JP2007227807A - Tftアレイの検査方法及びtftアレイ検査装置 - Google Patents

Tftアレイの検査方法及びtftアレイ検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】TFTアレイ検査において、保持時間に依存して現れる欠陥を検出する。
【解決手段】TFT基板のTFTアレイに対して電圧を印加することによりTFTアレイの欠陥を検査するTFT基板の検査方法、及びTFT基板検査装置であり、1ゲート周期内において、画素電極をプラス電位に保持する第1の期間と、画素電極をマイナス電位に保持する第2の期間の時間比率を不均等とすることによって、限られた1ゲート周期の時間内において画素電極に所定の電圧を保持される時間を長くし、これによって、長い保持時間によって出現する欠陥の検査を可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶基板等の製造過程等で行われるTFTアレイ検査工程に関し、特に、TFTアレイ検査する際のTFTアレイの駆動に関する。
液晶基板や有機EL基板等のTFTアレイが形成された半導体基板の製造過程では、製造過程中にTFTアレイ検査工程を含み、このTFTアレイ検査工程において、TFTアレイの欠陥検査が行われている。
TFTアレイは、例えば液晶表示装置の画素電極を選択するスイッチング素子として用いられる。TFTアレイを備える基板は、例えば、走査線として機能する複数本のゲートラインが平行に配設されると共に、信号線として記載する複数本のソースラインがゲートラインに直交して配設され、両ラインが交差する部分の近傍にTFT(Thin film transistor)が配設され、このTFTに画素電極が接続される。
液晶表示装置は、上記したTFTアレイが設けられた基板と対向基板との間に液晶層を挟むことで構成され、対向基板が備える対向電極と画素電極との間に画素容量が形成される。画素電極には、上記の画素容量以外に付加容量(Cs)が接続される。この付加容量(Cs)の一方は画素電極に接続され、他方は共通ラインあるいはゲートラインに接続される。共通ラインに接続される構成のTFTアレイはCs on Com型TFTアレイと呼ばれ、ゲートラインに接続される構成のTFTアレイはCs on Gate型TFTアレイと呼ばれる。
このTFTアレイにおいて、走査線(ゲートライン)や信号線(ソースライン)の断線、走査線(ゲートライン)と信号線(ソースライン)の短絡、画素を駆動するTFTの特性不良による画素欠陥等の欠陥検査は、例えば、対向電極を接地し、ゲートラインの全部あるいは一部に、例えば、−15V〜+15Vの直流電圧を所定間隔で印加し、ソースラインの全部あるいは一部に検査信号を印加することによって行っている。(例えば、特許文献1の従来技術。)
TFTアレイ検査装置は、TFTアレイに検査用の駆動信号を入力し、そのときの電圧状態を検出することで欠陥検出を行うことができる。また、液晶の表示状態を観察することによって、TFTアレイの欠陥検出を行っても良い。液晶の表示状態を観察することによってTFTアレイを検査する場合には、TFTアレイ基板と対向電極との間に液晶層を挟んだ液晶表示装置の状態で検査する他に、液晶層と対向電極を備えた検査治具をTFTアレイ基板に取り付けることによって、液晶表示装置に至らない半製品の状態で検査することもできる。
図8は、TFTアレイを検査する際に、TFTアレイに印加する検査信号の一パターン例である。従来の検査信号パターンは、1ゲート周期内において、ソースラインのプラス電圧を保持する+電圧保持時間と、マイナス電圧を保持する−電圧保持時間との時間比率を1:1として行っている。この+電圧保持時間と−電圧保持時間の切り換えは、ラインゲートにオンパルスを印加することによって行われる。このオンパルスの印加は、+電圧保持時間と−電圧保持時間の時間比率を1:1とするために、1ゲート周期内で等しい時間間隔で行う。
図8(a),図8(b)はゲートラインに印加するオンパルスを示し、ここでは、ゲートラインを偶数番目と奇数番目に区分けして印加する例であり、図8(a)は偶数ラインへの印加状態を示し、図8(b)は奇数ラインへの印加状態を示している。この1ゲート周期(図中では1〜10の番号を付し示している)は、例えば、16msec(あるいは32msec)であり、+電圧保持時間及び−電圧保持時間の時間幅はそれぞれ8msec(あるいは16msec)である。
特開平5−307192号公報
TFTアレイに含まれる電気的欠陥のうち、ソースラインに印加する電圧の保持時間に依存するものがあることが知られている。このような出現が保持時間に依存する欠陥は、保持時間が短い場合には、ほとんど正常な画素と同様な現象を示し、欠陥を検出することができない。このような欠陥を検出するには、保持時間を長くする必要がある。保持時間を長くするには、1ゲート周期の時間幅を長くする必要がある。
しかしながら、TFTアレイ検査装置により行うTFTアレイ検査工程は、一連の製造過程内のインラインプロセスで行われ、これらのプロセスはそれぞれ所定のタクトタイムが設定されているため、装置のタクトタイムに影響を与えるような長い保持時間を設定することはできない。
そのため、従来の検査信号のパターンでは、保持時間に依存して現れる欠陥を検出することができないという問題がある。
そこで、本発明は上記課題を解決して、TFTアレイ検査において、保持時間に依存して現れる欠陥を検出することを目的とする。
本発明は、TFT基板のTFTアレイに対して電圧を印加することによりTFTアレイの欠陥を検査するTFT基板の検査方法、及びTFT基板検査装置であり、1ゲート周期内において、画素電極をプラス電位に保持する第1の期間と、画素電極をマイナス電位に保持する第2の期間の時間比率を不均等とすることによって、限られた1ゲート周期の時間内において画素電極に所定の電圧を保持される時間を長くし、これによって、長い保持時間によって出現する欠陥の検査を可能とする。
本発明のTFT基板の検査方法では、1ゲート周期内において、ゲートラインに印加するTFTのゲートのオンパルス信号の時間周期を不均等とすることにより、1ゲート周期内での第1の期間と第2の期間の時間比率を不均等とする。
1ゲート周期内において、第1の期間と第2の期間のいずれを長くするかは任意に定めることができ、また、第1の期間と第2の期間のいずれをはじめの期間とするかについても任意に定めることができる。
TFTアレイが付加容量(Cs)を共通ラインに接続するCs on Com型TFTアレイである場合には、TFT基板が備える複数のゲートラインを所定のゲートラインで2つのゲートライン群に分け、TFTのゲートをオンとするパルス信号を各ゲートライン群のそれぞれに対して不均等な時間周期で同期して印加する。
例えば、TFT基板が備える複数のゲートラインを偶数番目のゲートラインからなるゲートライン群と、奇数番目のゲートラインからなるゲートライン群の2つに分け、各ゲートライン群では、TFTアレイのゲートをオンとするパルス信号をそれぞれ不均等な時間周期で印加し、また、両ゲートライン群間では同期して印加する。
また、TFTアレイが付加容量(Cs)をゲートラインに接続するCs on Gate型TFTアレイである場合には、TFT基板が備える複数のゲートラインを所定のゲートラインで2つのゲートライン群に分け、TFTのゲートをオンとするパルス信号を各ゲートライン群のそれぞれに対して前記不均等な時間周期、かつ非同期で印加する。
例えば、TFT基板が備える複数のゲートラインを偶数番目のゲートラインからなるゲートライン群と、奇数番目のゲートラインからなるゲートライン群の2つに分け、各ゲートライン群では、TFTアレイのゲートをオンとするパルス信号をそれぞれ不均等な時間周期で印加し、また、両ゲートライン群間では非同期で印加する。ここで、非周期とは、両ゲートライン群間において、同時にはゲートラインにオンパルス信号を印加せず、印加時をずらすことを意味している。
このとき、パルス信号の印加順は、例えば、はじめに偶数番目のゲートラインにパルス信号を印加して、偶数番目のゲートラインに接続される画素電極をプラス側の電位とし、次に、奇数番目のゲートラインにパルス信号を印加して、奇数番目のゲートラインに接続される画素電極をプラス側の電位とする。第1の期間が経過した後、奇数番目のゲートラインにパルス信号を印加して、奇数番目のゲートラインに接続される画素電極をマイナス側の電位に変え、次に、偶数番目のゲートラインにパルス信号を印加して、偶数番目のゲートラインに接続される画素電極をマイナス側の電位とする。その後、第2の期間が経過することで1ゲート周期が完了し、次の1ゲート周期において同様にパルス信号の印加を行う。
また、本発明のTFT基板の検査装置は、TFT基板のTFTアレイに対して電圧を印加し、当該電圧印加による電圧状態を検出することによりTFTアレイの欠陥を検査するTFT基板の検査装置であって、TFT基板に電子線を照射する電子線源と、TFT基板から放出される二次電子を検出する検出器と、TFT基板のTFTアレイに検査信号を生成し印加する検査信号生成部と、検出器の検出信号に基づいてTFTアレイの欠陥を検出する欠陥検出部とを備える。ここで、検査信号生成部は、TFTアレイの1ゲート周期内において、時間周期が不均等なオンパルス信号を生成してゲートラインに印加し、TFTのゲートのオン制御を行う。
ゲート周期内において、電圧状態を異にする保持時間の時間比率を非均等とすることで、一方の保持時間は均等な時間比率の場合よりも長くなり、長い保持時間によって発現する欠陥の検出が可能となる。
本発明によれば、TFTアレイ検査において、保持時間に依存して現れる欠陥を検出することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明のTFTアレイ検査装置の概略図である。
TFTアレイ検査装置1は、TFT基板10にアレイ検査用の検査信号を生成する検査信号生成部4と、検査信号生成部4で生成した検査信号をTFT基板10に印加するプローバ8と、TFT基板の電圧印加状態を検出する機構(2,3,5)と、検出信号に基づいてTFTアレイの欠陥を検出する欠陥検出部6を備える。
プローバ8は、プローブピンが設けられたプローバフレームを備え、TFT基板10上に載置する等によってプローブピンをTFT基板10上に形成した電極に接触させ、TFTアレイに検査信号を印加する。
TFT基板の電圧印加状態を検出する機構は種々の構成とすることができる。図1に示す構成は、電子線による検出構成であり、TFT基板10上に電子線を照射する電子線源2、照射された電子線によってTFT基板10から放出される二次電子を検出する二次電子検出器3、二次電子検出器3の検出信号を信号処理してTFT基板10上の電位状態を検出する信号処理部5等を備える。
電子線が照射されたTFTアレイは、印加された検査信号の電圧に応じた二次電子を放出するため、この二次電子を検出することによって、TFTアレイの電位状態を検出することができる。
欠陥検出部6は、信号処理部5で取得したTFTアレイの電位状態に基づいて、正常状態における電位状態と比較することによってTFTアレイの欠陥を検出する。
なお、ここでは、TFT基板の電圧印加状態を検出する機構(2,3,5)を用いてTFTアレイの欠陥を検出する構成例を示しているが、TFT基板が液晶表示装置を構成している場合には、検査信号によって液晶を駆動して、検査信号による表示パターンを表示させ、この表示状態を撮像装置で撮像して取得した撮像画像に画像処理することで欠陥検査を行う他、表示像を目視で観察してもよい。また、TFT基板がTFTアレイのみを備える段階の場合には、検査信号を印加する治具に液晶層や対向電極を設けることで一時的に液晶表示装置を構成して、上記のようにして欠陥検査を行っても良い。
検査信号生成部4は、TFT基板10上に形成されるTFTアレイを駆動する検査信号の信号パターンを生成する。この信号パターンについては後述する。
走査制御部9は、TFT基板10上のTFTアレイの検査位置を走査するために、ステージ7や電子源2を制御する。ステージ7は、載置するTFT基板10をXY方向に移動し、また、電子源2はTFT基板10に照射する電子線をXY方向に振ることで、電子線の照射位置を走査する。走査位置が検出位置となる。
なお、上記したTFTアレイ検査装置の構成は一例であり、この構成に限られるものではない。
次に、本発明のTFT基板の検査に用いる検査信号について、Cs on Com型TFTアレイの場合について図2〜図4を用いて説明し、Cs on Gate型TFTアレイの場合について図5〜図7を用いて説明する。
ここで、Cs on Com型TFTアレイは、画素電極に接続される付加容量(Cs)の一方の接続端が共通ライン(Csライン)に接続される構成であり、Cs on Gate型TFTアレイは、画素電極に接続される付加容量(Cs)の一方の接続端がゲートライン(Gateライン)に接続される構成である。
はじめに、Cs on Com型TFTアレイの場合について説明する。
図2は、Cs on Com型TFTアレイの構成を模式的に示している。TFT基板上には、ゲートライン14とソースライン15とが交差する部分の近傍のTFTエリア11AにTFTが設けられる。また、隣接するゲートライン14の間には、付加容量(Cs)を接続するCsライン16が設けられる。
図3は、図2に示すCs on Com型TFTアレイの等価回路を示している。図3の等価回路では、ゲートライン14およびソースライン15は、それぞれ偶数番目と奇数番目の2つのライン群に分けて駆動する場合を示している。
奇数番目のゲートライン14oと奇数番目のソースライン15oとが交差する部分の近傍には画素(Pixel)12ooが設けられる。画素(Pixel)12ooの一端はTFT11ooに接続され、他端は付加容量(Cs)13ooに接続される。付加容量(Cs)13ooの他端はCsライン16に接続される。TFT11ooのドレインDは画素(Pixel)12ooに接続され、ゲートGは奇数番目のゲートライン14oに接続され、ソースSは奇数番目のソースライン15oに接続される。
同様に、奇数番目のゲートライン14oと偶数番目のソースライン15eとが交差する部分の近傍には画素(Pixel)12oeが設けられる。画素(Pixel)12oeの一端はTFT11oeに接続され、他端は付加容量(Cs)13oeに接続される。付加容量(Cs)13oeの他端はCsライン16に接続される。TFT11oeのドレインDは画素(Pixel)12oeに接続され、ゲートGは奇数番目のゲートライン14oに接続され、ソースSは偶数番目のソースライン15eに接続される。
また、偶数番目のゲートライン14eと奇数番目のソースライン15oとが交差する部分の近傍には画素(Pixel)12eoが設けられる。画素(Pixel)12eoの一端はTFT11eoに接続され、他端は付加容量(Cs)13eoが接続される。付加容量(Cs)13eoの他端はCsライン16に接続される。TFT11eoのドレインDは画素(Pixel)12eoに接続され、ゲートGは偶数番目のゲートライン14eに接続され、ソースSは奇数番目のソースライン15oに接続される。
また、偶数番目のゲートライン14eと偶数番目のソースライン15eとが交差する部分の近傍には画素(Pixel)12eeが設けられる。画素(Pixel)12eeの一端はTFT11eeに接続され、他端は付加容量(Cs)13eeに接続される。付加容量(Cs)13eeの他端はCsライン16に接続される。TFT11eeのドレインDは画素(Pixel)12eeに接続され、ゲートGは偶数番目のゲートライン14eに接続され、ソースSは偶数番目のソースライン15eに接続される。
したがって、画素(Pixel)12ooには、奇数番目のゲートライン14oのオンパルス信号に応じて奇数番目のソースライン15oの電圧が印可され、画素(Pixel)12oeには、奇数番目のゲートライン14oのオンパルス信号に応じて偶数番目のソースライン15eの電圧が印可され、画素(Pixel)12eoには、偶数番目のゲートライン14eのオンパルス信号に応じて奇数番目のソースライン15oの電圧が印可され、画素(Pixel)12eeには、偶数番目のゲートライン14eのオンパルス信号に応じて偶数番目のソースライン15eの電圧が印可される。
図4は、本発明のCs on Com型TFTアレイによる1ゲート周期内における検査信号の信号パターンを示している。この信号パターンでは、例えば、ゲートライン14(14o、14e)のオンパルス信号を1ゲート周期内において不均等な時間間隔で出力することによって、画素(Pixel)12(12oo,12oe,13eo,12ee)において、プラス電圧に保持する+電圧保持時間を長く設定する。マイナス電圧に保持する−電圧保持時間は、1ゲート周期が一定時間幅であるため短くなる。
保持時間の不均等な時間比率は、例えば、3:1とすることができ、この時間比率によれば、従来に均等な時間比率と比較して保持時間を1.5倍に長くすることができる。例えば、ゲート周期が16msecの場合には、従来8msecの保持時間を12msecとすることができる。TFTアレイ検査において、保持時間に依存する欠陥は経験的に約10msec以上の保持時間で発現するため、保持時間の時間比率を3:1とすることによって、保持時間に依存する欠陥を検出することができる。なお、この保持時間の時間比率は一例であって、他の時間比率としてもよい。
図4では、説明の便宜から1ゲート周期を1〜10の10個の時間間隔で示し、この1ゲート周期において、1で示す期間と8で示す期間においてオンパルス信号を出力する例を示し、これによって、保持時間の時間比率を3:1になるように設定している。なお、図4では、ソースライン15(15o,15e)の電圧を、+電圧保持時間を設定する際のゲートライン14の電圧印加時には+10Vとし、−電圧保持時間を設定する際のゲートライン14の電圧印加時には−10Vとしている。また、Csライン16は0Vとしている。
なお、この検査信号パターンでは、TFT基板上の全ての画素は、同時に同電圧に設定される。
次に、Cs on Gate型TFTアレイの場合について説明する。
図5は、Cs on Gate型TFTアレイの構成を模式的に示している。TFT基板上には、ゲートライン14とソースライン15とが交差する部分の近傍のTFTエリア11AにTFTが設けられる。
図6は、図5に示すCs on Gate型TFTアレイの等価回路を示している。図6の等価回路では、ゲートライン14およびソースライン15は、それぞれ偶数番目と奇数番目の2つのライン群に分けて駆動する場合を示している。
奇数番目のゲートライン14oと奇数番目のソースライン15oとが交差する部分の近傍には画素(Pixel)12ooが設けられる。画素(Pixel)12ooの一端はTFT11ooに接続され、他端は付加容量(Cs)13ooに接続される。付加容量(Cs)13ooの他端は偶数番目のゲートライン14eに接続される。TFT11ooのドレインDは画素(Pixel)12ooに接続され、ゲートGは奇数番目のゲートライン14oに接続され、ソースSは奇数番目のソースライン15oに接続される。
同様に、奇数番目のゲートライン14oと偶数番目のソースライン15eとが交差する部分の近傍には画素(Pixel)12oeが設けられる。画素(Pixel)12oeの一端はTFT11oeに接続され、他端は付加容量(Cs)13oeに接続される。付加容量(Cs)13oeの他端は偶数番目のゲートライン14eに接続される。TFT11oeのドレインDは画素(Pixel)12oeに接続され、ゲートGは奇数番目のゲートライン14oに接続され、ソースSは偶数番目のソースライン15eに接続される。
また、偶数番目のゲートライン14eと奇数番目のソースライン15oとが交差する部分の近傍には画素(Pixel)12eoが設けられる。画素(Pixel)12eoの一端はTFT11eoに接続され、他端は付加容量(Cs)13eoに接続される。付加容量(Cs)13eoの他端は奇数番目のゲートライン14oに接続される。TFT11eoのドレインDは画素(Pixel)12eoに接続され、ゲートGは偶数番目のゲートライン14eに接続され、ソースSは偶数番目のソースライン15eに接続される。
また、偶数番目のゲートライン14eと偶数番目のソースライン15eとが交差する部分の近傍には画素(Pixel)12eeが設けられる。画素(Pixel)12eeの一端はTFT11eeに接続され、他端は付加容量(Cs)13eeに接続される。付加容量(Cs)13eeの他端は奇数番目のゲートライン14oに接続される。TFT11eeのドレインDは画素(Pixel)12eeに接続され、ゲートGは偶数番目のゲートライン14eに接続され、ソースSは偶数番目のソースライン15eに接続される。
したがって、画素(Pixel)12ooには、奇数番目のゲートライン14oのオンパルス信号に応じて奇数番目のソースライン15oの電圧が印可され、画素(Pixel)12oeには、奇数番目のゲートライン14oのオンパルス信号に応じて偶数番目のソースライン15eの電圧が印可され、画素(Pixel)12eoには、偶数番目のゲートライン14eのオンパルス信号に応じて奇数番目のソースライン15oの電圧が印可され、画素(Pixel)12eeには、偶数番目のゲートライン14eのオンパルス信号に応じて偶数番目のソースライン15eの電圧が印可される。
図7は、本発明のCs on Gate型TFTアレイによる1ゲート周期内における検査信号の信号パターンを示している。この信号パターンでは、例えば、ゲートライン14(14o、14e)のオンパルス信号を1ゲート周期内において不均等な時間間隔で出力することによって、画素(Pixel)12(12oo,12oe,13eo,12ee)において、プラス電圧に保持する+電圧保持時間を長く設定する。マイナス電圧に保持する−電圧保持時間は、1ゲート周期が一定時間幅であるため短くなる。
保持時間の不均等な時間比率は、例えば、Cs on Com型TFTアレイと同様に3:1とすることができ、この時間比率によれば、従来に均等な時間比率と比較して保持時間を1.5倍に長くすることができる。ゲート周期が16msecの場合には、従来8msecの保持時間を12msecとすることができる。TFTアレイ検査において、保持時間に依存する欠陥は経験的に約10msec以上の保持時間で発現するため、保持時間の時間比率を3:1とすることによって、保持時間に依存する欠陥を検出することができる。なお、この保持時間の時間比率は一例であって、他の時間比率としてもよい。
図7では、説明の便宜から1ゲート周期を1〜10の10個の時間間隔で示し、この1ゲート周期において、1で示す期間と8で示す期間においてオンパルス信号を出力する例を示し、これによって、保持時間の時間比率を3:1になるように設定している。
例えば、1で示す期間内において、はじめに奇数番目のゲートライン(Go)にオンパルス信号(+15V)を印加した後、偶数番目のゲートライン(Ge)にオンパルス信号(+15V)を印加する。この1で示す期間時におけるソースライン14(So,Se)の電圧を+10Vとすることによって、画素12の電圧を+電圧保持時間に保持する。
次に、8で示す期間内では、はじめに偶数番目のゲートライン(Ge)にオンパルス信号(+15V)を印加した後、奇数番目のゲートライン(Go)にオンパルス信号(+15V)を印加する。この8で示す期間におけるソースライン14(So,Se)の電圧を−10Vの電圧とすることによって、画素12の電圧を−電圧保持時間に保持する。
なお、この検査信号パターンでは、TFT基板上の全ての画素は、同時に同電圧に設定される。
本発明は、液晶製造装置におけるTFTアレイ検査工程の他、有機ELや種々の半導体基板が備えるTFTアレイの欠陥検査に適用することができる。
本発明のTFTアレイ検査装置の概略図である。 Cs on Com型TFTアレイの構成を模式的に示す図である。 Cs on Com型TFTアレイの等価回路図である。 本発明のCs on Com型TFTアレイによる1ゲート周期内における検査信号の信号パターンを説明するための図である。 Cs on Gate型TFTアレイの構成を模式的に示す図である。 Cs on Gate型TFTアレイの等価回路図である。 本発明のCs on Gate型TFTアレイによる1ゲート周期内における検査信号の信号パターンを説明するための図である。 TFTアレイを検査する際にTFTアレイに印加する検査信号の一パターン例である。
符号の説明
1…TFTアレイ検査装置、2…電子源、3…二次電子検出器、4…検査信号生成部、5…信号処理部、6…欠陥検出部、7…ステージ、8…プローブ、9…走査制御部、10…TFT基板、11…TFT、11A…TFTエリア、12…画素電極、13…付加容量、14…ゲートライン、15…ソースライン、16…Csライン。

Claims (5)

  1. TFT基板のTFTアレイに対して電圧を印加することによりTFTアレイの欠陥を検査するTFT基板の検査方法であって、
    1ゲート周期内において、画素電極をプラス電位に保持する第1の期間と、画素電極をマイナス電位に保持する第2の期間の時間比率を不均等とすることを特徴とする、TFT基板の検査方法。
  2. 前記1ゲート周期内において、ゲートラインに印加するTFTのゲートのオンパルス信号の時間周期を不均等とすることにより、前記第1の期間と第2の期間の時間比率を不均等とすることを特徴とする、請求項1に記載のTFT基板の検査方法。
  3. 前記TFTアレイは、付加容量(Cs)を共通ラインに接続するCs on Com型TFTアレイであり、
    TFT基板が備える複数のゲートラインを所定のゲートラインで2つのゲートライン群に分け、TFTのゲートをオンとするパルス信号を各ゲートライン群のそれぞれに対して前記不均等な時間周期で同期して印加することを特徴とする、請求項2に記載のTFT基板の検査方法。
  4. 前記TFTアレイは、付加容量(Cs)をゲートラインに接続するCs on Gate型TFTアレイであり、
    TFT基板が備える複数のゲートラインを所定のゲートラインで2つのゲートライン群に分け、TFTのゲートをオンとするパルス信号を各ゲートライン群のそれぞれに対して前記不均等な時間周期で、かつ非同期で印加することを特徴とする、請求項2に記載のTFT基板の検査方法。
  5. TFT基板のTFTアレイに対して電圧を印加し、当該電圧印加による電圧状態を検出することによりTFTアレイの欠陥を検査するTFT基板の検査装置であって、
    TFT基板に電子線を照射する電子線源と、
    TFT基板から放出される二次電子を検出する検出器と、
    TFT基板のTFTアレイに検査信号を生成し印加する検査信号生成部と、
    前記検出器の検出信号に基づいてTFTアレイの欠陥を検出する欠陥検出部とを備え、
    前記検査信号生成部は、TFTアレイの1ゲート周期内において、ゲートラインに印加するTFTのゲートのオンパルス信号の時間周期を不均等とすることを特徴とする、TFT基板の検査装置。
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