JP2009036194A - 内接歯車ポンプ - Google Patents

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謙一 藤木
Takatoshi Watanabe
貴俊 渡邊
Masashi Sadatomi
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Abstract

【課題】トロコイド歯形を有するアウターロータとインナーロータとの間にクレセントが配置されたもので、流体の送出時に発生する脈動が原因として生じる振動を低減する内接歯車ポンプとすること。
【解決手段】内歯21が形成されたアウターロータ2と、該アウターロータ2の内周側に配置されると共に前記内歯21と噛合う外歯11が形成されたインナーロータ1と、前記
アウターロータ2とインナーロータ1との間隙に配置されるクレセント3とからなること。前記インナーロータ1のそれぞれの各ピッチ間隔Paは非等間隔として形成されること。前記アウターロータ2の内歯21のピッチ間隔Pbは前記インナーロータの外歯11のピッチ間隔Paに対応させること。
【選択図】図1

Description

本発明は、アウターロータとインナーロータとの間に配置されるクレセントが具備され、トロコイド歯形を有するインナーロータを備えたもので、流体の送出時に発生する脈動が原因として生じる振動を低減することができる内接歯車ポンプに関する。
クレセント(三日月形状物体)を有した内接歯車ポンプは、クレセントを使用しない内接歯車ポンプよりも吐出圧を高めることが出来るため、永らく使用されている。さらに、クレセントを有した内接歯車ポンプは、トロコイド歯形のロータを使用することで、更なる効率の向上と、吐出圧の増大を図ることが、近年研究されてきている。ところが、その開発において、効率や吐出性能の向上を図ろうとすれば、するほど、吐出脈動のピーク値が高くなり、ポンプ本体の振動が増加し、周辺機器にも悪影響を及ぼすという問題が発生するものである。
このことは、クレセントタイプの内接歯車ポンプにおいて、トロコイド形状の歯形を有するロータを使用したポンプでは、より吐出圧を高くすることが出来るために、今までよりも、一層、顕著にクローズアップされてきている。このような吐出脈動のピーク値を低減させる技術として特許文献1が挙げられる。
特開平7−253083号
特許文献1は、歯形等は、特定されてはいないものの、単に歯と歯のピッチ間隔を互いに異ならせたものでは、吐出脈動のピーク値を十分もしくは効果的に低減させることが出来ない事象が発生するおそれがある。また特許文献1は聴感上の騒音レベルの低減のみについて言及されたものであり、その他の効率や吐出性能の向上等の技術については、未解決である。さらに、具体的な吐出脈動低減手法については何ら述べられておらず、具体的な吐出脈動低減手法については不明のままである。本発明の目的は、液体の吐出量が一定量とならないようにして、流体の送出時に発生する脈動ピークを低減し、ポンプの振動及び騒音を小さくすることにある。
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、内歯が形成されたアウターロータと、該アウターロータの内周側に配置されると共に前記内歯と噛合う外歯が形成されたインナーロータと、前記アウターロータとインナーロータとの間隙に配置されるクレセントとからなり、前記インナーロータのそれぞれの各ピッチ間隔は非等間隔として形成され、前記アウターロータの内歯のピッチ間隔は前記インナーロータの外歯のピッチ間隔に対応させてなる内接歯車ポンプとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、前述の構成において、インナーロータの外歯の歯数と、アウターロータの内歯の歯数との公約数とした歯数の列を非等間隔ピッチ列とし、同等の非等間隔ピッチ列が繰り返し形成されてなる内接歯車ポンプとしたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、前述の構成において、前記非等間隔ピッチ列は3以上としてなる内接歯車ポンプとしたことにより、上記課題を解決した。請求項4の発明を、前述の構成において、前記インナーロータの歯数は6以上とし、アウターロータの歯数は9以上としてなる内接歯車ポンプとしたことにより、上記課題を解決した。請求項5の発明を、前述の構成において、非等間隔ピッチにおける各外歯及び内歯の歯厚の大きさは異なるように設定されてなる内接歯車ポンプとしたことにより、上記課題を解決した。請求項6の発明を、前述の構成において、前記インナーロータの歯形はトロコイド歯形としてなる内接歯車ポンプとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項7の発明を、内歯が形成されたアウターロータと、該アウターロータの内周側に配置されると共に前記内歯と噛合う外歯が形成されたインナーロータと、前記アウターロータとインナーロータとの間隙に配置されるクレセントとからなり、前記インナーロータのそれぞれの外歯の歯厚寸法は非均一として形成され、前記アウターロータのそれぞれの外歯の歯厚は前記インナーロータの歯厚寸法に対応させてなる内接歯車ポンプとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項8の発明を、前述の構成において、インナーロータの外歯の歯数と、アウターロータの内歯の歯数とは、両歯数の公約数の倍数とし、前記インナーロータの外歯において少なくとも最大公約数の歯数列で且つそれぞれ異なる歯厚を備えた単位外歯列が複数個備えられ、前記アウターロータには前記インナーロータの単位外歯列に対応する内歯が連続してなる単位内歯列が複数備えられてなる内接歯車ポンプとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項9の発明を、前述の構成において、前記インナーロータの単位外歯列は、3以上としてなる内接歯車ポンプとしたことにより、上記課題を解決したものである。請求項10の発明を、前述の構成において、前記インナーロータの歯数は6以上とし、アウターロータの歯数は9以上としてなる内接歯車ポンプとしたことにより、上記課題を解決した。請求項11の発明を、前述の構成において、前記インナーロータの歯形はトロコイド歯形としてなる内接歯車ポンプとしたことにより、上記課題を解決した。
請求項12の発明を、前述の構成において、前記インナーロータの外歯のピッチ角度は非均一にすると共に、前記アウターロータのそれぞれの内歯のピッチ角度は、前記外歯のピッチ角度に対応させてなる内接歯車ポンプとしたことにより、上記課題を解決した。請求項13の発明を、前述の構成において、前記インナーロータの単位外歯列の外歯のピッチ角度は非均一にすると共に、前記アウターロータの単位外歯列の内歯のピッチ角度は、前記単位外歯列のピッチ角度に対応させてなる内接歯車ポンプとしたことにより、上記課題を解決したものである。
請求項1の発明によって、アウターロータとインナーロータの空隙箇所にクレセント(三日月状部材)が設けられた内接歯車形ポンプにおいて、インナーロータの外歯のピッチ間隔を互いに異ならせることで、インナーロータとアウターロータによって形成される吐出時におけるセルの大きさが異なり、各セルの運ぶ吐出量が不規則となって、吐出脈動のピーク値を低減し、もって聴感上の騒音レベル及び振動を低減することができるものである。
請求項2の発明によって、インナーロータの外歯の歯数と、アウターロータの内歯の歯数との公約数とした歯数の列を非等間隔ピッチ列とし、同等の非等間隔ピッチ列が繰り返し形成されたことにより、非均一(均一でない)な吐出量による不規則な吐出状態が周期的に連続して発生することになり、吐出脈動のピーク値をより一層低減させることができる。請求項3の発明によって、ピッチ間隔の周期を3枚以上とすることにより、3以上の異なるピッチ間隔が連続することができるものであり、ピッチ間隔の周期をより一層複雑化させることができ、より吐出脈動の不規則性を大きくすることができるものである。
請求項4の発明によって、前記インナーロータの歯数は6以上とし、アウターロータの歯数は9以上としたことにより、インナーロータとアウターロータの歯数の公約数を3以上にすることができ、不規則な3つ以上の異なる吐出状態を実現することができる。請求項5の発明は、非等間隔ピッチにおける各外歯及び内歯の歯厚の大きさが異なるように設定されることで、非等間隔なピッチによる不規則な脈動とすると共に、連続して異なる歯厚によって、異なる大きさのセルによる不規則な脈動を発生させることができる。請求項6の発明によって、インナーロータの歯形をトロコイド歯形としたことにより、脈動のピークを低減しながらも吐出性能を向上させることができる。
請求項7の発明では、前記インナーロータのそれぞれの外歯の歯厚寸法は非均一として形成され、前記アウターロータのそれぞれの外歯の歯厚は前記インナーロータの歯厚寸法に対応させたことにより、インナーロータのそれぞれの外歯の歯厚寸法が異なり、隣接する外歯間とクレセントとによって囲まれる空間体積(容積)が異なることになる。アウターロータもそれぞれの内歯の歯厚寸法が異なり、隣接する内歯間とクレセントとによって囲まれる空間体積(容積)が異なることになる。よって、インナーロータとアウターロータによって形成される吐出時におけるセルの大きさが異なり、各セルの運ぶ吐出量が不規則となって、吐出脈動のピーク値を低減し、もって聴感上の騒音レベル及び振動を低減することができるものである。
請求項8の発明では、インナーロータの外歯の歯数と、アウターロータの内歯の歯数とは、両歯数の公約数の倍数とし、前記インナーロータの外歯において少なくとも最大公約数の歯数列で且つそれぞれ異なる歯厚を備えた単位外歯列が複数個備えられ、前記アウターロータには前記インナーロータの単位外歯列に対応する内歯が連続してなる単位内歯列が複数備えられたことにより、前記単位外歯列及び単位内歯列を構成したことにより、吐出量による不規則な吐出状態が周期的に連続して発生することになり、吐出脈動のピーク値をより一層低減させることができる。
請求項9の発明を、前記インナーロータの単位外歯列は、3以上としてなる内接歯車ポンプとしたことにより、3以上の異なる歯厚寸法の外歯が連続することができるものであり、単位外歯列の構成をより一層複雑化させることができ、より吐出脈動の不規則性を大きくすることができるものである。請求項10の発明を、前記インナーロータの歯数は6以上とし、アウターロータの歯数は9以上としてなる内接歯車ポンプとしたことにより、インナーロータとアウターロータの歯数の公約数を3以上にすることができ、不規則な3つ以上の異なる吐出状態を実現することができる。請求項11の発明では、前記インナーロータの歯形はトロコイド歯形としたことにより、脈動のピークを低減しながらも吐出性能を向上させることができる。
請求項12の発明では、前記インナーロータの外歯のピッチ角度は非均一にすると共に、前記アウターロータのそれぞれの内歯のピッチ角度は、前記外歯のピッチ角度に対応させたことにより、より一層単位外歯列及び単位内歯列の構成を複雑にすることができ、吐出脈動のピーク値をより一層低減させることができる。請求項13の発明では、前記インナーロータの単位外歯列の外歯のピッチ角度は非均一にすると共に、前記アウターロータの単位外歯列の内歯のピッチ角度は、前記単位外歯列のピッチ角度に対応させたことにより、さらに、より一層単位外歯列及び単位内歯列の構成を複雑にすることができ、吐出脈動のピーク値をより一層低減させることができる
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の第1実施形態の構成は、図1(A)に示すように、主にインナーロータ1,アウターロータ2、クレセント3及びポンプケーシング4とからなる。ポンプケーシング4は、ロータ室41と吸入ポート42及び吐出ポート43が形成されている。そして、前記吸入ポート42及び吐出ポート43は、ポンプケーシング4の外部に連通する流路がそれぞれ形成されている。また、前記ポンプケーシング4は、図示しないが、ケーシングカバーと共に使用される。
次に、前記インナーロータ1は、図2(A)に示すように、外周側に複数の外歯11,11,…が形成されている。該外歯11は、トロコイド形状の歯形(略トロコイド形状の歯形も含む)として形成されることもある。前記外歯11,11の間には、歯底部12が形成されている。隣接する外歯11,11の間隔、すなわち、ピッチ間隔Paは、それぞれ異なるように設定されているものであるが、この異なるピッチ間隔Paの設定については後述する。
前記アウターロータ2は、図2(B)に示すように、内周側に複数の内歯21,21,…が形成され、前記内歯21,21,…の間には、歯底部22が形成されている。前記インナーロータ1は、前記アウターロータ2の内周側に配置され前記インナーロータ1の外歯11,11,…が前記アウターロータ2の内歯21,21,…と噛み合う。同様に、前記アウターロータ2の内歯21,21,…のピッチ間隔Pbは、前記インナーロータ1の外歯11,11,…と良好に噛合うことができるように、インナーロータ1の外歯11,11,…のピッチ間隔Paに対応させて形成されたものである。また、前記インナーロータ1の外歯11が、トロコイド歯形(略トロコイド形状の歯形も含む)とした場合には、前記アウターロータ2の内歯21も、前記インナーロータ1の外歯11に良好に噛合う歯形とする。このように、前記インナーロータ1の外歯11をトロコイド歯形(略トロコイド歯形も含む)として形成されることにより、脈動のピークを低減しながらも吐出性能を向上させることができる。
クレセント3は、図1に示すように、前記アウターロータ2とインナーロータ1との間に形成される間隙に挿入配置されるものである。該間隙は、前記アウターロータ2の内周側と前記インナーロータ1の外周との間に形成される略半月形状のスペースのことをいう。前記クレセント3は、図2(C)に示すように、略半月形状又は弧状をなしており、弧状凹面側31と弧状凸面側32とから構成される。
前記クレセント3の弧状凹面側31と、インナーロータ1の外歯11,11,…との間には、内側セルSaが形成される〔図1(B)参照〕。同様に、前記クレセント3の弧状凸面側32と、アウターロータ2の内歯21,21,…との間には、外側セルSbが形成される〔図1(B)参照〕。前記内側セルSaは、インナーロータ1の外歯11,11とクレセント3の弧状凹面側31によって囲まれた部分に形成された空隙部であり、前記外側セルSbは、内歯21,21,…とクレセント3の弧状凸面側32によって囲まれた部分に形成された空隙部である。
前記インナーロータ1の外歯11,11,…と、前記アウターロータ2の内歯21,21,…との構成は、以下に示すような関係によって決定される。まず、前記インナーロータ1の複数の外歯11,11,…において、各隣接する外歯11,11の各ピッチ間隔Pa,Pa,…は、非等間隔として形成される。そして、前記アウターロータ2の内歯21,21,…のピッチ間隔Pbは、前記インナーロータ1の外歯11,11,…のピッチ間隔Paに外歯11,11,…と内歯21,21,…とが噛合うように対応させたものであり、これらのピッチ間隔Pb,Pb,…も異なる。
ピッチ間隔Paの大きさは、隣接する外歯11,11のピッチ角度によって決定し、隣接する外歯11,11間の歯底部12の範囲の大小が決定される。そして、隣接する外歯11,11の間で且つ隣接する外歯11,11の間に位置する歯底部12を中心とし、前記内側セルSaを構成する歯間領域13が設定される〔図1(B),図2(A)参照〕。該歯間領域13は、対応する前記ピッチ間隔Paと等しいものとなる。具体的には、図2(A)に示すように、インナーロータ1における適宜の3つの外歯11,11,…のピッチ角度をα1,γ1,β1とし、そのピッチ間隔Paの大小関係をα1<γ1<β1とする。この歯間領域13は、前記ピッチ角度のα1,γ1,β1の大小関係に合わせて13α,13γ及び13βと称する〔図2(A)参照〕。
これによって、その領域の大きさは、13α<13γ<13βとなる。すなわち、領域は、インナーロータ1の回転方向にしたがって小(13α),大(13γ),中(13β)の順となる。そして、前記インナーロータ1と前記クレセント3との間に形成されるそれぞれの内側セルSa,Sa,…の各体積も異なり、その体積において大小が存在することになる。したがって、複数の内側セルSaによって移送される液体の量は内側セルSaごとに変化する。
また、前記アウターロータ2の内歯21,21,…の各ピッチ間隔Pbは、インナーロータ1の外歯11,11,…の各ピッチ間隔Paに噛合うように対応させる。このような構成によって、インナーロータ1とアウターロータ2とがクレセント3とによって形成される内側セルSa及び外側セルSbの体積が異なるようにして、吐出量がセル(内側セルSa,外側セルSb)ごとに変化し、吐出脈動のピーク値を低減し、もって聴感上の騒音レベル及び振動の低減を図ったものである。
前記インナーロータ1の外歯11,11,…とアウターロータ2の内歯21,21,…のピッチ間隔を以下のように定義する。まず、前記インナーロータ1の外歯11,11,…の歯数Zaと、アウターロータ2の内歯21,21,…の歯数Zbとの公約数とした数値Nの歯数列をインナーロータ1側において、非等間隔ピッチ列Piとし、同等の非等間隔ピッチ列Piが繰り返し形成されたものである〔図2(A)参照〕。すなわち、一つのインナーロータ1には、非等間隔ピッチ列Piが複数含まれる。
しかし、インナーロータ1の歯数Zaと、アウターロータ2の歯数Zbの最大公約数の数値Nがインナーロータ1の歯数Zaと同一となる場合には、インナーロータ1には非等間隔ピッチ列Piは1つのみとなることもある。このような、実施形態としては、図6に示すように、インナーロータ1の歯数Zaが6で、アウターロータ2の歯数Zbが12の場合である。このときインナーロータ1の歯数Zaの6は、最大公約数であり、インナーロータ1には非等間隔ピッチ列Piが1つとなる。そして、この場合には、インナーロータ1の外歯11,11,…のピッチ間隔Paは、全て相互に異なるものである。
前記非等間隔ピッチ列Piには、異なるピッチ間隔Paで前記(公約数の)数値N個の外歯11,11,…によって、1単位(グループ)として形成されている。そして、非等間隔ピッチ列Piにおいて各ピッチ間隔Paは、前記ピッチ角度(α,β,γ)の大,中,小によって変化し、非等間隔ピッチ列Pi内の歯間領域13も変化する。また、非等間隔ピッチ列Pi内の複数の該歯間領域13,13,…の大小の並び順位は、不規則(ランダム)であることが好ましい。ただし、一つのインナーロータ1における、複数の非等間隔ピッチ列Piにおける歯間領域13の大小の順位は、全て同じパターンで形成されている。前記アウターロータ2には、前記非等間隔ピッチ列Piと同様に(公約数の)数値N個の内歯21,21,…が異なるピッチ間隔Pbによって構成された非等間隔ピッチ列Poが存在する。
次に、歯数Za,歯数Zb及び公約数の数値Nを具体的な整数値として説明する。インナーロータ1の歯数Zaを6とし、アウターロータ2の歯数Zbを9とする。歯数Zaと歯数Zbの公約数(数値N)は、『3』である。この数値は、歯数Za及び歯数Zbの数値によっては必ずしも最大公約数ではないこともある。非等間隔ピッチ列Piは、異なるピッチ間隔Paとなる3枚の外歯11,11,…によって構成される。その3枚の外歯11,11,…によって設定される3個の歯間領域13,13,…は、3つの異なるピッチ角度からなり、前述したようにα1,β1,γ1となる。その大小関係は、前述したようにα1<γ1<β1とすれば、その歯間領域13の領域の大小関係は、13α<13γ<13βである〔図2(A)参照〕。
さらに、前記アウターロータ2の非等間隔ピッチ列Poは、異なるピッチ間隔Pbで3枚の内歯21,21,…によって構成され、これら3枚の内歯21,21,…によって形成される歯間領域23,23,…は、3つのピッチ角度からなり前述したようにα2,β2,γ2となる。その非等間隔ピッチ列Poにおける複数の歯間領域23,23,…の大小の順位は、インナーロータ1の非等間隔ピッチ列Pi内の歯間領域13,13,…の大小の順位と同じパターンである。前記インナーロータ1には、2個の非等間隔ピッチ列Piが存在し、アウターロータ2には3個の非等間隔ピッチ列Poが存在する〔図2(B)参照〕。
それぞれの非等間隔ピッチ列Pi及び非等間隔ピッチ列Poには、3(公約数)個の外歯11,11,…及び内歯21,21,…が存在する。また歯間領域13及び歯間領域23の大小の順位の並び方は、適宜不規則にできる。たとえばロータの回転方向に従って、歯間領域13,13,…のピッチ角度(α,β,γ)の大きさの順位を小,中,大としたり大,中,小とすることもできる。ただし、アウターロータ2の非等間隔ピッチ列Poにおける歯間領域23,23,…の大小の順位は前記非等間隔ピッチ列Piと同一である。
このような構成にすることで、異なるピッチ間隔Pa(Pb)で外歯11(内歯21)が移動することによって、異なる大きさの歯間領域13(23)によって形成される内側セルSa(外側セルSb)の体積の大小の周期が単調変化とならず、非単調変化となる。よって、より不規則(ランダム)性の大きい吐出脈動を実現することができる。非単調変化とは、不規則なピッチ間隔Pa(Pb)によって、大きさの異なる歯間領域13(23)が不規則的周期で所定の位置を移動することである。
図3乃至図5は、インナーロータ1が1回転する間に、ピッチ角度の異なる歯間領域13α,13β,13γ或いは歯間領域23α,23β,23γによって、体積の異なる内側セルSa及び外側セルSbが順次、吐出ポート43に吐出する動作の状態を示している。インナーロータ1の任意の外歯11には、黒丸が付されており、図3乃至図5に示すように該黒丸の外歯11が1回転する状態が示されている。
また、非等間隔ピッチ列Piにおける不規則なピッチ間隔Paで配列された外歯11,11,…の形状の大きさ、すなわち、歯厚寸法Waは、それぞれ異なるものであり、前述したように外歯11,11,…に大きさの大小が存在し、これによって、内側セルSaの体積も変化することもある〔図2(A)参照〕。同様に、非等間隔ピッチ列Poにおける不規則なピッチ間隔Pbで配列されたアウターロータ2の内歯21,21,…の形状の大きさ、すなわち、歯厚寸法Wbは、それぞれ異なるものであり、前述したように内歯21,21,…に大きさの大小が存在し、これによって、外側セルSbの体積も変化する。
図6は、インナーロータ1の歯数Zaを6とし、アウターロータ2の歯数Zbを12としたものである。そして、歯数Zaと歯数Zbとの公約数の数値6としたもので、これによって形成されるアウターロータ2の非等間隔ピッチ列Poの数は2となる。すなわち、前記公約数の数値をインナーロータ1の歯数Zaと等しくしたものである。また、図7(A)は本発明の吐出脈動を示すグラフであり、図7(B)は従来技術の吐出脈動を示すものである。このグラフを比較すると、本発明は脈動を分散させることで、吐出脈動のピークが低減していることが示されている〔図7(A)参照〕。
次に、本発明の第2実施形態を図8乃至図12に基づいて説明する。この第2実施形態では、本発明の第1実施形態と同様の構成からなる内接歯車ポンプにおいて、図9(A)に示すように、前記インナーロータ1のそれぞれの外歯11,11,…の歯厚の歯厚寸法Waは非均一である。また、前記インナーロータ1の複数の外歯11,11,…において、各隣接する外歯11,11のピッチ角度θa,θa,…は、全て等角度として形成される〔図8(B),図9(A)参照〕。すなわち外歯11,11,…のピッチ間隔Paは、均一となっている。前記アウターロータ2のそれぞれの内歯21,21,…の歯厚寸法Wbは、前記インナーロータ1の歯厚寸法Waに対応させて、非均一としている。ここで、「対応」するの意味は、内接歯車ポンプとしてインナーロータ1の外歯11,11,…に対して、アウターロータ2の内歯21,21,…が噛み合い、前記インナーロータ1とアウターロータ2とが良好に回転を行うことができるようにすることである(図10乃至図12参照)。
前記インナーロータ1の外歯11の歯厚寸法Waは、基準ピッチ円Caと交わる部分の寸法である〔図9(A)参照〕。該基準ピッチ円Caは、インナーロータ1の直径中心とし、前記外歯11の歯先と歯底の中間位置を通過する仮想円である。各外歯11の歯厚寸法Waによって、それぞれの隣接する外歯11,11間の歯底部12の形状が異なる。これによって、前記インナーロータ1のそれぞれの隣接する外歯11,11と、前記クレセント3との間に形成されるそれぞれの内側セルSa,Sa,…の各体積も異なり、その体積において大小が存在することになる。したがって、複数の内側セルSaによって移送される液体の量は内側セルSaごとに変化する。なお、前記アウターロータ2にも基準ピッチ円Cbが存在する〔図9(B)参照〕。
前記インナーロータ1のそれぞれ歯厚寸法Waの異なる外歯11,11,…において、インナーロータ1の外歯11,11,…の歯数Zaと、前記アウターロータ2の内歯21,21,…の歯数Zbとは、両歯数の公約数の倍数とする。前記インナーロータ1の外歯11において、少なくとも最大公約数の個数からなる歯数列を構成し、この歯数列における外歯11は、それぞれ異なる歯厚寸法Waを備えたもので、この歯数列を単位外歯列Liと称する〔図9(A)参照〕。この単位外歯列Liは、前述したように、(最大)公約数の数値N、すなわち、N個の外歯11から構成されており、この単位外歯列Liが繰り返し形成されたものである。すなわち、一つのインナーロータ1には、単位外歯列Liが複数含まれる。
インナーロータ1の歯数Zaと、アウターロータ2の歯数Zbの最大公約数の数値Nがインナーロータ1の歯数Zaと同一となる場合には、前記インナーロータ1には前記単位外歯列Liは、1つのみとなることもある。たとえば、前記インナーロータ1の歯数Zaが6で、アウターロータ2の歯数Zbが12の場合である。このときには、前記インナーロータ1の歯数Zaの6は、最大公約数であり、インナーロータ1には一つの単位外歯列Liのみから構成されることになり、この場合には、外歯11,11,…の歯厚寸法Waは、全て相互に異なる。
前記単位外歯列Liに含まれる複数の外歯11,11,…のそれぞれの歯厚寸法Wa,Wa,…の大小の並び順位は、不規則(ランダム)であることが好ましい。ただし、一つのインナーロータ1における、複数の単位外歯列Liにおける歯厚寸法Waの大小の並び順位は、全て同じパターンで形成されている。前記アウターロータ2には、前記単位外歯列Liと同様に(公約数の)数値N個の歯厚寸法Wbの異なる内歯21,21,…からなる単位内歯列Loが設けられている〔図9(B)参照〕。すなわち、インナーロータ1とアウターロータ2とが噛み合って、適正に回転するとは、インナーロータ1の単位外歯列Liとアウターロータ2の単位内歯列Loとが周期的に噛み合うことである〔図8(A)、図9乃至図12参照〕。
次に、インナーロータ1の歯数Za,とアウターロータ2の歯数Zbについて、前記公約数の数値Nを具体的な整数値として説明する。インナーロータ1の歯数Zaを6とし、アウターロータ2の歯数Zbを9とする〔図9(A),(B)参照〕。歯数Zaと歯数Zbの公約数(数値N)は、『3』である。なお、この数値『3』は、歯数Za及び歯数Zbの数値によっては必ずしも最大公約数ではないこともある。単位外歯列Liは、それぞれ異なる歯厚寸法Waを有する3枚の外歯11,11,…によって構成される。ここで、単位外歯列Liに含まれる3枚の外歯11,11,…の歯厚寸法Waに対して、それぞれに寸法が異なることを示すため、歯厚寸法Wa1,歯厚寸法Wa2,歯厚寸法Wa3と称する。そして、その歯厚寸法の大小関係は、歯厚寸法Wa1を最大寸法とし、歯厚寸法Wa3を最小寸法とする。すなわち、歯厚寸法の大小関係は、Wa1>Wa2>Wa3とする〔図9(A)参照〕。
さらに、前記アウターロータ2の単位内歯列Loは、それぞれ異なる歯厚寸法Wbを有する3枚の内歯21,21,…によって構成される。この単位内歯列Loに含まれる内歯21,21,…に対しても、それぞれの歯厚寸法Wbが異なることを示すため、歯厚寸法Wb1,歯厚寸法Wb2,歯厚寸法Wb3と称する。このように、前記インナーロータ1には、2個の単位外歯列Li,Liを有しており、アウターロータ2には3個の単位内歯列Lo,Lo,…を有している〔図9(A),(B)参照〕。
そして、歯厚寸法Wa1の外歯11は、歯厚寸法Wb3の内歯21と、歯厚寸法Wb1の内歯21との間の歯底部22に噛み合い、歯厚寸法Wa2の外歯11は、歯厚寸法Wb1の内歯21と、歯厚寸法Wb2の内歯21との間の歯底部22に噛み合い、さらに、歯厚寸法Wa3の外歯11は、歯厚寸法Wb2の内歯21と、歯厚寸法Wb3の内歯21との間の歯底部22に噛み合い、インナーロータ1とアウターロータ2とはこの噛み合い状態を繰り返す(図10乃至図12参照)。
このような構成にすることで、インナーロータ1の単位外歯列Liに含まれるそれぞれ異なる歯厚寸法Wa(Wa1,Wa2,Wa3)を有する外歯11,11,…とクレセント3によって構成される内側セルSaの体積の大小の周期は、単調変化とならず、非単調変化となる。よって、より不規則(ランダム)性の大きい吐出脈動を実現することができる。同様に、アウターロータ2の単位内歯列Loに含まれるそれぞれ異なる歯厚寸法Wb(Wb1,Wb2,Wb3)を有する内歯21,21,…とクレセント3によって構成される外側セルSbの体積の大小の周期においても、単調変化とならず、非単調変化となる。よって、より不規則(ランダム)性の大きい吐出脈動を実現することができて、吐出脈動のピークを低減させることができる。
図10乃至図12は、インナーロータ1が1回転する間に、単位外歯列Liの異なる歯厚寸法(Wa1,Wa2,Wa3)を有する外歯11,11,…とクレセント3によって、順次構成される内側セルSa,Sa,…の体積が変化している状態を示すものである。また、前記インナーロータ1と共に回転するアウターロータ2の単位内歯列Loの異なる歯厚寸法(Wb1,Wb2,Wb3)を有する内歯21,21,…とクレセント3によって、順次構成される外側セルSb,Sb,…の体積が変化している状態を示すものである。
次に、本発明の第3実施形態を図13乃至図16に基づいて説明する。この第3実施形態では、本発明の第2実施形態と同様の構成からなる内接歯車ポンプにおいて、インナーロータ1の外歯11,11,…のそれぞれのピッチ角度θaがそれぞれ異なるようにしたものである。すなわち、インナーロータ1において、外歯11,11,…のそれぞれの歯厚寸法Wa及びピッチ角度θaが非均一で異なるものである。前記アウターロータ2のそれぞれの外歯21,21,…の歯厚寸法Wbも前記インナーロータ1の外歯11の歯厚寸法Waに対応させて、ピッチ角度は非均一となる。
ここで、「対応」するの意味は、第1及び第2実施形態の場合と同様に内接歯車ポンプとしてインナーロータ1の外歯11,11,…と、アウターロータ2の内歯21,21,…とが良好に噛み合うことを言うものである。前記インナーロータ1の外歯11の歯厚寸法Waの定義においても第2実施形態と同様である。これによって、前記インナーロータ1のそれぞれの隣接する外歯11,11と、前記クレセント3との間に形成されるそれぞれの内側セルSa,Sa,…の各体積も異なり、その体積において大小が存在することになり、同様に前記アウターロータ2のそれぞれの隣接する内歯21,21と、前記クレセント3との間に形成されるそれぞれの外側セルSb,Sb,…の各体積も異なる。したがって、複数の内側セルSa及び外側セルSbによって移送される液体の量は、前記内側セルSa及び前記外側セルSbごとに変化する。
第3実施形態においても、インナーロータ1は単位外歯列Liを有し、アウターロータ2は単位内歯列Loを有するものであり、単位外歯列Li及び単位内歯列Loは前述した第2実施形態の単位外歯列Li及び単位内歯列Loにおける構成と同等である。前記単位外歯列Liに含まれる複数の外歯11,11,…のそれぞれの歯厚寸法Wa,Wa,…の大小の並び順位は、不規則(ランダム)であることが好ましい。
さらに、第2実施形態と同様に、一つのインナーロータ1における、複数の単位外歯列Liにおける歯厚寸法Waの大小の並び順位は、全て同じパターンのくり返しで形成されている。前記アウターロータ2には、前記単位外歯列Liと同様に(公約数の)数値N個の歯厚寸法Wbの異なる内歯21,21,…からなる単位内歯列Loが設けられている。インナーロータ1とアウターロータ2とが噛み合って、適正に回転するということは、インナーロータ1の単位外歯列Liと、アウターロータ2の単位内歯列Loとが周期的に噛み合うことである。
次に、第2実施形態の場合と同様に、インナーロータ1の歯数Zaと、アウターロータ2の歯数Zbの具体的な整数値として、インナーロータ1の歯数Zaを6とし、アウターロータ2の歯数Zbを9とする〔図13(A),(B)参照〕。単位外歯列Liに含まれる3枚の外歯11,11,…の歯厚寸法Waに対して、それぞれに寸法が異なることを示すため、歯厚寸法Wa1,歯厚寸法Wa2,歯厚寸法Wa3とし、歯厚寸法の大小関係は、Wa1>Wa2>Wa3とする〔図13(A)参照〕。
また、単位外歯列Liに含まれる外歯11,11,…のピッチ角度θaは、それぞれ異なるものとする。具体的には、歯厚寸法Wa1と歯厚寸法Wa2との外歯11,11のピッチ角度θa1とし、歯厚寸法Wa2と歯厚寸法Wa3との外歯11,11のピッチ角度θa2とし、また歯厚寸法Wa3と歯厚寸法Wa1との外歯11,11のピッチ角度θa3とする。ここで、歯厚寸法Wa3と歯厚寸法Wa1との外歯11,11については、隣接する単位外歯列Li,Liの歯厚寸法Wa3の外歯11と、歯厚寸法Wa1の外歯11とのピッチ角度のことをいう。
さらに、前記アウターロータ2の単位内歯列Loについても第2実施形態の構成と同様であり、それぞれ異なる歯厚寸法Wbを有する3枚の内歯21,21,…によって構成され、この単位内歯列Loに含まれる内歯21,21,…に対しても、それぞれ異なる歯厚Wb1,Wb2,Wb3を有するものである。前記インナーロータ1は、2個の単位外歯列Li,Liを有しており、アウターロータ2は3個の単位内歯列Lo,Lo,…を有している〔図13(A),(B)参照〕。また、インナーロータ1の外歯11,11,…に対応して、アウターロータ2の単位内歯列Loにおける内歯21,21,…のそれぞれのピッチ角度θbも異なり、具体的には図13(B)に示すように、ピッチ角度θb1,ピッチ角度θb2,ピッチ角度θb3は、それぞれ異なっている。
このような構成にすることで、インナーロータ1の単位外歯列Liに含まれるそれぞれ異なる歯厚寸法Wa(Wa1,Wa2,Wa3)を有し、且つ外歯11,11,…のピッチ角度θa(θa1,θa2,θa3)をそれぞれ異なるようにしたことで、外歯11,11,…とクレセント3によって構成される内側セルSaの体積の大小の周期は、単調変化とならず、非単調変化となる。よって、より不規則(ランダム)性の大きい吐出脈動を実現することができる。同様に、アウターロータ2の単位内歯列Loに含まれるそれぞれ異なる歯厚寸法Wb(Wb1,Wb2,Wb3)を有する内歯21,21,…とクレセント3によって構成される外側セルSbの体積の大小の周期においても、単調変化とならず、非単調変化となる。よって、より不規則(ランダム)性の大きい吐出脈動を実現することができる。
図14乃至図16は、第3実施形態におけるインナーロータ1が1回転する間に、単位外歯列Liの異なる歯厚寸法(Wa1,Wa2,Wa3)を有する外歯11,11,…とクレセント3によって、順次構成される内側セルSa,Sa,…の体積が変化している状態を示すものである。また、前記インナーロータ1と共に回転するアウターロータ2の単位内歯列Loの異なる歯厚寸法(Wb1,Wb2,Wb3)を有する内歯21,21,…とクレセント3によって、順次構成される外側セルSb,Sb,…の体積が変化している状態を示すものである。
(A)は本発明の構成を示す平面図、(B)はアウターロータにインナーロータとクレセントを組み込んだ平面図である。 (A)はインナーロータの平面図、(B)はアウターロータの平面図、(C)はクレセントの平面図である。 (A)インナーロータが回転を開始する任意外歯の位置を示す行程図、(B)は任意外歯が1歯移動した行程図である。 (A)は任意外歯がクレセントに到達した行程図、(B)は任意外歯がクレセントの中央に達した状態の行程図である。 (A)は任意外歯がクレセントの終端側に到達した状態の行程図、(B)は任意外歯がクレセントから外れた状態の行程図である。 (A)は本発明の第2実施形態のロータの組付構成図、(B)は第2実施形態のアウターロータの平面図である。 (A)は本発明の吐出脈動を示すグラフ、(B)は従来タイプの吐出脈動を示すグラフである。 (A)は本発明の第2実施形態における構成を示す平面図、(B)はアウターロータにインナーロータとクレセントを組み込んだ平面図である。 (A)はインナーロータの平面図、(B)はアウターロータの平面図、(C)はクレセントの平面図である。 (A)本発明の第2実施形態におけるインナーロータが回転を開始する任意外歯の位置を示す行程図、(B)は任意外歯が1歯移動した行程図である。 (A)は本発明の第2実施形態における任意外歯がクレセントに到達した行程図、(B)は任意外歯がクレセントの中央に達した状態の行程図である。 (A)は本発明の第2実施形態における任意外歯がクレセントの終端側に到達した状態の行程図、(B)は任意外歯がクレセントから外れた状態の行程図である。 (A)は本発明の第3実施形態におけるインナーロータの平面図、(B)はアウターロータの平面図、(C)はクレセントの平面図である。 (A)本発明の第3実施形態におけるインナーロータが回転を開始する任意外歯の位置を示す行程図、(B)は任意外歯が1歯移動した行程図である。 (A)は本発明の第3実施形態における任意外歯がクレセントに到達した行程図、(B)は任意外歯がクレセントの中央に達した状態の行程図である。 (A)は本発明の第3実施形態における任意外歯がクレセントの終端側に到達した状態の行程図、(B)は任意外歯がクレセントから外れた状態の行程図である。
符号の説明
1…インナーロータ、11…外歯、2…アウターロータ、21…内歯、
3…クレセント、Pa…ピッチ間隔、Pb…ピッチ間隔、Za…歯数、Zb…歯数、
Pi…非等間隔ピッチ列、Po…非等間隔ピッチ列、単位外歯列Li、単位内歯列Lo

Claims (13)

  1. 内歯が形成されたアウターロータと、該アウターロータの内周側に配置されると共に前記内歯と噛合う外歯が形成されたインナーロータと、前記アウターロータとインナーロータとの間隙に配置されるクレセントとからなり、前記インナーロータのそれぞれの各ピッチ間隔は非等間隔として形成され、前記アウターロータの内歯のピッチ間隔は前記インナーロータの外歯のピッチ間隔に対応させてなることを特徴とする内接歯車ポンプ。
  2. 請求項1において、インナーロータの外歯の歯数と、アウターロータの内歯の歯数との公約数とした歯数の列を非等間隔ピッチ列とし、同等の非等間隔ピッチ列が繰り返し形成されてなることを特徴とする内接歯車ポンプ。
  3. 請求項2において、前記非等間隔ピッチ列は3以上としてなることを特徴とする内接歯車ポンプ。
  4. 請求項1,2又は3のいずれか1項の記載において、前記インナーロータの歯数は6以上とし、アウターロータの歯数は9以上としてなることを特徴とする内接歯車ポンプ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項の記載において、非等間隔ピッチ列における各外歯及び内歯の歯厚の大きさは異なるように設定されてなることを特徴とする内接歯車ポンプ。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項の記載において、前記インナーロータの歯形はトロコイド歯形としてなることを特徴とする内接歯車ポンプ。
  7. 内歯が形成されたアウターロータと、該アウターロータの内周側に配置されると共に前記内歯と噛合う外歯が形成されたインナーロータと、前記アウターロータとインナーロータとの間隙に配置されるクレセントとからなり、前記インナーロータのそれぞれの外歯の歯厚寸法は非均一として形成され、前記アウターロータのそれぞれの外歯の歯厚は前記インナーロータの歯厚寸法に対応させてなることを特徴とする内接歯車ポンプ。
  8. 請求項7において、インナーロータの外歯の歯数と、アウターロータの内歯の歯数とは、両歯数の公約数の倍数とし、前記インナーロータの外歯において少なくとも最大公約数の歯数列で且つそれぞれ異なる歯厚を備えた単位外歯列が複数個備えられ、前記アウターロータには前記インナーロータの単位外歯列に対応する内歯が連続してなる単位内歯列が複数備えられてなることを特徴とする内接歯車ポンプ。
  9. 請求項8において、前記インナーロータの単位外歯列は、3以上としてなることを特徴とする内接歯車ポンプ。
  10. 請求項7,8又は9のいずれか1項の記載において、前記インナーロータの歯数は6以上とし、アウターロータの歯数は9以上としてなることを特徴とする内接歯車ポンプ。
  11. 請求項7,8,9又は10のいずれか1項の記載において、前記インナーロータの歯形はトロコイド歯形としてなることを特徴とする内接歯車ポンプ。
  12. 請求項7,8,9,10又は11のいずれか1項の記載において、前記インナーロータの外歯のピッチ角度は非均一にすると共に、前記アウターロータのそれぞれの内歯のピッチ角度は、前記外歯のピッチ角度に対応させてなることを特徴とする内接歯車ポンプ。
  13. 請求項8,9,10,11又は12のいずれか1項の記載において、前記インナーロータの単位外歯列の外歯のピッチ角度は非均一にすると共に、前記アウターロータの単位外歯列の内歯のピッチ角度は、前記単位外歯列のピッチ角度に対応させてなることを特徴とする内接歯車ポンプ。
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