JP6027343B2 - オイルポンプのロータ - Google Patents

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Description

本発明は、オイルポンプのロータにおいて、騒音を低減することが出来るオイルポンプのロータに関する。
従来のオイルポンプにおいて、主なものとして内接歯車式ポンプでトロコイドタイプ歯車が使用されたものが多く使用されている。そして、ポンプの性能を向上させるために、アウターロータ及びインナーロータの歯形細部における形状を種々変化させることが試みられている。このようなものの一例として、特許文献1が存在している。
特開2011−17318号公報
特許文献1では、インナーロータの歯形は楕円の周方向軸に沿った曲線の一部で創成されている。そして、特許文献1の図6、図7、図8等に記載されたように、楕円と楕円が繋がる箇所(変曲点)でインナーロータの歯形曲線の角度が急変している。このような角度が急変する変曲点をアウターロータが乗り越える時に歯打ち音が発生するため、特許文献1では騒音が大きくなってしまうという課題があった。本発明の目的(解決しようとする技術課題)は、騒音を低減することができるオイルポンプのロータを提供することにある。
そこで、発明者は上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、複数の楕円又は円を含む歯形から形成されるインナーロータと、該インナーロータの外側に配置され、該インナーロータの歯数より1歯多いアウターロータとからなるオイルポンプのロータにおいて、前記インナーロータの駆動側半歯領域の歯先頂点から歯底頂点までの形状と、非駆動側半歯領域の歯先頂点から歯底頂点までの形状とは異なる楕円又は円で形成されると共に、前記歯先頂点を形成する楕円又は円の周方向に沿う周方向軸の長さは、前記非駆動側半歯領域が前記駆動側半歯領域よりも大なるオイルポンプのロータとしたことにより、上記課題を解決した。請求項2の発明を、請求項1において、前記歯底頂点を形成する楕円又は円の周方向に沿う周方向軸は、前記非駆動側半歯領域が前記駆動側半歯領域よりも大なるオイルポンプのロータとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項3の発明を、複数の楕円又は円を含む歯形から形成されるインナーロータと、該インナーロータの外側に配置され、該インナーロータの歯数より1歯多いアウターロータとからなるオイルポンプのロータにおいて、前記インナーロータの駆動側半歯領域の歯先頂点から歯底頂点までの形状と、非駆動側半歯領域の歯先頂点から歯底頂点までの形状とは異なる楕円又は円で形成されると共に、前記歯先頂点を形成する楕円又は円の周方向に沿う周方向軸と、前記歯底頂点を形成する楕円又は円の周方向に沿う周方向軸との長さの和は、前記非駆動側半歯領域が前記駆動側半歯領域よりも大なるオイルポンプのロータとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、歯先頂点を形成する楕円又は円の周方向に沿う周方向軸は、非駆動側半歯領域が駆動側半歯領域よりも大なる構成としたことにより、インナーロータの歯形において、インナーロータの回転中心と、インナーロータの歯形の歯先頂点とを結ぶ仮想中心線に対して、駆動側半歯領域の歯底頂点から歯先頂点との間の中間領域の外形線における接線の勾配は緩傾斜であり、非駆動側半歯領域の歯先頂点から歯底頂点との間の中間領域の外形線における接線は急傾斜である。
つまり、駆動側半歯領域の中間領域は、比較的緩い傾斜に形成され、非駆動側半歯領域の中間領域は、比較的急激な傾斜に形成されている。したがって、駆動側半歯領域は全体的に、該駆動側半歯領域を構成する複数の楕円又は円からなる歯形成形円同士を繋ぐ変曲点は角度は急変することなく、緩やかに接続されている。これにより、オイルポンプのロータが回転した場合、駆動側の歯打ち音(インナーの歯をアウターの歯が乗り越える時の音)の発生が抑制され、もってオイルポンプのロータの騒音を低減することが出来る。
更に非駆動側半歯領域の中間領域は比較的立った形状となっていることからインナーロータの歯形と、アウターロータの歯形とのバックラッシを小さいものにできる。このように、バックラッシを小さくすることにより、さらに騒音(インナーの歯とアウターの歯が径方向にぶつかる時の音)を低減することが出来る。
請求項2の発明では、前記歯底頂点を形成する楕円又は円の周方向に沿う周方向軸は、前記非駆動側半歯領域が前記駆動側半歯領域よりも大なる構成としたことにより、駆動側半歯領域の外形線をより一層傾斜の緩い滑らかな曲線にすることができ、インナーロータの歯形と、アウターロータの歯形との接触を円滑にして、接触時の音を低減することが出来る。
請求項6の発明では、インナーロータの歯形において、駆動側半歯領域の外形を、最も良好な曲線にすることができ、インナーロータの歯形と、アウターロータの歯形との接触を円滑にして、接触時の音を低減することが出来る。すなわち、駆動側の歯打ち音と非駆動側のバックラッシによる音を両方とも低減することが出来る。
本発明におけるポンプロータの正面図である。 図1の(ア)部拡大図である。 図1の(イ)部拡大図である。 本発明におけるインナーロータの歯形の拡大図である。 (A)乃至(D)は本発明におけるインナーロータの歯形とアウターロータの歯形との噛み合いが変化する行程を示す状態図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明のポンプロータは、内接歯車式ポンプを構成する歯車状のロータである。この種のものでは、インナーロータ1と該インナーロータ1を内方に配置して回転するアウターロータ2との組み合わせとなるものが一般的である。そして、外歯としての歯形Aを有する歯車形状のインナーロータ1が、内歯を有する環状のアウターロータ2の内部に配置されインナーロータ1が回転することによってアウターロータ2も回転する。
本発明のポンプロータについては、主にインナーロータ1を中心として説明する。さらに、インナーロータ1の歯数は6枚として説明する。しかし、インナーロータ1の歯数は限定されるものではなく、歯数は適宜に決定されてもかまわない。まず、インナーロータ1において、歯形Aには、駆動側半歯領域A1と非駆動側半歯領域A2とが存在する。
そして、駆動側半歯領域A1から非駆動側半歯領域A2に向かって、歯底頂点Qb〜歯先頂点Qa〜歯底頂点Qcを通過する1個の歯形Aが構成される(図1乃至図3参照)。本発明のインナーロータ1は全歯形A,A,…では同じ形状であるため、任意の1個の歯形Aの形状について説明する。
まず、前述したように、歯形Aの歯先頂点Qaから一方側の歯底頂点Qbまでを駆動側半歯領域A1と称し、同一の歯先頂点Qaから他方側の歯底頂点Qcまでを非駆動側半歯領域A2と称する。また、インナーロータ1の回転中心Pと、歯形Aの歯先頂点Qaとを結ぶ線を仮想中心線Lと称する。
したがって、歯形Aは仮想中心線Lの一方側が駆動側半歯領域A1であり、他方側が非駆動側半歯領域A2となる。図1においては、ロータの回転方向を反時計回りとしているので、仮想中心線Lの左側が駆動側半歯領域A1であり、右側が非駆動側半歯領域A2となる。
また、駆動側半歯領域A1は、インナーロータ1の歯形Aにおいて回転方向前方側の半歯領域であり、非駆動側半歯領域A2はインナーロータの回転方向後方側の半歯領域である。つまり、駆動側半歯領域A1は、インナーロータ1の回転時に、アウターロータ2の内歯を押圧してアウターロータ2を回転させる側となる。
歯形Aは、複数の大小の歯形成形円により構成される。歯形成形円には、円(真円)と楕円とが存在する。また、駆動側半歯領域A1を構成する歯形成形円M1,M2,M3,…(図2参照)と、非駆動側半歯領域A2を構成する歯形成形円N1,N2,N3,…(図3参照)とでは、形状及び大きさは異なる。つまり、歯形Aの駆動側半歯領域A1と非駆動側半歯領域A2とは、左右対称の同一形状ではなく、左右非対称形状となる。
まず、駆動側半歯領域A1は、複数の歯形成形円M1,M2,M3,…によって形成される(図2参照)。また、同様に非駆動側半歯領域A2は、複数の歯形成形円N1,N2,N3,…によって形成される(図3参照)。前記歯形成形円M1,M2,M3,…は、楕円又は真円のいずれかであり、且つ大きさも異なる。同様に、前記歯形成形円N1,N2,N3,…は、楕円又は真円のいずれかであり、且つ大きさも異なる。
駆動側半歯領域A1を構成する歯形成形円M1,M2,M3,…は、図2に示すように、大きい歯形成形円に小さい歯形成形円が包含され且つその一部同士が接触して、歯先頂点Qaから歯底頂点Qbに亘って形状を構成する。同様に、非駆動側半歯領域A2を構成する歯形成形円N1,N2,N3,…は、図3に示すように、大きい歯形成形円に小さい歯形成形円が包含され且つその一部同士が接触して、歯先頂点Qaから歯底頂点Qcに亘って形状を構成する。
駆動側半歯領域A1の実施形態としては、図2に示すように、大きい真円の歯形成形円M1の内部に小さい楕円の歯形成形円M2が包含され、両方の一部が接触する。歯形成形円M2は、駆動側半歯領域A1の歯先部分を構成する。そして、小さい楕円とした歯形成形円M2の周方向軸Jaは、インナーロータ1の周方向に沿うように設置される。周方向軸Jaは、駆動側半歯領域A1の歯先側の形状を決定するものである。
また、歯形成形円M3は駆動側半歯領域A1の歯底部分を構成する。該歯形成形円M3の周方向軸Jbは、インナーロータ1の周方向に沿うように設置される。周方向軸Jbは、駆動側半歯領域A1の歯底側を決定するものである。そして、歯形成形円M1は、駆動側半歯領域A1の歯先部分と歯底部分との繋がり部分を構成するものである。駆動側半歯領域A1の外形は円滑な曲線を描く。
また、非駆動側半歯領域A2の実施形態としては、大きい楕円の歯形成形円N1の内部に小さい楕円の歯形成形円N2が包含され、両方の一部が接触する。そして、小さい楕円とした歯形成形円N2の周方向軸がインナーロータ1の周方向に沿うように設置されて、歯形成形円N2は、非駆動側半歯領域A2の歯先部分を構成する。そして、小さい楕円とした歯形成形円N2の周方向軸Kaは、インナーロータ1の周方向に沿うように設置される。周方向軸Kaは、非駆動側半歯領域A2の歯先側の形状を決定するものである。
なお、ここで、駆動側半歯領域A1を構成する周方向軸Ja,Jb及び非駆動側半歯領域A2を構成する周方向軸Ka,Kbは、歯形成形円M1,M2,M3,…及び歯形成形円N1,N2,N3,…を構成する長軸,短軸等の軸の長さの半分を示すものである。したがって、周方向軸Ja,Jbは2倍にすると、歯形成形円M1,M2,M3,…の長軸又は短軸となる。同様に、周方向軸Ka,Kbは、2倍にすると、歯形成形円N1,N2,N3,…の長軸又は短軸となる。
また、大きい楕円とした歯形成形円N3の内部に小さい真円とした歯形成形円N4が包含され、両方の一部が接触する。前記大きい楕円とした歯形成形円N3は、非駆動側半歯領域A2の歯底部分を構成する。歯形成形円N3の周方向軸Kbは、インナーロータ1の周方向に沿うように設置される。周方向軸Kbは、非駆動側半歯領域A2の歯底側を決定するものである。歯形成形円N4は、非駆動側半歯領域A2の歯先部分と歯底部分との繋がり部分を構成するものである。非駆動側半歯領域A2の外形は円滑な曲線を描く。
そして、駆動側半歯領域A1の歯先部分及び歯底部分における歯形成形円の周方向に沿う周方向軸Ja,Jbと、非駆動側半歯領域A2の歯先部分及び歯底部分における歯形成形円の周方向に沿う周方向軸Ka,Kbは、非駆動側半歯領域A2が駆動側半歯領域A1よりも大なる構成である。
したがって、駆動側半歯領域A1の周方向軸Ja,Jbと、非駆動側半歯領域A2の周方向軸Ka,Kbとの長さの関係は以下のとおりである。周方向軸Jaの長さをLaとし、周方向軸Kaの長さをSaとすると
Figure 0006027343
さらに、周方向軸Jbの長さをLbとし、周方向軸Kbの長さをSbとすると、
Figure 0006027343
及び
Figure 0006027343
となる。
前記駆動側半歯領域A1と前記非駆動側半歯領域A2とは、インナーロータの回転中心Pと、歯形Aの歯底頂点Qbとを結ぶ線において非対称であるが、駆動側半歯領域A1と非駆動側半歯領域A2とがいずれ側に位置するかは、回転方向によって決定されるものであり、歯形Aにおいて回転方向前方側が常時駆動側半歯領域A1である。
ここで、駆動側半歯領域A1及び非駆動側半歯領域A2について、具体的な数値を当てはめてみる。まず、駆動側半歯領域A1では、歯先部分を構成する小さい楕円とした歯形成形円M2は、周方向軸Jaが4.3mmであり、短軸(の半分)が3.1mmである。つまりここでは、周方向軸Jaは楕円の長軸となる。また歯底部分を構成する大きい真円とした歯形成形円M3の直径は6.45mmである。なお、大きい真円とした歯形成形円M3では、長軸と短軸が等しい楕円とみなすと、歯形成形円M3の直径は周方向軸であるといえるものである。
同様に、非駆動側半歯領域A2では、歯先部分を構成する小さい楕円とした歯形成形円N2は、周方向軸Kaが4.45mmであり、短軸(の半分)が3.1mmである。また歯底部分を構成する大きい楕円とした歯形成形円N3の周方向軸は7.3mmであり、長軸(の半分)は7.6mmとなる。なお、歯先部分と歯底部分を繋ぐ小さい真円の直径は6mmである。
図3の非駆動側半歯領域A2では、歯先頂点Qaを含む楕円は楕円の周方向軸(4.45mm)がインナーロータの周方向に沿って図示水平に配置されている。図3の非駆動側半歯領域A2では、歯底頂点Qcを含む楕円は楕円の短軸(7.3mm)がインナーロータの周方向に沿って左上〜右下方向に配置するものとする。
このように本発明のインナーロータ1の歯形Aは駆動側半歯領域A1と非駆動側半歯領域A2で非対称となっている。なお、両方とも半歯分のため、角度は同一となっている。また図2と図3とで歯先頂点同士、歯底頂点同士が繋がるため、歯先頂点の径方向位置(径の大きさ)、歯底頂点の径方向位置(径の大きさ)は一致している。なお、図2において、Lc,Ld,Le及びLfは、歯形成形円M1,M3における主要部分の寸法を示す。また、図3において、Sc,Sd,Se,Sf及びSgは、歯形成形円N1,N3及びN4における主要部分の寸法を示す。
次に、アウターロータ2については、本実施例ではアウターロータ2の歯数は7枚であり、インナーロータ1よりも1歯多く、内接歯車タイプである。アウターロータ2の歯形21は、インナーロータ1の歯形Aを回転させた場合の包絡線からなる。具体的な歯形形状としてはインナーロータ1の歯形Aに類似した形状となっている。
実施形態では、アウターロータ2はインナーロータ1の包絡線に対して円滑に回転させる程度の隙間(数十μm)を設けたものである。インナーロータ1の歯形Aが駆動側半歯領域A1と非駆動側半歯領域A2とで非対称のため、アウターロータ2の歯形21も回転方向前側と後側とで非対称となっている。
次に、動作について説明する。駆動側半歯領域A1の歯先頂点Qaを含む楕円の周方向軸Jaは4.3mmとする。非駆動側半歯領域A2の歯先頂点Qaを含む楕円の周方向軸Kaは4.45mmとする。したがって、非駆動側半歯領域A2の外形は、周方向において歯先が太くなっている。駆動側半歯領域A1の歯底頂点Qbの周方向軸Jbは6.45mmである。
非駆動側半歯領域A2の歯底頂点Qcを含む楕円の周方向軸Kbは7.3mmである。このように歯形Aでは、非駆動側半歯領域A2の方が、周方向の歯底が広くなっている。よって、駆動側半歯領域A1と非駆動側半歯領域A2を並べて配置すると、歯先部分においては、非駆動側半歯領域A2の方が周方向にはみ出すように配置される。また、駆動側半歯領域A1の方が非駆動側半歯領域A2よりも、滑らかな傾斜を構成するものである。
前述したように、非駆動側半歯領域A2の方が駆動側半歯領域A1よりも歯先、歯底共に周方向に広いため、歯先と歯底以外の歯が実際に噛み合う中間領域は非駆動側半歯領域A2の方が周方向に狭くなる。そして、駆動側半歯領域A1も非駆動側半歯領域A2も、歯先頂点Qaと歯底頂点Qb,Qcの径方向高さの差は同一のため、中間領域が周方向に狭く形成された非駆動側半歯領域A2は中間領域は急傾斜となる。
図4では、仮想中心線Lに対して駆動側半歯領域A1の中間領域における接線L1とのなす角度θ1とし、非駆動側半歯領域A2の中間領域における接線L2とのなす角度θ2とすると、
Figure 0006027343
となる。
逆に、駆動側半歯領域A1の方が中間領域の傾斜は緩くなっているため、楕円又は円間の変曲点の角度変化も緩くなる。よって、駆動側の歯打ち音を抑制できる。更に、バックラッシ量は駆動側歯形より非駆動側歯形の方が少なくなっている。図5は、インナーロータ1の歯形Aと、アウターロータ2の歯形21とが噛み合いながら移動する行程で、両者が円滑に噛み合う状態を示す。
特に、図5(A)ではバックラッシ量を少ない状態を示している。このようにバックラッシ量を少なくすることにより、インナーロータ1とアウターロータ2とは円滑な噛み合いとなり、騒音を低減することが出来る。以上のように、本発明により、インナーロータの駆動側及び非駆動側両方の騒音を低減出来る。
1…インナーロータ、2…アウターロータ、A…歯形、A1…駆動側半歯領域、
A2…非駆動側半歯領域、Qa…歯先頂点、Qb,Qc…歯底頂点、
M1,M2,M3,…歯形成形円、Ja,Jb…周方向軸、N1,N2,N3,…歯形成形円、
Ka,Kb…周方向軸。

Claims (3)

  1. 複数の楕円又は円を含む歯形から形成されるインナーロータと、該インナーロータの外側に配置され、該インナーロータの歯数より1歯多いアウターロータとからなるオイルポンプのロータにおいて、前記インナーロータの駆動側半歯領域の歯先頂点から歯底頂点までの形状と、非駆動側半歯領域の歯先頂点から歯底頂点までの形状とは異なる楕円又は円で形成されると共に、前記歯先頂点を形成する楕円又は円の周方向に沿う周方向軸の長さは、前記非駆動側半歯領域が前記駆動側半歯領域よりも大なることを特徴とするオイルポンプのロータ。
  2. 請求項1において、前記歯底頂点を形成する楕円又は円の周方向に沿う周方向軸は、前記非駆動側半歯領域が前記駆動側半歯領域よりも大なることを特徴とするオイルポンプのロータ。
  3. 複数の楕円又は円を含む歯形から形成されるインナーロータと、該インナーロータの外側に配置され、該インナーロータの歯数より1歯多いアウターロータとからなるオイルポンプのロータにおいて、前記インナーロータの駆動側半歯領域の歯先頂点から歯底頂点までの形状と、非駆動側半歯領域の歯先頂点から歯底頂点までの形状とは異なる楕円又は円で形成されると共に、前記歯先頂点を形成する楕円又は円の周方向に沿う周方向軸と、前記歯底頂点を形成する楕円又は円の周方向に沿う周方向軸との長さの和は、前記非駆動側半歯領域が前記駆動側半歯領域よりも大なることを特徴とするオイルポンプのロータ。
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