JP5175149B2 - 塗工紙の製造方法 - Google Patents
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前述のごとく近年、生産性を更に向上するため、オンマシン塗工装置で、より高速で製品化する試みがなされている。オンマシン塗工装置には一般に、フィルムトランスファー方式であるゲートロールコーターやロッドメタリングサイズプレスコーターが用いられ、これらのコーターを用いて、通常は顔料と接着剤を含有する顔料塗工液を塗工して微塗工紙、塗工紙を得るか、あるいは更にそれらの塗工紙の上にブレード塗工方式のコーターを用いて、更に顔料塗工液を塗工するダブル塗工紙を高速で生産されることが求められている。フィルムトランスファー方式においては、高速時にミスト、ボイリングなどが発生しやすい問題あるが、ボイリングの問題がないことから、ロッドメタリングサイズプレスコーターを好ましく用いられてきている。
共重合体部分Aは、4〜12℃の範囲に1つのガラス転移温度を有し、
(a−1)共役ジエン単量体30〜32重量%、
(b−1)不飽和カルボン酸単量体1.1〜1.4重量%、および
(d−1)これら単量体と共重合可能な他の単量体47.5〜50重量%
(ここで、単量体(a−1)、(b−1)、および(d−1)の合計量は80〜82重量%である)
から形成され、
共重合体部分Bは、43〜50℃の範囲に1つのガラス転移温度を有し、
(a−2)共役ジエン単量体2〜4重量%、
(b−2)不飽和カルボン酸単量体2.2〜2.5重量%、
(c−2)シアン化ビニル単量体5〜7重量%、および
(d−2)これら単量体と共重合可能な他の単量体4.5〜11重量%
(ここで、単量体(a−2)、(b−2)、(c−2)および(d−2)の合計量は20〜18重量%である)
から形成され、
ゲル含有量が93〜96重量%、重量平均粒子径が73〜88nmである共重合体ラテックスを使用することができる。
本発明において、ロッドメタリングサイズプレス方式の塗工装置で顔料と接着剤を配合した塗工液を高速塗工する際、塗工液中の顔料によりアプリケーターロール表面のカバー材(通常ポリウレタンや合成ゴム)が磨耗してしまうため、塗工紙の表面性が悪化し、ロール交換を頻繁に行わなくてはならず、操業性が悪化するという問題があった。この問題を解決するため、アプリケーターロール表面のカバー材に関して鋭意検討した結果、JISK6253規定のタイプAデュロメータ硬さ89以上のカバー材を有するアプリケーターロールを使用すれば顔料による磨耗を抑えることができ、塗工紙表面の表面性の悪化を防止できることが判明した。JISK6253規定のタイプAデュロメータ硬さ95を超えるカバー材を有するアプリケーターロールを使用すると、アプリケータロール間のニップ幅が狭くなり、ニップ圧が高くなりすぎるため、転写時に塗工液が原紙に押し込まれやすくなり、表面性及び白紙面感に優れた印刷塗工紙を得ることができない。
本発明においては、上記の如く抄造した原紙上に、ロッドメタリングサイズプレス方式の塗工装置を用い、顔料と接着剤を配合した塗工液を両面で5g/m2以上塗工する場合、顔料による磨耗をなくすため、JISK6253規定のタイプAデュロメータ硬さ89以上のカバー材を有するアプリケーターロール2本からなるロッドメタリングサイズプレス方式の塗工装置を使用することが好ましい。塗工装置のロッドについては特に、ロッドによるアプリケータロールの磨耗を防ぐためにはロッドの溝幅は溝なしロッドも含めた0.30mm以下が好ましい。特に溝ありロッドについては、0.05〜0.30mmであっても、ロールの摩耗を防ぐことができる。また、ロッド径は10〜50mmが、塗工適性の点から好ましい。
本発明の顔料塗工層に用いる顔料としては、従来から用いられている、カオリン、クレー、デラミネーテッドクレー、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛、ケイ酸、ケイ酸塩、コロイダルシリカ、サチンホワイトなどの無機顔料、プラスチックピグメントなどの有機顔料であり、単独あるいは2種以上を併用して使用することができる。 本発明の顔料塗工層に用いる接着剤としては、従来から用いられている、スチレン・ブタジエン系、スチレン・アクリル系、エチレン・酢酸ビニル系、ブタジエン・メチルメタクリレート系、酢酸ビニル・ブチルアクリレート系等の各種共重合体およびポリビニルアルコール、無水マレイン酸共重合体、アクリル酸・メチルメタクリレート系共重合体等の合成系接着剤、カゼイン、大豆蛋白、合成蛋白の蛋白質類、酸化澱粉、陽性澱粉、尿素燐酸エステル化澱粉、ヒドロキシエチルエーテル化澱粉などのエーテル化澱粉、デキストリンなどの澱粉類、カルボキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロースなどのセルロース誘導体などの通常の塗工紙用接着剤1種類以上を適宜選択して使用される。これらの接着剤は顔料100重量部あたり5〜50重量部、より好ましくは5〜25重量部程度の範囲で使用される。また、必要に応じて、分散剤、増粘剤、保水剤、消泡剤、耐水化剤、着色剤、印刷適性向上剤など、通常の塗工紙用塗工組成物に配合される各種助剤が適宜使用される。
共重合体部分Aが、
(a−1)共役ジエン単量体30〜32重量%、
(b−1)不飽和カルボン酸単量体1.1〜1.4重量%、および
(d−1)これら単量体と共重合可能な他の単量体47.5〜50重量%
(ここで、単量体(a−1)、(b−1)、および(d−1)の合計量は80〜82重量%である)
から形成され、4〜12℃の範囲に1つのガラス転移温度を有し、
共重合体部分Bが、
(a−2)共役ジエン単量体2〜4重量%、
(b−2)不飽和カルボン酸単量体2.2〜2.5重量%、
(c−2)シアン化ビニル単量体5〜7重量%、および
(d−2)これら単量体と共重合可能な他の単量体4.5〜11重量%
(ここで、単量体(a−2)、(b−2)、(c−2)および(d−2)の合計量は20〜18重量%である)
から形成され、43〜50℃の範囲に1つのガラス転移温度を有し、
ゲル含有量が93〜96重量%、重量平均粒子径が73〜88nmである、共重合体ラテックスが特に好適である。
(a)共役ジエン単量体33〜35重量%、
(b)不飽和カルボン酸単量体3.5〜3.7重量%、
(c)シアン化ビニル単量体20〜22重量%、および
(d)これら単量体と共重合可能な他の単量体39.3〜43.5重量%
を含んで構成される。
本発明に好適に使用される共重合体ラテックスのコア層を形成する共重合体部分Aは、
(a−1)共役ジエン単量体30〜32重量%、
(b−1)不飽和カルボン酸単量体1.1〜1.4重量%、および
(d−1)これら単量体と共重合可能な他の単量体47.5〜50重量%
から構成され、ここで、単量体(a−1)、(b−1)、および(d−1)の合計量は80〜82重量%である。
(a−2)共役ジエン単量体2〜4重量%、
(b−2)不飽和カルボン酸単量体2.2〜2.5重量%、
(c−2)シアン化ビニル単量体5〜7重量%、および
(d−2)これら単量体と共重合可能な他の単量体4.5〜11重量%
から形成され、ここで、単量体(a−2)、(b−2)、(c−2)および(d−2)の合計量は20〜18重量%である。
(1)顔料の平均粒子径
レーザー回折/散乱式粒度分布測定器(マルバーン(株)製、機器名:マスターサイザーS)を用いて、体積累積分布の50%点を平均粒子径として測定した。
24時間塗工した後、塗工前後でアプリケーターロール表面を目視比較した。
◎:塗工前と同じ状態、○:ほぼ塗工前と同じ状態、△:やや表面性が悪化、×:大幅に表面性が悪化
(3)塗工紙白紙面感
塗工紙の白紙面の凹凸ムラを目視比較した。
◎:良好 ○:平均的 △:やや劣る ×:劣る
(4)塗工紙表面性
JIS P 8151表面粗さ及び平滑度試験方法(エア・リーク法)−プリント・サーフ試験機法により塗工紙表面性を評価した。バッキングはハードバッキングを使用し、クランプ圧力は980kPaで行った。尚、F/Wの平均値を表面性とした。
RI−I型印刷機(明製作所)を用い、オフセット印刷用インキ(東洋インキ製:TKマークV617)を使用し、インキ量0.8cc一定で両面印刷して一昼夜調湿度した後、この試験片を温度140℃に設定した恒温オイルバスに浸し、ブリスターの発生状況を目視判定した。
◎=全く発生しない、○=ほとんど発生しない、△=発生する、×=発生が著しい
(6)ラフニング
Fibro社製のペーパーサーフェイスアナライザーFIBRO1000で測定した。この測定器は、幅3.5cmの試料表面に水を塗布し、赤外線ランプにより乾燥後、表面繊維の盛り上がりの程度をCCDカメラにより画像解析を行なって評価する測定器である。測定は水塗布量8.0g/m2、乾燥温度150℃の条件で行ない、基準線より0.1mm以上に盛り上がった繊維の数であるQty値(本/m)でラフニング量を評価した(Qty値が小さいほどラフニングは良好である。)。
[実施例1]
LBKP70部、DIP(TMP35重量%含有)30部からなるパルプスラリーに填料として軽質炭酸カルシウムを紙中灰分が11%になるように添加し、内添紙力剤としてカチオン化澱粉を0.4部添加して紙料を調整した。
実施例1において、溝なしロッドの代わりに溝幅0.10mmのロッドを装備したロッドメタリングサイズプレスを用い、平均粒径0.64μmの重質炭酸カルシウム100部に対して、接着剤として酸化デンプン15部とカルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合ラテックスを2部配合した固形分濃度40%の塗工液を両面で6g/m2塗工した以外は上記実施例1と同様にオフセット印刷用塗工紙を得た。
実施例1において、JISK6253規定のタイプAデュロメータ硬さ90のカバー材を有するアプリケーターロール2本を装備したオンマシンのロッドメタリングサイズプレスを用いる代わりに、JISK6253規定のタイプAデュロメータ硬さ84のカバー材を有するアプリケーターロール2本を用いたオンマシンのロッドメタリングサイズプレスを用いた以外は上記実施例1と同様にオフセット印刷用塗工紙を得た。
実施例1において、ロッドメタリングサイズプレスで平均粒径0.64μmの重質炭酸カルシウム100部に対して、接着剤として酸化デンプン15部とカルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合ラテックスを2部配合した固形分濃度30%の塗工液を両面で3g/m2塗工・乾燥した以外は上記実施例1と同様にオフセット印刷用塗工紙を得た。
[実施例3]
LBKP70部、DIP(TMP35重量%含有)30部からなるパルプスラリーに填料として軽質炭酸カルシウムを紙中灰分が11%になるように添加し、内添紙力剤としてカチオン化澱粉を0.4部添加して紙料を調整した。この紙料を用いて、2基のタンデムシュープレスを有するロールアンドブレードフォーマ形式のギャップフォーマ型抄紙機で、1600m/分で抄紙して、引き続きオンマシンコータであるJISK6253規定のタイプAデュロメータ硬さ90のカバー材を有するアプリケーターロール2本とそれぞれのロールに溝なしロッド(ロッド径25mm)を装備したロッドメタリングサイズプレスを用いて、平均粒径0.64μmの重質炭酸カルシウム55部、平均粒径0.4μmのクレー45部に対して、接着剤として酸化デンプン13部とカルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合ラテックスを4部配合した固形分濃度57%の塗工液を両面で15g/m2塗工・乾燥した後、2ロール・6スタックの高温ソフトカレンダーを使用し、1〜6ニップすべてが金属ロール表面温度110℃、線圧150kN/m、処理速度1600m/分の条件でカレンダー処理して坪量70g/m2のオフセット印刷用塗工紙を得た。
実施例3において、溝なしロッドの代わりに溝幅0.10mmのロッドを装備したロッドメタリングサイズプレスを用い、平均粒径0.64μmの重質炭酸カルシウム55部、平均粒径0.4μmのクレー45部に対して、接着剤として酸化デンプン13部とカルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合ラテックスを4部配合した固形分濃度53%の塗工液を両面で15g/m2塗工・乾燥した以外は上記実施例3と同様にオフセット印刷用塗工紙を得た。
実施例3において、JISK6253規定のタイプAデュロメータ硬さ90のカバー材を有するアプリケーターロール2本を装備したオンマシンのロッドメタリングサイズプレスを用いる代わりに、JISK6253規定のタイプAデュロメータ硬さ84のカバー材を有するアプリケーターロール2本を用いたオンマシンのロッドメタリングサイズプレスを用いた以外は上記実施例3と同様にオフセット印刷用塗工紙を得た。
実施例3において、ロッドメタリングサイズプレスで平均粒径0.64μmの重質炭酸カルシウム55部、平均粒径0.4μmのクレー45部に対して、接着剤として酸化デンプン13部とカルボキシ変性スチレン・ブタジエン共重合ラテックスを4部配合した固形分濃度33%の塗工液を両面で4g/m2塗工・乾燥した以外は上記実施例3と同様にオフセット印刷用塗工紙を得た。
ブレードコータを使用して上塗り塗工を施す場合に、顔料塗工層を構成する接着剤として本発明の特定の共重合体ラテックスを検討した。なお、以下の実験において、ラテックスの物性および塗工紙の特性は下記の手順により評価した。
共重合体ラテックスを水酸化ナトリウムによりpH8.0に調整した後、イソプロパノールで凝固させ、得られた凝固物をメタノールで洗浄、乾燥させる。乾燥した試料0.3gを100mlのトルエンに25℃、20時間浸漬させたときの、トルエン中に残存する固形物の、浸漬前の全固形分に対する重量比率を測定し、ゲル含有量とした。
光散乱法による粒子径測定装置「LPA−3100」(大塚電子製)を用いて測定した。
共重合体ラテックスを130℃で30分間加熱乾燥してフィルムを作製し、この乾燥フィルムのガラス転移温度を、示差走査熱量計「DSC−220C」(セイコー電子製)を用いて、昇温速度15℃/分の条件で測定した。
72時間連続操業した後、ブレードコータバッキングロール表面の汚れ状態を目視評価した。評価基準は以下のとおりである。
◎=バッキングロール汚れが発生しない、○=バッキングロール汚れが若干発生する、△=バッキングロール汚れがかなり発生する、×=バッキングロール汚れが著しく発生する
(5)塗工紙のドライ強度
RI−I型印刷機(明製作所製)を用い、TKハイプラス紅インキ(東洋インキ製)を使用して印刷後、ゴムロールについた印刷跡を転写紙に手動で転写してピッキングの程度を目視で相対評価した。評価基準は以下のとおりである。
◎=全く発生しない、○=ほとんど発生しない、△=発生する、×=発生が著しい
(6)塗工紙のウェット強度
RI−I型印刷機(明製作所製)を用い、塗工紙表面を湿水ロールで湿してから、TKハイプラス紅インキ(東洋インキ製)を使用して印刷後、ゴムロールについた印刷跡を転写紙に手動で転写してピッキングの程度を目視で相対評価した。評価基準は以下のとおりである。
◎=全く発生しない、○=ほとんど発生しない、△=発生する、×=発生が著しい
(7)印刷光沢度
東芝オフセット輪転機(4色)を用いて、オフセット印刷用インキ(レオエコーSOY−M、東洋インキ製)を使用して印刷速度500rpmで印刷し、得られた印刷物(4色ベタ印刷部)の表面をJIS P−8142に従い角度75度にて印刷光沢度を測定した。
攪拌装置及び温度調節機を備えた耐圧反応容器に、水95重量%/ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5重量%/過硫酸カリウム0.7重量%/硫酸第一鉄・7水塩0.3重量%/1,3−ブタジエン31重量%/スチレン33.75重量%/アクリロニトリル15重量%/アクリル酸1重量%/イタコン酸0.25重量%/α−メチルスチレンダイマー0.5重量%/t−ドデシルメルカプタン0.15重量%を1段目成分として仕込み、窒素で重合系内を置換した。続いて、重合系の反応容器内の温度を45℃に昇温し、9時間重合を行い、共重合体部分Aを得た。ここで、共重合体部分Aに用いた単量体成分の合計は、共重合体全体を100とした場合、81である。
LBKP70部、DIP(TMP35重量%含有)30部からなるパルプスラリーに填料として軽質炭酸カルシウムを紙中灰分が11%になるように添加し、内添紙力剤としてカチオン化澱粉を0.4部添加して紙料を調整した。
実施例5において、溝なしロッドの代わりに溝幅0.10mmのロッドを装備したロッドメタリングサイズプレスを用いて塗工した以外は上記実施例5と同様にオフセット印刷用塗工紙を得た。
実施例5において、JISK6253規定のタイプAデュロメータ硬さ90のカバー材を有するアプリケーターロール2本を装備したオンマシンのロッドメタリングサイズプレスを用いる代わりに、JISK6253規定のタイプAデュロメータ硬さ84のカバー材を有するアプリケーターロール2本を用いたオンマシンのロッドメタリングサイズプレスを用いた以外は上記実施例5と同様にオフセット印刷用塗工紙を得た。
実施例5において、下塗り塗工の塗工量を両面で3g/m2とした以外は上記実施例5と同様にオフセット印刷用塗工紙を得た。
比較例5において、ゲル含有量が92%の共重合ラテックスQを使用した以外は上記比較例5と同様にオフセット印刷用塗工紙を得た。
比較例5において、共重合体部分Aのガラス転移温度が3℃の共重合ラテックスRを使用した以外は上記比較例5と同様にオフセット印刷用塗工紙を得た。
比較例5において、共重合体部分Bのガラス転移温度が42℃の共重合ラテックスSを使用した以外は上記比較例5と同様にオフセット印刷用塗工紙を得た。
Claims (9)
- 抄紙した原紙上に、顔料と接着剤を含有する塗工液を塗工・乾燥して塗工層を1層以上設ける塗工紙の製造方法であって、
抄紙及び塗工速度が1300m/分以上であり、
JISK6253規定のタイプAデュロメータ硬さ89以上95以下のカバー材を有するアプリケーターロールと溝幅が0.05〜0.30mmである溝ありロッドとを備えたロッドメタリングサイズプレス方式の塗工装置を用いて、顔料と接着剤を含有する塗工液を両面で5.0g/m2以上塗工する、上記方法。 - 前記塗工液が、顔料として炭酸カルシウムを顔料100重量部当り50重量部以上含有し、接着剤として澱粉を顔料100重量部当り10重量部以上含有する、請求項1に記載の方法。
- 前記炭酸カルシウムの平均粒子径が0.1μm以上0.8μm以下である、請求項1または2に記載の方法。
- 前記原紙を、フォーミングロールによる初期脱水の直後に脱水ブレードによる脱水機構を有したロールアンドブレードフォーマ形式であるギャップフォーマ型抄紙機を用いて抄紙する、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
- 前記ギャップフォーマ型抄紙機がタンデムシュープレスを1基以上有する、請求項4に記載の方法。
- ロッドメタリングサイズプレス方式の塗工装置を用いる前記塗工を下塗り塗工として行った後、顔料と接着剤を有する塗工液を上塗り塗工することをさらに含む、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
- 前記上塗り塗工をブレードコータで行う、請求項6に記載の方法。
- 前記上塗り塗工をブレードコータで行い、
上塗り塗工液の接着剤として、コア層として共重合体部分Aとシェル層として共重合体部分Bとを含んでなる共重合体ラテックスであって、共重合体100重量%に対して、共重合体部分Aが80〜82重量%、共重合体部分Bが20〜18重量%を構成し、
共重合体部分Aは、4〜12℃の範囲に1つのガラス転移温度を有し、
(a−1)共役ジエン単量体30〜32重量%、
(b−1)不飽和カルボン酸単量体1.1〜1.4重量%、および
(d−1)これら単量体と共重合可能な他の単量体47.5〜50重量%
(ここで、単量体(a−1)、(b−1)、および(d−1)の合計量は80〜82重量%である)
から形成され、
共重合体部分Bは、43〜50℃の範囲に1つのガラス転移温度を有し、
(a−2)共役ジエン単量体2〜4重量%、
(b−2)不飽和カルボン酸単量体2.2〜2.5重量%、
(c−2)シアン化ビニル単量体5〜7重量%、および
(d−2)これら単量体と共重合可能な他の単量体4.5〜11重量%
(ここで、単量体(a−2)、(b−2)、(c−2)および(d−2)の合計量は20〜18重量%である)
から形成され、
ゲル含有量が93〜96重量%、重量平均粒子径が73〜88nmである共重合体ラテックスを用いる、請求項6に記載の方法。 - 前記共重合体ラテックスの全体が、
(a)共役ジエン単量体33〜35重量%、
(b)不飽和カルボン酸単量体3.5〜3.7重量%、
(c)シアン化ビニル単量体20〜22重量%、および
(d)これら単量体と共重合可能な他の単量体39.3〜43.5重量%
(ここで、単量体(a)、(b)、(c)および(d)の合計量は100重量%である)
から構成され、
共重合体部分Aと共重合体部分Bとが同一粒子内に存在して異相構造を形成し、共重合体Bはメルカプタン類の分子量調整剤の非存在下において乳化重合して得られる、請求項8に記載の方法。
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