JP2007234185A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アドレス領域のトラックがデータ領域のトラックに対して半径方向にずれて位置する光ディスクを再生する場合に、トラックオンした後、サーボ制御をホールドする制御が開始されるまでの期間におけるトラックはずれの発生を防止する。
【解決手段】トラックオンした後には、フォーカシングのサーボゲインを、トラックオンする前のサーボゲインより高い第2のサーボゲインに設定するゲイン設定手段24と、ビームスポットがアドレス領域を通過するときにはサーボ制御をホールドするホールド手段25とを備えた構成において、ゲイン設定手段24は、トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後、ホールドする制御が開始されるまでの期間では、フォーカシングのサーボゲインを第2のサーボゲインより低い第3のサーボゲインに設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ピックアップのビームスポットがアドレス領域を通過するときには、トラッキングのサーボ制御とフォーカシングのサーボ制御とをホールド状態に設定する光ディスク装置に関する。
複数の種類があるDVDのひとつにDVD−RAMがあり、このDVD−RAMでは、データは、図4に示したように、データ領域を構成するグルーブGとランドLとの双方に記録されるようになっている。また、データ領域のそれぞれの先頭には、セクタの物理アドレスを示すアドレス領域であるCAPA(Complimentary Allocated Pit Addressing)領域が設けられている。また、CAPA領域におけるトラックは、データ領域のトラック(グルーブやランド)に対し、トラック幅に換算して1/2だけずれて形成されている。このため、トラックオン状態においては、ビームスポットがCAPA領域を通過すると、トラッキングエラー信号に大きな振幅のレベル変化が現れるので、トラッキングアクチュエータが半径方向に大きく駆動されることとなり、トラッキングはずれが生じやすくなる。このため、トラッキングのサーボゲインを小さくすることで、トラッキングはずれを防止することが行われているが、サーボゲインを小さくした場合には、トラックへの追従性が悪くなって、装着されたDVD−RAMの偏心量が大きいときでは、トラックはずれが生じやすくなる。
このため、以下に示す技術が提案されている(第1の従来技術とする)。すなわち、この技術では、トラッキングのサーボ制御の開始時にはサーボゲインを小さく設定し、サーボゲインを小さくした状態において、ビームスポットがCAPA領域を通過したことが最初に検出されたとき、サーボゲインを大きくしている。そして後には、トラックに形成されたウォブルを示すクロックを計数することで、ビームスポットがCAPA領域を通過中であるのかどうかを検出している。そして、ビームスポットがCAPA領域を通過し始めるときにはトラッキングのサーボ制御をホールドし、ビームスポットがCAPA領域を通過し終えたとき、サーボ制御のホールドを解除している。このため、サーボゲインを大きくし、トラッキングの追従性の悪化を防止するときであっても、ビームスポットがCAPA領域を通過するときに生じる振幅の大きなレベル変化の影響が除去され、ビームスポットがCAPA領域を通過するときやCAPA領域を通過した後のトラックはずれの発生が防止されるという効果を得ている(例えば、特許文献1参照)。
また、以下に示す技術が提案されている(第2の従来技術とする)。すなわち、記録が可能な光ディスクでは、未記録領域と記録済み領域とがあり、未記録領域では反射率が大きく、記録済み領域では未記録領域より反射率が小さい。このため、フォーカシングのサーボゲインを未記録領域に最適化すると、記録済み領域ではサーボゲインが不足となり、記録済み領域に最適化すると、未記録領域ではサーボゲインが過度となる。このため、データ領域の先頭に設けられ、必ずデータが記録されているID部に対して、先ず、フォーカシングのサーボゲインを最適化している。そして後、ID部に記録されたセクタマークに基づいてデータ部の始まりを検出し、データ部が未記録なのか記録済みなのかを検出している。そして、検出結果に基づき、サーボゲインの最適化を行っている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−163766号公報 特開昭61−45420号公報
図3は、アクチュエータの駆動信号の波形、および、フォーカシングのサーボ制御におけるゲインの変化を示す説明図である(図3(B)の81はフォーカシングアクチュエータの駆動信号、82はトラッキングアクチュエータの駆動信号、83は、フォーカシングのサーボ制御のサーボゲインを示している)。図3(B)を参照しつつ、第1の従来技術を用いた場合に生じる問題について説明する。
すなわち、トラッキングのサーボ制御を開始してトラックオンした後(時刻T51)、CAPA領域の通過時にトラッキングサーボをホールドするホールド制御を直ちに開始できればよいが、トラックオンした後、所定の設定を行う必要があって、この所定の設定が完了するまでの期間では、ホールド制御を開始できない場合がある。具体的に説明すると、光ピックアップの特性のばらつきのために、トラックオンした後、RF信号の振幅が最大となるようにフォーカスバランスを調整する必要があり、この調整をしないときでは、アドレスの読み取りに失敗することがある。また、フロントエンドの制御用のICが、アドレスの読み取りコマンドが与えられたときには、アドレスの読み取りのためにホールド制御を開始するが、アドレスの読み取りを行うことなく、ホールド制御のみを実行させるコマンドが無い構成となっている。このような場合では、トラックオンした後、アドレスの読み取りコマンドを与えることによってホールド制御を開始させると、アドレスの読み取りに失敗することがあるので、アドレスの読み取りコマンドを与える前にフォーカスバランスの調整が必要となる。
一方、トラックオンしているが、ホールド制御が開始されるより前の期間、すなわち、セクタ非同期期間では、ビームスポットがCAPA領域を通過するときのトラッキングエラー信号の振幅の大きなレベル変化が原因となって、フォーカスエラー信号にも振幅の大きなレベル変化が現れる。このような現象は、トラッキングエラー信号とフォーカスエラー信号との間のクロストークが悪くなる光ピックアップの場合には、より顕著となる。従って、ビームスポットがCAPA領域を通過するときでは、フォーカシングアクチュエータの駆動信号にも大きな振幅のレベル変化91が現れ、ビームスポットの焦点位置が光軸方向に大きく振られる。その結果、フォーカシングのサーボ制御が不安定となるが、この影響によって、トラッキングのサーボ制御がより不安定となり、トラックはずれが生じることがあった。
第2の従来技術は、未記録領域と記録済み領域とでフォーカシングのサーボゲインを変えることにより、未記録領域におけるフォーカシングのサーボゲインの最適化と、記録済み領域におけるフォーカシングのサーボゲインの最適化とを行う技術となっている。このため、第1の従来技術において生じた問題を解決しようとする観点からは、適用することが困難となっている。
本発明は、上記の問題点を解決するため創案されたものであり、その目的は、トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後、アドレス領域の通過時にサーボ制御をホールドする制御が開始されるまでの期間では、フォーカシングのサーボゲインを、ホールド制御を開始した後のサーボゲインより低く、トラックオフ時のサーボゲインより高いサーボゲインに設定することにより、アドレス領域のトラックがデータ領域のトラックに対して半径方向にずれて位置する光ディスクを再生する場合に、トラックオンした後、サーボ制御をホールドする制御が開始されるまでの期間におけるトラックはずれの発生を、フォーカスはずれを招くことなく、好適に防止することのできる光ディスク装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後、アドレス領域の通過時にサーボ制御をホールドする制御が開始されるまでの期間では、フォーカシングのサーボゲインを、ホールド制御時のサーボゲインより低いサーボゲインに設定することにより、アドレス領域のトラックがデータ領域のトラックに対して半径方向にずれて位置する光ディスクを再生する場合に、トラックオンした後、サーボ制御をホールドする制御が開始されるまでの期間におけるトラックはずれの発生を防止することのできる光ディスク装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る光ディスク装置は、光ピックアップの出力からフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号とを生成するRF信号処理手段と、フォーカスエラー信号に基づいてフォーカシングのサーボ制御を行うとともに、トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングのサーボ制御を行うサーボ制御手段と、トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後には、フォーカシングのサーボゲインを、トラックオンする以前のサーボゲインである第1のサーボゲインより高いサーボゲインである第2のサーボゲインに設定するゲイン設定手段と、光ピックアップのビームスポットがアドレス領域を通過する期間においては、トラッキングのサーボ制御とフォーカシングのサーボ制御とをホールド状態とする制御であるホールド制御を行うホールド手段とを備えた光ディスク装置に適用している。そして、ゲイン設定手段は、トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後、ホールド制御が開始されるまでの期間(セクタ非同期期間)では、フォーカシングのサーボゲインを、第1のサーボゲインより高く、第2のサーボゲインより低いサーボゲインである第3のサーボゲインに設定するようになっている。
すなわち、トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後、ホールド制御が開始されるまでの期間のフォーカシングのサーボゲインを、第2のサーボゲインより低いサーボゲインである第3のサーボゲインに設定するときでは、光ピックアップにおけるクロストークにより、トラッキングエラー信号のレベル変化がフォーカスエラー信号の側に漏れ込むときにも、フォーカシングアクチュエータ用の駆動信号のレベル変化は、抑制されたレベル変化となる。従って、フォーカシングアクチュエータが光軸方向に振られる量も抑制される。このため、トラッキングアクチュエータ用の駆動信号のレベル変化も抑制される。また、第3のサーボゲインは第1のサーボゲインより高い値となっているので、フォーカスはずれの発生が抑制される。
また本発明に係る光ディスク装置は、光ピックアップの出力からフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号とを生成するRF信号処理手段と、フォーカスエラー信号に基づいてフォーカシングのサーボ制御を行うとともに、トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングのサーボ制御を行うサーボ制御手段と、トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後には、フォーカシングのサーボゲインを、トラックオンする以前のサーボゲインである第1のサーボゲインより高いサーボゲインである第2のサーボゲインに設定するゲイン設定手段と、光ピックアップのビームスポットがアドレス領域を通過する期間においては、トラッキングのサーボ制御とフォーカシングのサーボ制御とをホールド状態とする制御であるホールド制御を行うホールド手段とを備えた光ディスク装置に適用している。そして、ゲイン設定手段は、トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後、ホールド制御が開始されるまでの期間では、フォーカシングのサーボゲインを第2のサーボゲインより低いサーボゲインである第3のサーボゲインに設定するようになっている。
すなわち、トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後、ホールド制御が開始されるまでの期間のフォーカシングのサーボゲインを、第2のサーボゲインより低いサーボゲインである第3のサーボゲインに設定するときでは、光ピックアップにおけるクロストークにより、トラッキングエラー信号のレベル変化がフォーカスエラー信号の側に漏れ込むときにも、フォーカシングアクチュエータ用の駆動信号のレベル変化は、抑制されたレベル変化となる。従って、フォーカシングアクチュエータが光軸方向に振られる量も抑制される。このため、トラッキングアクチュエータ用の駆動信号のレベル変化も抑制される。
本発明によれば、トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後、ホールド制御が開始されるまでの期間のフォーカシングのサーボゲインを、第2のサーボゲインより低いサーボゲインである第3のサーボゲインに設定している。このため、光ピックアップにおけるクロストークにより、トラッキングエラー信号のレベル変化がフォーカスエラー信号の側に漏れ込むときにも、フォーカシングアクチュエータ用の駆動信号のレベル変化は、抑制されたレベル変化となる。従って、フォーカシングアクチュエータが光軸方向に振られる量も抑制される。このため、トラッキングアクチュエータ用の駆動信号のレベル変化も抑制される。また、第3のサーボゲインは第1のサーボゲインより高い値となっているので、フォーカスはずれの発生が抑制される。このため、アドレス領域のトラックがデータ領域のトラックに対して半径方向にずれて位置する光ディスクを再生する場合に、トラックオンした後、サーボ制御をホールドする制御が開始されるまでの期間におけるトラックはずれの発生を、フォーカスはずれを招くことなく、好適に防止することができる。
また本発明によれば、トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後、ホールド制御が開始されるまでの期間のフォーカシングのサーボゲインを、第2のサーボゲインより低いサーボゲインである第3のサーボゲインに設定しているので、光ピックアップにおけるクロストークにより、トラッキングエラー信号のレベル変化がフォーカスエラー信号の側に漏れ込むときにも、フォーカシングアクチュエータ用の駆動信号のレベル変化は、抑制されたレベル変化となる。従って、フォーカシングアクチュエータが光軸方向に振られる量も抑制される。このため、トラッキングアクチュエータ用の駆動信号のレベル変化も抑制される。従って、アドレス領域のトラックがデータ領域のトラックに対して半径方向にずれて位置する光ディスクを再生する場合に、トラックオンした後、サーボ制御をホールドする制御が開始されるまでの期間におけるトラックはずれの発生を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明に係る光ディスク装置の一実施形態であるDVDレコーダのフロントエンドの電気的構成を示すブロック線図である。
図において、光ピックアップ3は、スピンドルモータ2によって回転駆動される光ディスク(CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等)1に、光ディスク1に対応した波長のレーザ光を照射するとともに、光ディスク1からの反射光を検出する。そして、検出して得られた信号をRF信号処理手段6に出力する。また、記録信号生成手段4から出力される記録用信号に従って、光ディスク1にデータの書き込みを行う。
データ符号化手段5は、圧縮伸長手段(図示を省略)より出力される圧縮された映像音声情報を、所定処理を行うことによって符号化し、記録信号生成手段4に出力する。記録信号生成手段4は、データ符号化手段5より出力される符号化された映像音声情報に基づいて記録用信号を生成し、光ピックアップ3を駆動する。
RF信号処理手段6は、光ピックアップ3の出力からフォーカスエラー信号(以下では、FE信号と称する)31とトラッキングエラー信号(以下では、TE信号と称する)32とを生成し、サーボ制御手段8とマイクロコンピュータ(以下では、マイコンと称する)9とに出力する。また、RF信号33を生成し、データ復号化手段7と振幅検出手段8とに出力する。なお、CAPA検出手段20については、後に詳述する。
データ復号化手段7は、RF信号33から再生用のクロックを生成するとともに、生成したクロック34をサーボ制御手段10に出力する。また、再生用のクロックを用いてデジタルデータを復調するとともに、復調したデジタルデータの復号化とエラー訂正とを行うことにより、光ディスク1に記録されたデータを再生する。そして、再生したデータを圧縮伸長手段(図示を省略)に出力する。
サーボ制御手段10は、FE信号31に基づいて、光ピックアップ3のフォーカシングをサーボ制御する。このため、マイコン9から指示された増幅率でFE信号31を増幅するとともに、マイコン9から出力されたオフセット電圧311をFE信号31に加算することによってフォーカシング用駆動信号41を生成する。また、TE信号32に基づいて、光ピックアップ3のトラッキングをサーボ制御する。このため、マイコン9から指示された増幅率でTE信号32を増幅するとともに、マイコン9から出力されたオフセット電圧321をTE信号32に加算することによってトラッキング用駆動信号42を生成する。また、クロック34に基づき、スピンドルモータ2の回転をサーボ制御する。
駆動回路11は、フォーカシング用駆動信号41を増幅して、光ピックアップ3内のフォーカシングアクチュエータ(図示を省略)を駆動する。また、トラッキング用駆動信号42を増幅して、光ピックアップ3内のトラッキングアクチュエータ(図示を省略)を駆動する。また、マイコン9から出力されるスピンドルモータ用駆動信号44を増幅して、スピンドルモータ2を駆動する。振幅検出手段8は、RF信号33のピークレベルとボトムレベルとを検出するとともに、検出したピークレベルとボトムレベルとの差異を算出し、算出結果を、RF信号33の振幅を示す信号としてマイコン9に出力する。
マイコン9は、フロントエンドとしての主要動作を制御する。すなわち、光ディスク1が装着されたときには、装着された光ディスク1の種類を判別する。また、フォーカシングやトラッキングのサーボ制御の開始と停止、スピンドルモータ2の回転の開始と停止等の制御を行う。また、フォーカスバランスの調整、デフォーカス調整、TEバランスの調整、等を行う。また、フォーカシングのサーボ制御におけるサーボゲインの設定や、トラッキングのサーボ制御とフォーカシングのサーボ制御とをホールドするための制御を行う。このため、その機能の一部によって、フォーカスバランス調整手段21、デフォーカス調整手段22、TEバランス調整手段23、ゲイン設定手段24、および、ホールド手段25を構成する。
フォーカスバランス調整手段21は、フォーカシングアクチュエータを駆動したときのFE信号31のレベル変化から、FE信号31の中心電圧を基準電圧(例えば、電源電圧である3.3Vの1/2の1.65V等)とするために必要となるオフセット電圧を検出する。そして、検出したオフセット電圧311をサーボ制御手段10に出力する(オフセット電圧311は、サーボ制御手段10においてFE信号31に加算される)。
なお、このときのオフセット電圧311は、フォーカシングのサーボ制御を最も安定して行うことのできるオフセット電圧とはなっているが、光ピックアップ3の特性にはばらつきがあるため、ビームスポットの焦点位置をトラックの記録面に精度よく位置させるためのオフセット電圧に一致しないことがある。
デフォーカス調整手段22は、FE信号31に加算されるオフセット電圧311を変化させたときのRF信号33の振幅の変化から、振幅が最大となるオフセット電圧を検出する。そして、検出したオフセット電圧311をサーボ制御手段10に出力する。なお、このときのオフセット電圧311は、フォーカシングのサーボ制御において、ビームスポットの焦点位置をトラックの記録面に精度よく位置させるためのオフセット電圧(光ピックアップ3の出力の信号品質が最良となるオフセット電圧)となっている。
TEバランス調整手段23は、ビームスポットがトラックを横切るときのTE信号32のレベル変化から、TE信号32の中心電圧を基準電圧(例えば、電源電圧である3.3Vの1/2の1.65V等)とする(TEバランスのずれ量を0にする)ために必要となるオフセット電圧を検出する。また、検出したオフセット電圧321をサーボ制御手段10に出力する(オフセット電圧321は、サーボ制御手段10においてTE信号32に加算される)。また、必要に応じ、ビームスポットをトラックの中央に精度よく位置させるためのオフセット電圧を検出し、検出したオフセット電圧321をサーボ制御手段10に出力するデトラック調整を行う。
ゲイン設定手段24は、フォーカスオンする以前では、フォーカシングのサーボゲインを所定のサーボゲインに設定し、フォーカスオンした後には、フォーカシングのサーボゲインを前記所定のサーボゲインより低い第1のサーボゲインに設定する。そして、トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後には、フォーカシングのサーボゲインを、第1のサーボゲインより高いサーボゲインである第2のサーボゲイン(フォーカスオンする以前の所定のサーボゲインに等しい)に設定する。
また、ゲイン設定手段24は、光ディスク1がDVD−RAM(図4に示したように、グルーブGやランドLにより構成されるデータ領域の先頭に設けられたCAPA領域(アドレス領域)のトラックが、データ領域のトラックに対して半径方向にずれて位置する光ディスク)の場合、トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後、ホールド制御(後に詳述する)が開始されるまでの期間では、フォーカシングのサーボゲインを、第1のサーボゲインより高く、第2のサーボゲインより低いサーボゲインである第3のサーボゲインに設定する。
ホールド手段25は、光ディスク1がDVD−RAMの場合、光ピックアップ3のビームスポットがCAPA領域を通過する期間(CAPA検出手段20がCAPA領域の検出を示すCAPA検出信号36を出力する期間)においては、トラッキングのサーボ制御とフォーカシングのサーボ制御とをホールド状態に設定する。
以下に、CAPA検出手段20について説明する。
CAPA検出手段20は、光ディスク1がDVD−RAMとなる場合には、ビームスポットがCAPA領域を通過することから生じるTE信号32の振幅の大きなレベル変化と、グルーブGに形成されたウォブルを示すウォブルクロックの計数値とから、ビームスポットがCAPA領域を通過する期間を検出する。そして、検出した期間を、CAPA検出信号36としてホールド手段25に知らせる。
図2は、装着された光ディスクがDVD−RAMであるときの初期設定における実施形態の主要動作を示すフローチャート、図3(A)は、実施形態におけるアクチュエータの駆動信号の波形、および、フォーカシングのサーボ制御におけるゲインの変化を示す説明図である。必要に応じて同図を参照しつつ、実施形態の動作を説明する。
光ディスク(DVD−RAM)1が装着されたことを検出すると、ゲイン設定手段24は、サーボ制御手段10に指示を与えることによって、フォーカシングのサーボゲインを、第2のサーボゲインである0dBに設定する(ステップS1,S2)。フォーカスバランス制御手段21は、フォーカシングアクチュエータを駆動することによって、フォーカスバランスのずれ量を0にするオフセット電圧を検出し、検出したオフセット電圧311を出力することで、オフセット電圧311をFE信号31に加算する。そして後、サーボ制御手段10によるフォーカシングのサーボ制御を開始させて、フォーカスオンする(ステップS3)(時刻T1)。
なお、このときのフォーカスバランスは、フォーカシングのサーボ制御を最も安定させるバランスとなっているが、光ピックアップ3の特性のばらつきにより、RF信号の振幅が最大となるオフセット電圧とは一致していないことがある。
時刻T1においてフォーカスオンしたときには、ゲイン設定手段24は、フォーカシングのサーボゲインを、従来技術と同様に、第1のサーボゲインである−6dBに設定する(ステップS4)。この状態においてトラッキングのバランス調整が行われ(ステップS5)、次いで、トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンする(ステップS6)(時刻T2)。
トラックオンした後にも、フォーカシングのサーボゲインを第1のサーボゲイン(−6dB)としたままでは、サーボゲインの不足のためにフォーカスがはずれる恐れがある。その一方で、トラックオン後(時刻T2より後)のサーボゲインを第2のサーボゲイン(0dB)とするときでは、TE信号32の側のレベル変化がFE信号31の側に漏れ込むことで生じる駆動信号41のレベル変化が大きくなって(図3(B)の91を参照)、フォーカシングアクチュエータが大きく振られる。その影響がTE信号32の側にも現れるために、駆動信号42のレベル変化が大きくなり(図3(B)の92を参照)、トラッキングはずれの恐れが生じる。
以上のことから、ゲイン設定手段24は、トラックオンしたとき(時刻T2)には、フォーカシングのサーボゲインを、第2のサーボゲイン(0dB)より低く、第1のサーボゲイン(−6dB)より高いゲインである第3のサーボゲイン(−3dB)に設定する(ステップS7)。
フォーカシングのサーボゲインを第3のサーボゲインとするときでは、クロストークにより、TE信号32のレベル変化がFE信号31の側に漏れ込むときにも、図3(A)の61に示したように、フォーカシングアクチュエータ用の駆動信号41のレベル変化は、従来技術のレベル変化(91により示す)の約0.7倍に抑制される。従って、フォーカシングアクチュエータが光軸方向に振られる量も抑制される。このため、トラッキングアクチュエータ用の駆動信号42のレベル変化も抑制されることとなり(62を参照)、トラッキングはずれの生じる確率が大きく低減する。
デフォーカス調整手段22は、上記したように、トラッキングはずれの生じる確率が微小となった状態において、振幅検出手段8の出力に基づき、RF信号のレベルが最大となるオフセット電圧を検出し、出力する。出力されたオフセット電圧311は、サーボ制御手段10においてFE信号31に加算される。つまり、デフォーカス調整が行われる(ステップS8)。その結果、以後では、RF信号の振幅を最大とするようにフォーカシングのサーボ制御が行われる。つまり、CAPA領域のアドレスの読み取りに失敗する恐れのないフォーカシングのサーボ制御が行われる。このため、CAPA領域に記録されたアドレスの読み取りを実行するときにも、読み取りに失敗することなく、CAPA領域に記録されたアドレスの読み取りを行うことができる。
以上のことから、マイコン9は、デフォーカス調整が終了した後(時刻T3より後)には、アドレスの読み取りのための制御に移行する。すなわち、ホールド手段25は、CAPA検出信号36に基づき、ビームスポットがCAPA領域を通過する期間では、フォーカシングのサーボ制御とトラッキングのサーボ制御とをホールドするホールド制御を開始する。また、CAPA領域に記録されたアドレスの読み取りを開始する(ステップS9)(時刻T3)。また、同時に、ゲイン設定手段24は、フォーカシングのサーボゲインを、第2のサーボゲインである0dBに設定する(ステップS10)。
従って、以後では、トラッキングはずれの発生する確率が微小であり、且つ、アドレスの読み取りの失敗の恐れの無いフォーカシングのサーボ制御が行われる状態において、アドレスの読み取りとデータの読み出しとが行われることになる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されず、DVDレコーダに適用した場合について説明したが、DVD−RAMの再生機能を含むその他の装置(例えば、DVDプレイヤ、ハードディスクドライブ一体型DVDレコーダ等)の場合にも、同様に適用することができる。
また、第1のサーボゲインと第2のサーボゲインとの差異を6dB、第2のサーボゲインと第3のサーボゲインとの差異を3dBとした場合について説明したが、第3のサーボゲインを、第2のサーボゲインより小さく、第1のサーボゲインより大きいゲインとする場合では、第1〜第3のサーボゲインの互いの差異が、その他の値となる場合にも、同様に適用することができる。
また、RF信号の振幅に基づいてデフォーカス調整を行う構成とした場合について説明したが、ジッタ量に基づいてデフォーカス調整を行う構成とすることもできる。
本発明に係る光ディスク装置の一実施形態であるDVDレコーダのフロントエンドの電気的構成を示すブロック線図である。 装着された光ディスクがDVD−RAMであるときの初期設定における実施形態の主要動作を示すフローチャートである。 アクチュエータの駆動信号の波形、および、フォーカシングのサーボ制御におけるゲインの変化を示す説明図である。 DVD−RAMのトラックとCAPA領域(アドレス領域)とを示す説明図である。
符号の説明
1 光ディスク
3 光ピックアップ
6 RF信号処理手段
10 サーボ制御手段
24 ゲイン設定手段
25 ホールド手段
31 フォーカスエラー信号
32 トラッキングエラー信号
33 RF信号
34 再生されたクロック
36 CAPA検出信号
41 フォーカシングアクチュエータ用駆動信号
42 トラッキングアクチュエータ用駆動信号
A1,A2 CAPA領域
G グルーブ
L ランド

Claims (2)

  1. 光ピックアップの出力からフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号とを生成するRF信号処理手段と、
    フォーカスエラー信号に基づいてフォーカシングのサーボ制御を行うとともに、トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングのサーボ制御を行うサーボ制御手段と、
    トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後には、フォーカシングのサーボゲインを、トラックオンする以前のサーボゲインである第1のサーボゲインより高いサーボゲインである第2のサーボゲインに設定するゲイン設定手段と、
    光ピックアップのビームスポットがアドレス領域を通過する期間においては、トラッキングのサーボ制御とフォーカシングのサーボ制御とをホールド状態とする制御であるホールド制御を行うホールド手段とを備えた光ディスク装置において、
    ゲイン設定手段は、トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後、ホールド制御が開始されるまでの期間では、フォーカシングのサーボゲインを、第1のサーボゲインより高く、第2のサーボゲインより低いサーボゲインである第3のサーボゲインに設定することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 光ピックアップの出力からフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号とを生成するRF信号処理手段と、
    フォーカスエラー信号に基づいてフォーカシングのサーボ制御を行うとともに、トラッキングエラー信号に基づいてトラッキングのサーボ制御を行うサーボ制御手段と、
    トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後には、フォーカシングのサーボゲインを、トラックオンする以前のサーボゲインである第1のサーボゲインより高いサーボゲインである第2のサーボゲインに設定するゲイン設定手段と、
    光ピックアップのビームスポットがアドレス領域を通過する期間においては、トラッキングのサーボ制御とフォーカシングのサーボ制御とをホールド状態とする制御であるホールド制御を行うホールド手段とを備えた光ディスク装置において、
    ゲイン設定手段は、トラッキングのサーボ制御が開始されてトラックオンした後、ホールド制御が開始されるまでの期間では、フォーカシングのサーボゲインを第2のサーボゲインより低いサーボゲインである第3のサーボゲインに設定することを特徴とする光ディスク装置。
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