JPH08159046A - 可変容量型内接歯車ポンプ - Google Patents
可変容量型内接歯車ポンプInfo
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- JPH08159046A JPH08159046A JP32936394A JP32936394A JPH08159046A JP H08159046 A JPH08159046 A JP H08159046A JP 32936394 A JP32936394 A JP 32936394A JP 32936394 A JP32936394 A JP 32936394A JP H08159046 A JPH08159046 A JP H08159046A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C2/00—Rotary-piston machines or pumps
- F04C2/08—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
- F04C2/10—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member
- F04C2/102—Rotary-piston machines or pumps of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing of internal-axis type with the outer member having more teeth or tooth-equivalents, e.g. rollers, than the inner member the two members rotating simultaneously around their respective axes
Abstract
(57)【要約】
【目的】 可変容量型の内接歯車ポンプを得る。
【構成】 ポンプボディ１内にカムリング５を揺動移動
自在に保持し、駆動軸６にインナーロータ３を係合し、
インナーロータ３と噛み合う内接歯型のアウターロータ
４をカムリング５内に回転自在に保持した内接歯車ポン
プに於いて、吐出口１７の圧力が設定圧力以上に上昇し
たとき、カムリング５をポンプボディ１の内孔内の径方
向に揺動移動させることにより、内接歯車ポンプの歯高
さを公転直径としインナーロータ３の回転中心位置を公
転中心として、アウターロータ４の回転中心位置を公転
させ、ポンプボディ１に固定して配置された、吸入領域
２１上に相対し位置するインナーロータ３の外歯とアウ
ターロータ４の内歯により形成される油移送溜まり部１
１の容積を変化させて吐出量を可変とするオイルポン
プ。
自在に保持し、駆動軸６にインナーロータ３を係合し、
インナーロータ３と噛み合う内接歯型のアウターロータ
４をカムリング５内に回転自在に保持した内接歯車ポン
プに於いて、吐出口１７の圧力が設定圧力以上に上昇し
たとき、カムリング５をポンプボディ１の内孔内の径方
向に揺動移動させることにより、内接歯車ポンプの歯高
さを公転直径としインナーロータ３の回転中心位置を公
転中心として、アウターロータ４の回転中心位置を公転
させ、ポンプボディ１に固定して配置された、吸入領域
２１上に相対し位置するインナーロータ３の外歯とアウ
ターロータ４の内歯により形成される油移送溜まり部１
１の容積を変化させて吐出量を可変とするオイルポン
プ。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機、動力舵取
装置等に用いられるオイルポンプ、特に、吐出容量を可
変にした、可変容量型内接歯車ポンプに関する。
装置等に用いられるオイルポンプ、特に、吐出容量を可
変にした、可変容量型内接歯車ポンプに関する。
【０００２】
【従来の技術】内接歯車型ポンプは、部品点数が少な
く、かつ小型軽量であり、アウターロータおよびインナ
ーロータ相互間の相対速度が低く、歯先の磨耗が少ない
ため、動力伝達用、潤滑用のオイルポンプによく用いら
れている。しかしながら、歯車型ポンプは、その構造上
一定吐出量型ポンプであり、可変容量型ポンプを望む場
合には、ポンプボディの内孔内に径方向へ移動可能に収
容したカムリングのロータに対する偏心量を変化させ
て、吐出量を可変にした可変容量型ベーンポンプが用い
られることになる。
く、かつ小型軽量であり、アウターロータおよびインナ
ーロータ相互間の相対速度が低く、歯先の磨耗が少ない
ため、動力伝達用、潤滑用のオイルポンプによく用いら
れている。しかしながら、歯車型ポンプは、その構造上
一定吐出量型ポンプであり、可変容量型ポンプを望む場
合には、ポンプボディの内孔内に径方向へ移動可能に収
容したカムリングのロータに対する偏心量を変化させ
て、吐出量を可変にした可変容量型ベーンポンプが用い
られることになる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の一定吐出型内接
歯車ポンプにあっては、駆動軸の回転速度が高速になっ
た場合、或いは、ポンプ負荷の消費流量が減少した場
合、吐出圧力が急上昇し油圧系に損傷を与えるため、吐
出側に安全弁を設け、吐出圧力が安全弁の設定圧力以上
に上昇したとき、安全弁を開いて吐出側の圧油を油槽に
排出して、吐出側の圧力上昇を制限しているため、ポン
プを駆動するために必要な駆動力は、例えポンプ負荷が
減少しても、ポンプ１回転当たり吐出量、ポンプ駆動軸
回転数、及び吐出側の吐出圧力の３者の積に比例する値
となり、大きなエネルギロスが生じるという問題点があ
った。
歯車ポンプにあっては、駆動軸の回転速度が高速になっ
た場合、或いは、ポンプ負荷の消費流量が減少した場
合、吐出圧力が急上昇し油圧系に損傷を与えるため、吐
出側に安全弁を設け、吐出圧力が安全弁の設定圧力以上
に上昇したとき、安全弁を開いて吐出側の圧油を油槽に
排出して、吐出側の圧力上昇を制限しているため、ポン
プを駆動するために必要な駆動力は、例えポンプ負荷が
減少しても、ポンプ１回転当たり吐出量、ポンプ駆動軸
回転数、及び吐出側の吐出圧力の３者の積に比例する値
となり、大きなエネルギロスが生じるという問題点があ
った。
【０００４】一方、吐出量を可変とした可変容量型ベー
ンポンプにあっては、構造が複雑で部品点数が多く高価
であり、カムリングとベーンの相対速度が大きく、更に
ベーンの接触面積が小さいためベーンの磨耗が大きいと
いう問題点があった。
ンポンプにあっては、構造が複雑で部品点数が多く高価
であり、カムリングとベーンの相対速度が大きく、更に
ベーンの接触面積が小さいためベーンの磨耗が大きいと
いう問題点があった。
【０００５】本発明は、内接歯車ポンプに於いて、ポン
プ負荷の消費流量が減少した場合、或いは、駆動軸回転
数が上昇した場合、その吐出量を自動調節して吐出側の
吐出圧力を自動的にほぼ一定に保つようにした、エネル
ギロスを生じない、構造が簡単で部品点数が少なく、安
価な可変容量型内接歯車ポンプを得ることを目的として
いる。
プ負荷の消費流量が減少した場合、或いは、駆動軸回転
数が上昇した場合、その吐出量を自動調節して吐出側の
吐出圧力を自動的にほぼ一定に保つようにした、エネル
ギロスを生じない、構造が簡単で部品点数が少なく、安
価な可変容量型内接歯車ポンプを得ることを目的として
いる。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の可変容量型内接歯車ポンプに於いては、ポ
ンプボディに、各々、断面が矩形形状で半円状の溝から
成る吸入領域と吐出領域を形成し、さらに、前記ポンプ
ボディ内にカムリングをポンプボディの内孔内で、カム
リングの内径中心方向への移動自在と径方向に揺動自在
に保持している。
め、本発明の可変容量型内接歯車ポンプに於いては、ポ
ンプボディに、各々、断面が矩形形状で半円状の溝から
成る吸入領域と吐出領域を形成し、さらに、前記ポンプ
ボディ内にカムリングをポンプボディの内孔内で、カム
リングの内径中心方向への移動自在と径方向に揺動自在
に保持している。
【０００７】更に、前記ポンプボディに相対する位置に
ポンプカバーを緊合し、そのポンプカバーに軸受スリー
ブを介して駆動軸を回転自在に保持している。
ポンプカバーを緊合し、そのポンプカバーに軸受スリー
ブを介して駆動軸を回転自在に保持している。
【０００８】この駆動軸にインナーロータを係合し、そ
のインナーロータと噛み合う内接歯型のアウターロータ
を前記カムリング内に回転自在に保持し、インナーロー
タの回転に伴ってアウターロータを回転させ、これらの
回転によって流体を吸入口から吸入連接ポートを介して
吸入領域上に相対し位置するインナーロータの外歯とア
ウターロータの内歯との間に形成される油移送溜まり部
に吸入するようにしている。
のインナーロータと噛み合う内接歯型のアウターロータ
を前記カムリング内に回転自在に保持し、インナーロー
タの回転に伴ってアウターロータを回転させ、これらの
回転によって流体を吸入口から吸入連接ポートを介して
吸入領域上に相対し位置するインナーロータの外歯とア
ウターロータの内歯との間に形成される油移送溜まり部
に吸入するようにしている。
【０００９】また、前記駆動軸の回転に伴って、前記イ
ンナーロータの外歯とアウターロータの内歯との間に形
成された油移送溜まり部が吐出領域上に達したとき、吐
出連接ポートを介して流体を吐出口へ送出させるように
している。
ンナーロータの外歯とアウターロータの内歯との間に形
成された油移送溜まり部が吐出領域上に達したとき、吐
出連接ポートを介して流体を吐出口へ送出させるように
している。
【００１０】
【作用】上記のように構成した内接歯車ポンプにおい
て、吐出口の圧力が設定圧力より上昇したとき、設定圧
力からの超過分に比例して、前記カムリングをポンプボ
ディの内孔内でカムリングの内径中心方向への移動と径
方向に揺動をさせることにより、内接歯車ポンプの歯高
さを公転直径としインナーロータの回転中心位置を公転
中心として、アウターロータの回転中心位置を公転させ
ることになり、これにより、ポンプボディに固定して配
置した吸入領域上に相対し位置する前記インナーロータ
の外歯とアウターロータの内歯により形成される油移送
溜まり部の容積を変化させることとなり、吐出量を可変
とするオイルポンプを実現することが可能となる。
て、吐出口の圧力が設定圧力より上昇したとき、設定圧
力からの超過分に比例して、前記カムリングをポンプボ
ディの内孔内でカムリングの内径中心方向への移動と径
方向に揺動をさせることにより、内接歯車ポンプの歯高
さを公転直径としインナーロータの回転中心位置を公転
中心として、アウターロータの回転中心位置を公転させ
ることになり、これにより、ポンプボディに固定して配
置した吸入領域上に相対し位置する前記インナーロータ
の外歯とアウターロータの内歯により形成される油移送
溜まり部の容積を変化させることとなり、吐出量を可変
とするオイルポンプを実現することが可能となる。
【００１１】更に、カムリングを揺動移動させて、アウ
ターロータの回転中心位置を、内接歯車ポンプの歯高さ
を公転直径としインナーロータの回転中心を公転中心と
して公転させることにより、アウターロータの内歯底の
回転軌跡が吐出領域に於いて外周方向に移動し、吐出過
程にある前記油溜まり部と吐出領域との連接範囲が拡大
して吐出工程が広がり、吐出過程での流体の閉じ込めに
よる過圧縮を防止するようにしている。
ターロータの回転中心位置を、内接歯車ポンプの歯高さ
を公転直径としインナーロータの回転中心を公転中心と
して公転させることにより、アウターロータの内歯底の
回転軌跡が吐出領域に於いて外周方向に移動し、吐出過
程にある前記油溜まり部と吐出領域との連接範囲が拡大
して吐出工程が広がり、吐出過程での流体の閉じ込めに
よる過圧縮を防止するようにしている。
【００１２】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
１、図２及び、図３において、可変容量型内接歯車ポン
プは、ポンプボディ１の内孔内の底面に、各々、断面が
矩形形状で半円状の溝から成る吸入領域２１と吐出領域
１５を形成し、この吸入領域２１は吸入連接ポート２３
を介して吸入口２４に導かれ、油槽から流体を吸入する
ようにしてある。一方、吐出領域１５は吐出連接ポート
１６を介しオリフィス１４を経て吐出口１７に導かれて
いる。
１、図２及び、図３において、可変容量型内接歯車ポン
プは、ポンプボディ１の内孔内の底面に、各々、断面が
矩形形状で半円状の溝から成る吸入領域２１と吐出領域
１５を形成し、この吸入領域２１は吸入連接ポート２３
を介して吸入口２４に導かれ、油槽から流体を吸入する
ようにしてある。一方、吐出領域１５は吐出連接ポート
１６を介しオリフィス１４を経て吐出口１７に導かれて
いる。
【００１３】更に、前記ポンプボディ１に相対する位置
にポンプカバー２を緊合し、そのポンプカバー２に油漏
れ封止のシール１３、及び軸受スリーブ１２を駆動軸６
と同軸上に配置し、駆動軸６を回転自在に保持してい
る。
にポンプカバー２を緊合し、そのポンプカバー２に油漏
れ封止のシール１３、及び軸受スリーブ１２を駆動軸６
と同軸上に配置し、駆動軸６を回転自在に保持してい
る。
【００１４】この駆動軸６にはインナーロータ３を係合
し、そのインナーロータ３と噛み合う内接歯型のアウタ
ーロータ４を、カムリング５内に回転自在に保持し、イ
ンナーロータ３の回転駆動に伴ってアウターロータ４を
回転させ、これらの回転によって流体を、吸入領域２１
上に相対し位置するインナーロータ３の外歯とアウター
ロータ４の内歯との間に形成される油移送溜まり部１１
に吸入するようにしている。
し、そのインナーロータ３と噛み合う内接歯型のアウタ
ーロータ４を、カムリング５内に回転自在に保持し、イ
ンナーロータ３の回転駆動に伴ってアウターロータ４を
回転させ、これらの回転によって流体を、吸入領域２１
上に相対し位置するインナーロータ３の外歯とアウター
ロータ４の内歯との間に形成される油移送溜まり部１１
に吸入するようにしている。
【００１５】また、前記駆動軸６の回転に伴って、前記
インナーロータ３の外歯とアウターロータ４の内歯との
間に形成された油移送溜まり部１１が吐出領域１５上に
達したとき、吐出連接ポート１６を介しオリフィス１４
を経て流体を吐出口１７へ送出させるようにしている。
インナーロータ３の外歯とアウターロータ４の内歯との
間に形成された油移送溜まり部１１が吐出領域１５上に
達したとき、吐出連接ポート１６を介しオリフィス１４
を経て流体を吐出口１７へ送出させるようにしている。
【００１６】更に、前記カムリング５は、ポンプボディ
１の内孔内で、カムリング５の内径中心方向への移動自
在と、径方向への揺動自在なるように、カムリング５の
一端に溝を入れて支持ピン１０を挟み込み、支持ピン１
０を支点とした径方向への揺動とカムリング５の内径中
心方向への移動が可能なように位置決めし、一方、カム
リング５の他端はスプリング７により、吸入領域２１の
終端近傍２２で、インナーロータ３の外歯とアウターロ
ータ４の内歯との間に形成される油移送溜まり部１１が
最大容積となるような位置、即ち、図１に示すように、
カムリング５の外周面は、ストッパとして機能している
ポンプボディ１の図１中の上方向の内孔側壁に押付けら
れている。
１の内孔内で、カムリング５の内径中心方向への移動自
在と、径方向への揺動自在なるように、カムリング５の
一端に溝を入れて支持ピン１０を挟み込み、支持ピン１
０を支点とした径方向への揺動とカムリング５の内径中
心方向への移動が可能なように位置決めし、一方、カム
リング５の他端はスプリング７により、吸入領域２１の
終端近傍２２で、インナーロータ３の外歯とアウターロ
ータ４の内歯との間に形成される油移送溜まり部１１が
最大容積となるような位置、即ち、図１に示すように、
カムリング５の外周面は、ストッパとして機能している
ポンプボディ１の図１中の上方向の内孔側壁に押付けら
れている。
【００１７】ここで、前記カムリング５をポンプボディ
１の内孔内の径方向に揺動移動させることは、内接歯車
ポンプの歯高さを公転直径としインナーロータ３の回転
中心位置を公転中心として、アウターロータ４の回転中
心位置を公転させることになり、このアウターロータ４
の回転中心位置の公転により、ポンプボディ１に固定し
て配置した吸入領域２１の終端近傍２２上に、相対し位
置する前記インナーロータ３の外歯とアウターロータ４
の内歯により形成される油移送溜まり部１１の容積が変
化することになる。
１の内孔内の径方向に揺動移動させることは、内接歯車
ポンプの歯高さを公転直径としインナーロータ３の回転
中心位置を公転中心として、アウターロータ４の回転中
心位置を公転させることになり、このアウターロータ４
の回転中心位置の公転により、ポンプボディ１に固定し
て配置した吸入領域２１の終端近傍２２上に、相対し位
置する前記インナーロータ３の外歯とアウターロータ４
の内歯により形成される油移送溜まり部１１の容積が変
化することになる。
【００１８】又、このカムリング５には一対の切欠きを
設け、この切欠きの各々にはシールピン８とシールスプ
リング９で構成する液圧シール機構を設け、図１中のカ
ムリング５の上方向側の側面、並びに、この面に相対す
るポンプボディ１の内孔側壁面、及び一対の液圧シール
機構より成る制御圧室２０を構成している。
設け、この切欠きの各々にはシールピン８とシールスプ
リング９で構成する液圧シール機構を設け、図１中のカ
ムリング５の上方向側の側面、並びに、この面に相対す
るポンプボディ１の内孔側壁面、及び一対の液圧シール
機構より成る制御圧室２０を構成している。
【００１９】前記制御圧室２０には、制御連接ポート１
９および吐出口１７の近傍に開けられたサイドポート１
８を介し、吐出口１７での圧力と同一の圧力を持つ油圧
が供給されるようにしてある。
９および吐出口１７の近傍に開けられたサイドポート１
８を介し、吐出口１７での圧力と同一の圧力を持つ油圧
が供給されるようにしてある。
【００２０】吐出口１７の圧油は、吐出領域１５から吐
出連接ポート１６、及び、オリフィス１４を経て供給さ
れるため、消費流量が油移送溜まり部１１で単位時間当
たり供給される供給流量よりも少ない場合には、オリフ
ィス１４による圧力降下により吐出領域１５の圧力より
低下し、反対に、供給流量より消費流量が少ない場合に
は、オリフィス１４での圧力降下は小さく、吐出口１７
の圧力は吐出領域１５の圧力と等しい値に近ずくことに
なる。
出連接ポート１６、及び、オリフィス１４を経て供給さ
れるため、消費流量が油移送溜まり部１１で単位時間当
たり供給される供給流量よりも少ない場合には、オリフ
ィス１４による圧力降下により吐出領域１５の圧力より
低下し、反対に、供給流量より消費流量が少ない場合に
は、オリフィス１４での圧力降下は小さく、吐出口１７
の圧力は吐出領域１５の圧力と等しい値に近ずくことに
なる。
【００２１】このように、制御圧室２０に導かれる制御
圧は、供給流量が消費流量よりも多い場合に高く、消費
流量が供給流量より多い場合には低くなる。この制御圧
室２０に導かれる制御圧により、カムリング５は支持ピ
ン１０を支持点として、スプリング７に抗して図１中で
時計方向に揺動移動する力を受けることになる。
圧は、供給流量が消費流量よりも多い場合に高く、消費
流量が供給流量より多い場合には低くなる。この制御圧
室２０に導かれる制御圧により、カムリング５は支持ピ
ン１０を支持点として、スプリング７に抗して図１中で
時計方向に揺動移動する力を受けることになる。
【００２２】更に、前記スプリング７の特性を、吐出口
７の圧力がこの油圧系の設定圧力に達したとき、図１中
で支持ピン１０を支点として、カムリング５を時計方向
に移動させ始め、設定圧力よりの超過圧力が１〜２Ｋｇ
／ｃｍ2 程度の僅かの超過圧力によって、図４に示すよ
うに、カムリング５が支持ピン１０を支点として、前述
したポンプボディ１の内孔内の前記内孔側壁の反対側に
位置する内孔側壁に当たる位置まで最大偏位するように
選定してある。
７の圧力がこの油圧系の設定圧力に達したとき、図１中
で支持ピン１０を支点として、カムリング５を時計方向
に移動させ始め、設定圧力よりの超過圧力が１〜２Ｋｇ
／ｃｍ2 程度の僅かの超過圧力によって、図４に示すよ
うに、カムリング５が支持ピン１０を支点として、前述
したポンプボディ１の内孔内の前記内孔側壁の反対側に
位置する内孔側壁に当たる位置まで最大偏位するように
選定してある。
【００２３】このようなカムリング５の揺動移動によ
り、カムリング５内に回転自在に保持されているアウタ
ーロータ４の回転中心位置は、内接歯車ポンプの歯高さ
を公転直径とし、インナーロータ３の回転中心位置を公
転中心として、時計方向に９０度公転し、吸入領域２１
の終端近傍２２上での油移送溜まり部１１の容積は最小
となる。
り、カムリング５内に回転自在に保持されているアウタ
ーロータ４の回転中心位置は、内接歯車ポンプの歯高さ
を公転直径とし、インナーロータ３の回転中心位置を公
転中心として、時計方向に９０度公転し、吸入領域２１
の終端近傍２２上での油移送溜まり部１１の容積は最小
となる。
【００２４】更に、前記カムリング５を揺動移動させ
て、アウターロータ４の回転中心位置を、内接歯車ポン
プの歯高さを公転直径とし、インナーロータ３の回転中
心位置を公転中心として、時計方向に９０度公転させる
ことにより、アウターロータ４の内歯底の回転軌跡が吐
出領域１５に於いて、アウターロータ４の外周方向に拡
大移動し、吐出過程にある前記油溜まり部１１と、吐出
領域１５との連接範囲が拡大し、吐出工程が広がること
となる。
て、アウターロータ４の回転中心位置を、内接歯車ポン
プの歯高さを公転直径とし、インナーロータ３の回転中
心位置を公転中心として、時計方向に９０度公転させる
ことにより、アウターロータ４の内歯底の回転軌跡が吐
出領域１５に於いて、アウターロータ４の外周方向に拡
大移動し、吐出過程にある前記油溜まり部１１と、吐出
領域１５との連接範囲が拡大し、吐出工程が広がること
となる。
【００２５】この発明は、上述した一実施例の構成に限
定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々の変形が可能であることは言うまでもない。例
えば、アウターロータを公転させる手段としてカムリン
グに限定するものではなく、アウターロータをシリンダ
等で直接駆動してもよく、又、ポンプボディの内孔内側
壁の一部分とカムリング外周側面の一部分に制御圧室を
構成してカムリングを駆動する代わりにシリンダ等を用
いてもよく、更に、制御圧室に供給する圧油の圧力検出
手段としてオリフィスに限定するものではなく、スプリ
ングとピストン弁で構成したもの、或いは安全弁に変更
したものに於いても、適用できるようにしてある。
定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々の変形が可能であることは言うまでもない。例
えば、アウターロータを公転させる手段としてカムリン
グに限定するものではなく、アウターロータをシリンダ
等で直接駆動してもよく、又、ポンプボディの内孔内側
壁の一部分とカムリング外周側面の一部分に制御圧室を
構成してカムリングを駆動する代わりにシリンダ等を用
いてもよく、更に、制御圧室に供給する圧油の圧力検出
手段としてオリフィスに限定するものではなく、スプリ
ングとピストン弁で構成したもの、或いは安全弁に変更
したものに於いても、適用できるようにしてある。
【００２６】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、以下に記載する効果を奏する。
ので、以下に記載する効果を奏する。
【００２７】内接歯車ポンプに於いて、インナーロータ
と噛み合う内接歯型のアウターロータをカムリング内に
回転自在に保持し、制御圧室に導かれる圧油の圧力が、
設定圧力より上昇したとき、カムリングをポンプボディ
の内孔内で、カムリングの中心方向への移動と径方向に
揺動をさせることにより、内接歯車ポンプの歯高さを公
転直径としインナーロータの回転中心位置を公転中心と
して、アウターロータの回転中心位置を公転させること
により、ポンプボディに固定して配置した吸入領域上に
相対し位置する前記インナーロータの外歯とアウターロ
ータの内歯により形成される油移送溜まり部の容積を変
化させる、吐出量を可変とするオイルポンプを実現する
ことができる。
と噛み合う内接歯型のアウターロータをカムリング内に
回転自在に保持し、制御圧室に導かれる圧油の圧力が、
設定圧力より上昇したとき、カムリングをポンプボディ
の内孔内で、カムリングの中心方向への移動と径方向に
揺動をさせることにより、内接歯車ポンプの歯高さを公
転直径としインナーロータの回転中心位置を公転中心と
して、アウターロータの回転中心位置を公転させること
により、ポンプボディに固定して配置した吸入領域上に
相対し位置する前記インナーロータの外歯とアウターロ
ータの内歯により形成される油移送溜まり部の容積を変
化させる、吐出量を可変とするオイルポンプを実現する
ことができる。
【００２８】更に、カムリングを揺動移動させて、アウ
ターロータの回転中心位置を、内接歯車ポンプの歯高さ
を公転直径としインナーロータの回転中心位置を公転中
心として公転させることにより、アウターロータの内歯
底の回転軌跡が吐出領域に於いて外周方向に拡大移動
し、吐出過程にある油溜まり部と吐出領域との連接範囲
が拡大して吐出工程が広がり、吐出過程での流体の閉じ
込めによる過圧縮を防止することができる。
ターロータの回転中心位置を、内接歯車ポンプの歯高さ
を公転直径としインナーロータの回転中心位置を公転中
心として公転させることにより、アウターロータの内歯
底の回転軌跡が吐出領域に於いて外周方向に拡大移動
し、吐出過程にある油溜まり部と吐出領域との連接範囲
が拡大して吐出工程が広がり、吐出過程での流体の閉じ
込めによる過圧縮を防止することができる。
【図１】可変容量型内接歯車ポンプの平面断面図であ
る。
る。
【図２】可変容量型内接歯車ポンプの要部側面断面図で
ある。
ある。
【図３】可変容量型内接歯車ポンプの吸入領域、吐出領
域の要部平面図である。
域の要部平面図である。
【図４】可変容量型内接歯車ポンプの吐出量最小時の平
面断面図である。
面断面図である。
１ ポンプボディ ２ ポンプカバー ３ インナーロータ ４ アウターロータ ５ カムリング ６ 駆動軸 ７ スプリング ８ シールピン ９ シールスプリング １０ 支持ピン １１ 油移送溜まり部 １２ 軸受スリーブ １３ シール １４ オリフィス １５ 吐出領域 １６ 吐出連接ポート １７ 吐出口 １８ サイドポート １９ 制御連接ポート ２０ 制御圧室 ２１ 吸入領域 ２２ 吸入領域の終端 ２３ 吸入連接ポート ２４ 吸入口 ２５ 排出連接ポート
Claims (2)
- 【請求項１】 ポンプボディ（１）に吸入領域（２１）
と吐出領域（１５）を形成し、さらに、前記ポンプボデ
ィ（１）内にカムリング（５）を揺動移動自在に保持
し、前記ポンプボディ（１）に相対する位置にポンプカ
バー（２）を緊合し、そのポンプカバー（２）に軸受ス
リーブ（１２）を介して駆動軸（６）を回転自在に保持
し、その駆動軸（６）にインナーロータ（３）を係合
し、そのインナーロータ（３）と噛み合う内接歯型のア
ウターロータ（４）を前記カムリング（５）内に回転自
在に保持し、インナーロータ（３）の回転に伴ってアウ
ターロータ（４）を回転させ、これら両ロータ（３）、
（４）の回転によって流体を吸入口（２４）から吸入連
接ポート（２３）を介して吸入領域（２１）上に相対し
位置するインナーロータ（３）の外歯とアウターロータ
（４）の内歯との間に形成される油移送溜まり部（１
１）に吸入し、また、前記駆動軸（６）の回転に伴っ
て、前記インナーロータ（３）の外歯とアウターロータ
（４）の内歯との間に形成された油移送溜まり部（１
１）が吐出領域（１５）上に達したとき、吐出連接ポー
ト（１６）を介して流体を吐出口（１７）へ送出させる
内接歯車ポンプに於いて、吐出口（１７）の圧力が設定
圧力より上昇したとき、前記カムリング（５）をポンプ
ボディ（１）の内孔内で、カムリング（５）の内径中心
方向への移動と径方向への揺動をさせることにより、内
接歯車ポンプの歯高さを公転直径とし、インナーロータ
（３）の回転中心位置を公転中心として、アウターロー
タ（４）の回転中心位置を公転させ、ポンプボディ
（１）に固定して配置された、吸入領域（２１）上に相
対し位置する前記インナーロータ（３）の外歯とアウタ
ーロータ（４）の内歯により形成される油移送溜まり部
（１１）の容積を変化させて吐出量を可変とするオイル
ポンプ。 - 【請求項２】 カムリング（５）を揺動移動させて、ア
ウターロータ（４）の回転中心位置を内接歯車ポンプの
歯高さを公転直径とし、インナーロータ（３）の回転中
心位置を公転中心として公転させることにより、アウタ
ーロータ（４）の内歯底の回転軌跡が移動し、吐出過程
にある前記油溜まり部（１１）と吐出領域（１５）との
連接範囲が拡大して吐出工程が広がり、吐出過程での流
体の閉じ込めによる過圧縮を防止することを特徴とする
請求項１記載の吐出量を可変とするオイルポンプ
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32936394A JPH08159046A (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 可変容量型内接歯車ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32936394A JPH08159046A (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 可変容量型内接歯車ポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08159046A true JPH08159046A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=18220627
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32936394A Pending JPH08159046A (ja) | 1994-12-02 | 1994-12-02 | 可変容量型内接歯車ポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08159046A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1820935A1 (en) | 2006-02-15 | 2007-08-22 | Magna Powertrain Inc. | Vane pump housing |
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-
1994
- 1994-12-02 JP JP32936394A patent/JPH08159046A/ja active Pending
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