WO2007010962A1

WO2007010962A1 - 遊技機

Info

Publication number: WO2007010962A1
Application number: PCT/JP2006/314342
Authority: WO
Inventors: Hideki Yamashita; Shunichi Nakano
Original assignee: Heiwa Corporation
Priority date: 2005-07-21
Filing date: 2006-07-20
Publication date: 2007-01-25
Also published as: JP4950331B2; JP4955555B2; JPWO2007010962A1; JP2011050793A

Abstract

　所定の役への当選による遊技状態の切替え時期が察知され、遊技の進行に違和感が生じることを防止できる遊技機を提供する。　始動指示に応じて役の内部抽選を行うと共にリール３５０Ａ、３５０Ｂ、３５０Ｃの回転を開始し、停止指示に基づいて各リール３５０の変動表示を停止させ、表示窓３１４の表示状態が内部当選した役に対応する表示態様となった場合に当該当選した役を入賞させるに際し、前記停止指示に基づき各リール３５０毎にそれぞれ設定されたすべりコマ数の範囲内で停止位置を調整し、ＣＴに入賞した場合、小役グループを構成する複数の役のいずれにも入賞可能にすると共に、左リール３５０Ａのすべりコマ数を、他のリールのすべりコマ数よりも少なくするＣＴを作動させ、ＣＴにおける内部抽選でＲＢに当選した場合、今回の遊技ではＲＢに入賞可能なＳＣＴ遊技とすると共に、今回の遊技でＣＴを終了する。

Description

明細書

遊技機

技術分野

[0001] 本発明は、メダル、コイン、遊技球等を遊技媒体として使用するパチスロ機、パロット機を始めとするスロットマシン等の遊技機に関するものである。

背景技術

[0002] 従来より、遊技機、特にパチスロ機では、所定数の遊技媒体を投入し、始動レバーを操作することで、当該遊技に対する役の当落抽選が実行されると共に、周面に複数の図柄が表示された複数列 (一般的には 3列)の図柄変動リール (表示装置)が回転することにより、所謂、図柄の変動表示を開始するようになっている。

[0003] 上述した始動レバーの操作によって回転を開始した図柄変動リールは、それぞれに対応して設けられた停止ボタンを遊技者が操作することで、調整図柄数の範囲内でほぼ遊技者の意図する位置に停止される。

[0004] ここで、前記始動レバーの操作時に内部抽選が実行されて役の当たり Z外れが決められており、遊技者が停止ボタンにより各図柄変動リールの停止操作を行い、当該内部抽選に当選している場合に、当該当選に対応する図柄が揃った時点で入賞となり、権利行使がなされる。

[0005] また、内部抽選の結果に応じて、図柄変動リールは、遊技者が停止操作をした時点の図柄位置力調整図柄数の範囲内で当選役図柄の引込み及び非当選役図柄の蹴飛ばし制御を行い、内部抽選の結果、役が当選した場合には、調整図柄数の範囲内で当選役図柄を引込んで当選役図柄の組み合わせを表示しやすいように、また、内部抽選の結果が外れの場合には、図柄変動リールは当選役に対応する図柄の組み合わせを表示しなヽように所謂すベり制御が実行されて停止される。

[0006] なお、仮に内部抽選の結果が当たりであっても、図柄変動リールが当選役に対応する図柄で停止表示されなかった場合は、入賞とならず、上記権利行使はなされない。

[0007] ところで、従来、遊技中特定の条件 (BB終了等）が達成された場合に、すべり制御を実行せずにリールを停止させるチャンスタイム又はチャレンジタイム (CT)と称される遊技仕様を発動し、 CT遊技中に BB又は RBの抽選を行い、 BB又は RBに当選した場合、直ちに CT遊技を終了してすべり制御をカ卩味してリールを停止させるようにすることが提案されている (例えば、特許文献 1参照。 ) o

特許文献 1：特公平 5 - 74391号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0008] しかしながら、特許文献 1の技術では、 CT中に BB又は RBに当選した遊技において、すべりコマ数が変化するので、ボーナスに当選したことが容易に察知されてしまう

、という問題点があった。

[0009] また、遊技の進行状況に応じて演出を行う場合には特に、 CT中の演出が行われているにもかかわらずすべりコマ数が変化することになり、ボーナスに当選したことがさらに容易に察知されてしまう。

[0010] 本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、所定の役への当選による遊技状態の切替え時期が察知され、遊技の進行に違和感が生じることを防止できる遊技機を提供することが目的である。

課題を解決するための手段

[0011] 上記課題を解決するために、請求項 1の発明は、複数個の図柄を配列した複数の図柄列を変動表示可能な表示手段を有し、始動指示に応じて複数の小役を含む役の抽選を行うと共に前記表示手段における図柄列の変動表示を開始し、前記各図柄列に対応して設けられた停止指示手段の停止指示操作に基づいて前記各図柄列の変動表示を停止させ、前記表示手段の表示状態が前記抽選により当選した役に対応する表示態様となった場合に当該当選した役を入賞させる遊技機であって、前記停止指示操作に基づき各図柄列毎にそれぞれ設定された調整図柄数の範囲内で停止位置を調整して前記変動表示を停止させる停止制御手段と、前記表示手段の表示態様が予め定められた特典役の表示態様となって特典役に入賞した場合、当該役の入賞に伴いその後に行われる特典遊技において、前記抽選により所定の役に当選可能とし、前記停止指示手段の停止指示操作により前記表示手段の表示態様が当該特典遊技に対応して予め定められた複数の役のいずれの表示態様となることも可能にして、それらの、ずれの役にも入賞させることを可能にする特典遊技を実行する特典遊技実行手段と、を備え、前記特典遊技実行手段は、前記特典遊技における前記抽選で前記所定の役に当選した場合、今回の遊技を前記所定の役に入賞可能な特典遊技とすると共に、今回の遊技で前記特典遊技実行手段による特典遊技の実行を終了することを特徴として、る。

[0012] 請求項 1の発明によれば、複数個の図柄を配列した複数の図柄列を変動表示可能な表示手段を有し、始動指示に応じて複数の小役を含む役の抽選を行うと共に前記表示手段における図柄列の変動表示を開始し、前記各図柄列に対応して設けられた停止指示手段の停止指示操作に基づいて前記各図柄列の変動表示を停止させ、前記表示手段の表示状態が前記抽選により当選した役に対応する表示態様となつた場合に当該当選した役を入賞させる遊技機において、表示手段の表示態様が予め定められた特典役の表示態様となって特典役に入賞した場合、当該役の入賞に伴、その後に行われる特典遊技にお!、て、停止指示手段の停止指示操作により前記表示手段の表示態様が当該特典遊技に対応して予め定められた複数の役のいずれの表示態様となることも可能にして、それらの、ずれの役にも入賞させることを可能にする特典遊技を実行する特典遊技実行手段を備えることにより、遊技者はこの特典遊技状態を表示手段の表示態様により認識し易くなり、遊技状態の変化を容易に把握して遊技を楽しむことができる。

[0013] ここで、請求項 1の発明によれば、特典遊技実行手段は、前記特典遊技における前記抽選で前記所定の役に当選した場合、今回の遊技、すなわち前記特典遊技における抽選で所定の役に当選した当該回における遊技を前記所定の役に入賞可能な特典遊技とすると共に、今回の遊技で前記特典遊技実行手段による特典遊技の実行を終了することにより、所定の役に当選した遊技では引き続き特典遊技を実行するので、 1回の遊技に特典遊技と他の遊技が混在することがなぐ所定の役への当選による遊技状態の切替え時期が察知され、遊技の進行に違和感が生じることを防止できる。

[0014] 請求項 2記載の発明は、複数個の図柄を配列した複数の図柄列を変動表示可能な表示手段を有し、始動指示に応じて複数の小役を含む役の抽選を行うと共に前記表示手段における図柄列の変動表示を開始し、前記抽選の結果に応じてフラグの成立状態を制御して、前記各図柄列に対応して設けられた停止指示手段の停止指示

、て前記各図柄列の変動表示を停止させ、前記表示手段の表示状態が前記フラグの成立状態に対応する表示態様となった場合に当該当選した役を入賞させる遊技機であって、前記停止指示操作に基づき各図柄列毎にそれぞれ設定された調整図柄数の範囲内で前記フラグの成立状態に応じて停止位置を調整して前記変動表示を停止させる停止制御手段と、前記表示手段の表示態様が予め定められた特典役の表示態様となって特典役に入賞した場合、当該役の入賞に伴いその後に行われる特典遊技において、前記抽選により所定の役に当選可能とし、当該抽選の結果当選した役及び当該特典遊技に対応して予め定められた複数の役のフラグを成立させることにより、前記停止指示手段の停止指示操作により前記表示手段の表示態様が当該特典遊技に対応して予め定められた複数の役のいずれの表示態様となることも可能にして、それらの!/ヽずれの役にも入賞させることを可能にする特典遊技を実行する特典遊技実行手段と、を備え、前記特典遊技実行手段は、前記特典遊技における前記抽選で前記所定の役に当選した場合、今回の遊技を前記所定の役に入賞可能な特典遊技とすると共に、今回の遊技で前記特典遊技実行手段による特典遊技の実行を終了することを特徴とする遊技機。

請求項 2の発明によれば、複数個の図柄を配列した複数の図柄列を変動表示可能な表示手段を有し、始動指示に応じて複数の小役を含む役の抽選を行うと共に前記表示手段における図柄列の変動表示を開始し、前記抽選の結果に応じてフラグの成立状態を制御して、前記各図柄列に対応して設けられた停止指示手段の停止指示操作に基づ、て前記各図柄列の変動表示を停止させ、前記表示手段の表示状態が前記フラグの成立状態に対応する表示態様となった場合に当該当選した役を入賞させる遊技機において、表示手段の表示態様が予め定められた特典役の表示態様となって特典役に入賞した場合、当該役の入賞に伴いその後に行われる特典遊技において、抽選の結果当選した役及び当該特典遊技に対応して予め定められた複数の役のフラグを成立させることにより、停止指示手段の停止指示操作により前記表示手段の表示態様が当該特典遊技に対応して予め定められた複数の役のいずれの表示態様となることも可能にして、それらの、ずれの役にも入賞させることを可能にする特典遊技を実行する特典遊技実行手段を備えることにより、遊技者はこの特典遊技状態を表示手段の表示態様により認識し易くなり、遊技状態の変化を容易に把握して遊技を楽しむことができる。

[0016] ここで、請求項 2の発明によれば、特典遊技実行手段は、前記特典遊技における前記抽選で前記所定の役に当選した場合、今回の遊技、すなわち前記特典遊技における抽選で所定の役に当選した当該回における遊技を前記所定の役に入賞可能な特典遊技とすると共に、今回の遊技で前記特典遊技実行手段による特典遊技の実行を終了することにより、所定の役に当選した遊技では引き続き特典遊技を実行するので、 1回の遊技に特典遊技と他の遊技が混在することがなぐ所定の役への当選による遊技状態の切替え時期が察知され、遊技の進行に違和感が生じることを防止できる。

[0017] 請求項 3記載の発明は、複数個の図柄を配列した複数の図柄列を変動表示可能な表示手段を有し、始動指示に応じて複数の小役を含む役の抽選を行うと共に前記表示手段における図柄列の変動表示を開始し、前記各図柄列に対応して設けられた停止指示手段の停止指示操作に基づいて前記各図柄列の変動表示を停止させ、前記表示手段の表示状態が前記抽選により当選した役に対応する表示態様となつた場合に当該当選した役を入賞させる遊技機であって、前記停止指示操作に基づき各図柄列毎にそれぞれ設定された調整図柄数の範囲内で停止位置を調整して前記変動表示を停止させる停止制御手段と、前記表示手段の表示態様が予め定められた特典役の表示態様となって特典役に入賞した場合、当該役の入賞に伴いその後に行われる特典遊技において、前記抽選により所定の役に当選可能とし、前記停止指示手段の停止指示操作により前記表示手段の表示態様が当該特典遊技に対応して予め定められた複数の役のいずれの表示態様となることも可能にして、それらのいずれの役にも入賞させることを可能にする特典遊技を実行する特典遊技実行手段と、を備え、前記特典遊技実行手段は、前記特典遊技における前記抽選で前記所定の役に当選した場合、今回の遊技を前記所定の役にさらに入賞可能な特典遊技とすると共に、今回の遊技で前記特典遊技実行手段による特典遊技の実行を終了することを特徴とする遊技機。

[0018] 請求項 3の発明によれば、複数個の図柄を配列した複数の図柄列を変動表示可能な表示手段を有し、始動指示に応じて複数の小役を含む役の抽選を行うと共に前記表示手段における図柄列の変動表示を開始し、前記各図柄列に対応して設けられた停止指示手段の停止指示操作に基づいて前記各図柄列の変動表示を停止させ、前記表示手段の表示状態が前記抽選により当選した役に対応する表示態様となつた場合に当該当選した役を入賞させる遊技機において、表示手段の表示態様が予め定められた特典役の表示態様となって特典役に入賞した場合、当該役の入賞に伴、その後に行われる特典遊技にお!、て、停止指示手段の停止指示操作により前記表示手段の表示態様が当該特典遊技に対応して予め定められた複数の役のいずれの表示態様となることも可能にして、それらの、ずれの役にも入賞させることを可能にする特典遊技を実行する特典遊技実行手段を備えることにより、遊技者はこの特典遊技状態を表示手段の表示態様により認識し易くなり、遊技状態の変化を容易に把握して遊技を楽しむことができる。

[0019] ここで、請求項 3の発明によれば、特典遊技実行手段は、前記特典遊技における前記抽選で前記所定の役に当選した場合、今回の遊技、すなわち前記特典遊技における抽選で所定の役に当選した当該回における遊技を前記所定の役にさらに入賞可能な特典遊技とすると共に、今回の遊技で前記特典遊技実行手段による特典遊技の実行を終了することにより、所定の役に当選した遊技では引き続き特典遊技を実行するので、 1回の遊技に特典遊技と他の遊技が混在することがなぐ所定の役への当選による遊技状態の切替え時期が察知され、遊技の進行に違和感が生じることを防止できる。

[0020] 請求項 4の発明は、前記抽選で前記所定の役に当選した遊技において前記所定の役に入賞しな力つた場合、次回の遊技から前記所定の役に入賞するまでの間、前記所定の役の当選状態を維持する遊技実行制御手段を更に備えたことを特徴としている。

[0021] 請求項 4の発明によれば、所定の役に当選した遊技において当該所定の役に入賞しなかった場合には、次回の遊技力所定の役に入賞するまでの間、所定の役の当選状態が維持されるので、所定の役に当選したことにより特典遊技が終了してしまつても、遊技者に不利益をもたらすことがない。

[0022] 請求項 5の発明は、前記特典遊技実行手段は、前記調整図柄数を少なくする表示制御手段を更に備えて、ることを特徴として、る。

[0023] また、請求項 5の発明によれば、特典遊技実行手段は、調整図柄数を少なくする表示制御手段を更に備えているので、遊技の多様化を図りつつ、遊技者は、遊技状態の変化を容易に把握することができる。

[0024] 請求項 6の発明は、前記表示制御手段は、予め定められた図柄列の前記調整図柄数を、他の図柄列の調整図柄数よりも少なくする制御を更に含んで備えていることを特徴としている。

[0025] また、請求項 6の発明によれば、予め定められた図柄列の調整図柄数を、他の図柄列の調整図柄数よりも少なくすることにより、遊技者は特定の図柄列に対して遊技の技量を集中させて取り組むことができる。

[0026] 請求項 7の発明は、前記遊技の進行状況に応じた演出を実行する演出実行手段を更に備えている。これにより、 1回の遊技に特典遊技と他の遊技が混在することがないので、 CT中の演出が行われている場合に所定の役に当選した場合でも、遊技状態の切替え時期が察知されて遊技の進行に違和感が生じることを防止できる。

発明の効果

[0027] 以上説明したように本発明は、 1回の遊技に特典遊技と他の遊技が混在することがなぐ所定の役への当選による遊技状態の切替え時期が察知され、遊技の進行に違和感が生じることを防止できる遊技機を提供することができる。

図面の簡単な説明

[0028] [図 1]実施の形態に係るパチスロ機の斜視図である。

[図 2]実施の形態に係るパチスロ機の動作制御ブロック図である。

[図 3]主制御部における通常遊技を主体とした制御系を機能的に示したブロック図である。

[図 4]実施の形態に係る役の種類に応じた入賞図柄及び配当を示す図表である。圆 5]実施の形態に係る遊技状態の遷移図である。

[図 6]実施の形態に係る CT遊技状態での内部抽選の当選確率を示す図表である。

[図 7]実施の形態に係るリール駆動制御部における停止制御に関する機能ブロック図である。

[図 8]実施の形態に係るリールの図柄配列を模式的に示す図である。

[図 9]実施の形態に係る副制御部における演出制御に関する機能ブロック図である。

[図 10A]実施の形態に係る演出制御により LCDに画像が表示された状態を示す模式図であり、チャンスタイムボーナス作動中の状態を示す図である。

[図 10B]実施の形態に係る演出制御により LCDに画像が表示された状態を示す模式図であり、リプレイタイム作動中の状態をそれぞれ一例として示す図である。

[図 11A]実施の形態に係る演出制御により LCDに画像が表示された状態を示す模式図であり、 LCDに表示される画像の一例を示している。

[図 11B]実施の形態に係る演出制御により LCDに画像が表示された状態を示す模式図であり、 LCDに表示される画像の一例を示している。

[図 11C]実施の形態に係る演出制御により LCDに画像が表示された状態を示す模式図であり、 LCDに表示される画像の一例を示している。

[図 11D]実施の形態に係る演出制御により LCDに画像が表示された状態を示す模式図であり、 LCDに表示される画像の一例を示している。

[図 11E]実施の形態に係る演出制御により LCDに画像が表示された状態を示す模式図であり、 LCDに表示される画像の一例を示している。

[図 12]実施の形態に係る遊技状態制御部における処理の流れを示すフローチャートである。

[図 13]実施の形態に係る CTゲーム処理の流れを示すフローチャートである。

[図 14]実施の形態に係る副制御部により実行される大役演出処理の流れを示すフロ一チャートである。

圆 15]実施の形態に係る各種操作のタイミング及び遊技状態信号の切替時期を示すタイムチャートである。

[図 16]第 2の実施の形態に係る CT作動中に実行される CT遊技での内部抽選の当選確率を示す図表である。

[図 17]第 2の実施の形態に係る CTゲーム処理の流れを示すフローチャートである。発明を実施するための最良の形態

[0029] (第 1の実施の形態）

図 1に示される如ぐパチスロ機 300は、本体 302と、本体 302の正面に設けられた開閉カバーとしての操作兼装飾部 303とを備えて構成されている。

[0030] 操作兼装飾部 303は、上から装飾部 304、操作部 306、払出部 310に分類することがでさる。

[0031] 装飾部 304は、内部でバックライト部（図示省略）が点灯することで、印刷された絵や文字が透過照明される表示パネル部 312が取り付けられている。また、装飾部 30 4の一部として、前記装飾部 304の上部には、立体的な装飾ランプ 304Aも左右方向に設けられている。また、装飾ランプ 304近傍には、演出用の音声等を再生するためのスピーカ 305R、 305Lが設けられている。

[0032] 装飾部 304の表示パネル部 312は、演出用の動画像を表示するための液晶表示装置 313と、回胴表示図柄を表示するための表示窓 314とを備えている。表示窓 31 4は、前記表示パネル部 312と一体成型される透明領域で構成されている。

[0033] この表示窓 314の内部には、 3個の回胴リール 350A、 350B、 350Cを主要部として構成された図柄変動部 316が配設されている。

[0034] また、表示窓 314の下部には、このパチスロ機 300の遊技媒体であるメダルの払出枚数を表示する 7セグメント表示部 315A、ジャックゲーム残回数や 6段階の遊技状態の設定表示等を行なう表示部 315B、クレジット枚数を表示する 7セグメント表示部 315Cが設けられている。

[0035] 操作部 306は、その上部が手前に突き出ており、この突き出し部分の上面 (テープル 306A)の右端部にはメダル投入部 320が設けられ、また、上面左端部からは順にクレジットの払い戻しをする際に押下操作される精算ボタン 103、 1枚ベット (投入)ボタン 352A、マックスベット (最大投入)ボタン 352Bが設けられている。また、突き出し部分の前面左端部からは、順に始動レバー 354、停止ボタン 356A、 356B、 356C 等が設けられている。 [0036] 払出部 310は、メダル排出口 326と、このメダル排出口 326から排出されるメダルを受取る受け皿 328とを備えて、る。

[0037] 3個のリール 350A、 350B、 350Cは、回転することで図柄が順次前記表示窓 314 力も見えるようになり、回転を停止した場合に表示窓 314から見える図柄のうち、中行に並んだ図柄の中心を結ぶライン、上行に並んだ図柄の中心を結ぶライン、下行に並んだ図柄の中心を結ぶラインと、 2本の対角線上に並んだ図柄の中心をそれぞれ結ぶ 2本のラインと、の 5本の有効ライン上に停止した図柄の組み合わせが遊技の結果を示す。

[0038] なお、 5本のラインのうち、どのラインが有効ラインとされるかはメダルの投資数によつて決まり、 1枚のメダルがベットされた場合は中行に並んだ図柄の中心を結ぶラインが有効ラインとされ、 3枚のメダルがベットされた場合は全てのラインが有効ラインとされる。これらの有効ラインは、表示ランプ 317が点灯することにより遊技者に対して案内表示される。

[0039] 前記停止ボタン 356A、 356B、 356Cは、図柄変動部 316下部に設けられており、各リーノレ 350A、 350B、 350C【こ対応して!/ヽる。すなわち、対応するそれぞれのリール 350A、 350B、 350Cの回転を遊技者による停止ボタン 356A、 356B、 356Cの操作で停止させることができる。

[0040] また、この停止ボタン 356A、 356B、 356Cの左側に設けられた始動レバー 354を操作 (傾倒）することで、各リール 350A、 350B、 350Cが回転を開始するようになつている。なお、この回転は、通常は 3個のリール 350A、 350B、 350Cが同時に回転を開始するようになって、る。

[0041] さらに、この始動レバー 354による操作タイミングは、後述する内部抽選のタイミングとなっており、当該始動レバー 354の操作によって、当たり（役当選) Z外れが決定するようになっている。

[0042] 図 2には、上記パチスロ機 300の動作を制御するための制御ブロック図が概略的に示されている。

[0043] パチスロ機 300の制御系は、主制御部 100を中心に構成されており、この主制御部 100には、メダル投入部 320から投入されたメダルを識別し、メダルの投入数や種類 (不正又は純正)等を出力するメダルセレクタ 102が接続されると共に、始動レバー 354,上述したリール 350A、 350B、 350Cのそれぞれに対応する停止ボタン 356A 、 356B、 356C、 MAXベットボタン 352B、 1枚ベットボタン 352A並びに遊技を中止する際に遊技機内部に貯留 (クレジット)したメダルを戻すための精算ボタン 103が、それぞれ操作状態を検出する不図示のセンサ等を介して接続されている。

[0044] また、主制御部 100は、 CPUを含んで構成される主制御回路 110を備えており、主制御回路 110には、主として遊技の進行状況等を一時的に記憶する RAM 128と、各種プログラム等が記憶された ROM130と、が接続されると共に、主制御回路 110 の動作の基準となるクロックパルスを生成するクロックパルス発生回路 124が分周器 1 26を介して接続されて、る。

[0045] また、主制御回路 110には、乱数発生器 120及び乱数ラッチ回路 122が接続されている。主制御回路 110は、分周器 126を介して入力されたクロックパルスに同期して乱数発生器 120を制御して順次乱数を発生させ、乱数ラッチ回路 122では、当該乱数発生器 120により発生された乱数を取得する。

[0046] パチスロ機 300では、始動レバー 354による操作タイミングで役の当落を決定する内部抽選が主制御部 100により行われるようになっており、主制御回路 110では、始動レバー 354が操作されると上記乱数ラッチ回路 122に対して、乱数の取得、保持及び出力を指示し、これにより乱数ラッチ回路 122から入力された乱数に応じて抽選結果を導出する。

[0047] なお、内部抽選が当たり（役当選)の場合は、その後の停止ボタン 356A、 356B、 3 56Cによる停止操作により当たり図柄が揃うと入賞となり、遊技者は各図柄に応じた数のメダルを獲得できるほか、揃った図柄に応じて遊技者に有利な遊技状態となる。

[0048] ここで、役には小役と大役とがあり、それぞれ遊技者に対する有利さの度合いが異なる。小役に入賞した場合には、役に応じて予め定められた枚数のメダルが配当される一方、大役に入賞した場合には役に応じた大役遊技が実行される。この大役遊技では、複数回の小役ゲームを実行可能に構成されている。このため、当然、小役よりも大役の方が、遊技者にとってより有利な遊技状態となる。

[0049] また、主制御部 100には、モータ駆動回路 132が接続されており、当該モータ駆動回路 132には、左（L)、中（C)、右（R)用の各リールモータ 106A、 106B、 106Cを介してそれぞれ左、中、右の各リーノレ 350A、 350B、 350C力 ^接続されて!ヽる。

[0050] さらに、主制御部 100には、 3個のリール 350A、 350B、 350Cの回転位置を検出するためのリール位置検出回路 134が接続されており、主制御部 100では、各リール 350A、 350B、 350Cの位置を常時把握することができるようになっている。

[0051] また、パチスロ機 300では、上記始動レバー 354による操作タイミングで図柄変動部 316による図柄変動を開始するようになっており、主制御部 100は、始動レバー 35 4が操作されると、モータ駆動回路 132を介したリールモータ 106A、 106B、 106C の駆動をそれぞれ開始し、 3個のリール 350A、 350B、 350Cをそれぞれ回転させると共〖こ、その後の停止ボタン 356A、 356B、 356C〖こよる操作〖こ基づいて、 3個のリール 350A、 350B、 350Cの回転を停止させる。

[0052] ここで、主制御部 100では、上記停止ボタン 356A、 356B、 356Cによる停止操作に基づいてリール 350A、 350B、 350Cの回転を停止させる際、内部抽選の結果に応じて、所定コマ数のすべり制御を実行するようになって、る。

[0053] すなわち、内部抽選が外れのとき、当りの場合のみ停止する図柄が有効ライン上に停止する停止タイミングで停止ボタン 356A、 356B、 356Cが操作された場合、意図的にこの図柄での停止を回避するため、停止位置をずらし (蹴飛ばし）、外れ図柄配列で停止するように制御する。

[0054] また、内部抽選が当りのとき、遊技者が操作した停止タイミングでは当り図柄が停止しない場合でも、所定図柄数内であれば、意図的にこの当たり図柄が有効ライン上に揃って停止するように停止位置をずらす（引き込み)制御を行う。

[0055] 上記蹴飛ばし、引き込みを行うことで、内部抽選の結果と遊技の結果との統一性を持たせることができると共に、若干停止操作タイミングがずれても当り図柄を揃えることが可能となることで、遊技者の取りこぼしを可能な範囲で防、で、る。

[0056] また、主制御部 100には、パチスロ機 300内部に設けられたホッパー 138を作動させるためのホッパー駆動回路 136が接続されている。ホッパー 138にはメダルが貯留されており、主制御部 100では、リール位置検出回路 134からの出力により特定された停止図柄に応じて、ホッパー駆動回路 136を介したホッパー 138からのメダルの払い出しが実行される。

[0057] さらに、ホッパー 138近傍には、ホッパー 138から払出されるメダルを検出するメダル検出センサ 140が配設されており、払出完了信号回路 142を介して主制御部 100 に接続されている。払出完了信号回路 142では、メダル検出センサ 140からの検出信号に基づいて払出が完了したか否かが判定され、払出が完了したと判定された時点で払出完了信号が生成されて主制御部 100に入力される。

[0058] 主制御部 100では、払出完了信号回路 142から払出完了信号が入力されるとホッパー駆動回路 136を介してホッパー 138によるメダルの払出しを終了する。

[0059] さらに、主制御部 100には、表示ランプ駆動回路 144が接続されており、当該表示ランプ駆動回路 144を介して前述した 7セグメント表示部 315A、表示部 315B、 7セグメント表示部 315C及びメダルの投入枚数であるベット数表示ランプ 146の点灯及び消灯を制御する。

[0060] 一方、主制御部 100には、副制御部 150が接続されており、主制御部 100は副制御部 150に対して、随時制御状態を示すコマンド信号を入力する。なお、本実施の形態では、主制御部 100と副制御部 150との間の通信としては、主制御部 100から副制御部 150に対し的な通信だけが実行され、副制御部 150から主制御部 100に対する通信は一切行うことができな、構成となって、る。

[0061] 副制御部 150には、液晶制御回路 152が接続されており、液晶制御回路 152では、演出のために設けられた液晶表示装置 (LCD) 313の表示状態を制御する。

[0062] また、副制御部 150には、ランプ駆動回路 156が接続されており、当該ランプ駆動回路 156を介して装飾ランプ 304A【こ内蔵されて!/、るランプ 112や、リーノレ 350A、 3 50B、 350Cの内咅に設けられ、表示窓 314に表示されるリーノレ 350A、 350B、 350 C周面の図柄に対向する位置に向けて発光するバックライト 158等の発光を制御する。

[0063] さらに、副制御部 150には、スピーカ駆動回路 154が接続され、スピーカ 305L、 3

05Rからの音声 (効果音）出力を制御する。

[0064] 副制御部 150では、主制御部 100のパチスロ機 300の制御状態に応じて、 LCD3

13、スピーカ 305L、 305R、バックライト 158や装飾ランプ 304Aに内蔵されたランプ 112及び有効化ライン等の表示ランプ 157等による報知演出を実行する。

[0065] 図 3は、本実施の形態に係る主制御部 100における通常遊技制御のための制御系を機能的に示したブロック図である。

[0066] 主制御部 100は、抽選部 180を含んで構成されており、当該抽選部 180には、始動レバー 354が操作されたことを示す操作信号が入力されるようになっている。抽選部 180は、所定数のメダルの投入 (ベット）がなされた後の始動レバー 354の操作をトリガとして、内部抽選を実行するようになっている。

[0067] 抽選部 180では、始動レバー 354の操作に同期して乱数値を取得し、当該乱数値をテーブル選択部 182を経由して当選役 ·図柄決定部 184へ送出する。

[0068] テーブル選択部 182には、抽選部 180により取得され得る数値に対応する役 ·図柄を示す情報がパチスロ機 300の遊技状態毎に記憶されたテーブルが格納されている。なお、パチスロ機 300の遊技状態としては、例えば、通常遊技、大役内部当選中、大役作動中等があげられる。

[0069] テーブル選択部 182では、遊技状態制御部 186から現在の遊技状態を示す情報を得て、上記遊技状態毎に設けられたテーブル力役 ·図柄を決定すべきテーブルを選択する。このテーブル選択部 182で選択されたテーブルに基づいて、当選役' 図柄決定部 184は、当選役 (小役（リプレイを含む）、大役 (RB、 BB、 CT) )及び当選図柄を決定し、決定した当選役及び当選図柄を遊技状態制御部 186に入力する。

[0070] 遊技状態制御部 186には、パチスロ機 300の遊技状態に応じた各種プログラムを示すデータが記憶された遊技プログラムメモリ 188が接続されて、る。遊技状態制御部 186は、主として遊技実行制御部 186Aにより遊技プログラムメモリ 188から遊技状態に応じた遊技プログラムデータを適宜読み出して実行することにより、遊技状態を制御するようになっている。

[0071] なお、遊技プログラムメモリ 188には、通常遊技プログラムを示すデータ及び大役遊技プログラムを示すデータがそれぞれ記憶されており、例えば、通常遊技状態の場合は、遊技プログラムメモリ 188から通常遊技プログラムデータが読み出され、大役遊技状態の場合は BB、 RBの内部当選状態、 BB、 RBの各遊技状態に応じて、大役遊技プログラムデータが読み出され、それぞれのプログラムデータに基づいて処理が実行される。

[0072] 一方、主制御部 100は、リール駆動制御部 194を含んで構成されており、始動レバ一 354の始動操作に基づき、前回の遊技の開始後、 4. 1秒を経過した後、モータ駆動部 132を介してリールモータ 106A、 106B、 106Cを駆動させてリール 350A、 35 0B、 350Cの回転を開始する。

[0073] また、リール駆動制御部 194は、停止ボタン 356A、 356B、 356Cの操作に基づいてリール 350A、 350B、 350Cの回転を停止させる停止制御を行う。

[0074] また、リール 350A、 350B、 350Cには、それぞ置検出センサ 198 A、 198B、 198Cが取り付けられており、リール位置検出回路 134を介してリール駆動制御部 19 4【こ接続されて!/、る。リーノレ馬区動帘 U御咅で ίま、リーノレ 350A、 350B、 350Cのそれぞれの回転位置を認識し、前記すベり制御をカ卩味した状態でリール 350Α、 350Β 、 350Cを停止させると共に、停止したリーノレ 350A、 350B、 350Cの図柄酉己歹 IJを遊技状態制御部 186へ送出する。

[0075] この停止したリール 350A、 350B、 350Cの図柄配列により、遊技状態制御部 186 では、何らかの役に入賞した力否かが確認され、小役に入賞した場合には所定の配当が行われると共に、入賞した小役がリブレイであればリプレイゲームが実行され、大役であれば遊技実行制御部 186Aにより大役遊技プログラムが遊技プログラムメモリ 188から読み出されて実行される。

[0076] なお、大役には、ビッグボーナス（以下、適宜「BB」という）、レギュラーボーナス（以下、適宜「RB」 t 、う）及びチャンスタイムあるいはチャレンジタイムボーナス（以下、適宜「CT」という）が含まれており、小役には、上述したリプレイのほ力、チェリー、タケ、ベル等の小役が予め設定されている。

[0077] また、上述した大役プログラムとしては、レギュラーボーナスゲームプログラム、ビッグボーナスゲームプログラム及びチャンスタイムプログラムがそれぞれ別個に記憶されている。

[0078] 同図に示されるように、遊技状態制御部 186には、フラグ管理制御部 190を介してフラグメモリ 192が接続されており、上述した内部抽選の当選結果に応じた役の内部当選状態をフラグの状態によって管理して、る。 [0079] 各フラグは、内部抽選で当選することにより成立し、一般に、小役のフラグの状態は 1回の遊技で消滅 (フラグ不成立)する力大役のフラグの状態はその後各リール 35 0A、 350B、 350Cが停止して表示窓 314に大役図柄が所定の配列で表示されることにより大役に入賞するまで維持される。

[0080] なお、フラグメモリ 192は、上述したリール駆動制御部 194に接続されており、当該フラグメモリ 192に記憶されたフラグの状態は、リール駆動制御部 194による停止ボタン 356A、 356B、 356Cの操作に基づく停止制御の際の引き込みまたは蹴飛ばしのすべり制御のパラメータとして適用される。

[0081] また、副制御部 150では、主制御部 100による遊技の進行状況に応じて LCD313 、スピーカ 305L、 305R及びバックライト 158や装飾ランプ 304Aに内蔵されたランプ 112等による報知演出が実行される。当該演出を行うか否力及び演出の内容については、主制御部 100における内部抽選時に決定されるようになっており、決定された演出に関する情報は演出コマンドとして副制御部 150に送信されるようになっている。これにより、副制御部 150では、適宜演出コマンドに基づく演出が実行される。

[0082] ここで、図 4には、役の種類に応じた入賞図柄と配当が図表として示されている。なお、同図において入賞図柄として示すアルファベットは、左から順にリール 350A、 3 50B、 350Cの周面に配設された図柄を示しており、同じアルファベットは同じ図柄を示す。また、有効ライン上に停止した図柄の組み合わせが入賞図柄と一致する場合に対応する役に入賞となる。同図に示されるように、大役 (BB、 CT、 RB)にはそれぞれに異なる入賞図柄が設定されて、る。

[0083] また、同図に示される配当枚数は、入賞に対する配当として払い出されるメダルの枚数であり、小役に入賞した場合には予め設定された枚数のメダルが払い出される。一方、大役に入賞した場合には大役への入賞による配当はなぐ次の遊技から大役ゲームが実行可能になる。

[0084] なお、リプレイに入賞した場合には、同図の配当の欄には米印を付しているが、リブレイ遊技として入賞した遊技に投資されたメダルと同等のメダルを次の遊技のために自動的に投資するようになっている。これにより、遊技者はメダルを投資することなくもう一度遊技を行うことができる。 [0085] 図 5には、本実施の形態に係る遊技状態の遷移図が模式的に示されており、同図を参照して遊技状態制御部 186による遊技状態の制御及び各遊技状態において実行される遊技について説明する。

[0086] 同図に示されるように、遊技状態が通常遊技の場合には一般遊技が実行されるようになっており、当該一般遊技における内部抽選によって大役 (BB、RB、 CT)の何れ力に当選すると、遊技状態が当選した大役の種類に応じた大役内部中（BB内部中、 RB内部中、 CT内部中）に遷移する。

[0087] 上述したように大役のフラグはー且フラグ成立となると入賞するまで当該フラグの状態が維持されるため、遊技状態が大役内部中の場合、内部当選した大役に入賞可能な状態で一般遊技が実行され、内部当選した大役に入賞すると遊技状態が入賞した大役の種類に応じた大役作動中（BB作動中、 RB作動中、 CT作動中）となる。

[0088] ここで、本実施の形態では、大役作動終了後、内部抽選でのリプレイ役への当選確率を高めるリプレイタイム（以下、適宜「RT」という）を作動させるようになっており、内部抽選でのリプレイの当選確率を通常遊技状態よりも高くする RT遊技が実行される。

[0089] RT作動中の遊技状態における RT遊技の実行回数が予め設定される RT回数に到達した場合には、遊技状態が上記通常遊技となる。また、 RT作動中に、内部抽選により大役に当選した場合には、遊技状態が当選した大役に応じた大役内部中となる

[0090] また、 RT作動時に予め設定される RT回数は、本実施の形態では、大役遊技の種類に応じて BB作動終了後及び CT作動終了後は 50回、 RB作動終了後は 300回と予め定められている。

[0091] なお、 RT作動中はリプレイへの当選確率が高いため、この RT作動中に大役に内部当選した場合も遊技状態が大役内部中となるので、一般遊技で大役に内部当選するよりも次の大役遊技までのメダルの消費を抑えることができる。よって、当該 RT回数が多、ほど遊技者にとって有利となる。

[0092] 遊技状態が RB作動中の場合には、 RBゲームとして内部抽選による小役の当選確率を通常遊技の抽選確率よりも高い状態とする RB遊技が実行され、 RB作動中の遊技回数が 12回に到達した場合、又は小役への入賞回数が 8回に到達した時点で R Bゲームが終了して、遊技状態が RT作動中となる。

[0093] また、遊技状態が BB作動中の場合には、 BBゲームとして、当該 BB作動中の総払出枚数が予め定められた上限に到達するまでの間、連続して RB遊技が実行されるようになっており、上記総払出枚数が上限値に到達すると BBゲームが終了して遊技状態が RT作動中となる。

[0094] 遊技状態が CT作動中の場合には、ボーナスゲームの 1種として単独のチャンスタィム遊技 (シングル CT、以下 SCTと称す。）が所定回数実行されるようになっており、当該 CTゲームは、 CT作動中の総払出枚数が予め定められた上限に到達すると終了し、遊技状態が RT作動中となる。なお、ゲームの実施形態としては、 RTを経ることなく一般遊技に戻しても良、。

[0095] ここで、図 6には、 CT作動中に実行される SCT遊技での内部抽選の当選確率が一例として示されている。同図に示されるように、当該 SCT遊技における内部抽選では、リプレイを除く複数の小役力なる小役グループ及び RBが対象となっており、必ずどちらかに当選するようになっている。

[0096] なお、小役グループに当選した場合、小役グループを構成する全ての小役に当選となり、各小役のフラグが同時に成立する。なお、図 4及び図 8に示すように、各小役図柄の数は配当枚数の多い順 (ベル、タケ、チェリーの順）に、図柄の数を多く配列しており、 CTゲームが実行された場合、配当枚数の多い図柄ほど揃え易くなるようにリール配列も構成されている。なお、 CTゲームにおいては必ずしも全ての小役を当選とする必要はなぐゲームに応じて所定の数の小役に限定しても良、。

[0097] 図 5に示されるように、 CT作動中に RBに内部当選した場合、内部当選した遊技は RBフラグが成立した状態での SCT遊技となり、当該遊技が終了するまでの間は、遊技状態は CT作動中である。その後、当該遊技の結果 RBに入賞した場合は遊技状態が RB作動中となって RBゲームが開始される。一方、この RBフラグが成立した状態での SCT遊技の結果、 RBに入賞しな力つた場合には、遊技状態力 ¾B内部中となって、 CTゲームは終了して以後の SCT遊技は行わず、 RBのフラグの状態が維持されて一般遊技が実行される。 [0098] ここで、図 15には、 CT作動中の遊技の内部抽選において、 RBに当選した場合の各種操作タイミング及び CT作動中を示す遊技状態信号の出力状態がタイムチャートとして示されている。なお、同図において、「始動操作」は始動レバー 354の操作タイミングを、「当選信号」は内部抽選の結果を、「停止操作」は停止ボタン 356A、 356B 、 356Cの操作タイミングを、「払出信号」はメダルの払出し制御を実行するタイミングを、「CT信号」は、遊技状態信号のうち、 CT作動中を示す信号の状態を、それぞれ示している。

[0099] 同図に示されるように、始動レバー 354を介した始動操作に基づく内部抽選により RBが当選すると、当選信号は RBを示す信号に切り替わるが、 RBに当選した遊技は、 RB及び小役グループに当選可能な SCT遊技であるため、この時点（同図中 Aで示すタイミング)では CT作動中を示す遊技状態信号は OFFされなヽ。

[0100] その後、停止ボタン 356A、 356B、 356Cを介した停止操作に基づいて後述する C Tゲーム用の停止制御によりリール 350A、 350B、 350Cが停止され、遊技結果に応じて適宜メダルの払出が行われる。このメダルの払出が終了したタイミング（図中 Bで示すタイミング)で、 CT作動中を示す遊技状態信号が OFFされる。

[0101] ところで、 CTゲームで実行される SCT遊技では、予め定められた目押しリール (本実施の形態では、遊技者の操作方向で最も左側に位置し、通常遊技状態で順押しによる停止操作を行う場合における第一停止リールとなる左リール 350A)のすベり制御を中止することにより、当該目押しリールについては、ほぼ遊技者の意図するタイミングで回転を停止させることができる。

[0102] 具体的には、目押しリールについては、すべり制御が完全に中止されるわけではなぐすべりコマ数最大 1コマの範囲内（75ミリ秒以内）で図柄の停止位置が調整される。なお、目押しリーノレ 350A以外のリーノレ（中リーノレ 350B及び右リーノレ）【こつ!ヽて【ま、 CTゲーム中も通常遊技状態における制御と同様、すべりコマ数 4コマの範囲で停止位置が調整される。

[0103] 図 7には、本実施の形態に係る停止制御に関する機能ブロック図が示されている。

同図に示されるように、遊技状態制御部 186は、払出枚数計数部 30を含んで構成されており、遊技状態制御部 186では、当該払出枚数計数部 30で計数する総払出枚数が所定枚数に到達すると、 CTゲームが終了するようになっている。当該払出枚数計数部 30は CTゲームの実行開始時に払出枚数力 SO枚とされてリセットされると共に、払出処理が実行される毎に、払い出されたメダルの枚数が累積加算される。

[0104] 一方、同図に示されるように、リール駆動制御部 194は、回転制御部 10、停止制御部 12、停止制御テーブル選択部 14及び引込み役決定部 16を含んで構成されて、る。

[0105] 回転制御部 10は、モータ駆動回路 132に接続されると共に、始動レバー 354が操作されたことを示す始動開始信号が入力されるようになっており、始動開始信号が入力されると各リール 350A、 350B、 350Cの回転を同時に開始するようにモータ駆動回路 132を制御する。

[0106] また、停止制御部 12は、上記モータ駆動回路 132、リール位置検出回路 134、停止制御テーブル選択部 14、引込み役決定部 16に接続されると共に、停止ボタン 35 6A、 356B、 356Cが操作されたことを示す停止信号が入力されるようになっている。

[0107] 停止制御部 12では、停止信号が入力されると、当該停止操作に応じたリール 350 の回転位置をリール位置検出回路 134の出力に基づ、て特定し、停止制御テープル選択部 14により選択された停止制御テーブルに基づいて適宜すベり制御を実行してモータ駆動回路 132を制御して停止操作に応じたリール 350の回転を停止させる。

[0108] また、停止制御部 12では、停止操作に応じて回転を停止させたリール 350の停止位置を示す情報を遊技状態制御部 186及び引込み役決定部 16に出力する。なお、遊技状態制御部 186では、停止位置情報に基づいて有効ライン上に停止した図柄の組み合わせを特定し、入賞図柄と比較することにより入賞した力否かを判定する入賞判定が行われる。

[0109] 引込み役決定部 16には、上記フラグメモリ 192 (図 3参照)からフラグ状態情報が、停止制御部 12からリール 350の停止位置情報力それぞれ入力されると共に、停止制御テーブル選択部 14に接続されて、る。

[0110] 引込み役決定部 16では、フラグの状態及びリール 350の停止位置に応じて引込み役が決定され、決定した引込み役を示す情報が停止制御テーブル選択部 14に出力される。

[0111] すなわち、引込み役決定部 16では、停止位置情報が入力されていない状態でフラグ状態情報が入力された場合、成立しているフラグに応じた役を引込み役として決定する。このとき、ボーナス内部中や CT作動中等であって、複数のフラグが成立している場合には、停止位置情報が入力される毎に停止位置を考慮して引込む役を決定する。

[0112] なお、引込み役決定部 16では、リプレイ、ボーナス、小役の順に優先して引込む役を決定する。特に、 CT作動中は、小役グループのうち最も配当が大きい小役を優先して引込み役として決定し、停止位置情報が入力される毎に、既に有効ライン上に停止した図柄に応じた小役でフラグが成立している小役のうち、配当が最も大きい小役を決定する。また、 CT作動中に RBに当選した場合には、配当が最も大きい小役よりも RBを優先して引込み役を決定する。

[0113] 停止制御テーブル選択部 14は、引込み役決定部 16、左リールすベり量設定部 18 と接続されると共に、遊技状態制御部 186から遊技状態情報が入力されるようになつている。

[0114] 左リールすベり量設定部 18では、遊技状態制御部 186における遊技状態が CT作動中であるか否かを判別して、 CT作動中である場合には左リール 350Aのすベり量としてすベりコマ数最大 1コマを、他の場合には左リール 350Aのすベり量としてすベりコマ数最大 4コマを、それぞれ設定して停止制御テーブル選択部 14に入力する。なお、 CT作動中に RBに当選した場合、当該 RBに当選した 1遊技が終了するまでは CT作動中であり、すべりコマ数は最大 1コマである。

[0115] 停止制御テーブル選択部 14では、引込み役、左リール 350Aのすベり量及び遊技状態に基づいて、引込み役に応じた図柄を引込むと共に、フラグが成立していない役に応じた図柄については蹴飛ばして入賞を回避するような停止制御テーブルを選択し、選択した停止制御テーブルを示す情報を停止制御部 12に入力する。

[0116] なお、停止制御テーブルは、各リール 350A、 350B、 350C毎〖こ、対応する停止ボタン 356A、 356B、 356C力 S操作されたときの各リーノレ 350A、 350B、 350Cの回転位置に応じたすべりコマ数が記憶されており、遊技状態、フラグ状態、引込み役等に応じてそれぞれ異なる停止制御テーブルが設けられている。

[0117] このように、本実施の形態では、フラグが成立している役については引込みを行う一方、フラグが成立して、な、役にっ、ては蹴飛ばしを行うように適宜すベり制御を加味した停止制御を実行し、内部抽選で当選して、な、役への入賞 (不当入賞)を回避するようにしている。

[0118] また、本実施の形態では、リール 350A、 350B、 350Cの図柄配列を、停止操作のタイミングによっては内部抽選で当選して、な、役への入賞を回避するために内部抽選で当選している役の図柄を揃えることができないという不具合を防止できる図柄配列としている。

[0119] 図 8には、本実施の形態に係る各リール 350A、 350B、 350Cの図柄配列が模式的に示されている。なお、同図に示すアルファベットは、上述した役の種類に応じた入賞図柄 (図 4参照）に対応している。

[0120] 図 8【こ示されるよう【こ、リーノレ 350A、 350B、 350C【こ ίま、それぞれ a〜jの 10 類の図柄が所定の順番で配置されており、リール 350A、 350B、 350Cの回転方向は同図に矢印 Aで示す方向である。したがって、表示窓 314には、上方向の図柄が順次表示されていくことになる。

[0121] 同図に示されるように、左リール 350Aについては、チェリー役に対応する入賞図柄「d」の配置位置（4、 12の位置）の前後 2コマ以内に、すべり制御により 100%引込めない図柄を配置しな、ようにして！/、る。

[0122] すなわち、すべり制御により 100%引込み可能な図柄 (a及び c)については、すべり制御により、左リール 350Aのチェリ一「d」を蹴飛ばしても内部当選した役に応じた図柄を停止させることができる有効ライン上に中リール 350B及び右リール 350Cの内部当選した役に応じた図柄を停止させるようにすることができるため、チェリーへの不当入賞を回避しつつ、内部当選した役に入賞可能である。

[0123] 一方、チェリー「d」以外の 100%引込みができない図柄 (b、 h、 j、 i)については、チエリー図柄「d」と干渉しない位置に配置しているので、優先的に引込み制御を行っても、チェリーに不当入賞する恐れがない。

[0124] また、本実施の形態では、フラグが成立して、る役が複数存在する場合に、複数の有効ライン上で同時に入賞する所謂重複入賞を回避すベぐ同図に示されるように、役に応じた入賞図柄 (a、 b、 d、 c、 h、 j、 i)のほかに、有効ライン上に揃って停止した場合でも役に無関係であり配当に関与しない図柄 (e、 f、 g)を各リール 350A、 350B 、 350Cにそれぞれ配置して、重複入賞を回避するようにしている。なお、右リール 35 OCに配置された f及び gについてはベルの入賞図柄を構成する場合がある（図 4参照)。

[0125] ところで、本実施の形態では、副制御部 150により、主制御部 100による遊技の進行状況に応じて演出制御が実行されるようになっており、特に、大役に入賞した場合には入賞した大役の種類に応じて演出制御が実行されるようになっている。

[0126] 図 9には、本実施の形態に係る演出制御に関する機能ブロック図が示されている。

なお、同図には、各種大役ゲーム及び各種大役ゲームの実行終了後に実行される R Tゲームにおける演出制御に関する部位が示されている。

[0127] 同図に示されるように、副制御部 150には、操作部 306の各種操作タイミングや遊技状態、内部抽選結果、入賞判定結果、投入枚数等を含む各種情報が入力されるようになつており（一部入力線の図示を省略）、副制御部 150において主制御部 100 による遊技の進行状況が把握可能となって、る。

[0128] 副制御部 150は、表示情報設定部 60、遊技状態識別部 62、演出パターン選択部 64及び演出実行制御部 66を含んで構成されており、遊技状態識別部 62は、主制御部 100から入力される遊技状態を示す情報が入力されると共に、表示情報設定部 60及び演出パターン選択部 64に接続されて、る。

[0129] 遊技状態識別部 62では、入力された遊技状態を示す情報に基づいて主制御部 1 00における遊技状態を判別して表示情報設定部 60及び演出パターン選択部 64にそれぞれ入力する。

[0130] 演出パターン選択部 64には、主制御部 100から内部抽選結果が入力されるようになっており（同図ではデータの入力線の図示を省略）、当該演出パターン選択部 64 では、遊技状態の判別結果及び内部抽選結果に応じて予め設定された演出パターンカも実行すべき演出パターンを選択し、演出実行制御部 66に選択した演出パターンを示す情報を入力する。 [0131] また、本実施の形態では、遊技状態に応じて予め設定された情報を LCD313に表示するようにしており、表示情報設定部 60によりこの表示情報が設定されるようになつている。

[0132] 表示情報設定部 60には、枚数カウント部 52、ゲーム数カウンタ 58が接続されており、これら枚数カウント部 52及びゲーム数カウンタ 58は、カウント制御部 50に接続されている。

[0133] カウント制御部 50には、主制御部 100から遊技状態及び入賞判定結果を含む情報が入力されるようになっており、遊技状態及び入賞判定結果に応じて枚数カウント部 52及びゲーム数カウンタ 58のカウント値を更新記憶するようになって、る。

[0134] カウント制御部 50では、入賞判定結果が入力される毎に、入賞した力否かに拘わらずゲーム数カウンタ 58のカウント値に 1を加算 (インクリメント）して更新記憶し、主制御部 100から入力される遊技状態力 ¾B作動中または RT作動中に切り替わったタイミングでゲーム数カウンタ 58のカウント値として 0をセット（リセット）する。

[0135] また、入賞判定結果が入力され、何らかの役に入賞した場合には、入賞した役の種類に応じた配当（図 4参照)を示す情報を枚数カウント部 52に入力すると共に、 BBまたは CTに入賞した場合に枚数カウント部 52に対してカウント値のリセット指示を入力する。

[0136] 枚数カウント部 52には、総払出枚数演算部 54及び純増枚数演算部が含まれており、総払出枚数演算部 54では、カウント制御部 50から入力された配当を順次加算することにより払出枚数の総数を演算すると共に、カウント制御部 50からリセット指示が入力されると、加算値を 0枚にする。

[0137] また、純増枚数演算部 56には、主制御部 100から投入枚数を示す情報も入力されるようになっており、演算中の値 (リセット時は「0」 )から順次投入枚数分を減算すると共に配当分を加算することにより配当と投資の差分 (純増枚数)を演算するようになつている。

[0138] 表示情報設定部 60では、遊技状態識別部 62から入力される遊技状態情報に基づいて、 RB作動中はゲーム数を、 RT作動中はゲーム数及び RT作動中である旨を、 B B作動中は総払出枚数及び純増枚数を、 CT作動中は総払出枚数及び CT中である旨を、それぞれ表示すべき情報として選択し、ゲーム数カウンタ 58、総払出枚数演算部 54及び純増枚数演算部 56から適宜表示すべき情報に応じた値を読み出して、表示情報として演出実行制御部 66に入力する。

[0139] 演出実行制御部 66では、表示情報設定部 60から入力された表示情報及び演出パターン選択部 64から入力された演出パターンに基づいて液晶制御回路 152を制御して LCD313に主制御部 100の遊技の進行状況に応じた画面を表示させると共に、演出パターン選択部 64から入力された演出パターンに基づいてスピーカ駆動回路 154及びランプ駆動回路 156を制御して主制御部 100の遊技の進行状況に応じた音声を再生すると共にランプを点灯させ、主制御部 100の遊技の進行状況に応じた演出を実行する。

[0140] ここで、図 10及び図 11には、本実施の形態に係る演出制御による LCD313への表示状態の一例がそれぞれ示されて!/ヽる。

[0141] 図 10 (A)には、本実施の形態において、 CT作動中に選択される表示情報及び演出パターンに基づく画像力 SLCD313に表示された状態が示されて!/、る。同図に示されるように、斜線塗りつぶしで示す演出パターンに基づく演出画面の他に、 CT作動中であることを示す画像 80が表示情報として表示されるようになっており、遊技者がチャンスタイムであることを把握できるようにしている。また、当該チャンスタイムの終了条件が総払出枚数が予め設定された上限値に到達したことであるので、総払出枚数を示す画像 82も表示情報として表示される。

[0142] また、図 10 (B)には、本実施の形態において、 RT作動中に選択される表示情報及び演出パターンに基づく画像力LCD313に表示された状態が示されて!/、る。同図に示されるように、斜線塗りつぶしで示す演出パターンに基づく演出画面の他に、 RT 作動中であることを示す画像 84が表示情報として表示されるようになっており、遊技者にリブレイタイムであることを確実に把握させるようにして、る。

[0143] 図 11には、 BB作動中に選択される表示情報及び演出パターンに基づく画像が L CD313に表示された状態が示されている。同図に示されるように、斜線塗りつぶしで示す演出パターンに基づく演出画面の他に、 BB終了条件として予め設定された総払出枚数の上限値カゝら既に払い出されたメダルの枚数を差し引いた BB遊技獲得可能メダルの残枚数、及び純増枚数演算部 56により演算された BB遊技獲得メダルの純増枚数が BB用表示情報 86として表示される。

[0144] 図 11 (A)は、 BB入賞時における LCD313の表示状態を模式的に示す図であり、 BB用表示情報 86は、残枚数が 465 (予め設定された上限値に相当）、純増枚数は 0 となっている。

[0145] 図 11 (B)には、 BBゲームの 1回目の遊技において、 3枚のメダルを投資して配当が 10枚の役に入賞したと仮定した場合、当該 1回目の遊技が終了した時点での LC D313の表示状態が示されている。同図に示されるように、 BB用表示情報 86は、残枚数 455、純増枚数 7となる。

[0146] 図 11 (C)には、図 11 (B)の状態で次の遊技（2回目の遊技）において、 3枚のメダルを投資して配当が 6枚の役に入賞したと仮定した場合、この 2回目の遊技が終了した時点での LCD313の表示状態が示されている。同図に示されるように、 BB用表示情報 86は、残枚数 449、純増枚数 10となる。

[0147] 図 11 (D)〖こは、 BBゲームの M—1回目の遊技が終了した時点での LCD313の表示状態が示されている。同図に示されるように、 BB用表示情報 86は、残枚数 9枚、純増枚数が 300枚となっている。この後、 3枚のメダルを投資して BBゲームの M回目の遊技を実行し、配当が 10枚の役に入賞したと仮定すると、図 11 (E)に示されるように、残枚数は 0となるので残枚数に代えて「BB終了」を表示すると共に、純増枚数が 307枚となる。

[0148] 以下に本実施の形態の作用を説明する。

[0149] 図 12には、主制御部 100で実行される遊技状態制御の処理の流れがフローチヤートとして示されている。以下、同図を参照して本実施の形態に係る遊技状態制御処理について説明する。

[0150] まず、ステップ 200では、ベットボタン 352を介したベット操作に基づくベット処理の完了待ちを行い、その後に始動レバー 354の操作を有効にしてステップ 202に移行して始動レバー 354の操作待ちを行う。

[0151] 次のステップ 204では、役の内部抽選を行い、その後にステップ 206に移行して内部抽選により大役に当選した力否かを判定する。当該判定が肯定判定となった場合は当選した大役の種類に応じた大役フラグが成立し、ステップ 208に移行して遊技状態を示す信号をボーナス内部中に切り替えた後にステップ 210に移行する。

[0152] 一方、ステップ 206で否定判定となった場合は遊技状態を示す信号の切り替えを行うことなくステップ 210に移行する。

[0153] ステップ 210では、リール 350A、 350B、 350Cの回転を開始し、その後にステップ 212に移行して全てのリーノレ 350A、 350B、 350Cの回転力 S停止した力否力を半 IJ定し、当該判定が肯定判定となった時点で次のステップ 214に移行する。

[0154] ステップ 214では、リール 350A、 350B、 350Cの停止位置に基づいて有効ライン上に停止した図柄の組み合わせ (停止図柄)を特定し、特定した停止図柄を内部抽選により当選した役の入賞図柄と照合し、一致した場合には当該役に入賞したものと判定する。

[0155] 次のステップ 216では、入賞判定の結果が入賞であつたか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ 218に移行して、さらに入賞した役が大役であつた力否かを判定する。また、ステップ 216で否定判定となった場合はステップ 240 に移行する。

[0156] ステップ 218で否定判定となった場合はステップ 220に移行して、入賞役に応じた配当として予め設定された枚数のメダルの払出を実行し、その後にステップ 240に移行する。

[0157] ステップ 240では、この時点での遊技状態を示す信号が RT作動中である力否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ 242に移行して RTを終了するか否かを判定する。 RT遊技の実行回数が予め設定された RT回数に到達した場合には当該判定が肯定判定となってステップ 244に移行して、遊技状態を示す信号を通常遊技に切り替え、その後再びステップ 200に戻る。

[0158] また、ステップ 240で否定判定となった場合及びステップ 242で否定判定となった場合には、遊技状態の切り替えを行うことなく再びステップ 200に戻る。

[0159] 一方、大役に入賞してステップ 218で肯定判定となった場合はステップ 222に移行して、入賞した大役の種類を判別する。当該判別の結果、 RB入賞と判別された場合にはステップ 223に移行し、遊技状態を示す信号を RB作動中に切り替えた後にステップ 224に移行して RBゲームを実行し、次のステップ 226では RT回数として 300回を設定してステップ 236に移行する。

[0160] なお、 RBゲームは小役への当選確率が高い RB遊技が実行され、何らかの小役に

8回入賞した場合、又は RB遊技の実行回数が 12回となった場合に終了する。

[0161] ステップ 222の大役種類の判別により BB入賞と判別された場合には、ステップ 227 に移行して遊技状態を示す信号を BB作動中に切り替え、その後にステップ 228に移行して BBゲームを実行して、次のステップ 230では、 RT回数として 50回を設定してステップ 236に移行する。

[0162] なお、 BBゲームは、上記 RBゲームが連続して実行され、 BBゲーム中の総払出枚数が予め設定された上限値に到達した時点で終了する。

[0163] また、ステップ 222の大役種類の判別により CT入賞と判別された場合には、ステツプ 231に移行して遊技状態を示す信号を CT作動中に切り替え、その後にステップ 2

32に移行して CTゲームを実行し、次のステップ 234では、 RT回数として 50回を設定した後にステップ 236に移行する。

[0164] ステップ 236では、遊技状態を示す信号を RT作動中に切り替え、その後に再びステツプ 200に戻る。

[0165] ここで、図 13には、上記ステップ 232で実行される CTゲームの処理の流れがフロ一チャートとして示されている。以下、同図を参照して本実施の形態に係る CTゲーム処理について説明する。

[0166] まず、ステップ 250では、ベットボタン 352を介したベット操作に基づくベット処理の完了待ちを行い、その後に始動レバー 354の操作を有効にしてステップ 252に移行して始動レバー 354の操作待ちを行う。

[0167] 次のステップ 254では、 RB及び予め設定された複数の小役力なる小役グループの何れかに当選する内部抽選を行い、その後にステップ 256に移行して内部抽選により RBに当選したか否かを判定する。当該ステップ 256で否定判定となった場合は小役グループに当選したものと判断してステップ 258に移行し、小役グループとして予め定められた複数の小役のフラグを成立の状態とし、その後にステップ 260に移行する。 [0168] ステップ 260では、リール 350A、 350B、 350Cの回転を開始し、その後にステップ 262に移行して、小役グループを構成する小役のうち最も配当の高い小役を引込む停止制御テーブルを選択し、その後にステップ 264に移行する。なお、左リール 350 Aについては、すべりコマ数が最大 1コマの停止制御テーブルを選択する。

[0169] ステップ 264では、停止ボタン 356A、 356B、 356Cの何れかの操作待ちを行い、次のステップ 266で ίまリーノレ 350A、 350B、 350Cのうち停止操作に応じた何れ力に対して回転停止制御を実行する。なお、当該回転停止制御は、選択された停止制御テーブルに基づいて適宜すベり制御が加味されて実行される。

[0170] 次のステップ 268では、全てのリール 350A、 350B、 350Cの回転が停止したか否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合はステップ 270に移行して、既に回転を停止しているリール 350の停止位置情報に基づいて、適宜引込み役の再決定、停止制御テーブルの再選択を行い、その後に再びステップ 264に戻る。なお、停止位置情報に基づいて、引込み役として決定された小役に応じた入賞図柄が有効ライン上に停止して、な、場合には、引込み役の再決定及び再決定した引込み役に応じた停止制御テーブルの再選択を実行する必要がある。なお、この処理においても、左リール 350Aについては、すべりコマ数が最大 1コマの停止制御テーブルを選択する。

[0171] その後、全てのリール 350A、 350B、 350Cの回転が停止するとステップ 268が肯定判定となって、ステップ 272に移行する。ステップ 272では、何らかの子役に入賞した力否かを判定する。各リール 350A、 350B、 350Cの停止位置情報に基づく停止図柄とフラグが成立している小役の入賞図柄とがー致した場合には小役に入賞してステップ 272が肯定判定となってステップ 274に移行し、入賞した小役の種類に応じた配当を払出し、その後にステップ 276に移行して総払出枚数に当該払出枚数を加算して総払出枚数を更新記憶し、その後にステップ 278に移行する。

[0172] ステップ 278では、更新記憶後の総払出枚数が上限枚数に到達したカゝ否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合はこの時点では CTゲームを終了しな、ものと判断して再びステップ 250に戻る。また、更新記憶後の総払出枚数が上限枚数に到達した場合には CTゲームを終了するものと判断し、本 CTゲーム処理を終了する。 [0173] 一方、上記ステップ 256が肯定判定となった場合はステップ 280に移行して、 RBフラグを成立させ、その後【こステップ 282【こ移行してリーノレ 350A、 350B、 350Cの回転を開始し、その後にステップ 284に移行して RB及び小役グループに入賞可能な停止制御テーブルを選択する。なお、左リール 350Aについては、すべりコマ数が最大 1コマの停止制御テーブルを選択する。

[0174] 次のステップ 286では、停止ボタン 356A、 356B、 356Cの何れかの操作待ちを行ヽ、次のステップ 288で ίまリーノレ 350A、 350B、 350Cのうち停止操作【こ応じた何れかに対して回転停止制御を実行する。なお、当該回転停止制御は、ステップ 284の処理によって選択された RB及び小役グループに入賞可能な停止制御テーブルに基づ、て適宜すベり制御が加味されて実行される。

[0175] 次のステップ 290では、全てのリール 350A、 350B、 350Cの回転が停止したか否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合は再びステップ 286に戻る。

[0176] その後、全てのリール 350A、 350B、 350Cの回転が停止するとステップ 290が肯定判定となって、ステップ 292に移行する。ステップ 292では、 RBに入賞したか否かを判定する。各リール 350A、 350B、 350Cの停止位置情報に基づく停止図柄と RB の入賞図柄とがー致した場合には RB入賞であり、ステップ 292で肯定判定となって、ステップ 296に移行して、遊技状態を示す信号を RB作動中に切り替えた後に、ステツプ 298に移行し、 RBゲームを実行する。そして、 RBゲームの終了後、上述した遊技状態制御処理のステップ 226の処理（図 12に丸付き数字「2」で示す位置）に戻る。

[0177] 一方、ステップ 292が否定判定の場合は RBフラグの状態を維持したままステップ 2 94に移行し、遊技状態を示す信号をボーナス内部中に切り替えた後に上述した遊技状態制御処理のステップ 200の処理（図 12に丸付き数字「 1」で示す位置）に戻る

[0178] ところで、副制御部 150では、主制御部 100による遊技の進行状況に応じた演出処理を実行するようになって！/ヽる。

[0179] 図 14には、主制御部 100により実行される遊技において何らかの役に入賞した場合に副制御部 150により実行される大役演出の処理の流れがフローチャートとして示されている。以下、同図を参照して本実施の形態に係る大役演出処理について説明する。

[0180] まず、ステップ 400では、主制御部 100から入力される入賞判定結果に基づいて大役に入賞した力否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合は本大役演出処理を終了する。一方、ステップ 400が肯定判定となった場合はステップ 402に移行して、大役の種類を判別する。

[0181] ステップ 402で RB入賞と判別されるとステップ 404に移行して、ゲーム数カウンタ 5 8のカウント値をリセットし、その後にステップ 406に移行し、 RB用の演出パターンを選択する。

[0182] 次のステップ 408では、表示情報として RBゲーム数を設定し、その後にステップ 41 0に移行する。ステップ 410では、選択した演出パターン及び設定した表示情報に基づ、て LCD313に RB演出用の画像を表示すると共に、選択された演出パターンに基づいてスピーカによる音声再生及びランプ点灯制御を行って、主制御部 100における 1回の遊技が終わるまでの間 RB演出を実行し、その後にステップ 412に移行する。ステップ 412では、 RBゲームを終了する力否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合は再びステップ 406に戻る。一方、 RBゲーム数が 12回となる力又は R Bゲームにおける入賞回数が 8回となった場合にステップ 412が肯定判定となり、主制御部 100による RBゲームが終了して所定回数（300回）の RT遊技が実行されるものと判断し、ステップ 414に移行して RB終了画面を表示した後にステップ 450に移行する。

[0183] 上記ステップ 402で BB入賞と判別された場合はステップ 420に移行して、総払出枚数及び純増枚数をリセットし、その後にステップ 422に移行する。ステップ 422では、 BB用の演出パターンを選択し、その後にステップ 424に移行して表示情報として総払出枚数及び純増枚数を設定する。

[0184] 次のステップ 426では、選択した演出パターン及び設定した表示情報に基づいて L CD313に BB演出用の画像を表示する（図 11参照）と共に、選択された演出パターンに基づいてスピーカによる音声再生及びランプ点灯制御を行って、主制御部 100 における 1回の遊技が終わるまでの間 BB演出を実行し、その後にステップ 428に移行する。ステップ 428では、 BBゲームを終了する力否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合は再びステップ 422に戻る。一方、総払出枚数が予め設定された上限値に到達した場合にステップ 428が肯定判定となり、主制御部 100による BBゲームが終了して所定回数（50回）の RT遊技が実行されるものと判断し、ステップ 430 に移行して BB終了画面を表示した後にステップ 450に移行する。

[0185] さら〖こ、上記ステップ 402で CT入賞と判別された場合はステップ 432に移行して、総払出枚数及び純増枚数をリセットし、その後にステップ 434に移行する。ステップ 4 34では、 CT用の演出パターンを選択し、その後にステップ 436に移行して表示情報として総払出枚数を設定する。

[0186] 次のステップ 438では、選択した演出パターン及び設定した表示情報に基づいて L CD313に CT演出用の画像を表示する（図 10 (A)参照）と共に、選択された演出パターンに基づいてスピーカによる音声再生及びランプ点灯制御を行って、主制御部 100における 1回の遊技が終わるまでの間 CT演出を実行し、その後にステップ 440 に移行する。

[0187] ステップ 440では、ステップ 438で CT演出を行っていた遊技における内部抽選により RBに当選したか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ 44 6に移行して、さらに、 RBに当選した遊技で RBに入賞したか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ 404 (同図に丸付き数字「3」で示す位置）に移行する。また、 RBに当選したもののまだ入賞していない場合はステップ 446で否定判定となり、ステップ 448に移行して、主制御部 100における 1回の遊技が終わるまでの間 RB内部中報知画面を表示し、その後再びステップ 446に移行する。

[0188] すなわち、 CT作動中の RBに当選した遊技は、 RBと小役グループに入賞可能な S CT遊技であり、 CT演出が実行される。

[0189] なお、演出処理におけるステップ 448の演出がなされる場合、主制御部 100の遊技状態は RB内部中（図 13のステップ 292、 294、図 12の丸付き数字 1参照）であり、 S CT遊技ではなぐ RBフラグが成立した状態での一般遊技が実行されている。

[0190] 一方、上記ステップ 440で否定判定となった場合はステップ 442に移行して、 CTゲームを終了する力否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合は再びステップ 434に戻る。一方、総払出枚数が予め設定された上限値に到達した場合にステップ 442が肯定判定となり、主制御部 100による CTゲームが終了して所定回数（50回）の RT遊技が実行されるものと判断し、ステップ 444に移行して CT終了画面を表示した後にステップ 450に移行する。

[0191] ステップ 450では、 RT遊技の演出を実行すベぐゲーム数をリセットし、その後ステップ 452に移行して RT用の演出パターンを選択し、次のステップ 454では、表示情報として RTゲーム数を設定する。

[0192] 次のステップ 456では、選択した演出パターン及び設定した表示情報に基づいて L CD313に RT演出用の画像を表示（図 10 (B)参照）すると共に、選択された演出パターンに基づいてスピーカによる音声再生及びランプ点灯制御を行って、主制御部 100における 1回の遊技が終わるまでの間 RT演出を実行し、その後にステップ 458 に移行する。

[0193] ステップ 458では、 RTを終了するか否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合は再びステップ 452に戻る。一方、 RTの遊技回数が設定された回数（50回又は 300回）に到達するとステップ 458が肯定判定となり、本大役演出処理を終了する

[0194] 以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、リール 350A、 350B、 350C を変動表示可能な表示窓 314を有し、始動レバー 354を介した始動指示に応じて複数の小役を含む役の内部抽選を行うと共にリール 350A、 350B、 350Cの回転を開始して表示窓 314における変動表示を開始し、停止ボタン 356A、 356B、 356Cを介した停止指示に基づいて各リール 350A、 350B、 350Cの変動表示を停止させ、表示窓 314の表示状態が前記抽選により当選した役に対応する表示態様となった場合に当該当選した役を入賞させるに際し、前記停止指示に基づき各リール 350A、 3 50B、 350C毎にそれぞれ設定されたすベりコマ数の範囲内で停止位置を調整して各リール 350A、 350B、 350Cの回転を停止させ、予め定められた特典役に入賞した場合、小役グループを構成する複数の役のいずれにも入賞可能にすると共に、左リール 350Aのすベりコマ数を、他のリール 350B、 350Cのすベりコマ数よりも少なくするチャンスタイム (CT)を実行し、 CTにおける内部抽選で RBに当選した場合、今回の遊技では RBにさらに入賞可能な SCT遊技とすると共に、今回の遊技で CTを終了するので、 1回の遊技に特典遊技と他の遊技が混在することがなぐ所定の役への当選による遊技状態の切替え時期が察知され、遊技の進行に違和感が生じることを防止できる。

[0195] 本実施の形態によれば、停止指示に基づいて停止位置を調整する所謂すベり制御により、役の抽選結果と、表示手段の表示態様とに整合性を持たせている。

[0196] また、本実施の形態によれば、 CT (チャンスタイム）に入賞した場合に、予め定められた図柄列（左リール 350A)については他の図柄列（中リール 350B及び右リール 3 50C)よりも少ないすべりコマ数の範囲内で停止位置が調整される所謂チャンスタイムとして!/、るので、遊技者に遊技状態がチャンスタイムとなったことが分力りやすくなる。

[0197] さらに、 CTに入賞するためには CTに応じた入賞図柄を有効ライン上に停止させなければならないので遊技者の技量も必要となり、遊技が多様ィ匕して遊技性も向上する。

[0198] なお、左リール 350Aについては、他のリール 350B、 350Cよりも少ないすべりコマ数の範囲内で停止位置を調整するようにしているので、左リール 350Aのすベりコマ数を少なくするほど、ほぼ遊技者の意図するタイミングで図柄の変動表示が停止されることになる。また、複数の役の何れにも入賞可能としているので、ほぼ何らかの役に人賞することができる。

[0199] さらに、本実施の形態によれば、チャンスタイムでの配当の総和が予め定められた上限値に到達した時点でチャンスタイムの実行を終了するようにしており、チャンスタィムにお、て獲得可能な遊技媒体の総和に上限を設けて、るので、チャンスタイムに対する過剰な射幸心を抑制することができる。

[0200] なお、本実施の形態では、左リール 350Aのすベりコマ数を 1としているので、停止操作に 1図柄分の余裕ができ、当該すベりコマ数を 0とした場合と比較して、目押しが容易になる。

[0201] また、本実施の形態では、表示窓 314において最も左側に表示される左リール 350 Aを常にチャンスタイムにおいてすベりコマ数を少なくするリールとしているので、すベりコマ数を少なくするリール 350を遊技者の停止操作の順番により定める場合と比較して、停止制御が容易になる。

[0202] さらに、本実施の形態では、すべりコマ数を少なくするリール 350を左リール 350A とした形態について説明した力本発明はこれに限定されるものではなぐ中リール 3

50B、右リーノレ 350Cをすベりコマ数を少なくするリーノレ 350としてもよ!/、。

[0203] また、本実施の形態では、すべりコマ数を少なくするリール 350を 1つとした形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなぐ複数のリールについてすべりコマ数を少なくする形態とすることもできる。

[0204] さらに、本実施の形態では、 3つのリール 350A、 350B、 350Cが設けられた遊技機に本発明を適用した形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなぐ 2つのリールを備えた遊技機や、 4つ以上のリールを備えた遊技機にも本発明を適用し得ることは、うまでもな、。

[0205] さらに、本実施の形態では、 CT中に当選して CTを終了する契機となる役は RBとした力本発明では、係る役は RBに限られることはない。かかる役として、例えば、 BB や、 1ゲームだけ、予め定めた小役の当選確率を通常遊技よりも高めたシングルボーナス等の役であっても良い。

[0206] なお、本実施の形態におけるパチスロ機の構成（図 1乃至図 4、図 6乃至図 9参照）及び各処理の流れ（図 5及び図 12乃至図 14参照）は一例であり、適宜変更可能であることは言うまでもない。

(第 2の実施の形態）

上記第 1の実施の形態では、 CT入賞による CT遊技状態での内部抽選において、小役のグループ抽選を行うことにより複数の小役の何れの役にも入賞可能にする形態について説明したが、本第 2の実施の形態では、小役のグループ抽選を行うことなく複数の小役の何れの役にも入賞可能にする形態について説明する。

[0207] なお、本第 2の実施の形態では、内部抽選テーブル及び CTゲーム処理の流れが上記第 1の実施の形態とは異なるものであり、他のパチスロ機 300の構成や処理の流れ等は上記第 1の実施の形態と同一のものを適用することができるので、ここでの詳細な説明は省略する。 [0208] 図 16には、 CT作動中に実行される CT遊技での内部抽選の当選確率が一例として示されている。同図に示されるように、当該 CT遊技における内部抽選では、 BB、 CT及びリプレイを除く役が対象となっている。また、本第 2の実施の形態では、 CT遊技での内部抽選の結果が、何れの役にも当選しな、はずれとなる場合もある。

[0209] ここで、本第 2の実施の形態では、 CT遊技において、内部抽選後に、内部抽選で当選した役のフラグを成立させると共に、更に全ての小役のフラグを成立させるようにしており、これにより、 CT遊技において何れの小役にも入賞可能にしている。

[0210] 以下、本第 2の実施の形態の作用を説明する。

[0211] 図 17には、上記遊技状態制御処理において実行される CTゲーム処理（図 12のステツプ 232参照）の流れが示されている。以下、同図を参照して第 2の実施の形態に係る CTゲーム処理につ、て説明する。

[0212] まず、ステップ 550では、ベットボタン 352を介したベット操作に基づくベット処理の完了待ちを行い、その後に始動レバー 354の操作を有効にしてステップ 552に移行して始動レバー 354の操作待ちを行う。

[0213] 次のステップ 554では、 CT遊技での当選確率（図 16参照）で内部抽選を行い、その後にステップ 556に移行して内部抽選により RBに当選した力否かを判定する。当該ステップ 556で否定判定となった場合は、内部抽選の結果、何れかの小役に当選又ははずれであつたものと判断してステップ 557に移行する。

[0214] ステップ 557では、内部抽選の結果に応じてフラグの状態を更新し、その後にステップ 558に移行する。すなわち、内部抽選の結果当選した小役があれば、そのフラグを成立の状態とし、内部抽選の結果がはずれであれば、特に処理を行わない。

[0215] ステップ 558では、更に予め定められた複数の小役のフラグを成立の状態とし、その後にステップ 560に移行する。

[0216] ステップ 560では、リール 350A、 350B、 350Cの回転を開始し、その後にステップ 562に移行して、予め定められた複数の小役のうち最も配当の高い小役を引込む停止制御テーブルを選択し、その後にステップ 564に移行する。なお、左リール 350A については、すべりコマ数が最大 1コマの停止制御テーブルを選択する。

[0217] ステップ 564では、停止ボタン 356A、 356B、 356Cの何れかの操作待ちを行い、次のステップ 566で ίまリーノレ 350A、 350B、 350Cのうち停止操作に応じた何れ力に対して回転停止制御を実行する。なお、当該回転停止制御は、選択された停止制御テーブルに基づいて適宜すベり制御が加味されて実行される。

[0218] 次のステップ 568では、全てのリール 350A、 350B、 350Cの回転が停止したか否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合はステップ 570に移行して、既に回転を停止しているリール 350の停止位置情報に基づいて、適宜引込み役の再決定、停止制御テーブルの再選択を行い、その後に再びステップ 564に戻る。なお、停止位置情報に基づいて、引込み役として決定された小役に応じた入賞図柄が有効ライン上に停止して、な、場合には、引込み役の再決定及び再決定した引込み役に応じた停止制御テーブルの再選択を実行する必要がある。なお、この処理においても、左リール 350Aについては、すべりコマ数が最大 1コマの停止制御テーブルを選択する。

[0219] その後、全てのリール 350A、 350B、 350Cの回転が停止するとステップ 568が肯定判定となって、ステップ 572に移行する。ステップ 572では、何らかの小役に入賞した力否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合は、再びステップ 550に戻る。

[0220] 各リール 350A、 350B、 350Cの停止位置情報に基づく停止図柄とフラグが成立している小役の入賞図柄とがー致した場合には小役に入賞してステップ 572が肯定判定となってステップ 574に移行し、入賞した小役の種類に応じた配当を払出し、その後にステップ 576に移行する。

[0221] ステップ 576では、総払出枚数に当該払出枚数を加算して総払出枚数を更新記憶し、その後にステップ 278に移行して、更新記憶後の総払出枚数が上限枚数に到達した力否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合はこの時点では CTゲームを終了しないものと判断して再びステップ 550に戻る。また、更新記憶後の総払出枚数が上限枚数に到達した場合には CTゲームを終了するものと判断し、本 CTゲーム処理を終了する。

[0222] 一方、上記ステップ 556が肯定判定となった場合はステップ 580に移行して、 RBフラグを成立させ、その後にステップ 581に移行して、予め定められた複数の小役のフラグを更に成立させる。 [0223] 次のステップ 582では、リール 350A、 350B、 350Cの回転を開始し、その後にステツプ 584に移行して、 RB及び複数の小役に入賞可能な停止制御テーブルを選択する。なお、左リール 350Aについては、すべりコマ数が最大 1コマの停止制御テーブルを選択する。

[0224] 次のステップ 586では、停止ボタン 356A、 356B、 356Cの何れかの操作待ちを行ヽ、次のステップ 588で ίまリーノレ 350A、 350B、 350Cのうち停止操作【こ応じた何れかに対して回転停止制御を実行する。なお、当該回転停止制御は、ステップ 584の処理によって選択された RB及び複数の小役に入賞可能な停止制御テーブルに基づヽて適宜すベり制御が加味されて実行される。

[0225] 次のステップ 590では、全てのリール 350A、 350B、 350Cの回転が停止したか否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合はステップ 591に移行して、既に回転を停止しているリール 350の停止位置情報に基づいて、適宜引込み役の再決定、停止制御テーブルの再選択を行い、その後に再びステップ 586に戻る。なお、停止位置情報に基づいて、引込み役として決定された RB又は小役に応じた入賞図柄が有効ライン上に停止して、な、場合には、弓 I込み役の再決定及び再決定した引込み役に応じた停止制御テーブルの再選択を実行する必要がある。なお、この処理においても、左リール 350Aについては、すべりコマ数が最大 1コマの停止制御テープルを選択する。

[0226] その後、全てのリール 350A、 350B、 350Cの回転が停止するとステップ 590が肯定判定となって、ステップ 592に移行する。ステップ 592では、 RBに入賞したか否かを判定する。各リール 350A、 350B、 350Cの停止位置情報に基づく停止図柄と RB の入賞図柄とがー致した場合には RB入賞であり、ステップ 592で肯定判定となってステップ 596に移行して、遊技状態を示す信号を RB作動中に切り替えた後に、ステップ 598に移行し、 RBゲームを実行する。そして、 RBゲームの終了後、上述した遊技状態制御処理のステップ 226の処理（図 12に丸付き数字「2」で示す位置）に戻る

[0227] 一方、ステップ 592が否定判定の場合は RBフラグの状態を維持したままステップ 5 94に移行し、遊技状態をボーナス内部中に設定した後に上述した遊技状態制御処理のステップ 200の処理（図 12に丸付き数字「 1」で示す位置）に戻る。

[0228] 以上詳細に説明したように、本第 2の実施の形態によれば、複数個の図柄が配列されたリール 350A、 350B、 350Cを変動表示可能な表示窓 314を有し、始動レバー 354を介した始動指示に応じて複数の小役を含む役の内部抽選を行うと共にリール 350A、 350B、 350Cの回転を開始して表示窓 314における変動表示を開始し、停止ボタン 356A、 356B、 356Cを介した停止旨示【こ基づ!/、て各リーノレ 350A、 350B 、 350Cの変動表示を停止させ、表示窓 314の表示状態が前記抽選により当選した役に対応する表示態様となった場合に当該当選した役を入賞させる通常遊技を実行するに際し、前記停止指示に基づき各リール 350A、 350B、 350C毎にそれぞれ設定されたすベりコマ数の範囲内で停止位置を調整して各リール 350A、 350B、 35 OCの回転を停止させる。この通常遊技において、予め定められた特典役に入賞した場合、予め定められた複数の小役の何れにも入賞可能にすると共に、左リール 350 Aのすベりコマ数を、他のリール 350B、 350Cのすベりコマ数よりも少なくするチャンスタイムを実行し、チャンスタイムにおいて配当の高、役を優先させて当該役に対応する図柄を引込むベぐ引込み役決定部 16により、優先して引込む役を決定するようにして!/、るので、遊技者の技量の差に起因する不公平感を軽減できる。

産業上の利用可能性

[0229] 本発明は、メダル、コイン、遊技球等を遊技媒体として使用するスロットマシン等及びパチンコ機等の遊技機に適用することができる。リールのすべりコマ数を他のリールのすべりコマ数よりも少なくするチャンスタイムにおいて、予め定められた複数の小役の何れにも入賞可能にすると共に、配当の高い役を優先させて当該役に対応する図柄を引込むので、遊技者の技量の差に起因する不公平感を軽減できる。

符号の説明

[0230] 10 回転制御部

12 停止制御部

14 停止制御テーブル選択部

16 引込み役決定部払出枚数計数部

カウント制御部

枚数カウント部

総払出枚数演算部

純増枚数演算部

ゲーム数カウンタ

表示情報設定部

遊技状態識別部

演出パターン選択部

演出実行制御部

主制御部

モータ駆動回路

リーノレ位置検出回路

副制御部

遊技状態制御部

A 遊技実行制御部 (特典遊技実行手段、遊技実行制御手段) 遊技プログラムメモリ

フラグ管理制御部

フラグメモリ

リール駆動制御部 (停止制御手段）

パチスロ機

LCD

表示窓 (表示手段）

A 1枚ベットボタン

B マックスベットボタン

始動レバー

A、 350B、 350C リール（図柄列）

A、 356B、 356C 停止ボタン

Claims

請求の範囲

[1] 複数個の図柄を配列した複数の図柄列を変動表示可能な表示手段を有し、始動指示に応じて複数の小役を含む役の抽選を行うと共に前記表示手段における図柄列の変動表示を開始し、前記各図柄列に対応して設けられた停止指示手段の停止指示操作に基づ!/、て前記各図柄列の変動表示を停止させ、前記表示手段の表示状態が前記抽選により当選した役に対応する表示態様となった場合に当該当選した役を入賞させる遊技機であって、

前記停止指示操作に基づき各図柄列毎にそれぞれ設定された調整図柄数の範囲内で停止位置を調整して前記変動表示を停止させる停止制御手段と、

前記表示手段の表示態様が予め定められた特典役の表示態様となって特典役に入賞した場合、当該役の入賞に伴いその後に行われる特典遊技において、前記抽選により所定の役に当選可能とし、前記停止指示手段の停止指示操作により前記表示手段の表示態様が当該特典遊技に対応して予め定められた複数の役のいずれの表示態様となることも可能にして、それらの、ずれの役にも入賞させることを可能にする特典遊技を実行する特典遊技実行手段と、を備え、

前記特典遊技実行手段は、前記特典遊技における前記抽選で前記所定の役に当選した場合、今回の遊技を前記所定の役に入賞可能な特典遊技とすると共に、今回の遊技で前記特典遊技実行手段による特典遊技の実行を終了することを特徴とする遊技機。

[2] 複数個の図柄を配列した複数の図柄列を変動表示可能な表示手段を有し、始動指示に応じて複数の小役を含む役の抽選を行うと共に前記表示手段における図柄列の変動表示を開始し、前記抽選の結果に応じてフラグの成立状態を制御して、前記各図柄列に対応して設けられた停止指示手段の停止指示操作に基づいて前記各図柄列の変動表示を停止させ、前記表示手段の表示状態が前記フラグの成立状態に対応する表示態様となった場合に当該当選した役を入賞させる遊技機であって、前記停止指示操作に基づき各図柄列毎にそれぞれ設定された調整図柄数の範囲内で前記フラグの成立状態に応じて停止位置を調整して前記変動表示を停止させる停止制御手段と、前記表示手段の表示態様が予め定められた特典役の表示態様となって特典役に入賞した場合、当該役の入賞に伴いその後に行われる特典遊技において、前記抽選により所定の役に当選可能とし、当該抽選の結果当選した役及び当該特典遊技に対応して予め定められた複数の役のフラグを成立させることにより、前記停止指示手段の停止指示操作により前記表示手段の表示態様が当該特典遊技に対応して予め定められた複数の役のいずれの表示態様となることも可能にして、それらのいずれの役にも入賞させることを可能にする特典遊技を実行する特典遊技実行手段と、を備え、

複数個の図柄を配列した複数の図柄列を変動表示可能な表示手段を有し、始動指示に応じて複数の小役を含む役の抽選を行うと共に前記表示手段における図柄列の変動表示を開始し、前記各図柄列に対応して設けられた停止指示手段の停止指示操作に基づ!/、て前記各図柄列の変動表示を停止させ、前記表示手段の表示状態が前記抽選により当選した役に対応する表示態様となった場合に当該当選した役を入賞させる遊技機であって、

前記特典遊技実行手段は、前記特典遊技における前記抽選で前記所定の役に当選した場合、今回の遊技を前記所定の役にさらに入賞可能な特典遊技とすると共に、今回の遊技で前記特典遊技実行手段による特典遊技の実行を終了することを特徴とする遊技機。

[4] 前記抽選で前記所定の役に当選した遊技にお!、て前記所定の役に入賞しなかつた場合、次回の遊技から前記所定の役に入賞するまでの間、前記所定の役の当選状態を維持する遊技実行制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項 1乃至請求項 3の何れか 1項記載の遊技機。

[5] 前記特典遊技実行手段は、前記調整図柄数を少なくする表示制御手段を更に備えていることを特徴とする請求項 1乃至請求項 4の何れか 1項記載の遊技機。

[6] 前記表示制御手段は、予め定められた図柄列の前記調整図柄数を、他の図柄列の調整図柄数よりも少なくする制御を更に含んで備えていることを特徴とする請求項 5記載の遊技機。

[7] 前記遊技の進行状況に応じた演出を実行する演出実行手段を更に備えたことを特徴とする請求項 1乃至請求項 6の何れか 1項記載の遊技機。