JP6565719B2 - 溶接熱影響部靱性に優れた厚板鋼材 - Google Patents

溶接熱影響部靱性に優れた厚板鋼材 Download PDF

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Description

本発明は、溶接熱影響部靱性に優れた厚板鋼材に関する。
橋梁、造船、海洋構造物、建築等で用いられる溶接用鋼や、製管時に溶接施工が必要となるラインパイプ用鋼の溶接において、施工工程の簡略化のためには入熱量を大きくして一度で溶接することが望ましい。エレクトロスラグ溶接やサブマージアーク溶接等の大入熱溶接を行った場合、溶接熱影響部(Heat Affected Zone、以下「HAZ」と記す)は高温に達する熱履歴が加わるため、結晶粒の粗大化が生じる。結晶粒が粗大化した部分は靱性が低下し、その影響は低温環境で特に顕著に表れる。このような靱性が低下した鋼を低温環境で使用するのは危険であるため、大入熱溶接した場合であっても低温での靱性が確保できる厚板鋼材が求められている。
HAZでの靱性を確保するために、鋼材中に不可避的に存在する介在物、特にZrを活用した手法が多く提案されている。
例えば、特許文献1では、Ti窒化物、Zr窒化物、Ti炭化物、Zr炭化物およびこれら1種以上を含む複合物で、大きさが0.01〜0.5μmのものが1μm当たり1個以上分散したものであることを特徴とした溶接熱影響部の靱性に優れた鋼材が開示されている。この発明は、微細な介在物をピン止め粒子として利用し、大入熱溶接された際に結晶粒が粗大化するのを防ぐ技術である。しかしながら、炭窒化物をピン止め粒子として活用した場合、入熱時の最高到達温度が高いとHAZでは溶融してしまうため、大入熱溶接する場合には入熱量に制限が必要となる。
また、特許文献2では、ZrO:5〜50%、REMの酸化物:5〜50%、CaO:50%以下(0%を含まない)を満足し、鋼材に含まれる全介在物のうち、円相当直径で0.1〜2μmの介在物が観察視野面積1mmあたり120個以上、円相当直径で3μm超の酸化物が観察視野面積1mmあたり5.0個以下、円相当直径で5μm超の酸化物が観察視野面積1mmあたり5.0個以下であることを特徴とする、溶接熱影響部の靱性に優れた鋼材が開示されている。この発明は、介在物を粒内フェライト変態の核として利用し、大入熱溶接されて粗大化した結晶粒内に、冷却過程でフェライトを生成させることで破面単位を細かくして靱性低下を抑制する技術である。酸化物を活用した技術は炭窒化物を活用する場合に比べて入熱時の最高温度を高くでき、酸化物を多数分散させることで靱性を改善できる。
従来の技術の多くは、溶鋼にZrを添加し、溶存Oおよび懸濁している酸化物と反応して生じる微細なZrOを活用するものである。しかしながら、Zr酸化物を溶鋼段階で分散させるとノズル詰まりが生じることになるため、生産性低下を招いてしまう課題がある。
ノズル詰まりを防止するため、例えば特許文献3では、Zr添加量と溶鋼中の全酸素濃度の割合を最適化することで、ZrOを粒度分布の細かい状態に制御してノズル付着を防止し、生産性と微細化の両立を達成している。
特開2005−126738号 特開2011−038180号 特開2010−280953号
日本学術振興会製鋼第19委員会:製鋼反応の推奨平衡値、1984、日本学術振興会
上記したように、厚板鋼材の靱性を改善するために介在物を用いる場合、粒内変態能を有する介在物の分散個数を増加させることが重要である。ZrOを利用する場合、ノズル閉塞を生じさせることなく微細分散させることが重要である。本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、ZrOを微細分散させることでHAZでの靱性を向上させた厚板鋼材を提供することを目的とする。
本発明者らは、靱性が良好であった厚板鋼材を調査し、HAZにおいて粒内変態の起点部分で観察される介在物の組成および粒径を調査した。その結果、Alまたは/およびMnOが一定濃度以上含まれた介在物は粒内変態能が著しく低下することを知見した。また、粗大な介在物が一定割合以上存在する場合、その介在物が破壊の基点となり、特に低温環境でのHAZの靱性を著しく低下させることを知見した。一方で、介在物組成が適切に制御され、粒内変態能を有する場合、微細分散させることで低温環境でのHAZの靱性を改善できることを知見した。
介在物中にAlまたは/およびMnOが一定濃度含まれていると粒内変態能が低下する。その要因は明確には明らかになっていないものの、介在物にAlまたは/およびMnOが一定濃度含まれていると、その介在物自体とフェライトとの格子整合性が低いことから、粒内変態核としての能力が低下すると推定される。
これらを同時に満たすための手段として、厚板鋼材中のAl、Ti、Zr、O、N濃度を適切に制御するとともに、従来のZr脱酸に代わる手法を検討した。従来は、溶鋼に多量のZrを添加することで溶鋼中に微細なZrOを生成させ、そのZrOを鋳片段階まで維持する手法が主流であった。すなわち、溶鋼にZrを添加した際にZrOを生成させた場合、生成したZrOは微細であるが、溶製中に凝集、浮上除去されることを考慮し、厚板鋼材でのZrO分散数を確保するためには比較的多量のZrを溶鋼に添加する必要があった。この場合、溶鋼中には微細なZrOが懸濁するが、この微細なZrOも取鍋からタンディッシュ、タンディッシュから鋳型までの間にはノズルに付着して生産性低下の要因となってしまう。さらに、取鍋からタンディッシュまでの間、もしくはタンディッシュから鋳型までの間のノズルを通過する段階までに、溶鋼中に懸濁するZrOは凝集が進むため、凝集して粗大化したZrOが厚板鋼材中に含まれることになる。
ここで、溶鋼の温度降下によって溶鋼中に晶出するZrOに着目した。すなわち、溶鋼段階でZrを添加するものの、Zr添加量を最適化し、溶存酸素濃度を低下させ過ぎない量に制御することで、ZrOの晶出量を確保することを着想した。この時、Zr添加量が従来技術で添加していたように、溶存酸素量に対して多量であると、Zr添加直後にZrOが生成するとともに、溶存酸素濃度は極僅かとなる。温度降下に伴うZrOの晶出を考えた場合、溶鋼に過剰にZrを添加する必要は無く、溶存酸素が残存する程度で良い。この時、溶存酸素濃度を低減しないだけのZr添加量は、非特許文献1に記載のZrの脱酸平衡反応式をもとに処理中の温度と、Zr添加時の歩留りを考慮して添加すれば良い。この手法を用いると、厚板鋼材の特性改善に必要なZrOは溶鋼温度が降下する減圧精錬後、特に溶鋼が鋳型内に注入される辺りで最もZrO生成が顕著になる。取鍋からタンディッシュまでの間、もしくはタンディッシュから鋳型までの間のノズルに付着するZrOは溶鋼段階で生じるZrOが主体と考えられるため、この手法ではノズル閉塞に対して優位である。さらに、本手法ではこの溶鋼段階で生じるZrO生成を抑制するため、予め真空脱酸により溶存酸素濃度を低減した状態で、熱力学的にZrOが生成しない、すなわち添加したZrのほとんどが溶存Zrとなる量のZrを添加し、ZrOが生成するまでの量は添加しないことで、Zr添加直後の溶鋼中のZrO生成量を低減する。このことで、鋼材中に存在するZrOのほとんどはZrを添加した直後に生成するZrOではなく、温度降下に伴って晶出するZrOとなるため、溶鋼中で凝集して粗大化したZrOがほとんど含まれない鋼材が得られる。この時、鋼に含まれるAl、Ti、O、Zr濃度を適切に制御することで、介在物中のAlおよびMnO濃度を低減できる。
本発明は、上記した手法を用いることで、溶製プロセスが異なることで、厚板鋼材成分に大きな差異が見られなくとも、ZrOの微細化および溶鋼段階でのノズル閉塞の抑制の両立を可能とすることができる。本発明者らは、上記した考え方に基づき減圧精錬時のO濃度およびZr添加量を調整して、厚板鋼材中の化学組成が所定の条件を満たすときに、その調整に伴って生成される厚板鋼材中の介在物の組成および分散数が低温環境でのHAZの靱性が確保できるものとなることを知見して、本発明を完成するに至った。
本発明は以下の通りである。
(1)質量%でC:0.05〜0.2%、Si:0.02〜0.20%、Mn:1.0〜2.0%、P:0.05%以下、S:0.008%以下、sol.Al:0.002%以下、Ti:0.006〜0.03%、sol.Zr:0.0010%以下、ins.Zr:0.0007〜0.0040%、B:0.0010〜0.0040%、O:0.0010〜0.0040%、N:0.001〜0.009%を含有し、残部Feおよび不純物で構成される厚板鋼材であって、(1)式の組成を満たした円相当径が0.5μm以上3.0μm以下の介在物が1mmあたり70個以上分散し、かつ、3.0μm超の介在物が1mmあたり5.0個以下で分散していることを特徴とする、溶接熱影響部靱性に優れた厚板鋼材。
(%ZrO+%Ti)/(%ZrO+%Ti+%Al+%MnO)>0.80 ・・・(1)
(2)さらに、質量%でNb:0.035%以下、Cr:0.05〜1.5%、Mo:0.001〜1.5%、Cu:0.05〜2.0%、Ni:0.05〜3.0%、V:0.01〜0.5%の1種以上を含有することを特徴とする、上記(1)に記載の溶接熱影響部靱性に優れた厚板鋼材。
本発明によれば、HAZにて冷却過程で粒内変態の起点となり得る介在物の組成が制御されるとともに、靱性を確保できるだけの微細な介在物の個数密度が確保され、靱性低下要因となる粗大な介在物の個数密度を制限されていることで、大入熱溶接した場合であっても、低温環境でのHAZの靱性を確保された厚板鋼材が得られる。
図1は、破面遷移温度が−40℃以下であった条件と介在物分散数の関係を示す図である。
1.用語の定義
「製鋼炉」とは、転炉または電気炉を指し、製鋼炉から出鋼された「溶鋼」とは、脱硫、脱りんもしくは脱炭といった一次精錬処理が実施された状態であるものとする。
「環流型脱ガス装置」とは、真空槽を有する溶鋼処理装置であって、代表的な装置としてRHがある。
「真空脱酸」とは、環流型脱ガス装置を用いて溶鋼を減圧処理することで溶鋼中のCとOを反応させ、溶鋼中の溶存O濃度を低減させる処理である。
2.厚板鋼材組成
本発明を実施するに当たって、厚板鋼材に含まれる元素について説明する。以下、断りが無い限り全て質量%とする。なお、本発明では、「厚板鋼材組成」は「溶鋼組成」と基本的に同一であるが、真空精錬炉での処理後からの再酸化および温度降下に伴う晶析出により、酸化物や窒化物は溶存もしくは介在物のどちらかの形態となる場合がある。このため、例えば減圧処理後の「溶鋼中Total.Zr濃度]≒「厚板鋼材中Total.Zr濃度]であるが、「溶鋼中sol.Zr濃度]≧「厚板鋼材中sol.Zr濃度]となる場合もある。なお、「溶鋼中」とは基本的に特に断りが無い限り、環流型脱ガス装置での精錬処理が完了した段階を指す。
[C:0.05〜0.2%]
Cは、鋼の製造過程において不可避的に含有される元素である。厚板鋼材としては当然ある程度の強度が求められ、最低限必要な引張り強度および疲労強度を得るには、Cの含有率を0.05%以上とする。一方、C含有率が0.2%を超えると、母材の加工性が悪化する。したがって、厚板鋼材中のC含有率の適正範囲を0.05〜0.2%とする。厚板鋼材中のC濃度を左記の範囲とするため、溶鋼段階においてもCは0.05〜0.2%の範囲であることが望ましい。
[Si:0.02〜0.20%]
Siは、鋼の脱酸作用および固溶強化作用を有する元素である。Si濃度が0.02%よりも少ないと厚板鋼材として必要な鋼材特性が得られない。また、厚板鋼材中では一部のSiがSiOとしてHAZに存在すると、HAZ靭性を低下させる。また、Siの含有率が0.20%を超えると、脱酸が強く効きすぎ、溶存酸素の過度の低下および介在物への影響が生じてしまう。したがって、Si含有率の適正範囲を0.02〜0.20%とする。厚板鋼材中のSi濃度を左記の範囲とするため、溶鋼段階においてもSiは0.02〜0.20%の範囲であることが望ましい。
[Mn:1.0〜2.0%]
Mnは、鋼の脱酸および焼き入れ性を向上させる元素である。厚板鋼材の強度および靱性を高めるのにも必要な元素であり、厚板鋼としての強度を得るために1.0%以上含まれている必要がある。一方、2.0%を超えて添加しても効果が飽和してしまうことから、Mn含有率の適正範囲を1.0〜2.0%とする。厚板鋼材中のMn濃度を左記の範囲とするため、溶鋼段階においてもMnは1.0〜2.0%の範囲であることが望ましい。
[P:0.05%以下]
Pは、結晶粒界に偏析して鋼を脆化させる傾向があり、厚板鋼材の母材靭性の低下を引き起こすと同時に、HAZ靭性にも影響を及ぼす。このため、P濃度は0.05%以下とする。厚板鋼材中のP濃度を左記の範囲とするため、溶鋼段階においてもPは0.05%以下であることが望ましい。
[S:0.008%以下]
Sは、不可避的不純物であり、大量に存在するとHAZ靭性を著しく低下させる元素であるため、0.008%を超えて存在してはならない。HAZ靭性の確保のためには、0.004%未満であることが望ましい。厚板鋼材中のS濃度を左記の範囲とするため、溶鋼段階においてもSは0.008%以下であることが望ましい。
[sol.Al:0.002%以下]
Alは脱酸剤として有用な元素であるが、本発明において介在物にAlが含まれると介在物の粒内変態能が著しく低下する。また、多量に含まれると溶鋼中の溶存酸素濃度が、ZrO形成のために必要な濃度よりも低くなってしまう。さらに、sol.Alが高い場合には、晶析出する介在物の中のAlの割合が高くなり、厚板鋼材の靱性が低下してしまう。このため、厚板鋼材中のsol.Al含有量は0.002%以下であることが必要である。また、溶鋼段階でZr添加前には0.002%以下であることが望ましい。ただし、Zr添加より以前にAlを用いた昇熱処理を行う場合には、一時的にsol.Al濃度が0.002%を超えても良いが、Zr添加する段階でsol.Al濃度は0.002%以下となっていることが望ましい。
[Ti:0.006〜0.03%]
Tiは粒内変態の核となる酸化物およびTiNといった窒化物を形成する重要な元素である。このため、厚板鋼材中に少なくとも0.006%以上含有している必要がある。また、Ti濃度が低すぎる場合、晶析出する介在物中のAlの割合が相対的に高くなり、厚板鋼材の靱性が低下してしまう。ただし、Tiが過剰に含まれていると、製板中にCと反応し、靭性の低下を招くTiCを形成してしまうため、Tiの含有率は0.03%を超えてはならない。厚板鋼材中のTi濃度を左記の範囲とするため、溶鋼段階においてもTiは0.006〜0.03%の範囲であることが望ましい。
[sol.Zr:0.0010%以下、ins.Zr:0.0007〜0.0040%]
Zrは粒内変態の核となる酸化物を形成する重要な元素である。しかしながら、厚板鋼材中にsol.Zrが0.0010%を超えて含有していると、靱性が著しく低下する。また、ins.Zrが0.0007%よりも少ないと、靱性確保に必要な酸化物組成とならない。一方で、ins.Zrが0.0040%を超えて含有されている場合、その多くが溶鋼段階で生成したZrOであり、ノズル閉塞が生じる頻度が高くなる。このため、厚板鋼材中のsol.Zrは0.0010%以下、厚板鋼材中のins.Zrの適正範囲は0.0007〜0.0040%とする。厚板鋼材中のsol.Zrは望ましくは0.0003%以下である。なお、溶鋼段階ではsol.Zrおよびins.Zrの制限は特に無いが、溶存酸素に対して過剰に添加されていると、厚板鋼材までsol.Zrが残存することに加え、溶存酸素濃度が低下してしまう。このため、溶鋼段階でのsol.Zr濃度は0.0020%以下であることが望ましい。また、ノズル閉塞を生じさせないためにも、溶鋼段階でのins.Zr濃度は0.0020%以下であることが望ましい。
[B:0.0010〜0.0040%]
Bは厚板鋼材の焼き入れ性を向上させるとともに、介在物周囲にBNとして析出して介在物の粒内変態能を向上させる元素である。介在物周囲にBNとして析出させるには、Bが少なくとも0.0010%含まれている必要がある。一方、0.0040%を超えて含有されていても効果が飽和するため、B含有率の適正範囲は0.0010〜0.0040%とする。厚板鋼材中のB濃度を左記の範囲とするため、溶鋼段階においてもBは0.0010〜0.0040%の範囲であることが望ましい。
[O:0.0010〜0.0040%]
Oは鋼の製造過程において不可避的に含有される元素であり、溶存、もしくは酸化物として存在する。両者を明確に分離することは困難であることから、本発明でのO濃度は両者を合わせた全酸素濃度(T.Oとも記載する。)とする。厚板鋼材中の酸素濃度が0.0010%未満になると、靱性確保に必要な酸化物分散数が得られない。一方、厚板鋼在中に0.0040%を超えて含有されると溶鋼の清浄性が悪化するとともに、溶鋼段階にてノズル閉塞といった生産性が低下する要因となり得る。このため、厚板鋼材中のO含有率の適正範囲は、0.0010〜0.0040%とする。また、溶鋼にZrを添加する前に溶存酸素が0.0020%を超えて含有されていた場合、Zr添加により生成するZrO量が多くなり、ノズル閉塞のリスクが高くなるため、溶鋼段階でZr添加前に0.0020%以下に低減しておくことが望ましい。
[N:0.001〜0.009%]
Nは鋼中で窒化物を形成して結晶粒界、酸化物周囲に偏在、もしくは窒化物として存在し、厚板鋼材の靱性に影響する元素である。Nを工業的に0.001%よりも少なくすることは困難であり、Nが0.009%を超えて存在するとフリー窒素が増加して靱性が低下する。このため、N含有量の適正範囲は0.001〜0.009%とする。厚板鋼材中のN濃度を左記の範囲とするため、溶鋼段階においてもNは0.001〜0.009%の範囲であることが望ましい。
本発明に係る厚板鋼材は、上記元素を有し、残部がFeおよび不純物からなる。ここで、不純物とは、厚板鋼材を工業的に製造する際に鉱石やスクラップ等のような原料をはじめ、耐火物からの混入、取鍋付着物からの混入等、製造工程の種々の要因によって混入する成分であって、本発明に悪影響を与えない範囲で許容されるものを意味する。不純物の代表的なものとしては、Mg、Ca、REM(周期表の3族に属するSc、Y、ランタノイド(La,Ce等、原子番号57〜71の15元素)から選ばれた1種以上の金属元素を意味し、特に、Ce、La、PrまたはNdのうちの1種以上の元素が該当)が挙げられる。これらの元素はそれぞれの濃度が0.0010%以下であることが望ましい。
本発明に係る厚板鋼材は、上記元素の他に、製品に必要な機能を付加する目的で、Feの一部に換えて、以下の元素の中から一種類以上を選択して含有させてもよい。以下、厚板鋼材中に含まれる成分の望ましい範囲を示すが、厚板鋼材中の成分を満たすために、溶鋼段階でも同じ範囲に制御されることが望ましい。
[Nb:0.035%以下]
Nbは、厚板鋼材の結晶粒微細化効果ならびに結晶粒の粗大化温度を上昇させる効果を奏する元素である。ただし、Nb濃度が0.035%を超えて添加しても効果が飽和する一方、HAZの靱性を著しく損なうようになるため、Nb濃度は0.035%以下とすることが望ましい。Nb添加の効果を得るためのNb濃度の望ましい下限は0.005%である。
[Cr:0.05〜1.5%]
Crは、厚板鋼材の焼き入れ性、耐食性を向上させる効果を奏する元素である。Cr添加の効果を得るためにはCrを0.05%以上添加することが望ましい。Cr濃度が1.5%を超えて添加すると母材の硬度が高まり過ぎることでHAZの靱性劣化に繋がるため、Cr含有量の望ましい範囲は0.05〜1.5%とする。
[Mo:0.001〜1.5%]
Moは、厚板鋼材の焼き入れ性を向上させ、結晶粒の粗大化温度を上昇させる効果を奏する元素である。Mo添加の効果を得るためにはMoを0.001%以上添加することが望ましい。ただし、Mo濃度が1.5%を超えて添加するとHAZの硬度が高まり、靱性を低下させることから、Mo含有量の望ましい範囲は0.001〜1.5%とする。
[Cu:0.05〜2.0%]
Cuは、厚板鋼材の強度および耐食性を向上させる元素である。ただし、Cu濃度が2.0%を超えて添加しても効果が飽和し、合金コスト増加に繋がることから、Cu濃度は2.0%以下とすることが望ましい。Cu添加の効果を得るためのCu濃度の望ましい下限は0.2%である。
[Ni:0.05〜3.0%]
Niは、厚板鋼材の硬さ,強さ,靱性,焼き入れ性,耐食性を向上させる効果を奏する元素である。ただし、Ni濃度が3.0%を超えて添加しても、合金コストに見合った効果は得られなくなるため、Ni濃度は3.0%以下とする。Ni添加の効果を得るためのNi濃度の望ましい下限は0.05%である。
[V:0.01〜0.5%]
Vは、厚板鋼材の焼き入れ性を向上させる効果を奏する元素である。ただし、V濃度が0.5%を超えて添加しても効果が飽和し、母材の硬度が高まり過ぎることでHAZの靱性劣化に繋がるため、V濃度は0.5%以下とすることが望ましい。V添加の効果を得るためのV濃度の望ましい下限は0.01%である。
上記以外の残部はFe及び不純物である。
3.厚板鋼材中の酸化物粒子
後述する方法で製造した厚板鋼材からサンプルを採取し、板幅方向に垂直な断面を鏡面加工した後、研磨面上で観察される酸化物を、走査電子顕微鏡(以下、「SEM」と記す。)およびエネルギー分散型X線マイクロアナライザー(以下、「EDS」と記す。)を用いて厚板鋼材中の酸化物粒子を測定できる。通常、連続鋳造で得られた半製品である板厚300から400mm程度の鋳片から圧延して板厚10から100mm程度の厚板鋼材を得るが、圧下に伴う破砕といったことを除き、圧下前後で鋳片と厚板鋼材中の酸化物密度は変わらない。本発明に係る所定性状の介在物であれば、通常の厚板圧延で破砕されることは実質的にない。
この時、EDSで得られた構成成分の半定量分析結果から酸化物に換算して酸化物濃度(質量%)を算出できるし、SEM−EDSによる酸化物の自動測定装置を適用できる。酸化物粒径は、測定画像の介在物面積から円相当直径に換算できる。0.5μm以上の酸化物を少なくとも100個以上測定し、観察した領域の面積から個数密度(平均分散密度)ならびに酸化物組成(平均組成)を算出できる。
厚板鋼材中の酸化物は、分母をZrO、Ti、Al、MnOの和とし、分子をZrO、Tiの和とした値が0.80よりも大きい((1)式を満たす。)ことが必要である。ZrOおよびTiからなる酸化物はフェライトとの格子整合性が良く、この値が0.80以下の場合、介在物とフェライトの格子整合性が低下する。靱性を確保するためには、上記組成の円相当径が0.5μm以上3.0μm以下の介在物が1mmあたり70個以上分散している必要がある。この粒径の介在物の分散数が70個よりも少ない場合、粒内変態の生成頻度が低下することから、低温環境での靱性が確保できなくなる。1mmあたり100個以上分散していることが望ましい。さらに、靱性を確保するためには、円相当径が3.0μm超の介在物が1mmあたり5.0個以下で分散している必要がある。この粒径の介在物の分散数が5.0個超で分散している場合、粒内変態の起点として作用して靱性を改善する効果よりも、粗大な介在物が破壊の基点となり靱性が低下する影響の方が大きくなる。1mmあたり3.0個以下で分散していることが望ましい。
前記した鋼材の化学組成の下、上記条件を全て満足する介在物の組成および分散状態において、低温環境でのHAZの靱性の確保が可能となる。
4.厚板鋼材の製造方法
本発明において、溶鋼は、製鋼炉から取鍋に出鋼された後、環流型脱ガス装置にて減圧処理される。取鍋に出鋼された後、環流型脱ガス装置まで搬送される間に、合金等を添加して成分調整してもよい。
環流型脱ガス装置での精錬処理では、Zrを除く溶鋼成分を調整した後、処理末期にZrを添加する。Zrを添加する前段階で、真空脱酸により溶存酸素を0.0020%以下に制御しておくことが望ましい。sol.Alは0.0020%以下に制御されていることが望ましい。溶鋼温度を調整する目的で、環流型脱ガス装置での処理前半で、Alの酸化反応を利用した溶鋼昇熱処理を行っても良い。その場合、一時的にsol.Al濃度が0.0020%を超えても良い。昇熱処理を行った場合であっても、Zr添加前までに溶存酸素を0.0020%以下に、sol.Alを0.0020%以下に制御しておくことが望ましい。
この状態の溶鋼に対して、課題を解決するための手段として説明した考え方に基づき、溶存酸素濃度を低減し過ぎない量のZrを添加する。その溶存酸素濃度を低減しないだけのZr添加量は、溶鋼温度と溶存酸素濃度を考慮した上で、非特許文献1に記載のZrの脱酸平衡反応式をもとに、Zr添加時の歩留りを考慮して決めれば良い。溶存酸素濃度は、酸素濃淡電池を原理とする酸素濃度プローブで測定した値を用いることができる。
ここでZrを添加し過ぎると、Zr添加に伴いZrOが生成し、ノズル閉塞といった生産性低下の要因となる場合がある。また、多量のZrを添加すると、溶存酸素濃度が低下しすぎてしまい微細介在物の晶析出に支障をきたすことに加え、厚板鋼材中にsol.Zrが残存してしまうことになる。一方、Zr添加量が少な過ぎると、厚板鋼板中のins.Zrが確保できず、微細介在物生成量が少なくて十分な靱性が得られない。
また、sol.Zr低下を狙ってZr添加後の環流時間を伸ばすと、溶鋼温度低下および処理時間延長といった生産性悪化が生じる。このため、溶鋼段階で添加するZrは溶鋼1t当たり0.04kg未満であることが望ましい。Zrは金属として添加する手法に加え、Fe−Zrといった合金として添加しても良い。溶鋼に添加されたZrは時間経過に従って徐々に減少することから、Zr添加後は均一に混合されたことを確認した後に速やかに環流処理を終わるのが良い。
精錬処理後の溶鋼は、連続鋳造法によって、半製品としてスラブといった板厚300〜400mm程度の鋳片に加工できる。また、その後の圧延工程によって、板厚10〜100mm程度の厚板鋼材を得ることができる。
5.発明の効果の確認方法
上記した手法で得た厚板鋼板から採取したサンプルに対し、エレクトロガス溶接適用を想定し、大入熱溶接を模擬した再現熱サイクル試験を適用する。再現熱サイクルは、50mm厚の板厚をエレクトロガス溶接により1パスで溶接することを模擬し、室温から1400℃まで35秒で昇温し、1400℃で10秒保持、1400℃から800℃まで100秒、800℃から500℃まで200秒、500℃から200℃まで600秒かけて冷却する。厚板鋼材に熱サイクルを付与した後、JIS4号シャルピー試験片へと加工し、各鋼材3片ずつ−20℃から−60℃の範囲内で試験温度を変えてシャルピー試験を実施し、吸収エネルギーを測定した結果から、脆性−延性破面遷移温度を算出した。
本発明において、脆性−延性破面遷移温度が−40℃以下であった場合を発明の効果有りと判断した。
高炉から出銑された溶銑を、溶銑予備処理で脱硫処理し、転炉型精錬容器にて脱Pおよび脱C処理した後、取鍋に受鋼した。出鋼の際、合金元素を添加し、保温用のカバースラグを添加した。溶鋼量は270ton規模である。
取鍋内の溶鋼をRH真空脱ガス装置にて減圧処理を行った。溶製中は適宜溶鋼サンプルを採取し、分析に供して溶鋼成分を得た。溶鋼温度は1560℃から1610℃で推移した。RH処理前半でZrを除く合金を添加して成分調整を実施するとともに真空脱酸を行い、溶存酸素濃度を調整した。溶存酸素濃度は、酸素濃度プローブを用いて測定した。その後、溶鋼温度と溶存酸素濃度に応じて、非特許文献1に記載の脱酸反応平衡式に基づき、Zr添加歩留まりを経験値により考慮してZrを添加し、均一に混合するために環流処理を行った。
RH真空脱ガス装置で処理した後は、連続鋳造法によって、半製品として250mm厚のスラブを得た。その後、圧延工程により25mm厚まで加工し厚板鋼材を製造した。
表1に厚板鋼材成分、表2にZr添加前の溶存酸素濃度、Zr添加量、介在物の平均組成、個数密度および破面遷移温度をまとめて示す。なお、Zr添加前のsol.Al含有量は0.0020%以下であることを確認した。
Figure 0006565719
Figure 0006565719
表1に示すようにNo1からNo12までは本発明が規定する要件を全て満たしており、いずれも破面遷移温度は−40℃以下と良好な低温靱性を有していることが分かる。
また、No1からNo12まで、連続鋳造中にノズル閉塞が発生することは無かった。
一方、No13からNo20までは本発明が規定する要件のいずれかが満たされておらず、破面遷移温度は高かった。
No13は、厚板鋼材中のsol.Al濃度が高過ぎて晶析出する介在物の中のAlの割合が多くなり、(1)式で示す介在物組成が本発明で規定する範囲外であるとともに微細介在物数が少ないため、破面遷移温度が−40℃を上回った。
No14は、(1)式を満たさず介在物とフェライトの格子整合性が低下したため、破面遷移温度が−40℃を上回った。
No15からNo17までは、微細な介在物の密度が低いため、破面遷移温度が−40℃を上回った。これらのうち、No16は、Zr添加前酸素濃度が同等の本発明例のNo5,6,8および11に比べてZr添加量が多かったため、sol.Zrが高めに残存していることと併せて考えて、溶鋼中の溶存酸素濃度を低下させ過ぎてしまったものと考えられる。一方、No17は、それらに比べてZr添加量が少なかったため、sol.Zrもins.Zrも低いことと併せて考えて、(1)式で示す介在物組成は満たしていたものの、微細な介在物密度が低くなってしまったと考えられる。
No18は、微細な介在物密度が低く、かつ粗大な介在物密度が高い。さらにT.O(全酸素濃度)も本発明の規定範囲を超えているため、破面遷移温度が−40℃を上回った。Zr添加前の酸素濃度が比較的に高かったために、Zr添加によってZrOが多く生成されたことが影響していると考えられる。
No.19は、sol.Zrもins.Zrも高く、介在物密度は本発明の要件を満たしていたものの、破面遷移温度が−40℃を上回った。Zr添加量が多かったため、溶鋼中にZrOが多く生成されたことが影響していると考えられる。この溶鋼の連続鋳造中には、浸漬ノズルが閉塞気味であった。
No20は、3μm超の介在物密度が高く、破面遷移温度が−40℃を上回った。他の例に比べてZr添加量が多かったため、ZrOの生成量が多かったものと考えられる。
図1に破面遷移温度が−40℃以下であった条件と介在物分散数の関係を示す。図1において、○印は介在物円相当径が0.5〜3.0μmの個数密度が1mmあたり70個以上、3.0μm超の個数密度が1mmあたり5.0個以下の条件を含め、本発明要件を全て満たしており、破面遷移温度は−40℃以下であった。▲印は、介在物分散数は本発明要件を満たしていたものの、介在物組成もしくは厚板鋼材中Zr濃度が本発明要件を外れており、破面遷移温度は高かった。また、×印は介在物分散数が本発明要件を外れており、破面遷移温度は高かった。
上記した通り、本発明要件を全て満たすことで、低温靱性が良好な厚板鋼材が得られることが分かる。

Claims (2)

  1. 質量%でC:0.05〜0.2%、Si:0.02〜0.20%、Mn:1.0〜2.0%、P:0.05%以下、S:0.008%以下、sol.Al:0.002%以下、Ti:0.006〜0.03%、sol.Zr:0.0010%以下、ins.Zr:0.0007〜0.0040%、B:0.0010〜0.0040%、O:0.0010〜0.0040%、N:0.001〜0.009%を含有し、残部Feおよび不純物で構成される厚板鋼材であって、(1)式の組成を満たした円相当径が0.5μm以上3.0μm以下の介在物が1mmあたり70個以上分散し、かつ、3.0μm超の介在物が1mmあたり5.0個以下で分散していることを特徴とする、溶接熱影響部靱性に優れた厚板鋼材。
    (%ZrO+%Ti)/(%ZrO+%Ti+%Al+%MnO)>0.80 ・・・(1)
  2. さらに、質量%でNb:0.035%以下、Cr:0.05〜1.5%、Mo:0.001〜1.5%、Cu:0.05〜2.0%、Ni:0.05〜3.0%、V:0.01〜0.5%の1種以上を含有することを特徴とする、請求項1に記載の溶接熱影響部靱性に優れた厚板鋼材。
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