JP4013748B2 - 文書生成装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、紙文書をスキャナで読み取って電子化した電子文書や、ワードプロセッサ等のアプリケーションソフトウェアを使用してコンピュータ上で作成した文字、図形、画像等の電子文書から、構造化記述言語を用いて表現された文書(以下、構造化文書とも記す)を生成する文書生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
XML(eXtensible Markup Language)の普及により、文書をXMLで表現することで、さまざまな文書を統一的に扱ったり、広く流通させることが容易になっている。このような利点があるため、既存の非XML文書をXML文書に変換することも行われている。しかし、既存の非XML文書をXML文書に変換した場合、変換したXML文書では元の電子文書のレイアウトを忠実に再現できないという問題がある。
【0003】
そこで、下記特許文献1に記載された従来の技術では、入力された元の電子文書から、PS(Postscript)又はPDF(Portable Document Format)を用いて表現した文書と、SGML(Standard Generalized Markup Language)、HTML(HyperText Markup Language)又はXMLを用いて表現した文書を生成し、これら2つの文書をそれぞれデータベースに格納している。この従来技術によれば、元の電子文書のレイアウト再現を優先した文書や元の電子文書の内容(中身)を重視した文書など、利用目的に応じた様々な形態の文書を生成することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−66196号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術においては、入力された電子文書(元文書)から、文書の表現形式が全く異なる2つの言語、すなわちPS,PDF等のページ記述言語とSGML,HTML,XML等の構造化記述言語を用いてそれぞれ文書を生成するため、1つのソフトウェアで文書を管理したり処理するといったように、生成した2つの文書を統一的に扱うことが難しいという欠点があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、文書生成の元になる電子文書から、利用目的に応じて様々な形態をもち、しかも統一的に扱える文書を生成することができる文書生成装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る文書生成装置は、複数の要素から構成される電子文書を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された前記電子文書中の各要素の文書構造を認識する認識手段と、第1の構造化記述言語を用いて、文書のレイアウトを規定した第1の構造化文書を生成する第1の文書生成手段と、前記第1の構造化記述言語と異なる第2の構造化記述言語を用いて、文書の内容を表現した第2の構造化文書を生成する第2の文書生成手段と、前記認識手段で認識すべき文書構造を指定する指定手段と、前記指定手段によって指定された文書構造にしたがって前記認識手段による認識処理を制御するとともに、当該認識手段の認識処理結果にしたがって前記第1の文書生成手段及び前記第2の文書生成手段による文書生成処理を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記電子文書を構成する各々の要素を、前記認識手段の認識処理結果にしたがって、前記第1の文書生成手段で生成すべき第1の要素と前記第2の文書生成手段で生成すべき第2の要素に振り分け、前記第1の文書生成手段は、前記第1の要素を前記第1の構造化文書として生成し、前記第2の文書生成手段は、前記第2の要素を前記第2の構造化文書として生成することを特徴とするものである。
【0008】
上記構成の文書生成装置においては、認識手段で認識すべき文書構造が指定手段で指定されると、この指定された文書構造にしたがって認識手段が認識処理を行うとともに、この認識処理結果にしたがって第1の文書生成手段及び第2の文書生成手段が元の電子文書からそれぞれに対応する構造化記述言語を用いて第1の構造化文書及び第2の構造化文書を生成する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0010】
まず、本発明の実施形態で文書生成に用いられる構造化記述言語について説明する。文書を表現するためのXML規格としては、このXML規格に基づく表現形式として、SVG(Scalable Vector Graphics)、XSL−FO(eXtensible Stylesheet Language-Formatting Object)といったものが標準化されている。SVGは、二次元のグラフィック(図形)を描画するための規格である。このSVGを用いて表現される文書(以下、「SVG文書」とも記す)は、文字、図形、画像といった描画要素で表される。XSL−FOは、文書の組版を行うための規格である。このXSL−FOを用いることにより、ページ、ヘッダ、フッタ、段落、表(テーブル)、リストなどの文書構造を規定することができる。よって、XSL−FOを用いて表現される文書(以下、「XSL−FO文書」とも記す)は、上述した文書構造で規定される。
【0011】
また、XMLでは、1つのXML文書が、他のXML文書を含んだり、他のXML文書を参照することができる。このようなXML規格に基づく構造化言語を使って文書を表現することにより、任意の数のSVG文書を含んだり参照したりするXSL−FO文書によって、1つの文書を表すことができる。例えば、文書全体のページレイアウトをXSL−FOで規定し、個々の文書の内容をSVGで表現するような文書を作成することができる。
【0012】
図1は本発明の実施形態に係る文書生成装置を用いたネットワークシステムの構成例を示す図である。図1においては、文書生成装置101、プリンタ102、2つのクライアント103、文書データベースサーバ104が、それぞれネットワーク105を介して接続されている。
【0013】
文書生成装置101は、例えば、スキャナ等の画像読取手段で紙文書をスキャンして電子化された電子文書や、ワードプロセッサ等のアプリケーションソフトウェアを使用してコンピュータ上で作成された電子文書(文字、図形、画像からなる電子文書)から、XML規格に基づく構造化記述言語を用いて表現された構造化文書(structured document)を生成する機能を有するものである。構造化文書とは、文書中の各要素に対して、文書内での各要素の役割や意味などを表す(定義する)タグを付加することにより、文書に論理的な構造を持たせたものをいう。
【0014】
文書生成装置101では、XML規格に基づく構造化記述言語として、上述したXSL−FOとSVGといった2種類の構造化記述言語を用いることとする。文書生成装置101は、クライアントを兼ねており、自装置で生成した構造化文書を閲覧又は処理したり、プリンタ102に印刷させるものであってもよい。この文書生成装置101の内部構成については後段で詳しく説明する。
【0015】
プリンタ102は、文書生成装置101で生成された構造化文書を印刷するために使われる。このプリンタ102は、文書生成装置101や他のクライアント103でXSL−FOとSVGを解釈し、これによって得られたページ記述言語等によるプリントイメージを入力として印刷を行うものであってもよいし、プリンタ102自身でXSL−FOとSVGを直接解釈して印刷を行うものであってもよい。
【0016】
クライアント103は、文書生成装置101で生成された構造化文書を閲覧又は処理したり、プリンタ102での印刷を行うために使われる。文書データベースサーバ104は、文書生成装置101で生成された構造化文書を蓄積するために使われる。また、クライアント103からの文書検索要求に応じて、該当する文書を検索して出力するために使われる。
【0017】
図2は本発明の実施形態に係る文書生成装置の内部構成の一例を示す機能ブロック図である。図示のように、上記文書生成装置101は、文書入力部201と、文書認識部202と、第1の文書生成部203と、第2の文書生成部204と、制御部205と、文書格納部206と、ユーザインターフェース207と、ハードディスク208とを備えた構成となっている。
【0018】
文書入力部201は、ハードディスク208に蓄積されている電子文書を読み出して入力処理するものである。この文書入力部201では、ユーザインターフェース207で指示された内容(例えば、入力すべき電子文書のファイル名など)に基づいて、構造化文書を生成する際の元になる電子文書をハードディスク208から読み出す。また、文書入力部201は、ハードディスク208から読み出した電子文書からページ情報を抽出する。ここで抽出されるページ情報には、文書のページ数、各ページの大きさ(ページサイズ)などの情報が含まれる。
【0019】
文書認識部202は、文書入力部201によって入力された電子文書(元文書)を構成する各要素、すなわち文字、図形、画像といった文書の構成要素から、例えば、テキストブロック(段落)、表、リスト、ヘッダ、フッタ等の文書構造を認識する機能を有するものである。
【0020】
第1の文書生成部203は、文書入力部201によって入力された電子文書から、第1の構造化記述言語となるXSL−FOを用いて表現された構造化文書、すなわちXSL−FO文書を生成するものである。この第1の文書生成部203では、文書入力部201で抽出した電子文書のページ情報(ページ数、各ページの大きさの情報)や、文書認識部202で認識した電子文書の各要素の文書構造(テキストブロック、表、リスト、ヘッダ、フッタ等)に基づいてXSL−FO文書を生成する。
【0021】
第2の文書生成部204は、文書入力部201によって入力された電子文書から、第2の構造化記述言語となるSVGを用いて表現された構造化文書、すなわちSVG文書を生成するものである。この第2の文書生成部204では、元の電子文書に含まれる構成要素(文字、図形、画像)からSVG文書を生成する。
【0022】
制御部205は、ユーザインターフェース207からの指示内容にしたがって文書認識部202による文書構造の認識処理を制御するとともに、その文書認識部202の認識処理結果にしたがって第1の文書生成部203及び第2の文書生成部204による文書生成処理を制御するものである。さらに詳述すると、制御部205では、ユーザインターフェース207から与えられる指示内容のうち、文書認識部202で認識すべき文書構造を指示する指示内容を、当該文書認識部202に対して出力することにより、文書認識部202による認識処理を制御する。また、制御部205では、文書認識部202による認識処理結果にしたがい、第1の文書生成部203及び第2の文書生成部204に対して、元の電子文書(文書入力部201によって入力された電子文書)に含まれる各要素のうち、第1の文書生成部203で生成すべき要素と第2の文書生成部204で生成すべき要素を指示することにより、第1の文書生成部203及び第2の文書生成部204による文書生成処理を制御する。つまり、制御部205は、元の電子文書中の各要素を、文書認識部202による認識処理結果にしたがって、第1の文書生成部203で生成すべき要素と第2の文書生成部204で生成すべき要素に振り分けるように制御する。
【0023】
文書格納部206は、ユーザインターフェース207からの指示内容(例えば、格納すべき構造化文書のファイル名など)に基づいて、第1の文書生成部203によって生成されたXSL−FO文書と第2の文書生成部204によって生成されたSVG文書をハードディスク208に格納するものである。この文書格納部206による構造化文書の格納に際しては、XSL−FO文書とSVG文書を別々のファイルとして格納してもよいし、XSL−FO文書にSVG文書が含まれる形で一つのファイルとして格納してもよい。また、元の電子文書に含まれる画像については、PNG(Portable Network Graphics)等のフォーマットを用いてファイルとして格納してもよいし、PNG等のフォーマットにした画像をBASE64でエンコーディングすることよってキャラクタコードで表現できる形に変換し、これをSVG文書又はXSL−FO文書に含む形で格納してもよい。
【0024】
ユーザインターフェース207は、ユーザが各種の指示内容を入力する際に使用されるインターフェースであって、例えば、キーボード、マウス、ディスプレイ等の入力機器と、ディスプレイを通してユーザに入力を要求する画面(以下、「入力画面」とも記す)を表示するソフトウェア(対話型プログラム)とを用いて構成されるものである。このユーザインターフェース207においては、例えば、文書入力部201で入力すべき電子文書のファイル名(入力ファイル名)や、文書格納部206でハードディスク8に格納すべき構造化文書のファイル名(出力ファイル名)、さらには文書認識部202で認識すべき文書構造などがユーザにより指定される。
【0025】
ハードディスク208は、構造化文書を生成する際の元になる電子文書や、第1の文書生成部203及び第2の文書生成部204で生成された構造化文書(XSL−FO文書、SVG文書)を格納するために使用されるものである。
【0026】
続いて、本発明の実施形態に係る文書生成装置を用いた文書生成の処理手順(文書生成方法)について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0027】
まず、ステップS301においては、ユーザインターフェース207の起動が行われる。これにより、入力画面をディスプレイ上に表示してユーザの入力待ちとなる。図4にユーザインターフェースによる入力画面の一例を示す。
【0028】
次に、ステップS302においては、ユーザインターフェース207を用いてユーザにより「入力ファイル名」、「出力ファイル名」及び「文書構造」が指定される。上記入力画面上で指定される各項目のうち、「入力ファイル名」とは、文書入力部201で入力すべき電子文書のファイル名(入力文書名)を指定するもので、「出力ファイル名」とは、文書格納部206で格納すべき構造化文書のファイル名(出力文書名)を指定するものである。また、「文書構造」とは、文書認識部202で認識すべき文書構造を指定するものである。
【0029】
図4に示す入力画面の例では、認識すべき文書構造を指定するための選択項目として、「レイアウト再現」、「テキストブロック」、「すべての文書構造」といった3つの選択項目が用意されている。このうち、「レイアウト再現」は認識すべき文書構造が無しの場合(文書構造の認識が不要の場合)に選択されるもので、「テキストブロック」は認識すべき文書構造としてテキストブロック(段落)を指定する場合に選択されるもので、「すべての文書構造」は認識すべき文書構造として文書認識部202で認識可能な全ての文書構造を指定する場合に選択されるものである。ステップS302においては、ユーザがユーザインターフェース207を用いて各項目を指定した後、入力画面中の「OK」ボタンを押すことにより、次のステップS303に遷移する。
【0030】
なお、出力ファイル名の指定については、XSL−FO文書を格納する際のファイル名とSVG文書を格納する際のファイル名を個別に指定するようにしてもよい。また、認識すべき文書構造を指定する際の選択項目として、例えば、XSL−FOで表現できる全ての文書構造を個別に指定する項目や、そのなかの複数種の文書構造(例えば、テキストブロックと表)を同時に指定する項目などを設けるようにしてもよい。
【0031】
ステップS303においては、文書入力部201が、ユーザインターフェース207からの指示内容に基づいて、構造化文書生成の元になる電子文書をハードディスク208から読み出して入力処理する。次に、ステップS304においては、ハードディスク8から読み出されて入力された電子文書から文書入力部201がページ数、各ページの大きさなどのページ情報を抽出する。次いで、ステップS305においては、上記ステップS302で指定された文書構造が「レイアウト再現」であるかどうかを判断する。そして、「レイアウト再現」である場合は文書認識部202で文書構造の認識処理を行う必要がないためステップS309に移行し、「レイアウト再現」でない場合は文書認識部202で文書構造の認識処理を行う必要があるためステップS306に遷移する。
【0032】
ステップS306においては、ステップS303で入力された電子文書の各構成要素のなかで、文書認識部202がテキストブロックの認識処理を行う。ここでは、元の電子文書の文字情報から、段落単位の文字列を生成する。元の電子文書の文字情報は、文字の描画座標と描画属性と内容(中身)の文字列からなる。この文字列の長さはさまざまであり、一文字単位の場合もあれば、文字のフォント等の描画特性が等しいひとかたまりの文字列である場合もある。これらの文字列から、段落単位の文字列を生成するには、例えば、文字の描画座標に基づいてその始点座標と終点座標から段落を認識する方法や、文字の描画特性(フォント等)が同じものを一つのまとまりとして段落を認識する方法などが考えられる。
【0033】
続いて、ステップS307においては、上記ステップS302で指定された文書構造が「テキストブロック」であるかどうかを判断する。そして、「テキストブロック」である場合は文書認識部202でテキストブロック以外の文書構造の認識処理を行う必要がないためステップS309に移行し、「テキストブロック」でない場合は文書認識部202でテキストブロック以外の文書構造の認識処理を行う必要があるためステップS308に遷移する。
【0034】
ステップS308においては、ステップS303で入力された電子文書の各構成要素のなかで、テキストブロック以外でXSL−FOにより規定されている他の文書構造の認識処理を文書認識部202で行う。XSL−FOで表現できる文書構造としては、テキストブロック以外に、表、リスト、ヘッダ、フッタ、サイドバー、フットノート(注釈)等がある。ここでは、XSL−FOで表現できる全ての文書構造の認識を行ってもよいし、その中の一部であってもよい。本例ではテキストブロック以外の文書構造として表の認識を行うものとする。表の認識は、元の電子文書の図形情報から縦線、横線の組み合わせを抽出し、その内部領域に描画されるような文字情報がある場合に、これを表であると認識する。
【0035】
ステップS309においては、第1の文書生成部203及び第2の文書生成部204によって構造化文書(XSL−FO文書、SVG文書)の生成処理を行う。この文書生成処理に際しては、先のステップS302において文書認識部202で認識すべき文書構造としてユーザインターフェース7で指定された「文書構造」の選択項目にしたがって、第1の文書生成部203及び第2の文書生成部204による文書生成処理が制御部205により制御される。
【0036】
例えば、上記ステップS302で指定された文書構造が「レイアウト再現」であった場合、上記ステップS304で抽出されたページ情報は、XSL−FO文書として第1の文書生成部203により生成され、元の電子文書に含まれる文字、図形、画像の各要素は、全てSVG文書として第2の文書生成部204により生成される。
【0037】
また、上記ステップS302で指定された文書構造が「テキストブロック」であった場合、上記ステップS304で抽出されたページ情報と上記ステップS306でテキストブロックと認識された要素はそれぞれXSL−FO文書として第1の文書生成部203により生成され、テキストブロック以外の要素はSVG文書として第2の文書生成部204により生成される。
【0038】
また、上記ステップS302で指定された文書構造が「全ての文書構造」(本例ではテキストブロックと表)であった場合、上記ステップS304で抽出されたページ情報と上記ステップS306でテキストブロックと認識された要素と上記ステップS308で表と認識された要素はそれぞれXSL−FO文書として第1の文書生成部203により生成され、テキストブロック及び表以外の要素はSVG文書として第2の文書生成部204により生成される。画像データについては、例えば先述したようにPNGフォーマットに変換し、これを参照するようなSVGによる記述によって生成すればよい。
【0039】
ステップS310においては、ステップS309で第1の文書生成部203及び第2の文書生成部204により生成されたXSL−FO文書とSVG文書を、ユーザインターフェース207からの指示に基づいて、文書格納部206がハードディスク208に格納する。このとき、上記ステップS309でPNGフォーマットに変換された画像もファイルとしてハードディスク208に格納する。なお、上記図4に示したユーザインターフェースの入力画面の表示例では、XSL−FO文書(拡張子が「fo」)のファイル名のみを指定するものとなっているが、このような場合でも、例えば、XSL−FO文書のファイル名を使ってフォルダを作成し、そのフォルダの中に任意のファイル名をつけたSVG文書とPNG画像を格納することにより、一つのファイル名の指定だけで対応できる。
【0040】
ステップS311においては、ユーザインターフェース207の終了処理を行う。ここでは、一連の文書生成処理が終了した旨を、例えばディスプレイ上で「OK」ボタンとともにダイアログに表示する。そして、「OK」ボタンがユーザによって押されたら、ディスプレイ上のダイアログの表示を消去し、構造化文書の生成に係る全ての処理を終了する。
【0041】
図5は本発明の実施形態に係る文書生成装置を用いて電子文書から構造化文書を生成した際の生成結果の一例を示す図である。まず、元の電子文書には、「XMLを生成します。」という文字情報と、三角形、四角形及び円形の組み合わせからなる幾何学模様の図形情報と、表形式の線図形からなる図形情報と、その線図形の枠内に描画された文字情報などの構成要素が含まれている。
【0042】
この電子文書から構造化文書を生成するにあたって、例えば、先のステップS302において文書構造の選択項目の中からユーザが図中(a)の「レイアウト再現」をユーザインターフェース7で選択し、これに基づいてXML形式の構造化文書を生成した場合、XSL−FO文書では文書のページサイズのみを規定し、元の電子文書に含まれる上記構成要素(描画要素)は全てSVG文書で生成される。SVGでは文字や図形の描画位置を元の電子文書と同様に指定する。
【0043】
そのため、「レイアウト再現」を選択(指定)した場合は、元の電子文書のレイアウトを忠実に再現したXML文書を得ることができる。例えばプリンタ102に文書を印刷するような場合においては、このような文書特性を持った構造化文書が適している。
【0044】
一方、先のステップS302において文書構造の選択綱目の中からユーザが図中(b)の「テキストブロック」をユーザインターフェース7で選択し、これに基づいてXML形式の構造化文書を生成した場合、XSL−FO文書では文書のページサイズを規定するとともに、ページ内にテキストブロックが表現され、元の電子文書に含まれる他の構成要素(描画要素)はSVG文書で生成される。
【0045】
そのため、「テキストブロック」を選択(指定)した場合は、元の電子文書に含まれる文字情報「XML文書を生成します。」や線図形内の文字情報がそれぞれテキストブロックとして表現される。よって、例えば文書生成装置101で生成したXML形式の構造化文書を文書データベースサーバ104に格納し、「生成」という文字を検索キーワードとして全文テキスト検索を行う場合、先の「レイアウト再現」選択時に生成されたXML文書では、SVG文書中で「生」と「成」を個別に表現する可能性があるため「生成」が検索でヒットするとは限らないのに対し、「テキストブロック」選択時に生成されたXML文書では「XML文書を生成します。」という文字情報が一つのテキストブロックとして表現されるため、検索がヒットしユーザが所望する結果を得ることができる。ただし、テキストブロック内の個別の文字・文字列の描画座標は規定されないため、文書を閲覧する際に必ず「生」と「成」の間で改行が行われるとは限らず、印刷や閲覧を行うソフトウェアによっては元の電子文書のレイアウトを十分に再現できない可能性がある。
【0046】
また、先のステップS302において文書構造の選択綱目の中からユーザが図中(c)の「すべての文書構造を認識」をユーザインターフェース7で選択し、これに基づいてXML形式の構造化文書を生成した場合、XSL−FO文書では文書のページサイズを規定するとともに、そのページ中にテキストブロックと表が表現され、元の電子文書に含まれる他の構成要素(本例では幾何学模様の図形情報)はSVG文書で生成される。
【0047】
そのため、「すべての文書構造」を選択(指定)した場合は、元の電子文書に含まれる文字情報がテキストブロックとして表現されるとともに、表形式の線図形が表として表現される。よって、「すべての文書構造」を選択した場合は、先述の「テキストブロック」選択時と同様にテキスト検索を適切に行える他、XSL−FO文書内の表のみを取り出したり、表の任意のセルからデータを抽出するといった具合に、より文書の内容に基づいた処理を行うことができる。ただし、元の電子文書に対するレイアウトの再現性は、「テキストブロック」選択時に生成される構造化文書よりもさらに劣ることになる。
【0048】
以上のことから、ユーザは、生成したい構造化文書の利用目的に応じて、文書認識部202で認識すべき文書構造の選択項目から所望の項目をユーザインターフェース7で指定することにより、元の電子文書のレイアウトの再現を優先した構造化文書や、元の電子文書の内容を重視した構造化文書など、利用目的に応じた様々な形態の構造化文書を生成することができる。また、生成される構造化文書はいずれの場合もXML規格に基づく構造化文書(XSL−FO文書、SVG文書)であるため、1つのソフトウェアで文書を管理したり処理するといったように、生成した文書を統一的に扱うことが可能である。
【0049】
なお、上記実施形態においては、文書認識部202で認識すべき文書構造をユーザインターフエース7で指定するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、文書認識部202で認識すべき文書構造を指定する制御ファイルを読み取るファイル読み取り部(不図示)を備え、このファイル読み取る部で読み取った内容にしたがって文書構造を指定する構成であってもよい。
【0050】
また、文書認識部で認識すべき文書構造を、第1の文書生成部203及び第2の文書生成部204によって生成される構造化文書の出力先に応じて指定する構成であってもよい。具体的には、例えば、構造化文書の出力先がプリンタ102である場合は「レイアウト再現」を指定し、構造化文書の出力先が文書データベースサーバ104である場合は「テキストブロック」を指定し、構造化文書の出力先がクライアント103である場合は「すべての文書構造」を指定するなどの形態が考えられる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、入力された電子文書から構造化文書を生成するにあたって、認識手段で認識すべき文書構造を指定することにより、生成後の構造化文書の利用目的に応じて、第1の文書生成手段及び第2の文書生成手段による文書生成処理を適切に制御することができる。これより、文書の利用目的に応じて様々な形態を持ち、しかも一つのソフトウェアで統一的に扱える文書を生成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る文書生成装置を用いたネットワークシステムの構成例を示す図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る文書生成装置の内部構成の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】 本発明の実施形態に係る文書生成装置を用いた文書生成の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】 ユーザインターフェースによる入力画面の一例を示す図である。
【図5】 本発明の実施形態に係る文書生成装置を用いて電子文書から構造化文書を生成した際の生成結果の一例を示す図である。
【符号の説明】
101…文書生成装置、201…文書入力部、202…文書認識部、203…第1の文書生成部、204…第2の文書生成部、205…制御部、206…文書格納部、207…ユーザインターフェース、208…ハードディスク

Claims (7)

  1. 複数の要素から構成される電子文書を入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力された前記電子文書中の各要素の文書構造を認識する認識手段と、
    第1の構造化記述言語を用いて、文書のレイアウトを規定した第1の構造化文書を生成する第1の文書生成手段と、
    前記第1の構造化記述言語と異なる第2の構造化記述言語を用いて、文書の内容を表現した第2の構造化文書を生成する第2の文書生成手段と、
    前記認識手段で認識すべき文書構造を指定する指定手段と、
    前記指定手段によって指定された文書構造にしたがって前記認識手段による認識処理を制御するとともに、当該認識手段の認識処理結果にしたがって前記第1の文書生成手段及び前記第2の文書生成手段による文書生成処理を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記電子文書を構成する各々の要素を、前記認識手段の認識処理結果にしたがって、前記第1の文書生成手段で生成すべき第1の要素と前記第2の文書生成手段で生成すべき第2の要素に振り分け、
    前記第1の文書生成手段は、前記第1の要素を前記第1の構造化文書として生成し、
    前記第2の文書生成手段は、前記第2の要素を前記第2の構造化文書として生成する
    ことを特徴とする文書生成装置。
  2. 前記指定手段は、前記認識手段で認識すべき文書構造を指定するユーザインターフェースからなる
    ことを特徴とする請求項1記載の文書生成装置。
  3. 前記指定手段は、前記認識手段で認識すべき文書構造を指定する制御ファイルを読み取るファイル読み取り手段からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の文書生成装置。
  4. 前記指定手段は、前記認識手段で認識すべき文書構造を指定する際に、前記第1の文書生成手段及び前記第2の文書生成手段によって生成される構造化文書の出力先に応じて、異なる文書構造を指定する
    ことを特徴とする請求項1記載の文書生成装置。
  5. 前記第1の構造化記述言語と前記第2の構造化記述言語は同一規格に基づくものである
    ことを特徴とする請求項1記載の文書生成装置。
  6. 前記第1の構造化記述言語と前記第2の構造化記述言語はXML規格に基づくものである
    ことを特徴とする請求項記載の文書生成装置。
  7. 前記第1の文書生成手段はXSL−FOを用いて前記第1の構造化文書を生成し、前記第2の文書生成手段はSVGを用いて前記第2の構造化文書を生成する
    ことを特徴とする請求項記載の文書生成装置。
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