JP5212581B1 - 高Siオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法 - Google Patents

高Siオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5212581B1
JP5212581B1 JP2012550245A JP2012550245A JP5212581B1 JP 5212581 B1 JP5212581 B1 JP 5212581B1 JP 2012550245 A JP2012550245 A JP 2012550245A JP 2012550245 A JP2012550245 A JP 2012550245A JP 5212581 B1 JP5212581 B1 JP 5212581B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inclusions
less
steel
content
stainless steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012550245A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2013018629A1 (ja
Inventor
朋之 須川
晋也 山本
孝一 武内
勇人 喜多
修二 吉田
克彦 竹津
将行 渋谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2012550245A priority Critical patent/JP5212581B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5212581B1 publication Critical patent/JP5212581B1/ja
Publication of JPWO2013018629A1 publication Critical patent/JPWO2013018629A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/18Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
    • C22C38/40Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with nickel
    • C22C38/48Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with nickel with niobium or tantalum
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/001Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing N
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/04Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing manganese
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/06Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing aluminium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/18Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
    • C22C38/34Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with more than 1.5% by weight of silicon
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/18Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
    • C22C38/40Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with nickel
    • C22C38/58Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with nickel with more than 1.5% by weight of manganese

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Abstract

高温、高濃度硝酸中で安定した耐酸性と良好な耐腐食性を示す高Siオーステナイト系ステンレス鋼は、C:0.04%以下、Si:2.5〜7.0%、Mn:10%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下、N:0.035%以下、sol.Al:0.03%以下、Cr:7〜20%、Ni:10〜22%、場合によりNb、Ti、Ta、Zrの1種または2種以上:合計で0.05〜0.7%、残部:Feおよび不純物である化学組成を有し、JIS G 0555(2003)付属書1「点算法による非金属介在物の顕微鏡試験方法」に記載の方法で測定したB1系介在物の合計量が0.03面積%以下である。

Description

本発明は、高温、高濃度の硝酸環境中で使用するのに適した高Siオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法に関する。
ステンレス鋼は、硝酸中で安定な不働態皮膜を形成し、優れた耐食性を発揮する。しかし、例えば温度:80〜90℃、濃度:90質量%といった、高温、高濃度の硝酸は、極めて酸化性が強く、一般のステンレス鋼では過不働態腐食を生じる。過不働態腐食により、不働態皮膜を形成するCr23の溶出に伴う全面腐食が進行する。
この種の環境で耐食性を有する材料として、特許文献1、2により開示された高Siオーステナイト系ステンレス鋼がある。これらの高Siオーステナイト系ステンレス鋼は、過不働態領域において、シリケート(SiO2)皮膜が形成されることにより優れた硝酸耐食性を示す。
しかし、耐酸性については、大きな問題とはなっていないものの、腐食が過度に進行する場合があり、その原因等は不明な点が多く、解決を図る必要があった。
また、高Siオーステナイト系ステンレス鋼では、Si含有量が高いことから、鋼中に多くの介在物や金属間化合物が形成され、熱間の加工性を低下させる原因となっていた。これを解決するために、特許文献3には、化学組成をAl:0.05%以下(本明細書では化学組成に関する「%」は特に断りがない限り「質量%」を意味する)、O:0.003%以下に制限するとともに、1100〜1250℃で長時間のソーキングおよび/または均熱を実施してから熱間圧延を行うことによって、形成された金属間化合物を消滅させることにより、熱間加工性を改善することが開示されている。介在物はトータル量で制限し、種類別については制限していない。
特許文献4には、加工フロー耐食性を損なう酸化物の生成を防ぐために、sol.Al量を規定することが開示されているが、溶鋼中に生成する介在物について検討したものではなく、介在物起因の耐食性劣化に関する記載は全くない。一般的に、Al23等の介在物量とsol.Al量とは直接関係しないために、sol.Al量を規定するだけでは、介在物起因の問題は十分に防止できない。
特許文献5には、介在物が腐食の起点となるため、介在物を微細分散させて耐食性を向上させることが開示されている。しかし、Sの規制と熱間圧延条件の規制によりMnSの微細分散を図っているだけで、アルミナ介在物等については何も開示していない。
特許文献6には、介在物の組成を制御することによって、クラスター形状を塊状化させ、非水溶性とすることにより孔食を防ぐ発明が開示されている。しかし、このような介在物は、高温高濃度硝酸化では耐食性確保に必要なシリケート皮膜の形成を阻害する。
特許3237132号明細書 特許1119398号明細書 特開平5−51633号公報 特開平6−306548号公報 特開平4−202628号公報 特許第4025170号明細書
本発明の目的は、高Siオーステナイト系ステンレス鋼の耐酸性を安定化させ、耐腐食性が良好なオーステナイト系ステンレス鋼を提供することである。
本発明者らは、高Siオーステナイト鋼の耐酸性が安定しない理由を検討した結果、以下の知見を得た。
高温、高濃度の硝酸中では、よく知られているように、鋼表面は過不働態腐食となり、不働態皮膜のCr23が溶出し、母材の溶出が起こる。鋼中にSiを含有させることによって、一旦溶液中に溶出したSiが酸化されてSiO2となって鋼表面に再析出し、シリケート皮膜を形成することにより硝酸耐食性が示される。
この時、鋼中にAl23のように、圧延加工により変形しに難い介在物(後述するB1系介在物)が存在すると、過不働態腐食によるCr23の不働態皮膜の溶出、母材の溶出により、それら介在物が鋼表面に露出する。こうして露出した介在物は、一つの粒子の大きさが数ミクロン以上と、シリケート皮膜の厚さ(数十nm)に比べて非常に大きい。これらの介在物とSiO2との親和力が小さいため、介在物の表面だけでなく、その界面においても十分なシリケート皮膜の形成が起こらない。そのため、介在物とシリケート皮膜との間に隙間が不可避的に形成され、局部的なすきま腐食のような状況が発生し、過度の腐食が進行することになる。
JIS G 0555(2003)付属書1「点算法による非金属介在物の顕微鏡試験方法」(以下、単にJIS G 0555に記載の方法という)には、鋼の非金属介在物の顕微鏡試験方法が規定されている。介在物の種類は、熱間圧延のような加工によって粘性変形したA系介在物(硫化物のA1系、SiO2などのケイ酸塩のA2系とに細分化される)、加工方向に集団をなして不連続に並んだ粒状のB系介在物(アルミナなど酸化物系のB1系と炭窒化物系のB2系とに細分化される)、および粘性変形せずに不規則に分散したCaOなどのC系介在物とに分類される。
アルミナのようなB1系介在物は、Alの酸化により生成するが、融点が高いため、溶鋼精錬処理中も融解することなく、固体で存在する。これらの粒子は、溶鋼処理中に粒子同士の衝突時に互いに吸着して凝集し、クラスター状で成長する。個々の粒子は室温や熱延温度帯で伸延性が無いため、小さな塊状となったまま残存し、熱間圧延鋼板中に1ミクロンから数ミクロンの大きさの塊状粒子として不連続に存在する。その結果、上述した問題を生ずる。
Nb、Ti、Zr等の炭窒化物はB2系介在物として分類されるが、これらは高温、高濃度硝酸溶液中には溶解するため、前述した問題は発生しない。
CaOのようなC系介在物は、Ca処理等のCaの添加により生成する。これは比較的融点が低く、他の酸化物と共晶反応することにより、溶鋼精錬処理温度帯において、融解する。溶鋼処理中、粒子同士が衝突した場合、お互い液体として存在しているため、粒子が大きくなることで成長し、一つの粒子の大きさが数ミクロン以上となる。これらの粒子は、熱延温度帯またはそれ以下の温度では凝固して固体として存在するが、伸延性が無いため塊状粒子のままで圧延鋼板中に存在する。しかし、表層に露出したCaO介在物は、高温、高濃度の硝酸溶液には溶解するため、前述した問題は発生しない。
SiO2のようなA系介在物は、C系介在物と同様に比較的融点が低いため、溶鋼処理中に液体状態で衝突することにより数ミクロン以上の大きさに成長する。しかし、A系介在物は伸延性を有しているため、熱間圧延または冷間圧延では母材とともに延ばされ、圧延比によるが、1ミクロン以下の厚さに延ばされる。延ばされた介在物のうちA系介在物はそれ自身が不働態膜の代替として働き、硝酸耐食性を向上させる。また、特にSiO2の場合には、溶出Siから形成されたシリケート皮膜と親和性があるので、鋼の表面に露出してもシリケート皮膜の形成を阻害しない。
以上から、高温高濃度硝酸中の耐食性に影響を及ぼす主な介在物は、アルミナのようなB1系介在物であるので、その量の規制が必要であることが判明した。さらに、A2系介在物であるSiO2は、ある限度内の量であれば、硝酸耐食性の向上に有効であるので、高Siオーステナイト系ステンレス鋼中に含有させることが好ましい。
本発明は、C:0.04%以下、Si:2.5〜7.0%、Mn:10%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下、N:0.035%以下、sol.Al:0.03%以下、Cr:7〜20%、Ni:10〜22%を含有し、必要に応じて、Nb、Ti、Ta、Zrの1種又は2種以上を合計で0.05〜0.7%含有するとともに、残部がFeおよび不純物からなる化学組成を有し、かつ、JIS G 0555に記載の方法で測定したB1系介在物の合計量が0.03面積%以下であることを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼である。
本発明に係るオーステナイト系ステンレス鋼は、好ましくはJIS G 0555に記載の方法で測定したA2系介在物であるSiO2を0.06%以下の量で含有する。
本発明に係る高Siオーステナイト系ステンレス鋼は、安定化した耐酸性を示し、高温、高濃度の硝酸環境中での耐腐食性に優れている。従って、このステンレス鋼は硝酸製造プラントの構成素材として好適であるが、耐酸性を求められる他の用途にも使用できる。
図1は、B1系介在物と腐食速度との関係の一例を示すグラフである。
以下、本発明に係る高Siオーステナイト系ステンレス鋼について、添付図面も参照しながらより詳しく説明する。述の通り、鋼の化学組成に関する%は質量%である。
[鋼の化学組成]
[化学組成]
[C:0.04%以下]
Cは,鋼の強度を高める元素ではあるが、溶接部の熱影響部において粒界にCr炭化物を形成させ、鋭敏化(粒界腐食の感受性増大)の原因となるなど、耐食性を劣化させる元素である。したがって、C含有量は0.04%以下とする。C含有量は、好ましくは0.03%以下であり、さらに好ましくは0.02%以下である。
[Si:2.5〜7.0%]
Siは、濃硝酸中での耐食性を高めるために2.5%以上7%以下含有させる。硝酸中での耐食性を確保するシリケート皮膜を形成するために、Si含有量は2.5%以上とする。一方、Siを過剰に含有させるとステンレス鋼のゼロ延性温度が低下し、熱間圧延を困難にして操業阻害を生じるとともに、コストアップになるだけでなく、溶接性の低下も招く。したがって、Si含有量の上限は7%とする。Si含有量の下限は、好ましくは2.7%であり、さらに好ましくは2.8%である。また、Si含有量の上限は、好ましくは6.8%であり、さらに好ましくは6.6%である。
[Mn:10%以下]
Mnは、オーステナイト相安定化元素であり、脱酸剤としても作用するので、10%以下の量で含有させる。Mn含有量が10%を超えると耐食性の低下、溶接時の高温割れ、さらには加工性の低下を招く。Mn含有量は、5%以下であることが好ましく、2%以下であることがさらに好ましい。Mnの上記の効果を確実に得るためには、Mn含有量は0.5%以上であることが好ましく、1.0%以上であることがさらに好ましい。
[P:0.03%以下、S:0.03%以下]
P、S:両元素とも、耐食性、溶接性、Sについては特に熱間加工性に有害な元素であり、その含有量は低いほど良く、いずれも0.03%を超えるとその有害性は顕著に現れる。そこで、Pが含有量は0.03%以下、S含有量は0.03%以下とする。
[N:0.035%以下]
Nは、Nb、Ti、Ta、Zrとの親和力が高く、これらの元素によるCの固定を阻害するので、できるだけ低い方が好ましい。N含有量が0.035%を超えるとその有害性が顕著に現れる。そこで、N含有量は0.035%以下とする。N含有量は、0.020%以下であることが好ましく、0.015%以下であることがさらに好ましい。
[sol.Al:0.03%以下]
Alは、脱酸剤やスラグの還元剤として用いられるが、それ以外に、合金中に含まれているために、合金添加の際に混入する。Alは、溶鋼中の溶存酸素と反応してAl23を生成する。それ以外に、溶鋼中のSiO2介在物やスラグ中の酸化物をAlが還元することでもAl23が生成する。
前述したように、表層に露出したAl23介在物は、非水溶性であり、硝酸中での耐食性発揮に必要なシリケート皮膜の生成を阻み、すきま腐食の原因となる。それ以外にも、鋳込み中のノズル閉塞や外観不良や割れ起点や腐食起点となるへげ疵の発生原因となる。従って、本発明では、Al23介在物が主成分であるB1系介在物の量を一定以下に規制する。そのために、sol.Al含有量を0.03%以下とする。sol.Al含有量は、好ましくは0.02%以下である。Al含有量の低減は、Al含有量の低い合金を使用するなどにより実現できる。
[Cr:7〜20%]
Crは、ステンレス鋼の耐食性を確保するための基本元素であり、7〜20%とする。Cr含有量が7%未満では十分な耐食性を得られない。一方、Cr含有量が過剰となると、SiとNbの共存により多量のフェライトが析出した二相組織となって、加工性、耐衝撃性の低下を招くので、Cr含有量の上限は20%とする。Cr含有量の下限は、10%であることが好ましく、15%であることがさらに好ましい。
[Ni:10〜22%]
Niは、オーステナイト相の安定化元素であり、ゼロ延性温度を高める効果もあるので、10〜22%の量で含有させる。Ni含有量が10%未満では、オーステナイト単相とするには不十分である。Niの過剰添加は、コストアップを招くだけであり、22%以下で十分にオーステナイト単相となる。Ni含有量の上限は18%であることが好ましく、14%であることがさらに好ましい。Ni含有量の下限は11%であることが好ましく、12%であることがさらに好ましい。
[Nb、Ti、Ta、Zrの1種または2種以上:合計で0.05〜0.7%]
Nb、Ti、Ta、Zrは、いずれも、Cを固定して鋭敏化による耐食性の低下を抑制する効果があり、特に溶接熱影響部の鋭敏化抑制にも有効な元素であるため、必要に応じて含有させてもよい任意元素である。鋭敏化抑制のためには、これら1種または複数の合計含有量が0.05%以上であることが有効である。また、これら1種または複数の合計含有量が0.7%を超えると、加工性、耐食性を劣化させる。したがって、Nb、Ti、Ta、Zrから選んだ1種または2種以上を含有させる場合、その合計含有量を0.05%以上0.7%以下とする。この合計含有量の下限は好ましくは0.3%である。
鋼の化学組成において、上記元素以外の残部はFeおよび不純物である。
[介在物]
本発明において介在物の量はいずれもJIS G 0555に記載の方法に従って測定した量である。また、介在物の量(%)はいずれも面積%である。測定は、上記規格に規定された方法に従い、60視野測定して、その平均値を介在物量とする。
[B1系介在物の合計量:0.03%以下]
本発明に係る高Siオーステナイト系ステンレス鋼の場合、化学組成からみて、B1系介在物はほとんどがアルミナ(Al23)である。鋼材の表層に露出したAl23介在物は、非水溶性であり、硝酸中で耐食性を発揮するシリケート皮膜の生成を阻み、すきま腐食の原因となる。それ以外にも、溶鋼中のAl23系介在物は、ノズル閉塞を引き起こし、鋳込み作業の阻害の原因となる。また、鋳片中に残存した介在物は、圧延により疵となり、見た目に悪いだけでなく、加工中や使用中に割れの起点となるために、疵除去の工程が必要となってくる。したがって、これらを改善するためには、B1系介在物の量を0.03%以下とする。この量は好ましくは0.025%以下である。
[A2系介在物のSiO2量:0.06%以下]
上述したように、SiO2のようなA2系介在物は、C系介在物と同様に比較的融点が低いため、溶鋼処理中に数ミクロン以上の大きさに成長する。しかし、伸延性を有しているために、熱間圧延または冷間圧延では母材とともに延ばされ、圧延比にもよるが、1ミクロン以下の厚さに延ばされる。また、鋼板中に存在するSiO2のようなA2系介在物は、非常に薄く、不働態皮膜の代替として働く。しかし、A2系介在物のSiO2が0.06%を超えて存在すると、B1系介在物と同様、加工への悪影響が生じる。
以上から、A2系介在物であるSiO2が0.06%以下の量で存在することにより、耐硝酸腐食性が十分に確保されるので、0.06%以下の量でこの介在物を含有させることが好ましい。この介在物の含有量は、より好ましくは0.001%以上0.06%以下とする。
2系介在物であるSiO2を特定する方法は、目視での判定である。A1系介在物である硫化物介在物は薄い色であるのに対し、SiO2介在物は色が濃黒色であるので、SiO2介在物を目視で特定することができる。
なお、C系介在物に分類される介在物の中には、溶鋼中のAl濃度が高くなると、SiO2やCaO等と複合酸化物または混合酸化物を形成する場合がある。これらの混合酸化物は、CaO等が主体のC系介在物とは外見上大差なく、元素分析を行わなければ見分けが困難である。この酸化物の結晶構造は不明であるが、高温、高濃度の硝酸溶液中においては溶解しSiO2のみが残る。この介在物は10μm以上の大きさがあり、高温、高濃度硝酸溶液中で空洞が形成され、すきま腐食が進行し耐食性を劣化させる。
したがって、これらの複合/混合酸化物の量も制限することが好ましいが、この種の介在物はCaO等が主体のC系介在物と外見上区別がつかないこと、およびB1系介在物が増えると前記の複合/混合介在物も増えるために、本発明では、B1系介在物の含有量を制限することによって、間接的に前記複合/混合介在物の量も規制されることになり、目的とする効果が達成される。
[製造方法]
本発明に係る高Siオーステナイト系ステンレス鋼を確実に製造することができる方法を次に説明する。ただし、上記の化学組成および介在物により特定される本発明に係るステンレス鋼を製造することができる限り、他の製造方法を採用することも可能である。
溶鋼中のAl23は、(1)式に示すように、溶残酸素が存在する状態でAlを添加することにより生成する。
2Al+3O → Al23 ・・・ (1)
また、Alに比べて酸化性の弱い元素から生成された酸化物の介在物が存在する状態でAlを投入した場合、(2)式に示すようにAlがそれを還元してAl23が生成する。
2Al+3MxO → 3xM+Al23 ・・・ (2)
高Si鋼の場合、大量にSiを投入することにより溶鋼中にSiO2介在物が大量に生成する。そこへAlを投入した場合、(2)式に示すAlによる還元反応が起こり、(3)式に示す反応が起こる。
4Al+3SiO2 → 3Si+2Al23 ・・・ (3)
そこで、高Si鋼では、大量にSiを投入した後、SiO2を鋼中に残存させ、Al量を規定することにより、上記(3)式の反応によるAl23介在物の生成を抑える。しかし、この手法でAl23介在物の生成をある程度抑えることは可能であるが、求められる耐食性を得るには不十分である。従って、Al量の制限に加え、Al23介在物量も制限する必要があり、そのために介在物浮上分離処理を行うことが必要となる。
上記(3)式の反応によるAl23介在物の生成を抑えるためには、Alの投入量を規制または無添加とするだけでなく、Si源として使用するSi合金などにもAlが含まれているため、Al含有量の少ない合金を選択して使用する必要がある。
本発明に係る高Siオーステナイト系ステンレス鋼を製造する際の鋼精錬段階における操業上望ましい条件を以下に示す。
まず、電気炉においてスクラップや合金の溶解を行うが、原料を十分厳選し、極力Al濃度低いものを用いる。スクラップにおいては、Alの混入が無いよう注意する。
その後、精錬工程として、まずAOD(argon oxygen decarburization)炉、次にVOD(vacuumm oxygen decarburization)炉で脱炭処理する。
AODよる脱炭では、酸素ガスを用いて溶鋼中のCをCOガスとして系外除去する。その際、同時にクロムの酸化も進行するが、アルゴンガスを混合してCOガスの分圧を下げることにより、クロムの酸化を抑えつつ脱炭を行う。
それでも一部のクロムは酸化し、スラグ中へCr23として移行する。クロムは高価な元素であるため、処理終了後、還元剤を用いて溶鋼へ還元する。一般に還元剤として、AlまたはFe−Si合金を用いて還元させている。しかし、本発明の場合、高温高濃度硝酸中の耐食性を劣化させるアルミナ介在物の生成を抑制するために、Alの投入を制限する必要がある。そこでAODにおいて、還元時にはAlを用いずFe−Si合金のみを用いて還元を実施する。
ここで用いるFe−Si合金は、極力低Alの合金を用いる。通常用いる安価なFe−Si合金には、合金の製造過程で用いるAlが1%程混入している。しかし、本発明で特定するB1系介在物レベルを達成するためには、Fe−Si合金コストが約2倍となってしまうが、Al分が約0.1%程度の高価な低AlのFe−Si合金を使用する。
さらに、還元後のスラグにはアルミナが含まれている。このスラグ中のアルミナが以降の工程で還元されて鋼中にAlとして含まれ、このAlがSiO2系介在物等を還元してAl23系介在物を生成してしまうことを避けるため、AODでの還元終了後に除滓を入念に行うことにより、スラグ中のアルミナを物理的に系外に除外する。
AODでの還元後、通常の操業では、発生スラグを地金表層が7割程度顔を出す状態まで除滓し、地金表層3割程度のスラグを残す。これは、除滓とともに系外へ排出される地金のロスによる歩留り悪化を防止するためである。しかし、本発明では、スラグ中のアルミナが溶鋼へAlとして還元され、これがSiO2系介在物と反応してAl23系介在物を生成してしまうことを避けるため、地金が9割以上表層に顔を出すまで除滓を徹底して行う。
その後、VODにより、さらにCを系外除去するため酸素ガスを用いて溶鋼中のCをCOガスとして系外除去する。系の真空引きを行い、圧力を低減させることでCOガスの分圧を下げてクロムの酸化を抑えつつ脱炭を行う。その後、スラグ中に酸化分離されたクロム酸化物の還元を兼ねながら、高温高濃度硝酸中での耐食性を確保するために、所定値までSiを添加する目的で、Fe−Si合金の投入を行う。この際も同様に、低AlのFe−Si合金中を用いる必要がある。低AlのFe−Si合金を用いることにより、Al値が規定値以下となる。
VOD処理後、取鍋内にて最終成分と溶鋼温度の調整を行う。この取鍋精錬時に、所望の成分値に調整するために、ここでも低AlのFe−Si合金を投入する。その時、スラグ中に少ないながらも残存していたアルミナが、Fe−Si合金により還元されて鋼中にAlとして溶存した後、このAlがSiO2等の介在物やスラグを還元することにより再酸化されてAl23介在物の生成が起こる。それを防ぐため、シュノーケルを用いて滓切りを実施し、投入中のFe−Si合金がスラグに直接触れないような処置を行う。溶鋼に比べて、Fe−Si合金中のSi濃度は10倍以上高く、Siによる還元性が高い。溶鋼中にある2.5〜7%程度のSiでは還元されないスラグ中のAl23レベルでも、Siを数10%含有するFe−Si合金では還元してしまう。還元されたAlは、スラグや介在物により再酸化され、有害なAl23系介在物を生成させてしまう。従って、この再酸化を防止するには、Fe−Si合金投入時にスラグとの直接な接触を避けることが有効である。
その後、CC(連続鋳造設備)にて鋳造する。取鍋精錬の終了後から鋳込み開始までの時間を長くして介在物の浮上促進を図ったり、鋳込み速度の低減や電磁攪拌の活用により、介在物の凝集粗大化等による浮上分離を促進することが、アルミナ介在物の低減に効果的である。
この製造方法によって、sol.Al:0.03%以下、かつB1系介在物の合計が0.03%以下と、いずれもこれまでには存在しなかった程度まで低減され、高温、高濃度硝酸中で安定した耐酸性と良好な耐腐食性を示す、本発明に係る高Siオーステナイト系ステンレス鋼が提供される。
次に、実施例を参照しながら、本発明をさらに具体的に説明する。
表1に示す組成の溶鋼を、電気炉−AOD−VOD−取鍋精錬−連続鋳造により200mm厚のスラブを製造し、その鋳片を所定の大きさに切断し、熱間圧延により6mm厚の板とした。その際の主な製造条件は、表1に示すとおりである。こうして製造された供試鋼1〜12について、表面を酸洗によりスケールを除去した後、腐食試験に供した。
腐食試験は60℃の98%濃硝酸に700時間浸漬することにより実施した。浸漬前後の試験片の質量から算出した腐食速度を、前述した方法で求めた供試鋼のB1系およびA2系介在物の量とともに、表1に併記する。なお、A2系介在物としては、前述した目視による方法でSiO2介在物の量を測定した。
Figure 0005212581
図1には、B1系介在物と腐食速度との関係の一例をグラフで示す。なお、図1では、供試鋼5、6、7、12はプロットしていない。
発明例である供試鋼1〜3は、腐食速度が0.1g/m2・hr未満であり、良好であった。
比較例をみると、供試鋼4は、通常のFeSi合金を使用したことにより、sol.Al含有量が上限値を超え、B1系介在物も上限値を超えたため、腐食速度が大きい。
供試鋼5は、Cr含有量が本発明の下限値を外れており、腐食速度が著しく大きい。
供試鋼6は、Si含有量が本発明の下限値を外れている。通常のFeSi合金を使用してもAlのピックアップは少ないが、低Siであるがゆえに腐食速度が著しく大きい。
供試鋼7は、N含有量が上限値を外れているため、腐食速度が大きい。
供試鋼8は、AOD後の除滓が不十分な例である。スラグ中のアルミナが次工程にて一部還元され、溶鋼中のsol.Al含有量がピックアップした結果、本発明の上限値を外れ。それに伴って、B1系介在物も上限値を外れたため、腐食速度が大きい。
供試鋼9は、取鍋精錬での最終成分調整時にシュノーケルを用いなかったため、投入したFeSi合金中の高濃度Siにより、スラグ中のアルミナが還元され、溶鋼中のsol.Al含有量が上限値を外れた。それにより、B1系介在物も上限値を外れたため、腐食速度が大きい。
供試鋼10は、取鍋精錬処理後から鋳込み開始までの時間が短く、介在物の浮上分離が不十分であった。そのため、B1系介在物が上限値を外れ、腐食速度が大きい。
供試鋼11は、鋳込み速度が速いため、介在物の浮上分離が不十分となり、B1系介在物が本発明の上限値を外れた。そのため、腐食速度が大きい。
供試鋼12は、取鍋精錬処理後から鋳込み開始までの時間が短く、介在物の浮上分離が不十分であった。sol.Al含有量が充分小さいため、B1系介在物は上限値以下であったが、A2系介在物が上限を外れた。そのため、腐食速度が大きい。

Claims (3)

  1. 質量%で、C:0.04%以下、Si:2.5〜7.0%、Mn:10%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以下、N:0.035%以下、sol.Al:0.03%以下、Cr:7〜20%、Ni:10〜22%、Nb、Ti、Ta、Zrの1種または2種以上:合計で0〜0.7%、残部:Feおよび不純物の化学組成を有し、かつJIS G 0555(2003)付属書1「点算法による非金属介在物の顕微鏡試験方法」に記載の方法で測定したB1系介在物の合計量が0.03面積%以下であることを特徴とするオーステナイト系ステンレス鋼。
  2. 前記化学組成が、質量%で、Nb、Ti、Ta、Zrの1種または2種以上を合計で0.05〜0.7%含有する請求項1に記載のオーステナイト系ステンレス鋼。
  3. JIS G 0555(2003)付属書1「点算法による非金属介在物の顕微鏡試験方法」に記載の方法で測定したA2系介在物であるSiO2を0.06%以下有する、請求項1または2に記載のオーステナイト系ステンレス鋼。
JP2012550245A 2011-07-29 2012-07-26 高Siオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法 Active JP5212581B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012550245A JP5212581B1 (ja) 2011-07-29 2012-07-26 高Siオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011166365 2011-07-29
JP2011166365 2011-07-29
PCT/JP2012/068906 WO2013018629A1 (ja) 2011-07-29 2012-07-26 高Siオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法
JP2012550245A JP5212581B1 (ja) 2011-07-29 2012-07-26 高Siオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5212581B1 true JP5212581B1 (ja) 2013-06-19
JPWO2013018629A1 JPWO2013018629A1 (ja) 2015-03-05

Family

ID=47629154

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012550245A Active JP5212581B1 (ja) 2011-07-29 2012-07-26 高Siオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US9243314B2 (ja)
EP (1) EP2738281B1 (ja)
JP (1) JP5212581B1 (ja)
KR (1) KR101597060B1 (ja)
CN (1) CN103842547B (ja)
WO (1) WO2013018629A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016052639A1 (ja) * 2014-10-01 2016-04-07 新日鐵住金株式会社 ステンレス鋼材
JP6341053B2 (ja) * 2014-10-20 2018-06-13 新日鐵住金株式会社 複合非金属介在物を含有する高Siオーステナイト系ステンレス鋼
JP6288397B1 (ja) * 2016-05-13 2018-03-07 新日鐵住金株式会社 オーステナイト系ステンレス鋼
TWI654042B (zh) 2017-02-21 2019-03-21 日商新日鐵住金股份有限公司 鋼之熔製方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5737669B2 (ja) * 1973-10-30 1982-08-11
JPH05287460A (ja) * 1992-04-10 1993-11-02 Nkk Corp 耐硝酸腐食特性に優れたオーステナイトステンレス鋼
JPH06256911A (ja) * 1993-03-03 1994-09-13 Nkk Corp 冷間における加工若しくは変形後の耐硝酸腐食性に優れたオーステナイトステンレス鋼
JPH08144020A (ja) * 1994-11-24 1996-06-04 Sumitomo Metal Ind Ltd オ−ステナイト系ステンレス鋼
JP3237132B2 (ja) * 1991-07-12 2001-12-10 住友化学工業株式会社 溶接部の靱性、耐食性に優れた濃硝酸用ステンレス鋼

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5737669A (en) 1980-08-14 1982-03-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd Air conditioning equipment
JPS62290848A (ja) 1986-06-09 1987-12-17 Kobe Steel Ltd 高強度、耐疲労性に優れたオ−ステナイト系スンレス鋼線材
CN87102390B (zh) * 1987-04-01 1988-01-27 冶金工业部钢铁研究总院 耐浓硫酸不锈钢
JPH01119398A (ja) 1987-10-30 1989-05-11 Akua Runesansu Gijutsu Kenkyu Kumiai 水処理装置
JPH04202628A (ja) 1990-11-30 1992-07-23 Nippon Steel Corp 耐食性に優れたオーステナイト系ステンレス鋼薄板の製造方法
DE4118437A1 (de) * 1991-06-05 1992-12-10 I P Bardin Central Research In Hochsiliziumhaltiger, korrosionsbestaendiger, austenitischer stahl
JPH0551633A (ja) * 1991-08-27 1993-03-02 Nippon Steel Corp 高Si含有オーステナイト系ステンレス鋼の製造方法
JPH06306548A (ja) 1993-04-26 1994-11-01 Nippon Steel Corp 熱間加工性に優れた耐硝酸オーステナイト系ステンレス鋼
JPH1119398A (ja) 1997-07-02 1999-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 衣類乾燥機
KR100429158B1 (ko) 1999-10-20 2004-04-28 주식회사 포스코 오스테나이트계 스테인레스강의 탈산방법
CN1111613C (zh) * 2000-02-01 2003-06-18 北京科冶钢材有限责任公司 耐浓、稀硝酸腐蚀的高硅奥氏体不锈钢
JP4176471B2 (ja) 2000-12-14 2008-11-05 義之 清水 高珪素ステンレス鋼
JP4025170B2 (ja) 2002-10-29 2007-12-19 日本冶金工業株式会社 耐食性、溶接性および表面性状に優れたステンレス鋼およびその製造方法
CN102639742B (zh) * 2009-11-18 2016-03-30 新日铁住金株式会社 奥氏体系不锈钢板及其制造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5737669B2 (ja) * 1973-10-30 1982-08-11
JP3237132B2 (ja) * 1991-07-12 2001-12-10 住友化学工業株式会社 溶接部の靱性、耐食性に優れた濃硝酸用ステンレス鋼
JPH05287460A (ja) * 1992-04-10 1993-11-02 Nkk Corp 耐硝酸腐食特性に優れたオーステナイトステンレス鋼
JPH06256911A (ja) * 1993-03-03 1994-09-13 Nkk Corp 冷間における加工若しくは変形後の耐硝酸腐食性に優れたオーステナイトステンレス鋼
JPH08144020A (ja) * 1994-11-24 1996-06-04 Sumitomo Metal Ind Ltd オ−ステナイト系ステンレス鋼

Also Published As

Publication number Publication date
KR20140040864A (ko) 2014-04-03
EP2738281A1 (en) 2014-06-04
JPWO2013018629A1 (ja) 2015-03-05
US20140294659A1 (en) 2014-10-02
EP2738281B1 (en) 2018-02-28
US9243314B2 (en) 2016-01-26
EP2738281A4 (en) 2015-04-15
KR101597060B1 (ko) 2016-02-23
CN103842547B (zh) 2016-09-14
CN103842547A (zh) 2014-06-04
WO2013018629A1 (ja) 2013-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6005234B1 (ja) 疲労特性に優れた高強度ステンレス鋼板およびその製造方法
WO2022220242A1 (ja) 耐溶接高温割れ性に優れた高Ni合金
JP6869142B2 (ja) ステンレス鋼板およびその製造方法
JP6842257B2 (ja) Fe−Ni−Cr−Mo合金とその製造方法
JP5212581B1 (ja) 高Siオーステナイト系ステンレス鋼の製造方法
JP2019178363A (ja) 製造性に優れた高Si含有のオーステナイト系ステンレス鋼
CA2868278C (en) Cost-effective ferritic stainless steel
JP5708349B2 (ja) 溶接熱影響部靭性に優れた鋼材
JP2018015794A (ja) 低炭素鋼薄肉鋳片の製造方法および低炭素鋼薄肉鋳片、並びに低炭素鋼薄鋼板の製造方法
JP7187604B2 (ja) 耐溶接高温割れ性に優れた高Ni合金
JP6341053B2 (ja) 複合非金属介在物を含有する高Siオーステナイト系ステンレス鋼
JP2007177259A (ja) 原子力用オーステナイト系ステンレス鋼およびその製造方法
JP2018114528A (ja) 鋼の連続鋳造鋳片およびその製造方法
JP6191783B2 (ja) ステンレス鋼材
JP6288397B1 (ja) オーステナイト系ステンレス鋼
TWI764512B (zh) 肥粒鐵系不鏽鋼
JP7187606B2 (ja) 耐溶接高温割れ性に優れた高Ni合金
JP3535026B2 (ja) 介在物性欠陥の少ない薄鋼板用鋳片およびその製造方法
JP3444255B2 (ja) 鋳造品およびその製造方法
WO2024085002A1 (ja) 表面性状に優れたFe-Cr-Ni系合金およびその製造方法
JP2015196193A (ja) 靭性および孔食性に優れた鋼管用鋳片の連続鋳造方法
JPH02228450A (ja) 鋳造用合金
CN117102657A (zh) 一种不锈钢易焊接高强钢复合坯料、复合材料及制备方法
CN116171334A (zh) 耐疲劳特性优异的析出硬化型马氏体系不锈钢

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130129

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5212581

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160308

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250