JP2018114528A - 鋼の連続鋳造鋳片およびその製造方法 - Google Patents

鋼の連続鋳造鋳片およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】結晶粒が微細な鋼の連続鋳造鋳片、およびその連続鋳造方法を提供する。【解決手段】Ag:0.0001%〜0.005%を含有し、さらに希土類元素(REM)を0.001%〜0.01%、Zr:0.001%〜0.01%のうちの1種または2種を含有するとともにAg%/(REM%+Zr%)が0.1〜0.4を満たす成分を含有する鋼の連続鋳造鋳片であって、REMあるいは/およびZrとAgを含有する介在物の最大円相当直径が5μm以下である。これにより、連続鋳造鋳片の結晶粒径を5mm未満に微細化できる。希土類元素、Zrの塊をRH真空槽内あるいは取鍋内の溶鋼に添加した後、タンディッシュ内あるいは鋳型内の溶鋼にAgを内包する鉄被覆ワイヤーあるいはAgの粒を添加することにより、上記連続鋳造鋳片を製造することができる。【選択図】なし

Description

本発明は、結晶粒が微細な鋼の連続鋳造鋳片、およびその製造方法に関する。
鋼材のうちで厚板材は、主として建築、土木、建設機械、造船、パイプ、タンク、海洋構造物などの構造用鋼材として使用されている。これらの構造物は、鋼材同士をボルト締め、あるいは溶接により固定して組み合わされている。このうち、溶接による固定では、厚板母材自体に熱を付与することから、母材の強度や靭性などの機械的特性を劣化させるおそれがあり、これらに関して従来から多くの研究が行われてきた。特に、最近では、大入熱溶接が行われるようになったことから、溶接熱影響部(以下、「HAZ」とも記す)の靱性低下への対応策が大きな課題となっている。
大入熱溶接時の鋼材HAZの靱性に注目した技術については、従来から多くの提案がなされている。
例えば、特許文献1には、TiNが固溶するように1250〜1400℃の温度範囲に加熱した後、圧延または鍛造加工するか、あるいは次いで1150℃以下の温度で再加熱することにより、固溶TiNを微細なTiNとして分散再析出させ、HAZのオーステナイト粒を微細化して靱性を向上させる大入熱溶接用鋼材の製造方法が開示されている。しかしながら、Ti窒化物は、HAZの中で最高到達温度が1400℃を超える溶接金属との境界近傍ではほとんどが固溶するので、靱性向上効果が低下するという問題があり、大入熱溶接において要求される靱性を確保することが困難である。
このような溶接部近傍の靱性を改善する技術として、例えば、特許文献2に開示されているように、TiO、Ti23のいずれか一種または二種の複合した結晶相を含む酸化物系介在物を含有させる方法が、鋼の大入熱溶接時のHAZの靱性向上に有効である。しかし、Ti酸化物は粗大化や凝集合体を生じやすいため、Ti酸化物系の粗大介在物が生成し、このような粗大な介在物が形成されると、逆にHAZの靱性が低下するという問題が生じる。
この問題の解決技術として、例えば、特許文献3には、Ti−Mg系の酸化物を分散させる技術が開示されている。すなわち、0.5〜5μmの大きさでTiとMgの含有量の和が15重量%以上である酸化物が30個/mm2以上存在し、同時に0.05〜0.5μmの大きさの酸化物が5000個/mm2以上存在する溶接熱影響部靱性の優れた鋼板である。特許文献3によれば、Ti−Mg系の酸化物を分散させることができ、大入熱溶接時のHAZの靱性向上を達成できたとされている。しかしながら、最近の超大入熱溶接においては、HAZの温度が一層高温となることから、鋼材組織を微細に維持することが困難であり、この技術を以てしても靱性の改善は充分とはいえない。
特許文献4には、溶鋼中に希土類元素(REM)とZrを複合添加することによって、1400℃レベルの高温に達しても鋼材中に固溶消失しないため、小〜中入熱溶接に限らず大入熱溶接を行っても溶接熱影響部(HAZ)の靭性劣化を防止することが可能な技術が開示されている。また、この技術によれば、鋼材に含まれる固溶REM量と固溶Zr量を極力低減することで、HAZ靭性のバラツキを抑えることができる。しかしながら、添加元素をRH、取鍋などへ一括添加することで、連続鋳造鋳片の全長に渡って濃度が均等であること、生成した酸化物の凝集による粗大化の観点が考慮されておらず、鋳片の均一性を確保することが困難である。
上述した技術は、加熱された鋼材の組織の粗大化を抑制する方法として、溶鋼中に金属元素を添加する方法である。この技術は、連続鋳造時の冷却過程における結晶粒の粗大化抑制にも有用な技術である。連続鋳造中の鋳片固相の結晶粒が粗大になると、特に曲げ矯正時に表面割れが発生するだけでなく、近年の高強度化のためマンガンなどの元素が高濃度に添加されているため、鋳片の冷却過程で割れを発生する場合がある。このような現象を防止するためには、結晶粒の粗大化抑制が有効である。
このような効果を確保するには、溶鋼中に添加された金属元素が凝固後の鋳片内において均一に分散している必要がある。その中でも特に、融点の高い金属元素を歩留まりよく、しかも鋳造鋳片全体に渡って一定濃度になるように添加することは困難である。例えば、高温で安定な酸化物を形成する添加元素として、希土類元素、ZrやCeが上げられる。
Zrの融点は1852℃であり、溶鋼の温度よりも高く、溶鋼中に溶解するのに時間が掛かり、例えばRH内に添加しても処理時間を要し、操業を妨げることになる。また、溶鋼中の酸素と反応して高融点のZr酸化物を作り、時間とともにこの酸化物が粗大化し鋳造後の鋳片の機械的特性の劣化の起点になってしまう。Ceの融点は799℃と溶鋼温度よりも低く、溶解させることは比較的容易であるが、溶鋼中の酸素と反応して溶鋼よりも融点が高く、しかも比重の大きなCe酸化物を形成する。比重の大きな酸化物は、溶鋼中で沈降することから、鋳片全体に渡って均等に添加することが困難になる。
特許文献5には、鋼中にAg及びMg、またはこれらに加えてBiを添加することにより、鋼材の再加熱時におけるオーステナイト結晶粒の成長を抑制する発明が開示されている。
特公昭55−26164号公報 特開昭61−79745号公報 特開平11−124652号公報 特開2008−291347号公報 特開2007−154290号公報
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、結晶粒が微細な鋼の連続鋳造鋳片、およびその製造方法を提供することを課題とする。その第一の課題は、結晶粒が微細な連続鋳造鋳片を提供することにある。また、第二の課題は、結晶粒が微細な鋳片を得るために必要な金属元素を溶鋼中に効率よく添加し、連続鋳造スラブ内に均一に分散させることのできる連続鋳造鋳片の製造方法を提供することにある。
連続鋳造過程において鋳片凝固相の結晶粒が粗大になると、鋳片に表面割れ、特に曲げ矯正時に表面割れが発生してしまう。近年、鋼材の高強度化が図られ、このために溶質元素、特にマンガンの濃度が高められ連続鋳造鋳片の冷却過程において割れが発生する場合がある。これらの割れを抑制するには、連続鋳造過程における結晶粒の粗大化を抑制することが有効であり、ピン止め粒子を鋳片内に均一に微細分散させることで可能になる。なお、連続鋳造鋳片において結晶粒の粗大化を抑制するには、凝固完了後の高温の領域からピン止め効果を発揮する必要があり、ピン止め粒子自体が高温で安定であることが必要である。このようなピン止め粒子としては希土類元素酸化物やZr酸化物を中心とした介在物粒子がよい。ただ、ピン止め効果を連続鋳造鋳片の全長に渡って発揮させるには、これらの粒子を微細でかつ均一に連続鋳造鋳片に分散させることができるかが肝要になる。
ただし、希土類元素やZrと溶鋼中の酸素とが反応して生成した酸化物は融点が高く、凝集し易く粗大化し易いことから、ピン止め効果が低減あるいは失われてしまうことになる。
粗大な酸化物は連続鋳造鋳片内に取り込まれると割れの起点になり、欠陥を発生させることになる。これらを抑制するには、いったん溶鋼中で生成した希土類元素やZrの酸化物の融点を溶鋼温度よりも低下させることが有効と考えられる。これにより粗大化した酸化物を分断させ、微細な介在物にすることができる。また、この微細になった介在物を含む溶鋼を直ちに鋳造して固化することができれば、微細な介在物の凝集、粗大化も抑制でき、ピン止め効果が発揮される連続鋳造鋳片の製造が可能になる。
これには、希土類元素やZrに加えて、Agを添加することが有効であることを見出した。ただし、希土類元素やZrとAgをそれぞれ単体で同時に添加する場合、それぞれが溶鋼中の酸素と反応して単独で酸化物を生成するため、希土類元素やZrとAgの相乗効果を得ることが難しい。また、希土類元素やZrとAgの合金や各単独粒子の結合体を予め作製して添加する場合、製造コストが掛かる。
また、Agは高価であるため、製造コストを抑えるには必要最小限の添加量にする必要があり、効率良く添加することがポイントになる。
これには、希土類元素あるいはZrについてはタンディッシュに到達する前の取鍋内又はRH真空槽内の溶鋼に添加し、Agについてはタンディッシュ内あるいは鋳型内の溶鋼に添加し、Agを添加する工程における溶鋼中の希土類元素あるいはZrの濃度に合わせた含有量としてAgを添加することが望ましいことが判明した。さらに、タンディッシュ内や鋳型内における溶鋼流動を利用して、希土類元素やZrの酸化物の再溶融や分断させることができ粗大化が抑制できる。
本発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、その要旨とするところは以下のとおりである。
(1)成分組成が質量%で、C:0.05%〜0.3%、Si:0.05%〜0.4%、Mn:0.2%〜3.0%、P:0.02%以下、S:0.003%以下、Al:0.1%以下、N:0.001%〜0.01%、Ag:0.0001%〜0.005%を含有し、さらに希土類元素(REM)(Ce、La、Nd、Pr)を0.001%〜0.01%、Zr:0.001%〜0.01%のうちの1種または2種を含有するとともに下記(1)式を満たし、残部Fe及び不可避的不純物である連続鋳造鋳片であって、鋳片厚み中央領域において、REMあるいは/およびZrとAgを含有する介在物の最大円相当直径が5μm以下であることを特徴とする連続鋳造鋳片。
(REM%+Zr%)×0.1≦Ag%≦(REM%+Zr%)×0.4 (1)
(2)(1)に記載の連続鋳造鋳片であって、鋳片厚み1/4位置の結晶粒径の円相当直径が5mm未満であることを特徴とする連続鋳造鋳片。
(3)さらに質量%で、Mo:1.5%以下、Ni:0.5〜3.0%、Cr:5.0%以下、Cu:1.5%以下、Ti:0.1%以下、Nb:0.1%以下、V:0.1%以下、B:0.01%以下のうちの1種または2種以上を含有することを特徴とする(1)又は(2)に記載の連続鋳造鋳片。
(4)希土類元素、Zrの塊をRH真空槽内あるいは取鍋内の溶鋼に添加した後、タンディッシュ内あるいは鋳型内の溶鋼にAgを内包する鉄被覆ワイヤーあるいはAgの粒を添加することを特徴とする、(1)から(3)までのいずれか1つに記載の連続鋳造鋳片の製造方法。
本発明の連続鋳造鋳片は、REMとZrの1種又は2種を含有するとともにAgを含有し、REMあるいは/およびZrとAgを含有する介在物の最大円相当直径を微細化することにより、鋳片の結晶粒径を微細化することができる。本発明の連続鋳造鋳片の製造方法によれば、結晶粒径が微細な鋳片の製造が可能である。
まず、本発明の特徴である、希土類元素、Zr、Agの含有量及びそれらの添加方法について説明する。以下、鋼成分含有量を示す%は断りのない限り質量%を意味する。また、各元素の鋼中含有量は、溶存成分と非溶存成分を合計したトータル含有量を意味する。
本発明の連続鋳造鋳片は、希土類元素とZrの1種又は2種を以下のように含有する。
希土類元素(Ce、La、Nd、Pr):0.001〜0.01%
希土類元素であるCe、La、Nd、Prは、溶鋼中の酸素と反応して酸化物を形成し、これがピン止め粒子として作用することで結晶粒の粗大化を抑制する。濃度が0.001%未満であると、その効果を得ることができない。0.01%を超えると粗大な酸化物を形成し、これが連続鋳造鋳片内で捕捉されると割れの起点となるとともに、溶鋼中で沈降しノズル閉塞を引き起こすなど、操業を妨げることになる。そこで、希土類元素の含有量の最適範囲を0.001〜0.01%とした。
Zr:0.001〜0.01%
Zrは、溶鋼中の酸素と反応して酸化物を生成し、結晶粒径の粗大化を抑制可能なピン止め粒子生成のための元素である。濃度が0.001%未満であると、その効果を得ることができない。また、0.01%を超えると生成する酸化物が大きくなり、溶鋼中で沈降しノズル閉塞の原因となり操業を妨げることになる。そこで、Zr含有量の最適範囲を0.001〜0.01%とした。
Ag:0.0001〜0.005%
Agは、溶鋼中の酸素と反応して脱酸元素として作用する他に、Zrや希土類元素と合金化して、希土類元素酸化物やZr酸化物の融点を低下させる効果がある。Agの濃度が0.0001%未満であると、脱酸の効果が得られないだけでなく、合金化による酸化物の融点の低下が小さい。また、濃度が0.005%を超えると製造コストが増し望ましくない。そこで、Ag含有量の最適範囲を0.0001〜0.005%とした。
本発明が対象とする鋼は、転炉などの精錬炉で溶融精錬された後、溶鋼として取鍋に移注し、取鍋内に収容した溶鋼に対してRHなどの取鍋精錬を行い、次いでタンディッシュに移注し、最終的に連続鋳造装置の鋳型内に注入される。本発明において、希土類元素、Zrについては、RH真空槽内あるいは取鍋内に添加し、Agについては、当該希土類元素、Zrの添加位置より後の異なる位置(タンディッシュ内あるいは鋳型内)に添加することを特徴とする。このように、希土類元素やZrの添加から時間を空けて、あるいはこれら元素添加位置よりも後の異なる位置において、Agを添加することにより、希土類元素やZrを含有する介在物を最大円相当直径で5μm以下に微細化することができるとともに、高価なAgの添加量を極力低減することが可能となる。なお、希土類元素やZrを含有する介在物とは、希土類元素酸化物やZr酸化物を中心とし、希土類元素硫化物や希土類元素酸硫化物が含まれることもある。
ここで、REM酸化物やZrを含有する介在物を微細化することのできる、Ag濃度とREM濃度あるいはZr濃度の関係について調査した。タンマン炉内の坩堝で組成がC:0.12%、Si:0.2%、Mn:1.4%、P:0.001%、S:0.0007%、Al:0.02%、N:0.0035%である溶鋼を1kg作製した。その後、インゴット中のREMあるいはZrの濃度が0.005%になるように、溶鋼内にREMあるいはZrの塊を添加した。添加してから1時間後に、インゴット中のAg含有量が表1に示す含有量になるようにAgを添加して、その1分後にタンマン炉の電源を落として冷却し、円柱状のインゴットを作製した。インゴットの高さ1/2位置の断面をSEM−EDSで観察して、REMあるいは/およびZrとAgを含有する介在物の円相当直径を求めた。
Figure 2018114528
表1に、その測定結果を示す。Agを添加しないNo.1では介在物の直径が大きいのに対し、Agを添加することによって介在物の直径が微細化した効果が明白である。Ag含有量を、REMあるいはZr含有量の10%以上とすることにより、介在物の微細化効果を発揮することができた。一方、Ag含有量を、REMあるいはZr含有量の40%超としても、介在物微細化効果は飽和するので、上限を40%とする。即ち、下記式を満足することにより、介在物の微細化効果を経済的に発揮することができる。なお、REMとZrの一方を添加していない場合、添加していない元素については(1)式でゼロとする。
(REM%+Zr%)×0.1≦Ag%≦(REM%+Zr%)×0.4 (1)
次に、取鍋内に収容した溶鋼に二次精錬を行い、次いで連続鋳造装置のタンディッシュに移注し、さらに鋳型内に溶鋼を注入して連続鋳造鋳片を製造するに際し、本発明の効果を得ることのできる製造方法について検討した。その結果、希土類元素、Zrの塊をRH内あるいは取鍋内の溶鋼に添加した後、タンディッシュ内あるいは鋳型内の溶鋼にAgを添加することにより、鋼中における介在物の微細化効果が得られることが確認できた。例えば、REMあるいはジルコニウムの塊をRH真空脱ガス処理末期にRH真空槽内に一括添加した。添加したREM、Zrは溶鋼中で酸化物や硫化物となり、その一部は溶鋼から浮上分離するので、溶鋼中のこれら元素含有量は元素添加後の工程の進行とともに減少する。REM、Zrを二次精錬中又は取鍋内に添加し、Agの添加については、それより後の工程で行うこととすれば、溶鋼中のREM、Zr含有量が減少して目標とする鋼中成分含有量に近づいた時点でAgを添加するので、高価なAgの添加量を極力少なくしつつ介在物微細化効果を発揮することができる。以上のとおりであるから、REMあるいはZrの目標濃度に対して、Ag濃度が上記(1)式を満たすように、Agをタンディッシュ内あるいは鋳型内に、溶鋼のスループットに対応させて、連続添加すればよい。ここで、REMあるいはZrの目標濃度は、REMあるいはZrを添加して鋳造した過去の実績値を基に添加歩留まりを考慮して、REM、Zrの添加量(実際に溶鋼に投入した量)に基づいて求めた推定値である。
タンディッシュ内あるいは鋳型内の溶鋼にAgを添加するに際しては、合金添加の常用手段であるAgを内包する鉄被覆ワイヤーあるいはAgの粒にて溶鋼中に添加する。
以上詳述したように、希土類元素、ZrをRH真空槽内あるいは取鍋内の溶鋼に添加した後、タンディッシュ内あるいは鋳型内の溶鋼にAgを添加することにより、鋳片中の希土類元素酸化物やZr酸化物を中心とした介在物粒子を微細化することができるので、これら粒子がピン止め粒子として機能し、鋳片の結晶粒粗大化を防止して結晶粒の微細化を実現できる。これら粒子は、本発明の連続鋳造鋳片を圧延して製造した鋼板を用いた溶接構造において、HAZ靱性を向上するためのピン止め粒子としても有効に機能する。本発明に規定する希土類元素、Zr、Agの含有量を満足するとともに、REMあるいは/およびZrとAgを含有する介在物の最大円相当直径が5μm以下であれば、結晶粒径の微細化のために十分なピン止め粒子を形成することができる。
以上、鋼中への希土類元素、Zr、Agの含有量及び添加方法について説明した。以下、これら元素以外の元素の含有量について説明する。
C:0.05〜0.3%
Cは、強度および靱性を確保するために有効な元素である。その含有量が0.05%未満では、上記の効果が充分に得られず、一方、その含有量が0.3%を超えて高くなると母材およびHAZ部の靭性が低下する。そこで、Cの適正範囲を0.05〜0.3%とした。
Si:0.05〜0.4%
Siは、0.05%未満では母材の強度を確保できないので下限を0.05%とした。また、0.4%を超えると溶接性が低下するため上限を0.4%とした。上記の理由から、その適正範囲を0.05〜0.4%とした。
Mn:0.2〜3.0%
Mnは、鋼板の高強度化と靱性の確保のために有効な元素である。上記の効果を得るためには、その含有量を0.2%以上とする必要がある。一方、その含有量が3.0%を超えて高くなると、靱性が損なわれる。このため、Mn含有量の適正範囲を0.2〜3.0%とした。
P:0.02%以下
Pは、鋼板の延性および靱性および加工性を劣化させる元素であることから、その含有量を0.02%以下に制限する。
S:0.003%以下
Sは、Mnと反応して介在物MnSを形成して鋼材の延性を低下させるが、結晶粒内にフェライトの生成を促進する効果がある。0.003%を超えると、粗大なMnSが生成し、機械的特性を低下させるため、0.003%を上限とした。
Al:0.1%以下
Alは、鋼を脱酸させるために添加される元素である。0.1%を超えると、酸化物系介在物のサイズが大きくなるため、鋼板の表面性状も劣化する。これらのことから、本発明では、Al含有率の適正範囲を0.1%以下とすることが好ましい。Alは含有しなくても良い。
N:0.001〜0.01%
Nは、鋼に不可避的に含有される不純物であり、鋼板の曲げ性の観点からは、含有率は低いほど好ましいが、窒化物を活用するには0.001%以上必要である。そのため、本発明では、N含有率を0.001〜0.01%とすることが好ましい。
本発明は、さらに必要に応じて下記元素を含有することとしても良い。
Mo:1.5%以下
Moは、含有させれば焼入れ性の向上および強度の向上に有効な作用を発揮する元素である。しかし、Mo含有率が1.5%を超えると粗大な介在物を形成し、靭性を低下させる。そこで、Mo含有率の適正範囲を1.5%以下とすることが好ましい。
Ni:0.5〜3.0%
Niは、含有させれば母材の靭性を向上させる作用を有する元素である。しかし、Ni含有率が0.5%未満では、母材の靭性を向上させる効果が無い。一方、Ni含有率が3.0%を超えて高くなると、焼入れ性が過剰となり、鋼の靭性に悪影響を及ぼす。そこで、Niを含有させる場合のNi含有率の範囲を0.5〜3.0%とした。
Cr:5.0%以下
Crは、含有させれば焼入れ性の向上、および析出強化による母材強度の向上に有効な作用を発揮する元素である。Cr含有率が5.0%を超えて高くなると、鋼の靭性および溶接性が劣化する傾向が認められる。そこで、Crを含有させる場合のCr含有率の適正範囲を5.0%以下とした。
Cu:1.5%以下
Cuは、含有させれば焼入れ性の向上および析出強化に有効な作用を有する元素である。Cu含有率が1.5%を超えて高くなると、鋼の熱間加工性が低下する。上記の理由から、Cuを含有させる場合のCu含有率の範囲を1.5%以下とした。
Ti:0.1%以下
Tiは、主として炭窒化物を析出し、その析出強化作用により母材強度の向上に寄与する有効な元素である。Ti含有率が0.1%を超えて高くなると、鋼中に粗大な析出物や介在物を形成して、鋼の靭性を低下させる。上記の理由から、Ti含有率の適正範囲を0.1%以下とした。
Nb:0.1%以下
Nbは、含有させれば炭化物や窒化物を生成して鋼の強度を向上させる作用を有する元素である。Nb含有率が0.1%を超えて高くなると、鋼中に粗大な炭化物や窒化物を形成するため、逆に靭性を低下させる。上記の理由から、Nbを含有させる場合のNb含有率の範囲を0.1%以下とした。
V:0.1%以下
Vは、含有させれば炭化物や窒化物を生成して鋼の強度を向上させる効果を有する元素である。V含有率が0.1%を超えて高くなると、鋼の靭性を低下させる。上記の理由から、Vを含有させる場合のV含有率の範囲を0.1%以下とした。
以上のようにして得られた本発明の連続鋳造鋳片は、鋳片厚み中央領域において、REMあるいは/およびZrとAgを含有する介在物の最大円相当直径が5μm以下であることを特徴とする。介在物直径が5μm以下であれば、介在物の粗大化が抑制されており十分に微細な介在物分布を実現する。その結果として、後述するように、鋳片の結晶粒径の円相当直径を5mm未満とすることができる。また、鋳片を圧延して得られた鋼板に含まれる介在物が微細であることから、優れたHAZ靱性を得ることができる。介在物の円相当直径については、例えば鋳片の厚み中央から鋳造方向に50mm、幅方向に50mmの検査面を有する試料を採取し、この面において、画像解析能力を有するSEM−EDXを用いて、10mm角内に存在するREMあるいは/およびZrとAgを構成元素とする介在物をピックアップし、それぞれ円相当直径を評価し、その中で最大円相当直径を評価値とすることができる。
上記本発明の連続鋳造鋳片は、REMあるいは/およびZrの含有量を所定の範囲内に収めるとともに、REMあるいは/およびZrとAgを含有する介在物の微細化を実現しているため、鋳片内におけるREMあるいは/およびZrの濃度ばらつきを低減できるという効果も有している。
本発明の連続鋳造鋳片は好ましくは、鋳片厚み1/4位置の結晶粒径の円相当直径が5mm未満である。結晶粒径が5mm未満であれば、鋳片の結晶粒径が十分に微細化されており、連続鋳造中における割れの発生を防止することができる。好ましくは3mm以下である。本発明に規定する希土類元素、Zr、Agの含有量を満足するとともに、鋳片厚み中央領域において、REMあるいは/およびZrとAgを含有する介在物の最大円相当直径が5μm以下である上記本発明の連続鋳造鋳片を用いることにより、鋳片厚み1/4位置の結晶粒径の円相当直径を5mm未満とすることができる。ここで鋳片の結晶粒とは、旧オーステナイト結晶粒を意味している。
本発明の連続鋳造鋳片及びその製造方法の効果を確認するため、以下に示す試験を実施して、その結果を評価した。
(1)鋳造条件
溶鋼成分:表2に記載
溶鋼温度:1570℃(タンディッシュ内溶鋼温度)
鋳型サイズ:幅1600mm×厚さ240mm
鋳造速度:1.0m/分
希土類元素あるいは/およびZrの添加方法:RH処理末期のRH真空槽内に塊を一括添加した。一部比較例ではタンディッシュ内に添加した。
Agの添加方法:タンディッシュ内又は鋳型内の溶鋼にAgを含有する鉄被覆ワイヤーを、鋳造速度と鋳型のサイズから求まる溶鋼のスループット量に対応させて一定速度で添加した。一部比較例ではRH真空槽内にAgの粒を添加した。
(2)評価方法
添加元素の連続鋳造鋳片内における濃度の変化を評価するため、鋳片の幅中央で、厚み1/4位置から、鋳造方向に1m間隔で切粉を50グラム採取して希土類元素、Zr、Agの化学分析を行った。この結果から、希土類元素、Zrに対して、目標濃度(C0)に対する最大濃度(Cmax)と最小濃度(Cmin)の比をそれぞれ算出し、濃度の最大比(Cmax/C0)、最小比(Cmin/C0)とした。ここで、希土類元素、Zrの最大比、最小比の内で、最も大きい比を、表3に記載した。なお、この最大比と最小比が1.0に近いほど濃度の変動がないことを示す。
連続鋳造鋳片およびこれを基にして製造される鋼材の靭性などの機械的特性は、粗大な介在物が影響を及ぼすと考えられる。そこで、連続鋳造鋳片の幅中央で、厚み中央から鋳造方向に50mm、幅方向に50mmの検査面を有する試料を採取し、この面において、画像解析能力を有するSEM−EDXを用いて、10mm角内に存在するREMあるいは/およびZrとAgを構成元素とする介在物をピックアップし、介在物の最大円相当直径を測定した。
添加元素による結晶粒の粗大化抑制効果を評価するため、連続鋳造鋳片の幅中央で、厚み1/4位置から鋳造方向に50mm、幅方向に50mm、厚み方向に10mmの試料を採取した。この試料の、厚み方向に垂直な面を鏡面研磨して、ピクリン酸飽和溶液中に、室温で60s浸し、結晶粒(旧オーステナイト粒)組織を観察した。結晶粒の円相当直径を測定し、この平均値を求めた。
希土類元素の酸化物、Zrの酸化物が溶鋼内で凝集、肥大して、取鍋やタンディッシュ内で沈降し、これが浸漬ノズルに入るとノズルが閉塞することになる。実験では浸漬ノズルの閉塞の有無についても評価した。
Figure 2018114528
Figure 2018114528
(3)実験結果
表3に実験結果をまとめて示す。表2、表3において、本発明例1〜6が本発明例であり、比較例1〜8が比較例である。表2、表3において、本発明範囲から外れる数値にアンダーラインを付している。
本発明例1〜6はいずれも、REMあるいは/およびZrとAgを含有する介在物の最大円相当直径(以下「最大介在物粒径」という。)が5μm以下であり、鋳片の結晶粒径は5mm未満と良好な結果であった。REM、Zr濃度の最大比、最小比も1に近く、鋳片内の成分ばらつきを低く抑えることができた。
比較例1、2はREM、Zr、Agを添加していない比較例であり、比較例3はREM、Zrを添加していない比較例であり、いずれも鋳片の結晶粒径の粗大化が顕著であった。
比較例4、5はREM、Zrは添加したもののAgを添加していない比較例であり、最大介在物粒径が5μmを超え、結晶粒径も5mm以上となった。介在物が巨大化して鋳片内に偏在した結果として、鋳片内のREM、Zr濃度の最大比、最小比が大きな値となった。
比較例6は、Ag含有量とREM含有量がともに本発明の上限を超えており、最大介在物粒径が巨大化し、鋳片の結晶粒径の粗大化が見られた。鋳片内のREM、Zr濃度の最大比、最小比も大きな値となった。
比較例7は、REMとAgをともにRH真空槽内で添加している。添加する工程が同じ工程であったため、最大介在物粒径が巨大化し、鋳片の結晶粒径の粗大化が見られた。鋳片内のREM、Zr濃度の最大比、最小比も大きな値となった。
比較例8は、REMとAgをともにタンディッシュ内で添加している。REMの塊をタンディッシュ内で添加したため、REMの溶解が不十分であり、最大介在物粒径が巨大化し、鋳片の結晶粒径の粗大化が見られた。鋳片内のREM、Zr濃度の最大比、最小比も大きな値となった。
以上のように、最大介在物粒径は、本発明例では5μm以下であるのに対し、REM、Zrを添加した比較例ではは20μmを超える粗大介在物となっていた。REM、Zrを添加していない比較例はそもそもピン止め粒子が形成されていない。そのため、結晶粒径を測定した結果、本発明例の場合5mm以下であったが、比較例の場合は5mm超であった。これより、ピン止め粒子による結晶粒の粗大化抑制効果を確認することができた。
本発明例では、濃度の最大比、最小比はいずれも1.0に近く、連続鋳造鋳片の鋳造方向における濃度の変動が小さいことが明らかになった。これに対し、比較例では、濃度の最大比は3.0超、最小比は0.5未満となり、濃度の変動が大きいことが分かった。
本発明例では、いずれの場合も浸漬ノズルの閉塞は起こらず、安定した鋳造が可能であった。これに対し、比較例の場合は、鋳造の中期から末期にかけて浸漬ノズルの閉塞が起こり、鋳造速度を低下させる必要があり、また溶製した溶鋼の全量を鋳造することができなかった。
本発明の連続鋳造方法によれば、結晶粒の粗大化抑制が可能な連続鋳造鋳片を製造することができる。

Claims (4)

  1. 成分組成が質量%で、C:0.05%〜0.3%、Si:0.05%〜0.4%、Mn:0.2%〜3.0%、P:0.02%以下、S:0.003%以下、Al:0.1%以下、N:0.001%〜0.01%、Ag:0.0001%〜0.005%を含有し、
    さらに希土類元素(REM)(Ce、La、Nd、Pr)を0.001%〜0.01%、Zr:0.001%〜0.01%のうちの1種または2種を含有するとともに下記(1)式を満たし、
    残部Fe及び不可避的不純物である連続鋳造鋳片であって、
    鋳片厚み中央領域において、REMあるいは/およびZrとAgを含有する介在物の最大円相当直径が5μm以下であることを特徴とする連続鋳造鋳片。
    (REM%+Zr%)×0.1≦Ag%≦(REM%+Zr%)×0.4 (1)
  2. 請求項1に記載の連続鋳造鋳片であって、鋳片厚み1/4位置の結晶粒径の円相当直径が5mm未満であることを特徴とする連続鋳造鋳片。
  3. さらに質量%で、Mo:1.5%以下、Ni:0.5〜3.0%、Cr:5.0%以下、Cu:1.5%以下、Ti:0.1%以下、Nb:0.1%以下、V:0.1%以下、B:0.01%以下のうちの1種または2種以上を含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の連続鋳造鋳片。
  4. 希土類元素、Zrの塊をRH真空槽内あるいは取鍋内の溶鋼に添加した後、タンディッシュ内あるいは鋳型内の溶鋼にAgを内包する鉄被覆ワイヤーあるいはAgの粒を添加することを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の連続鋳造鋳片の製造方法。
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