JP5224194B2 - Tftアレイ検査方法およびtftアレイ検査装置 - Google Patents

Tftアレイ検査方法およびtftアレイ検査装置 Download PDF

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Description

液晶基板等の製造過程等で行われるTFTアレイ検査工程に関し、特に、TFTアレイ検査をする際のTFTアレイ駆動に関する。
液晶基板や有機EL基板等のTFTアレイが形成された半導体基板の製造過程では、製造過程中にTFTアレイ検査工程を含み、このTFTアレイ検査工程において、TFTアレイの欠陥検査が行われている。
TFTアレイは、例えば液晶表示装置のピクセル(画素電極)を選択するスイッチング素子として用いられる。TFTアレイを備える基板は、例えば、走査線として機能する複数本のゲートラインが平行に配設されると共に、信号線として記載する複数本のソースラインがゲートラインに直交して配設され、両ラインが交差する部分の近傍にTFT(Thin film transistor)が配設され、このTFTにピクセル(画素電極)が接続される。
液晶表示装置は、上記したTFTアレイが設けられた基板と対向基板との間に液晶層を挟むことで構成され、対向基板が備える対向電極と画素電極との間に画素容量が形成される。画素電極には、上記の画素容量以外に付加容量(Cs)が接続される。この付加容量(Cs)の一方は画素電極に接続され、他方は共通ラインあるいはゲートラインに接続される。共通ラインに接続される構成のTFTアレイはCs on Com型TFTアレイと呼ばれ、ゲートラインに接続される構成のTFTアレイはCs on Gate型TFTアレイと呼ばれる。
このTFTアレイにおいて、走査線(ゲートライン)や信号線(ソースライン)の断線、走査線(ゲートライン)と信号線(ソースライン)の短絡、ピクセル(画素)を駆動するTFTの特性不良による画素欠陥等の欠陥検査は、例えば、対向電極を接地し、ゲートラインの全部あるいは一部に、例えば、−15V〜+15Vの直流電圧を所定間隔で印加し、ソースラインの全部あるいは一部に検査信号を印加することによって行っている。(例えば、特許文献1の従来技術。)
TFTアレイ検査装置は、TFTアレイに検査用の駆動信号を入力し、そのときの電圧状態を検出することで欠陥検出を行うことができる。また、液晶の表示状態を観察することによって、TFTアレイの欠陥検出を行っても良い。液晶の表示状態を観察することによってTFTアレイを検査する場合には、TFTアレイ基板と対向電極との間に液晶層を挟んだ液晶表示装置の状態で検査する他に、液晶層と対向電極を備えた検査治具をTFTアレイ基板に取り付けることによって、液晶表示装置に至らない半製品の状態で検査することもできる。
TFTアレイには、その製造プロセス中に様々な欠陥が発生する可能性がある。図19〜図21は欠陥例を説明するためのTFTアレイの等価回路である。
図19はTFTアレイを構成する各要素部分で生じる欠陥を説明するための図である。図19中の破線で示す各箇所において、ピクセル12oeとソースライン15eとの間に短絡欠陥(S−Dshort)を示し、ピクセル12eoとゲートライン14eとの間に短絡欠陥(G−Dshort)を示し、ピクセル12eoとCsラインとの間に短絡欠陥(D−Csshort)を示している。
また、上記した各ピクセルにおける欠陥の他に、隣接するピクセル間で生じる隣接欠陥と呼ばれるものがある。この隣接欠陥として、横方向で隣接するピクセル間の欠陥(横PPと呼ばれる)、縦方向で隣接するピクセル間の欠陥(縦PPと呼ばれる)、隣接するソースライン間の短絡(SSshortと呼ばれる)、隣接するゲートライン間の短絡(GGshortと呼ばれる)が知られている。
図20は横方向の隣接欠陥を説明するための図である。図20中の破線は、横方向で隣接するピクセル12eoと12eeと間の短絡欠陥(横PP)と、横方向で隣接するソースラインSoとSeとの間の短絡欠陥(SSshort)をそれぞれ示している。
図21は縦方向の隣接欠陥を説明するための図である。図21中の破線は、縦方向で隣接するピクセル12ooと12eoと間の短絡欠陥(縦PP1)、および、縦方向で隣接するピクセル12oeと12eeと間の短絡欠陥(縦PP2)と、縦方向で隣接するゲートラインGoとGeとの間の短絡欠陥(GGshort)をそれぞれ示している。
電子線を用いたTFTアレイ検査装置では、ピクセル(ITO電極)に対して電子線を照射し、この電子線照射によって放出される二次電子を検出することによって、ピクセル(ITO電極)に印加された電圧波形を二次電子波形に変えて、信号によるイメージ化し、これによってTFTアレイの電気的検査を行っている。
前記図19に示すような各ピクセルに生じる欠陥を検査する駆動パターンとしては、例えば、図22示すような検査パターンがある。なお、図22(a),(b),(e),(f)はゲート信号を示し、図22(c),(d),(g),(h)はソース信号を示している。
検査用の駆動パターンは、一ゲート周期内に、ゲートをオンとした後に全ピクセルを+電圧に保持する+電圧保持時間と、次にゲートをオンとした後にピクセルを−電圧に保持する−電圧保持時間とを備える。+電圧保持時間では全ピクセルに+電圧が印加され、−電圧保持時間では全ピクセルに−電圧が印加され。欠陥検出は、+電圧保持時間で検出されるピクセル電圧と−電圧保持時間で検出されるピクセル電圧とを加算することによって欠陥検出を行っている。
図22(a)〜(d)の駆動パターンは+電圧保持時間と−電圧保持時間との時間比率を1:1とする駆動パターン例を示し、図22(e)〜(h)の駆動パターンは+電圧保持時間と−電圧保持時間との時間比率を3:1とする駆動パターン例を示している。
駆動パターンの一ゲート周期は例えば16msecとし、+電圧保持時間と−電圧保持時間との時間比率が1:1の場合には+電圧保持時間は8msecとなり、+電圧保持時間と−電圧保持時間との時間比率が3:1の場合には+電圧保持時間は12msecとなる。
このゲート信号とソース信号との組み合わせによって、TFTアレイの全ピクセルに正電圧(ここでは10v)と負電圧(ここでは−10v)を交互に印加する。
駆動パターンは、全ピクセルに同電圧を印加するパターンの他に、隣接するピクセルに互いに異なる電位が印加されるパターンを用いることによって隣接欠陥を検出する。隣接欠陥を検出するための検査パターンは種々の検査パターンを用いることができ、例えば、横方向隣接欠陥を検出する場合にはTFTアレイ上において+電圧のピクセル(ITO)と−電圧のピクセル(ITO)が形成する電圧分布が縦縞パターンとなるように電圧を印加する。この縦縞パターンは、TFTアレイの縦方向のピクセルを同電圧とし、隣接する横方向のピクセル列同士は異なる電圧としている。これによって、横方向隣接欠陥を検出する。
また、縦方向隣接欠陥を検出する場合にはTFTアレイ上において+電圧のピクセル(ITO)と−電圧のピクセル(ITO)が形成する電圧分布が横縞パターンとなるように電圧を印加する。この横縞パターンは、TFTアレイの横方向のピクセルを同電圧とし、隣接する縦方向のピクセル列同士は異なる電圧としている。これによって、縦方向隣接欠陥を検出する。(例えば、特許文献2)
特開平5−307192号公報 特開2008−58767号公報
TFTアレイに発生する電気的欠陥は、欠陥種によって+電圧保持時間で検出される欠陥と−電圧保持時間で検出される欠陥があることが知られている。例えば、SD欠陥は+電圧保持時間で検出され易く、DCs欠陥は−電圧保持時間で検出され易い。
従来使用される駆動パターンでは、一ゲート周期内に+電圧保持時間と−電圧保持時間を備え、+電圧保持時間で検出されるピクセル電圧と−電圧保持時間で検出されるピクセル電圧とを加算することによって欠陥検出を行っている。TFTアレイ検査は、一ゲート周期内を複数のフレームに分割し、各フレームの時間を単位として全ピクセルを走査してピクセル電圧を検出する。通常、一ゲート周期は10フレームを含んでおり、各フレームにおいて全ピクセルを走査することによって全部で10個の検出データが取得される。
このような駆動パターンを用いた欠陥検出では、欠陥検出に寄与しない駆動パターン部分がピクセル電圧に与える影響によって欠陥検出率が低下するという問題があり、また、ピクセルの電圧変化が駆動パターンの印加電圧の保持時間に依存することによって、欠陥検出率が低下するという問題がある。
図23は従来の駆動パターンによる欠陥検出を説明するための図である。図23(a)はSD短絡欠陥を検出する例を示し、図23(b)はDCs短絡欠陥を検出する例を示し、図23(c)はGD短絡欠陥を検出する例を示している。なお、ここでは、9個のピクセルの内で中央のピクセルに欠陥が発生した場合について示している。
+電圧保持時間と−電圧保持時間で得られる電圧を加算して得られる欠陥ピクセルと正常ピクセルとの電圧差について見ると、図23(a)に示すSD短絡では10Vとなり、図23(b)に示すDCs短絡では4Vとなり、図23(c)に示すGD短絡では13Vとなる。
SD欠陥の各電圧保持時間における欠陥ピクセルの電圧と正常ピクセルの電圧との電圧差について見ると、+電圧保持時間では24Vであるのに対して、−電圧保持時間では0Vであるため、加算して得られる電圧差は10Vとなり、欠陥検出のための電圧差が減少する。
DCs欠陥の各電圧保持時間における欠陥ピクセルの電圧と正常ピクセルの電圧との電圧差について見ると、+電圧保持時間では10Vであるのに対して、−電圧保持時間では14Vであるため、加算して得られる電圧差は4Vとなり、欠陥検出のための電圧差が減少する。
また、GD欠陥の各電圧保持時間における欠陥ピクセルの電圧と正常ピクセルの電圧との電圧差について見ると、+電圧保持時間では27Vであるのに対して、−電圧保持時間では3Vであるため、加算して得られる電圧差は13Vとなり、欠陥検出のための電圧差が減少する。
このように、+電圧保持時間あるいは−電圧保持時間において、欠陥検出に寄与しない電圧保持時間で検出されるピクセル電圧によって欠陥検出率が低下するという問題がある。
また、TFTアレイの欠陥種の中には、ピクセルの電圧変化が駆動パターンの印加電圧の保持時間に依存する場合がある。このような欠陥種を検出する場合には、従来のように一ゲート周期内で+電圧保持時間と−電圧保持時間を切り換えて電圧を印加すると、保持時間が短いため欠陥を検出するに十分な電圧変化が得られず、欠陥検出の検出効率が低下する。
このように、ピクセルの電圧変化が駆動パターンの印加電圧の保持時間に依存することによって、欠陥検出率が低下するという問題がある。
そこで、本発明は前記した従来の問題点を解決し、欠陥検出の検出率を向上させることができるTFTの駆動パターンを提供することを目的とする。
より詳細には、+電圧保持時間あるいは−電圧保持時間において、欠陥検出に寄与しない電圧保持時間で検出されるピクセル電圧による欠陥検出率の低下を解決することを目的とし、また、ピクセルの電圧変化が駆動パターンの印加電圧の保持時間に依存することによる欠陥検出率の低下を解決することを目的とする。
本発明は、ピクセルを駆動するための駆動パターンにおいて、1ゲート周期内でピクセルに対して印加する電圧を+電圧と−電圧とで切り換え、ピクセルに+電圧を保持させる+電圧保持時間と、ピクセルに−電圧を保持させる−電圧保持時間とを備える従来の駆動パターンに代えて、1ゲート周期内でピクセルに対して印加する電圧を+電圧あるいは−電圧の一方の電圧のみとし、一周期内においてピクセルに対して+電圧あるいは−電圧の一方の電圧を保持させる駆動パターンを用いてTFTアレイを駆動する。この駆動パターンを用いることによって、1ゲート周期の一周期における電圧保持時間では、ピクセルには+電圧あるいは−電圧の何れか一方の電圧が保持される。
本発明の駆動パターンを用いることによって、欠陥検出に寄与しない電圧保持時間が削除されるため、この欠陥検出に寄与しない電圧保持時間による検出ピクセル電圧に対する影響を解消することができ、欠陥検出率を向上させることができる。
また、ピクセルの電圧変化が駆動パターンの印加電圧の保持時間に依存する場合に、本発明の駆動パターンを用いることによって、電圧保持時間を長くすることができ、欠陥検出率を向上させることができる。
本発明のTFT基板の検査方法は、TFT基板のTFTアレイに対して電圧を印加し、電子線照射により得られる二次電子を検出してTFTアレイの欠陥を検査するTFT基板の検査方法であり、TFTアレイの全ピクセルを走査する時間幅を1フレームとし、複数のフレームによってTFT基板を検査する1ゲート周期を構成する。したがって、1ゲート周期は複数の各フレームにおいてTFTアレイの全ピクセルの走査が行われ、検出信号を取得することができる。
本発明のTFT基板の検査方法は、1ゲート周期が備える全フレームについて走査を行って検出信号を取得する形態とする他に、1ゲート周期が備える全フレームの内から選択したフレームについて走査を行って検出信号を取得する形態としてもよい。このとき、1ゲート周期の内で、時間的に後のフレームにおいて走査を行い、この走査で検出した検出信号を用いて欠陥検出を行ってもよい。この時間的に後のフレームの走査で検出される検出信号を用いることによって、欠陥検出に時間を要する欠陥種の検出効率を向上させることができる。
本発明のTFT基板の検査方法は、TFTアレイの全ピクセルを走査する時間幅を1フレームとし、このフレームを複数含むゲート周期において、ピクセルを駆動するための駆動パターンとして、時間的に第1番目のフレームの初期期間において正電圧又は負電圧の一方の電圧とした後、第1番目のフレームの残余の期間および第2番目以降フレームにおいて前記電圧の正負を反転させる電圧パターンを備える。
この電圧パターンを用いて、TFTアレイのピクセルに第1番目のフレームの初期期間の正電圧又は負電圧の一方の電圧を印加した後、1ゲート周期の全時間幅に亘ってピクセルに印加した電圧を保持させる。
第1番目のフレームの初期期間において、TFTアレイのTFTをオン状態とすることによって、TFTアレイのピクセルに第1番目のフレームの初期期間の正電圧又は負電圧の一方の電圧を印加する。一方、TFTアレイのTFTをオフ状態とすることによって、1ゲート周期の全時間幅に亘ってピクセルに印加した電圧を保持させる。
また、TFTアレイに対してゲートラインとソースラインを格子状に配列する。ゲートラインに印加するゲート信号によって、TFTアレイのTFTのオン状態とオフ状態を制御する。ソースラインに印加するソース信号によって、オン状態のTFTを介してピクセルに電圧パターンの電圧を印加し、印加した電圧をピクセルに保持させる。
また、ピクセルに対して付加容量を介して接続される共通ラインの電圧を負側にオフセットさせることによって、正常ピクセルと短絡欠陥ピクセルとの電圧差を増加させる。電圧差を増加させることによって、欠陥検出の検出効率を向上させることができる。
また、1ゲート周期は複数のフレームを備え、各フレームにおいて全ピクセルを走査することによって検出信号が取得される。1ゲート周期が備える複数のフレームにおいて、時間的に後のフレームの走査で取得した検出信号に基づいて欠陥検出を行う。欠陥種によっては、欠陥によって得られる検出信号はピクセルに印加電圧を保持しておく保持時間に依存するものがある。このような欠陥種の欠陥検出では、時間的に後のフレームで所得される検出信号を用いることによって、長い保持時間による検出信号を取得することができ、検出効率を向上させることができる。
本発明のTFT基板の検査装置は、TFT基板のTFTアレイに対して電圧を印加し、当該電圧印加による電圧状態を電子線照射により得られる二次電子によって検出し、TFTアレイの欠陥を検査するTFT基板の検査装置である。
本発明の検査装置は、TFT基板に電子線を照射する電子線源と、TFT基板から放出される二次電子を検出する検出器と、TFT基板のTFTアレイに検査信号を生成し印加する検査信号生成部と、検出器の検出信号に基づいてTFTアレイの欠陥を検出する欠陥検出部とを備える。
本発明の検査信号生成部は、TFTアレイの全ピクセルを走査する時間幅を1フレームとし、1ゲート周期内に複数のフレームを備える。この1ゲート周期において、ピクセルを駆動するための駆動パターンとして、複数のフレームの内で時間的に第1番目のフレームの初期期間において正電圧又は負電圧の一方の電圧とした後、第1番目のフレームの残余の期間および第2番目以降フレームにおいて前記電圧の正負を反転させる電圧パターンを備える検査信号を生成する。

本発明の欠陥検出部は、検査信号生成部で生成した電圧パターンを用いて、TFTアレイのピクセルに第1番目のフレームの初期期間の正電圧又は負電圧の一方の電圧を印加した後、1ゲート周期の全時間幅に亘って前記ピクセルに印加した電圧を保持させ、電圧保持によって取得されるピクセル電圧に基づいてピクセルの欠陥を検出する。
以上説明したように、本発明のTFT基板の検査方法およびTFT基板の検査装置によれば、欠陥検出に寄与しない電圧保持時間が削除されるため、この欠陥検出に寄与しない電圧保持時間による検出ピクセル電圧に対する影響を解消することができ、欠陥検出率を向上させることができる。
また、本発明のTFT基板の検査方法およびTFT基板の検査装置によれば、ピクセルの電圧変化が駆動パターンの印加電圧の保持時間に依存する場合に、本発明の駆動パターンを用いることによって、電圧保持時間を長くすることができ、欠陥検出率を向上させることができる。
本発明のTFTアレイ検査装置の概略図である。 Cs on Com型TFTアレイの構成を模式的に示す図である。 Cs on Com型TFTアレイの等価回路図である。 Cs on Gate型TFTアレイの構成を模式的に示す図である。 Cs on Gate型TFTアレイの等価回路図である。 TFTアレイ検査における1ゲート周期を説明するための図である。 本発明の第1の形態の検査信号の信号パターンを説明するための信号図である。 本発明の第1の形態の検査信号の信号パターンによるピクセル波形を説明するための信号図である。 本発明の第1の形態の検査信号の信号パターンによるピクセル電圧状態を説明するため図である。 本発明の第2の形態の検査信号の信号パターンを説明するための信号図である。 本発明の第2の形態の検査信号の信号パターンによるピクセル波形を説明するための信号図である。 本発明の第2の形態の検査信号の信号パターンによるピクセル電圧状態を説明するため図である。 本発明の第3の形態の検査信号の信号パターンを説明するための信号図である。 本発明の第3の形態の検査信号の信号パターンによるピクセル波形を説明するための信号図である。 本発明の第3の形態の検査信号の信号パターンによるピクセル電圧状態を説明するため図である。 本発明の第4の形態の検査信号の信号パターンを説明するための信号図である。 本発明の第4の形態の検査信号の信号パターンによるピクセル波形を説明するための信号図である。 本発明の第4の形態の検査信号の信号パターンによるピクセル電圧状態を説明するための図である。 TFTアレイの欠陥を説明するための図である。 横方向隣接欠陥を説明するための図である。 縦方向の隣接欠陥を説明するための図である。 欠陥を検出するための検査パターンを説明するための信号図である。 検査パターンで駆動した際に発生するピクセルの電圧状態を示す図である。
符号の説明
1…アレイ検査装置
2…電子線源
3…二次電子検出器
4…検査信号生成部
5…信号処理部
6…欠陥検出部
7…ステージ
8…プローバ
9…走査制御部
10…基板
11A…エリア
12…ピクセル
13…付加容量(Cs)
14…ゲートライン
15…ソースライン
16…Csライン。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。以下、本発明のTFT基板の検査装置の構成例について図1を用いて説明し、本発明のTFT基板の検査態様について図7〜図18を用いて説明する。図7〜図9はピクセルを共通ラインに接続するCs on Com型TFTアレイにおいて1ゲート周期を+電圧保持時間とする第1の検査態様を説明するための図であり、図10〜図12はピクセルを共通ラインに接続するCs on Com型TFTアレイにおいて1ゲート周期を−電圧保持時間とする第2の検査態様を説明するための図であり、図13〜図15はピクセルをゲートラインに接続するCs on Gate型TFTアレイにおいて1ゲート周期を+電圧保持時間とする第3の検査態様を説明するための図であり、図16〜図18はピクセルをゲートラインに接続するCs on Com型TFTアレイにおいてチェッカーパターンで1ゲート周期を+電圧保持時間とする第4の検査態様を説明するための図である。また、図2〜図5はTFTアレイを説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のTFTアレイ検査装置の概略図である。
TFTアレイ検査装置1は、TFT基板10にアレイ検査用の検査信号を生成する検査信号生成部4と、検査信号生成部4で生成した検査信号をTFT基板10に印加するプローバ8と、TFT基板の電圧印加状態を検出する機構(2,3,5)と、検出信号に基づいてTFTアレイの欠陥を検出する欠陥検出部6を備える。
プローバ8は、プローブピン(図示していない)が設けられたプローバフレームを備える。プローバ8は、TFT基板10上に載置する等によってプローブピンをTFT基板10上に形成した電極に接触させ、TFTアレイに検査信号を印加する。
TFT基板の電圧印加状態を検出する機構は種々の構成とすることができる。図1に示す構成は、電子線による検出構成であり、TFT基板10上に電子線を照射する電子線源2、照射された電子線によってTFT基板10から放出される二次電子を検出する二次電子検出器3、二次電子検出器3の検出信号を信号処理してTFT基板10上の電位状態を検出する信号処理部5等を備える。
電子線が照射されたTFTアレイは、印加された検査信号の電圧に応じた二次電子を放出するため、この二次電子を検出することによって、TFTアレイの電位状態を検出することができる。
欠陥検出部6は、信号処理部5で取得したTFTアレイの電位状態に基づいて、正常状態における電位状態と比較することによってTFTアレイの欠陥を検出する。
なお、ここでは、TFT基板の電圧印加状態を検出する機構(2,3,5)を用いてTFTアレイの欠陥を検出する構成例を示しているが、TFT基板が液晶表示装置を構成している場合には、検査信号によって液晶を駆動して、検査信号による表示パターンを表示させ、この表示状態を撮像装置で撮像して取得した撮像画像に画像処理することで欠陥検査を行う他、表示像を目視で観察してもよい。また、TFT基板がTFTアレイのみを備える段階の場合には、検査信号を印加する治具に液晶層や対向電極を設けることで一時的に液晶表示装置を構成して、上記のようにして欠陥検査を行っても良い。
検査信号生成部4は、TFT基板10上に形成されるTFTアレイを駆動する検査信号の検査パターンを生成する。この検査パターンについては後述する。
走査制御部9は、TFT基板10上のTFTアレイの検査位置を走査するために、ステージ7や電子線源2を制御する。ステージ7は、載置するTFT基板10をXY方向に移動し、また、電子線源2はTFT基板10に照射する電子線をXY方向に振ることで、電子線の照射位置を走査する。走査位置が検出位置となる。
なお、上記したTFTアレイ検査装置の構成は一例であり、この構成に限られるものではない。
次に、本発明のTFT基板の検査に用いる検査信号について、Cs on Com型TFTアレイの場合について図2、図3を用いて説明し、Cs on Gate型TFTアレイの場合について図4,図5を用いて説明する。
ここで、Cs on Com型TFTアレイは、画素電極に接続される付加容量(Cs)の一方の接続端が共通ライン(Csライン)に接続される構成であり、Cs on Gate型TFTアレイは、画素電極に接続される付加容量(Cs)の一方の接続端がゲートライン(Gateライン)に接続される構成である。
はじめに、Cs on Com型TFTアレイの場合について説明する。
図2は、Cs on Com型TFTアレイの構成を模式的に示している。TFT基板上には、ゲートライン14とソースライン15とが交差する部分の近傍のTFTエリア11AにTFTが設けられる。また、隣接するゲートライン14の間には、付加容量(Cs)を接続するCsライン16が設けられる。
図3は、図2に示すCs on Com型TFTアレイの等価回路を示している。図3の等価回路では、ゲートライン14およびソースライン15は、それぞれ偶数番目と奇数番目の2つのライン群に分けて駆動する場合を示している。
奇数番目のゲートライン14oと奇数番目のソースライン15oとが交差する部分の近傍にはピクセル(画素)12ooが設けられる。ピクセル(画素)12ooの一端はTFT11ooに接続され、他端は付加容量(Cs)13ooに接続される。付加容量(Cs)13ooの他端はCsライン16に接続される。TFT11ooのドレインDはピクセル(画素)12ooに接続され、ゲートGは奇数番目のゲートライン14oに接続され、ソースSは奇数番目のソースライン15oに接続される。
同様に、奇数番目のゲートライン14oと偶数番目のソースライン15eとが交差する部分の近傍にはピクセル(画素)12oeが設けられる。ピクセル(画素)12oeの一端はTFT11oeに接続され、他端は付加容量(Cs)13oeに接続される。付加容量(Cs)13oeの他端はCsライン16に接続される。TFT11oeのドレインDはピクセル(画素)12oeに接続され、ゲートGは奇数番目のゲートライン14oに接続され、ソースSは偶数番目のソースライン15eに接続される。
また、偶数番目のゲートライン14eと奇数番目のソースライン15oとが交差する部分の近傍にはピクセル(画素)12eoが設けられる。ピクセル(画素)12eoの一端はTFT11eoに接続され、他端は付加容量(Cs)13eoが接続される。付加容量(Cs)13eoの他端はCsライン16に接続される。TFT11eoのドレインDはピクセル(画素(Pixel)12eoに接続され、ゲートGは偶数番目のゲートライン14eに接続され、ソースSは奇数番目のソースライン15oに接続される。
また、偶数番目のゲートライン14eと偶数番目のソースライン15eとが交差する部分の近傍にはピクセル(画素)12eeが設けられる。ピクセル(画素)12eeの一端はTFT11eeに接続され、他端は付加容量(Cs)13eeに接続される。付加容量(Cs)13eeの他端はCsライン16に接続される。TFT11eeのドレインDはピクセル(画素)12eeに接続され、ゲートGは偶数番目のゲートライン14eに接続され、ソースSは偶数番目のソースライン15eに接続される。
したがって、ピクセル(画素)12ooには、奇数番目のゲートライン14oのオンパルス信号に応じて奇数番目のソースライン15oの電圧が印可され、ピクセル(画素)12oeには、奇数番目のゲートライン14oのオンパルス信号に応じて偶数番目のソースライン15eの電圧が印可され、ピクセル(画素)12eoには、偶数番目のゲートライン14eのオンパルス信号に応じて奇数番目のソースライン15oの電圧が印可され、ピクセル(画素)12eeには、偶数番目のゲートライン14eのオンパルス信号に応じて偶数番目のソースライン15eの電圧が印可される。
次に、Cs on Gate型TFTアレイの場合について説明する。
図4は、Cs on Gate型TFTアレイの構成を模式的に示している。TFT基板上には、ゲートライン14とソースライン15とが交差する部分の近傍のTFTエリア11AにTFTが設けられる。
図5は、図4に示すCs on Gate型TFTアレイの等価回路を示している。図5の等価回路では、ゲートライン14およびソースライン15は、それぞれ偶数番目と奇数番目の2つのライン群に分けて駆動する場合を示している。
奇数番目のゲートライン14oと奇数番目のソースライン15oとが交差する部分の近傍にはピクセル(画素)12ooが設けられる。ピクセル(画素)12ooの一端はTFT11ooに接続され、他端は付加容量(Cs)13ooに接続される。付加容量(Cs)13ooの他端は偶数番目のゲートライン14eに接続される。TFT11ooのドレインDはピクセル(画素)12ooに接続され、ゲートGは奇数番目のゲートライン14oに接続され、ソースSは奇数番目のソースライン15oに接続される。
同様に、奇数番目のゲートライン14oと偶数番目のソースライン15eとが交差する部分の近傍にはピクセル(画素)12oeが設けられる。ピクセル(画素)12oeの一端はTFT11oeに接続され、他端は付加容量(Cs)13oeに接続される。付加容量(Cs)13oeの他端は偶数番目のゲートライン14eに接続される。TFT11oeのドレインDはピクセル(画素)12oeに接続され、ゲートGは奇数番目のゲートライン14oに接続され、ソースSは偶数番目のソースライン15eに接続される。
また、偶数番目のゲートライン14eと奇数番目のソースライン15oとが交差する部分の近傍にはピクセル(画素)12eoが設けられる。ピクセル(画素)12eoの一端はTFT11eoに接続され、他端は付加容量(Cs)13eoに接続される。付加容量(Cs)13eoの他端は奇数番目のゲートライン14oに接続される。TFT11eoのドレインDはピクセル(画素)12eoに接続され、ゲートGは偶数番目のゲートライン14eに接続され、ソースSは偶数番目のソースライン15eに接続される。
また、偶数番目のゲートライン14eと偶数番目のソースライン15eとが交差する部分の近傍にはピクセル(画素)12eeが設けられる。ピクセル(画素)12eeの一端はTFT11eeに接続され、他端は付加容量(Cs)13eeに接続される。付加容量(Cs)13eeの他端は奇数番目のゲートライン14oに接続される。TFT11eeのドレインDはピクセル(画素)12eeに接続され、ゲートGは偶数番目のゲートライン14eに接続され、ソースSは偶数番目のソースライン15eに接続される。
したがって、ピクセル(画素)12ooには、奇数番目のゲートライン14oのオンパルス信号に応じて奇数番目のソースライン15oの電圧が印可され、ピクセル(画素)12oeには、奇数番目のゲートライン14oのオンパルス信号に応じて偶数番目のソースライン15eの電圧が印可され、ピクセル(画素)12eoには、偶数番目のゲートライン14eのオンパルス信号に応じて奇数番目のソースライン15oの電圧が印可され、ピクセル(画素)12eeには、偶数番目のゲートライン14eのオンパルス信号に応じて偶数番目のソースライン15eの電圧が印可される。
本発明のTFTアレイ検査装置は、TFTアレイに検査信号を印加することによって各ピクセルを駆動し、その駆動状態が正常であるかあるいは異常であるかによりTFTアレイの欠陥を検出する。この欠陥検査は、TFTアレイに検査信号を印加した状態において、各ピクセルの画素電極の電圧状態を検出することで行うことができる。ピクセルの画素電極の電圧検出は、全ピクセルに対して電子線を順次走査して1フレーム分の検出信号を取得する。欠陥検査では、通常この電子線走査を複数回繰り返し、複数回の繰り返しを1ゲート周期として行う。
図6はTFTアレイ検査における1ゲート周期を説明するための図である。図6では、1ゲート周期内に10フレーム分の検出信号を取得する例を示している。このとき、1ゲート周期の第1番目のフレームの初期段階において、TFTに検査信号を印加してピクセルに所定電圧を与え、この電圧状態から各フレームにおいて全ピクセルの電圧を検出する。
本発明は、第1番目のフレームの初期段階で印加した電圧を、1ゲート周期内の全フレームに亘って保持させる。例えば、全ピクセルに対して+電圧を印加した場合には、1ゲート周期内の全フレームに亘って+電圧を保持させ、この+電圧保持状態におけるピクセルの電圧変化を検出することによって欠陥検出を行う。また、全ピクセルに対して−電圧を印加した場合には、1ゲート周期内の全フレームに亘って−電圧を保持させ、この−電圧保持状態におけるピクセルの電圧変化を検出することによって欠陥検出を行う。
あるいは、また、ピクセルに対して格子状に+電圧と−電圧を印加した場合には、1ゲート周期内の全フレームに亘ってこの格子状の電圧状態を保持させ、この電圧保持状態におけるピクセルの電圧変化を検出することによって欠陥検出を行う。
欠陥検出は、1ゲート周期内の全フレームで検出した検出信号を用いて行うに限らず、何れかの1フレームで検出した検出信号あるいは複数フレームで検出した検出信号を用いて行ってもよい。
例えば、欠陥が絶縁不良である場合には、ピクセルの電圧は徐々に変化するため、1ゲート周期内の初期のフレームより後期のフレームの電圧変化が大きくなるため、1ゲート周期の最後にフレームで検出される検出信号を用いることによって欠陥検出の検出効率を向上させることができる。
以下、本発明による検査信号の信号パターン例について、図7〜図18を用いて説明する。ここでは、第1の形態〜第4の形態について説明する。
第1の形態は、Cs on Com型TFTアレイにおいて検査信号の信号パターンの1ゲート周期を+電圧保持時間のみとする形態であり、第2の形態は、Cs on Com型TFTアレイにおいて検査信号の信号パターンの1ゲート周期を−電圧保持時間のみとする形態であり、第3の形態は、Cs on Gate型TFTアレイにおいて検査信号の信号パターンの1ゲート周期を+電圧保持時間のみとする形態であり、第4の形態は、Cs on Com型TFTアレイにおいて検査信号の信号パターンをチェッカーパターンとし1ゲート周期の全フレームに亘って+電圧あるいは−電圧に保持する形態である。
[第1の形態]
はじめに、検査信号の信号パターンの第1の形態について説明する。第1の形態は、Cs on Com型TFTアレイにおいて検査信号の信号パターンの1ゲート周期を+電圧保持時間のみとする形態である。図7は検査信号例を示し、図8はピクセル波形を示し、図9はピクセルの電圧状態を示している。
図7は、本発明の1ゲート周期内における検査信号の信号パターンを示している。図7に示す検査信号の信号パターンでは、例えば、ゲートライン14(14o(図7(a)のGo)、14e(図7(b)のGe))のオンパルス信号を1ゲート周期に第1のフレームの初期段階で出力し、このときのソースライン15(15o(図7(c)のSo)、15e(図7(d)のSe)に印加される電圧を、各交差部分のピクセル(画素)12(12oo,12oe,12eo,12ee)に、各TFT11(11oo,11oe,11eo,11ee)を通して印加する。
このときの、ゲートライン14の電圧とソースライン15の電圧の組み合わせ、および電圧の切り換えによって、各ピクセル(画素)12(12oo,12oe,12eo,12ee)に+電圧(ここでは10V)を印加する。
1ゲート周期(図7の1〜10で示すフレーム期間)は任意の時間幅とすることができるが、一例として、例えば16msecとすることができる。
図7の例では、説明の便宜から1ゲート周期を1〜10の10個のフレームを備え、この全フレームに亘ってピクセル(画素)に+電圧(+10V)を保持させる。
第1のフレームの初期段階において、ゲートラインGoとゲートラインGeにオンパルス信号を発生させる(図7(a),(b))。このとき、ソースラインSoには、ゲートラインGo(Ge)のオンパルス信号と対応する期間において+電圧(+10V)を印加した後、−電圧(−14V)を印加する(図7(c))。また、ソースラインSeについても、ゲートラインGe(Go)のオンパルス信号と対応する期間において+電圧(+10V)を印加した後、−電圧(−14V)を印加する(図7(d))。
上記のオンパルス信号と印加電圧により、全フレームに亘って、ピクセル(画素)12oo,12ee,12oe,12eoは+電圧(+10V)に保持される。
図8は全フレームに亘ってピクセル(画素)に+電圧を保持させたときに、ピクセルで検出される信号波形例を示し、図9はこのときのピクセルの電圧状態を示している。
図8(a)は正常ピクセルの場合のピクセル波形を示し、図9(a)はこのときのピクセルの電圧状態を示している。正常ピクセルでは、保持されている+電圧(10V)が検出される。図8(b)〜図8(e)は欠陥ピクセルの場合のピクセル波形を示し、図9(b)〜図9(e)はこのときのピクセルの電圧状態を示している。
図8(b)はピクセルの画素電極とソースライン間がショートしたSD欠陥の場合のピクセル波形を示している。このSD欠陥では、ソースラインの電圧(−14V)によってピクセル波形電圧は(−14V)となる。図9(b)では、正常ピクセルは(+10V)を示し、SD欠陥ピクセルは(−14V)を示している。
図8(c)はピクセルの画素電極とソースライン間の絶縁不良の欠陥がある場合のピクセル波形を示している。図9(c)では、正常ピクセルは(+10V)を示し、絶縁不良ピクセルは(+10V)から(−14V)の間の電圧を示している。この絶縁不良は、画素電極とソースライン間が抵抗を有して導通状態にあり、weakな欠陥とも称される。この絶縁不良欠陥では、ソースラインの電圧(−14V)の影響によって、ピクセル波形電圧は(+10V)から徐々に(−14V)に向かって電圧が降下する。本発明では、全フレームに亘ってピクセル(画素)に+電圧を保持させることによって、1ゲート周期の長い時間に亘る電圧変化を検出するためピクセル波形電圧の変化が小さい場合であっても、検出することができる。
この電圧変化は、1ゲート周期において後期のフレームで大きくなるため、1ゲート周期の全フレームの電圧変化を検出する代わりに、後期のフレームの電圧変化のみを検出することによって欠陥を検出することができる。
図8(d)はピクセルの画素電極とCsライン間がショートしたDCs欠陥の場合のピクセル波形を示している。図9(d)では、正常ピクセルは(+10V)を示し、DCs欠陥ピクセルは(−5V)を示している。このDCs欠陥では、Csラインの電圧(−5V)によってピクセル波形電圧は(−5V)となる。なお、ここでは、Csラインの電圧を(−5V)とすることによって、正常ピクセルの電圧(+10V)との電圧差を拡大して、欠陥検出が容易となるようにしている。
図8(e)はピクセルの画素電極とゲートライン間がショートしたGD欠陥の場合のピクセル波形を示している。図9(e)では、正常ピクセルは(+10V)を示し、GD欠陥ピクセルは(−17V)を示している。このGD欠陥では、ゲートラインの電圧(−17V)によってピクセル波形電圧は(−17V)となる。
[第2の形態]
次に、検査信号の信号パターンの第2の形態について説明する。第2の形態は、Cs on Com型TFTアレイにおいて検査信号の信号パターンの1ゲート周期を−電圧保持時間のみとする形態である。図10は検査信号例を示し、図11はピクセル波形を示し、図12はピクセルの電圧状態を示している。
図10は、本発明の1ゲート周期内における検査信号の信号パターンを示している。図10に示す検査信号の信号パターンでは、例えば、ゲートライン14(14o(図10(a)のGo)、14e(図10(b)のGe)のオンパルス信号を1ゲート周期に第1のフレームの初期段階で出力し、このときのソースライン15(15o(図10(c)のSo)、15e(図10(d)のSe))に印加される電圧を、各交差部分のピクセル(画素)12(12oo,12oe,12eo,12ee)に、各TFT11(11oo,11oe,11eo,11ee)を通して印加する。
このときの、ゲートライン14の電圧とソースライン15の電圧の組み合わせ、および電圧の切り換えによって、各ピクセル(画素)12(12oo,12oe,12eo,12ee)に−電圧(ここでは−14V)を印加する。
1ゲート周期(図10の1〜10で示すフレーム期間)は任意の時間幅とすることができるが、一例として、例えば16msecとすることができる。
図10の例では、説明の便宜から1ゲート周期を1〜10の10個のフレームを備え、この全フレームに亘ってピクセル(画素)に−電圧(−14V)を保持させる。
第1のフレームの初期段階において、ゲートラインGoとゲートラインGeにオンパルス信号を発生させる(図10(a),(b))。このとき、ソースラインSoには、ゲートラインGo(Ge)のオンパルス信号と対応する期間において−電圧(−14V)を印加した後、+電圧(+10V)を印加する(図10(c))。また、ソースラインSeについても、ゲートラインGe(Go)のオンパルス信号と対応する期間において−電圧(−14V)を印加した後、+電圧(+10V)を印加する(図10(d))。
上記のオンパルス信号と印加電圧により、全フレームに亘って、ピクセル(画素)12oo,12ee,12oe,12eoは−電圧(−14V)に保持される。
図11は全フレームに亘ってピクセル(画素)に−電圧を保持させたときに、ピクセルで検出される信号波形例を示し、図12はこのときのピクセルの電圧状態を示している。
図11(a)は正常ピクセルの場合のピクセル波形を示し、図11(a)はこのときのピクセルの電圧状態を示している。正常ピクセルでは、保持されている−電圧(−14V)が検出される。図11(b)〜図11(e)は欠陥ピクセルの場合のピクセル波形を示し、図12(b)〜図12(e)はこのときのピクセルの電圧状態を示している。
図12(b)はピクセルの画素電極とソースライン間がショートしたSD欠陥の場合のピクセル波形を示している。このSD欠陥では、ソースラインの電圧(+10V)によってピクセル波形電圧は(+10V)となる。図12(b)では、正常ピクセルは(−14V)を示し、SD欠陥ピクセルは(+10V)を示している。
図11(c)はピクセルの画素電極とソースライン間の絶縁不良の欠陥がある場合のピクセル波形を示している。図12(c)では、正常ピクセルは(−14V)を示し、絶縁不良ピクセルは(−14V)から(+10V)の間の電圧を示している。この絶縁不良は、画素電極とソースライン間が抵抗を有して導通状態にあり、weakな欠陥とも称される。この絶縁不良欠陥では、ソースラインの電圧(+10V)の影響によって、ピクセル波形電圧は(−14V)から徐々に(+10V)に向かって電圧が上昇する。本発明では、全フレームに亘ってピクセル(画素)に−電圧を保持させることによって、1ゲート周期の長い時間に亘る電圧変化を検出するためピクセル波形電圧の変化が小さい場合であっても、検出することができる。
この電圧変化は、1ゲート周期において後期のフレームで大きくなるため、1ゲート周期の全フレームの電圧変化を検出する代わりに、後期のフレームの電圧変化のみを検出することによって欠陥を検出することができる。
図11(d)はピクセルの画素電極とCsライン間がショートしたDCs欠陥の場合のピクセル波形を示している。図12(d)では、正常ピクセルは(−14V)を示し、DCs欠陥ピクセルは(+5V)を示している。このDCs欠陥では、Csラインの電圧(+5V)によってピクセル波形電圧は(+5V)となる。なお、ここでは、Csラインの電圧を(+5V)とすることによって、正常ピクセルの電圧(−14V)との電圧差を拡大して、欠陥検出が容易となるようにしている。
図11(e)はピクセルの画素電極とゲートライン間がショートしたGD欠陥の場合のピクセル波形を示している。図12(e)では、正常ピクセルは(−14V)を示し、GD欠陥ピクセルは(−17V)を示している。このGD欠陥では、ゲートラインの電圧(−17V)によってピクセル波形電圧は(−17V)となる。
[第3の形態]
はじめに、検査信号の信号パターンの第3の形態について説明する。第3の形態は、Cs on Gate型TFTアレイにおいて検査信号の信号パターンの1ゲート周期を+電圧保持時間のみとする形態である。図13は検査信号例を示し、図14はピクセル波形を示し、図15はピクセルの電圧状態を示している。
図13は、本発明の1ゲート周期内における検査信号の信号パターンを示している。図13に示す検査信号の信号パターンでは、例えば、ゲートライン14(14o(図13(a)のGo)、14e(図13(b)のGe))のオンパルス信号を1ゲート周期に第1のフレームの初期段階で出力し、このときのソースライン15(15o(図13(c)のSo)、15e(図13(d)のSe)に印加される電圧を、各交差部分のピクセル(画素)12(12oo,12oe,12eo,12ee)に、各TFT11(11oo,11oe,11eo,11ee)を通して印加する。
このときの、ゲートライン14の電圧とソースライン15の電圧の組み合わせ、および電圧の切り換えによって、各ピクセル(画素)12(12oo,12oe,12eo,12ee)に+電圧(ここでは10V)を印加する。
1ゲート周期(図13の1〜10で示すフレーム期間)は任意の時間幅とすることができるが、一例として、例えば16msecとすることができる。
図13の例では、説明の便宜から1ゲート周期を1〜10の10個のフレームを備え、この全フレームに亘ってピクセル(画素)に+電圧(+10V)を保持させる。
第1のフレームの初期段階において、ゲートラインGoとゲートラインGeにオンパルス信号を発生させる(図13(a),(b))。このとき、ソースラインSoには、ゲートラインGo(Ge)のオンパルス信号と対応する期間において+電圧(+10V)を印加した後、−電圧(−14V)を印加する(図13(c))。また、ソースラインSeについても、ゲートラインGe(Go)のオンパルス信号と対応する期間において+電圧(+10V)を印加した後、−電圧(−14V)を印加する(図13(d))。
上記のオンパルス信号と印加電圧により、全フレームに亘って、ピクセル(画素)12oo,12ee,12oe,12eoは+電圧(+10V)に保持される。
図14は全フレームに亘ってピクセル(画素)に+電圧を保持させたときに、ピクセルで検出される信号波形例を示し、図15はこのときのピクセルの電圧状態を示している。
図14(a)は正常ピクセルの場合のピクセル波形を示し、図15(a)はこのときのピクセルの電圧状態を示している。正常ピクセルでは、保持されている+電圧(10V)が検出される。図14(b)〜図14(d)は欠陥ピクセルの場合のピクセル波形を示し、図15(b)〜図15(d)はこのときのピクセルの電圧状態を示している。
図14(b)はピクセルの画素電極とソースライン間がショートしたSD欠陥の場合のピクセル波形を示している。このSD欠陥では、ソースラインの電圧(−14V)によってピクセル波形電圧は(−14V)となる。図15(b)では、正常ピクセルは(+10V)を示し、SD欠陥ピクセルは(−14V)を示している。
図14(c)はピクセルの画素電極とソースライン間の絶縁不良の欠陥がある場合のピクセル波形を示している。図15(c)では、正常ピクセルは(+10V)を示し、絶縁不良ピクセルは(+10V)から(−14V)の間の電圧を示している。この絶縁不良は、画素電極とソースライン間が抵抗を有して導通状態にあり、weakな欠陥とも称される。この絶縁不良欠陥では、ソースラインの電圧(−14V)の影響によって、ピクセル波形電圧は(+10V)から徐々に(−14V)に向かって電圧が降下する。本発明では、全フレームに亘ってピクセル(画素)に+電圧を保持させることによって、1ゲート周期の長い時間に亘る電圧変化を検出するためピクセル波形電圧の変化が小さい場合であっても、検出することができる。
この電圧変化は、1ゲート周期において後期のフレームで大きくなるため、1ゲート周期の全フレームの電圧変化を検出する代わりに、後期のフレームの電圧変化のみを検出することによって欠陥を検出することができる。
図14(d)はピクセルの画素電極とゲートライン間がショートしたGD欠陥の場合のピクセル波形を示している。図15(d)では、正常ピクセルは(+10V)を示し、GD欠陥ピクセルは(−17V)を示している。このGD欠陥では、ゲートラインの電圧(−17V)によってピクセル波形電圧は(−17V)となる。
なお、Cs on Gate型TFTアレイにおいて検査信号の信号パターンの1ゲート周期を−電圧保持時間のみとする形態は、第2の形態とほぼ同様とすることができる。
[第4の形態]
次に、検査信号の信号パターンの第4の形態について説明する。第4の形態は、Cs on Com型TFTアレイにおいて検査信号の信号パターンをチェッカーパターンとし1ゲート周期の全フレームに亘って+電圧あるいは−電圧に保持する形態である。図16は検査信号例を示し、図17はピクセル波形を示し、図18はピクセルの電圧状態を示している。
図16は、本発明の1ゲート周期内における検査信号の信号パターンを示している。図16に示す検査信号の信号パターンでは、例えば、ゲートライン14o(図16(a)のGo)のオンパルス信号を1ゲート周期に第1のフレームの初期段階で出力し、このときのソースライン15o(図16(c)のSo)に印加される+10Vをピクセル(画素)12ooにTFT11ooを通して印加し、ソースライン15e(図16(d)のSe)に印加される−14Vをピクセル(画素)12oeにTFT11oeを通して印加し、次に、ゲートライン14e(図16(b)のGe)のオンパルス信号を第1のフレーム中の次の段階で出力し、このときのソースライン15o(図16(c)のSo)に印加される−14Vをピクセル(画素)12eoにTFT11eoを通して印加し、ソースライン15e(図16(d)のSe)に印加される+10Vをピクセル(画素)12eeにTFT11eeを通して印加する。
このときの、ゲートライン14の電圧とソースライン15の電圧の組み合わせ、および電圧の切り換えによって、各ピクセル(画素)12(12oo,12oe,12eo,12ee)に+電圧(ここでは10V)と−電圧(ここでは−14V)が二次元的に交互に格子状に印加される。
1ゲート周期(図16の1〜10で示すフレーム期間)は任意の時間幅とすることができるが、一例として、例えば16msecとすることができる。
図16の例では、説明の便宜から1ゲート周期を1〜10の10個のフレームを備え、この全フレームに亘ってピクセル(画素)を+電圧(+10V)あるいは−電圧(−14V)に保持する。
第1のフレームのはじめの段階で、ゲートラインGoにオンパルス信号を発生させる(図16(a))。このとき、ソースラインSoには、ゲートラインGoのオンパルス信号と対応する期間において+電圧(+10V)を印加した後、−電圧(−14V)を印加し(図16(c))、ソースラインSeには、ゲートラインGoのオンパルス信号と対応する時点において電圧(−14V)を印加する、(図16(d))。
また、第1のフレーム中の次に段階で、ゲートラインGeにオンパルス信号を発生させる(図16(b))。このとき、ソースラインSoは−14Vであり(図16(c))、ソースラインSeには、ゲートラインGeのオンパルス信号と対応する期間において+電圧(+10V)を印加した後、−電圧(−14V)を印加する(図16(d))。
上記のオンパルス信号と印加電圧により、全フレームに亘って、ピクセル(画素)12oo,12ee,12oe,12eoは+電圧(+10V)又は−電圧(−14V)に保持される。
図16は全フレームに亘ってピクセル(画素)に+電圧と−電圧を格子状に保持させたときに、ピクセルで検出される信号波形例を示し、図17はこのときのピクセルの電圧状態を示している。
図17(a)は正常ピクセルの場合のピクセル波形を示し、図18(a)はこのときのピクセルの電圧状態を示している。正常ピクセルでは、保持されている+電圧(10V)と−電圧(−14V)が検出される。図17(b)、図17(c)は欠陥ピクセルの場合のピクセル波形を示し、図18(b)〜図18(e)はこのときのピクセルの電圧状態を示している。
図17(b)は隣接するピクセル間がショートした短絡欠陥の場合のピクセル波形を示している。この短絡欠陥では、隣接するピクセルは+電圧と−電圧を加算した電圧となる。例えば、+電圧(+10V)と−電圧(−14V)が加算してピクセル波形電圧は(−4V)となる。図18(b)、(d)では、正常ピクセルは(+10V)を示し、短絡欠陥ピクセルは(−4V)を示している。なお、図18(b)は横方向に隣接する短絡欠陥の場合を示し、図18(d)は縦方向に隣接する短絡欠陥の場合を示している。
図17(c)は隣接するピクセル間の絶縁不良の欠陥がある場合のピクセル波形を示している。図18(c),(e)では、正常ピクセルは(+10V)を示し、絶縁不良ピクセルは(+10V)と(−14V)の間の電圧を示している。この絶縁不良は、隣接するピクセル間が抵抗を有して導通状態にある。この絶縁不良欠陥では、隣接するピクセルの電圧の影響によって、ピクセル波形電圧は+電圧(+10V)からの下降電圧、あるいは、−電圧(−14V)からの上昇電圧を示す。
本発明では、全フレームに亘ってピクセル(画素)に+電圧を保持させることによって、1ゲート周期の長い時間に亘る電圧変化を検出するためピクセル波形電圧の変化が小さい場合であっても、検出することができる。
この電圧変化は、1ゲート周期において後期のフレームで大きくなるため、1ゲート周期の全フレームの電圧変化を検出する代わりに、後期のフレームの電圧変化のみを検出することによって欠陥を検出することができる。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨に基づいて種々変形することが可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明は、液晶製造装置におけるTFTアレイ検査工程の他、有機ELや種々の半導体基板が備えるTFTアレイの欠陥検査に適用することができる。

Claims (6)

  1. TFT基板のTFTアレイに対して電圧を印加し、電子線照射により得られる二次電子を検出してTFTアレイの欠陥を検査するTFT基板の検査方法であって、
    TFTアレイの全ピクセルを走査する時間幅を1フレームとし、
    前記フレームを複数含む1ゲート周期において、
    ピクセルを駆動するための駆動パターンとして、前記複数のフレームの内で時間的に第1番目のフレームの初期期間において正電圧又は負電圧の一方の電圧とした後、前記第1番目のフレームの残余の期間および第2番目以降フレームにおいて前記電圧の正負を反転させる電圧パターンを備え、
    前記電圧パターンを用いて、TFTアレイのピクセルに前記第1番目のフレームの初期期間の正電圧又は負電圧の一方の電圧を印加した後、前記1ゲート周期の全時間幅に亘って前記ピクセルに印加した電圧を保持させることを特徴とする、TFT基板の検査方法。
  2. 前記第1番目のフレームの初期期間において、
    前記TFTアレイのTFTをオン状態とすることによって、TFTアレイのピクセルに前記第1番目のフレームの初期期間の正電圧又は負電圧の一方の電圧を印加し、
    前記TFTアレイのTFTをオフ状態とすることによって、前記1ゲート周期の全時間幅に亘って前記ピクセルに印加した電圧を保持させることを特徴とする、請求項1に記載のTFT基板の検査方法。
  3. 前記TFTアレイに対してゲートラインとソースラインを格子状に配列し、
    前記ゲートラインに印加するゲート信号によって、TFTアレイのTFTのオン状態とオフ状態を制御し、
    前記ソースラインに印加するソース信号によって、前記オン状態のTFTを介してピクセルに電圧パターンの電圧を印加し、印加した電圧を前記ピクセルに保持させることを特徴とする、請求項2に記載のTFT基板の検査方法。
  4. 前記ピクセルに対して付加容量を介して接続される共通ラインの電圧を負側にオフセットさせることによって、正常ピクセルと短絡欠陥ピクセルとの電圧差を増加させることを特徴とする、請求項1から3の何れか一つに記載のTFT基板の検査方法。
  5. 前記1ゲート周期が備える複数のフレームにおいて、時間的に後のフレームの走査で取得した検出信号に基づいて欠陥検出を行うことを特徴とする、請求項1から4の何れか一つに記載のTFT基板の検査方法。
  6. TFT基板のTFTアレイに対して電圧を印加し、当該電圧印加による電圧状態を電子線照射により得られる二次電子によって検出し、TFTアレイの欠陥を検査するTFT基板の検査装置であって、
    TFT基板に電子線を照射する電子線源と、
    TFT基板から放出される二次電子を検出する検出器と、
    TFT基板のTFTアレイに検査信号を生成し印加する検査信号生成部と、
    前記検出器の検出信号に基づいてTFTアレイの欠陥を検出する欠陥検出部とを備え、
    前記検査信号生成部は、
    TFTアレイの全ピクセルを走査する時間幅を1フレームとし、
    前記フレームを複数含む1ゲート周期において、
    ピクセルを駆動するための駆動パターンとして、前記複数のフレームの内で時間的に第1番目のフレームの初期期間において正電圧又は負電圧の一方の電圧とした後、前記第1番目のフレームの残余の期間および第2番目以降フレームにおいて前記電圧の正負を反転させる電圧パターンを備える検査信号を生成し、
    前記欠陥検出部は、
    前記電圧パターンを用いて、TFTアレイのピクセルに前記第1番目のフレームの初期期間の正電圧又は負電圧の一方の電圧を印加した後、前記1ゲート周期の全時間幅に亘って前記ピクセルに印加した電圧を保持させ、当該電圧保持によって取得されるピクセル電圧に基づいてピクセルの欠陥を検出することを特徴とする、TFT基板の検査装置。
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