ52の回転速度情報として得、これを所定のCLV基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号を生成する。
またデータ再生時においては、リーダ/ライタ回路55内のPLLによって生成される再生クロック(デコード処理の基準となるクロック)が、現在のスピンドルモータ52の回転速度情報となるため、これを所定のCLV基準速度情報と比較することでスピンドルエラー信号を生成することもできる。
そしてスピンドルサーボ回路62は、スピンドルエラー信号に応じて生成したスピンドルドライブ信号を出力し、スピンドルモータ62のCLV回転を実行させる。
またスピンドルサーボ回路62は、システムコントローラ60からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ2の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
以上のようなサーボ系及び記録再生系の各種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシステムコントローラ60により制御される。
システムコントローラ60は、AVシステム120からのコマンドに応じて各種処理を実行する。
例えばAVシステム120から書込命令(ライトコマンド)が出されると、システムコントローラ60は、まず書き込むべきアドレスにピックアップ51を移動させる。そしてECCエンコーダ/デコーダ57、変復調回路56により、AVシステム120から転送されてきたデータ(例えばMPEG2などの各種方式のビデオデータや、オーディオデータ等)について上述したようにエンコード処理を実行させる。そして上記のようにリーダ/ライタ回路55からのレーザドライブパルスがレーザドライバ63に供給されることで、記録が実行される。
また、例えばAVシステム120から、ディスク1に記録されている或るデータ(MPEG2ビデオデータ等)の転送を求めるリードコマンドが供給された場合は、まず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を行う。即ちサーボ回路61に指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレスをターゲットとするピックアップ51のアクセス動作を実行させる。
その後、その指示されたデータ区間のデータをAVシステム120に転送するために必要な動作制御を行う。即ちディスク1からのデータ読出を行い、リーダ/ライタ回路55、変復調回路56、ECCエンコーダ/デコーダ57におけるデコード/バファリング等を実行させ、要求されたデータを転送する。
なお、これらのフェイズチェンジマークによるデータの記録再生時には、システムコントローラ60は、ウォブル回路58及びアドレスデコーダ59によって検出されるADIPアドレスを用いてアクセスや記録再生動作の制御を行うようにされる。
ところで、この図1の例は、AVシステム120に接続される光ディスク装置としたが、本発明の光ディスク装置としては例えばパーソナルコンピュータ等と接続されるものとしてもよい。
さらには他の機器に接続されない形態もあり得る。その場合は、操作部や表示部が設けられたり、データ入出力のインターフェース部位の構成が、図1とは異なるものとなる。つまり、ユーザーの操作に応じて記録や再生が行われるとともに、各種データの入出力のための端子部が形成されればよい。
もちろん構成例としては他にも多様に考えられ、例えば再生専用装置としての例も考えられる。
次に、図2には、図1に示したピックアップ51が備える球面収差補正機構の一例について示す。
なお、図2においては、ピックアップ51内の光学系の構成を示している。
図2において、半導体レーザ(レーザダイオード)81から出力されるレーザ光は、コリメータレンズ82で平行光とされ、ビームスプリッタ83を透過して、球面収差補正レンズ群としての可動レンズ87、固定レンズ88を介して進行し、対物レンズ84からディスク1に照射される。なお球面収差補正レンズ群87,88についてはエキスパンダと呼ばれる。可動レンズ87を駆動することで球面収差補正が行われることから、以下、特にエキスパンダ87と表記する場合がある。
ディスク1からの反射光は、対物レンズ84、固定レンズ88、可動レンズ87を通ってビームスプリッタ83で反射され、コリメータレンズ(集光レンズ85)を介してディテクタ86に入射される。
このような光学系において、対物レンズ84については二軸機構91によってフォーカス方向及びトラッキング方向に移動可能に支持されており、フォーカスサーボ、トラッキングサーボ動作が行われる。
また球面収差補正レンズ87,88は、レーザ光の波面をデフォーカスする機能を持つ。即ち可動レンズ87はアクチュエータ90によって光軸方向であるJ方向に移動可能とされており、この移動によって、対物レンズ84の物点を調整する。
つまり、アクチュエータ90に対して前後移動を実行させる制御を行うことで、球面収差補正を実行させることができる。
なお、図2においては、いわゆるエキスパンダによって球面収差補正を行う場合に対応した構成を例示したが、他にも液晶パネルを用いて球面収差補正を行う構成を採ることもできる。
即ち、半導体レーザ81から対物レンズ84までの光路中において挿入した液晶パネルにおいて、レーザ光を透過させる領域と遮蔽する領域の境界を可変調整することで、レーザ光の径を可変して球面収差補正を行うものである。
この場合には、液晶パネルを駆動する液晶ドライバに対して、透過領域を可変させるように制御を行うことになる。
また、次の図3には、図1に示したサーボ回路61の内部構成を示す。
図3において、図1に示したマトリクス回路54からのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEは、サーボ回路61内において、それぞれA/D変換器11,21によりデジタルデータに変換されてDSP10に入力される。
DSP10には、フォーカスサーボ演算部12,トラッキングサーボ演算部22としての機能が備えられている。
そしてA/D変換器11からのフォーカスエラー信号FEは、加算器15を介してフォーカスサーボ演算部12に入力される。
フォーカスサーボ演算部12では、デジタルデータとされて入力されるフォーカスエラー信号FEに対して位相補償等のためのフィルタリングやループゲイン処理などの所定の演算を行ってフォーカスサーボ信号を生成して出力する。フォーカスサーボ信号は、D/A変換器13でアナログ信号に変換された後(PWMやPDMなども含む)、フォーカスドライバ14へ入力され、フォーカスアクチュエータを駆動する。即ち光ピックアップ51において対物レンズ84を保持する二軸機構91のフォーカスコイルに電流を印加し、フォーカスサーボ動作を実行させる。
トラッキングサーボ演算部22では、デジタルデータとされて入力されるトラッキングエラー信号TEに対して位相補償等のためのフィルタリングやループゲイン処理などの所定の演算を行ってトラッキングサーボ信号を生成して出力する。トラッキングサーボ信号は、D/A変換器23でアナログ信号に変換された後(PWMやPDMなども含む)、トラッキングドライバ24へ入力され、トラッキングアクチュエータを駆動する。即ち光ピックアップ51において対物レンズ84を保持する二軸機構91のトラッキングコイルに電流を印加し、トラッキングサーボ動作を実行させる。
また、DSP10においては、フォーカスバイアス加算、球面収差補正値設定、及びフォーカスバイアスや球面収差補正値の調整のための機能部位が設けられる。
加算器15はフォーカスエラー信号FEにフォーカスバイアスを加算する。加算するフォーカスバイアス値はフォーカスバイアス設定部16に設定されている。フォーカスバイアス設定部16が、後述する調整処理で設定されたフォーカスバイアス値を出力することで、フォーカスサーボループに適正なフォーカスバイアスが加算されるものとなる。
球面収差補正値設定部20は球面収差補正機構による球面収差補正値が設定される。設定された球面収差補正値はD/A変換器25によってアナログ信号とされ、球面収差補正ドライバ26に供給される。
球面収差補正ドライバ26は、例えば図2のような球面収差補正機構の場合は、エキスパンダ87を移動させるアクチュエータ90に駆動信号Sdを供給する回路とされる。或いは、液晶パネルを用いた球面収差補正機構の場合は、液晶ドライバに対して、液晶パネルの所要のセルに電圧印加を指示する信号Sdを供給する回路とされる。
従って、球面収差補正ドライバ26が、球面収差補正値設定部20から供給された球面収差補正値に基づいて、ピックアップ51内の球面収差補正機構を駆動する構成となる。
不揮発性メモリ18は、フォーカスバイアス値や球面収差補正値としての初期値を記憶したり、さらに、後述するフォーカスバイアス/球面収差補正値の調整によって得られた調整値、即ち最適なフォーカスバイアス値及び球面収差補正値を記憶する。
設定部17は、フォーカスバイアス設定部16での設定値や球面収差補正値設定部20の設定値を設定する。例えば不揮発性メモリ18に記憶された値に設定したり、システムコントローラ60からの指示に応じて各設定値の変更を行う。
以上のようにDSP10において形成されるフォーカスサーボ演算部12、トラッキングサーボ演算部22、さらにはフォーカスバイアス/球面収差補正値の調整に関する動作は、システムコントローラ60によって制御される。
ここで、実施の形態では、これまでに説明してきた光ディスク装置の構成によって、フォーカスバイアスと球面収差補正値とを最適な値に調整しようとするものである。
但し、先にも説明したようにフォーカスバイアスについて最適値に調整しようとする場合、例えば従来のようにRF信号振幅が最大となることのみを条件とすることでは、光学系に非点収差が生じている場合に適正なフォーカスバイアスを得ることができなくなってしまう可能性がある。
つまり、先の図7においても説明したように、非点収差が生じている場合は、RF信号振幅が最大となるフォーカスバイアスの値と、プッシュプル信号振幅が最大となるフォーカスバイアスの値とが異なるものとなり、RF信号振幅が最大となるフォーカスバイアスを設定したとしてもプッシュプル信号振幅は最大とはならず、また、プッシュプル信号振幅が最大となるフォーカスバイアスを設定したとしてもRF信号振幅は最大とはならないことになる。
この場合、プッシュプル信号振幅としても、RF信号振幅と同様にフォーカスバイアス値として最適な値が得られているか否かを判断する上での基準となるものである。従って、上記のようにRF信号振幅が最大となるフォーカスバイアスとプッシュプル信号振幅が最大となるフォーカスバイアスとが異なるということは、光学系に非点収差がある場合は、RF信号振幅とプッシュプル信号振幅とのいずれかを基準として得たフォーカスバイアスは最適なフォーカスバイアスでないことの可能性が高い、ということになるものである。
そこで実施の形態では、次の図4に示すようにしてフォーカスバイアスの調整、及び球面収差補正値の調整を行うものとしている。
この図4において、図4(a)ではフォーカスバイアスを縦軸、球面収差補正値を横軸にとった場合のRF信号振幅の特性を等高線により示し、図4(b)では同じくフォーカスバイアスを縦軸、球面収差補正値を横軸にとった場合の、トラバース状態でのプッシュプル信号振幅の特性を等高線により示している。
これらの図に示される等高線においては、図中に付した番号の値が小さいほど、高い振幅レベルが得られていることが示されている。
すなわち、図4(a)に示されるRF信号振幅特性としては、中央部から楕円の略同心円上に裾野が広がる特性が得られる。
また、図4(b)に示されるプッシュプル信号振幅特性としては、図のように対角線付近の帯状の領域が最も高レベルの領域とされ、この領域から両サイドに裾野が広がるような特性が得られるものとなる。
実施の形態においては、先ず上記図4(a)に示したような特性となるRF信号振幅について、これを最大とするフォーカスバイアスと球面収差補正値との組を割り出す動作を行う。
その手法としては、図4(a)にYと示すフォーカスバイアスの値と、Xと示す球面収差補正値とをそれぞれ段階的に変化させながら、各段階で得られるRF信号の振幅レベルについて検出する。そして、このように検出されたRF信号振幅が最大となったフォーカスバイアスと球面収差補正値の組を割り出す。
具体的に、先ず光ディスク装置では、フォーカスバイアスの値と球面収差補正値とのそれぞれについて、例えば各5段階の設定値を先の図3に示した不揮発性メモリ18内に格納している。
そして、このように格納されたフォーカスバイアスの1段階目の値の設定の下で、球面収差補正値を5段階変化させて各段階にて得られるRF信号の振幅レベルを検出する。さらに、これら各RF信号振幅レベルの情報を、そのとき設定されたフォーカスバイアスの値と球面収差補正値の情報とに対応づけて記憶する。
この動作をフォーカスバイアスの残り4段階分の値について同様に行うことで、フォーカスバイアスの値と球面収差補正値とをそれぞれ5段階変化させた計25通りのRF信号の振幅レベルを検出し、同様に設定された各値と対応づけて記憶する。
その上で、上記動作によって記憶された情報に基づき、最も高いRF信号振幅が得られたときのフォーカスバイアスの値と球面収差補正値との組を割り出す。
なお、以下ではこのようにして割り出されたフォーカスバイアスの値については、フォーカスバイアス値FBaと呼ぶこととする。また、同じく球面収差補正値については球面収差補正値SAaと呼ぶ。
図4(a)では、それぞれYとXとにより示したフォーカスバイアス値と球面収差補正値とが、このように割り出されたフォーカスバイアスFBaと球面収差補正値SAaのときの状態を示している。
このようにしてRF信号振幅が最大となるフォーカスバイアス値FBaと球面収差補正値SAaの割り出しを行うと、続いてはプッシュプル信号振幅を基準としたフォーカスバイアスの割り出しを行う。
先ず、ここでのフォーカスバイアスの割り出しを行うにあたっては、上記のようにして割り出された球面収差補正値SAaを球面収差補正値設定部20に設定する。すなわち、この場合は球面収差補正値は固定として、フォーカスバイアスの値のみを段階的に変化させていく。
この場合もフォーカスバイアスの設定値は、例えば5段階変化させる。そして、このようにフォーカスバイアスの設定値を変化させながら、各段階で得られるトラバース状態でのプッシュプル信号振幅レベルを検出する。
ここで、実施の形態で言うトラバース状態でのプッシュプル信号とは、少なくともトラッキングサーボをオフとしてディスク1が回転駆動された状態で得られるプッシュプル信号を指すものである。
従って、上記した動作を具体的に言うと、このようにトラッキングサーボをオフとしてディスク1を回転駆動させた状態でフォーカスバイアスの設定値を段階的に変化させていった際に、各段階にて得られるプッシュプル信号の振幅レベルを検出する、ということになる。
そして、このような動作によって各段階にて得られたプッシュプル信号振幅レベルの情報を、フォーカスバイアスの各設定値と対応づけて記憶する。
その上で、このように記憶された情報に基づいてプッシュプル信号振幅が最大となったフォーカスバイアスの値を割り出す。
なお、このようにプッシュプル信号振幅に基づいて割り出されたフォーカスバイアスの値については、以下フォーカスバイアス値FBbと呼ぶ。
また、この場合も図4(b)では、図中Yと示したフォーカスバイアスがこのフォーカスバイアス値FBbのときの状態が示されている。
このような動作を行った上で、先ず球面収差補正値については、上記のようにしてRF信号振幅レベルに基づいて割り出された球面収差補正値SAaをそのまま記録再生時の球面収差補正値として設定するものとしている。
そして、一方のフォーカスバイアスについては、フォーカスバイアス値FBaとフォーカスバイアスFBbとに基づいて算出した値を設定するものとしている。
具体的には、フォーカスバイアス値FBaとフォーカスバイアスFBbとをそれぞれ所定の係数により重み付けした上で、それらの平均値を算出する。すなわち、
(フォーカスバイアスFBa×係数α+フォーカスバイアスFBb×係数β)/2
による演算を行う。
そして、この演算により得られたフォーカスバイアス値FBcを、記録再生時のフォーカスバイアスFBcとして設定するものとしてる。
このようにして、RF信号振幅が最大となるフォーカスバイアス値FBaと、プッシュプル信号振幅が最大となるフォーカスバイアス値FBbとの双方に基づいたフォーカスバイアス値FBcを設定することによっては、光学系に非点収差が生じている条件の下では、例えばRF信号振幅とプッシュプル信号振幅とのいずれか一方のみに基づいてフォーカスバイアスを設定する場合よりも適正なフォーカス状態を得ることができる。
そして、これにより、非点収差が生じる場合の記録再生品質の低下を抑制することができるものである。
このようにして、非点収差が生じる場合においても記録再生品質の低下を抑制することができれば、非点収差に対する許容値は大きくすることができ、その分製品の歩留まりを高めることができる。そして、このように歩留まりが良くなることで、製品の低コスト化が図られる。
なお、この場合において、ディスク1における線密度、トラック密度によっては、RF信号振幅が最大となるフォーカスバイアスを設定した方がより適正なフォーカス状態が得られたり、或るはプッシュプル信号振幅が最大となるフォーカスバイアスを設定した方がより適正なフォーカス状態が得られるなど、フォーカスバイアスが最適となる条件が異なることがわかっている。
このことから、フォーカスバイアスFBaとフォーカスバイアスFBbとの重み付けの比は、このようなディスク1の線密度、トラック密度(すなわちディスク1のメディア種別ごと)に応じて異なるように設定すべきものとなる。
なお実験によると、プッシュプル信号振幅が最大となるフォーカスバイアスFBbに重点を置いた方が、比較的適正なフォーカス状態が得られる傾向になるとの結果が得られている。これに基づき実施の形態では、少なくとも係数βの値が係数αの値以上となるように重み付けの割合を設定するものとしている。
続いては、次の図5のフローチャートを参照して、上記説明による実施の形態としての動作を実現するために実行すべき処理動作について説明する。
なお、図5に示される処理動作は、図1に示したシステムコントローラ60によって行われるものである。
また、この図5では説明の便宜上、ディスク1として記録済みのライタブルディスク、或いは再生専用ディスクが装填された場合の動作を示しているものとする。
先ず、図示するステップS101においては、フォーカスバイアスの値と球面収差補正値とを変化させながら信号再生を行うと共に、これにより得られたRF信号の振幅レベルの情報を記憶するための処理を実行する。
先にも説明したように、図3に示したDSP10内の不揮発性メモリ18に対しては、予め調整用のフォーカスバイアス値と球面収差補正値とが、この場合はそれぞれ5段階分用意されている。
これら各値について、先ずは設定部17に対する制御を行って、不揮発性メモリ18に記憶される1段階目としてのフォーカスバイアス値をフォーカスバイアス設定部16に設定させる。そして、このフォーカスバイアスの設定の下で、設定部17に対する制御を行って、同じく不揮発性メモリ18に記憶される各球面収差補正値を球面収差補正値設定部20に段階的に変化させるようにして設定させながら、信号再生動作を実行する。その上で、各球面収差補正値の設定の下で得られたRF信号の振幅レベルを検出し、これらRF信号の振幅レベルの情報を、そのとき設定されたフォーカスバイアス値と球面収差補正値と対応づけて記憶する。
この動作を、フォーカスバイアス値の残りの4段階の設定値について同様に行うことで、この場合はフォーカスバイアス値×5、球面収差補正値×5の計25通りの設定で得られたRF信号振幅レベルの情報を記憶する。
続くステップS102においては、上記ステップS101にて記憶された情報から、RF信号振幅が最大となった際のフォーカスバイアス値(FBa)と球面収差補正値(SAa)の組を割り出す。
そして、ステップS103においては、このように割り出されたフォーカスバイアス値FBaを保持するための処理を実行する。例えば、このフォーカスバイアス値FBaの情報は、上記した不揮発性メモリ18に対して記憶されればよい。
ステップS104においては、ステップS101にて割り出された、球面収差補正値SAaを設定する。
つまり、設定部17に対する制御を行って球面収差補正値設定部20この球面収差補正値SAaを設定させる。
そして、ステップS105においては、フォーカスバイアス値を変化させながら、トラバース状態でのプッシュプル信号の振幅レベルを検出すると共に、これらプッシュプル信号の振幅レベルの情報を記憶するための処理を実行する。
つまり、先ずはトラッキングサーボ演算部22を制御してトラッキングサーボをオフとさせ、さらにスピンドル回路62を制御してディスク1を所要の回転速度により回転駆動させる。その上で、設定部17により、不揮発性メモリ18に記憶される1段階目のフォーカスバイアス値をフォーカスバイアス設定部16に設定させ、このときマトリクス回路54から供給されるプッシュプル信号の振幅レベルを検出する。また、これと共に、このようにして検出したプッシュプル信号振幅レベルの情報と、上記設定されたフォーカスバイアスの値とを対応づけて記憶する。
このようなフォーカスバイアスの設定・記憶処理動作を、フォーカスバイアス値の残りの4段階についても同様に実行し、これによってフォーカスバイアス値の各段階でのトラバース状態でのプッシュプル信号振幅レベルの情報を得る。
ステップS106においては、上記ステップS105によって記憶された情報に基づき、プッシュプル信号振幅レベルが最大となったフォーカスバイアス値(FBb)の値を割り出す。
そして、ステップS107においては、割り出したフォーカスバイアス値FBbを保持する処理を実行する。このフォーカスバイアス値FBbとしても、例えば不揮発性メモリ18に記憶するものとすればよい。
続くステップS108においては、フォーカスバイアス値FBaとフォーカスバイアス値FBbとをそれぞれ係数αと係数βとにより重み付けし、これら重み付けした値の平均値をフォーカスバイアス値FBcとして算出するための処理を実行する。
つまり、先に説明したようにして、
(FBa・α+FBb・β)/2
による演算を行ってフォーカスバイアス値FBcを算出する。
その上で、ステップS109においては、フォーカスバイアス値FBcと球面収差補正値SAaとを、記録再生時のフォーカスバイアス値と球面収差補正値として設定するための処理を実行する。
つまり、設定部17により、フォーカスバイアス設定部16にフォーカスバイアス値FBcを設定させると共に、球面収差補正値設定部20に球面収差補正値SAaを設定させるための処理を実行する。
これにより以降は、これらフォーカスバイアス値FBcと球面収差補正値SAaの設定の下で、ディスク1に対する記録再生動作(もちろん再生専用ディスクの場合は再生動作のみ)を行うことが可能となる。
なお、上記図5においては、ディスク1が記録済みのライタブルディスク、又は再生専用ディスクの場合を例に動作を説明したが、未記録のライタブルディスクに対しては、上記処理の前に、先ずは試し書き動作を行うための処理が追加される。そして、このように試し書きされた信号についてRF信号の振幅レベルの検出を行うようにすればよい。
なお、このような試し書きを行うにあたって設定するレーザパワーについては、例えば予め記憶される初期値を用いる等大まかな設定値に依ればよい。
また、図5において示した一連の調整処理を実行するタイミングとしては、以下のようにして多様に考えられる。
先ず、当然ながら、ディスク装填時に実行することが適切である。
また、再生中、シーク前後、或いは所定時間経過後に実行したり、ディスク上のトレース位置(内外周)に応じて実行することも考えられる。
例えば再生中であれば、ディスク1から読み出したデータのバッファリングの余裕のあるタイミングで行うことができる。
また、シーク直前、或いはシーク直後のタイミングも、調整処理の実行タイミングとして好適である。
また、機器の温度状態(デバイス、アクチュエータの温度特性によるフォーカスバイアス最適値の変化)、経年変化、ディスク上のトレース位置(半径位置)などに応じて調整することで、これらの事情に対応した調整状態とできる。
従って、ディスク1に対する動作期間中などであっても、定期的、或いは不定期に調整処理が実行されることで、装置動作の安定化にとって適切なものとなる。また、温度変化検出、再生データのエラーレート/ジッタの悪化などをトリガとして、調整処理を行うことも考えられる。
ところで、これまでの説明からも理解されるように実施の形態では、先ずは従来と同様にRF信号振幅が最大となるフォーカスバイアスの値を求めるようにされている。
このようにRF信号振幅を基準として最適なフォーカスバイアスを求める場合では、RF信号中のマーク長の長い信号ほど非点収差の影響を受けにくく、またマーク長の短い信号ほど非点収差の影響を受けやすい傾向となるものとされている。
このことを考慮すると、RF信号中のマーク長の比較的長い信号の振幅のみを基準とした方が、最適なフォーカス状態が得られるフォーカスバイアスの値を精度よく求めることができることになる。
このことについて、次の図6を参照して説明する。
図6は、先の図4(a)と同様のフォーカスバイアスを縦軸、球面収差補正値を横軸にとった場合のRF信号振幅特性の等高線として、RF信号中のマーク長が長い信号を基準とした場合の特性を示している。
この図6に示されるように、RF信号中のマーク長が長い信号を基準とした場合は、中心部から略同心円に裾野が広がる特性が得られるものとなる。この場合、マーク長が長い信号ほど、このようなRF信信号振幅特性の等高線の形状は同心円状に近づくものとなる。
一方、マーク長が短い信号を基準とした場合は、例えば先の図4(a)に示したような楕円状となり、且つこの楕円の軸が傾きを持つ傾向となる。
ここで一般的に、上記のような等高線の形状が同心円状に近いほど、精度よく最適なフォーカスバイアス値、球面収差補正値を求めることができるとされている。
つまり、図4(a)に示したような楕円状で且つその軸に傾きがある場合では、球面収差補正の設定値の変化に伴ってRF信号振幅が最大となるフォーカスバイアスの値も変化してしまうことになるが、同心円状であれば、RF信号振幅を最大とするフォーカスバイアスと球面収差補正値とを、それぞれの値の変化によらず独立して得ることができ、その分最適値を求める精度が向上するからである。
このようなことから、等高線の形状が同心円状に近づくマーク長が長い信号の振幅を基準とした場合の方が、最適値の検出精度が向上することが理解できる。
以上の考えに基づき、実施の形態では、RF信号振幅を基準とした最適値の割り出しを行うにあたって例えば2T、3Tといった短いマーク長の信号は用いないものとしている。換言すれば、RF信号中に得られるマーク長が長いとされる信号の振幅のみを基準として最適値を求めるようにする。具体的に、例えば5Tのマーク長による信号の振幅のみに基づくものとしている。
なお、このようにRF信号中の特定のマーク長による信号の振幅のみを選択的に取得するにあたっては、以下のような手法を採ることができる。
先ず、振幅レベルを取得するとした所定マーク長の信号に想定されるRF信号のゼロクロス間隔の情報を予め記憶しておく。そして、このゼロクロス間隔の情報に基づき、RF信号中に得られる各マーク長の信号から上記所定マーク長の信号を検出する。その上で、このように検出された信号の振幅レベルを取得するようにすればよい。
或いは、上記所定マーク長による信号の振幅レベルを多数取得し、その平均値を採ることで精度を向上させるといったことも可能である。
ところで、これまでに説明してきた実施の形態では、最適値を求めるにあたっての調整用のフォーカスバイアス値と球面収差補正値として各5段階の値を用意するものとしたが、これはあくまで一例を示したに過ぎず、その数について特に限定するものではない。
また、実施の形態では、トラバース状態でのプッシュプル信号振幅を検出するにあたり、トラッキングサーボをオフとするのみとしたが、さらにトラッキング電圧を印加することでより確実にトラックを横断するように制御してもよい。
また、球面収差補正機構としては、実施の形態で例示したビームエキスパンダ、液晶素子によるもの以外にも、例えば変形ミラーを用いたもの等、他の手法による機構を構成することもできる。
本発明における実施の形態としての光ディスク装置の内部構成について示したブロック図である。 実施の形態の光ディスク装置が備える球面収差補正機構の構成について例示した図である。 実施の形態の光ディスク装置が備えるサーボ回路の内部構成について示したブロック図である。 フォーカスバイアスと球面収差補正値とに対するRF信号振幅特性、及びプッシュプル信号振幅特性(トラバース時)を等高線により示した特性図である。 実施の形態としてのフォーカスバイアス及び球面収差補正値調整動作を実現するために実行されるべき処理動作について示したフローチャートである。 フォーカスバイアスと球面収差補正値とに対するRF信号振幅特性として、特にマーク長が長いとされる信号の振幅特性を等高線により示した特性図である。 RF信号振幅が最大となるフォーカスバイアスと球面収差補正値が最大となるフォーカスバイアスとの関係を非点収差量を基準として示した特性図である。
符号の説明
1 ディスク、10 DSP、11,21 A/D変換器、12 フォーカスサーボ演算部、13,23,25 D/A変換器、14 フォーカスドライバ、15 加算器、16 フォーカスバイアス設定部、17 設定部、18 不揮発性メモリ、20 球面収差補正値設定部、22 トラッキングサーボ演算部、24 トラッキングドライバ、26 球面収差補正ドライバ、51 ピックアップ、52 スピンドルモータ、53 スレッド機構、54 マトリクス回路、55 リーダ/ライタ回路、56 変復調回路、57 ECCエンコーダ/デコーダ、58 ウォブル回路、59 アドレスデコーダ、60 システムコントローラ、61 サーボ回路、62 スピンドルサーボ回路、63 レーザドライバ、87 エキスパンダ、120 AVシステム

Claims (4)

  1. 光ディスク記録媒体を回転駆動する回転駆動手段と、
    少なくともデータの読出のために、上記光ディスク記録媒体に対するレーザ照射及び反射光検出を行うとともに、レーザ光のフォーカスサーボ機構、トラッキングサーボ機構、及び球面収差補正機構を有するヘッド手段と、
    上記ヘッド手段で得られる反射光に基づく信号からRF信号を生成するRF信号生成手段と、
    上記ヘッド手段で得られる反射光に基づく信号からプッシュプル信号を生成するプッシュプル信号生成手段と、
    上記ヘッド手段で得られる反射光に基づく信号として生成されるフォーカスエラー信号に基づいて上記フォーカスサーボ機構を駆動してフォーカスサーボを実行するフォーカスサーボ手段と、
    上記ヘッド手段で得られる反射光に基づく信号として生成されるトラッキングエラー信号に基づいて上記トラッキングサーボ機構を駆動してトラッキングサーボを実行するトラッキングサーボ手段と、
    球面収差補正値に基づいて上記球面収差補正機構を駆動して球面収差補正を実行する球面収差補正手段と、
    上記フォーカスサーボ手段を含むフォーカスループにフォーカスバイアスを加算するフォーカスバイアス手段と、を備えると共に、
    上記フォーカスバイアス手段に設定されるフォーカスバイアスと上記球面収差補正手段に設定される球面収差補正値の双方を変化させながらデータ再生を行った結果に基づき、上記RF信号生成手段により得られたRF信号の振幅値が最大となったフォーカスバイアスと球面収差補正値の組を割り出す第1の割出処理と、
    上記第1の割出処理により割り出した球面収差補正値が上記球面収差補正手段に設定された状態で、少なくとも上記トラッキングサーボ手段によるトラッキングサーボをオフとし、上記フォーカスバイアス手段に設定されるフォーカスバイアスを段階的に変化させながら上記回転駆動手段により上記光ディスク記録媒体を回転駆動させた際に、上記プッシュプル信号生成手段により得られたプッシュプル信号の振幅値が最大となったフォーカスバイアスを割り出す第2の割出処理と、
    上記第1の割出処理より割り出したフォーカスバイアスと、上記第2の割出処理により割り出したフォーカスバイアスとに基づいた所要の演算処理を行うことによって、最適とされるフォーカスバイアスの値を算出する算出処理と、
    上記算出処理により算出した値によるフォーカスバイアスと、上記第1の割出処理により割り出した上記球面収差補正値とを、上記フォーカスバイアス手段と上記球面収差補正手段とに設定するように制御を行う設定制御処理と、
    を実行するように構成された制御手段を備える、
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 上記制御手段における上記第1の割出処理では、
    上記フォーカスバイアス手段に設定されるフォーカスバイアスと上記球面収差補正手段に設定される球面収差補正値の一方を段階的に変化させると共に、各段階において他方も段階的に変化させながらデータ再生を行うようにされる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置
  3. 上記制御手段における上記算出処理では、
    上記第1の割出処理より割り出したフォーカスバイアスと、上記第2の割出処理により割り出したフォーカスバイアスとをそれぞれ所要の係数により重み付けした上で、それらの平均値を算出するようにされる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 光ディスク記録媒体に対する少なくとも信号の再生が可能とされ、フォーカスバイアスと球面収差補正値とを可変設定可能な光ディスク装置におけるフォーカスバイアス及び球面収差補正値調整方法として、
    フォーカスバイアスと球面収差補正値の双方を変化させながらデータ再生を行った結果に基づき、RF信号の振幅値が最大となったフォーカスバイアスと球面収差補正値の組を割り出す第1の割出手順と、
    上記第1の割出手順により割り出した球面収差補正値が設定された状態で、少なくともトラッキングサーボをオフとし、フォーカスバイアスを段階的に変化させながら上記光ディスク記録媒体を回転駆動させた際に得られたプッシュプル信号の振幅値が最大となったフォーカスバイアスを割り出す第2の割出手順と、
    上記第1の割出手順より割り出したフォーカスバイアスと、上記第2の割出手順により割り出したフォーカスバイアスとに基づいた所要の演算処理を行うことによって、最適とされるフォーカスバイアスの値を算出する算出手順と、
    上記算出手順により算出した値によるフォーカスバイアスと、上記第1の割出手順により割り出した上記球面収差補正値とを設定するように制御を行う設定制御手順と、
    から成ることを特徴とするフォーカスバイアス及び球面収差補正値調整方法。
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