JP2004028862A - 投影型エンコーダ - Google Patents

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伊藤 善規
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金森 定治
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Abstract

【課題】3枚格子理論による投影型エンコーダにおいて、検出信号のS/N比などを改善して精度の高いエンコード信号を得ること。
【解決手段】投影型リニアエンコーダ1は、光透過格子3および格子状のホトダイオード4A、4Bが形成されたシリコン基板からなる移動板5と、これに対峙している反射格子6が形成された反射格子板7を有している。反射格子板7は透明基板71の表面に反射格子6が形成された構造となっており、当該透明基板71の表面711および裏面712には反射防止膜72、73が形成されている。反射格子板7による不要光成分の反射を防止あるいは抑制して、検出信号のS/N比等を改善できる。
【選択図】   図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は3枚格子理論に基づく投影型エンコーダに関し、特に、受光素子にノイズ光が入射することを防止して、精度の高い検出信号を得ることのできる投影型エンコーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本願人は先に、特開2000―321097号公報において、3枚格子理論に基づく投影型エンコーダを提案している。この投影型エンコーダは、光源としてのLEDと、一定のピッチで光透過格子および受光素子(ホトダイオード)が作り込まれている半導体基板からなる移動板と、一定のピッチで反射格子が形成されている反射格子板とを備えており、LEDと反射格子板の間に移動板が配置されている。
【0003】
この構成の投影型エンコーダでは、移動板を測定対象物と一体化させて、LEDからの射出光の光軸に直交する方向で、しかも、光透過格子およびホトダイオードの配列方向に移動させる。LEDからの射出光は、まず、移動板の背面を照射し、当該移動板に形成されている光透過格子を通過して反射格子板の表面を格子縞状に照射する。反射格子板にも一定のピッチで反射格子が形成されているので、当該反射格子板を照射した光のうちの各反射格子に照射した成分のみが反射される。反射格子像は再び移動板を照射し、一定のピッチおよび一定幅で形成されている縦縞状のホトダイオードによって受光される。
【0004】
移動格子板に形成された縦縞状の光透過格子とホトダイオードとが2枚の格子板(オブジェクト格子およびインデックス格子)として機能する。従って、反射格子(スケース格子)を用いた3枚格子の理論に基づき、ホトダイオードの受光量は、反射格子板と移動格子板の相対移動に対応して正弦波状に変化する。よって、ホトダイオードの光電流に基づき相対移動速度に対応したパルス信号を得ることができ、当該パルス信号のパルスレートに基づき相対移動速度を演算できる。
【0005】
また、90度位相の異なるA相信号およびB相信号が得られるように、ホトダイオードを配列しておけば、これらの2相の信号に基づき、移動格子板の移動方向も判別できる。
【0006】
このように、上記の公開公報に開示されている投影型エンコーダにおいては、光透過格子および受光素子を半導体製造技術により制作しているので、微小ピッチの格子を製造することができ、高分解能のエンコーダを実現できる。また、一定ピッチで縦縞状に形成された受光素子が格子として機能し、しかも、当該格子自体がレンズ効果を持つので、レンズ光学系を用いる必要が無く、装置の小型化を達成できる。さらには、3枚格子の理論により、反射格子と光透過格子の隙間の広狭および、当該隙間の変動が分解能に悪影響を及ぼすことがないので、これらが形成されている部材の取り付け精度を確保するための調整作業を簡略化でき、また、取り付け場所の制約が少なくなる。これに加えて、反射格子と光透過格子の間隔を広くできるので、例えば反射格子の側を保護ケース等に収納して耐環境性を高めることも可能となる等の利点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、投影型エンコーダでは、上記のように、光の反射により、反射格子板による反射光像を受光素子の受光面上に結像させている。従って、投影型エンコーダの各構成部品(反射格子板や半導体基板)の表面で反射した光がノイズ成分となって受光素子により受光される惧れが高い。受光素子によって不要光が受光されると、信号効率の低下、S/N比の低下などの弊害が発生する。
【0008】
本発明の課題は、受光素子による不要光の受光量を低減あるいは抑制することにより、精度の高い検出信号を生成することのできる投影型エンコーダを提案することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明は、光源と、一定のピッチで配列された所定形状の反射格子と、一定のピッチで配列された所定形状の光透過格子と、前記光源から出射され前記光透過格子を透過して前記反射格子で反射された反射光像を受光する格子状に配列された受光素子とを有し、各受光素子から得られる検出信号に基づき、少なくとも、前記反射格子および前記光透過格子の相対速度を検出する投影型エンコーダであって、
前記反射格子が形成されている反射格子板は、基板と、この基板の表面に形成された前記反射格子を規定している格子状の反射膜あるいは凹凸部とを備えており、
前記基板の表面および/または裏面は、表面処理が施されて、反射防止面あるいは光吸収面となっていることを特徴としている。
【0010】
ここで、投影型エンコーダの前記反射格子板は一般的に金属板等のベース板に積層固定される。この場合には、当該ベース板の取付ベース面を反射防止面あるいは光吸収面とすることが望ましい。
【0011】
前記反射防止面としては、表面に反射防止膜を形成したもの、表面を粗面加工して乱反射面としたものを採用することができる。
【0012】
また、前記光吸収面としては、黒色塗料の塗膜などの光吸収膜を表面に形成した構成のものを用いることができる。
【0013】
次に、本発明の投影型エンコーダにおいては、前記反射格子の長さを、少なくとも、前記受光素子の受光面長さの1.5倍としたことを特徴している。このようにすると、光透過格子あるいは受光素子と反射格子の距離の変動に影響されることなく精度の高いエンコーダ信号を生成可能であることが確認された。
【0014】
次に、受光素子は一般的にその受光面やワイヤボンディング部分を保護するためにパッケージに封入され、受光面に対向しているパッケージの部分には透明なガラスや樹脂などからなる光通過用の窓が形成されている。本発明の投影型エンコーダにおいては、前記受光素子の受光面に対向配置されている光通過用の窓を形成している透明な保護部材の表面および/または裏面に、表面処理を施して、反射防止面としたことを特徴としている。
【0015】
さらに、本発明の投影型エンコーダでは、前記受光素子の表面および/または、前記光透過格子が形成されている部材の表面に、表面処理を施して、反射防止面としたことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した投影型リニアエンコーダの実施例を説明する。
【0017】
(全体構成)
図1(a)および(b)は本発明を適用可能な投影型リニアエンコーダの一例を示す概略構成図である。これらの図に示すように、投影型リニアエンコーダ1は、光源としてのLED2と、光透過格子3(オブジェクト格子)およびホトダイオード群4A、4B(インデックス格子)が作り込まれている半導体基板からなる移動板5と、反射格子6(スケール格子)が表面に形成されている反射格子板7(スケール板)と、制御回路部8から基本的に構成されている。本例の移動板5は、後述のように、LED2が一体化された光源一体型の移動板ユニットとされている。LED2からの射出光は、移動板5に形成されている光透過格子3を透過して、反射格子板7の反射格子6を照射する。この反射格子6で反射された反射光像がホトダイオード群4A、4Bで受光され、各ホトダイオード群4A、4Bの検出信号が制御回路部8に供給される。
【0018】
制御回路部8は、ホトダイオード群4A、4Bの検出信号に基づき1/4λだけ位相のずれたA相信号およびB相信号を形成する信号処理部9と、これらA相およびB相信号に基づき移動板5の移動速度、移動方向等の移動情報を演算するための演算部10と、演算結果を表示する表示部11と、LED2の駆動をフィードバック制御するランプ駆動部12とを備えている。
【0019】
図2(a)ないし(c)は、光源一体型の移動板ユニットを示す概略平面図、b−b線で切断した部分の概略断面図、およびc−c線で切断した部分の概略断面図である。
【0020】
これらの図を参照して説明すると、本例の光源一体型の移動板ユニット20は、シリコン基板からなるLED保持板21と、このLED保持板21の表面に積層接着した同じくシリコン基板からなる移動板5とを備えている。LED保持板21の表面には一定深さの凹部22が形成されており、ここに、LED2が装着されている。本例のLED2は面発光ダイオードであり、例えば、AuZn基板にGaAlAsの発光層が形成された構造のものである。また、900nm以上の領域に中心波長帯域を有する赤外発光ダイオードである。
【0021】
移動板5もシリコン基板から形成されており、その表面23には、中央部分に一定のピッチで一定幅の光透過格子3が一定間隔で配列された光透過領域24が形成されている。各光透過格子3は、例えば、シリコン基板をエッチングすることにより形成した光透過部41の表面に金属製の遮光膜42を格子状にパターニングすることにより形成されている。この光透過領域24の上側には、ホトダイオード群4Aが配列された第1の受光領域25が形成されており、光透過領域24の下側にも、ホトダイオード4Bが配列された第2の受光領域26が形成されている。
【0022】
第1の受光領域25のホトダイオード群4Aは、交互に配列された第1および第2のホトダイオード31、32を含み、第1のホトダイオード31からはA相信号が得られ、第2のホトダイオード32からは位相が反転したA相の反転信号が得られるようになっている。同様に、第2の受光領域26のホトダイオード群4Bも、交互に配列された第3および第4のホトダイオード33、34を含み、第3のホトダイオード33からはA相信号に対して90度位相のずれたB相信号が得られ、第4のホトダイオード34からはB相信号の反転信号が得られるようになっている。
【0023】
移動板表面23には、アルミニウム薄膜からなる電極配線層35、36、37、38が形成されており、電極配線層35はA相信号が得られる各ホトダイオード31に接続され、電極配線層36はA相反転信号が得られる各ホトダイオード32に接続され、電極配線層37はB相信号が得られる各ホトダイオード33に接続され、また、電極配線層38はB相の反転信号が得られるホトダイオード34に接続されている。
【0024】
この光源一体型移動ユニット20はその各構成部分を保護するために後述のようにパッケージに収容されており、その前面部分(ホトダイオードの前面部分)に対向しているパッケージ部分には、光を入射および出射させるためのガラス製あるいは樹脂製などの透明板からなる窓が形成されている。
【0025】
このように構成された本例の投影型リニアエンコーダ1では、移動板5を測定対象物(図示せず)と一体化させて、光軸Lに直交する方向で、しかも、スリットおよびホトダイオードの配列方向に移動させる。LED2からの出射光は、まず、移動板5の背面を照射し、当該移動板5に形成されている光透過格子3を透過して固定した位置に配置されている反射格子板7を格子縞状に照射する。反射格子板7にも一定ピッチで同一幅の反射格子6が形成されているので、当該反射格子板7を照射した光のうち各反射格子6に照射した成分のみが反射される。反射格子像は再び移動板5を照射し、ホトダイオード群4A、4Bによって受光される。
【0026】
このように、移動板5に形成された縦縞状の光透過格子3とホトダイオード群4A、4Bとが2枚の格子板として機能する。従って、反射格子6を用いた3枚格子の理論に基づき、ホトダイオード群4A、4Bにおいては、固定側の反射格子6と移動側の光透過格子3の相対移動に対応して受光量が正弦波状に変化する。よって、ホトダイオード群4A、4Bの光電流に基づき相対移動速度に対応したパルス信号を得ることができ、当該パルス信号のパルスレートに基づき相対移動速度を演算できる。
【0027】
また、第1の受光領域25のホトダイオード31、32の出力に基づき、精度良くA相信号を得ることができ、第2の受光領域26のホトダイオード33、34の出力に基づき、精度良くB相信号を得ることができる。これらの2相の信号に基づき、移動板5の移動方向も判別できる。
【0028】
(実施例1)
上記構成の投影型リニアエンコーダ1において、図3に示すように、反射格子6が形成されている反射格子板7は、一般的に、ガラス、あるいは樹脂製の透明基板71の表面71aに反射格子6が形成された構成となっている。反射格子6は金属薄膜を蒸着することにより形成する代わりに、入射光波長の1/4の深さの凹凸を透明基板表面にエッチングにより形成して、反射格子6を形成することも可能である。
【0029】
LED2からの射出光は光透過格子3を通過した後に、反射格子板7の反射格子6で反射し、それらが形成されていない反射格子板7の表面領域を照射した光はガラス製などの透明基板71を透過する。これにより得られる格子状の反射光像がホトダイオード群31〜34上で結像する。従って、透明基板71の表面71aにおける反射格子6が形成されていない表面部分71b、および裏面71cにおいて入射光が反射すると、これらの反射光成分がノイズ成分となってホトダイオード31〜34に入射してしまう。これらの反射光成分は表面部分71b、裏面71cに入射した入射光成分の数パーセントにもなる。勿論、光の波長に応じて反射率は変化する。
【0030】
また、一般に反射格子板7は、図3に示すように、金属製などのベース板100のベース面101に積層固定される。このベース面101が研磨面であったり、防錆メッキ処理などが施された面であると、光沢があるので、当該ベース面101によっても不要光の反射率が高まってしまう。
【0031】
このように、反射格子6以外の部分での不要反射光が増加すると、検出信号のS/N比が低下したり、検出信号に高調波成分が混入する等の弊害が発生する。
【0032】
かかる弊害を回避するために、本発明による実施例1に係る投影型リニアエンコーダ1においては、図4(a)に示すように、透明基板71の表面711の全体に反射防止膜72を形成し、この上に反射格子6を形成してある。反射防止膜72の代わりに、当該表面に光吸収膜を形成してもよく、表面を粗面仕上げとして乱反射面を形成してもよい。
【0033】
また、透明基板71の裏面712にも同様な処理を施してもよい。例えば、図4(b)に示すように裏面712に反射防止膜73を形成してもよい。さらには、ベース面101にも同様な処理を施しても良い。このような透明基板表面あるいは裏面の反射防止用の処理、およびベース面の反射防止用の処理は、これら全てを同時に採用してもよいし、単独で採用しても所定の効果が得られる。
【0034】
例えば、透明基板7の裏面712を、黒色塗装を施して光吸収面としたところ、S/N比で数パーセントの改善が得られることが確認された。また、エンコーダ信号の信号波形の乱れも低下することが確認された。
【0035】
(実施例2)
次に、図5には、本例の投影型エンコーダ1における光源(LED2)から結像面であるホトダイオード31〜34のまでの光路を示す模式図である。この図に示すように、ホトダイオード31、32とホトダイオード33、34は上下対称に配置されており、これらの間に光透過格子3が位置しており、これらに対峙する状態で反射格子板7に形成した反射格子6が位置している。反射格子6からの反射光像は、反射格子6とホトダイオード31〜34のギャップGに応じて上下に広がり、ホトダイオード31〜34で受光される。従って、反射格子6の長さL1は、受光側の上下のホドダイオードの両端間の長さL2よりも小さくてよい。
【0036】
しかしながら、本発明者等の実験によれば、反射格子6の長さL1を、少なくとも、ホトダイオードの両端間距離(受光面長さ)L2の1.5倍にすると、ギャップGの広狭に影響されることなく、ホトダイオード31〜34において適切な状態で反射光像を受光できることが確認された。この知見に基づき、本願発明の実施例2に係る投影型エンコーダ1においては、反射格子6をホトダイオード31〜34の受光面長さL2の1.5倍以上の長さL3に設定してある。
【0037】
(実施例3)
次に、投影型エンコーダ1においては、そのホトダイオード31〜34が形成されている半導体基板表面(移動板表面)23には受光面や電極配線などが露出しているので、保護用のセラミック製、樹脂製、あるいは金属製などのパッケージに封入されるのが一般的である。この場合、図6に示すように、ホトダイオード31〜34の受光面に対向しているパッケージ部分は光透過用の窓とされており、一般には透明ガラスや透明樹脂などからなる保護部材110により窓が形成されている。
【0038】
この場合、当該保護部材110の表面111あるいは裏面112において透過光が反射すると、それがホトダイオード31〜34に入射する不要光成分になる惧れがある。不要光成分がホトダイオードで受光されると、信号のS/N比が低下し、また、検出信号レベルの低下を招くので好ましくない。
【0039】
そこで、本願発明の実施例3に係る投影型エンコーダ1においては、図6に示すように、この保護部材110の表面111および裏面112に、反射防止処理を施してある。例えば、反射防止膜113、114を形成した構成を採用している。表面111および裏面112のうちの一方の面に反射防止処理を施しても所定の効果が得られる。
【0040】
(実施例4)
一方、投影型エンコーダ1においては、受光素子としてホトダイオード31〜34が用いられているが、表面には金属製の電極薄膜35〜38などが形成されている。また、光透過格子3も、半導体基板表面23に金属製の遮光膜42を形成することにより構成されている。これら電極薄膜や遮光膜の表面は反射面として機能するので、図6に示すように、反射光像の一部がこれらの面で反射されて、再びホトダイオード31〜34に入射して、ゴーストやフレアなどの悪影響を及ぼす惧れがある。
【0041】
そこで、本願発明の実施例4に係る投影型エンコーダ1においては、ホトダイオード31〜34が形成されている半導体基板表面23に反射防止処理が施されている。また、光透過格子3を形成するための遮光膜42の表面にも反射防止処理が施されている。これにより、不要な光成分がホトダイオード31〜34で受光されてしまうことを防止あるいは抑制できるので、検出信号のS/N比などを改善することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の3枚格子理論に基づく投影型エンコーダにおいては、その構成部品の表面での不要な光反射を防止あるいは抑制するようにしているので、検出信号のS/N比等を改善でき、精度の高いエンコード信号を得ることが可能になる。
【0043】
また、本発明では、反射格子の長さを長くすることにより、反射格子と受光素子の間のギャップの増減に影響されることなく精度の高い検出信号を得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は、本発明を適用した3枚格子理論に基づく光学式リニアエンコーダを示す概略構成図である。
【図2】(a)、(b)および(c)は、図1の光源一体型の移動板ユニットを示す概略平面図、b−b線で切断した部分の概略断面図、およびc−c線で切断した部分の概略断面図である。
【図3】不要光の反射に起因する弊害を説明するための説明図である。
【図4】(a)および(b)はそれぞれ本発明の実施例1の構成を示す説明図である。
【図5】本発明の実施例2の構成を示す説明図である。
【図6】本発明の実施例3、4の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1  光学式リニアエンコーダ
2  LED
3  光透過格子
4A、4B ホトダイオード群(受光素子)
5  移動板
6  反射格子
7  反射格子板
71 透明基板
711 基板表面
712 基板裏面
72、73 反射防止膜
8  制御回路部
20 光源一体型の移動板ユニット
21 LED保持板
22 凹部
23 基板表面
24 光透過領域
25 第1の受光領域
26 第2の受光領域
31ないし34 ホトダイオード
41 薄膜部分
42 遮光膜
100 ベース板
101 ベース面
110 保護部材
111 保護部材の表面
112 保護部材の裏面
113、114 反射防止膜

Claims (9)

  1. 光源と、一定のピッチで配列された所定形状の反射格子と、一定のピッチで配列された所定形状の光透過格子と、前記光源から出射され前記光透過格子を透過して前記反射格子で反射された反射光像を受光する格子状に配列された受光素子とを有し、各受光素子から得られる検出信号に基づき、少なくとも、前記反射格子および前記光透過格子の相対速度を検出する投影型エンコーダであって、
    前記反射格子が形成されている反射格子板は、基板と、この基板の表面に形成された前記反射格子を規定している格子状の反射膜あるいは凹凸部とを備えており、
    前記基板の表面および/または裏面は、表面処理が施されて、反射防止面あるいは光吸収面となっていることを特徴とする投影型エンコーダ。
  2. 請求項1において、
    前記反射格子板が積層固定されている取付ベース面を反射防止面あるいは光吸収面としたことを特徴とする投影型エンコーダ。
  3. 請求項1または2において、
    前記反射防止面は、反射防止膜あるいは粗面加工により形成されていることを特徴とする投影型エンコーダ。
  4. 請求項1または2において、
    前記光吸収面は、黒色塗料の塗膜などの光吸収膜により形成されていることを特徴とする投影型エンコーダ。
  5. 光源と、一定のピッチで配列された所定形状の反射格子と、一定のピッチで配列された所定形状の光透過格子と、前記光源から出射され前記光透過格子を透過して前記反射格子で反射された反射光像を受光する格子状に配列された受光素子とを有し、各受光素子から得られる検出信号に基づき、少なくとも、前記反射格子および前記光透過格子の相対速度を検出する投影型エンコーダであって、
    前記反射格子の長さは、少なくとも、前記受光素子の受光面長さの1.5倍であることを特徴とする投影型エンコーダ。
  6. 光源と、一定のピッチで配列された所定形状の反射格子と、一定のピッチで配列された所定形状の光透過格子と、前記光源から出射され前記光透過格子を透過して前記反射格子で反射された反射光像を受光する格子状に配列された受光素子とを有し、各受光素子から得られる検出信号に基づき、少なくとも、前記反射格子および前記光透過格子の相対速度を検出する投影型エンコーダであって、
    前記受光素子の受光面に対向配置されている透明な保護部材を有し、
    この保護部材を介して前記反射格子で反射された反射光像が前記受光素子の受光面に入射するようになっており、
    前記保護部材の表面および/または裏面は、表面処理が施されて、反射防止面とされていることを特徴とする投影型エンコーダ。
  7. 請求項6において、
    前記反射防止面は反射防止膜により形成されていることを特徴とする投影型エンコーダ。
  8. 光源と、一定のピッチで配列された所定形状の反射格子と、一定のピッチで配列された所定形状の光透過格子と、前記光源から出射され前記光透過格子を透過して前記反射格子で反射された反射光像を受光する格子状に配列された受光素子とを有し、各受光素子から得られる検出信号に基づき、少なくとも、前記反射格子および前記光透過格子の相対速度を検出する投影型エンコーダであって、
    前記受光素子の表面および/または前記光透過格子が形成されている部材の表面は、反射防止面とされていることを特徴とする投影型エンコーダ。
  9. 請求項8において、
    前記反射防止面は、反射防止膜あるいは粗面加工により形成されていることを特徴とする投影型エンコーダ。
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