JP5198434B2 - 光学式エンコーダ - Google Patents

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    • G01D5/36Forming the light into pulses
    • G01D5/38Forming the light into pulses by diffraction gratings

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、光学式エンコーダに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、エンコーダの小型化・薄型化が進んできている。普及品では一辺が10mm〜20mm程度の寸法を有する検出ヘッドのサイズに対して、数mm角のサイズのエンコーダも市場に出始めてきている。こうした小型化の流れの中で、パッケージングにおいても小型化を意識した形状・形態となっていくと考えられる。
【0003】
例えば、従来の金属やセラミクスを用いたパッケージではより厚みを薄くし、さらに、従来のパッケージを樹脂モールド等のパッケージング技術を用いたもので置き換えるようになっていくと考えられる。
【0004】
こうした小型化・薄型化を意識した光学式エンコーダの従来例として、例えば特許文献1に示すエンコーダが挙げられる。図15は、従来例のエンコーダの断面構成を示している。
【0005】
発光素子42と光電変換素子アレイ43、44を検出ヘッド側に有する反射型の光学式エンコーダである。発光素子42と光電変換素子アレイ43、44とは、透明光学部材45に覆われている。透明光学部材45は、そのままパッケージング部材となっている。
【0006】
この従来例においては、以下のような条件が加えられている。即ち、
発光部42から光電変換素子アレイ43、44の受光面の一番遠いところまでの距離をD、
発光部42の発光面と光電変換素子アレイ43、44の受光面から透明光学部材45の表面までの距離をG、
透明光学部材45の表面内部で反射率が10%となる角度をθとそれぞれすると、以下の式が成り立つように厚みGを設定する。
G≧D/(2・tanθ)
【0007】
検出ヘッドに発光素子である発光部42と受光素子である光電変換素子アレイ43、44を透明光学部材45でモールドするなどして小型化を図った際に、保護部材である透明光学部材45の厚みを薄くすると、発光部42から出射し透明光学部材45の内面で反射した反射光が光電変換素子アレイ43、44に入射する。このため、信号のSN比が劣化してしまう。そのため、透明光学部材45の厚みを一定値以上にして透明光学部材45への内部からの反射率が10%以下となるようにしたものである。
【0008】
【特許文献1】
特開2005−156549号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
検出ヘッド(以下、適宜「ヘッド」という。)のサイズが小さくなると、ヘッド内部の発光部と受光部の間隔も近くなる。そのため、ヘッド内部での迷光などによって、発光部から出射されてヘッド内部を経由して受光部へ入る光量の検出光量に占める割合が大きくなる可能性が高くなる。
【0010】
ヘッド上部がガラス板で保護されている場合、またはヘッド上部が透明樹脂で封止されている場合などは、光源から出た光がヘッド上部の内面で反射して受光部へ入る可能性がある。
【0011】
特に、ヘッドを小さくするためにヘッドの厚みを薄くすると、発光部からの光がヘッド内部で反射して直接受光部へ入る光路について、ヘッド内面での反射角が大きくなる。このため、反射角が全反射角を超えると受光部へ入る光量が急激に増える。また、ヘッド内部を多重反射するなどした光も受光部へ入ってくる。
【0012】
一方、信号検出に直接関係のない光がヘッドの外部へ出射されること、または信号検出に直接関係のない光が外部からヘッド内部へ入り込んで来ることも、信号検出に関係の無い光の検出量を増やす要因、外部へ漏れ光を放出する要因になる。
【0013】
これらの光は、位置検出信号生成部においてノイズ信号となり、位置信号のSN比を極端に劣化させる原因となりうる。位置信号の振幅等の出力レベルを保つために従来通りの信号増幅を行うとノイズ成分の影響で信号レベルが飽和してしまう可能性がある。
【0014】
これを避けるために、ノイズ成分を除去する増幅回路を余分に追加すると増幅回路でのオフセットが積算されてセンサとしてのオフセットが大きくなるなど、使いにくくなってしまう。
[0015]
また、エンコーダの外部環境が光に敏感な場合には、漏れ光が放出されることが問題となる可能性がある。この場合、漏れ光対策を講じる必要が生じる可能性がある。
[0016]
上述の特許文献1に示すエンコーダでは透明光学部材の厚みを大きく取ることで、このような問題を回避しようとしている。しかし、必ずしも小型化を満足しないものとなる。また、透明光学部材の厚みを大きく取ることで検出系のワーキング・ディスタンス(作動距離)を大きく取る必要が生じる。このため、設計の自由度が損なわれる可能性がでてくる。
[0017]
さらにモールド樹脂では温度変化による熱膨張・収縮や硬度の大きな変化がある。そのため、樹脂モールドのパッケージングを採用した場合に、サイズを大きくすることで配線ワイヤの断線やクラック発生などの問題が生じやすくなる。このため、信頼性を確保することが困難になったり、コストがかかったりするようになる可能性が出てくる。
[0018]
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ヘッド内部の迷光や外部からの光や外部への漏れ光等、直接信号検出に関係の無い光の影響を受けにくい、または、外部への影響を抑える小型薄型のエンコーダを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
【0019】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、
変位検出される一方の部材に取り付けられたスケールと、
前記一方の部材に対して相対移動する他方の部材に取り付けられ、かつ、前記スケールに対向して配置された検出ヘッドと、を備えた光学式エンコーダであって、
前記スケールには、相対移動する方向に対して所定の光学パタンが設けられており、
前記検出ヘッドには、
前記スケールに所定の光を照射する発光部と、
前記発光部から前記スケールに照射されて前記光学パタンにより反射した光を受光する受光面を備え、その受光面上に形成される光分布を検出する光検出部と、
前記発光部と前記光検出部の前記スケール側の面上に配置された光透過部材と、が設けられており、
前記光透過部材の、前記スケールに対向する表面の少なくとも一部には、光の伝播を抑制するための光伝播抑制パタンが配置されており、
前記光伝播抑制パタンは少なくとも反射による光の伝播を抑制するパタンであって、
前記発光部から前記光透過部材の表面の前記光伝播抑制パタンを経て前記光検出部へ至る光の経路について、前記光の経路を通る光の少なくとも一部が前記光透過部材の表面に入射する角度が前記光伝播抑制パタンが存在しない場合に、前記光透過部材から外界への界面での全反射臨界角よりも大きくなることを特徴とする光学式エンコーダを提供できる。
【0020】
また、本発明の好ましい態様によれば、
前記発光部と前記光検出部の前記スケール側の面はそれぞれ前記光透過部材により全体的かつ一体的に覆われるとともに、前記光透過部材の上面は略平坦であり、
前記発光部から前記光透過部材の表面までの距離をt1、
前記光検出部から前記光透過部材の表面までの距離をt2、
前記発光部上の位置と前記光検出部上の位置との間で最も遠くなる位置間の距離のうち前記スケールの表面に平行な方向の成分をL、
外界の屈折率をn1、
前記光透過部材の屈折率をn2とそれぞれしたとき、
ArcTan[L/(t1+t2)]≧ArcSin(n1/n2)
を満足することが望ましい。
[0029]
【図面の簡単な説明】
[0030]
[図1]本発明の実施例1に係る光学式エンコーダの斜視構成を示す図である。
[図2]実施例1に係る光学式エンコーダの断面構成を示す図である。
[図3]実施例1の変形例に係る光学式エンコーダの断面構成を示す図である。
[図4]実施例1の他の変形例に係る光学式エンコーダの断面構成を示す図である。
[図5]実施例1のさらに他の変形例に係る光学式エンコーダの断面構成を示す図である。
[図6]光学パタンとDC成分との関係を示す図である。
【図7】本発明の実施例2に係る光学式エンコーダの斜視構成を示す図である。
【図8】実施例2に係る光学式エンコーダの断面構成を示す図である。
【図9】本発明の実施例3に係る光学式エンコーダの斜視構成を示す図である。
【図10】実施例3に係る光学式エンコーダの断面構成を示す図である。
【図11】実施例3の変形例に係る光学式エンコーダの斜視構成を示す図である。
【図12】実施例3の他の変形例に係る光学式エンコーダの斜視構成を示す図である。
【図13】本発明の実施例4に係る光学式エンコーダの斜視構成を示す図である。
【図14】実施例4に係る光学式エンコーダの断面構成を示す図である。
【図15】従来技術の光学式エンコーダの断面構成を示す図である。
【図16】本発明の実施例5に係る光学式エンコーダの斜視構成を示す図である。
【図17】実施例5に係る光学式エンコーダの断面構成を示す図である。
【図18】実施例3の別の変形例に係る光学式エンコーダの斜視構成を示す図である。
【符号の説明】
【0031】
100 光学式エンコーダ
110 基板
120 ベアLED
130 光透過基板
131 第1格子
140 光検出器
141 PDアレイ
150 光透過基板
151 第3格子
160 光透過樹脂
161 光学パタン
162 光学パタン
170 スケール
171 第2格子
180 導電ワイヤ
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下に、本発明にかかる光学式エンコーダの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。例えば、以下の実施例においては、検出ヘッドとリニアタイプのスケールとの組合せを例に挙げているが、円盤状のスケールや円筒側面に形成されたスケール等にも適用可能である。リニアタイプのスケールではない場合には、変位検出に関わる光源からの光が照射されるスケール上の光学パタン部分を微視的に平板であり、かつ、光学パタンは微視的に所定のピッチを持つものと考え、この所定のピッチを持つ光学パタンを有する平板、または、仮想的にこの平板を拡張したものに対して、本発明が適用可能である。
【実施例1】
【0033】
図1は、実施例1にかかる光学式エンコーダ100の斜視構成を示している。図2は、光学式エンコーダ100の断面構成を示している。また、以下、すべての実施例において図1、図2に示すxyz直交座標系を用いる。
【0034】
図1において、光学式エンコーダ100は、大きく分けて、基板110、ベアチップであるベアLED120、ピッチp1の第1格子131を有する光透過基板130、4つの受光部を有する光検出器140、ピッチp3の第3格子151を有する光透過基板150、光透過樹脂160、ピッチp2の第2格子171を有するスケール170、の7つの部分からなる。
【0035】
基板110、基板110上に配置されたベアLED120、ベアLED120上にx方向、および、y方向にはみ出して配置された光透過基板130、基板110上に配置された光検出器140、光検出器140上に配置された光透過基板150は検出ヘッドとして一体に構成されている。そして、検出ヘッド上部は屈折率n2の光透過樹脂160で埋め込まれている。
【0036】
本エンコーダ100は、大きく分けて基板110上に形成された検出ヘッドとスケール170で構成される。検出ヘッドとスケール170の間には屈折率n1=1の大気が介在する。
【0037】
第1格子131と第2格子171と第3格子151は、それぞれ図中x方向の向きに互いに平行に配置されている。光透過樹脂160上部の面については、少なくとも光源であるベアLED120からの光が、スケール170で反射されて光検出器140に入射する際に通過する部分は平坦であり、3つの格子131、171、151と平行に形成されている。
【0038】
スケール170は、第2格子171が、第1格子131と第3格子151に平行になる状態でx方向にのみ相対的に変位が可能となっている。
【0039】
基板110、ベアLED120、光透過基板130、光検出器140、光透過基板150は平行平板状になっている。これらの厚み公差は±20μm程度以下となるように構成されている。そして、これらの部材は、図1、図2に示すように基板110の上に順次直接貼り付けられている。これらの部材の接着固定に用いる接着剤の厚みムラについても、±10μm程度以下となっている。また、光透過樹脂160の上面もほぼ平坦な形状となっている。
【0040】
光透過基板130において、第1格子131は光透過基板130の片側の面ほぼ全面にパターニングされている。そして、第1格子131が光透過基板130のLED側の面になるように配置されている。
【0041】
光透過基板150において、第3格子151は光透過基板150の片側の面をほぼ4等分する形で4つの格子群から成る。ここで、各格子群のスケール移動方向の有効幅W3は、光透過基板150のスケール移動方向の幅の約1/2となっている。そして、第3格子151が光透過基板150の光検出器側の面になるように配置されている。
【0042】
電気的な配線については、LED120と光検出器140が基板110と電気的に接続されており、LED120と光検出器140の動作を可能としている。基板110上には複数の電極111があり、LED120と光検出器140上の電極パッドと所定の組合せに対して金ワイヤで電気的に接続し、LED120の裏面とは導電ペーストやはんだにより電気的に接続している。また、光検出器140の裏面とも必要に応じて電気的に接続する。なお、光検出器140に関連する電極や配線等は図示を省略している。ベアLED120の上面、及び下面に電極が形成されている。上面の電極と基板110上の電極を導電ワイヤ180にて接続する。下面の電極と基板110の電極間は導電ペーストにて接続している。光検出器140と基板110との間にも導電ワイヤでの接続である。ここでは詳細は省略する。
【0043】
各格子のピッチp1、p2、p3については以下の関係が成り立つ。
p1=p3=2×p2
第3格子151は4つの格子群からなる。各格子群はピッチp3であるが、格子群ごとにp3/4だけ位相が異なるよう配置されている。
【0044】
光検出器140には4つの図示しない受光部がある。各受光部は第3格子の各格子群に対応する面に形成されている。
【0045】
光透過樹脂160の表面には光吸収パタンから成る光学パタン161と162とがヘッド中央部とそれ以外の外周部に形成されている。
【0046】
ヘッド中央部には、光学パタン161が配置されている。光学パタン161は、少なくとも、光源の光が光透過樹脂(光透過部材)160の内部反射により受光部へ入射するのを防止するための反射防止機能を有している。ヘッド中央部以外の外周部には、反射防止、または、透過防止を目的とした光学パタン162が配置されている。
【0047】
光学パタン161は、光の伝播を抑制するための光伝播抑制パタンに対応する。なお、「光の伝播」とは、「光の反射及び/または透過」をいう。また、「伝播を抑制する」とは、「反射及び/または透過を、防止または低減する」ことをいう。また、光学パタンは部材(ここでは光透過樹脂)の表面に形成された微視的な構造(光透過樹脂からなる構造、または、他部材による構造)を指す。
【0048】
図2の例では、光学パタン161と162は共に光吸収パタンから構成されている。光学パタン161、162は、反射光と透過光を共に低減する効果を有している。なお、本実施例では、光学パタン161と162に光吸収パタンを用いたが、互いに異なる機能・タイプの光学パタンを配置してもよい。
【0049】
光学パタン161は、光源であるベアLED120からスケール171のパタンを経て受光部である光検出器140に至る光路と、光透過樹脂160の表面とが、光の行き(発光部からスケール表面へ至る光路)と帰り(スケール表面から受光部へ至る光路)について交差する2つの部分の間に挟まる形で形成されている。
【0050】
次に、光透過樹脂160の内部での内部反射光について説明する。図2において、ベアLED120から出射し、光透過樹脂160の内部で反射し、さらに、光検出器140へ到達する光路を示している。
【0051】
この光路は、光学パタン161が存在しない場合のものである。ベアLED120の光出射部から光検出器140の受光面までの水平方向(図中Zに垂直な方向)の距離をL、ベアLED120の光出射部から光透過樹脂160表面までのZ方向距離をt1、光透過樹脂160表面から光検出器140の受光面までのZ方向距離をt2、光透過樹脂160表面での反射角をθとすると、以下の式が成り立つ。
【0052】
L=(t1+t2)・tanθ ・・・(式1)
ここで、光透過基板130と光透過基板150と光透過樹脂160の屈折率は全てnであり、t1とt2とLは少なくとも以下の式を満たすように配置されている。
【0053】
ArcTan[L/(t1+t2)]≧ArcSin(n1/n2) ・・・(式2)
【0054】
ArcSin(n1/n2)は光透過樹脂160の全反射角である。従って、光学パタン161が形成されていない場合には、光源から光学パタンで反射して受光部である光検出器140へ至る光路において、少なくとも光透過樹脂160の表面の一部において全反射するような厚みになっている。
【0055】
なお、ここでは、単純化のために光透過基板130と光透過基板150と光透過樹脂160の屈折率を共通としたが、個々に異なる場合でも適用可能である。光透過樹脂160から空気への界面における反射角が、光学パタン161が形成されていないと仮定した場合にθである。
【0056】
このため、光出射部から出射されて、光透過樹脂160の上面で反射して受光面へ至る全ての光路の内、少なくとも一部の光路において、反射角度θが光路全反射角ArcSin(n1/n2)を上回るように構成・配置すれば良い。
【0057】
具体的な距離Lの計算には、途中にi番目に介在する部材の屈折率と厚みをni、tiとするときに、Σ(ti・n/ni)のように屈折率がnの光透過樹脂160に換算してt1とt2を求めればよい。
【0058】
なお、式2が成立すれば十分であるわけではない。光透過樹脂160の厚みが極端に薄く、距離Lが相対的に長いと、ベアLED120から出射して光透過樹脂160の内部で反射して光検出器140へと到達する光路が存在しないことがあり得る。
【0059】
本実施例においては、少なくともベアLED120から出射して光透過樹脂160の内部で反射して光検出器140へと到達する光が存在するものとする。即ち、光透過樹脂160の表面からスケール170の光学パタン面までの距離をtaとすると、以下の式が成り立つ光路が存在するものとする。
【0060】
ArcTan[L/(t1+t2+ta×2/n)]≧ArcSin(n1/n2) ・・・(式3)
【0061】
光学パタン161の主な目的には、反射防止と透過防止の2つがある。反射防止を目的とする光学パタンには以下のタイプが挙げられる。低反射な光透過パタン、光吸収パタン、乱反射パタン、反射方向曲げパタン、などである。
【0062】
低反射な光透過パタンには多層膜の屈折率差よる反射防止膜、また反射方向曲げパタンには回折パタンなどが挙げられる。さらに、光学パタンの製法・構造としては、パタン転写技術、例えば印刷やフォトリソグラフィによるパターニング、凹凸によるパターニング、機械加工によるパターニング、光学的パタンを有する部材の貼付によりパターニングなどが挙げられる。
【0063】
光学パタン161としては、上述した構成以外のタイプでも、反射防止効果があり、採用可能なものであればよい。また、反射防止は完全に反射を防止するものでなくとも、反射率を低減するものであればよい。また、反射防止以外の機能を併せ持つパタンでもよい。
【0064】
また、透過光防止を目的とする光学パタンには、高反射パタン、光吸収パタンなどがある。特定の方向への透過光を防止・低減するという点からは、乱反射パタン、透過方向曲げパタンも有効である。
【0065】
図2に示す例では、上述のように反射防止の目的で光学パタンに光吸収パタンを採用している。また、これに限られず、他の変形例をとることもできる。例えば、図3に示すように、光学パタン161として、乱反射パタンを用いることもできる。さらに、図4に示すように、光学パタン161として、受光エリアより遠くに集光する同心の楕円状パタンを用いることもできる。加えて、図5に示すように、光学パタン161として、凸状の突起パタンを用いることもできる。
【0066】
光学パタン161を形成する領域は、光透過樹脂160の表面で、ベアLED120の発光部からスケール表面へ至る光路とスケール170の表面から受光面に至る光路と交差する2部分の中間部分である。
【0067】
このうち、検出信号のAC成分(振幅成分)に影響を与えず、内部反射によるDC成分に影響を与える部分全てに光学パタン161が配置されていることが望ましい。また、光透過樹脂160の表面上において、AC成分に影響する部分と内部反射によるDC成分に影響を与える部分とが交差する場合もある。
【0068】
このため、製造上・特性上の理由に基づいて、DC成分に影響を与える部分全てと比較してエリアを若干小さくする構成、または大きくする構成のいずれでもよい。また、反射防止の効果が場所により変化しても構わない。
【0069】
光学パタン162は、図1、図2に示すように、光透過樹脂160の上面の、検出信号形成に寄与する部分の外側に形成されている。ここで、光透過樹脂160の側面にも光学パタン162を設けても良い。光学パタン162のタイプや製造方法・構造については、光学パタン161と同様である。
【0070】
なお、迷光防止の観点からは、光学パタン162は、低反射な光透過パタン、または光吸収パタンが望ましい。特に、光吸収による温度上昇の問題が無ければ、周囲に余分な光を出さない光吸収パタンが良い。一方、外光や放出光の影響防止には光透過防止パタンが望ましい。
【0071】
次に、信号検出に寄与する光路について図2を用いて説明する。ベアLED120の発光部から光透過樹脂160の表面への入射角をθ2、出射角をθ1、スケール171を経て光透過樹脂160の表面への入射角をθ1、出射角をθ2、光透過樹脂160表面とスケール間の距離をG、光透過樹脂160内部からスケール170に向かう光の反射率が10%になるときの入射角θ2をθ2a、θ2=θ2aの時のθ1をθ1aとする。さらに、Lの最小値をLmin、Lの最大値をLmaxとする。このとき、以下の式が成り立つ。
【0072】
sinθ1=n・sinθ2 ・・・(式4)
式4は、光透過樹脂160の表面での入射・出射光についてのスネルの法則に基づくものである。
【0073】
次に、ベアLED120の発光部から出た光が、スケール170を経て光検出器140の受光面に到達するための条件を掲げる。
【0074】
Lmin<2G・tanθ1a+(t1+t2)・tanθ2a ・・・(式5)
Lmax<2G・tanθ1a+(t1+t2)・tanθ2a ・・・(式6)
【0075】
式5において、Lの最小値であるLminは、ベアLED120の発光部と光検出器140の受光面との間の最も近い点同士の距離の水平方向成分である。Lの最大値であるLmaxは、ベアLED120の発光部と光検出器140の受光面との間の最も遠い点同士の距離の水平方向成分である。
【0076】
式5は、光透過樹脂160内部からスケール170に向かう光の反射率が10%以下となる光路を通る光が、光検出器140の受光面に到達するための条件である。また、式6は、光透過樹脂160内部からスケール170に向かう光の反射率が10%以下になる光路を通る光が、光検出器140の受光面に到達するための条件である。
【0077】
光透過樹脂160内部からスケール170に向かう光の反射率が10%を超えると、反射率が急激に変化しやすくなる。そして、透過光に基づく検出信号の信号振幅が大きく変化、特に、減少しやすくなる。
【0078】
安定した検出信号を得るために光透過樹脂160内部からスケール170に向かう光の反射率が10%以下という条件を用いる。この10%という数字は、適用するエンコーダによっては、多少小さく、または、大きくしても構わない。
【0079】
少なくとも式5を満たさなければ、光透過樹脂160内部からスケール170に向かう光の反射率が10%以下となる信号を全く検出できない。また、式6を満たせば、光検出器140の受光面で検出する光は、光透過樹脂160内部からスケール170に透過する際の反射率が全て10%以下となる。本実施例では、式5と式6を共に満足するものとする。
【0080】
なお、この発明の実施の形態の各構成要素については、各種の変形、置き換えが可能である。光源にはベアLEDの例を示したが、面発光レーザ等、回折イメージが形成可能なベアチップタイプのものであればよい。
【0081】
第1格子131を有する光透過基板(光透過部材)130の素材としてガラスが一般的であるが、PETやポリイミド等の樹脂や金属薄膜を用いてもよい。また、第3格子151は検出位相の異なる4つの格子群に個別に受光部を用いた例を示したが、2群、または、1群の格子群を用いたタイプであってもよい。
【0082】
また、光透過基板130の第1格子131のパターニングエリアの周辺部に光が通らないような遮光部を設けても良い。
【0083】
本実施例における光学パタン部材は限られた例であり、光源から出射されて光透過樹脂160上部で内部反射して光検出器140に入射する光を低減すること、光検出器へ入射する外光や外部への漏れ光を低減すること等の構成であれば、どのような構成でもよい。また、その製造方法も問わない。
【0084】
例えば、上述の構成の物を複数配置したり、組み合わせて配置してもよい。また、図5に示すように、光学パタン161の形状を上に凸のレンズ状やシリンドリカルレンズ状にしてもよいし、逆V字型の断面形状にしてもよい。
【0085】
本実施例の構成は相対移動量を検出するものであるが、検出ヘッドおよびスケール上に基準位置検出用の部材、特に、光源・検出部・光学パタンなどを追加して配置することも可能である。
【0086】
さらに、本実施例の第1から第3までの格子、または、この一部を複数配置することで、同一方向の変位を複数の検出系で検出、または、直交する複数の方向の変位を同時に検出する構成にすることも可能である。
【0087】
次に、本発明の作用について説明する。光源であるベアLED120から光が出射される。この光は光透過基板130に形成された第1格子131を通る。そして、スケール170上の第2回折格子171に照射される。
【0088】
さらに、光は第2格子171で反射、回折される。光透過基板150に形成された第3格子151上に第2格子171の回折イメージが形成される。回折イメージは、第2格子171を2倍に拡大した像であり、第3格子151を通った回折イメージの光は光検出器140の受光部で検出される。スケール170が検出ヘッドに対してx方向に相対移動すると、回折イメージが第3格子151上でx方向に移動する。このため、光検出器140から周期的な疑似正弦波信号が得られる。
即ち、前記光検出部は、前記相対移動方向に対して第3のピッチp3を有する所定の光学格子機能を有し、前記相対移動に基づいて前記第2格子が所定倍率で拡大されて結像した拡大投影イメージの動きを検出し、前記スケールの相対変位量に応じた周期信号を出力するように構成されている。
【0089】
光検出器140からは90°位相差の4つの信号が得られる。必要に応じて2組の180°位相差の信号ごとに差分を取り、90°位相差の2信号が得ることができる。式5と式6を満足しているため、光検出器140の受光面で検出する光は、光透過樹脂160内部からスケール170に透過する際の反射率が全て10%以下となっている。このため、安定した検出信号レベルを得ることが可能である。
【0090】
次に、図2〜図5の実施例での光学パタンごとの作用を説明する。図2の例では、光学パタンに光吸収パタンを採用している。このため、光透過樹脂160内部の反射光が吸収される。また、内部から外部、および、外部から外部への透過光も吸収される。
【0091】
図3の例では乱反射パタンにより光透過樹脂160内部の反射光が散乱する。また、外部の特定のエリアでは、そのエリアからの外光や、そのエリアへの漏れ光を低減することが可能である。
【0092】
図4の例では受光エリアより遠くに集光する同心の楕円状パタンにより、光透過樹脂160内部の反射光を、受光エリアを外れた位置へ導くことができる。また、外部の特定のエリアでは、そのエリアからの外光を、受光エリアを外れた位置へ光を導くこと、そのエリアへの漏れ光をそらすことが可能である。
【0093】
図5の例では凸状の突起パタンに届いた光の大半が、突起パタン内部で反射を繰り返すこと、または樹脂外部へ透過することとなる。これらの作用により、光透過樹脂160内部で反射して光検出器140の受光面に届く光が低減される。また、外部の特定のエリアでは、そのエリアからの外光や、そのエリアへの漏れ光を低減することが可能である。
【0094】
上述したような異なる位相差の信号間の差分を取る前の、光検出器140から得られる90°位相差の4つの信号の1つについて、光学パタン161の作用を図6に示す。2つの疑似正弦波VA1、VA2が示されている。2つの信号は、振幅が等しく、DC成分DC1、DC2が異なる。
【0095】
2つの疑似正弦波のうち、DC成分DC1が大きい、破線で示す疑似正弦波VA1は光学パタン161が形成されていないときの信号である。これに対して、DC成分DC2が小さい、実線で示す疑似正弦波VA2が光学パタン161が形成されているときの信号である。
【0096】
このように、光学パタンの有無によって検出信号に差が出る理由を説明する。光学パタン161が形成されていない場合、スケール171が存在しない状態でも光透過樹脂160内部での内部反射によるDC成分が発生する。
【0097】
スケール170を所定の位置に配置することで、検出対象である、相対変位に基づき周期的に変化するAC成分とそれ以外のDC成分がさらに信号に追加される。一方、光学パタン161が適切に配置された場合、スケール170が無い状態でも光透過樹脂160内部での内部反射によるDC成分が低減する。そのため、検出信号に占めるDC成分の割合が大きく低下することになる。同様に光学パタン162についても光透過樹脂160内部での迷光を防止する役割を果たす。
【0098】
なお、図6では、見やすくするためにDC成分に対する信号振幅の割合が比較的大きい例を示している。信号振幅0.2p−p(peak to peak)に対して、光学パタン161が形成されていない時のDC成分DC1の信号=1、光学パタン161が形成されている時のDC成分DC2の信号=0.5となっている。実際には光透過樹脂160内部の全反射光の影響で、DC成分の割合が10倍以上になることもある。
【0099】
次に、本発明の効果について説明する。検出ヘッドを小さくするために検出ヘッドの厚みを薄くすると、発光部からの光が検出ヘッド内部で反射して直接受光部へ入る光路について、検出ヘッド内面での反射角が大きくなる。そして、反射角が全反射角を超えると受光部へ入る光量が急激に増える。
【0100】
本実施例においても、このような構成を用いており、式1〜式6を満足している。さらに、光学パタン161を光源からスケール170の光学パタンを経て受光部に至る光路と光透過樹脂160の表面が、光の行きと帰りに交差する2つの部分の間に配置すると共に、光学パタン162を光透過樹脂160の上面外周部に配置している。
【0101】
光学パタン161と162によって光透過樹脂160内部での反射光の影響や外光の影響を低減することができる。そのため、S/N比が良い信号を得ることが出来る。また、信号処理において、所望の振幅レベルを有する位置信号を生成する際、信号増幅時の信号レベルの飽和といった問題が起きにくくなる。信号増幅時の信号レベルの飽和の問題を避けるために、DC成分除去のための増幅回路を余分に追加することがなければ、増幅回路でのオフセットが積算されてセンサとしてのオフセットが大きくなるといった問題も起きなくなる。特に、検出信号の信号振幅が小さく、信号振幅に対するDC成分の割合が大きい場合、信号増幅レベルを大きく取ることが出来る。この場合、本発明の構成は極めて有効である。
【0102】
上述した構成により、光学パタン161を配置することで、検出ヘッドの薄型化・小型化が可能となる。さらに、ワーキングディスタンスの小さいエンコーダの設計も可能となり、設計の自由度を大きくできる。
【0103】
また、光学パタン161と162によって漏れ光の影響を低減することが出来る。そのため、受光素子等、外部へ不要な光を放出したくない環境が周囲にある場合、漏れ光対策が不要になり、簡便な対策で済ませられる可能性がある。
【0104】
光伝播抑制パタンである光学パタン161と162を検出ヘッド上面に形成するため、検出ヘッド製造工程の最後に形成することが可能である。従って、光学パタン以外の部材の変更無しに機能向上を図ることができる。光学パタンの形成はフォトリソグラフィやの凹凸を持った金型の利用等比較的容易で量産に向いた工程を利用出来る。また、機能向上等の目的で光伝播抑制パタンや適用部分を変更・追加することも容易である。
以上のことから、検出ヘッド上面に形成された光学パタンにより、安価で量産に向いていて適用・変更が容易でありながら、検出信号レベル飽和の回避やSN比の改善や検出ヘッドの薄型化・小型化や漏れ光の影響低減が可能となる。
【0105】
光伝播抑制パタンである光学パタン161と162が光透過部材の表面のうちエンコーダ信号に直接寄与しない部分に配置されているので、検出信号を劣化させたり、検出信号のレベルを低下させたりすることが無く、エンコーダとしての位置検出が可能となる。
【0106】
光伝播抑制パタンである光学パタン161が光透過部材の表面のうち、前記発光部から前記スケール表面へ至る光路の部分と前記スケール表面から前記光検出部へ至る光路の部分とが、前記光透過部材の表面と交差する2部分の中間部分に配置されている。この中間部分で反射して光検出器140で検出される、エンコーダ信号に直接関与しないDC成分を低減出来るため、検出信号レベル飽和の回避やSN比の改善が可能となる。
【0107】
本実施例では、前記発光部から前記光透過部材の表面の前記光伝播抑制パタンを経て前記光検出部へ至る光の経路について、前記光の経路を通る光の少なくとも一部が前記光透過部材の表面に入射する角度が前記光伝播抑制パタンが存在しない場合に、前記光透過部材から外界への界面での全反射臨界角よりも大きくなる構成となっている。また、式2を満足する構成でもある。従って、光伝播抑制パタンである光学パタン161が無ければ、全反射光した光が光検出部140に入射し、検出信号レベル飽和やSN比劣化といった問題が生じうる。ベアLED120は光検出器140に最も近い光源であり、この全反射光が発生させるエンコーダ信号のDC成分は他の迷光に比べて特に大きなものとなりうる。光学パタン161による光伝播抑制により、DC成分が抑えられ、エンコーダ信号が安定して検出されるようになることで、検出ヘッドの薄型化・小型化が可能となる。
【0108】
基板上に光源であるベアLED120や光検出器140や光透過基板130・150といった小型の光学部品を直接組み上げた、コンパクトな構成であるため、DC成分を抑制して安定したエンコーダ信号を得つつ、検出ヘッドの小型化が可能となる。
【0109】
本実施例は、検出ヘッドの光源側に第1格子131、光検出器側に第3格子151を有しており、スケール170上の第2格子171と合わせて、所謂3重格子エンコーダと呼ばれるものである。3重格子エンコーダは、現在、エンコーダの代表的な構造であり、高精度な検出が可能となっている。
【0110】
樹脂モールドのパッケージングを採用したセンサヘッドは低コストで量産に向いている。特に、本実施例では、多数個のヘッドを同時に樹脂モールドしてから個片に切り出す製造方法を採用できる。これによれば、モールド形成を一括して行う点で量産性に優れている。
【0111】
また、式2に示すように樹脂モールドの厚みを抑えることで、温度変化時の熱膨張・収縮、硬度の大きな変化によって生じる配線ワイヤの断線、クラック発生などの問題を低減できる。このため、信頼性を確保することが容易になる。
【0112】
なお、本実施例においては、光源、および、受光部にベアチップ部品を用いていることで、実装面積、及び、厚みを抑えることができる。さらにベアLEDを用いることで発光部の光出射部分の長さを数10μm〜200μm程度に小さくすることができる。これにより、ベアLEDの上に配置する光透過基板130の面積も小さくすることができる。このため、小型化・薄型化において有利である。
【0113】
さらに検出ヘッドを樹脂で封止したことで大気圧の影響を受けにくくなり、真空中や高圧下での使用が可能となる。
【実施例2】
【0114】
次に、本発明の実施例2にかかる光学式エンコーダについて説明する。実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図7、図8は、それぞれ本実施例の光学式エンコーダの斜視構成、断面構成を示している。
【0115】
本実施例は、実施例1における光源であるベアLED120の代わりに面実装タイプのモールドLED120とし、光検出器140と第3格子151を有する光透過基板150の代わりにPDアレイ141を有する光検出器140に置き換えたものである。
面実装タイプのモールドLED120にすることで、配線は基板110上にまとまるため、金線ワイヤ等による接続は不要となる。
【0116】
光透過基板130は第1格子131が光透過基板130のLED側の面になるように配置されている。同様に、光検出器140において、PDアレイ141は、光検出器140のスケール170側上面に形成されている。PDアレイ141は、光検出器140の一部のエリアを占めている。そして、PDアレイ141において、同一形状の受光部がピッチ(p3)/4で並んでおり、4つごとに電気的に接続されている。これにより、位相が(p3)/4ずつ異なる4つの位相の異なる信号を生成する。各位相群のピッチはすべてp3であり、スケール移動方向の有効幅W3は、PDアレイ141の長さに等しくなっている。
【0117】
PDアレイ141は光検出器と第3格子を一体化したものである。この構成においては、上述したような3重スリットの機能がそのまま成立する。
PDアレイを用いた本例においても、前記光検出部は、前記相対移動方向に対して第3のピッチp3を有する所定の光学格子機能を有し、前記相対移動に基づいて前記第2格子が所定倍率で拡大されて結像した拡大投影イメージの動きを検出し、前記スケールの相対変位量に応じた周期信号を出力するように構成されている。
【0118】
図8に示すように、光学パタン161には光吸収部材を用いる。光学パタン161は、光透過樹脂160に貼り付けられる。ここで、実施例1と同様に式1〜式6の関係が成り立つ。
【0119】
本実施例の作用は、基本的には、実施例1の作用と同様である。本実施例では、光学パタン161に光吸収部材を採用している。そして、光学パタン161を光透過樹脂160に貼り付けている。このために、反射光が吸収され、光透過樹脂160内部で反射して光検出器140の受光面に届く光が低減される。また、透過光も光学パタン161で吸収される。このため、光検出器140の受光面に到達する外光が低減され、外部への漏れ光が低減される。
【0120】
本実施例では、ベアLEDに関わる効果以外について、実施例1と同様の効果が得られる。本実施例に特有の効果としては、実施例1における光検出器140と第3格子を有する光透過基板150をPDアレイ141に一体化することで、部材点数が減り、実装が簡便となる。
【0121】
また、半導体プロセスで製造するPDアレイの製作精度は第3格子の実装精度に比べて遙かに高い。このため、信号の劣化が抑えられる。また、第3格子を有する光透過部材を用いた場合には困難であったが、PDアレイにすることで、4つの位相群を一カ所にまとめることが容易となる。従って、必要な受光面のエリアが小さく済む。
【0122】
このため、受光部が4カ所に分かれている場合に比べて回転ずれによる位相ずれの影響が遙かに小さく済む。この結果、回転ズレに対する実装、および、取付許容度が向上する。また、必要な受光面のエリアが小さく済む。このため、よりコンパクトな構成が可能となる。
【0123】
本実施例では、検出ヘッドの光源側に第1格子131、光検出器140側にPDアレイ141、スケール170上に第2格子171を有している。PDアレイ141は3重格子エンコーダにおける第3格子と受光素子をコンパクトかつ高精度に一体化した構造をしており、3重格子エンコーダの改良版に位置付けられる。3重格子エンコーダと同様に高精度である。
【0124】
本実施例は、3重格子エンコーダに比べ、4つの位相検出部の配置が重なっているために、実装部品の実装回転ずれや使用時のスケール回転ずれにも強い。
【0125】
さらに、PDアレイ141がフォトリソグラフィ技術を用いて製作されている。このため、PDアレイ141の部分の製造が容易である。しかも、3重格子エンコーダの複数の受光部に比べて各部の寸法や配置が正確である。このため、検出ヘッド全体としての実装精度が向上すること、ヘッド実装に要求される実装精度が決まっている場合、他の実装部分の実装精度を3重格子エンコーダに比べて緩和することが可能である。
【0126】
また、光源に面実装タイプのモールドLED120に置き換えることで、電極配線が基板110にまとまり、金線ワイヤ等が不要となり、シンプルな構成となる。
モールドLEDは信頼性が高く、ハンドリングも容易であるという利点もある。
【実施例3】
【0127】
次に、本発明の実施例3にかかる光学式エンコーダについて説明する。実施例1、2と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図9、図10は、それぞれ本実施例の光学式エンコーダの斜視構成、断面構成を示している。
【0128】
本実施例では、実施例2における光源の代わりに、スケール170方向の有効幅がW1で円形の光出射窓121を持つ面発光レーザ120を用いている。また、光透過基板130を無くしたものである。面発光レーザ120の線状の出射部が第1格子を兼ねている。光源の有効幅W1は、W1<p3/2とする。
【0129】
これ以外の構成については、実施例2と共通である。なお、本実施例において、光源に線状の面発光レーザ120を用いているが、図11に示すような、出射窓の形が楕円形や線状の出射窓を持つLEDや面発光レーザを用いていてもよい。
【0130】
本実施例では、図10に示すように、光学パタン161として、光透過樹脂160にV溝を設けている。ここで、実施例2と同様に式1〜式6の関係が成り立つ。
【0131】
また、光源の光出射窓の有効幅が大きくなるような場合には、光源の光出射窓の有効幅を抑えるために、部材が増えるが、図12に示すように第1格子131を有する光透過基板130を光源上に実装してもよい。
【0132】
なお、本実施例における光学パタンは、上述の構成に限られない。光源から出射されて光透過樹脂160上部で内部反射して光検出器に入射する光を低減すること、光検出器へ入射する外光や外部への漏れ光を低減すること等の目的にかなうものであれば、どのような構成でもよい。また、その製造方法も問わない。
【0133】
例えば、同一機能の光学パタンを複数配置すること、異なる機能の光学パタンを組み合わせて配置することでもよい。また、図10の光学パタン161の形状を下に凹のレンズ状やシリンドリカルレンズ状にしてもよい。
【0134】
本実施例では、実施例2と同様に光検出器にPDアレイを用いているが、図18に示すように、実施例1のような第3格子を有する光透過基板と4つの受光部を有する光検出器に置き換えてもよい。
【0135】
本実施例の作用は、実施例2の作用と共通である。本実施例では、光学パタン161にV溝を採用している。光透過樹脂160表面のV溝に届いた光は、そこから外部へ透過したり、受光部とは異なる方向へ反射される。そのため、反射光が吸収され、光透過樹脂160内部で反射して光検出器140の受光面に届く光が低減される。
【0136】
また、透過光も光学パタン161で吸収されるため、光検出器140の受光面に届く外光が低減されたり、外部への漏れ光が低減される。
【0137】
本実施例においては、実施例2と同様の効果が得られる。さらに、光透過基板130が不要となることから、構成が単純となる。導線ワイヤ8と光透過基板130の実装時の干渉がなくなるため、実装が容易となる。
【0138】
本実施例は、点光源を用いた、いわゆるタルボット干渉を利用したエンコーダである。
本例においても、前記光検出部は、前記相対移動方向に対して第3のピッチp3を有する所定の光学格子機能を有し、前記相対移動に基づいて前記第2格子が所定倍率で拡大されて結像した拡大投影イメージの動きを検出し、前記スケールの相対変位量に応じた周期信号を出力するように構成されている。
3重格子エンコーダと同様に高精度な位置検出が可能である。しかも、3重格子エンコーダと比べて第1格子を必要としないため、部材点数が減り、第1格子の位置や角度等の配置、特に回転ずれを抑える必要が無くなるため、製造が容易となり、歩留まり向上が期待出来る。
また、図18に示すように、光検出器であるPDアレイを実施例1のような第3格子を有する光透過基板と4つの受光部を有する光検出器に置き換えても同様な効果を発揮出来る。
【実施例4】
【0139】
次に、本発明の実施例4にかかる光学式エンコーダについて説明する。実施例1〜3と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図13、図14は、それぞれ本実施例の光学式エンコーダの斜視構成、断面構成を示している。
【0140】
本実施例では、実施例2における共通基板である基板110を箱状の形状のものを用いている。また、モールド樹脂の代わりに、ガラスで構成されている平行平板である光透過基板130を面実装タイプのモールドLED120と光検出器140との上に接着している。
【0141】
平行平板である光透過基板130の、面実装タイプのモールドLED120の光出射部上部には第1格子131が形成されている。さらに、平行平板である光透過基板130の下面は、第1格子131と光検出器の受光領域周辺を除き、遮光されている。
【0142】
なお、図13において、理解の容易のために、箱状の共通基板である基板110の側面部の記載は省略し、平行平板である光透過基板130に設けられたパタンについては、モールドLED120の光出射部上部の第1格子131パタンのみ表示している。
【0143】
平行平板である光透過基板130は共通基板である基板110の底面にほぼ平行に配置されている。そして、面実装タイプのモールドLED120と光検出器140の上に隙間が出来ないように、接着剤の量を増やしたり、光透過性の樹脂や接着剤で隙間を埋めるようにして構成されている。
【0144】
共通基板である基板110と平行平板である光透過基板130の間で、LED120や光検出器140が存在しない部分は空気や不活性ガスを充填にすること、真空にすること、樹脂を充填することのいずれでもよい。樹脂を充填する場合、光路に影響を与えなければ光透過率の低い、または、不透明な樹脂を用いても良い。
【0145】
図14に示すように、光学パタン161として、平行平板である光透過基板130の上側の表面全体に反射防止膜を設ける。反射防止膜の反射防止効果は、平行平板である光透過基板130の上面で、ベアLED120の発光部からスケール表面へ至る光路とスケール表面から受光面に至る光路と交差する2部分の中間部分で特に効果が出るように成膜されている。
【0146】
実施例2と同様に、光透過性樹脂の代わりに平行平板に置き換えた構成について式1〜式6の関係が成り立つ。
【0147】
本実施例のバリエーションとして、PDアレイ141を有する光検出器140を光検出器140に置き換えて、かつ、平行平板である光透過基板130に第3格子151を追加したものとしてもよい。また、平行平板である光透過基板130を光源側とPDアレイ側の2つに分離してもよい。
【0148】
本実施例の作用は、実施例2の作用と共通である。本実施例では、光学パタン161として平行平板である光透過基板130上面に反射防止膜を採用している。光透過樹脂160表面に届いた光は、そこから大半が外部へ透過していく。そのために反射光が吸収され、光透過樹脂160内部で反射して光検出器140の受光面に届く光が低減される。また、透過光も光学パタン161で吸収されるため、光検出器140の受光面に届く外光が低減されたり、外部への漏れ光が低減される。
【0149】
また、本実施例においては、実施例2と同様の効果が得られる。さらに、本実施例においては、樹脂の代わりに平行平板である光透過基板130を用いることで、検出ヘッドからスケール170に向かう界面の面精度・平坦度が向上する。このため、より高精度の検出が可能となる。また、平行平板である光透過基板130がガラスでできているために、表面が傷つきにくく、温度変化によるクラック等も発生しにくくなる。
さらに、実装時に変形しないガラス平行平板である光透過基板130の面実装タイプのモールドLED120側の面に第1格子131が形成されている。ガラス平行平板で検出ヘッドが封止されると共に、封止用の光透過基板130に光学格子としての機能を持たせることが出来、部材点数を削減することが可能となる。
【実施例5】
【0150】
本発明の実施例5にかかる光学式エンコーダについて説明する。
実施例1〜4と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。図16、図17は、それぞれ本実施例の光学式エンコーダの斜視構成、断面構成を示している。
本実施例は、実施例1において、樹脂160上面の光学パタンを無くし、その上に光学パタンを有するガラス平行平板である光透過基板190を実装した形態となっている。
平行平板である光透過基板190は共通基板である基板110の底面にほぼ平行に配置されている。樹脂160と光透過基板190の間に隙間がない様に実装されている。
【0151】
図17に示すように、光学パタン191として、平行平板である光透過基板190の上側の表面全体に反射防止膜を設ける。反射防止膜の反射防止効果は、平行平板である光透過基板130の上面で、ベアLED120の発光部からスケール表面へ至る光路とスケール表面から受光面に至る光路と交差する2部分の中間部分で特に効果が出るように成膜されている。
【0152】
実施例2と同様に、光透過性樹脂の代わりに平行平板に置き換えた構成について式1〜式6の関係が成り立つ。
本実施例のバリエーションとして、光検出器140と第3格子151を有する光透過基板150をPDアレイ141を有する光検出器140に置き換えたものとしてもよい。また、平行平板である光透過基板190を光源側とPDアレイ側の2つに分離してもよい。
【0153】
本実施例の作用は、実施例1の作用と共通である。本実施例では、光学パタン191として平行平板である光透過基板190上面に反射防止膜を採用している。光透過基板190表面に届いた光は、そこから大半が外部へ透過していく。そのために光学パタン191が無い場合と比較して反射光が減少し、光透過基板190内部で反射して光検出器140の受光面に届く光が低減される。
【0154】
さらに、本実施例においては、樹脂160の上部に平行平板である光透過基板190を用いることで、検出ヘッドからスケール170に向かう界面の面精度・平坦度が向上する。このため、より高精度の検出が可能となる。また、平行平板である光透過基板190がガラスでできているために、表面が樹脂に比べて傷つきにくく、温度変化によるクラック等も発生しにくくなる。
【0155】
さらに、検出ヘッドをまず樹脂で覆っている。そのため、側面部の保護も含めて内部の部材保護の点で有利である。また、内部に空気の入る部分が無くなることで圧力変動に強くなる。例えば、ガラスである光透過基板190の変形・破損が起こりにくくなり、真空対応等にも有利となる。
【0156】
本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変形例をとることができる。
【産業上の利用可能性】
【0157】
以上のように、本発明に係る光学式エンコーダは、特に、3重スリット方式や点光源・線光源を用いたタルボット干渉方式の光学式エンコーダに有用である。

Claims (2)

  1. 変位検出される一方の部材に取り付けられたスケールと、
    前記一方の部材に対して相対移動する他方の部材に取り付けられ、かつ、前記スケールに対向して配置された検出ヘッドと、を備えた光学式エンコーダであって、
    前記スケールには、相対移動する方向に対して所定の光学パタンが設けられており、
    前記検出ヘッドには、
    前記スケールに所定の光を照射する発光部と、
    前記発光部から前記スケールに照射されて前記光学パタンにより反射した光を受光する受光面を備え、その受光面上に形成される光分布を検出する光検出部と、
    前記発光部と前記光検出部の前記スケール側の面上に配置された光透過部材と、が設けられており、
    前記光透過部材の、前記スケールに対向する表面の少なくとも一部には、光の伝播を抑制するための光伝播抑制パタンが配置されており、
    前記光伝播抑制パタンは少なくとも反射による光の伝播を抑制するパタンであって、
    前記発光部から前記光透過部材の表面の前記光伝播抑制パタンを経て前記光検出部へ至る光の経路について、前記光の経路を通る光の少なくとも一部が前記光透過部材の表面に入射する角度が前記光伝播抑制パタンが存在しない場合に、前記光透過部材から外界への界面での全反射臨界角よりも大きくなることを特徴とする光学式エンコーダ。
  2. 前記発光部と前記光検出部の前記スケール側の面はそれぞれ前記光透過部材により全体的かつ一体的に覆われるとともに、前記光透過部材の上面は略平坦であり、
    前記発光部から前記光透過部材の表面までの距離をt1、
    前記光検出部から前記光透過部材の表面までの距離をt2、
    前記発光部上の位置と前記光検出部上の位置との間で最も遠くなる位置間の距離のうち前記スケールの表面に平行な方向の成分をL、
    外界の屈折率をn1、
    前記光透過部材の屈折率をn2とそれぞれしたとき、
    ArcTan[L/(t1+t2)]≧ArcSin(n1/n2)
    を満足することを特徴とする請求項1に記載の光学式エンコーダ。
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