JP2004275242A - 遊技機 - Google Patents

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JP2004275242A JP2003067528A JP2003067528A JP2004275242A JP 2004275242 A JP2004275242 A JP 2004275242A JP 2003067528 A JP2003067528 A JP 2003067528A JP 2003067528 A JP2003067528 A JP 2003067528A JP 2004275242 A JP2004275242 A JP 2004275242A
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Nobuaki Matsumoto
信明 松本
Susumu Kinoshita
進 木下
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Konami Amusement Co Ltd
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Abstract

【課題】バリエーション豊かな遊技態様を実現しつつ、確率設定を分かり易くすることのできる遊技機を提供する。
【解決手段】所定の役は、図柄停止手段である停止ボタン9による図柄停止順序(停止ボタン9の操作順)がそれぞれ異なる複数の抽選要素によって構成されている。すなわち、同一の役であっても図柄停止順序が適正でなければ、当該役が成立しないこととなる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数種類の図柄を変動表示させることができる図柄表示手段を備えたパチスロ等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
スロットマシン等の遊技機は、始動レバーを操作して3つのリール等を回転始動させること等により、図柄を変動表示させた後、各リールに対応した停止ボタンを押下してリールを停止させ、メダルの投入枚数に応じて有効化された停止ライン上に特定の組み合わせ図柄が揃えば、当該組み合わせ図柄に係る役が成立(入賞)し、役の種類に応じて定められた所定枚数のメダルが払い出されるのが一般的である。ただし、このような遊技機は、始動レバーの操作によって内部的に抽選処理が実行されており、この抽選結果がいずれかの役に当選した上で、停止ボタンを適正なタイミングで押下することにより、その役に係る組み合わせ図柄を揃えることができる。
【0003】
また、少なくとも一部のリール制御を一定条件下で解除し、遊技者が小役に係る組み合わせ図柄を目押しして停止させることができる遊技機が公知である。このような遊技機は、例えば、ビッグボーナス等の特別遊技の終了後所定の期間に上記のような遊技状態とすることにより、遊技者は、自己の技量に応じて小役を構成する図柄の組み合わせが有効な停止ラインに停止するように目押しすることが可能となり、前記小役を成立させ、メダルの獲得枚数をさらに増加させることができる。
【0004】
また一方で、小役当選の態様としてさまざまなバリエーションを付加するために、役抽選手段に加えて停止ボタンの押し順(リール停止制御のパターン)を抽選する押し順抽選手段を具備し、遊技者が当該押し順抽選に当選した押し順で停止ボタンを押下した時に限り(リール停止制御のパターンが合致するため)役抽選手段において当選した役が成立する遊技機も公知である(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
このような遊技機は、より具体的には、乱数発生器から抽出した乱数とROMに記憶されている役抽選テーブルとを照合した上で、さらに、別途、乱数発生器から抽出した乱数とリールの押し順抽選用の押し順抽選テーブルとを照合することによって実現している。図10は従来の遊技機における複数ある抽選テーブルの例を示す図である。図10(a)は役抽選テーブルの例を示す図であり、図10(b)は押し順抽選テーブルの例を示す図である。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−293141号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1のように、役抽選手段に加えて押し順抽選手段を設ける構成において、役成立のための遊技態様のバリエーションをより豊かにするためには、確率の設定が複雑になり設計者が設定し難いといった問題があった。従来の複数の抽選テーブルを用いる場合、図10に示すように、設計者は、役抽選テーブルの確率(確率P1,P2,…であり、総和は1)と押し順抽選テーブルの確率(確率Q1,Q2,…であり、総和は1)とを別々に設定する必要があり、効果的な演出をするための最適な確率設定をする際にわざわざ複数の確率を演算した上で好適かどうか確認しつつ設定する必要があった。また、複数の抽選手段が必要となるため、そのためのプログラムも冗長となる場合が多い。これらにより、開発コストも増加してしまう問題も生じ得る。
【0008】
このような分かり難い確率設定は、遊技者にとっても、その遊技内容を把握し難くし、遊技に集中できないこととなる場合も起こり得るため、好ましくない。
【0009】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するべくなされたもので、バリエーション豊かな遊技態様を実現しつつ、確率設定を分かり易くすることのできる遊技機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る遊技機は、役に当選するか否かの役抽選処理を実行する役抽選手段と、複数種類の図柄を各列毎に変動表示する図柄表示手段と、前記変動表示を各列毎に停止させる図柄停止手段とを具備し、所定の前記役は、前記図柄停止手段による図柄停止順序がそれぞれ異なる複数の抽選要素によって構成されているものである。
【0011】
上記構成に係る遊技機は、役抽選手段において役抽選処理が実行される。また、図柄表示手段により、複数種類の図柄が各列毎に変動表示される。この変動表示が遊技者による図柄停止手段の操作により停止したときに、役抽選処理において役に当選した上で、適正な位置で当該役に係る組み合わせ図柄で停止させると、役が成立(入賞)し、メダルの払い戻し等の入賞処理が行われる。
【0012】
ここで、所定の役は、前記図柄停止手段による図柄停止順序がそれぞれ異なる複数の抽選要素によって構成されている。すなわち、同一の役であっても図柄停止順序が適正でなければ、当該役が成立しないこととなる。
【0013】
このように、役抽選手段において、図柄停止順序により異なる複数の抽選要素を含むことにより、役成立のための遊技態様のバリエーションを豊かにすることができる。そして、役抽選手段における当選確率を設定するだけで遊技全体の確率設定が設定されることとなるため、設計者は、容易に確率設定を行うことができる。また、一の抽選手段により役抽選に関する抽選処理を行うことができるため、そのプログラムが冗長となることもなく、開発コストの増加も抑制することができる。一方、遊技者にとっても遊技内容が把握し易く遊技に集中して楽しむことができる。
【0014】
以上のように、本発明に係る遊技機によれば、バリエーション豊かな遊技態様を実現しつつ、確率設定を分かり易くすることができる。
【0015】
なお、所定の役には、一般的にチェリー役で知られるような、いずれか一列に所定の図柄を揃えれば、他の列にはいずれの図柄が停止しても役が成立する態様も含まれる。また、図柄停止順序は、すべての停止順序を含むものであってもよいし、停止順序のいずれかの段階において停止すべき列(例えば、1番目に停止すべき列)のみを役が成立するための必要条件としてもよい。
【0016】
また、同一役であっても図柄停止順序による抽選要素により異なる確率を設定することや、その効果(例えば、払い出しメダル数や告知態様等)を異なる設定とすることも可能である。
【0017】
また、役によっては、考え得るすべての図柄停止順序(例えば、3列なら6通り)について抽選要素を設定してもよいし、その内の所定の図柄停止順序しか当選しない(他の図柄停止順序による当選確率が0)ように設定してもよい。また、すべての役について図柄停止順序がそれぞれ異なる複数の抽選要素によって構成されることとしてもよいし、一部の役について図柄停止順序がそれぞれ異なる複数の抽選要素によって構成されることとしてもよい。
【0018】
上記のように設定するいずれの場合においても、遊技における抽選要素の最終的な当選確率のみを考慮するだけで設定することが可能であり、設計者は、これらの役の確率設定を容易に行うことができる。
【0019】
好ましくは、前記所定の役が当選したときに当該図柄停止順序を報知するか否かを抽選する報知抽選処理を行う報知抽選手段と、前記図柄停止順序を報知する報知手段とをさらに具備するように構成される。
【0020】
この場合、報知抽選手段により、図柄停止順序を含んだ役が当選したときに当該図柄停止順序を報知するか否かが抽選される。そして、図柄停止順序を報知することに当選した場合、報知手段により、遊技者に図柄停止順序が報知される。
【0021】
したがって、遊技上級者に対して飽きさせないバリエーション豊かな遊技態様による演出を遊技初心者であっても役を取りこぼすことなく楽しむことができる。
【0022】
なお、報知手段は、図柄表示手段の近傍にサブ表示手段を設けてドット表示や液晶表示により報知したり、図柄表示手段またはその周囲にランプを設けて、各列毎に点滅させることにより報知したり、スピーカにより音で報知する等、いずれの報知態様でもよい。
【0023】
好ましくは、前記報知抽選に当選した場合、当該当選後所定期間、前記報知手段により報知するように構成される。
【0024】
この場合、報知抽選処理において一度当選すれば、所定期間、特別遊技期間として、役抽選処理において所定の役が当選した際には、必ず報知手段において報知される。
【0025】
これにより、当該特別遊技期間においては、一般遊技状態に比較して遊技者がメダルを取りこぼすことなく大量に獲得することができ、特別遊技期間への期待感が高くめりはりのある遊技を提供することができる。また一方で、ホール管理者等は、一般遊技状態と特別遊技状態とを区別することにより、一般遊技状態において遊技者のメダル獲得枚数を抑制しつつ、効率よく遊技者に満足感を与えることができる遊技を提供することができる。
【0026】
好ましくは、前記役抽選手段は、前記役に前記複数の抽選要素を付与するか否かを切り替える条件切り替え手段を有するように構成される。
【0027】
この場合、所定の役について図柄停止順序が異なる抽選要素を含むか否かにより異なる2つの遊技状態を形成することができる。すなわち、従来においては、役抽選を行った上で、所望の遊技状態に応じて押し順抽選を行うか否かにより、図柄停止順序の要素を含む遊技状態と図柄停止順序の要素を除外する遊技状態との異なる2つの遊技状態を創出していたが、本構成によれば、所望の遊技状態に応じて役抽選テーブルを切り替えることにより、図柄停止順序の要素を含む遊技状態と図柄停止順序の要素を除外する遊技状態との異なる2つの遊技状態を創出することができる。
【0028】
これにより、図柄停止順序を役成立の必要条件とする場合としない場合とで同じ組み合わせ図柄による役が成立する確率を変えることができるため、異なる2つの遊技状態を形成することができ、より興趣に富む遊技を提供することができる。また、いずれの遊技状態に切り替える場合であっても役抽選処理において複数回の抽選を行うことなく一回の抽選処理ですむため、処理を複雑にすることなく条件切り替えを行うことができる。
【0029】
好ましくは、前記条件切り替え手段は、所定の遊技状態において前記複数の抽選要素を付与するように構成される。
【0030】
この場合、例えば、一般遊技においては正しい図柄停止順序が必要条件となるが特別遊技においては図柄停止順序を問わないこととすること等により、異なる遊技状態で異なる遊技態様を演出することができる。
【0031】
また、報知抽選処理と併せて適用することにより、よりさまざまな遊技性を提供することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係るスロットマシンの正面図である。
【0033】
本実施の形態に係るスロットマシンは、役に当選するか否かの役抽選処理を実行する役抽選手段(後述)と、複数種類の図柄を各列毎に変動表示する図柄表示手段3と、前記変動表示を各列毎に停止させる図柄停止手段としての停止ボタン9とを具備し、所定の前記役は、前記図柄停止手段による図柄停止順序がそれぞれ異なる複数の抽選要素によって構成されているものである。
【0034】
本実施の形態のスロットマシンは、図1に示すように、筐体1の前面に設けられた中間パネル2に、横長の図柄表示窓4を具備し、当該図柄表示窓4を横方向に3等分するよう区画している。また、筐体1は、内部に3つのリール5を具備し、図柄表示窓4の各区画の形成位置に対応してそれぞれが配置されており、この図柄表示窓4およびリール5により図柄表示手段3が形成された構成となっている。さらに、図柄表示手段3は、後述する主制御部24の制御のもと、図柄表示窓4に図柄を表示する。
【0035】
各リール5の外周面には、文字、数字、図形、キャラクター等の複数種類の図柄を表示したリールテープが貼り付けられており、リール5の回転中(変動表示中)は、それぞれの外周面に表示された図柄が図柄表示窓4内に次々に現れる一方、リール5を停止させたときは、各リール5の所定コマ(例えば、図1に示す3コマ)分の図柄が、図柄表示手段3に設定された、上段、中段、下段、右上がりおよび右下がりの5本の停止ラインL上に整列した状態で表示される。なお、通常の円形のリール5の代わりに、液晶表示器や、プーリに巻回されて周回するベルト式リールテープを使用したり、これらを組み合わせて用いてもよい。
【0036】
停止ラインLは、メダル投入口6から投入されたメダルの投入枚数やBETボタン7の押下操作に応じて有効化される。例えば、1枚のメダルが賭けられたときは、中段の横1本の停止ラインLが有効となり、2枚のメダルが賭けられたときは、上段、中段、下段の横3本の停止ラインLが有効となり、3枚のメダルが賭けられたときは、5本全ての停止ラインLが有効となる。
【0037】
そして、中間パネル2の下方の張り出し面上に設けられた始動レバー8を操作して、3つのリール5が回転し、変動表示を開始した後、各リール5に対応して設けられた停止ボタン9を押下すれば、3つのリール5が停止ボタン9の操作順(押し順)にしたがって順次停止するようになっている。このとき、メダルの賭け枚数により有効となった停止ラインL上に特定の組み合わせ図柄が揃えば、当該組み合わせ図柄に応じた役が成立し、当該役の種類に応じて定められた所定枚数のメダルが払い出される。
【0038】
図2は図1のリールの外周面に貼り付けられたリールテープの展開図である。各リールテープ5aは、3つのリール5に対応して、左から左リール用、中リール用、右リール用の3種類が用意され、それぞれ上端部分および下端部分が互いに接続されて環状となる樹脂製シートである。
【0039】
図柄表示手段3に表示される図柄には、特別役用の特定図柄A1,A2と小役用の非特定図柄B1,B2,B3,B4とがある。特別役が成立していない状態(一般遊技状態)において、いずれかの特定図柄A1,A2が有効な停止ラインL上に3つ揃うと、特別役が成立して、メダルを1枚投入して所定枚数のメダルの払い出しを受けるゲームを数ゲーム行う、いわゆる「ボーナスゲーム(特別遊技モード:第1種特別遊技状態)」等が行われる。特別役には、ボーナスゲームの合間にメダルを3枚投入して小役を狙う、いわゆる「小役ゲーム(通常遊技モード:第2種特別遊技状態)」が組み合わされて、両者が数セット行われるビッグボーナスや、ボーナスゲームが1回行われるレギュラーボーナス等がある。
【0040】
一方、いずれかの非特定図柄B1,B3が有効な停止ラインL上に3つ揃ったり、特定図柄A1,A2との所定の組み合わせ等が有効な停止ラインL上に揃うと、所定枚数のメダルの払い出しを受けるようになっている(例えば、非特定図柄B1が揃うとスイカ役、非特定図柄B3が揃うとベル役がそれぞれ成立する)。なお、リール5のいずれか一列(例えば、左側)に、ある非特定図柄B2が有効な停止ラインL上で停止すると、所定枚数のメダルの払い出しを受ける、いわゆるチェリー役としたり、ある非特定図柄B4が有効な停止ラインL上に3つ揃ったときは、メダルの払い出しがなく、その代わりに、メダルを消費しないでもう1ゲーム実施できる、いわゆるリプレイ役としてもよい。
【0041】
ところで、スロットマシンは、始動レバー8を操作するたびに(1ゲームごとに)制御部内で内部抽選を行い、その抽選結果に応じて有効な停止ラインL上に揃うべき図柄の組み合わせ(役に係る組み合わせ図柄)を決定するという方式を採用している。
【0042】
役は、上述のように、特別役および小役等からなり、役抽選処理においていずれかの役に当選すると、その役に応じた個別の当選フラグがセットされる(「当選フラグが立つ」という)ようになっている。なお、特別役に係る当選フラグは、特別役が成立するまで持ち越され、その他の当選フラグは、そのゲームにおいてのみ有効とされている。
【0043】
ここで、役は、停止図柄に基づいて定められる。また、役抽選処理においては、役毎に異なるだけでなく、後述するように、同一役であっても図柄停止順序が異なる毎に異なる抽選要素が配置された役抽選テーブル(後述)が使用される。そして、役抽選処理において当選した抽選要素毎に異なるフラグがセットされる(したがって、同一役に当選しても異なるフラグがセットされ得る)。
【0044】
したがって、実際には、当選フラグが立っていないと、停止ボタン9を押下するタイミング(いわゆる目押しするタイミング)が正しくても、特定の組み合わせ図柄を揃える(役を成立させる)ことはできない。換言すると、当選フラグが立っていると目押しするタイミングさえ正しければ、特定の組み合わせ図柄を揃える(役を成立させる)ことは可能となる。
【0045】
というのも、全ての遊技者が役に係る図柄を正確に狙うことは困難であるため、スロットマシンは、当選フラグが立つと、当該図柄を引き込むようなリール制御を行う。これは、いわゆる「図柄の引き込み処理」と呼ばれるもので、役に係る図柄を有効な停止ラインL上に狙えなくても当該図柄の引き込み範囲内(当該図柄の手前最大4コマまでの範囲)で停止ボタン9を押すと、役に係る図柄が有効な停止ラインL上に滑り込むようにリール5が制御されるが、当選フラグが立っていないと、役に係る組み合わせ図柄を正確に狙った場合であっても、当該組み合わせ図柄とならないように制御する、いわゆる「図柄の蹴飛ばし処理」が行われるからである。
【0046】
図3は図1のスロットマシンの電気的な構成を示すブロック図である。スロットマシンは、遊技内容に関する制御、演算の主体であるCPU26、遊技制御プログラムが記憶されるROM27、データの読み書きに用いられるRAM28、および乱数発生器29を有する主制御部(主制御基板)24を具備し、CPU26、ROM27に記憶された役抽選テーブル(後述する)、および乱数発生器29が役抽選手段を構成している。CPU26には、バス30を介して各種の入出力部が接続されている。入力部としては、BETボタン7、始動レバー8、3つの停止ボタン9等が接続され、これらからの信号がCPU26に入力される。出力部としては、3つのリール5の回転始動、停止等を実行するリール駆動部32、役の種類に応じたメダルの払い出しを行うメダル払出部33等が接続されている。さらに、リール駆動部32には、図柄表示手段3に表示される表示図柄を検出する判別手段39が具備されており、表示図柄の検出結果を主制御部24に伝えている。この判別手段39によって停止図柄が役に係る組み合わせ図柄となっているか否かを検出する。
【0047】
また、スロットマシンは、周辺出力部の制御、演算の主体であるCPU36、各種制御プログラムが記憶されるROM37、データの読み書きに用いられるRAM38を有するサブ制御部(サブ制御基板)35を備えている。当該サブ制御部35は、バス30,40同士が接続されて、主制御部24から各種の制御信号が入力されるようになっている。
【0048】
CPU36には、リール5の背面に配され、各図柄表示窓4のそれぞれ3コマの図柄を個別に照明するバックライト41、筐体1の上部に配され、エラー表示や特別役時の光演出を行う上部ランプ42、役当選報知、図柄停止順序報知用の表示器10等の各種ランプや、音声制御基板43を介し報知音を報知するスピーカ11等が接続され、CPU36により制御される。
【0049】
図5〜図8は図1のスロットマシンにおける遊技の流れを示すフローチャートである。まず、スタート操作として、遊技者が所定枚数のメダルを投入して、始動レバー8を操作する(ステップS1)と、役抽選処理が行われる(ステップS2)。具体的には、始動レバー8の操作時点で乱数発生器29から抽出された乱数とROM27に記憶されている役抽選テーブルとを照合し、どの役に当選したか、またはいずれの役にも当選しなかったかが判別される。
【0050】
ここで、所定の前記役は、前記図柄停止手段による図柄停止順序がそれぞれ異なる複数の抽選要素によって構成されている。図4は図1のスロットマシンにおける役抽選テーブルの例を示す図である。図4に示すように、ベル図柄に対応する役(ベル役)について停止ボタン9による図柄停止順序毎(停止ボタン9の押し順毎)に異なる抽選要素が設けられている。図4に示す、ベル▲1▼は、停止ボタン9を左→中→右と順に操作する必要がある抽選要素である(図中のL・C・Rで示す)。同様に、ベル▲2▼は、左→右→中(L・R・C)、ベル▲3▼は、中→左→右(C・L・R)、ベル▲4▼は、中→右→左(C・R・L)、ベル▲5▼は、右→左→中(R・L・C)およびベル▲6▼は、右→中→左(R・C・L)の順にそれぞれ操作する必要がある抽選要素である。
【0051】
本発明に係る一実施形態においては、図4に示されるように、一の組み合わせ図柄(ベル図柄B3)で停止ボタン9による図柄停止順序の異なる複数の抽選要素(ベル▲1▼〜▲6▼)が存在することとなる。したがって、役抽選手段における役抽選処理の際に、このような図柄停止順序を抽選要素に含んでいる役に当選した場合は、停止ボタン9を適正な(引き込み可能な)位置で押下するだけでなく、その押し順も適正でないと当選役が成立しないこととなる。これにより、役成立のための遊技態様のバリエーションを豊かにすることができる。
【0052】
さらに、本実施形態においては、図4に示すように、設計者が役抽選テーブルにおける抽選要素の当選確率を設定(P1,P2,P3a〜P3f,P4,…であり、総和は1)するだけで、遊技全体の確率設定が設定されることとなるため、設計者は、容易に確率設定を行うことができる。また、一の抽選手段により役抽選に関する抽選処理を行うことができるため、そのプログラムが冗長となることもなく、開発コストの増加も抑制することができる。
【0053】
ステップS2の役抽選処理の結果、特別役または小役に当選した場合、対応する当選フラグ(ビッグボーナス役、レギュラーボーナス役およびそれぞれの小役で異なる当選フラグを立てるのが一般的である)をセットする(ステップS3)。ここで、図柄停止順序による複数の異なる抽選要素によって構成されている役に当選した場合は、当該抽選要素毎(図柄停止順序が異なる毎)に異なるフラグをセットする。すなわち、対応する組み合わせ図柄が同一の役に対して押し順が異なる複数のフラグが存在することとなる。ステップS3の後、セットされたフラグについての報知を行うか否かについて抽選する報知抽選処理を含む報知処理を行う(ステップS4)。報知処理については、後述する。
【0054】
この後、リール5を回転始動させる。リール5の回転中にいずれかの停止ボタン(第1停止ボタン)9が押下される(ステップS5)と、ステップS3においてセットされたフラグに係る役が停止ボタン9による図柄停止順序によって複数の異なる抽選要素を含んでいる役か否かを判別する(ステップS6)。本実施の形態においては、役抽選テーブルの抽選要素のうち、ベル役についての抽選要素であるベル▲1▼〜▲6▼のいずれかに当選しているか否かを判別する。
【0055】
ベル以外の役に当選している場合は、当選役に対応する図柄を引き込み可能か否かを判別し(ステップS7)、引き込み可能ならば、当選役に対応する図柄を有効な停止ラインL上に停止制御する(ステップS8)。同様に、第1停止ボタン以外の停止ボタン(第2停止ボタン)9、残りの停止ボタン(第3停止ボタン)9についても引き込み可能な場合は、有効な停止ラインL上に停止制御する(ステップS9〜S14)。そして、上記ステップにより有効な停止ラインL上に当選役対応図柄が揃うことにより、役が成立し(ステップS15)、メダルの払い出し等、成立した役に応じた処理が行われた後、ステップS3においてセットされた当選フラグがリセットされる(ステップS16)。
【0056】
一方、ステップS7,S10において当選役に対応する図柄を引き込めない場合は、単一図柄で成立し得るチェリー以外の図柄を有効な停止ラインL上に停止制御させる(ステップS17〜S19)とともに、第3停止ボタン9の押下操作(ステップS20)の後、いずれの役も成立しないように停止制御を行う(ステップS21)。
【0057】
ステップS6においてベル役についての抽選要素であるベル▲1▼〜▲6▼に当選している場合は、図6〜図7に示されるように制御される。すなわち、まず、ベル▲1▼(左→中→右)に当選している場合(ステップS61)、ステップS5における第1停止ボタン9の操作が左リール停止ボタン9による操作か否かを判別し(ステップS611)、左リール停止ボタン9による操作である場合は、左リール5についてベル役に対応する図柄(ベル図柄B3)を有効な停止ラインL上に停止制御する(ステップS612)。
【0058】
ここで、本実施形態においては、図2に示すように、すべてのリール5についていずれの位置で停止ボタン9を操作した場合でもその位置から必ず4コマ以内にベル図柄B3を有するように構成されており、停止ボタン9の押し順さえ正しければ、停止ボタン9の操作タイミングが適当であっても、必ずベル図柄B3を引き込むことができる構成となっている。
【0059】
続いて、第2停止ボタン9が操作されると(ステップS613)、当該操作された第2停止ボタン9が中リール停止ボタン9か否かを判別し(ステップS614)、中リール停止ボタン9による操作である場合は、中リール5についてベル図柄B3を有効な停止ラインL上に停止制御する(ステップS615)。さらに、第3停止ボタン9が操作されると(ステップS616)、第3停止ボタン9は、残りの右リール停止ボタン9であるため、右リール5についてベル図柄B3を有効な停止ラインL上に停止制御する(ステップS617)。
【0060】
こうして、有効な停止ラインL上にベル役に対応する図柄(ベル図柄B3)が揃うと、ベル役が成立し(図5のステップS15)、ベル役に対応するメダル払い出し等が行われる。
【0061】
ここで、役に対応する図柄が揃うとは、必ずしも単一図柄(例えばベル役について「ベル・ベル・ベル」)が揃うことのみを意味するものではなく、一の役に対して複数の組み合わせ図柄が設定されている場合(例えば、「ベル・ベル・ベル」および「7・ベル・ベル」、または、「ベル・ベル・ベル」および「レモン・レモン・レモン」が共通する役である場合)を含んでもよいものである。
【0062】
一方、ステップS611,S614において当選フラグに対応する押し順で停止ボタン9が操作されなかった場合は、単一図柄で成立し得るチェリー図柄以外の図柄を有効な停止ラインL上に停止制御させる(ステップS17〜S19)とともに、第3停止ボタン9の押下操作(ステップS20)の後、いずれの役も成立しないように停止制御を行う(ステップS21)。
【0063】
ベル▲1▼に当選している場合と同様に、ベル▲2▼(左→右→中)に当選している場合(ステップS62)、ベル▲3▼(中→左→右)に当選している場合(ステップS63)、およびベル▲4▼(中→右→左)に当選している場合(ステップS64)も、図6および図7に示すように、第1〜第3停止ボタン9の押し順が、当選している抽選要素についての適正な押し順であるか否かについて順次判別される(ベル▲2▼についてステップS621〜S627、ベル▲3▼についてステップS631〜S637、ベル▲4▼についてステップS641〜S647)。
【0064】
ベル▲1▼〜▲4▼に当選していない場合は、最初に右リールを操作する必要のあるベル▲5▼(右→左→中)またはベル▲6▼(右→中→左)に当選している。このため、図8に示すように、第1停止ボタン9が右リール停止ボタン9か否かをまず判別し(ステップS65)、右リール停止ボタン9による操作である場合は、ベル▲5▼またはベル▲6▼についての適正な押し順であるため、右リール5についてベル図柄B3を有効な停止ラインL上に停止制御する(ステップS66)。この後、第2停止ボタン9が操作されたときに(ステップS67)、ベル▲5▼に当選しているかベル▲6▼に当選しているかを判別する(ステップS68)。
【0065】
ベル▲5▼に当選している場合は、第2停止ボタン9が左リール停止ボタン9か否かを判別し(ステップS681)、左リール停止ボタン9による操作である場合は、左リール5についてベル図柄B3を有効な停止ラインL上に停止制御する(ステップS682)。さらに、第3停止ボタン9が操作されると(ステップS683)、第3停止ボタン9は、残りの中リール停止ボタン9であるため、中リール5についてベル図柄B3を有効な停止ラインL上に停止制御する(ステップS684)。
【0066】
ベル▲6▼に当選している場合は、第2停止ボタン9が中リール停止ボタン9か否かを判別し(ステップS691)、中リール停止ボタン9による操作である場合は、中リール5についてベル図柄B3を有効な停止ラインL上に停止制御する(ステップS692)。さらに、第3停止ボタン9が操作されると(ステップS693)、第3停止ボタン9は、残りの左リール停止ボタン9であるため、左リール5についてベル図柄B3を有効な停止ラインL上に停止制御する(ステップS694)。
【0067】
上記ステップS627,S637,S647,S684,S694において有効な停止ラインL上にベル図柄B3が揃った場合も、ベル役がそれぞれ成立し(図5のステップS15)、ベル役のそれぞれに対応するメダル払い出し等が行われる。
【0068】
以上のように、所定の役に図柄停止順序を含む複数の抽選要素であるベル▲1▼〜▲6▼が設けられることにより、これに当選すると、役を成立させるためには、図柄だけでなく押し順も必要となることから、役成立のための遊技態様のバリエーションを豊かにすることができる。そして、役抽選手段における抽選要素の当選確率を設定するだけで遊技全体の確率設定が設定されることとなるため、遊技者にとっても遊技内容が把握し易く遊技に集中して楽しむことができる。
【0069】
なお、所定の組み合わせ図柄として、一般的にチェリー役で知られるような、いずれか一列に所定の図柄を揃えれば、他の列にはいずれの図柄が停止しても役が成立する態様について設定してもよい。また、図柄停止順序は、すべての停止順序を含むものであってもよいし、停止順序のいずれかの段階において停止すべき列のみを役が成立するための必要条件としてもよい。すなわち、例えば、第1停止ボタン9の操作が適正か否かを判別し、これが適正である場合は、第2停止ボタン9が残りの列の停止ボタン9のうちいずれの停止ボタン9の操作であっても役が成立することとしてもよい。
【0070】
また、本実施形態においては、図4に示すように、同一役(ベル役)についてそれぞれ等しい確率で異なる図柄停止順序が設定されているが、同一役であっても図柄停止順序による抽選要素により異なる確率を設定することや、その効果(例えば、払い出しメダル数や告知態様等)を異なる設定とすることも可能である。
【0071】
また、役によっては、考え得るすべての図柄停止順序について抽選要素を設定してもよいし、その内の所定の図柄停止順序しか当選しない(他の図柄停止順序による抽選要素の当選確率が0)ように設定してもよい。また、すべての役について図柄停止順序がそれぞれ異なる複数の抽選要素によって構成されることとしてもよいし、一部の役について図柄停止順序がそれぞれ異なる複数の抽選要素によって構成されることとしてもよい。
【0072】
ここで、ステップS4の報知処理について詳細に説明する。図9は図5における報知処理の流れを示すフローチャートである。図9に示すように、ステップS2の役抽選処理において役に当選し、当該役が報知すべき所定の役である場合(ステップS401)、当該当選役についての報知を行うか否かについて抽選する報知抽選処理を行う(ステップS402)。本実施の形態においては、ベル役(抽選要素ベル▲1▼〜▲6▼のいずれか)、ビッグボーナス役およびレギュラーボーナス役に当選したときに報知する場合について説明する。
【0073】
本実施の形態においては、報知抽選処理において報知することに当選すると(ステップS403)、図柄停止順序が異なる複数の抽選要素によって構成されるベル役(抽選要素ベル▲1▼〜▲6▼のいずれか)に当選しているか、抽選要素に図柄停止順序が含まれないビッグボーナス役またはレギュラーボーナス役に当選しているかを判別する(ステップS404)。
【0074】
ステップS404においてベル▲1▼〜▲6▼のいずれかに当選している場合は、報知手段によって図柄停止順序を報知する(ステップS405)。一方、ビッグボーナスまたはレギュラーボーナスに当選している場合は、報知手段によってそれぞれの役に対応する図柄を報知する(ステップS406)。
【0075】
ステップS406における報知手段による報知態様の具体例としては、図柄表示手段の近傍に設けられた表示器10におけるランプ表示、ドット表示または液晶表示等により報知したり、図柄表示手段3またはその周囲にランプを設けて、各列毎に点滅させることにより報知したり、スピーカ11により音で報知する等、さまざまに構成可能である。
【0076】
以上より、遊技上級者に対して飽きさせないバリエーション豊かな遊技態様による演出を遊技初心者であっても役を取りこぼすことなく楽しむことができる。
【0077】
なお、本実施形態において、報知抽選手段は、役抽選処理において図柄停止順序が異なる抽選要素によって構成される役が当選するたびに報知抽選処理を行っているが、報知抽選処理において一度当選すれば、所定期間、特別遊技期間として、役抽選処理において所定の役が当選した際には、必ず報知手段において報知されることとしてもよいし、所定期間、報知手段により報知される確率が高くなることとしてもよい。
【0078】
所定期間、必ず報知手段において報知される構成の場合、報知抽選処理において一度当選すれば、所定期間、特別遊技期間として、役抽選処理において所定の役が当選した際には、必ず報知手段において報知される。
【0079】
これにより、当該特別遊技期間においては、一般遊技状態に比較して遊技者がメダルを取りこぼすことなく大量に獲得することができ、特別遊技期間への期待感が高くめりはりのある遊技を提供することができる。また一方で、ホール管理者等は、一般遊技状態と特別遊技状態とを区別することにより、一般遊技状態において遊技者のメダル獲得枚数を抑制しつつ、効率よく遊技者に満足感を与えることができる遊技を提供することができる。
【0080】
また、報知抽選処理においては、所定の役に当選後、ゲーム数を経過すればするほど報知する確率を高くすることとしてもよい。また、所定の役に当選後、報知する確率が高くなるゲーム区間を設けることとしてもよい。
【0081】
さらに、図柄停止順序が異なる複数の抽選要素によって構成される役について報知抽選処理において報知することについて当選した場合、一部の図柄停止順序のみ報知することとしてもよい。例えば、第1停止ボタン9として操作すべき停止ボタン9は左リール停止ボタン9である旨のみ報知することにより、第2停止ボタン9は、残りの中リール停止ボタン9または右リール停止ボタン9のいずれかであることを遊技者に伝える。これにより、遊技者は、2番目の停止ボタン9を操作する際に操作していない残りの停止ボタン9のいずれを操作するかについて二者択一を迫られるので、より緊張感や期待感を持って遊技を行うことができる。
【0082】
さらに、前記役抽選手段は、前記役に前記複数の抽選要素を付与するか否かを切り替える条件切り替え手段を有するように構成することも可能である。すなわち、図4に示す本実施形態における役抽選テーブルとは別に、図10(a)に示すような停止ボタン9による図柄停止順序の要素を除外した役抽選テーブル(ただし、ベルの当選確率は、低く設定すべきであるが)を有し、条件切り替え手段(当該条件切り替えについての制御プログラムが記憶されたROM27およびCPU36により実現可能)により、いずれの抽選テーブルを用いて役抽選処理を行うかを切り替えるものとする構成も可能である。
【0083】
この場合、所定の役について図柄停止順序が異なる抽選要素を含むか否かにより異なる2つの遊技状態を形成することができる。すなわち、従来においては、役抽選を行った上で、所望の遊技状態に応じて押し順抽選を行うか否かにより、図柄停止順序の要素を含む遊技状態と図柄停止順序の要素を除外する遊技状態との異なる2つの遊技状態を創出していたが、本構成によれば、所望の遊技状態に応じて役抽選テーブルを切り替えることにより、図柄停止順序の要素を含む遊技状態と図柄停止順序の要素を除外する遊技状態との異なる2つの遊技状態を創出することができる。
【0084】
これにより、所定の役について図柄停止順序が異なる抽選要素を含む場合と含まない場合とで同じ組み合わせ図柄による役が成立する確率を変えることができるため、異なる2つの遊技状態を形成することができ、より興趣に富む遊技を提供することができる。また、いずれの遊技状態に切り替える場合であっても役抽選処理において複数回の抽選を行うことなく一回の抽選処理ですむため、処理を複雑にすることなく条件切り替えを行うことができる。
【0085】
この条件切り替え手段による条件切り替えは、所定の遊技状態において前記複数の抽選要素を付与するように構成される。
【0086】
ここで、所定の遊技状態とは、例えば、▲1▼一般遊技状態、▲2▼特別遊技状態、特別遊技状態の中でも▲2▼’第1種特別遊技状態、▲2▼’’第2種特別遊技状態、▲2▼’’’第3種特別遊技状態(いわゆるシングルボーナス:メダルを1枚投入して所定枚数のメダルの払い出しを受けるゲームが原則1回行われる遊技状態)を意味するものである。
【0087】
例えば、▲1▼の一般遊技状態において所定の役(例えば、ベル役)の成立に適正な図柄停止順序を必要とする場合には、一般遊技状態において図柄停止順序を考慮したメダル獲得の遊技を提供する。この一般遊技状態において、報知手段によって図柄停止順序を報知することにより、遊技者は、一般遊技状態における小役の取りこぼしを防ぐことができ、遊技初心者でも容易に楽しむことができる。一方、特別遊技状態の小役ゲーム(第2種特別遊技状態)においては、当該役の成立には図柄停止順序の要素を除外した役抽選テーブルを用いることにより当該役(ベル役)も他の小役(例えば、スイカ役等)と同様の小役要素として取り扱うことができる。
【0088】
また、▲2▼’’の第2種特別遊技状態において所定の役の成立に適正な図柄停止順序を必要とする場合には、一般遊技状態においては、当該役の成立には図柄停止順序の要素を除外した役抽選テーブルを用いることにより図柄停止順序に関係なく役が成立する遊技状態を形成する一方、本来は役の成立し易い特別遊技状態における小役ゲームであっても、停止ボタン9を適正な図柄停止順序で操作しないと小役が揃わない。したがって、いわゆる「ノーマルビッグ」と「スーパービッグ」とで異なるような、報知手段による図柄停止順序の報知が行われるか否かによって、同じ特別遊技状態にあっても当該特別遊技によるメダルの総獲得枚数が異なるという遊技性を実現することができる。
【0089】
このように、上記のような条件切り替えを報知抽選処理と併せて適用することにより、よりさまざまな遊技性を提供することができる。
【0090】
【発明の効果】
本発明に係る遊技機によれば、役抽選手段において、図柄停止順序により異なる複数の抽選要素を含むことにより、役成立のための遊技態様のバリエーションを豊かにすることができる。そして、役抽選手段における当選確率を設定するだけで遊技全体の確率設定が設定されることとなるため、設計者は、容易に確率設定を行うことができる。また、一の抽選手段により役抽選に関する抽選処理を行うことができるため、そのプログラムが冗長となることもなく、開発コストの増加も抑制することができる。一方、遊技者にとっても遊技内容が把握し易く遊技に集中して楽しむことができる。
【0091】
したがって、本発明に係る遊技機によれば、バリエーション豊かな遊技態様を実現しつつ、確率設定を分かり易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るスロットマシンの正面図である。
【図2】図1のリールの外周面に貼り付けられたリールテープの展開図である。
【図3】図1のスロットマシンの電気的な構成を示すブロック図である。
【図4】図1のスロットマシンにおける役抽選テーブルの例を示す図である。
【図5】図1のスロットマシンにおける遊技の流れを示すフローチャートである。
【図6】図1のスロットマシンにおける遊技の流れを示すフローチャートである。
【図7】図1のスロットマシンにおける遊技の流れを示すフローチャートである。
【図8】図1のスロットマシンにおける遊技の流れを示すフローチャートである。
【図9】図5における報知処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】従来の遊技機における複数ある抽選テーブルの例を示す図である。
【符号の説明】
3 図柄表示手段
4 図柄表示窓
5 リール
11 スピーカ
24 主制御部
29 乱数発生器

Claims (5)

  1. 役に当選するか否かの役抽選処理を実行する役抽選手段と、
    複数種類の図柄を各列毎に変動表示する図柄表示手段と、
    前記変動表示を各列毎に停止させる図柄停止手段とを具備し、
    所定の前記役は、前記図柄停止手段による図柄停止順序がそれぞれ異なる複数の抽選要素によって構成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記所定の役が当選したときに前記図柄停止順序を報知するか否かを抽選する報知抽選手段と、
    当該図柄停止順序を報知する報知手段とをさらに具備することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記報知抽選に当選した場合、当該当選後所定期間、前記報知手段により報知することを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 前記役抽選手段は、前記役に前記複数の抽選要素を付与するか否かを切り替える条件切り替え手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 前記条件切り替え手段は、所定の遊技状態において前記複数の抽選要素を付与することを特徴とする請求項4記載の遊技機。
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