JP2008130113A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】追記型光ディスクにおいて、ユーザデータ領域の容量を低減することなくOPCを実行する。
【解決手段】追記型光ディスク10の内周側PCA領域においてOPCを実行し、内周側最適記録パワーを探索する。ユーザデータ領域のアドレスNにおいて、その線速度に応じた一応の最適記録パワーを内周側記録パワーに基づいて算出し、アドレスNにおいてテストデータを試し書きする。試し書きは1ECCブロック内においてエラー訂正可能な範囲に制限する。テストデータを試し書きして真の最適記録パワーを探索した後、アドレスNにユーザデータを実記録する。再生時にはテストデータ部分はエラー訂正される。
【選択図】図1

Description

本発明は光ディスク装置に関し、特に追記型光ディスクに試し書きを行って記録パワーを最適化する技術に関する。
CD−R、DVD−R、DVD+R等の追記型光ディスクにおいては、品質良好な記録を行うために記録パワーの最適化が必要となる。通常、最適記録パワーを決定する際には、光ディスク内周に予め用意されたPCA領域に対して階段状の記録パワーでテストデータを試し書きし、試し書きしたデータを再生して再生波形のβ値を測定し、最適なβ値が得られる記録パワーを探索している(OPC動作)。
ところが、CAV記録やZCLV記録のように、光ディスクの内周側記録線速度と外周側記録線速度とが異なる場合があり、例えば最内周で線速16倍速、最外周で線速40倍速となる場合がある。このような場合、追記型光ディスクでは記録パワーの線速度依存性が高いため、内周に設けられたPCA領域を用いて得られた最適記録パワーが、外周における最適記録パワーとなり得ない問題がある。
このための対策として、DVD−R等では外周側にもPCA領域を設けることが提案されているが、ディスク外周側では記録膜厚が必ずしも安定しておらず記録感度が不安定である、あるいはサーボ外乱が大きく目的の線速度でのOPC動作が出来ない、等の理由によって、外周側のPCA領域での安定的OPC動作が困難である問題がある。
また、内周側のPCA領域で探索して得られた最適記録パワーに対し、目的とするアドレスあるいはユーザデータ領域での記録線速度毎に予め決められた係数を乗じ、当該アドレスあるいはユーザデータ領域での最適記録パワーを算出する方法も提案されている。
下記の特許文献1には、内周側で求めた最適記録パワーに基づいて算出された一定の記録パワーで外周での試し書きを行うことが開示されている。具体的には、記録速度vと記録パワーPoとの間にPo=k×√vなる関係が成り立つことを利用し、内周側での記録速度と外周側での記録速度の比に応じて内周側で求めた最適記録パワーPoに線速の比率に応じた係数を乗じることで外周側での一応の最適記録パワーを算出し、この一応の最適記録パワーで外周側においてさらに試し書きを行って当該記録パワーが好適な記録パワーであるか否かを判断する技術が開示されている。
また、下記の特許文献2には、ユーザデータ記録領域内の記録済みファイルと追記するファイルの間に複数のエラー訂正ブロックから構成した記録パワー補正領域を設け、この領域で試し書きを実行し、その再生結果から追記ファイルの最適記録パワーを設定することが開示されている。
特開2005−190525号公報 特開2006−40328号公報
特許文献1では、内周側PCA領域にて得られた最適記録パワーに基づいて外周側での最適記録パワーを算出しているが、外周側に設けられたPCA領域にて最適記録パワーであるか否かを判断していることに変わりなく、外周側での記録膜厚のばらつきによる記録感度のばらつきの影響やサーボ外乱の影響を受ける問題がある。また、外周側においてPCA領域を予め設ける必要があるため、ユーザデータ領域が減少する問題もある。また、特許文献2においては、ユーザデータ領域を用いて試し書きを行っているが、記録済みファイルと追記するファイルの間に記録パワー補正領域を設けて試し書きを実行する構成であるため、同様にユーザデータ領域が減少する問題がある。
本発明の目的は、外周側にPCA領域を設けることなく、かつ、ユーザデータ領域を損なうことなく追記型光ディスクの全周にわたり最適記録パワーを設定できる光ディスク装置を提供することにある。
本発明は、追記型光ディスクにデータを記録する光ディスク装置であって、光ディスクのユーザデータ領域に記録パワーを変化させてテストデータを試し書きする手段と、前記テストデータを再生して得られる再生信号品質に基づいて最適記録パワーを設定する手段と、前記最適記録パワーで前記ユーザデータ領域にユーザデータを記録する手段とを有し、前記テストデータの試し書きの長さ及び回数は、記録された前記ユーザデータを再生した際にエラー訂正可能な範囲内に制限されることを特徴とする。
本発明によれば、テストデータの試し書きの長さ及び回数がエラー訂正可能な範囲内に制限された上でユーザデータ領域を用いて最適記録パワー探索を実行するため、ユーザデータ領域を無駄に消費することなく最適記録パワーを設定できる。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1に、本実施形態における光ディスク装置の全体構成を示す。DVD−R等の追記型光ディスク10はスピンドルモータ(SPM)12により駆動される。スピンドルモータSPM12は、ドライバ14で駆動され、ドライバ14はサーボプロセッサ30により所望の回転速度となるようにサーボ制御される。
光ピックアップ16は、レーザ光を光ディスク10に照射するためのレーザダイオード(LD)や光ディスク10からの反射光を受光して電気信号に変換するフォトディテクタ(PD)を含み、光ディスク10に対向配置される。光ピックアップ16はステッピングモータで構成されるスレッドモータ18により光ディスク10の半径方向に駆動され、スレッドモータ18はドライバ20で駆動される。ドライバ20は、ドライバ14と同様にサーボプロセッサ30によりサーボ制御される。また、光ピックアップ16のLDはドライバ22により駆動され、ドライバ22は、オートパワーコントロール回路(APC)24により、駆動電流が所望の値となるように制御される。APC24及びドライバ22は、システムコントローラ32からの指令によりLDの発光量を制御する。図ではドライバ22は光ピックアップ16と別個に設けられているが、ドライバ22を光ピックアップ16に搭載してもよい。
光ディスク10に記録されたデータを再生する際には、光ピックアップ16のLDから再生パワーのレーザ光が照射され、その反射光がPDで電気信号に変換されて出力される。光ピックアップ16からの再生信号はRF回路26に供給される。RF回路26は、再生信号からフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を生成し、サーボプロセッサ30に供給する。サーボプロセッサ30は、これらのエラー信号に基づいて光ピックアップ16をサーボ制御し、光ピックアップ16をオンフォーカス状態及びオントラック状態に維持する。また、RF回路26は、再生信号に含まれるアドレス信号をアドレスデコード回路28に供給する。アドレスデコード回路28はアドレス信号から光ディスク10のアドレスデータを復調し、サーボプロセッサ30やシステムコントローラ32に供給する。
アドレス信号はウォブル信号であり、このウォブル信号を再生信号から抽出しデコードすることでアドレスデータを得る。また、RF回路26は、再生RF信号を2値化回路34に供給する。2値化回路34は、再生信号を2値化し、得られた信号をエンコード/デコード回路36に供給する。エンコード/デコード回路36では、2値化信号を復調及びエラー訂正して再生データを得、当該再生データをインタフェースI/F40を介してパーソナルコンピュータなどのホスト装置に出力する。なお、再生データをホスト装置に出力する際には、エンコード/デコード回路36はバッファメモリ38に再生データを一旦蓄積した後に出力する。
光ディスク10にデータを記録する際には、ホスト装置からの記録すべきデータはインターフェースI/F40を介してエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、記録すべきデータをバッファメモリ38に格納し、当該記録すべきデータをエンコードして変調データとしてライトストラテジ回路42に供給する。ライトストラテジ回路42は、変調データを所定の記録ストラテジに従ってマルチパルス(パルストレーン)に変換し、記録データとしてドライバ22に供給する。記録ストラテジは記録品質に影響することから、データ記録に先立って最適化が行われる。記録データによりパワー変調されたレーザ光は光ピックアップ16のLDから照射されて光ディスク10にデータが記録される。データを記録した後、光ピックアップ16は再生パワーのレーザ光を照射して当該記録データを再生し、RF回路26に供給する。RF回路26は再生信号を2値化回路34に供給し、2値化されたデータはエンコード/デコード回路36に供給される。エンコード/デコード回路36は、変調データをデコードし、バッファメモリ38に格納されている記録データと照合する。ベリファイの結果はシステムコントローラ32に供給される。システムコントローラ32はベリファイの結果に応じて引き続きデータを記録するか、あるいは交替処理を実行するかを決定する。システムコントローラ32は、システム全体の動作を制御し、サーボプロセッサ30を介してスレッドモータ18を駆動し、光ピックアップ16の位置を制御する。また、システムコントローラ32は、OPCを制御して記録パワーを最適化する。OPCのためのPCA領域は、光ディスク10の内周側に予め形成されたPCA領域と、光ディスク10のユーザデータ領域とを用いて実行する。もちろん、図1の構成は一つの例示であって、光ディスクのアドレスを読み取り、OPCを行う任意の構成を採用できる。
図2に、ウォブル信号を読み出してアドレスを確定し、これに基づいてOPCを実行する光ディスク装置の要部構成例を示す。光ピックアップ16からの再生信号に含まれるウォブル(WOBBLE)信号はウォブル(WOBBLE)再生部42に供給される。ウォブル再生部42は、図1におけるアドレスデコード回路28に対応し、ウォブル信号をデコードしてアドレスデータを抽出し、システムコントローラ32に供給する。システムコントローラ32は、パーソナルコンピュータなどのホスト装置から供給されたユーザデータをエンコード部36に供給する。エンコード部36はユーザデータをエンコードしてバッファメモリ38に蓄積する。バッファメモリ38に蓄積されたデータは、スイッチ46を介して記録パルスとして光ピックアップ16に供給される。記録パルスはライトストラテジ回路42に基づき変調される。スイッチ46の切替は、システムコントローラ32からの記録タイミング制御信号に基づき制御される。また、光ピックアップ16からのレーザ光の記録パワーは、システムコントローラ32からの記録パワー制御信号に基づき制御される。すなわち、APC24及びドライバ22を介してシステムコントローラ32が光ピックアップ16のレーザ光パワーを制御する。
システムコントローラ32は、PCA領域でOPC動作を実行するとともに、データを記録すべきユーザデータ領域においてもOPC動作を実行する。PCA領域でのOPCは、従来技術と同様に記録パワーを階段状に変化させてテストデータを記録することにより行われる。一方、ユーザデータ領域でのOPCでは、所定のタイミングでスイッチ46をエンコード部36側に切り替えてエンコード部36からのエンコード済みユーザデータを光ピックアップ16に供給する。すなわち、試し書きのテストデータは、エンコードされバッファメモリ38に蓄積されたユーザデータの一部が用いられる。試し書きされたテストデータとしてのユーザデータの一部は光ピックアップ16により再生され、再生RF信号としてβ測定回路44に供給される。β測定回路44は再生RF信号のピーク値、ボトム値からβ値を測定してシステムコントローラ32に供給する。システムコントローラ32は、β測定回路44からのβ値に基づき、最適β値が得られる記録パワーを最適記録パワーに設定する。本実施形態において、ユーザデータ領域でのOPC実行時には、テストデータとしてのユーザデータの一部を2回に分けて記録し、各回での記録パワーを変化させる。そして、2回に分けて試し書きされたテストデータの記録パワーと測定β値から、最適β値が得られる記録パワーを算出する。最適記録パワーが得られた後、記録パワーを算出された最適記録パワーに設定してバッファメモリ38に蓄積されたエンコード済みのユーザデータを光ピックアップ16に供給してユーザデータを記録する。ユーザデータを記録する際には、スイッチ46を切替制御して、OPC動作において試し書きされた領域では重ね書きしないようにスイッチ46の接点をGND側に切り替える。
以下、本実施形態のOPC動作を詳細に説明する。図3に、OPC動作の処理フローチャートを示す。まず、DVD−Rの内周側に設けられたPCA領域でOPCを実行する(S101)。すなわち、記録パワーを階段状に変化させてテストデータを試し書きし、該テストデータを再生して得られる再生信号品質としてのβ値を算出し、最適β値が得られる記録パワーを探索する。PCA領域における線速度が2倍速である場合、OPCにより得られた最適記録パワーをPo2Xとする(S102)。
内周側PCA領域でOPCを実行することにより設定された最適記録パワー(2倍速における最適記録パワー)Po2Xに基づき、ユーザデータを記録すべきユーザデータ領域内のアドレスNでの記録パワーを算出する(S103)。アドレスNでの線速度が8倍速である場合、上記の特許文献1に記載されているごとく、線速度の比は4倍である為、係数として2を乗じて8倍速での記録パワーを一応算出することができる。線速度の比に応じて乗じる係数は、予め設計段階で設定してもよく、装置のシステムコントローラ32内部のメモリに記憶させておいてもよい。8倍速での記録パワーをP8Xとする。但し、特許文献1にも記載されているとおり、このようにして算出された記録パワーは必ずしもアドレスNでの最適記録パワーであるとは限らない。
アドレスNでの一応の最適記録パワーP8Xを算出した後、アドレスNまで光ピックアップ16をシークさせ、アドレスNにおいて1ECCブロック内の所定位置あるいは所定タイミングでユーザデータの一部を試し書きする(S104)。試し書きの長さおよび回数は一定の制限の範囲内で任意に設定できるが、例えば1ECCブロック内の2箇所において試し書きすることとし、それぞれの記録パワーを一応の最適記録パワーP8Xから微少量増減させて試し書きする。すなわち、2回の試し書きを「記録1」および「記録2」と称すると、記録1においては記録パワーP8×を微少量Paだけ減少させた(P8X−Pa)で試し書きし、記録2では記録パワーP8×を微少量Paだけ増大させた(P8X+Pa)で試し書きする。また、試し書きするテストデータはバッファメモリ38に蓄積されたユーザデータの一部である。すなわち、アドレスNにおいて本来であればユーザデータは連続的に記録されるわけであるが、S104においては1ECCブロック内の所定位置に光ピックアップ16が達したタイミングにおいてのみスイッチ46を切り替えてユーザデータを光ピックアップ16に供給して試し書きする。1ECCブロック内の所定位置は、例えば1ECCブロックを構成する16セクタ中の2番目のセクタの26個の同期信号(SYNC)の5番目と6番目の間、及び16セクタ中の11番目のセクタの26個の同期信号中の22番目と23番目の間とする。試し書きすべきユーザデータの一部の長さは、例えば1000チャネルビットとすることができる。試し書きされるテストデータのデータ長および1ECCブロックにおける試し書きの回数は、ユーザデータを試し書きした後にこれを再生した場合にエラー訂正可能な範囲内に制限される。具体的には、エラー訂正方法に依存して決定され、エラー訂正可能限界の半分以下に制限する。その理由は、エラーにはランダムエラーや傷等のバーストエラーも存在し、これらのエラーも同時に訂正できる能力を残しておく必要があるからである。
なお、DVDの誤り訂正については周知であるが、以下、簡単に説明する。1ECCブロックは2Kバイトのデータを含む2062バイトのセクタが16個集まって構成され、32Kバイトのデータが存在する。182バイトの長さの行が208行集まって構成される。1つの行の中は172バイトのデータにつき、10バイトのリードソロモン(RS)符号によるパリティが付加される。縦方向では、192バイトにつき16バイトのRS符号によるパリティが付加される。ディスク上には行の横方向に順番に記録される。したがって、ディスクからはデータは順番に横方向に読み取られていく。デコード時には、まず1行182バイトデータを読み出し、RS符号による誤り検出を行う。横方向には10個のパリティが付加されているので、原理的にはパリティの個数の半分の5個の誤りバイトまで訂正が可能である。次に縦方向の処理に移行する。全部で182列あり、一列は208バイトあるが、パリティは16バイト付加されている。したがって、そのパリティの半分の8バイトまで誤りを訂正することができる(例えば、徳丸春樹他,「DVD読本」,オーム社,平成16年7月5日発行)。
エラー訂正可能な範囲内でユーザデータの一部を2回に分けて所定のタイミングで試し書きした後、試し書きデータを再生して再生信号品質としてのβ値を算出する(S105)。記録1におけるβ値(β1とする)と記録2におけるβ値(β2とする)のいずれも算出する。このようにして、記録パワー(P8X−Pa)におけるβ値と記録パワー(P8X+Pa)におけるβ値が得られる。β値を算出した後、アドレスNにおける最適β値が得られる最適記録パワーPo8Xを算出する(S106)。この算出は、例えば(記録パワー,β値)を組として(P8X−Pa,β1)、(P8X+Pa,β2)から記録パワーとβ値との関係を一次近似し、得られた一次近似式から最適β値が得られる記録パワーPo8Xを算出すれば良い。
アドレスNにおける最適記録パワーPo8Xを算出して設定した後、アドレスNにおいてユーザデータを実記録する。この際、既に試し書きされ残っているデータを上書きしないようにユーザデータを間欠的に実記録していく(S107)。試し書きされているのはユーザデータの一部であり、この試し書きデータを上書きしないようにユーザデータの残りのデータを記録することで、アドレスNには本来記録されるべきユーザデータが全て記録されることとなる。したがって、仮にS107における追記部分の境界が円滑に途切れなく記録されていればエラー無くユーザデータを再生することができるが、一般に追記部分の境界においてはユーザデータを正確に再生できない。しかしながら、本実施形態では、1ECCブロック内においてエラー訂正可能な程度に試し書きのデータ長および回数を制限しているので、たとえ追記部分の境界においてエラーが生じたとしてもこれをエラー訂正することができ、試し書きデータを無駄にすることが無い。このことは、ユーザデータ領域を用いて試し書きして最適記録パワーPo8Xを設定してとしても、ユーザデータ領域の実データ容量にはなんらの影響も与えないことを意味する。
図4に、ユーザデータの一部を試し書きする際のタイミングチャートを示す。図4(a)は、ユーザデータ領域のアドレスNおよびその前後のアドレスN+1、N−1を示す。アドレスNは1ECC長を有し、16セクタを有する。図4(b)は、エンコード部36でエンコードされたユーザデータであり、バッファメモリ38に蓄積されるユーザデータである。図では、アドレスNに記録されるべきユーザデータを記録パルス1と称している。図2に示すように、記録パルス1はエンコード部36からスイッチ46の一方の端子に供給される。図4(c)、は記録パワー制御信号であり、システムコントローラ32から光ピックアップ16に供給される信号である。アドレスNにおいてユーザデータの一部を2回に分けて試し書きしてOPCを実行するため、記録パワーを(P8X−Pa)と(P8X+Pa)に設定する。記録パワー(P8X−Pa)は試し書きの記録1用であり、記録パワー(P8X+Pa)は試し書きの記録2用のパワーである。図4(d)は、記録タイミング制御信号であり、システムコントローラ32からスイッチ46に供給される信号である。記録タイミング制御信号がHiとなるタイミングでスイッチ46が切り替わり、記録パルス1が光ピックアップ16に供給される。1ECCブロック内において2回試し書きを行うため、記録タイミング制御信号は1ECCブロック内において2回Hiとなる。図4(e)は、光ピックアップ16に供給される記録パルス信号である。図4(d)に示す記録タイミング制御信号がHiとなるタイミングと同じタイミングであり、このタイミングでエンコードされたユーザデータが光ピックアップ16に供給される。光ピックアップ16に供給される信号を記録パルス2と称している。図4(f)は、図4(e)における記録パルスの拡大図である。記録1および記録2とも同期信号(シンクコード)の間で試し書きが実行される。同期信号の間隔は1456チャネルビット(91バイト)であり、記録1及び記録2とも記録データ長は1000チャネルビット程度に制限される。
このようにして、ユーザデータ領域のアドレスNにおいて試し書きが2回行われ、それぞれの試し書きにおいて一応の最適記録パワーP8×を増減させた記録パワーでユーザデータの一部が試し書きされる。試し書きされたユーザデータの一部は再生されてβ値が測定され、アドレスNにおける最適記録パワーPo8Xが探索される。
図5に、図3におけるS106の処理を示す。図において、横軸は、記録パワーであり、縦軸は測定されたβ値を示す。アドレスNにおける2回の試し書きにより、記録パワー(P8X−Pa)でのβ値であるβ1、記録パワー(P8X+Pa)でのβ値であるβ2が得られる。これらを直線近似し、目標β値が得られる記録パワーを算出することで最適記録パワーPo8Xが得られる。もちろん、記録パワーとβ値との関係は一時近似以外で近似してもよい。
図6に、アドレスNにおける最適記録パワーPo8Xを設定した後のタイミングチャートを示す。図3におけるS107の処理である。図6(a)は、図4(a)と同様のアドレスNおよびその前後のアドレスN+1、N−1を示す。アドレスNのうちの2箇所にはユーザデータの一部が試し書きされている。図6(b)は、図4(b)と同様のエンコードされた記録パルスである。図6(c)は、記録パワー制御信号であり、システムコントローラ32から光ピックアップ16に供給される信号である。ユーザデータの実記録時には、OPCにより設定された最適記録パワーPo8Xとなるように制御される。図6(d)は、記録タイミング制御信号であり、Hiとなるタイミングで記録パルスが光ピックアップ16に供給される。図4(d)と比較すれば分かるとおり、図4(d)の記録タイミング制御信号を反転した制御信号であり、試し書きされた領域においてLowとなり、それ以外でHiとなる信号である。これにより、アドレスNのうち試し書きされていない領域においてユーザデータが記録され、試し書きされた領域ではユーザデータが記録されないこととなる。図6(e)は、光ピックアップ16に記録される記録パルスであり、試し書きしたデータを上書きしないようにユーザデータが記録される。以上の処理により、アドレスNに2回のステップでユーザデータが記録される。すなわち、最初に試し書きとしてユーザデータの一部が記録され、記録パワーが最適化された後に残りのユーザデータが記録される。最初に記録されたユーザデータの一部は記録パワーが最適化されていない時点で記録されたものであり、必ずしも良好に再生されることは保証されないが、一応の最適記録パワーP8Xの近傍で記録されたものであり、再生できることが期待される。一方、1回目のユーザデータ記録と2回目のユーザデータ記録との間には境界が存在するため、アドレスNのユーザデータを再生する際にはエラーが生じる可能性が高い。しかしながら、1回目のユーザデータ記録はエラー訂正可能な範囲内に限定して行っているため、たとえエラーが生じたとしてもエラー訂正して正確なユーザデータを再生できる。したがって、1回目のユーザデータ記録、つまりOPCのために試し書きしたデータも有効なデータとして機能し、ユーザデータ領域を無駄に消費することがない。
図7に、本実施形態のユーザデータ記録を模式的に示す。図7(a)は、1回目のユーザデータ記録であり、アドレスNにおける試し書きである。アドレスNの1ECCブロック内の2箇所において試し書きを行い、OPCを実行する。図において、2回の試し書き領域はOPC領域100、102として示される。図7(b)は、2回目のユーザデータ記録であり、アドレスNにおける最適記録パワーPo8Xを設定した後の記録である。OPC領域100、102を上書きしないように、この部分において記録パルスを遮断してユーザデータを記録する。図において、ユーザデータの記録領域が領域200、202、204として示される。
本実施形態において、テストデータは1ECCブロック内の16セクタ中の2番目のセクタの26個の同期信号の5番目と6番目の間、及び16セクタ中の11番目のセクタの26個の同期信号中の22番目と23番目の間としているが、1ECCブロック内の16セクタ中の2番目のセクタの26個の同期信号の5番目と6番目の間、及び16セクタ中の3番目のセクタの26個の同期信号中の5番目と6番目の間等としてもよく、その位置は任意に設定できる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、1回目にOPCとしてのユーザデータの一部の記録を行い、2回目の最適記録パワーでの実記録時に既に記録されたユーザデータを上書きしないように間欠的に記録しているが、2回目の最適記録パワーでの実記録時に既に記録されたユーザデータを上書きして記録してもよい。この場合、上書き部分は過剰にピットが形成されることとなってβ値変動が大きくなり再生することが困難となるが、もともとエラー訂正可能な範囲内で試し書きを行っているため、問題なくエラー訂正して正確なデータを再生できる。このように記録するためには、2回目の実記録時にはスイッチ46を常にエンコード36側に切り替えるように記録タイミング制御信号をスイッチ46に供給すればよく、図6(d)に示すタイミングチャートはアドレスNにおいて常にHiとなる信号波形とすればよい。
<第3実施形態>
第1実施形態では、ユーザデータ領域のアドレスNでOPCを実行する際にユーザデータの一部を用いているが、OPC用の特殊パターンをテストデータとして用いてもよい。例えば、3Tと11Tの連続パターンの試し書きを行えばβ値がより正確に検出することができ、最適記録パワーの精度が増大する。OPC実行後に最適記録パワーで同じアドレスNにユーザデータの実記録を行う際、テストデータ部分は確実に再生エラーとなってしまうが、エラー訂正可能範囲内でテストデータの試し書きを行うため問題ない。
<第4実施形態>
第1実施形態では、光ディスク10の内周側に予め設けられたPCA領域でOPCを実行して内周側の最適記録パワーをまず探索し、この内周側最適記録パワーを用いて次にアドレスNにおける一応の最適記録パワーを算出し、この一応の最適記録パワーを増減してテストデータを試し書きすることでOPCの効率化を図っているが、内周側のPCA領域でOPCを実行せず、あるいは実行して得られた内周側最適記録パワーを用いることなく、アドレスNにおいて記録パワーを階段状に変化させてOPCを実行してもよい。この場合には、最適記録パワーを探索するために試し書きのデータ長あるいは回数は増大することになるが、エラー訂正可能な範囲内に制限することはいうまでもない。
<第5実施形態>
第1〜第4実施形態において、アドレスNにおいて記録パワーの最適化を行ってユーザデータを実記録した後、一定時間経過後、あるいは一定温度変化検出後等に一端ユーザデータの実記録を停止し、停止地点において再度、上記のOPCを実行して記録パワーの最適化を図ってもよい。
<第6実施形態>
第1〜第5実施形態において、1ECCブロック内でOPCを実行しているが、予めOPC動作後のユーザデータの実記録が複数ECCブロックにわたることが分かっている場合(例えば、パーソナルコンピュータ等のホスト装置から転送されたユーザデータはバッファメモリ38に蓄積しているためデータ量を判定することが可能である)、複数ECCブロックにわたってOPC動作を行ってもよい。
光ディスク装置の全体構成図である。 光ディスク装置の要部構成図である。 処理フローチャートである。 OPC実行時のタイミングチャートである。 最適記録パワー算出説明図である。 ユーザデータ実記録時のタイミングチャートである。 OPC時と実記録時のデータ記録説明図である。
符号の説明
10 光ディスク、16 光ピックアップ、32 システムコントローラ。

Claims (7)

  1. 追記型光ディスクにデータを記録する光ディスク装置であって、
    光ディスクのユーザデータ領域に記録パワーを変化させてテストデータを試し書き
    する手段と、
    前記テストデータを再生して得られる再生信号品質に基づいて最適記録パワーを設定する手段と、
    前記最適記録パワーで前記ユーザデータ領域にユーザデータを記録する手段と、
    を有し、前記テストデータの試し書きの長さ及び回数は、記録された前記ユーザデータを再生した際にエラー訂正可能な範囲内に制限されることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記テストデータは前記ユーザデータの一部であることを特徴とする光ディスク装置。
  3. 請求項1記載の装置において、
    前記ユーザデータを記録する手段は、試し書きされた前記テストデータを上書きしないように間欠的に前記ユーザデータを記録することを特徴とする光ディスク装置。
  4. 請求項1記載の装置において、
    前記ユーザデータを記録する手段は、試し書きされた前記テストデータを上書きするように前記ユーザデータを記録することを特徴とする光ディスク装置。
  5. 請求項1記載の装置において、
    前記試し書きする手段は、前記光ディスクの内周に設けられたテスト領域に試し書きして得られた内周側最適記録パワーを、前記ユーザデータ領域の前記ユーザデータを記録すべき位置における線速度に応じて調整して得られた調整記録パワーを用いて前記テストデータを試し書きすることを特徴とする光ディスク装置。
  6. 請求項5記載の装置において、
    前記試し書きする手段は、前記調整記録パワーを増減変更して得られた記録パワーで前記テストデータを試し書きすることを特徴とする光ディスク装置。
  7. 請求項1記載の装置において、
    前記試し書きする手段は、1ECCブロック内で前記テストデータを試し書きすることを特徴とする光ディスク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101078762B1 (ko) * 2009-08-10 2011-11-02 도시바삼성스토리지테크놀러지코리아 주식회사 광디스크의 최적 기록장치 및 방법

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