JP3761880B2 - グラビア印刷用塗工紙 - Google Patents

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本発明は、グラビア印刷用塗工紙に関する。
出版物には多色印刷などの印刷効果が優れたグラビア印刷が施される場合が多い。グラビア印刷は写真製版で、版胴に直接くぼみをつくり版全体にインキを与え、次にドクターで画線部分以外のインキを掻き取り、くぼみにあるインキを紙にスムーズにかつ均一に転移させる。
グラビア印刷に用いられるグラビア用紙は、雑誌等の印刷物、通信販売カタログ等の商業印刷に多く使用されており、このような分野においては、高速印刷に適することの他に、印刷物については、色彩効果、鮮明性、階調再現性等の品質性能が要求されている。
このようなグラビア用紙における品質性能を満たすためには、網点ぬけ(スペックルまたはミスドットとも言う)を少なくすることが最も重要である。網点ぬけは、紙の平滑性、インキ受容性、圧縮性、および印圧などの要因により生ずるハイライト部の転移の不良で、グラビア版のセル中のインキが被印刷体(グラビア用紙)に転移せず、網点が飛ぶという現象である。
この網点ぬけを防止するために、インキ受容性を向上させる蛍光増白剤を紙材に含有させたグラビア用紙が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、塗工層が設けられたグラビア用紙であるグラビア印刷用塗工紙において、その白色度を向上させるために、炭酸カルシウムやタルクなどの顔料や、SBラテックス、澱粉などの接着剤および各種助剤が使用されるグラビア印刷用塗工紙が知られている。
特開平7−252798号公報
しかしながら、上記特許文献1の場合、グラビア用紙は非塗工紙であるので、そのグラビア用紙の表面に微小な凹凸があることと、蛍光増白剤として用いたアニオン性スチルベン誘導体系蛍光増白剤の構造については特に規定していなかったため、網点ぬけを防止する効果は十分でなかった。
また、このグラビア用紙の白色度は70%以下であり、十分な白色度は得られていなかった。
本発明の課題は、網点ぬけの防止性能に優れ、高白色のグラビア印刷用塗工紙を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明者らは、鋭意研究した結果、以下の発明をするに至った。
即ち、請求項1記載の発明は、紙基材上に、塗工層を備えるグラビア印刷用塗工紙において、
前記塗工層は、顔料100重量部に対し、配合量が50〜100重量部である珪酸アルミニウムと、配合量が0.1〜3.0重量部であるカルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物と、スルホン酸基を6個有するスチルベン誘導体と、を含有する塗工剤が塗工されて成り、当該グラビア印刷用塗工紙のISO白色度が85%以上であることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のグラビア印刷用塗工紙において、
前記塗工剤中の前記ポリビニルアルコール変性物の重合度は、300以上2000以下であることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、グラビア印刷用塗工紙の塗工層は、珪酸アルミニウムを含有する。珪酸アルミニウムは偏平な形状を有するので、高平滑な塗工層表面を形成しやすくなり、その塗工層はグラビア印刷に必要な平滑性が高められることとなる。また、珪酸アルミニウムは、グラビアインキに使用されるトルエンとの親和性が高いので、その塗工層のインキ着肉性を高めることができる。
そして、その珪酸アルミニウムの配合量は顔料100重量部に対し50〜100重量部であり、グラビア印刷用塗工紙の塗工層における好適な配合量であるので、より高平滑な塗工層を有するグラビア印刷用塗工紙を形成することができるとともに、グラビア印刷用塗工紙におけるインキ着肉性をより一層向上させることができる。それにより、網点ぬけを防止し、より高精細な印刷上がりが得られるグラビア印刷用塗工紙とすることができる。
また、グラビア印刷用塗工紙の塗工層は、スルホン酸基を6個有するスチルベン誘導体を含有する。スチルベン誘導体は一般的に紙の増白剤として用いられる。そして、スチルベン誘導体は、被染着物質であるポリビニルアルコールと併用されることにより、その増白効果が向上することが知られている。特に、スチルベン誘導体の中でも、スルホン酸基を6個有するタイプのものは、より一層増白効果があることが認められたので、このような塗工層を有するグラビア印刷用塗工紙は、より白色度が良好なグラビア印刷用塗工紙とすることができる。
また、グラビア印刷用塗工紙の塗工層を形成するために紙基材に塗工される塗工剤は、カルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物を含有するので、その塗工剤の流動性を安定させることができる。これは、ポリビニルアルコールは増粘効果が大きく、特に珪酸アルミニウムと併用することにより、塗工剤の流動性が安定せず、塗工適性が悪化するが、カルボン酸基を有するポリビニルアルコールを用いることで、塗工剤の流動性を安定させるように、塗工適正を改善することができるためである。
さらにその配合量は顔料100重量部に対し0.1〜3.0重量部である。ポリビニルアルコール変性物は、前述のとおり塗工紙を増白する効果を有しており、0.1重量部以上であれば、増白効果が期待でき、増白の観点からは配合量に制限はないが、塗工液の粘性、流動性を考慮すると、ポリビニルアルコール変性物の配合量は、最大3.0重量部であることが好ましい。
よって、ポリビニルアルコール変性物の配合量が0.1〜3.0重量部である塗工剤が塗工されて成る塗工層を有するグラビア印刷用塗工紙は、より高白色のグラビア印刷用塗工紙とすることができる。
そして、当該グラビア印刷用塗工紙のISO白色度が85%以上であるので、より鮮明な印刷物を得ることができる。
よって、このような塗工層を備えるグラビア印刷用塗工紙は、網点ぬけの防止性能に優れ、高白色のグラビア印刷用塗工紙であるといえる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様の作用を奏するとともに、そのカルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物の重合度は、300以上2000以下であり、これも塗工液の粘性を安定塗工が可能な範囲とするために好適な重合度であり、蛍光増白剤が安定した被染着物質となるので、このような塗工層を有するグラビア印刷用塗工紙は、より白色度が良好なグラビア印刷用塗工紙とすることができる。
本発明に係るグラビア印刷用塗工紙は、紙基材と、この紙基材に塗工剤が塗工されてなる塗工層とにより構成されている。なお、塗工層は紙基材の少なくとも片面に設けられており、特に両面に設けられていることが好ましい。
(紙基材)
紙基材の原紙としては、一般の印刷用紙に用いられる坪量30〜100g/m2程度の中質紙、上質紙が用いられ、そのパルプ原料としては、例えば、古紙パルプ(DIP)、化学パルプ(例えば、広葉樹クラフトパルプ:LBKP、針葉樹クラフトパルプ:NBKPなど)、機械パルプ(例えば、サーモメカニカルパルプ:TMP、プレッシャライズドグランドパルプ:PGW、リファイナーグランドパルプ:RGP、グランドパルプ:GP等)などであるが、あらゆるパルプ原料を用いることができる。また、塗工後の最終製品の白色度をより高くするためには、原紙の白色度は75%以上が望ましく、より好ましくは78%以上であり、パルプ配合および抄紙条件の調整により達成することができる。
(塗工層)
塗工層は、顔料、蛍光増白剤、蛍光増白剤の被染着物質及び接着剤を含んで構成される。
また、塗工剤には、適宜、消泡剤、離型剤、着色剤、保水剤等の助剤が添加される。
(顔料)
顔料としては、本願発明においては、珪酸アルミニウムを用いる。珪酸アルミニウムとしては、クレー(カオリン)、デラミネーテッドクレー、焼成クレー等がある。
珪酸アルミニウムは、その形状が扁平で、かつ塗工時の配向性が強いので、珪酸アルミニウムを塗工剤に含有させてその塗工剤を紙基材上に塗工することによって、表面被覆性が良好で、高平滑な塗工層表面を形成することができる。また、珪酸アルミニウムは、グラビアインキに使用されるトルエンとの親和性が高いので、その塗工層のインキ着肉性を高めることができる。
また、塗工剤中、珪酸アルミニウムの配合量が、顔料100重量部に対し50重量部より少なくては、十分なインキ着肉性および光沢度が得られない。そして、珪酸アルミニウムのより好ましい配合量は60重量部以上である。
また、珪酸アルミニウムは、光沢発現性を考慮すると、粒子径が2μm以下の珪酸アルミニウムの割合が90重量%以上の珪酸アルミニウムが、珪酸アルミニウム全量の50重量%以上を占めていることが望ましい。
(蛍光増白剤)
蛍光増白剤としては、本願発明においては、紙の増白効果を有するのみならず、インキ受容性を向上させる効果を有するスチルベン誘導体であり、なかでもスルホン酸基を6個有するスチルベン誘導体を用いる。
スチルベン誘導体は一般的に紙の増白剤として用いられ、被染着物質であるポリビニルアルコールと併用されることにより、その増白効果が向上する物質である。特に、スチルベン誘導体の中でも、スルホン酸基を6個有するタイプのものは、より一層増白効果があることが認められたので、スルホン酸基を6個有するスチルベン誘導体を含有するグラビア印刷用塗工紙は、より白色度が向上することとなる。
スルホン酸基を6個有するスチルベン誘導体の配合量に関し、特に制限はないが、経済的、製造コストの観点からは、5重量部以下であることが望ましい。
(接着剤)
接着剤としては、例えば、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス、メチルメタクリレート・ブタジエン共重合体ラテックス等の共役ジエン系共重合体ラテックス、アクリル系ラテックス、エチレン・酢酸ビニル重合体ラテックス等のビニル系重合体ラテックス、酸化澱粉、陽性化澱粉、リン酸エステル化澱粉等の澱粉類など、公知の種々の接着剤を使用することができる。また、これらの接着剤は単独で使用しても良いが、2種以上を混合して使用しても良い。
(被染着物質)
被染着物質としては、本願発明においては、増白効果と塗工液の流動性改良を兼ね備えたカルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物を用いる。
塗工剤中のカルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物の配合量が、0.1重量部より少ない場合では、増白効果および塗工剤の粘性、流動性を改善し向上させる効果がなく、配合量が3.0重量部より多い場合では、増白効果は向上するものの、塗工剤の粘性、流動性は悪化してしまう。また、カルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物の重合度は300以上2000以下の範囲が好適で、重合度が300より低い値では、塗工剤の粘性、流動性を改善し向上させる効果がなく、重合度が2000より高い値では、塗工剤の粘性が上昇し、流動性は悪化してしまう。
ここで、カルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物を用いる理由について説明する。例えば、ポリビニルアルコールを被染着物質として用いる場合、ポリビニルアルコールの増粘効果が大きく、塗工剤の流動性が安定しない。特に、ポリビニルアルコールを珪酸アルミニウムと併用することにより、塗工適性が悪化してしまうことがある。一方、カルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物は、ポリビニルアルコールがカルボン酸基を有することで、ポリビニルアルコールよりその親水性が向上する。その親水性が向上して増したことにより、塗工剤中でのポリビニルアルコール変性物の分散効果が増加し、塗工剤の粘性、流動性を改善することができるので、カルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物を被染着物質として好適に使用することができるようになる。
(白色度)
本発明に係るグラビア印刷用塗工紙は、ISO 2470(JIS P 8148)に準じた白色度が85%以上であることを要する。
白色度が85%を下回ると、より高精彩で、コントラストの高いグラビア印刷特有の写真調の仕上りとならないからである。
塗工液を原紙へ塗工し、乾燥させる方法としては、一般の塗工紙製造に用いる塗工装置と乾燥方法が適宜使用され、塗工装置としては、例えば、ブレードコーター、エアーナイフコーター、トランスファーロールコーター、ロッドメタリングサイズプレスコーター、カーテンコーター等の塗工装置を設けたオンマシンコーター又はオフマシンコーターによって、原紙上に一層あるいは多層に分けて塗工される。また、乾燥方法としては、従来から公知の熱風加熱、ガスヒーター加熱、赤外線ヒーター加熱等の各種加熱乾燥方式が適宜採用される。
塗工液が塗工・乾燥された塗工紙は、より高い白紙光沢度や平滑度、印刷適性を得るために、ソフトカレンダー又はスーパーカレンダーで処理される。
以下に、実施例および比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、勿論本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、特に断らない限り、例中の部および%はそれぞれ重量部および重量%を示す。
原料パルプとしてフリーネス(C.S.F)370mlの広葉樹クラフトパルプ(LBKP)80重量%、フリーネス(C.S.F)450mlの針葉樹クラフトパルプ(NBKP)20重量%から成るパルプスラリーを調整し、このパルプスラリーに中性サイズ剤(アルキルケテンダイマー)0.5重量%、填料として炭酸カルシウムを灰分で12%となるように添加した。このパルプスラリーをツインワイヤー抄紙機で抄造し、ISO白色度79%、坪量40g/m2塗工原紙を得た。
また、顔料として、粒子径が2μm以下の割合が90重量%のクレー70部、平均粒子径が1.1μmの重質炭酸カルシウム30部、被染着物質として、重合度1000のカルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物1.0部、蛍光増白剤として、スルホン酸基を6個有するスチルベン誘導体1.0部、接着剤として、スチレン・ブタジエン系共重合体ラテックス8.0部、リン酸エステル化澱粉1.0部、助剤として、ステアリン酸カルシウム0.5部とを配合し、さらに水を加えて、固形分濃度60%の塗工液を調整した。
この塗工液をブレードコーターにより片面塗工量10g/m2となるように両面塗工し、熱風乾燥後、12段のスーパーカレンダーを用いて、金属ロール温度70℃、スピード450m/分、線圧300kg/cmで処理を行い、グラビア印刷用塗工紙を得た。
このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
実施例1において、顔料として、粒子径が2μm以下の割合が90%のカオリン50部、平均粒子径が1.1μmの重質炭酸カルシウム50部に代えた以外は実施例1と同様にしてグラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
実施例1において、顔料として、粒子径が2μm以下の割合が90%のカオリン100部、重合度1000のカルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物3.0部に代えた以外は実施例1と同様にしてグラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
実施例1において、ポリビニルアルコール変性物を、重合度300のカルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物0.1部に代えた以外は実施例1と同様にしてグラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
実施例1において、ポリビニルアルコール変性物を、重合度2000のカルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物3.0部に代えた以外は実施例1と同様にしてグラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
[比較例1]
実施例1において、顔料として、粒子径が2μm以下の割合が90%のカオリン40部、平均粒子径が1.1μmの重質炭酸カルシウム60部に代えた以外は実施例1と同様にしてグラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
[比較例2]
実施例1において、ポリビニルアルコール変性物を、重合度1000のカルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物0.05部に代えた以外は実施例1と同様にしてグラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
[比較例3]
実施例1において、ポリビニルアルコール変性物を、重合度1000のカルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物4.0部に代えた以外は実施例1と同様にしてグラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
[比較例4]
実施例1において、ポリビニルアルコール変性物を、重合度200のカルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物1.0部に代えた以外は実施例1と同様にしてグラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
[比較例5]
実施例1において、ポリビニルアルコール変性物を、重合度2500のカルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物1.0部に代えた以外は実施例1と同様にしてグラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
[比較例6]
実施例1において、ポリビニルアルコール変性物を、カルボン酸変性していない重合度1000のポリビニルアルコール1.0部に代えた以外は実施例1と同様にしてグラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
[比較例7]
蛍光増白剤として、スルホン酸基を4個有するスチルベン誘導体1.0部に代えた以外は実施例1と同様にしてグラビア印刷用塗工紙を得た。このグラビア印刷用塗工紙の品質評価結果を表1に示す。
Figure 0003761880
(注1)ISO白色度はJIS P8148に従い測定した。
(注2)ミッシングドットは、印刷局式グラビア印刷試験機で単色印刷(インキ;東洋インキ社製OG16NA)を行い、175線、20%網点面積部1cm2のミッシングドットの個数を数え、その評価基準は、Aの「非常に良い」、Bの「良い」、Cの「普通」、Dの「悪い」の4段階で評価した。
(注3)塗工操業性は、塗工パートでの塗工欠陥の発生の有無、塗工量のプロファイル制御のし易さ等を評価したものであり、Aの「良い」、Bの「普通」、Dの「悪い」の3段階で評価した。
このように、本発明に係るグラビア印刷用塗工紙は、網点ぬけ(ミッシングドット)の防止性能に優れ、高白色のグラビア印刷用塗工紙であるといえる。

Claims (2)

  1. 紙基材上に、塗工層を備えるグラビア印刷用塗工紙において、
    前記塗工層は、顔料100重量部に対し、配合量が50〜100重量部である珪酸アルミニウムと、配合量が0.1〜3.0重量部であるカルボン酸基を有するポリビニルアルコール変性物と、スルホン酸基を6個有するスチルベン誘導体と、を含有する塗工剤が塗工されて成り、当該グラビア印刷用塗工紙のISO白色度が85%以上であることを特徴とするグラビア印刷用塗工紙。
  2. 前記塗工剤中の前記ポリビニルアルコール変性物の重合度は、300以上2000以下であることを特徴とする請求項1に記載のグラビア印刷用塗工紙。
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