JP6163830B2 - ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、オイル等の流体を吸入・吐出するポンプに関するものである。
特許文献1に示されるように、自動車に用いられるオイルポンプは、トロコイド曲線で形成された内歯が内周に形成されたアウターロータと、トロコイド曲線で形成され前記内歯と噛合する外歯が外周に形成されモータによって回転されるインナーロータと、これらアウターロータとインナーロータを回転可能に収納するポンプ室が形成されたハウジングを有している。
そして、ハウジングには、ポンプ室に連通する吸入流路及び吐出流路が形成され、ハウジングの底部には、吸入流路が連通する吸入側溝及び吐出流路が連通する吐出側溝がポンプ室の底部の円周方向に沿ってそれぞれ間隔をおいて凹陥形成されている。このように構成されたオイルポンプは、インナーロータとアウターロータが互いに噛合しながら回転することにより、吸入流路から吸入したオイルが吐出流路から吐出する。
特開平11−324938号公報
従来のポンプでは、吐出側溝の内縁は、インナーロータの外歯の歯底の半径よりも外側に位置している場合がある。これは、インナーロータとポンプ室の半径方向の接触距離を多く設定することにより、外歯と内歯との間に形成される空間から、ポンプ室の底部とインナーロータとの間の隙間であるサイドクリアランスへのオイルの漏出を抑制し、オイルポンプの効率を向上させるためである。
このように、吐出側溝の内縁がインナーロータの外歯の歯底の半径よりも外側に位置していると、内歯の歯先が吐出側溝の内縁と重なる場合があり、この場合には外歯と内歯との間に形成される空間が吐出側溝に開口していない閉じ込み部が形成される。このため、インナーロータとアウターロータの回転に伴い、閉じ込み部の体積が減少すると、閉じ込み部内にあるオイルが、吐出側溝が開口している側の外歯と内歯との間の空間に速い流速で移動する。すると、吐出側溝の内縁が損傷するおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、吐出側溝の内縁の損傷を防止することができるポンプを提供する。
(請求項1)内部に円柱形状の空間であるポンプ室が形成され、当該ポンプ室に吸入側溝及び吐出側溝が凹陥形成されたハウジングと、前記ポンプ室内に回転可能に設けられ、内周側に内歯が形成されたアウターロータと、前記内歯内に設けられ、前記内歯と噛合する外歯が外周側に形成されたインナーロータと、を有し、前記吐出側溝の後半部の内縁が、前記外歯の歯底の軌跡よりも外側に位置し、前記吐出側溝の後半部の内縁は、前記内歯の歯先の軌跡よりも内側に位置し、前記吐出側溝の後半部は、前記吐出側溝の終端から所定距離だけ始端側に進んだ範囲であり、前記内歯の歯先が前記吐出側溝の内縁に重なる場合に、前記外歯と前記内歯との間に形成される空間が、前記吐出側溝に開口していない閉じ込み部として形成される範囲である
(請求項2)
前記吐出側溝の後半部の全ての内縁は、前記内歯の歯先の軌跡よりも内側に位置していることが好ましい。
(請求項
前記吐出側溝の後半部の外縁は、前記外歯の歯先の軌跡よりも外側に位置していることが好ましい。
(請求項1)吐出側溝の後半部の内縁は、内歯の歯先の軌跡よりも内側に位置している。これにより、吐出側溝の後半部の内縁が内歯の歯先の軌跡よりも内側に位置している部分において、インナーロータの外歯とアウターロータの内歯の間の空間が吐出側溝に開口していない閉じ込み部が形成されない。このため、インナーロータとアウターロータの回転に伴い、インナーロータの外歯とアウターロータの内歯との間に形成される空間が減少したとしても、吐出側溝の後半部の内縁部において、前記空間内のオイルが吐出側溝に流出し、吐出側溝の内縁の損傷を防止することができる。
(請求項2)
吐出側溝の後半部の全ての内縁は、内歯の歯先の軌跡よりも内側に位置している。これにより、吐出側溝の後半部の全ての内縁において閉じ込み部が形成されない。このため、吐出側溝の後半部の全ての内縁の損傷を防止することができる。
(請求項
吐出側溝の後半部の外縁は、外歯の歯先の軌跡よりも外側に位置している。これにより、吐出側溝の後半部の外縁が外歯の歯先の軌跡よりも外側に位置している部分において、閉じ込み部が形成されない。このため、インナーロータとアウターロータの回転に伴い、インナーロータの外歯とアウターロータの内歯との間に形成される空間が減少したとしても、吐出側溝の後半部の外縁部において、前記空間内のオイルが吐出側溝に流出し、吐出側溝の外縁の損傷を防止することができる。
ポンプの側面図である。 図1のA−A断面図であり、インナーロータ及びアウターロータを表した図である。 図1のB−B断面図であり、ハウジングの底部を表した図である。 図3の拡大図である。 比較例のポンプを表した図である。
以下に、本実施形態のポンプを具体化した実施形態について図面を参照しつつ説明する図1及び図2に示すように、ポンプ10は、ハウジング11、インナーロータ12、アウターロータ13、シール部材14を有している。以下の説明において、インナーロータ12やアウターロータ13の回転方向(図2の矢印で示す方向)を、単に「回転方向」と略す。
ハウジング11は、ブロック状であり、内部に扁平な円柱形状の空間であるポンプ室11bが形成されている。図1に示すように、ハウジング11の中央には、ポンプ室11bに連通する挿通穴11aが連通形成されている。この挿通穴11aに、回転軸24が挿通している。挿通穴11aには、回転軸24と全周に渡って接触し、ハウジング11と回転軸24との間をシールするリング状のシール部材14が取り付けられている。なお、回転軸24は、エンジンや、トランスミッション、モータ(いずれも不図示)によって回転される軸である。
図2に示すように、ポンプ室11b内には、アウターロータ13が回転可能に取り付けられている。アウターロータ13は、断面円形状を有する扁平な円柱形状であり、内周側に空間である内歯13aが形成されている。内歯13a内には、インナーロータ12が回転可能に設けられている。
インナーロータ12は、リング状であり、外縁に外歯12aが形成されている。内歯13a及び外歯12aは、複数のトロコイド曲線によって構成されている。外歯12aの歯数は、内歯13aの歯数よりも少なくなっている。外歯12aと内歯13aは互いに噛合している。アウターロータ13の回転中心は、円柱形状のポンプ室11bの中心と同一である。また、図4に示すように、インナーロータ12の回転中心は、アウターロータ13の回転中心に対して偏心している。インナーロータ12の中心と回転軸24は嵌合され、インナーロータ12と回転軸24は一体回転する。
図2や図3に示すように、ポンプ室11bの円柱空間の対向面の少なくとも一方には、三日月状の吸入側溝11e及び吐出側溝11fが、凹陥形成されている。本実施形態では、ポンプ室11bの底部に、吸入側溝11e及び吐出側溝11fが、ポンプ室11bの底部の円周方向に沿って、所定の間隔をおいてそれぞれ凹陥形成されている。なお、吸入側溝11eと吐出側溝11fは、ポンプ室11bの底部において、互いに対向している。また、吸入側溝11e及び吐出側溝11fが形成されている位置は、外歯12aと内歯13aとの間に形成される空間が移動する軌跡に形成されている。図1や図3に示すように、ポンプ室11bの吸入側溝11eが形成されている側は吸入側となっていて、ポンプ室11bの吐出側溝11fが形成されている側は吐出側となっている。
図3や図4に示すように、吐出側溝11fの内縁11gの少なくとも後半部11xは、アウターロータ13の内歯13aの歯先13bの軌跡(半径a)よりも内側に位置している。また、吐出側溝11fの外縁11hの少なくとも後半部11xは、インナーロータ12の外歯12aの歯先12bの軌跡(半径b)よりも外側に位置している。
なお、吐出側溝11fの後半部11xとは、図3に示すように、吐出側溝11fの終端11jから所定距離だけ始端11k側に進んだ範囲であり、後述の閉じ込み部91、92が形成される可能性が有る範囲である。また、吐出側溝11fの終端11jとは、外歯12aと内歯13aとの間に形成される空間が、最後に吐出側溝11fを通過する位置である。また、吐出側溝11fの始端11kとは、外歯12aと内歯13aとの間に形成される空間が、最初に吐出側溝11fを通過する位置である。
なお、本実施形態では、始端11kから終端11jまで吐出側溝11fの内縁11gは、アウターロータ13の内歯13aの歯先13bの軌跡(半径a)よりも内側に位置している。また、始端11kから終端11jまで吐出側溝11fの外縁11hは、インナーロータ12の外歯12aの歯先12bの軌跡(半径b)よりも外側に位置している。
図1や図3に示すように、ハウジング11には、吸入側溝11eの底部に連通して、ポンプ室11bに連通する吸入流路11cが形成されている。吸入流路11cが吸入側溝11eの底部に連通している位置は、外歯12aと内歯13aとの間に形成される空間が、最初に吸入側溝11eを通過する吸入側溝11eの始端である。ハウジング11には、吐出側溝11fの底部に連通して、ポンプ室11bに連通する吐出流路11dが形成されている。吐出流路11dが吐出側溝11fの底部に連通している位置は、吐出側溝11fの終端11jである。
回転軸24が回転すると、インナーロータ12が回転し、内歯13aで外歯12aと噛合しているアウターロータ13も回転する。すると、外歯12aと内歯13aとの間に形成される空間が、吸入流路11c、吸入側溝11e、吐出側溝11f、吐出流路11dに順次移動し、吸入流路11cから吐出流路11dにオイルが送給される。なお、ポンプ10の稼働時には、ポンプ室11bの吸入側(低圧側)よりも、ポンプ室11bの吐出側(押圧側)の圧力が高くなる。
(比較例のポンプ)
以下に、比較例として従来のポンプについて、本実施形態のポンプ10と異なる点について説明する。まず、従来のポンプを説明するに先立ち、内側サイドクリアランス11m、及び外側サイドクリアランス11nについて説明する。図1に示すように、内側サイドクリアランス11mとは、ハウジング11のポンプ室11bの底面とインナーロータ12の側面との間に形成されたクリアランスである。また、外側サイドクリアランス11nとは、ポンプ室11bの底面とアウターロータ13の側面との間に形成されたクリアランスである。
外歯12aと内歯13aとの間に形成される空間から内側サイドクリアランス11mや外側サイドクリアランス11nへオイルが漏出してしまうと、吐出側溝11fに流出するオイルの量が減少するのでポンプ10の効率が低下してしまう。
そこで従来のポンプでは、図5に示すように、吐出側溝11fの内縁11gが、インナーロータ12の外歯12aの歯底12cの軌跡(半径c)よりも外側に位置するように設定していた。これにより、図1や図5に示すように、インナーロータ12とポンプ室11bの半径方向の接触距離fが長くなり、外歯12aと内歯13aとの間に形成される空間から内側サイドクリアランス11mへのオイルの漏出が抑制される。
同様に、従来のポンプでは、吐出側溝11fの外縁11hが、アウターロータ13の内歯13aの歯底13cの軌跡(半径d)よりも内側に位置するように設定していた。これにより、図1や図5に示すように、アウターロータ13とポンプ室11bの半径方向の接触距離eが長くなり、外歯12aと内歯13aとの間に形成される空間から外側サイドクリアランス11nへのオイルの漏出が抑制される。
吐出側溝11fの始端11kから終端11j側に進むに従って、インナーロータ12の外歯12aとアウターロータ13の内歯13aの間の空間が狭くなる。従来のポンプでは、上述したように、吐出側溝11fの内縁11gが、インナーロータ12の外歯12aの歯底12cの軌跡(半径c)よりも外側に位置するように設定し、吐出側溝11fの外縁11hが、アウターロータ13の内歯13aの歯底13cの軌跡(半径d)よりも外側に位置するように設定していた。
これにより、従来のポンプでは、図5に示すように、吐出側溝11fの後半部において、内歯13aの歯先13bが吐出側溝11fに内縁11gに重なる場合があった。この場合には、外歯12aと内歯13aとの間に形成される空間が、吐出側溝11fに開口していない閉じ込み部91が形成される。また、吐出側溝11fの後半部において、外歯12aの歯先12bが吐出側溝11fに外縁11hに重なる場合があった。この場合には、外歯12aと内歯13aとの間に形成される空間が、吐出側溝11fに開口していない閉じ込み部92が形成される。
このように、閉じ込み部91、92が形成されると、インナーロータ12とアウターロータ13の回転に伴い、閉じ込み部91、92の体積が減少すると、閉じ込み部91、92内にあるオイルが、吐出側溝11fが開口している側の外歯12aと内歯13aの空間に速い流速で移動する(図5の(1)、(2))。すると、閉じ込み部91、92が形成される部分のポンプ室11b、つまり、吐出側溝11fの後半部11xにおいて吐出側溝11fの内縁11gや外縁11hが損傷するおそれがあった。また、外歯12aや内歯13aが損傷するおそれがあった。
特に、閉じ込み部91では、インナーロータ12とアウターロータ13の回転に伴いオイルに遠心力が作用するので、閉じ込み部91内にあるオイルの吐出側溝11f側への移動が増速される。このため、吐出側溝11fの後半部11xにおいて吐出側溝11fの内縁11gでは、より損傷するおそれがあった。
(本実施形態の効果)
以上詳細に説明したように、図3や図4に示すように、吐出側溝11fの内縁11gは、アウターロータ13の内歯13aの歯先の軌跡(半径a)よりも内側に位置しているので、閉じ込み部91(図5示)が形成されない。このため、インナーロータ12とアウターロータ13の回転に伴い、外歯12aと内歯13aとの間に形成される空間が減少したとしても、吐出側溝11fの内縁11g部分において、前記空間内のオイルが吐出側溝11fに流出し、吐出側溝11fの内縁11gのポンプ室11bの損傷を防止することができる。また、外歯12aや内歯13aの損傷を防止することができる。
なお、吐出側溝11fの内縁11gを、インナーロータ12の外歯12aの歯底の軌跡よりも内側に位置させても、閉じ込み部91の形成を防止することができる。しかし、この場合には、インナーロータ12とポンプ室11bの半径方向の接触距離fが減少し、内側サイドクリアランス11mへのオイルの漏出が増大してしまう。本実施形態では、吐出側溝11fの内縁11gを、アウターロータ13の内歯13aの歯先の軌跡よりも内側に位置させたので、閉じ込み部91の形成を防止しつつ、インナーロータ12とポンプ室11bの半径方向の接触距離fを確保して、内側サイドクリアランス11mへのオイルの漏出を抑制することにしている。
また、吐出側溝11fの外縁11hは、インナーロータ12の外歯12aの歯先の軌跡よりも外側に位置しているので、閉じ込み部92(図5示)が形成されない。このため、インナーロータ12とアウターロータ13の回転に伴い、インナーロータ12の外歯12aとアウターロータ13の内歯13aとの間に形成される空間が減少したとしても、吐出側溝11fの外縁11h部分において、前記空間内のオイルが吐出側溝11fに流出し、吐出側溝11fの外縁11hに隣接するポンプ室11bの損傷を防止することができる。また、外歯12aや内歯13aの損傷を防止することができる。
なお、吐出側溝11fの外縁11hを、アウターロータ13の内歯13aの歯底の軌跡よりも外側に位置させても、閉じ込み部92の形成を防止することができる。しかし、この場合には、アウターロータ13とポンプ室11bの半径方向の接触距離eが減少し、外側サイドクリアランス11nへのオイルの漏出が増大してしまう。本実施形態では、吐出側溝11fの外縁11hを、インナーロータ12の外歯12aの歯先の軌跡よりも外側に位置させたので、閉じ込み部92の形成を防止しつつ、アウターロータ13とポンプ室11bの半径方向の接触距離eを確保して、外側サイドクリアランス11nへのオイルの漏出を抑制することにしている。
(別の実施形態)
吐出側溝11fの内縁11gが、インナーロータ12の外歯12aの歯底12cの軌跡(半径c)よりも外側に位置し、且つ、アウターロータ13の内歯13aの歯先の軌跡(半径a)よりも内側に位置している実施形態であっても差し支え無い。また、吐出側溝11fの外縁11hが、アウターロータ13の内歯13aの歯底13cの軌跡(半径d)よりも内側に位置し、且つ、インナーロータ12の外歯12aの歯先の軌跡よりも外側に位置している実施形態であっても差し支え無い。
この実施形態では、インナーロータ12及びアウターロータ13とポンプ室11b底部との接触距離c、dを長くすることができ、サイドクリアランス11m、11nへのオイルの漏出を抑制しつつ、閉じ込み部91、92(図5示)の形成を防止することにより、ポンプ室11bや外歯12a、内歯13aの損傷を防止することができる。
以上説明した実施形態では、吐出側溝11fの全ての内縁11gは、内歯13aの歯先13bの軌跡よりも内側に位置している。しかし、吐出側溝11fの後半部11xの一部の内縁11gや、吐出側溝11fの後半部11xの全部の内縁11gのみが、内歯13aの歯先13bの軌跡よりも内側に位置している実施形態であっても差し支え無い。この実施形態では、吐出側溝11fの内縁11gが内歯13aの歯先13bの軌跡よりも内側に位置している部分において、吐出側溝11fの内縁11gの損傷を防止することができる。
以上説明した実施形態では、吐出側溝11fの全ての外縁11hは、インナーロータ12の外歯12aの歯先の軌跡よりも外側に位置している。しかし、吐出側溝11fの後半部11xの外縁11hや、吐出側溝11fの全部の外縁11hのみが、インナーロータ12の外歯12aの歯先の軌跡よりも外側に位置している実施形態であっても差し支え無い。この実施形態では、吐出側溝11fの外縁11hがインナーロータ12の外歯12aの歯先の軌跡よりも外側に位置している部分において、吐出側溝11fの外縁11hの損傷を防止することができる。
以上説明した実施形態では、吐出側溝11fは1つである。しかし、ポンプ室11bの底部に2つの以上の吐出側溝11fが形成されている実施形態であっても差し支え無い。
10…ポンプ、11…ハウジング、11b…ポンプ室、11e…吸入側溝、11f…吐出側溝、11g…吐出側溝の内縁、11h…吐出側溝の外縁、11x…後半部、12…インナーロータ、12a…外歯、12b…外歯の歯先、13…アウターロータ、13a…内歯、13b…内歯の歯先

Claims (3)

  1. 内部に円柱形状の空間であるポンプ室が形成され、当該ポンプ室に吸入側溝及び吐出側溝が凹陥形成されたハウジングと、
    前記ポンプ室内に回転可能に設けられ、内周側に内歯が形成されたアウターロータと、
    前記内歯内に設けられ、前記内歯と噛合する外歯が外周側に形成されたインナーロータと、を有し、
    前記吐出側溝の後半部の内縁が、前記外歯の歯底の軌跡よりも外側に位置し、
    前記吐出側溝の後半部の内縁は、前記内歯の歯先の軌跡よりも内側に位置し、
    前記吐出側溝の後半部は、前記吐出側溝の終端から所定距離だけ始端側に進んだ範囲であり、前記内歯の歯先が前記吐出側溝の内縁に重なる場合に、前記外歯と前記内歯との間に形成される空間が、前記吐出側溝に開口していない閉じ込み部として形成される範囲であるポンプ。
  2. 前記吐出側溝の後半部の全ての内縁は、前記内歯の歯先の軌跡よりも内側に位置している請求項1に記載のポンプ。
  3. 前記吐出側溝の後半部の外縁は、前記外歯の歯先の軌跡よりも外側に位置している請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載のポンプ。
JP2013072729A 2013-03-29 2013-03-29 ポンプ Active JP6163830B2 (ja)

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JP2013072729A JP6163830B2 (ja) 2013-03-29 2013-03-29 ポンプ
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