JP5179279B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、遊技者が所定の操作を行ったことが入賞の前提条件である特定役が設定されたスロットマシンに関する。
従来より、例えば、内部当選しても遊技者が所定の操作を行わなければ入賞させることができない特定役が設定されたスロットマシンがある。このようなスロットマシンでは、前記のごとく遊技者の操作に条件を設定することで実質的な入賞確率を抑制する一方、前記特定役の入賞を可能とする操作条件を報知することで入賞確率を高く変動させている(例えば、特許文献1参照。)。前記操作条件としては、図柄を停止させるためのストップボタンの操作順や、ストップボタンの操作タイミング等がある。
しかしながら、前記従来のスロットマシンでは、次のような問題がある。すなわち、前記特定役の入賞を可能とする操作条件が報知されない場合であっても、遊技者の操作が偶然、操作条件を充足する場合があるため、前記特定役の入賞確率をゼロに抑えることができず、それ故、前記操作条件を報知する際のベース(投入数に対する払出数の割合)を高めて射幸性を向上しようとすると、非報知時のベースが連動して高くなってしまい射幸性を十分高く確保できないおそれがある。
特開2001−293136号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、遊技者の操作が所定の操作条件を満たしていることを前提として入賞可能な特定役が設定されたスロットマシンにおいて、前記所定の操作条件の報知確率が高い状態と、前記所定の操作条件の報知確率が低い状態(ゼロ確率を含む)との間で有利度合いの格差を拡大して射幸性を高めることができるスロットマシンを提供しようとするものである。
本発明は、図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する変動表示部を複数備えた図柄変動表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始させるために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
ゲーム開始操作がされたときに、特定役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行し、決定された内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる内部抽選手段と、
図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作するよう、前記変動表示部毎に設けられた停止操作手段と、
該停止操作手段が操作された際、前記内部当選フラグに対応する役図柄を引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させるための必要条件である役図柄引込条件が満たされている場合には、当該役図柄を前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段により停止表示された図柄組合せが入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により入賞図柄であると判定されたときに、当該入賞図柄に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
前記特定役に対応する内部当選フラグである特定役フラグが成立している場合において、当該特定役フラグに対応する前記入賞図柄を前記図柄表示領域に停止表示させるための報知を行う入賞報知パターン、及び当該特定役フラグに対応する前記入賞図柄を前記図柄表示領域に停止表示させないための報知を行う非入賞報知パターンを含む報知パターンのうちのいずれかによる報知を行う報知手段と、
該報知手段が前記入賞報知パターンによる報知を行う確率が通常状態よりも高確率であって、かつ、前記報知手段が前記非入賞報知パターンによる報知を行う確率が通常状態よりも低確率である特定状態を発生させる特定状態発生手段と、
前記非入賞報知パターンによる報知が行われた際、当該非入賞報知パターンに従って操作が行われた場合に有利な特典を付与するか、あるいは当該非入賞報知パターンによる報知に従って操作が行われなかった場合に不利な特典を付与するように構成された特典付与手段と
遊技者が実際に前記停止操作手段を操作した順番である遊技操作順を記憶する操作順記憶手段と、
前記特定役フラグが成立した際、当該特定役フラグに対応する所定の操作順と、前記操作順記憶手段が記憶する前記遊技操作順とが一致するか否かを判定する操作順判定手段と、を備え、
前記特定役フラグに対応する役図柄引込条件は、当該特定役フラグに応じて予め設定された所定の操作順で前記停止操作手段が操作されたことであり、
前記報知手段は、前記操作順判定手段が前記遊技操作順と前記所定の操作順との一致を判定した場合に、前記非入賞報知パターンによる報知を行うように構成されていることを特徴とするスロットマシンにある(請求項1)。
本発明のスロットマシンは、前記特定役フラグに対応する役図柄引込条件の報知を行う入賞報知パターン、及び当該特定役フラグに対応する役図柄引込条件の報知とは異なる報知を行う前記非入賞報知パターンによる報知を行うことが可能な前記報知手段と、前記非入賞報知パターンによる報知に従った場合に有利な特典を付与するか、あるいは従わなかった場合に不利な特典を付与する前記特典付与手段を備えている。さらに、このスロットマシンは、前記通常状態と比べて、前記入賞報知パターンによる報知の確率が高く前記非入賞報知パターンによる報知の確率が低い前記特定状態を発生させる前記特定状態発生手段を備えている。
前記スロットマシンの遊技では、前記非入賞報知パターンによる報知に従って遊技すれば、前記有利な特典を受けるか、あるいは前記不利な特典を回避できる。つまり、このスロットマシンの遊技では、前記非入賞報知パターンによる報知に従った方が相対的に有利となっている。このスロットマシンでは、前記非入賞報知パターンが報知された場合には当該非入賞報知パターンによる報知に従って前記特定役の入賞を外すよう、遊技者に仕向けることが可能となっている。
前記スロットマシンの遊技では、前記入賞報知パターンによる報知が高確率で行われ、前記非入賞報知パターンによる報知が低確率で行われる前記特定状態における前記特定役の入賞確率を大幅に向上し得る一方、前記通常状態における前記特定役の入賞頻度を確実性高く抑制できる。したがって、前記スロットマシンの遊技では、前記通常状態と前記特定状態との間で前記特定役の入賞頻度の違いに基づく有利度合いの格差を大きく確保できるようになる。
以上のように、本発明のスロットマシンは、前記役図柄引込条件の成立に応じて入賞し得る前記特定役を設定すると共に、当該特定役の入賞を回避するための前記非入賞報知パターンによる報知を行うことで、前記通常状態と前記特定状態との間で有利度合いの格差を大きく確保して射幸性を高め、遊技の興趣を向上した優れた特性のスロットマシンである。
本発明のスロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、前記役図柄引込条件としては、前記特定役の内部当選フラグに対応する図柄が所定の引込範囲内に位置するときに停止操作が行われること、前記特定役の内部当選フラグに対応する所定の操作順で停止操作が行われること、前記特定役が内部当選した場合において抽選により決定された所定の操作順により停止操作が行われること、前記特定役の内部当選フラグと同時に成立している内部当選フラグに応じて決定される所定の操作順により停止操作が行われること等がある。
また、前記特定役フラグに対応する役図柄引込条件は、当該特定役フラグに応じて予め設定された所定の操作順で前記停止操作手段が操作されたことであることが好ましい
この場合には、前記所定の操作順で前記停止操作手段が操作された場合のみ、前記特定役を入賞させることができる。それ故、前記入賞報知パターンの報知により前記所定の操作順が判れば、前記特定役を確実性高く入賞させることができる。
また、遊技者が実際に前記停止操作手段を操作した順番である遊技操作順を記憶する操作順記憶手段と、
前記特定役フラグが成立した際、当該特定役フラグに対応する所定の操作順と、前記操作順記憶手段が記憶する前記遊技操作順とが一致するか否かを判定する操作順判定手段と、を備え、
前記報知手段は、前記操作順判定手段が前記遊技操作順と前記所定の操作順との一致を判定した場合に、前記非入賞報知パターンによる報知を行うことが好ましい
この場合には、前記遊技操作順と前記所定の操作順とが同じであると判断された場合にのみ前記非入賞報知パターンを報知することも可能になる。このように、前記所定の操作順とは異なる操作順で遊技しており、前記特定役が入賞する可能性が低い遊技者に対して、前記非入賞報知パターンを無用に報知する頻度を抑制しながら本発明の目的を達成できるようになり、円滑な遊技を実現できるようになる。
また、前記入賞図柄が同じであって、かつ、前記役図柄引込条件が異なる複数種類の役が前記特定役として設定されていることが好ましい(請求項)。
この場合には、前記入賞図柄が共通し、前記役図柄引込条件が異なる複数種類の前記特定役を設定すれば、より多彩な遊技性を実現でき、遊技の興趣を一層、高めることができるようになる。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、ストップボタン61が所定の操作順(役図柄引込条件)で操作されたことを前提として入賞可能な特定役(本例ではベル役A〜F)が設定されたスロットマシン1に関する例である。この内容について、図1〜図11を用いて説明する。
まず、本例のスロットマシン1の外観的な構成について、図1を参照して説明する。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓11を略中央に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の上側に、液晶表示部53、左右一対のスピーカ520及び装飾ランプ部56を配置してなる。図柄表示窓11の下側には、スロットマシン1の基部をなすベース部100が形成されている。図柄表示窓11の右側には、メダル払出数を表示する払出数表示部551、及びクレジット数を表示するクレジット表示部552が配置されている。
ベース部100は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して相対的に張り出すように形成されている。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、メダルを払い出すメダル受け皿15を下端部に有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを投入するためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、メダルを直接投入するためのメダル投入口630とが配置されている。操作パネル13には、リール21の図柄変動を開始させるためのゲーム開始操作手段62(以下、スタートレバー62。)と、図柄変動を停止させるための停止操作手段61(以下、ストップボタン61。)とが配置されている。
ベットボタン64は、クレジットされたメダルの中から3枚のメダルを投入するためのボタンである。ベットボタン64は、投入数3を表す3ベット信号を発生する。ただし、残りのクレジットが2又は1である場合には、2ベット信号又は1ベット信号を発生し、クレジットがゼロの場合は、ベット信号を発生しない。
スタートレバー62は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号であるゲーム開始信号を発生する操作レバーである。スロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作によるメダルの投入を前提としてスタートレバー62が有効状態に設定される。なお、リプレイが入賞した場合には、メダルの直接投入、あるいはベット操作がされなくても自動的にメダルが投入された状態、すなわち次のゲームを開始可能な状態が設定され得る。
図柄表示窓11は、図柄表示領域110L、C、Rを含む表示窓である。各図柄表示領域110L、C、Rは、いずれも3図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓11全体では、3行3列よりなる2次元マトリクス状に配置された9図柄分の図柄表示領域が形成されている。図柄表示窓11は、遊技者側から図柄20が見えるように、窓全体が透明な樹脂プレートにより形成されている。2次元マトリクス状に配置された9個の図柄20に対しては、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン211〜215が設定されている。入賞ラインとしては、水平方向の入賞ライン211〜213と、対角方向の入賞ライン214、215とがある。
各図柄表示領域110L、C、Rの裏側には、図柄変動表示手段2を構成するリール21L、C、Rがそれぞれ配置されている。リール21L、C、Rは、図2に示すごとく、円柱形状をなし、その外周面に略一定の間隔を空けて21個の図柄20が配置された回転式のリールである。本例の各リール21L、C、Rでは、特定役の入賞図柄を構成する役図柄「ベル」の最大間隔がいずれも4図柄となっている。一方、後述するごとく本例のスロットマシン1では、リール21を停止する際の引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。それ故、各リール21L、C、Rでは、役図柄「ベル」が必ず引込範囲内に含まれることになる。なお、リール21としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
ストップボタン61は、図1に示すごとく、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号である変動停止信号を発生させる操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール21Lに対応する左ストップボタン61L、中リール21Cに対応する中ストップボタン61C、及び右リール21Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。左、中、右の3箇所のストップボタン61L、C、Rについての操作順の組み合わせは、左→中→右、左→右→中、中→右→左、中→左→右、右→中→左、右→左→中の6種類となる。
スピーカ520及び装飾ランプ部56は、音あるいは光により遊技を演出するための演出手段である。
払出数表示部551は、入賞時のメダル払出数を表示する表示部である。
クレジット表示部552は、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダル数を表示する表示部である。
液晶表示部53は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部53は、各種の演出画面を表示可能である。この演出画面による表示は、特定役が内部当選した際に役図柄引込条件を報知するための後述の入賞報知パターン、及び役図柄引込条件とは異なる条件を報知するための後述の非入賞報知パターンにより行う。
次に、本例のスロットマシン1の役、内部当選役、入賞役について図3を用いて説明すると共に、スロットマシン1の遊技性について図4を用いて説明する。本例のスロットマシン1では、図3に示すごとく、ボーナス役、ベル役を含む4種類の小役、及びリプレイ役が設定されている。図3では、左列に各役の名称を、中列に各役に対応する図柄20の組合せである入賞図柄を、右列に入賞に応じて遊技者に付与される特典(利益)を示してある。スロットマシン1では、内部抽選手段41により内部当選した役が内部当選役になる。そして、内部当選役に対応する入賞図柄が入賞ラインに沿って成立したとき、その役が入賞役となる。
ベル役は、ボーナス状態を除く遊技状態では、役図柄引込条件が設定された特定役となっている。特定役であるベル役としては、入賞図柄がベル−ベル−ベルで共通する一方、役図柄引込条件が異なる6種類のベル役A〜Fがある。一方、ボーナス状態におけるベル役は、役図柄引込条件が未設定である。また、ボーナス状態におけるベル役の払出数が15枚である一方、その他の遊技状態におけるベル役A〜Fの払出数は10枚となっている。
特定役であるベル役A〜Fについては、ストップボタン61L、C、Rの操作順が役図柄引込条件として設定されている。ベル役A〜Fを入賞させるための操作順としては、左→中→右、左→右→中、中→右→左、中→左→右、右→中→左、右→左→中の6種類がある。6種類のベル役A〜Fを入賞させるための操作順としては、前記6種類の操作順のうちのいずれかが択一的に設定され全て異なっている。
本例のスロットマシン1は、図4に示すごとく、第1AT抽選状態(通常状態)、第1AT状態(特定状態)、第2AT抽選状態、第2AT状態、及びボーナス状態の5種類の遊技状態を発生させる。第1及び第2AT状態は、ベル役A〜Fのいずれかが内部当選した際、入賞に必要な操作順の報知(以下、ベルナビという。)が行われる遊技状態である。第1及び第2AT状態では、ベルナビに従ってストップボタン61を操作すれば、必ずベル役を入賞させることができ有利である。
第1(第2)AT状態では、第1(第2)AT抽選状態への移行抽選が毎ゲーム実行される。この移行抽選に当選してしまうと第1(第2)AT状態が終了し、第1(第2)AT抽選状態へ復帰する。第1AT状態における移行抽選の当選確率は1/100であり、第2AT状態における移行抽選の当選確率は1/20となっている。すなわち、第1AT状態は、第2AT状態よりも継続ゲーム数の期待値が高く、長く継続し得るより有利な遊技状態となっている。
第1AT抽選状態及び第2AT抽選状態は、ベル役が内部当選してもベルナビが実行されないが、所定の抽選条件の成立を契機とした移行抽選により第1AT状態あるいは第2AT状態に移行する可能性がある遊技状態である。第1AT抽選状態については、入賞を外すための操作順(役図柄引込条件とは異なる条件)の報知(以下、ハズレナビという。)に従ってストップボタン61を操作し、内部当選したベル役の入賞を外したことが抽選条件として設定されている。第2AT抽選状態については、ベル役A〜Fの入賞が抽選条件として設定されている。第1及び第2AT抽選状態における移行抽選の当選確率はいずれも1/50に設定されている。
第1AT抽選状態では、ベル役A〜Fのいずれかが内部当選し、かつ、前回のゲームで行われた操作順と内部当選したベル役に対応する操作順とが一致する場合にハズレナビが実行される。ベルナビがない第2AT抽選状態では、ベル役A〜Fのいずれかが内部当選しても前記6種類の操作順のいずれかと実際の操作順が一致しなければ入賞させることができない。そのため、第2AT抽選状態においてベル役A〜Fのいずれかが内部当選した場合の入賞確率は1/6となる。本例のスロットマシン1の遊技では、第1AT抽選状態と第2AT抽選状態とで、AT状態へ移行する確率が同じとなっている。これに代えて、第2AT抽選状態の方が第1AT抽選状態よりもAT状態へ移行する確率が低い不利な状態としても良い。
ボーナス状態は、ボーナス役の入賞を契機として発生する特別遊技状態である。ボーナス状態は、出玉率が最も高く遊技者にとって非常に有利な遊技状態である。本例のスロットマシン1では、第1及び第2AT状態、第1及び第2AT抽選状態の発生中にボーナス役が入賞する可能性がある。ボーナス状態の終了条件としては、メダルの払出数が465枚を超えたことが設定されている。
スロットマシン1では、ボーナス状態の終了が、前記第1AT抽選状態の発生条件として設定されている。それ故、スロットマシン1の遊技では、ボーナス状態の終了に応じて第1AT抽選状態が発生する。但し、第1AT状態発生中のボーナス役入賞に応じたボーナス状態の終了時には、第1AT抽選状態ではなく、第1AT状態に復帰するように設定されている。スロットマシン1の遊技では、前記第2AT抽選状態へ移行した場合には、ボーナス役に入賞しない限り第1AT抽選状態に復帰することができないようになっている。
以上のように、本例のスロットマシン1の遊技では、第2AT抽選状態から移行する第2AT状態の方が第1AT抽選状態から移行する第1AT状態よりも継続ゲーム数の期待値が低くなっている。その上、第2AT抽選状態に移行した場合には、ボーナス状態を経由しなければ第1AT抽選状態に復帰できないようになっている。このように、スロットマシン1では、第2AT抽選状態は、通常状態に当たる第1AT抽選状態と比べて遊技者にとって不利な遊技状態となっている。
次に、本例のスロットマシン1の電気的な構成について、図5を参照して説明する。スロットマシン1の全体動作を制御するメイン基板3に対しては、既出の構成のほか、メダル投入口630を介して直接投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63、リール21と共に図柄変動表示手段2を構成するリール駆動部22、リール21の回転位置を検知する基準位置検知部66、メダルを払い出すメダル払出部54、払出数表示部551やクレジット数表示部552を含む各種表示部55、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部68、及びスピーカ520を制御する音声出力部52等が電気的に接続されている。
投入メダル検知部63は、メダル投入口630から直接投入されたメダルの検知部である。投入メダル検知部63は、メダル投入部630からメダルが投入される毎にインサート信号を出力する。なお、本例のスロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作により3枚のメダルが投入された際、スタートレバー62が有効な状態に設定され、新たなゲームを開始可能な状態となる。
リール駆動部22は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール21を回転駆動する手段である。
基準位置検知部66は、各リール21L、C、Rについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。
メダル払出部54は、入賞に応じて所定数(図3参照。)のメダルをメダル受け皿15に払い出す払出部である。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役等の当選確率が異なる6段階の設定値を変更するための操作部である。
メイン基板3は、図5に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33、RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32と、内部抽選用の乱数を抽出する乱数抽出部35とを有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、入賞図柄を判定する入賞判定手段43、リール21を制御する表示制御手段42、内部当選役を抽選する内部抽選手段41、入賞に応じて利益を付与する利益付与手段44、特定状態発生手段450を含む遊技状態発生手段45、非入賞報知パターンであるハズレナビに従った停止操作に応じた特典等を付与する特典付与手段46、遊技者の停止操作を判定する操作順判定手段47、及び入賞報知パターンであるベルナビ・非入賞報知パターンであるハズレナビを実行可能な報知手段48としての各機能を実現する。
メモリ手段であるRAM34は、図5に示すごとく、遊技者の実際の操作順である遊技操作順を記憶する操作順記憶手段340としての機能を有している。操作順記憶手段340は、第1AT抽選状態における遊技者の実際の停止操作の順番を遊技操作順として記憶する。なお、ハズレナビが実行された場合、遊技者は通常とは異なる順番でストップボタン61を操作すると考えられる。そこで、ハズレナビが実行されたゲームについては、操作順記憶手段340は遊技操作順を記憶しない。
メモリ手段であるROM33は、図6に示すごとく、内部抽選手段41が内部当選役の抽選に用いる抽選テーブルを記憶している。内部当選役を抽選するための内部抽選用の抽選テーブルは、0〜65535の抽選用乱数のうち、各役の当選乱数の範囲が規定されたデータテーブルである。内部抽選用の抽選テーブルとしては、第1(第2)AT抽選状態及び第1(第2)AT状態に適用される抽選テーブルAと、ボーナス状態に適用される抽選テーブルBとがある。
抽選テーブルAでは、ベル役A〜Fのいずれかが6/10の確率で内部当選するように当選乱数の範囲が設定されている。前記のごとくベル役A〜Fは、所定の操作順(役図柄引込条件)に沿ってストップボタン61が操作された場合のみ入賞可能である。3箇所のストップボタン61L、C、Rの操作順の組合せは、前述したように全部で6種類であるそのため、いずれかのベル役が内部当選した場合の入賞確率は1/6となる。前記のごとくいずれかのベル役は6/10で内部当選するため、操作順がわからない場合であっても1/10の確率で入賞できることになる。
抽選テーブルBでは、抽選テーブルAにおけるリプレイ役の当選乱数、及びハズレ役の当選乱数の大部分がベル役の当選乱数として設定されている。それ故、この抽選テーブルBが適用されるボーナス状態は、ベル役が高確率で内部当選し得る非常に有利な遊技状態となり得る。さらに、抽選テーブルBにより内部当選可能なベル役については、抽選テーブルAの場合とは異なり所定の操作順が設定されていない。さらに、本例のスロットマシン1では、前述したようにベル役の役図柄「ベル」が必ず引き込み停止できるように各リール21の図柄が配列されている。したがって、本例のボーナス状態では、高確率で内部当選したベル役が必ず入賞し得る。
乱数抽出部35は、図5に示すごとく、内部抽選用の乱数を抽出する部分である。乱数抽出部35は、乱数発生部350が発生する整数の中から乱数を抽出する。乱数発生部350は、所定範囲に属する整数を発生する部分である。乱数抽出部35は、乱数発生部350が発生する整数を乱数として抽出する。乱数抽出部35が抽出する乱数として、内部抽選手段41が内部当選役を抽選するための0〜65535の範囲の乱数がある。乱数抽出部35は、スタートレバー62の操作に応じたゲーム開始信号を契機として内部当選役を抽選するための乱数を抽出する。
内部抽選手段41は、内部抽選により内部当選役を決定し、その内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる手段である。内部抽選手段41は、抽選テーブル(図6)に規定された各役の当選乱数に対して内部抽選用の乱数を照合し、内部当選役を決定する。内部抽選手段41は、図6に示す抽選テーブルのうちのいずれかを、遊技状態に応じて選択的に利用する。
内部抽選手段41は、図5に示すごとく、各役が入賞可能な状態を表す内部当選フラグを制御するフラグ制御手段410を備えている。フラグ制御手段410は、ボーナス役以外の他の役の内部当選フラグについては、当該内部当選フラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでにオフ状態(ゼロ)にリセットする。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナス役フラグについては、入賞するまで、内部当選フラグの成立状態が次回のゲームに順次、持ち越され、入賞に応じてオフ状態にリセットされる。
表示制御手段42は、図5に示すごとく、前記ゲーム開始信号に応じてリール21の図柄変動を開始すると共に、前記変動停止信号に応じてリール21の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段42は、リール駆動部22を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段42は、リール駆動部22に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段42は、各リール21の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。
表示制御手段42は、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する手段である。本例では、前記のごとく、引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段42は、変動停止信号を取り込みした際のステップ数に基づいて、入賞ライン212上に瞬間的に位置する図柄20であるビタ図柄を計算する。さらに、そのビタ図柄及び引込範囲に属する4図柄の合計5図柄の中から停止すべき図柄を決定する。表示制御手段42は、以上のように決定した停止すべき図柄を引き込んでリール21を停止させる。
入賞判定手段43は、図5に示すごとく、3基のリール21L、C、Rが停止表示する図柄の組合せが所定の入賞図柄であるか否かを判定する手段である。具体的には、入賞判定手段43は、3基のリール21L、C、Rを横断するように設定された入賞ライン211〜215上に停止した図柄の組合せに応じて入賞役を判定する。入賞判定手段43は、各リール21L、C、Rが停止した後、各リール21L、C、Rに対応する各ステッピングモータ(リール駆動部22)に関するステップ数を取り込む。入賞判定手段43は、このステップ数を基にして入賞ライン211〜215上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄20の組合せについて入賞役が成立するか否かを判定する。
利益付与手段44は、図5に示すごとく、入賞判定手段43により判定された入賞役に応じた利益を付与する手段である。例えば、ボーナス役が入賞役である場合には、利益付与手段44は、ボーナス状態の発生という利益を付与する。また、例えば、ベル役が入賞役である場合には10枚のメダルの払い出しという利益を付与する。但し、ボーナス状態では、ベル役の払い出しが15枚となっている。
遊技状態発生手段45は、図5に示すごとく、各種の遊技状態を発生させる手段である。遊技状態発生手段45では、スロットマシン1が発生する遊技状態を制御するための制御フラグが設定されている。制御フラグとしては、ボーナス状態に対応するボーナス状態フラグ、第1(第2)AT抽選状態に対応する第1(第2)AT抽選状態フラグ、第1(第2)AT状態に対応する第1(第2)AT状態フラグがある。遊技状態発生手段45は、第1AT状態(特定状態)を発生させる特定状態発生手段450としての機能を含んでいる。
遊技状態発生手段45(含、特定状態発生手段450)は、オン状態の制御フラグに対応して以下のように各遊技状態を発生させる。
オン状態の制御フラグ 遊技状態
・ボーナス状態フラグ → ボーナス状態
・第1AT抽選状態フラグ → 第1AT抽選状態
・第2AT抽選状態フラグ → 第2AT抽選状態
・第1AT状態フラグ → 第1AT状態
・第2AT状態フラグ → 第2AT状態
操作順判定手段47は、図5に示すごとく、操作順記憶手段340が記憶する遊技操作順と、内部当選したベル役が入賞するための操作順(役図柄引込条件)とが一致しているか否かを判定する手段である。操作順判定手段47は、第1AT抽選状態においてベル役A〜Fのいずれかが内部当選した際、前記の判定を実行する。
報知手段48は、図5、図7及び図8に示すごとく、液晶表示部53を介して操作順を報知する手段である。報知手段48による報知パターンとしては、非入賞報知パターンであるハズレナビと、入賞報知パターンであるベルナビとがある。
図7に例示するハズレナビは、ベル役の入賞を外すための非入賞報知パターンである。報知手段48は、第1AT抽選状態においてベル役A〜Fのいずれかが内部当選した際、操作順判定手段47による判定結果を参照する。報知手段48は、内部当選したベル役の操作順が遊技操作順と一致している旨の判定結果である場合にハズレナビを実行する。
報知手段48が実行するハズレナビとしては、図7に例示する逆押し(右→中→左)のハズレナビと、順押し(左→中→右)のハズレナビとがある。逆押しのハズレナビは、操作順記憶手段340が記憶する遊技操作順が内部当選したベル役の操作順と一致し、かつ、その遊技操作順が左→中→右、左→右→中、中→右→左のいずれかの場合に実行される。順押しのハズレナビは、遊技操作順が内部当選したベル役の操作順と一致し、かつ、遊技操作順が中→左→右、右→中→左、右→左→中のいずれかの場合に実行される。ハズレナビは、内部当選したベル役の入賞を確実に外すための操作順を報知する。
図8に例示するベルナビは、第1AT状態及び第2AT状態で実行されるベル役を入賞させるための入賞報知パターンである。報知手段48は、第1AT状態及び第2AT状態においてベル役A〜Fのいずれかが内部当選した際、ベルナビを実行する。図8に例示するベルナビは、内部当選したベル役の操作順(役図柄引込条件)が、左→中→右の順番であることを示している。ベルナビに従って遊技者がストップボタン61を操作すれば、内部当選したベル役を確実に入賞させることができる。
特典付与手段46は、図5に示すごとく、遊技者側に有利な特典及び不利な特典を付与する手段である。特典付与手段46は、第1AT抽選状態において遊技者がハズレナビに従ってストップボタン61を操作し、ベル役の入賞が外された場合に有利な特典を付与する。一方、遊技者がハズレナビに従わず、ベル役が入賞した場合には不利な特典を付与する。本例では、有利な特典としては、入賞報知パターンであるベルナビが実行される第1AT状態の発生が設定されている。不利な特典としては、第1AT抽選状態よりも不利であって、かつ、ボーナス状態を発生させないと第1AT抽選状態には復帰できない遊技状態である第2AT抽選状態の発生が設定されている。
次に、以上のように構成された本例のスロットマシン1の動作について、図9〜図11のフロー図を用いて説明する。図9は、本例のスロットマシン1におけるゲーム開始処理の流れを示すフロー図である。図10は、本例のスロットマシン1におけるリール停止処理の流れを示すフロー図である。図11は、本例のスロットマシン1における入賞処理の流れを示すフロー図である。
図9に示すゲーム開始処理では、まず、スタートレバー62によるゲーム開始操作の検出が判断される(S101)。ゲーム開始操作が検出された場合には(S101:YES)、内部当選役の抽選が実行され(S102)、内部当選したフラグが1に設定される(S103)。ベル役に対応する内部当選フラグであるベルフラグが1に設定されている場合には(S104:YES)、第1AT抽選状態フラグのフラグ状態が判断される(S105)。
第1AT抽選状態フラグが1に設定されている場合には(S105:YES)、ベル役を入賞させ得る操作順と操作順記憶手段340が記憶した遊技操作順とが一致しているか否かが判断される(S106)。操作順が一致している場合には(S106:YES)、ハズレナビが実行され(S107)、その後、リール21の回転が開始される(S108)。
一方、第1AT抽選状態フラグがゼロに設定されている場合には(S105:NO)、第1AT状態フラグ及び第2AT状態フラグのフラグ状態が判断される(S116)。第1AT状態フラグあるいは第2AT状態フラグが1に設定されている場合には(S116:YES)、ベルナビが実行される(S117)。その後、リール21の回転が開始される(S108)。
図10に示すリール停止処理では、まず、ストップボタン61によるリール21の停止操作の検出が判断される(S201)。リール21の停止操作が検出された場合には(S201:YES)、対応するリール21の回転が停止される(S202)。その後、全リール21の回転が停止した場合には(S203:YES)、第1AT抽選状態フラグのフラグ状態が判断される(S204)。第1AT抽選状態フラグが1に設定されている場合には(S204:YES)、ハズレナビが発生したか否かが判断される。ハズレナビが発生した場合には(S205:YES)、遊技者がハズレナビに従って停止操作を実行したか否かが判断される(S206)。
遊技者がハズレナビに従って停止操作を実行した場合には(S206:YES)、第1AT状態を発生させる移行抽選(当選確率1/50)が実行される。この移行抽選に当選した場合には(S207:YES)、第1AT抽選状態フラグがゼロにリセットされると共に(S208)、第1AT状態フラグが1に設定される(S209)。一方、ハズレナビが発生していない場合には(S205:NO)、遊技者によるストップボタン61の操作順である遊技操作順が操作順記憶手段340により記憶される(S216)。
図11に示す入賞処理では、まず、図柄表示領域110に停止表示された図柄組合せが入賞図柄であるか否か判定され(S301)、各役の入賞が判断される。リプレイ役が入賞した場合には(S302:YES)、新たなゲームのためにメダルが自動投入されてリプレイゲームがセットされ(S303)、リプレイ役フラグがゼロにリセットされる(S304)。ボーナス役が入賞した場合には(S321)、ボーナス状態フラグが1に設定されると共に(S322)ボーナス役フラグがゼロにリセットされ(S323)、さらに、第2AT状態フラグ及び第2AT抽選状態フラグがゼロにリセットされる(S324)。
ベル役が入賞した場合には(S331)、第1AT抽選状態フラグのフラグ状態が判断される(S332)。第1AT抽選状態フラグが1に設定されている場合には(S332:YES)、第1AT抽選状態フラグがゼロにリセットされると共に(S333)、第2AT抽選状態フラグが1に設定される(S334)。一方、第1AT抽選状態フラグがゼロに設定されている場合には(S332:NO)、第2AT抽選状態フラグのフラグ状態が判断される(S341)。第2AT抽選状態フラグが1に設定されている場合には(S341:YES)、第2AT状態を発生させる移行抽選(当選確率1/50)が実行される。この移行抽選に当選した場合には(S342:YES)、第2AT抽選状態フラグがゼロにリセットされると共に(S343)、第2AT状態フラグが1に設定される(S344)。その後、払出処理Pが実行されると共に、ベル役の内部当選フラグがゼロにリセットされる(S335)。
プラム役、スイカ役、チェリー役のいずれかが入賞した場合には(S351:YES)、各小役の種類に応じた払出処理Pが実行されると共に、各小役の内部当選フラグがゼロにリセットされる(S335)。
その後、各制御フラグのフラグ状態が判断される。第1AT状態フラグが1に設定され、かつ、ボーナス状態フラグがゼロにリセットされている場合には(S305:YES)、第1AT抽選状態を発生させる移行抽選(当選確率1/100)が実行される。この移行抽選に当選した場合には(S306:YES)、第1AT状態フラグがゼロにリセットされると共に(S307)、第1AT抽選状態フラグが1に設定される(S308)。
第2AT状態フラグが1に設定されている場合には(S361:YES)、第2AT抽選状態を発生させる移行抽選(当選確率1/20)が実行される。この移行抽選に当選した場合には(S362:YES)、第2AT状態フラグがゼロにリセットされると共に(S363)、第2AT抽選状態フラグが1に設定される(S364)。
ボーナス状態終了条件である465枚超のメダルの払い出しが達成された場合には(S309:YES)、第1AT状態フラグのフラグ状態が判断される。第1AT状態フラグがゼロである場合には(S310:YES)、第1AT抽選状態フラグを1に設定すると共に(S311)、ボーナス状態フラグがゼロにリセットされる(S312)。一方、第1AT状態フラグが1である場合には(S310:NO)、S311が迂回され、第1AT状態を1に維持したままボーナス状態フラグがゼロにリセットされる(S312)。
このように、本例のスロットマシン1の遊技では、通常状態に相当する第1AT抽選状態においてハズレナビが実行された際、不利な第2AT抽選状態への移行を回避するためにハズレナビに従って停止操作を行い、ベル役の入賞を外した方が有利となる。このスロットマシン1では、第1AT抽選状態におけるベース(メダルの投入数に対する払出数の割合。)を低く抑制でき、これにより、特定状態に相当するAT状態におけるベースとの格差を拡大できる。通常状態である第1AT抽選状態と、特定状態であるAT状態との有利度合いの違いが拡大された本例のスロットマシン1では、射幸性が高められ、遊技の興趣が向上されている。
以上のように、本例のスロットマシン1は、入賞報知パターンであるベルナビに加えて、非入賞報知パターンであるハズレナビを採用したことで通常状態における特定役の入賞確率を抑制でき、これにより、特定状態であるAT状態における入賞確率を高くし得るという優れた特性のスロットマシンである。このスロットマシン1によれば、通常状態と特定状態との有利度合いの格差を拡大することで射幸性を向上することができる。
なお、本例では、ハズレナビが最初のリール停止操作の前に実行されるように構成したが、これに代えて、最初のリール21が停止した後にハズレナビを実行することもできる。
また、第1AT抽選状態において非入賞報知パターンであるハズレナビを実行する本例に代えて、例えば、メダルの投入数が2枚あるいは1枚であるゲームでは、ベル役が内部当選されない等、遊技者の所定の操作によりベル役が入賞しないように構成することも良い。ハズレナビは、遊技者がストップボタンの操作順を変更すると効果が損なわれるおそれがある一方、上記のごとく遊技者の操作に応じてベル役が内部当選しない場合を設定すれば、遊技者はストップボタンの操作順を自由に変更できるようになる。
さらに、本例は、所定の操作順が役図柄引込条件として設定された特定役を採用した例である。これに代えて、例えば、同時に引き込み不可能な間隔を設けて図柄が配置された複数種類の役を特定役として設定することも良い。この場合には、入賞報知パターンあるいは非入賞報知パターンとしては、複数種類の特定役のうち内部当選した特定役に対応する役図柄を報知すれば良い。
以上、実施例1のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、スロットマシンの役、入賞図柄、特典を示す説明図。 実施例1における、遊技状態の遷移を説明する状態発生図。 実施例1における、スロットマシンのシステム構成を示すブロック図。 実施例1における、内部当選役を抽選するための抽選テーブルを例示する説明図。 実施例1における、非入賞報知パターンを示す正面図。 実施例1における、入賞報知パターンを示す正面図。 実施例1における、ゲーム開始処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、リール停止処理の流れを示すフロー図。 実施例1における、入賞処理の流れを示すフロー図。
符号の説明
1 スロットマシン
11 図柄表示窓
110 図柄表示領域
2 図柄変動表示手段
21 リール
20 図柄
3 メイン基板
340 操作順記憶手段
35 乱数抽出部
41 内部抽選手段
410 フラグ制御手段
42 表示制御手段
43 入賞判定手段
44 利益付与手段
45 遊技状態発生手段
450 特定状態発生手段
46 特典付与手段
47 操作順判定手段
48 報知手段
53 液晶表示部
61 停止操作手段(ストップボタン)
62 ゲーム開始操作手段(スタートレバー)

Claims (2)

  1. 図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示する変動表示部を複数備えた図柄変動表示手段と、
    遊技媒体が投入された状態でゲームを開始させるために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    ゲーム開始操作がされたときに、特定役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行し、決定された内部当選役に対応する内部当選フラグを成立させる内部抽選手段と、
    図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作するよう、前記変動表示部毎に設けられた停止操作手段と、
    該停止操作手段が操作された際、前記内部当選フラグに対応する役図柄を引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させるための必要条件である役図柄引込条件が満たされている場合には、当該役図柄を前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
    前記図柄変動表示手段により停止表示された図柄組合せが入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、
    前記入賞判定手段により入賞図柄であると判定されたときに、当該入賞図柄に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
    前記特定役に対応する内部当選フラグである特定役フラグが成立している場合において、当該特定役フラグに対応する前記入賞図柄を前記図柄表示領域に停止表示させるための報知を行う入賞報知パターン、及び当該特定役フラグに対応する前記入賞図柄を前記図柄表示領域に停止表示させないための報知を行う非入賞報知パターンを含む報知パターンのうちのいずれかによる報知を行う報知手段と、
    該報知手段が前記入賞報知パターンによる報知を行う確率が通常状態よりも高確率であって、かつ、前記報知手段が前記非入賞報知パターンによる報知を行う確率が通常状態よりも低確率である特定状態を発生させる特定状態発生手段と、
    前記非入賞報知パターンによる報知が行われた際、当該非入賞報知パターンに従って操作が行われた場合に有利な特典を付与するか、あるいは当該非入賞報知パターンによる報知に従って操作が行われなかった場合に不利な特典を付与するように構成された特典付与手段と
    遊技者が実際に前記停止操作手段を操作した順番である遊技操作順を記憶する操作順記憶手段と、
    前記特定役フラグが成立した際、当該特定役フラグに対応する所定の操作順と、前記操作順記憶手段が記憶する前記遊技操作順とが一致するか否かを判定する操作順判定手段と、を備え、
    前記特定役フラグに対応する役図柄引込条件は、当該特定役フラグに応じて予め設定された所定の操作順で前記停止操作手段が操作されたことであり、
    前記報知手段は、前記操作順判定手段が前記遊技操作順と前記所定の操作順との一致を判定した場合に、前記非入賞報知パターンによる報知を行うように構成されていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 前記入賞図柄が同じであって、かつ、前記役図柄引込条件が異なる複数種類の役が前記特定役として設定されていることを特徴とする請求項に記載のスロットマシン。
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