JP5141993B2 - オイルポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、オイルポンプに関し、詳しくは、内歯を有するアウターロータに対して外歯を有するインナーロータを偏心状態で噛み合わせた構造のオイルポンプにおいて、偏心位置の関係を変更することで吐出量の調整を実現するオイルポンプに関する。
上記のように構成されたオイルポンプとして特許文献1には、駆動回転されるインナーロータ3と、このインナーロータ3の外歯に噛み合うアウターロータ4とをインナーロータ3に対して偏心する位置に配置している。アウターロータ4は、カムリング5の内周に回転自在に支持され、このカムリング5を支持ピン10により径方向に揺動自在、かつ、内径中心方向に移動自在に支持しており、吸入領域21の油移送溜まり部11の容積が最大となるようにスプリング7の付勢力をカムリング5に作用させている。
スプリング7の付勢力を作用させることで、カムリング5とポンプボディ1との間に制御圧室20を形成し、この制御圧室20に対して吐出口17の油圧を作用させており、吐出口17の圧力が高まった際には、この圧力によってカムリング5を径方向に揺動移動させ、この揺動移動により内接歯車ポンプの歯高さを公転直径としてアウターロータ4の回転中心位置を公転させることになる。
また、この特許文献1ではアウターロータ4が公転することにより、ポンプボディ1の吸入領域21の終端近傍22上にインナーロータ3の外歯とアウターロータ4の内歯により形成される油移送溜まり部11の容積が変化することになり、結果として吐出量の調整を実現している。
また、上記のように構成されたオイルポンプとして特許文献2には、内部ロータ3と外部ロータ4とが偏心する位置関係に配置され、これらの間にリングギヤ作動セット5が形成されている。外部ロータ4は調整リング14の内周に回転自在に支持され、この調整リング14の外周の外側歯列24が形成されている。ケーシング部分1又は打ち抜きリング27の内周には内側歯列24’が形成され、この内側歯列24’と外側歯列24とが偏心する位置関係に配置されている。
ケーシング部分1には調整リング14を作動させるロッカーレバーが揺動自在に支持され、このロッカーレバーを揺動させることで内側歯列24’と外側歯列24とが噛み合った状態で、外部ロータ4の回転軸が内部ロータ3の反対側の方向に90度だけ移動する。この移動により内部ロータ3と外部ロータ4とのリングギヤセット5に対する低圧ポート8と高圧ポート9との位置関係が変化しポンプの最大吐出量から吐出量ゼロまで調整が可能となる。
特開平8‐159046号公報 (段落番号〔0012〜0028〕、図1〜図4) 特開平10‐169571号公報 (段落番号〔0030〜0046〕、図1〜図3)
インナーロータとアウターロータとの偏心位置の関係の変更によって吐出量の調整を行うものでは、駆動軸の回転速度を変更しなくとも吐出量を最大から殆どゼロにすることを可能にする特徴を有するものである。特に、自動車に用いるオイルポンプでは、エンジンの稼働状況やオイルの温度によって吐出量を大きく調整することも必要とされ、この種のポンプの有効活用が望まれていた。
しかしながら、特許文献1に記載される構成のポンプでは、スプリングからの付勢力が作用するものの、カムリングが内外に移動自在、かつ、内径中心方向に揺動自在に支持されているため、インナーロータの外歯とアウターロータの内歯との噛み合いの精度が低下することが考えられた。
つまり、この特許文献1の構成は、インナーロータの外歯とアウターロータの内歯とが噛み合った状態でインナーロータの外周に追従する形態でアウターロータが移動する作動形態であり、アウターロータ軸芯の移動を規制するガイド類を備えていない。このような理由から、インナーロータの外歯とアウターロータの内歯との噛み合いの深さが変動する現象が考えられるのである。
特に、この種のポンプでは、インナーロータの外歯とアウターロータの内歯との間には高い圧力が作用する。このため、カムリング内外に移動自在に構成されたものでは、インナーロータの外歯とアウターロータの内歯との間に発生する高い圧力によりインナーロータとアウターロータとの相対的な位置関係に変動を招くこともあった。
特許文献2に記載される構成のポンプでは、アウターロータ(外部ロータ)を支持する調整リングの外周に外側歯列が形成され、これを支持するケーシングに内側歯列が形成される。この外側歯列と内側歯列との噛み合い状態を維持する状態で調整リングを作動させ。これにより、特許文献1のようにインナーロータの周りでアウターロータを公転させる場合にも夫々の位置関係が高精度で維持することが可能になる。しかしながら、大型化を招くばかりでなく、外側歯列と内側歯列とを形成するために高精度の加工技術が要求される点において改善の余地があった。
本発明の目的は、インナーロータに対するアウターロータとの偏心位置の変更により吐出量の調整が可能なオイルポンプを小型に構成する点にある。
本発明の特徴は、ケーシングの内部に、駆動回転軸芯の周りに駆動される外歯を有するインナーロータと、当該インナーロータの外歯の数よりも多い数の内歯を備え、前記インナーロータと偏心状態で噛み合うアウターロータと、前記インナーロータの駆動回転に応じて容積が変化する前記外歯と前記内歯との間の空間に対向して流体の吸引・吐出を行う吸引口と吐出口とを備えると共に、前記アウターロータに対して相対回転自在に外挿され、前記アウターロータの回転中心を前記インナーロータの回転中心の周りに公転させる調整リングを備えており、前記調整リングが、駆動力を入力する操作部を備えると共に、前記調整リング及び前記ケーシングに形成されて前記操作部による操作時に前記調整リングを案内させるガイド手段が備えられている点にある。
この構成により、調整リングの操作部に対する操作により、ガイド手段が調整リングの摺接部をケーシングのガイド面に常に接触させ、アウターロータの回転中心をインナーロータの回転中心の周りに公転させる作動が実現する。この構成では、調整リングに形成した摺接部がガイド面に常に接触する。このため、特許文献1のようにカムリングが自由に移動できる構造のものと比較して、インナーロータの外歯とアウターロータの内歯との噛み合い量が変動することはない。また、この摺接部とガイド面とを調整リングの移動に必要とするストロークに対応する寸法に形成すれば良いので大型化を抑制できる。その結果、インナーロータに対するアウターロータの偏心位置の変更により吐出量の調整が可能なオイルポンプが高精度で小型に構成できた。特に、この構成では、前述のように調整リングを公転させるように移動させる際の操作部の移動形態が1種ではなく、様々な移動形態をとり得る。そのため、操作部の操作ストロークや操作方向等を自由に決めることが可能となり、設計の自由度を高くできる効果も奏する。
本発明は、前記ガイド手段は、前記調整リング及び前記ケーシングの一方に設けられたガイドピンと、前記調整リング及び前記ケーシングの他方に設けられて前記ガイドピンを案内するガイド溝とを有する構成として良い。また、前記ガイド手段は、前記調整リング及び前記ケーシングの一方に設けられ前記調整リング及び前記ケーシングの他方に突出する突起部と、前記調整リング及び前記ケーシングの他方に設けられて前記突起部を案内するガイド溝とを有しても良い。
この構成により、ガイドピンとガイド溝とで成るガイド手段で案内する状態で調整リングを作動させることが可能となる。また、突起部とガイド溝とで成るガイド手段で案内する状態で調整リングを作動させることが可能となる。
本発明は、前記調整リングの作動軌跡が、前記ガイド溝の前記インナーロータにおける周方向及び径方向の形状に対応しても良い。
この構成により、ガイド溝の形状に対応した作動軌跡で調整リングを作動させることが可能となる。
本発明は、前記ガイド手段が、前記調整リング及び前記ケーシングの一方に設けられ、前記駆動回転軸芯と平行な姿勢で設けられたガイドピンと、前記調整リング及び前記ケーシングの他方に設けられ、前記ガイドピンと対向する位置に前記調整リングの作動軌跡に沿って形成され、前記ガイドピンをガイドするガイド溝とを有していても良い。また、前記ガイド手段が、前記調整リング及び前記ケーシングの一方に設けられ、前記駆動回転軸芯と垂直な方向に突出する突起部と、前記調整リング及び前記ケーシングの他方に設けられ、前記突起部と対向する位置に前記調整リングの作動軌跡に沿って形成され、前記突起部をガイドするガイド溝とを有しても良い。
この構成により、ガイドピンがガイド溝に案内されること、又は、突起部がガイド溝に案内されるこにとより、調整リングを作動軌跡に沿って作動させることが可能となる。
本発明は、前記ガイド溝が、前記調整リングの作動軌跡が前記アウターロータの回転中心と同一の回動中心の軌跡を有する自転ガイド溝部及び、前記調整リングの作動軌跡が前記インナーロータの回転中心の周りを公転する軌跡を有する公転ガイド溝部の少なくとも何れか一方で構成されていても良い。また、前記ガイド溝は、前記調整リングの作動軌跡が前記アウターロータの回転中心と同一の回動中心の軌跡を有する自転ガイド溝部及び、前記調整リングの作動軌跡が前記インナーロータの軸芯を回転中心として前記アウターロータの回転中心が回動する軌跡と同一の回動の軌跡を有する公転ガイド溝部の少なくとも何れか一方で構成されていても良い。
この構成により、自転ガイド溝部により調整リングをアウターロータの回転中心で自転させることができる。また、公転ガイド溝部により調整リングをインナーロータの回転中心に公転させること、又は、インナーロータの軸芯を回転中心としてアウターロータの回転中心を回動させる軌跡に沿う形態で調整リングを公転させることが可能となる。
本発明は、前記調整リングが前記自転ガイド溝部によってガイドされる時は、前記吐出口から吐出される流体の流体圧が前記インナーロータ及び前記アウターロータの回転数に比例するように構成することができる。また、前記調整リングが前記公転ガイド溝部によってガイドされる時は、前記吐出口から吐出される流体の流体圧が減圧しつつ前記インナーロータ及び前記アウターロータの回転数に比例しても良い。
この構成より、例えば、調整リングが自転ガイド溝部と公転ガイド溝とを組み合わせたガイド溝にガイドされる時には、駆動回転の回転数に比例した流体圧の流体が吐出しながら、減圧された流体を吐出する状態を作り出せる。
本発明は、前記調整リングが前記自転ガイド溝部によってガイドされる時は、前記インナーロータ及び前記アウターロータの偏心方向が変化せず、前記調整リングが前記公転ガイド溝部によってガイドされる時は、前記インナーロータ及び前記アウターロータの偏心方向が変化しても良い。
この構成により、アウターロータが自転ガイド溝に案内され自転した場合には、インナーロータの外歯と、アウターロータの内歯との噛み合う位置が変化せず流体の吐出量も変化しない。また、アウターロータが公転ガイド溝に案内され公転した場合には、インナーロータの外歯と、アウターロータの内歯との噛み合う位置が変化し流体の吐出量も変化する。
本発明は、前記操作部が、流体が供給される第1の操作部と、流体が供給される第2の操作部とで構成され、前記第1の操作部と前記第2の操作部との間での流体の流動を禁止する遮断部が備えられても良い。また、前記第1の操作部への流体の供給を制御する制御弁が備えられても良い。
この構成により、第1操作部と第2操作部との一方に対して選択的に流体を供給する形態での調整リングの作動が実現する。また、制御弁によって第1操作部に対する流体を制御して調整リングの作動を制御できる。
本発明は、前記インナーロータの前記外歯と前記アウターロータの前記内歯との間の複数の前記空間はいずれも前記吸引口または前記吐出口に連通して良い。また、前記インナーロータの前記外歯の形状及び前記アウターロータの前記内歯の形状は、前記外歯と前記内歯との間の複数の前記空間がいずれも前記吸引口または前記吐出口に連通可能となる形状であっても良い。
この構成により、外歯と内歯との間の空間の流体を連通によって吐出口に送り出すことができる。また、外歯と内歯との間の空間の流体を外歯と内歯との形状により流体を吐出口に送り出すことで、インナーロータとアウターロータとの円滑な回転が可能となる。
本発明は、前記ケーシングには、前記外歯と前記内歯との間の複数の前記空間と前記吸引口または前記吐出口とを連通する連通溝が形成されても良い。
この構成であれば、外歯と内歯との間の空間の流体を連通溝によって吸引口又は吐出口に送り出すことにより、インナーロータとアウターロータとの円滑な回転が可能となる。
本発明は、前記連通溝が、前記空間及び前記アウターロータと前記調整リングとの間のポケット部を連通する第1連通溝と、前記ポケット部及び前記吸引口を連通する第2連通溝とで構成されても良い。
この構成により、外歯と内歯との間の空間の流体を、第1連通溝によってアウターロータの外部の調整リングのポケット部に送ることや、この逆方向に流体を送ることが可能となる。また、ポケット部の流体を第2連通溝によって吸引口に送ることが可能となる。これによりインナーロータとアウターロータとの円滑な回転が可能となる。
本発明は、前記ガイド手段が、前記操作部による操作時に、前記調整リングの摺接部を前記ケーシングのガイド面に対して常に摺動させるものでも良い。
この構成により、操作部が操作された場合には、調整リングの摺接部がケーシングのガイド面に常時摺接するので、調整リングはガイド面の形状を反映する形態で案内される。
本発明は、前記摺接部が、前記調整リングに設けた二箇所の突起部で構成され、前記ガイド面が前記二箇所の突起部と各別に摺接するよう前記ケーシングに設けられると共に、
前記調整リングの中心が前記二箇所の突起部の間に向かう方向に前記調整リングを押圧する押圧手段を前記ケーシングに設けられても良い。
この構成であれば、二箇所の突起部と対応するガイド面と押圧手段とにより、調整リングの姿勢が決まる。このため、調整リングの操作量に拘わらず調整リングを所望の位置に維持し、安定的な吐出量の調整が実現する。
本発明は、前記操作部が、前記調整リングの一部に形成したアーム部を備えると共に、当該アーム部の一方側の空間であって、前記ケーシングの内壁と前記調整リングの外壁とで囲まれた空間に流体貯留部を形成し、前記アーム部の他方側に当該アーム部を押圧する付勢部材を設けて、前記流体貯留部の流体圧と、前記付勢部材の付勢力とに基づいて前記アーム部を駆動するように構成されても良い。
この構成であれば、アーム部に作用する流体の圧力を調節することにより、アーム部の操作量を適宜変更して流体の吐出量を適切に調節することができる。
本発明は、n(nは自然数)枚の外歯が形成された前記インナーロータと、
前記外歯と噛み合うn+1枚の内歯が形成された前記アウターロータとを備え、
両ロータが噛み合って回転するとき、前記両ロータの歯面間に形成されるセルの容積変化により流体を吸入・吐出することによって流体を搬送するようにオイルポンプロータが構成され、
前記インナーロータの外歯形状は、数学曲線によって形成された歯形形状の歯先円A1の半径RA1と歯溝円A2の半径RA2とに対し、
RA1>RD1>RA2 式(1)
RA1>RD2>RA2 式(2)
RD1≧RD2 式(3)
この構成であれば、式(1)を満足する半径の円の外側にある前記歯形形状の外径方向への変形、若しくは、式(2)と式(3)とを満足する半径の円の内側にある歯形形状の内径方向への変形、又はこれら両方の変形をしたことにより、歯数を減らすことなくオイルポンプの吐出量を増加することができる。
実施例1において、調整リングを初期位置に設定した状態と調整リングを限界まで移動させた状態とのオイルポンプの断面図である。 実施例1の別実施形態において、調整リングを初期位置に設定した状態と調整リングを限界まで移動させた状態とのオイルポンプの断面図である。 実施例2で調整リングを初期位置に設定した状態と調整リングを限界まで移動させた状態とのオイルポンプの断面図である。 実施例2で自転ガイド溝部と、公転が移動溝部との形状と作動形態とを示す図である。 実施例2で調整リングが自転と公転とを行った際のオイルの吐出量・吐出圧示すグラフである。 実施例2でインナーロータの外歯形状の設定時の変形形態を模式的に示す図である。 実施例2で外歯と内歯との間に形成される隙間を示す図である。 実施例3において、調整リングを初期位置に設定した状態と調整リングを限界まで移動させた状態とのオイルポンプの断面図である。 実施例3で第2ガイド部の異なる構成を示す断面図である。 実施例3で第2ガイド部の異なる構成を示す断面図である。 実施例3で第1・第2ガイド部の異なる構成を示す断面図である。 実施例3の第1圧力低減溝と第2圧力低減溝とを示す拡大図である。 実施例4において、調整リングを初期位置に設定した状態と調整リングを限界まで移動させた状態とのオイルポンプの断面図である。
〔実施例1〕
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔基本構成〕
図1には、自動車等のエンジンを有する車両に備えられるオイルポンプを示している。このオイルポンプは、ケーシング1の内部に駆動回転軸芯Xと同軸芯で配置された駆動軸11を備える。さらに、この駆動軸11と一体回転するインナーロータ12、このインナーロータ12の複数の外歯12Aに噛み合う複数の内歯13A、及び、駆動回転軸芯Xから偏心する従動軸芯Y(回転中心)周りで回転自在に支持されたアウターロータ13を備えている。
このオイルポンプは、外歯12Aと内歯13Aとの間の空間に対応して流体としてのオイルの吸引・吐出する吸引口2及び吐出口3をケーシング1の壁部1Aに備えている。このアウターロータ13に外挿された調整リング14と、この調整リング14の摺接部Cをケーシングのガイド面Sに摺接させることで調整リング14の姿勢を設定するガイド手段Gとを備えている。
図面には示していないが、ケーシング1には前述した壁部1Aと対向する位置に、この壁部1Aと平行姿勢の壁部が配置される。インナーロータ12と、アウターロータ13と、調整リング14とはケーシング1の一対の壁部に挟み込まれる位置に配置される。また、駆動軸11は一対の壁部のうちの少なくとも一方を貫通して配置される。
このオイルポンプは、自動車等のエンジンの潤滑油や油圧アクチュエータに作動油を供給するために使用される。駆動軸11はエンジンの出力軸からの駆動力で回転駆動される。また、このオイルポンプはオイルの吐出量を調整する構成を備えており、その構成を以下に説明する。
前記インナーロータ12の外歯12Aは、トロコイド曲線又はサイクロイド曲線に従う歯面形状に成形されている。アウターロータ13の内周には、インナーロータ12の外歯12Aの歯数より1つ多い歯数の内歯13Aが形成されている。このアウターロータ13の内歯13Aは、インナーロータ12が駆動回転軸芯X周りで回転し、かつ、これと連係してアウターロータ13が従動軸芯Y周りで回転した際に、このインナーロータ12の外歯12Aに接触する歯面形状に成形されている。
このオイルポンプでは、インナーロータ12が矢印Aの方向に駆動回転する。従って、調整リング14が図1(a)に示す姿勢(初期位置)にある際には、インナーロータ12の外歯12Aとアウターロータ13の内歯13Aとの間でオイルの減圧を行う負圧作用領域に吸引口2が対向し、インナーロータ12の外歯12Aとアウターロータ13の内歯13Aとの間でオイルの圧縮を行う正圧作用領域に吐出口3が対向する。これにより、吸引口2からオイルを吸引し、吐出口3からオイルを送り出すように機能する。
アウターロータ13の外周は従動軸芯Yを中心とした円形に成形され、前記調整リング14の内面はアウターロータ13が嵌り込む内径となる円形に成形されている。この調整リング14の内周に回転自在にアウターロータ13が支持されている。これにより調整リング14の内周の中心位置と、アウターロータ13の従動軸芯Yの位置とが一致する。
この調整リング14の外周面において従動軸芯Yから離間する方向に突出する第1アーム部C1と、第2アーム部C2とが摺接部C(突起部としても機能する)として形成されている。また、この第1アーム部C1と第2アーム部C2の先端に摺接する円滑な第1ガイド面S1と、第2ガイド面S2とがガイド面Sとしてケーシング1に一体的に形成されている。
このオイルポンプでは、第1アーム部C1と第2アーム部C2との先端が対応する第1ガイド面S1と第2ガイド面S2とに接触する状態で、調整リング14が図1(a)に示す姿勢から図1(b)に示す姿勢まで移動した場合には、インナーロータ12の外歯12Aと、アウターロータ13の内歯13Aとの噛み合いの関係が従動軸芯Yを90度公転させた位置関係に達する。
また、第1ガイド面S1と第2ガイド面S2との形状は、従動軸芯Yの位置を、駆動回転軸芯Xを中心として公転させた移動時(公転軌跡に沿って移動させた際)において第1アーム部C1の先端位置と、第2アーム部C2との先端位置とに基づく包絡線として設定されている。尚、調整リング14を動作させる際には、調整リング14は自転運動と、曲線上の並進運動とを伴うが、これら両運動の組み合わせは任意である。よって、従動軸芯Yが駆動回転軸芯Xの周りを公転しさえすれば、第1アーム部C1の作動量を適宜設定しつつ、調整リング14の動きを規定することができる。
本実施形態では、第1アーム部C1と第2アーム部C2とを、対応する第1ガイド面S1と第2ガイド面S2とに摺接するように夫々の第1アーム部C1、第2アーム部C2の間に向かう方向に調整リング14を押圧する板バネ4がケーシングの内面に備えられている。この板バネ4は、摺接部Cとしての第1アーム部C1と第2アーム部C2とを対応する第1ガイド面S1と第2ガイド面S2とに摺接させる押圧手段として機能を有する。
この摺接部Cとしての第1アーム部C1と第2アーム部C2と、これらに対応する第1ガイド面S1と第2ガイド面S2と、板バネ4とで本発明のガイド手段Gが構成されている。また、調整リング14の外周面のうち板バネ4を挟む2箇所に柔軟に変形し得る可撓性の素材で成るシール5が備えられている。
第1アーム部C1が本発明の操作部として機能する。この第1アーム部C1の移動方向で一方側の空間であって、ケーシングの内壁と、調整リング14の外壁とで囲まれた空間に流体貯留部1Pが形成されている。また、第1アーム部C1の移動方向での他方側に付勢部材として圧縮コイルバネ6が備えられている。
このオイルポンプでは、油圧ポンプPからの制御油を制御する電磁弁Vを備える。更に、この電磁弁Vを制御するために制御装置16を備えている。この制御装置16はエンジン回転数、エンジン負荷、水温等の情報取得し、このように取得した情報に基づいて電磁弁Vを制御する。
このような制御が行われることで、電磁弁Vによって流体貯留部1Pに対する制御油の給排が行われ、オイルポンプのオイルの吐出量の調整が行われる。この結果、油温が低い状況での圧損等を補えるものにしている。
尚、この実施形態では、電磁弁Vの制御により調整リング14を図1(a)に示す位置と、図1(b)に示す位置との2位置に切り換え自在に構成してある。ただし、例えば、調整リング14の姿勢をフィードバックするポテンショメータ等のセンサを備えることで調整リング14の姿勢を目標とする姿勢に設定するように制御形態を設定することも可能である。このように制御系を構成することによりオイルの吐出量を無段階に調整できる。
更に、このオイルポンプでは、インナーロータ12及びアウターロータ13の回転数に正比例した流体圧で吐出口3からオイルを吐出できるものである。
〔作動形態〕
電磁弁Vにより流体貯留部1Pに作用する制御油をゼロ圧に設定した状態のように、流体貯留部1Pに作用する制御油の圧力が圧縮コイルバネ6より小さい場合には、圧縮コイルバネ6の付勢力と板バネ4の付勢力により調整リング14が図1(a)に示す位置に保持される。この位置では、前述した通り駆動軸11が駆動回転することにより、吸引口2からオイルを吸引し、吐出口3からオイルを送り出す作動が行われる。
これに対して、電磁弁Vにより流体貯留部1Pに対して作動油を供給した状態のように、流体貯留部1Pに作用する制御油の圧力が圧縮コイルバネ6の付勢力より増大した場合には、第1アーム部C1と第2アーム部C2とが、対応する第1ガイド面S1と第2ガイド面S2とに追従して移動し、調整リング14が図1(b)に示す姿勢に向けて移動する。
この調整リング14の移動時には、従動軸芯Yを駆動回転軸芯X周りで公転する運動が行われると同時に、調整リング14を従動軸芯Y周りで自転させる運動が行われる。従って、この移動時にはアウターロータ13も伴に移動し、インナーロータ12の外歯12Aにアウターロータ13の内歯13Aが噛み合った状態で従動軸芯Yを駆動回転軸芯X周りで公転する運動が行われる。
このように、正圧作用領域と負圧作用領域とが駆動回転軸芯X周りで移動し、負圧作用領域から吸引口2に作用する負圧が低下し、正圧作用領域から吐出口3に作用する正圧も低下する。この結果、このオイルポンプによるオイルの供給量が減少する。
調整リング14を図1(b)に示す移動端位置まで移動させた場合には、負圧作用領域と正圧作用領域とが、吸引口2と吐出口3とに亘る位置関係となる。このため、吸引口2には殆ど負圧が作用せず、吐出口3には殆ど正圧が作用せず、オイルの給排がない状態となり、結果としてオイルの吐出量を低減できるのである。
このように本発明のオイルポンプでは、自転運動と曲線上の並進運動とを任意に組み合わせつつ、調整リング14を従動軸芯Y周りで90度公転させるガイド手段Gを備えている。これにより調整リング14に備えた第1アーム部C1のストロークを任意に設定しつつ、調整リング14だけを動作させることができる等、オイルの吐出量を無段階に調整できるものとなり、オイルポンプを自由に設計できる。
そして、従動軸芯Yを移動させるために、摺接部Cを構成する第1アーム部C1と第2アーム部C2と、これらに対応する第1ガイド面S1と第2ガイド面S2とを備えている。このような簡単な構成により、調整リング14を精度高く移動させ、インナーロータの外歯12Aとアウターロータ13の内歯13Aとの噛み合い量を適正に維持する。
特に、調整リング14の移動を行うために第1アーム部C1に対して圧縮コイルバネ6の付勢力とを作用させ、制御油の圧力を制御する電磁弁Vを備えている。これにより、比較的簡単な構成でありながら、エンジンの回転数やエンジンの負荷に基づいてオイルの吐出量を最適な値にできるものとなる。特に、電気的な制御でアウターロータ13を任意の位置まで移動させることも可能である。このように構成したものでは、オイルの吐出量を精度高く調整して一層エネルギーロスのないものにできる。
〔実施例1の別実施形態〕
本発明は、上記した実施例1以外に以下のように構成しても良い(この別実施形態では実施例1と同じ機能を有するものには、実施例1と共通の番号、符号を付している)。
(a)図2に示すように、ガイド手段Gを、調整リング14に形成した第1アーム部C1と第2アーム部C2とに対して、駆動回転軸芯Xと平行な姿勢で貫通する第1ガイドピン21と第2ガイドピン22とを備えると共に、この第1ガイドピン21及び第2ガイドピン22に対応してケーシング1の壁部1Aに形成した円弧状の第1ガイド溝T1と第2ガイド溝T2とを備えて構成する。
この第1ガイド溝T1と第2ガイド溝T2とは、調整リング14の移動時において、従動軸芯Yを駆動回転軸芯X周りで公転する運動を行わせると同時に、調整リング14を従動軸芯Y周りで自転する運動が行わせる形状に成形されている。尚、この別実施形態においても、流体貯留部1Pに制御油を供給して調整リング14を作動させるものでは、第1ガイド溝T1と第2ガイド溝T2の部位から制御油のリークを抑制するシール等が備えられることになる。
このように構成することにより、実施形態のように板バネ4を備えずに済み、構造が一層簡単になる。また、この構成では、第1アーム部C1と第2アーム部C2との先端とケーシング1との間にはガイド面を形成する必要がないので、オイルシールを備える程度の構成で済む。
(b)別実施形態(a)の構成とは逆に、第1ガイドピン21及び第2ガイドピン22をケーシング1の壁部1Aに突設し、この第1ガイドピン21及び第2ガイドピン22が係入する円弧状のガイド孔を第1アーム部C1と第2アーム部C2とに形成することでガイド手段Gを構成する。
このガイド孔の形状を、調整リング14の移動時において、従動軸芯Yを駆動回転軸芯X周りで公転する運動を行わせると同時に、調整リング14を従動軸芯Y周りで自転する運動が行わせる形状に成形することで、実施形態のように板バネ4を備えずに済み構造が一層簡単になる。
(c)エンジンで駆動されるポンプからの供給される制御油を流体貯留部1Pに供給する。このようにエンジンの回転数と連係して圧力が上昇する制御油を供給するように構成することにより、エンジンの回転数に対応して本発明のオイルポンプからのオイルの吐出量を制御できるものとなる。
(d)調整リングを作動させる操作部として、電動モータを備える。このように電動モータを備えることにより、必要に応じて任意のタイミングでオイルポンプでのオイルの吐出量を調整できる。
〔実施例2〕
図3に示すように、実施例2のオイルポンプは、前述した実施例1のオイルポンプで示されたケーシング1、駆動軸11、インナーロータ12、アウターロータ13に共通する構成を有している。特に、この実施例2では、アウターロータ13に回転自在に外嵌する調整リング14の作動によって流体の吐出量を調整する構成が異なっている。尚、実施例1と共通する構成については、実施例1と同一の番号・符号を付している。
このオイルポンプにおいても前述した実施例1と同様に、2つケーシング1に挟みこまれる位置にインナーロータ12とアウターロータ13とが配置されている。ケーシング1の壁部には、吸引口2と、吐出口3とが形成されている。ケーシング1の内部には、吐出口3からの吐出圧をブロック部33に作用させる加圧空間1Qが形成されている。
調整リング14の2箇所には駆動回転軸芯Xと平行姿勢となるガイドピン31が突出形成されている。ケーシング1の壁部には2つのガイドピン31の突出端が嵌り込むガイド溝32が形成されている。この2つガイドピン31と2つのガイド溝32とでガイド手段Gが構成されている。ガイド溝32の機能については後述する。
調整リング14の外周には、この調整リング14の半径方向に突出するブロック部33と操作アーム34(操作部の一例)とが一体形成されている。このブロック部33のうち、ブロック部33のうち調整リング14の半径方向で外端位置には摺接面33Sが形成され、この調整リング14のうち加圧空間1Qに面する部位に受圧面33Rが形成されている。
摺接面33Sに摺接する隔壁35がケーシング1の内部に突出形成され、ケーシング1の内部で操作アーム34に対応する空間には、操作アーム34に付勢力を作用させる圧縮コイルバネ6が収容されている。摺接面33Sは、ガイド手段Gによって調整リング14が案内される形態で作動する際にも隔壁35の先端が接触する状態を維持する形状に成形されている。
また、調整リング14の外周部において、ブロック部33と反対側の位置には係合凹部36が形成されている。ケーシング1のうち係合凹部36と対向する位置には支持凹部37が形成されている。この係合凹部36と支持凹部37との間にはシールベーン38が配置されている。このシールベーン38、及び、摺接面33Sと隔壁35との摺接構造により加圧空間1Qの圧力低下は抑制される。
2つのガイド溝32は、アウターロータ13を従動軸芯Yを中心として自転させる自転ガイド溝部32Aと、アウターロータ13を駆動回転軸芯Xを中心として公転させる公転ガイド溝部32Bとを合成した形状に形成されている。
自転ガイド溝部32Aによる自転の原理を説明する。図4(a)に示すように自転ガイド溝部32Aは、夫々とも従動軸芯Yを中心とする円弧状に形成される。従って、この自転ガイド溝部32Aにガイドピン31が案内される状態で調整リング14が作動した場合にはアウターロータ13の従動軸芯Yの位置は変化することはない。つまり、インナーロータ12とアウターロータ13との偏芯方向(相対的な偏芯位置関係)は変化しない。
このような理由から、自転ガイド溝部32Aに従って調整リング14が作動した場合には、インナーロータ12の外歯12Aとアウターロータ13の内歯13Aとの噛み合う位置は変化せず、オイルポンプの吐出能力は変化しない。尚、オイルポンプの吐出能力とは、インナーロータ12の単位時間あたりの回転数に対するオイルの吐出量として説明できる。
次に、公転ガイド溝部32Bによる公転の原理を説明する。図4(b)に示すように公転ガイド溝部32Bは、夫々とも従動軸芯Yが駆動回転軸芯Xを中心として公転する際の作動軌跡Zと、周方向及び径方向の形状と同一の形状である。従って、この公転ガイド溝部32Bにガイドピン31が案内される状態で調整リング14が作動した場合には、調整リング14とアウターロータ13とがともに駆動回転軸芯Xを中心として作動軌跡Zに沿って公転する。つまり、インナーロータ12とアウターロータ13との偏芯方向(相対的な偏芯位置関係)が変化する。
このような理由から、公転ガイド溝部32Bに従って調整リング14が作動した場合には、インナーロータ12の外歯12Aとアウターロータ13の内歯13Aとの噛み合う位置が変化することになりオイルポンプの吐出能力は変化する。
特に、駆動軸11の回転数を変化させた際においてアウターロータ13の自転と公転とが行われた場合のオイルの吐出量・吐出圧の変化の特性を図5に示すように設定することが可能である。尚、図5のように自転と公転とを交互に行わせる機構は本実施例2のガイド溝32の形状とは異なるものである。
同図に示す如く、アウターロータ13が自転する状況では、インナーロータ12の回転数に正比例してオイルの吐出量・吐出圧が変化する。次にアウターロータが公転している状況では、インナーロータ12の回転数の変化に拘わらずオイルの吐出量・吐出圧は大きく変化しない。特に、この実施例2のオイルポンプは、加圧空間1Qの圧力増大に伴い調整リング14が図3(a)に示す姿勢(初期位置)から図3(b)に示す姿勢に向けて作動する。この作動時には摺接面33Sに対して隔壁35の突出端が接触する状態を維持するのでオイルがリークすることがなく、加圧空間1Qの圧力が低下することもない。また、調整リング14の作動方向は、吐出口3から送り出されるオイルの吐出量を低減する方向である。
つまり、自転ガイド溝部32Aで案内される形態で調整リング14が作動する場合には、インナーロータ12とアウターロータ13との回転数に正比例したオイルが吐出口3から送り出されることになる。また、公転ガイド溝部32Bに案内される形態で調整リング14が作動する場合には、吐出口3から送り出されるオイルの圧力が減圧しつつインナーロータ12とアウターロータ13との回転数に正比例したオイルが吐出口3から送り出される。
尚、図5では、自転と公転とが切換わるように図示されているが、例えば、自転から公転に移行する際、徐々に公転の比率を上げると共に自転の比率を下げ、調整リング14の回転軌跡が滑らかなカーブを描く構成にすると良い。換言すると、自転と公転とを同時に行う領域を領域を設けて、調整リング14の回動軌跡の変曲点を緩やかにすると良い。このように公転の比率と自転の比率とを変更することにより、調整リング14が円滑に回動することができる。
この種のオイルポンプでは、インナーロータ12の複数の外歯12Aと、アウターロータ13の複数の内歯13Aとのうち、最も深く噛み合う領域の反対側で吸入口2と吐出口3との中間に位置する中間領域のセルRにオイルが閉じ込まれる現象が発生する。
この中間領域は、吸入口2と吐出口3との何れにも連通しない位置関係となるため、この中間領域のセルRにオイルが閉じ込まれたタイミングで駆動軸11の負荷が増大し、駆動系やオイルポンプが脈動することや、異音の発生、燃費を悪化させる不都合に繋がる。
このような不都合を解消するため、インナーロータ12の複数の外歯12Aと、アウターロータ13の複数の内歯13Aとの間に僅かな間隙を形成している。
具体的に説明すると、
インナーロータ12の外歯形状は、数学曲線によって形成された歯形形状の歯先円A1の半径RA1と歯溝円A2の半径RA2とに対し、
RA1>RD1>RA2 式(1)
RA1>RD2>RA2 式(2)
RD1≧RD2 式(3)
式(1)を満足する半径RD1の円D1の外側で前記歯形形状が外径方向に変形し、若しくは、式(2)と式(3)とを満足する半径RD2の円D2の内側で前記歯形形状が内径方向に変形した構成が採用されている。
図6には、インナーロータ12の歯形変形前後の形状を示している。周知のサイクロイド曲線で構成した歯形形状SXとして、半径RA1となる歯先円A1より小径で半径RA2となる歯溝円A2を想定する。この歯形形状SXにおいて、歯溝円A2より大径で半径RD1となる円D1の外側では歯形形状SXを外径方向に変形し、円D1より小径で歯溝円A2より大径で半径RA2となる円D2の内側では歯形形状SXを内径方向に変形した歯形形状となっている。
このように変形した歯形形状に対応するサイクロイド曲線によって、インナーロータ12の歯形形状が設定され、更に、このインナーロータ12の歯形形状からインナーロータ12の外歯12Aの歯数より1つ多い歯数の内歯13Aが形成される。このアウターロータ13の内歯13Aは、アウターロータ13が従動軸芯Yを中心として回転し、これと連係してインナーロータ12が駆動回転軸芯Xを中心として回転した際に、このインナーロータ12の歯部12A接触する歯面形状に設定されている。
このようにインナーロータ12とアウターロータ13との歯形形状が設定されることで、図7に示すようにインナーロータ12の複数の外歯12Aと、アウターロータ13の複数の内歯13Aとが、中間領域においてセルRにオイルが閉じ込まれる位置関係にあっても、外歯12Aと内歯13Aとの間に隙間Wが形成され、この隙間Wでのオイルを吸引口2又は吐出口3に送り出し、駆動系やオイルポンプが脈動することや、異音の発生、燃費を悪化させる不都合を解消している。
前述したように、ガイド溝32が自転領域と公転領域とを合成した状態で形成されているため、エンジンの回転数の増大に伴い、加圧空間1Qのオイルの圧力が増大する。また、加圧空間1Qのオイルの圧力が増大した場合には、ブロック部33の受圧面33Rに作用する圧力の増大に伴い、この圧力と圧縮コイルバネ6の付勢力とバランスする位置まで調整リング14が作動する。
この作動時には、調整リング14の姿勢がガイド手段Gによって決まるため、アウターロータ13が自転しながら公転するためオイルポンプの吐出性能は低下する。また、エンジンの回転数の増大に伴いインナーロータ12の回転数が増大するものの、オイルポンプの吐出性能が低下するため、オイルの吐出量はエンジンの回転数の増大に比例することはなく、オイルの吐出量は抑制される。
このように、実施例2では、2つのガイドピン31と、これに対応する2つのガイド溝32とを備えることにより、アウターロータ13を自転させる作動形態と、アウターロータ13を公転させる作動形態と、これらを組み合わせた作動形態との何れかの作動形態が採用される。これによりガイド溝32の形状の設定により、エンジンの回転数が増大しても、オイルの吐出量や吐出圧を所望の値に設定することが可能となる。その結果、過剰な量のオイルを吐出することや、過剰に吐出圧を上昇させて、エンジンの燃費を悪化させる不都合は抑制される。
〔実施例2の別実施形態〕
(a)この実施例2では、ガイドピン31とガイド溝32とでガイド手段Gを構成していたが、例えば、調整リング14の外周から駆動回転軸芯と直交する方向に突出する突起部と、ケーシング1において突起部と対向する位置に形成されたガイド溝とで構成しても良い。具体的には〔実施例1の別実施形態〕に示すものと同様の構成となるが、2つのガイド溝の形状が同一となる点において実施例1と異なるものとなる。
(b)また、ガイド手段Gとして、ケーシング1に突起部を形成し、この突起部が接触するガイド溝を調整リング14に形成しても良い。この別実施形態でも2つのガイド溝の形状が同一となる特徴を備えることになる。
〔実施例3〕
図8に示すように、実施例3のオイルポンプは、前述した実施例1のオイルポンプで示されたケーシング1、駆動軸11、インナーロータ12、アウターロータ13に共通する構成を有している。特に、この実施例3では、調整リング14を作動させる構成は実施例2と同じであるが、ガイド手段Gの構成が異なっている。尚、実施例1及び実施例2と共通する構成については、これらと同一の番号・符号を付している。
つまり、ガイド手段Gは、第1ガイド部G1と第2ガイド部G2とで構成されている。第1ガイド部G1は、ブロック部33のポケット部33Vに形成された第1ガイド面U1と、ケーシングに対して駆動回転軸芯Xと平行する姿勢で突設されたガイドピン41とで構成されている。第2ガイド部G2は、調整リング14の外周において駆動回転軸芯Xに垂直の方向に突設した突起部42と、この突起部42が接触するようにケーシング1において、調整リング14の作動軌跡に沿って形成された第2ガイド面U2(ガイド溝の一例)とで構成されている。
この第2ガイド部G2は、図9に示す如く、調整リング14の外周に形成した突出部43に形成した第2ガイド面U2と、この第2ガイド面U2に接触するようにケーシング1に突設した突起部42とで構成して良い。更に、この第2ガイド部G2は、図10に示す如く、調整リング14の外周に形成した突出部43に形成した第2ガイド面U2と、この第2ガイド面U2に接触するようにケーシング1に対して駆動回転軸芯Xと平行する姿勢で突設した摺接ピン44とで構成しても良い。
このように、第2ガイド部G2は、図面に示した構成に限るものではなく、部材の磨耗やケーシング1の形状に対応して様々のものを選択できる。
特に、第2ガイド部G2として図8に示す構成を採用した場合には、第2ガイド面U2の曲率が小さくなり広範な領域に突起部42を接触させることが可能となり、ケーシング1として硬質の材料を用いずとも第2ガイド面U2の磨耗を低減できる。これと同様に、第2ガイド部G2として図10に示す構成を採用した場合には、摺接ピン44として耐摩耗性の高い素材を用いることも可能となり、突出部43と摺接ピン44との磨耗を低減できる。
また、第1ガイド部G1及び第2ガイド部G2として、図11に示す構成を採用した場合を説明する。調整リング14の回動軌跡とほぼ同一形状を呈する第1ガイド面U1及び第2ガイド面U2を有する第1ガイド部G1及び第2ガイド部G2を調整リング14に形成する。そして、第1ガイド部G1はガイドピン41を囲み、第2ガイド部G2は摺接ピン44を囲む。このような構成にすることにより、調整リング14に油圧脈動等が作用し、ガイドピン41及び摺接ピン44と調整リング14との位置が保持される。したがって、第2ガイド部G2から摺接ピン44が離れることを抑制する。
この実施例3では、インナーロータ12とアウターロータ13との間に形成されるセルR(歯間空間)のオイルを排出することにより、このセルRに閉じ込まれたオイルの圧力を逃がして回転付加を低減する構成を備えている。
この種のオイルポンプでは、インナーロータ12の複数の外歯12Aと、アウターロータ13の複数の内歯13Aとのうち、最も深く噛み合う領域の反対側で吸入口2と吐出口3との中間に位置する中間領域のセルRにオイルが閉じ込まれる現象が発生する。
具体的には図12に示す如く、中間領域においてインナーロータ12の複数の外歯12Aのうち隣接する一対の歯先と、アウターロータ13の複数の内歯13Aのうち隣接する一対の歯先とが接触し、これらで取り囲まれる領域のセルRにオイルが閉じ込まれる状態に達する。
この中間領域は、吸入口2と吐出口3との何れにも連通しない位置関係となるため、この中間領域のセルRにオイルが閉じ込まれたタイミングで駆動軸11の負荷が増大することになり、駆動系やオイルポンプが脈動することや、異音の発生、燃費を悪化させる不都合に繋がる。
このような不都合を解消するため、セルRのオイルをブロック部33のポケット部33Vに逃がす第1圧力低減溝45(連通溝の一例)が、2つのケーシング1の少なくとも一方の壁部に形成されている。更に、このポケット部33Vの圧力を吸引口2に逃がすことが可能な第2圧力低減溝46(連通溝の一例)が2つのケーシング1の少なくとも一方の壁部に形成されている。
このような構成から、エンジンの回転数の増大に伴い、加圧空間1Qのオイルの圧力が増大する。また、加圧空間1Qのオイルの圧力が増大した場合には、ブロック部33の受圧面33Rに作用する圧力の増大に伴い、この圧力と圧縮コイルバネ6の付勢力とバランスする位置まで調整リング14が作動する。
このように調整リング14がガイド手段Gに案内される形態で作動することにより、エンジンの回転数が増大しても、オイルの吐出量や吐出圧を所望の値に維持することが可能となり、過剰な量のオイルを吐出することや、過剰に吐出圧を上昇させて、エンジンの燃費を悪化させる不都合は抑制される。
オイルポンプが作動する際には、駆動軸11が回転しインナーロータ12が回転した場合には、前述したように、中間領域のセルRにオイルが閉じ込まれるものの、このオイルは第1圧力低減溝45を介してポケット部33Vに流動することが可能であるため、セルRにおける圧力上昇は和らげられる。
また、エンジンの回転数の増大に伴い、調整リング14が作動した場合には、ブロック部33のポケット部33Vが、第2圧力低減溝46を介して吸入口2に連通する。このため、中間領域のセルRのオイルは、第1圧力低減溝45を介してポケット部33Vに流れ、更に、ポケット部33Vから吸引口2に流れることになり、セルRの圧力上昇は抑制される。その結果、駆動系やオイルポンプが脈動することや、異音の発生を抑制し、エンジンの燃費の悪化を抑制する。
〔実施例4〕
図13に示すように、実施例4のオイルポンプは、前述した実施例1のオイルポンプで示されたケーシング1、駆動軸11、インナーロータ12、アウターロータ13に共通する構成を有している。特に、この実施例4では、ガイド手段Gが実施例2と同様に2つのガイドピン31と、これに対応する2つのガイド溝32とを有する。しかし、調整リング14を作動させる構成が実施例2、実施例3とは異なる。尚、実施例1と共通する構成については、実施例1と同一の番号・符号を付している。
ガイドピン31、ガイド溝32、シールベーン38の配置は実施例2とは配置が異なるものの、同様の機能を有している。また、ケーシング1の内部には、吐出口3からの吐出圧が作用する加圧空間1Qが形成されている。
ケーシング1の内部には加圧空間1Qのオイルの圧力が直接的に作用する高圧側の第1圧力室51と、加圧空間1Qのオイルの圧力が電磁弁V(制御弁の一例)を介して作用する低圧側の第2圧力室52とが形成されている。調整リング14の外周には、第1圧力室51のオイルの圧力が作用する第1受圧アーム53(第1の操作部・遮断部の一例)と、第2圧力室52のオイルの圧力が作用する第2受圧アーム54(第2の操作部の一例)とが隣接する位置関係で形成されている。第2受圧アーム54は、第1受圧アーム53より受圧面積が広く、オイルの圧力が作用する方向と反対側に圧縮コイルバネ6が配置されている。
このオイルポンプでは、加圧空間1Qのオイルをオイルフィルタ55を介して電磁弁Vに供給し、この電磁弁Vからのオイルを、油路56を介して第2圧力室52に供給する油路が形成されている。油路56は2つのケーシング1の少なくとも一方に溝状に形成される。図には、ケーシング1に形成された油路56と、模式的に記した油路56とを併せて示している。
このオイルポンプでは調整リング14の作動時に第1受圧アーム53の突出端を第1圧力室51の内周面に摺接させている。この第1受圧アーム53に供給されたオイルはリークすることなく、調整リング14を作動させる。また、このような構成から第1受圧アーム53が、第1圧力室51と第2圧力室52との間でオイルの流れを禁止する遮断部として機能する。
第2受圧アーム54の突出端も第2圧力室52の内周面に摺接させている。この第2圧力室52に供給されたオイルもリークすることなく調整リング14を作動させる。
電磁弁Vを制御する制御装置16は、ECU等で構成されるものであり、エンジンの回転数、エンジン負荷、エンジンの冷却水の水温等の情報に基づいて電磁弁Vを制御する。制御の具体例として、低圧制御モードと高圧制御モードとが設定されている。
高圧制御モードでは、電磁弁Vを、加圧空間1Qからのオイルの抜け出しを阻止し、かつ、第2圧力室52を大気開放するポジションに設定する。これにより加圧空間1Qのオイルの圧力を第1受圧アーム53に作用させて調整リング14を作動させることが可能となる。
低圧制御モードでは、電磁弁Vを、加圧空間1Qからのオイルを油路56を介して第2受圧アーム54に作用させるポジションに設定する。これにより、これにより加圧空間1Qのオイルの圧力を第2受圧アーム54に作用させることで、高圧制御モードで調整リング14を作動させる圧力より低い圧力で調整リング14を作動させることが可能となる。
このように、制御装置16で低圧制御モードに設定することにより、エンジン回転数が低い場合でもオイルポンプからのオイルの吐出量を低減することや、エンジンの回転数が高い場合にのみオイルポンプからのオイルの吐出量を低減する作動を実現する。これにより、条件に基づいて過剰な量のオイルを吐出することや、過剰に吐出圧を上昇させて、エンジンの燃費を悪化させる不都合を抑制する。
〔全実施形態に関連する別実施形態〕
(a)実施例4で記載した第1の操作部としての第1受圧アーム53と、第2の操作部としての第2受圧アーム54とを、前述した実施例1〜実施例3の操作部として備えても良い。このような操作部を備えた場合には、実施例4に示したように第1受圧アーム53を遮断部として備えることが有効となる。
(b)実施例2に記載したインナーロータ12の外歯12Aと、アウターロータ13の内歯13Aとの歯形の設定により、外歯12Aと内歯13Aとの間に隙間Wを形成し、この隙間Wにおいてオイルの流動を可能にする構成を、実施例1、実施例3、及び、実施例4のオイルポンプに備えても良い。このように構成することにより、複数の外歯12Aと、複数の内歯13Aとのうち、最も深く噛み合う領域の反対側で吸入口2と吐出口3との中間に位置する中間領域のセルRのオイルを吸引口2又は吐出口3に送り出し、オイルポンプの円滑な作動を実現する。
(c)実施例3に記載した連通溝としての第1圧力低減溝45と、第2圧力低減溝46とを実施例1、実施例2、実施例4のオイルポンプに備える。このように構成することにより、複数の外歯12Aと、複数の内歯13Aとのうち、最も深く噛み合う領域の反対側で吸入口2と吐出口3との中間に位置する中間領域のセルRのオイルを吸引口2又は吐出口3に送り出し、オイルポンプの円滑な作動を実現する。
本発明は、電動モータで駆動されるオイルポンプにも利用することができる。

Claims (20)

  1. ケーシングの内部に、
    駆動回転軸芯の周りに駆動される外歯を有するインナーロータと、
    当該インナーロータの外歯の数よりも多い数の内歯を備え、前記インナーロータと偏心状態で噛み合うアウターロータと、
    前記インナーロータの駆動回転に応じて容積が変化する前記外歯と前記内歯との間の空間に対向して流体の吸引・吐出を行う吸引口と吐出口とを備えると共に、
    前記アウターロータに対して同芯的且つ相対回転自在に外挿され、前記アウターロータの回転中心を前記インナーロータの回転中心の周りに公転させる調整リングを備えており、
    前記調整リングが、駆動力を入力する操作部を備えると共に、前記調整リング及び前記ケーシングに形成されて前記操作部による操作時に前記調整リングを案内させるガイド手段が備えられたオイルポンプ。
  2. 前記ガイド手段は、前記調整リング及び前記ケーシングの一方に設けられたガイドピンと、前記調整リング及び前記ケーシングの他方に設けられて前記ガイドピンを案内するガイド溝とを有する請求項1に記載のオイルポンプ。
  3. 前記ガイド手段は、前記調整リング及び前記ケーシングの一方に設けられ前記調整リング及び前記ケーシングの他方に突出する突起部と、前記調整リング及び前記ケーシングの他方に設けられて前記突起部を案内するガイド溝とを有する請求項1に記載のオイルポンプ。
  4. 前記調整リングの作動軌跡は、前記ガイド溝の前記インナーロータにおける周方向及び径方向の形状と同一である請求項2または3に記載のオイルポンプ。
  5. 前記ガイド手段は、
    前記調整リング及び前記ケーシングの一方に設けられ、前記駆動回転軸芯と平行な姿勢で設けられたガイドピンと、
    前記調整リング及び前記ケーシングの他方に設けられ、前記ガイドピンと対向する位置に前記調整リングの作動軌跡に沿って形成され、前記ガイドピンをガイドするガイド溝とを有している請求項1に記載のオイルポンプ。
  6. 前記ガイド手段は、
    前記調整リング及び前記ケーシングの一方に設けられ、前記駆動回転軸芯と垂直な方向に突出する突起部と、
    前記調整リング及び前記ケーシングの他方に設けられ、前記突起部と対向する位置に前記調整リングの作動軌跡に沿って形成され、前記突起部をガイドするガイド溝とを有している請求項1に記載のオイルポンプ。
  7. 前記ガイド溝は、前記調整リングの作動軌跡が前記アウターロータの回転中心と同一の回動中心の軌跡を有する自転ガイド溝部及び、前記調整リングの作動軌跡が前記インナーロータの回転中心の周りを公転する軌跡を有する公転ガイド溝部の少なくとも何れか一方で構成される請求項5または6に記載のオイルポンプ。
  8. 前記ガイド溝は、前記調整リングの作動軌跡が前記アウターロータの回転中心と同一の回動中心の軌跡を有する自転ガイド溝部及び、前記調整リングの作動軌跡が前記インナーロータの軸芯を回転中心として前記アウターロータの回転中心が回動する軌跡と同一の回動の軌跡を有する公転ガイド溝部の少なくとも何れか一方で構成される請求項5または6に記載のオイルポンプ。
  9. 前記調整リングが前記自転ガイド溝部によってガイドされる時は、前記吐出口から吐出される流体の流体圧が前記インナーロータ及び前記アウターロータの回転数に比例し、前記調整リングが前記公転ガイド溝部によってガイドされる時は、前記吐出口から吐出される流体の流体圧が減圧しつつ前記インナーロータ及び前記アウターロータの回転数に比例する請求項7または8に記載のオイルポンプ。
  10. 前記調整リングが前記自転ガイド溝部によってガイドされる時は、前記インナーロータ及び前記アウターロータの偏心方向が変化せず、前記調整リングが前記公転ガイド溝部によってガイドされる時は、前記インナーロータ及び前記アウターロータの偏心方向が変化する請求項7または8に記載のオイルポンプ。
  11. 前記操作部は、流体が供給される第1の操作部と、流体が供給される第2の操作部とで構成され、前記第1の操作部と前記第2の操作部との間での流体の流動を禁止する遮断部が備えられる請求項1〜10の何れか一項に記載のオイルポンプ。
  12. 前記第1の操作部への流体の供給を制御する制御弁が備えられる請求項11に記載のオイルポンプ。
  13. 前記インナーロータの前記外歯と前記アウターロータの前記内歯との間の複数の前記空間はいずれも前記吸引口または前記吐出口に連通している請求項1〜12の何れか一項に記載のオイルポンプ。
  14. 前記インナーロータの前記外歯の形状及び前記アウターロータの前記内歯の形状は、前記外歯と前記内歯との間の複数の前記空間がいずれも前記吸引口または前記吐出口に連通可能となる形状である請求項13に記載のオイルポンプ。
  15. 前記ケーシングには、前記外歯と前記内歯との間の複数の前記空間と前記吸引口または前記吐出口とを連通する連通溝が形成されている請求項13に記載のオイルポンプ。
  16. 前記連通溝は、前記空間及び前記アウターロータと前記調整リングとの間のポケット部を連通する第1連通溝と、前記ポケット部及び前記吸引口を連通する第2連通溝とで構成される請求項15に記載のオイルポンプ。
  17. 前記ガイド手段は、前記操作部による操作時に、前記調整リングの摺接部を前記ケーシングのガイド面に対して常に摺動させる請求項1に記載のオイルポンプ。
  18. 前記摺接部が、前記調整リングに設けた二箇所の突起部で構成され、前記ガイド面が前記二箇所の突起部と各別に摺接するよう前記ケーシングに設けられると共に、
    前記調整リングの中心が前記二箇所の突起部の間に向かう方向に前記調整リングを押圧する押圧手段を前記ケーシングに設けた請求項17に記載のオイルポンプ。
  19. 前記操作部が、前記調整リングの一部に形成したアーム部を備えると共に、当該アーム部の一方側の空間であって、前記ケーシングの内壁と前記調整リングの外壁とで囲まれた空間に流体貯留部を形成し、前記アーム部の他方側に当該アーム部を押圧する付勢部材を設けて、前記流体貯留部の流体圧と、前記付勢部材の付勢力とに基づいて前記アーム部を駆動するように構成してある請求項1〜18の何れか一項に記載のオイルポンプ。
  20. n(nは自然数)枚の外歯が形成された前記インナーロータと、
    前記外歯と噛み合うn+1枚の内歯が形成された前記アウターロータと、
    を備え、
    両ロータが噛み合って回転するとき、前記両ロータの歯面間に形成されるセルの容積変化により流体を吸入、吐出することによって流体を搬送するようにオイルポンプロータが構成され、
    前記インナーロータの外歯形状は、数学曲線によって形成された歯形形状の歯先円A1の半径RA1と歯溝円A2の半径RA2とに対し、
    RA1>RD1>RA2 式(1)
    RA1>RD2>RA2 式(2)
    RD1≧RD2 式(3)
    式(1)を満足する半径RD1の円D1の外側で前記歯形形状が外径方向に変形し、若しくは、式(2)と式(3)とを満足する半径RD2の円D2の内側で前記歯形形状が内径方向に変形している請求項1〜19の何れかに記載のオイルポンプ。
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