JP2006309443A - 情報処理システム、情報処理装置、情報処理端末、情報処理方法、その方法をコンピュータで実行するプログラム、および記録媒体 - Google Patents

情報処理システム、情報処理装置、情報処理端末、情報処理方法、その方法をコンピュータで実行するプログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者が利用者の立場で見やすく表示形態を変化させて出力することができる電子的文書による情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理サーバ5は、送受信部51が電子的文書情報を受信し、画像情報領域分割部52が文字画像情報と非文字画像情報との領域分割画像情報に分割して、構造的意味解析部53が領域分割画像情報の文書中における構造的意味を解析し、構造化記述部54が構造化情報を生成する。設計情報抽出部55は領域分割画像情報の表示形態を設計する情報を抽出し、設計情報記述部56が設計情報を生成して、情報処理端末に送信する。情報処理端末は、設計情報を書き換える要求信号を送信して、受信した文書再構成部58は変更後の設計情報に基づいて文書を出力装置に出力する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、情報処理システム、情報処理装置、情報処理端末、情報処理方法、その方法をコンピュータで実行するプログラム、および記録媒体に関し、特に、文書を利用する側において表示形態を変えることができる文書情報を生成する情報処理システム、情報処理装置、情報処理端末、情報処理方法、その方法をコンピュータで実行するプログラム、および記録媒体に関する。
一般的に作成される文書の多くは、特定の指定された書式、または作成者が見やすい、あるいは読みやすいと考える書式で記述されている。しかしながら、この様な形式で記述された文書が万人にとって見やすい・読みやすい文書であるかというと、必ずしもそうではない。
文書を不特定多数が閲覧する場合、閲覧者の中には視覚に障害を持つ人々が含まれることが予想され、これらの人々に対する配慮が行なわれることが望まれる。しかしながら現状では、文書の書式は一般的に作成者に委ねられており、また書式が定められているものに関しても前記のような配慮は見られない。
文書の見栄えを扱う技術として、特許文献1の技術は、利用者がデザインのイメージを表すキーワードを選択するなど簡単なデザイン指示を行なうだけで文書を指示されたデザインに加工して出力を行なっている。
また、近年、ユニバーサルデザインの思想の広まりに伴い、特に企業の間で色覚に障害を持つ人々に配慮したホームページ作りに対する取り組みが広がっている。特許文献2の技術は、色覚に障害を持つ人々にも障害を持たない人々と同等の情報を得られるようにするためのカラーパレット生成方法および方式である。また、特許文献3は赤緑色覚に障害を持つ人々に識別しにくい色を、自動的に他の色に変換するシステムを開示している。
特開平6−168310号公報 特開2000−306074号公報 特開平11−175050号公報
しかしながら、特許文献1の技術は書式を整えることを主眼としていて、登録された特定の書式に変換することはできるものの、それ以上に利用者にとって最適な書式や形式に変換して表示することはできなかった。
また、視覚障害は色覚障害だけではなく、視覚障害の程度には個人差があって、相当の自由度が必要になるにもかかわらず、特許文献2および3の技術では、対応できないという問題があった。また、特に視覚に障害を持っていない人々であっても、書式によっては文書が読みにくく感じることもあるが、このような個人差による最適化のバリエーションに特許文献2および3の技術では、対応できないという問題があった。即ち、広範な人々の視覚特性をカバーするように作成された文書がそれを閲覧する人々にとって本当に見やすい、読みやすい文書であるかというと、必ずしもそうではないという問題に、特許文献1,2および3の技術では対応できないという問題があった。
このように、従来は文書が作成者が利用者に文書を「どの様な見栄えで見せたいか」という観点から作成されており、その結果として文書を「どの様な見栄えで見るか」という見栄えの選択の自由度が利用者に存在しないという問題があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされ、その目的は、文書を表示して利用する利用者が、最適化された表示形態で利用することができる情報処理システム、情報処理装置、情報処理端末、情報処理方法、その方法をコンピュータで実行するプログラム、および記録媒体を提供することである。
請求項1にかかる発明は、ネットワークに接続され、電子的に読み取られた文書の文書画像情報を入力し、文書中の画像の意味を構造化し、パラメータを介して表示形態を変化可能に再構成した文書再構成情報を、送受信手段を介して前記ネットワーク経由で送受信する情報処理サーバと、前記ネットワークに接続され、前記情報処理サーバから前記ネットワークを介して送信される前記文書再構成情報を、送受信手段を介して受信し、前記文書の表示形態の変更を要求する変更要求信号の入力を受け付ける情報処理端末と、前記ネットワークに接続され、前記情報処理端末によって受け付けられた変更要求信号を受信した前記情報処理サーバによって表示形態が変更された前記文書を出力する出力装置と、を備えた情報処理システムであって、前記情報処理サーバは、入力した前記文書画像情報を、文字画像情報および非文字画像情報のいずれかに判別し、判別された文字画像情報に対しては文字ごとの文字画像情報に領域分割し、かつ判別された非文字画像情報に対しては画像ごとの非文字画像情報に領域分割した領域分割画像情報を生成する領域分割手段と、前記領域分割手段によって生成された領域分割画像情報の文書中における構造的意味を解析して構造化情報を生成する構造化情報生成手段と、前記領域分割画像情報の前記文書画像情報における表示形態を設計する設計情報を生成する設計情報生成手段と、前記領域分割画像情報、前記構造化情報生成手段の生成した構造化情報、および前記設計情報生成手段の生成した設計情報に基づいて前記文書を再構成して前記出力装置に出力させる文書再構成手段と、を備えて、前記領域分割画像情報、前記構造化情報、および前記設計情報の少なくともいずれかを、前記送受信手段を介して前記情報処理端末に送信するものであり、前記情報処理端末は、前記ネットワーク経由で前記少なくともいずれかの情報を、前記送受信手段を介して受信して再構成する文書再構成手段と、前記文書再構成手段によって再構成された文書を表示する表示手段と、前記少なくともいずれかの情報に対する変更を前記ネットワークを介して前記情報処理サーバに要求する変更要求信号を受け付ける文書表示変更手段と、を備えて、前記送受信手段を介して前記情報処理サーバに、前記変更要求信号を送信するものであり、前記情報処理サーバは、前記情報処理端末が送信した前記変更要求信号を受信して、前記文書再構成手段は、受信した前記変更要求信号に基づいて前記領域分割画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更し、変更後の前記構造化情報および設計情報に基づいて前記出力装置に前記文書画像情報を出力させるものであることを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の情報処理システムにおいて、前記設計情報生成手段は、前記文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、並びにカラム数を含む設計情報を生成するものであることを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1または2に記載の情報処理システムにおいて、前記設計情報生成手段は、前記文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、文字画像要素領域の位置、文章画像要素領域の位置、図表画像要素領域の位置、前景要素領域の位置、背景要素領域の位置、各画像要素領域の大きさ、並びにカラム数のうちの少なくともいずれかを含む設計情報を生成するものであることを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記構造化情報生成手段は、前記文字画像情報に対して文字認識処理を施す文字認識手段と、前記文字認識手段によって認識された文字情報を透明テキスト情報の形で前記文字画像要素に付加する透明テキスト付加手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記文書表示変更手段は、予め定められた構造化情報および設計情報を受け付けて前記少なくともいずれかの情報を変更するものであることを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項1〜5のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記文書表示変更手段は、読み込んだ所定の文書が前記領域分割手段によって領域分割されて生成された領域分割画像情報から、前記構造化情報生成手段および設計情報生成手段によって生成された構造化情報および設計情報に基づいて、前記文書画像情報を変更する変更要求信号を生成するものであることを特徴とする。
請求項7にかかる発明は、請求項1〜6のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記文書表示変更手段は、読み込んだ任意に描画された仕上がりイメージ図から、前記構造化情報生成手段および設計情報生成手段によって生成された構造化情報および設計情報に基づいて、前記文書画像情報を変更する変更要求信号を生成するものであることを特徴とする。
請求項8にかかる発明は、ネットワークに接続し、電子文書を入力して文書および画像の意味を構造化し表示形態を変化可能に再構成する文書再構成情報を、送受信手段を介して前記ネットワーク経由で送受信する情報処理サーバと、前記ネットワークに接続し、前記情報処理サーバから前記ネットワークを介して送信される前記文書再構成情報を、送受信手段を介して受信し、前記文書の表示形態の変更を要求する変更要求信号の入力を受け付ける情報処理端末と、前記ネットワークに接続し、前記情報処理端末によって受け付けられた変更要求信号を受信した前記情報処理サーバによって表示形態が変更された前記文書を出力する出力装置と、を備えた情報処理システムであって、前記情報処理サーバは、入力した前記電子文書からコード化された文字情報および画像情報を抽出する文字画像抽出手段と、前記文字画像抽出手段によって抽出された文字情報および画像情報の文書中における構造的意味を解析して構造化情報を生成する構造化情報生成手段と、前記文字情報および画像情報の表示形態を設計する設計情報を生成する設計情報生成手段と、前記文字情報および画像情報、前記構造化情報生成手段の生成した構造化情報、および前記設計情報生成手段の生成した設計情報に基づいて前記文書を再構成して前記出力装置に出力させる文書再構成手段と、を備えて、前記文字情報および画像情報、前記構造化情報、ならびに前記設計情報の少なくともいずれかの情報を、前記送受信手段を介して前記情報処理端末に送信するものであり、前記情報処理端末は、前記ネットワーク経由で前記少なくともいずれかの情報を、前記送受信手段を介して受信して再構成する文書再構成手段と、前記文書再構成手段によって再構成された文書を表示する表示手段と、前記少なくともいずれかの情報に対する変更を前記ネットワークを介して前記情報処理サーバに要求する変更要求信号を受け付ける文書表示変更手段と、を備えて、前記送受信手段を介して前記情報処理サーバに、前記変更要求信号を送信するものであり、前記情報処理サーバは、前記情報処理端末が送信した前記変更要求信号を受信して、前記文書再構成手段は、受信した前記変更要求信号に基づいて前記文字情報および画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更し、変更後の前記文字情報および画像情報、構造化情報および設計情報に基づいて再構成した前記電子文書を前記出力装置に出力させるものであることを特徴とする。
請求項9にかかる発明は、電子的に読み取られた文書の文書画像情報を入力し、文書中の画像の意味を構造化し、パラメータを介して表示形態を変化可能に再構成した文書再構成情報に基づいて前記文書を出力手段を介して出力する情報処理装置であって、入力した前記文書画像情報を、文字画像情報および非文字画像情報のいずれかに判別し、判別された文字画像情報に対しては文字ごとの文字画像情報に領域分割し、かつ判別された非文字画像情報に対しては画像ごとの非文字画像情報に領域分割した領域分割画像情報を生成する領域分割手段と、前記領域分割手段によって生成された領域分割画像情報の文書中における構造的意味を解析して構造化情報を生成する構造化情報生成手段と、前記領域分割画像情報の前記文書画像情報における表示形態を設計する設計情報を生成する設計情報生成手段と、前記領域分割画像情報、前記構造化情報生成手段の生成した構造化情報、および前記設計情報生成手段の生成した設計情報に基づいて前記文書を再構成して前記出力手段に出力させる文書再構成手段と、前記領域分割画像情報、前記構造化情報、および前記設計情報の少なくともいずれかの情報に対する変更を要求する変更要求信号を受け付ける文書表示変更手段と、を備え、前記文書再構成手段は、前記文書表示変更手段が受け付けた要求信号に基づいて、前記領域分割画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更し、変更後の前記構造化情報および設計情報に基づいて前記出力手段に前記文書画像情報を出力させるものであることを特徴とする。
請求項10にかかる発明は、請求項9に記載の情報処理装置において、前記設計情報生成手段は、前記文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、並びにカラム数を含む設計情報を生成するものであることを特徴とする。
請求項11にかかる発明は、請求項9または10に記載の情報処理装置において、前記設計情報生成手段は、前記文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、文字画像要素領域の位置、文章画像要素領域の位置、図表画像要素領域の位置、前景要素領域の位置、背景要素領域の位置、各画像要素領域の大きさ、並びにカラム数のうちの少なくともいずれかを含む設計情報を生成するものであることを特徴とする。
請求項12にかかる発明は、請求項9〜11のいずれか1つに記載の情報処理装置において、前記構造化情報生成手段は、前記文字画像情報に対して文字認識処理を施す文字認識手段と、前記文字認識手段によって認識された文字情報を透明テキスト情報の形で前記文字画像要素に付加する透明テキスト付加手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
請求項13にかかる発明は、請求項9〜12のいずれか1つに記載の情報処理装置において、前記文書表示変更手段は、予め定められた構造化情報および設計情報を受け付けて前記少なくともいずれかの情報を変更するものであることを特徴とする。
請求項14にかかる発明は、請求項9〜13のいずれか1つに記載の情報処理装置において、前記文書表示変更手段は、読み込んだ所定の文書が前記領域分割手段によって領域分割されて生成された領域分割画像情報から、前記構造化情報生成手段および設計情報生成手段によって生成された構造化情報および設計情報に基づいて、前記文書画像情報を変更する変更要求信号を生成するものであることを特徴とする。
請求項15にかかる発明は、請求項9〜14のいずれか1つに記載の情報処理装置において、前記文書表示変更手段は、読み込んだ任意に描画された仕上がりイメージ図から、前記構造化情報生成手段および設計情報生成手段によって生成された構造化情報および設計情報に基づいて、前記文書画像情報を変更する変更要求信号を生成するものであることを特徴とする。
請求項16にかかる発明は、電子文書を入力して文書および画像の意味を構造化し表示形態を変化可能に再構成し、前記電子文書を出力手段を介して出力する情報処理装置であって、入力した前記電子文書からコード化された文字情報および画像情報を抽出する文字画像抽出手段と、前記文字画像抽出手段によって抽出された文字情報および画像情報の文書中における構造的意味を解析して構造化情報を生成する構造化情報生成手段と、前記文字情報および画像情報の表示形態を設計する設計情報を生成する設計情報生成手段と、前記文字情報および画像情報、前記構造化情報生成手段の生成した構造化情報、ならびに前記設計情報生成手段の生成した設計情報に基づいて前記文書を再構成して前記出力手段に出力させる文書再構成手段と、前記文字情報および画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報に対する変更を要求する変更要求信号を受け付ける文書表示変更手段と、を備え、前記文書再構成手段は、前記文書表示変更手段が受け付けた前記変更要求信号に基づいて前記少なくともいずれかの情報を変更し、変更された前記少なくともいずれかの情報に基づいて前記電子文書を再構成して前記出力手段に出力させるものであることを特徴とする。
請求項17にかかる発明は、文書画像情報を入力し、表示形態に変更処理を施し、出力手段に出力させる情報処理端末であって、前記文書画像情報が、文字画像情報および非文字画像情報のいずれかに判別され、判別された文字画像情報に対しては文字ごとの文字画像情報に領域分割し、かつ判別された非文字画像情報に対しては画像ごとの非文字画像情報に領域分割された領域分割画像情報と、前記領域分割画像情報の文書中における構造的意味の情報である構造化情報と、前記領域分割画像情報の前記文書画像情報における表示形態を設計する設計情報とを入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された前記領域分割画像情報、構造化情報、および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更する変更要求信号を受け付けて変更する文書表示変更手段と、前記文書表示変更手段が前記少なくともいずれかの情報を変更した後の前記領域分割画像情報、構造化情報、および設計情報に基づいて前記文書画像情報を再構成して前記出力手段に出力させる文書再構成手段と、を備えたものであることを特徴とする。
請求項18にかかる発明は、請求項17に記載の情報処理端末において、前記入力手段は、前記文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、並びにカラム数を含む設計情報を入力するものであることを特徴とする。
請求項19にかかる発明は、請求項17または18に記載の情報処理端末において、前記入力手段は、前記文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、文字画像要素領域の位置、文章画像要素領域の位置、図表画像要素領域の位置、前景要素領域の位置、背景要素領域の位置、各画像要素領域の大きさ、並びにカラム数のうちの少なくともいずれかを含む設計情報を入力するものであることを特徴とする。
請求項20にかかる発明は、請求項17〜19のいずれか1つに記載の情報処理端末において、前記入力手段は、前記文字情報に対して付加された透明テキスト情報を含む設計情報を入力するものであることを特徴とする。
請求項21にかかる発明は、請求項17〜20のいずれか1つに記載の情報処理端末において、前記文書表示変更手段は、予め定められた構造化情報および設計情報を受け付けて前記少なくともいずれかの情報を変更するものであることを特徴とする。
請求項22にかかる発明は、請求項17〜21のいずれか1つに記載の情報処理端末において、前記文書表示変更手段は、読み込んだ所定の文書が領域分割されて生成された領域分割画像情報から生成された構造化情報および設計情報に基づいて、前記文書画像情報を変更する変更要求信号を生成するものであることを特徴とする。
請求項23にかかる発明は、請求項17〜22のいずれか1つに記載の情報処理端末において、前記文書表示変更手段は、読み込んだ任意に描画された仕上がりイメージ図が領域分割されて生成された領域分割画像情報から生成された構造化情報および設計情報に基づいて、前記文書画像情報を変更する変更要求信号を生成するものであることを特徴とする。
請求項24にかかる発明は、電子文書を入力し、表示形態に変更処理を施し、出力手段に出力させる情報処理端末であって、前記電子文書から抽出されコード化された文字情報および画像情報、前記文字情報および画像情報における構造的意味の情報である構造化情報、ならびに前記文字情報および画像情報における表示形態を設計する設計情報を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された前記構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更する変更要求信号を受け付けて変更する文書表示変更手段と、前記文書表示変更手段が変更した前記文字情報および画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報に基づいて前記電子文書を再構成して前記出力手段に出力させる文書再構成手段と、を備えたものであることを特徴とする。
請求項25にかかる発明は、ネットワークに接続され、電子的に読み取られた文書の文書画像情報を入力し、文書中の画像の意味を構造化し、パラメータを介して表示形態を変化可能に再構成した文書再構成情報を、送受信手段を介して前記ネットワーク経由で送受信する情報処理サーバと、前記ネットワークに接続され、前記情報処理サーバから前記ネットワークを介して送信される前記文書再構成情報を、送受信手段を介して受信し、前記文書の表示形態の変更を要求する変更要求信号の入力を受け付ける情報処理端末と、前記ネットワークに接続され、前記情報処理端末によって受け付けられた変更要求信号を受信した前記情報処理サーバによって表示形態が変更された前記文書を出力する出力装置と、を備えた情報処理システムの情報処理方法であって、前記情報処理サーバの領域分割手段によって、入力した前記文書画像情報を、文字画像情報および非文字画像情報のいずれかに判別し、判別された文字画像情報に対しては文字ごとの文字画像情報に領域分割し、かつ判別された非文字画像情報に対しては画像ごとの非文字画像情報に領域分割した領域分割画像情報を生成する領域分割工程と、構造化情報生成手段によって、前記領域分割手段によって生成された領域分割画像情報の文書中における構造的意味を解析して構造化情報を生成する構造化情報生成工程と、設計情報生成手段によって、前記領域分割画像情報の前記文書画像情報における表示形態を設計する設計情報を生成する設計情報生成工程と、文書再構成手段によって、前記領域分割画像情報、前記構造化情報生成手段の生成した構造化情報、および前記設計情報生成手段の生成した設計情報に基づいて前記文書を再構成して前記出力装置に出力させる文書再構成工程と、前記領域分割画像情報、前記構造化情報、および前記設計情報の少なくともいずれかを、前記送受信手段を介して前記情報処理端末に送信する送信工程を含み、前記情報処理端末の文書再構成手段によって、前記ネットワーク経由で前記少なくともいずれかの情報を、前記送受信手段を介して受信して再構成する文書再構成工程と、前記文書再構成手段によって再構成された文書を表示する表示工程と、文書表示変更手段によって、前記少なくともいずれかの情報に対する変更を前記ネットワークを介して前記情報処理サーバに要求する変更要求信号を受け付ける文書表示変更工程と、前記送受信段を介して前記情報処理サーバに、前記変更要求信号を送信する送信工程とを含み、前記情報処理サーバの送受信手段によって、前記情報処理端末が送信した前記変更要求信号を受信する受信工程と、前記文書再構成手段によって、受信した前記変更要求信号に基づいて前記領域分割画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更し、変更後の前記構造化情報および設計情報に基づいて前記出力装置に前記文書画像情報を出力させる文書再構成工程と、を含むことを特徴とする。
請求項26にかかる発明は、ネットワークに接続し、電子文書を入力して文書および画像の意味を構造化し表示形態を変化可能に再構成する文書再構成情報を、送受信手段を介して前記ネットワーク経由で送受信する情報処理サーバと、前記ネットワークに接続し、前記情報処理サーバから前記ネットワークを介して送信される前記文書再構成情報を、送受信手段を介して受信し、前記文書の表示形態の変更を要求する変更要求信号の入力を受け付ける情報処理端末と、前記ネットワークに接続し、前記情報処理端末によって受け付けられた変更要求信号を受信した前記情報処理サーバによって表示形態が変更された前記文書を出力する出力装置と、を備えた情報処理システムにおける情報処理方法であって、前記情報処理サーバにおいて、文字画像抽出手段によって、入力した前記電子文書からコード化された文字情報および画像情報を抽出する文字画像抽出工程と、構造化情報生成手段によって、前記文字画像抽出工程で抽出された文字情報および画像情報の文書中における構造的意味を解析して構造化情報を生成する構造化情報生成工程と、設計情報生成手段によって、前記文字情報および画像情報の表示形態を設計する設計情報を生成する設計情報生成工程と、文書再構成手段によって、前記文字情報および画像情報、前記構造化情報生成工程で生成した構造化情報、および前記設計情報生成手段の生成した設計情報に基づいて前記文書を再構成して前記出力装置に出力させる文書再構成工程と、を含み、前記文字情報および画像情報、前記構造化情報、ならびに前記設計情報の少なくともいずれかの情報を、前記送受信手段を介して前記情報処理端末に送信するものであり、前記情報処理端末において、文書再構成手段によって、前記ネットワーク経由で前記少なくともいずれかの情報を、前記送受信手段を介して受信して再構成する文書再構成工程と、表示手段によって、前記文書再構成工程によって再構成された文書を表示する表示工程と、文書表示変更手段によって、前記少なくともいずれかの情報に対する変更を前記ネットワークを介して前記情報処理サーバに要求する変更要求信号を受け付ける文書表示変更工程と、前記送受信手段を介して前記情報処理サーバに、前記変更要求信号を送信する送信工程とを、含み、前記情報処理サーバにおいて、前記情報処理端末が送信した前記変更要求信号を受信する受信工程と、前記文書再構成手段は、受信した前記変更要求信号に基づいて前記文字情報および画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更し、変更後の前記文字情報および画像情報、構造化情報および設計情報に基づいて再構成した前記電子文書を前記出力装置に出力させる出力工程とを含むものであることを特徴とする。
請求項27にかかる発明は、電子的に読み取られた文書の文書画像情報を入力し、文書中の画像の意味を構造化し、パラメータを介して表示形態を変化可能に再構成した文書再構成情報に基づいて前記文書を出力手段を介して出力する情報処理装置における情報処理方法であって、領域分割手段によって、入力した前記文書画像情報を、文字画像情報および非文字画像情報のいずれかに判別し、判別された文字画像情報に対しては文字ごとの文字画像情報に領域分割し、かつ判別された非文字画像情報に対しては画像ごとの非文字画像情報に領域分割した領域分割画像情報を生成する領域分割工程と、構造化情報生成手段によって、前記領域分割手段によって生成された領域分割画像情報の文書中における構造的意味を解析して構造化情報を生成する構造化情報生成工程と、設計情報生成手段によって、前記領域分割画像情報の前記文書画像情報における表示形態を設計する設計情報を生成する設計情報生成工程と、文書再構成手段によって、前記領域分割画像情報、前記構造化情報生成手段の生成した構造化情報、および前記設計情報生成手段の生成した設計情報に基づいて前記文書を再構成して前記出力手段に出力させる文書再構成工程と、文書表示変更手段によって、前記領域分割画像情報、前記構造化情報、および前記設計情報の少なくともいずれかの情報に対する変更を要求する変更要求信号を受け付ける文書表示変更工程と、前記文書再構成手段によって、前記文書表示変更手段が受け付けた変更要求信号に基づいて、前記領域分割画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更し、変更後の前記構造化情報および設計情報に基づいて前記出力手段に前記文書画像情報を出力させる出力工程とを含むことを特徴とする。
請求項28にかかる発明は、電子文書を入力して文書および画像の意味を構造化し表示形態を変化可能に再構成し、前記電子文書を出力手段を介して出力する情報処理装置における情報処理方法であって、文字画像抽出手段によって、入力した前記電子文書からコード化された文字情報および画像情報を抽出する文字画像抽出工程と、構造化情報生成手段によって、前記文字画像抽出工程で抽出された文字情報および画像情報の文書中における構造的意味を解析して構造化情報を生成する構造化情報生成工程と、前記文字情報および画像情報の表示形態を設計する設計情報を生成する設計情報生成工程と、文書再構成手段によって、前記文字情報および画像情報、前記構造化情報生成工程で生成した構造化情報、ならびに前記設計情報生成工程で生成した設計情報に基づいて前記文書を再構成して前記出力手段に出力させる文書再構成工程と、文書表示変更手段によって、前記構造化情報および前記設計情報の少なくともいずれかの情報に対する変更を要求する変更要求信号を受け付ける文書表示変更工程と、を備え、前記文書再構成手段によって、前記文書表示変更工程で受け付けた前記変更要求信号に基づいて前記少なくともいずれかの情報を変更し、変更された前記少なくともいずれかの情報に基づいて前記電子文書を再構成して前記出力手段に出力させる出力工程を含むことを特徴とする。
請求項29にかかる発明は、文書画像情報を入力し、表示形態に変更処理を施し、出力手段に出力させる情報処理端末における情報処理方法であって、入力手段によって、文書画像情報が、文字画像情報および非文字画像情報のいずれかに判別され、判別された文字画像情報に対しては文字ごとの文字画像情報に領域分割し、かつ判別された非文字画像情報に対しては画像ごとの非文字画像情報に領域分割された領域分割画像情報と、前記領域分割画像情報の文書中における構造的意味の情報である構造化情報と、前記領域分割画像情報の前記文書画像情報における表示形態を設計する設計情報とを入力する入力工程と、文書表示変更手段によって、前記入力手段によって入力された前記領域分割画像情報、構造化情報、および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更する変更要求信号を受け付けて変更する文書表示変更工程と、文書再構成手段によって、前記文書表示変更手段が前記少なくともいずれかの情報を変更した後の前記領域分割画像情報、構造化情報、および設計情報に基づいて前記文書画像情報を再構成して前記出力手段に出力させる文書再構成工程と、を含むことを特徴とする。
請求項30にかかる発明は、電子文書を入力し、表示形態に変更処理を施し、出力手段に出力させる情報処理端末における情報処理方法であって、入力手段によって、前記電子文書から抽出されコード化された文字情報および画像情報、前記文字情報および画像情報における構造的意味の情報である構造化情報、ならびに前記文字情報および画像情報における表示形態を設計する設計情報を入力する入力工程と、文書表示変更手段によって、前記入力工程で入力された前記構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更する変更要求信号を受け付けて変更する文書表示変更工程と、文書再構成手段によって、前記文書表示変更工程で変更した前記文字情報および画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報に基づいて前記電子文書を再構成して前記出力手段に出力させる文書再構成工程と、を備えたものであることを特徴とする。
請求項31にかかる発明は、プログラムであって、請求項25〜30のいずれか1つに記載の情報処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項32にかかる発明は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、請求項31に記載のプログラムを格納したことを特徴とする。
請求項1にかかる発明によれば、情報処理サーバが、電子的に読み取られた文書の文書画像情報を、文字画像情報および非文字画像情報に判別して一文字ごとの文字画像情報および一画像ごとの非文字画像情報に領域分割し、領域分割画像情報の文書中における構造的意味を解析した構造化情報を生成し、領域分割画像情報の文書中における表示を設計する設計情報を生成し、領域分割画像情報、構造化情報、および設計情報を情報処理端末に送信する。情報処理端末は、これらの情報を受信し、表示の変更をネットワークを介して情報処理サーバに要求する。情報処理サーバは、情報処理端末が送信した変更要求信号を受信して、変更要求信号に基づいて領域分割画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更し、変更に基づいて出力装置に文書画像情報を出力させる。この構成によって、利用者は利用者の嗜好やニーズに合わせた文書の表示を利用者側で行うことができる情報処理システムを提供できるという効果を奏する。
請求項2にかかる発明によれば、設計情報として、文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、並びにカラム数を含むことによって、利用者は文書の見栄えを自由に変更して表示することができる情報処理システムを提供できるという効果を奏する。
請求項3にかかる発明によれば、設計情報として、文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、文字画像要素領域の位置、文章画像要素領域の位置、図表画像要素領域の位置、前景要素領域の位置、背景要素領域の位置、各画像要素領域の大きさ、並びにカラム数を含むことによって、利用者は文書の見栄えを自由に変更して表示することができる情報処理システムを提供できるという効果を奏する。
請求項4にかかる発明によれば、文字画像情報に対して文字認識処理を施して透明テキスト情報の形で文字画像要素に付加することによって、利用者は電子的に出力された際に検索を容易にし、また音声読み上げにも対応することができる情報処理システムを提供できるという効果を奏する。
請求項5にかかる発明によれば、予め定められた構造化情報および設計情報を受け付けて文書表示を変更するので、煩雑な手動による文書表示の変更作業ではなく、利用者側で一括して簡便に表示を変更することができる情報処理システムを提供できるという効果を奏する。
請求項6にかかる発明によれば、読み込んだ所定の文書に合わせた文書表示の変更をすることができるので、煩雑な手動による文書表示の変更作業ではなく、利用者側で簡便に表示を変更することができる情報処理システムを提供できるという効果を奏する。
請求項7にかかる発明によれば、読み込んだ任意に描画された仕上がりイメージ図に合わせた文書表示の変更をすることができるので、煩雑な手動による文書表示の変更作業ではなく、利用者側で簡便に表示を変更することができる情報処理システムを提供できるという効果を奏する。
請求項8にかかる発明によれば、情報処理サーバが、電子文書を、文字情報および画像情報に判別してコード化された文字情報および一画像ごとの非文字画像情報に判別し、文書中における構造的意味を解析した構造化情報を生成し、文書中における表示を設計する設計情報を生成し、文字画像情報、構造化情報、および設計情報を情報処理端末に送信する。情報処理端末は、これらの情報を受信し、表示の変更をネットワークを介して情報処理サーバに要求する。情報処理サーバは、情報処理端末が送信した変更要求信号を受信して、変更要求信号に基づいて文字情報および画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更し、変更に基づいて出力装置に文書画像情報を出力させる。この構成によって、利用者は利用者の嗜好やニーズに合わせた電子文書の表示を利用者側で行うことができる情報処理システムを提供できるという効果を奏する。
請求項9にかかる発明によれば、電子的に読み取られた文書の文書画像情報を、文字画像情報および非文字画像情報に判別して領域分割画像情報を生成し、領域分割画像情報の文書中における構造的意味である構造化情報を生成し、領域分割画像情報の文書中における表示形態を設計する設計情報を生成し、領域分割画像情報、構造化情報、および設計情報に基づいて文書を再構成し、領域分割画像情報、構造化情報、および設計情報の少なくともいずれかの情報に対する変更を受け付けて、表示形態を変更して出力手段に文書画像情報を出力させる。この構成によって、利用者は利用者の嗜好やニーズに合わせた文書の表示を利用者側で行うことができる情報処理装置を提供できるという効果を奏する。
請求項10にかかる発明によれば、設計情報として、文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、並びにカラム数を含むことによって、利用者は文書の見栄えを自由に変更して表示することができる情報処理装置を提供できるという効果を奏する。
請求項11にかかる発明によれば、設計情報として、文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、文字画像要素領域の位置、文章画像要素領域の位置、図表画像要素領域の位置、前景要素領域の位置、背景要素領域の位置、各画像要素領域の大きさ、並びにカラム数のうちの少なくともいずれかを含むことによって、利用者は文書の見栄えを自由に変更して表示することができる情報処理装置を提供できるという効果を奏する。
請求項12にかかる発明によれば、文字画像情報に対して文字認識処理を施して透明テキスト情報の形で文字画像要素に付加することによって、利用者は電子的に出力された際に検索を容易にし、また音声読み上げにも対応することができる情報処理装置を提供できるという効果を奏する。
請求項13にかかる発明によれば、予め定められた構造化情報および設計情報を受け付けて文書表示を変更するので、煩雑な手動による文書表示の変更作業ではなく、利用者側で一括して簡便に表示を変更することができる情報処理装置を提供できるという効果を奏する。
請求項14にかかる発明によれば、読み込んだ所定の文書が領域分割手段に合わせた文書表示の変更をすることができるので、煩雑な手動による文書表示の変更作業ではなく、利用者側で一括して簡便に表示を変更することができる情報処理装置を提供できるという効果を奏する。
請求項15にかかる発明によれば、読み込んだ任意に描画された仕上がりイメージ図に合わせた文書表示の変更をすることができるので、煩雑な手動による文書表示の変更作業ではなく、利用者側で一括して簡便に表示を変更することができる情報処理装置を提供できるという効果を奏する。
請求項16にかかる発明によれば、電子文書を、コード化された文字および非文字画像情報に判別して文書中における構造的意味である構造化情報を生成し、文字および画像情報の文書中における表示形態を設計する設計情報を生成し、文字および画像情報、構造化情報、および設計情報に基づいて文書を再構成し、文字情報および画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報に対する変更を受け付けて、表示形態を変更して出力手段に文書画像情報を出力させる。この構成によって、利用者は利用者の嗜好やニーズに合わせた電子文書の表示を利用者側で行うことができる情報処理装置を提供できるという効果を奏する。
請求項17にかかる発明によれば、入力した文書画像情報が、文字画像情報および非文字画像情報に判別され領域分割された領域分割画像情報と、領域分割画像情報の文書中における構造的意味の情報である構造化情報と、領域分割画像情報の文書画像情報における表示形態を設計する設計情報とを入力して少なくともいずれかの情報を変更する変更要求信号を受け付けて表示を変更して出力手段に出力させる。この構成によって、利用者の嗜好やニーズに合わせた文書の表示を利用者側で行うことができる情報処理端末を提供できるという効果を奏する。
請求項18にかかる発明によれば、入力情報として、文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、並びにカラム数を含むことによって、利用者は文書の見栄えを自由に変更して表示することができる情報処理端末を提供できるという効果を奏する。
請求項19にかかる発明によれば、入力情報として、文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、文字画像要素領域の位置、文章画像要素領域の位置、図表画像要素領域の位置、前景要素領域の位置、背景要素領域の位置、各画像要素領域の大きさ、並びにカラム数のうちの少なくともいずれかを含むことによって、利用者は文書の見栄えを自由に変更して表示することができる情報処理端末を提供できるという効果を奏する。
請求項20にかかる発明によれば、入力情報として、文字情報に対して付加された透明テキスト情報を含むことによって、検索を容易にし、また音声読み上げにも対応することができる情報処理端末を提供できるという効果を奏する。
請求項21にかかる発明によれば、予め定められた構造化情報および設計情報を受け付けて文書表示を変更するので、煩雑な手動による文書表示の変更作業ではなく、利用者側で一括して簡便に表示を変更することができる情報処理端末を提供できるという効果を奏する。
請求項22にかかる発明によれば、読み込んだ所定の文書に合わせた文書表示の変更をすることができるので、煩雑な手動による文書表示の変更作業ではなく、利用者側で一括して簡便に表示を変更することができる情報処理端末を提供できるという効果を奏する。
請求項23にかかる発明によれば、読み込んだ任意に描画された仕上がりイメージ図に合わせた文書表示の変更をすることができるので、煩雑な手動による文書表示の変更作業ではなく、利用者側で一括して簡便に表示を変更することができる情報処理端末を提供できるという効果を奏する。
請求項24にかかる発明によれば、入力した電子文書が、コード化された文字情報および画像情報と、文書中における文字情報および画像情報の構造的意味の情報である構造化情報と、文字情報および画像情報における表示形態を設計する設計情報とを入力して少なくともいずれかの情報を変更する変更要求信号を受け付けて表示を変更して出力手段に出力させる。この構成によって、利用者の嗜好やニーズに合わせた電子文書の表示を利用者側で行うことができる情報処理端末を提供できるという効果を奏する。
請求項25にかかる発明によれば、情報処理サーバが、電子的に読み取られた文書の文書画像情報を、文字画像情報および非文字画像情報に判別して一文字ごとの文字画像情報および一画像ごとの非文字画像情報に領域分割し、領域分割画像情報の文書中における構造的意味を解析した構造化情報を生成し、領域分割画像情報の文書中における表示を設計する設計情報を生成し、領域分割画像情報、構造化情報、および設計情報を情報処理端末に送信する。情報処理端末は、これらの情報を受信し、表示の変更をネットワークを介して情報処理サーバに要求する。情報処理サーバは、情報処理端末が送信した変更要求信号を受信して、変更要求信号に基づいて領域分割画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更し、変更に基づいて出力装置に文書画像情報を出力させる。この構成によって、利用者は利用者の嗜好やニーズに合わせた文書の表示を利用者側で行うことができる情報処理方法を提供できるという効果を奏する。
請求項26にかかる発明によれば、情報処理サーバが、電子文書を、文字情報および画像情報に判別してコード化された文字情報および一画像ごとの非文字画像情報に判別し、文書中における構造的意味を解析した構造化情報を生成し、文書中における表示を設計する設計情報を生成し、文字画像情報、構造化情報、および設計情報を情報処理端末に送信する。情報処理端末は、これらの情報を受信し、表示の変更をネットワークを介して情報処理サーバに要求する。情報処理サーバは、情報処理端末が送信した変更要求信号を受信して、変更要求信号に基づいて文字情報および画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更し、変更に基づいて出力装置に文書画像情報を出力させる。この構成によって、利用者は利用者の嗜好やニーズに合わせた電子文書の表示を利用者側で行うことができる情報処理システムにおける情報処理方法を提供できるという効果を奏する。
請求項27にかかる発明によれば、電子的に読み取られた文書の文書画像情報を、文字画像情報および非文字画像情報に判別して領域分割画像情報を生成し、領域分割画像情報の文書中における構造的意味である構造化情報を生成し、領域分割画像情報の文書中における表示形態を設計する設計情報を生成し、領域分割画像情報、構造化情報、および設計情報に基づいて文書を再構成し、領域分割画像情報、構造化情報、および設計情報の少なくともいずれかの情報に対する変更を受け付けて、表示形態を変更して出力手段に文書画像情報を出力させる。この構成によって、利用者は利用者の嗜好やニーズに合わせた文書の表示を利用者側で行うことができる情報処理方法を提供できるという効果を奏する。
請求項28にかかる発明によれば、電子文書を、コード化された文字情報および画像情報に判別して文書中における構造的意味である構造化情報を生成し、文字および画像情報の文書中における表示形態を設計する設計情報を生成し、文字および画像情報、構造化情報、および設計情報に基づいて文書を再構成し、領域分割画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報に対する変更を受け付けて、表示形態を変更して出力手段に文書画像情報を出力させる。この構成によって、利用者は利用者の嗜好やニーズに合わせた電子文書の表示を利用者側で行うことができる情報処理装置における情報処理方法を提供できるという効果を奏する。
請求項29にかかる発明によれば、入力した文書画像情報が、文字画像情報および非文字画像情報に判別され領域分割された領域分割画像情報と、領域分割画像情報の文書中における構造的意味の情報である構造化情報と、領域分割画像情報の文書画像情報における表示形態を設計する設計情報とを入力して少なくともいずれかの情報を変更する変更要求信号を受け付けて表示を変更して出力手段に出力させる。この構成によって、利用者の嗜好やニーズに合わせた文書の表示を利用者側で行うことができる情報処理方法を提供できるという効果を奏する。
請求項30にかかる発明によれば、入力した電子文書が、コード化された文字情報および画像情報と、文書中における文字情報および画像情報の構造的意味の情報である構造化情報と、文字情報および画像情報における表示形態を設計する設計情報とを入力して少なくともいずれかの情報を変更する変更要求信号を受け付けて表示を変更して出力手段に出力させる。この構成によって、利用者の嗜好やニーズに合わせた電子文書の表示を利用者側で行うことができる情報処理端末における情報処理方法を提供できるという効果を奏する。
請求項31にかかる発明によれば、請求項25〜30のいずれか1つに記載の情報処理方法をコンピュータに実行させることができる情報処理プログラムを提供できるという効果を奏する。
請求項32にかかる発明によれば、請求項31に記載のプログラムをコンピュータに読み取らせることができる記録媒体を提供できるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理システム、情報処理装置、情報処理端末、情報処理方法、その方法をコンピュータで実行するプログラム、および記録媒体の最良な実施の形態を、実施の形態1〜6、および変形例に沿って詳細に説明する。
(1.実施の形態1)
(1.1.全体構成)
実施の形態1による情報処理システムは、ネットワークを介して接続された構成で、スキャナが文書の原稿を読み取り、情報処理サーバが受信した文書を用途に応じた表示形態に再構成可能な処理を施し、クライアント端末であるパーソナルコンピュータ(PC)が操作者の表示要求を受け付け、受け付けられた表示要求に従って情報処理サーバが文書情報を再構成し、プリンタから印刷出力するものである。
図1は、実施の形態1による情報処理システムのネットワーク構成図である。図2は、情報処理システムにおける情報処理サーバの機能的ブロック図である。実施の形態1による情報処理システムは、図1に示すように、それぞれがネットワーク1に接続されたスキャナ2、プリンタ3、パーソナルコンピュータ4、情報処理サーバ5、そして文書データベース6を備える。
情報処理システムは、スキャナ2が文書の原稿を読み取り、情報処理サーバ5が受信した文書を用途に応じた表示形態に再構成可能な処理を施し、クライアント端末であるパーソナルコンピュータ(PC)4が操作者の文書表示形態を要求する信号を受け付け、受け付けられた要求信号に従って情報処理サーバ5が文書情報を再構成して表示形態を変更し、プリンタ3から印刷出力する。
(1.2.情報処理サーバの構成)
情報処理サーバ5は、図2に示すように、送受信部51、画像情報領域分割部52、構造的意味解析部53、構造化記述部54、設計情報抽出部55、設計情報記述部56、入出力制御部57、文書再構成部58、文書表示変更部59、HDD60、および操作表示部61を備える。
送受信部51は、スキャナ2でスキャンされた原稿文書の情報を、文書画像情報として受信する。HDD60は、受信した文書画像情報を格納する。但し、原稿文書が予め文書画像情報として文書データベース6などに電子的に蓄積されている場合は、直接、読み出しても良い。蓄積場所の例として磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリを含む記憶媒体がある。
図3は、スキャナが読み取る原稿の一例の模式図である。ここで、画像としては、文字301、図表302、前景画像303,およびこの場合は灰色である地肌304から構成されている。図中、地肌は白色に見えるが、灰色に着色されているものとする。この原稿は、文字サイズや文字色、背景色、スタンプなどが原因で操作者にとって読みづらい文書であったとする。また、文章と図表が混在してレイアウトされているものとする。
画像情報領域分割部52は、HDD60に格納された文書画像情報を読み出して、一文字単位の文字画像情報、一画像単位の図表画像情報、文書の前景画像情報、および文書の背景画像情報を判別して各領域に領域分割する。
ここで、文字画像情報と称するのは、スキャナ2によって読み取った文字情報は、画像情報の形式であるからである。背景画像とは、例えば、地肌画像のように、原稿において文字や図表の背景となっている画像を指す。図表画像とは、グラフ、表、あるいは写真画像など原稿中の一般的な非文字画像を指す。ここで、表の中の文字は文字画像として扱う。
前景画像とは、例えば、原稿となる文書の上にマル秘のスタンプが押印されていた場合、でき上がった原稿の上から前景のようにして追記された画像となるので、このように称する。実際上、前景画像は、例えば平行な罫線、垂直な枠組みなど通常の文書書式の規格から外れて挿入されている点が、図表画像と異なるとして判別可能である。あるいは、前景画像情報は、原稿画像情報から、上記の文字、図表、および背景画像情報を取り除いた部分として検出できる。これ以後、文字画像情報、図表画像情報、背景画像情報、前景画像情報をまとめて領域分割された画像情報と称し、簡略に画像情報と称する。
図4−1は、画像情報領域分割部によって領域分割された画像情報を説明する図である。図3に示した文書が領域分割されて、文字画像情報401、図表画像情報402、前景画像情報403、および背景画像情報404に分かれて、これら分割された画像情報がgif形式あるいはjpeg形式の画像情報として生成されていることを示している。図4−1中で、文字は通常の黒色に見えるが、灰色に着色されているものとする。
構造的意味解析部53は、文書における画像情報の持つ構造上の意味を解析する。文書における構造上の意味とは、例えば、判別された文字列が、見出しであるか、本文であるか、図表であるか、あるいは図表についての説明であるかなど、文書中において占める構造的な意味のことである。
構造化記述部54は、画像情報を構造的意味解析部53によって解析されたそれぞれの構造的意味に従って、構造化された文書構造化文書として記述する。構造化記述部54は、画像情報領域分割部52によって分割されたそれぞれの画像情報を、構造的意味解析部53によって解析された構造的意味づけをされた構造化情報において、所定のファイル形式や記述言語で書き出し、文書情報の構造化を完了する。構造化記述部54が作成した情報は、HDD60に格納される。
図4−2は、構造化記述部によって文書情報の構造化が記述された構造化情報の一例を示す模式図である。ここで、構造化記述部が記述する言語としては、XML(Extensible Markup Language)を使用する。
設計情報抽出部55は、領域分割された文書画像情報に対し、文書の見栄えに関する情報である設計情報を抽出する。ここで、文書の設計情報とは、文字サイズ、文字色、背景色、文字間、行間、余白など、文書の見栄えを決定する上で必要となる情報のことである。
設計情報記述部56は、文書の設計情報を所定の記述言語やファイル形式を用いて書き出して、設計情報を生成する。作成された設計情報はHDD60に格納する。ここで、設計情報記述部56が記述する設計情報の記述言語としては、XSL-FO(Extensible Stylesheet Language Formatting Objects)、およびXSLT(Extensible Stylesheet Language Transformation)を使用する。
図5は、設計情報記述部によって記述された設計情報を説明する図である。設計情報記述部56が、抽出された文書の設計情報を設計情報ファイルとして生成し、HDD60に格納する。ここでは、例えば、背景画像は、<background="background101.jpeg">とjpegファイルを使用して指定されている(501)。また、文字の大きさおよび色は、<img src="timg101.gif">と指定されている(502)。
入出力制御部57は、HDD60および操作表示部61との情報の入出力を制御する。プリンタ装置が付属する場合などの他の入出力装置が接続されている場合は、それらの入出力装置との入出力をも制御する。
文書再構成部58は、HDD60に格納された画像情報、設計情報、および構造化情報を読み出して、読み出した画像情報、設計情報、および構造化情報によって文書を再構成する。原稿画像を読み取って、設計情報、および構造化情報に変更を加えずにそのまま再構成した場合、原稿画像と同様の表示形態で再構成されて再現される。
即ち、文書再構成部58は、文字画像情報、図表画像情報、背景画像情報、および前景画像情報である画像情報を、設計情報、および構造化情報に従って配置していくことによって、文書画像を、見た目の上で全く同様に、モニタ出力、あるいは印刷出力して再現することができる。ここで、文書再構成部58が再構成するために使用する文書情報とは、一般には、画像情報、設計情報、および構造化情報である。文書再構成部が再構成した原稿画像情報をモニタに表示する記述言語としては、HTML(Hyper Text Markup Language)を使用する。
文書表示変更部59は、クライアントPCからの文書の表示形態の変更を要求する信号を受け付ける。文書表示変更部59は、文書の表示形態の変更要求信号に従って、画像情報、設計情報、および構造化情報を変更することで表示変更を実行する。この際、文書表示変更部59は、変更すべき文字画像情報については、すでに格納されている文字画像情報を使用することもでき、また、新たに変更すべき文字画像情報を生成することによって、変更要求信号に応じることもできる。即ち、変更すべき文字画像情報をどのように使用するかは実装による。
ここでは、以下、説明を簡略化するために設計情報を変更することによって表示すべき画像情報に変更を加えて表示形態を変更する場合について主に説明する。もちろん、文書表示変更部が、文書の構造化情報を変更することによって文書の構造を変更することも可能である。
クライアントPCにおいて、例えばWebブラウザを表示し、Webブラウザからの操作者による入力を受け付けて、変更を要求する信号を送信する。
図6は、図5に示した設計情報が変更された一例を示す模式図である。ここでは、例えば、背景色が<body bgcolor="WHITE">と変更指定された(601)。これによって、灰色の地肌が白くなるように指定された。また、文字の大きさおよび色として<img src="timg101.gif">と変更指定された(602)。この指定によって、図4−1に示した文字画像情報は、文字サイズを大きくし文字色を灰色から黒に変更した文字画像情報603に変更される。
文書再構成部58は、文字画像情報、図表画像情報、背景画像情報、および前景画像情報である画像情報を、文書表示変更部59が受け付けて変更した設計情報、および構造化情報通りに再構成し、文書上で配置していくことによって、原稿文書の文書画像の表示形態を、モニタ出力あるいはプリンタ出力において、異なる見栄えで再現する。
図7は、図6での変更指定に従って再構成されて印刷された文書の模式図である。操作者は、クライアントPC4を操作して、印刷の実行要求を入力する。情報処理サーバ5は、HDD60から画像情報、設計情報、および構造化情報を読み出し、これらを用いて文書情報を文書として再構成し、図7で指定された表示形式でプリンタに文書を印刷させる。
文書画像情報に対して、画像情報領域分割部52による領域分割、構造的意味解析部53による構造的意味の解析、構造化記述部54による構造化記述ファイルの生成の前、あるいは実行した後に、文書画像情報や画像情報に対してノイズ除去、コントラスト変換、色変換、正規化、高解像度化、圧縮など種々の画像処理を自動ないし手動で施しても良い。
(1.3.情報処理システムの処理手順)
図8は、実施の形態1による情報処理システムにおける情報処理手順を説明するフローチャートである。
操作者はスキャナ2を用いて原稿文書である紙文書をスキャンし、文書画像として取り込む。読み取られる原稿は、例えば、図3に示したように、文章と図表とが混在しており、操作者は、それぞれ文章と図表を別々にまとめて異なるページで出力したいと考えているものである。文章の文字サイズは10ポイント、文字色は青、背景色は灰色で、朱色の回覧のスタンプ303が表紙ページの左上部に押してある。
スキャナによって取り込まれた文書画像は情報処理サーバへ送られる。情報処理サーバ5の送受信部51は、文書画像情報の受信を待ち受け(ステップS101)、受信した場合(ステップS101のYes)、情報処理サーバ5のHDD60に格納する。
画像情報領域分割部52は、文書画像情報を一文字単位の文字画像情報、一画像単位の図表画像情報、文書の前景画像情報、並びに文書の背景画像情報に領域分割する(ステップS102)。領域分割された各画像情報の一例は図4−1に示した通りである。
構造的意味解析部53は、文書における画像情報の持つ構造上の意味を解析する(ステップS103)。構造化記述部54は、画像情報を構造上の意味に基づいて構造的意味を付加し、構造的意味に従って構造化情報として記述する。図4−2の例では、題名として<題名>timg101.gif……</題名>(410)で表される画像情報が題名の文字として規定されている。また、図表画像としては<図表画像>fimg101.jpeg……</図表画像>(411)として規定されている。生成された文書の画像情報および構造化情報はHDD60に格納される(ステップS104)。
設計情報抽出部55は、領域分割された画像情報に対し、文書の見栄えに関する設計情報を抽出する。(ステップS105)。設計情報記述部56は、抽出された文書の設計情報を所定の記述言語やファイル形式を用いて書き出す。図5の例では、例えば、背景画像が<body background="background101.jpeg">(501)とjpegファイルを使用して指定された。また、文字の大きさおよび色として<img src="timg101.gif">(502)と指定された。生成された設計情報はHDD60に格納される(ステップS106)。
この設計情報が、クライアントPCに送信されて、クライアントPC4のブラウザ画面から、クライアントPC4を操作する操作者による表示形態の変更を要求する入力信号を受け付ける。例えば文字サイズを全体的に2ポイント増加させ、文字色を黒に、背景色を白に、前景画像は削除し、余白を上下左右5mmずつ増やし、図表画像は最後のページに移動し、図表画像の移動に伴って空いたスペースを埋めるように文字の並びを変更する、という変更設定を受け付ける。図6に示した例に即すると、背景色、文字の大きさおよび色の指定が変更されている(601)。また、文字の大きさおよび色が変更された新たな文字画像603が生成され、生成された新たな文字画像を使用するように文字画像の指定が変更される(603)。ここで、変更を指定される文字画像がすでに格納されている構成とすることも出来る。この場合は、格納された文字画像を使用する。
文書表示変更部59は、クライアントPCから、設計情報の変更要求を受信するか否かを検出し(ステップS107)、検出した場合(ステップS107のYes)、変更された設計情報を反映した新しい設計情報を生成する。生成された新しい設計情報はHDD60に格納する。ここでは、クライアントPC4で受け付けられた変更要求の通りに、設計情報において文字サイズの情報が全体的に2ポイント増加し、文字色の情報を黒とし(図6の文字画像603)、背景色の情報を白に変更し、図表画像の位置情報が最終ページに変更され、図表画像の移動に伴って空いたスペースを埋めるように文字の並びを変更した新しい設計情報(図6)となっている。これ以外にも操作者の設計情報の変更事項を表記している部分が変更される(ステップS108)。
ここで、文書の設計情報の変更要求については、クライアントPC4において操作者がすべて任意に設定して新規の設計情報を生成しても良く、また、予め提供されているデザインテンプレートなどを用いて設計情報を生成しても良い。
また、デザインテンプレートを用い、一部のパラメータを変更して用いることも可能である。もちろん、設計情報のパラメータを変更せずに元の文書画像の設計情報をそのまま利用しても良い。
操作者によって変更または新規に生成された新しい設計情報を、画像情報、元の文書画像の設計情報、構造化情報同様に記憶装置や記録媒体に蓄積しても良い。新しい設計情報を蓄積することにより、設計情報を変更する際に蓄積した設計情報を再利用することが可能となる。
更に、操作者の利便性を考慮すれば、設計情報を操作者に設定させるだけではなく、操作者に他の文書画像を設計情報のサンプルとして指定させ、設計情報のサンプルから設計情報を抽出して新しい設計情報として利用することができることが望ましい。
ここで、操作者が設計情報を設定するのは、情報処理サーバ5が文書画像情報に対して画像情報領域分割、構造的意味解析、および設計情報抽出を実行する前であっても良く、また、後であっても良い。
文書再構成部58は、文書表示変更部59によって変更された画像情報、設計情報、および構造化情報をHDD60から読み出し、構造化情報および設計情報を基に文書要素を変形や配置することによって文書として再構成する。クライアントPC4の操作者の変更指示したとおりの見栄えを持つ表示形態のhtmlファイルを生成する(ステップS109)。
この時、生成された文書をプレビューという形でネットワーク1を介してクライアントPC4の操作者に提示し、文書が操作者の意図した通りになっているかを確認することが望ましい。生成された文書が、クライアントPC4の操作者の意図したものから外れていた場合に、操作者はその旨の要求信号を入力して情報処理サーバ5に送信し、再度、設計情報を設定し直すことが望ましい。
クライアントPC4の操作者は、クライアントPC4のユーザインタフェースを介して情報処理サーバ5で生成された文書画像を印刷する要求信号を入力する。文書再構成部58は、変更された画像情報、設計情報、および構造化情報で文書を再現し、プリンタ3に変更された設計情報による文書画像を送信して図7に示した表示形態で印刷させる(ステップS110)。また、印刷出力以外に、クライアントPC4のモニタに出力し、あるいはPDF(R)形式など特定のファイル形式に変換して蓄積および配信することもできる。
ここで、設計情報の設定や文書生成の指示、印刷指示などを行なう際に、クライアントPC4の操作者がユーザインタフェースを操作する手段として、マウスやキーボードを利用する他、タッチパネル、ペンタブレット、音声認識、ゼスチャ認識などを単体で、または複合的に用いる方式が可能である。
本実施の形態では一例として、文書の入力としてスキャナ2を、文書の出力としてプリンタ3を、データの記憶装置として情報処理サーバ5のHDD60を、情報処理サーバ5に指示を行なうためのインタフェースとしてクライアントPCのユーザインタフェースを、および文書データを蓄積するための記憶装置として文書データベース6のハードディスクを用いたが、これらの例に限定されるものではない。
(1.4.効果)
このようにして、実施の形態1による情報処理システムでは、ネットワークを介して接続されて、スキャナが文書の原稿を読み取り、情報処理サーバが受信した文書を用途に応じた表示形態に再構成可能な処理を施し、クライアントPCが操作者の表示形態への変更要求を受け付け、受け付けられた表示形態への変更要求に従って情報処理サーバが画像情報、設計情報、および構造化情報を再構成し、プリンタから印刷出力することによって、操作者は、出力するプリンタの機種、操作者の嗜好、あるいは操作者の有する障害を補う設定など、操作者のニーズに応えた表現形式で原稿を印刷など出力することができるので、送信元の画像情報、設計情報、および構造化情報を、受信側のニーズに基づいて表示形態を変更して出力可能なユーザにとって利便性の高い情報処理システムを提供できる。
このような情報処理システムによって、利用者が任意にパラメータを変更できる形に変換して利用者に提供し、利用者は自分にとって最も見やすいと思われるパラメータを選択して、文書を選択したパラメータを用いて再度組み立てて利用することができる。つまり、文書を「どの様な見栄えで見るか」という見栄えの選択権が利用者に与えられる。
(1.5.変形例1)
実施の形態1の変形例1による情報処理システムは、情報処理サーバが文字認識部、および透明テキスト付加部を備えて、画像情報のうち、文字画像情報に対して、文字認識部が文字認識処理を行い、透明テキスト付加部が文字認識部によって認識された文字をテキスト情報で透明テキストとして文字画像情報に対して付加する点が、異なる。
図9は、変形例1による情報処理サーバの機能的ブロック図である。変形例1による情報処理サーバ50は、文字認識部71、および透明テキスト付加部72を備える。透明テキスト付加部72が付加する透明テキストとは、文字画像が文字として認識された場合、認識された文字をテキスト情報として見掛け上は見えない形で文字画像情報に添付するものである。例えばPDF(R)ファイルには、この透明テキストが付加された形のものが一般に使用されている。
文字画像情報に透明テキストが付加されることによって、文書を出力する際に、音声出力装置を備えた場合は、文書を読み上げる形の音声出力によって出力することができるなど、テキスト形式の文字情報の特徴に合わせた適用が可能となる。
透明テキストを付加する手順としては、図8に示したフローチャートで画像情報の領域分割を行ない文字画像を生成した(ステップS102)後、文字認識と、透明テキストファイル付加のステップを実行する。
こうして、変形例1による情報処理システムでは、文書をスキャナで読み取って再構成可能な文書情報を生成する際に、文字画像情報に対して文字認識処理を施して透明テキストを付加しておくことによって、文書を出力する際に、音声出力装置を備えた場合は、文書を読み上げる形の音声出力によって出力することができるので、よりバリアフリーな情報処理システムを提供できる。
また、他の変形例としては、端末において、スキャナで読み取った文書の画像情報を領域分割、構造解析、および設計情報解析を行なう構成とすることもできる。また、プリンタと接続して、端末から直接印刷出力する構成とすることもできる。
(1.6.運用例)
文書を不特定多数に配信する場合、閲覧者の中には色覚障害や弱視を初めとする様々な視覚障害者が含まれることが予想され、これらの視覚障害者に対する配慮が行なわれることが望まれる。
文書画像を配信する場合は、まず画像情報、設計情報、および構造化情報に分解する。画像情報、設計情報、および構造化情報に分解された文書は、操作者が設計情報を選択または変更することによって操作者のニーズにあった表示形態を実現できる。つまり、従来は作成者が意図した見栄えでしか見ることのできなかった文書が、本発明を用いることによりどの様な見栄えで文書を見るかという選択権が操作者に与えられ、各個人に最適化された文書を実現することができるため、視覚障害によらず同等の情報を得ることが可能となる。
しかしながら、文書画像を印刷して配布ないし回覧する場合は、文書の見栄えを操作者に任意に選択させることは困難な場合がある。この問題に対応するために、可能な限り広汎な人々に同等の見易い情報を伝達する目的から、広汎な人々の利用を前提とした設計情報を用いて文書を再構成し印刷することが考えられる。広汎な人々の利用を前提とした設計情報を作成するに当たっては、十分な数のサンプルを用いた調査および視覚障害者への調査を元に行う。このようにして作成されたサンプルを基にテンプレート化して利用するのが望ましい。
(2.実施の形態2)
実施の形態2による情報処理システムにおける情報処理端末は、クライアントPCとして構成され、情報処理サーバが領域分割された画像情報、構造化情報、および設計情報を含むファイルを電子メールで送信したものを受信し、受信したファイルに基づいて文書を再構成し、かつ文書の表示形態の変更を受け付ける。情報処理端末であるクライアントPCにおいては、文書再構成部が画像情報、構造化情報、および設計情報に従って文書を再構成する。画像情報、構造化情報、および設計情報によって文書が再構成可能であるので、電子メールでのこれらファイルの送信は、例えば添付ファイル形式で行う。画像情報とは、既述の領域分割された画像情報である。
(2.1.構成)
図10は、実施の形態2による情報処理端末としてのクライアントPCの機能的ブロック図である。クライアントPC40は、送受信部41、入出力制御部47、文書再構成部48、文書表示変更部49、HDD80、および操作表示部81を備える。
実施の形態2による情報処理システムの構成は、情報処理サーバ5が画像情報、設計情報および構造化情報を送信する機能を備えた点が異なる。クライアントPC40の構成は、実施の形態1におけるクライアントPC4と、文書再構成部48および文書表示変更部49を備えた点が異なる。
クライアントPC40の送受信部41は、情報処理サーバ5の送受信部51から送信される画像情報、設計情報および構造化情報を受信する。入出力制御部47は、HDD80および操作表示部81における情報の入出力を制御する。
クライアントPC40の文書再構成部48は、受信した画像情報、設計情報および構造化情報から文書を再構成して表示する。表示を見た操作者は、操作表示部81から、文書の表示形態を変更する入力が可能である。
変更入力がされた場合、文書表示変更部49は、画像情報、設計情報および構造化情報の変更情報を受け付けて、設計情報および構造化情報を書き換える。文書再構成部48は、文書表示変更部49によって書き換えられた設計情報および構造化情報に従って、文書を再構成する。
プリンタ3は、変更された設計情報および構造化情報に基づいて、印刷出力する。このようにして、設計情報および構造化情報を受信したクライアントPC40側において、操作者のニーズに応じる表示形態で文書を表示させることができる。
(2.2.手順)
図11は、実施の形態2による情報処理手順を説明するフローチャートである。以下、実施の形態2による情報処理システムにおいては、実施の形態1による情報処理システムと異なる点について重点的に説明する。
操作者がスキャナを使用して原稿文書である紙文書をスキャンして文書画像情報を取り込むことから、情報処理サーバ5が設計情報および構造化情報を生成してHDD60に格納するところ(ステップS106)までは、実施の形態1による情報処理システムと同様であるので、説明を省略する。即ち、情報処理サーバ5の画像情報領域分割部52が領域分割した画像情報を生成し、構造的意味解析部53が文書における画像情報の持つ構造上の意味を解析し、構造化記述部54が構造化情報を記述し、設計情報抽出部55が画像情報から設計情報を抽出し、設計情報記述部56が抽出された設計情報を記述してHDD60に格納されたところから、情報処理サーバの手順がスタートする。
ここで、情報処理サーバの文書再構成部58が、格納された画像情報、設計情報および構造化情報を読み出して再構成することによって、原稿文書の文書画像と同様の表示形態でモニタやプリンタで出力できるようになることは、実施の形態1による情報処理システムにおける場合と同様である。
次に、クライアントPC40の操作者は、クライアントPC40の操作表示部81を操作して、情報処理サーバ5から文書の配信を受ける配信先および配信方法を選択する。配信先は、ネットワーク1に接続したクライアントPC40、携帯端末(不図示)などが考えられる。配信方法としてはメールに画像情報、設計情報、および構造化情報を添付して送信する方法の他、クライアントPC40のフォルダに直接、送信する方法などが可能である。文書の配信先および配信方法を選択し終えた操作者は、クライアントPC40の操作表示部81から、文書の受信を要求する信号を情報処理サーバ5に送信する。
文書送信指示を受けた情報処理サーバ5は、指定された配信先および配信方法に従って、画像情報、設計情報および構造化情報を送信する(ステップS201)。設計情報は文書の配信先で必ずしも必要とならないことも有り得るので、送信する際に設計情報を文書情報と共に送信するか否かを選択できることが望ましい。
クライアントPC40の送受信部41は、文書の受信を待ち受け(ステップS202)、画像情報、設計情報および構造化情報を受信した場合(ステップS202のYes)、HDD80に格納する(ステップS203)。
ここで、受信先のクライアントPC40が設計情報を取得できなかった場合、操作者はニーズに合わせて設計情報のパラメータを変更して新しい設計情報を作成しても良い。
操作表示部81は、クライアントPC40の操作者が設計情報、および構造化情報を変更する入力を受け付けて(ステップS204)、受け付けた場合(ステップS204のYes)、文書表示変更部49は設計情報、および構造化情報を変更し(ステップS205)、変更された設計情報、および構造化情報を格納する(ステップS206)。その際、変更された設計情報、および構造化情報を基に文書を再構成し、プレビューという形で文書が配信先の操作者が意図した通りの見栄えになっているかを確認することが望ましい。文書の見栄えが配信先の操作者が意図したものから外れていた場合に、操作者は再度設計情報を設定し直すことが望ましい。
設計情報の設定が完了すると、文書再構成部48は、設定変更された設計情報に従って、受信した文書情報を変形や配置して表示することにより、文書として再構成し(ステップS207)、出力する。また、ステップS204のNoの場合も、ステップS207に移行する。
配信先が受信した画像情報や設計情報、また配信先の操作者が新たに作成した設計情報は配信先のクライアントPC40に蓄積することができる。
また、文書出力の方法として、ディスプレイ表示、プリンタからの印刷、他のサーバやPC、あるいは携帯端末などに送信することも可能である。
(2.3.効果)
このようにして、実施の形態2による情報処理システムにおける情報処理端末は、情報処理システムの文書データベース6、情報処理サーバ5、クライアントPC40などの共有フォルダに、画像情報、設計情報、および構造化情報を蓄積しておき、原稿文書から画像情報、設計情報および構造化情報を生成する過程を経ることなく、操作者の情報処理端末の状況に合わせて設計情報および構造化情報を受信して変更することによって、情報処理端末側のニーズに応じた表示形態で文書を再構成し、出力するなどして利用することができる。
(2.4.実施の形態2による情報処理端末の変形例1)
実施の形態2の変形例1は、情報処理端末としてクライアントPCの代わりに携帯電話を使用するものである。ここで、情報処理端末としての携帯電話の機能的ブロック図は、図10に示したものと同じであるので、図示を省略する。携帯電話に適用する場合、例えば、操作表示部81の代わりにプッシュボタンおよび液晶モニタ(不図示)として、またHDD80の代わりにメモリカード(不図示)として構成できる。
図12は、携帯電話からアクセスしようとする文書を示す模式図である。図13は、図12をそのまま携帯電話で表示させた場合の模式図である。図14は、図12の表示サイズを携帯電話の表示サイズに合わせた場合の表示を示す模式図である。
携帯電話の操作者は、携帯電話を操作し、システム上の共有フォルダに格納された目的の文書にアクセスする。アクセスした文書が、図12の様な文書画像であった場合、携帯電話の表示サイズが小さいので、図13に示した太い枠線1301が、実際に携帯電話の画面に表示される部分である。このように狭い携帯電話の表示画面では、図12の文書全体を閲覧するためには縦横にスクロールしなければならず、閲覧性が悪く、読みにくい。また図14に示したように、図12の表示内容を画面サイズに合わせて表示を縮小した場合は、文字が小さくなってしまい、閲覧性が非常に悪くなる。
これに対し実施の形態2による情報処理端末を適用した携帯電話の場合、共有フォルダにアクセスして文書を呼び出す際に、画像情報、設計情報および構造化情報を呼び出して受信し、携帯電話に備えられた携帯電話向けの設計情報を用いて、携帯電話内の文書再構成部が再構成する。
図15は、携帯電話用に変換された設計情報および構造化情報に従って表示した模式図である。図15のような文書の表示形態が得られ、閲覧性は、非常に良くなる。図15の表示は、図13や図14の文書と比較しても、視認性が良く読みやすい文書の表示形態となっている。
図16は、携帯電話の表示部に文書と図表が同時に表示された一例の模式図である。図17は、携帯電話の表示部に文書だけが表示された一例の模式図である。図18は、携帯電話の表示部に図表だけが表示された一例の模式図である。
更にここで、携帯電話の操作者の利便性を考慮して、文章と図表画像を異なるページに配置し、図表画像が存在した位置、または文章中で図表画像に対する参照が行なわれている部分にハイパーリンクを貼り、リンクをたどることによって図表画像を見るアプリケーションを適用することが望ましい。携帯電話内の文書表示変更部49は、受信した設計情報に対してこのような設定処理を施すように構成しておくものである。
これは図16の様に、文書中に図表画像が存在した場合、表示領域の狭い携帯電話の画面では、文書が縦に伸びてしまいスクロールすることが煩雑であるが、文章と図表画像を異なるページで管理すれば、図17に示したように文書だけの表示で、図表画像の領域を省略することができる。ここでは、図17において下線を引いた部分をクリックすると、図18の図表だけからなる画像が表示できるように構成する。
こうして、実施の形態2の変形例1による携帯電話は、表示すべき文書を携帯電話の狭い表示領域に好適に文書および画像をレイアウトし直して表示することができるので、簡便な構成で視認性の良好な表示を可能にする。
(3.実施の形態3)
実施の形態3による情報処理装置は、実施の形態1による情報処理システムの情報処理機能を情報処理装置として構成するものである。また実施の形態3による情報処理装置は、文書のサンプルとなる文書を入力して設計情報を読み取って新たに設計情報として設定できる機能を有する点が異なる。
図19は、実施の形態3による情報処理装置をネットワーク1に接続した構成図である。実施の形態3による情報処理装置50をネットワーク1に接続した構成は、図19に示した通り、他にスキャナ2、プリンタ3、および文書データベース6が接続されている。スキャナ2、プリンタ3、および文書データベース6については、実施の形態1の説明において説明したと同様であるので省略する。
また、情報処理装置50の機能的ブロック図は、実施の形態1による情報処理サーバ5と同様であるので(図2)、ここでは図示せずに必要な際には図2を用いる。但し、実行する機能が異なるので、異なる点について主に説明する。
実施の形態3による情報処理装置の場合、文書表示変更部59は、実施の形態1による情報処理サーバ5がクライアントPC4からの文書表示形態の変更要求を受け付ける代わりに、情報処理装置50自身の操作表示部61からの変更要求を受け付ける。
また、実施の形態3による情報処理装置50が受け付ける文書表示形態の変更要求は、個々の設計情報の変更を受け付けるだけではなく、自身が入力した画像情報、設計情報、および構造化情報の表示形式を、設計情報抽出部55が抽出し、抽出された設計情報に従って、文書表示変更部59が文書表示形態を変更するものである。
図20は、情報処理装置が読み込んだ文書の表示形態を表す模式図である。図21は、表示形態を変えたいサンプル文書を表す模式図である。図22は、読み込んだ文書がサンプル文書の表示形態によって表示された模式図である。
情報処理装置50の操作者は、情報処理装置50を操作して、文書データベース6にアクセスさせ、すでに実施の形態1による情報処理システムによって生成された画像情報、設計情報および構造化情報を選択させる。この選択された文書を再構成したものが図20に示したものである。
ここで、情報処理装置50の操作者の操作によって、選択した文書を読み出して表示しようとする場合、送受信部51は、文書データベース6から読み出す。あるいは、操作者による選択入力がなされた文書を、該文書情報と設計情報を送受信部41が受信し、自身のHDD60に一時格納してもよい。
このように情報処理装置50では、実施の形態1における情報処理システムにおける情報処理サーバの機能とクライアントPCの機能とを一つにまとめて1台の装置として機能させることができる。即ち、情報処理装置50において、スキャナによって読み込まれた文書画像情報を領域分割して文字と画像とに分割し、表示形式を変更するように入力し、プリンタに印刷出力させることまで実行することができる。
(実施の形態3の変形例1)
ここで、操作者が設計情報を設定する際に、設計情報を含むパラメータを手動で設定する代わりに、設計情報のサンプルとなる文書をスキャナ2を介して情報処理装置50が受信し、設計情報抽出部55は受信したサンプル文書から設計情報を抽出する。そして、設計情報記述部56が抽出された設計情報を記述し、新たな設計情報とするように構成することができる。
文書再構成部58は、生成された上記新たな設計情報に従って、文書データベース6から読み込んだ画像情報を再構成する。サンプル文書の表示形態を表したのが図21であり、サンプル文書の表示形態によって表示が変えられて表示された例が図22に示したものである。
図23は、実施の形態3の変形例1による情報処理装置による情報処理手順を説明するフローチャートである。文書データベース6から原稿画像情報を読み込み、設計情報を記述し、構造化情報も記述されているものとする。ここでは、この読み込んだ原稿となる文書画像情報を、サンプル文書による設定によって変更する手順である。
設計情報のサンプル文書は図21に示した文書であり、元の文書である図20と比較すると、ページの余白が広く、文字サイズが大きく、文章が二段組になっており、図が右側の段の上部に配置されている。操作者は、設計情報のサンプル文書をスキャナにより文書画像として取り込む。取り込まれた文書画像はメモリに格納される。
文書表示変更部は、設計情報をサンプル文書を用いた設定をおこなう指定であるかどうかを検出状態にあり(S301)、サンプル文書による設定であることを検出すると(ステップS301のYes)、設計情報抽出部55は、取り込まれたサンプル文書をメモリから読み出し、設計情報を抽出し(S302)、設計情報記述部56が所定の言語で設計情報を記述する(S303)。
文書表示変更部59は、抽出されたサンプル文書の設計情報に基づいて、読み出した文書の設計情報を変更し(S304)、文書再構成部58は、変更された設計情報に従って、即ち、サンプル文書による設計情報に従って、文書を再構成する(ステップS305)。
ここで、設計情報をサンプル文書を用いない場合(ステップS301のNo)、最初に読み込んだ文書は、最初に抽出された設計情報および構造化情報に基づいて再構成されて(ステップS306)、終了する。
操作者は最後に出力を指示する。すると設定された文書情報を基に変形や配置され、文書として再構成された上で出力される。出力先としてはディスプレイやプリンタがある。また、メールに添付するなどして配信することもできる。更に、特定のファイル形式に変換する出力とすることも可能である。
文書が、サンプル文書によって再構成され出力されたものが図22である。図22に示した文書は、図20に示した元の文書の内容を引き継ぎながらも、図21に示したサンプル文書の見栄えに変換されている。以上のようにして操作者は、設計情報のサンプル文書を用いて文書の設計情報を簡易に設定して、ニーズに応じた表示形態によって出力することができる。
なお、サンプル文書をスキャンして得られた設計情報は、パーソナルコンピュータや文書データベースなどに搭載されたハードディスクなどの記憶装置や記録型CDなどの記録媒体に保存すると、設計情報の再利用ができてよい。また、前述したように設計情報を保存、蓄積し、設計情報のデータベースを作成すれば、操作者は多様な設計情報から好みの設計情報を選ぶことができ、利便性を向上することができる。
(4.実施の形態4)
(4.1.構成)
実施の形態4による情報処理端末は、表示すべき文書を電子文書の形で入力し、再構成可能な文書情報に変換して表示形態を変化させて表示する情報処理端末である。ここで電子文書とは、Word(R)、Excel(R)、あるいはPowerPoint(R)のようにワードプロセッサなどのアプリケーション上で作成された電子ファイルのことである。
アプリケーション上で作成された電子ファイルには、コード化された文字が多数含まれるので、処理において情報機器が画像としての文字を領域分割して文字を認識するよりも、コード化された文字を直接、扱う方が遙かに簡便である。
図24は、実施の形態4による情報処理端末のネットワーク構成図である。ここでは、プリンタ3,他のPC401、文書データベース6、および情報処理端末400が、それぞれネットワーク1に接続されている。文書データベース6およびPC401は、電子文書を格納している。情報処理端末400は、文書データベース6あるいはPC401にアクセスして読み出すべき電子文書をネットワーク1経由で取得する。
図25は、実施の形態4による情報処理端末の機能的ブロック図である。情報処理端末400は、送受信部41、文字画像抽出部442、構造的意味解析部43、構造化記述部44、設計情報抽出部45、設計情報記述部46、入出力制御部47、文書再構成部58、文書表示変更部49、HDD80、および操作表示部81を備える。
図25に示した情報処理端末400における送受信部41、構造的意味解析部43、構造化記述部44、設計情報抽出部45、設計情報記述部46、入出力制御部47、文書再構成部48、文書表示変更部49、HDD80、および操作表示部81は、図2に示した実施の形態1による情報処理サーバ5における送受信部51、構造的意味解析部53、構造化記述部54、設計情報抽出部55、設計情報記述部56、入出力制御部57、文書再構成部58、文書表示変更部59、HDD60、および操作表示部61に対応する。
この対応において、機能の異なるものについて主に説明し、同じであるものについては、実施の形態1において詳細に説明したのでここでは説明を省略する。実施の形態1の場合はサーバとしての構成であるのに対して、実施の形態4の場合は端末としての構成である。
送受信部41は、文書データベース6や他のPC401から原稿画像情報を、電子文書の形式で受信する。この電子文書は、既述のようにアプリケーション上で作成した電子ファイルである。
文字画像抽出部442は、送受信部41が受信した電子文書に対して、文字と画像を抽出する。ここで抽出された文字とは、コード情報として抽出される文字情報である。画像とは、コード化された文字以外の要素である。例え、画像の形として文字であったとしても、コード化されていない文字は画像に含まれる。実施の形態4においては、この文字画像抽出部442が特徴的な構成である。文字を画像として扱うよりもコード化して扱う方が遙かに簡便である。
文字画像抽出部442によって、抽出された文字はコード化されているので、文字に関して構造的意味解析部43、構造化記述部44、設計情報抽出部45、および設計情報記述部46のそれぞれの処理は、コード化された情報として扱うことができ、より簡便に処理を施すことができる。
図26は、情報処理端末400が受信したもとの電子文書の表示を示す模式図である。図27は、画像情報が抽出された個々の画像情報を示す模式図である。図28は、文書の構造化情報を記述した一例を説明する図である。構造化記述部44についての機能も、実施の形態1の場合と同様である。図中、地肌は白色に見えるが、灰色に着色されているものとする。
図29は、もとの電子文書の設計情報を記述した一例を説明する図である。図30は、文書表示変更部によって表示変更指定が入力されて設計情報が変更された一例を説明する図である。図31は、変更後の設計情報によって再構成されて表示される文書の模式図である。操作者は、操作表示部81から表示変更を指定する入力を行って、その結果、設計情報が変更されたものである。この変更された設計情報によって、図31に示したように再構成されて表示される。
(4.2.手順)
図32は、実施の形態4による情報処理手順を説明するフローチャートである。操作者が情報処理端末400を操作して、文書データベース6あるいは他のPC401の電子文書にアクセスして、送受信部41は受信状態に入り(ステップS401)、電子文書を受信した場合(ステップS401のYes)、文字画像抽出部442は、受信した電子文書に対して、一文字単位の文字情報、一画像単位の画像情報、文書の前景情報、並びに文書の背景情報を抽出する(ステップS402)。これ以降、ステップS406までは、扱う文字に関する情報が、文字画像ではなくコード化された文字情報である点のみ異なり、それ以外は図8におけるステップS106までと同様であるので、説明を省略する。
ここで、操作者は設計情報を好みに応じて変更することができる。文書表示変更部49は、操作者からの操作表示部81を介したパラメータの変更入力を受け付け状態にあり(ステップS407)、受け付けた場合(ステップS407のYes)、文書表示変更部49は、パラメータの変更を反映した新しい設計情報を生成する(ステップS408)。これ以降のステップは、扱う文字に関する情報が、文字画像ではなくコード化された文字情報である点のみ異なり、それ以外は図8に示したステップS108および109と同様であるので、説明を省略する。
文書の設計情報は操作者がすべて任意に設定して新規の設計情報を作成しても良いし、予め提供されているデザインテンプレートなどを用いても良い。また、前記デザインテンプレートを用い、一部のパラメータを変更して用いることも可能である。また、設計情報のパラメータを変更せずに元の電子文書の設計情報をそのまま利用しても良い。
操作者によって変更または新規に作成された新しい画像情報、設計情報、および構造化情報を、元の電子文書の設計情報と同様に記憶装置や記録媒体に蓄積しても良い。新しい画像情報、設計情報、および構造化情報を蓄積することにより、表示形態を変更する際に蓄積した文書情報を再利用することが可能となる。
更に、操作者の利便性を考慮すれば、設計情報を操作者に設定させるだけではなく、操作者に他の電子文書を設計情報のサンプルとして指定させ、前記設計情報のサンプルから設計情報を抽出して新しい設計情報として利用することができる。
操作者が設計情報を設定するのは、電子文書に対して文字画像情報抽出、構造的意味解析、および設計情報抽出を実行する前であってもよいし、後であっても良い。
こうして操作者からの変更指示を受け付けた情報処理端末400は、電子文書に対して、設計情報および構造化情報を変更することによって操作者の指示したとおりの見栄えを持つ文書を生成できる。この時、作成された文書をプレビューという形で操作者に提示し、文書が操作者の意図した通りになっているかを確認することが望ましい。作成された文書が操作者の意図したものから外れていた場合に、再度設計情報を設定し直すことができれば尚良い。
出力については、情報処理端末400や他のPC401のディスプレイでも良く、プリンタからの印刷でも良く、メールなどに添付して配信しても良く、特定のファイル形式に変換して保存しても良い。
なお、文書を構造化する機能を情報処理端末400に含めても良いし、また、文書構造化機能を実装する別のプログラムを用意しても良い。設計情報の設定を司る機能は、情報処理端末400に備えても良く、また、他のプログラム中に含めても良い。
このように情報処理端末400では、例えば次のようなことを実現することが可能となる。ある操作者が社内で作成した図26のような電子ファイルを利用したいのだが、文字サイズや文字色、背景色、スタンプなどが原因でその操作者にとってその資料が非常に読みづらく、またその操作者の好みとして文章と図表は異なるページに表示したいという状況であったとする。仮に文章の文字サイズは10ポイント、文字色は青、背景色は灰色で、朱色の回覧のスタンプ画像が表紙ページの左上部に貼り付けてあったとする。
その操作者は問題の電子ファイルを情報処理端末400を用いて受信しオープンする。すると電子ファイルは情報処理端末400のメモリに格納される。格納された電子ファイルデータは情報処理端末400のプロセッサによって読み出され、文字画像抽出部442によって、図27に示す文字情報、画像情報(2801)、前景情報(2802)、および背景情報(2803)が抽出される。
構造的意味解析部43によって、各文字情報および画像情報の文書上の構造的意味が取得され、構造化記述部44において取得された構造的意味に基づき、文字情報および画像情報が、図28に示すように表現される。これで画像情報、設計情報、および構造化情報によって電子文書が完成し、完成した電子文書はパーソナルコンピュータのメモリに格納される。
更に、設計情報抽出部45によって文書の設計情報である書式情報が抽出され、設計情報記述部46によって、図29に示す設計情報が記述される。作成された設計情報は情報処理端末400のメモリに格納される。
次に操作者は、情報処理端末400の操作表示部81を介して変更を入力する。例えば、予め登録されているパラメータセットから、例えば文字サイズを全体的に2ポイント増加させ、文字色を黒に、背景色を白に、前景画像は削除し、余白を上下左右5mmずつ増やし、図表画像は最後のページに移動し、図表画像の移動に伴って空いたスペースを埋めるように文字の並びを変更するパラメータセットを選択して入力する。
すると、情報処理端末400のメモリに格納されている文書の設計情報が読み出され、設計情報において文字サイズの情報が全体的に2ポイント増加され、文字色の情報が黒に、背景色の情報が白に変更され、図表画像の位置情報が最終ページに変更され、図表画像の移動に伴って空いたスペースを埋めるように文字の並びを変更した図30に示すような新しい設計情報が生成される。
最後に操作者は、操作表示部81から文書を作成する旨の入力を行う。すると情報処理端末400のプロセッサは、メモリから画像情報、設計情報、および構造化情報を読み出し、画像情報、設計情報、および構造化情報を基に文書として再構成し、元の電子文書を文字の大きさは全体的に2ポイント増加し、文字色は黒に、背景色は白に変換され、前景画像は削除され、余白は上下左右5mmずつ増やされ、図表画像は最終ページに配置され、文書画像の移動に伴って空いたスペースを埋めるように文字の並びが変更された図31に示すような文書をディスプレイに表示する。
(4.3.効果)
この様にして、情報処理端末は、入力する電子文書に対して、もとの文書と内容は変わらなく、操作者自身にとって見やすい表示形態で文書を利用することができる。
(5.実施の形態5)
実施の形態5による情報処理サーバが、実施の形態1による情報処理端サーバと異なる点は、原稿の電子文書を配信する先の装置を検知する装置検知部を備えて、検知した装置に相応しい表示形態に合わせた設計情報をテンプレートから取得し、配信することである。実施の形態5による情報処理サーバ500の機能的ブロック図は、図2に示した機能的ブロック図の情報処理サーバ5が、装置検知部(不図示)をさらに備えたものである。
送受信部51が、ネットワーク1に接続された他の端末から文書画像情報の送信を要求する信号を受信した場合、装置検知部は、要求もとの端末の種類を検知する。即ち、装置検知部は、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、およびPCであるのかなど、どのような種類の装置であるかを検知する。そして、文書表示変更部59は、装置検知部が検知した装置に相応しいテンプレートを読み出して画像情報、設計情報を設定し、構造化情報とともに検出された端末に送信する。テンプレートによる設定については、既に述べたとおりである。ここで、装置検知部が検知できる信号を送信元の端末が送信することが望ましい。これによって、検知が確実なものとなるからである。
送信先の端末は、画像情報、設計情報および構造化情報を受信して、相応しいと判断されたテンプレートによる表示形態で表示する。この構成によって、端末の操作者にとって見やすい表示形態が自動的に設定されて、画面を見ることができる。
(6.実施の形態6)
実施の形態6による情報処理装置は、デジタル複写機に適用したものである。近年、大容量のハードディスクやメモリ、高性能のプロセッサ、更には大型のディスプレイを具えたデジタル複写機が開発されており、本発明をデジタル複写機に適用可能である。
スキャナの代わりにデジタル複写機付属のスキャナを、プリンタの代わりにデジタル複写機付属プリンタを、情報処理サーバのプロセッサの代わりとしてデジタル複写機内蔵プロセッサを、情報処理サーバのメモリの代わりとしてデジタル複写機内蔵メモリを、操作表示部の代わりとしてデジタル複写機付属オペレーションパネルを、文書データベースのハードディスクの代わりとしてデジタル複写機内蔵ハードディスクをそれぞれ用いることにより実現可能である。
デジタル複写機の操作者は、複写すべき資料をデジタル複写機のスキャナで文書画像として取り込ませる。スキャンされた文書画像はデジタル複写機のメモリに格納される。格納された文書画像は自動的に読み出され、デジタル複写機のプロセッサの画像情報領域分割部において、文字画像情報、図表画像情報、前景画像情報、そして背景画像情報に領域分割されて、領域分割された画像情報が生成される。
また、構造的意味解析部において、画像情報の文書上の構造的意味が取得され、構造化記述部において構造的意味解析部で取得された文書上の構造的意味を用いて画像情報が表現されデジタル複写機のメモリに格納される。
更に、設計情報抽出部において文書の設計情報である書式情報が抽出され、設計情報が作成され、デジタル複写機のメモリに格納される。
次にその操作者は、オペレーションパネルを操作し、例えば文字サイズを全体的に2ポイント増加させ、文字色を黒に、背景色を白に、前景画像は削除し、余白を上下左右5mmずつ増やし、図表画像は最後のページに移動し、図表画像の移動に伴って空いたスペースを埋めるように文字の並びを変更する旨を設定する。
デジタル複写機のメモリに格納されている文書の画像情報、設計情報、および構造化情報が読み出され、文字サイズの情報が全体的に2ポイント増加され、文字色の情報が黒に、背景色の情報が白に変更され、図表画像の位置情報が最終ページに変更され、図表画像の移動に伴って空いたスペースを埋めるように文字の並びを変更した新しい設計情報(例えば図6)としてデジタル複写機のメモリに格納される。
図5における設計情報の記述が、図6のように変更されることは、実施の形態1において説明したのと同様である。
最後に操作者は、デジタル複写機の操作表示部であるオペレーションパネルにあるスタートボタンを押す。するとデジタル複写機のプロセッサは、デジタル複写機のメモリから画像情報、設計情報、および構造化情報を読み出し、これらを用いて文書を再構成し、元の文書画像を文字の大きさは全体的に2ポイント増加し、文字色は黒に、背景色は白に変換され、前景画像は削除され、余白は上下左右5mmずつ増やされ、図表画像は最終ページに配置され、文書画像の移動に伴って空いたスペースを埋めるように文字の並びが変更された文書(図7)を印刷する。
この様にして、デジタル複写機という簡易な操作で複写して出力することが可能な機器を用いて、操作者は原稿文書と内容は変わらないものの、操作者にとって視認性の良い表示形態の文書を得ることができる。
(7.ハードウェア構成など)
(7.1.実施の形態1による情報処理サーバ)
図33は、実施の形態1による情報処理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。実施の形態1にかかる情報処理サーバのハードウェア構成について、図33を参照して説明すると、CPU1101は、情報処理サーバの情報処理制御の全体制御を行うものである。ROMおよびHDD1102は、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM1103は、プログラムやデータの展開用メモリ、情報処理時の画像描画メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
実施の形態1の情報処理サーバで実行される情報処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、実施形態1の情報処理サーバで実行される情報処理プログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良く、また、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
実施の形態1の情報処理サーバで実行される情報処理プログラムは、上述した各部(送受信部、画像情報領域分割部、構造的意味解析部、構造化記述部、設計情報抽出部、設計情報記述部、入出力制御部、文書再構成部、文書表示変更部等)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから情報処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、送受信部、画像情報領域分割部、構造的意味解析部、構造化記述部、設計情報抽出部、設計情報記述部、入出力制御部、文書再構成部、文書表示変更部等が主記憶装置上に生成されるようになっている。
(7.2.実施の形態6によるデジタル複写機)
図34は、実施の形態6によるデジタル複写機のハードウェア構成を示すブロック図である。図に示すように、このデジタル複写機は、コントローラ1210とエンジン部1260とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ1210は、デジタル複写機全体の制御と画像読み取り、情報処理、操作部(不図示)からの入力を制御するコントローラである。エンジン部1260は、PCIバスに接続可能な情報処理エンジンなどであり、例えば取得した画像データに対して誤差拡散やガンマ変換などの情報処理部分が含まれる。
コントローラ1210は、CPU1211と、ノースブリッジ(NB)1213と、システムメモリ(MEM−P)1212と、サウスブリッジ(SB)1214と、ローカルメモリ(MEM−C)1217と、ASIC(Application Specific Integrated Cercuit)1216と、ハードディスクドライブ1218とを有し、ノースブリッジ1213とASIC1216との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス1215で接続した構成となる。また、MEM−P1212は、ROM(Read Only Memory)1212aと、RAM(Random Access Memory)1212bとをさらに有する。
CPU1211は、情報処理サーバの情報処理制御、およびデジタル複写機の全体制御を行うものであり、NB1213、MEM−P1212およびSB1214からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB1213は、CPU1211とMEM−P1212、SB1214、AGP1215とを接続するためのブリッジであり、MEM−P1212に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM−P1212は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM1212aとRAM1212bとからなる。ROM1212aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM1212bは、プログラムやデータの展開用メモリ、情報処理時の画像描画メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
SB1214は、NB1213とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB1214は、PCIバスを介してNB1213と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
ASIC1216は、マルチメディア情報処理用のハードウェア要素を有するマルチメディア情報処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP1215、PCIバス、HDD1218およびMEM−C1217をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。
このASIC1216は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC1216の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C1217を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジック等により画像データの回転などを行う複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部1260との間でPCIバスを介してUSB(Universal Serial Bus)1240、IEEE(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インタフェース1250が接続される。
MEM−C1217は、送信用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD1218は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストーレジである。
AGP1215は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースであり、MEM−P1212に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィクスアクセラレータカードを高速にするものである。
ASIC1216に接続するキーボード1220は、操作者からの操作入力を受け付けて、ASIC1216に受け付けられた操作入力情報を送信する。
本実施形態のデジタル複写機で実行される情報処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態のデジタル複写機で実行される情報処理プログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良く、また、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
本実施の形態のデジタル複写機で実行される情報処理プログラムは、上述した各部(送受信部、画像情報領域分割部、構造的意味解析部、構造化記述部、設計情報抽出部、設計情報記述部、入出力制御部、文書再構成部、文書表示変更部等)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから情報処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、送受信部、画像情報領域分割部、構造的意味解析部、構造化記述部、設計情報抽出部、設計情報記述部、入出力制御部、文書再構成部、文書表示変更部等が主記憶装置上に生成されるようになっている。
以上説明した本発明の実施の形態およびそれらの実施例は、説明のための例であって、本発明はここに説明したこれらの例に限定されるものではない。
以上のように、本発明にかかる情報処理システム、情報処理装置、情報処理端末、情報処理方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラム、および記録媒体は、情報処理技術に有用であり、特に文書を電子的に処理して利用者が表示形態を変えることができる情報処理技術に有用であり、パーソナルコンピュータ、カラー複写機、およびカラーファクシミリ等の文書出力に関する技術に利用できる。
実施の形態1による情報処理システムのネットワーク構成図である。 情報処理システムにおける情報処理サーバの機能的ブロック図である。 スキャナが読み取る原稿の一例の模式図である。 画像情報領域分割部によって領域分割された画像情報を説明する図である。 構造化記述部によって文書情報の構造化が記述された構造化情報の一例を示す模式図である。 設計情報記述部によって記述された設計情報を説明する図である。 図5に示した設計情報が変更された一例を示す模式図である。 図6での変更指定に従って再構成されて印刷された文書の模式図である。 実施の形態1による情報処理システムにおける情報処理手順を説明するフローチャートである。 変形例1による情報処理サーバの機能的ブロック図である。 実施の形態2による情報処理端末としてのクライアントPCの機能的ブロック図である。 実施の形態2による情報処理手順を説明するフローチャートである。 携帯電話からアクセスしようとする文書を示す模式図である。 図12をそのまま携帯電話で表示させた場合の模式図である。 図12の表示サイズを携帯電話の表示サイズに合わせた場合の表示を示す模式図である。 携帯電話用に変換された設計情報および構造化情報に従って表示した模式図である。 携帯電話の表示部に文書と図表が同時に表示された一例の模式図である。 携帯電話の表示部に文書だけが表示された一例の模式図である。 携帯電話の表示部に図表だけが表示された一例の模式図である。 実施の形態3による情報処理装置をネットワーク1に接続した構成図である。 情報処理装置が読み込んだ文書の表示形態を表す模式図である。 表示形態を変えたいサンプル文書を表す模式図である。 読み込んだ文書がサンプル文書の表示形態によって表示された模式図である。 実施の形態3の変形例1による情報処理装置による情報処理手順を説明するフローチャートである。 実施の形態4による情報処理端末のネットワーク構成図である。 実施の形態4による情報処理端末の機能的ブロック図である。 情報処理端末400が受信したもとの電子文書の表示を示す模式図である。 画像情報が抽出された個々の画像情報を示す模式図である。 文書の構造化情報を記述した一例を説明する図である。 もとの電子文書の設計情報を記述した一例を説明する図である。 文書表示変更部によって表示変更指定が入力されて設計情報が変更された一例を説明する図である。 変更後の設計情報によって再構成されて表示される文書の模式図である。 実施の形態4による情報処理手順を説明するフローチャートである。 実施の形態1による情報処理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。 実施の形態6によるデジタル複写機のハードウェア構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 ネットワーク
2 スキャナ
3 プリンタ
4 クライアントPC
5 情報処理サーバ
6 文書データベース
51 送受信部
52 画像情報領域分割部
53 構造的意味解析部
54 構造化記述部
55 設計情報抽出部
56 設計情報記述部
57 入出力制御部
58 文書再構成部
59 文書表示変更部
60 HDD
61 操作表示部

Claims (32)

  1. ネットワークに接続され、電子的に読み取られた文書の文書画像情報を入力し、文書中の画像の意味を構造化し、パラメータを介して表示形態を変化可能に再構成した文書再構成情報を、送受信手段を介して前記ネットワーク経由で送受信する情報処理サーバと、
    前記ネットワークに接続され、前記情報処理サーバから前記ネットワークを介して送信される前記文書再構成情報を、送受信手段を介して受信し、前記文書の表示形態の変更を要求する変更要求信号の入力を受け付ける情報処理端末と、
    前記ネットワークに接続され、前記情報処理端末によって受け付けられた変更要求信号を受信した前記情報処理サーバによって表示形態が変更された前記文書を出力する出力装置と、
    を備えた情報処理システムであって、
    前記情報処理サーバは、
    入力した前記文書画像情報を、文字画像情報および非文字画像情報のいずれかに判別し、判別された文字画像情報に対しては文字ごとの文字画像情報に領域分割し、かつ判別された非文字画像情報に対しては画像ごとの非文字画像情報に領域分割した領域分割画像情報を生成する領域分割手段と、
    前記領域分割手段によって生成された領域分割画像情報の文書中における構造的意味を解析して構造化情報を生成する構造化情報生成手段と、
    前記領域分割画像情報の前記文書画像情報における表示形態を設計する設計情報を生成する設計情報生成手段と、
    前記領域分割画像情報、前記構造化情報生成手段の生成した構造化情報、および前記設計情報生成手段の生成した設計情報に基づいて前記文書を再構成して前記出力装置に出力させる文書再構成手段と、
    を備えて、前記領域分割画像情報、前記構造化情報、および前記設計情報の少なくともいずれかを、前記送受信手段を介して前記情報処理端末に送信するものであり、
    前記情報処理端末は、
    前記ネットワーク経由で前記少なくともいずれかの情報を、前記送受信手段を介して受信して再構成する文書再構成手段と、
    前記文書再構成手段によって再構成された文書を表示する表示手段と、
    前記少なくともいずれかの情報に対する変更を前記ネットワークを介して前記情報処理サーバに要求する変更要求信号を受け付ける文書表示変更手段と、を備えて、前記送受信手段を介して前記情報処理サーバに、前記変更要求信号を送信するものであり、
    前記情報処理サーバは、前記情報処理端末が送信した前記変更要求信号を受信して、
    前記文書再構成手段は、受信した前記変更要求信号に基づいて前記領域分割画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更し、変更後の前記構造化情報および設計情報に基づいて前記出力装置に前記文書画像情報を出力させるものであることを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記設計情報生成手段は、前記文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、並びにカラム数を含む設計情報を生成するものであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記設計情報生成手段は、前記文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、文字画像要素領域の位置、文章画像要素領域の位置、図表画像要素領域の位置、前景要素領域の位置、背景要素領域の位置、各画像要素領域の大きさ、並びにカラム数のうちの少なくともいずれかを含む設計情報を生成するものであることを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理システム。
  4. 前記構造化情報生成手段は、前記文字画像情報に対して文字認識処理を施す文字認識手段と、前記文字認識手段によって認識された文字情報を透明テキスト情報の形で前記文字画像要素に付加する透明テキスト付加手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の情報処理システム。
  5. 前記文書表示変更手段は、予め定められた構造化情報および設計情報を受け付けて前記少なくともいずれかの情報を変更するものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の情報処理システム。
  6. 前記文書表示変更手段は、読み込んだ所定の文書が前記領域分割手段によって領域分割されて生成された領域分割画像情報から、前記構造化情報生成手段および設計情報生成手段によって生成された構造化情報および設計情報に基づいて、前記文書画像情報を変更する変更要求信号を生成するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の情報処理システム。
  7. 前記文書表示変更手段は、読み込んだ任意に描画された仕上がりイメージ図から、前記構造化情報生成手段および設計情報生成手段によって生成された構造化情報および設計情報に基づいて、前記文書画像情報を変更する変更要求信号を生成するものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の情報処理システム。
  8. ネットワークに接続し、電子文書を入力して文書および画像の意味を構造化し表示形態を変化可能に再構成する文書再構成情報を、送受信手段を介して前記ネットワーク経由で送受信する情報処理サーバと、
    前記ネットワークに接続し、前記情報処理サーバから前記ネットワークを介して送信される前記文書再構成情報を、送受信手段を介して受信し、前記文書の表示形態の変更を要求する変更要求信号の入力を受け付ける情報処理端末と、
    前記ネットワークに接続し、前記情報処理端末によって受け付けられた変更要求信号を受信した前記情報処理サーバによって表示形態が変更された前記文書を出力する出力装置と、
    を備えた情報処理システムであって、
    前記情報処理サーバは、
    入力した前記電子文書からコード化された文字情報および画像情報を抽出する文字画像抽出手段と、
    前記文字画像抽出手段によって抽出された文字情報および画像情報の文書中における構造的意味を解析して構造化情報を生成する構造化情報生成手段と、
    前記文字情報および画像情報の表示形態を設計する設計情報を生成する設計情報生成手段と、
    前記文字情報および画像情報、前記構造化情報生成手段の生成した構造化情報、および前記設計情報生成手段の生成した設計情報に基づいて前記文書を再構成して前記出力装置に出力させる文書再構成手段と、
    を備えて、前記文字情報および画像情報、前記構造化情報、ならびに前記設計情報の少なくともいずれかの情報を、前記送受信手段を介して前記情報処理端末に送信するものであり、
    前記情報処理端末は、
    前記ネットワーク経由で前記少なくともいずれかの情報を、前記送受信手段を介して受信して再構成する文書再構成手段と、
    前記文書再構成手段によって再構成された文書を表示する表示手段と、
    前記少なくともいずれかの情報に対する変更を前記ネットワークを介して前記情報処理サーバに要求する変更要求信号を受け付ける文書表示変更手段と、
    を備えて、前記送受信手段を介して前記情報処理サーバに、前記変更要求信号を送信するものであり、
    前記情報処理サーバは、前記情報処理端末が送信した前記変更要求信号を受信して、
    前記文書再構成手段は、受信した前記変更要求信号に基づいて前記文字情報および画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更し、変更後の前記文字情報および画像情報、構造化情報および設計情報に基づいて再構成した前記電子文書を前記出力装置に出力させるものであることを特徴とする情報処理システム。
  9. 電子的に読み取られた文書の文書画像情報を入力し、文書中の画像の意味を構造化し、パラメータを介して表示形態を変化可能に再構成した文書再構成情報に基づいて前記文書を出力手段を介して出力する情報処理装置であって、
    入力した前記文書画像情報を、文字画像情報および非文字画像情報のいずれかに判別し、判別された文字画像情報に対しては文字ごとの文字画像情報に領域分割し、かつ判別された非文字画像情報に対しては画像ごとの非文字画像情報に領域分割した領域分割画像情報を生成する領域分割手段と、
    前記領域分割手段によって生成された領域分割画像情報の文書中における構造的意味を解析して構造化情報を生成する構造化情報生成手段と、
    前記領域分割画像情報の前記文書画像情報における表示形態を設計する設計情報を生成する設計情報生成手段と、
    前記領域分割画像情報、前記構造化情報生成手段の生成した構造化情報、および前記設計情報生成手段の生成した設計情報に基づいて前記文書を再構成して前記出力手段に出力させる文書再構成手段と、
    前記領域分割画像情報、前記構造化情報、および前記設計情報の少なくともいずれかの情報に対する変更を要求する変更要求信号を受け付ける文書表示変更手段と、を備え、
    前記文書再構成手段は、前記文書表示変更手段が受け付けた要求信号に基づいて、前記領域分割画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更し、変更後の前記構造化情報および設計情報に基づいて前記出力手段に前記文書画像情報を出力させるものであることを特徴とする情報処理装置。
  10. 前記設計情報生成手段は、前記文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、並びにカラム数を含む設計情報を生成するものであることを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記設計情報生成手段は、前記文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、文字画像要素領域の位置、文章画像要素領域の位置、図表画像要素領域の位置、前景要素領域の位置、背景要素領域の位置、各画像要素領域の大きさ、並びにカラム数のうちの少なくともいずれかを含む設計情報を生成するものであることを特徴とする請求項9または10に記載の情報処理装置。
  12. 前記構造化情報生成手段は、前記文字画像情報に対して文字認識処理を施す文字認識手段と、前記文字認識手段によって認識された文字情報を透明テキスト情報の形で前記文字画像要素に付加する透明テキスト付加手段と、をさらに備えたことを特徴とする請求項9〜11のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  13. 前記文書表示変更手段は、予め定められた構造化情報および設計情報を受け付けて前記少なくともいずれかの情報を変更するものであることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  14. 前記文書表示変更手段は、読み込んだ所定の文書が前記領域分割手段によって領域分割されて生成された領域分割画像情報から、前記構造化情報生成手段および設計情報生成手段によって生成された構造化情報および設計情報に基づいて、前記文書画像情報を変更する変更要求信号を生成するものであることを特徴とする請求項9〜13のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  15. 前記文書表示変更手段は、読み込んだ任意に描画された仕上がりイメージ図から、前記構造化情報生成手段および設計情報生成手段によって生成された構造化情報および設計情報に基づいて、前記文書画像情報を変更する変更要求信号を生成するものであることを特徴とする請求項9〜14のいずれか1つに記載の情報処理装置。
  16. 電子文書を入力して文書および画像の意味を構造化し表示形態を変化可能に再構成し、前記電子文書を出力手段を介して出力する情報処理装置であって、
    入力した前記電子文書からコード化された文字情報および画像情報を抽出する文字画像抽出手段と、
    前記文字画像抽出手段によって抽出された文字情報および画像情報の文書中における構造的意味を解析して構造化情報を生成する構造化情報生成手段と、
    前記文字情報および画像情報の表示形態を設計する設計情報を生成する設計情報生成手段と、
    前記文字情報および画像情報、前記構造化情報生成手段の生成した構造化情報、ならびに前記設計情報生成手段の生成した設計情報に基づいて前記文書を再構成して前記出力手段に出力させる文書再構成手段と、
    前記文字情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報に対する変更を要求する変更要求信号を受け付ける文書表示変更手段と、を備え、
    前記文書再構成手段は、前記文書表示変更手段が受け付けた前記変更要求信号に基づいて前記少なくともいずれかの情報を変更し、変更された前記少なくともいずれかの情報に基づいて前記電子文書を再構成して前記出力手段に出力させるものであることを特徴とする情報処理装置。
  17. 文書画像情報を入力し、表示形態に変更処理を施し、出力手段に出力させる情報処理端末であって、
    前記文書画像情報が、文字画像情報および非文字画像情報のいずれかに判別され、判別された文字画像情報に対しては文字ごとの文字画像情報に領域分割し、かつ判別された非文字画像情報に対しては画像ごとの非文字画像情報に領域分割された領域分割画像情報と、前記領域分割画像情報の文書中における構造的意味の情報である構造化情報と、前記領域分割画像情報の前記文書画像情報における表示形態を設計する設計情報とを入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力された前記領域分割画像情報、構造化情報、および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更する変更要求信号を受け付けて変更する文書表示変更手段と、
    前記文書表示変更手段が前記少なくともいずれかの情報を変更した後の前記領域分割画像情報、構造化情報、および設計情報に基づいて前記文書画像情報を再構成して前記出力手段に出力させる文書再構成手段と、を備えたものであることを特徴とする情報処理端末。
  18. 前記入力手段は、前記文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、並びにカラム数を含む設計情報を入力するものであることを特徴とする請求項17に記載の情報処理端末。
  19. 前記入力手段は、前記文書画像情報中の文字サイズ、文字の種類、文字のスタイル、文字間距離、行間距離、1ページの文字数、1ページの行数、1ページのサイズ、余白の大きさ、文字の向き、ページの向き、縦および横を含む文字の向き、インデント幅、段落、文書のページ数、文字の色、背景色、文字の位置、文章の位置、画像の位置、画像の大きさ、文字画像要素領域の位置、文章画像要素領域の位置、図表画像要素領域の位置、前景要素領域の位置、背景要素領域の位置、各画像要素領域の大きさ、並びにカラム数のうちの少なくともいずれかを含む設計情報を入力するものであることを特徴とする請求項17または18に記載の情報処理端末。
  20. 前記入力手段は、前記文字情報に対して付加された透明テキスト情報を含む設計情報を入力するものであることを特徴とする請求項17〜19のいずれか1つに記載の情報処理端末。
  21. 前記文書表示変更手段は、予め定められた構造化情報および設計情報を受け付けて前記少なくともいずれかの情報を変更するものであることを特徴とする請求項17〜20のいずれか1つに記載の情報処理端末。
  22. 前記文書表示変更手段は、読み込んだ所定の文書が領域分割されて生成された領域分割画像情報から生成された構造化情報および設計情報に基づいて、前記文書画像情報を変更する変更要求信号を生成するものであることを特徴とする請求項17〜21のいずれか1つに記載の情報処理端末。
  23. 前記文書表示変更手段は、読み込んだ任意に描画された仕上がりイメージ図が領域分割されて生成された領域分割画像情報から生成された構造化情報および設計情報に基づいて、前記文書画像情報を変更する変更要求信号を生成するものであることを特徴とする請求項17〜22のいずれか1つに記載の情報処理端末。
  24. 電子文書を入力し、表示形態に変更処理を施し、出力手段に出力させる情報処理端末であって、
    前記電子文書から抽出されコード化された文字情報および画像情報、前記文字情報および画像情報における構造的意味の情報である構造化情報、ならびに前記文字情報および画像情報における表示形態を設計する設計情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力された前記構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更する変更要求信号を受け付けて変更する文書表示変更手段と、
    前記文書表示変更手段が変更した前記文字情報および画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報に基づいて前記電子文書を再構成して前記出力手段に出力させる文書再構成手段と、
    を備えたものであることを特徴とする情報処理端末。
  25. ネットワークに接続され、電子的に読み取られた文書の文書画像情報を入力し、文書中の画像の意味を構造化し、パラメータを介して表示形態を変化可能に再構成した文書再構成情報を、送受信手段を介して前記ネットワーク経由で送受信する情報処理サーバと、
    前記ネットワークに接続され、前記情報処理サーバから前記ネットワークを介して送信される前記文書再構成情報を、送受信手段を介して受信し、前記文書の表示形態の変更を要求する変更要求信号の入力を受け付ける情報処理端末と、
    前記ネットワークに接続され、前記情報処理端末によって受け付けられた変更要求信号を受信した前記情報処理サーバによって表示形態が変更された前記文書を出力する出力装置と、
    を備えた情報処理システムの情報処理方法であって、
    前記情報処理サーバの領域分割手段によって、入力した前記文書画像情報を、文字画像情報および非文字画像情報のいずれかに判別し、判別された文字画像情報に対しては文字ごとの文字画像情報に領域分割し、かつ判別された非文字画像情報に対しては画像ごとの非文字画像情報に領域分割した領域分割画像情報を生成する領域分割工程と、
    構造化情報生成手段によって、前記領域分割手段によって生成された領域分割画像情報の文書中における構造的意味を解析して構造化情報を生成する構造化情報生成工程と、
    設計情報生成手段によって、前記領域分割画像情報の前記文書画像情報における表示形態を設計する設計情報を生成する設計情報生成工程と、
    文書再構成手段によって、前記領域分割画像情報、前記構造化情報生成手段の生成した構造化情報、および前記設計情報生成手段の生成した設計情報に基づいて前記文書を再構成して前記出力装置に出力させる文書再構成工程と、
    前記領域分割画像情報、前記構造化情報、および前記設計情報の少なくともいずれかを、前記送受信手段を介して前記情報処理端末に送信する送信工程を含み、
    前記情報処理端末の文書再構成手段によって、前記ネットワーク経由で前記少なくともいずれかの情報を、前記送受信手段を介して受信して再構成する文書再構成工程と、
    前記文書再構成手段によって再構成された文書を表示する表示工程と、
    文書表示変更手段によって、前記少なくともいずれかの情報に対する変更を前記ネットワークを介して前記情報処理サーバに要求する変更要求信号を受け付ける文書表示変更工程と、
    前記送受信手段を介して前記情報処理サーバに、前記変更要求信号を送信する送信工程とを含み、
    前記情報処理サーバの送受信手段によって、前記情報処理端末が送信した前記変更要求信号を受信する受信工程と、
    前記文書再構成手段によって、受信した前記変更要求信号に基づいて前記領域分割画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更し、変更後の前記構造化情報および設計情報に基づいて前記出力装置に前記文書画像情報を出力させる文書再構成工程と、を含むことを特徴とする情報処理方法。
  26. ネットワークに接続し、電子文書を入力して文書および画像の意味を構造化し表示形態を変化可能に再構成する文書再構成情報を、送受信手段を介して前記ネットワーク経由で送受信する情報処理サーバと、
    前記ネットワークに接続し、前記情報処理サーバから前記ネットワークを介して送信される前記文書再構成情報を、送受信手段を介して受信し、前記文書の表示形態の変更を要求する変更要求信号の入力を受け付ける情報処理端末と、
    前記ネットワークに接続し、前記情報処理端末によって受け付けられた変更要求信号を受信した前記情報処理サーバによって表示形態が変更された前記文書を出力する出力装置と、
    を備えた情報処理システムにおける情報処理方法であって、
    前記情報処理サーバにおいて、
    文字画像抽出手段によって、入力した前記電子文書からコード化された文字情報および画像情報を抽出する文字画像抽出工程と、
    構造化情報生成手段によって、前記文字画像抽出工程で抽出された文字情報および画像情報の文書中における構造的意味を解析して構造化情報を生成する構造化情報生成工程と、
    設計情報生成手段によって、前記文字情報および画像情報の表示形態を設計する設計情報を生成する設計情報生成工程と、
    文書再構成手段によって、前記文字情報および画像情報、前記構造化情報生成工程で生成した構造化情報、および前記設計情報生成手段の生成した設計情報に基づいて前記文書を再構成して前記出力装置に出力させる文書再構成工程と、
    を含み、前記文字情報および画像情報、前記構造化情報、ならびに前記設計情報の少なくともいずれかの情報を、前記送受信手段を介して前記情報処理端末に送信するものであり、
    前記情報処理端末において、
    文書再構成手段によって、前記ネットワーク経由で前記少なくともいずれかの情報を、前記送受信手段を介して受信して再構成する文書再構成工程と、
    表示手段によって、前記文書再構成工程によって再構成された文書を表示する表示工程と、
    文書表示変更手段によって、前記少なくともいずれかの情報に対する変更を前記ネットワークを介して前記情報処理サーバに要求する変更要求信号を受け付ける文書表示変更工程と、
    前記送受信手段を介して前記情報処理サーバに、前記変更要求信号を送信する送信工程とを、含み、
    前記情報処理サーバにおいて、
    前記情報処理端末が送信した前記変更要求信号を受信する受信工程と、
    前記文書再構成手段は、受信した前記変更要求信号に基づいて前記文字情報および画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更し、変更後の前記文字情報および画像情報、構造化情報および設計情報に基づいて再構成した前記電子文書を前記出力装置に出力させる出力工程とを含むものであることを特徴とする情報処理方法。
  27. 電子的に読み取られた文書の文書画像情報を入力し、文書中の画像の意味を構造化し、パラメータを介して表示形態を変化可能に再構成した文書再構成情報に基づいて前記文書を出力手段を介して出力する情報処理装置における情報処理方法であって、
    領域分割手段によって、入力した前記文書画像情報を、文字画像情報および非文字画像情報のいずれかに判別し、判別された文字画像情報に対しては文字ごとの文字画像情報に領域分割し、かつ判別された非文字画像情報に対しては画像ごとの非文字画像情報に領域分割した領域分割画像情報を生成する領域分割工程と、
    構造化情報生成手段によって、前記領域分割手段によって生成された領域分割画像情報の文書中における構造的意味を解析して構造化情報を生成する構造化情報生成工程と、
    設計情報生成手段によって、前記領域分割画像情報の前記文書画像情報における表示形態を設計する設計情報を生成する設計情報生成工程と、
    文書再構成手段によって、前記領域分割画像情報、前記構造化情報生成手段の生成した構造化情報、および前記設計情報生成手段の生成した設計情報に基づいて前記文書を再構成して前記出力手段に出力させる文書再構成工程と、
    文書表示変更手段によって、前記領域分割画像情報、前記構造化情報、および前記設計情報の少なくともいずれかの情報に対する変更を要求する変更要求信号を受け付ける文書表示変更工程と、
    前記文書再構成手段によって、前記文書表示変更手段が受け付けた変更要求信号に基づいて、前記領域分割画像情報、構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更し、変更後の前記構造化情報および設計情報に基づいて前記出力手段に前記文書画像情報を出力させる出力工程とを含むことを特徴とする情報処理方法。
  28. 電子文書を入力して文書および画像の意味を構造化し表示形態を変化可能に再構成し、前記電子文書を出力手段を介して出力する情報処理装置における情報処理方法であって、
    文字画像抽出手段によって、入力した前記電子文書からコード化された文字情報および画像情報を抽出する文字画像抽出工程と、
    構造化情報生成手段によって、前記文字画像抽出工程で抽出された文字情報および画像情報の文書中における構造的意味を解析して構造化情報を生成する構造化情報生成工程と、
    前記文字情報および画像情報の表示形態を設計する設計情報を生成する設計情報生成工程と、
    文書再構成手段によって、前記文字情報および画像情報、前記構造化情報生成工程で生成した構造化情報、ならびに前記設計情報生成工程で生成した設計情報に基づいて前記文書を再構成して前記出力手段に出力させる文書再構成工程と、
    文書表示変更手段によって、前記構造化情報および前記設計情報の少なくともいずれかの情報に対する変更を要求する変更要求信号を受け付ける文書表示変更工程と、を備え、
    前記文書再構成手段によって、前記文書表示変更工程で受け付けた前記変更要求信号に基づいて前記少なくともいずれかの情報を変更し、変更された前記少なくともいずれかの情報に基づいて前記電子文書を再構成して前記出力手段に出力させる出力工程を含むことを特徴とする情報処理方法。
  29. 文書画像情報を入力し、表示形態に変更処理を施し、出力手段に出力させる情報処理端末における情報処理方法であって、
    入力手段によって、文書画像情報が、文字画像情報および非文字画像情報のいずれかに判別され、判別された文字画像情報に対しては文字ごとの文字画像情報に領域分割し、かつ判別された非文字画像情報に対しては画像ごとの非文字画像情報に領域分割された領域分割画像情報と、前記領域分割画像情報の文書中における構造的意味の情報である構造化情報と、前記領域分割画像情報の前記文書画像情報における表示形態を設計する設計情報とを入力する入力工程と、
    文書表示変更手段によって、前記入力手段によって入力された前記領域分割画像情報、構造化情報、および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更する変更要求信号を受け付けて変更する文書表示変更工程と、
    文書再構成手段によって、前記文書表示変更手段が前記少なくともいずれかの情報を変更した後の前記領域分割画像情報、構造化情報、および設計情報に基づいて前記文書画像情報を再構成して前記出力手段に出力させる文書再構成工程と、を含むことを特徴とする情報処理方法。
  30. 電子文書を入力し、表示形態に変更処理を施し、出力手段に出力させる情報処理端末における情報処理方法であって、
    入力手段によって、前記電子文書から抽出されコード化された文字情報および画像情報、前記文字情報および画像情報における構造的意味の情報である構造化情報、ならびに前記文字情報および画像情報における表示形態を設計する設計情報を入力する入力工程と、
    文書表示変更手段によって、前記入力工程で入力された前記構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報を変更する変更要求信号を受け付けて変更する文書表示変更工程と、
    文書再構成手段によって、前記文書表示変更工程で変更した前記構造化情報および設計情報の少なくともいずれかの情報に基づいて前記電子文書を再構成して前記出力手段に出力させる文書再構成工程と、
    を備えたものであることを特徴とする情報処理方法。
  31. 請求項25〜30のいずれか1つに記載の情報処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  32. 請求項31に記載のプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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