JP6720842B2 - 鋼矢板 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼矢板に関する。
鋼矢板は、港湾、河川、土留(山留)などの工事において締切り材として用いられる鋼材である。鋼矢板には、ハット形、U形、組合せ形、直線形などの断面形状を有するものがある。また、鋼矢板を用いた構造形式には、自立式、タイロッド式、セル式などの様々な種類がある。
例えば、自立式は、鋼矢板の剛性と、鋼矢板が埋め込まれた地盤の抵抗力(水平方向の抵抗力)によって外力に抵抗する構造形式である。この方式は、地盤が良好で水深が小さい場合に適用される場合が多く、例えば、護岸、岸壁、擁壁、土留めなどに用いられる。タイロッド式は、鋼矢板と、控え工をタイロッドまたはタイワイヤーで連結することにより壁体を安定させる構造形式であり、例えば、護岸、岸壁、擁壁などに用いられる。
自立式の場合には、鋼矢板自体を支持する部材がなく、鋼矢板にしなりが生じるため、ヤング率を考慮した強度設計が必要になる。一方、タイロッド式の場合には、タイロッドによりしなりが抑制されるので、降伏強度を考慮した設計が必要になり、鋼矢板の高強度化が求められる。特に、タイロッド式の工法に用いる鋼矢板には、降伏強度が430N/mm以上であることが必要とされる場合がある。
鋼矢板には、構造物としての安全性の観点から、良好な靱性と溶接性を兼ね備えることが望まれる。しかし、鋼矢板は、やや複雑な断面形状を有するため、その製造時の温度履歴に制約があり、一般には、ウェブの圧下を高温で終了させ、その後の加速冷却を実施しないことが求められている。このため、圧下後にミクロ組織が成長して製品の結晶粒が粗大になるなど、靱性が低下し易い。
従来から高強度の鋼矢板に関する技術が多数開示されている。
例えば、特許文献1には、高強度広幅鋼矢板に関する技術が開示されている。特許文献1により開示された技術によれば、降伏強度が390N/mm以上の高強度鋼矢板を得られるとされている。
特許文献2には、鋼矢板の製造方法に関する技術が開示されている。特許文献2により開示された技術によれば、ウェブの靭性に優れる鋼矢板を得られるとされている。
さらに、特許文献3,4にも鋼矢板に関する技術が開示されている。特許文献3,4により開示された技術によれば、降伏強度が430N/mm以上で、かつ良好な靱性を有する鋼矢板が得られるとされている。
特開2007−332414号公報 特開2008−221318号公報 特開2012−201904号公報 特開2015−151616号公報
特許文献1,2により開示された技術を用いても、430N/mm以上の降伏強度と優れた靱性を有する鋼材を安定的に得ることは難しい。また、特許文献2により開示された技術では、圧延中に被圧延材を水冷する必要があるため、水冷による変形が生じて製品形状が悪化するおそれがある。
特許文献3,4により開示された技術を用いれば、降伏強度が430N/mm以上で、かつ良好な靱性を有する鋼矢板を確かに得られる。しかし、特許文献3,4には、靭性に関して母材の0℃でのシャルピー衝撃試験の結果が記載されるにとどまり、溶接したときの溶接熱影響部(HAZ)においても良好な靭性を得られるか否かは不明である。
本発明は、従来の技術が有する課題を解決するためになされたものであり、一般に用いられる鋼矢板のサイズの中では最も厚い27.6mmよりも大きい厚さを有しながらも、降伏強度が430N/mm以上で、かつ良好な母材靭性およびHAZ靱性を有する鋼矢板を提供することを目的とする。
鋼矢板の製造では、良好な寸法精度を確保することが優先される。このため、鋼材の強度および靱性を向上させるために、圧延時に比較的低温域での累積圧下率を大きく増加させたり、圧延中または圧延後に加速冷却を適用したりすることは難しい。また、鋼矢板の板厚が大きいほど良好な靱性を得ることが難しい傾向にある。
本発明者らは、低温度域での鋼矢板の使用も考慮し、介在物に着目して種々の検討を行った。
HAZ靱性を確保する手段としては、結晶粒を微細化させることにより、破壊単位を減少させることが有効である。結晶粒を微細化させる手法として、従来、(1)旧オーステナイト粒界成長をTiNなどで抑制するピン留め効果を活用する手法、および、(2)旧オーステナイト粒内に存在する介在物を起点に微細な粒内フェライトを成長させ、結晶粒微細化を図る手法が提案されている。本発明者らは、前記(2)の手法に着目した。
溶接時に旧オーステナイト粒内にて粒内フェライトを効果的に成長させるためには、粒内フェライト生成核となる介在物の制御が必須である。特に、板厚が50mm以上の厚鋼材では、表面および内部での冷却速度の差異により、板厚方向での介在物の組成および個数の制御が困難であるため、粒内フェライト生成核となる介在物を制御する必要がある。そこで、粒内フェライト成長のメカニズムを解明したところ、以下の事項(i)〜(iv)が判明した。
(i)溶接冷却時に、介在物の周囲にMnSが複合析出する際に形成されるMn濃度傾斜により、マトリックスから介在物の内部へとMnが拡散する駆動力が生じる。
(ii)Ti系酸化物の内部に存在する原子空孔へMnが吸収される。
(iii)介在物の周囲にMn濃度が少なくなるMn欠乏層が形成され、この部分のフェライト成長開始温度が上昇する。
(iv)冷却時に、介在物からフェライトが優先成長する。
これらを前提として、本発明者らは、粒内フェライト核となる介在物のMnS複合量が、粒内フェライトの成長に影響を及ぼすという知見を得た。すなわち、複合したMnSが多いと、介在物の周囲により大きなMn濃度勾配を形成することにより、Mn拡散駆動力を増加させ、その結果、Mn欠乏層を形成し易くなる。一方、複合したMnSが少ないと、介在物の周囲にMn濃度勾配が形成され難くなり、その結果、Mn欠乏層が形成され難くなる。
以上のメカニズムに基づき、本発明者らは、介在物に複合するMnS量および個数密度を制御することにより、効果的に粒内フェライトを析出させることができること、加えて、上記結晶粒微細化効果を得るためには、鋼中の介在物が以下の要件[1]〜[3]を満たす必要があることを知見した。
[1]鋼中にTi酸化物の周囲にMnSを複合する複合介在物であり、任意の断面で現出させた複合介在物のうち、断面積のMnSが占める割合が10%以上且つ90%未満、介在物周長に占めるMnSの割合が10%以上である。
[2]介在物径が0.5〜5μmの複合介在物である。
[3]面分散密度で10〜100個/mmの密度である。
一方、このような介在物を有するスラブを用意し、鋼矢板のウェブの圧延を模擬した圧延条件、すなわち、圧延終了温度が900℃以上で、かつ、圧延中または圧延後に加速冷却を適用しない条件で、板厚が28mmの鋼材を圧延しても、降伏強度が430N/mm以上で、かつ良好な母材靭性およびHAZ靱性を得られることが判明し、本発明を完成した。本発明は以下に列記の通りである。
(1)化学組成が、質量%で、C:0.01〜0.20%、Si:0.01〜0.60%、Mn:0.8〜2.5%、P:0.020%以下、S:0.001〜0.010%、Nb:0.05%超0.20%以下、Al:0.003%以下、Ti:0.005〜0.03%、N:0.0005〜0.0090%、O:0.0005〜0.0050%を含有し、Cu:0.01〜2.0%、Ni:0.01〜3.0%、Cr:0.01〜1.0%、Mo:0.01〜1.0%、V:0.001〜0.30%およびB:0.0001〜0.0050%のうちの1種以上を含有し、Ca:0〜0.01%、REM:0〜0.02%、Mg:0〜0.01%、Sn:0〜0.50%を含有し、残部はFeおよび不純物であり、
鋼中に、Ti酸化物の周囲にMnSが存在する複合介在物を含み、前記複合介在物の断面における前記MnSの面積率が10%以上90%未満であり、前記複合介在物の界面における前記MnSの割合が10%以上であり、粒径0.5〜5.0μmの前記複合介在物の個数密度が10〜100個/mmであるとともに、
降伏強度が430N/mm以上である、鋼矢板。
(2)下記(1)式から求められるPnの値が0.22以下である、1項に記載の鋼矢板。
Pn=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/15+V/10-Nb/2+5B・・・(1)
ただし、(1)式中の元素記号は各元素の含有量(質量%)を意味する。
(3)さらに、質量%で、Ca:0.0005〜0.01%およびREM:0.001〜0.02%の一方または両方を含有する、1または2項に記載の鋼矢板。
(4)さらに、質量%で、Mg:0.0005〜0.01%を含有する、1〜3項のいずれかに記載の鋼矢板。
(5)さらに、質量%で、Sn:0.03〜0.50%を含有する、1〜4項のいずれかに記載の鋼矢板。
本発明に係る鋼矢板は、降伏強度が430N/mm以上で、かつ良好な靱性を有するので、自立式またはタイロッド式の工法に用いるのに好適である。本発明に係る鋼矢板は、特にタイロッド式矢板壁に用いるのに好適である。本発明に係る鋼矢板は、溶接性も優れているため、溶接作業も容易に行うことができる。
以下、本発明を詳しく説明する。以降の説明において化学組成に関する「%」は特に断りがない限り「質量%」を意味する。
1.化学組成
はじめに必須元素を説明する。
(1)C:0.01〜0.20%
Cは、鋼材の強度を高めるために有効である。このため、C含有量は、0.01%以上であり、好ましくは0.05%以上である。しかし、C含有量が0.20%を超えると、靱性が低下し易くなり、また、溶接割れが起こり易くなる。したがって、C含有量は、0.20%以下であり、好ましくは0.15%以下であり、より好ましくは0.10%以下である。
(2)Si:0.01〜0.60%
Siは、脱酸作用を有する。このため、Si含有量は、0.01%以上であり、好ましくは0.03%以上であり、より好ましくは0.05%以上である。しかし、Si含有量が0.60%を超えると、母材および溶接熱影響部の靱性が著しく悪化する。したがって、Si含有量は、0.60%以下であり、好ましくは0.45%以下であり、より好ましくは0.20%以下である。
(3)Mn:0.8〜2.5%
Mnは、鋼材の強度を高めるのに有効であるとともに、HAZにおいて粒界における粗大なフェライトの成長を抑制する。このため、Mn含有量は、0.8%以上であり、好ましくは1.0%以下であり、より好ましくは1.2%以下である。しかし、Mn含有量が2.5%を超えると、焼入れ性を過剰に増加させ溶接性およびHAZ靱性を劣化させる。さらに、Mnは中心偏析を助長する元素であるので、中心偏析の抑制の観点から、Mn含有量は2.5%を超えるべきではない。このため、Mnの含有量は、2.5%以下であり、好ましくは2.2%以下であり、より好ましくは2.0%以下である。
(4)P:0.020%以下
Pは、鋼中に不純物として不可避的に存在し、靱性を悪化させる。このため、P含有量は、0.020%以下であり、好ましくは0.015%以下であり、より好ましくは0.010%以下である。
(5)S:0.001〜0.010%
Sは、MnSを複合析出させるために必要である。そのため、S含有量は0.001%以上であり、好ましくは0.002%以上であり、HAZの低温靱性を確保する観点から好ましくは0.005%以上である。しかし、S含有量が0.010%を超えると、溶接割れの起点になるMnS単体の析出物を生成する。したがって、S含有量は、0.010%以下である。
(6)Nb:0.05%超0.20%以下
Nbは、鋼材の強度を向上させる効果を有する。このため、Nb含有量は、0.05%超であり、好ましくは0.055%以上である。しかし、Nb含有量が0.20%を超えると、母材と溶接熱影響部の靱性が悪化する。したがって、Nb含有量は、0.20%以下であり、好ましくは0.15%であり、より好ましくは0.10%以下である。
(7)Al:0.003%以下
Alは不純物元素であり、Al含有量が増加することにより、Ti系酸化物の生成が抑制される。したがって、Al含有量は、0.003%以下である。
(8)Ti:0.005〜0.03%
Tiは、窒化物を生成して結晶粒の粗大化を抑制するとともに、粒内変態核となる介在物の生成に有効である。このため、Ti含有量は、0.005%以上であり、好ましくは0.010%以上である。しかし、Ti含有量が0.03%を超えると、母材靱性および溶接部靱性に悪影響を及ぼす。したがって、Ti含有量は、0.03%以下であり、好ましくは0.025%以下であり、より好ましくは0.020%以下である。
(9)N:0.0005〜0.0090%
Nは、窒化物を形成することにより組織の細粒化に寄与する。したがって、N含有量は、0.0005%以上であり、好ましくは0.002%以上である。しかし、Nを過剰に含有すると窒化物の凝集を通じて靱性を劣化させる。したがって、N含有量は、0.0090%以下であり、好ましくは0.006%以下である。
(10)O:0.0005〜0.0050%
O(酸素)は、フェライト生成核となる酸化物の生成に有効である。したがって、O含有量は、0.0005%以上であり、好ましくは0.0008%以上である。しかし、Oを多量に含有すると鋼の清浄度の劣化が著しくなるため、母材、溶接金属部およびHAZともに実用的な靱性の確保が困難になる。したがって、O含有量は、0.0050%以下であり、好ましくは0.0035%以下である。
本発明に係る鋼矢板は、上記の各元素を基本成分とし、さらに、強度および靱性を向上させるために、Cu:0.01〜2.0%、Ni:0.01〜3.0%、Cr:0.01〜1.0%、Mo:0.01〜1.0%、V:0.001〜0.30%およびB:0.0001〜0.0050%のうちの1種以上を含有する。
(11)Cu:0.01〜2.0%
Cuは、鋼材の強度を向上させるのに有効である。したがって、Cu含有量は、0.01%以上であり、好ましくは0.1%以上である。しかし、Cu含有量が2.0%を超えると、鋼材の表面性状および靱性が悪化し、溶接割れが起こり易くなる。したがって、Cu含有量は、2.0%以下であり、好ましくは0.50%以下である。
(12)Ni:0.01〜3.0%
Niは、鋼材の強度および靱性を向上させるのに有効である。したがって、Ni含有量は、0.01%以上であり、好ましくは0.1%以上である。しかし、Ni含有量が3.0%を超えると、鋼材の表面性状が悪化することがある。したがって、Ni含有量は、3.0%以下であり、好ましくは1.0%以下であり、より好ましくは0.50%以下である。
(13)Cr:0.01〜1.0%
Crは、鋼材の強度を向上させるのに有効である。したがって、Cr含有量は、0.01%以上であり、好ましくは0.1%以上である。しかし、Cr含有量が1.0%を超えると、溶接割れが起こり易くなる。したがって、Cr含有量は、1.0%以下であり、好ましくは0.50%以下である。
(14)Mo:0.01〜1.0%
Moは、鋼材の強度を向上させるのに有効である。したがって、Mo含有量は、0.01%以上であり、好ましくは0.1%以上である。しかしMo含有量が1.0%を超えると、溶接割れが起こり易くなる。したがって、Mo含有量は、1.0%以下であり、好ましくは0.50%以下である。
(15)V:0.001〜0.30%
Vは、鋼材の強度を向上させるのに有効である。したがって、V含有量は、0.001%以上であり、好ましくは0.01%以上であり、より好ましくは0.04%以上である。しかし、V含有量が0.30%を超えると靱性が悪化するおそれがある。したがって、V含有量は、0.30%以下であり、好ましくは0.15%以下である。
(16)B:0.0001〜0.0050%
Bは、鋼材の強度を向上させるのに有効であり、また、Nとともに析出物(BN)を形成し、母材および溶接熱影響部の靱性を改善する。したがって、B含有量は、0.0001%以上であり、好ましくは0.0005%以上である。しかし、B含有量が0.0050%を超えると、溶接割れが起こり易くなる。したがって、B含有量は、0.0050%以下であり、好ましくは0.0025%以下であり、より好ましくは0.0020%以下である。
なお、Cu、Ni、Cr、Mo、VおよびBのうちの2種以上を複合して含有する場合、それらの合計含有量は、好ましくは3.0%以下であり、より好ましくは2.0%以下である。
本発明に係る鋼矢板は、任意元素として、Ca、REM、Mg、Snを含有してもよい。次に任意元素を説明する。
(17)Ca:0〜0.01%およびREM:0〜0.02%の一方または両方
CaおよびREMは、硫化物(特にMnS)の形態を制御し、靱性を向上させるのに有効であり、この効果を得るためにCaおよびREMの一方または双方を含有してもよい。ただし、CaおよびREMの一方または双方の含有量が過剰であると、CaおよびREMを含む介在物が粗大になり、粗大化した介在物がクラスター化すると、鋼の清浄度を害し、溶接性にも悪影響を及ぼすことがある。したがって、Ca含有量は、0.01%以下であり、溶接性の観点から好ましくは0.006%以下であり、REM含有量は0.02%以下である。上記効果を確実に得るためには、Ca含有量は好ましくは0.0005%以上であり、REM含有量は好ましくは0.001%以上である。
なお、REMは、Sc、Yおよびランタノイドの合計17元素の総称であり、これらの元素のうちの1種以上を含有することができる。REM含有量は上記元素の合計含有量を意味する。
(18)Mg:0〜0.01%
Mgは、微細に分散した酸化物を形成し、溶接熱影響部のオーステナイト粒径の粗大化を抑制して低温靭性を向上させる。このため、Mgを含有してもよい。しかし、Mg含有量が0.01%を超えると、粗大な酸化物を生成して靭性を劣化させることがある。したがって、Mg含有量は、0.01%以下である。上記効果を確実に得るためには、Mg含有量は、好ましくは0.0005%以上である。
(19)Sn:0〜0.50%
Snは、Sn2+となって溶解し、腐食を抑制する作用を有する。これは、Sn2+が腐食促進作用を有するFe3+を速やかに還元するからである。Snはまた、鋼のアノード溶解反応を抑制して耐食性を向上させる作用も有する。これらの効果を得るためにSnを含有してもよい。しかし、Sn含有量が0.50%を超えると、これらの効果は飽和する。したがって、Sn含有量は、0.50%以下であり、好ましくは0.30%以下である。上記効果を確実に奏するためには、Sn含有量は、好ましくは0.03%以上であり、より好ましくは0.05%以上である。
(20)Pn:0.22以下
鋼材中の各元素をそれぞれ規定するだけでは、鋼矢板のウェブの圧延を模擬した圧延条件(圧延終了温度が900℃以上で、かつ、圧延中または圧延後に加速冷却を適用しない条件)で板厚が28mmの鋼材を圧延した場合に、降伏強度が430N/mm以上で、かつ良好な靱性を有する鋼矢板を得ることができないことがある。
そのため、本発明者らは、種々の化学組成を有する鋼材を上記の圧延条件で圧延する実験を数多く実施した結果、下記(1)式から求められるPnの値が0.22以下であると、機械的特性が安定することを見出した。Pnの値は、好ましくは0.18以下であり、さらに好ましくは0.16以下であり、一層好ましくは0.14以下である。
Pn=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/15+V/10-Nb/2+5B・・・(1)
ただし、(1)式中の元素記号は各元素の含有量(質量%)を意味する。
(21)残部:Feおよび不純物
本発明に係る鋼矢板は、上記の化学組成を有し、残部はFeおよび不純物からなるものである。不純物とは、鋼材を工業的に製造する際に、鉱石、スクラップ等の原料その他の要因により混入する成分を意味する。
2.介在物
HAZ組織微細化に寄与する介在物を説明する。
(1)複合介在物の断面におけるMnSの面積率:10%以上90%未満
本発明では、任意の切断面に現出した複合介在物を分析し、その複合介在物の断面積におけるMnSの面積率を測定することにより、複合介在物中のMnS量を規定する。
複合介在物の断面におけるMnSの面積率が10%未満であると、複合介在物中のMnS量が少なく、充分なMn欠乏層を形成できない。その結果、粒内フェライトの生成が困難になる。一方、複合介在物の断面におけるMnSの割合が90%以上であると、複合介在物がMnS主体となり、Ti系酸化物の占める割合が低下する。その結果、Mn吸収能が低下し、充分なMn欠乏層を形成できないため、粒内フェライトの生成が困難になる。
(2)複合介在物の界面におけるMnSの割合:10%以上
MnSは、複合介在物の周囲からMnを吸収する必要があるため、複合介在物の界面に存在する必要がある。複合介在物の界面におけるMnSの割合が10%未満であると、複合介在物の周囲から充分にMnを吸収できないため、Mn欠乏層を形成できない。その結果、粒内フェライトの生成が困難になる。
(3)複合介在物の粒径:0.5〜5.0μm
複合介在物の粒径が0.5μm未満であると、複合介在物の周囲から吸収できるMn量が少なく、その結果、粒内フェライトの生成に必要なMn欠乏層の形成が困難になる。一方、複合介在物の粒径が5.0μmより大きいと、複合介在物が破壊の起点となる。
(4)複合介在物の個数密度:10〜100個/mm
安定した粒内フェライトを生成させるためには、各複合介在物が旧オーステナイト内に少なくとも1つ程度含まれる必要がある。そのため、複合介在物の個数密度は、10個/mm以上とする。一方、複合介在物が過剰に多い場合は、破壊起点となり易い。そのため、複合介在物の個数密度は、100個/mm以下とする。
3.製造条件
(1)スラブの鋳造
上記化学組成を有するスラブを製造する。スラブの製造では鋼中介在物の制御のため、RH真空脱ガス処理前にArガスを上部より溶鋼内へ吹き込み、溶鋼の表面のスラグと溶鋼とを反応させることにより、スラグ内のトータルFe量を調整し、溶鋼内の酸素ポテンシャルOxpを10〜30ppmの範囲に制御する。
ここで、Arガスの流量を100〜200L/min、吹き込み時間を5〜15(min)の間で調節することが例示される。その後、RH真空脱ガス処理にて各元素を添加して成分調整を行い、連続鋳造によりスラブを鋳造する。
続いてそのスラブを用いて、加熱、熱間圧延を行うことにより、本発明に係る鋼矢板を製造する。各工程の好ましい条件を以下に示す。
(2)加熱
圧延前の加熱温度は、鋼材の熱間圧延を容易に行うため、1000℃以上とすることが好ましい。この温度で熱間圧延前の加熱を行えば、炭窒化物の固溶が促進するなどの効果を得られ、鋼矢板の強度および靱性が向上する。加熱温度は、1200℃以上とすることがより好ましい。ただし、加熱温度が高過ぎると、オーステナイト結晶粒が粗大化して靱性が劣化することがあるため、加熱温度は1350℃以下とすることが好ましい。
(3)熱間圧延
熱間圧延は、900℃以下の温度域における合計圧下率が10%以下となる条件で行うことが好ましい。これにより、圧延荷重を小さくすることができ、良好な形状を確保することが容易になる。900℃以下の温度域における合計圧下率は5%以下とするのがより好ましい。ここで、「900℃以下の温度域における合計圧下率」とは、{(900℃に達した時点の厚さ)−(圧延仕上厚さ)}/(900℃に達した時点の厚さ)×100(%)を意味する。
さらに、圧延仕上温度は、700℃以上とすることが好ましい。これにより、良好な形状がより確実に得られる。好ましい下限は750℃であり、より好ましい下限は800℃である。
上記各温度は、被圧延材の代表位置(例えば中央部)における表面温度を意味する。
圧延中、圧延後の加速冷却を適用することにより、強度および靱性を改善できる場合があるが、変形が懸念されるため加速冷却は特に必要とされない。ただし、本発明の実施において、圧延中の圧延設備の冷却水が鋼材にかかる場合もある。また、圧延後は放冷することが好ましいが、本発明の実施において、冷却床においてスプレー水が鋼材にかかる場合もある。しかし、これらの水による冷却による鋼矢板の特性への影響は殆どない。
以下、実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
表1に示す化学組成(残部はFeおよび不純物)を有する140mm厚のスラブを連続鋳造法にて作製した。ここで、一部の比較例を除き、RH真空脱ガス処理前のArガスの吹き込みの際には、溶鋼内の酸素ポテンシャルOxpを10〜30ppmの範囲に制御し、Arガスの流量を100〜200L/min、吹き込み時間を5〜15(min)の間で調節した。また、板厚中心位置の介在物制御の観点より、連続鋳造過程においては、溶鋼の温度を過度に高くせず、溶鋼組成から決まる凝固温度に対し、その差が50℃以内になるように管理し、さらに凝固直前の電磁攪拌、凝固時の圧下を行った。
続いて、表1に示す化学組成を有する厚さ140mmのスラブを1250℃に加熱し、加熱後にその温度で1時間保持し、熱間圧延して、鋼板を作製した。熱間圧延において、圧延仕上温度を表2に示す。また、仕上板厚は28mmとし、圧延後は放冷した。この製造方法は実際の鋼矢板の製造を模擬したものである。
Figure 0006720842
Figure 0006720842
得られた各鋼板について、引張試験、シャルピー衝撃試験およびCTOD試験を行った。また、合わせて組織観察および介在物観察も行った。それぞれの試験は、下記の通りに行った。組織観察および介在物観察の結果を表2に示し、各試験結果を表3に示す。
<引張試験>
板厚中央部から、試験片の軸が圧延方向に対して平行になるように採取した丸棒引張試験片(平行部の直径:8.5mm、標点距離:42.5mm)を用いて、室温で引張試験を実施し、降伏強度(YS、0.2%耐力とした)、引張強度(TS)を求めた。YSは430MPa以上であることを合格とし、TSは510〜750MPaであることを合格とした。
<シャルピー衝撃試験>
板厚中央部から、試験片の長辺が圧延方向に対して平行になるように採取したVノッチ試験片(JIS Z 2242−2005)を用いてシャルピー衝撃試験を実施し、vE0(0℃での吸収エネルギー、試験片3本の平均値)を求めた。vE0は100J以上であることを合格とした。
<CTOD試験>
母材のCTOD試験は、BS7448規格に準拠し、全厚の3点曲げ試験片を圧延方向に直角の方向から採取し、−40℃で実施した。
溶接継手部のCTOD試験では、まず、BS7448規格に準拠し、K開先加工した鋼板突き合わせ部に10.0kJ/cmのFCAW溶接(Flux Cored Arc Welding)を実施して継手を作製した。このようにして得られた継手について、CTOD試験片の疲労ノッチがV型開先のストレート部側の溶接線となるように加工を行って得た試験片に、−40℃でCTOD試験を実施した。
また、大入熱溶接に対する対応性を確認するために、同じ鋼について、20°V開先加工した後に、突き合わせ、入熱量350kJ/cmのエレクトロガスアーク溶接(EGW)により溶接継手を作製した。このとき作製した溶接継手については、ASTM E1290に準じたCTOD試験を実施した。CTOD試験片は疲労ノッチが溶接線となるよう加工し、試験温度−10℃で限界CTOD値を測定した。
<組織観察>
ミクロ組織観察は、圧延方向と板厚方向を含む面を鏡面研磨し、ナイタールで腐食して試料を作製し、光学顕微鏡を用いて、板厚方向中央部を倍率500倍で5視野観察した。得られた組織については、画像処理により組織を解析した。
<介在物観察>
複合介在物の断面におけるMnS面積率およびMnS割合の算出は、供試材の板厚1/4t部より採取した複合介在物分析用の試験片を用いた。複合介在物は、電子プローブマイクロアナライザー(EPMA)を用い、複合介在物を面分析したマッピング画像から、MnS面積率および複合介在物の界面におけるMnSの割合を測定した。MnS面積率および複合介在物の界面におけるMnSの割合は、各供試材につき20個ずつEPMAによる分析を行い、平均値を算出することにより求めた。
さらに、複合介在物の個数密度は、SEM−EDXを組み合わせた自動介在物分析装置から得た複合介在物の形状測定データから、粒径が0.5〜5.0μmの範囲である複合介在物の個数を算出することにより、個数密度を算出した。
Figure 0006720842
表1〜3における試験No.1〜35は、本発明の規定を満足する本発明例であり、試験No.x1〜x13は、本発明の規定を満足しない比較例である。
表3に示すように、本発明例である試験No.1〜35は、いずれも、YSが430N/mm以上、vE0が100J以上であり、CTOD試験の結果も母材、小入熱継手で0.5以上、大入熱継手で0.15以上の限界CTOD値が得られた。このため、試験No.1〜35の鋼材からなる鋼矢板は、YSが430N/mm以上であるので、タイロッド式鋼矢壁に好適に用いることができる。
これに対し、本発明で規定する化学組成を満たさない試験No.x1〜x8(試験No.x1:C含有量が上限超えのためPn値外れ、試験No.x2:Si含有量が上限超え、試験No.x3:Mn含有量が上限超え、試験No.x4:S含有量が上限超え、試験No.x5:Ti含有量が上限超えのためTi系介在物の個数密度過剰、試験No.x6:Al含有量が上限超えのためにTi系介在物が成形せず、試験No.x7は、N含有量が上限超えのためTiNが形成、試験No.x8:O含有量が上限超えでTi系介在物過剰)は、溶接継手の限界CTOD値が小さく、タイロッド式鋼矢壁に用いることができない。
また、本発明で規定する介在物の要件を満たさない試験No.x9〜x13(試験No.x9:Ti含有量が低いためにTi系介在物の個数密度が過少、試験No.x10:Mn,S,Ti,O含有量が高いため介在物の個数密度が過大、試験No.x11:Mn,S含有量が低くTi,O含有量が高いためにMnSの面積率が過少、試験No.x12:Mn,S含有量が高く、Ti,Oの含有量が低いためMnSの面積率が過大、試験No.x13:Mn,S含有量が低く、Ti,O含有量が高いためMnS周長が過少)は、溶接継手の限界CTOD値が小さく、タイロッド式鋼矢壁に用いることができない。
本発明に係る鋼矢板は、降伏強度が430N/mm以上で、かつ良好な靱性を有するので、自立式またはタイロッド式の工法に用いる鋼矢板として好適である。本発明に係る鋼矢板は、特にタイロッド式矢板壁に用いる鋼矢板として好適である。本発明に係る鋼矢板は溶接性にも優れているため、溶接作業も容易に実施することができる。

Claims (5)

  1. 化学組成が、質量%で、
    C:0.01〜0.20%、
    Si:0.01〜0.60%、
    Mn:0.8〜2.5%、
    P:0.020%以下、
    S:0.001〜0.010%、
    Nb:0.05%超0.20%以下、
    Al:0.003%以下、
    Ti:0.005〜0.03%、
    N:0.0005〜0.0090%、
    O:0.0005〜0.0050%を含有し、
    Cu:0.01〜2.0%、Ni:0.01〜3.0%、Cr:0.01〜1.0%、Mo:0.01〜1.0%、V:0.001〜0.30%およびB:0.0001〜0.0050%のうちの1種以上を含有し、
    Ca:0〜0.01%、
    REM:0〜0.02%、
    Mg:0〜0.01%、
    Sn:0〜0.50%
    を含有し、残部はFeおよび不純物であり、
    鋼中に、Ti酸化物の周囲にMnSが存在する複合介在物を含み、
    前記複合介在物の断面における前記MnSの面積率が10%以上90%未満であり、
    前記複合介在物の界面における前記MnSの割合が10%以上であり、
    粒径0.5〜5.0μmの前記複合介在物の個数密度が10〜100個/mmであるとともに、
    降伏強度が430N/mm以上である、鋼矢板。
  2. 下記(1)式から求められるPnの値が0.22以下である、請求項1に記載の鋼矢板。
    Pn=C+Si/30+Mn/20+Cu/20+Ni/60+Cr/20+Mo/15+V/10-Nb/2+5B・・・(1)
    ただし、(1)式中の元素記号は各元素の含有量(質量%)を意味する。
  3. さらに、質量%で、Ca:0.0005〜0.01%およびREM:0.001〜0.02%の一方または両方を含有する、請求項1または2に記載の鋼矢板。
  4. さらに、質量%で、Mg:0.0005〜0.01%を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の鋼矢板。
  5. さらに、質量%で、Sn:0.03〜0.50%を含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の鋼矢板。
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