本発明が適用されたスロットマシンの実施例について図面を用いて説明する。本実施例のスロットマシン1は、図1に示すように、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。スロットマシン1の内部には、互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ同数ずつ配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リールと呼ぶことがある)が水平方向に並設されており、図1に示すように、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が、スロットマシン1の正面の略中央に設けられた透視窓3において各々上中下三段に表示されて遊技者側から見えるように配置されている。また、図2に示すように、各リールには、各々が識別可能な複数種類の図柄(「赤7」、「白7」、「リプレイa」、「リプレイb」、「ベルa」、「ベルb」、「ベルc」、「スイカ」、「チェリー」、「プラム」)が所定の順序で配列されている。
尚、本実施例では、3つのリールを用いた構成を例示しているが、リールを1つのみ用いた構成、2つのリールを用いた構成、4つ以上のリールを用いた構成としても良い。また、本実施例では、リール2L、2C、2Rにより図柄を可変表示させる可変表示部を構成しているが、可変表示部は、リール以外であっても良く、例えば、外周面に複数の図柄が配置されたベルトを移動させることで図柄を変動表示させることが可能な構成でも良い。また、本実施例では、物理的なリールにて可変表示部を構成しているが、液晶表示器などの画像表示装置にて可変表示部を構成しても良い。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、メダルを投入可能なメダル投入部4、メダルが払い出されるメダル払出口9、クレジット(遊技者所有の遊技用価値として記憶されているメダル数)を用いて、その範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数(本実施例では、通常遊技状態:3、特別遊技状態:2)の賭数のうち最大の賭数を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、クレジットとして記憶されているメダル及び賭数の設定に用いたメダルを精算する(クレジット及び賭数の設定に用いた分のメダルを返却させる)際に操作される精算スイッチ10、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L、8C、8Rが遊技者により操作可能にそれぞれ設けられている。
スロットマシン1の正面には、図1に示すように、クレジットとして記憶されているメダル枚数が表示されるクレジット表示器11、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコードや、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様に対応する操作情報(ナビ報知)等が表示される遊技補助表示器12、賭数が1設定されている旨を点灯により報知する1BETLED14、賭数が2設定されている旨を点灯により報知する2BETLED15、賭数が3設定されている旨を点灯により報知する3BETLED16、スタートスイッチ7の操作によるゲームのスタート操作が有効である旨を点灯により報知するスタート有効LED18、遊技区間が有利区間に制御されている旨を点灯により報知する区間表示LED19、リプレイゲーム中である旨を点灯により報知するリプレイ中LED20、が設けられた遊技用表示部13が設けられている。
MAXBETスイッチ6の内部には、MAXBETスイッチ6の操作による賭数の設定操作が有効である旨を点灯により報知するBETスイッチ有効LED21(図3参照)が設けられており、ストップスイッチ8L、8C、8Rの内部には、該当するストップスイッチ8L、8C、8Rによるリールを停止させる操作が有効である旨を点灯により報知する左、中、右停止有効LED22L、22C、22R(図3参照)がそれぞれ設けられている。
また、スロットマシン1の正面には、画像を表示可能な液晶表示器51が設けられている。液晶表示器51は、液晶素子に対して電圧が印加されていない状態で透過性を有する液晶パネルを有しており、前面扉1bの各リール2L、2C、2Rの手前側(遊技者側)に表示領域が配置されるように設けられている。液晶表示器51の背面側の各リール2L、2C、2Rは、液晶表示器51の表示領域のうち透視窓3に対応する透過領域及び透視窓3を介して遊技者側から視認可能である。
スロットマシン1の前面扉1bの内側には、所定キー操作によりスロットマシン1の外部からのエラー状態を解除するためのリセット操作を検出するリセットスイッチ23、設定値の変更中や設定値の確認中にその時点の設定値が表示される設定値表示器24、前面扉1bの開放状態を検出するドア開放検出スイッチ25、メダル投入部4から投入されたメダルの流路を、スロットマシン1の内部に設けられたホッパータンク側またはメダル払出口9側のいずれか一方に選択的に切り替えるための流路切替ソレノイド30、メダル投入部4から投入されてホッパータンク側に流下したメダルを検出する投入メダルセンサ31a~31cを有するメダルセレクタ29が設けられている。
また、スロットマシン1の内部には、メイン制御部41からの制御信号に応じて前述のリール2L、2C、2Rを回転させたり停止させたりするためのリールユニット34、メイン制御部41からの制御信号に応じてメダルをメダル払出口9より払い出すためのホッパーユニット35が設けられている。
また、スロットマシン1の内部には、設定変更状態または設定確認状態に切り替えるための設定キースイッチ37、通常時においてはエラー状態を解除するためのリセットスイッチとして機能し、設定変更状態においては後述する内部抽選の当選確率(出玉率)の設定値を変更するための設定スイッチとして機能するリセット/設定スイッチ38、電源をon/offする際に操作される電源スイッチ39が設けられている。
スロットマシン1の内部には、遊技制御基板40が筐体1aの内部の所定位置に取り付けられた状態において、遊技制御基板40の正面側(遊技者側)の下部には4桁の7セグメント表示器で構成される遊技機情報表示器50が配置されている(図示略)。遊技機情報表示器50は、遊技制御基板40が基板ケースに封入されている状態で、当該基板ケースの外部から表示内容を視認可能となっており、メイン制御部41により集計されて遊技機情報表示器50に表示されるスロットマシン1における遊技の履歴に基づく遊技機情報を、店員等が認識できるようになっている。
図3に示すように、スロットマシン1には、遊技制御基板40、演出制御基板90が設けられており、遊技制御基板40によって遊技(ゲーム)の制御が行われ、演出制御基板90によって遊技状態に応じた演出の制御が行われる。
遊技制御基板40には、前述のMAXBETスイッチ6、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8R、精算スイッチ10、リセットスイッチ23、投入メダルセンサ31a~31c、リールユニット34のリールセンサ(図示略)、ホッパーユニット35の払出センサ及び満タンセンサ(図示略)、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38が接続されており、これら接続されたスイッチ類等の検出信号が入力されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、前述のクレジット表示器11、遊技補助表示器12、1~3BETLED14~16、スタート有効LED18、区間表示LED19、リプレイ中LED20、BETスイッチ有効LED21、左、中、右停止有効LED22L、22C、22R、設定値表示器24、流路切替ソレノイド30、リールユニット34、ホッパーユニット35が接続されており、これら電気部品と、遊技制御基板40に搭載された遊技機情報表示器50は、遊技制御基板40に搭載された後述のメイン制御部41の制御に基づいて駆動されるようになっている。
また、遊技制御基板40には、遊技の制御を行うメイン制御部41が搭載されている。メイン制御部41は、プログラム等が記憶されるROM41b、ワークデータが一時的に記憶されるRAM41cを備え、ROM41bに記憶されたプログラムに従って各種の制御を行う。
また、メイン制御部41は、サブ制御部91に各種のコマンドを送信する。メイン制御部41からサブ制御部91へ送信されるコマンドは一方向のみで送られ、サブ制御部91からメイン制御部41へ向けてコマンドが送られることはない。
演出制御基板90には、前述の液晶表示器51、音声を出力可能なスピーカ、演出に用いられ遊技者側から視認可能な演出用LED57等の演出装置が接続されており、これら演出装置の出力状態は、演出制御基板90に搭載されたサブ制御部91により制御可能となっている。サブ制御部91は、メイン制御部41から送信されるコマンドを受けて、演出を行うための各種の制御等を行うようになっている。
本実施例のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わる構成である。詳しくは、内部抽選やAT抽選等の遊技者に対する有利度に影響する抽選において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1~6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
設定値を変更するためには、設定キースイッチ37をON状態としてからスロットマシン1の電源スイッチ39をONにする必要がある。設定キースイッチ37をON状態として電源をONにすると、設定値表示器24にRAM41cから読み出された設定値が表示値として表示され、リセット/設定スイッチ38の操作による設定値の変更が可能な設定変更状態に移行する。設定変更状態において、リセット/設定スイッチ38が操作されると、設定値表示器24に表示された表示値が1ずつ更新されていく(設定値6からさらに操作されたときは、設定値1に戻る)。そして、スタートスイッチ7が操作されると表示値を設定値として確定する。そして、設定キースイッチ37がOFFにされると、確定した表示値(設定値)がメイン制御部41のRAM41cに格納され、遊技の進行が可能な状態に移行する。
尚、設定キースイッチ37、リセット/設定スイッチ38は、スロットマシン1の内部に設けられ、所定のキー操作により開放可能な前面扉1bを開放しない限り操作不可能とされており、スロットマシン1が設置される遊技店の店員のうち所定のキーを所持する店員のみが操作可能となる。特に、設定キースイッチ37は、さらにキー操作を要することから、遊技店の店員の中でも、設定キースイッチ37の操作を行うためのキーを所持する店員のみが操作可能とされている。また、リセットスイッチ23は、前面扉1bを開放する必要はないが、所定のキーを用いたキー操作を必要とするため、所定のキーを所持する店員のみが操作可能となる。また、リセット/設定スイッチ38は、通常時においてはエラー状態を解除するためのリセットスイッチとしても機能するようになっている。
本実施例のスロットマシン1においては、メイン制御部41は、定期的に電圧低下が検出されているか否かを判定する停電判定処理を行い、停電判定処理において電圧低下が検出されていると判定した場合に、次回復帰時にRAM41cのデータが正常か否かを判定するためのデータを設定する電断処理(メイン)を実行する。
そして、メイン制御部41は、その起動時においてRAM41cのデータが正常であることを条件に、RAM41cに記憶されているデータに基づいてメイン制御部41の処理状態を電断前の状態に復帰させることが可能とされている。一方、起動時にRAM41cのデータが正常でない場合には、RAM異常と判定し、RAM異常を示すエラーフラグをRAM41cに設定するとともに、RAM異常エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。RAM異常エラー状態は、設定変更状態に移行し、新たに設定値が設定されることで解除され、遊技の進行が可能となる。
本実施例のスロットマシン1においては、メイン制御部41は、遊技の進行に応じて異常を検出した場合に、検出した異常の種類を示すエラーフラグをRAM41cに設定するとともに、一般エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させるようになっている。一般エラー状態は、リセットスイッチ23またはリセット/設定スイッチ38によるリセット操作により解除され、遊技の進行が可能となる。尚、以下では、RAM異常エラー状態と、一般エラー状態と、を区別する必要がない場合に、単にエラー状態と呼ぶ。
本実施例のスロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはMAXBETスイッチ6を操作してクレジットを使用して賭数を設定する。遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、予め定められた入賞ラインLN(図1参照、本実施例では、リール2L、2C、2Rの中段、すなわち中段に水平方向に並んだ図柄に跨がって設定されている)が有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。尚、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。また、本実施例では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適用しても良い。
また、本実施例では、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするために、入賞ラインLNとは別に、無効ラインLM1~6を設定している。無効ラインLM1~6は、これら無効ラインLM1~6に揃った図柄の組合せによって入賞が判定されるものではなく、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組合せが揃った際に、無効ラインLM1~6のいずれかに入賞を示唆する示唆図柄の組合せ(例えば、ベルa-ベルa-ベルa)が揃う構成とすることで、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組合せが揃ったことを認識しやすくするものである。本実施例では、図1に示すように、リール2L、2C、2Rの上段、すなわち上段に水平方向に並んだ図柄に跨がって設定された無効ラインLM1、リール2L、2C、2Rの下段、すなわち下段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM2、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの下段、すなわち右下がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM3、リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの上段、すなわち右上がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM4、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの上段、すなわち小V字状に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM5、リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの下段、すなわち小山状に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM6の6種類が無効ラインとして定められている。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転され、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動される。リール2L、2C、2Rが回転されている状態で、いずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rに対して停止制御が行われ、当該リールの回転が停止され、当該リールの図柄が透視窓3に表示結果として導出表示される。
停止制御では、各ストップスイッチについて操作が行われたときから最大停止遅延時間(本実施例では、190ms(ミリ秒))以内に、操作に対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる制御が行われ、最大停止遅延時間(190ms)が経過するまでの間では、最大で4コマ分の図柄を引き込むことができることとなる。つまり、停止制御では、ストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されたときに表示されている図柄と、そこから4コマ先までにある図柄、合計5コマ分(引込範囲)の図柄から一の図柄を選択して、リール2L、2C、2Rに導出させることが可能である。
これにより、停止制御では、各リール2L、2C、2Rについて対応するストップスイッチ8L、8C、8Rが操作されることで回転を停止させる際に、後述する内部抽選にて当選している入賞役を構成する図柄が、ストップスイッチが操作されたときの図柄から4コマ先までの引込範囲内にある場合には、当該図柄を入賞ラインLN上に引き込んで、ストップスイッチが操作されたリールの回転を停止させる一方で、内部抽選にて当選している入賞役を構成する図柄が、当該引込範囲内にない場合には、内部抽選にて当選していない入賞役を構成する図柄が、入賞ラインLN上に停止しないように、いずれの入賞役も構成しない図柄を入賞ラインLN上に引き込んで、ストップスイッチが操作されたリールの回転を停止させるように制御することが可能である。
また、停止制御では、遊技状態の移行を伴う特別役(本実施例では、BB)の当選が持ち越されている場合に、内部抽選にてメダルの付与を伴う小役が当選して、特別役と小役が同時に当選している状況であるときには、当選している小役の構成図柄を前述の引込範囲内で優先して入賞ラインLNに引き込むように制御し、当選している小役の構成図柄を入賞ラインLNに引き込むことができないときに、当選している特別役の構成図柄を入賞ラインLNに引き込むように制御する。このため、特別役と小役が同時当選しているゲームにおいて、当選している特別役を入賞させることが困難になっている。
また、停止制御では、特別役(本実施例では、BB)の当選が持ち越されている場合に、内部抽選にて再遊技の付与を伴う再遊技役が当選して、特別役と再遊技役が同時に当選している状況であるときには、当選している再遊技役の構成図柄を優先して入賞ラインLNに引き込むようになっている。各リール2L、2C、2Rにおいて再遊技役を構成する図柄は、所定の引込範囲内に配置されており、再遊技役の当選時には必ず再遊技役の構成図柄が入賞ラインLNに引き込まれることとなる。このため、特別役と再遊技役が同時に当選しているゲームでは、当選している特別役を入賞させることができないようになっている。
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、予め定められた入賞役の図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rに表示結果として入賞ラインLN上に停止して入賞が発生した場合に、入賞に応じた制御が行われる。小役が入賞した場合には、その種類に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施例では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口9(図1参照)から払い出されるようになっている。また、再遊技役が入賞した場合には、メダルを投入せずに遊技を行うことが可能な再遊技が付与されるようになっている。また、特別役が入賞した場合には、遊技状態が特別遊技状態に移行されるようになっている。
尚、本実施例では、スタートスイッチ7の操作が有効な状態でスタートスイッチ7の操作が検出されたときにゲームが開始し、全てのリールが停止したときにゲームが終了する。また、ゲームを実行するための1単位の制御(ゲーム制御)は、前回のゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに開始し、当該ゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに終了する。
本実施例のスロットマシン1において、入賞となる役(以下、入賞役と呼ぶ)の種類は、遊技状態に応じて定められ、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次ゲームが開始可能となる再遊技が付与される再遊技役と、特別遊技状態への移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、内部抽選に当選して、当該役の当選フラグが設定されている必要がある。内部抽選は、メイン制御部41が、前述の各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出される以前(具体的には、規定数の賭数が設定された状態でスタートスイッチ7の操作が検出された時)に、乱数を用いて決定するものである。
尚、各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次ゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次ゲームへ持ち越されるようになっている。
また、内部抽選では、予め定められた所定の操作態様(例えば、押し順、操作タイミング)で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われた場合よりも有利となる小役、再遊技役(以下、ナビ対象役と呼ぶ場合がある。)が当選し得るようになっている。ナビ対象役には、例えば、予め定められた所定の操作態様で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われる場合に停止する停止態様よりも有利な停止態様となる役や、予め定められた所定の操作態様で停止操作が行われる場合に他の操作態様で停止操作が行われる場合よりも有利な停止態様が停止する割合が高い役等を含む。また、有利な停止態様とは、メダルの付与を伴う停止態様だけでなく、有利な遊技状態への移行を伴う停止態様、不利な遊技状態への移行が回避される停止態様なども含む。
メイン制御部41は、内部抽選結果に応じて遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を特定可能なナビ情報を遊技補助表示器12の点灯態様により報知するナビ報知を実行可能な報知期間となるアシストタイム(AT)状態に制御可能である。メイン制御部41は、AT状態に制御される権利が遊技者に対して付与されることで、AT状態の制御を開始する。そして、AT状態に制御している場合には、ナビ対象役に当選することにより、ナビ報知を実行して、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様(例えば、押し順、操作タイミング等)を示すナビ番号を遊技補助表示器12を用いて報知するとともに、遊技者にとって有利となる操作態様を示すナビ番号を特定可能なコマンドをサブ制御部91に対して送信することで、当該操作態様を液晶表示器51等を用いて報知するナビ演出を実行させる。ナビ報知及びナビ演出により報知される操作態様にて、ストップスイッチ8L、8C、8Rを操作することで、内部抽選にて当選したナビ対象役を確実に入賞させることができるようになっている。
尚、本実施例では、メイン制御部41は、メダルの払出枚数やエラーコード、ナビ情報を表示させることが可能な遊技補助表示器12を備え、ナビ報知の制御において遊技補助表示器12を用いてナビ番号を報知する構成であるが、ナビ番号のみを表示させることが可能な専用の表示器を備え、ナビ報知の制御において当該専用の表示器を用いてナビ番号を報知する構成でも良い。
[遊技状態について]
メイン制御部41は、図4に示すように、遊技状態として通常遊技状態、特別遊技状態のいずれかに制御することが可能である。通常遊技状態は、BBの当選が持ち越されていない通常遊技状態(非内部中)と、BBの当選が持ち越されている通常遊技状態(内部中)と、を含む。
通常遊技状態(非内部中)は、通常遊技状態においてBBが当選していない状態である。スロットマシン1の工場出荷時の状態や、設定変更状態へ移行させることにより設定値が新たに設定されることでメイン制御部41のRAM41cが初期化された状態において制御される遊技状態である。また、特別遊技状態が終了された場合にも通常遊技状態(非内部中)に制御される。そして、通常遊技状態(非内部中)は、内部抽選にてBBが当選するまで継続し、内部抽選にてBBが当選したゲームにおいてBBが入賞せずに通常遊技状態(内部中)に移行するか、内部抽選にてBBが当選したゲームにおいてBBが入賞して特別遊技状態に移行することで終了する。
通常遊技状態(内部中)は、通常遊技状態においてBBが持ち越されている状態である。本実施例では、特別役と小役が同時に当選している場合には、小役を優先して揃える制御を行い、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、再遊技役を必ず揃える制御を行うことで、通常遊技状態(内部中)において小役が当選している場合にも、再遊技役が当選している場合にも、BBが入賞しないようになっている。そして、通常遊技状態(内部中)では、必ずいずれかの小役またはいずれかの再遊技役が当選するので、通常遊技状態(内部中)に一度移行するとBBが入賞せず、通常遊技状態(内部中)への移行後は、設定変更状態へ移行させることにより設定値が新たに設定されることでメイン制御部41のRAM41cが初期化されるまで、当該通常遊技状態(内部中)が維持されるようになっている。
特別遊技状態は、通常遊技状態(非内部中)においてBBが当選したゲームにおいてBBが入賞することで移行する遊技状態であり、所定の終了条件が成立(本実施例では、特別遊技状態におけるメダルの総払出枚数が50枚を超えること)するまで継続し、所定の終了条件が成立して通常遊技状態(非内部中)に移行することで終了する。
このように本実施例では、遊技の大半において通常遊技状態(内部中)に制御されることとなるので、通常遊技状態(内部中)に制御されていることを前提とし、設定値(本実施例では、1~6)に応じたメダルの払出率が設計されている。
[内部抽選の対象役について]
図5に示すように、本実施例において、通常遊技状態(非内部中)においては、通常リプレイA、通常リプレイB、通常リプレイC、弱チャンスリプレイA、弱チャンスリプレイB、強チャンスリプレイA、強チャンスリプレイB、ナビ小役、特定小役、3枚、BB、BB+3枚が内部抽選の対象となる。通常遊技状態(非内部中)において、通常リプレイA、通常リプレイB、通常リプレイC、弱チャンスリプレイA、弱チャンスリプレイB、強チャンスリプレイA、強チャンスリプレイB、ナビ小役、特定小役、3枚、BB、BB+3枚の当選確率は、それぞれ約1/9.9、約1/65、約1/16384、約1/137、約1/101、約1/524、約1/655、約1/1.37、約1/16.2、約1/3449、約1/16384、約1/14.6に設定されており、不当選(ハズレ)の確率は0となる。
また、通常遊技状態(内部中)においては、通常リプレイA、通常リプレイB、通常リプレイC、弱チャンスリプレイA、弱チャンスリプレイB、強チャンスリプレイA、強チャンスリプレイB、ナビ小役、特定小役、3枚が内部抽選の対象となる。通常遊技状態(内部中)において、通常リプレイA、通常リプレイB、通常リプレイC、弱チャンスリプレイA、弱チャンスリプレイB、強チャンスリプレイA、強チャンスリプレイB、ナビ小役、特定小役、3枚の当選確率は、それぞれ約1/9.9、約1/65、約1/8192、約1/137、約1/101、約1/524、約1/655、約1/1.37、約1/16.2、約1/14.5に設定されており、不当選(ハズレ)の確率は0となる。
また、特別遊技状態においては、複合小役A、複合小役Bが内部抽選の対象となる。特別遊技状態において、複合小役A、複合小役Bの当選確率は、それぞれ約1/33、約1/1.2に設定されており、不当選(ハズレ)の確率は、約1/7.3となる。
通常リプレイAの当選時には、停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、必ず通常リプレイAが入賞する。通常リプレイBの当選時には、停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、必ず通常リプレイBが入賞する。通常リプレイCの当選時には、停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、必ず通常リプレイCが入賞する。
弱チャンスリプレイAの当選時には、停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、必ず弱チャンスリプレイAが入賞する。弱チャンスリプレイBの当選時には、停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、必ず弱チャンスリプレイBが入賞する。強チャンスリプレイAの当選時には、停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、必ず強チャンスリプレイAが入賞する。強チャンスリプレイBの当選時には、停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、必ず強チャンスリプレイBが入賞する。
通常リプレイA、通常リプレイB、通常リプレイC、弱チャンスリプレイA、弱チャンスリプレイB、強チャンスリプレイA、強チャンスリプレイBの入賞時には、再遊技が付与される。
ナビ小役は、複数の小役(本実施例では、主小役と副小役)が当選する役であり、それぞれのナビ小役に対応する停止操作順で各リールの停止操作が行われた場合に、15枚のメダルの払出を伴う主小役が入賞する一方、対応する停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われた場合に、停止操作タイミングに応じて1枚のメダルの払出を伴う副小役が入賞するか、いずれの役も入賞しないハズレとなる。すなわち、停止操作順が異なることにより付与されるメダル数の期待値が変化するとともに、当選したナビ小役に対応する停止操作順を示すナビ番号がナビ報知によって報知されることにより付与されるメダル数の期待値が変化する。
尚、ナビ小役に対応する操作態様、すなわち主小役を入賞させる操作態様は、停止操作順に限らず、ナビ小役に対応する操作態様として、少なくとも一部のリールの停止操作タイミング、停止操作タイミングと停止操作順との組合せを適用しても良い。
特定小役は、複数の小役(本実施例では、特定小役A~Cのいずれかと1枚)が当選する役であり、特定小役の当選時には、それぞれの特定小役に対応して特定小役A、B、Cを入賞させる停止操作順で各リールの停止操作が行われた場合に、15枚のメダルの払出を伴う特定小役A、B、Cのいずれかが入賞する一方、それぞれの特定小役に対応して1枚を入賞させる停止操作順で各リールの停止操作が行われた場合に、1枚のメダルの払出を伴う1枚が入賞する。
尚、特定小役に対応して特定小役A、B、Cを入賞させる操作態様、特定小役に対応して1枚を入賞させる操作態様は、停止操作順に限らず、特定小役に対応して特定小役A、B、Cを入賞させる操作態様、特定小役に対応して1枚を入賞させる操作態様として、少なくとも一部のリールの停止操作タイミング、停止操作タイミングと停止操作順との組合せを適用しても良い。
3枚の当選時には、停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、必ず3枚のメダルの払出を伴う3枚が入賞する。
BBの当選時には、全てのリールにおいてBBの構成図柄(本実施例では、「白7-プラム-プラム」の組合せ)の引込範囲となる停止操作タイミングで停止操作が行われた場合に、BBが入賞し、遊技状態が特別遊技状態に移行する一方、いずれかのリールにおいてBBの構成図柄の引込範囲外となる停止操作タイミングで停止操作が行われた場合に、いずれの役も入賞しないハズレとなり、BBの当選が次ゲーム以降に持ち越されることにより、通常遊技状態(内部中)に移行する。
BB+3枚は、BBと3枚が当選する役であり、BB+3枚の当選時には、停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、必ず3枚のメダルの払出を伴う3枚が入賞し、BBの当選が次ゲーム以降に持ち越されることにより、通常遊技状態(内部中)に移行する。
複合小役Aは、ナビ小役を構成する全ての主小役と特定小役A~Cが当選する役であり、複合小役Aの当選時には、停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、必ず15枚のメダルの払出を伴う特定の主小役が入賞する。
複合小役Bは、ナビ小役を構成する全ての副小役と1枚と3枚が当選する役であり、複合小役Bの当選時には、停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、必ず1枚のメダルの払出を伴う1枚が入賞する。
内部抽選の抽選対象(不当選を含む)には、不当選、通常リプレイA、通常リプレイB、通常リプレイC、弱チャンスリプレイA、弱チャンスリプレイB、強チャンスリプレイA、強チャンスリプレイB、ナビ小役、特定小役、3枚、BB、BB+3枚、複合小役A、複合小役Bには、それぞれ当選番号(一般役)及び当選番号(特別役)が割り当てられており、内部抽選の抽選結果に対応する当選番号(一般役)及び当選番号(特別役)がRAM41cに設定されるようになっている。
詳しくは、当選番号(一般役)は、いずれの一般役も当選しなかった不当選、一般役を含まない特別役であるBBに対して、いずれも0が割り当てられており、一般役である通常リプレイA、通常リプレイB、通常リプレイC、弱チャンスリプレイA、弱チャンスリプレイB、強チャンスリプレイA、強チャンスリプレイB、ナビ小役、特定小役、3枚、複合小役A、複合小役Bに対して、順番に1~25が割り当てられており、一般役である3枚を含むBB+3枚に対して、3枚と同じ23が割り当てられている。
また、当選番号(特別役)は、いずれの特別役も当選していない不当選、通常リプレイA、通常リプレイB、通常リプレイC、弱チャンスリプレイA、弱チャンスリプレイB、強チャンスリプレイA、強チャンスリプレイB、ナビ小役、特定小役、3枚、複合小役A、複合小役Bに対して、いずれも0が割り当てられており、特別役であるBBには1が割り当てられており、特別役であるBBを含むBB+3枚には、BBと同じく1が割り当てられている。
尚、RAM41cの当選番号設定領域に設定された当選番号(一般役)は、当選番号(一般役)が設定されたゲームにおいてのみ保持され、当該ゲームの終了に伴ってクリアされる。
また、RAM41cの当選番号設定領域に設定された0以外の当選番号(特別役)は、当選番号(特別役)に対応する特別役が入賞するまで維持され、当該特別役が入賞したゲームの終了に伴ってクリアされる。すなわち一度BBが当選し、0以外の当選番号(特別役)が当選番号設定領域に設定されると、当選した当選番号(特別役)の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選番号(特別役)はクリアされずに、次ゲームへ持ち越されるようになっている。尚、当選番号(特別役)は、設定変更状態に移行することでもクリアされる。
また、内部抽選の抽選対象(不当選を含む)には、それぞれ対応する0~4の有利区間移行用フラグ、0~3の抽選用フラグ1、0~3の抽選用フラグ2、0~4の抽選用フラグ3が割り当てられており、内部抽選の結果(当選番号(一般役))に応じた有利区間移行用フラグ、抽選用フラグ1~3がRAM41cに設定されるようになっている。有利区間移行用フラグは、有利区間へ移行させるか否かの判定等を行う際に参照される。また、抽選用フラグ1~3は、AT状態に関連する抽選(後述する通常ゲーム数短縮抽選、第2、第3AT抽選、第1~第3上乗せ抽選等)を行うか否かの判定、AT状態に関連する抽選を行う際に参照される。
有利区間移行用フラグは、有利区間移行役以外の抽選対象に対して0が割り当てられ、有利区間移行役については、例えば、複数種類の押し順役、当選確率が近い複数の抽選対象等、有利区間移行時に行われる抽選を行う際に区別する必要のない共通の属性を有する抽選対象に対して共通の値が割り当てられている。このため、メイン制御部41は、有利区間に移行させるか否かを判定する際に、個々の当選番号(一般役)から有利区間移行役であるか否かを個々に特定する必要がなく、有利区間移行用フラグが0か否かによって有利区間移行役か否かを特定することができる。また、有利区間移行時に行われる抽選に際して当選番号(一般役)に応じた確率を特定する場合に、個々の当選番号(一般役)から確率を特定するのではなく、有利区間移行用フラグの値から当選番号(一般役)に応じた確率を特定するようになっており、個々の当選番号(一般役)毎に確率を定める必要がなく、当選番号(一般役)の種類数よりも少ない有利区間移行用フラグ毎に確率を定めることで、抽選対象の属性に応じた確率を特定することができる。
抽選用フラグは、AT状態に関連する抽選の対象外となる抽選対象に対して0が割り当てられ、ATの付与に関連する抽選の対象となる抽選対象については、例えば、複数種類のナビ小役等、AT状態に関連する抽選を行う際に区別する必要のない共通の属性を有する抽選対象に対して共通の値が割り当てられている。このため、メイン制御部41は、AT状態に関連する抽選を行う際に、個々の当選番号(一般役)から当該抽選を行うか否かを個々に特定する必要がなく、抽選用フラグが0か否かによってAT状態に関連する抽選を行うか否かを特定することができる。また、AT状態に関連する抽選に際して当選番号(一般役)に応じた確率を特定する場合に、個々の当選番号(一般役)から確率を特定するのではなく、抽選用フラグの値から当選番号(一般役)に応じた確率を特定するようになっており、個々の当選番号(一般役)毎に確率を定める必要がなく、当選番号(一般役)の種類数よりも少ない抽選用フラグ毎に確率を定めることで、抽選対象の属性に応じた確率を特定することができる。また、抽選用フラグは、AT状態に関連する抽選の対象外となる抽選対象、AT状態に関連する抽選を行う際に区別する必要のない共通の属性を有する抽選対象が異なる抽選用フラグ1~3からなり、AT状態に関連する抽選の種類に応じて抽選用フラグ1~3のいずれかを用いることにより、AT状態に関連する抽選の種類に応じてAT状態に関連する抽選の対象外となる抽選対象を異なるものとすることができ、AT状態に関連する抽選を行う際に区別する必要のない共通の属性を有する抽選対象毎の確率を異なる確率とすることができる。
[ナビ小役、特定小役、複合小役について]
通常遊技状態(非内部中・内部中)において内部抽選の対象となるナビ小役、特定小役、特別遊技状態において内部抽選の対象となる複合小役について説明する。尚、以下では、最初に停止させるリールを第1停止リール、2番目に停止させるリールを第2停止リール、3番目に停止させるリールを第3停止リールと呼ぶことがある。
図6に示すように、ナビ小役には、左中右ベルA、左中右ベルB、左右中ベルA、左右中ベルB、中左右ベルA、中左右ベルB、中右左ベルA、中右左ベルB、右左中ベルA、右左中ベルB、右中左ベルA、右中左ベルBが含まれる。
左中右ベルAは、15枚のメダルの払出を伴う主小役として上段ベルAが1枚のメダルの払出を伴う副小役とともに当選する役である。左中右ベルAの当選時に、対応する操作態様(左リール、中リール、右リールの停止操作順)で操作された場合には、上段ベルAの組合せが入賞ラインLNに導出され、上段ベルAが入賞する。上段ベルAの入賞時には、無効ラインLM1にベルa~cのいずれかが揃う。また、左中右ベルAの当選時に、対応する操作態様以外の操作態様で操作された場合には、停止操作タイミングに応じて副小役の図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、副小役が入賞するか、いずれの役も構成しない図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、いずれの役も入賞しないハズレとなる。
左中右ベルBは、15枚のメダルの払出を伴う主小役として上段ベルBが1枚のメダルの払出を伴う副小役とともに当選する役である。左中右ベルBの当選時に、対応する操作態様(左リール、中リール、右リールの停止操作順)で操作された場合には、上段ベルBの組合せが入賞ラインLNに導出され、上段ベルBが入賞する。上段ベルBの入賞時には無効ラインLM1にベルa~cのいずれかが揃う。また、左中右ベルBの当選時に、対応する操作態様以外の操作態様で操作された場合には、停止操作タイミングに応じて副小役の図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、副小役が入賞するか、いずれの役も構成しない図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、いずれの役も入賞しないハズレとなる。
左右中ベルAは、15枚のメダルの払出を伴う主小役として右下がりベルAが1枚のメダルの払出を伴う副小役とともに当選する役である。左右中ベルAの当選時に、対応する操作態様(左リール、右リール、中リールの停止操作順)で操作された場合には、右下がりベルAの組合せが入賞ラインLNに導出され、右下がりベルAが入賞する。右下がりベルAの入賞時には無効ラインLM3にベルa~cのいずれかが揃う。また、左右中ベルAの当選時に、対応する操作態様以外の操作態様で操作された場合には、停止操作タイミングに応じて副小役の図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、副小役が入賞するか、いずれの役も構成しない図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、いずれの役も入賞しないハズレとなる。
左右中ベルBは、15枚のメダルの払出を伴う主小役として右下がりベルBが1枚のメダルの払出を伴う副小役とともに当選する役である。左右中ベルBの当選時に、対応する操作態様(左リール、右リール、中リールの停止操作順)で操作された場合には、右下がりベルBの組合せが入賞ラインLNに導出され、右下がりベルBが入賞する。右下がりベルBの入賞時には無効ラインLM3にベルa~cのいずれかが揃う。また、左右中ベルBの当選時に、対応する操作態様以外の操作態様で操作された場合には、停止操作タイミングに応じて副小役の図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、副小役が入賞するか、いずれの役も構成しない図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、いずれの役も入賞しないハズレとなる。
中左右ベルAは、15枚のメダルの払出を伴う主小役として中段ベルAが1枚のメダルの払出を伴う副小役とともに当選する役である。中左右ベルAの当選時に、対応する操作態様(中リール、左リール、右リールの停止操作順)で操作された場合には、中段ベルAの組合せが入賞ラインLNに導出され、中段ベルAが入賞する。中段ベルAの入賞時には入賞ラインLNにベルa~cのいずれかが揃う。また、中左右ベルAの当選時に、対応する操作態様以外の操作態様で操作された場合には、停止操作タイミングに応じて副小役の図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、副小役が入賞するか、いずれの役も構成しない図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、いずれの役も入賞しないハズレとなる。
中左右ベルBは、15枚のメダルの払出を伴う主小役として中段ベルBが1枚のメダルの払出を伴う副小役とともに当選する役である。中左右ベルBの当選時に、対応する操作態様(中リール、左リール、右リールの停止操作順)で操作された場合には、中段ベルBの組合せが入賞ラインLNに導出され、中段ベルBが入賞する。中段ベルBの入賞時には入賞ラインLNにベルa~cのいずれかが揃う。また、中左右ベルBの当選時に、対応する操作態様以外の操作態様で操作された場合には、停止操作タイミングに応じて副小役の図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、副小役が入賞するか、いずれの役も構成しない図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、いずれの役も入賞しないハズレとなる。
中右左ベルAは、15枚のメダルの払出を伴う主小役として右上がりベルAが1枚のメダルの払出を伴う副小役とともに当選する役である。中右左ベルAの当選時に、対応する操作態様(中リール、右リール、左リールの停止操作順)で操作された場合には、右上がりベルAの組合せが入賞ラインLNに導出され、右上がりベルAが入賞する。右上がりベルAの入賞時には無効ラインLM4にベルa~cのいずれかが揃う。また、中右左ベルAの当選時に、対応する操作態様以外の操作態様で操作された場合には、停止操作タイミングに応じて副小役の図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、副小役が入賞するか、いずれの役も構成しない図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、いずれの役も入賞しないハズレとなる。
中右左ベルBは、15枚のメダルの払出を伴う主小役として右上がりベルBが1枚のメダルの払出を伴う副小役とともに当選する役である。中右左ベルBの当選時に、対応する操作態様(中リール、右リール、左リールの停止操作順)で操作された場合には、右上がりベルBの組合せが入賞ラインLNに導出され、右上がりベルBが入賞する。右上がりベルBの入賞時には無効ラインLM4にベルa~cのいずれかが揃う。また、中右左ベルBの当選時に、対応する操作態様以外の操作態様で操作された場合には、停止操作タイミングに応じて副小役の図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、副小役が入賞するか、いずれの役も構成しない図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、いずれの役も入賞しないハズレとなる。
右左中ベルAは、15枚のメダルの払出を伴う主小役として下段ベルAが1枚のメダルの払出を伴う副小役とともに当選する役である。右左中ベルAの当選時に、対応する操作態様(右リール、左リール、中リールの停止操作順)で操作された場合には、下段ベルAの組合せが入賞ラインLNに導出され、下段ベルAが入賞する。下段ベルAの入賞時には無効ラインLM2にベルa~cのいずれかが揃う。また、右左中ベルAの当選時に、対応する操作態様以外の操作態様で操作された場合には、停止操作タイミングに応じて副小役の図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、副小役が入賞するか、いずれの役も構成しない図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、いずれの役も入賞しないハズレとなる。
右左中ベルBは、15枚のメダルの払出を伴う主小役として下段ベルBが1枚のメダルの払出を伴う副小役とともに当選する役である。右左中ベルBの当選時に、対応する操作態様(右リール、左リール、中リールの停止操作順)で操作された場合には、下段ベルBの組合せが入賞ラインLNに導出され、下段ベルBが入賞する。下段ベルBの入賞時には無効ラインLM2にベルa~cのいずれかが揃う。また、右左中ベルBの当選時に、対応する操作態様以外の操作態様で操作された場合には、停止操作タイミングに応じて副小役の図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、副小役が入賞するか、いずれの役も構成しない図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、いずれの役も入賞しないハズレとなる。
右中左ベルAは、15枚のメダルの払出を伴う主小役として小山ベルAが1枚のメダルの払出を伴う副小役とともに当選する役である。右中左ベルAの当選時に、対応する操作態様(右リール、中リール、左リールの停止操作順)で操作された場合には、小山ベルAの組合せが入賞ラインLNに導出され、小山ベルAが入賞する。小山ベルAの入賞時には無効ラインLM6にベルa~cのいずれかが揃う。また、右中左ベルAの当選時に、対応する操作態様以外の操作態様で操作された場合には、停止操作タイミングに応じて副小役の図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、副小役が入賞するか、いずれの役も構成しない図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、いずれの役も入賞しないハズレとなる。
右中左ベルBは、15枚のメダルの払出を伴う主小役として小山ベルBが1枚のメダルの払出を伴う副小役とともに当選する役である。右中左ベルBの当選時に、対応する操作態様(右リール、中リール、左リールの停止操作順)で操作された場合には、小山ベルBの組合せが入賞ラインLNに導出され、小山ベルBが入賞する。小山ベルBの入賞時には無効ラインLM6にベルa~cのいずれかが揃う。また、右中左ベルBの当選時に、対応する操作態様以外の操作態様で操作された場合には、停止操作タイミングに応じて副小役の図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、副小役が入賞するか、いずれの役も構成しない図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、いずれの役も入賞しないハズレとなる。
尚、ナビ小役を構成する主小役のうち中段ベルA、Bは、いずれも入賞ラインLNにベルa~cのいずれかが揃うが、入賞ラインLNに揃う図柄組合せが異なる。また、ナビ小役を構成する主小役のうち上段ベルA、Bは、いずれも無効ラインLM1にベルa~cのいずれかが揃うが、入賞ラインLNに揃う図柄組合せが異なる。また、ナビ小役を構成する主小役のうち、下段ベルA、Bは、いずれも無効ラインLM2にベルa~cのいずれかが揃うが、入賞ラインLNに揃う図柄組合せが異なる。また、ナビ小役を構成する主小役のうち、右下がりベルA、Bは、いずれも無効ラインLM3にベルa~cのいずれかが揃うが、入賞ラインLNに揃う図柄組合せが異なる。また、ナビ小役を構成する主小役のうち右上がりベルA、Bは、いずれも無効ラインLM4にベルa~cのいずれかが揃うが、入賞ラインLNに揃う図柄組合せが異なる。また、ナビ小役を構成する主小役のうち小山ベルA、Bは、いずれも無効ラインLM6にベルa~cのいずれかが揃うが、入賞ラインLNに揃う図柄組合せが異なる。
左特定小役は、15枚のメダルの払出を伴う特定小役Aが1枚のメダルの払出を伴う1枚とともに当選する役である。左特定小役の当選時に、第1停止リールが左リールとなる操作態様(左リール、中リール、右リールの停止操作順、左リール、右リール、中リールの停止操作順)で操作された場合には、1枚の図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、1枚が入賞する。左特定小役の当選時に、第1停止リールが中リールまたは右リールとなる操作態様(中リール、左リール、右リールの停止操作順、中リール、右リール、左リールの停止操作順、右リール、左リール、中リールの停止操作順、右リール、中リール、左リールの停止操作順)で操作された場合には、特定小役Aの図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、特定小役Aが入賞する。
中特定小役は、15枚のメダルの払出を伴う特定小役Bと1枚のメダルの払出を伴う1枚とともに当選する役である。中特定小役の当選時に、第1停止リールが中リールとなる操作態様(中リール、左リール、右リールの停止操作順、中リール、右リール、左リールの停止操作順)で操作された場合には、1枚の図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、1枚が入賞する。中特定小役の当選時に、第1停止リールが左リールまたは右リールとなる操作態様(左リール、中リール、右リールの停止操作順、左リール、右リール、中リールの停止操作順、右リール、左リール、中リールの停止操作順、右リール、中リール、左リールの停止操作順)で操作された場合には、特定小役Bの図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、特定小役Bが入賞する。
右特定小役は、15枚のメダルの払出を伴う特定小役Cと1枚のメダルの払出を伴う1枚とともに当選する役である。右特定小役の当選時に、第1停止リールが右リールとなる操作態様(右リール、左リール、中リールの停止操作順、右リール、中リール、左リールの停止操作順)で操作された場合には、1枚の図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、1枚が入賞する。右特定小役の当選時に、第1停止リールが左リールまたは中リールとなる操作態様(左リール、中リール、右リールの停止操作順、左リール、右リール、中リールの停止操作順、中リール、左リール、右リールの停止操作順、中リール、右リール、左リールの停止操作順)で操作された場合に、特定小役Cの図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、特定小役Cが入賞する。特定小役A、B、Cは、いずれも15枚のメダルの払出を伴う小役であるが、入賞ラインLNに揃う図柄組合せが異なる。
複合小役1は、ナビ小役を構成する全ての主小役、すなわち上段ベルA、B、中段ベルA、B、下段ベルA、B、右下がりベルA、B、右上がりベルA、B、小山ベルA、B、特定小役A、B、Cが同時当選する役である。複合小役1の当選時には、停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、必ず15枚のメダルの払出を伴う中段ベルA、Bのいずれかの図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、中段ベルA、Bのいずれかが入賞する。
複合小役2は、ナビ小役を構成する全ての副小役と1枚と3枚が当選する役である。複合小役2の当選時には、停止操作順、停止操作タイミングに関わらず、必ず1枚のメダルの払出を伴う1枚の図柄組合せが入賞ラインLNに導出され、1枚が入賞する。
[ナビ小役、特定小役、複合小役に関連する制御について]
メイン制御部41は、内部抽選の後、内部抽選の結果を特定可能な内部当選コマンドをサブ制御部91に対して送信し、サブ制御部91は、内部当選コマンドから特定される内部抽選の結果に応じて演出内容を決定し、決定した演出内容に従って演出を実行する。
メイン制御部41は、図6に示すように、内部抽選においてナビ小役が当選した場合に、ナビ報知を行う場合にも、ナビ報知を行わない場合にも、ナビ小役の種類、対応する操作態様に関わらず、全てのナビ小役に共通の当選番号8を示す内部当選コマンド、すなわちナビ小役が当選したことを特定可能となるが、対応する操作態様を特定不能な内部当選コマンドをサブ制御部91に対して送信する。
また、メイン制御部41は、図6に示すように、左中右ベルA、左中右ベルBのいずれかが当選してナビ報知を行う場合には、遊技補助表示器12にナビ番号「1」を表示させることで、左リール、中リール、右リールの停止操作順(左中右)での停止操作、すなわち主小役を入賞させる操作態様での停止操作を促すナビ報知を行う。
また、図6に示すように、左右中ベルA、左右中ベルBのいずれかが当選してナビ報知を行う場合には、遊技補助表示器12にナビ番号「2」を表示させることで、左リール、右リール、中リールの停止操作順(左右中)での停止操作、すなわち主小役を入賞させる操作態様での停止操作を促すナビ報知を行う。
また、図6に示すように、中左右ベルA、中左右ベルBのいずれかが当選してナビ報知を行う場合には、遊技補助表示器12にナビ番号「3」を表示させることで、中リール、左リール、右リールの停止操作順(中左右)での停止操作、すなわち主小役を入賞させる操作態様での停止操作を促すナビ報知を行う。
また、図6に示すように、中右左ベルA、中右左ベルBのいずれかが当選してナビ報知を行う場合には、遊技補助表示器12にナビ番号「4」を表示させることで、中リール、右リール、左リールの停止操作順(中右左)での停止操作、すなわち主小役を入賞させる操作態様での停止操作を促すナビ報知を行う。
また、図6に示すように、右左中ベルA、右左中ベルBのいずれかが当選してナビ報知を行う場合には、遊技補助表示器12にナビ番号「5」を表示させることで、右リール、左リール、中リールの停止操作順(右左中)での停止操作、すなわち主小役を入賞させる操作態様での停止操作を促すナビ報知を行う。
また、図6に示すように、右中左ベルA、右中左ベルBのいずれかが当選してナビ報知を行う場合には、遊技補助表示器12にナビ番号「6」を表示させることで、右リール、中リール、左リールの停止操作順(右中左)での停止操作、すなわち主小役を入賞させる操作態様での停止操作を促すナビ報知を行う。
このように、ナビ小役の種類が異なっても主小役を入賞させる操作態様が共通するナビ小役が当選した場合には、共通のナビ報知を行う。
また、メイン制御部41は、ナビ小役の当選時にナビ報知を行わない場合には、内部当選コマンドを送信した後、ナビ小役に対応する操作態様が特定されないナビ番号「0」を特定可能なナビコマンドを送信する一方で、図6に示すように、左中右ベルA、左中右ベルBのいずれが当選してナビ報知を行う場合には、対応する停止操作順が左中右であることを示すナビ番号「1」を特定可能なナビコマンドをサブ制御部91に対して送信し、左右中ベルA、左右中ベルBのいずれが当選してナビ報知を行う場合には、対応する停止操作順が左右中であることを示すナビ番号「2」を特定可能なナビコマンドをサブ制御部91に対して送信し、中左右ベルA、中左右ベルBのいずれが当選してナビ報知を行う場合には、対応する停止操作順が中左右であることを示すナビ番号「3」を特定可能なナビコマンドをサブ制御部91に対して送信し、中右左ベルA、中右左ベルBのいずれが当選してナビ報知を行う場合には、対応する停止操作順が中右左であることを示すナビ番号「4」を特定可能なナビコマンドをサブ制御部91に対して送信し、右左中ベルA、右左中ベルBのいずれが当選してナビ報知を行う場合には、対応する停止操作順が右左中であることを示す「ナビ番号5」を特定可能なナビコマンドをサブ制御部91に対して送信し、右中左ベルA、右中左ベルBのいずれが当選してナビ報知を行う場合には、対応する操作態様が右中左であることを示すナビ番号「6」を特定可能なナビコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
このように、ナビ小役の種類が異なっても同じ停止操作順が対応するナビ小役が当選した場合には、共通のナビコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
メイン制御部41は、図6に示すように、内部抽選において特定小役のいずれかが当選した場合に、ナビ報知を行う場合にも、ナビ報知を行わない場合にも、特定小役の種類に関わらず、全ての特定小役に共通の当選番号20を示す内部当選コマンド、すなわち特定小役が当選したことを特定可能となるが、特定小役の種類、1枚を入賞させる操作態様及び特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる操作態様を特定不能な内部当選コマンドをサブ制御部91に対して送信する。
また、メイン制御部41は、図6に示すように、後述する通常状態及び前兆状態において左特定小役が当選してナビ報知を行う場合には、遊技補助表示器12にナビ番号「7」を表示させることで、左リールを第1停止させること、すなわち1枚を入賞させる操作態様での停止操作を促すナビ報知を行い、後述するCZ状態及びAT状態において左特定小役が当選してナビ報知を行う場合には、遊技補助表示器12にナビ番号「3」を表示させることで、中リール、左リール、右リールの停止操作順(中左右)での停止操作、すなわち特定小役Aを入賞させる複数種類の操作態様のうちの一の種類の操作態様での停止操作を促すナビ報知を行う。
また、メイン制御部41は、図6に示すように、後述する通常状態及び前兆状態において中特定小役が当選してナビ報知を行う場合には、遊技補助表示器12にナビ番号「8」を表示させることで、中リールを第1停止させること、すなわち1枚を入賞させる操作態様での停止操作を促すナビ報知を行い、後述するCZ状態及びAT状態において中特定小役が当選してナビ報知を行う場合には、遊技補助表示器12にナビ番号「5」を表示させることで、右リール、左リール、中リールの停止操作順(右左中)での停止操作、すなわち特定小役Bを入賞させる複数種類の操作態様のうちの一の種類の操作態様での停止操作を促すナビ報知を行う。
また、メイン制御部41は、図6に示すように、後述する通常状態及び前兆状態において右特定小役が当選してナビ報知を行う場合には、遊技補助表示器12にナビ番号「9」を表示させることで、右リールを第1停止させること、すなわち1枚を入賞させる操作態様での停止操作を促すナビ報知を行い、後述するCZ状態及びAT状態において右特定小役が当選してナビ報知を行う場合には、遊技補助表示器12にナビ番号「1」を表示させることで、左リール、中リール、右リールの停止操作順(左中右)での停止操作、すなわち特定小役Cを入賞させる複数種類の操作態様のうちの一の種類の操作態様での停止操作を促すナビ報知を行う。
このように、左特定小役が当選した場合に、特定小役Aを入賞させる停止操作順は、中左右ベルA、Bが当選した場合に、主小役を入賞させる停止操作順を含むものであり、CZ状態及びAT状態において左特定小役が当選して特定小役Aを入賞させる操作態様を報知する場合にも、CZ状態及びAT状態において中左右ベルA、Bが当選して主小役を入賞させる操作態様を報知する場合にも、共通のナビ報知を行う。また、中特定小役が当選した場合に、特定小役Bを入賞させる停止操作順は、右左中ベルA、Bが当選した場合に、主小役を入賞させる停止操作順を含むものであり、CZ状態及びAT状態において中特定小役が当選して特定小役Bを入賞させる操作態様を報知する場合にも、CZ状態及びAT状態において右左中ベルA、Bが当選して主小役を入賞させる操作態様を報知する場合にも、共通のナビ報知を行う。また、右特定小役が当選した場合に、特定小役Cを入賞させる停止操作順は、左中右ベルA、Bが当選した場合に、主小役を入賞させる停止操作順を含むものであり、CZ状態及びAT状態において右特定小役が当選して特定小役Cを入賞させる操作態様を報知する場合にも、CZ状態及びAT状態において左中右ベルA、Bが当選して主小役を入賞させる操作態様を報知する場合にも、共通のナビ報知を行う。
メイン制御部41は、特定小役のいずれかの当選時にナビ報知を行わない場合には、内部当選コマンドを送信した後、いずれが当選したかが特定されないナビ番号「0」を特定可能なナビコマンドを送信する一方で、図6に示すように、後述する通常状態及び前兆状態において、左特定小役が当選してナビ報知を行う場合には、対応する停止操作順が左リールを第1停止させることであることを示すナビ番号「7」を特定可能なナビコマンドをサブ制御部91に対して送信し、中特定小役が当選してナビ報知を行う場合には、対応する停止操作順が中リールを第1停止させることであることを示すナビ番号「8」を特定可能なナビコマンドをサブ制御部91に対して送信し、右特定小役が当選してナビ報知を行う場合には、対応する停止操作順が右リールを第1停止させることであることを示すナビ番号「9」を特定可能なナビコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
また、後述するCZ状態及びAT状態において、左特定小役が当選してナビ報知を行う場合には、対応する停止操作順が中左右であることを示すナビ番号「3」を特定可能なナビコマンドをサブ制御部91に対して送信し、中特定小役が当選してナビ報知を行う場合には、対応する停止操作順が右左中であることを示すナビ番号「5」を特定可能なナビコマンドをサブ制御部91に対して送信し、右特定小役が当選してナビ報知を行う場合には、対応する停止操作順が左中右であることを示すナビ番号「1」を特定可能なナビコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
このように、CZ状態及びAT状態において左特定小役が当選して特定小役Aを入賞させる操作態様を報知する場合にも、CZ状態及びAT状態において中左右ベルA、Bが当選して主小役を入賞させる操作態様を報知する場合にも、共通のナビコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、CZ状態及びAT状態において中特定小役が当選して特定小役Bを入賞させる操作態様を報知する場合にも、CZ状態及びAT状態において右左中ベルA、Bが当選して主小役を入賞させる操作態様を報知する場合にも、共通のナビコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、CZ状態及びAT状態において右特定小役が当選して特定小役Cを入賞させる操作態様を報知する場合にも、CZ状態及びAT状態において左中右ベルA、Bが当選して主小役を入賞させる操作態様を報知する場合にも、共通のナビコマンドをサブ制御部91に対して送信する。
[ナビ小役、特定小役、複合小役を構成する小役の当選確率について]
本実施例では、図7に示すように、通常遊技状態(非内部中・内部中)において、上段ベルAが当選する左中右ベルAの当選確率、上段ベルBが当選する左中右ベルBの当選確率、右下がりベルAが当選する左右中ベルAの当選確率、右下がりベルBが当選する左右中ベルBの当選確率、中段ベルAが当選する中左右ベルAの当選確率、中段ベルBが当選する中左右ベルBの当選確率、右上がりベルAが当選する中右左ベルAの当選確率、右上がりベルBが当選する中右左ベルBの当選確率、下段ベルAが当選する右左中ベルAの当選確率、下段ベルBが当選する右左中ベルBの当選確率、小山ベルAが当選する右中左ベルAの当選確率、小山ベルBが当選する右中左ベルBの当選確率は、いずれも4000/65536であり、特定小役Aが当選する左特定小役の当選確率、特定小役Bが当選する中特定小役の当選確率、特定小役Cが当選する中特定小役の当選確率は、いずれも1345/65536である。
また、特別遊技状態において、全ての主小役、すなわち上段ベルA、B、中段ベルA、B、下段ベルA、B、右下がりベルA、B、右上がりベルA、B、小山ベルA、Bと、特定小役A、B、Cと、が当選する複合小役1の当選確率は、4001/65536であり、通常遊技状態(非内部中・内部中)における主小役それぞれの当選確率(4000/65536)よりも高く設定されている。
加えて、通常遊技状態(非内部中・内部中)において主小役のいずれかが当選する確率(48000/65536)よりも、特別遊技状態における主小役の当選確率(4001/65536)の方が低く設定されている。すなわち通常遊技状態(非内部中・内部中)における主小役それぞれの当選確率は、特別遊技状態における主小役の当選確率よりも低く設定されているが、通常遊技状態(非内部中・内部中)においていずれかの主小役が当選する確率よりも、特別遊技状態において主小役が当選する確率が低く設定されている。
このことから、例えば同じ操作態様に対応するナビ小役において当選する主小役が1種類の場合であると、通常遊技状態(非内部中・内部中)における主小役それぞれの当選確率が高くなり、それ以上に特別遊技状態における主小役の当選確率を高く設定すると、特別遊技状態における主小役の当選確率が相対的に高くなってしまうこととなるが、本実施例では、通常遊技状態(非内部中・内部中)における主小役それぞれの当選確率よりも、特別遊技状態における主小役の当選確率を高く設定する構成において、同じ操作態様に対応するナビ小役において当選する主小役をそれぞれ複数種類(本実施例では2種類)とすることで、通常遊技状態(非内部中・内部中)における主小役それぞれの当選確率が下がるため、その分特別遊技状態における主小役の当選確率を下げることが可能となる。
また、通常遊技状態(非内部中・内部中)において特定小役A、B、Cが当選する確率は、それぞれ1345/65536であり、通常遊技状態(非内部中・内部中)における主小役それぞれの当選確率(4000/65536)よりも低く設定されている。このため、2/3の確率で15枚のメダルを獲得できる左、中、右特定小役の当選確率が過度に高まってしまうことがない。
また、特別遊技状態において全ての主小役と、特定小役A、B、Cと、が当選する複合小役1の当選確率は、4001/65536であり、通常遊技状態(非内部中・内部中)における主小役それぞれの当選確率(4000/65536)よりも高く、通常遊技状態(非内部中・内部中)における特定小役A、B、Cそれぞれの当選確率(1345/65536)よりも高く設定されている。
加えて、通常遊技状態(非内部中・内部中)において主小役、特定小役A、B、Cのいずれかが当選する確率(52035/65536)よりも、特別遊技状態における主小役の当選確率(4001/65536)、特別遊技状態における特定小役A、B、Cの当選確率(4001/65536)の方が低く設定されている。すなわち通常遊技状態(非内部中・内部中)における主小役、特定小役A、B、Cそれぞれの当選確率は、特別遊技状態における主小役、特定小役A、B、Cが当選する確率よりも低く設定されているが、通常遊技状態(非内部中・内部中)においていずれかの主小役、特定小役A、B、Cが当選する確率よりも、特別遊技状態において主小役、特定小役A、B、Cが当選する確率が低く設定されている。
また、特定小役が1種類の場合であると、通常遊技状態(非内部中・内部中)における特定小役の当選確率が高くなり、それ以上に特別遊技状態における特定小役や主小役の当選確率を高く設定すると、特別遊技状態における特定小役や主小役の当選確率が相対的に高くなってしまうこととなるが、本実施例では、通常遊技状態(非内部中・内部中)における特定小役の当選確率よりも、特別遊技状態における特定小役及び主小役の当選確率を高く設定する構成において、特定小役を複数種類(本実施例では3種類)とすることで、通常遊技状態(非内部中・内部中)において特定小役A、B、Cの個々の当選確率が下がるため、その分特別遊技状態における特定小役A、B、Cや主小役の当選確率を下げることが可能となる。
[遊技区間について]
メイン制御部41は、図9に示すように、遊技区間として通常区間及び有利区間のいずれかに制御することが可能である。
通常区間は、ナビ報知が行われることのない遊技区間であり、有利区間が終了された後、次ゲームが開始されることで開始される。その後、通常区間は、特別遊技状態以外の遊技状態に制御されているゲームにおいて内部抽選にて有利区間移行役が当選したゲームにおいて終了される。通常区間では、区間表示LED19は、常に消灯状態に制御される。
有利区間は、ナビ報知が行われることのある遊技区間であり、ナビ報知が実行され得ることで通常区間に比較して遊技者にとって有利な遊技区間である。有利区間は、通常区間のゲームにおいて特別遊技状態以外の遊技状態に制御されているゲームにおいて内部抽選にて有利区間移行役が当選することで有利区間に移行させる旨が決定され、次ゲームが開始されることで開始される。その後、有利区間の終了条件(後述の終了条件1~3)が成立することで終了される。メイン制御部41は、有利区間の開始時に区間表示LED19を点灯させることで、有利区間中である旨を認識させることが可能となる。その後、メイン制御部41は、有利区間が終了するときに区間表示LED19を消灯し、区間表示を終了するようになっている。
尚、本実施例では、メイン制御部41が、有利区間が開始するゲームの開始時に区間表示LED19を点灯することで、有利区間に制御されている旨の報知を開始する構成であるが、有利区間の開始後、最初にナビ報知が行われることでメダルの払出率(払出枚数/賭数)が100%を超え得るゲームの開始時に、区間表示LED19を点灯することで、有利区間に制御されている旨の報知を開始する構成としても良い。
有利区間では、所定の報知条件が成立すること(本実施例では、有利区間に制御されており、内部抽選にてナビ対象役、特定小役が当選すること)で、ナビ報知を行うことが可能とされ、ナビ報知が行われることで遊技者にとって有利なストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様が報知される。
メイン制御部41は、有利区間に制御しているときに、内部抽選にてナビ対象役が当選すると、ナビ報知の制御(遊技補助表示器12にナビ番号を表示させる制御、ナビ番号を特定可能なナビコマンドを送信する制御等)を行って、遊技者にとって有利となるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作態様を報知することが可能であり、有利区間は、通常区間に比較して遊技者にとって有利な遊技区間となる。
有利区間の終了条件には、有利区間におけるゲーム数(有利区間ゲーム数)が上限ゲーム数として定められた第1規定数(本実施例では、1500ゲーム)に到達することで成立する終了条件1、有利区間においてメダルの増減枚数が減少傾向から増加傾向に変化してからのメダルの純増枚数が上限枚数として定められた第2規定数(本実施例では、2400)を超えることで成立する終了条件2、予め定められた任意条件(本実施例では、AT状態に移行せずにCZ状態が終了した時点での有利区間残りゲーム数が500G未満であること、AT状態の終了条件が成立すること)が成立することで成立する終了条件3が含まれ、終了条件1~3のうち少なくとも一の条件が成立することで有利区間は終了される。
尚、本実施例では、遊技区間が通常区間に制御されているときに、予め定められた有利区間移行役が当選することで、遊技区間を有利区間へ移行させる構成であるが、遊技区間が通常区間に制御されているときに、内部抽選にて有利区間移行抽選対象役が当選することで、有利区間移行抽選を行い、当該有利区間移行抽選にて当選することで、遊技区間を有利区間へ移行させる構成でも良い。
[設定変更に伴う初期化について]
次に、設定変更に伴う遊技状態及び遊技区間の初期化について説明する。メイン制御部41は、設定変更状態に移行することに伴い、RAM41cに記憶された領域の一部を初期化する。この際、遊技状態に関する情報、遊技区間に関する情報が初期化される。
遊技状態に関する情報は、遊技状態を示す遊技状態フラグ及びBBの当選フラグを含み、設定変更状態に移行することに伴い遊技状態に関する情報が初期化されることで、設定変更状態に移行する前の遊技状態が通常遊技状態(非内部中)、通常遊技状態(内部中)、または特別遊技状態のいずれの遊技状態であっても、遊技状態フラグ及びBBの当選フラグが初期化されて、通常遊技状態(非内部中)に制御されることとなる。
また、遊技区間に関する情報は、有利区間を示す有利区間中フラグを含み、設定変更状態に移行することに伴い遊技区間に関する情報が初期化されることで、設定変更状態に移行する前の遊技区間が通常区間であっても有利区間であっても、有利区間中フラグが初期化されて、通常区間に制御されることとなる。
また、遊技区間に関する情報は、AT状態に関連する情報(後述する有利区間状態に関連する情報等)を含み、設定変更状態に移行することに伴い遊技区間に関する情報が初期化されることで、設定変更状態に移行する前の遊技区間が通常区間であっても有利区間であっても、AT状態に関連する情報が初期化され、それ以前のAT状態に関連する情報が引き継がれないようになっている。
[メイン処理について]
メイン制御部41が行うメイン処理の制御内容について、図8に基づいて説明する。尚、メイン処理は、一単位の遊技毎に繰り返し実行される。そして、メイン処理の一周期がゲームの一単位に相当している。
図8に示すように、メイン制御部41は、まず、遊技開始待ち処理(Sa1)を行って、前の1遊技の制御の終了後から次の1ゲームを開始させるまでの処理を行う。遊技開始待ち処理では、メダルの投入等に応じて賭数を設定する処理を行い、規定数の賭数が設定された状態でスタートスイッチ7の操作が検出されることで、次の1ゲームを開始させる処理を行う。
次いで、ゲームが開始すると、入賞の発生を許容するか否かを決定(内部抽選)するための内部抽選処理(Sa2)を行う。内部抽選処理では、スロットマシン1において予め設定された設定値(1~6)やスタートスイッチ7の検出によるゲームの開始と同時に取得された内部抽選用の乱数値に基づいて、入賞の発生を許容するか否か(すなわち、表示結果の導出を許容するか否か)を決定する内部抽選を行う。そして、内部抽選での当選結果が特定可能となるように当選した役に対応する当選番号(ハズレの場合は0)をRAM41cの所定領域に記憶させる。
次いで、当選番号を有利区間移行用フラグに変換する有利区間移行用フラグ生成処理(Sa3)、当選番号を抽選用フラグに変換する抽選用フラグ生成処理(Sa4)を行う。有利区間移行用フラグ生成処理では、有利区間移行用フラグ変換テーブルを用いて当選番号に対応する有利区間移行用フラグの値を取得し、RAM41cの所定領域に記憶させる。また、抽選用フラグ生成処理では、抽選用フラグ変換テーブルを用いて当選番号に対応する抽選用フラグ1~3の値を取得し、RAM41cの所定領域にそれぞれ記憶させる。
次いで、遊技を開始したタイミングにおいて遊技区間に関連する処理及びナビ報知に関連する処理を行う遊技開始時出玉制御処理(Sa5)を行う。遊技区間に関連する処理では、通常区間において有利区間移行役が当選した場合に有利区間に移行させる処理を行い、ナビ報知に関連する処理では、有利区間において後述する通常状態からCZ状態への移行、CZ状態からAT状態への移行、AT状態の管理に関連する処理を行う。特に、有利区間においては、内部抽選の結果及び有利区間状態に応じて後述する第1AT抽選、モード抽選、通常ゲーム数抽選、第3AT抽選、第2上乗せ抽選、第3上乗せ抽選を行う。
次いで、遊技開始時コマンド送信処理(Sa6)を行って、1ゲームが開始された旨を特定可能であり、1ゲームの開始時点における各種の制御状態を特定可能な複数のコマンドを含む制御状態コマンド群をコマンドキューに設定して、サブ制御部91に対して順次送信させる。
次いで、遊技開始時コマンド送信処理の後、所定期間にわたり遊技の進行を遅延させるフリーズ状態に関する制御を行うフリーズ処理(Sa7)を行う。フリーズ処理では、スタートスイッチ7が操作されてゲームが開始されるときにフリーズ状態に制御する旨が決定されているか否かを判定し、フリーズ状態に制御する旨が決定されていると判定した場合には、遊技の進行を所定期間にわたり遅延させる。また、フリーズ状態においてリールを変動させるリール演出を行う場合には、リール演出の種類に応じた変動態様でリールを変動させる処理を行う。
次いで、フリーズ処理が終了した後、予め定められたリールの回転開始時の設定を行う遊技開始時設定処理(Sa8)を行う。遊技開始時設定処理では、遊技の開始に伴うリールの回転開始処理を行い、定速回転に向けてリールの回転を開始させる。
次いで、遊技開始時設定処理の後、所定の出力ポートから呼出ランプやホールコンピュータ、試験装置等の外部機器に対して回転開始時の外部出力信号(ゲームに使用されたメダル数を示すメダルIN信号等)を出力する回転開始時外部信号処理(Sa9)を行う。
次いで、回転開始時外部信号処理の後、リールの停止制御を行うリール停止処理(Sa10)を行う。リール停止処理では、ナビ報知を行う場合には、遊技補助表示器12にて当選番号に応じた操作態様を報知させる。また、回転中の全てのリールが定速回転で回転されている場合には、回転中のリールの停止操作の受付を有効化し、遊技者によるリールの停止操作が行われるまで待機する。そして、停止操作が有効化されているリールについて有効な停止操作が検出されることで、有効な停止操作が行われたリールについてリールを停止させるリール停止制御を行う。このようなリール停止制御を、回転中のリールについて繰り返し行って、全てのリールの回転を停止させることで、リール停止処理を終了させる。
次いで、リール停止処理の後、入賞検索処理(Sa11)を行う。入賞検索処理では、リール2L、2C、2Rに停止している図柄組合せに基づいて入賞図柄組合せを検索し、入賞の有無を示す入賞フラグや当該入賞に伴って付与されるメダルの払出枚数をRAM41cの所定領域に設定する。
次いで、入賞検索処理の後、遊技機情報表示器50に表示される遊技機情報を算出する際に用いられる遊技履歴を集計する遊技機情報計算処理(Sa12)を行う。遊技機情報は、遊技機が出荷されてからの役物払出比率(遊技機が出荷されてからの役物遊技におけるメダルの総払出枚数/遊技機が出荷されてからのメダルの総払出枚数)、所定期間(過去6000ゲーム間)における役物払出比率(所定期間における役物遊技におけるメダルの総払出枚数/所定期間におけるメダルの総払出枚数)、遊技機が出荷されてからの連続役物払出比率(遊技機が出荷されてからの特別遊技状態におけるメダルの総払出枚数/遊技機が出荷されてからのメダルの総払出枚数)、所定期間(過去6000ゲーム間)における連続役物払出比率(所定期間における特別遊技状態におけるメダルの総払出枚数/所定期間におけるメダルの総払出枚数)、遊技機が出荷されてからの指示込役物払出比率(遊技機が出荷されてからのナビ報知が行われたゲームにおけるメダルの総払出枚数/遊技機が出荷されてからのメダルの総払出枚数)、所定期間(過去6000ゲーム間)における指示込役物払出比率(所定期間におけるナビ報知が行われたゲームにおけるメダルの総払出枚数/所定期間におけるメダルの総払出枚数)、遊技機が出荷されてからのメダルの払出率(遊技機が出荷されてからのメダルの総払出枚数/遊技機が出荷されてからのメダルの総使用枚数)、所定期間におけるメダルの払出率(所定期間におけるメダルの総払出枚数/所定期間におけるメダルの総使用枚数)等を含み、遊技機情報計算処理では、遊技機情報の計算に用いられる遊技履歴が集計され、集計結果に基づいて遊技機情報が算出される。
次いで、特別遊技状態終了チェック処理(Sa13)を行う。特別遊技状態終了チェック処理では、特別遊技状態に制御されている場合に、終了条件が成立したか否かを判定する。次いで、遊技状態設定処理(Sa14)を行う。遊技状態設定処理では、入賞検索処理により設定された入賞データや特別遊技状態終了チェック処理の結果に基づいて次ゲームの遊技状態を設定する。
次いで、遊技を終了したタイミングにおいて遊技区間に関連する処理及びナビ報知に関連する処理を行う遊技終了時出玉制御処理(Sa15)を行う。遊技区間に関連する処理では、有利区間において有利区間の終了条件が成立した場合に通常区間に移行させる処理を行い、ナビ報知に関連する処理では、有利区間において後述する通常状態からCZ状態への移行、CZ状態からAT状態への移行、CZ状態またはAT状態から通常状態への移行、AT状態の管理に関連する処理を行う。特に、有利区間においては、内部抽選の結果及び有利区間状態に応じて後述する通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選を行う。
次いで、遊技終了時コマンド送信処理(Sa16)を行って、1ゲームの終了時点における各種の制御状態を特定可能な複数のコマンドを含む制御状態コマンド群をコマンドキューに設定して、サブ制御部91に対して順次送信させる。
次いで、遊技終了時コマンド送信処理の後、当該ゲームの結果として発生した入賞に応じた枚数のメダルを付与する払出処理を行う(Sa17)。払出処理では、発生した入賞に応じて、入賞毎に予め定められた所定枚数のメダルを遊技者に対して付与して、付与するメダル枚数分をクレジットに加算し、クレジットが上限数(本実施例では、50)に達した場合には、クレジットに加算されなかった分のメダルをメダル払出口9から払い出す。
次いで、払出処理の後、所定の出力ポートから呼出ランプやホールコンピュータ、試験装置等の外部機器に対して遊技終了時の外部出力信号(付与されたメダル数を示すメダルOUT信号等)を出力する遊技終了時外部信号処理(Sa18)を行う。
次いで、遊技終了時設定処理を行う(Sa19)。遊技終了時設定処理では、再遊技役の図柄組合せがリール2L、2C、2Rに停止しているか否かを判定し、再遊技役の図柄組合せが停止している場合には、次ゲームにおいて再遊技を行うための賭数を設定する処理や、再遊技中フラグをRAM41cの所定領域に設定する処理、リプレイ中LED20をON状態(点灯状態)に制御する処理等を行う。
次いで、有利区間終了処理を行う(Sa20)。有利区間終了処理では、有利区間を終了させる旨を示す有利区間終了フラグがRAM41cの所定領域に設定されているか否かを判定し、有利区間終了フラグが設定されていると判定した場合には、RAM41cの記憶領域のうち有利区間の制御に関連するデータが記憶されている所定領域を初期化して有利区間を終了させる有利区間データ初期化処理を行う。これにより区間表示LED19が点灯状態である場合には、消灯状態となる。
次いで、有利区間終了処理の後、初期化処理(Sa21)を行う。初期化処理では、当該ゲームにおいて初期化するRAM41cの領域を設定し、設定した領域に格納されているデータを初期化する。そして、初期化処理の後、Sa1の処理に戻る。
その後、Sa1~Sa21の処理を繰り返し行う。メイン処理が一巡することで、一単位の遊技の制御に関する処理が終了することとなり、一単位のゲーム毎にメイン処理が繰り返し実行されることとなる。
[通常区間~AT状態までの流れについて]
次に、メイン制御部41が通常区間からAT状態に制御するまでの流れについて、図9に基づいて説明する。
メイン制御部41は、通常区間内で行われたゲームにおいて、有利区間移行役が内部抽選で当選した場合に、次ゲームから有利区間に移行させる。有利区間においては、通常状態、前兆状態、CZ(チャンスゾーン)状態、AT状態を含む複数種類の有利区間状態に制御される。
通常状態は、ナビ小役の当選時にナビ報知は行われず、特定小役当選時に1枚を入賞させる操作態様が報知されるナビ報知が行われる状態であり、相対的に遊技者にとって不利な状態である。前兆状態は、通常状態の終了後に移行し、ナビ小役の当選時にナビ報知は行われず、特定小役当選時に1枚を入賞させる操作態様が報知されるナビ報知が行われる状態であるが、その後、20ゲーム以内に必ずCZ状態に移行する状態であり、この点において通常状態よりも遊技者にとって有利な状態である。CZ状態は、前兆状態の終了後に移行し、ナビ小役当選時に主小役を入賞させる操作態様が報知されるナビ報知が行われ、特定小役当選時に特定小役A~Cを入賞させる操作態様が報知されるナビ報知が行われるとともに、AT状態に移行し得る状態であり、通常状態及び前兆状態よりも遊技者にとって有利な状態である。AT状態は、長期間にわたりナビ小役当選時に主小役を入賞させる操作態様が報知されるナビ報知が行われ、特定小役当選時に特定小役A~Cを入賞させる操作態様が報知されるナビ報知が行われる状態であり、有利区間において最も遊技者にとって有利な状態である。
メイン制御部41は、通常区間において有利区間移行役が当選し、有利区間に移行すると、第1AT抽選、モード抽選、通常ゲーム数抽選を行う。第1AT抽選では、通常状態、前兆状態及びCZ状態の終了後、AT状態に移行させるか否かが決定され、通常区間から有利区間に移行する場合には、約1/10の確率でAT状態への移行が当選する。モード抽選では、その後制御される通常状態のモードが決定される。通常ゲーム数抽選では、モード抽選にて決定されたモードに応じて複数のゲーム数から通常ゲーム数が決定される。
通常状態のモードは、モードA~Cの3種類である。モードAは、通常ゲーム数抽選で決定される通常ゲーム数の最大値が100ゲームであり、決定される通常ゲーム数の平均値が50ゲームとなっている。モードBは、通常ゲーム数抽選で決定される通常ゲーム数の最大値が200ゲームであり、決定される通常ゲーム数の平均値が150ゲームとなっている。モードCは、通常ゲーム数抽選で決定される通常ゲーム数の最大値が300ゲームであり、決定される通常ゲーム数の平均値が200ゲームとなっている。通常状態では、いずれのモードであっても、通常ゲーム数抽選にて決定された通常ゲーム数が0に到達した場合に、通常状態が終了して前兆状態に移行する。
メイン制御部41は、有利区間に移行すると、まず通常状態に制御する。メイン制御部41は、1ゲーム毎に、通常ゲーム数抽選で決定された通常ゲーム数を1減算する。
また、メイン制御部41は、1ゲーム毎に通常ゲーム数から1減算することに加え、通常ゲーム数短縮抽選で当選した値を通常ゲーム数から減算することがある。通常ゲーム数短縮抽選は、通常ゲーム数短縮抽選(大)、(中)、(小)の3種類がある。通常ゲーム数短縮抽選(大)は、通常状態における内部抽選において強チャンスリプレイA、Bが当選した場合に実行され、通常ゲーム数から減算する値を50~100から決定し、通常ゲーム数から減算する値の平均値は約75となっている。通常ゲーム数短縮抽選(中)は、通常状態における内部抽選において特定小役のいずれかが当選し、特定小役A、B、Cが入賞せずに1枚が入賞した場合、すなわち1枚を入賞させる停止操作順で操作された場合(以下では、特定小役A、B、Cの取りこぼしと呼ぶことがある。)に実行され、通常ゲーム数から減算する値を10~50から決定し、通常ゲーム数から減算する値の平均値は約35ゲームとなっている。通常ゲーム数短縮抽選(小)は、通常状態における内部抽選において弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合に実行され、通常ゲーム数から減算する値を1~15から決定し、通常ゲーム数から減算する値の平均値は約5ゲームとなっている。
メイン制御部41は、減算後の通常ゲーム数が0に到達したか否かを判定し、0に到達した場合には、通常状態を終了させて所定期間(本実施例では、10~20ゲーム)にわたり前兆状態に制御する。
前兆状態では、第2AT抽選や第1上乗せ抽選を実行することがある。第2AT抽選は、第1AT抽選及び第2AT抽選においてAT状態への移行が当選していない場合に、前兆状態及びCZ状態の終了後に、AT状態に移行させるか否かを決定する抽選であり、第2AT抽選(高)、(中)、(小)の3種類がある。第2AT抽選(高)は、前兆状態における内部抽選において強チャンスリプレイA、Bが当選した場合に実行され、約1/2の確率でAT状態への移行が当選するようになっている。第2AT抽選(中)は、前兆状態における内部抽選において特定小役のいずれかが当選し、特定小役A、B、Cが入賞されずに1枚が入賞された場合、すなわち特定小役A、B、Cを取りこぼした場合に実行され、約1/5の確率でAT状態への移行が当選するようになっている。第2AT抽選(小)は、前兆状態における内部抽選において弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合に実行され、約1/10の確率でAT状態への移行が当選するようになっている。
前兆状態における第1上乗せ抽選は、第1、第2AT抽選においてAT状態への移行が当選している場合に、前兆状態及びCZ状態の終了後に移行するAT状態に制御されるゲーム数を上乗せするか否かを決定する抽選であり、第1上乗せ抽選(高)、(中)、(低)の3種類がある。第1上乗せ抽選(高)は、前兆状態における内部抽選において強チャンスリプレイA、Bが当選した場合に実行され、約1/2の確率でAT状態に制御されるゲーム数が上乗せされるようになっている。第1上乗せ抽選(中)は、前兆状態における内部抽選において特定小役のいずれかが当選し、特定小役A、B、Cが入賞されずに1枚が入賞された場合、すなわち特定小役A、B、Cを取りこぼした場合に実行され、約1/5の確率でAT状態に制御されるゲーム数が上乗せされるようになっている。第1上乗せ抽選(低)は、前兆状態における内部抽選において弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合に実行され、約1/10の確率でAT状態に制御されるゲーム数が上乗せされるようになっている。
メイン制御部41は、所定期間が経過して前兆状態が終了すると、10ゲームに亘ってCZ状態に制御する。
CZ状態では、第3AT抽選や第2上乗せ抽選を実行することがある。第3AT抽選は、第1~第3AT抽選においてAT状態への移行が当選していない場合に、CZ状態の終了後に、AT状態に移行させるか否かを決定する抽選であり、第3AT抽選(確定)、(大)、(中)の3種類がある。第3AT抽選(確定)は、CZ状態における内部抽選において強チャンスリプレイA、Bが当選した場合に実行され、100%の確率でAT状態への移行が当選するようになっている。第3AT抽選(高)は、CZ状態における内部抽選において弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合に実行され、約1/2の確率でAT状態への移行が当選するようになっている。第3AT抽選(中)は、CZ状態における内部抽選において特定小役のいずれかが当選した場合に実行され、特定小役A、B、Cが入賞するか、1枚が入賞するか、に関わらず、約1/5の確率でAT状態への移行が当選するようになっている。
CZ状態における第2上乗せ抽選は、第1~第3AT抽選においてAT状態への移行が当選している場合に、CZ状態の終了後に移行するAT状態に制御されるゲーム数を上乗せするか否かを決定する抽選であり、第2上乗せ抽選(確定)、(高)、(中)の3種類がある。第2上乗せ抽選(確定)は、CZ状態における内部抽選において強チャンスリプレイA、Bが当選した場合に実行され、100%の確率でAT状態に制御されるゲーム数が上乗せされるようになっている。第2上乗せ抽選(高)は、CZ状態における内部抽選において弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合に実行され、約1/2の確率でAT状態に制御されるゲーム数が上乗せされるようになっている。第2上乗せ抽選(中)は、CZ状態における内部抽選において特定小役のいずれかが当選した場合に実行され、特定小役A、B、Cが入賞するか、1枚が入賞するか、に関わらず、約1/5の確率でAT状態に制御されるゲーム数が上乗せされるようになっている。
メイン制御部41は、CZ状態において10ゲームが経過した時点で第1~第3AT抽選のいずれにおいてもAT状態への移行が当選していなかった場合には、有利区間残りゲーム数を参照し、有利区間残りゲーム数が500ゲーム以上であれば、有利区間を継続させたまま、再度第1AT抽選、モード抽選、通常ゲーム数抽選を行い、通常状態に移行させる。この場合の第1AT抽選では、約1/3の確率でAT状態への移行が当選する。一方、有利区間残りゲーム数が500ゲーム未満であれば、CZ状態を終了させ、有利区間を終了させて通常区間に移行させる。そして、再び有利区間移行役が当選することで有利区間に移行させた後、再度第1AT抽選、モード抽選、通常ゲーム数抽選を行い、上述したように通常状態に移行させる。
メイン制御部41は、CZ状態において10ゲームが経過し、第1~第3AT抽選のいずれかによってAT状態への移行が当選していた場合には、CZ状態を終了させてAT状態に移行させる。
メイン制御部41は、AT状態を開始するにあたって、AT状態に制御されるゲーム数の初期値を50~300の範囲で決定し、決定したゲーム数を設定する。また、前兆状態における第1上乗せ抽選やCZ状態における第2上乗せ抽選に当選していた場合には、上乗せ抽選で当選したゲーム数を初期値に加算してAT状態を開始する。
また、AT状態では、第3上乗せ抽選を実行することがある。AT状態における第3上乗せ抽選は、当該AT状態に制御されるゲーム数を上乗せするか否かを決定する抽選であり、第3上乗せ抽選(高)、(中)、(低)の3種類がある。第3上乗せ抽選(高)は、AT状態における内部抽選において強チャンスリプレイA、Bが当選した場合に実行され、約1/2の確率でAT状態に制御されるゲーム数が上乗せされるようになっている。第3上乗せ抽選(中)は、AT状態における内部抽選において弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合に実行され、約1/5の確率でAT状態に制御されるゲーム数が上乗せされるようになっている。第3上乗せ抽選(低)は、AT状態における内部抽選において特定小役のいずれかが当選した場合に実行され、特定小役A、B、Cが入賞するか、1枚が入賞するか、に関わらず、約1/10の確率でAT状態に制御されるゲーム数が上乗せされるようになっている。
メイン制御部41は、AT状態の開始後、AT状態の終了条件(AT状態に制御されるゲーム数が0となること、有利区間終了条件1、2が成立すること)が成立することで、AT状態を終了させ、有利区間を終了させ、通常区間に移行させる。
本実施例では、通常状態及び前兆状態における内部抽選において特定小役のいずれかが当選した場合に、特定小役A、B、Cを入賞させる停止操作順で停止操作を行うことで特定小役A、B、Cを入賞させると15枚のメダルの払出しが受けられる。
これに対して、通常状態においては、内部抽選において特定小役のいずれかが当選した場合に、1枚を入賞させる停止操作順で停止操作を行うことで特定小役A、B、Cを入賞させずに1枚を入賞させるとメダルの払出枚数が少なくなるものの、通常状態では通常ゲーム数短縮抽選(中)で当選したゲーム数が通常ゲーム数から減算され、CZ状態やAT状態に移行するまでに要するゲーム数を減らすことができる。
すなわち、通常状態における内部抽選において特定小役のいずれかが当選した場合に、特定小役A、B、Cを入賞させる停止操作順で停止操作を行って特定小役A、B、Cを入賞させることで、15枚のメダルの払出を受けることが可能となり、通常状態におけるメダルの払出率(メダルの払出枚数/メダルの使用枚数)を高めることができる一方で、1枚を入賞させる停止操作順で停止操作を行って特定小役A、B、Cを入賞させずに1枚を入賞させることで、通常状態におけるメダルの払出率が低くなるが、通常ゲーム数が0になるまでのゲーム数、すなわちCZ状態へ移行するまでのゲーム数を減らすことができる。
詳しくは、本実施例では、内部抽選において特定小役のいずれかが当選する度に特定小役A、B、Cを入賞させた場合に、通常ゲーム数短縮抽選により通常ゲーム数が1ゲーム当たり平均約0.3ゲーム短縮され、内部抽選において特定小役のいずれかが当選する度に1枚を入賞させた場合に、通常ゲーム数短縮抽選により通常ゲーム数が1ゲーム当たり平均約2.5ゲーム短縮される。このことから、通常ゲーム数抽選により当選した通常ゲーム数を0にするために必要なゲーム数は、内部抽選において特定小役のいずれかが当選する度に特定小役A、B、Cを入賞させた場合では通常ゲーム数抽選により当選した通常ゲーム数の約0.7倍のゲーム数が必要となり、内部抽選において特定小役のいずれかが当選する度に1枚を入賞させた場合では通常ゲーム数抽選により当選した通常ゲーム数の約0.3倍のゲーム数が必要となる。例えば、通常ゲーム数抽選により150が当選した場合に、内部抽選において特定小役のいずれかが当選する度に特定小役A、B、Cを入賞させると、通常ゲーム数(150)が0となるまでに必要なゲーム数が平均111ゲームとなる。これに対して、内部抽選において特定小役のいずれかが当選する度に1枚を入賞させると、通常ゲーム数(150)が0となるまでに必要なゲーム数が平均43ゲームとなる。このように、内部抽選において特定小役のいずれかが当選する度に特定小役A、B、Cを入賞させた場合よりも、内部抽選において特定小役のいずれかが当選する度に1枚を入賞させた場合の方が少ないゲーム数で通常状態を終了させてCZ状態やAT状態へ移行させることができ、ゲームの消化効率が高まる点で有利となる。
一方、内部抽選において特定小役のいずれかが当選する度に特定小役A、B、Cを入賞させた場合に、通常ゲーム数(150)が0となるまでに必要なメダルは、各小役の入賞により払出されるメダルや再遊技の付与に加えて、約62枚のメダルが必要となる。これに対して、内部抽選において特定小役のいずれかが当選する度に1枚を入賞させた場合に、通常ゲーム数(150)が0となるまでに必要なメダルは、各小役の入賞により払出されるメダルや再遊技の付与に加えて、約61枚のメダルが必要となる。このように、通常状態における内部抽選において特定小役のいずれかが当選する度に特定小役A、B、Cを入賞させた場合と、内部抽選において特定小役のいずれかが当選する度に1枚を入賞させた場合とでは、通常ゲーム数を0にするまでに各小役の入賞により払出されるメダルや再遊技の付与に加えて必要なメダルの枚数が略同一であるため、前述のように通常状態において特定小役のいずれかが当選したときに、遊技者が1枚を入賞させる操作態様を選択した方が、ゲームの消化効率が高まることで有利となるが、通常状態において特定小役のいずれかが当選したときに、遊技者が特定小役A、B、Cを入賞させる操作態様を選択した場合でも、1枚を入賞させる操作態様を選択した場合でも、長期的なメダルの払出率にほとんど差が生じないようになっている。
また、前兆状態においては、内部抽選において特定小役のいずれかが当選した場合に、1枚を入賞させる停止操作順で停止操作をすることで特定小役A、B、Cを入賞させずに1枚を入賞させるとメダルの払出枚数が少なくなり、かつCZ状態に移行するまでのゲーム数は短縮されないものの、第2AT抽選(中)または第1上乗せ抽選(低)が行われるため、AT状態に移行させるための試行回数やAT状態に制御されるゲーム数を上乗せさせるための試行回数を増加させることができる。
本実施例では、通常区間においては、内部抽選において特定小役のいずれかが当選した場合に、特定小役A、B、Cを入賞させるか、1枚を入賞させるか、に関わらず、有利区間に移行するので、通常区間においては、内部抽選において特定小役のいずれかが当選した場合に、特定小役A、B、Cを入賞させた方が有利となる。
本実施例では、CZ状態及びAT状態においては、内部抽選において特定小役のいずれかが当選した場合に、特定小役A、B、Cを入賞させた場合でも、1枚を入賞させた場合でも、CZ状態では共通の第3AT抽選(中)または共通の上乗せ抽選(中)を実行し、AT状態では共通の上乗せ抽選(低)を実行するので、CZ状態及びAT状態においては、特定小役のいずれかが当選した場合に、特定小役A、B、Cを入賞させた方が有利となる。
また、本実施例では、通常状態においては、内部抽選において特定小役のいずれかが当選し、1枚を入賞させた場合の方が、内部抽選において弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合よりも、通常ゲーム数短縮抽選において当選する値の平均値が大きいことから有利度が高くなる。また、前兆状態では、内部抽選において特定小役のいずれかが当選し、1枚を入賞させた場合の方が、内部抽選において弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合よりも、第2AT抽選においてAT状態が当選する確率が高く、第1上乗せ抽選においてAT状態に制御されるゲーム数が上乗せされやすいことから有利度が高くなる。その一方、CZ状態では、内部抽選において弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合の方が、内部抽選において特定小役のいずれかが当選した場合よりも、第3AT抽選においてAT状態が当選する確率が高く、第2上乗せ抽選においてAT状態に制御されるゲーム数が上乗せされやすいことから有利度が高くなる。また、AT状態では、内部抽選において弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合の方が、内部抽選において特定小役のいずれかが当選した場合よりも、第3上乗せ抽選においてAT状態に制御されるゲーム数が上乗せされやすいことから有利度が高くなる。
また、本実施例では、通常状態においては、内部抽選において強チャンスリプレイA、Bが当選した場合の方が、内部抽選において特定小役のいずれかが当選し、1枚を入賞させた場合、弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合よりも、通常ゲーム数短縮抽選において当選する値の平均値が大きいことから、通常状態を少ないゲーム数で終了させやすいため有利度が高くなる。また、前兆状態では、内部抽選において強チャンスリプレイA、Bが当選した場合の方が、内部抽選において特定小役のいずれかが当選し、1枚を入賞させた場合、弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合よりも、第2AT抽選においてAT状態が当選する確率が高く、第1上乗せ抽選においてAT状態に制御されるゲーム数が上乗せされやすいことから有利度が高くなる。また、CZ状態では、内部抽選において強チャンスリプレイA、Bが当選した場合の方が、内部抽選において特定小役のいずれかが当選した場合、弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合よりも、第3AT抽選においてAT状態が当選する確率が高く、第2上乗せ抽選においてAT状態に制御されるゲーム数が上乗せされやすいことから有利度が高くなる。また、AT状態では、内部抽選において強チャンスリプレイA、Bが当選した場合の方が、内部抽選において左、中、右特定小役のいずれかが当選した場合、弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合よりも、第3上乗せ抽選においてAT状態に制御されるゲーム数が上乗せされやすいことから有利度が高くなる。
また、本実施例では、少なくとも20ゲーム以内にCZ状態に移行される前兆状態において、特定小役のいずれかが当選し、1枚を入賞させた場合、弱チャンスリプレイA、B、強チャンスリプレイA、Bが当選した場合に、第1、第2AT抽選のいずれにも当選していなかった場合には第2AT抽選を行う一方で、第1、第2AT抽選のいずれかに当選していた場合には第1上乗せ抽選を行うようになっており、前兆状態において既にAT状態への移行が決定されている状況において、AT状態への移行が決定されていない状況であれば第2AT抽選の契機となる抽選条件が成立した場合でも、その抽選条件の成立が無駄になってしまうことがない。特に、特定小役A、B、Cが当選し、特定小役A、B、Cを入賞させず、15枚のメダルの払出が受けられないにも関わらず、特定小役A、B、Cを入賞させなかった選択が無駄となってしまうことがない。
本実施例では、通常状態及び前兆状態においては、特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順での停止操作を推奨しており、通常状態及び前兆状態において特定小役が当選した場合には、1枚を入賞させる停止操作順を報知するナビ報知を行い、1枚を入賞させる停止操作順での停止操作を促す。一方、CZ状態及びAT状態においては、特定小役が当選した場合に特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順での停止操作を推奨しており、CZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合には、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を報知するナビ報知を行い、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順での停止操作を促す。尚、通常区間においては、特定小役が当選してもナビ報知を行わず、任意の停止操作順での停止操作が促されるようになっている。
このようにCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合には、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を報知するナビ報知が行われるようになっており、ナビ報知で報知された停止操作順で停止操作を行うことで、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞し、15枚のメダルを獲得できる一方、通常状態及び前兆状態において特定小役が当選した場合には、1枚を入賞させる停止操作順を報知するナビ報知が行われるようになっており、ナビ報知で報知された停止操作順で停止操作を行うことで、1枚の付与を伴う1枚が入賞し、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞したときよりも獲得できるメダル数は減少するが、通常G数短縮抽選、第2AT抽選または第1上乗せ抽選が行われることで、遊技者にとって有利に制御されるようになっており、CZ状態及びAT状態であるか、通常状態及び前兆状態であるか、によって特定小役が当選した場合に停止させるべき停止態様を変化させることができる。
尚、本実施例では、特定小役の当選時に、停止操作順に応じて特定小役A、B、Cまたは1枚が入賞し、通常状態及び前兆状態において特定小役が当選して1枚が入賞すること、すなわち特定小役A、B、Cが入賞したときよりも少ないメダルの付与を伴う小役が入賞することで遊技者にとって有利な制御が行われる構成であるが、特定小役の当選時に、操作態様に応じて特定小役A、B、C、1枚が入賞するか、ハズレとなり、通常状態及び前兆状態において特定小役が当選して1枚が入賞するかハズレとなることで遊技者にとって有利な制御が行われる構成としたり、特定小役の当選時に、操作態様に応じて特定小役A、B、Cが入賞するか、ハズレとなり、通常状態及び前兆状態において特定小役が当選してハズレとなることで遊技者にとって有利な制御が行われる構成としても良く、これらの構成であっても、CZ状態及びAT状態であるか、通常状態及び前兆状態であるか、によって特定小役が当選した場合に停止させるべき停止態様を変化させることができる。
[抽選用フラグ書き換え処理について]
メイン制御部41は、抽選用フラグ2の値に基づいて通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選を行う。詳しくは、抽選用フラグ2の値が「0」である場合に通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選を行わず、抽選用フラグ2の値が「1」~「3」のいずれかである場合に抽選用フラグ2の値に対応した確率で通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選を行う。また、特定小役の当選時には、特定小役A、B、Cを入賞させず1枚を入賞させた場合のみ、通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選を行い、特定小役A、B、Cを入賞させた場合には、通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選を行わないことから、特定小役の当選時に、特定小役A、B、Cが入賞したか、1枚が入賞したか、を特定する必要がある。一方、内部抽選の結果(当選番号)に応じて設定される抽選用フラグ2では、特定小役のいずれかが当選した場合に、特定小役A、B、Cが入賞したか、1枚が入賞したか、を特定できないことから、特定小役A、B、Cが入賞したか、1枚が入賞したか、が特定できるように、全リールの停止後、必要に応じて抽選用フラグ2を書き換える必要がある。このため、メイン制御部41は、特定小役のいずれかが当選した場合に、抽選用フラグ2の値として「3」を設定し、全リール停止後、1枚が入賞した場合には、抽選用フラグ2の値「3」を維持する一方、特定小役A、B、Cが入賞した場合に、抽選用フラグ2の値「3」を「0」に書き換えることで、通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選の対象外とするための抽選用フラグ書き換え処理を行う。
図10(a)は、本実施例においてメイン制御部41が全リール停止後に行う抽選用フラグ書き換え処理の制御内容を示すフローチャートである。
図10(a)に示すように、メイン制御部41は、抽選用フラグ書き換え処理において、まず特定小役のいずれかが当選しているか否かを判定する(Sb1)。
Sb1において特定小役のいずれかが当選していると判定した場合には、メダルの払出枚数を取得し、取得したメダルの払出枚数が15枚であるか否かを判定する(Sb2)。
Sb2においてメダルの払出枚数が15枚であると判定した場合、すなわち特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、抽選用フラグ2の値「3」を「0」に書き換え、抽選用フラグ書き換え処理を終了して元の処理に復帰する。
また、Sb1において特定小役が当選していないと判定した場合には、抽選用フラグ2の値を書き換えることなく、抽選用フラグ書き換え処理を終了して元の処理に復帰する。
また、Sb2においてメダルの払出枚数が15枚でないと判定した場合、すなわち特定小役A、B、Cが入賞せずに1枚が入賞した場合には、抽選用フラグ2の値「3」を書き換えることなく、抽選用フラグ書き換え処理を終了して元の処理に復帰する。
このように、内部抽選で特定小役のいずれかが当選した場合に、抽選用フラグ2の値として「3」が設定されるとともに、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、抽選用フラグ書き換え処理により抽選用フラグ2の値「3」が「0」に書き換えられるため、通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選は行われない。一方、特定小役A、B、Cが入賞せず1枚が入賞した場合には、抽選用フラグ書き換え処理により抽選用フラグ2の値「3」が書き換えられず維持されるので、通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選は行われる。
また、内部抽選で特定小役のいずれかが当選した場合に、抽選用フラグ2の値として「3」が設定されるとともに、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、全リール停止後に行われる抽選用フラグ書き換え処理により抽選用フラグ2の値「3」が「0」に書き換えられ、通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選の対象外とするようになっており、ゲーム開始時においては、抽選用フラグ2の値として「3」が設定されていることから、ゲーム開始時において抽選用フラグ2の値が「3」である場合に、特定小役のいずれかが当選したことを特定し、特定小役A、B、Cが入賞するか、1枚が入賞するか、に関わらず行われる第3AT抽選、第2上乗せ抽選、第3上乗せ抽選を行うことが可能となる。すなわち特定小役のいずれかが当選した場合に、共通の抽選用フラグ2を用いて、特定小役A、B、Cが入賞するか、1枚が入賞するか、に関わらず対象となる抽選を行うか否か、特定小役A、B、Cが入賞せず1枚が入賞した場合のみ対象となる抽選を行うか否か、の双方を特定することが可能となる。
また、抽選用フラグ書き換え処理では、特定小役のいずれかが当選したか否かを判定し、特定小役のいずれかが当選している場合に、払出枚数が特定小役A、B、Cが入賞した場合の15枚であるか否かを判定し、払出枚数が15枚でないと判定した場合に、抽選用フラグ2の値「3」を維持することで、通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選が行われるようになっているため、特定小役の当選時に、リールに停止した図柄組合せを特定することなく、特定小役A、B、Cが入賞したか、特定小役A、B、Cが入賞せず1枚が入賞したか、を特定することができる。特に、本実施例のように、払出枚数が15枚となる特定小役を複数種類備える場合に、それぞれの種類の特定小役が入賞したか否かを判定することなく、特定小役A、B、Cが入賞したか否かを判定することが可能となる。
[抽選用フラグ書き換え処理の変形例について]
図10(b)は、本実施例においてメイン制御部41が全リール停止後に行う抽選用フラグ書き換え処理の変形例の制御内容を示すフローチャートである。
尚、抽選用フラグ書き換え処理の変形例では、特定小役のいずれかが当選し、特定小役A、B、Cが入賞しなかった場合に、必ず1枚が入賞し、かつ特定小役のいずれかが当選した場合以外に1枚が入賞しないことを前提とする。また、抽選用フラグNを備え、抽選用フラグNの値として、弱チャンスリプレイA、Bの当選時に「1」、強チャンスリプレイA、Bの当選時に「2」、特定小役の当選時に「0」が設定され、抽選用フラグNの値が「0」である場合に通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選を行わず、抽選用フラグNの値が「1」~「3」のいずれかである場合に抽選用フラグNの値に対応した確率で通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選を行うものとする。
図11(b)に示すように、メイン制御部41は、抽選用フラグ書き換え処理の変形例において、まず1枚の図柄組合せが停止したか否かを判定する(Sc1)。
Sc1において1枚の図柄組合せが停止したと判定した場合、すなわち特定小役A、B、Cが入賞せずに1枚が入賞した場合には、抽選用フラグNの値「0」を「3」に書き換え、抽選用フラグ書き換え処理を終了して元の処理に復帰する。
また、Sc1において1枚の図柄組合せが停止していないと判定した場合には、抽選用フラグNの値を書き換えることなく、抽選用フラグ書き換え処理を終了して元の処理に復帰する。
このように抽選用フラグ書き換え処理の変形例では、特定小役のいずれかが当選し、特定小役A、B、Cが入賞しなかった場合に、必ず1枚が入賞し、かつ特定小役のいずれかが当選した場合以外に1枚が入賞しない構成において、1枚の図柄組合せが停止したか否かを判定し、1枚の図柄組合せが停止したと判定した場合に、抽選用フラグNの値「0」を「3」に書き換えることで、通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選が行われるようになっているため、特定小役の当選時に、内部抽選の結果に関わらず、リールに停止した図柄組合せが1枚の図柄組合せであるか否かを判定するのみで、特定小役の当選時に、特定小役A、B、Cが入賞せず1枚が入賞したことを特定することができる。また、特定小役のいずれかが当選し、特定小役A、B、Cが入賞しなかった場合に特有の図柄組合せが停止することから、通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選が行われ得ることを認識させることができる。
[ナビ対象役当選時の制御について]
次に、ナビ対象役当選時のナビ報知及び演出に関連する制御について説明する。
メイン制御部41は、ナビ対象役当選時にナビ報知を行わない場合には、サブ制御部91に当選したナビ対象役に対応する内部当選コマンドを送信した後、当該ナビ対象役に対応する操作態様が特定されないナビコマンドを送信する一方で、ナビ対象役当選時にナビ報知を行う場合には、遊技補助表示器12にて当選したナビ対象役に対応するナビ報知を行い、当選したナビ対象役に対応する内部当選コマンドをサブ制御部91に対して送信した後、ナビ小役に対応する操作態様を特定可能なナビコマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、メイン制御部41は、ナビ報知を行うか否かに関わらず、停止操作が行われる毎に、停止するリール及び停止位置を特定可能な停止コマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、メイン制御部41は、ナビ報知を行うか否かに関わらず、全てのリールが停止した後、入賞の有無及び入賞の種類を特定可能な入賞判定コマンドをサブ制御部91に対して送信する。また、メイン制御部41は、ゲーム終了時に次のゲームの状態(次のゲームの有利区間状態が、通常状態であるか、前兆状態であるか、CZ状態であるか、AT状態であるか)を特定可能な状態コマンドをサブ制御部91に対して送信する。
サブ制御部91は、状態コマンドを受信することで、次のゲームの状態を特定可能であり、ナビコマンドを受信することでナビ演出を実行可能であり、停止コマンドを受信することで操作時演出を実行可能であり、入賞判定コマンドを受信することで入賞演出を実行可能である。
ナビ演出は、ナビ報知に対応する操作態様を示すナビ画像を液晶表示器51に表示させることでナビ報知に対応する操作態様を報知する演出である。操作時演出は、ナビ演出で示された停止操作順に応じて停止操作がされたか否かを報知する演出である。入賞演出は、入賞が発生した旨を報知する演出である。
以下、ナビ対象役当選時のナビ報知及び演出に関連する制御の形態として、第1形態から第5形態を例示して説明する。
[第1形態のナビ対象役当選時の制御について]
まず、第1形態のナビ対象役当選時のナビ報知及び演出に関連する制御について、図11~図24に基づいて説明する。
図11に示すように、メイン制御部41は、有利区間のうち通常状態または前兆状態においてナビ小役が当選した場合には、ナビ報知を実行せず、遊技補助表示器12を非表示とする。また、ナビ小役の当選を示す内部当選コマンドを送信するとともに、停止操作順が特定されない「0」を示すナビコマンドを送信する。
サブ制御部91は、有利区間のうち通常状態または前兆状態においてナビ小役が当選した場合に、図14(a)及び図15(a)に示すように、ゲーム開始時にナビ演出を実行せず、図14(b)(c)及び図15(b)(c)に示すように、第1停止時においても第2停止時においても操作時演出を実行しない。そして、当選したナビ小役に対応する停止操作順(例えば、左中右ベルの当選時であれば、左中右の停止操作順)で停止操作が行われて主小役が入賞した場合には、図14(d)に示すように、第3停止時に入賞演出として主小役の入賞に伴う払出音をスピーカから出力させる。一方、当選したナビ小役に対応する停止操作順以外の停止操作順(例えば、左中右ベルの当選時であれば、左中右以外の停止操作順)で停止操作が行われて副小役が入賞したか、ハズレであった場合には、図15(d)に示すように、第3停止時にいずれの入賞演出も実行しない。
図11に示すように、メイン制御部41は、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選した場合には、ナビ報知を実行し、遊技補助表示器12に、当選した特定小役の種類に応じて1枚を入賞させる停止操作順を示すナビ番号(左特定小役であれば左リールを第1停止リールとする停止操作順を示す「7」、中特定小役であれば中リールを第1停止リールとする停止操作順を示す「8」、右特定小役であれば右リールを第1停止とする停止操作順を示す「9」)を表示させる。また、特定小役の当選を示す内部当選コマンドを送信するとともに、当選した特定小役の種類に応じて1枚を入賞させる停止操作順を示すナビ番号を特定可能なナビコマンドを送信する。
サブ制御部91は、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選した場合に、図16(a)及び図17(a)に示すように、ゲーム開始時にナビ報知により報知された1枚を入賞させる停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば、左リールを第1停止とする停止操作順)を報知するナビ演出を第1態様にて実行する。第1態様のナビ演出は、液晶表示器51の表示領域のうち、ナビ報知により報知された停止操作順、すなわち1枚を入賞させる第1停止リールの上方の領域に、無地の背景画像に「1」を重ねた第1停止リールを示すナビ画像を表示させるナビ演出である。また、図16(b)に示すように、第1停止時において、ナビ演出により第1停止リールとして報知されたリールを第1停止とする停止操作がされた場合には、第1停止リールを示すナビ画像を消去し、操作時演出として正解演出を第1態様にて実行する。第1態様の正解演出は、液晶表示器51の表示領域のうち第1停止リールを示すナビ画像が表示されていた領域に、「NICE!」と表示させることで、停止操作順が正解した旨を報知する演出である。そして、ナビ演出により報知された停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば左リールを第1停止とする停止操作順)で停止操作が行われた結果、1枚が入賞した場合には、図16(d)に示すように、第3停止時に入賞演出としてリールの背後に配置されたLEDを点滅させるリールフラッシュを実行するとともに、「チャンス」等の好機音をスピーカから出力させることで、通常G数短縮抽選、第2AT抽選または第1上乗せ抽選が行われたことを報知する。
一方、図17(b)に示すように、第1停止時において、ナビ演出により第1停止リールとして報知されたリール以外のリールを第1停止とする停止操作(例えば、左特定小役の当選時であれば、中リールまたは右リールを第1停止とする停止操作)がされた場合には、第1停止リールを示すナビ画像を消去し、操作時演出を実行しない。そして、ナビ演出により報知された停止操作順以外の停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば左リール以外のリールを第1停止とする停止操作順)で停止操作が行われた結果、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、図17(d)に示すように、第3停止時にいずれの入賞演出も実行しない。
図12に示すように、メイン制御部41は、有利区間のうちCZ状態及びAT状態においてナビ小役が当選した場合には、ナビ報知を実行し、遊技補助表示器12に、当選したナビ小役の種類に応じて主小役を入賞させる停止操作順を示すナビ番号(左中右ベルであれば左中右を示す「1」、左右中ベルであれば左右中を示す「2」、中左右ベルであれば中左右を示す「3」、中右左ベルであれば中右左ベルを示す「4」、右左中ベルであれば右左中を示す「5」、右中左ベルであれば右中左を示す「6」)を表示させる。また、ナビ小役の当選を示す内部当選コマンドを送信するとともに、当選したナビ小役の種類に応じて主小役を入賞させる停止操作順を示すナビ番号を特定可能なナビコマンドを送信する。
サブ制御部91は、有利区間のうちCZ状態及びAT状態においてナビ小役が当選した場合に、図18(a)及び図19(a)に示すように、ゲーム開始時にナビ報知により報知された主小役を入賞させる停止操作順(例えば、左中右ベルの当選時であれば、左中右の停止操作順)を報知するナビ演出を第2態様にて実行する。第2態様のナビ演出は、液晶表示器51の表示領域のうち、ナビ報知により報知された停止操作順に応じて第1停止リールの上方の領域に、キャラクタ画像に「1」を重ねた第1停止リールを示すナビ画像を表示させ、第2停止リールの上方の領域に、キャラクタ画像に「2」を重ねた第2停止リールを示すナビ画像を表示させ、第3停止リールの上方の領域に、キャラクタ画像に「3」を重ねた第3停止リールを示すナビ画像を表示させるナビ演出である。また、図18(b)に示すように、第1停止時において、ナビ演出により第1停止リールとして報知されたリールを第1停止とする停止操作がされた場合には、第1停止リールを示すナビ画像を消去し、操作時演出として正解演出を第2態様にて実行し、図18(c)に示すように、第2停止時において、ナビ演出により第2停止リールとして報知されたリールを第2停止とする停止操作がされた場合には、第2停止リールを示すナビ画像を消去し、操作時演出として正解演出を第2態様にて実行する。第2態様の正解演出は、液晶表示器51の表示領域のうちナビ画像が表示されていた領域に、「GOOD!」と表示させることで、停止操作順が正解した旨を報知する演出である。そして、ナビ演出により報知された停止操作順(例えば、左中右ベルの当選時であれば、左中右の停止操作順)で停止操作が行われた結果、主小役が入賞した場合には、図18(d)に示すように、第3停止時に入賞演出として液晶表示器51に「15Get!」と表示して15枚のメダルを獲得した旨を示す獲得表示を実行するとともに、主小役の入賞に伴う払出音をスピーカから出力させる。
一方、図19(b)に示すように、ナビ演出により第1停止リールとして報知されたリール以外のリールを第1停止とする停止操作がされた場合、ナビ演出により第2停止リールとして報知されたリール以外のリールを第2停止とする停止操作がされた場合には、全てのナビ画像を消去し、操作時演出として間違い演出を実行する。間違い演出は、停止したリールの上方領域に「MISS!」と表示させることで、誤った停止操作順である旨を報知する演出である。そして、ナビ演出により報知された停止操作順以外の停止操作順(例えば、左中右ベルの当選時であれば、左中右以外の停止操作順)で停止操作が行われた結果、副小役が入賞したか、ハズレであった場合には、図19(d)に示すように、第3停止時にいずれの入賞演出も実行しない。
図12に示すように、メイン制御部41は、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合には、ナビ報知を実行し、遊技補助表示器12に、当選した特定小役の種類に応じて特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を示すナビ番号(左特定小役であれば、左リール以外のリールを第1停止とする停止操作順のうち中左右を示す「3」、中特定小役であれば、中リール以外のリールを第1停止とする停止操作順のうち右左中を示す「5」、右特定小役であれば、右リール以外のリールを第1停止とする停止操作順のうち左中右を示す「1」)を表示させる。また、特定小役の当選を示す内部当選コマンドを送信するとともに、当選した特定小役の種類に応じて特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を示すナビ番号を特定可能なナビコマンドを送信する。
サブ制御部91は、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合に、図20(a)、図21(a)図22(a)に示すように、ゲーム開始時にナビ報知により報知された特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順(例えば、右特定小役の当選時であれば、右リール以外のリールを第1停止とする停止操作順のうち左中右の停止操作順)を報知するナビ演出を第2態様にて実行する。また、図20(b)に示すように、第1停止時において、ナビ演出により第1停止リールとして報知されたリールを第1停止とする停止操作がされた場合には、第1停止リールを示すナビ画像を消去し、操作時演出として正解演出を第2態様にて実行し、図20(c)に示すように、第2停止時において、ナビ演出により第2停止リールとして報知されたリールを第2停止とする停止操作がされた場合には、第2停止リールを示すナビ画像を消去し、操作時演出として正解演出を第2態様にて実行する。そして、ナビ演出により報知された停止操作順(例えば、右特定小役の当選時であれば、左中右の停止操作順)で停止操作が行われた結果、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、図20(d)に示すように、第3停止時に入賞演出として液晶表示器51に「15Get!」と表示して15枚のメダルを獲得した旨を示す獲得表示を実行するとともに、特定小役A、B、Cのいずれかの入賞に伴う払出音をスピーカから出力させる。
一方、図21(b)または図22(b)に示すように、ナビ演出により第1停止リールとして報知されたリール以外のリールを第1停止とする停止操作がされた場合、ナビ演出により第2停止リールとして報知されたリール以外のリールを第2停止とする停止操作がされた場合には、全てのナビ画像を消去し、操作時演出として間違い演出を実行する。そして、ナビ演出により報知された停止操作順以外の停止操作順のうち特定小役A、B、Cのいずれかが入賞する停止操作順(例えば、右特定小役の当選時であれば、左右中、中左右、中右左の停止操作順)で停止操作が行われた結果、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、図21(d)に示すように、第3停止時に入賞演出のうち獲得表示は実行しないが、特定小役A、B、Cのいずれかの入賞に伴う払出音をスピーカから出力させる。また、ナビ演出により報知された停止操作順以外の停止操作順のうち1枚が入賞する停止操作順(例えば、右特定小役の当選時であれば、右リールを第1停止とする停止操作順)で停止操作が行われた結果、1枚が入賞した場合には、図22(d)に示すように、第3停止時にいずれの入賞演出も実行しない。
図13に示すように、メイン制御部41は、通常区間においてナビ小役が当選した場合には、ナビ報知を実行せず、遊技補助表示器12を非表示とする。また、ナビ小役の当選を示す内部当選コマンドを送信するとともに、停止操作順が特定されない「0」を示すナビコマンドを送信する。
サブ制御部91は、通常区間においてナビ小役が当選した場合に、図14(a)及び図15(a)に示すように、ゲーム開始時にナビ演出を実行せず、図14(b)(c)及び図15(b)(c)に示すように、第1停止時においても第2停止時においても操作時演出を実行しない。そして、当選したナビ小役に対応する停止操作順(例えば、左中右ベルの当選時であれば、左中右の停止操作順)で停止操作が行われて主小役が入賞した場合には、図14(d)に示すように、第3停止時に入賞演出として主小役の入賞に伴う払出音をスピーカから出力させる。一方、当選したナビ小役に対応する停止操作順以外の停止操作順(例えば、左中右ベルの当選時であれば、左中右以外の停止操作順)で停止操作が行われて副小役が入賞したか、ハズレであった場合には、図15(d)に示すように、第3停止時にいずれの入賞演出も実行しない。
図13に示すように、メイン制御部41は、通常区間において特定小役が当選した場合には、ナビ報知を実行せず、遊技補助表示器12を非表示とする。また、特定小役の当選を示す内部当選コマンドを送信するとともに、停止操作順が特定されない「0」を示すナビコマンドを送信する。
サブ制御部91は、通常区間において特定小役が当選した場合に、図23(a)及び図24(a)に示すように、ゲーム開始時にナビ演出を実行せず、図23(b)(c)及び図24(b)(c)に示すように、第1停止時においても第2停止時においても操作時演出を実行しない。そして、当選した特定小役の種類に応じて特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば、左リール以外のリールを第1停止とする停止操作順)で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、図23(d)に示すように、第3停止時に入賞演出として特定小役A、B、Cのいずれかの入賞に伴う払出音をスピーカから出力させる。一方、当選した特定小役の種類に応じて1枚を入賞させる停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば、左リールを第1停止とする停止操作順)で停止操作が行われて1枚が入賞した場合には、図24(d)に示すように、第3停止時にいずれの入賞演出も実行しない。
このように第1形態では、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞した場合と、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞した場合と、で異なる演出制御が実行されるので、通常状態及び前兆状態であるか、CZ状態及びAT状態であるか、に応じて好適な演出制御を実行することができる。
また、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役のいずれかが当選し、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞した場合に、入賞演出としてリールフラッシュが実行され、好機音が出力される一方、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞した場合に、いずれの入賞演出も実行されないため、通常状態及び前兆状態においては、通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選の対象となる1枚が入賞したことに注目させることができる。
第1形態では、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合と、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合と、で異なる演出制御が実行されるので、通常状態及び前兆状態であるか、CZ状態及びAT状態であるか、に応じて好適な演出制御を実行することができる。
また、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役のいずれかが当選し、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合に、入賞演出として獲得表示が実行されるとともに、特定小役A、B、Cのいずれかの入賞に伴う払出音が出力される一方、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役のいずれかが当選し、ナビ報知により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合に、いずれの入賞演出も実行されないため、通常状態及び前兆状態においては、特定小役A、B、Cを入賞させることが推奨されているものと認識されてしまうことを防止できる。
第1形態では、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞した場合と、通常区間において特定小役が当選し、ナビ報知が行われず1枚が入賞した場合と、で異なる演出制御が実行されるので、通常状態及び前兆状態であるか、通常区間であるか、に応じて好適な演出制御を実行することができる。
また、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞した場合に、入賞演出としてリールフラッシュが実行され、好機音が出力される一方、通常区間において左、中、右特定小役のいずれかが当選し、ナビ報知が行われず1枚が入賞した場合に、いずれの入賞演出も実行されないため、通常状態及び前兆状態においては、通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選の対象となる1枚が入賞することに注目させることができる。
第1形態では、通常区間において特定小役が当選し、ナビ報知が行われず特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合と、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合と、で異なる演出制御が実行されるので、通常状態及び前兆状態であるか、通常区間であるか、に応じて好適な演出制御を実行することができる。
また、通常区間において特定小役が当選し、ナビ報知が行われず特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合に、入賞演出として特定小役A、B、Cのいずれかの入賞に伴う払出音が出力される一方、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合に、いずれの入賞演出も実行されないため、通常状態及び前兆状態においては、特定小役A、B、Cを入賞させることが推奨されているものと認識されてしまうことを防止できる。
第1形態では、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を報知するナビ報知を行う場合に、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる複数の停止操作順のうち予め定めた一の停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば、中左右、中右左、右左中、右中左の停止操作順のうち中右左の停止操作順)を報知するナビ報知を行うので、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合には、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順が複数の停止操作順を含む場合であっても、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を報知するナビ報知の内容が複雑とならない。
第1形態では、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を報知するナビ演出を行う場合に、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる複数の停止操作順のうちいずれかの停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば、中左右、中右左、右左中、右中左の停止操作順のうち中右左の停止操作順)を報知するナビ演出を行うとともに、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作が行われ、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合と、ナビ演出により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われ、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合と、で異なる演出制御を実行するため、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作がされたか否かを、演出の違いによって認識させることができる。
また、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作が行われ、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、第3停止操作がされたタイミングでナビ演出を終了させる一方、ナビ演出で報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われ、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、ナビ演出で報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われたタイミング(第1停止操作または第2停止操作のタイミング)でナビ演出を終了させるため、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合に、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作がされたか否かを、ナビ演出が終了するタイミングによって認識させることができる。
また、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作が行われ、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、第1停止操作、第2停止操作のタイミングで操作時演出として正解演出が行われる一方で、ナビ演出で報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われ、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、ナビ演出で報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われたタイミング(第1停止操作または第2停止操作のタイミング)で操作時演出として間違い演出が行われるため、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合に、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作がされたか否かを、停止操作が行われたタイミングで実行される操作時演出の違いによって認識させることができる。
また、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作が行われ、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、入賞演出として獲得表示が実行される一方、ナビ演出で報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われ、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、入賞演出として獲得表示が実行されないため、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合に、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作がされたか否かを、入賞演出として獲得表示が行われるか否かによって認識させることができる。
第1形態では、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われた場合と、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われた場合と、で異なる演出制御を実行するため、ナビ演出により報知された停止操作順と異なる停止操作順で停止操作がされた場合に、通常状態及び前兆状態であるかCZ状態及びAT状態であるかに応じて好適な演出制御を実行することができる。
また、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作がされた場合に、操作時演出として間違い演出が実行され、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作がされた場合に、いずれの操作時演出も実行されないため、有利区間のうちCZ状態及びAT状態においてナビ演出により報知された停止操作順と異なる停止操作順で停止操作をすると、有利区間のうち通常状態及び前兆状態よりも不利益の度合いが大きいこと(通常状態及び前兆状態では、1枚を入賞させない場合に通常G数短縮抽選等が行われなくなるものの、15枚のメダルを獲得できる一方、CZ状態及びAT状態では、特定小役A、B、Cを入賞させない場合に純粋に獲得できるメダル数が減少する。)を認識させることができる。
第1形態では、左特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と、中特定小役、右特定小役が当選した場合に特定小役B、Cを入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(左リールを第1停止とする停止操作順)を含んでおり、中特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と、左特定小役、右特定小役が当選した場合に特定小役A、Cを入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(中リールを第1停止とする停止操作順)を含んでおり、右特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と、左特定小役、右特定小役が当選した場合に特定小役A、Bを入賞させるための停止操作順と、は共通の停止操作順(右リールを第1停止とする停止順)を含んでいる。
そして、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において一の特定小役が当選した場合に、1枚を入賞させる停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合には、第1停止リールのみを第1態様で報知するナビ演出を実行し、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において他の特定小役が当選した場合に、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順として、一の特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と共通する停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合には、第1停止~第3停止リールを第2態様で報知するナビ演出を実行し、共通の停止操作順を報知する場合でもナビ演出の演出態様が異なるため、ナビ演出の演出態様の違いによって、1枚を入賞させるのか、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させるのか、が分かりやすくなる。
第1形態では、左特定小役が当選した場合に特定小役Aを入賞させる停止操作順と、中左右ベルが当選した場合に主小役を入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(中左右の停止操作順)を含んでおり、中特定小役が当選した場合に特定小役Bを入賞させる停止操作順と、右左中ベルが当選した場合に主小役を入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(右左中の停止操作順)を含んでおり、右特定小役が当選した場合に特定小役Cを入賞させる停止操作順と、左中右ベルが当選した場合に主小役を入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(左中右の停止操作順)を含んでいる。
そして、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合に、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合と、有利区間のうちCZ状態及びAT状態においてナビ小役が当選した場合に、特定小役が当選して特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順と共通する停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合と、で演出態様が同一のナビ演出を実行するため、有利区間のうちCZ状態及びAT状態においては、共通の停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合に、特定小役が当選した場合であっても、ナビ小役が当選した場合であっても、違和感なくナビ演出を実行することができる。
尚、第1形態では、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において、共通の停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合に、特定小役が当選した場合であっても、ナビ小役が当選した場合であっても、演出態様が同一のナビ演出を実行する構成であるが、第1形態では、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において、共通の停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合に、特定小役が当選した場合であっても、ナビ小役が当選した場合であっても、演出態様が類似するナビ演出(例えば、ナビ画像を構成する文字のフォント、ナビ画像を構成するキャラクタ画像、ナビ画像の色彩、ナビ画像のサイズの少なくとも一部が異なるが、全体として類似するナビ演出等)を実行する構成としても良く、このような構成であっても、有利区間のうちCZ状態及びAT状態においては、共通の停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合に、特定小役が当選した場合であっても、ナビ小役が当選した場合であっても、違和感なくナビ演出を実行することができる。
また、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合にナビ報知により報知されるナビ番号が、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順と共通の停止操作順で主小役が入賞するナビ小役の当選時のナビ番号と共通であり、ナビ小役の当選時に用いるナビ番号とは別に、特定小役の当選時に特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させるためのナビ番号を必要としないことから、ナビ報知に必要なデータ量を削減できる。
また、ナビ報知が行われる場合には、ナビ報知により報知されるナビ番号を特定可能なナビコマンドをサブ制御部91に対して送信するとともに、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合に送信されるナビコマンドが、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順と共通の停止操作順で主小役が入賞するナビ小役の当選時に送信されるナビコマンドと共通であり、ナビ小役に対応するナビ番号を特定可能なナビコマンドとは別に、特定小役に対応するナビ番号を特定可能なナビコマンドを必要としないことから、ナビコマンドを送信するためのデータ量を削減できる。
[第2形態のナビ対象役当選時の制御について]
次に、第2形態のナビ対象役当選時のナビ報知及び演出に関連する制御について、図25~図28に基づいて説明する。尚、第2形態のナビ対象役当選時の制御は、有利区間のうち通常状態及び前兆状態におけるナビ対象役当選時の制御、有利区間のうちCZ状態及びAT状態におけるナビ小役当選時の制御、通常区間におけるナビ対象役当選時の制御が、第1形態のナビ対象役当選時の制御と共通であるため、ここでは、有利区間のうちCZ状態及びAT状態における特定小役当選時の制御について説明する。
図25に示すように、メイン制御部41は、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合には、ナビ報知を実行し、遊技補助表示器12に、当選した特定小役の種類に応じて特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を示すナビ番号(左特定小役であれば、左リール以外のリールを第1停止とする停止操作順のうち中リールを第1停止とする停止操作順を示す「8」、中特定小役であれば、中リール以外のリールを第1停止とする停止操作順のうち右リールを第1停止とする停止操作順を示す「9」、右特定小役であれば、右リール以外のリールを第1停止とする停止操作順のうち左リールを第1停止とする停止操作順を示す「7」)を表示させる。また、特定小役の当選を示す内部当選コマンドを送信するとともに、当選した特定小役の種類に応じて特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順のうちナビ報知により報知される停止操作順を示すナビ番号を特定可能なナビコマンドを送信する。
サブ制御部91は、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合に、図26(a)、図27(a)及び図28(a)に示すように、ゲーム開始時にナビ報知により報知された特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順(例えば、右特定小役の当選時であれば、右リール以外のリールを第1停止とする停止操作順のうち左リールを第1停止とする停止操作順)を報知するナビ演出を第3態様にて実行する。第3態様のナビ演出は、液晶表示器51の表示領域のうち、ナビ報知により報知された停止操作順、すなわち特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる第1停止リールの上方の領域に、キャラクタ画像に「1」を重ねた第1停止リールを示すナビ画像を表示させるナビ演出である。また、図26(b)に示すように、第1停止時において、ナビ演出により第1停止リールとして報知されたリールを第1停止とする停止操作がされた場合には、第1停止リールを示すナビ画像を消去し、操作時演出として正解演出を第2態様にて実行する。そして、ナビ演出により報知された停止操作順(例えば、右特定小役の当選時であれば、左リールを第1停止とする停止操作順)で停止操作が行われた結果、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、図26(d)に示すように、第3停止時に入賞演出として液晶表示器51に「15Get!」と表示して15枚のメダルを獲得した旨を示す獲得表示を実行するとともに、特定小役A、B、Cのいずれかの入賞に伴う払出音をスピーカから出力させる。
一方、図27(b)または図28(b)に示すように、ナビ演出により第1停止リールとして報知されたリール以外のリールを第1停止とする停止操作がされた場合には、全てのナビ画像を消去し、操作時演出として間違い演出を実行する。そして、ナビ演出により報知された停止操作順以外の停止操作順のうち特定小役A、B、Cのいずれかが入賞する停止操作順(例えば、右特定小役の当選時であれば、中リールを第1停止とする停止操作順)で停止操作が行われた結果、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、図27(d)に示すように、第3停止時に入賞演出のうち獲得表示は実行しないが、特定小役A、B、Cのいずれかの入賞に伴う払出音をスピーカから出力させる。また、ナビ演出により報知された停止操作順以外の停止操作順のうち1枚が入賞する停止操作順(例えば、右特定小役の当選時であれば、右リールを第1停止とする停止操作順)で停止操作が行われた結果、1枚が入賞した場合には、図28(d)に示すように、第3停止時にいずれの入賞演出も実行しない。
このように第2形態では、左特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と、中特定小役、右特定小役が当選した場合に特定小役B、Cを入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(左リールを第1停止とする停止操作順)を含んでおり、中特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と、左特定小役、右特定小役が当選した場合に特定小役A、Cを入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(中リールを第1停止とする停止操作順)を含んでおり、右特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と、左特定小役、右特定小役が当選した場合に特定小役A、Bを入賞させるための停止操作順と、は共通の停止操作順(右リールを第1停止とする停止順)を含んでいる。
そして、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において一の特定小役が当選した場合に、1枚を入賞させる停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合には、第1態様で報知するナビ演出を実行し、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において他の特定小役が当選した場合に、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順として、一の特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と共通する停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合には、第3態様で報知するナビ演出を実行し、共通の停止操作順を報知する場合でもナビ演出の演出態様が異なるため、ナビ演出の演出態様の違いによって、1枚を入賞させるのか、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させるのか、が分かりやすくなる。
また、第2形態では、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合に、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合にも、有利区間のうちCZ状態及びAT状態においてナビ小役が当選した場合に、主小役を入賞させる停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合にも、ともにキャラクタ画像を用いたナビ画像によりナビ演出を実行するため、有利区間のうちCZ状態及びAT状態においては、特定小役が当選した場合であっても、ナビ小役が当選した場合であっても、違和感なくナビ演出を実行することができる。
[第3形態のナビ対象役当選時の制御について]
次に、第3形態のナビ対象役当選時のナビ報知及び演出に関連する制御について、図29に基づいて説明する。尚、第3形態のナビ対象役当選時の制御は、有利区間のうち通常状態及び前兆状態におけるナビ対象役当選時の制御、有利区間のうちCZ状態及びAT状態におけるナビ小役当選時の制御、通常区間におけるナビ対象役当選時の制御が、第1形態のナビ対象役当選時の制御と共通であるため、ここでは、有利区間のうちCZ状態及びAT状態における特定小役当選時の制御について説明する。
図29に示すように、メイン制御部41は、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合には、ナビ報知を実行し、遊技補助表示器12に、当選した特定小役の種類に応じて特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を示すナビ番号(左特定小役であれば、左リール以外のリールを第1停止とする停止操作順のうち中リールを第1停止とする停止操作順を示す「8」、中特定小役であれば、中リール以外のリールを第1停止とする停止操作順のうち右リールを第1停止とする停止操作順を示す「9」、右特定小役であれば、右リール以外のリールを第1停止とする停止操作順のうち左リールを第1停止とする停止操作順を示す「7」)を表示させる。また、特定小役の当選を示す内部当選コマンドを送信するとともに、当選した特定小役の種類に応じて特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順のうちナビ報知により報知される停止操作順を示すナビ番号を特定可能なナビコマンドを送信する。
サブ制御部91は、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合に、ゲーム開始時にナビ報知により報知された特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順のうちの一の停止操作順(例えば、右特定小役の当選時であれば、左リールを第1停止とする停止操作順のうち左中右の停止操作順)を報知するナビ演出を第2態様にて実行する。また、第1停止時において、ナビ演出により第1停止リールとして報知されたリールを第1停止とする停止操作がされた場合には、第1停止リールを示すナビ画像を消去し、操作時演出として正解演出を第2態様にて実行し、第2停止時において、ナビ演出により第2停止リールとして報知されたリールを第2停止とする停止操作がされた場合には、第2停止リールを示すナビ画像を消去し、操作時演出として正解演出を第2態様にて実行する。そして、ナビ演出により報知された停止操作順(例えば、右特定小役の当選時であれば、左中右の停止操作順)で停止操作が行われた結果、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、第3停止時に入賞演出として液晶表示器51に「15Get!」と表示して15枚のメダルを獲得した旨を示す獲得表示を実行するとともに、特定小役A、B、Cのいずれかの入賞に伴う払出音をスピーカから出力させる。
一方、ナビ演出により第1停止リールとして報知されたリール以外のリールを第1停止とする停止操作がされた場合、ナビ演出により第2停止リールとして報知されたリール以外のリールを第2停止とする停止操作がされた場合には、全てのナビ画像を消去し、操作時演出として間違い演出を実行する。そして、ナビ演出により報知された停止操作順以外の停止操作順のうち特定小役A、B、Cのいずれかが入賞する停止操作順(例えば、右特定小役の当選時であれば、左右中、中左右、中右左の停止操作順)で停止操作が行われた結果、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、第3停止時に入賞演出のうち獲得表示は実行しないが、特定小役A、B、Cのいずれかの入賞に伴う払出音をスピーカから出力させる。また、ナビ演出により報知された停止操作順以外の停止操作順のうち1枚が入賞する停止操作順(例えば、右特定小役の当選時であれば、右リールを第1停止とする停止操作順)で停止操作が行われた結果、1枚が入賞した場合には、第3停止時にいずれの入賞演出も実行しない。
このように第3形態では、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を報知するナビ演出を行う場合に、ナビコマンドから特定される停止操作順が複数種類の停止操作順を含む場合でも、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる複数の停止操作順のうち予め定めた一の停止操作順(例えば、中リールを第1停止とする停止操作順であれば、中左右、中右左の停止操作順のうち中右左の停止操作順)を報知するナビ演出を行うので、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合には、ナビコマンドから特定される停止操作順が複数種類の停止操作順を含む場合であっても、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を報知するナビ演出の内容が複雑とならない。
第3形態では、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において左特定小役が当選した場合に送信されるナビコマンドから特定される停止操作順(特定小役Aを入賞させる停止操作順)と、中左右ベルが当選した場合に送信されるナビコマンドから特定される停止操作順(主小役を入賞させる停止操作順)と、は共通の停止操作順(中左右の停止操作順)を含んでおり、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において中特定小役が当選した場合に送信されるナビコマンドから特定される停止操作順(特定小役Bを入賞させる停止操作順)と、右左中ベルが当選した場合に送信されるナビコマンドから特定される停止操作順(主小役を入賞させる停止操作順)と、は共通の停止操作順(右左中の停止操作順)を含んでおり、右特定小役が当選した場合に送信されるナビコマンドから特定される停止操作順(特定小役Cを入賞させる停止操作順)と、左中右ベルが当選した場合に送信されるナビコマンドから特定される停止操作順(主小役を入賞させる停止操作順)と、は共通の停止操作順(左中右の停止操作順)を含んでいる。
そして、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選して送信されたナビコマンドから特定される停止操作順と、有利区間のうちCZ状態及びAT状態においてナビ小役が当選して送信されたナビコマンドから特定される停止操作順と、が共通の停止操作順を含む場合に、いずれも演出態様が同一のナビ演出を実行するため、有利区間のうちCZ状態及びAT状態においては、共通の停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合に、特定小役が当選した場合であっても、ナビ小役が当選した場合であっても、違和感なくナビ演出を実行することができる。
尚、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において、共通の停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合に、特定小役が当選した場合であっても、ナビ小役が当選した場合であっても、演出態様が類似するナビ演出(例えば、ナビ画像を構成する文字のフォント、ナビ画像を構成するキャラクタ画像、ナビ画像の色彩、ナビ画像のサイズの少なくとも一部が異なるが、全体として類似するナビ演出等)を実行する構成としても良く、このような構成であっても、有利区間のうちCZ状態及びAT状態においては、共通の停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合に、特定小役が当選した場合であっても、ナビ小役が当選した場合であっても、違和感なくナビ演出を実行することができる。
[第4形態のナビ対象役当選時の制御について]
次に、第4形態のナビ対象役当選時のナビ報知及び演出に関連する制御について、図30~図32に基づいて説明する。尚、第4形態のナビ対象役当選時の制御は、有利区間のうち通常状態及び前兆状態におけるナビ小役当選時の制御、有利区間のうちCZ状態及びAT状態におけるナビ対象役当選時の制御、通常区間におけるナビ対象役当選時の制御が、第1形態のナビ対象役当選時の制御と共通であるため、ここでは、有利区間のうち通常状態及び前兆状態における特定小役当選時の制御について説明する。また、第4形態のナビ対象役当選時の制御は、有利区間のうちCZ状態及びAT状態における特定小役当選時の制御として、第2形態または第3形態の制御を適用しても良い。
図30に示すように、メイン制御部41は、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選した場合には、ナビ報知を実行し、遊技補助表示器12に、当選した特定小役の種類に応じて1枚を入賞させる停止操作順を示すナビ番号(左特定小役であれば左リールを第1停止リールとする停止操作順を示す「7」、中特定小役であれば中リールを第1停止リールとする停止操作順を示す「8」、右特定小役であれば右リールを第1停止とする停止操作順を示す「9」)を表示させる。また、特定小役の当選を示す内部当選コマンドを送信するとともに、当選した特定小役の種類に応じて1枚を入賞させる停止操作順を示すナビ番号を特定可能なナビコマンドを送信する。
サブ制御部91は、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選した場合に、図31(a)及び図32(a)に示すように、ゲーム開始時にナビ報知により報知された1枚を入賞させる停止操作順のうちの一の停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば、左リールを第1停止とする停止操作順のうち左中右の停止操作順)を報知するナビ演出を第4態様にて実行する。第4態様のナビ演出は、ナビ報知により報知された停止操作順に応じて第1停止リールの上方の領域に、無地の背景画像に「1」を重ねた第1停止リールを示すナビ画像を表示させ、第2停止リールの上方の領域に、無地の背景画像に「2」を重ねた第2停止リールを示すナビ画像を表示させ、第3停止リールの上方の領域に、無地の背景画像に「3」を重ねた第3停止リールを示すナビ画像を表示させるナビ演出である。また、図31(b)及び図32(b)に示すように、第1停止時において、ナビ演出により第1停止リールとして報知されたリールを第1停止とする停止操作がされた場合には、第1停止リールを示すナビ画像を消去し、操作時演出として正解演出を第1態様にて実行し、図31(c)に示すように、第2停止時において、ナビ演出により第2停止リールとして報知されたリールを第2停止とする停止操作がされた場合には、第2停止リールを示すナビ画像を消去し、操作時演出として正解演出を第1態様にて実行する。そして、ナビ演出により報知された停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば左中右の停止操作順)で停止操作が行われた結果、1枚が入賞した場合には、図31(d)に示すように、第3停止時に入賞演出としてリールフラッシュを実行するとともに、「チャンス」等の好機音をスピーカから出力させることで、通常G数短縮抽選、第2AT抽選または第1上乗せ抽選が行われたことを報知する。
一方、図32(c)に示すように、第2停止時において、ナビ演出により第2停止リールとして報知されたリール以外のリールを第2停止とする停止操作(例えば、右リールを第2停止とする停止操作)がされた場合には、全てのナビ画像を消去し、操作時演出を実行しない。そして、ナビ演出により報知された停止操作順以外の停止操作順のうち1枚が入賞する停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば、左右中の停止操作順)で停止操作が行われた結果、1枚が入賞した場合には、図32(d)に示すように、第3停止時に入賞演出として好機音をスピーカから出力させず、リールフラッシュのみを実行することで、通常G数短縮抽選、第2AT抽選または第1上乗せ抽選が行われたことを報知する。また、第1停止時において、ナビ演出により第1停止リールとして報知されたリール以外のリールを第1停止とする停止操作(例えば、左特定小役の当選時であれば、中リールまたは右リールを第2停止とする停止操作)がされた場合には、全てのナビ画像を消去し、操作時演出を実行しない。そして、ナビ演出により報知された停止操作順以外の停止操作順のうち特定小役A、B、Cのいずれかが入賞する停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば、左リール以外のリールを第1停止とする停止操作順)で停止操作が行われた結果、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、第3停止時にいずれの入賞演出も実行しない。
このように第4形態では、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、1枚を入賞させる停止操作順を報知するナビ演出を行う場合に、ナビコマンドから特定される停止操作順が複数種類の停止操作順を含む場合でも、1枚を入賞させる複数の停止操作順のうち予め定めた一の停止操作順(例えば、左リールを第1停止とする停止操作順であれば、左中右、右中左の停止操作順のうち左中右の停止操作順)を報知するナビ演出を行うので、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選した場合には、ナビコマンドから特定される停止操作順が複数種類の停止操作順を含む場合であっても、1枚を入賞させる停止操作順を報知するナビ演出の内容が複雑とならない。
第4形態では、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、1枚を入賞させる停止操作順を報知するナビ演出を行う場合に、1枚を入賞させる複数の停止操作順のうちいずれかの停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば、左中右、左右中の停止操作順のうち左中右の停止操作順)を報知するナビ演出を行うとともに、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作が行われ、1枚が入賞した場合と、ナビ演出により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われ、1枚が入賞した場合と、で異なる演出制御を実行するため、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作がされたか否かを、演出の違いによって認識させることができる。
また、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作が行われ、1枚が入賞した場合には、第3停止操作がされたタイミングでナビ演出を終了させる一方、ナビ演出で報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われ、1枚が入賞した場合には、ナビ演出で報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われたタイミング(第2停止操作のタイミング)でナビ演出を終了させるため、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、1枚が入賞した場合に、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作がされたか否かを、ナビ演出が終了するタイミングによって認識させることができる。
また、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作が行われ、1枚が入賞した場合には、第1停止操作、第2停止操作のタイミングで操作時演出として正解演出が行われる一方で、ナビ演出で報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われ、1枚が入賞した場合には、ナビ演出で報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われた以降は、操作時演出が行われないため、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、1枚が入賞した場合に、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作がされたか否かを、停止操作が行われたタイミングで実行される操作時演出の有無によって認識させることができる。
また、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作が行われ、1枚が入賞した場合には、入賞演出として好機音が出力される一方、ナビ演出で報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われ、1枚が入賞した場合には、入賞演出として好機音が出力されないため、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、1枚が入賞した場合に、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作がされたか否かを、入賞演出として好機音が出力されるか否かによって認識させることができる。
第4形態では、左特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と、中特定小役、右特定小役が当選した場合に特定小役B、Cを入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(左リールを第1停止とする停止操作順)を含んでおり、中特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と、左特定小役、右特定小役が当選した場合に特定小役A、Cを入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(中リールを第1停止とする停止操作順)を含んでおり、右特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と、左特定小役、右特定小役が当選した場合に特定小役A、Bを入賞させるための停止操作順と、は共通の停止操作順(右リールを第1停止とする停止順)を含んでいる。
そして、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において一の特定小役が当選した場合に、1枚を入賞させる停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合には、第1停止~第3停止リールを第4態様で報知するナビ演出を実行し、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において他の特定小役が当選した場合に、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順として、一の特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と共通する停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合には、第1停止~第3停止リールを第2態様で報知するナビ演出を実行し、共通の停止操作順を報知する場合でもナビ演出の演出態様が異なるため、ナビ演出の演出態様の違いによって、1枚を入賞させるのか、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させるのか、が分かりやすくなる。
[第5形態のナビ対象役当選時の制御について]
次に、第5形態のナビ対象役当選時のナビ報知及び演出に関連する制御について、図33に基づいて説明する。尚、第5形態のナビ対象役当選時の制御は、有利区間のうち通常状態及び前兆状態におけるナビ小役当選時の制御、有利区間のうちCZ状態及びAT状態におけるナビ対象役当選時の制御、通常区間におけるナビ対象役当選時の制御が、第1形態のナビ対象役当選時の制御と共通であるため、ここでは、有利区間のうち通常状態及び前兆状態における特定小役当選時の制御について説明する。また、第5形態のナビ対象役当選時の制御は、有利区間のうちCZ状態及びAT状態における特定小役当選時の制御として、第2形態または第3形態の制御を適用しても良い。
図33に示すように、メイン制御部41は、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選した場合には、ナビ報知を実行し、遊技補助表示器12に、当選した特定小役の種類に応じて1枚を入賞させる停止操作順のうちの一の停止操作順を示すナビ番号(左特定小役であれば左リールを第1停止リールとする停止操作順のうち左中右の停止操作順を示す「1」、中特定小役であれば中リールを第1停止リールとする停止操作順のうち中左右の停止操作順を示す「3」、右特定小役であれば右リールを第1停止とする停止操作順のうち右左中の停止操作順を示す「5」)を表示させる。また、特定小役の当選を示す内部当選コマンドを送信するとともに、当選した特定小役の種類に応じて1枚を入賞させる停止操作順を示すナビ番号を特定可能なナビコマンドを送信する。
サブ制御部91は、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選した場合に、ゲーム開始時にナビ報知により報知された1枚を入賞させる停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば、左中右の停止操作順)を報知するナビ演出を第4態様にて実行する。また、第1停止時において、ナビ演出により第1停止リールとして報知されたリールを第1停止とする停止操作がされた場合には、第1停止リールを示すナビ画像を消去し、操作時演出として正解演出を第1態様にて実行し、第2停止時において、ナビ演出により第2停止リールとして報知されたリールを第2停止とする停止操作がされた場合には、第2停止リールを示すナビ画像を消去し、操作時演出として正解演出を第1態様にて実行する。そして、ナビ演出により報知された停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば左中右の停止操作順)で停止操作が行われた結果、1枚が入賞した場合には、第3停止時に入賞演出としてリールフラッシュを実行するとともに、「チャンス」等の好機音をスピーカから出力させることで、通常G数短縮抽選、第2AT抽選または第1上乗せ抽選が行われたことを報知する。
一方、第2停止時において、ナビ演出により第2停止リールとして報知されたリール以外のリールを第2停止とする停止操作(例えば、右リールを第2停止とする停止操作)がされた場合には、全てのナビ画像を消去し、操作時演出を実行しない。そして、ナビ演出により報知された停止操作順以外の停止操作順のうち1枚が入賞する停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば、左右中の停止操作順)で停止操作が行われた結果、1枚が入賞した場合には、第3停止時に入賞演出として好機音をスピーカから出力させず、リールフラッシュのみを実行することで、通常G数短縮抽選、第2AT抽選または第1上乗せ抽選が行われたことを報知する。また、第1停止時において、ナビ演出により第1停止リールとして報知されたリール以外のリールを第1停止とする停止操作(例えば、左特定小役の当選時であれば、中リールまたは右リールを第2停止とする停止操作)がされた場合には、全てのナビ画像を消去し、操作時演出を実行しない。そして、ナビ演出により報知された停止操作順以外の停止操作順のうち特定小役A、B、Cのいずれかが入賞する停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば、左リール以外のリールを第1停止とする停止操作順)で停止操作が行われた結果、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、第3停止時にいずれの入賞演出も実行しない。
このように第5形態では、左特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と、左中右ベルが当選した場合に主小役を入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(左中右の停止操作順)を含んでおり、中特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と、中左右ベルが当選した場合に主小役を入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(中左右の停止操作順)を含んでおり、右特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と、右左中ベルが当選した場合に主小役を入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(右左中の停止操作順)を含んでいる。
そして、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選した場合にナビ報知により報知されるナビ番号が、1枚を入賞させる停止操作順と共通の停止操作順で主小役が入賞するナビ小役の当選時のナビ番号と共通であり、ナビ小役の当選時に用いるナビ番号とは別に、特定小役の当選時に1枚を入賞させるためのナビ番号を必要としないことから、ナビ報知に必要なデータ量を削減できる。
また、ナビ報知が行われる場合には、ナビ報知により報知されるナビ番号を特定可能なナビコマンドをサブ制御部91に対して送信するとともに、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選した場合に送信されるナビコマンドが、1枚を入賞させる停止操作順と共通の停止操作順で主小役が入賞するナビ小役の当選時に送信されるナビコマンドと共通であり、ナビ小役に対応するナビ番号を特定可能なナビコマンドとは別に、特定小役に対応するナビ番号を特定可能なナビコマンドを必要としないことから、ナビコマンドを送信するためのデータ量を削減できる。
[通常ゲーム数短縮演出について]
次に、通常ゲーム数短縮演出について説明する。サブ制御部91は、通常状態及び前兆状態において通常状態が開始してからのゲーム数を液晶表示器51に表示させるとともに、通常状態において強チャンスリプレイA、B、弱チャンスリプレイA、Bが当選して通常ゲーム数短縮抽選が行われた場合、特定小役のいずれかが当選し、特定小役A、B、Cを入賞させず1枚を入賞させて通常ゲーム数短縮抽選が行われた場合に、短縮ゲーム数を液晶表示器51に表示させた後、短縮ゲーム数を、通常状態が開始してからのゲーム数に加算する通常ゲーム数短縮演出を実行する。
また、前兆状態において強チャンスリプレイA、B、弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合、特定小役のいずれかが当選し、特定小役A、B、Cを入賞させず1枚を入賞させた場合には、通常ゲーム数短縮抽選は行われないが、サブ制御部91は、前兆状態において強チャンスリプレイA、B、弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合、特定小役のいずれかが当選し、特定小役A、B、Cを入賞させず1枚を入賞させた場合にも、通常ゲーム数短縮演出を実行する。
この場合には、前兆状態において強チャンスリプレイA、B、弱チャンスリプレイA、Bが当選した場合、特定小役のいずれかが当選し、特定小役A、B、Cを入賞させず1枚を入賞させた場合に行われる第2AT抽選、第1上乗せ抽選の結果に応じて、液晶表示器51に表示される短縮ゲーム数を決定し、決定された短縮ゲーム数を液晶表示器51に表示させた後、短縮ゲーム数を、通常状態が開始してからのゲーム数に加算する通常ゲーム数短縮演出を実行する。この際、第2AT抽選が行われた場合には、AT状態に当選した場合にAT状態に当選していない場合よりも大きい短縮ゲーム数が決定されやすく、第1上乗せ抽選が行われた場合には、上乗せに当選した場合に上乗せに当選していない場合よりも大きい短縮ゲーム数が決定されやすくなっており、通常ゲーム数短縮演出において大きい短縮ゲーム数が表示された場合には、通常状態であるか、前兆状態であるか、に関わらず遊技者にとって有利な状況が示唆されることとなる。
[前兆演出について]
次に、有利区間状態における演出の実行状況について、図34に基づいて説明する。メイン制御部41は、ゲーム終了時に次のゲームの状態を特定可能な状態コマンドをサブ制御部91に対して送信する。状態コマンドは、次のゲームの有利区間状態が、通常状態であるか、前兆状態であるか、CZ状態であるか、AT状態であるか、を特定可能である。また、通常状態であれば、通常ゲーム数を特定可能であり、前兆状態であれば、前兆状態の残りゲーム数を特定可能である。
図34に示すように、サブ制御部91は、状態コマンドからメイン制御部41側が通常状態であると特定した場合に、通常状態に対応する通常演出を実行する。
図34(a)に示すように、サブ制御部91は、状態コマンドからメイン制御部41側が通常状態から前兆状態への移行を特定すると、通常演出を終了させて通常演出とは演出態様の異なる前兆演出を開始する。また、状態コマンドから前兆状態の残りゲーム数が3ゲームとなったことを特定すると、前兆演出を終了させてCZ状態への移行を示唆するCZ示唆演出を開始する。その後、状態コマンドから前兆状態の残りゲーム数が0ゲームとなったことを特定すると、CZ状態へ移行する旨を報知した後、次のゲームが開始され、前兆状態からCZ状態に移行することで、CZ示唆演出を終了させてCZ状態に対応するCZ演出を開始する。
また、図34(b)に示すように、サブ制御部91は、状態コマンドからメイン制御部41側が通常状態であり、通常ゲーム数が所定ゲーム数に到達したことを特定した場合に、前兆演出を実行するか否かを決定する。所定ゲーム数は、通常ゲーム数抽選により当選しやすいゲーム数や、モードA、Bの通常ゲーム数抽選により当選する最大値であり、通常状態が終了する可能性の高いゲーム数である。そして、サブ制御部91は、前兆演出を実行する旨を決定した場合に、通常演出を終了させて前兆演出を開始する。また、サブ制御部91は、状態コマンドから、前兆演出を開始した後、メイン制御部41側が前兆状態である場合にCZ示唆演出を開始するまでの期間に相当する期間(本実施例では、7ゲーム~17ゲーム)が経過したことを特定すると、前兆演出を終了させてCZ示唆演出を開始する。その後、状態コマンドから前兆演出を開始して3ゲーム経過したことを特定すると、CZ状態へ移行しない旨を報知した後、次のゲームが開始されることで、CZ示唆演出を終了させて通常演出を開始する。
このように本実施例では、前兆状態においては、必ず前兆演出が実行される一方、通常状態においても前兆演出が実行されることがあり、前兆演出が実行されることで、前兆状態に制御されている可能性が示唆されるので、前兆状態、すなわち20ゲーム以内にCZ状態へ移行する状態であることを期待させることができる。
また、通常状態においては、通常状態が終了して前兆状態に移行する可能性の高いゲーム数に到達することで前兆演出が実行されるので、前兆演出が実行されることで、前兆状態である可能性が高いことを期待させることができる。
また、前述のように、前兆状態において特定小役のいずれかが当選し、1枚を入賞させた場合には、通常ゲーム数短縮抽選は行われないが、第2AT抽選または第1上乗せ抽選が行われるため、前兆演出が実行され、前兆状態である可能性が示唆されている状況であっても、特定小役A、B、Cを入賞させず1枚を入賞させる操作態様の選択を促すことができる。
[遊技機情報について]
次に、遊技機情報表示器50に表示される遊技機情報について、図35に基づいて説明する。
遊技制御基板40が筐体1aの内部の所定位置に取り付けられた状態において、遊技制御基板40の正面側(遊技者側)の下部には7セグメント表示器で構成される遊技機情報表示器50が配置されている。遊技機情報表示器50は、遊技制御基板40が基板ケースに封入されている状態で、当該基板ケースの外部から表示内容を視認可能となっており、メイン制御部41により集計され、遊技機情報表示器50に表示されるスロットマシン1における前述した役物払出比率等の情報を、店員等が認識できるようになっている。
メイン制御部41は、図35に示すように、過去6000ゲーム間の連続役物払出比率、役物払出比率、指示込役物払出比率、総累計払出枚数に対する連続役物払出比率、役物払出比率、指示込役物払出比率を遊技機情報表示器50に表示させる制御を行う。
メイン制御部41は、電源投入後、電力供給が停止するまでの期間において過去6000ゲーム間の連続役物払出比率、役物払出比率、指示込役物払出比率、総累計払出枚数に対する連続役物払出比率、役物払出比率、指示込役物払出比率を、図35に示す表示順にて所定期間(本実施例では、30秒間)毎に切り替えて遊技機情報表示器50に表示させる。
この際、遊技機情報表示器50には、上位2桁に現在表示中の表示内容を示す略記(例えば、表示順1の過去6000ゲーム間の連続役物払出比率が表示されている場合には、「1C」)が表示される。
また、遊技機情報表示器50には、下2桁に前述の略記に対応する現在表示すべき割合、比率(以下、表示すべきデータと呼ぶ場合がある)が表示され、いずれのデータについても%で表示されるようになっている。遊技機情報表示器50の下2桁に表示されるデータとして、0~99を表示可能であり、本実施例では、遊技機情報表示器50の下2桁双方を用いて表示すべきデータを表示するようになっている。例えば、表示すべきデータが1桁の場合には、遊技機情報表示器50の下2桁のうち上位の桁に「0」を表示する一方で、下位の桁に表示すべきデータの値を表示する(例えば、5%を表示する場合には、遊技機情報表示器50の下2桁に「05」を表示する)。また、表示すべきデータが2桁の場合には、遊技機情報表示器50の下2桁に表示すべきデータを表示する(例えば、15%を表示する場合には、遊技機情報表示器50の下2桁に「15」を表示する)。
次いで、役物払出比率、連続役物払出比率、指示込役物払出比率について説明する。役物払出比率、連続役物払出比率、指示込役物払出比率は、メイン処理における遊技機情報計算処理により算出され、総累計払出枚数に対する役物払出比率は、遊技機が出荷されてからのメダルの総払出枚数に対する遊技機が出荷されてからの役物遊技(いわゆるレギュラーボーナスやシングルボーナス)におけるメダルの総払出枚数(役物払出枚数)の比率であり、過去6000ゲーム間の役物払出比率は、過去6000ゲーム間のメダルの総払出枚数に対する過去6000ゲーム間の役物遊技におけるメダルの総払出枚数(役物払出枚数)の比率であり、総累計払出枚数に対する連続役物払出比率は、遊技機が出荷されてからのメダルの総払出枚数に対する遊技機が出荷されてからの特別遊技状態におけるメダルの総払出枚数(連役総払出枚数)の比率であり、過去6000ゲーム間の連続役物払出比率は、過去6000ゲーム間のメダルの総払出枚数に対する過去6000ゲーム間の特別遊技状態におけるメダルの総払出枚数(連役総払出枚数)の比率であり、総累計払出枚数に対する指示込役物払出比率は、遊技機が出荷されてからのメダルの総払出枚数に対する遊技機が出荷されてからのナビ報知が行われたゲームのメダルの総払出枚数(指示込総払出枚数)の比率であり、過去6000ゲーム間の指示込役物払出比率は、過去6000ゲーム間メダルの総払出枚数に対する過去6000ゲーム間ナビ報知が行われたゲームのメダルの総払出枚数(指示込総払出枚数)の比率である。
遊技機情報計算処理では、役物払出比率、連続役物払出比率、指示込役物払出比率を算出するために、遊技機が出荷されてからのメダルの総払出枚数、遊技機が出荷されてからの役物総払出枚数、遊技機が出荷されてからの連役総払出枚数、遊技機が出荷されてからの指示込総払出枚数、過去6000ゲーム間のメダルの総払出枚数、過去6000ゲーム間の役物総払出枚数、過去6000ゲーム間の連役総払出枚数、過去6000ゲーム間の指示込総払出枚数を計数する。
遊技機が出荷されてからの指示込総払出枚数及び過去6000ゲーム間の指示込総払出枚数は、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において、特定小役が当選し、1枚を入賞させる停止操作順を報知するナビ報知が行われた場合に、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞して1枚のメダルが付与された場合、ナビ報知により報知された停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞して1枚のメダルが付与された場合(第5形態の制御)、ナビ報知により報知された停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞して15枚のメダルが付与された場合のいずれの場合にも加算される。
また、遊技機が出荷されてからの指示込総払出枚数及び過去6000ゲーム間の指示込総払出枚数は、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において、ナビ小役が当選し、主小役を入賞させる停止操作順を報知するナビ報知が行われた場合に、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて主小役が入賞して15枚のメダルが付与された場合、ナビ報知により報知された停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われて副小役が入賞して1枚のメダルが付与された場合のいずれの場合にも加算される。
また、遊技機が出荷されてからの指示込総払出枚数及び過去6000ゲーム間の指示込総払出枚数は、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において、特定小役が当選し、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を報知するナビ報知が行われた場合に、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞して15枚のメダルが付与された場合、ナビ報知により報知された停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞して15枚のメダルが付与された場合、ナビ報知により報知された停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞して1枚のメダルが付与された場合のいずれの場合にも加算される。
すなわち、ナビ報知が行われた場合には、ナビ報知で報知された停止操作順で停止操作がされたか否かに関わらず、当該ゲームにおけるメダルの払出枚数が、遊技機が出荷されてからの指示込総払出枚数及び過去6000ゲーム間の指示込総払出枚数として計数されることとなる。
このように、ナビ報知が行われたゲームにおいては、ナビ報知によって報知された操作態様で停止操作がされたときだけでなく、ナビ報知によって報知された操作態様とは異なる操作態様で操作された場合でも、付与されたメダル数を指示込総払出数として計数されるため、遊技機が出荷されてからの指示込役物払出比率及び過去6000ゲーム間の指示込役物払出比率を好適に算出することができる。
[作用効果]
本実施例では、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合には、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を報知するナビ報知が行われるようになっており、ナビ報知で報知された停止操作順で停止操作を行うことで、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞し、15枚のメダルを獲得できる一方、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選した場合には、1枚を入賞させる停止操作順を報知するナビ報知が行われるようになっており、ナビ報知で報知された停止操作順で停止操作を行うことで、1枚の付与を伴う1枚が入賞し、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞したときよりも獲得できるメダル数は減少するが、通常G数短縮抽選、第2AT抽選または第1上乗せ抽選が行われる構成である。このような構成とすることで、CZ状態及びAT状態では、ナビ報知で報知された停止操作順で停止操作を行うことで、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞し、15枚のメダルを獲得できる一方、通常状態及び前兆状態では、ナビ報知で報知された停止操作順で停止操作を行うことで、1枚の付与を伴う1枚が入賞し、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞したときよりも獲得できるメダル数は減少するが、通常G数短縮抽選、第2AT抽選または第1上乗せ抽選が行われることで、遊技者にとって有利に制御されるようになっており、CZ状態及びAT状態であるか、通常状態及び前兆状態であるか、によって特定小役が当選した場合に停止させるべき停止態様が変化するので、興趣を高めることができる。
尚、特定小役の当選時に、操作態様に応じて特定小役A、B、C、1枚が入賞するか、ハズレとなり、通常状態及び前兆状態において特定小役が当選して1枚が入賞するかハズレとなることで遊技者にとって有利な制御が行われる構成としたり、特定小役の当選時に、操作態様に応じて特定小役A、B、Cが入賞するか、ハズレとなり、通常状態及び前兆状態において特定小役が当選してハズレとなることで遊技者にとって有利な制御が行われる構成としても良く、これらの構成であっても、CZ状態及びAT状態であるか、通常状態及び前兆状態であるか、によって特定小役が当選した場合に停止させるべき停止態様を変化さ変化するので、興趣を高めることができる。
本実施例では、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞した場合と、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞した場合と、で異なる演出制御が実行される構成である。このような構成とすることで、1枚が入賞した場合に、通常状態及び前兆状態であるか、CZ状態及びAT状態であるか、に応じて好適な演出制御を実行することができる。
また、本実施例では、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役のいずれかが当選し、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞した場合に、入賞演出としてリールフラッシュが実行され、好機音が出力される一方、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞した場合に、いずれの入賞演出も実行されない構成である。このような構成とすることで、有利区間のうち通常状態及び前兆状態においては、通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選の対象となる1枚が入賞したことに注目させることができる。
本実施例では、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合と、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合と、で異なる演出制御が実行される構成である。このような構成とすることで、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合に、通常状態及び前兆状態であるか、CZ状態及びAT状態であるか、に応じて好適な演出制御を実行することができる。
また、本実施例では、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役のいずれかが当選し、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合に、入賞演出として獲得表示が実行されるとともに、特定小役A、B、Cのいずれかの入賞に伴う払出音が出力される一方、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役のいずれかが当選し、ナビ報知により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合に、いずれの入賞演出も実行されない構成である。このような構成とすることで、有利区間のうち通常状態及び前兆状態においては、特定小役A、B、Cを入賞させることが推奨されているものと認識されてしまうことを防止できる。
本実施例では、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞した場合と、通常区間において特定小役が当選し、ナビ報知が行われず1枚が入賞した場合と、で異なる演出制御が実行される構成である。このような構成とすることで、1枚が入賞した場合に、通常状態及び前兆状態であるか、通常区間であるか、に応じて好適な演出制御を実行することができる。
また、本実施例では、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞した場合に、入賞演出としてリールフラッシュが実行され、好機音が出力される一方、通常区間において左、中、右特定小役のいずれかが当選し、ナビ報知が行われず1枚が入賞した場合に、いずれの入賞演出も実行されない構成である。このような構成とすることで、有利区間のうち通常状態及び前兆状態においては、通常ゲーム数短縮抽選、第2AT抽選、第1上乗せ抽選の対象となる1枚が入賞することに注目させることができる。
本実施例では、通常区間において特定小役が当選し、ナビ報知が行われず特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合と、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合と、で異なる演出制御が実行される構成である。このような構成とすることで、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合に、通常状態及び前兆状態であるか、通常区間であるか、に応じて好適な演出制御を実行することができる。
また、本実施例では、通常区間において特定小役が当選し、ナビ報知が行われず特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合に、入賞演出として特定小役A、B、Cのいずれかの入賞に伴う払出音が出力される一方、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ報知により報知された停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合に、いずれの入賞演出も実行されない構成である。このような構成とすることで、有利区間のうち通常状態及び前兆状態においては、特定小役A、B、Cを入賞させることが推奨されているものと認識されてしまうことを防止できる。
本実施例では、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を報知するナビ報知を行う場合に、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる複数の停止操作順のうち予め定めた一の停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば、中左右、中右左、右左中、右中左の停止操作順のうち中右左の停止操作順)を報知するナビ報知を行う構成である。このような構成とすることで、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合には、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順が複数の停止操作順を含む場合であっても、一の停止操作順がナビ報知されるため、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を報知するナビ報知の内容が複雑とならない。
本実施例では、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を報知するナビ演出を行う場合に、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる複数の停止操作順のうちいずれかの停止操作順(例えば、左特定小役の当選時であれば、中左右、中右左、右左中、右中左の停止操作順のうち中右左の停止操作順)を報知するナビ演出を行うとともに、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作が行われ、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合と、ナビ演出により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われ、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合と、で異なる演出制御を実行する構成である。このような構成とすることで、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、15枚のメダルが付与される場合に、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作がされたか否かを、演出の違いによって認識させることができる。
また、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作が行われ、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、第3停止操作がされたタイミングでナビ演出を終了させる一方、ナビ演出で報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われ、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、ナビ演出で報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われたタイミング(第1停止操作または第2停止操作のタイミング)でナビ演出を終了させる構成である。このような構成とすることで、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞して15枚のメダルが付与される場合に、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作がされたか否かを、ナビ演出が終了するタイミングによって認識させることができる。
本実施例では、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作が行われ、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、入賞演出として獲得表示が実行される一方、ナビ演出で報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われ、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合には、入賞演出として獲得表示が実行されない構成である。このような構成とすることで、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、特定小役A、B、Cのいずれかが入賞した場合に、ナビ演出により報知された停止操作順で停止操作がされたか否かを、入賞演出として獲得表示が行われるか否かによって認識させることができる。
本実施例では、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われた場合と、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作が行われた場合と、で異なる演出制御を実行する構成である。このような構成とすることで、ナビ演出により報知された停止操作順と異なる停止操作順で停止操作がされた場合に、通常状態及び前兆状態であるかCZ状態及びAT状態であるかに応じて好適な演出制御を実行することができる。
また、本実施例では、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作がされた場合に、操作時演出として間違い演出が実行され、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において特定小役が当選し、ナビ演出により報知された停止操作順とは異なる停止操作順で停止操作がされた場合に、いずれの操作時演出も実行されない構成である。このような構成とすることで、有利区間のうちCZ状態及びAT状態においてナビ演出により報知された停止操作順と異なる停止操作順で停止操作をすると、有利区間のうち通常状態及び前兆状態よりも不利益の度合いが大きいことを認識させることができる。
本実施例では、左特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と、中特定小役、右特定小役が当選した場合に特定小役B、Cを入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(左リールを第1停止とする停止操作順)を含んでおり、中特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と、左特定小役、右特定小役が当選した場合に特定小役A、Cを入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(中リールを第1停止とする停止操作順)を含んでおり、右特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と、左特定小役、右特定小役が当選した場合に特定小役A、Bを入賞させるための停止操作順と、は共通の停止操作順(右リールを第1停止とする停止順)を含んでいる。
そして、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において一の特定小役が当選した場合に、1枚を入賞させる停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合には、第1停止リールのみを第1態様で報知するナビ演出を実行し、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において他の特定小役が当選した場合に、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順として、一の特定小役が当選した場合に1枚を入賞させる停止操作順と共通する停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合には、第1停止~第3停止リールを第2態様で報知するナビ演出を実行する、すなわち共通の停止操作順を報知する場合でもナビ演出の演出態様が異なる構成である。このような構成とすることで、共通の停止操作順を報知する場合でもナビ演出の演出態様の違いによって、1枚を入賞させるのか、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させるのか、が分かりやすくなる。
また、本実施例では、左特定小役が当選した場合に特定小役Aを入賞させる停止操作順と、中左右ベルが当選した場合に主小役を入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(中左右の停止操作順)を含んでおり、中特定小役が当選した場合に特定小役Bを入賞させる停止操作順と、右左中ベルが当選した場合に主小役を入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(右左中の停止操作順)を含んでおり、右特定小役が当選した場合に特定小役Cを入賞させる停止操作順と、左中右ベルが当選した場合に主小役を入賞させる停止操作順と、は共通の停止操作順(左中右の停止操作順)を含んでいる。
そして、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合に、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合と、有利区間のうちCZ状態及びAT状態においてナビ小役が当選した場合に、特定小役が当選して特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順と共通する停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合と、で演出態様が同一のナビ演出を実行する構成である。このような構成とすることで、有利区間のうちCZ状態及びAT状態においては、共通の停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合に、特定小役が当選した場合であっても、ナビ小役が当選した場合であっても、違和感なくナビ演出を実行することができる。
尚、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において、共通の停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合に、特定小役が当選した場合であっても、ナビ小役が当選した場合であっても、演出態様が類似するナビ演出を実行する構成としても良く、このような構成であっても、有利区間のうちCZ状態及びAT状態においては、共通の停止操作順を報知するナビ演出を実行する場合に、特定小役が当選した場合であっても、ナビ小役が当選した場合であっても、違和感なくナビ演出を実行することができる。
本実施例では、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合にナビ報知により報知されるナビ番号が、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順で主小役が入賞するナビ小役の当選時のナビ番号と共通である。このような構成とすることで、ナビ小役の当選時に用いるナビ番号とは別に、特定小役の当選時に特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させるためのナビ番号を必要としないことから、ナビ報知に必要なデータ量を削減できる。
また、本実施例では、ナビ報知が行われる場合には、ナビ報知により報知されるナビ番号を特定可能なナビコマンドをサブ制御部91に対して送信するとともに、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において特定小役が当選した場合に送信されるナビコマンド(停止操作順を示すナビ番号を特定可能なコマンド)が、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順で主小役が入賞するナビ小役の当選時に送信されるナビコマンドと共通である。このような構成とすることで、ナビ小役に対応するナビ番号を特定可能なナビコマンドとは別に、特定小役に対応するナビ番号を特定可能なナビコマンドを必要としないことから、ナビコマンドを送信するためのデータ量を削減できる。
本実施例では、遊技機が出荷されてからの指示込総払出枚数及び過去6000ゲーム間の指示込総払出枚数は、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において、特定小役が当選し、1枚を入賞させる停止操作順を報知するナビ報知が行われた場合に、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞して1枚のメダルが付与された場合、ナビ報知により報知された停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞して1枚のメダルが付与された場合(第5形態の制御)、ナビ報知により報知された停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞して15枚のメダルが付与された場合のいずれの場合にも加算される。
また、遊技機が出荷されてからの指示込総払出枚数及び過去6000ゲーム間の指示込総払出枚数は、有利区間のうちCZ状態及びAT状態において、ナビ小役が当選し、主小役を入賞させる停止操作順を報知するナビ報知が行われた場合に、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて主小役が入賞して15枚のメダルが付与された場合、ナビ報知により報知された停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われて副小役が入賞して1枚のメダルが付与された場合のいずれの場合にも加算される。
そして、遊技機が出荷されてからの指示込総払出枚数及び過去6000ゲーム間の指示込総払出枚数は、有利区間のうち通常状態及び前兆状態において、特定小役が当選し、特定小役A、B、Cのいずれかを入賞させる停止操作順を報知するナビ報知が行われた場合に、ナビ報知により報知された停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞して15枚のメダルが付与された場合、ナビ報知により報知された停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われて特定小役A、B、Cのいずれかが入賞して15枚のメダルが付与された場合、ナビ報知により報知された停止操作順以外の停止操作順で停止操作が行われて1枚が入賞して1枚のメダルが付与された場合のいずれの場合にも加算される構成である。
このような構成とすることで、ナビ報知が行われたゲームにおいては、ナビ報知によって報知された操作態様で停止操作がされたときだけでなく、ナビ報知によって報知された操作態様とは異なる操作態様で操作された場合でも、付与されたメダル数を指示込総払出数として計数されるため、遊技機が出荷されてからの指示込役物払出比率及び過去6000ゲーム間の指示込役物払出比率を好適に算出することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
前記実施例では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンに適用した例について説明したが、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。
また、前記実施例及び変形例では、本発明を遊技機の一例であるスロットマシン1に適用する例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技領域に遊技球を発射することにより遊技を行うパチンコ遊技機、さらには、スロットマシンやパチンコ遊技機以外の一般ゲーム機等、所定の遊技を行う遊技機であれば適用可能である。