JP2019002413A - 内接噛合遊星歯車機構 - Google Patents

内接噛合遊星歯車機構 Download PDF

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Abstract

【課題】トルク伝達効率の低下抑制と耐久性の低下抑制とが両立する内接噛合遊星歯車機構を提供する。【解決手段】外歯車11の外歯元接触面131および外歯底面15の横断面形状はハイポサイクロイド曲線である。外歯末接触面132の横断面形状はエピサイクロイド曲線である。外歯先面14は基準エピサイクロイド曲線CLEPIに対して第1ピッチ円Sp1側に位置している。これにより非噛み合い部分における外歯車11と内歯車との歯先同士の接触に起因する摩擦損失が低減するので、トルク伝達効率の低下を抑制することができる。また、外歯末接触面132と外歯先面14とがつながる外歯先接続点A0は、横断面における外歯接触面13の長さが外歯車11の歯面全体の長さの20%以上となるように設けられている。これにより外歯車11と内歯車との接触長さが減ることによる耐久性の低下を抑制することができる。【選択図】図6

Description

本発明は、内接噛合遊星歯車機構に関する。
例えば減速機や増速機などに用いられる内接噛合遊星歯車機構が知られている。この内接噛合遊星歯車機構は、内歯車と、当該内歯車に内接するように噛み合っている外歯車とを備える。特許文献1に開示されている内接噛合遊星歯車機構の内歯車および外歯車の歯先には逃がし部が設けられている。この逃がし部によって、非噛み合い部分における内歯車と外歯車との歯先同士の接触が抑制される。
特開2016−65579号公報
ところで、特許文献1では、外歯車および内歯車の歯先をどれだけ逃がすかについて、明確な設計基準が設けられていない。そのため、逃がし量によっては外歯車と内歯車との接触長さが減ることになり、耐久性が低下するおそれがあった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、トルク伝達効率の低下抑制と耐久性の低下抑制とが両立する内接噛合遊星歯車機構を提供することである。
本発明の内接噛合遊星歯車機構は、内歯車(12、45)と、当該内歯車に内接するように噛み合っている外歯車(11、41)と、を備えている。
外歯車のピッチ円を第1ピッチ円(Sp1)とし、内歯車のピッチ円を第2ピッチ円(Sp2)とし、内歯車の軸心(AX1)に直交する断面を横断面とする。
外歯車の歯面は、内歯車との噛み合い時に当該内歯車と接触する外歯接触面(13、42)と、当該外歯接触面に対して歯先側に位置する外歯先面(14、44)とを含んでいる。外歯接触面のうち第1ピッチ円よりも歯底側の部分(131、421)の横断面形状はハイポサイクロイド曲線である。外歯接触面のうち第1ピッチ円よりも歯先側の部分(132、422)の横断面形状はエピサイクロイド曲線である。
内歯車の歯面は、外歯車との噛み合い時に当該外歯車と接触する内歯接触面(16、46)と、当該内歯接触面に対して歯先側に位置する内歯先面(17、48)とを含んでいる。内歯接触面のうち第2ピッチ円よりも歯先側の部分(161、461)の横断面形状はハイポサイクロイド曲線である。内歯接触面のうち第2ピッチ円よりも歯底側の部分(162、462)の横断面形状はエピサイクロイド曲線である。
本発明の第1態様の特徴として以下(A)、(B)がある。
(A)外歯先面(14)は、外歯接触面のうち第1ピッチ円よりも歯先側の部分の横断面形状に連続する基準エピサイクロイド曲線(CLEPI)に対して第1ピッチ円側に位置している。
(B)横断面において外歯先面と外歯接触面とがつながる点である外歯先接続点(A0)は、外歯接触面の長さが外歯車の歯面全体の長さの20%以上となるように設けられている。
本発明の第2態様の特徴として以下(C)、(D)がある。
(C)内歯先面(48)は、内歯接触面のうち第2ピッチ円よりも歯先側の部分の横断面形状に連続する基準ハイポサイクロイド曲線(CLHYPO)に対して第2ピッチ円側に位置している。
(D)横断面において内歯先面と内歯接触面とがつながる点である内歯先接続点(F0)は、内歯接触面の長さが内歯車の歯面全体の長さの20%以上となるように設けられている。
上記(A)、(C)により、外歯車および内歯車の一方の歯先は、非噛み合い部分における他方との接触を回避するように逃がされている。そのため、非噛み合い部分における外歯車と内歯車との歯先同士の接触に起因する摩擦損失が低減するので、トルク伝達効率の低下を抑制することができる。
また、上記(B)、(D)により、外歯車および内歯車の一方の歯先は、噛み合い部分における他方との接触長さが歯面全体の20%以上確保されるように逃がされている。したがって、外歯車と内歯車との接触長さが減ることによる耐久性の低下を抑制することができる。
第1実施形態の内接噛合遊星歯車機構が用いられた減速機の概略構成を説明する断面図である。 図1の矢印II方向から見た減速機のうちフロントハウジングを取り除いた状態を示す図である。 図1のIII−III線断面図である。 図3のIV部拡大図である。 図3のV部拡大図である。 図5のVI部拡大図である。 図6のVII部拡大図である。 図3の外歯車の歯面のピッチ円からの径方向距離と圧力角との関係を示す図である。 図3の外歯車の圧力角とトルク伝達効率との関係を示す図である。 第2実施形態の内接噛合遊星歯車機構の横断面図である。 図10のXI部拡大図である。 図10のXII部拡大図である。 図12のXIII部拡大図である。 図13のXIV部拡大図である。 第3実施形態の内接噛合遊星歯車機構の要部の断面図であって、第1実施形態の図5に対応する図である。 第4実施形態の内接噛合遊星歯車機構の横断面図であって、第1実施形態の図3に対応する図である。 第4実施形態の変形例の内接噛合遊星歯車機構の横断面図である。 他の実施形態の第1の外歯先面を示す断面図である。 他の実施形態の第2の外歯先面を示す断面図である。
以下、複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
[第1実施形態]
第1実施形態の内接噛合遊星歯車機構が適用された減速機を図1に示す。減速機20は、例えばシフトバイワイヤシステムの駆動部においてモータの回転を減速するために用いられる。
先ず、減速機20の概略構成について図1〜図3を参照して説明する。
減速機20は、第1軸21と、第1軸21に設けられている偏心部22を介して第1軸21に対して偏心回転可能な外歯車11と、外歯車11が内接するように噛み合っている内歯車12と、外歯車11の自転成分のみを伝達する伝達手段23と、伝達手段23を介して外歯車11に連結されている第2軸24とを備える。外歯車11および内歯車12は、内接噛合遊星歯車機構10を構成している。
第1軸21は、入力軸であり、軸受25および軸受26により回転自在に支持されている。軸受25は、第2軸24に設けられている。軸受26は、第2軸24とは反対側にあるリヤハウジング27に設けられている。
偏心部22は、第1軸21の軸心AX1に対して偏心する偏心軸心AX2上に位置し、軸心AX1に対して偏心回転する軸である。偏心部22の外側には、軸受28が設けられている。
第2軸24は、出力軸であり、軸受29によって回転自在に支持されている。軸受29は、フロントハウジング31に設けられている。
内歯車12は、軸心AX1と同軸上に設けられており、フロントハウジング31に固定されている。
外歯車11は、軸受28により回転自在に支持されており、偏心部22が回転すると内歯車12との噛合状態を保ちつつ遊星運動する。遊星運動とは、偏心軸心AX2まわりに自転しつつ軸心AX1まわりに公転する運動のことである。
伝達手段23は、第2軸24と一体に回転するフランジ32の同一円周上に設けられた複数のピン穴33と、外歯車11の同一円周上に設けられた複数のピン34とから構成されている。ピン34は、外歯車11から軸方向へ突き出している突起であり、ピン穴33に遊嵌している。ピン穴33は、ピン34との係合により、外歯車11の回転の自転成分を第2軸24に伝達する。
以上のように構成された減速機20では、図示しないモータから第1軸21に回転が入力されると、偏心部22と共に外歯車11が遊星運動する。このときの外歯車の自転は、第1軸21の回転速度に対して減速させられ、伝達手段23により第2軸24に伝達されて外部へ出力される。
次に、内接噛合遊星歯車機構10の特徴構成について図4〜図9を参照して説明する。以下では、外歯車11のピッチ円を第1ピッチ円Sp1とし、内歯車12のピッチ円を第2ピッチ円Sp2とする。また、軸心AX1に直交する断面を横断面として説明する。内歯車12の軸心は軸心AX1と一致する。
<外歯車の歯面>
図4、図5に示すように、外歯車11の歯面は、外歯接触面13、外歯先面14および外歯底面15から構成されている。
外歯接触面13は、外歯車11が内歯車12と噛み合う時に当該内歯車12と接触する面であり、外歯元接触面131および外歯末接触面132を有している。外歯元接触面131は、外歯接触面13のうち第1ピッチ円Sp1よりも歯底側の部分である。外歯末接触面132は、外歯接触面13のうち第1ピッチ円Sp1よりも歯先側の部分である。
外歯先面14は、外歯接触面13に対して歯先側に位置している。外歯先面14は、内歯車12との噛み合い時に当該内歯車12と非接触である。
外歯底面15は、外歯接触面13に対して歯底側に位置している。外歯底面15は、内歯車12との噛み合い時に当該内歯車12と非接触である。
<内歯車の歯面>
内歯車12の歯面は、内歯接触面16、内歯先面17および内歯底面18を含んでいる。
内歯接触面16は、内歯車12が外歯車11と噛み合う時に当該外歯車11と接触する面であり、内歯元接触面161および内歯末接触面162を有している。内歯元接触面161は、内歯接触面16のうち第2ピッチ円Sp2よりも歯底側の部分である。内歯末接触面162は、内歯接触面16のうち第2ピッチ円Sp2よりも歯先側の部分である。
内歯先面17は、内歯接触面16に対して歯先側に位置している。内歯先面17は、外歯車11との噛み合い時に当該外歯車11と非接触である。
内歯底面18は、内歯接触面16に対して歯底側に位置している。内歯底面18は、外歯車11との噛み合い時に当該外歯車11と非接触である。
<歯面の横断面形状>
外歯元接触面131および外歯底面15の横断面形状はハイポサイクロイド曲線である。
外歯末接触面132の横断面形状はエピサイクロイド曲線である。
内歯末接触面162および内歯先面17の横断面形状はハイポサイクロイド曲線である。
内歯元接触面161および内歯底面18の横断面形状はエピサイクロイド曲線である。
<外歯先面>
ここで、図5において、基準エピサイクロイド曲線CLEPIに沿った外歯先面をもつ基準外歯車について考える。基準エピサイクロイド曲線CLEPIは、外歯末接触面132の横断面形状に連続する線、すなわち、外歯末接触面の横断面形状であるエピサイクロイド曲線を歯先側に延長した線である。上述のような基準外歯車を備える比較形態において、減速機の構成部品の寸法が設計値どおりとなるように製作され、且つ、上記構成部品同士の径方向のクリアランスが無い場合には、図5に示すように非噛み合い部分で外歯車は内歯車と接触しない。
しかしながら、実際には、減速機の構成部品の寸法は公差内でばらつき、また、上記構成部品同士の間には径方向のクリアランスが存在する。図3には現れていないが、例えば偏心部22と軸受28の内輪との間にはクリアランスがある。したがって、外歯車は、図5に示す位置よりも内歯車に接近する側(図5の紙面下側)に位置する可能性があり、その場合には非噛み合い部分で外歯車と内歯車との歯先同士が接触するおそれがある。
これに対して第1実施形態では、外歯先面14は基準エピサイクロイド曲線CLEPIに対して第1ピッチ円Sp1側に位置している。つまり、外歯先面14は基準エピサイクロイド曲線CLEPIに対して径方向内側に逃がされている。以下、外歯先面14の横断面形状を外歯先部曲線と記載する。
外歯先部曲線についてさらに詳しく説明する。
図6、図7に示すように、横断面において以下(1−1)〜(1−16)を定義する。(1−1)外歯先面14と外歯接触面13とがつながる点を外歯先接続点A0とする。
(1−2)基準エピサイクロイド曲線CLEPIのうち最も径方向外側、すなわち歯先先端に位置する点を先端点ANとする。
(1−3)先端点ANと外歯先面14の歯先先端との距離を第1逃がし量t1とする。
(1−4)外歯先接続点A0から先端点ANまでの間の基準エピサイクロイド曲線CLEPIを当該曲線に沿って等距離間隔でN個に分割したときの分割点を、外歯先接続点A0から先端点ANに向かって分割点A1〜AN-1とする。
(1−5)第1ピッチ円Sp1と同心上に位置し且つ外歯先接続点A0を通る円を円S0とする。
(1−6)第1ピッチ円Sp1と同心上に位置し且つ分割点A1を通る円を円S1とする。
(1−7)第1ピッチ円Sp1の中心に対応する偏心軸心AX2と先端点ANとを結んだ直線を直線LNとする。
(1−8)直線LNと平行であり、且つ、分割点A1〜AN-1を通る直線を直線L1〜LN-1とする。
(1−9)直線L2〜LNと円S1とが交差する点を交点B2〜BNとする。
(1−10)直線LNに沿って、先端点ANを交点BNに向かって第1逃がし量t1だけ移動させた点を逃がし点CNとする。
(1−11)Kを整数の2〜N−1とする。
(1−12)直線LK上に位置し、且つ、「線分AKK:線分CKK=線分ANN:線分CNN」を満たす点CKを逃がし点CKとする。
(1−13)直線L2と円S0との交点をD2とする。
(1−14)直線L1と円S0との交点をD1とする。
(1−15)直線L1上に位置し、且つ、「線分A11:線分E11=線分A22:線分C22」を満たす点E1を移動点E1とする。
(1−16)分割点A1と移動点E1との中点を逃がし点C1とする。
分割数Nは、例えば10〜50の間で適宜設定される。「線分ANN:線分CNN」は、例えば「1:9」〜「3:2」の間で適宜設定される。第1実施形態では、分割数Nは50に設定されるとともに、「線分ANN:線分CNN」は「1:1」に設定されている。
外歯先部曲線は、前記(1−1)〜(1−16)で定義された外歯先接続点A0および逃がし点C1〜CNを通る補間曲線である。第1実施形態では、上記補間曲線として例えばスプライン曲線が採用されている。
<外歯先接続点>
外歯接触面13は、歯底側の一端から歯先側の他端(すなわち外歯先接続点A0)まで、噛み合い部分において内歯車12と接触する。つまり、外歯先接続点A0は、外歯車11の歯面のうち、噛み合い部分において内歯車12と接触する範囲に設けられる。
ここで、外歯先接続点A0の位置が歯底側すぎると、外歯接触面13の長さ(すなわち、噛み合い部分における外歯車11と内歯車12との接触長さ)が短くなり、歯の耐久性が低下する。一方、外歯先接続点A0の位置が歯先側すぎると、非噛み合い部分で外歯車11と内歯車12との歯先同士の接触が起き、トルク伝達効率が低下する。
これを考慮して、第1実施形態では、外歯先接続点A0は、横断面における外歯接触面13の長さが外歯車11の歯面全体の長さの20%以上となるように設けられている。
また、外歯先接続点A0は、外歯車11の歯面のうち圧力角30°となる点P30より歯先側に位置している。このように外歯先接続点A0を設定することにより、図8に示すように、トルク伝達効率が比較的低くなる(図9参照)圧力角30°を超える領域では、歯面の横断面形状がエピサイクロイド曲線から外れるが、トルク伝達効率が比較的高くなる(図9参照)圧力角30°以下の領域では、歯面の横断面形状がエピサイクロイド曲線と一致する。トルク伝達は、トルク伝達効率が比較的高い領域において理想の状態で外歯接触面13と内歯接触面16とが接触することで行われる。
図7に示すように、横断面において、外歯先接続点A0における外歯先面14の接線TL1は、外歯先接続点A0における外歯末接触面132の接線TL2と一致している。第1実施形態では、外歯先面14のうち外歯末接触面132につながる端部(外歯先接続点A0〜分割点A1)の横断面形状は円弧である。
(効果)
以上説明したように、第1実施形態では、外歯元接触面131および外歯底面15の横断面形状はハイポサイクロイド曲線である。外歯末接触面132の横断面形状はエピサイクロイド曲線である。内歯末接触面162および内歯先面17の横断面形状はハイポサイクロイド曲線である。内歯元接触面161および内歯底面18の横断面形状はエピサイクロイド曲線である。
外歯先面14は基準エピサイクロイド曲線CLEPIに対して第1ピッチ円Sp1側に位置している。
これにより外歯車11の歯先は、非噛み合い部分における内歯車12の歯先との接触を回避するように逃がされる。したがって、非噛み合い部分における外歯車11と内歯車12との歯先同士の接触に起因する摩擦損失が低減するので、トルク伝達効率の低下を抑制することができる。
また、外歯先接続点A0は、横断面における外歯接触面13の長さが外歯車11の歯面全体の長さの20%以上となるように設けられている。
これにより、噛み合い部分における外歯車11と内歯車12との接触長さが歯面全体の20%以上確保されるように、外歯車11の歯先が逃がされている。したがって、外歯車11と内歯車12との接触長さが減ることによる耐久性の低下を抑制することができる。
また、第1実施形態では、外歯先接続点A0は、外歯車11の歯面のうち圧力角30°となる点P30より歯先側に位置している。
このように外歯先接続点A0を設定することにより、トルク伝達効率が比較的高くなる圧力角30°以下の領域では、外歯車11の歯面の横断面形状がエピサイクロイド曲線と一致する。したがって、トルク伝達効率が比較的高い領域において理想の接触状態で外歯車11と内歯車12とを噛み合わせてトルクを伝達することができる。
また、第1実施形態では、横断面において、外歯先接続点A0における外歯先面14の接線TL1は、外歯先接続点A0における外歯末接触面132の接線TL2と一致している。
これにより外歯先接続点A0に角が形成されない。そのため、外歯車11と内歯車12との噛み合いにより内歯車12の歯面が偏磨耗することを抑制可能である。
また、第1実施形態では、外歯先面14のうち外歯末接触面132につながる端部の横断面形状は円弧である。
これにより外歯先接続点A0に角が形成されない。そのため、外歯車11と内歯車12との噛み合いにより内歯車12の歯面が偏磨耗することを抑制可能である。
[第1実施形態の変形例]
第1実施形態の変形例では、(1−4)は以下のように定義される。
(1−4)外歯先接続点A0から先端点ANまでの間の基準エピサイクロイド曲線CLEPIを第1ピッチ円Sp1の中心まわりの等角度間隔でN個に分割したときの分割点を、外歯先接続点A0から先端点ANに向かって分割点A1〜AN-1とする。
[第2実施形態]
第2実施形態の内接噛合遊星歯車機構の特徴構成について図10〜図14を参照して説明する。
<歯面の横断面形状>
図10〜図12に示すように、外歯車41の歯面は、外歯接触面42、外歯底面43および外歯先面44から構成されている。外歯接触面42は、外歯元接触面421および外歯末接触面422を有している。
外歯元接触面421および外歯底面43の横断面形状はハイポサイクロイド曲線である。
外歯末接触面422および外歯先面44の横断面形状はエピサイクロイド曲線である。
内歯車45の歯面は、内歯接触面46、内歯底面47および内歯先面48から構成されている。内歯接触面46は、内歯元接触面461および内歯末接触面462を有している。
内歯末接触面462の横断面形状はハイポサイクロイド曲線である。
内歯元接触面461および内歯底面47の横断面形状はエピサイクロイド曲線である。
<内歯先面>
図12において、基準ハイポサイクロイド曲線CLHYPOは、内歯末接触面462の横断面形状に連続する線、すなわち、内歯末接触面の横断面形状であるハイポサイクロイド曲線を歯先側に延長した線である。
内歯先面48は、基準ハイポサイクロイド曲線CLHYPOに対して第2ピッチ円Sp2側に位置している。つまり、内歯先面48は基準ハイポサイクロイド曲線CLHYPOに対して径方向外側に逃がされている。以下、内歯先面48の横断面形状を内歯先部曲線と記載する。
内歯先部曲線についてさらに詳しく説明する。
図13、図14に示すように、横断面において以下(2−1)〜(2−16)を定義する。
(2−1)内歯先面48と内歯接触面46とがつながる点を内歯先接続点F0とする。
(2−2)基準ハイポサイクロイド曲線CLHYPOのうち最も径方向内側、すなわち歯先先端に位置する点を先端点FNとする。
(2−3)先端点FNと内歯先面48の歯先先端との距離を第2逃がし量t2とする。
(2−4)内歯先接続点F0から先端点FNまでの間の基準ハイポサイクロイド曲線CLHYPOを当該曲線に沿って等距離間隔でN個に分割したときの分割点を、内歯先接続点F0から先端点FNに向かって分割点F1〜FN-1とする。
(2−5)第2ピッチ円Sp2と同心上に位置し且つ内歯先接続点F0を通る円をP0とする。
(2−6)第2ピッチ円Sp2と同心上に位置し且つ分割点F1を通る円をP1とする。
(2−7)第2ピッチ円Sp2の中心に対応する軸心AX1と先端点FNとを結んだ直線を直線QNとする。
(2−8)直線QNと平行であり、且つ、分割点F1〜FN-1を通る直線を直線Q1〜QN-1とする。
(2−9)直線Q2〜QNと円P1とが交差する点を交点G2〜GNとする。
(2−10)直線QNに沿って、先端点FNを交点GNに向かって第2逃がし量t2だけ移動させた点を逃がし点HNとする。
(2−11)Kを整数の2〜N−1とする。
(2−12)直線QK上に位置し、且つ、(線分FKK:線分HKK=線分FNN:線分HNN)を満たす点HKを逃がし点HKとする。
(2−13)直線Q2と円P0との交点をI2とする。
(2−14)直線Q1と円P0との交点をI1とする。
(2−15)直線Q1上に位置し、且つ、「線分F11:線分J11=線分F22:線分H22」を満たす点J1を移動点J1とする。
(2−16)分割点F1と移動点J1との中点を逃がし点H1とする。
分割数Nは例えば10〜50の間から適宜設定される。「線分FNN:線分HNN」は、例えば「1:9」〜「3:2」の間から適宜設定される。第1実施形態では、分割数Nは50に設定されるとともに、「線分FNN:線分HNN」は「1:1」に設定されている。
内歯先部曲線は、前記(2−1)〜(2−16)で定義された内歯先接続点F0および逃がし点H1〜HNを通る補間曲線である。第2実施形態では、上記補間曲線として例えばスプライン曲線が採用されている。
<内歯先接続点>
内歯接触面46は、歯底側の一端から歯先側の他端(すなわち内歯先接続点F0)まで、噛み合い部分において外歯車41と接触する。つまり、内歯先接続点F0は、内歯車45の歯面のうち、噛み合い部分において外歯車41と接触する範囲に設けられる。
ここで、内歯先接続点F0の位置が歯底側すぎると、内歯接触面46の長さ(すなわち、噛み合い部分における外歯車41と内歯車45との接触長さ)が短くなり、歯の耐久性が低下する。一方、外歯先接続点A0の位置が歯先側すぎると、非噛み合い部分で外歯車41と内歯車45との歯先同士の接触が起き、トルク伝達効率が低下する。
これを考慮して、第2実施形態では、内歯先接続点F0は、横断面における内歯接触面46の長さが内歯車45の歯面全体の長さの20%以上となるように設けられている。
また、内歯先接続点F0は、内歯車45の歯面のうち圧力角30°となる点P30より歯先側に位置している。このように内歯先接続点F0を設定することにより、第1実施形態と同様に、トルク伝達効率が比較的低くなる圧力角30°を超える領域では、歯面の横断面形状がハイポサイクロイド曲線から外れるが、トルク伝達効率が比較的高くなる圧力角30°以下の領域では、歯面の横断面形状がハイポサイクロイド曲線と一致する。トルク伝達は、トルク伝達効率が比較的高い領域において理想の状態で外歯接触面42と内歯接触面46とが接触することで行われる。
図14に示すように、横断面において、内歯先接続点F0における内歯先面48の接線TL3は、内歯先接続点F0における内歯末接触面462の接線TL4と一致している。第2実施形態では、内歯先面48のうち内歯末接触面462につながる端部(内歯先接続点F0〜分割点F1)の横断面形状は円弧である。
(効果)
以上説明したように、第2実施形態では、外歯元接触面421および外歯底面43の横断面形状はハイポサイクロイド曲線である。外歯末接触面422および外歯先面44の横断面形状はエピサイクロイド曲線である。内歯末接触面462の横断面形状はハイポサイクロイド曲線である。内歯元接触面461および内歯底面47の横断面形状はエピサイクロイド曲線である。
内歯先面48は、基準ハイポサイクロイド曲線CLHYPOに対して第2ピッチ円Sp2側に位置している。
これにより内歯先面48の歯先は、非噛み合い部分における外歯車41の歯先との接触を回避するように逃がされる。したがって、非噛み合い部分における外歯車41と内歯車45との歯先同士の接触に起因する摩擦損失が低減するので、トルク伝達効率の低下を抑制することができる。
また、内歯先接続点F0は、横断面における内歯接触面46の長さが内歯車45の歯面全体の長さの20%以上となるように設けられている。
これにより、噛み合い部分における外歯車41と内歯車45との接触長さが歯面全体の20%以上確保されるように、内歯車45の歯先が逃がされている。したがって、外歯車41と内歯車45との接触長さが減ることによる耐久性の低下を抑制することができる。
また、第2実施形態では、内歯先接続点F0は、内歯車45の歯面のうち圧力角30°となる点P30より歯先側に位置している。
このように内歯先接続点F0を設定することにより、トルク伝達効率が比較的高くなる圧力角30°以下の領域では、内歯車45の歯面の横断面形状がハイポサイクロイド曲線と一致する。したがって、トルク伝達効率が比較的高い領域において理想の接触状態で外歯車41と内歯車45とを噛み合わせてトルクを伝達することができる。
また、第2実施形態では、横断面において、内歯先接続点F0における内歯先面48の接線TL3は、内歯先接続点F0における内歯末接触面462の接線TL4と一致している。
これにより内歯先接続点F0に角が形成されない。そのため、外歯車41と内歯車45との噛み合いにより外歯車41の歯面が偏磨耗することを抑制可能である。
また、第2実施形態では、内歯先面48のうち内歯末接触面462につながる端部の横断面形状は円弧である。
これにより内歯先接続点F0に角が形成されない。そのため、外歯車41と内歯車45との噛み合いにより外歯車41の歯面が偏磨耗することを抑制可能である。
[第2実施形態の変形例]
第2実施形態の変形例では、(2−4)は以下のように定義される。
(2−4)内歯先接続点F0から先端点FNまでの間の基準ハイポサイクロイド曲線CLHYPOを第2ピッチ円Sp2の中心まわりの等角度間隔でN個に分割したときの分割点を、内歯先接続点F0から先端点FNに向かって分割点F1〜FN-1とする。
[第3実施形態]
第3実施形態の内接噛合遊星歯車機構について図15を参照して説明する。
図15に示すように、外歯車11の外歯先面14は、第1実施形態と同様に基準エピサイクロイド曲線CLEPIに対して径方向内側に逃がすように形成されている。また、内歯車45の内歯先面48は、第2実施形態と同様に基準ハイポサイクロイド曲線CLHYPOに対して径方向外側に逃がすように形成されている。
したがって、第3実施形態によれば、耐久性の低下を抑制しつつ、非噛み合い部分における外歯先面14と内歯車45との歯先同士の接触に起因する摩擦損失がより低減するので、トルク伝達効率の低下を一層抑制することができる。
[第4実施形態]
第4実施形態の内接噛合遊星歯車機構について図16を参照して説明する。
図16に示すように、内接噛合遊星歯車機構10は、外歯車11と内歯車45との相対的な径方向移動および軸心の傾きを抑制する移動抑制部51を備えている。つまり、例えば内歯車45に対する外歯車11の相対移動を考えた場合、移動抑制部51が抑制するのは、外歯車11が径方向へ移動すること、外歯車11がその軸心が傾くように移動すること、および、上記2つの移動が複合された三次元的な移動である。移動抑制部51は、偏心部22と軸受29との間に設けられている筒状部材であり、例えばゴム等の弾性材料から構成されている。
内歯車45に対して外歯車11が移動すると噛み合い部分にて接触する歯の圧力角が変化する。移動抑制部51は、噛み合い部分にて接触する歯の圧力角が30°以下となるように、外歯車11と内歯車45との相対的な径方向移動を抑制する。
したがって、第4実施形態によれば、トルク伝達効率が比較的高い領域において理想の接触状態で外歯先面14と内歯車45とを噛み合わせてトルクを伝達することができる。
[第4実施形態の変形例]
第4実施形態の変形例では、図17に示すように、移動抑制部51は、偏心部22と軸受29との間に設けられており、スプリング52および押圧ピン53から構成されている。押圧ピン53は、第1軸54の偏心部55の径方向穴56に設けられ、径方向へ移動可能であり、少なくとも一部が第1軸54の外周面よりも外側に突出している。スプリング52は、径方向穴56に設けられており、押圧ピン53を軸受28の内輪に押圧している。スプリング52および押圧ピン53は、周方向の複数箇所に設けられている。このように構成された移動抑制部51は、第4実施形態と同様に、外歯車11と内歯車45との相対的な径方向移動および軸心の傾きを抑制する。
[他の実施形態]
他の実施形態では、外歯先部曲線および内歯先部曲線を決定する補間曲線は、スプライン曲線に限らず、例えばラグランジェ補間曲線、多項式補間曲線、ベジェ曲線などの他の補間方法で得られる曲線であってもよい。
他の実施形態では、外歯先部曲線および内歯先部曲線が通る逃がし点は、前記(1−13)〜(1−16)、前記(2−13)〜(2−16)の定義で規定される点に限らない。外歯先面および内歯先面の全範囲が凸曲面となるように逃がし点が設定されればよい。これにより、外歯車と内歯車との接触時の歯先同士の引っ掛かりで外歯車の回転がロックすることを抑制可能である。
他の実施形態では、外歯先面および内歯先面は、横断面形状がスプライン曲線に代表されるような補間曲線であるのみならず、例えば1つまたは複数の平面であってもよいし、平面と曲面との組み合わせであってもよい。また、曲面は、例えば曲率半径が一定となるものであってもよい。例えば、外歯先面を例にとると、図18に示すように外歯車61の外歯先面62は、平面63、および、平面64と外歯末接触面132とを接続する曲面64から構成されてもよい。また、図19に示すように外歯車71の外歯先面72は、曲率半径が一定となる曲面であってもよい。このような歯面の形状は、内歯先面についても同様に適用可能である。
他の実施形態では、移動抑制部は、第4実施形態のようなゴムおよびその変形例のようなコイルスプリングに限らず、例えば板ばね等の他の弾性部材であってもよい。弾性部材は、押圧ピン等を介さず、軸受を直接付勢するように設けられてもよい。また、移動抑制部は、第1軸と軸受との間に元々あるクリアランスに設けられる例えばグリースなどのゲル状のものであってもよい。また、移動抑制部は、第1軸と軸受との間に区画された油圧室と、その中のオイル等の液体とから構成されてもよい。また、移動抑制部が設けられる場所は、第1軸と軸受との間に限らず、例えば外歯車と軸受との間であってもよい。要するに、移動抑制部は、外歯車と内歯車との相対的な移動を抑制可能であればよい。
他の実施形態では、移動抑制部は、外歯車と内歯車との相対的な径方向移動および軸心の傾きのどちらか一方を抑制するものであってもよい。
他の実施形態では、内接噛合遊星歯車機構は、減速機にかぎらず、増速機として用いられてもよい。また、内接噛合遊星歯車機構は、シフトバイワイヤシステムの駆動部に限らず、他の装置に用いられてもよい。
他の実施形態では、伝達手段のピンは第2軸のフランジに設けられ、ピン穴は外歯車に設けられてもよい。また、伝達手段は、例えばユニバーサルジョイント等の他の構造のものから構成されてもよい。要するに、伝達手段は、外歯車の自転成分のみを伝達するものであれば、どのような構造のものであってもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10・・・内接噛合遊星歯車機構
11、41・・・外歯車
12、45・・・内歯車
13、42・・・外歯接触面
14、44・・・外歯先面
16、46・・・内歯接触面
17、48・・・内歯先面
CLEPI・・・基準エピサイクロイド曲線
CLHYPO・・・基準ハイポサイクロイド曲線
AX1・・・軸心
0・・・外歯先接続点
0・・・内歯先接続点
Sp1・・・第1ピッチ円
Sp2・・・第2ピッチ円

Claims (11)

  1. 内歯車(12、45)と、当該内歯車に内接するように噛み合っている外歯車(11、41、61、71)と、を備える内接噛合遊星歯車機構であって、
    前記外歯車のピッチ円を第1ピッチ円(Sp1)とし、
    前記内歯車のピッチ円を第2ピッチ円(Sp2)とし、
    前記内歯車の軸心(AX1)に直交する断面を横断面とすると、
    前記外歯面の歯面は、前記内歯車との噛み合い時に当該内歯車と接触する外歯接触面(13、42)と、当該外歯接触面に対して歯先側に位置する外歯先面(14、44、62、72)とを含んでおり、
    前記外歯接触面のうち前記第1ピッチ円よりも歯底側の部分(131、421)の横断面形状はハイポサイクロイド曲線であり、
    前記外歯接触面のうち前記第1ピッチ円よりも歯先側の部分(132、422)の横断面形状はエピサイクロイド曲線であり、
    前記内歯面の歯面は、前記外歯車との噛み合い時に当該外歯車と接触する内歯接触面(16、46)と、当該内歯接触面に対して歯先側に位置する内歯先面(17、48)とを含んでおり、
    前記内歯接触面のうち前記第2ピッチ円よりも歯先側の部分(161、461)の横断面形状はハイポサイクロイド曲線であり、
    前記内歯接触面のうち前記第2ピッチ円よりも歯底側の部分(162、462)の横断面形状はエピサイクロイド曲線であり、
    前記外歯先面(14)は、前記外歯接触面のうち前記第1ピッチ円よりも歯先側の部分の横断面形状に連続する基準エピサイクロイド曲線(CLEPI)に対して前記第1ピッチ円側に位置しており、
    横断面において前記外歯先面と前記外歯接触面とがつながる点である外歯先接続点(A0)は、前記外歯接触面の長さが前記外歯車の歯面全体の長さの20%以上となるように設けられている内接噛合遊星歯車機構。
  2. 前記内歯先面(48)は、前記内歯接触面のうち前記第2ピッチ円よりも歯先側の部分の横断面形状に連続する基準ハイポサイクロイド曲線(CLHYPO)に対して前記第2ピッチ円側に位置しており、
    横断面において前記内歯先面と前記内歯接触面とがつながる点である内歯先接続点(F0)は、前記内歯接触面の長さが前記内歯車の歯面全体の長さの20%以上となるように設けられている請求項1に記載の内接噛合遊星歯車機構。
  3. 内歯車と、当該内歯車に内接するように噛み合っている外歯車と、を備える内接噛合遊星歯車機構であって、
    前記外歯車のピッチ円を第1ピッチ円とし、
    前記内歯車のピッチ円を第2ピッチ円とし、
    前記内歯車の軸心に直交する断面を横断面とすると、
    前記外歯面の歯面は、前記内歯車との噛み合い時に当該内歯車と接触する外歯接触面と、当該外歯接触面に対して歯先側に位置する外歯先面とを含んでおり、
    前記外歯接触面のうち前記第1ピッチ円よりも歯底側の部分の横断面形状はハイポサイクロイド曲線であり、
    前記外歯接触面のうち前記第1ピッチ円よりも歯先側の部分の横断面形状はエピサイクロイド曲線であり、
    前記内歯面の歯面は、前記外歯車との噛み合い時に当該外歯車と接触する内歯接触面と、当該内歯接触面に対して歯先側に位置する内歯先面とを含んでおり、
    前記内歯接触面のうち前記第2ピッチ円よりも歯先側の部分の横断面形状はハイポサイクロイド曲線であり、
    前記内歯接触面のうち前記第2ピッチ円よりも歯底側の部分の横断面形状はエピサイクロイド曲線であり、
    前記内歯先面は、前記内歯接触面のうち前記第2ピッチ円よりも歯先側の部分の横断面形状に連続する基準ハイポサイクロイド曲線に対して前記第2ピッチ円側に位置しており、
    横断面において前記内歯先面と前記内歯接触面とがつながる点である内歯先接続点は、前記内歯接触面の長さが前記内歯車の歯面全体の長さの20%以上となるように設けられている内接噛合遊星歯車機構。
  4. 前記外歯先接続点は、前記外歯車の歯面のうち圧力角30°となる点(P30)より歯先側に位置している請求項1または2に記載の内接噛合遊星歯車機構。
  5. 前記外歯車と前記内歯車との相対的な径方向移動および軸心の傾きの少なくとも一方を抑制する移動抑制部(51)、をさらに備える請求項4に記載の内接噛合遊星歯車機構。
  6. 横断面において、前記外歯先接続点における前記外歯先面の接線(TL1)は、前記外歯先接続点における前記外歯接触面の接線(TL2)と一致している請求項4または5に記載の内接噛合遊星歯車機構。
  7. 前記外歯先面のうち前記外歯接触面につながる端部の横断面形状は円弧である請求項6に記載の内接噛合遊星歯車機構。
  8. 前記内歯先接続点は、前記内歯車の歯面のうち圧力角30°となる点(P30)より歯先側に位置している請求項2または3に記載の内接噛合遊星歯車機構。
  9. 前記外歯車と前記内歯車との相対的な径方向移動および軸心の傾きの少なくとも一方を抑制する移動抑制部、をさらに備える請求項8に記載の内接噛合遊星歯車機構。
  10. 横断面において、前記内歯先接続点における前記内歯先面の接線(TL3)は、前記内歯先接続点における前記内歯接触面の接線(TL4)と一致している請求項8または9に記載の内接噛合遊星歯車機構。
  11. 前記内歯先面のうち前記内歯接触面につながる端部の横断面形状は円弧である請求項10に記載の内接噛合遊星歯車機構。
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