JP2008077171A - データ配信装置、データ表示装置、データ配信方法、データ表示方法、データ配信プログラム、データ表示プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

データ配信装置、データ表示装置、データ配信方法、データ表示方法、データ配信プログラム、データ表示プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】各種情報端末へ文書を配信する際に、その文書の持つ独自の構成内容に応じて、文書を構成する要素に分割して送信することで、例えば携帯情報端末など表示画面のサイズが小さい装置であっても、PCなど表示画面のサイズが大きい装置で文書全体を確認しながら読んでいるのと同様な感覚で文書の内容を閲覧することができるようにする。
【解決手段】抽出された各オブジェクトの属性を判断し、属性名をつけて分割された各オブジェクトに読み順をつける。読み順とは紙文書のように、想定された用紙にレイアウトされた文書を読む際にその文書全体の意味を理解するのに適切と思われる順序のことである。データ配信や、表示部108による表示の際にデータを分割して配信または表示する場合には、この読み順に従って配信または表示する。
【選択図】図5

Description

本発明は、インターネットなどのネットワークを介してデータ配信を行うデータ配信装置、データ表示装置、データ配信方法、データ表示方法、データ配信プログラム、データ表示プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体に関する。
近年、PC(パーソナルコンピューター)が広く普及し、サーバーとPC間、PC同士など、インターネット(WWW)を通じたデータのやりとりが活発になってきている。その多くはLAN、ADSL,光ファイバー等の高速な通信回線が構築され、ほとんどストレスを感じずにサーバー上の文書を閲覧したり、インターネットから情報を入手、閲覧することが可能となってきている。一方で携帯端末である携帯電話やPDAの普及も加速している。こちらにおいてもPCと同様にインターネットの利用やサーバーとの情報のやりとりの必然性が増してきている。しかし、このような携帯端末は一般的に小型化を優先するために、表示画面が小さいことや、プロセッサの能力、メモリ資源等のスペック面でかなり制限されているのが現状である。
基本的に、もともとWWWはPCユーザを対象として普及したものであるため、そのコンテンツやWebページはユーザが高スペックを有していることを前提に作られているのが一般的である。例えば、Webページであれば、一般的なPCモニタのサイズであるXGA(1024×768)程度の大きさを通常の閲覧画面サイズと想定しているため、コンテンツの幅をその画面サイズに応じた適度な横幅(例えば700画素程度)に決定して作成されているのが通例である。また、画像や動画などの比較的ファイルサイズが大きいデータが添付されることも一般的である。
今日、光ファイバー等の高速な通信経路が個人ユーザレベルにも整備されつつあり、それに伴いWebコンテンツ自体(Webページ、画像、動画等)のファイルサイズも大幅に肥大化してきているのが現状である。このように、大半のWebコンテンツは高速なデータ通信が確立された高スペックで大画面なPCを前提として作成されており、そのような環境では見やすいが、小型の表示機能しか持たない携帯電話機やPDA等の携帯情報端末では非常に見難いものとなる。
現状、このような小型の表示機能での閲覧方法は、PCの大画面を想定して作られているコンテンツの場合、その一部分しか表示できないために、全体を確認するためにはスクロール等を縦・横頻繁に行う必要がある。また、コンテンツ自体をダウンロードして処理するハードウェア資源やメモリの不足などにより、データ量が多いコンテンツの閲覧は困難であり不可能な場合も発生する。可能であってもユーザ側からみてもかなりのストレスが生じることになる。
また、従来から、データ蓄積装置として、文書等のデータを蓄積し、クライアントからの指示に応じてそのデータをプリンタに送信して印刷させたり、クライアントに送信して編集に再利用したりする文書管理サーバが知られている。そして、近年では、プリンタ、コピー、ファクシミリ(FAX)通信等の機能を備えたデジタル複合機(MFP;multi function printer)に文書等のデータを蓄積するための大容量の不揮発性記憶手段を設け、これをサーバーとして利用し、蓄積しているデータの印刷やFAX送信やPCでの閲覧・編集作業が可能なデータ蓄積装置として用いることも行われている。
このような文書管理サーバーから文書を閲覧しようとした場合、先に記したWebコンテンツと同様に高スペック、大画面のPCでは特にストレスや障害無く閲覧が可能であるが、携帯情報端末において同様の事を行おうとした場合には、文書のサイズによっては、閲覧が不可能であるのが通常であり、可能な場合も文書フォーマットを変換するなどして、文書のオリジナルとはかなり異なる形になってしまうのが現状である。
特にMFPにおいて紙文書をスキャンして蓄積する用途では、一般的な使い方としては、スキャン条件をファイルサイズを優先するのではなく、画質を優先することが多い。これの理由はそのデータを後日再利用することを想定しているためであり、結果的に画質を優先しているためにファイルサイズは大きくなる。このような条件でスキャンされたものを携帯情報端末にて閲覧することは、word,excel,PDF等のデータフォーマットで記述された電子文書に比べるとファイルサイズ面でかなりの障害となっているのが現状である。
次に文書の構造化に関する技術として、印刷文書に記載されている内容を抽出・構造化してコンピュータに自動入力可能となる技術がある(例えば、特許文献1参照)。この技術は、印刷された紙文書をスキャンしたデータにおいて、その文書のレイアウトを解析し、見出しや本文、図、等に分類し、読み順を生成するものである。
また、近年インターネットの標準的な記述言語であるHTML(Hyper Text Markup Language)がある。これはタグを使ってコンテンツの構成要素を区切り、その属性を指定するタイプのマークアップ言語である。すなわちこのタグによって、文書内容をタイトル、本文、等に構造的に分解して記述しているものである。
このHTMLと同様にタグを使ったマークアップ言語としてXML(eXtended Markup Language)がある。XMLは、HTMLと同様にコンテンツ中にリンクすなわち別の資源オブジェクトへのアクセス情報(リファレンス)を埋め込むこともできる。また、タグの定義が任意、すなわち属性の記述の仕方に制約がないので、自由度が高く、また、汎用コンピュータやインターネットとの親和性が高いことなどがら次世代インターネットの記述言語としての策定作業も進められている。
これらXML言語形式で記述された文書(以下、「XMLインスタンス」とも呼ぶ)において任意なタグの設定が許容することは、言い換えれば、文書中に書かれた文字列を意味の付けられたデータとして扱うことを目的とするものである。すなわち、タグの定義により、文書内容を構造化したデータとして表現することができる。
XMLインスタンス自体は表現形式に関する情報を持っていない。XMLで記述された内容を表現する方法としてスタイルシートを用いる。これは、例えばXMLインスタンスをディスプレイに表示可能な形式に変換するための文書ファイルである。XMLインスタンス用のスタイルシートは、特に、「XSL(eXtensible Stylesheet Language)」形式の言語、「CSS(Cascade Stylesheet)」形式の言語、あるいは、その派生規格である「XSLT(XSL Transformation)」形式の言語を用いて記述することかできる。これらスタイルシートの記述次第で、書体、サイズ、色などを指定することが可能となる。
また、例えばXSLTを使って、XML文書をHTMLフォーマットに変換することもできる。また、Webコンテンツ向けのグラフィック言語としてXML同様にW3Cで検討されているSVG(Scalable Vector Graphics)フォーマットへの変換も可能である。SVGは、アニメーションや、リンク、フィルタ効果等のさまざまなグラフィック機能をサポートしている。
また、従来のシステムとして、Webサーバーのコンテンツをゲートウェイサーバーを介して携帯情報端末のような小画面で閲覧する際に、送信先の情報端末の画面サイズや表示能力に合わせてゲートウェイサーバー側でコンテンツを変換して送信するというものがあるが、ここでの変換とは表のレイアウト変更、イメージの縮小表示、文字表示位置の調整、HTMLの不要部分の削除等といった、コンテンツを構成する各要素(表、イメージ、文字)単位に各々を適した状態に変換することを主としている(例えば、特許文献2参照)。
また、従来のシステムとして、XML文書の表示形式を作成時にユーザが予め用意された複数のスタイルシートから選択、指定するというものであり、さまざまなレイアウトを持つコンテンツ自体の文書内容とは無関係に、ユーザ側の好みにより表示形態を決定するというものがある(例えば、特許文献3参照)。
また、従来のシステムとして、コンテンツをXML形式で放送するシステムに関するものがあり、受信システムでは、スタイルシートを放送やネットワーク等から入手して蓄積しておき、コンテンツを出力する装置属性(解像度、製造者、機種名等)に合致したスタイルシートを選択して受信コンテンツに適用し、最適な表示形態を得るというものがある(例えば、特許文献4参照)。
特開平11−250041号公報 特開2002−63108号公報 特開2002−222181号公報 特開2001−086078号公報
以上のように、上述した特許文献1〜4のものなど、受信側の条件に応じて配信するコンテンツを最適な表示形態に変換して送信するということはさまざまなアプローチで検討されている。しかしながら、これらは送信する文書があらかじめ持っているレイアウトを単純に小画面サイズに合わせて、横スクロールが不要なレイアウトに変更したり、あらかじめ用意されたスタイルシートからユーザの好みに応じて選択して表示形態を決定するものであり、配信する文書内容とは無関係に変換されてしまう。
例えば、特にスキャン原稿に対しては、文字文書であってもイメージ画として扱われることになり、端末側での表示は文書全体の縮小表示、あるいはその一部を拡大表示し、縦横スクロールを駆使してようやく文書の全容を理解するという手間を必要としている。
また、文書全体をダウンロードし終えないと、表示が不可能なため、ファイルサイズや転送速度によっては、表示までに長時間かかるといったストレスも発生する。この点については、PC用に作成されているHTML文書をあらかじめ、携帯端末用に不要なデータを削除しておき、転送するという対策もとられている。しかし、この不要なデータとは広告やコメント行であったり、装飾的な部分等を削除するに留まり、結局は文書ファイル本体の転送完了まで待つことには変わりない。
また、もともとHTML、およびXML形式で作成された文書はスタイルシートにより表示形態を制御することができる。例えば、書体であったり、フォントのサイズや色、配置等の指示であったり、タグで記された要素内容によっても表示形態を制御することができる。
また、PC用に作成された比較的大きな文書画像を、PDAや携帯電話に搭載されるような小画面に表示する場合、通常は縮小処理が行われる。縮小処理とは、ビットマップ画像であれば画素の間引きであったり、文字画像であれば、小ポイント文字への変換を意味するが、縮小処理には、縮小率が大きい場合、画像内容が判読しづらくなる欠点がある。
例えば、A4サイズの用紙に10ポイント程度の文字で構成された文書全体を携帯電話(2.2インチ程度)に縮小表示しても、ほとんど内容を理解することはできない。本文の文字などは、表示器の解像度(通常200ppi程度)で表現できないこともあるが、たとえ高解像度の表示器であっても、人間の視覚能力を超えた小ささとなってしまうからである。このように縮小率が大きい場合、単純な縮小処理だけでは、好ましい表示を行うことができない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、各種情報端末へ文書を配信する際に、その文書の持つ独自の構成内容に応じて、文書を構成する要素に分割して送信することで、例えば携帯情報端末など表示画面のサイズが小さい装置であっても、PCなど表示画面のサイズが大きい装置で文書全体を確認しながら読んでいるのと同様な感覚で文書の内容を閲覧することができるデータ配信装置、データ表示装置、データ配信方法、データ表示方法、データ配信プログラム、データ表示プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するために、本発明の第1の態様としてのデータ配信装置は、入力されたデータを構造解析する構造解析手段と、上記構造解析手段により構造化されたデータの属性毎の発生比率を判定する判定手段と、上記構造解析手段により構造化されたデータを、上記判定手段による判定結果に応じて予め定められた個数単位で配信するデータ配信手段と、を備えたことを特徴とする。
上記データ配信手段は、上記判定手段による判定結果に応じて、入力されたデータ全体を配信することが好ましい。
入力されたデータを拡大表示用に加工する拡大表示用加工手段を備え、上記データ配信手段は、上記拡大表示用加工手段により加工されたデータを配信することが好ましい。
上記データ配信手段は、上記判定手段による判定結果に応じて、入力されたデータの属性のみを配信することであってもよい。
上記データ配信手段により配信される属性データに、構造上関連を持つ他の属性データを関連付けて配信する属性関連付け手段を備えたことが好ましい。
上記構造解析手段は、入力されたデータをオブジェクトに分割し、各オブジェクトに配信処理順序を関連付けるように構造解析し、構造解析されたデータはHTML、またはXMLで表現された文書であることが好ましい。
上記データ配信手段により配信されるデータはSVGで表現された文書であることが好ましい。
本発明の第2の態様としてのデータ表示装置は、本発明の第1の態様としてのデータ配信装置における上記データ配信手段に替えて、当該データ配信手段によるデータ配信と同様のデータ出力を行うデータ出力手段を備えると共に、該データ出力手段により出力されたデータを表示するデータ表示手段を備えたことを特徴とする。
本発明の第3の態様としてのデータ配信方法は、入力されたデータを構造解析する構造解析工程と、上記構造解析工程により構造化されたデータの属性毎の発生比率を判定する判定工程と、上記構造解析工程により構造化されたデータを、上記判定工程による判定結果に応じて予め定められた個数単位で配信するデータ配信工程と、を備えたことを特徴とする。
上記データ配信工程では、上記判定工程による判定結果に応じて、入力されたデータ全体を配信することが好ましい。
入力されたデータを拡大表示用に加工する拡大表示用加工工程を備え、
上記データ配信工程では、上記拡大表示用加工工程により加工されたデータを配信することが好ましい。
上記データ配信工程では、上記判定工程による判定結果に応じて、入力されたデータの属性のみを配信することであってもよい。
上記データ配信工程により配信される属性データに、構造上関連を持つ他の属性データを関連付けて配信する属性関連付け工程を備えたことが好ましい。
上記構造解析工程では、入力されたデータをオブジェクトに分割し、各オブジェクトに配信処理順序を関連付けるように構造解析し、構造解析されたデータはHTML、またはXMLで表現された文書であることが好ましい。
上記データ配信工程により配信されるデータはSVGで表現された文書であることが好ましい。
本発明の第4の態様としてのデータ表示方法は、本発明の第3の態様としてのデータ配信装置における上記データ配信工程に替えて、当該データ配信工程によるデータ配信と同様のデータ出力を行うデータ出力工程を備えると共に、該データ出力工程により出力されたデータを表示するデータ表示工程を備えたことを特徴とする。
本発明の第5の態様としてのデータ配信プログラムは、コンピュータに、本発明の第3の態様としてのデータ配信方法に記載の工程による処理を実行させることを特徴とする。
本発明の第6の態様としてのデータ表示プログラムは、コンピュータに、本発明の第4の態様としてのデータ表示方法に記載の工程による処理を実行させることを特徴とする。
本発明の第7の態様としてのデータ配信プログラムを記録した記録媒体は、本発明の第5の態様としてのデータ配信プログラムが記録されたことを特徴とする。
本発明の第8の態様としてのデータ表示プログラムを記録した記録媒体は、本発明の第6の態様としてのデータ表示プログラムが記録されたことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、各種情報端末へ文書を配信する際に、その文書の持つ独自の構成内容に応じて、文書を構成する要素に分割して送信することで、例えば携帯情報端末など表示画面のサイズが小さい装置であっても、PCなど表示画面のサイズが大きい装置で文書全体を確認しながら読んでいるのと同様な感覚で文書の内容を閲覧することができる。
次に、本発明に係るデータ配信装置、データ表示装置、データ配信方法、データ表示方法、データ配信プログラム、データ表示プログラム、および該プログラムを記録した記録媒体を適用した一実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
まず、各実施形態に共通する概要について説明する。
本発明の各実施形態は、ネットワークを介してデジタルデータ配信装置から情報端末へデータ送信を行う環境において、デジタルデータ配信装置側に蓄積された情報を情報端末で閲覧することを目的とする画像配信装置、および画像表示装置に関する。
また、特に配信するデータは、構造化された文書をコンピュータ言語の命令で構成したデジタル・データである技術に関する。
コンピュータ言語の命令で構成される構造化されたデジタル・データは、例えば、データ属性を定義するタグで区切られたタグ・データからなる言語(すなわち、マークアップ言語)形式で記述される。
更に詳しくは、本実施形態は、構造化されたデータを表現する言語として、任意に定義可能なタグを使用する言語(例えば、XML(eXtensible Markup Language)形式、あるいは、現在のインターネットの標準的な記述言語であるHTML(Hyper Text Markup Language)等のデジタル・データを扱い、また、特に、マークアップ言語の表示形式を記述したスタイルシート、例えばXSL(eXtensible Stylesheet Language)形式で記述されたXSL文書の利用に関する。また、特に表示形式の言語としてSVG(Scalable Vector Graphics)形式の言語で書かれた文書の利用に関する。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。
図1は本実施形態の画像配信装置(データ配信装置)の概略構成を示す。図1中、符号100は画像配信装置を示す。符号101はCPU,102のROM、および103のHDDはCPUのプログラムやデータを記憶する。104のRAMは処理するデータや実行プログラムを展開する作業メモリである。106は入力インターフェイスであり、107のデータ源からデータを得る。
符号107のデータ源は、ローカルまたは遠隔に配置されたコンピュータ、スキャナ、または文書生成可能な装置であってもよく、また、磁気保存ディスク、CD、DVD、などの着脱可能なデータ記憶媒体でもよい。また、電子文書データを保存/送信可能な装置でもよく、例えば、ネットワーク、イントラネット、インターネット、または、MFP等の複合機が持つ文書蓄積装置であってもよい。
符号105の出力インターフェイス(データ配信手段またはデータ出力手段)は108の表示部(データ表示手段)とを接続するものである。図1において、符号108の表示部は100の配信装置の外にあるが、画像配信装置100内に内蔵し、画像表示装置(データ表示装置)として実施することもできる。
また、出力インターフェイス105からの出力先は、こうした内蔵される表示部に限定されず、ネットワークを介して他の情報端末装置に送信する構成であってもよい。この場合、その送信先の情報端末装置により制御される表示部に画像が表示されることとなる。
符号108の表示部が、こうしたデータ送信先の情報端末装置により制御される表示部である場合、この表示部108は、PCに接続される液晶モニタやCRT、あるいは、携帯端末である携帯電話やPDAの液晶モニタなどのあらゆる表示媒体を示し、接続方法はローカルエリアネットワーク(LAN)、イントラネット、インターネット等のいかなるネットワークを用いてもよく、有線でも無線でも構わない。また、表示部におけるディスプレイによって、ユーザからの指示を受け付けるためのグラフィカル・ユーザ・インターフェイス(GUI)や動作の結果等の必要な表示を行うことができる。
さらに、図示は省略したが、データ送信先の情報端末装置がキーボードやマウス等による操作部も備え、ユーザからの指示や操作を受け付けることができる構成であってもよい。以上、各々の例をいくつか上げたがこれらに限定されるものではない。
図2に、上述したハードウェア構成である本実施形態の画像配信装置100により実現されるデータ処理部の構成の一例を示す。この図2を参照して、本実施形態の画像配信装置100によるデータ処理の詳細について説明する。
符号201のデータ入力部は図1の107のデータ郡から供給される、文書データの入力を受ける。文書データの例としては、スキャン画像などのビットマップデータや、PDF、word、excel等の電子データや、HTML,XML等のマークアップ言語で記述されたデータ等があげられる。これら文書データを202の構造解析処理部で文書構造を解析する。
図3に実際に入力された文書を構造解析した結果を示す。図3(a)のようなスキャン画像の文書を例に説明する。この文書は文字や図形(グラフ)、写真等に分類されるオブジェクトから構成されている。構造解析処理部ではこれらの各オブジェクトについて、罫線や、オブジェクトの大きさ、オブジェクト間の距離、文字の大きさ等から、図3(b)に示したような矩形を抽出する。
さらに加えて抽出された各オブジェクトの属性を判断する。特に文字オブジェクトの場合は、文書タイトル、見出し、本文、キャプション、ヘッダー、フッターなど、詳細に属性をつけることが望ましい。以上のように属性名をつけて分割された各オブジェクトに読み順をつける。
読み順とは紙文書のように、想定された用紙にレイアウトされた文書を読む際にその文書全体の意味を理解するのに適切と思われる順序のことである。データ配信や、表示部108による表示の際にデータを分割して配信または表示する場合には、この読み順に従って配信または表示する。
図3(c)に読み順の一例を示す。基本的には上から下へ、左から右の法則にしたがって読み順、すなわちデータを配信または表示手段に表示させる順序をつける。図3(c)の例では、<1>の「タイトル」オブジェクトに始まり<9>の「画像」オブジェクトまで矢印で示した読み順が付けられている。
スキャン画像における構造解析の方法としては、当業者に周知の様々な技術が採用できる。その一例として、上述した特許文献1のものでは、画像の「レイアウト構造」と「論理構造」を解析し、文字部の属性や読み順をつける方法について提案されている。電子文書の場合も例えばPDFでは、図3(a)のような矩形レベルではないが、文字単位に座標が割り付けられている。その個々の文字の大きさや、文字領域同士の距離(空白部分)などを検出し、見出し、本文、などの属性別に分離できる矩形レベルになるように、結合度を判定しながら図3(b)に示すような矩形にする。以上、構造分析処理の一例をあげたが方法はこれらに限るものではなく、提案されている様様な方法であってよい。
以上のように構造解析された結果は、例えば図4に示したようなツリー構造でメモリに一時保存する。図4は図3の文書の解析結果をツリー構造で示したものである。先頭の「ページInfo」には本文書のページサイズや解像度、および構成している全オブジェクトの総数などを管理する。「ページInfo」と並列に「Obj−1」「Obj−2」「Obj−3」‥‥、と各オブジェクトごとの情報を管理する。「Obj−1」の下には「OBJ属性」として、文書タイトル、見出し、本文、キャプション、ヘッダー、フッター、図、写真、などの属性を管理する。
また、「Position」に本オブジェクトのページにおけるx、y座標、及びオブジェクトの矩形サイズ(width,height)を管理する。それと並列に「Info」としてオブジェクトの種類として、text、photo.Graphics等の属性や、読み順として、本オブジェクト読み順が先頭から何番目なのか、また、本オブジェクトを矩形で切り出したイメージ画像のファイルの実体へのアクセス可能URLや、解像度などをそのオブジェクトに関連付けて管理し、一時記憶する。これら管理する情報は表示形態を生成する際に必要となる情報を全て管理する必要がある。
次に、203構成要素判定部においてオブジェクトの属性の発生個数から本文書に最適な表示形態を選択する。判定の方法について、図5、図6の2例を示す。ここでは表示形態を<1>「アニメーション表示」、<2>「タイトル、見出しのみ表示」(属性のみ表示)、<3>「全体画像表示」、の3パターン用意した場合を説明する。
まず図5の例では、メモリに管理されている、構造解析結果を入力とし、ステップS1でオブジェクトの総数により判断する。ここでの判定は、オブジェクトの総数がある程度多い場合、すなわちオブジェクトが細かく分割されている場合は、受信側へは文字が判読不可能であっても、文書全体を表示する形態が得策であるという考えに基づいている。全体を表示した後に、ユーザの指示などにより、部分的に拡大するなどして、個々のオブジェクトの内容を把握すればよい。
また、文書に表が1つだけ(OBJの総数=1)存在するような場合も同様である。この場合も表を無理に分割すれば、内容の把握が難しくなるので、表全体を一度に表示するのが得策と思われる。逆に、他の表示形態である<1>「アニメーション表示」を行った場合、個々のオブジェクト単位に分割して送信するので、受信側ではそのオブジェクトだけを表示媒体全体を使って拡大表示できるので文字などの判読性は向上するが、文書が細かく分割されて配信、表示されるので文書全体の内容を把握するまでに時間とストレスが発生してしまうと予想される。
ステップS1でN=10だと仮定すると、図3の文書例ではオブジェクト総数は9個であるので、<3>「全体画像表示」には適さないと判断し、ステップS2に進む。ここではタイトルと見出し属性のオブジェクトの総数により判断する。ここでの判定の目的は、<2>「タイトル、見出しのみの表示」の効果が得られるかを判定する。
すなわち、タイトルと見出しのみを表示することで、文書の概要をまず先に受信者側に伝えることを目的としている。そのため、タイトルオブジェクトと見出しオブジェクトがある程度の個数が存在しないと文書の概要を把握することが困難であると思われるため、個数のしきい値を設定する。
ステップS2のM=3だと仮定すると、図3の文書例では、タイトル=1個、見出しが3個あるので総数は4個となる。よって<2>タイトル、見出しのみ表示の形態と決定する。この結果<1>「アニメーション表示」の形態となるのは、オブジェクトの総数がある程度少なくて、かつタイトル、見出しのオブジェクトが少ない文書ということになる。アニメーション表示は分割して表示されることにユーザ側でストレスが発生しないことが大事であり、その分割されたオブジェクトを読み順に従って表示することで、受信者はストレスなく、文書の内容を把握することが可能となる。
図6に、判定の方法の2例目を示す。図5を参照して説明した1例目と同様にメモリに管理されている、構造解析結果を入力とし、ここではステップS11でオブジェクトの属性による比率で判断する。ここでの判定は、グラフィックスや写真などの文字以外のオブジェクトが多い場合、アニメーションのようなオブジェクト単位に表示する形態が適しているという考えに基づいている。ステップS11の判定結果がNOであった場合、ステップS12でタイトル+見出しの総数を判定する。これについては図5で説明した通りである。
以上、判定方法として2例あげたが、判定する条件はこれに限るものではない。このようにして、表示形態が決定する。
次に、各種表示形態の具体的な表示方法について説明する。図2の204表示形態生成文書の格納メモリには上記説明に使用した<1>アニメーション表示、<2>タイトル、見出しのみ表示、<3>文書全体表示などの異なる表示形態が可能となるプログラムを用意しておく。ここではプログラムをSVGと仮定して説明する。
SVGとはScalable Vector Graphicの略である。XML形式であり、拡大縮小しても劣化しないグラフィック画像文書である。XML形式なので、<>で囲まれたタグと呼ばれる、要素、および属性とで構成される。SVGはアニメーション化やマウス操作によるインタラクティブ(対話的)な表現が可能で、ベクター画像だけではなく、PNG,JPEGなどのイメージデータもハイパーリンクにより埋め込んで表示することもできる。また、ベクター画像を扱い、かつXML形式であることから、どんな機器でも最適な表示が可能となる。
SVGで<1>〜<3>の表示形態を記述した例を図7〜図9に示す。それぞれSVGがあらかじめ持っている機能を使って記述してある。図7はアニメーションのフォーマットの一例である。
(1)のP−WIDTH、P−HEIGHTには、文書のページサイズを記入する。(2),(4),(5)には読み順に従って、先頭のオブジェクトから記述する。(2)のWIDTH,HEIGHTには読み順が1番のオブジェクトのサイズを記入し、OBJには、そのオブジェクトの実体のアドレスを記述する。
(3)には、表示スタート時にはは本オブジェクトは表示されていない状態から1秒後に(begin=1s)表示され、3秒間(dur=3s)表示して消える(fill=remove)ということが指示されている。以降(4)(5)では開始時間(begin)をずらして同様の指示をすることでアニメーションの表示が可能となる。
図10に、同じ文書を大画面と小画面で見た状態を示している。左の大画面(例えばPCモニタ)ではかろうじて文字が判読可能であるが右の小画面(例えば携帯電話やPDA)では全く判読は不可能である。
これを小画面においてアニメーション表示した例を図11に示す。図11は個々のオブジェクト単位に表示したものである。SVGでは拡大縮小が容易に行えるため、モニタの描画可能なサイズを検地し、サイズに対して任意の比率で表示することができる。例えば表示領域を最大限に利用して拡大表示することが可能となる。この技術は、W3C SVG仕様書による[online]、"Scalable Vector Graphics(SVG)"、[平成18年9月11日検索]、インターネット<URL:http://www.w3.org/Graphics/SVG/>などに示される。
よって、図のように各オブジェクトが拡大されて表示されるので、判読性が向上し、かつ、読み順とおりに表示が切り替わるので受信者は文書内容を容易に把握することができる。
次に、「見出しのみ表示」機能について説明する。図8ははじめにタイトル、見出しを表示して、次にそれらのうちどれかをマウス等でクリックしたときにその見出しに関連する本文が表示されることを指示したSVGの例である。ここで必要となるのは、見出しと本文を関連付けておくことであるが、構造解析処理の段階で、オブジェクト間の距離や、位置関係、オブジェクトの属性などの要因から関連つけを行う。
上述した特許文献1のものでは、関連するオブジェクトをグループ化する技術の提案があるが、本実施形態における方法はこれに限定されず、各種の方法を用いてよい。
図15に示したように、見出し1〜3はそれぞれ本文を伴っている。これらをそれぞれ関連つけて、図4のツリー化において、Infoの下に関連するオブジェクトを記述するか、あるいは、図16のようなツリー構造にしてもよい。この図の「M−OBJ」とは、個々のオブジェクトのうち、見出しと本文のように関連するオブジェクトをまとめた単位であり、このようなツリー構造にすることで、関連するオブジェクト同士が明瞭に管理できる。
このように関連付けされたオブジェクトを利用した場合、図12にアニメーション表示例を示す。また、図13にタイトル、見出しのみを表示した例を示す。(a)のように「1.請求の範囲」の部分をマウスやカーソルでクリックすることで、それに関連つけられた本文が(b)のように拡大表示される。本例では、図や写真の見出しがないので表示されていないが、もちろん図や写真にそれぞれ見出しがあれば(a)の画面に併記されることになる。
あるいは、図や写真に見出しが無い場合も(a)において、図、写真などの文字、あるいはボタンを表示させてそこからハイパーリンクにより図や写真の実体を表示させることも可能である。ここでは、抽出する属性としてタイトルと見出しを使ったが、もちろんこの2つに限定されるものではなく、抽出するオブジェクト属性は用途により使い分けることが可能である。
次に「文書全体を表示」について説明する。図9は、はじめに各オブジェクトをすべて表示する。すなわち文書の全体像を縮小表示して、ポインタからのアクションによりその部分を拡大表示するSVGである。このときの表示例を図14に示す。(a)では全く判読は不可能であるが、全体像は把握できる。そこで、気になる部分をクリックすると(b)のような判読容易な拡大表示される。
〔第2の実施形態〕
上述した第1の実施形態において、構造解析結果をXML文書化して行う場合を図17を用いて説明する。上述した第1の実施形態で生成したツリー構造をXMLインスタンス化部においてXMLインスタンスとして記述する。
図20に図4のツリー構造をXMLインスタンス化した例を示す。なお、図20中の「-------(1)」〜「-------(9)」は説明の都合上つけたものであり、実際のXMLインスタンスには含まれない。
まず先頭には本文書の全体構成を<P−Info>要素として記述する。用紙のサイズである<width>要素、<Height>要素や解像度<Resolution>要素、オブジェクトの総数を示す<N−Of−Obj>要素、等を記述している。次にオブジェクトの単位を示す、<OBJ>要素(1)の下にこのオブジェクトの属性である<Title−Obj>要素(2)をおく。次に<Position>要素(3)中に、本オブジェクトの座標やwidth、heightを記述する。次に<Info>要素(4)として本オブジェクトの基本的な属性(5)(Text,Photo,Grafic)と、読み順(6)、ファイルのアドレス<img>要素(7)、解像度<Resolution>要素(8)、ファイルの圧縮方式<Compression>要素(9)、を記入する。
2つめの<OBJ>要素は図6の<2>「見出し1」についての記述例である。これも図6<1>のタイトルオブジェクトと同様に各要素について記述する。このように各オブジェクトに関する各種情報をXMLで記述しておくことにより、この文書の構成、内容が明瞭になる。すなわち文書の持つレイアウトの特徴や存在するオブジェクトの属性の種類など、さまざまな情報が管理しやすくなり、後段の表示形態を生成する際(XSLT処理)に必要な情報が容易に抽出可能となる。
以上のような構成で文書を構成している全てのオブジェクトの情報を、1つのXMLインスタンスとして生成する。図20のXMLインスタンスは文書の構造解析結果を要素名のみを用いて記述した一例であるが、もちろん、記述方法についてはこれに限るものではない。
次に図17の構成要素判定部における処理を説明する。ここでは生成されたXMLインスタンスを入力として、構成している要素から最適な表示方法を決定する。この処理は上述した第1の実施形態と同様である。文書がXMLであれば、XSLT(Extensible Stylesheet Language)によりSVG文書を生成することが容易にできる。構成要素判定部で決定された表示形態に変換するXSLT文書をXSLT文書記憶部から抽出し、XSLT変換処理部においてSVG文書を生成する。
図18は構成要素判定方法、および、図17のXSLT文書1〜Nを1つのXSLT文書の中に記述している例を示している。すなわち、XSLT変換処理部における処理の中でXMLインスタンス中に発生している要素を検出し、条件に合った変換処理を行うことで、1つのSVG文書を生成することができる。
図19はあらかじめXSLT文書記憶部に各種の表示形態を生成するXSLT文書を用意し、それらすべてについてXSLT変換処理を行い、対応するすべてのSVG文書を表示文書記憶部に記憶しておく。構成要素判定部によって決定された表示形態に該当する表示文書を記憶部から抽出し、配信、表示する。
以上、上述した第1、第2の実施形態では、入力データをビットマップ画像とした例で説明したが、HTMLやXMLで記述された文書であってもよい。HTMLや特にXMLではそれ自体には文書のレイアウトまで指示されていない場合もあり、CSSなどのスタイルシートで指示することも多い。その場合、構造解析処理部では、スタイルシートの情報も得て、文書のレイアウトを理解したのちに、図4にあるツリー構造を生成する。
あるいは、HTML,XML+CSS、で生成されるレイアウトを有する文書を一度ビットマップ化した中間ファイルを生成し、上述した第1、第2の実施形態と同様の処理を行うこともできる。
〔効果〕
以上のように、上述した本発明の各実施形態によれば、各種情報端末へ文書を配信する際に、その文書の持つ独自の構成内容に応じて、各文書ごとに最適な表示形態に変換して配信することができる。
このため、配信先のもつ表示画面サイズが小さい場合にも、受信者が拡大作業やスクロール作業等のアクションを不要とすることができ、また、受信者は文書全体をダウンロードし終えるまで表示を待つことなく、文書の先頭から一部分ずつ閲覧することができる。
また、例えば携帯情報端末など表示画面のサイズが小さい装置であっても、PCで文書全体を確認しながら読んでいるのと同様な感覚で文書の内容を閲覧することができる。
また、配信する文書中の見出しのような、目次に匹敵する属性のオブジェクトのみを抽出して表示することで、受信者はまず最初に文書の要約を把握した後に、その詳細を閲覧することができる。
より詳述すると、請求項1のデータ配信装置、およびデータ表示装置においては、各種情報端末へ文書を配信する際に、その文書の持つ独自の構成内容に応じて、各文書ごとに最適な表示形態に変換することができる。上述した実施形態では、文書の構成上、アニメーションなどの分割表示が最適であると判断し、配信先のもつ表示画面サイズが小さい場合にも、ユーザが拡大作業やスクロール作業等のアクションを行わずに閲覧することができる。また、文書を構成する要素を分割して送信することで、ユーザは文書全体をダウンロードするまで表示を待つことなく、閲覧することが可能となる。
また、文書を構成する要素を分割して送信することで、小画面の携帯端末上でも、PCで文書全体を確認しながら読んでいるのと同様な感覚で文書の内容を閲覧することができる。
請求項2のデータ配信装置、およびデータ表示装置においては、文書の構成要素が分割して表示するのに適さない場合に文書の全体を表示することが可能となり。ユーザはその文書において最適な状態で閲覧することができる。
請求項3のデータ配信装置、およびデータ表示装置においては、上記、請求項2の効果にさらに拡大表示を可能にすることで、ユーザは文書の内容を詳細まで閲覧することができる。
請求項4のデータ配信装置、およびデータ表示装置においては、配信する文書中の特定要素を抽出して表示することにより、ユーザはまず最初に文書の概要を把握することができる。また、ユーザは文書全体をダウンロードするまで表示を待つことなく、概要を閲覧することができる。
請求項5のデータ配信装置、およびデータ表示装置においては、上記請求項4の効果に加えて、表示されている要素のうちの1つをユーザがマウスでクリックするなど、ユーザ側からアクションを起こすことにより、その要素に関連する本文や図などを表示し閲覧することができる。
なお、上述した各実施形態は本発明の好適な実施形態であり、本発明はこれに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々変形して実施することが可能である。
例えば、上述した各実施形態では、表示文書フォーマットをSVGとしたが、このものに限定されず、例えば、Flashなど、他のベクトル画像フォーマットであっても本発明は同様に実現することができる。
また、上述した各実施形態としてのデータ配信装置やデータ表示装置を実現するための処理手順をプログラムとして記録媒体に記録することにより、本発明の各実施形態による上述した各機能を、その記録媒体から供給されるプログラムによって、システムを構成するコンピュータのCPUに処理を行わせて実現させることができる。
この場合、上記の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
すなわち、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体および該記録媒体から読み出された信号は本発明を構成することになる。
この記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いてよい。
この本発明に係るプログラムによれば、当該プログラムによって制御されるコンピュータに、上述した本発明に係る各実施形態としてのデータ配信装置やデータ表示装置における各機能を実現させることができる。
本実施形態の画像配信装置、および画像表示装置の概略構成を示す図である。 本実施形態のデータ処理部の構成の一例を示す図である。 入力文書の構造解析の流れを示す図であり、(a)入力文書、(b)解析結果、(c)結果の読み順の例を示す。 構造解析結果をツリー構造を示す図である。 構成要素判定部の判定方法の例を示す図である。 構成要素判定部の判定方法の例を示す図である。 SVGでアニメーション表示を記述した例である。 SVGでタイトル、見出しのみ表示を記述した例である。 SVGでアニメーション表示を記述した例である。 同じ文書を大画面と小画面で表示したようすを示す図である。 小画面でアニメーション表示を行った例を示す図である。 関連するオブジェクトを考慮したアニメーション表示を行った例を示す図である。 タイトル、見出しのみを表示した例と、関連文書を拡大表示した例を示す図である。 文書全体表示した例と、部分拡大した例を示す図である。 構造解析結果で関連するオブジェクトをまとめてグループ化した例を示す図である。 関連するオブジェクトが管理できるようにしたツリー構造の一例を示す図である。 本実施形態のデータ処理部において、構造解析結果をXML化した場合を示す図である。 構成要素判定方法を1つのXSLT文書の中に記述した例を示す図である。 各種表示形態文書を用意する例を示す図である。 図4の構造解析結果をXMLで記述した一例を示す図である。
符号の説明
100 画像配信装置
107 データ源
108 表示部

Claims (20)

  1. 入力されたデータを構造解析する構造解析手段と、
    前記構造解析手段により構造化されたデータの属性毎の発生比率を判定する判定手段と、
    前記構造解析手段により構造化されたデータを、前記判定手段による判定結果に応じて予め定められた個数単位で配信するデータ配信手段と、を備えたことを特徴とするデータ配信装置。
  2. 前記データ配信手段は、前記判定手段による判定結果に応じて、入力されたデータ全体を配信することを特徴とする請求項1記載のデータ配信装置。
  3. 入力されたデータを拡大表示用に加工する拡大表示用加工手段を備え、
    前記データ配信手段は、前記拡大表示用加工手段により加工されたデータを配信することを特徴とする請求項1または2記載のデータ配信装置。
  4. 前記データ配信手段は、前記判定手段による判定結果に応じて、入力されたデータの属性のみを配信することを特徴とする請求項1記載のデータ配信装置。
  5. 前記データ配信手段により配信される属性データに、構造上関連を持つ他の属性データを関連付けて配信する属性関連付け手段を備えたことを特徴とする請求項4記載のデータ配信装置。
  6. 前記構造解析手段は、入力されたデータをオブジェクトに分割し、各オブジェクトに配信処理順序を関連付けるように構造解析し、
    構造解析されたデータはHTML、またはXMLで表現された文書であることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のデータ配信装置。
  7. 前記データ配信手段により配信されるデータはSVGで表現された文書であることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のデータ配信装置。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載のデータ配信装置における前記データ配信手段に替えて、当該データ配信手段によるデータ配信と同様のデータ出力を行うデータ出力手段を備えると共に、該データ出力手段により出力されたデータを表示するデータ表示手段を備えたことを特徴とするデータ表示装置。
  9. 入力されたデータを構造解析する構造解析工程と、
    前記構造解析工程により構造化されたデータの属性毎の発生比率を判定する判定工程と、
    前記構造解析工程により構造化されたデータを、前記判定工程による判定結果に応じて予め定められた個数単位で配信するデータ配信工程と、を備えたことを特徴とするデータ配信方法。
  10. 前記データ配信工程では、前記判定工程による判定結果に応じて、入力されたデータ全体を配信することを特徴とする請求項9記載のデータ配信方法。
  11. 入力されたデータを拡大表示用に加工する拡大表示用加工工程を備え、
    前記データ配信工程では、前記拡大表示用加工工程により加工されたデータを配信することを特徴とする請求項9または10記載のデータ配信方法。
  12. 前記データ配信工程では、前記判定工程による判定結果に応じて、入力されたデータの属性のみを配信することを特徴とする請求項9記載のデータ配信方法。
  13. 前記データ配信工程により配信される属性データに、構造上関連を持つ他の属性データを関連付けて配信する属性関連付け工程を備えたことを特徴とする請求項12記載のデータ配信方法。
  14. 前記構造解析工程では、入力されたデータをオブジェクトに分割し、各オブジェクトに配信処理順序を関連付けるように構造解析し、
    構造解析されたデータはHTML、またはXMLで表現された文書であることを特徴とする請求項9から13の何れか1項に記載のデータ配信方法。
  15. 前記データ配信工程により配信されるデータはSVGで表現された文書であることを特徴とする請求項9から14の何れか1項に記載のデータ配信方法。
  16. 請求項9から15の何れか1項に記載のデータ配信装置における前記データ配信工程に替えて、当該データ配信工程によるデータ配信と同様のデータ出力を行うデータ出力工程を備えると共に、該データ出力工程により出力されたデータを表示するデータ表示工程を備えたことを特徴とするデータ表示方法。
  17. コンピュータに、請求項9から15の何れか1項に記載の工程による処理を実行させることを特徴とするデータ配信プログラム。
  18. コンピュータに、請求項16記載の工程による処理を実行させることを特徴とするデータ表示プログラム。
  19. 請求項17記載のデータ配信プログラムが記録されたことを特徴とするデータ配信プログラムを記録した記録媒体。
  20. 請求項18記載のデータ表示プログラムが記録されたことを特徴とするデータ表示プログラムを記録した記録媒体。
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