JP5177222B2 - 文書ファイル取扱方法、文書ファイル取扱装置、および、文書ファイル取扱プログラム - Google Patents

文書ファイル取扱方法、文書ファイル取扱装置、および、文書ファイル取扱プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5177222B2
JP5177222B2 JP2010513000A JP2010513000A JP5177222B2 JP 5177222 B2 JP5177222 B2 JP 5177222B2 JP 2010513000 A JP2010513000 A JP 2010513000A JP 2010513000 A JP2010513000 A JP 2010513000A JP 5177222 B2 JP5177222 B2 JP 5177222B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
document file
data
difference
color
color vision
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010513000A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2009142154A1 (ja
Inventor
知章 田村
博哲 洪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2010513000A priority Critical patent/JP5177222B2/ja
Publication of JPWO2009142154A1 publication Critical patent/JPWO2009142154A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5177222B2 publication Critical patent/JP5177222B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B21/00Teaching, or communicating with, the blind, deaf or mute
    • G09B21/001Teaching or communicating with blind persons
    • G09B21/003Teaching or communicating with blind persons using tactile presentation of the information, e.g. Braille displays

Description

本発明は、色弱者や高齢者によるなどの所定の色覚特性での観察に適した状態で文書取り扱いを可能にする文書ファイル取扱方法、文書ファイル取扱装置、および、文書ファイル取扱プログラムに関する。
色弱とは、色を認識する錐体細胞の違いにより、一般色覚者に比較して、色の認識・識別に弱い部分を有することを意味する。ここで、色弱者は、"色彩工学の基礎", 池田光男著, 朝倉書店、表9.1 色弱者の分類と簡略記号(p189)にも記載があるように、赤(L錐体)、緑(M錐体)、青(S錐体)の視細胞に関する分類と、それらの感度の程度によって分類される。
いずれかの視細胞の感度が完全にない者はA型色弱者と呼ばれ、L錐体の場合はP型色弱者、M錐体の場合はD型色弱者、S錐体の場合はT型色弱者と分類される。いずれかの感度が低い場合は、それぞれPA、DA、TAと分類される。P、D、T型色弱者の色覚特性は、"色彩工学の基礎", 池田光男著, 朝倉書店、図9.13 二色型色弱者の混同色線(p205)にも記載があるように、ライン上(混同色線)に存在する色が全く同じ色に見え、区別することができない。
これらの色弱者は、普段一般色覚者が見ている画像の色を、同じように識別することができず、色弱者用の画像表示あるいは画像変換が必要である。この種の色弱に対して、以下の非特許文献、特許文献のような提案がなされている。なお、色弱と同様の現象は、スペクトル成分が限定された光源のもとでは、一般色覚者にも発生しうる。また、この現象は、カメラで撮像を行う場合にも発生しうる。
また、高齢者になると、眼球の水晶体が黄色くなるため、白地に黄色、黒地に青色を視認しにくくなる。特に、白地に明度の高い黄色は判別がむずかしくなる傾向にある。このような高齢者への対策として、視覚的な能力が劣化してきている色を強調する手法が、以下の特許文献6や特許文献7に提案されている。
また、色をハッチング角度で表現することが、以下の特許文献8に記載されている。
特開2004−178513号公報 特表2007−512915号公報 特開2003−223635号公報 特開2004−266821号公報 特開2005−182432号公報 特開2002−278537号公報 特開2003−58875号公報 特開2008−77307号公報
SmartColor(K. Wakita and K. Shimamura. SmartColor: disambiguation framework for the colorblind. In Assets '05: Proc. of the 7th international ACM SIGACCESS conference on Computers and accessibility, pages 158-165, NY, USA, 2005.
上記非特許文献1記載の技術は、色弱者が識別可能な色に表示を変換することにより、色の変化で識別性を向上させるものである。この場合、色弱者用の色の変化量と色覚一般色覚者が認識する色はトレードオフであるため、色弱者に識別可能な色に変換した場合、色は大きく変化し、元の表示と印象が大きく変わってしまう。このため、一般色覚者と色弱者間の文書共有がしづらい。色変化を最小限にする設定もあるが、その場合は、色弱者にとって識別性があまり向上しない。さらに、画像の色の内容に応じて変化させる色を決めるため、元の色が変わってしまうという大きな問題が存在している。
上記特許文献1記載の技術は、表示データのうち、色−形状変換するものしないものに分類するとともに、点や線、面などの形状ごとに更に分類し、予め定められた色に対応した形状のテーブルを持ち、先の分類結果をテーブルを参照して形状変化させるものである。
上記特許文献1では、形状の決め方については任意であり、凡例と見比べながら解釈する仕組みになっている。色空間内の色を面や線や点ごとに形状で識別させるため、形状の候補が不足する問題がある。そして、形状の識別のしやすさが、元の色の識別のしやすさと相関していないので、一般色覚者とはオブジェクト間の識別のしやすさが大きく異なることになり、一般色覚者と感覚を共有できない。
さらに、1色だったオブジェクトを形状変化すると複数色に増える場合が多く、複数色だからこそ概ね同色のオブジェクトとも識別可能となるのだが、その場合には1色を元の色に維持しても、オブジェクト全体の色は複数色の合成となり、元の色と異なってしまう場合がある。
これに加え、色のパラメータと形状の決め方に明確なルールがないので、表示を見るユーザにとっては、凡例がなくては色と形状の対応がわからず、色の種類が解釈できない。凡例があったとしても対応づけをしづらい。点・線・面それぞれで形状の決め方に共通部分がないので、更に難しい。
そして、連続性が無く、細かい色の識別ができないなど、細かな色の差を正確に表すこともできないという大きな問題を有している。上記特許文献2記載の技術は、実被写体を撮像して色弱者が識別できるようにディスプレイ上に変換する装置である。実被写体の中で、ユーザが特定した箇所の色(1つ以上)とおおむね同色の領域を、他の領域と識別させるための手法。テクスチャやブリンキングを使用した識別がある。この特許文献2では、形状の決め方については任意であり、記載されている具体例は詳細が示されていない。まず、形状の識別のしやすさが、元の色の識別のしやすさと相関していないので、一般色覚者とはオブジェクト間の識別のしやすさが大きく異なることになり、一般色覚者と感覚を共有できない。
さらに、元の色を維持できない。1色だったオブジェクトを形状変化すると複数色に増える場合が多く、複数色だからこそ概ね同色のオブジェクトとも識別可能となるのだが、その場合には1色を元の色に維持しても、オブジェクト全体の色は複数色の合成となり、元の色と異なってしまう場合がある。これに加え、色のパラメータと形状の決め方に明確なルールがないので、表示を見るユーザにとっては、凡例がなくては色と形状の対応がわからず、色が読み取れない。凡例があったとしても対応づけをしづらい。
そして、連続性が無く、細かい色の識別ができない。細かな色の変化を正確に表すこともできないという大きな問題を有している。上記特許文献3は、RGBビデオ信号を用いる機械において、色弱者用の場合に、各RGB比率を増加させる手法をとっている。ここで、上記特許文献3では、ビデオプロセスアンプのRGB信号のゲインを色弱の程度に応じて強くするという手法が挙げられている。この手法は色を強調することで、色弱に識別しやすいようにしているが、画像中の色全体に影響がでてしまう。そのため、元の色の維持ができないという問題がある。また、この手法は、色弱(三色型異常者)に限定された対策手法である。更に、色弱の中の複数種ある色覚特性のうちのどのタイプなのか、調査しなければ使用できない問題がある。
上記特許文献4は、混同色線上にのらないように色を変換することで、識別可能になるようにしている。この特許文献4では、画像中の色を複数個に分類し、それを混同色線上にプロットし、混同色線にのっている場合に、混同色中心を中心に角度を変更して同じ混同色線上にのらないようにするものである。しかしながらこの手法は、非特許文献1と同様に、識別と元の色の維持がトレードオフであるため、元の色を維持した識別が難しい問題がある。また、メインカラー(主な発生色)にクラスタリング(分類)するため、細かい色の違いはわからなくなる。連続性、階調性が崩れるという問題を有している。
上記特許文献5では、A型色弱者者用として、混色度と色差が小さくなるように色を変換するようにしている。この上記特許文献5は、色弱者用に色を変更する手法であり、その手法は、元の色との色差と、変更した色が混同色線上にのっている度合いの和を最小にするものである。しかし、上記非特許文献1と同様に、識別と元の色の維持がトレードオフであるため、元の色を維持した識別が難しい問題を有している。また、色の変更方法は、数式を最小にすると記述されているだけで、具体的な変更方法が記述されていない。また、この手法も、連続性、階調性が崩れるという問題を有している。なお、有彩色画像表示を無彩色画像表示とした場合、すなわち、カラー画像データをモノクロプリントする場合にも、以上の場合と同様の問題が発生しうる。すなわち、コンピュータ上のカラー画像データを、カラープリンタではなく、モノクロプリンタでプリントアウトすると、元の色が異なっていてもモノクロの濃淡としてしか再現されない状態になる。また、カラー原稿をモノクロ複写機でコピーした場合にも同じ問題が発生する。
以上の特許文献6や特許文献7では、高齢者にとって能力が劣化した色(彩度)を強調することを提案している。ただし、この手法では、色弱者への対応は配慮されていないため、色弱者に色の種類を示すことはできない。また、色域境界以上に強調して広げることはできないため、元々の色が高輝度や高彩度であると、それ以上の強調ができない問題がある。
以上の特許文献8では色相をハッチング角度で表現することが提案されているものの、45度や235度など、向きが同じになる角度を区別するために、矢印を用いており、表示が見苦しくなる問題がある。
ところで、以上の各特許文献では、元文書ファイルデータに画像処理(加工)を加えてしまい、加工後の文書ファイルデータを出力することを想定あるいは前提としている。すなわち、色弱者用に加工した後の文書ファイルデータを出力し、一般色覚者と非一般色覚者(色弱者や高齢者)が共に観察するものである。
したがって、加工後の文書ファイルデータを元の状態に戻すことは面倒であり、必要があれば加工前の元文書ファイルデータも残しておく必要がある。また、画像処理回路によっては、文書ファイルデータが所望の状態と異なった状態で処理されてしまうという可能性もあった。
さらに、画像処理には専用の画像処理回路が必要になることもあり、元文書ファイルデータと加工後の文書ファイルデータとを容易に取り扱ったり、持ち運んだりすることが困難な状況にあった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであって、一般色覚者と非一般色覚者(色弱者や高齢者など)の双方による観察に適した状態の文書ファイルを容易に取り扱い、必要に応じて所望の色覚特性に適した文書ファイルを出力することが可能な文書ファイル取扱方法、文書ファイル取扱装置、および、文書ファイル取扱プログラムを提供することを目的とする。
以上の課題を解決する本発明は、以下に記載するようなものである。
(1)請求項1記載の発明は、文書ファイルを出力する際に利用者の色覚特性に適した出力とする文書ファイル取扱方法であって、元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データの各々とを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うと共に、前記複数の差分データのうちの少なくとも一つの差分データは前記元文書ファイルデータと異なるファイルに収容し、前記元文書ファイルデータと所定の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照される差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力する、ことを特徴とする文書ファイル取扱方法である。
(2)請求項2記載の発明は、文書ファイルを出力する際に利用者の色覚特性に適した出力とする文書ファイル取扱方法であって、元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データの各々とを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うと共に、前記複数の差分データのうちの少なくとも一つの差分データは前記元文書ファイルデータと異なるファイルに収容し、文書ファイルデータの利用者の色覚特性を取得し、前記元文書ファイルデータと取得した前記利用者の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照される差分データとにより、出力用の文書ファイルデータを出力する、ことを特徴とする文書ファイル取扱方法である。
(3)請求項3記載の発明は、元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データの各々とを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うと共に、前記複数の差分データのうちの少なくとも一つの差分データは前記元文書ファイルデータと異なるファイルに収容し、前記元文書ファイルデータと所定の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照される差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力する処理手段を備えたことを特徴とする文書ファイル取扱装置である。
(4)請求項4記載の発明は、元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データの各々とを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うと共に、前記複数の差分データのうちの少なくとも一つの差分データは前記元文書ファイルデータと異なるファイルに収容し、前記元文書ファイルデータと前記差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力する処理手段を備え、前記処理手段は、前記元文書ファイルデータと前記文書ファイル利用者の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照した差分データとにより、前記利用者の色覚特性に応じた出力用の文書ファイルデータを出力する、ことを特徴とする文書ファイル取扱装置である。
(5)請求項5記載の発明は、元文書ファイルデータと共に記述されているリンク先によって指定される差分データを参照する、ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の文書ファイル取扱装置である。
(6)請求項6記載の発明は、元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データのうち少なくとも一つの差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力する処理手段を備え、前記処理手段は、前記元文書ファイルデータと前記文書ファイルデータとに記述されているリンク先によって指定され、文書ファイル利用者の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照した差分データとにより、前記利用者の色覚特性に応じた出力用の文書ファイルデータを出力する、ことを特徴とする文書ファイル取扱装置である。
)請求項記載の発明は、前記所定の色覚特性は、一般色覚者以外の色覚特性である、ことを特徴とする請求項3乃至請求項のいずれか一項に記載の文書ファイル取扱装置である。
)請求項記載の発明は、前記所定の色覚特性は、色弱者あるいは高齢者の色覚特性である、ことを特徴とする請求項3乃至請求項のいずれか一項に記載の文書ファイル取扱装置である。
)請求項記載の発明は、前記利用者の年齢情報を取得し、該年齢に応じた色覚特性を、前記所定の色覚特性として用いる、ことを特徴とする請求項3乃至請求項のいずれか一項に記載の文書ファイル取扱装置である。
10)請求項10記載の発明は、前記利用者の生体情報を取得し、該生体情報から前記年齢情報を取得する、ことを特徴とする請求項に記載の文書ファイル取扱装置である。
11)請求項11記載の発明は、同一画面の複数方向のそれぞれに複数の画像を表示可能な表示手段と、前記表示部に対する前記利用者の位置を検出する利用者位置検出手段と、前記利用者の色覚特性に応じた文書ファイルデータの表示を、前記利用者の位置に向けて前記表示手段が行うように表示制御を行う表示制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項3乃至請求項10のいずれか一項に記載の文書ファイル取扱装置である。
12)請求項12記載の発明は、前記表示制御手段は、複数の異なる視覚特性の前記利用者が、前記利用者位置検出手段で同一方向に検出された場合には、一般色覚者の色覚特性から最も離れた色覚特性の利用者に対する表示を、前記利用者の位置に向けて前記表示手段が行うように表示制御を行う、ことを特徴とする請求項11に記載の文書ファイル取扱装置である。
13)請求項13記載の発明は、前記複数の差分データは、出力サイズに応じて、強調する際のハッチングの周波数又は角度又は線の太さを変えたものである、ことを特徴とする請求項3乃至請求項12のいずれか一項に記載の文書ファイル取扱装置である。
14)請求項14記載の発明は、元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データの各々とを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱い、前記複数の差分データのうちの少なくとも一つの差分データは前記元文書ファイルデータと異なるファイルに収容し、前記元文書ファイルデータと所定の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照した差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力する処理手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とする文書ファイル取扱プログラムである。
本発明の文書ファイル取扱方法、文書ファイル取扱装置、文書ファイル取扱プログラムによると以下のような効果が得られる。
(1)請求項1記載の文書ファイル取扱方法の発明では、文書ファイルを出力する際に利用者の色覚特性に適した出力とする文書ファイル取扱方法であって、元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データの各々とを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うと共に、前記複数の差分データのうちの少なくとも一つの差分データは前記元文書ファイルデータと異なるファイルに収容し、前記元文書ファイルデータと所定の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照される差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力することにより、一般色覚者と非一般色覚者(色弱者や高齢者など)の双方による観察に適した状態の文書ファイルを容易に取り扱うことが可能になる。また、必要に応じて所望の色覚特性に適した文書ファイルを出力することが可能になる。また、元文書ファイルデータを加工せず、必要な色覚特性のレイヤ構造により重ねて出力(図6参照)すればよいため、処理を高速化することができる。また、所望の特性を切り換えることも容易である。
(2)請求項2記載の文書ファイル取扱方法の発明では、文書ファイルを出力する際に利用者の色覚特性に適した出力とする文書ファイル取扱方法であって、元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データの各々とを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うと共に、前記複数の差分データのうちの少なくとも一つの差分データは前記元文書ファイルデータと異なるファイルに収容し、文書ファイルデータの利用者の色覚特性を取得し、前記元文書ファイルデータと取得した前記利用者の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照される差分データとにより、出力用の文書ファイルデータを出力することにより、一般色覚者と非一般色覚者(色弱者や高齢者など)の双方による観察に適した状態の文書ファイルを容易に取り扱うことができ、必要に応じて所望の色覚特性に適した文書ファイルを出力することが可能になる。
(3)請求項3記載の文書ファイル取扱装置の発明では、元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データの各々とを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うと共に、前記複数の差分データのうちの少なくとも一つの差分データは前記元文書ファイルデータと異なるファイルに収容し、前記元文書ファイルデータと所定の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照される差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力する処理手段を備えたことにより、一般色覚者と非一般色覚者(色弱者や高齢者など)の双方による観察に適した状態の文書ファイルを容易に取り扱うことが可能になる。また、必要に応じて所望の色覚特性に適した文書ファイルを出力することが可能になる。また、元文書ファイルデータを加工せず、必要な色覚特性のレイヤ構造により重ねて出力(図6参照)すればよいため、処理を高速化することができる。また、所望の特性を切り換えることも容易である。
(4)請求項4記載の文書ファイル取扱装置の発明では、元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データの各々とを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うと共に、前記複数の差分データのうちの少なくとも一つの差分データは前記元文書ファイルデータと異なるファイルに収容し、前記元文書ファイルデータと前記差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力する処理手段を備え、前記処理手段は、前記元文書ファイルデータと前記文書ファイル利用者の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照した差分データとにより、前記利用者の色覚特性に応じた出力用の文書ファイルデータを出力することにより、一般色覚者と非一般色覚者(色弱者や高齢者など)の双方による観察に適した状態の文書ファイルを容易に取り扱うことができ、必要に応じて、利用者の色覚特性に適した文書ファイルを出力することが可能になる。
(5)請求項5記載の文書ファイル取扱装置の発明では、元文書ファイルデータと共に記述されているリンク先によって指定される差分データを参照することにより、全ての差分データを元文書ファイルデータと同一ファイルに収容せずに済むので最低限の内容にすることができ、一般色覚者と非一般色覚者(色弱者や高齢者など)の双方による観察に適した状態の文書ファイルを容易に取り扱うことができる。また、必要に応じて、差分データを参照して、利用者の色覚特性に適した文書ファイルを出力することが可能になる。
(6)請求項6記載の文書ファイル取扱装置の発明では、元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データのうち少なくとも一つの差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力する処理手段を備え、前記処理手段は、前記元文書ファイルデータと前記文書ファイルデータとに記述されているリンク先によって指定され、文書ファイル利用者の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照した差分データとにより、前記利用者の色覚特性に応じた出力用の文書ファイルデータを出力することにより、差分データを元文書ファイルデータと同一ファイルに収容せずに済むので最低限の内容にすることができ、一般色覚者と非一般色覚者(色弱者や高齢者など)の双方による観察に適した状態の文書ファイルを容易に取り扱うことが可能になる。また、必要に応じて所望の色覚特性に適した文書ファイルを出力することが可能になる。
)請求項記載の文書ファイル取扱装置の発明では、所定の色覚特性は、一般色覚者以外の色覚特性であることにより、非一般色覚者が利用者になった場合の、利用者の色覚特性に適した文書ファイルを出力することが可能になる。
)請求項記載の文書ファイル取扱装置の発明では、所定の色覚特性は、色弱者あるいは高齢者の色覚特性であることにより、色弱者や高齢者などの非一般色覚者が利用者になった場合の、利用者の色覚特性に適した文書ファイルを出力することが可能になる。
)請求項記載の文書ファイル取扱装置の発明は、前記利用者の年齢情報を取得し、該年齢に応じた色覚特性を前記所定の色覚特性として用いることで、高齢者が非一般色覚者が利用者になった場合に、利用者の色覚特性に適した文書ファイルを確実に出力することが可能になる。
10)請求項10記載の文書ファイル取扱装置の発明は、前記利用者の生体情報を取得し、該生体情報から前記年齢情報を取得することで、高齢者が非一般色覚者が利用者になった場合に、利用者の色覚特性に適した文書ファイルを確実に出力することが可能になるこの場合の生体情報としては、顔画像、指紋や掌紋、手足や網膜などの血管、虹彩など、各種のバイオメトリクス情報を利用できる。
11)請求項11記載の文書ファイル取扱装置の発明は、同一画面の複数方向のそれぞれに複数の画像を表示可能な表示手段を備え、表示部に対する利用者の位置を検出し、利用者の色覚特性に応じた文書ファイルデータの表示を、利用者の位置に向けて表示する。これにより、非一般色覚者に対して適切な表示が可能になり、また、一般色覚者とも共存することができる。
12)請求項12記載の文書ファイル取扱装置の発明は、複数の異なる視覚特性の利用者が同一方向に検出された場合には、一般色覚者の色覚特性から最も離れた色覚特性の利用者に対する表示を利用者の位置に向けて表示する。これにより、非一般色覚者に対して適切な表示が可能になる。
13)請求項13記載の文書ファイル取扱装置の発明では、前記差分データは、出力サイズに合わせ、適した出力を可能にする内容であるため、色弱者や高齢者などの非一般色覚者が利用者になった場合に、出力サイズの大小に応じて、利用者の色覚特性に適した文書ファイルを、出力することが可能になる。
14)請求項14記載の文書ファイル取扱プログラムの発明では、元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データの各々とを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱い、前記複数の差分データのうちの少なくとも一つの差分データは前記元文書ファイルデータと異なるファイルに収容し、前記元文書ファイルデータと所定の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照した差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力する処理手段、としてコンピュータを機能させることにより、一般色覚者と非一般色覚者(色弱者や高齢者など)の双方による観察に適した状態の文書ファイルを容易に取り扱うことが可能になる。また、必要に応じて所望の色覚特性に適した文書ファイルを出力することが可能になる。
本発明の第一実施形態の構成を示すブロック図である。 端末100の構成を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の第一実施形態のデータ構造を示す説明図である。 本発明の第一実施形態のレイヤ構造を示す説明図である。 差分データの生成例を示す説明図である。 本発明の第一実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第一実施形態の構成を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。
〔A〕第一の実施形態:
(A1)文書ファイル取扱装置の構成:
図1は本発明の第一の実施形態の文書ファイル取扱装置100とその周囲の各装置によるシステム全体の構成を示すブロック図である。
図ここで、ネットワーク10は、端末100、入力装置200、サーバ300、出力装置400など各種装置が接続されたLANやWANなど各種通信網としてのネットワークである。端末100及び出力装置400が文書ファイル取扱装置として機能する。
図2は、端末100の図ロック図である。本実施形態の文書ファイル取扱装置としての端末100は、CPUから構成される制御部101と、各種の色覚特性の情報その他のデータを記憶する記憶部102、ネットワークに接続する装置と通信する通信部103、元文書ファイルデータと異なるレイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱われ前記元文書ファイルデータを所定の色覚特性で出力する際に使用する差分データを生成する処理レイヤ生成部104、利用者の情報を取得する入力装置110、入力装置100で取得した情報から利用者認証を行う利用者認証部109から構成される。なお、利用者特有の情報としては、(1)利用者が記憶している情報、(2)所有物の情報、(3)身体的特徴の情報などがある。(1)記憶している情報としてIDやパスワード等を入力するようにしてもよく、(2)所有物の情報としてはIDカード等の利用者個人の所有物をRF−ID解析してもよく、(3)身体的特徴としては利用者個人の顔、指紋掌紋血管等をスキャンすることにより解析するようにしてもよい。
また、この文書ファイル取扱装置としての端末100は、元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを所定の色覚特性で出力する際に使用する差分データとを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うと共に、前記元文書ファイルデータと前記差分データとにより所定の色覚特性に応じて出力用の文書ファイルデータを出力する処理手段を備え、この処理手段は、文書ファイルデータの利用者の色覚特性に応じて、前記元文書ファイルデータと前記差分データとにより、前記利用者の色覚特性に応じた出力用の文書ファイルデータを出力する機能を有する。
ここで、「レイヤ」とは、「層」を意味している。本実施形態の処理においては、元画像や差分データに基づく画像を載せる「描画用の仮想的な透明シート」を意味する。そして、これを何枚も重ねたり取り替えたりして、画像に要素を追加したり変化を加えたりすることができる。
なお、端末100内の処理手段は、元文書ファイルデータと差分データとを同一ファイルに収容せず、元文書ファイルデータからのリンク先(URL)により差分データを参照する、機能を有する。
また、ここで、所定の色覚特性は、一般色覚者以外の色覚特性であり、例えば色弱者あるいは高齢者の色覚特性である。
また、差分データは、表示あるいは画像形成の出力形態に合わせ、適した出力を可能にする内容である、ことを特徴とする。入力装置200は画像や各種データが入力されるスキャナなどの入力手段である。
サーバ300は文書取扱に関して各種の制御を行うと共に、端末100からの差分データを所定の格納する機能を有する。出力装置400は、表示あるいは画像形成のいずれかにより、端末100から出力されるデータに応じて表示あるいは画像形成を実行する。
(A2)文書ファイル取扱の手順、プログラムの処理:
以下、図3および図4のフローチャート、図5以降の説明図を参照して、本実施形態の動作説明を行う。
(A2−1)ファイル生成:
ここで、図3により、本実施形態のファイル生成についての基本処理ステップを説明する。
端末100では、文書ファイル取扱プログラムが起動され、この文書ファイル取扱プログラムにより以下のファイル生成の処理が進められる。ここで、端末100の起動時における入力装置110へのログインID・パスワードなどによる利用者認証、あるいは、文書ファイル取扱プログラムにおける利用者認証により、ファイル生成時の利用者が誰であるかが認識される(図3中のステップS201)。
なお、ID・パスワードなど以外に、前述のように入力装置110による利用者が身につけている身分証などの所有物に含まれるRF−IDの解析、利用者顔画像撮影結果の認識、指紋掌紋血管などによる認証等を利用者認証部109により行うこともできる。
そして、以上の利用者認識結果に基づいて記憶部102あるいはサーバ300に記憶している利用者の色覚特性情報により端末100の制御部101は、利用者の色覚特性を決定する。合わせて、制御部101は、暗号キーを設定する(図3中のステップS202)。この暗号キーは、後述する色覚特性などが一種の個人情報であるため、秘匿化するためのものである。
なお、ここで、ファイル生成時の利用者とファイル出力時の利用者が同一であると想定しているが、ファイル生成時の利用者とファイル出力時の利用者が異なる場合には、色覚特性を端末100の操作部(図示せず)から入力するようにしてもよい。
ここで、文書ファイルのデータを、入力装置200から入力したり、端末100で生成したりする。または、入力装置200から入力した画像データと、端末100で生成したテキストデータとを、制御部101にて合成して元文書ファイルデータを生成する(図3中のステップS203)。
そして、処理レイヤ生成部104は、以上の元文書ファイルデータを参照し、差分データとしての各処理レイヤを生成する(図3中のステップS204)。ここでは、元文書ファイルデータに応じた元データ用レイヤ、色弱者の色覚特性に合わせて認識しにくい色などを強調する色弱用差分データレイヤ、高齢者が認識しにくい部分を見やすくするための高齢者色覚用差分データレイヤなどを生成する。次にレイヤ構造について図6を参照して、差分データの例について図7を参照して説明する。
ここで、元文書ファイルデータに応じた元データ用レイヤは、元文書ファイルデータに基づいたレイヤである(図6(a)参照)。また、色弱者の色覚特性に合わせて認識しにくい色などを強調する色弱用差分データレイヤでは、元文書ファイルデータで用いられた文字や線の色が色弱者にとって認識しにくい場合に、その文字や線の周囲をハッチングなどで強調したり、線を太くしたり、文字フォントを太字や中抜き文字などに置換したりする差分データに基づくレイヤである(図6(b)参照)。このため、色弱用差分データレイヤとしては、色弱者にとって問題のない部分については何ら処理されず、色弱者にとって関係する部分だけの差分のデータになる。
また、高齢者の視覚特性に合わせて認識しにくい色や明るさなどを強調する高齢者用差分データレイヤでは、元文書ファイルデータで用いられた文字や線の色や明るさが高齢者にとって認識しにくい場合に、明るすぎる白地の明るさを低下させたり、文字や線の周囲をハッチングなどで強調したり、線を太くしたり、文字フォントを太字や中抜き文字などに置換したりする差分データに基づくレイヤである(図6(c)参照)。このため、高齢者用差分データレイヤとしては、高齢者者にとって問題のない部分については何ら処理されず、高齢者にとって関係する部分だけの差分のデータになる。
なお、この図6で示した以外に、色弱用差分データレイヤを複数備えたり、高齢者色覚用差分データレイヤを複数備えたりすることも可能である。なお、元文書ファイルデータを作成する際や編集する際に、制御部101が元文書ファイルデータの作成や編集と並行して以上の差分データを生成あるいは変更させることが望ましい。
次に差分データの生成例について図7を参照して説明する。図7において、図7(a)は元文書ファイルデータであり、図7(d)は赤色が認識しづらいP型色弱者の色覚特性に対する差分データである。以下説明する。
第一領域の候補の抽出:
画像すなわち表示可能領域における、点もしくは線または文字構成する領域を、第一領域の候補として抽出する。選択された第一領域の候補について、その領域の平均色を求める。プリンタ出力のように、オブジェクト情報がある場合には、その情報を用い、コピー機の場合は、セグメンテーション処理により、抽出して、その平均色を算出する。セグメンテーション処理は一般に行われている手法が使える。例えば、ヒストグラム形状を調べ、その谷部分を閾値にする。なお、平均色でなくても、適当な代表値、例えば、中央値を選択するのでもよい。
第一領域(色文字部)の抽出:
以上のようにして第一領域色抽出部130により抽出された第一領域の候補の色について、色覚特性情報により指定された色覚情報において該当する色であるか否かを、制御部101が判断する。すなわち、色弱者が識別しにくい色に該当するかを判断する。色覚情報において該当する色であれば、当該、第一領域の候補は、第一領域として確定する(図7(b))。
色文字部分の膨張処理:
画像処理の「膨張」(dilation)を用いて、第一領域として抽出(図7(b))した文字を構成する線の部分を太くする(図7(c))。この膨張処理の技術情報としては、たとえば、http://www.mvision.co.jp/help/Filter__Mvc_Expansion.htmlを参照することができる。太さは、文字のu’v’色度図の値を計算し、無彩色からの距離に応じて、つまり彩度に応じて決定する。彩度の高い文字・線画は太く、彩度のない文字・線画は元のままとする。これにより、白黒の場合には元のまま変わらない。また、太さは段階的でもよく、また、固定値でもよい。これにより、一般色覚者の目立ち方と、色弱者の目立ちの認識を近似させることができる。
なお、強度変調する領域は、第二領域や第一領域の色や色度、またはその平均を保つことが望ましい。
(B-2-1-3)色度に応じたハッチング重畳:
後述するその他の実施形態(10)で説明する、色度に応じた、コントラストや感度で各種テクスチャ(ハッチングや模様や点滅など)を重畳させる(図7(d))。
白黒化:
ここでは、色度成分を取り除く(図7(e))。これは、Y=0.1B+0.6G+0.3Rで計算できる。
背景とのコントラストコントラスト低下:
第二領域が濃くなりすぎないように、コントラストを落とす(図7(e))。このコントラストは、後に合成した際に文字部が見えるように、かつ、ある程度強調できるようにするため、10〜50%程度のコントラストが良い。
文字部と背景部を合成:
以上のように処理した画像を合成する(図7(f))。合成は、足して2で割ってもよいし、文字部のデータを優先させて選択して合成してもよい。なお、当該図7(f)の合成は後述する図4のステップS306に対応する。
図7(f)では、元の文字はそのままの色であるが、色弱者が認識しにくい赤文字について、うっすらと背景にハッチングが見える。このため、色弱者にもハッチングにより色種類が分かる。また、線が膨らんでいることから、彩度に応じて、強調された状態になっている。また、この図7(f)の場合、文字色の変更がない、すなわち赤文字が赤文字のままのため、一般色覚者には一層違和感が少ない状態にできる。
また図7(f)では後述の白黒化時に、細線部分と、膨張部分や背景部分との、コントラストが落ちるために字が読みづらくなる場合があるため、予めコントラストをあげておいてもよい。予め白黒化されることを見越して、細線部分の彩度を調節すれば、色度は変わらないので一般色覚者には違和感が少なく、かつ、白黒化時に字を読みやすくできる。予め白黒化しておけば、白黒化時に更に字を読みやすくできる。また、予め白黒化したデータは別レイヤーに保持しておいてもよい。
白黒化:
この手法により、例えば、白黒プリントなどの白黒表示に応用するのであれば、そのまま白黒化する(図7(g))。白黒化しても、ハッチングにより色度が分かり、かつ、元色がハッチング角度で分かり、太くしたことやハッチングにより強調された白黒文字画像ができる。
なお、カラーデータをモノクロプリンタにそのままで送ると、印刷結果がぼやけることがあるため、モノクロプリンタでプリントする際には、この処理を実行することが望ましい。
つぎに、制御部101では、以上の各処理レイヤを、暗号キーにより暗号化する(図3中のステップS205)。この際、少なくとも、後述するファイル本体データ内のユーザ情報部、色弱用差分データレイヤ、高齢者色覚用差分データレイヤの内容を暗号化することが望ましい。この暗号化により、利用者が色弱者であるか、利用者が高齢者であるか、といった情報が外部に漏れにくくなる。
そして、以上のようにして暗号化が済んだ各処理レイヤ(元データ用レイヤ、色覚用差分データレイヤ、高齢者色覚用差分データレイヤ)から保存用のデータを生成する(図3中のステップS206)。
この際に、元データ用レイヤは元文書ファイルデータのファイル本体データとして端末100に保存したりあるいは頒布したりするものであり(図5(a))、色覚用差分データレイヤや高齢者色覚用差分データレイヤといった差分データ(図5(b))は元文書ファイルデータとは別にサーバ300などに保存するものである。そのため、保存先に合わせて、元文書ファイルデータから差分データへのリンク(URL)を作成し、そのリンク先の情報を元文書ファイルデータ内に記述しておく。
そして、以上のようにしてリンク先の情報などが記述されたファイル本体データ、差分データを、制御部101は、それぞれの保存場所に保存する(図3中のステップS207)。
なお、ファイル本体データは、たとえば、図5(a)のようなファイル構造になっており、差分データとしては図5(b)のようなファイル構造になっている。
ここで、ファイル本体データは、
・ヘッダ部(バージョン情報など),
・トレーラ部(情報構造のアドレス、カタログオブジェクトルートアドレス、相互互換テーブル先頭位置情報など),
・ユーザ情報部(ユーザに関する情報(色覚特性情報など)),
・相互互換テーブル部(オブジェクトの位置情報),
・ボディ部(オブジェクト内容情報、ページ構成を記述したページオブジェクトやテキスト・イメージ・フォントなどのデータオブジェクトやリンク情報などを含む),を含むものである。
なお、以上の各部のうち、ユーザ情報部は、利用者の色覚特性の情報が含まれるため、暗号化されることが望ましい。ここで、差分データとは、色覚特性に応じて元文書のファイルデータを加工したものである。なお変更部分のみのデータをもつことがファイルサイズを減らすことになるために好ましい。また、差分データとしては、各色弱タイプに応じた色弱用差分データや高齢者色覚用差分データであり、
・色弱タイプ別データオブジェクト,
・高齢者用データオブジェクト,
・色弱タイプ別ページオブジェクト,
・高齢者用ページオブジェクト,
・色弱タイプ別フォント,
・高齢者用フォント,
を含むものであり、ファイル本体データとは別に保存される。なお、ここに示された差分データの全てを生成する必要はなく、必要とされる部分を生成すればよい。
また、この差分データは、出力先がディスプレイであるかプリンタであるかに応じて、表示用、画像形成用に適した差分データであってもよい。また、この差分データは、画像形成用の出力先における大きさ(名刺サイズ、A4サイズ、ポスターサイズなど)あるいは表示用の出力先における大きさ(ディスプレイの大きさや、解像度、一画素のサイズ)に応じて、強調する際のハッチングの周波数や角度や線の太さなどを変えた状態のもの、すなわち、出力サイズに応じた内容であってもよい。
なお、以上の各部は、利用者の色覚特性の情報が含まれるため、暗号化されることが望ましい。この場合、所定のオブジェクト部分の暗号化、差分データ全体の暗号化の、いずれでもよいし、両方の暗号化でも良い。
また、以上の図5のファイル構造は、アドビ社のPDFファイルを具体例に例示したが、これに限定されず、各種の形式のファイルを用いることが可能である。なお、差分データは、端末100の処理レイヤ生成部104が作成するだけでなく、差分データのリンク先とされたサーバ側などで作成することも可能である。
また差分データは、端末100の処理レイヤ生成部104が予め作成するだけでなく、出力時に出力装置400が元文書ファイルデータを参照して作成することも可能である。また、差分データとすべき情報であっても、その一部を元文書ファイルデータ内に配置しても良い。すなわち、後述するようにネットワークの状態によって差分データにアクセスできない場合に、この元文書ファイルデータに含まれる最低限の情報を参照して、差分データに相当するデータを新たに生成して出力に用いることが可能になる。
(A2−2)ファイル出力:
ここで、図4により、本実施形態のファイル出力についての基本処理ステップを説明する。
端末100では、文書ファイル取扱プログラムが起動され、この文書ファイル取扱プログラムにより以下のファイル出力の処理が進められる。なお、この処理は、文書ファイル取扱プログラムとプリンタドライバとが分担して処理を進めてもよい。
ここで、端末100の起動時におけるログインID・パスワードなどによる利用者認証、あるいは、文書ファイル取扱プログラムにおける利用者認証により、ファイル出力時の利用者が誰であるかが認識される(図4中のステップS301)。なお、出力装置400が画像形成装置である場合、印刷物を取りに来た利用者について利用者認証を行うことが更に望ましい。同様に、後述するように、出力装置400が表示装置である場合、表示を閲覧に来た利用者についても同様に利用者認証を行うことが更に望ましい。
なお、ID・パスワードなど以外に、利用者が身につけている身分証などに含まれるRF−IDの解析、端末100や出力装置400に設けられたカメラによる利用者顔画像撮影結果の認識、指紋掌紋血管などによる認証等を用いることもできる。
そして、以上の利用者認識結果から、制御部101は、ファイル出力時の利用者の色覚特性を決定する。合わせて、制御部101は、暗号キーを設定する(図4中のステップS302)。この場合、ID・パスワードなどにより認証がされた場合には、予め保管されている暗号化キーを読み出しても良いし、利用者に対して暗号化キーを入力させてもよい。
ここで、図5のファイル構造で示した元文書ファイルデータに対して複数の差分データが存在している場合でも、利用者認証によって決定される色覚特性に合致する差分データのみにアクセスすればよいため、後述するレンダリングに要する出力時間を短縮することができる。また、一般色覚者が出力時の利用者である場合には、差分データに全くアクセスしないため、無駄な処理時間が発生することがない。すなわち、ファイル生成時の利用者とファイル出力時の利用者が同一でない場合であっても、適切な処理がなされ、無駄のない処理時間で処理が実行される。
ここで、制御部101は、文書ファイルのデータとして、元文書ファイルデータと差分データとにアクセスする(図4中のステップS303)。この場合、まず、出力する元になる元文書ファイルデータにアクセスし、その元文書ファイルデータのオブジェクトと共に、元文書ファイルデータに示されるリンク先の差分データにアクセスする。
そして、制御部101は、元文書ファイルデータや差分データについて暗号化された部分に関して、取得した暗号キーを用いて、暗号化部分の解読処理を実行する(図4中のステップS304)。
ここで、制御部101は、暗号処理が解読後の元文書ファイルデータや差分データと、認証された利用者の色覚特性とにより、利用者の色覚特性に合致した状態の出力が可能なように、レンダリングを実行する(図4中のステップS305)。
ここで、利用者が一般色覚者であれば、元文書ファイルデータのみに基づいて表示用あるいは画像形成用の出力等の出力用の文書ファイルデータを生成する(図4中のステップS306)。また、利用者が色弱者であれば、元文書ファイルデータと色覚用差分データとに基づいて表示用あるいは画像形成用の出力等の出力用の文書ファイルデータを生成する(図4中のステップS306)。この場合、色弱者の型に応じた差分データを参照し、色弱者が認識しづらい色についてハッチングや点滅やフォントを変更した状態の、表示用あるいは画像形成用の出力を生成する。
また、利用者が高齢者であれば、元文書ファイルデータと高齢者用差分データとに基づいて表示用あるいは画像形成用の出力を生成する(図4中のステップS306)。この場合、高齢者に応じた差分データを参照し、色弱者が認識しづらい色や明るさを調整した状態の、表示用あるいは画像形成用の出力を生成する。
なお、この際、出力先がディスプレイであるかプリンタであるかに応じて、表示用、画像形成用に適した差分データを用いて、表示用・画像形成用に適した状態の出力を生成する。この場合、ディスプレイ上あるいは紙面上において、認識しづらい色や明るさを調整した出力となる。
また、出力先における大きさ(名刺サイズ、A4サイズ、ポスターサイズなど)に応じて、強調する際のハッチングの周波数や角度や線の太さなどを変えた状態の、出力サイズに応じた内容の出力を行う。
また、この場合、出力装置400に利用者認識をする装置を設けておいて、出力装置400の所に来た利用者の認識結果を端末100の制御部101に送って、以上の色覚特性設定、差分データアクセス、暗号解読、レンダリング、出力を実行してもよい。また、出力装置400側で同様な一連の処理を実行しても良い。
なお、以上の動作において、元文書ファイルデータと差分データとは別ファイルとしているが、ネットワークの状況などにより元文書ファイルデータから差分データのリンク先へのアクセスができない場合には、警告表示やエラー表示をして元文書ファイルデータのみによる出力を行っても良い。
また、以上の動作において、元文書ファイルデータと差分データとは別ファイルとしているが、ネットワークの状況などにより元文書ファイルデータから差分データのリンク先へのアクセスができない場合に、警告表示やエラー表示をすると共に、元文書ファイルデータに含まれる利用者についての情報を参照し、制御部101やプリンタドライバあるいは出力装置400側で、元文書ファイルデータから対応する差分データを生成して出力を行っても良い。この場合、本来の差分データを用いておらず、本来の出力状態にならないこともあるが、簡易的な色弱対策や高齢者対策は可能である。
(A3)文書ファイル取扱による効果:
以上の実施形態では、元文書ファイルデータと、元文書ファイルデータを所定の色覚特性で出力する際に使用する差分データとを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うことにより、一般色覚者と非一般色覚者(色弱者や高齢者など)の双方による観察に適した状態の文書ファイルを容易に取り扱うことが可能になる。また、必要に応じて所望の色覚特性に適した文書ファイルを出力することが可能になる。
また、元文書ファイルデータを加工せず、必要な色覚特性のレイヤ構造により重ねて出力(図6参照)すればよいため、処理を高速化することができる。また、所望の特性を切り換えることも容易である。
また、差分データを元文書ファイルデータに含めないため、元文書ファイルデータのファイルサイズを小さくすることができる。また、暗号化することで、利用者の特性(色覚特性や年齢など)を秘匿化し、プライバシーを保護することが可能になる。
以上の実施形態では、元文書ファイルデータと、元文書ファイルデータを所定の色覚特性で出力する際に使用する差分データとを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うと共に、元文書ファイルデータと所定の色覚特性に応じた差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力することにより、一般色覚者と非一般色覚者(色弱者や高齢者など)の双方による観察に適した状態の文書ファイルを容易に取り扱うことができ、必要に応じて所望の色覚特性に適した文書ファイルを出力することが可能になる。
以上の実施形態では、元文書ファイルデータと、元文書ファイルデータを所定の色覚特性で出力する際に使用する差分データとを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うと共に、文書ファイルデータの利用者の色覚特性を取得し、元文書ファイルデータと所定の色覚特性に応じた差分データとにより、出力用の文書ファイルデータを出力することにより、一般色覚者と非一般色覚者(色弱者や高齢者など)の双方による観察に適した状態の文書ファイルを容易に取り扱うことができ、必要に応じて、利用者の色覚特性に適した文書ファイルを出力することが可能になる。
以上の実施形態では、元文書ファイルデータと差分データとを同一ファイルに収容せず、元文書ファイルデータからのリンクにより差分データを参照することにより、元文書ファイルデータを最低限の内容にすることができ、一般色覚者と非一般色覚者(色弱者や高齢者など)の双方による観察に適した状態の文書ファイルを容易に取り扱うことができる。また、必要に応じて、差分データを参照して、利用者の色覚特性に適した文書ファイルを出力することが可能になる。
以上の実施形態では、所定の色覚特性は、一般色覚者以外の色覚特性であることにより、非一般色覚者が利用者になった場合の、利用者の色覚特性に適した文書ファイルを出力することが可能になる。
以上の実施形態では、所定の色覚特性は、色弱者あるいは高齢者の色覚特性であることにより、色弱者や高齢者などの非一般色覚者が利用者になった場合の、利用者の色覚特性に適した文書ファイルを出力することが可能になる。
以上の実施形態では、前記差分データは、表示あるいは画像形成の出力形態に合わせ、適した出力を可能にする内容であるため、色弱者や高齢者などの非一般色覚者が利用者になった場合に、出力形態が表示であっても画像形成であっても、利用者の色覚特性に適した文書ファイルを、出力することが可能になる。
以上の実施形態では、前記差分データは、出力サイズに合わせ、適した出力を可能にする内容であるため、色弱者や高齢者などの非一般色覚者が利用者になった場合に、出力サイズの大小に応じて、利用者の色覚特性に適した文書ファイルを、出力することが可能になる。
以上の実施形態において、利用者の年齢情報をログイン情報や後述する生体情報などから取得し、該年齢に応じた色覚特性を所定の色覚特性として用いることで、高齢者が非一般色覚者が利用者になった場合に、利用者の色覚特性に適した文書ファイルを確実に出力することが可能になる。
以上の実施形態において、利用者の身体的特徴として生体情報を取得し、該生体情報から年齢情報を取得することで、高齢者が非一般色覚者が利用者になった場合に、利用者の色覚特性に適した文書ファイルを確実に出力することが可能になる。この場合の生体情報としては、顔画像、指紋や掌紋、手足や網膜などの血管、虹彩など、各種のバイオメトリクス情報を利用できる。また、このバイオメトリクス情報は、各種機器の本人確認に用いられる装置から取得してもよい。
以上の実施形態において、図8のように、同一画面の複数方向のそれぞれに複数の画像を表示可能な表示部410を用いることができる。この種の複数方向に表示可能な表示部410としては、液晶ディスプレイなどの視野角制御技術を取り入れたディスプレイとして開発されたものを用いることができる。
そして、同一画面の複数方向のそれぞれに複数の画像を表示可能な表示部410を備え、表示部410に対する利用者の位置を、カメラ420などの利用者位置検出部を用いて検出する。なお、利用者の位置に関しては、利用者がRFIDを所持していれば、指向性を有するアンテナを用いたRFID受信装置(図示せず)や、室内に多数配置されてピンポイントで利用者位置を把握可能なRFID受信装置などを用いることも可能である。
したがって、カメラ420やRFID受信装置などの利用者位置検出部は出力装置400として表示部410近傍に備えられていてもよいし、出力装置400とは独立してネットワーク経由でサーバ300に接続されていてもよい。
そして、制御部401が、利用者の色覚特性に応じた文書ファイルデータの表示を、利用者の位置に向けて表示するように、表示部410を制御する。図8の場合には、高齢者220には高齢者用の表示を行い、一般の利用者210には一般の表示を行う。これにより、非一般色覚者に対して適切な表示が確実に可能になり、また、一般色覚者とも共存することができる。
また、以上の例において、複数の異なる視覚特性の利用者が同一方向に検出された場合には、一般色覚者の色覚特性から最も離れた色覚特性の利用者に対する表示を利用者の位置に向けて表示する(図9参照)。これにより、非一般色覚者に対して適切な表示が可能になる。また、図示しないが、異なる色覚特性の利用者が別な位置に検出されれば、それぞれに適した表示を行えばよい。
また、以上の説明において、同一画面で複数の画像を表示する表示部の代わりに、同一画面で単一の画像について、その表示方向を変更できる表示部を用いても、同様の効果が得られる。
〔B〕その他の実施形態:
(B1)その他の実施形態(1):
以上の一連の処理において、ファイル生成を実行する作成ソフトウェアは有償で頒布し、ファイル出力を実行する出力ソフトウェアは無償で頒布することが可能である。この場合、生成されたファイルを多数の人が閲覧する場合に特に効果的である。
(B2)その他の実施形態(2):
なお、元文書ファイルデータを各種プログラムを用いて作成や編集する際には、対応する差分データも連動して自動生成あるいは自動編集されることが望ましい。すなわち、本実施形態のファイル生成用の作成ソフトウェアに準拠していることが望ましい。これにより、一般色覚者、色弱者、高齢者などの全ての色覚特性の人々の閲覧に適した文書を作成・編集することが可能になり、表示や画像形成においてバリアフリーを実現することが可能になる。
(B3)その他の実施形態(3):
複数の人々が同時にディスプレイでの表示を閲覧するような用途においては、本実施形態で示した各差分データ全てを用いて、一定時間毎に差分データのレイヤを切り換えた状態の表示を行うことが望ましい。これにより、各種の色覚特性の人々にとって認識可能な状態を実現することができる。
(B4)その他の実施形態(4):
以上の実施形態において、表示サイズに応じてハッチング周波数を変更することが望ましい。一般には文書を視野角20〜30度になるように観察することが多いので、その視野角に応じてハッチング周波数を決定する。
(B5)その他の実施形態(5):
出力装置400としてディスプレイを用いる場合、ディスプレイ上に観察者を撮影するカメラ(測距手段)を配置し、得られた観察者距離情報を用いてハッチング周波数を変更してもよい。
(B6)その他の実施形態(6):
以上の実施形態では、端末100が以上の各種処理を実行するものとして説明してきたが、スキャナあるいはデジタルカメラに本実施形態の処理を実行する処理回路や処理ソフトウェアを内蔵させておいて、スキャン結果や撮影結果の出力の際に元データと差分データとを出力するように構成してもよい。
(B7)その他の実施形態(7):
また、専用の画像編集ソフトウェアや文書作成ソフトウェアだけでなく、市販の画像編集ソフトウェアや文書作成ソフトウェアのプラグインとして本実施形態の処理を実行するサブプログラムを容易してもよい。この場合にも、ファイル生成を実行する作成プラグインは有償で頒布し、ファイル出力を実行する出力プラグインは無償で頒布することが可能である。この場合、生成されたファイルを多数の人が閲覧する場合に特に効果的である。
(B8)その他の実施形態(8):
以上の実施形態において、暗号化に際してウィルス対策ソフトウェアのチェックに反応してしまう、あるいは、ウィルスが混入する、といったトラブルを避けるため、暗号化したマシン、ソフトウェア、手段を各データに明示しておくことが望ましい。
(B9)その他の実施形態(9):
以上の実施形態において、差分データを生成して保存する際、あるいは差分データにアクセスする際にウィルス対策ソフトウェアのチェックに反応してしまう、といったトラブルを避けるため、差分データの保存やアクセスの際に認証を得るなどの手段をとることが望ましい。
(B10)その他の実施形態(10):
以上の実施形態において、色弱者用の差分データとして、元のデータの色(混同色線上の色の違い)に応じた異なる角度のハッチングを重畳する具体例を示したが、これに限定されるものではない。たとえば、各種の模様(テクスチャ)を用いることも可能である。また、ハッチングについても、色に応じた角度以外に、色に応じたコントラスト、色に応じたデューティーなどを用いることができる。
なお、パターンやハッチングの角度やコントラスト以外に、ハッチングの密度(空間周波数)として、混同色線上のいずれか一端を密、他端を粗として、連続的に変化させることも可能である。これも同様に周波数の粗密の設定はさまざまな方法が考えられる。
また、パターンやハッチングの角度の代わりに、パターンやハッチングのデューティー比として、ハッチングの線の太さを混同色線上の位置に応じて連続的に変化させることも可能である。また、表現したい色の明るさに応じてデューティー比を変えることも可能である。
また、このテクスチャは、元の色の違いに応じた異なる角度のパターンあるいはハッチング、元の色の違いに応じた異なるコントラスト、元の色の違いに応じた時間で変化あるいは異なる速度で移動、元の色の違いに応じた異なる方向と異なる速度で移動、のいずれか少なくとも二つの組み合わせとすることも可能である。また、この場合も、元の色の違いに応じて概連続して異なる状態とすることが可能である。この場合、複数の組み合わせを変えることにより、混同色線上の位置を自由に表すことができる。
また、印刷物ではなく、ディスプレイ等に表示する場合に、空間上の情報としてハッチングの角度の代わりに、時間に関連する情報としてハッチングの移動速度や移動方向として、混同色線上の中央位置では停止、一端に近づくにつれて移動速度を大きくし、他端に近づくにつれて反対方向への移動速度を大きくすることで、混同色線上の位置に応じて連続的に変化させることも可能である。また、他のテクスチャを用いた場合でも、そのテクスチャの角度、デューティー比、移動速度、点滅周期などで、混同色線上の位置を表現することが可能である。
(B11)その他の実施形態(11):
本実施形態における暗号化処理は以下のようにしてもよい。「元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを所定の色覚特性で出力する際に使用する少なくとも一つの差分データとを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うと共に、前記元文書ファイルデータと前記差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力する処理手段を備え、前記処理手段は、取得した利用者特有の情報により利用者IDを特定し、特定した利用者の色覚特性に応じて文書ファイルデータの差分データを作成するとともに、前記利用者IDとともに暗号化を行い、前記出力用の文書ファイルデータを出力する際には利用者特有の情報を取得して利用者IDを特定し、特定した利用者IDにより、作成した差分データの利用許可を判断し、判断結果に基づいて前記元文書ファイルデータと前記差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力する。」このようにすることにより、利用者が色覚特性を有することを第三者に秘匿しておくことが可能となる。
10 ネットワーク
100 端末(文書ファイル取扱装置)
200 入力装置
300 サーバ
400 出力装置

Claims (14)

  1. 文書ファイルを出力する際に利用者の色覚特性に適した出力とする文書ファイル取扱方法であって、
    元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データの各々とを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うと共に、
    前記複数の差分データのうちの少なくとも一つの差分データは前記元文書ファイルデータと異なるファイルに収容し、
    前記元文書ファイルデータと所定の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照される差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力する、
    ことを特徴とする文書ファイル取扱方法。
  2. 文書ファイルを出力する際に利用者の色覚特性に適した出力とする文書ファイル取扱方法であって、
    元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データの各々とを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うと共に、
    前記複数の差分データのうちの少なくとも一つの差分データは前記元文書ファイルデータと異なるファイルに収容し、
    文書ファイルデータの利用者の色覚特性を取得し、
    前記元文書ファイルデータと取得した前記利用者の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照される差分データとにより、
    出力用の文書ファイルデータを出力する、
    ことを特徴とする文書ファイル取扱方法。
  3. 元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データの各々とを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うと共に、
    前記複数の差分データのうちの少なくとも一つの差分データは前記元文書ファイルデータと異なるファイルに収容し、
    前記元文書ファイルデータと所定の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照される差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力する処理手段を備えたことを特徴とする文書ファイル取扱装置。
  4. 元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データの各々とを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱うと共に、前記複数の差分データのうちの少なくとも一つの差分データは前記元文書ファイルデータと異なるファイルに収容し、前記元文書ファイルデータと前記差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力する処理手段を備え、
    前記処理手段は、
    前記元文書ファイルデータと前記文書ファイル利用者の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照した差分データとにより、前記利用者の色覚特性に応じた出力用の文書ファイルデータを出力する、
    ことを特徴とする文書ファイル取扱装置。
  5. 前記処理手段は、元文書ファイルデータと共に記述されているリンク先によって指定される差分データを参照する、
    ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の文書ファイル取扱装置。
  6. 元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データのうち少なくとも一つの差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力する処理手段を備え、
    前記処理手段は、
    前記元文書ファイルデータと前記文書ファイルデータとに記述されているリンク先によって指定され、文書ファイル利用者の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照した差分データとにより、前記利用者の色覚特性に応じた出力用の文書ファイルデータを出力する、
    ことを特徴とする文書ファイル取扱装置。
  7. 前記所定の色覚特性は、一般色覚者以外の色覚特性である、
    ことを特徴とする請求項3乃至請求項のいずれか一項に記載の文書ファイル取扱装置。
  8. 前記所定の色覚特性は、色弱者あるいは高齢者の色覚特性である、
    ことを特徴とする請求項3乃至請求項のいずれか一項に記載の文書ファイル取扱装置。
  9. 前記利用者の年齢情報を取得し、該年齢に応じた色覚特性を、前記所定の色覚特性として用いる、
    ことを特徴とする請求項3乃至請求項のいずれか一項に記載の文書ファイル取扱装置。
  10. 前記利用者の生体情報を取得し、該生体情報から前記年齢情報を取得する、
    ことを特徴とする請求項に記載の文書ファイル取扱装置。
  11. 同一画面の複数方向のそれぞれに複数の画像を表示可能な表示手段と、
    前記表示部に対する前記利用者の位置を検出する利用者位置検出手段と、
    前記利用者の色覚特性に応じた文書ファイルデータの表示を、前記利用者の位置に向けて前記表示手段が行うように表示制御を行う表示制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項3乃至請求項10のいずれか一項に記載の文書ファイル取扱装置。
  12. 前記表示制御手段は、
    複数の異なる視覚特性の前記利用者が、前記利用者位置検出手段で同一方向に検出された場合には、一般色覚者の色覚特性から最も離れた色覚特性の利用者に対する表示を、前記利用者の位置に向けて前記表示手段が行うように表示制御を行う、
    ことを特徴とする請求項11に記載の文書ファイル取扱装置。
  13. 前記複数の差分データは、出力サイズに応じて、強調する際のハッチングの周波数又は角度又は線の太さを変えたものである、
    ことを特徴とする請求項3乃至請求項12のいずれか一項に記載の文書ファイル取扱装置。
  14. 元文書ファイルデータと、前記元文書ファイルデータを元に生成され、該元文書ファイルデータに差分として適用することにより前記文書ファイルを異なる色覚特性に応じた出力として出力するための複数の差分データの各々とを、レイヤ構造で異なるレイヤとして取り扱い、前記複数の差分データのうちの少なくとも一つの差分データは前記元文書ファイルデータと異なるファイルに収容し、前記元文書ファイルデータと所定の色覚特性に応じて前記複数の差分データから選択的に参照した差分データとにより出力用の文書ファイルデータを出力する処理手段、
    としてコンピュータを機能させることを特徴とする文書ファイル取扱プログラム。
JP2010513000A 2008-05-23 2009-05-15 文書ファイル取扱方法、文書ファイル取扱装置、および、文書ファイル取扱プログラム Expired - Fee Related JP5177222B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010513000A JP5177222B2 (ja) 2008-05-23 2009-05-15 文書ファイル取扱方法、文書ファイル取扱装置、および、文書ファイル取扱プログラム

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008135238 2008-05-23
JP2008135238 2008-05-23
JP2010513000A JP5177222B2 (ja) 2008-05-23 2009-05-15 文書ファイル取扱方法、文書ファイル取扱装置、および、文書ファイル取扱プログラム
PCT/JP2009/059057 WO2009142154A1 (ja) 2008-05-23 2009-05-15 文書ファイル取扱方法、文書ファイル取扱装置、および、文書ファイル取扱プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2009142154A1 JPWO2009142154A1 (ja) 2011-09-29
JP5177222B2 true JP5177222B2 (ja) 2013-04-03

Family

ID=41340086

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010513000A Expired - Fee Related JP5177222B2 (ja) 2008-05-23 2009-05-15 文書ファイル取扱方法、文書ファイル取扱装置、および、文書ファイル取扱プログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5177222B2 (ja)
WO (1) WO2009142154A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5854965B2 (ja) * 2012-10-11 2016-02-09 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 情報表示装置
JP6193532B1 (ja) * 2016-04-13 2017-09-06 楽天株式会社 提示装置、提示方法、プログラム、ならびに、非一時的なコンピュータ読取可能な情報記録媒体

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10117290A (ja) * 1996-06-28 1998-05-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像転送システム、画像送信装置、プロファイル情報送信装置、画像受信再生装置、記憶媒体、画像受信装置、プログラム伝送装置および画像色補正装置
JPH1115817A (ja) * 1997-06-24 1999-01-22 Sharp Corp 情報表示装置
JP2001339600A (ja) * 2000-05-30 2001-12-07 Sharp Corp 画像形成装置及び画像形成ネットワークシステム
JP2002318535A (ja) * 2001-04-23 2002-10-31 Canon Inc 情報処理装置、情報処理方法、情報処理システム及び情報処理プログラム
JP2004200955A (ja) * 2002-12-18 2004-07-15 Kyocera Mita Corp 色変換装置
JP2005190009A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Fuji Xerox Co Ltd 色覚支援装置、色覚支援方法、及び色覚支援プログラム
JP2006041938A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JP2006153909A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Olympus Corp 携帯情報端末装置
JP2006309443A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Ricoh Co Ltd 情報処理システム、情報処理装置、情報処理端末、情報処理方法、その方法をコンピュータで実行するプログラム、および記録媒体
WO2007032132A1 (ja) * 2005-09-16 2007-03-22 Sharp Kabushiki Kaisha 表示装置
JP2007088912A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置およびプログラム
JP2008047076A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 文書管理装置、文書管理システム、このシステムにおける印刷装置、文書管理方法及び文書管理プログラム

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10117290A (ja) * 1996-06-28 1998-05-06 Fuji Xerox Co Ltd 画像転送システム、画像送信装置、プロファイル情報送信装置、画像受信再生装置、記憶媒体、画像受信装置、プログラム伝送装置および画像色補正装置
JPH1115817A (ja) * 1997-06-24 1999-01-22 Sharp Corp 情報表示装置
JP2001339600A (ja) * 2000-05-30 2001-12-07 Sharp Corp 画像形成装置及び画像形成ネットワークシステム
JP2002318535A (ja) * 2001-04-23 2002-10-31 Canon Inc 情報処理装置、情報処理方法、情報処理システム及び情報処理プログラム
JP2004200955A (ja) * 2002-12-18 2004-07-15 Kyocera Mita Corp 色変換装置
JP2005190009A (ja) * 2003-12-24 2005-07-14 Fuji Xerox Co Ltd 色覚支援装置、色覚支援方法、及び色覚支援プログラム
JP2006041938A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JP2006153909A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Olympus Corp 携帯情報端末装置
JP2006309443A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Ricoh Co Ltd 情報処理システム、情報処理装置、情報処理端末、情報処理方法、その方法をコンピュータで実行するプログラム、および記録媒体
WO2007032132A1 (ja) * 2005-09-16 2007-03-22 Sharp Kabushiki Kaisha 表示装置
JP2007088912A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置およびプログラム
JP2008047076A (ja) * 2006-08-21 2008-02-28 Konica Minolta Business Technologies Inc 文書管理装置、文書管理システム、このシステムにおける印刷装置、文書管理方法及び文書管理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2009142154A1 (ja) 2011-09-29
WO2009142154A1 (ja) 2009-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11354917B2 (en) Detection of fraudulently generated and photocopied credential documents
US20140253429A1 (en) Visual language for human computer interfaces
US10469701B2 (en) Image processing method that obtains special data from an external apparatus based on information multiplexed in image data and apparatus therefor
JP6862683B2 (ja) 判定装置及びプログラム
JPWO2009150946A1 (ja) 情報変換方法、情報変換装置、および、情報変換プログラム
JP2009071541A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体
JP5177222B2 (ja) 文書ファイル取扱方法、文書ファイル取扱装置、および、文書ファイル取扱プログラム
JP7067262B2 (ja) 情報処理装置及びプログラム
EP2890110B1 (en) Image processing apparatus and image processing method
JP2010074342A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、及びプログラム
JP2009038737A (ja) 画像処理装置
JP7052894B2 (ja) 判定装置及びプログラム
CN110298812A (zh) 一种图像融合处理的方法及装置
JP2011166558A (ja) 画像処理装置、画像印刷システム、画像処理方法およびプログラム
JP2005051405A (ja) 画像処理装置
JP2007034721A (ja) 被写体の顔を含む画像の抽出
JP2011128676A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
US10979597B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and program
JP2010268138A (ja) 色調整装置、色調整方法、プログラム
JP2002237940A (ja) 画像処理装置
JP6292061B2 (ja) 情報処理装置およびプログラム
JP6928903B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
JP2019028118A (ja) 表示制御装置、表示制御プログラム
JP2009206572A (ja) 画像処理装置、プログラムおよび画像処理方法
KR101942024B1 (ko) 보안 문서 관리 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111109

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120717

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120918

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5177222

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees